JP4504988B2 - 農芸用ビニールハウスなどの小屋組み構造 - Google Patents

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Description

本発明は農芸用ビニールハウスや組立テント、車庫、倉庫、鶏舎、その他の金属直管から成る小屋組み構造に関する。
金属直管(鋼管)を骨材とした小屋組み構造やその現場施工法については、下記の特許文献に開示されており、そのうちの特開平10−178925号(発明の名称:樹脂ウッドを基礎材とするパイプハウス)が、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
特開平10−178925号公報 特開平11−28027号公報 特開平11−210720号公報
ところが、上記特開平10−178925号発明のパイプハウス(10)では、その支柱パイプ(2)と屋根パイプ(3)、横桟パイプ(4)並びに棟パイプ(5)からの小屋組み構造として、屋根の角部に使用する継手(6)と、同じく屋根の中間部に使用する継手(8)と、棟部に使用する継手(7)と、同じく棟の中間部に使用する継手(9)という少なくとも4種類の異なる継手(6)(7)(8)(9)を製作準備しておかなければならず、この種の多量に使う継手としての量産効果を発揮させることができないほか、そのパイプハウス(10)の現場施工法としても著しく煩雑になり、短時間での能率良く組み立てられない問題がある。
本発明はこのような問題点の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では垂木用金属直管の上端部同志が、約120度の山型に屈曲する棟用第1金属管継手を介して、連結一体化され、
上記垂木用金属直管と柱用金属直管との上下相互間が、上記棟用第1金属管継手と同じ軒桁用第1金属管継手を介して、連結一体化されている一方、
上記棟用第1金属管継手と棟用金属直管との前後相互間が、上記第1金属管継手と別異な棟用第2金属管継手を介して、連結一体化され、
上記軒桁用第1金属管継手と軒桁用金属直管との前後相互間が、上記棟用第2金属管継手と同じ軒桁用第2金属管継手を介して、連結一体化された農芸用ビニールハウスなどの小屋組み構造において、
上記第1金属管継手はその切り離し両端部に膨張された一対の円筒状ソケットを備え、
その径大な両ソケットの円周面に山型の入隅側から、止めビスの受け入れ用ネジ穴と予備の下穴とが並列状態に開口分布されており、
上記第2金属管継手円筒状ソケットとそのフラットな背蓋面の一半部へ偏心した位置から背後方向へ連続一体に延長された円弧状の係止フックとを備え、
上記ソケットの円周面に止めビスの受け入れ用ネジ穴と予備の下穴とが、約180度での向かい合う一対として開口分布されている一方、
上記係止フックと向かい合うほぼ円弧状をなす別個な押さえカバープレートの根元部が、その係止フックの対応的な根元部へ固定ボルトを介して、進退操作自在に取り付けられていると共に、
同じく押さえカバープレートの先端部から連続的に張り出すキーが、上記係止フックの対応的な先端部に開口するキー穴へ、抜き差し自在に差し込み係止されたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、棟用第1金属管継手と軒桁用第1金属管継手とが互いに同じ1種類として、約120度の山型に屈曲形成されているため、垂木用金属直管の上端部同志を棟用第1金属管継手により、又その垂木用金属直管と柱用金属直管との上下相互間を軒桁用第1金属管継手により、何れも約120度の等しい交叉状態に軸組みすることができ、柱用金属直管が地面から垂直に起立する安定・確固な切り妻屋根の小屋組み構造を得られるのである。
他方、棟用第2金属管継手と軒桁用第2金属管継手も互いに同じ1種類として、上記第1金属管継手と別異に造形されており、その棟用第1金属管継手と棟用金属直管との前後相互間を棟用第2金属管継手によって、又軒桁用第1金属管継手と軒桁用金属直管との前後相互間を軒桁用第2金属管継手によって、各々軸組みするようになっているため、その小屋組み作業上の利便性と上記金属管継手の量産効果に著しく優れる。
しかも、上記第1金属管継手における柱用金属直管や垂木用金属直管を受け入れるソケットの円周面に、その約120度の山型をなす入隅側から、ネジ穴と予備になる下穴とが並列状態に開口分布されているため、そのネジ穴に植え付けられている止めビスの頭部や、下穴へ追って植え付けられるドリルビス又はタッピングビスの頭部によって、小屋組み構造へ被着されるビニールシートなどを破損するおそれがなく、そのビニールシートに代る帆布や合成樹脂板、木質板などの屋根材及び壁材も支障なく取り付け得る効果がある。
特に、上記第2金属管継手のソケットと係止フックとは直交する開口指向性にあるため、その係止フックと向かい合うほぼ円弧状の押さえカバープレートが、固定ボルトにより進退操作されるようになっていることとも相俟って、上記第1金属管継手の中途部へ容易に正しく差し込み係止させることができる。
更に、そのための係止フックと押さえカバープレートは、上記円筒状ソケットにおけるフラットな背蓋面の一半部へ偏心した位置から延長されているため、そのソケットの残る他半部へ別個な第2金属管継手の同じ係止フックと押さえカバープレートを、逆方向からの整列状態として言わば一本化する如く、上記第1金属管継手へ差し込み係止させることができることになり、その径方向へいたづらに大きく張り出すおそれがない。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1は農芸用ビニールハウスとなる切り妻屋根の小屋組み構造を模式化して示しており、これは垂直の柱用金属直管(1)と傾斜勾配を有する垂木用金属直管(2)、水平の棟用金属直管(3)並びにこれと平行な軒桁用金属直管(4)を主要な基本骨材として、これらの複数本づつから第1、2金属管継手(A1)(B1)(A2)(B2)の2種類を介して、分解することもできるように軸組みされたものである。
茲に、柱用金属直管(1)と垂木用金属直管(2)、棟用金属直管(3)並びに軒桁用金属直管(4)はその悉く同じ亜鉛ドブ漬けメッキされた一般構造用の炭素鋼管であって、例えば約48.6mmの外径寸法と、約1.8mm又は約2.4mmの肉厚寸法を有し、適当なカット長さのもとに使用される。
先ず、第1金属管継手(A1)(B1)は小屋組み構造の棟部(A)と軒桁部(B)に互換使用できる1種類として、上記金属直管(1)(2)(3)(4)と同じ一般構造用の炭素鋼管から、図2〜5に抽出して示すような約120度(θ)の山型に曲げ加工されたものであり、金属直管(1)(2)(3)(4)と同じ外径寸法の中途部を有しているが、その一定長さの切り離し両端部だけは一対の円筒状ソケット(5)(5)として、上記金属直管(1)(2)(3)(4)の外径寸法とほぼ対応する口径寸法に膨張(拡管)されることにより、上記垂木用金属直管(2)や柱用金属直管(1)の切り離し端部を受け入れることができるようになっている。(5a)(5a)はそのソケット(5)(5)の金属直管用受け止め段部である。
(6)(6)は両ソケット(5)(5)の円周面に各々バーリング加工されたネジ穴であり、ここには上記垂木用金属直管(2)や柱用金属直管(1)の外周面を押さえ固定する頭付きの止めビス(7)(7)が、各々予じめ植え付けられている。
又、(8)(8)は上記ネジ穴(6)(6)の隣りに並列する状態として、やはり両ソケット(5)(5)の円周面に各々穿設された予備の下穴であり、ここへユーザーが追ってドリルビス又はタッピングビス(図示省略)を植え付ければ、上記垂木用金属直管(2)や柱用金属直管(1)の押さえ固定力を増強することもできるようになっている。
その場合、上記ネジ穴(6)(6)と下穴(8)(8)との一対づつは図2、4から明白なように、約120度(θ)の山型として屈曲する第1金属管継手(A1)(B1)の入隅側に集中配置されており、ユーザーが農芸用ビニールハウスの屋根材や壁材として被着することになるビニールシート(図示省略)を、上記止めビス(7)(7)やドリルビス又はタッピングビスの頭部により、不慮に破損しないように退避している。
但し、上記止めビス(7)(7)やドリルビス又はタッピングビスとして、頭部がない六角穴付きのそれを採用することにより、そのネジ穴(6)(6)と下穴(8)(8)との一対づつを上記第1金属管継手(A1)(B1)の出隅側から、両ソケット(5)(5)の円周面へ各々加工してもさしつかえない。上記ビニールシートを破損するおそれがないからである。
次に、第2金属管継手(A2)(B2)も小屋組み構造の棟部(A)と軒桁部(B)に互換使用できる1種類であるが、これは上記第1金属管継手(A1)(B1)と別異な全体形状として、ダクタイル鋳鉄や亜鉛合金などから図6〜11のように鋳造されている。
即ち、その第2金属管継手(A2)(B2)を抽出して示した図6〜11において、(9)は上記棟用金属直管(3)やこれと平行な軒桁用金属直管(4)の切り離し端部を受け入れる円筒状のソケットであり、その金属直管(3)(4)の外径寸法とほぼ対応する口径寸法を備えている。
そして、そのソケット(9)の円周面にはやはりネジ穴(10)と予備の下穴(11)とが、約180度での向かい合う一対として開口分布されており、そのネジ穴(10)に上記棟用金属直管(3)や軒桁用金属直管(4)の外周面を押さえ固定する頭付きの止めビス(12)が、予じめ植え付けられている一方、予備の下穴(11)へ追ってユーザーがドリルビス又はタッピングビス(図示省略)を植え付けることにより、その棟用金属直管(3)や軒桁用金属直管(4)の押さえ固定力を増強できるようになっている。
尚、第2金属管継手(A2)(B2)側のネジ穴(10)並びに下穴(11)は、上記第1金属管継手(A1)(B1)側のネジ穴(6)(6)並びに下穴(8)(8)と同一であり、これらに植え付ける止めビス(7)(7)(12)やドリルビス又はタッピングビスの互換性が発揮されている。
又、(13)は上記円筒状ソケット(9)におけるフラットな背蓋面(9a)の偏心した一半部から、その背後方向へ連続一体に延長された係止フックであって、上記ソケット(9)の筒芯線と直交する方向からの円弧状に造形されており、上記垂木用金属直管(2)や第1金属管継手(A1)(B1)の中途部へ、その径方向から差し込み係止させることができるようになっている。これは柱用金属直管(1)の中途部へ差し込み係止させることも可能である。
しかも、その円弧状の係止フック(13)が上記円筒状ソケット(9)の背蓋面(9a)と隣り合う根元部には、そのソケット(9)のネジ穴(10)や下穴(11)と直交する方向性の調整ネジ穴(14)が貫通形成されている一方、同じく係止フック(13)の延長先端部にはほぼ長方形のキー穴(15)が切り欠かれている。
(16)は上記係止フック(13)の延長する中途部に開口形成された予備の下穴であり、ここへ追ってユーザーが植え付けるドリルビス又はタッピングビス(図示省略)により、上記垂木用金属直管(2)や第1金属管継手(A1)(B1)の外周面を押さえ固定することもできるようになっている。
更に、(17)は上記係止フック(13)と別個独立する鋼板の押さえカバープレートであって、その先端部が円弧状の係止フック(13)と向かい合うほぼ円弧状に屈曲されている一方、残るフラットな根元部が上記係止フック(13)の調整ネジ穴(14)へ植え付けられた固定ボルト(18)を介して、図6、11の鎖線で示す如く、進退操作可能な片持ち状態に取り付けられている。(19)はその押さえカバープレート(17)の根元部に開口する固定ボルト挿通用のバカ穴である。
(20)はその押さえカバープレート(17)の先端部から連続的に張り出すキーであって、これが上記係止フック(13)の対応的なキー穴(15)へ、抜き差し自在に差し込み係止されることにより、上記固定ボルト(18)の螺進操作とも相俟って、その垂木用金属直管(2)や第1金属管継手(A1)(B1)へ差し込み係止された係止フック(13)を、位置ズレ不能な拘束状態に押さえ固定するようになっている。
上記農芸用ビニールハウスの小屋組み構造を現場施工するに当っては、適当な長さにカットされた垂木用金属直管(2)と柱用金属直管(1)との複数本づつを用意して、その垂木用金属直管(2)同志が交叉する棟部(A)を、図1や図12、13のように棟用第1金属管継手(A1)の使用により軸組みし、垂木用金属直管(2)と柱用金属直管(1)とが交叉する軒桁部(B)を、同じ軒桁用第1金属管継手(B1)の使用によって軸組みすれば良い。
即ち、上記小屋組み構造の棟部(A)を抽出した図14〜16の拡大図から明白なように、棟用第1金属管継手(A1)の両ソケット(5)(5)内へ、これと対応する両垂木用金属直管(2)の切り離し上端部を各々差し込んで、その何れもソケット(5)(5)のネジ穴(6)(6)へ予じめ植え付けられている止めビス(7)(7)の螺進操作により、抜け止め固定状態に連結一体化する。
他方、同じく小屋組み構造の軒桁部(B)を抽出した図17の拡大正面図から明白なように、軒桁用第1金属管継手(B1)の両ソケット(5)(5)内へ、上記垂木用金属直管(2)の切り離し下端部と柱用金属直管(1)の切り離し上端部とを各々差し込んで、その何れもソケット(5)(5)のネジ穴(6)(6)へ予じめ植え付けられている止めビス(7)(7)の螺進操作によって、抜け止め固定状態に連結一体化するのである。
そうすれば、柱用金属直管(1)が地面(G)から垂直に起立する安定・確固な切り妻屋根の小屋組み構造として、その柱用金属直管(1)と垂木用金属直管(2)との軒桁部(B)における軸組みと、垂木用金属直管(2)同志の棟部(A)における軸組みとを、同じ第1金属管継手(A1)(B1)の1種類により簡単に便利良く行なえ、その軒桁部(B)と棟部(A)とを何れも約120度(θ)の等しい交叉状態に保つことができる。
このことは、上記第1金属管継手(A1)(B1)が約120度(θ)の山型に屈曲形成されているからこそ、初めて可能となり、その他の屈曲角度に造形されていると、柱用金属直管(1)が地面(G)から垂直に起立する正規の剛性な小屋組み構造を得ることはできない。
尚、垂木用金属直管(2)や柱用金属直管(1)に対する第1金属管継手(A1)(B1)の押さえ固定力を増強する必要がある場合には、その第1金属管継手(A1)(B1)側に開口する予備の下穴(8)(8)へ、ユーザーがドリルビス又はタッピングビスを追加的に植え付ければ良い。
又、適当な長さにカットされた棟用金属直管(3)と軒桁用金属直管(4)との複数本づつも準備して、その棟用金属直管(3)と上記棟用第1金属管継手(A1)とが交叉する棟部(A)を、図1や図13のように別異な棟用第2金属管継手(A2)の使用により軸組みし、軒桁用金属直管(4)と上記軒桁用第1金属管継手(B1)とが交叉する軒桁部(B)を、同じく軒桁用第2金属管継手(B2)の使用によって軸組みすれば良い。
即ち、上記小屋組み構造の棟部(A)を抽出した図14、15の拡大平・底面図から明白なように、棟用第2金属管継手(A2)のソケット(9)内へ棟用金属直管(3)の切り離し前後両端部を各々差し込んで、その何れもソケット(9)のネジ穴(10)へ予じめ植え付けられている止めビス(12)の螺進操作により、抜け止め状態に連結一体化する。
これと相前後して、その棟用第2金属管継手(A2)の係止フック(13)を上記棟用第1金属管継手(A1)の中途部へ直交する如く差し込むと共に、その押さえカバープレート(17)の取り付けにより押さえ固定して、棟用第1、2金属管継手(A1)(A2)同志を一体的な連結状態に保つ。
他方、同じく小屋組み構造の軒桁部(B)が明白な図12、13のように、軒桁用第2金属管継手(B2)のソケット(9)内へ軒桁用金属直管(4)の切り離し前後両端部を各々差し込み、その何れもソケット(9)のネジ穴(10)へ植え付けられている止めビス(12)の螺進操作によって、抜け止め状態に連結する。
これと相前後して、その軒桁用第2金属管継手(B2)の係止フック(13)を上記軒桁用第1金属管継手(B1)の中途部へ径方向から差し込んで、その押さえカバープレート(17)の取り付けにより押さえ固定し、やはり軒桁用第1、2金属管継手(B1)(B2)同志を連結一体化するのである。
更に、上記垂木用金属直管(2)へこれと同じ炭素鋼管から成る母屋用金属直管(21)も、棟用金属直管(3)や軒桁用金属直管(4)と平行に軸組みするような場合には、図1、13に併せて示す如く、上記第2金属管継手(A2)(B2)の1種類を小屋組み構造の母屋部(C)にも互換使用して、その同じ母屋用第2金属管継手(C2)のソケット(9)内へ、図18〜21のように母屋用金属直管(21)の切り離し前後両端部を各々差し込み、その何れもソケット(9)のネジ穴(10)へ予じめ植え付けられている止めビス(12)の螺進操作にり、抜け止め状態に連結一体化する。
そして、これと相前後して、その母屋用第2金属管継手(C2)の係止フック(13)を上記垂木用金属直管(2)の中途部へ、やはり径方向から差し込むと共に、その押さえカバープレート(17)の取り付けにより押さえ固定して、その垂木用金属直管(2)と母屋用金属直管(21)とを連結一体化するのである。
何れにしても、上記第2金属管継手(A2)(B2)(C2)の円弧状係止フック(13)とその押さえカバープレート(17)は、円筒状をなすソケット(9)の一半部へ偏心した位置にあるため、そのソケット(9)の他半部へ別個な第2金属管継手(A2)(B2)(C2)の同じ係止フック(13)と押さえカバープレート(17)を、図14、15や図18、19の拡大平・底面図のように、逆方向からの整列状態として言わば1本化する如く、上記第1金属管継手(A1)(B1)や垂木用金属直管(2)へ差し込み係止させることができるのであり、その径方向へいたづらに大きく張り出すおそれはない。
その場合、上記第2金属管継手(A2)(B2)(C2)における押さえカバープレート(17)の固定ボルト(18)は下方から螺進操作する指向性として、その頭部によりビニールシートが破損するおそれを防ぐことが好ましい。
又、上記小屋組み構造の補強や出入り口の画定などを行なうため、その垂木用金属直管(2)の中途部へ間柱用金属直管(22)を垂直に起立させるような場合には、図22のような円筒状のソケット(23)とその外周面から羽根板(24)が連続一体に張り出す第3金属管継手(D)や、図23のような円筒状のソケット(25)とその背蓋面(25a)の中央部から羽根板(26)が連続一体に張り出す第4金属管継手(E)を用いて、図24〜27から明白なように、その第3金属管継手(D)のソケット(23)を上記垂木用金属直管(2)へ通し込んだ上、止めビス(27)の螺進操作により押さえ固定する一方、第4金属管継手(E)のソケット(25)を間柱用金属直管(22)の切り離し上端部へ差し込んで、やはり止めビス(28)の螺進操作により押さえ固定する。
そして、上記第3、4金属管継手(D)(E)の羽根板(24)(26)同志を、その調整長穴(29)(30)へ串刺し貫通する1本の枢支ボルト(31)と、その固定ナット(32)によって締結一体化すれば良い。このような第3、4金属管継手(D)(E)の使用により、上記柱用金属直管(1)や垂木用金属直管(2)、間柱用金属直管(22)に対する水平な繋なぎ梁用金属直管(図示省略)の軸組みも行なえる。尚、(33)(34)は上記第3、4金属管継手(D)(E)の羽根板(24)(26)に開口分布された結束索条用挿通穴である。
図示の実施形態では農芸用ビニールハウスの小屋組み構造として、その屋根材や壁材となるビニールシートを被着させるようになっているが、組立テントや車庫、倉庫、鶏舎などの小屋組み構造では、その屋根材や壁材として、上記ビニールシートに代る防水性の帆布や波板、トタン板、合成樹脂板、木質板などの軽量なそれが、専用の止め金具(図示省略)を用いて被着されることもある。
本発明に係る小屋組み構造の模式図である。 第1金属管継手を抽出して示す正面図である。 図2の平面図である。 図2の底面図である。 図2の側面図である。 第2金属管継手を抽出して示す正面図である。 図6の背面図である。 図6の平面図である。 図6の底面図である。 図6の側面図である。 図8の11−11線断面図である。 図1の拡大正面図である。 図12の平面図である。 図13の棟部を抽出して示す拡大平面図である。 図14の底面図である。 図15の16−16線断面図である。 軒桁部の拡大断面図である。 母屋部の拡大平面図である。 図18の底面図である。 図19の20−20線拡大断面図である。 図19の21−21線拡大断面図である。 第3金属管継手を抽出して示す斜面図である。 第4金属管継手を抽出して示す斜面図である。 小屋組み構造の変形実施形態を示す図1に対応する模式図である。 図24の拡大正面図である。 図25の平面図である。 図25の27−27線拡大断面図である。
(1)・柱用金属直管
(2)・垂木用金属直管
(3)・棟用金属直管
(4)・軒桁用金属直管
(5)・ソケット
(5a)・受け止め段部
(6)・ネジ穴
(7)・止めビス
(8)・下穴
(9)・ソケット
(9a)・背蓋面
(10)・ネジ穴
(11)・下穴
(12)・止めビス
(13)・係止フック
(14)・調整ネジ穴
(15)・キー穴
(16)・下穴
(17)・押さえカバープレート
(18)・固定ボルト
(19)・バカ穴
(20)・キー
(21)・母屋用金属直管
(22)・間柱用金属直管
(23)・ソケット
(24)・羽根板
(25)・ソケット
(25a)・背蓋面
(26)・羽根板
(27)(28)・止めビス
(29)(30)・調整長穴
(31)・枢支ボルト
(32)・固定ナット
(33)(34)・挿通穴
(A)・棟部
(B)・軒桁部
(C)・母屋部
(A1)(B1)・第1金属管継手
(A2)(B2)(C2)・第2金属管継手
(D)・第3金属管継手
(E)・第4金属管継手
(G)・地面
(θ)・交叉角度

Claims (1)

  1. 垂木用金属直管(2)の上端部同志が、約120度(θ)の山型に屈曲する棟用第1金属管継手(A1)を介して、連結一体化され、
    上記垂木用金属直管(2)と柱用金属直管(1)との上下相互間が、上記棟用第1金属管継手(A1)と同じ軒桁用第1金属管継手(B1)を介して、連結一体化されている一方、
    上記棟用第1金属管継手(A1)と棟用金属直管(3)との前後相互間が、上記第1金属管継手(A1)(B1)と別異な棟用第2金属管継手(A2)を介して、連結一体化され、
    上記軒桁用第1金属管継手(B1)と軒桁用金属直管(4)との前後相互間が、上記棟用第2金属管継手(A2)と同じ軒桁用第2金属管継手(B2)を介して、連結一体化された農芸用ビニールハウスなどの小屋組み構造において、
    上記第1金属管継手(A1)(B1)はその切り離し両端部に膨張された一対の円筒状ソケット(5)を備え、
    その径大な両ソケット(5)の円周面に山型の入隅側から、止めビス(7)の受け入れ用ネジ穴(6)と予備の下穴(8)とが並列状態に開口分布されており、
    上記第2金属管継手(A2)(B2)は円筒状ソケット(9)とそのフラットな背蓋面(9a)の一半部へ偏心した位置から背後方向へ連続一体に延長された円弧状の係止フック(13)とを備え、
    上記ソケット(9)の円周面に止めビス(12)の受け入れ用ネジ穴(10)と予備の下穴(11)とが、約180度での向かい合う一対として開口分布されている一方、
    上記係止フック(13)と向かい合うほぼ円弧状をなす別個な押さえカバープレート(17)の根元部が、その係止フック(13)の対応的な根元部へ固定ボルト(18)を介して、進退操作自在に取り付けられていると共に、
    同じく押さえカバープレート(17)の先端部から連続的に張り出すキー(20)が、上記係止フック(13)の対応的な先端部に開口するキー穴(15)へ、抜き差し自在に差し込み係止されたことを特徴とする農芸用ビニールハウスなどの小屋組み構造。
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