JP4509295B2 - 印刷用マスク及びその製造方法 - Google Patents

印刷用マスク及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用マスク及びその製造方法に係り、詳しくは、プリント基板やシリコンウエハーなどにクリーム半田、銀ペースト、金ペースト、Crペーストなどを印刷してバンプや電子回路などを形成するための所定の印刷パターンからなる開口が形成された印刷用マスク及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント基板やシリコンウエハーなどの被印刷体上に、クリーム半田、銀ペースト、金ペースト、Crペースト、あるいはペースト状の樹脂など(以下、「ペースト」という)を印刷する方法として、印刷用マスク材に所定の印刷パターンからなる開口が形成された印刷用マスクを被印刷体に対向配置し、該印刷用マスクの開口内にペーストを充填した後、該印刷用マスクを被印刷体から剥離することによって、該印刷用マスクの開口を通して該開口内に充填したペーストを被印刷体上に印刷する方法が知られている。
このようなペースト印刷に用いられる印刷用マスクとしては、ステンレススチールや銅、銅合金あるいは鉄、鋼、ニッケルまたはこれら合金の電鋳品などのいわゆる金属板などを印刷用マスク材とするメタルマスクや、PMMA(熱可塑性アクリル樹脂)、PC(ポリカーボネート)、PS(ポリスチレン)、PSF(ポリスルフォン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリエチレン、ポリプロピレン、UV硬化アクリル樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)などを印刷用マスク材とするプラスチックマスク等が用いられている。
また、上記印刷用マスクは、周知のように、エッチング法、アディティブ法、パンチプレス加工、YAGレーザによる熱加工、エキシマレーザによる非熱加工(アブレーション加工)等により製造される。なお、微細な開口が穿孔される印刷用マスクでは、ハーフエッチング加工が施されることもある。
【0003】
図5(a)、(b)、(c)に、上記印刷用マスクを用いて被印刷体にペーストを印刷する過程を示す。まず、図5(a)に示すように、上記金属板やプラスチック板などの印刷用マスク材に所定の印刷パターンからなる開口1aが形成された印刷用マスク1を、被印刷体2に対向配置する。次いで、図5(b)に示すように、例えばゴムブレードなどからなるスキージ3によりペースト4をスキージングして、該印刷用マスク1の開口1a内にペースト4を充填する。この後、図5(c)に示すように、該印刷用マスク1を被印刷体2から剥離する。これにより、該印刷用マスク1の開口1a内に充填されたペースト4が、該開口1aから抜けて被印刷体2上に印刷される。
【0004】
このような印刷用マスク1を用いて被印刷体2に印刷されたペースト4の印刷品質は、図5(d)に示すような印刷用マスク1の開口1a内に充填されたペースト4の開口周縁部1bへの滲み出しの有無、及び、被印刷体2から剥離される印刷用マスク1の開口1aからのペースト4の版抜け性の善し悪しによって左右される。
このペースト4の開口周縁部1bへの滲み出しの有無は、印刷用マスク1と被印刷体2との間の隙間の有無によって左右されるが、さらに、印刷用マスク1の被印刷体2との対向面の撥水性(表面エネルギー)によって大きく影響される。また、該印刷用マスク1の開口1aからのペースト4の版抜け性の善し悪しは、該印刷用マスク1における開口1aの内壁面1cの平滑度(表面粗さ)や濡れ性(撥水性)によって大きく影響されることが知られている。
【0005】
すなわち、この種の印刷用マスク1においては、その被印刷体2との対向面の撥水性(表面エネルギー)が高いほど、該対向面に付着したペースト4の体積がその表面エネルギーによって小さくなろうとするので、該印刷用マスク1と被印刷体2との隙間への毛管現象によるペースト4の浸潤が阻止されて、該ペースト4の開口周縁部1bへの滲み出しが低減され、被印刷体2へのペースト4の印刷品質が向上される。
一方、印刷用マスク1が被印刷体2から剥離される際の該印刷用マスク1の開口1aからのペースト4の版抜けは、該開口1a内に充填されたペースト4の被印刷体2へのタッキング力(粘着力)が、開口1aの内壁面1cとペースト4との間に生じるズリ応力よりも大きくなることによって起こる。従って、この印刷用マスク1においては、その開口1aの内壁面1cの平滑度が高く(表面粗さが小さく)、且つ、ペースト4に対する該内壁面1cの濡れ性が低い(撥水性が高い)ほど、該内壁面1cと該ペースト4との滑りが大きくなり、該内壁面1cと該ペースト4とのズリ応力が小さくなって、該印刷用マスク1の開口1aからのペースト4の版抜け性が良好になり、被印刷体2へのペースト4の印刷品質が向上される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の印刷用マスク、例えば、前記メタルマスクにおいては、その加工方法によっても異なるが、その開口の内壁面の平滑度が低下(表面粗さが増大)して、該内壁面とペーストとの間に生じるズリ応力が、該ペーストの被印刷体へのタッキング力(粘着力)よりも大きくなり、該メタルマスクの開口からのペーストの版抜け性が悪化することがあった。
また、前記プラスッチックマスクにおいては、例えば、エキシマレーザ等のアブレーション加工に伴う開口の内壁面の表面改質(樹脂の官能基の露出)により、該内壁面の濡れ性が増大(撥水性が低下)されてしまうため、該内壁面とペーストとの間のズリ応力が、該ペーストの被印刷体へのタッキング力(粘着力)よりも大きくなって、該プラスチックマスクの開口からのペーストの版抜け性が低下することがあった。
【0007】
このため、この種の従来の印刷用マスクにおいては、上述のような開口からのペーストの版抜け性の低下によって、該ペーストが被印刷体に印刷されずに開口に目詰まりしたり、該ペーストが糸引き状に細くなって、隣接する印刷部に倒れ込むことによって不要な接触を発生させたりして、該ペーストの被印刷体への印刷品質が悪化する不具合があった。また、この種の従来の印刷用マスクにおいては、その開口内に充填されたペーストの開口周縁部への滲み出しに対しても有効な対策が講じられていなかった。
【0008】
なお、このような印刷用マスクの開口内壁面の撥水性を高めるために、該内壁面にニッケルテフロン複合メッキを施す方法がある。この印刷用マスクにおいては、該メッキ処理が施された当初の状態では、図6(a)に示すように、その開口1aの内壁面1cを覆うようにメッキされたテフロン粒子5によって、開口1aの内壁面1cの撥水性が高い状態になっている。しかしながら、上記テフロン粒子5は、周知のように、比較的軟質であるため、この印刷用マスクにおいては、図5(a)、(b)、(c)に示したようなペースト印刷が繰り返し行われることによって、該内壁面1cにメッキされたテフロン粒子5が、図6(b)に示すように、該開口1aの内壁面1c部が磨耗したり離脱したりして、該開口1aの内壁面1cの平滑度(表面粗さ)が却って悪化してしまい、ペーストの印刷性が悪化してしまう不具合があった。
【0009】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ペーストに対する版抜け性及び撥水性が良好な開口内壁面を有する印刷用マスク及びその製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、印刷用マスク材に所定の印刷パターンからなる開口が形成された印刷用マスクを被印刷体に対向配置し、該印刷用マスクの開口内にペーストを充填した後、該印刷用マスクを被印刷体から剥離することによって、該印刷用マスクの開口を通して該開口内に充填したペーストを被印刷体上に印刷する印刷用マスクの製造方法であって、上記印刷用マスクがプラスチックマスクで構成され、該印刷用マスクの開口の内壁面のコーティング膜形成面に紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に、ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合物からなるフッ素系樹脂をトリス(パーフルオロブチル)アミンからなる希釈液に溶解した撥水処理剤を塗布してコーティング膜を形成することを特徴とするものである。
【0011】
この印刷用マスクの製造方法においては、印刷用マスクがプラスチックマスクで構成され、該印刷用マスクの開口の内壁面のコーティング膜形成面に紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に、ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合物がトリス(パーフルオロブチル)アミンに溶解された撥水処理剤が塗布されてコーティング膜が形成される。この撥水処理剤は、水の接触角で110(deg)という高い撥水性を有している(詳しくは後述する)。従って、該撥水処理剤からなるコーティング膜が印刷用マスクの開口の内壁面に形成されることにより、該内壁面の平滑度が高く(表面粗さが小さく)なり、且つ、ペーストに対する該内壁面の濡れ性が低く(撥水性が高く)なる。これにより、この印刷用マスクにおいては、該開口の内壁面と該ペーストとの滑りが大きくなり、該内壁面と該ペーストとのズリ応力が小さくなって、該印刷用マスクの開口からのペーストの版抜け性が良好になり、被印刷体へのペーストの印刷品質が向上される。
ここで、上記印刷用マスクがプラスチックマスクで構成されている場合には、該印刷用マスクのコーティング膜形成面に上記撥水処理剤(サイトップ)を単に塗布してコーティング膜を形成する方法では、該コーティング膜形成面から撥水処理剤が弾かれてしまいコーティング膜を形成することが非常に困難となる。また、仮に、コーティング膜形成面に撥水処理剤を単に塗布してコーティング膜を形成できた場合でも、該コーティング膜形成面に対するコーティング膜の固着力が小さくなる。ちなみに、本発明者が行った摺擦試験(詳しくは後述する)によれば、単に塗布して形成したコーティング膜は容易に剥がれてしまう程度であった。これは、上述した撥水処理剤自体が高い撥水性を有しているためと思われる。
そこで、この印刷用マスクの製造方法においては、上記プラスチックマスクのコーティング膜形成面に紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に上記撥水処理剤を塗付してコーティング膜を形成する。これにより、上記アモルファスフッ素系樹脂がプラスチックマスクのコーティング膜形成面に極めて強固に固着され、コーティング膜形成面に撥水性及び固着力の高いコーティング膜が形成される。このように、コーティング膜形成面に対してアモルファスフッ素系樹脂が極めて強固に固着される理由としては、該コーティング膜形成面に紫外レーザ光が照射されることにより、プラスチックマスクの紫外レーザ光照射部表面が改質され、該コーティング膜形成面に新たな官能基が生成されることによるものと考えられる。なお、上記レーザー光照射工程で上記被処理面に照射する紫外レーザー光としては、例えば、プラスチックの被処理面に紫外域の高強度パルス光を発振するエキシマレーザー光を用いることができる。エキシマレーザー光は、上記プラスチックの被処理面をアブレーション(ダイレクトエッチング)により容易に表面改質できる。また、エキシマレーザー光は、ヘリウム・ネオンレーザー、アルゴンもしくはクリプトンイオンレーザー、YAGレーザー等の他のレーザー光と比較して、ビーム形状が大きく、ビームを走査させながら任意の改質すべき被処理面を照射することができるので、大面積の被処理面を容易に改質させることが可能となる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の印刷用マスクの製造方法において、上記コーティング膜、上記印刷用マスクの被印刷体との対向面にも形成ることを特徴とするものである。
【0013】
前述したように、上記印刷用マスクの開口内に充填されたペーストの開口周縁部への滲み出しの有無は、該印刷用マスクの被印刷体との対向面の撥水性(表面エネルギー)によって大きく影響される。つまり、該印刷用マスクの被印刷体との対向面が撥水性の高い表面状態であれば、該対向面に付着したペーストの体積がその表面エネルギーによって小さくなろうとするので、該印刷用マスクと被印刷体との隙間への毛管現象によるペーストの浸潤が阻止されて、該ペーストの開口周縁部への滲み出しが低減される。そこで、この印刷用マスクの製造方法においては、上記コーティング膜を上記印刷用マスクの被印刷体との対向面にも形成する。これにより、該印刷用マスクの被印刷体との対向面の撥水性(表面エネルギー)が高くなり、ペーストの開口周縁部への滲み出しが低減されて、被印刷体へのペーストの印刷品質が向上される。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または2の印刷用マスクの製造方法において、上記コーティング膜、上記印刷用マスクの被印刷体との非対向面にも形成ることを特徴とするものである。
【0015】
この種の印刷用マスクの被印刷体との非対向面、すなわち、前記スキージによりペーストがスキージングされる面は、該スキージング時におけるペーストの空滑りを防止するために、ある程度の濡れ性を有していることが好ましいとされている。しかしながら、上記ペーストが、該印刷用マスクの被印刷体との非対向面の状態に影響を受けないようなものである場合、あるいは、被印刷体と印刷用マスクとを重ね合わせた状態で、ペーストを充填させるための充填部材により、該印刷用マスクの開口にペーストを圧入して充填するようにした場合には、この非対向面に付着したペーストの除去を円滑に行えるようにするために、該印刷用マスクの被印刷体との非対向面はできるだけ該ペーストに対する撥水性が高い滑りの大きな面とすることが望ましい。
そこで、この印刷用マスクの製造方法においては、該印刷用マスクの被印刷体との非対向面にも上記コーティング膜を形成する。これにより、上記ペーストに対する該印刷用マスクの被印刷体との非対向面の撥水性が向上され、該ペーストのスキージングや該被対向面に付着した除去を容易に行えるようになる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1記載の印刷用マスクの製造方法であって、上記印刷用マスク材の表面及び裏面に保護膜をラミネートして、該印刷用マスク材に上記所定の印刷パターンからなる開口を形成し、該保護膜がラミネートされたままの状態で、少なくとも該開口の内壁面に上記コーティング膜を形成した後、該保護膜を除去することを特徴とするものである。
【0017】
この印刷用マスクの製造方法においては、まず、該印刷用マスク材の表面及び裏面に保護膜がラミネートされる。次いで、この状態で、該印刷用マスク材に上記所定の印刷パターンからなる開口が形成される。そして、該保護膜がラミネートされたままの状態で、少なくとも該開口の内壁面に上記コーティング膜が形成される。その後、該保護膜が除去される。これにより、上記印刷用マスク材の表面及び裏面への上記撥水処理剤の付着が防止されるので、該印刷用マスク材の開口の内壁面のみにコーティング膜が形成された印刷用マスクを比較的容易に製造できる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項2記載の印刷用マスクの製造方法であって、上記印刷用マスク材の上記被印刷体との非対向面に保護膜をラミネートして、該印刷用マスク材に上記所定の印刷パターンからなる開口を形成し、該保護膜がラミネートされたままの状態で、少なくとも該開口の内壁面及び該印刷用マスク材の被印刷体との対向面に上記コーティング膜を形成した後、該保護膜を除去することを特徴とするものである。
【0019】
この印刷用マスクの製造方法においては、まず、該印刷用マスク材の上記被印刷体との非対向面に保護膜がラミネートされる。次いで、この状態で、該印刷用マスク材に上記所定の印刷パターンからなる開口が形成される。そして、該保護膜がラミネートされたままの状態で、少なくとも該開口の内壁面及び該印刷用マスク材の被印刷体との対向面に上記コーティング膜が形成される。その後、該保護膜が除去される。これにより、上記印刷用マスク材の上記被印刷体との非対向面への上記撥水処理剤の付着が防止されるので、該印刷用マスク材の開口の内壁面及び該印刷用マスク材の被印刷体との対向面のみにコーティング膜が形成された印刷用マスクを比較的容易に製造できる。
【0022】
請求項の発明は、請求項1乃至5のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、上記紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面にイソプロピルアルコールを塗布した後、該イソプロピルアルコールが塗布されたコーティング膜形成面に上記撥水処理剤を塗付して上記コーティング膜を形成することを特徴とするものである。
【0023】
この印刷用マスクの製造方法においては、プラスチックマスクのコーティング膜形成面への上記撥水処理剤の塗付に先立って、該プラスチックマスクの紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面にイソプロピルアルコール(IPA)が塗布される。これにより、上記アモルファスフッ素系樹脂のコーティング膜形成面に対する固着力が増大され、プラスチックマスクに形成されるコーティング膜の固着力が向上される。これは、該コーティング膜形成面にイソプロピルアルコール(IPA)が塗布されることで、該イソプロピルアルコール(IPA)の洗浄作用により、該プラスチックマスクの紫外レーザ光照射部表面(コーティング膜形成面)に付着して該アモルファスフッ素系樹脂とコーティング膜形成面との固着力を低下させるバインダ成分(不純物)が除去されることによるものと考えられる。
【0024】
請求項の発明は、請求項1乃至6のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、上記コーティング膜形成面に塗布される撥水処理剤の濃度が0.1〜1%であることを特徴とするものである。
【0025】
この印刷用マスクの製造方法においては、撥水処理剤の濃度が0.1〜1%であるので、プラスチックマスクに形成されるコーティング膜の撥水性が向上される。ちなみに、該濃度の撥水処理剤を用いて形成されたコーティング膜には水滴を固着させることが困難なため、該コーティング膜に対する水滴の接触角を正確に測定できなくなるほどの超撥水性を示した。
【0026】
請求項の発明は、請求項1乃至7のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、上記コーティング膜形成面に塗布した撥水処理剤を常温で乾燥することを特徴とするものである。
【0027】
この印刷用マスクの製造方法においては、プラスチックマスクのコーティング膜形成面に塗布された撥水処理剤が常温で乾燥されるので、該撥水処理剤を加熱乾燥させた場合に発生する該プラスチックマスクの熱影響による変形や寸法精度の悪化を防止することができる。これにより、プラスチックマスクのコーティング膜形成面に塗布された撥水処理剤を乾燥させる際に、該プラスチックマスクの印刷パターン(開口)が熱影響により変形することがなく、印刷精度の高いプラスチックマスクが得られる。
【0028】
請求項の発明は、請求項1乃至8のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、上記コーティング膜形成面に塗布される撥水処理剤が、該コーティング膜形成面の表面電荷の極性と反対の極性に帯電されていることを特徴とするものである。
【0029】
この印刷用マスクの製造方法においては、プラスチックマスクのコーティング膜形成面に対して撥水処理剤が静電的な固着力により塗布される。なお、該撥水処理剤を帯電させる方法としては、例えば、所定の電界雰囲気中に霧状化(ミスト化)した該撥水処理剤を噴霧する方法を用いることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した印刷用マスクの実施形態について説明する。
本実施形態に係る印刷用マスク1は、図1に示すように、該印刷用マスク1の開口1aの内壁面1cに、コーティング膜6が形成されている。ここで、上記コーティング膜6は、ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合物からなるアモルファスフッ素系樹脂がトリス(パーフルオロブチル)アミンからなる希釈液に溶解された撥水処理剤を塗布・乾燥することにより形成される。
【0031】
上記ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合物は、ガラス転移温度(℃)108、融点(℃)無し、密度(g/cm)2.03、臨海表面張力rc(mN/m)19、吸水率(%)0.01未満、デュロメーター硬度HDD78、線膨張係数(cm/cm/℃)7.4×10−5等の物理特性を有するアモルファスフッ素系樹脂である(化学式;(C10O)n、化学名;フッ素系樹脂、化審法番号6−2092、Cas番号101182−89−2)。
上記撥水処理剤は、上記アモルファスフッ素系樹脂を、上記希釈液;トリス(パーフルオロブチル)アミン(化学式;(CN、化学名;TFPA、化審法番号2−173、Cas番号311−89−7)に溶解したものである。
【0032】
この撥水処理剤は、旭硝子株式会社製造のサイトップ(商品名)として市販されており、水の接触角で110(deg)という高い撥水性を有している。従って、印刷用マスク1の開口1aの内壁面1cに該撥水処理剤を塗付してコーティング膜6形成することにより、内壁面1cの平滑度が高く(表面粗さが小さく)、且つ、ペーストに対する内壁面1cの濡れ性が低い(撥水性が高く)印刷用マスク1を得ることができる。
この印刷用マスク1は、その開口1aの内壁面1cとペースト4との滑りが大きく、該内壁面1cと該ペースト4とのズリ応力が小さくなるので、該開口1aに充填されたペースト4の版抜け性が良好になり、前記被印刷体2へのペースト4の印刷品質を向上させることができる。
【0033】
ところで、図5(d)に示したように、上記印刷用マスク1の開口1a内に充填されたペースト4が、印刷用マスク1の剥離時(引き上げ時)の毛管現象によって開口周縁部1bへ滲み出すか否かは、該印刷用マスク1の被印刷体2との対向面(ここでは、下面)の撥水性(表面エネルギー)によって大きく影響される。つまり、該印刷用マスク1の被印刷体2との対向面が撥水性の高い表面状態であれば、該対向面に付着したペースト4の体積がその表面エネルギーによって小さくなろうとする。これにより、該印刷用マスク1と被印刷体2との隙間への毛管現象によるペーストの浸潤が阻止されて、該ペースト4の開口周縁部1bへの滲み出しが低減される。また、印刷用マスク1の剥離時(引き上げ時)に、充填されたペースト4が開口1a内から無理に引っ張り出される現象も防止できるようになる。
【0034】
そこで、上記印刷用マスク1としては、図2に示すように、その開口1aの内壁面1cのほか、該印刷用マスク1の被印刷体2との対向面(ここでは、下面)にも、上記コーティング膜6を形成したものであってもよい。この印刷用マスク1は、その被印刷体2との対向面の撥水性(表面エネルギー)が高く、ペースト4の開口周縁部1bへの滲み出しを低減できるので、被印刷体2へのペースト4の印刷品質を向上させることができる。
【0035】
一方、この種の印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面、すなわち、図5(b)に示したように、前記スキージ3によりペースト4がスキージングされる面(ここでは、上面)は、該スキージング時におけるペースト4の空滑りを防止するために、ある程度の濡れ性を有していることが好ましいとされている。
しかしながら、上記ペースト4が、該印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面(上面)の状態に影響を受けないようなものである場合には、この非対向面に付着したペースト4の除去を円滑に行えるようにする上でも、該印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面は、できるだけ該ペースト4に対する撥水性が高い滑りの大きな面であることが望ましい。また、このように、印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面を、ペースト4に対する撥水性が高い滑りの大きな面とすることによって、本発明者が提案した特願平10−92316に示されるように、被印刷体2と印刷用マスク1とを重ね合わせた状態で、ペースト4を充填させるための充填部材(スキージ)により、該印刷用マスク1の開口1aにペースト4を圧入して充填するようにした場合のスキージング時におけるスキージの滑りを改善することが可能となる。
【0036】
そこで、上記印刷用マスク1としては、図3(a)に示すように、該印刷用マスク1の開口1aの内壁面1cと、該印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面(上面)とに、上記コーティング膜6を形成したもの、または、図3(b)に示すように、該印刷用マスク1の開口1aの内壁面1c、及び、該印刷用マスク1の被印刷体2との対向面(下面)と、該印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面(上面)とに、上記コーティング膜6を形成したものであってもよい。この印刷用マスク1においては、該印刷用マスク1の被印刷体との非対向面のペースト4に対する撥水性が向上されるので、該印刷用マスク1の被印刷体2との非対向面に付着したペースト4の除去やスキージングを容易に行えるようになる。
【0037】
次に、図1に示した印刷用マスク1の製造方法について説明する。
この印刷用マスク1を製造するには、まず、図4(a)に示すように、印刷用マスク材1Aの表面(上面)及び裏面(下面)に、樹脂フィルムなどからなる保護膜7,8をラミネートする。次いで、この保護膜7,8がラミネートされたままの状態で、図4(b)に示すように、該印刷用マスク材1Aに所定の印刷パターンからなる上記開口1aを形成する。そして、該保護膜7,8がラミネートされたままの状態で、図4(c)に示すように、該開口1aの内壁面1cをカバーするように上記撥水処理剤(サイトップ)9をコーティングして、少なくとも該開口1aの内壁面1cに上記コーティング膜6を形成する。その後、図4(d)に示すように、該印刷用マスク材1Aの表面(上面)及び裏面(下面)にラミネートされた保護膜7,8を除去する。
これにより、上記印刷用マスク材1Aの表面(上面)及び裏面(下面)への上記撥水処理剤9の付着が防止されるので、該印刷用マスク材1Aの開口1aの内壁面1cのみに該撥水処理剤9からなるコーティング膜6が形成された図1に示すような印刷用マスク1が製造される。
【0038】
ここで、図4(b)に示した工程において、上記印刷用マスク材1Aの前記被印刷体2との非対向面(ここでは、上面)のみに上記保護膜7をラミネートして、図4(c)、(d)に示した工程を実行すれば、該印刷用マスク材1Aの前記被印刷体2との非対向面(上面)への上記撥水処理剤9の付着が防止されるので、該印刷用マスク材1Aの開口1aの内壁面1c及び該印刷用マスク材1Aの被印刷体2との対向面(下面)のみに該撥水処理剤9からなるコーティング膜6が形成された図2に示したような印刷用マスク1を製造できる。
【0039】
また、図4(b)に示した工程において、上記印刷用マスク材1Aの前記被印刷体2との対向面(ここでは、下面)のみに上記保護膜8をラミネートして、図4(c)、(d)に示した工程を実行すれば、該印刷用マスク材1Aの前記被印刷体2との対向面(下面)への上記撥水処理剤9の付着が防止されるので、該印刷用マスク材1Aの開口1aの内壁面1c及び該印刷用マスク材1Aの被印刷体2との非対向面(上面)のみに該撥水処理剤9からなるコーティング膜6が形成された図3(a)に示したような印刷用マスク1を製造できる。
【0040】
更に、図4(b)に示した工程において、上記印刷用マスク材1Aの表面(上面)及び裏面(下面)の何れにも上記保護膜7,8をラミネートせずに、図4(c)、(d)に示した工程を実行すれば、該印刷用マスク材1Aの開口1aの内壁面1cと、該印刷用マスク材1Aの被印刷体2との非対向面(上面)及び対向面(下面)とに該撥水処理剤9からなるコーティング膜6が形成された図3(b)に示したような印刷用マスク1が製造される。
【0041】
ここで、上記保護膜7,8は、該印刷用マスク材1Aから剥離されるまで、該印刷用マスク材1Aの搬送時や加工時などにおける該印刷用マスク材1Aの表面もしくは裏面の傷付きや粉塵等の付着を防止する機能も有している。
【0042】
一方、図4(c)に示した上記印刷用マスク材1Aへの撥水処理剤9のコーティングに際しては、該印刷用マスク材1Aの材質に応じて、シランカップリング剤処理や、プライマー処理などの前処理を行って、該印刷用マスク材1Aに対する撥水処理剤9の密着性を付与することが好ましい。
例えば、上記印刷用マスク材1Aの材質が、ガラス類の場合には上記シランカップリング剤処理、プラスチック類の場合には上記プライマー処理を行うことが好ましい。なお、上記印刷用マスク材1Aの材質が金属の場合には、特に前処理を必要としないが、ガラス類と同様のシランカップリング剤処理も有効である。
ここで、上記シランカップリング剤処理は、例えば、エタノールまたは水などを希釈溶剤とする濃度=0.05〜1%のシランカップリング剤:HNCSi(OCなどに、上記印刷用マスク材1Aを1〜30分浸漬し、キュア=30分×180℃後、エタノール洗を行う処理である。
また、上記プライマー処理は、例えば、希釈(0.1〜1wt%)したプライマーを用いて、キュアする処理である。ここで、該印刷用マスク材1Aの材質が、熱硬化性樹脂の場合には、事前にコロナ放電処理等が必要となる。
【0043】
また、上記撥水処理剤9のコーティング後の乾燥方法としては、乾燥時間を1時間とした場合、乾燥後膜厚が0.5μm以下の場合には80℃以上、乾燥後膜厚が1μm程度の場合には120℃以上、乾燥後膜厚が3μm程度の場合には140℃以上、乾燥後膜厚が5μm以上の場合には150℃以上(望ましくは180℃)、の乾燥条件が目安となる。特に、乾燥後膜厚が2〜3μm以上で、表面の平滑性が必要な場合の乾燥条件としては、例えば、50℃0.5時間(以上)、昇温1時間(to180℃)、180℃1時間とすることが望ましい。
更に、上記撥水処理剤9のコーティング方法としては、上記コーティング膜6の膜厚が10μm以下の場合にはスピンコートやスプレー、該膜厚が1μm以下の場合にはディップコート(浸漬引き上げ)、該膜厚が1〜20μmの場合にはポッティング(滴下)が適している。
【0044】
ところで、上記印刷用マスク1がプラスチックマスクで構成されている場合には、該プラスチックマスクのコーティング膜形成面に上記撥水処理剤(サイトップ)を単に塗布してコーティング膜を形成する方法では、該コーティング膜形成面から撥水処理剤が弾かれてしまいコーティング膜を形成することが非常に困難となる。また、仮に、コーティング膜形成面に撥水処理剤を単に塗布してコーティング膜を形成できた場合でも、該コーティング膜形成面に対するコーティング膜の固着力が小さくなる。ちなみに、本発明者が行った摺擦試験(詳しくは後述する)によれば、単に塗布して形成したコーティング膜は容易に剥がれてしまう程度であった。これは、上述したように、市販されている撥水処理剤(サイトップ)自体が高い撥水性を有しているためと思われる。
【0045】
そこで、上記印刷用マスク1の製造方法としては、上記プラスチックマスクのコーティング膜形成面に紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に上記撥水処理剤を塗付してコーティング膜を形成することが好ましい。すなわち、プラスチックマスクのコーティング膜形成面に紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に上記撥水処理剤を塗付することによって、上記アモルファスフッ素系樹脂がプラスチックマスクのコーティング膜形成面に極めて強固に固着され、コーティング膜形成面に撥水性及び固着力の高いコーティング膜が形成される。このように、コーティング膜形成面に対してアモルファスフッ素系樹脂が極めて強固に固着される理由としては、該コーティング膜形成面に紫外レーザ光が照射されることにより、プラスチックマスクの紫外レーザ光照射部表面が改質され、該コーティング膜形成面に新たな官能基が生成されることによるものと考えられる。
【0046】
図7に、上述のように、紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に上記撥水処理剤を塗付・乾燥してコーティング膜を形成する撥水処理方法の一例を示す。
この撥水処理方法においては、レーザ光照射工程及び撥水処理剤塗布工程が順に実行される。
まず、上記レーザ光照射工程では、図7(a)に示すように、処理対象となるPETやポリイミド等のプラスチック素材で構成されたプラスチックマスク10の撥水処理を施すコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20が照射される。このように、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20が照射されることにより、プラスチックマスク10の紫外レーザ光照射部表面(プラスチック表面)が改質され、該コーティング膜形成面10aに新たな官能基が生成される。なお、紫外レーザ光の照射によってプラスチックの紫外レーザ光照射部表面が改質されて新たな官能基が生成されることは、S.ラザレ等の報告(S.Lazare and R.Srinivasan,Journal of Physical Chemistry,Vol.90,p.2124(1986).)で明らかにされている。
【0047】
次いで、上記撥水処理剤塗布工程では、図7(b)に示すように、上記レーザ光照射工程において紫外レーザ光が照射されて表面改質されたプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに撥水処理剤30が塗布される。この撥水処理剤塗布工程においてコーティング膜形成面10aに塗布される撥水処理剤30としては、前述したサイトップを使用する。
【0048】
次いで、上記撥水処理剤塗布工程においてプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに塗布された撥水処理剤30を、上記撥水処理剤乾燥工程で乾燥させる。これにより、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに生成された官能基の作用によってコーティング膜形成面10aに上記アモルファスフッ素系樹脂が極めて強固に固着され、図1(c)に示すように、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに撥水性及び固着力の高いコーティング膜40が形成される。
【0049】
ここで、上記レーザ光照射工程で使用される紫外レーザ光20としては、その照射によりプラスチックマスク10の紫外レーザ光照射部表面を改質してコーティング膜形成面10aに新たな官能基を生成させるものであれば何でもよいが、例えば、エキシマレーザー光を用いることができる。この紫外域の高強度パルス光を発振するエキシマレーザー光を、プラスチックからなるプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに照射することで、該プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aをアブレーション(ダイレクトエッチング)により容易に表面改質できる。また、エキシマレーザ光は、ヘリウム・ネオンレーザ、アルゴンもしくはクリプトンイオンレーザ、YAGレーザ等の他のレーザ光と比較して、ビーム形状が大きく、ビームを走査させながら任意の改質すべきコーティング膜形成面10aを照射することができるので、大面積のコーティング膜形成面10aを容易に改質させることが可能となる。
【0050】
また、上記撥水処理剤塗布工程におけるプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの撥水処理剤30の塗布方法としては、(1)プラスチックマスク10に撥水処理剤30をドブ付けする方法、(2)プラスチックマスク10に撥水処理剤30を刷毛塗りする方法、(3)プラスチックマスク10に撥水処理剤30を静電塗装により塗布する方法などを用いることができる。上記(3)の静電塗装により塗布する塗布方法においては、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに塗布される撥水処理剤30が、該コーティング膜形成面10aの表面電荷の極性と反対の極性に帯電されることにより、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに対して撥水処理剤30が静電的な付着力により塗布される。なお、撥水処理剤30を帯電させる方法としては、例えば、本発明者が提案した特願平10−131089に示されるように、所定の電界雰囲気中に霧状化(ミスト化)した該撥水処理剤を噴霧する方法を用いることができる。
【0051】
上記撥水処理剤乾燥工程においてプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに塗布された撥水処理剤30は、自然乾燥あるいはプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aにエアーを吹き付けるブロー処理により乾燥される。このとき、該撥水処理剤30を常温で乾燥させることが望ましい。すなわち、プラスチックマスク10が熱可塑性を有している場合には、該プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに塗布された撥水処理剤30を加熱乾燥させることによって、乾燥時の熱影響によってプラスチックマスク10が変形する虞がある。従って、このようなワークの場合には、該撥水処理剤30を常温で乾燥させることにより、該ワークの熱影響による変形を防止することができる。このように撥水処理剤30を常温で乾燥させることは、上記プラスチックマスク10のように、熱影響により印刷パターン(開口)が変形する虞の高い印刷用マスクに撥水処理を施す場合に特に有効となる。
【0052】
次に、上記プラスチックマスク10に撥水処理剤を塗布・乾燥してコーティング膜を形成する他の撥水処理方法について説明する。
この撥水処理方法においては、図8(a)に示すレーザ光照射工程、図8(b)に示すIPA塗付工程、図8(c)に示す撥水処理剤塗布工程、図8(d)に示す撥水処理剤乾燥工程が順に実行される。ここで、レーザ光照射工程、撥水処理剤塗布工程、撥水処理剤乾燥工程は、図7(a)、(b)、(c)に示した各工程と同じである。
すなわち、このプラスチックマスクの撥水処理方法では、図8(a)に示すレーザ光照射工程が実行された後、図8(c)に示す撥水処理剤塗布工程の実行に先立って、図8(b)に示すように、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aにイソプロピルアルコール(IPA)50を塗布するIPA塗付工程が実行される。
【0053】
このように、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの撥水処理剤30の塗布に先立って上記IPA塗付工程を実行して、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aにイソプロピルアルコール50を塗布することにより、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに対する上記アモルファスフッ素系樹脂の固着力が増大され、プラスチックマスク10(プラスチック表面)に形成されるコーティング膜40の固着力が向上される。これは、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aにイソプロピルアルコール50が塗布されることで、該イソプロピルアルコール50の洗浄作用により、該プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに付着して該アモルファスフッ素系樹脂とコーティング膜形成面10aとの固着力を低下させるバインダ成分(不純物)が除去されることによるものと考えられる。
【0054】
表1に、上述の撥水処理方法によりプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに形成したコーティング膜40の撥水性及び固着力を調べるために実施した試験結果を示す。この試験では、プラスチックマスク10の素材としてPETを用いた。また、コーティング膜40の撥水性はプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに対する水滴の接触角で表し、該コーティング膜40の固着力は、該コーティング膜40に貼り付けた粘着テープを剥離する剥離試験、及び該コーティング膜40を布により所定圧で摺擦する摺擦試験を所定回数実施した後の接触角の大きさを比較して調べた。
【0055】
【表1】
Figure 0004509295
【0056】
表1において、比較例1は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50及び撥水処理剤30の塗付を行わない場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で75度であった。
また、比較例2は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50の塗付を行わず、撥水処理剤30としてF4スキーワックスを塗付した場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で104度であった。
比較例3は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50の塗付を行わず、コーティング膜形成面10aをカーボンコートした場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で87度であった。
比較例4は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50の塗付を行わず、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液(0.5%C液)をドブ付けにより塗付した場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で107度であった。
比較例5は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50の塗付を行わず、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液を刷毛塗りにより塗布した場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で108度であった。
比較例6は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50の塗付を行わず、カーボンコートしたコーティング膜形成面10a上に、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液をドブ付けにより塗布した場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で112度であった。
比較例7は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aへの紫外レーザ光20の照射、イソプロピルアルコール50の塗付を行わず、カーボンコートしたコーティング膜形成面10a上に、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液を刷毛塗りにより塗布した場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で116度であった。
比較例8は、カーボンコートしたプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20の最大ビームを照射し、イソプロピルアルコール50の塗付を行わない場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で84度であった。
比較例9は、カーボンコートしたプラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20をスキャニング照射し、イソプロピルアルコール50の塗付を行わない場合の試験結果であって、この場合の撥水角は、水滴が濡れ広がり正確な測定が不可能(推定で最大10度程度)であった。
【0057】
これに対し、本発明の撥水処理方法によりコーティング膜40を形成したワークの場合には、撥水角が150〜180度となり、非常に高い撥水性及び固着性を示した。
例えば、表1の実施例1に示すように、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20の最大ビームを照射した後、イソプロピルアルコール50の塗付を行わずに、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液を静電塗装により塗布した場合の試験結果では、10回のテープ剥離試験後の撥水角が最大で122度と高い撥水性及び固着性を示した。
また、実施例2のように、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20の最大ビームを照射した後、イソプロピルアルコール50の塗付を行わずに、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液を静電塗装により塗布した場合の試験結果では、20回の摺擦試験後の撥水角が最大で118度であった。
実施例3は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20の最大ビームを照射した後、イソプロピルアルコール50の塗付を行わずに、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液をドブ付けにより塗布し、20回の摺擦試験を行った場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で102度であった。
実施例4は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20の最大ビームを照射した後、イソプロピルアルコール50の塗付を行わずに、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液を刷毛塗りにより塗布し、20回の摺擦試験を行った場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で110度であった。
実施例5は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20をスキャニング照射し、該プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aにイソプロピルアルコール50を塗付した後、撥水処理剤30として濃度0.5%のサイトップ液を静電塗装により塗布し、100回の摺擦試験を行った場合の試験結果であって、この場合の撥水角は最大で90度であった。
【0058】
一方、実施例6は、プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aに紫外レーザ光20をスキャニング照射し、該プラスチックマスク10のコーティング膜形成面10aにイソプロピルアルコール50を塗付した後、撥水処理剤30として濃度0.1%のサイトップ液を静電塗装により塗布し、20回の摺擦試験を行った場合の試験結果である。この場合には、コーティング膜40から水滴がはじかれて該コーティング膜40に対する水滴の接触角を正確に測定できなくなるほどの完全撥水の状態であった。
【0059】
【発明の効果】
請求項1乃至9の発明によれば、紫外レーザ光の照射によりプラスチックマスクのコーティング膜形成面が改質されて、該コーティング膜形成面に新たな官能基が生成されるので、プラスチックマスクに撥水性及び固着力の高いアモルファスフッ素系樹脂からなるコーティング膜を形成できるという優れた効果がある。
また、請求項10の発明によれば、印刷用マスクの開口からのペーストの版抜け性が良好な被印刷体へのペーストの印刷品質の高い印刷用マスクを提供できるという優れた効果がある。
【0060】
特に、請求項2の発明によれば、印刷用マスクの被印刷体との対向面の撥水性(表面エネルギー)を高めて、ペーストの開口周縁部への滲み出しをも低減した被印刷体へのペーストの印刷品質の高い印刷用マスクを提供できるという優れた効果がある。
【0061】
また、請求項3の発明によれば、印刷用マスクの被印刷体との非対向面に付着したペーストの除去やスキージングを容易に行える印刷用マスクを提供できるという優れた効果がある。
【0062】
また、請求項4の発明によれば、印刷用マスクの開口の内壁面のみに撥水処理剤からなるコーティング膜が形成された請求項1記載の印刷用マスクを比較的容易に製造できるという優れた効果がある。
【0063】
また、請求項5の発明によれば、印刷用マスクの開口の内壁面及び印刷用マスクの被印刷体との対向面のみに撥水処理剤からなるコーティング膜が形成された請求項2記載の印刷用マスクを比較的容易に製造できるという優れた効果がある。
【0065】
特に、請求項の発明によれば、プラスチックマスクの紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に、撥水処理剤の塗布に先立ってイソプロピルアルコール(IPA)が塗布されるので、上記アモルファスフッ素系樹脂の該コーティング膜形成面に対する固着力が増大され、プラスチックマスクに形成されるコーティング膜の固着力が向上されるという優れた効果がある。
【0066】
また、請求項の発明によれば、撥水処理剤の濃度が0.1〜1%であるので、プラスチックマスクに形成されたコーティング膜に対する水滴の接触角を正確に測定できなくなるほど、該コーティング膜の撥水性を向上させることができるという優れた効果がある。
【0067】
また、請求項の発明によれば、プラスチックマスクのコーティング膜形成面に塗布された撥水処理剤が常温で乾燥されるので、該撥水処理剤を加熱乾燥させた場合に発生する該プラスチックマスクの熱影響による変形を防止することができるという優れた効果がある。
【0068】
また、請求項の発明によれば、プラスチックマスクのコーティング膜形成面に対して撥水処理剤を静電的な固着力により塗布できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る印刷用マスクの概略構成を示す要部拡大断面図。
【図2】他の実施形態に係る印刷用マスクの概略構成を示す要部拡大断面図。
【図3】(a)、(b)は、更に他の実施形態に係る印刷用マスクの概略構成を示す要部拡大断面図。
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は、上記印刷用マスクを製造する過程を説明するための概略工程図。
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)は、上記印刷用マスクを用いて被印刷体上にペーストを印刷する過程を説明するための概略工程図。
【図6】(a)、(b)は、上記印刷用マスクの開口の内壁面の撥水性を向上させるための従来の方法を説明するための要部拡大断面図。
【図7】(a)は、本発明によるプラスチックマスクの撥水処理方法におけるレーザ光照射工程を示す概略図。
(b)は、該撥水処理方法における撥水処理剤塗布工程を示す概略図。
(c)は、該撥水処理方法における撥水処理剤乾燥工程を示す概略図。
【図8】(a)は、本発明によるプラスチックマスクの他の撥水処理方法におけるレーザ光照射工程を示す概略図。
(b)は、該撥水処理方法におけるIPA塗布工程を示す概略図。
(c)は、該撥水処理方法における撥水処理剤塗布工程を示す概略図。
(d)は、該撥水処理方法における撥水処理剤乾燥工程を示す概略図。
【符号の説明】
1 印刷用マスク
1a 印刷用マスクの開口
1b 印刷用マスクの開口周縁部
1c 印刷用マスクの開口の内壁面
1A 印刷用マスク材
2 被印刷体
3 スキージ
4 ペースト
6 コーティング膜
7,8 保護膜
9 撥水処理剤
10 プラスチックマスク
10a プラスチックマスクのコーティング膜形成面
20 紫外レーザ光
30 撥水処理剤
40 コーティング膜
50 イソプロピルアルコール

Claims (10)

  1. 印刷用マスク材に所定の印刷パターンからなる開口が形成された印刷用マスクを被印刷体に対向配置し、該印刷用マスクの開口内にペーストを充填した後、該印刷用マスクを被印刷体から剥離することによって、該印刷用マスクの開口を通して該開口内に充填したペーストを被印刷体上に印刷する印刷用マスクの製造方法であって、
    上記印刷用マスクがプラスチックマスクで構成され、該印刷用マスクの開口の内壁面のコーティング膜形成面に紫外レーザ光を照射した後、該紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面に、ペルフルオロ(4−ビニルオキシ−1−ブテン)重合物からなるフッ素系樹脂をトリス(パーフルオロブチル)アミンからなる希釈液に溶解した撥水処理剤を塗布してコーティング膜を形成することを特徴とする印刷用マスクの製造方法
  2. 請求項1の印刷用マスクの製造方法において、
    上記コーティング膜、上記印刷用マスクの被印刷体との対向面にも形成ることを特徴とする印刷用マスクの製造方法
  3. 請求項1または2の印刷用マスクの製造方法において、
    上記コーティング膜、上記印刷用マスクの被印刷体との非対向面にも形成ることを特徴とする印刷用マスクの製造方法
  4. 請求項1印刷用マスクの製造方法であって、
    上記印刷用マスク材の表面及び裏面に保護膜をラミネートして、該印刷用マスク材に上記所定の印刷パターンからなる開口を形成し、該保護膜がラミネートされたままの状態で、少なくとも該開口の内壁面に上記コーティング膜を形成した後、該保護膜を除去することを特徴とする印刷用マスクの製造方法。
  5. 請求項2印刷用マスクの製造方法であって、
    上記印刷用マスク材の上記被印刷体との非対向面に保護膜をラミネートして、該印刷用マスク材に上記所定の印刷パターンからなる開口を形成し、該保護膜がラミネートされたままの状態で、少なくとも該開口の内壁面及び該印刷用マスク材の被印刷体との対向面に上記コーティング膜を形成した後、該保護膜を除去することを特徴とする印刷用マスクの製造方法
  6. 求項1乃至5のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、
    上記紫外レーザ光が照射されたコーティング膜形成面にイソプロピルアルコールを塗布した後、該イソプロピルアルコールが塗布されたコーティング膜形成面に上記撥水処理剤を塗付して上記コーティング膜を形成することを特徴とする印刷用マスクの製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、
    上記コーティング膜形成面に塗布される撥水処理剤の濃度が0.1〜1%であることを特徴とする印刷用マスクの製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、
    上記コーティング膜形成面に塗布した撥水処理剤を常温で乾燥することを特徴とする印刷用マスクの製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの印刷用マスクの製造方法において、
    上記コーティング膜形成面に塗布される撥水処理剤が、該コーティング膜形成面の表面電荷の極性と反対の極性に帯電されていることを特徴とする印刷用マスクの製造方法。
  10. 印刷用マスク材に所定の印刷パターンからなる開口が形成された印刷用マスクを被印刷体に対向配置し、該印刷用マスクの開口内にペーストを充填した後、該印刷用マスクを被印刷体から剥離することによって、該印刷用マスクの開口を通して該開口内に充填したペーストを被印刷体上に印刷するプラスチックマスクで構成された印刷用マスクであって、
    請求項1乃至9のいずれかの印刷マスクの製造方法で製造されたことを特徴とする印刷用マスク。
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