JP4508634B2 - 金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法 - Google Patents

金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4508634B2
JP4508634B2 JP2003434272A JP2003434272A JP4508634B2 JP 4508634 B2 JP4508634 B2 JP 4508634B2 JP 2003434272 A JP2003434272 A JP 2003434272A JP 2003434272 A JP2003434272 A JP 2003434272A JP 4508634 B2 JP4508634 B2 JP 4508634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion
metal surface
resistant colored
surface treatment
chromium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003434272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005187925A (ja
Inventor
山 博 昭 横
塚 紀 親 手
葉 昌 吾 千
口 勝 治 山
口 伸一郎 山
Original Assignee
株式会社タイホー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タイホー filed Critical 株式会社タイホー
Priority to JP2003434272A priority Critical patent/JP4508634B2/ja
Publication of JP2005187925A publication Critical patent/JP2005187925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4508634B2 publication Critical patent/JP4508634B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C2222/00Aspects relating to chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive medium
    • C23C2222/10Use of solutions containing trivalent chromium but free of hexavalent chromium

Landscapes

  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Description

本発明は、金属表面に耐食性着色皮膜を形成させるための金属表面処理剤、金属表面処理液、この金属表面処理液によって形成された耐食性着色皮膜、表面にこの耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法に関するものである。
従来より、金属材料または非金属材料の表面に、耐食性、機械的強度、導電性、装飾性等の表面特性を改良または向上させるために、金属の皮膜を密着被覆して仕上げることが行われている。そのための方法の一つとして、従来からめっき処理が広く行われている。特に亜鉛めっきは、高速度でめっきでき、緻密で、耐食性(特に鉄に対する耐食性)に優れためっき面を安価かつ容易に形成できることから広く行われている。
また、めっき皮膜の上記特性をさらに改良または向上させるために所謂クロメート処理を施すことが行われている。クロメート処理は、金属表面に金属とクロメートイオンを含む溶液との反応で皮膜を形成する処理方法であるが、このクロメート処理によれば非常に耐食性が高い皮膜が形成されることと、クロムめっきに似た光沢を得ることができることから広く行われている。そして、このクロメート処理によって、金属表面を着色することも行われている。
従来、クロメート処理としては、6価クロムによるクロメート処理が主に利用されてきている。例えば黒色クロメート金属表面処理法は黒色の美しい皮膜が得られ、色により簡単に部品を選別できるため自動車部品などに特に用いられている。6価クロム黒色クロメート皮膜処理法は、6価クロムを主体とした処理液に銀イオンや銅イオンを追加し、これによって皮膜形成時に皮膜中に銀イオンや銅イオンを黒化剤として含有させる処理法である。例えば、亜鉛めっき物を6価クロム黒色クロメート液に浸漬すると、亜鉛が液に溶解し、その際に発生した水素により6価クロムが還元され、めっき表面に6価クロムと3価クロムの混合物であるxCr・yCrO・zHOを主成分とする非晶質のゲル皮膜が生成される。
しかし、6価クロムは生体および環境への影響が指摘されており、近年6価クロムの使用が規制されてきている。このことから、6価クロムによるクロメート処理を行う場合、製造者や環境保護のための配慮が特に必要となり、そして、排液処理に伴うコスト増が避けられない。なお、6価クロムによるクロメート処理の場合、6価クロムは、処理に使用される金属表面処理剤あるいは処理によって発生する排液中だけでなく、場合により生成した皮膜中にも存在する。
このようなことから、6価クロムを使用しないクロメート処理液の開発が進められている。このようなクロメート処理のうち、特に黒色皮膜形成に関する技術としては、例えば特開2003−213446号公報には亜硫酸イオンの供給源を必須とする処理剤が、特開2003−268562号公報にはキレート剤とコバルトイオンやニッケルイオンの供給源を必須とする処理液が、知られている。
上記の技術は6価クロムを使用しない点およびその他の点で有用なものである。
特開2003−213446号公報 特開2003−268562号公報
しかし、本発明者が知るところでは、6価クロムを使用しない従来のクロメート処理液によって形成された着色皮膜は、6価クロムを含有する処理液から形成された皮膜に比べて、耐食性が低下しがちであった。従って、クロメート皮膜本来の優れた耐食性と良好な着色性とを両立させることが困難であった。なお、処理の際にフッ素化合物を使用する技術も検討されているが、フッ素化合物のような腐食性が高い化合物の使用は製造設備ならびの処理部品の強度や耐久性に悪影響を与え、またその有害性から6価クロムと同様に避けることが好ましいことは言うまでもない。
本発明の目的は、6価クロムや腐食性の強いフッ素化合物を使用せずに、従来の6価クロムを使用したクロメート処理に比べて耐食性が同等もしくは同等以上であり、なおかつ優れた色調、外観の着色皮膜を得ることである。
本発明は、上記の課題に解決を与えるものである。
したがって、本発明による金属表面に着色皮膜を形成させるための金属表面処理剤は、3価クロムイオンの供給源、金属イオン(ただし、3価クロムイオンおよび6価クロムイオンは除く)の供給源、および前記金属イオンと反応して発色成分を形成し得る有機イオウ化合物を含んでなり、6価クロムイオンおよび/または6価クロムイオン供給源ならびにフッ化物を実質的に含有しないこと、を特徴とするものである。
このような本発明による金属表面処理剤は、好ましくは、前記クロムイオンの供給源を、リン酸クロム(III)、酢酸クロム(III)、硝酸クロム(III)、硫酸クロム(III)、塩化クロム(III)およびこれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも1種とすることができる。
また、本発明によるこの金属表面処理剤は、好ましくは、前記有機イオウ化合物を、チオグリセリン、チオ酢酸、チオ酢酸カリウム、チオ二酢酸、3,3−チオジプロピオン酸、チオセミカルバジド、チオ尿素、チオグリコール酸アンモン、チオグリコール酸、チオマレイン酸、チオアセトアミド、ジチオグリコール酸、ジチオグリコール酸アンモン、ジチオジグリコール酸アンモン、ジチオジグリコール酸およびこれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも1種とすることができる。
また、本発明によるこの金属表面処理剤は、好ましくは、前記金属イオンの供給源を、Ti、V、Mn、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Ta、Mo、W、Srの塩およびその酸素酸の塩からなる群から選ばれた少なくとも1種とすることができる。
また、本発明によるこの金属表面処理剤は、好ましくは、さらに有機酸および/または有機酸の塩を含有してなるものとすることができる。
また、本発明によるこの金属表面処理剤は、好ましくは、さらに珪素化合物を含有してなるものとすることができる。
そして、本発明による金属表面処理液は、前記の金属表面処理剤と水性媒体との混合物からなること、を特徴とするものである。
また、本発明によるこの金属表面処理液は、好ましくは、粉末形態のものとすることができる。
そして、本発明による実質的に6価クロム化合物を含まない耐食性着色皮膜は、金属材料表面を、上記の金属表面処理液によって処理することによって形成されたものであること、を特徴とするものである。
また、本発明によるこの耐食性着色皮膜は、好ましくは、黒色であるものとすることができる。
そして、本発明による耐食性着色部品は、表面に前記の耐食性着色皮膜を有するものであること、を特徴とするものである。
また、本発明によるこの耐食性着色部品は、好ましくは、前記耐食性着色皮膜上にさらに別種の皮膜が形成されてなるものとすることができる。
また、本発明によるこの耐食性着色部品は、好ましくは、亜鉛または亜鉛合金からなる金属材料表面に前記の耐食性着色皮膜が形成されてなるものとすることができる。
そして、本発明による耐食性着色部品の製造方法は、前記の金属表面処理液によって処理することによって金属材料表面に耐食性着色皮膜を形成させる工程を含むものである。
本発明による金属表面処理剤および金属表面処理液によれば、有害な6価クロムや腐食性の強いフッ素化合物を使用することなしに、6価クロムクロメート処理液によって形成される着色皮膜と耐食性が同等もしくは同等以上であり、なおかつ優れた色調、外観の着色皮膜を形成させることができる。
そして、本発明によれば、上記の金属表面処理剤および金属表面処理液によって、6価クロム化合物を含まずかつ良好な耐食性および優れた色調、外観を有する耐食性着色皮膜、耐食性着色部品および耐食性着色部品の製造方法を提供することができる。
<金属表面処理剤>
本発明による金属表面に耐食性着色皮膜を形成させるための金属表面処理剤は、3価クロムイオンの供給源、金属イオン(ただし、3価クロムイオンおよび6価クロムイオンは除く)の供給源、および前記金属イオンと反応して発色成分を形成し得る有機イオウ化合物を含んでなり、6価クロムイオンおよび/または6価クロムイオン供給源ならびにフッ化物を実質的に含有しないこと、を特徴とするものである。
ここで、「含んでなる」とは、上記の必須三成分(即ち、3価クロムイオンの供給源、金属イオン(ただし、3価クロムイオンおよび6価クロムイオンは除く)の供給源、および前記金属イオンと反応して発色成分を形成し得る有機イオウ化合物価)のみからなるものの他に、上記の必須三成分以外の成分を含んでなるものをも意味する。
<金属表面処理液>
本発明による金属表面処理液は、上記の本発明による金属表面処理剤と水性媒体との混合物からなること、を特徴とするものである。
ここで、「混合物」とは、金属表面処理剤と水性媒体とを混合して得られた物を意味するものである。従って、この「混合物」には、例えば、水性媒体中に金属表面処理剤が溶解したもの、水性媒体中に金属表面処理剤が分散、または乳化ないし懸濁したもの、その他、の形態の金属表面処理剤と水性媒体とを混合して得られた物が包含される。
また、「水性媒体」とは、水を主体とする媒体をいうものである。例えば、水を主体とし、水と混和可能な有機溶媒(例えばアルコール、その他)との混和物は、本発明での「水性媒体」の一具体例である。そして、この「水性媒体」は、本発明による金属表面処理剤(および金属表面処理液)の調製の際や、保存の際に、あるいは耐食性着色皮膜を形成させる際に、あるいは耐食性着色皮膜を形成させた後において、耐食性着色皮膜の何らかの特性向上ために有利に作用する各種の成分および/または本発明の効果を実質的に阻害しない各種成分を、必要に応じて含むことができる。例えばpH調整剤、保存安定剤等は、そのような成分の具体例である。
<<3価クロムイオンの供給源>>
本発明による金属表面処理剤および金属表面処理液は、3価クロムイオンの供給源を必須とする。
本発明における3価クロムイオンの供給源の好ましい具体例としては、例えばリン酸クロム(III)、酢酸クロム(III)、硝酸クロム(III)、硫酸クロム(III)、塩化クロム(III)を挙げることができる。これらの化合物は、それぞれ単独で使用することもできるし、二種以上を併用することもできる。この中で特に好ましい化合物は、硝酸クロム(III)である。
本発明による金属表面処理液において、3価クロムの供給源の濃度は、クロムとして0.1〜50g/L、好ましくは0.5〜15g、より好ましくは1〜10g、である。上記濃度が0.1g/L未満である場合には耐食性が低くなり、一方、50g/L超過の場合には着色皮膜の外観が悪くなる場合があるので、好ましくない。
なお、本発明においては、金属表面処理を行う際に水性媒体中に3価クロムイオンが生成していれば良い。したがって、本発明における3価クロムイオンの供給源は、好ましい化合物として例示した上記化合物のみに限定されるものではなく、例えば前記水性媒体もしくは金属表面処理液中における何らかの反応(例えば酸化、還元およびその他の反応)によって、金属表面処理を行う際までに3価クロムイオンを生成可能な各種の前駆体化合物をも包含する。
<<金属イオンの供給源>>
本発明による金属表面処理剤および金属表面処理液は、金属イオンの供給源(ただし、3価クロムイオンおよび6価クロムイオンは除く)を必須とする。
本発明におけるそのような金属イオンの供給源としては、Ti、V、Mn、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Ta、Mo、WおよびSr等の金属イオンを生成可能な化合物を使用することができる。これらの金属のイオン価は、本発明による金属表面処理剤または金属表面処理液中において上記各金属原子がとりえる任意のイオン価であるうる。
本発明において好ましい化合物の具体例としては、例えばTi、V、Mn、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Ta、Mo、W、Sr等の塩化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩やこれら金属の酸素酸の塩、特に好ましくは硝酸コバルト(II)、硫酸コバルト(II)、バナジン酸アンモン、バナジン酸カリウムなどが挙げられるが、これに限られるものではない。これらの化合物は、それぞれ単独で使用することもできるし、二種以上を併用することもできる。
本発明による金属表面処理液において、上記金属イオン供給源の濃度は、0.05〜50g/L、好ましくは0.1〜20g/L、である。 上記濃度が0.05g/L未満である場合には着色皮膜の外観が悪くなり、一方、50g/L超過の場合には耐食性が低下する場合があるので、好ましくない。
<<有機イオウ化合物>>
本発明による金属表面処理剤および金属表面処理液におけるもう一つの必須成分は、前記の金属イオンと反応して発色成分を形成し得る有機イオウ化合物である。本発明においては、本発明の目的および効果が達成可能な任意の有機イオウ化合物を使用することができる。
ここで、「有機イオウ化合物」とは、一分子中に炭素原子とイオウ原子の両者を含む化合物をいうものである。一分子中に存在する炭素原子の数およびイオウ原子の数は、それぞれ1以上であれば良い。また、炭素原子とイオウ原子とは直接結合していても、炭素原子とイオウ原子との間に他の原子(この他の原子の数は1または2以上である。他の原子が複数個存在する場合、この他の原子は同一種の原子でも、異なる原子でも良い)が介在していてもよい。また、一分子中にイオウ原子が複数個存在する場合、これらのイオウ原子は直接結合していても(イオウ原子間の結合は、一重結合および多重結合の両者がありえる)、いなくてもよい。炭素原子についても同様に、一分子中に炭素原子が複数個存在する場合、これらの炭素原子は直接結合(原子間の結合は、一重結合および多重結合の両者がありえる)していても、いなくてもよい。
本発明において好ましい有機イオウ化合物の具体例としては、例えばチオグリセリン、チオ酢酸、チオ酢酸カリウム、チオ二酢酸、3,3−チオジプロピオン酸、チオセミカルバジド、チオ尿素、チオグリコール酸アンモン、チオグリコール酸、チオマレイン酸、チオアセトアミド、ジチオグリコール酸、ジチオグリコール酸アンモン、ジチオジグリコール酸アンモン、ジチオジグリコール酸などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明による金属表面処理液において、有機イオウ化合物の濃度は、0.1〜100g/L、好ましくは1〜50g/L、より好ましくは2〜10gである。濃度が0.1g/L未満であると、皮膜生成が生成されにくく、十分な着色や耐食性がえられない場合がある。一方、100g/L超過の場合には、皮膜の外観や光沢が低下する。
なお、本発明によって耐食性および着色性の両者が極めて良好な皮膜が形成された理由は必ずしも明らかでなく、また本発明はいかなる理論にも拘束されるものではないが、本発明においては、必須成分として特定の有機イオウ化合物が存在することによって、以下のような四段階からなる新規な皮膜生成機構が構築され、この皮膜生成機構によって優れた耐食性着色皮膜が形成されるものと推測される。
(1) 表面処理される金属材料(例えば亜鉛)を金属表面処理液に浸漬することによって、表面の金属材料が溶解すると同時に水素が発生する。
(2) 発生期の水素が有機イオウ化合物と反応し、イオウイオンが発生する。
(3) 発生したイオウイオンが処理液中の金属イオンと反応し、金属イオウ化合物が生成する。
(4) 金属イオウ化合物が金属材料(例えば亜鉛)およびクロムの水酸化物を主体とする皮膜に取り込まれることにより着色皮膜が生成する。
<<その他の成分(任意成分)>>
本発明による金属表面処理剤および金属表面処理液は、上記の必須三成分(即ち、3価クロムイオンの供給源、金属イオン(ただし、3価クロムイオンおよび6価クロムイオンは除く)の供給源、および前記金属イオンと反応して発色成分を形成し得る有機イオウ化合物)の他に、上記の必須三成分以外の成分を含むことができることは前記した通りである。
本発明では、例えば従来のこの種の金属表面処理剤、特に黒色皮膜生成用金属表面処理剤、に配合されている各種成分を必要に応じて使用することができる。そのような必須三成分以外の成分(任意成分)としては、例えば有機酸、有機酸の塩、珪素化合物等を挙げることができる。pH調整剤、安定剤、キレート剤、処理皮膜表面の表面特性(例えば、耐食性、着色性、耐摩耗性、電気的特性、表面ぬれ性、塗装性等)を向上または改良する各種の補助成分も、本発明による金属表面処理剤および金属表面処理液は含むことができる。
このうち有機酸およびその塩は、皮膜形成、黒色外観および性能を向上させる効果がある。特に好ましいものとしては、りんご酸、コハク酸、マロン酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸やその塩などが挙げることができるが、これらに限られるものではない。有機酸および(または)その塩を使用する際、金属表面処理液におけるその濃度は、0.5〜20g/Lが好ましい。
珪素化合物としては、珪酸カリウム、珪酸ナトリウム、コロイダルシリカなどのシリカゾルを挙げることができるが、これに限られるものではない。その濃度は、0.5〜10g/Lが好ましい。
さらに本発明の金属表面処理剤には、無機酸を添加することができる。無機酸として塩酸、硝酸、硫酸、臭素酸などが挙げられがこれに限られるものではない。
<耐食性着色皮膜>
本発明による耐食性着色皮膜は、金属材料表面を、前記の金属表面処理または金属表面処理液によって処理することによって形成されたものであること、を特徴とするものである。
ここで、「金属材料」とは、本発明による金属表面処理剤または金属表面処理液によって処理可能な任意の金属材料を含む。このような金属材料の好ましい具体例としては、例えば、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、銅などの金属やそれらの合金を挙げることができる。この中で特に好ましいものとしては、亜鉛と他の成分(例えばNi、Fe、Al、Cu、Mg等)からなる亜鉛合金を挙げることができる。なお、本発明による金属表面処理剤によって処理する金属材料の表面は、必要に応じて、予め鏡面化処理あるいは粗面化処理を施しておくことができ、また下地となる皮膜層を形成させておくことができる。
前記したように、本発明による着色皮膜は、良好な耐食性、並びに優れた色調および外観を有するものである。特に、本発明によれば、高度の耐食性を保持しながら、極めて好ましい黒色度、光沢、色彩等を備えた装飾性、意匠性等が優れた耐食性着色皮膜を容易に得ることができる。このような本発明では、「赤色および/または青色の干渉色のないまた白みのない黒色」の耐食性着色皮膜を容易に得ることができる。
なお、本発明による金属表面処理剤または金属表面処理液は、上記の必須三成分、任意成分の種類、成分比率、調製条件、金属表面の処理条件、金属表面処理の前処理および/または後処理の条件、その他の条件等を適宜選択することによって、具体的用途や目的等に応じた種々の色彩ないし色調の耐食性着色皮膜を形成させることができる。
本発明による耐食性着色皮膜の厚さは任意であり、具体的用途や目的によって適宜決定することができるが、0.05〜3μm、好ましくは0.2〜2.0μm、特に好ましくは0.3〜1.3μm、である。0.05μm未満では耐食性が劣り、3μm超過では着色皮膜の外観が劣ることから好ましくない。
<耐食性着色部品>
本発明による耐食性着色部品は、表面に前記の耐食性着色皮膜を有するものであること、を特徴とするものである。前記の耐食性着色皮膜は、部品表面の少なくとも一部分に形成されていればよい。部品の耐食性着色皮膜が形成されていない表面部分および/または部品の表面以外の部分は、金属材料および/または非金属材料によって構成することができる。
そして、本発明では、上記の耐食性着色皮膜上にさらに別種の皮膜を形成することができる。このように、さらに別種のコーティングを施すことによって、耐食性や外観をさらに向上させることができる。処理方法のひとつの例としては、上記の耐食性着色皮膜を形成させたのち、水洗し、その後、コーティング処理液で浸漬および/または電解処理した後、乾燥を行うことによって、別種の皮膜を形成することができる。特に好ましいこのコーティング剤の具体例としては、燐酸塩、3価クロム化合物、コロイダルシリカなどの珪素化合物の無機化合物やポリスチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、メタクリルポリマー、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセタールなどの有機化合物を挙げることができるが、これに限られるものではない。
<耐食性着色部品の製造方法>
本発明による耐食性着色部品の製造方法は、上述の金属表面処理液によって処理することによって、金属材料表面に耐食性着色皮膜を形成させる工程を含むものである。なお、耐食性着色部品、金属表面処理液、金属材料表面および耐食性着色皮膜の詳細は、前記した通りである。
耐食性着色皮膜を形成させる工程の具体的条件は、適宜に定めることができる。
下記は、本発明において特に好ましい条件について示すものである。
pH範囲:1.0〜5.0、好ましくは1.5〜3.0、である。pHが1.0未満であると、過剰反応によって外観、耐食性が低くなり、pHが5.0超過では十分な皮膜生成がなされない。なお、pHは公知のpH調整剤を利用することによって調整することができる。例えば、pHが高い場合は硝酸、硫酸、塩酸などの酸を使用しpH調整し、低い場合は、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリを添加して調整することができる。pH調整試薬はこれらに制限されるものではない。
pHの調整は、本発明による表面処理溶液を表面処理に使用する前に、および/または表面処理の処理途中において、前記のpH調整剤を表面処理溶液に一度にまたは複数回にわたって、断続液にあるいは連続的に添加することによって行うことができる。
温度範囲:10〜60℃、好ましくは15〜40℃、である。60℃超過であると過剰反応によって外観、耐食性が低くなり、10℃未満では十分な皮膜生成がされない。
時間範囲:5〜180秒、好ましくは15秒から60秒、である。180秒超過では過剰反応により外観、耐食性が低くなり、5秒未満ではと十分な皮膜生成がされない。
皮膜形成:本発明では、従来の6価クロムクロメート処理液と同様の条件によって、容易かつ効率的に、耐食性着色皮膜を皮膜を形成させることができる。例えば、一般的な浸漬による方法や電解操作による方法を採用することができる。電解で皮膜を生成する場合、電流密度は15A/dm以下、好ましくは0.7〜4A/dmであり、通電時間は5〜300秒、好ましくは20〜200秒、である。電流密度が15A/dm超過場合は皮膜にムラができ外観および耐食性が悪くなる。通電時間が5秒未満では十分な皮膜が生成されない場合が あり、一方300秒超過の場合は外観が悪くなることから好ましくない。
その他:表面処理の実施によって、本発明による金属表面処理剤または金属表面処理液における前記の必須成分、任意成分等が消費され、あるいは変質し、あるいは水性媒体の減少あるいは水性媒体中に有害成分等の蓄積が生じる場合には、必要に応じて、各成分や水性媒体の補充、有害成分の除去あるいは無害化処理等を行うことができる。
本発明を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例および比較例は、以下のような工程で行っている。
「めっき」→「水洗」→「酸活性(硝酸)」→「水洗」→「金属表面処理剤」→「水洗」→(「コーティング」)→「乾燥」
皮膜の外観を観測し、JIS Z2371の中性塩水噴霧試験による耐食性試験を行った。結果は、表1に示される通りである。
<実施例1>
亜鉛めっきした鉄板(60×100×1mm)を、硫酸クロム3g/L、チオ二酢酸3g/Lおよび硝酸コバルト10g/Lを含む水溶液を水酸化ナトリウムでpH1.5〜2.5に調整した金属表面処理液中に25秒間浸漬後、水洗し乾燥し試験を行った。
<実施例2>
亜鉛−鉄合金めっき(鉄共析率0.3%)した鋼製のボルトを、塩化クロム5g/L、チオグリセリン5g/Lおよびメタバナジン酸アンモン1g/Lを含む水溶液を水酸化ナトリウムでpH1.5〜2.5に調整した金属表面処理液中に35秒間浸漬後、水洗し乾燥し試験を行った。
<実施例3>
亜鉛めっきした鋼製のボルトを、硝酸クロム4g/L、ジチオグリコール酸アンモン4g/L、メタバナジン酸アンモン4g/L、硝酸コバルト8g/Lおよびクエン酸5g/Lを含む水溶液を水酸化ナトリウムでpH1.5〜2.5に調整した金属表面処理液中に30秒間浸漬後、水洗し乾燥し試験を行った。
<実施例4>
亜鉛−ニッケル合金めっき(ニッケル共析率2%)した鉄板(60×100×1mm)を、硝酸クロム4g/L、チオグリセリン10g/L、硝酸銅5g/Lおよびグルコン酸4g/Lを含む水溶液を水酸化ナトリウムでpH2.0〜2.5に調整した金属表面処理液中に40秒間浸漬後、水洗し乾燥し試験を行った。
<実施例5>
亜鉛めっきした鉄板(60×100×1mm)および鋼製のボルトを、リン酸クロム3g/L、チオセミカルバジド5g/L、硫酸チタン1g/Lおよびシリカゾル1g/Lを含む水溶液を水酸化ナトリウムでpH1.8〜2.3に調整した金属表面処理液中に25秒間浸漬後、水洗し乾燥し試験を行った。
<実施例6>
亜鉛−鉄合金めっき(鉄共析率1.0%)した鉄板(60×100×1mm)を、硫酸クロム5g/L、チオ二酢酸3g/L、硝酸コバルト2g/L、グルコン酸3g/Lおよびシリカゾル1g/Lを含む水溶液を水酸化ナトリウムでpH1.5〜2.5に調整した金属表面処理液中に30秒間浸漬後、水洗し乾燥し試験を行った。
<実施例7>
亜鉛めっきした鋼製のボルトを実施例3の金属表面処理液に30秒間浸漬後水洗し、さらにリン酸二水素ナトリウム7g/Lおよびリン酸クロム1g/Lを含む水溶液に20秒間浸漬後乾燥し試験を行った。
<実施例8>
亜鉛−鉄合金めっき(鉄共析率1.0%)した鉄板(60×100×1mm)を実施例6の金属表面処理液に40秒間浸漬後水洗し、さらにコロイダルシリカ10g/Lを含む水溶液に20秒間浸漬後乾燥し試験を行った。
<比較例1>
実施例1の金属表面処理剤からクロム化合物を除いた金属表面処理剤を用いて実施例1と同様な試験を行った。
<比較例2>
実施例2の金属表面処理剤から有機イオウ化合物を除いた金属表面処理剤を用いて実施例2と同様な試験を行った。
<比較例3>
実施例3金属表面処理剤からクロム以外の金属イオンの供給源(メタバナジン酸アンモンおよび硝酸コバルト)を除いた金属表面処理剤を用い、実施例3と同じ試験を行った。
<比較例4>
亜鉛めっきした鉄板(60×100×lmm)を亜硫酸ナトリウム10g/L、硝酸ナトリウム10g/Lおよびコロイダルシリカ50g/Lを含む水溶液を硝酸でpH1.5〜2.5に調整した金属表面処理剤中に60秒間浸漬し、水洗後乾燥し試験を行った。
<比較例5>
亜鉛−鉄合金めっき(鉄の共析率0.5%)した鉄板(60×100×lmm)をリン酸クロム13g/L、硝酸ナトリウム0.3g/L、リン酸二水素ナトリウム10g、硫酸ナトリウム22g、シュウ酸15g/L、硫酸コバルト2.6g/L、硫酸ニッケル0.26g/L、コロイダルシリカ1g/LをpH2.0〜2.5に調整した金属表面処理剤中に60秒間浸漬し、水洗後乾燥し試験を行った。
Figure 0004508634
<結果まとめ>
表1から明らかなように、本発明の金属表面処理剤の実施例1から8では黒色皮膜を形成することができる。また、実施例1から8では従来の6価クロム黒色クロメートと同等またはそれ以上の高い耐食性が得られた。また、亜硫酸イオンを必須成分とする比較例4やコバルト、ニッケルおよびキレートを含む比較例5は黒色ではあるが本発明の金属表面処理剤にくらべ干渉色があり黒色外観や耐食性が劣っていた。

Claims (12)

  1. (イ)3価クロムイオンの供給源、(ロ)Ti、V、Mn、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Ta、Mo、W、Srの塩およびその酸素酸の塩からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属イオンの供給源、および(ハ)前記金属イオンと反応して発色成分を形成し得る、チオグリセリン、チオ二酢酸、チオセミカルバジドおよびチオグリコール酸アンモンからなる群から選ばれた少なくとも1種の有機イオウ化合物を含んでなり、6価クロムイオンおよび/または6価クロムイオン供給源ならびにフッ化物を実質的に含有しないことを特徴とする、金属表面に耐食性着色皮膜を形成させるための金属表面処理剤。
  2. 前記クロムイオンの供給源が、リン酸クロム(III)、酢酸クロム(III)、硝酸クロム(III)、硫酸クロム(III)、塩化クロム(III)およびこれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1に記載の金属表面処理剤。
  3. さらに有機酸および/または有機酸の塩を含有してなる、請求項1または2に記載の金属表面処理剤。
  4. さらに珪素化合物を含有してなる、請求項1〜のいずれか1項に記載の金属表面処理剤。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の金属表面処理剤と水性媒体との混合物からなることを特徴とする、金属表面処理液。
  6. 粉末形態である、請求項1〜のいずれか1項に記載の金属表面処理剤。
  7. 金属材料表面を、請求項に記載の金属表面処理液によって処理することによって形成されたものであることを特徴とする、実質的に6価クロム化合物を含まない耐食性着色皮膜。
  8. 前記耐食性着色皮膜が黒色である、請求項に記載の耐食性着色皮膜。
  9. 表面に請求項またはに記載の耐食性着色皮膜を有するものであることを特徴とする、耐食性着色部品。
  10. 前記耐食性着色皮膜上にさらに燐酸塩、3価クロム化合物、コロイダルシリカ、ポリスチレン、ポリプロピレン、メタクリルポリマー、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセタールからなる群から選ばれた別種の皮膜が形成されてなる、請求項に記載の耐食性着色部品。
  11. 亜鉛または亜鉛合金からなる金属材料表面に、請求項またはに記載の耐食性着色皮膜が形成されてなる、耐食性着色部品。
  12. 請求項に記載の金属表面処理液によって処理することによって、金属材料表面に耐食性着色皮膜を形成させる工程を含む、耐食性着色部品の製造方法。
JP2003434272A 2003-12-26 2003-12-26 金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法 Expired - Lifetime JP4508634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003434272A JP4508634B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003434272A JP4508634B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005187925A JP2005187925A (ja) 2005-07-14
JP4508634B2 true JP4508634B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=34791388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003434272A Expired - Lifetime JP4508634B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4508634B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4738747B2 (ja) * 2004-01-22 2011-08-03 日本表面化学株式会社 黒色被膜剤及び黒色被膜形成方法
US20060266438A1 (en) * 2005-05-26 2006-11-30 Pavco, Inc. Trivalent chromium conversion coating and method of application thereof
JP5161761B2 (ja) 2006-02-17 2013-03-13 ディップソール株式会社 亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の3価クロム化成皮膜を形成するための処理溶液及び亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の3価クロム化成皮膜を形成する方法
JP5155850B2 (ja) * 2006-03-03 2013-03-06 ディップソール株式会社 亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の3価クロム化成皮膜を形成するための処理水溶液及び黒色3価クロム化成皮膜の形成方法
TWI405917B (zh) * 2006-09-06 2013-08-21 Tsubakimoto Chain Co Water rust paint, water rust coating and high corrosion resistant surface treatment chain
BRPI0716246B1 (pt) * 2006-09-07 2018-03-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Solução de tratamento aquoso para chapa de aço revestida à base de sn excelente em reistência à corrosão e adesão de tinta, e método de produção da chapa de aço com superfície tratada
US7989078B2 (en) * 2006-12-28 2011-08-02 United Technologies Coporation Halogen-free trivalent chromium conversion coating
US20100203327A1 (en) 2007-08-03 2010-08-12 Dipsol Chemicals Co., Ltd. Corrosion-resistant trivalent-chromium chemical conversion coating and solution for trivalent-chromium chemical treatment
EP2309027B1 (de) 2009-09-23 2011-09-21 ATOTECH Deutschland GmbH Behandlungslösung zur Erzeugung Chrom- und Cobalt-freier schwarzer Konversionsschichten
DE102009045569A1 (de) * 2009-10-12 2011-04-14 Dr.-Ing. Max Schlötter GmbH & Co KG Schwarzpassivierung von Zink- und Zinkeisenschichten
WO2011093359A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 日本パーカライジング株式会社 金属表面処理剤及び金属表面処理方法
EP2492372A1 (en) * 2011-02-23 2012-08-29 Enthone, Inc. Aqueous solution and method for the formation of a passivation layer
CN108796486A (zh) * 2018-07-31 2018-11-13 广州传福化学技术有限公司 一种镀锌黑色钝化剂及镀锌钝化方法
JP6823030B2 (ja) * 2018-09-26 2021-01-27 豊田合成株式会社 黒色めっき樹脂部品
JP7340900B1 (ja) 2023-06-01 2023-09-08 ユケン工業株式会社 3価クロム黒色化成処理用組成物および化成被膜を備える部材の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01195286A (ja) * 1988-01-29 1989-08-07 Nippon Steel Corp 黒色表面処理鋼板の製造方法
JP2003213446A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属表面の黒色皮膜形成処理剤と処理方法
JP2003268562A (ja) * 2002-03-14 2003-09-25 Dipsol Chem Co Ltd 亜鉛及び亜鉛合金めっき上に黒色の六価クロムフリー化成皮膜を形成するための処理溶液及び亜鉛及び亜鉛合金めっき上に黒色の六価クロムフリー化成皮膜を形成する方法。

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01195286A (ja) * 1988-01-29 1989-08-07 Nippon Steel Corp 黒色表面処理鋼板の製造方法
JP2003213446A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属表面の黒色皮膜形成処理剤と処理方法
JP2003268562A (ja) * 2002-03-14 2003-09-25 Dipsol Chem Co Ltd 亜鉛及び亜鉛合金めっき上に黒色の六価クロムフリー化成皮膜を形成するための処理溶液及び亜鉛及び亜鉛合金めっき上に黒色の六価クロムフリー化成皮膜を形成する方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005187925A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4508634B2 (ja) 金属表面処理剤、金属表面処理液、これによって形成された耐食性着色皮膜、この耐食性着色皮膜を有する耐食性着色部品、およびこの耐食性着色部品の製造方法
JP5161761B2 (ja) 亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の3価クロム化成皮膜を形成するための処理溶液及び亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の3価クロム化成皮膜を形成する方法
JP3392008B2 (ja) 金属の保護皮膜形成処理剤と処理方法
JP5198727B2 (ja) 亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の6価クロムフリー化成皮膜を形成するための処理溶液
JP5155850B2 (ja) 亜鉛又は亜鉛合金上に黒色の3価クロム化成皮膜を形成するための処理水溶液及び黒色3価クロム化成皮膜の形成方法
JP2003166074A (ja) 亜鉛及び亜鉛合金めっき上に六価クロムフリー防錆皮膜を形成するための処理溶液、六価クロムフリー防錆皮膜及びその形成方法。
JP4738747B2 (ja) 黒色被膜剤及び黒色被膜形成方法
JP4429214B2 (ja) 表面処理液及び化成皮膜の形成方法
JP3987633B2 (ja) 金属の保護皮膜形成用処理剤と形成方法
JP5046201B2 (ja) 三価クロム化成皮膜処理剤、三価クロム化成皮膜処理方法および三価クロム化成皮膜処理物
JP4312985B2 (ja) 金属表面の黒色皮膜形成処理方法
US5873953A (en) Non-chromated oxide coating for aluminum substrates
JPH07508311A (ja) アルミニウム支持体用クロム不含酸化物コーティング
JP3194605B2 (ja) コバルト化成皮膜の形成方法
US5378293A (en) Non-chromated oxide coating for aluminum substrates
WO2009139384A1 (ja) 銅‐亜鉛合金電気めっき浴およびこれを用いためっき方法
US5468307A (en) Non-chromated oxide coating for aluminum substrates
WO2013183644A1 (ja) アルミ変性コロイダルシリカを含有した3価クロム化成処理液
JP4040912B2 (ja) 着色防錆被膜形成処理剤と形成方法
JP2012036469A (ja) 金属の保護皮膜形成方法及び保護皮膜形成処理剤
JP4384471B2 (ja) 亜鉛ニッケル合金めっき上に6価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法
JP2005240068A (ja) 亜鉛又は亜鉛−ニッケル合金めっき用六価クロムフリー被膜形成剤及び形成方法
JPS61253383A (ja) 黒色被膜形成方法
JP5300113B2 (ja) 金属表面処理剤、金属表面処理剤を用いた金属表面処理方法及び表面処理を行った鉄部品
JPS61291981A (ja) 黒色亜鉛合金メツキ鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100427

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4508634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term