JP4507443B2 - インターリーブ方法及びインターリーブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ符号化・復号技術の要素技術であるインターリーブ方法、インターリーブ装置に関し、特に可変なインターリーブ長に応じてリアルタイムにインターリーブパターンを算出するインターリーブ方法またはインターリーブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ターボ符号化・復号方式と呼ばれる誤り訂正符号化・復号方式の研究が行われている。ターボ符号化・復号方式の長所は、処理演算量・装置規模が実装可能な範囲内にあるにもかかわらず、低い送信電力でのデータ誤り訂正率が、従来の誤り訂正符号化・復号方式より格段に良いことである。
【0003】
このため、2001年度運用開始予定の移動体通信の標準化団体であるサード・ジェネレーション・パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project、略して「3GPP」)のデータ伝送誤り訂正符号化・復号方式として使用されることが決定している。
【0004】
ターボ符号化・復号方式について参考とされる文献には、例えば1993年の「ICC‘93」会議の報告書の第1064ページから第1070ページに掲載された、ターボ符号化・復号方式の発明者であるC.Berrou, A.GlavieuxおよびP.Thitimajshimaらによる「シャノン限界近傍誤り訂正符号化および復号:ターボ符号(1)(Near Shannon Limit Error-Correcting Coding and Decoding: Turbo-Codes(1))」と題する論文が挙げられる。
【0005】
それによればターボ符号化・復号方式の代表的な構成は、再帰的組織的畳み込み符号(Recursive Systematic Convolutional codes)化回路を、インターリーブ回路と呼ばれる回路を介して複数個並列(または直列)に配した符号器、そして事後確率比軟出力回路を、インターリーブ回路を介して複数個並列(または直列)に配した復号器からなるものである。
【0006】
ここで、インターリーブとは、ターボ符号化・復号方式においては、有限長デジタルデータ列のデータ順を並べ替える処理のことである。ターボ符号化・復号方式が上記の長所を発揮するためには、インターリーブを行うことが必須であることはよく知られている。インターリーブのアルゴリズムまたはインターリーブ回路は、インターリーバとも呼ばれる。インターリーブを施すデータ列の長さはインターリーブ長、またインターリーバによってデータ順を並べ替える置換パターンはインターリーブパターンと呼ばれる。
【0007】
インターリーバはアルゴリズムの観点からは、インターリーブ長をLとするとき、I=0,1,2,3,…,L−1について、0以上L−1以下の各値を1回ずつとる整数列f(I)の算出を主要演算とするアルゴリズムで、インターリーブ後に第I番に配置されるデータが、インターリーブ前に第f(I)番にあるデータとする規則の下に、データ順を並べ替える。
【0008】
ターボ符号化・復号方式の実装が検討されるシステムの中には、ターボ符号化行程および復号行程で、データ列の入力の度にインターリーブ長が変わりうるものがある。そのようなシステムでは、ターボ符号化処理および復号処理でリアルタイムにインターリーブパターンを生成する必要がある。このタイプのシステムでターボ符号化行程・復号行程での遅延を発生させないために、インターリーバの設計方式を慎重に検討しなければならない。また、インターリーブパターン生成の巧拙がターボ符号化・復号方式の低い送信電力でのデータ復号誤り率に影響を及ぼすことが知られており、この点でもインターリーバの設計方式の検討が重要である。
【0009】
従来のインターリーバのうち、可変なインターリーブ長に応じてリアルタイムにインターリーブパターンを生成する方式について概観する。この方式は、以下に説明する2タイプに分けられる。
【0010】
従来のインターリーバの第1のタイプは、処理演算量・メモリ量を小さく抑えられるタイプである。例えば1996年11月にアイ・イー・イー・イー・トランザクションズ・オン・インフォーメーション・セオリー第42巻第6号(IEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION THEORY VOL.42,NO.6)の1698ページから1709ページに説明が掲載された、L.C.Perez, J.SeghersおよびD.J.Costello.Jr.らによる「ターボ符号の距離スペクトル的解釈(A Distance Spectrum Interpretation of Turbo Codes)」と題する論文に記載されているブロックインターリーバのように、単純な式で整数列f(I)を算出することを特徴とするタイプである。第1のタイプのインターリーバのアルゴリズムは以下のとおりである。つまり、
【0011】
I%MでIをMで割った余りを,[I/M]でIをMで割った商を、それぞれ表すとき、ブロックインターリーバがf(I)を算出するアルゴリズムは次の式である。
[アルゴリズム1]
「入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータM,Nの値をM×N>=Lを満たす整数に取る。
整数列f(I),I=0,1,2,・・・,M×N−1,を次の式で定義する。
f(I)=N×(I%M)+[I/M]」
ただし、M×NがLより大きいときは、整数列f(I)の各値のうちL以上のものを間引いて、改めて整数列f(I)とするものとする。整数列f(I)の一部を間引く操作はプルーニングと呼ばれる。以降で整数列f(I)を生成した際、各値のうちL以上のものがあれば必ずプルーニングを施して、改めて整数列f(I)とするものとする。
【0012】
この[アルゴリズム1]について、後の比較のため上述の説明とは異なる次のような別説明を行う。
[アルゴリズム1の別説明]
「第1ステップ:入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータM,Nの値をM×N>=Lを満たす整数に取り、M×N行列を作る。その成分の定め方は、0からM×N−1までの整数を順に、第1行第1列から行方向に第M行第N列まで書き込んで定めるものとする。
【0013】
第2ステップ:行列の各成分を第1行第1列から列方向に、第M行第N列まで読み出す。第I番に読み出す整数をf(I)として整数列f(I)を定義する。」
【0014】
この[アルゴリズム1]に示されるように、従来のインターリーバの第1のタイプは、整数列f(I)を生成するアルゴリズムが単純な式であり、装置化した際の処理演算量・必要メモリ量が小さいことを特徴とし、これらの特徴のため実装が容易であるという長所を有する。
【0015】
従来のインターリーバの第2のタイプは、低い電力でのデータ復号誤り率を第1のタイプのインターリーバより低減できるタイプである。例えば2000年12月19日に特開2000−353965号として公開された、須田、渋谷らの「インターリービング方法、インターリービング装置、ターボ符号化方法およびターボ符号化装置」と題する特許公報に示されるように、ブロックインターリーバの[アルゴリズム1の別説明]に、各行内の成分をランダムに並べ替えるアルゴリズムを組み入れて、整数列f(I)を算出することを特徴とするタイプである。
【0016】
この第2のタイプのインターリーバは、各行に対応する素数を用いて各行内の成分をランダムに並び替えるアルゴリズムを組み入れており、多くの素数とその性質を用いているため、素数インターリーバと呼ばれている。ブロックインターリーバに各行内の成分をランダムに並べ替えるアルゴリズムを組み入れることで、低い送信電力でのデータ復号誤り率を第1のタイプのインターリーバより低減できることは、現在よく知られたことである。
【0017】
素数インターリーバのf(I)を算出するアルゴリズムの概要は次のように説明される。
[アルゴリズム2]
「第1ステップ:入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータM,Pの値をM×P>=Lを満たす整数、特にPは素数に取り、M×P行列を作る。その成分の定め方は、0からM×P−1までの整数を順番に、第1行第1列から行方向に第M行第N列まで書き込んで定めるものとする。
第2ステップ:各行に対応するM個の素数Q_1,…,Q_Mを適当に定め、各行の内部、例えば第J行の内部で、素数Pと素数Q_Jを用いて、行内ランダム並べ替え演算を行う。
第3ステップ:M個の行ベクトルの適当な並べ替え演算を行う。
第4ステップ:行列の各成分を、第1行第1列から列方向に、第M行第P列まで読み出す。第I番に読み出す整数をf(I)として整数列f(I)を定義する。」
この[アルゴリズム2]に示されるように、従来のインターリーバの第2のタイプは、整数列f(I)を生成するアルゴリズムが単純な式ではなく、処理演算量・必要メモリ量が第1のタイプより増大するという短所を持つ。しかし例えばデータ復号誤り率で10のマイナス6乗というデータ伝送品質を達成するにあたり、第2のタイプのインターリーバは第1のタイプのインターリーバより1デシベル以上低い電力で達成することができるという長所を持つ。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の技術においては、第1のタイプのインターリーバを使用したターボ符号化・復号方式では、データ伝送品質が第2のタイプのインターリーバより劣り、第2のタイプのインターリーバを使用したターボ符号化・復号方式では、処理演算量・必要メモリ量が第1のタイプのインターリーバより多いという点で問題がある。
【0019】
実際、第2のタイプである素数インターリーバは、3GPPでの使用が決定されているものの、デジタル・シグナル・プロセッサを用いて実装した場合、通信システムにおける一連のデータ処理の中でインターリーブ装置での処理遅延が生じるという問題を引き起こしている。処理演算量を削減するために、演算に要する数値を数表としてメモリ等に予め保持しておく方法により処理速度を上げる対策が考えられる。しかしそのメモリ量は実装の際に困難が生じかねない量である。
【0020】
(目的)
本発明の目的は、可変なインターリーブ長に対応してリアルタイムにインターリーブパターンを生成することが可能なインターリーバに関し、処理演算量・必要メモリ量が第1のタイプよりも増大しすぎず第2のタイプよりも少なく、しかも、データ復号誤り率で10のマイナス5乗またはマイナス6乗を達成する送信電力が第2のタイプのインターリーバと同程度としうるインターリーブ方法及びインターリーブ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明のインターリーバは、インターリーブ後に第I番に配置されるデータがインターリーブ前に第f(I)番にあるデータとし、整数列f(I)を算出するアルゴリズムとして、有限体上で定義される射影(projection)代数曲線の自己同型(automorphism)の写像(mapping)を用いた方式である。
【0022】
Fを体(field)とし、F上で定義される射影代数曲線CのF−有理点の集合からそれ自身への全単射(bijection)φであって、写像後の座標が写像前の座標の有理式であるものを考える。この全単射φは、CのF上で定義される自己同型の写像(「自己同型写像」という。)と呼ばれる。
【0023】
特にFが有限体のときF−有理点は必ず有限個であり、それらの有理点に適当に順序を付けるとき、F上で定義される自己同型写像φは、その有理点の順序をランダムに並べ替えることができるという特徴を持つ。この自己同型写像φを用いて整数列f(I)を算出するアルゴリズムのインターリーバにより、上記の課題を解決し目的を達成することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明のインターリーブ方法及びインターリーブ装置の実施の形態を説明する。インターリーブ後に第I番になるデータのインターリーブ前の位置f(I)を1個ずつ算出して、インターリーブ後のデータを1個ずつ出力する実施の形態について以下説明する。
【0025】
この実施の形態に対して、インターリーブパターンである整数列f(I)全体を算出して記憶装置に保持した後、データ列全体をインターリーブして出力するという実施の形態も当然ありうるが、前者は本発明のより具体化した特徴の1つであるので、前記実施の形態について説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。初めに、本実施の形態の構成を説明する。
【0027】
図1を参照すると、第1の実施の形態は、データ列格納装置1と、インターリーブパターン演算装置2と、データ出力制御装置3とを含む。それぞれの装置の構成及び機能は以下のとおりである。
【0028】
データ列格納装置1は、インターリーブすべきデータ列を格納する。
インターリーブパターン演算装置2は、パラメータ値探索部21と、パラメータ値表記録部22と、自己同型写像演算部23と、プルーニング部24とから構成される。
パラメータ値探索部21は、格納データ列のインターリーブ長情報からインターリーブ長Lを読み出し、自己同型写像の演算(「自己同型写像演算」という。)に必要なパラメータ値をパラメータ値表記録部22から探索、選択する。
パラメータ値表記録部22は、自己同型写像演算に必要なパラメータ値の表を記録しておく。例えば、インターリーブ長とパラメータ値との関係を表として記録する。
自己同型写像演算部23は、インターリーブ長Lとパラメータ値を元に、整数変数Iの入力値について、有限体上で定義される射影代数曲線の自己同型写像である有理式に従って整数値f(I)を算出する。そのアルゴリズムを次に説明する。
【0029】
[アルゴリズム3]
「入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータである有限体F、F−有理点の個数MがL以上である射影代数曲線C、CのF上で定義される自己同型写像φを取る。F−有理点をP_0,P_1,P_2,・・・,P_(M−1)とする。
整数列f(I),I=0,1,2,・・・,M−1、を次の式で定義する。
【0030】
φ(P_I)=P_Jのとき、f(I)=J」
【0031】
第1の実施の形態の構成の説明に戻る。
プルーニング部24は、整数値f(I)の値がL−1以下か否かを判定する。
データ出力制御装置3は、整数値f(I)を元に、格納データ列の第f(I)データを読み出して出力する。
【0032】
次に、図1および図2を参照して第1の実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0033】
データ列格納装置1は、入力されたデータ列を格納する(図2のステップA1)。パラメータ値探索部21は、格納データ列からインターリーブ情報を読み出し、インターリーブ長Lを読み出す(ステップA2)。インターリーブ長Lとパラメータ値表記録部22の表を対比することで、[アルゴリズム3]の演算に用いるパラメータ値を探索して決定する(ステップA3、A4)。パラメータ値を決定した後、その値をインターリーブ長Lと共に自己同型写像演算部23に渡す。そして自己同型写像演算部23での整数変数Iに初期値I=0をセットする(ステップA5)。
【0034】
自己同型写像演算部23は、受け取ったインターリーブ長Lとパラメータ値を元に、初期値I=0について[アルゴリズム3]に従って整数値f(0)を算出する。そして値f(0)をプルーニング部24に渡す。
【0035】
プルーニング部24では、値f(0)が、L−1以下であるか否かによって、次の2つの場合に分けて処理する(ステップA7)。
【0036】
値f(0)がL以上の場合(ステップA7のyes)、値f(0)はインターリーブパターンには必要がないので、自己同型写像演算部23で、整数値I=0に1を加算してI=1として(ステップA11)、再び[アルゴリズム3]の演算を行う(ステップA6)。
【0037】
値f(I)の値がL−1以下の場合(ステップA7のno)、値f(0)をデータ出力制御装置3に渡し、格納データ列の第f(0)データを出力する(ステップA8)。その後、データをL個出力し終えたか否かを検査し(ステップA9)、出力し終えたならば全てのインターリーブパターンを出力したことから、インターリーブ処理を終了する。出力し終えていないならば自己同型写像演算部23に次の出力を要求する(ステップA10)。
【0038】
データ出力制御装置3からの出力要求に応じて、自己同型写像演算部23で、整数値I=0に1を加算してI=1として(ステップA11)、再び[アルゴリズム3]の演算を行う(ステップA6)。
【0039】
I=1以降もIの値を1ずつ増して、I=Pまでこの処理を行い、インターリーブ後のデータを全て出力して、データ列のインターリーブ出力を完了する。
【0040】
(第2の実施の形態)
次に、本発明のインターリーブ方法及びインターリーブ装置の第2の実施の形態について図を参照して詳細に説明する。初めに第2の実施の形態の構成を説明する。
【0041】
図4を参照すると、第2の実施の形態は、データ列格納装置1と、インターリーブパターン演算装置2と、データ出力制御装置3とを含む。第2の実施の形態の構成が第1の実施の形態の構成と異なる点は、インターリーブパターン演算装置2の構成だけであるから、インターリーブパターン演算装置2の構成及び動作を中心に説明する。
【0042】
インターリーブパターン演算装置2は、パラメータ値探索部21と、パラメータ値表記録部22と、BA変換演算部25と、プルーニング部24とから構成される。ここで、BA変換演算部25は、ブロックインターリーバのアルゴリズムである[アルゴリズム1]に、第1の実施の形態の自己同型写像によるアルゴリズムである[アルゴリズム3]を組み入れたアルゴリズム(後述する[アルゴリズム4])に従って整数列f(I)を算出する機能を有する。以下このアルゴリズムによる演算をBA変換演算(Block-interleavingに、Automorphism(自己同型写像)を組み入れたアルゴリズムによる変換演算の意)と呼ぶ。
【0043】
パラメータ値探索部21は、格納データ列のインターリーブ情報からインターリーブ長Lを読み出し、BA変換演算に必要なパラメータ値をパラメータ値表記録部22から探索、選択する。
【0044】
パラメータ値表記録部22は、BA変換演算に必要なパラメータ値の表を記録しておく。記録手段としてリードオンリーメモリ(ROM)を使用し、パラメータ値の表を保持しておくと、インターリーブ演算の処理速度の向上に最適である。
【0045】
BA変換演算部25は、受け取ったインターリーブ長Lとパラメータ値を元に、整数変数Iの入力値についてBA変換演算のアルゴリズムに従って整数値f(I)を算出する。[アルゴリズム1]に[アルゴリズム3]を組み入れたアルゴリズムを[アルゴリズム4]として次に説明する。
[アルゴリズム4]
「入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータM,Nの値を、M×N>=Lを満たす整数に取る。パラメータである有限体F、F−有理点の個数MがL以上である射影代数曲線C、CのF上で定義される自己同型写像の族φ_J,J=0,1,2,・・・,M−1を取る。F−有理点をP_0,P_1,P_2,・・・,P_(M−1)とする。またσ(J)を、J=0,1,2,・・・,M−1の並べ替え関数とする。
整数列f(I),I=0,1,2,・・・,M×N−1、を次の式で定義する。
f(I)=N×σ(I%M)+(φ_σ(I%M))([I/M])
ただし、I%Mは整数Iを整数Mで割った余りを、[I/M]はIをMで割った商を、それぞれ表す。」
【0046】
このアルゴリズムは式で記述できており、データ出力制御装置3がI番目の出力をインターリーブパターン演算装置2に要求すると、整数列f(I)全体の算出を待たずに整数値f(I)を出力でき、インターリーブ後の第Iデータの出力が可能であるという、従来のインターリーバの第2のタイプにない長所を有する。
【0047】
次に、図4および図5を参照して第2の実施の形態の動作について詳細に説明する。第2の実施の形態の動作が第1の実施の形態の動作と異なる点は、図5におけるステップB1,B2,B3だけであるから、これらとその周辺だけを説明する。
【0048】
パラメータ値探索部21は、格納データ列からインターリーブ情報を読み出し、インターリーブ長Lを読み出す(ステップA2)。インターリーブ長Lとパラメータ値表記録部22の表を対比することで、[アルゴリズム4]の演算に用いるパラメータ値を探索して決定する(ステップB1、B2)。パラメータ値を決定した後、その値をインターリーブ長Lと共にBA変換演算部25に渡す。
【0049】
BA変換演算部25は、受け取ったインターリーブ長Lとパラメータ値を元に、I=0からI=M×N−1までについて、データ出力制御装置3からの出力要求に応じて、[アルゴリズム4]に従って整数列f(I)を算出する(ステップB3)。
【0050】
BA変換演算部25における初期値I=0から整数変数Iを1ずつ増やして行う整数列f(I)の算出、プルーニング部24でのインターリーブパターンとしての要不要判断、及びデータ出力制御装置3での算出したf(I)に基づく格納データ列からのデータの選択、出力の各動作は第1の実施の形態における前述の動作と同様である。
【0051】
【実施例】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例について図を参照して説明する。本実施例は、本発明の第1の実施の形態に対応する。本実施例は、[アルゴリズム3]の射影代数曲線として、射影直線を採用したものである。このとき[アルゴリズム3]の自己同型写像は、射影分数変換と呼ばれる写像に限定されるのはよく知られている。
【0052】
また射影直線が定義されている体は任意の有限体でよいが、ここでは最も演算量が少ない例を説明するため、Pを素数として、射影直線が定義されている体はモジュロPの有限体(すなわち標数Pの有限素体)とする。以上の条件下で[アルゴリズム3]の射影代数曲線として射影直線を採用したアルゴリズムを[アルゴリズム3−1]として次に説明する。
[アルゴリズム3−1]
「入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータPの値を、P+1>=Lを満たす最小の素数に取る。パラメータ(A,B,C)の値を、BがPで割り切れない整数組に取る。
整数列f(I),I=0,1,2,・・・,P、を次の式で定義する。
(1)I=0,1,2,3,…,P−1については、
(イ)I+AがPで割り切れるときは、 f(I)=P,
(ロ)I+AがPで割り切れないときは、f(I)=(B/(I+A))+C,ただし加減乗除は、モジュロPの有限体の四則演算,
(2)I=Pについては、 f(P)=CモジュロP」
【0053】
図1のパラメータ値表記録部22には、インターリーブ長Lの可変範囲に応じて[アルゴリズム3−1]の演算に必要なパラメータ値(P,A,B,C)の表を記録しておく。以下に、記録しておくべきパラメータの値の決定の一方法を説明する。
【0054】
ターボ符号化においては、インターリーブ前のデータ列の最終データおよびその近辺のデータが、インターリーブ後に前の方に位置するようにインターリーブすることが、インターリーバによるデータ復号誤り率の低減のために必要である。そこで、パラメータAをパラメータB,Cに従属させることでこの要求を達成する次の条件を追加する。
[アルゴリズム3−1−1]
「Pに応じてパラメータ(B,C)の値を、L−1−CがPで割り切れない整数値組に取る。
(イ)P+1=Lのときは、A=0とし、
(ロ)P+1>Lのときは、A=(B/(L−1−C))モジュロPとする。」
【0055】
この条件の追加により、インターリーブ前の最終データはインターリーブ後に最前データとなり、データ復号誤り率の低減に寄与する。更にこの条件の追加により独立パラメータが1つ減り、記録しておくべきパラメータの値は(P,B,C)となる。
【0056】
Pに対応するB,Cの決定の一方法を次に説明する。
(1)Cを適当な値、例えばB=1,C=1に固定して、ハミング重み2の入力ビット列に対応する符号語のハミング重みの分布を調査する。次にCを変えずBを変えて、ハミング重み分布を調査する。こうしてCの値を変えずBの値を1からP−1までP−1通りに変化させ、ハミング重み分布を調査し、最小ハミング重みが大きく、かつ、ハミング重みの小さい符号語の個数が少ないB,Cの値を、1組選出する。
(2)(1)で選出したBの値を変えずCの値を1からP−1までP−1通りに変化させ、ハミング重み分布を調査し、最小ハミング重みが大きく、かつ、ハミング重みの小さい符号語の個数が少ないB,Cの値を1組、選出する。
【0057】
PにこのB,Cの値を対応させ、パラメータ値組(P,B,C)をパラメータ値表記録部23に記録しておく。
【0058】
次に、第1の実施例のインターリーバの構成および動作を説明する。
【0059】
本実施例は、データ列格納装置としてランダムアクセスメモリ(RAM)を備え、パラメータ値探索部、射影分数変換演算部、プルーニング部およびデータ出力制御装置としてデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)または中央演算処理装置(CPU)を備え、パラメータ値記録部としてリードオンリーメモリ(ROM)を備える。
【0060】
図3(a)は、インターリーブ長LがL=20の場合の、本発明の第1の実施の形態によるインターリーブの様子を示す図である。入力データ列はここでは長さ20のビット列「10111 01000 10011 01011」とする。データ列格納装置に格納されたビット列のインターリーブ長Lは、ビット長20に等しいとする。L=20をDSPまたはCPUのレジスターに渡した後、DSPまたはCPUの演算によりROMの素数表を探索し、L=20に対応する素数P=19を選出する。次いでP=19に対応するパラメータ値組(B,C)=(10,6)をROMから選出する。パラメータ値組(P,B,C)=(19,10,6)および値L=20を元に、整数変数I=0について[アルゴリズム3]の射影分数変換演算をDSPまたはCPUが行い、f(0)=19を算出する。そしてRAMに格納してあったビットのうち第f(0)すなわち第19ビットをDSPまたはCPUが出力する。次にI=1について射影分数変換演算をDSPまたはCPUが行い、f(1)=16を算出し、RAMに格納してあったビットのうち第f(1)すなわち第16ビットをDSPまたはCPUが出力する。この演算をI=19まで行い、図3(a)の通り、ビット列「11011 11010 01110 00010」を出力し終えてインターリーブ処理を完了する。
【0061】
次に、第1の実施例のインターリーバの性能について説明する。
図3(b)は、インターリーブ長Lが160,320,480,640である場合に、上記の方法で探索し決定したパラメータ値組(P,B,C)の表である。
【0062】
図3(c)は、インターリーブ長L=640のとき、ブロックインターリーバ、素数インターリーバおよび(P,B,C)=(641,452,125)の本発明の第1の実施の形態のインターリーバのそれぞれを、ターボ符号化・復号方式に組み込んだ場合の、信号対ノイズの電力比(SN比)とビット復号誤り率(BER)の関係をシミュレーション調査し、グラフにしたものである。
【0063】
図3(c)において、BIL640のグラフはブロックインターリーバの、PIL640のグラフは素数インターリーバの、PFIL640のグラフは本発明の第1の実施の形態のインターリーバの、それぞれSN比−BER特性を示す。
【0064】
グラフを参照すると、ビット復号誤り率が10のマイナス5乗までは、本発明の第1の実施の形態によるインターリーバはブロックインターリーバよりも優れ、素数インターリーバと同等の性能であることが読み取れる。
【0065】
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例について図を参照して説明する。第2の実施例は、本発明の第2の実施の形態に対応する。第2の実施例は、[アルゴリズム4]の射影代数曲線として、射影直線を採用したものである。このとき[アルゴリズム4]の自己同型写像は、射影分数変換と呼ばれる写像に限定されるのはよく知られている。また射影直線が定義されている体は任意の有限体でよいが、ここでは最も演算量が少ない例を説明するため、Pを素数として射影直線がモジュロPの有限体上で定義されているとする。以上の条件下で、[アルゴリズム4]の射影代数曲線として射影直線を採用したアルゴリズムを[アルゴリズム4−1]として次に説明する。
[アルゴリズム4−1]
「入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータM,Pの値を、M×(P+1)>=Lを満たす整数、特にPは素数に取って固定する。σ(J)を、J=0,1,2,・・・,M−1の並べ替え関数とする。A(J),B(J),C(J)を、J=0,1,2,・・・,M−1に対し、整数値を取る関数とする。ただしB(J)のとる値は全て、Pで割り切れないとする。
整数列f(I), I=0,1,2,・・・,M×(P+1)−1、を次の式で定義する。
f(I)=(P+1)×σ(I%M)+B(σ(I%M))/([I/M]+A(σ(I%M)))+C(σ(I%M))
ただし、I%Mは整数Iを整数Mで割った余りを、[I/M]はIをMで割った商を、その他の加減乗除はモジュロPの有限体の四則演算を、それぞれ表す。」
【0066】
図4に示すパラメータ値表記録部22には、インターリーブ長Lの可変範囲に応じて[アルゴリズム4−1]の演算に必要なパラメータの値(M,P)の表を記録しておく。記録しておくべきパラメータの値の決定、および関数σ(J),A(J),B(J),C(J)の定義を、一方法として次のようにする。
(1)Mは、2×L^(1/3)以下の最大の整数とする。
(2)σ(J)は、σ(J)=M−1−J,J=0,1,2,・・・,M−1,とする。
(3)A(J)は、A(J)=M−1−J,J=0,1,2,・・・,M−1,とする。
(4)B(J)は、B(J)=J+1,J=0,1,2,・・・,M−1,とする。
(5)C(J)は、C(J)=M−1−J,J=0,1,2,・・・,M−1,とする。
【0067】
この関数の定義の下で[アルゴリズム4−1]は次の式になる。
[アルゴリズム4−1−1]
「f(I)=(P+1)×(M−1−(I%M))+((M−(I%M))/([I/M]+(I%M)))+(I%M)」
【0068】
第2の実施例のインターリーバの構成および動作は、第1の実施例のインターリーバと同様である。
次に、第2の実施例のインターリーバの性能について説明する。
【0069】
は、インターリーブ長L=640のとき、ブロックインターリーバ、素数インターリーバ、第1の実施例の[アルゴリズム3−1]で(P,B,C)=(641,452,125)としたインターリーバ、および第2の実施例の[アルゴリズム4−1−1]のインターリーバのそれぞれを、ターボ符号化・復号方式に組み込んだ場合の、SN比とBERの関係をシミュレーション調査しグラフにしたものである。
【0070】
において、BIL640のグラフはブロックインターリーバの、PIL640のグラフは素数インターリーバの、PFIL640のグラフは第1の実施例のインターリーバの、BPFIL640のグラフは第2の実施例のインターリーバのSN比−BER特性を示す。
【0071】
グラフを参照すると、ビット復号誤り率が10のマイナス6乗までは、本発明の第2の実施例によるインターリーバはブロックインターリーバよりも優れ、素数インターリーバと同等の性能であることが読み取れる。
【0072】
またビット復号誤り率が10のマイナス5乗より低い領域では、本発明の第2の実施例によるインターリーバは本発明の第1の実施例によるインターリーバよりも優れていることが読み取れる。
【0073】
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第3の実施例は、本発明の第1の実施の形態に対応する。第3の実施例は、[アルゴリズム3]の射影代数曲線として、楕円曲線を採用したものである。
【0074】
Fを体とし、CをF上で定義される楕円曲線とするとき、CのF−有理点の集合Eは、F上の有理式で記述できる加法を持つ群構造を有するのはよく知られたことである。Eから或る点Qを取り、Eの任意の点Xに対し点(X+Q)を対応させる写像は、CのF上で定義される自己同型写像であり、Q−translationと呼ばれている。これをτ_Qと書くことにする。特にFが有限体のときEは必ず有限集合であり、有限個の有理点とQ−translationを用いてインターリーバのアルゴリズムを構成できる。[アルゴリズム3]の射影代数曲線として楕円曲線を採用したアルゴリズムを[アルゴリズム3−2]として次に説明する。
[アルゴリズム3−2]
「入力インターリーブ長Lに応じ、パラメータである有限体F、F−有理点の個数MがL以上である楕円曲線C、F−有理点の一つQ、CのQ−translationτ_Qを取る。F−有理点をO,P_1,P_2,・・・,P_(M−1)とする。ただしOは楕円曲線Cの加法群の零元で、無限遠点である。楕円曲線の(X,Y)−アフィン平面内部分の表示を、
(*)Y^2+A_1・X・Y+A_3・Y=X^3+A_2・X^2+A_4・X+A_6
とする。
ここで、A_1,A_2,A_3,A_4,A_6はFの元である。点Qの座標を(X_Q,Y_Q)、点P_Iの座標を(X_I,Y_I)とする。点P_Iのτ_Qによる像P_J=τ_Q(P_I)=P_I+Qは、P_Jの座標を(X_J,Y_J)とするとき、次の有理式に従って定まる。
(1)X_I=X_QかつY_I+Y_Q+A_1・X_Q+A_3=0のとき、
P_J=O,
(2−1)X_I=X_QかつY_I+Y_Q+A_1・X_Q+A_3!=0のときは、
λ=(3・X_I^2+2・A_Q・X_I+A_4−A_1・Y_I)/(2・Y_I+A_1・X_I+A_3),
ν=(−X_I^3+A_4・X_I+2・A_6−A_3・Y_I)/(2・Y_I+A_1・X_I+A_3)
とおき、
(2−2)X_I!=X_Qのときは、
λ=(Y_Q−Y_I)/(X_Q−X_I),
ν=(Y_I・X_Q−Y_Q・X_I)/(X_Q−X_I)
とおき、
X_J=λ^2+A_1・λ−A_2−X_I−X_Q,
Y_J=−(λ+A_1)・X_J−ν−A_3
整数列f(I),I=0,1,2,・・・,M−1、を次の式で定義する。
τ_Q(P_I)=P_Jのとき、f(I)=J
ただし、加減乗除は、有限体Fの四則演算を表す。」
【0075】
第3の実施例のインターリーバの構成および動作は、第1の実施例のインターリーバと同様である。[アルゴリズム3−2]に必要なパラメータ値のうち、楕円曲線CのF−有理点P_1,P_2,・・・,P_(M−1)の見つけ方、順序の付け方、および整数列f(I)の定義の仕方について、一方法を説明する。(0)アフィン平面F×Fの点に順序付けを行い、R_1,R_2,・・・,R_Nとする。例えば、Fの標数をPとするときFの元にP進数を1対1に対応させることができるが、P進数としての大小関係によってFの元に順序付けを行い、辞書式順序によってF×Fに順序付けを行う。
(1)パラメータI,Kの初期値をI=K=1とする。
(2)R_Kの座標が楕円曲線Cの方程式(*)を満たすかどうか検査する。
(3)(3−1)満たしていれば点R_Kを点P_Iとし、I,Kの値を1だけ増す。
(3−2)満たしていなければKの値を1だけ増す。
(4)(2)、(3−1)、(3−2)を繰り返し、Iの値がM−1となったら終了する。
(5)点P_1,P_2,・・・,P_(M−1)の座標をメモリに保持しておく。
(6)[アルゴリズム3−2]に従って点P_Iのτ_Qによる像の点の座標を算出し、P_1,P_2,・・・,P_(M−1)の座標と比較して、像の点がP_Jであったらf(I)=Jとする。
【0076】
【発明の効果】
本発明のインターリーバは、整数列f(I)を生成するアルゴリズムに、[アルゴリズム3][アルゴリズム4]のような有限体上で定義される射影代数曲線の自己同型写像を組み込んだものである。
【0077】
本発明の第1の効果は、整数列f(I)を生成するアルゴリズムとして、パラメータを組み込んだアルゴリズムとすることにより、可変なインターリーブ長に対応してリアルタイムにインターリーブパターンを生成することを可能とする点にある。
【0078】
第2の効果は、アルゴリズムが単純な式で記述できるため、実装の際の処理演算量・メモリ量を小規模に抑えられる点にある。
【0079】
第3の効果は、アルゴリズムが有限個の点をランダムに並び替えるアルゴリズムであるため、実装の際の処理演算量・メモリ量を小規模に抑えられるにもかかわらず、データ復号誤り率で10のマイナス5乗あるいはマイナス6乗のデータ伝送品質を達成するのに必要な送信電力において優れている点にある。
【0080】
第4の効果は、アルゴリズムが単純な式で記述できるため、インターリーバのデータ出力制御装置がI番目の出力を演算部に要求すると、整数列f(I)全体の算出が完了せずとも整数値f(I)を出力でき、インターリーブ後の第Iデータの出力が可能である点にある。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作を示す流れ図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ列格納装置
2 インターリーブパターン演算装置
3 データ出力制御装置
21 パラメータ値探索部
22 パラメータ値表記録部
23 自己同型写像演算部
24 プルーニング部
25 BA変換演算部

Claims (18)

  1. 入力データ列を格納する第1の段階と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の段階と、有限体上で定義される射影代数曲線の自己同型写像である有理式に従って並べ替えパターンを算出する第3の段階と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第4の段階とを有し、前記第4の段階は、並べ替えパターンを算出する前記第3の段階で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ方法。
  2. 入力データ列を格納する第1の段階と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の段階と、有限体上で定義される射影直線の射影分数変換式に従って並べ替えパターンを算出する第3の段階と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第4の段階とを有し、前記第4の段階は、並べ替えパターンを算出する前記第3の段階で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ方法。
  3. 入力データ列を格納する第1の段階と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の段階と、有限体上で定義される楕円曲線の自己同型写像である有理式に従って並べ替えパターンを算出する第3の段階と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第4の段階とを有し、前記第4の段階は、並べ替えパターンを算出する前記第3の段階で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ方法。
  4. 入力データ列を格納する第1の段階と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の段階と、L個の整数をM×N行列に行方向に書き込む第3の段階と、有限体上で定義される射影代数曲線の自己同型写像である有理式に従って各行内で成分を並べ替える第4の段階と、行列の第1行ベクトルから第M行ベクトルまでを並べ替えた後で行列の成分を列方向に読み出して並べ替えパターンを算出する第5の段階と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第6の段階とを有し、前記第6の段階は、並べ替えパターンを算出する前記第5の段階で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ方法。
  5. 前記第3の段階の行列への書き込み、前記第4の段階の有理式に従う並べ替え、および前記第5の段階の行列からの読み出しは、前記3段階の合成変換である式に従って1つの段階で処理することを特徴とする請求項4に記載のインターリーブ方法。
  6. 入力データ列を格納する第1の段階と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の段階と、L個の整数をM×N行列に行方向に書き込む第3の段階と、有限体上で定義される射影直線の射影分数変換式に従って各行内で成分を並べ替える第4の段階と、行列の第1行ベクトルから第M行ベクトルまでを並べ替えた後で行列の成分を列方向に読み出して並べ替えパターンを算出する第5の段階と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第6の段階とを有し、前記第6の段階は、並べ替えパターンを算出する前記第5の段階で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ方法。
  7. 前記第3の段階の行列への書き込み、前記第4の段階の射影分数変換式に従う並べ替え、および前記第5の段階の行列からの読み出しは、前記3段階の合成変換である式に従って1つの段階で処理することを特徴とする請求項6に記載のインターリーブ方法。
  8. 入力データ列を格納する第1の段階と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の段階と、L個の整数をM×N行列に行方向に書き込む第3の段階と、有限体上で定義される楕円曲線の自己同型写像である有理式に従って各行内で成分を並べ替える第4の段階と、行列の第1行ベクトルから第M行ベクトルまでを並べ替えた後で行列の成分を列方向に読み出して並べ替えパターンを算出する第5の段階と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第6の段階とを有し、前記第6の段階は、並べ替えパターンを算出する前記第5の段階で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ方法。
  9. 前記第3の段階の行列への書き込み、前記第4の段階の有理式に従う並べ替え、および前記第5の段階の行列からの読み出しは、前記3段階の合成変換である式に従って1つの段階で処理することを特徴とする請求項8に記載のインターリーブ方法。
  10. 入力データ列を格納する第1の手段と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の手段と、有限体上で定義される射影代数曲線の自己同型写像である有理式に従って並べ替えパターンを算出する第3の手段と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第4の手段とを有し、前記第4の手段は、並べ替えパターンを算出する前記第3の手段で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ装置。
  11. 入力データ列を格納する第1の手段と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の手段と、有限体上で定義される射影直線の射影分数変換式に従って並べ替えパターンを算出する第3の手段と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第4の手段とを有し、前記第4の手段は、並べ替えパターンを算出する前記第3の手段で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ装置。
  12. 入力データ列を格納する第1の手段と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の手段と、有限体上で定義される楕円曲線の自己同型写像である有理式に従って並べ替えパターンを算出する第3の手段と、並べ替えパターンに従って格納データ列を並べ替えて出力する第4の手段とを有し、前記第4の手段は、並べ替えパターンを算出する前記第3の手段で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ装置。
  13. 入力データ列を格納する第1の手段と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の手段と、L個の整数をM×N行列に行方向に書き込む第3の手段と、有限体上で定義される射影代数曲線の自己同型写像である有理式に従って各行内で成分を並べ替える第4の手段と、行列の第1行ベクトルから第M行ベクトルまでを並べ替えた後で行列の成分を列方向に読み出して並べ替えパターンを算出する第5の手段と、並べ替えパターンを参照して格納データ列を並べ替えて出力する第6の手段とを有し、前記第6の手段は、並べ替えパターンを算出する前記第5の手段で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ装置。
  14. 前記第3の手段の行列への書き込み、前記第4の手段の有理式に従う並べ替え、および前記第5の手段の行列からの読み出しの3手段の合成変換である式に従って、1つの手段で処理することを特徴とする請求項13記載のインターリーブ装置。
  15. 入力データ列を格納する第1の手段と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の手段と、L個の整数をM×N行列に行方向に書き込む第3の手段と、有限体上で定義される射影直線の射影分数変換式に従って各行内で成分を並べ替える第4の手段と、行列の第1行ベクトルから第M行ベクトルまでを並べ替えた後で行列の成分を列方向に読み出して並べ替えパターンを算出する第5の手段と、並べ替えパターンを参照して格納データ列を並べ替えて出力する第6の手段とを有し、前記第6の手段は、並べ替えパターンを算出する前記第5の手段で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ装置。
  16. 前記第3の手段の行列への書き込み、前記第4の手段の射影分数変換式従う並べ替え、および前記第5の手段の行列からの読み出しの3手段の合成変換である式に従って、1つの手段で処理することを特徴とする請求項15に記載のインターリーブ装置。
  17. 入力データ列を格納する第1の手段と、入力データ列の長さLを元に演算のパラメータの値を決定する第2の手段と、L個の整数をM×N行列に行方向に書き込む第3の手段と、有限体上で定義される楕円曲線の自己同型写像である有理式に従って各行内で成分を並べ替える第4の手段と、行列の第1行ベクトルから第M行ベクトルまでを並べ替えた後で行列の成分を列方向に読み出して並べ替えパターンを算出する第5の手段と、並べ替えパターンを参照して格納データ列を並べ替えて出力する第6の手段とを有し、前記第6の手段は、並べ替えパターンを算出する前記第5の手段で、パターンの一部の算出の度に、算出値をアドレスとするデータを格納データ列から読み出して出力することを特徴とするインターリーブ装置。
  18. 前記第3の手段の行列への書き込み、前記第4の手段の有理式従う並べ替え、および前記第5の手段の行列からの読み出しの3手段の合成変換である式に従って、1つの手段で処理することを特徴とする請求項17に記載のインターリーブ装置。
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