JP4504324B2 - 生体観測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体を撮像して得られるカラー画像信号を利用して、信号処理により分光画像としてモニタ上に表示する生体観測装置用信号処理装置に関する。
従来より、生体観測装置として、照明光を照射し体腔内の内視鏡画像を得る内視鏡装置が広く用いられている。この種の内視鏡装置では、光源装置からの照明光を体腔内にライトガイド等を用い導光しその戻り光により被写体を撮像する撮像手段を有する電子内視鏡が用いられ、ビデオプロセッサにより撮像手段からの撮像信号を信号処理することにより観察モニタに内視鏡画像を表示し患部等の観察部位を観察するようになっている。
内視鏡装置において通常の生体組織観察を行う場合は、1つの方式としては、光源装置で可視光領域の白色光を発光し、例えばRGB等の回転フィルタを介することで面順次光を被写体に照射し、この面順次光による戻り光をビデオプロセッサで同時化し画像処理することでカラー画像を得ている。また、内視鏡装置において通常の生体組織観察を行う場合は、別の方式としては、内視鏡の撮像手段の撮像面の前面にカラーチップを配し、光源装置で可視光領域の白色光を発光し、該白色光による戻り光をカラーチップにて各色成分毎に分離することで撮像しビデオプロセッサで画像処理することでカラー画像を得ている。
生体組織は、照射される光の波長により光の吸収特性及び散乱特性が異なるた
め、例えば特開2002−95635号公報において、可視光領域の照明光を離散的な分光特性の狭帯域なRGB面順次光を生体組織に照射し、生体組織の所望の深部の組織情報を得る狭帯域光内視鏡装置が開示されている。
また、特開2003−93336号公報において、可視光領域の照明光による画像信号を信号処理し離散的な分光画像を生成し、生体組織の画像情報を得る電子内視鏡装置が開示されている。
しかしながら、例えば上記特開2003−93336号公報に記載の装置では、信号処理により分光画像を得ることで、狭帯域なRGB光を生成するためのフィルタを必要としないが、得られた分光画像を単にモニタに出力しているために、モニタに表示される画像が生体組織の所望の深部の組織情報の観察に適した色調の画像とならない虞れがある。
また、特開2002−95635号公報に記載の装置では、光学的に狭帯域なバンドパスフィルタを用いる等していたが、特開2003−93336号公報に記載の装置では光学的に狭帯域なフィルタを用いることなく、信号処理により狭帯域の分光画像信号(分光信号ともいう)を生成するようにしている。
特開2002−95635号公報 特開2003−93336号公報
しかしながら、特開2003−93336号公報に記載の装置では、光学的に狭帯域バンドパスフィルタを用いることなく、広帯域の波長帯域で撮像されたカラー画像信号から(擬似バンドパスフィルタに相当する)マトリックス演算による電気的な演算処理により、狭帯域バンドパスフィルタを用いた場合に得られるような分光信号を生成する処理を行うようにしているので、光源で発生され、生体組織に照射される照明光の分光特性の影響を強く受けることになるが、この従来例では、単に1つのランプを用いて行うことを開示しているのみである。
このため、電気的に生成される分光信号の精度或いは信頼性を確保することが困難になる欠点がある。また、特開2003−93336号公報に記載の装置は、分光信号を表示手段に表示出力装置に表示出力する際の色調を調整できない欠点がある。
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、広帯域の撮像信号から狭帯域の分光信号を電気的に生成する機能を備え、より精度或いは信頼性の高い分光信号を得るのに適した生体観測装置を提供することを目的とする。
本発明の生体観測装置用信号処理装置は、被検体である生体へ照射する照明光に基づいて前記生体から反射される光を光電変換し、広帯域の撮像信号を生成する撮像部の動作を制御し、表示装置へ前記撮像信号を出力する生体観測装置において、前記撮像信号から通常画像観察を行う通常画像観察モード及び分光画像観察を行う分光画像観察モードを有し、第1の光源及び前記第1の光源と波長特性の異なる第2の光源を有する光源部と、前記分光画像観察モードにおいて前記撮像信号から複数の光学的波長狭帯域の画像に対応する分光信号を信号処理によって生成する分光信号生成部と、前記分光信号を前記表示装置へ出力する際に当該分光信号を形成する複数の帯域ごとに色調を調整する色調整部と、前記通常画像観察モードにおいて前記第1の光源からの照明光を出射させるとともに、前記分光画像観察モードにおいて前記第1の光源及び前記複数の光学的波長狭帯域のうち所定の波長帯域の発光強度が他の波長帯域に比べて強い前記第2の光源からの照明光を出射させる光源制御部と、を備える。
上記構成により、例えば分光信号を生成する場合には、分光特性の異なる複数の光源を使用することにより、より精度や信頼性の高い分光信号を得ることができるようにしている。
本発明によれば、より精度或いは信頼性の高い分光信号を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図29は本発明の実施例1に係り、図1はカラー画像信号から分光画像信号を作成する際の信号の流れを示す概念図、図2は分光画像信号の積分演算を示す概念図、図3は電子内視鏡装置の外観を示す外観図、図4は図3の電子内視鏡装置の構成を示すブロック図、図5は図4の光源部の構成を示すブロック図、図6は図3のCCDの撮像面に配置される色フィルタの配列を示す図、図7は図6の色フィルタの分光感度特性を示す図、図8は図4のマトリックス演算部の構成を示す構成図、図9は光源のスペクトルを示すスペクトル図、図10は生体の反射スペクトルを示すスペクトル図である。
また、図11は図4の電子内視鏡装置により観察する生体組織の層方向構造を示す図、図12は図4の電子内視鏡装置からの照明光の生体組織の層方向への到達状態を説明する図、図13は白色光の各バンドの分光特性を示す図、図14は図13の白色光による各バンド画像を示す第1の図、図15は図13の白色光による各バンド画像を示す第2の図、図16は図13の白色光による各バンド画像を示す第3の図、図17は図8のマトリックス演算部で生成された分光画像の分光特性を示す図、図18は図17の各分光画像を示す第1の図、図19は図17の各分光画像を示す第2の図、図20は図17の各分光画像を示す第3の図である。
また、図21は図4の色調整部の構成を示すブロック図、図22は図21の色調整部の作用を説明する図、図23は図4の色調整部の変形例の成を示すブロック図、図24は図17の分光画像の第1の変形例の分光特性を示す図、図25は図17の分光画像の第2の変形例の分光特性を示す図、図26は図17の分光画像の第3の変形例の分光特性を示す図、図27は図24等の分光画像の生成機能を含めた本実施例の動作を示すフローチャート、図28は変形例のマトリックス演算部の構成を示す構成図、図29は変形例の電子内視鏡の構成図である。
本発明の実施例における生体観測装置としての電子内視鏡装置では、照明用光源から被検体である生体に光を照射し、その照射光に基づいて生体から反射される光を撮像部である固体撮像素子にて受光し光電変換した撮像信号に基づく広帯域のカラー画像信号から光学的波長狭帯域の画像信号に対応する分光信号としての分光画像信号を信号処理によって生成するようになっている。
以下、本発明に係る実施例1について説明する前に、本発明の基礎となるマトリックス算出方法について説明する。ここで、マトリックスとは、カラー画像(以下、通常画像とも呼ぶ)を生成するために取得されるカラー画像信号から、分光画像信号を生成する際に用いられる所定の係数である。
また、このマトリックスの説明に続き、より正確な分光画像信号を求めるための補正方法、生成された分光画像信号のS/N比を向上させるS/Nの改善方法について説明する。なお、この補正方法、S/Nの改善方法に関しては、必要に応じて使用すれば良い。また、以下、ベクトル及び行列(マトリックス)は太文字あるいは「」(例えば、行列Aを”Aの太文字”あるいは”「A」”と表記)で、それ以外は文字修飾なしで表記する。
(マトリックス算出方法)
図1は、カラー画像信号(ここでは、説明を簡単にするために、R・G・Bとするが、後述する実施例のように、補色型固体撮像素子においては、G・Cy・Mg・Yeの組合せでも良い)から、より光学的波長狭帯域の画像に対応する画像に相当する分光画像信号を生成する際の信号の流れを示した概念図である。
まず、電子内視鏡装置は、R・G・Bのそれぞれの撮像部の分光感度特性としてのカラー感度特性を数値データ化する。ここで、R・G・Bのカラー感度特性とは、白色光の光源を用い、白色の被写体を撮像する時にそれぞれ得られる波長に対する出力の特性である。
なお、R・G・Bのそれぞれのカラー感度特性は、簡略化したグラフとして各画像データの右に示されている。また、この時の、R・G・Bのカラー感度特性をそれぞれn次元の列ベクトル「R」・「G」・「B」とする。
次に、電子内視鏡装置は、抽出したい分光信号、例えば3つの分光信号の基本分光特性としての分光画像用狭帯域パンドパスフィルタF1・F2・F3(電子内視鏡装置は、先見情報として、構造を効率よく抽出できるフィルタの特性を知っている。このフィルタの特性とは、波長帯域が略590nm〜略610nm、略530nm〜略550nm、略400m〜略430nmをそれぞれ通過帯域とするものである。)の特性を数値データ化する。
なお、ここで”略”とは、波長においては略10nm程度を含む概念である。この時のフィルタの特性をそれぞれn次元の列ベクトル「F1」・「F2」・「F3」とする。得られた数値データを基に、以下の関係を近似する最適な係数セットを求める。即ち、
[数1]
Figure 0004504324
となるマトリックスの要素を求めればよい。
上の最適化の命題の解は数学的には、以下のように与えられる。R・G・Bのカラー感度特性を表すマトリックスを「C」、抽出したい狭帯域パンドパスフィルタの分光特性を表すマトリックスを「F」、主成分分析あるいは直交展開(あるいは直交変換)を実行するところの、求める係数マトリックスを「A」とすると、
[数2]
Figure 0004504324
となる。従って、(1)式に示した命題は、以下の関係を満足するマトリックス「A」を求めるに等しい。
[数3]
Figure 0004504324
ここで、分光特性を表すスペクトルデータとしての点列数nとしては、n>3であるので、(3)式は1次元連立方程式ではなく、線形最小二乗法の解として与えられる。即ち、(3)式から擬似逆行列を解けばよい。マトリックス「C」の転置行列を「tC」とすれば、(3)式は
[数4]
Figure 0004504324
となる。「tCC」はn×nの正方行列であるので、(4)式はマトリックス「A」についての連立方程式と見ることができ、その解は、
[数5]
Figure 0004504324
で与えられる。
(5)式にて求められたマトリックス「A」について、電子内視鏡装置は、(3)式の左辺の変換を行うことで、抽出したい狭帯域パンドパスフィルタF1・F2・F3の特性を近似することができる。以上が、本発明の基礎となるマトリックス算出方法の説明である。
このようにして算出されたマトリックスを用いて、後述するマトリックス演算部436が通常カラー画像信号から分光画像信号を生成する。
(補正方法)
次に、より正確な分光画像信号を求めるための補正方法について説明する。
上述のマトリックス算出方法の説明においては、CCD等の固体撮像素子が受光する光束が、完全な白色光(可視域において、全ての波長強度が同じ)である場合に正確に適用されるものである。即ち、RGBの出力がいずれも同じである場合に、最適な近似となる。
しかし、実際の内視鏡観察下では、照明する光束(光源の光束)は完全な白色光ではなく、生体の反射スペクトルも一律ではないので、固体撮像素子が受光する光束も白色光でない(色が着いているので、RGBの値は同じではない)。
従って、実際の処理において、(3)式に示した命題をより正確に解くためには、撮像部の分光感度特性としてのRGBのカラー感度特性に加え、照明部の分光感度特性としての照明光の分光特性、被検体の分光特性データの集合としての生体の反射特性を考慮することが望ましい。
ここで、カラー感度特性(撮像部の分光感度特性)をそれぞれR(λ)、G(λ)、B(λ)とし、照明光の分光特性(照明部の分光感度特性)の一例をS(λ)、生体の反射特性(被検体の分光特性データの集合)の一例をH(λ)とする。なお、この照明光の分光特性および生体の反射特性は、必ずしも検査を行う装置、被検体の特性でなくてもよく、例えば予め取得しておいた一般的な特性としても良い。
これらの係数を用いると、補正係数kR・kG・kBは、
[数6]
R=(∫S(λ)×H(λ)×R(λ)dλ)-1
G=(∫S(λ)×H(λ)×G(λ)dλ)-1
B=(∫S(λ)×H(λ)×B(λ)dλ)-1 …(6)
で与えられる。感度補正マトリックスを「K」とすると、以下のように与えられる。
[数7]
Figure 0004504324
従って、係数マトリックス「A」については、(5)式に(7)式の補正を加えて、以下のようになる。
[数8]
Figure 0004504324
また、実際に最適化を行う場合は、目標とするフィルタの分光感度特性(図1中のF1・F2・F3:基本分光特性)が負のときは画像表示上では0となる(つまりフィルタの分光感度特性のうち正の感度を有する部分のみ使用される)ことを利用し、最適化された感度分布の一部が負になることも許容されることが付加される。電子内視鏡装置は、ブロードな分光感度特性から狭帯域な分光感度特性を生成するためには、図1に示すように目標とするF1・F2・F3の特性に、負の感度特性を付加することで、感度を有する帯域を近似した成分を生成することができる。
(S/Nの改善方法)
次に、生成された分光画像信号のS/N及び精度を向上させる方法について説明する。このS/N比の改善方法は、前述した処理方法に付加することにより、さらに以下の課題を解決するものである。
(i)前述のマトリックス算出方法における原信号(R・G・B)のいずれかが仮に飽和状態となると、処理方法におけるフィルタF1乃至F3の特性が、構造を効率よく抽出できるフィルタの特性(理想とする特性)と大きく異なってしまう可能性がある(R・G・Bの中、2つの信号だけでフィルタF1乃至F3が生成される場合は、その2つの原信号がいずれも飽和していないことが必要である)。
(ii)カラー画像信号から分光画像信号への変換に際に、広帯域のフィルタから狭帯域フィルタの生成するため、感度の劣化が発生し、生成された分光画像信号の成分も小さくなり、S/N比が良くない。
このS/N比改善の方法とは、図2に示されるように、照明光の照射を通常画像(一般的なカラー画像)の1フィールド(1フレーム)中に数回(例えばn回、nは2以上の整数)に分けて照射する(照射強度をそれぞれの回で変化させても良い。図2においては、I0乃至Inで示されている。なお、これは照明光の制御のみで実現可能である。)。
これにより、電子内視鏡装置は、1回の照射強度を小さくすることができ、RGB信号のいずれもがそれぞれ飽和状態となるのを抑えることができる。また、数回に分割された画像信号は、後段でn枚分の加算を行う。これにより、電子内視鏡装置は、信号成分を大きくしてS/N比を向上させることができる。図2で、積算部438a乃至438cはS/Nを改善する画質調整部として機能する。
以上が、本発明の基礎となるマトリックス演算方法、またこれと共に実施することが可能な正確な分光画像信号を求めるための補正方法、生成された分光画像信号のS/N比を向上させる方法の説明である。
ここで、上述のマトリックス算出方法の変形例について説明する。
(マトリックス算出方法の変形例)
カラー画像信号(撮像部の分光感度特性)をR,G,B、推定する分光画像信号(基本分光特性)をF1,F2,F3とする。なお、厳密には、カラー画像信号R,G,Bは、画像上の位置x,yの関数でもあるので、例えばR(x,y)と表記すべきだが、ここでは省略する。
R,G,BからF1,F2,F3を計算する3×3の行列「A」を推定することが目標となる。「A」が推定されれば、R,G,BからF1,F2,F3の計算は、以下の(9)式で可能となる。
[数9]
Figure 0004504324
ここで、以下のデータの表記を定義する。
被検体の分光特性:H(λ)、「H」=(H(λ2),H(λ2),…,H(λn))t
λは波長であり、tは行列演算における転置を表す。同様に、
照明光の分光特性:S(λ)、「S」=(S(λ2),S(λ2),…,S(λn))t
CCDの分光感度特性:J(λ)、「J」=(J(λ2),J(λ2),…,J(λn))t
色分解を行うフィルタの分光特性:原色の場合
R(λ)、「R」=(R(λ2),R(λ2),…,R(λn))t
G(λ)、「G」=(G(λ2),G(λ2),…,G(λn))t
B(λ)、「B」=(B(λ2),B(λ2),…,B(λn))t
「R」、「G」、「B」は(10)式に示すように、行列「 C」で1つにまとめられる。
[数10]
Figure 0004504324
画像信号R,G,B、分光信号F1,F2,F3を行列で以下のように表記する。
[数11]
Figure 0004504324
画像信号「P」は次式で計算される。
[数12]
Figure 0004504324
いま、「Q」を得るための色分解フィルタを「F」とすると、(12)式同様に
[数13]
Figure 0004504324
ここで、重要な第1の仮定として、いま、被検体の分光反射率が基本的な複数の(ここでは3つの)分光特性の線形和で近似して表現できると仮定すると、「H」は以下のように表記できる。
[数14]
Figure 0004504324
ここで、「D」は3つの基本スペクトルD1(λ)、D2(λ)、D3(λ)を列ベクトルに持つ行列で、「W」は「H」に対するD1(λ)、D2(λ)、D3(λ)の寄与をあらわす重み係数である。被検体の色調がそれほど大きく変動しない場合には、この近似が成立することが知られている。
(14)式を(12)式に代入すると、次式を得る。
[数15]
Figure 0004504324
ここで、3×3の行列「M」は、行列「CSJD」の計算結果を1つにまとめた行列を示す。
同様に、(14)式を(13)式に代入して、次式を得る。
[数16]
Figure 0004504324
同じく、「M’」は、行列「FSJD」の計算結果を1つにまとめた行列を示す。
結局、(15)式と(16)式から「W」を消去して、以下の式を得る。
[数17]
Figure 0004504324
「M-1」は行列「M」の逆行列を示す。結局、「M’M-1」は3×3の行列となり、推定目標の行列「A」となる。
ここで、重要な第2の仮定として、色分解をバンドパスフィルタで行う場合、そのバンド内における被検体の分光特性を1つの数値で近似できると仮定する。すなわち、
[数18]
Figure 0004504324
色分解用のバンドパスが完全なバンドパスでなく、他の帯域にも感度を持つ場合も考慮して、この仮定が成立する場合、(15)式、(16)式における「W」を上記「H」と考えれば、結局(17)式と同様な行列が推定できる。
次に、本発明の実施例1に係る生体観測装置としての電子内視鏡装置の具体的な構成について、図3を参照して説明する。なお、以下に示す他の実施例でも同様の構成である。
図3に示すように、生体観測装置としての電子内視鏡装置100は、観察部としての内視鏡101、内視鏡装置本体105、表示装置あるいは表示出力装置としての表示モニタ106を有している。また、内視鏡101は、被検体の体内に挿入される挿入部102、挿入部102の先端に設けられた先端部103および、挿入部102の先端側とは反対側に設けられ、先端部103の湾曲動作等を指示するためのアングル操作部104から主として構成されている。
軟性鏡である内視鏡101で取得された被検体の画像は、内視鏡装置本体105にて所定の信号処理がなされ、表示モニタ106において、処理された画像が表示される。
次に、図4を参照して、内視鏡装置本体105について詳しく説明する。なお、図4は、電子内視鏡装置100のブロック図である。
図4に示すように、内視鏡装置本体105は、主に照明部としての光源部41、制御部42、本体処理装置43から構成されている。制御部42及び本体処理装置43は、前記光源部41及び/または撮像部としてのCDD21の動作を制御し、表示装置である表示モニタ106へ撮像信号を出力する信号処理制御部を構成している。
なお、本実施例では、1つのユニットである内視鏡装置本体105内に光源部41と画像処理等を行う本体処理装置43を有するものとして説明を行うが、これらの光源部41と本体処理装置43は、内視鏡装置本体105とは別のユニットとして、取り外し可能なように構成されていても良い。
図5にも示すように照明部を構成する光源部41は、制御部42および内視鏡101に接続されており、制御部42からの信号に基づいて所定の光量で白色光(完全な白色光でない場合も含む)の照射を行う。
この光源部41は、第1の光源としての例えばキセノンランプ15と、光量を調整するためのチョッパー16と、チョッパー16を駆動するためのチョッパー駆動部17とを有している。そして、このキセノンランプ15からの光はチョッパー16を通り、その光路上に配置されたハーフミラー18Aを透過した後、集光レンズで集光されてスコープ101のライトガイド14の入射端に入射される。
また、本実施例では、この光源部41には、上記第1の光源とは分光特性が異なる第2の光源として例えばハロゲンランプ25Aと、このハロゲンランプ25Aの光量を調整する絞り26bと、この絞り26bを駆動する絞り駆動部27bとが設けられている。
このハロゲンランプ25Aの照明光は、絞り26bを透過した後、ハーフミラー18Aで一部が反射され、集光レンズで集光されて内視鏡101のライトガイド14の入射端に入射される。
また、この光源部41内には光源駆動制御部30が設けてあり、この光源駆動制御部30は両ランプ15、25Aの点灯/消灯、チョッパー駆動部17、及び絞り駆動部27bの制御動作を行う。
また、この光源駆動制御部30は、制御部42とも接続され、制御部42を介して光源部41により内視鏡101のライトガイド14に供給される照明光を観察モードなどに応じて制御することができるようにしている。なお、キセノンランプ15の分光分布は、後述する実施例2で採用する水銀ランプの場合と合わせて図31、図32で示している。なお、ハロゲンランプ25はキセノンランプ15よりも低い色温度で広帯域な分光分布を持つ。
本実施例では、例えば通常画像観察モードでは、例えばキセノンランプ15側のみを点灯させて照明を行い、分光画像観察モードでは両ランプ15、25Aを点灯させて照明を行うようにしている。
そして、後述するように、より望ましい分光画像信号を得られるようにしている。キセノンランプ15の前に配置され、光量調整を行うチョッパー16は、例えば特開2003−93336号公報に記載されているものを採用でき、その詳細な構成はこの特開2003−93336号公報に記載されているのでその説明を省略する。
また、チョッパー駆動部17は図5における矢印で示されるように、キセノンランプ15からの光の光路と直交する方向に移動が可能な構成となっている。そして、その移動により光路からの距離が大きくなると、光束が通過できる切り欠き部が長くなるため、照射時間が長くなり、照明光量を大きくすることができるようにしている。
上述のように、新しく生成される分光画像は、S/Nとしては不十分である可能性があることと、生成に必要ないずれかの信号が飽和している場合には正しい演算が行われたことにはならないので、照明光量を制御する必要がある。この光量調節は、特開2003−93336号公報に記載のように1つのランプのみでチョッパー16及びチョッパー駆動部17が担うことになる。
これに対して、本実施例では、発光の分光特性が異なる2つの光源を備えているので、特に分光画像観察モードにして、分光画像信号を生成し、その分光画像を表示モニタ106に表示する場合、2つの光源を用いることにより、より適切な分光画像を生成できるようにする。
この場合、例えば制御部42に設けたEEPROM等の不揮発性のメモリ42aには、分光画像観察モードで照明を行う際の両ランプ15、25Aからライトガイド14に供給する照明光量の比と最大光量の情報が格納される。そして、分光画像観察モードに設定された場合には、制御部42は、この情報を参照して光源駆動制御部30を介して光源部41からライトガイド14に供給される照明光を制御する。
また、図4に示すように光源部41にコネクタ11を介して接続された内視鏡101は、先端部103に対物レンズ19及びCCD等の固体撮像素子21(以下、単にCCDと記載する)を備えている。本実施例におけるCCD21は単板式(同時式電子内視鏡用に用いられるCCD)であり、原色型である。つまり、CCD21の撮像面には、光学的に色分解する色フィルタ22aが設けてあり、その色フィルタ22aの配列は図6に示すようになっている。また、この色フィルタ22aを構成するR、G、Bフィルタのそれぞれの分光感度特性を図7において実線で示す。
また、図4に示すように、挿入部102には、光源部41から照射された光を先端部103に導くライトガイド14、CCD21で得られた被検体の画像を本体処理装置43に伝送するための信号線、また、処置を行うための鉗子チャネル28等が備えられている。なお、鉗子チャネル28に鉗子を挿入するための鉗子口29は、操作部104近傍に設けられている。
また、本体処理装置43は、光源部41と同様、コネクタ11を介して内視鏡101に接続される。本体処理装置43には、CCD21を駆動するためのCCDドライブ回路431が設けられている。また、本体処理装置43は、通常画像を得るための信号回路系として輝度信号処理系と色信号処理系を有する。
輝度信号処理系は、CCD21に接続され輪郭補正を行う輪郭補正部432、輪郭補正部432で補正されたデータから輝度信号を生成する輝度信号処理部434を有する。また、色信号処理系は、CCD21に接続され、CCD21で得られた信号のサンプリング等を行いRGB信号を生成するサンプルホールド回路(S/H回路)433a乃至433cと、S/H回路433a乃至433cの出力に接続され、色信号の処理を行う色信号処理部435を有する。
そして、前記輝度信号処理系の出力と前記色信号処理系の出力から1つの通常画像を生成する通常画像生成部437が設けられ、通常画像生成部437から切換部439を介して、表示モニタ106にY信号、R−Y信号、B−Y信号が送られる。
一方、分光画像を得るための信号回路系として、S/H回路433a乃至433cの出力(RGB信号)が入力され、RGB信号に対して所定のマトリックス演算を行うマトリックス演算部436が設けられている。マトリックス演算部436は、分光信号生成部(若しくは分光画像信号生成部)を構成する。マトリックス演算とは、カラー画像信号同士に加算処理等を行い、また、上述のマトリックス算出方法(あるいはその変形例)により求められたマトリックスを乗算する処理をいう。
なお、本実施例では、このマトリックス演算の方法として、電子回路処理(電子回路を用いたハードウェアによる処理)を用いた方法について説明するが、後述の実施例のように、数値データ処理(プログラムを用いたソフトウェアによる処理)を用いた方法であっても良い。また、実施するにあたっては、これらの方法を組み合わせとすることも可能である。
図8は、マトリックス演算部436の回路図を示している。RGB信号はそれぞれ抵抗群31a乃至31cを介して、増幅器32a乃至32cに入力される。それぞれの抵抗群は、RGB信号がそれぞれ接続される複数の抵抗を有しており、それぞれの抵抗の抵抗値はマトリクス係数に応じた値となっている。即ち、それぞれの抵抗によりRGB信号の増幅率を変化させ、増幅器で加算(減算でも良い)する構成となっている。それぞれの増幅器32a乃至32cの出力は、マトリックス演算部436の出力となる。つまり、このマトリックス演算部436は、いわゆる重み付け加算処理を行っている。なお、ここで用いられるそれぞれの抵抗における抵抗値を可変としても良い。
マトリックス演算部436の出力は、それぞれ積算部438a乃至438cに接続され、積分演算が行われた後、それぞれの分光画像信号ΣF1乃至ΣF3に対して色調整部440にて後述する色調整演算が行われ、分光画像信号ΣF1乃至ΣF3より分光カラーチャンネル画像信号Rch、Gch、Bchが生成される。生成された分光カラーチャンネル画像信号Rch、Gch、Bchは切換部439を介して、表示モニタ106のRGBのカラーチャンネルR(ch)、G(ch)、B(ch)に送られる。なお、色調整部440の構成については、後述する。
なお、切換部439は、通常画像と分光画像の切換えを行うものであり、また分光画像同士の切換表示も可能である。つまり操作者は、通常画像、カラーチャンネルR(ch)による分光カラーチャンネル画像、カラーチャンネルG(ch)による分光カラーチャンネル画像、カラーチャンネルB(ch)による分光カラーチャンネル画像から選択的に表示モニタ106に表示させることができる。また、いずれか2つ以上の画像を同時に表示モニタ106に表示可能な構成としても良い。特に、通常画像と分光カラーチャンネル画像(以下、分光チャンネル画像ともいう)を同時に表示可能とした場合には、一般的に観察を行っている通常画像と分光チャンネル画像を簡単に対比することができ、それぞれの特徴(通常画像の特徴は色度合いが通常の肉眼の観察に近く観察しやすい。分光チャンネル画像の特徴は通常画像では観察できない所定の血管等を観察することができる。)を加味した上で、観察することができ診断上非常に有用である。
次に、本実施の形態における電子内視鏡装置100の動作について図4を参照して詳しく説明する。
なお、以下においては、まず通常画像を観察する際の動作について説明し、後に分光画像を観察する際の動作について説明する。
まず、光源部41の動作を説明する。制御部42からの制御信号に基づいて、チョッパー駆動部17は、所定の位置に設定され、チョッパー16を回転させる。ランプ15からの光束は、チョッパー16の切り欠き部を通過し、集光レンズにより、内視鏡101と光源部41の接続部にあるコネクタ11内に設けられた光ファイババンドルであるライトガイド14の入射端に、集光される。
集光された光束は、ライトガイド14を通り、先端部103に設けられた照明光学系から被検体の体内に照射される。照射された光束は、被検体内で反射し、対物レンズ19を介して、CCD21において図6で示した色フィルタ22a別に信号が収集される。
収集された信号は、上記の輝度信号処理系と色信号処理系に並列に入力される。輝度信号系の輪郭補正部432には、色フィルタ22a別に収集された信号が画素ごとに加算され入力され、輪郭補正後、輝度信号処理部434に入力される。輝度信号処理部434では、輝度信号が生成され、通常画像生成部437に入力される。
また一方で、CCD21で収集された信号は、色フィルタ22a毎にS/H回路433a乃至433cに入力され、それぞれR・G・B信号が生成される。さらにR・G・B信号は、色信号処理部435にて色信号が生成され、通常画像生成部437において、前記輝度信号および色信号からY信号、R−Y信号、B−Y信号が生成され、切換部439を介して、表示モニタ106に被検体の通常画像が表示される。
次に、分光画像を観察する際の動作について説明する。なお、通常画像の観察と同様の動作を行うものに関しては、ここでは省略する。
操作者は、内視鏡装置本体105に設けられているキーボードあるいは内視鏡101の操作部104に設けられているスイッチ等を操作することにより、通常画像から分光画像を観察する指示を行う。この時、制御部42は、光源部41および本体処理装置43の制御状態を変更する。
具体的には、制御部42は、メモリ42aの制御情報を参照して、光源部41の光源駆動制御部30に制御信号を送り、ハロゲンランプ25Aも点灯させる。また、制御部42は、光源駆動制御部30を介して両ランプ15、25Aによる照明光量が適正な光量となるようにチョッパー16及び絞り26bの駆動を制御する。
上述したように、CCD21からの出力が飽和することは望ましくないため、分光画像の観察時は通常画像の観察時に比して照明光量を小さくする。また、制御部42は、CCDからの出力信号が飽和しないように光量を制御するとともに、飽和しない範囲にて照明光量を設定する。
また、制御部42による本体処理装置43への制御変更としては、切換部439から出力される信号を通常画像生成部437の出力から色調整部440の出力に切換える。また、S/H回路433a乃至433cの出力は、マトリックス演算部436で増幅・加算処理が行われ、それぞれの帯域に応じて積算部438a乃至438cに出力され、積算処理後に色調整部440に出力される。チョッパー16や絞り26で、照明光量を小さくした場合でも、積算部438a乃至438cにて、保存・積算することで、図2に示したように、信号強度を上げることができ、また、S/Nが向上した分光画像を得ることができる。
以下、本実施例における具体的なマトリックス演算部436のマトリックス処理につい
て記載する。本実施例による分光特性が異なる2つのランプ15、26Aを用いた場合の優位性を説明するために、まず最初に1つのランプ15のみを用いた場合の特開2003−93336号公報の場合に相当する場合で説明する。
1つのランプ15の場合には、図7に実線で示されたRGB色フィルタの分光感度特性から、同図中に示された理想的な狭帯域バンドパスフィルタF1乃至F3(ここではそれぞれの透過波長領域をF1:590nm〜620nm、F2:520nm〜560nm、F3:400nm〜440nmとした)に近いバンドパスフィルタ(以下擬似バンドパスフィルタと呼ぶ)を作成しようとした場合、前述の(1)式から(5)式に示した内容により、以下のマトリックスが最適となる。
[数19]
Figure 0004504324
更に、(6)式及び(7)式に示した内容により補正を行うと、以下の補正係数を得る。
[数20]
Figure 0004504324
なお、(6)式に示す光源のスペクトルS(λ)は、例えばキセノンランプ15のみの場合には、図9に示すものであり、(7)式に示す注目する生体の反射スペクトルH(λ)は図10に示すものである、という先見情報を使用している。
従って、マトリックス演算部436にて行われる処理は、数学的には以下のマトリックス演算と同値となる。
[数21]
Figure 0004504324
このマトリックス演算を行うことにより擬似フィルタ特性(図7にはフィルタ擬似F1乃至F3の特性として示されている)が得られる。即ち、上述のマトリックス処理は、カラー画像信号に、上述のようにして予め生成された擬似バンドパスフィルタ(マトリックス)を用いて、分光画像信号を作成するものである。
この場合には、図7の太い破線で示すように生成された擬似バンドパスフィルタ(マトリックス)は、特に長波長側のもの(F1)が理想的なものからの乖離が大きい。
このため、本実施例では、分光画像観察モード時には、キセノンランプ15よりも色温度が低い、つまり発光特性が長波長側にずれたハロゲンランプ25Aも点灯させ、両ランプ15、25Aによる照明光を用いて擬似バンドパスフィルタ(マトリックス)を生成する処理を行う。
つまり、照明光における長波長側の輝度レベルを上げることにより、長波長側のR信号の値を相対的に大きくして、長波長側での擬似バンドパスフィルタ(マトリックス)の乖離を1つのキセノンランプ15のみを用いた場合よりも改善することができるようにしている。
このようにして擬似フィルタ特性を用いて生成される内視鏡画像の一例を観察しようとるう生体組織の構造と共に以下に説明する。
この擬似フィルタ特性を用いて生成された内視鏡画像の一例を以下に説明する。
図11に示すように、体腔内組織51は、例えば深さ方向に異なった血管等の吸収体分布構造を持つ場合が多い。粘膜表層付近には主に毛細血管52が多く分布し、またこの層より深い中層には毛細血管の他に毛細血管より太い血管53が分布し、さらに深層にはさらに太い血管54が分布するようになる。
一方、体腔内組織51に対する光の深さ方向の深達度は、光の波長に依存しており、可視域を含む照明光は、図12に示すように、青(B)色のような波長が短い光の場合、生体組織での吸収特性及び散乱特性により表層付近までしか光は深達せず、そこまでの深さの範囲で吸収、散乱を受け、表面から出た光が観測される。また、青(B)色光より波長が長い、緑(G)色光の場合、青(B)色光が深達する範囲よりさらに深い所まで深達し、その範囲で吸収、散乱を受け、表面から出た光が観測される。さらにまた、緑(G)色光より波長が長い、赤(R)色光は、さらに深い範囲まで光が到達する。
体腔内組織51の通常観察時におけるRGB光は、図13に示すように、各波長域がオーバーラップしているために、
(1)B帯域光によりCCD21で撮像される撮像信号には図14に示すような浅層での組織情報を多く含む浅層及び中層組織情報を有するバンド画像が撮像され、
(2)また、G帯域光によりCCD21で撮像される撮像信号には図15に示すような中層での組織情報を多く含む浅層及び中層組織情報を有するバンド画像が撮像され、
(3)さらにR帯域光によりCCD21で撮像される撮像信号には図16に示すような深層での組織情報を多く含む中層及び深層組織情報を有するバンド画像が撮像される。
そして内視鏡装置本体105により、これらRGB撮像信号を信号処理することで、内視鏡画像としては所望あるいは自然な色再現の内視鏡画像を得ることが可能となる。
上述のマトリックス演算部436におけるマトリックス処理は、カラー画像信号に、上述のようにして予め生成された擬似バンドパスフィルタ(マトリックス)を用いて、分光画像信号を作成するものである。例えば図17に示すような所望の深層組織情報が抽出可能な離散的で狭帯域な分光特性の擬似バンドパスフィルタF1乃至F3を用いて、分光画像信号F1乃至F3が得られる。擬似バンドパスフィルタF1乃至F3は、図17に示すように、各波長域がオーバーラップしていないために、
(4)擬似バンドパスフィルタF3による分光画像信号F3には図18に示すような浅層での組織情報を有するバンド画像が撮像され、また、
(5)擬似バンドパスフィルタF2による分光画像信号F2には図19に示すような中層での組織情報を有するバンド画像が撮像され、さらに
(6)擬似バンドパスフィルタF1による分光画像信号F1には図20に示すような深層での組織情報を有するバンド画像が撮像されれる。
つぎに、このようにして得られた分光画像信号F1乃至F3に対して色調整部440は、最も単純な色変換の例として、分光画像信号F1をカラーチャンネルR(ch)に、分光画像信号F2をカラーチャンネルG(ch)に、分光画像信号F3をカラーチャンネルB(ch)に、それぞれ割り付け、切換部439を介して、表示モニタ106に出力する。
色調整部440は、図21に示すように、3×3マトリックス回路61と、3×3マトリックス回路61の前後に設けた3組のLUT62a,62b,62c,63a,63b,63cと、LUT62a,62b,62c,63a,63b,63cのテーブルデータや3×3マトリックス回路61の係数を変更する係数変更回路64と、を備えた色変換処理回路440aで構成されている。
色変換処理回路440aに入力する分光画像信号F1乃至F3は、各バンドデータ毎にLUT62a,62b,62cにより逆γ補正や、非線形なコントラスト変換処理等が行われる。
次に、3×3マトリックス回路61にて、色変換が行われた後、後段のLUT63a,63b,63cにてγ補正や、適当な階調変換処理が行われる。
これらLUT62a,62b,62c,63a,63b,63cのテーブルデータや3×3マトリックス回路61の係数を、係数変更回路64で変更することができる。
係数変更回路64による変更は、内視鏡101の操作部等に設けられた処理変換スイッチ(図示せず)からの制御信号に基づいて行われる。
これら制御信号を受けた係数変更回路64は、予め色調整部440内に記せされている係数データから適切なデータを呼び出し、このデータで、現在の回路係数を書き換える。
次に具体的な色変換処理内容について述べる。式(22)に色変換式の一例を示す。
[数22]
Figure 0004504324
この式(22)による処理は、分光チャンネル画像信号Rch、Gch、Bchに分光画像信号F1乃至F3を波長の短い順に割り当てる色変換である。
これらカラーチャンネルR(ch)、G(ch)、B(ch)によるカラー画像で観察した場合、例えぱ図22に示すような画像となる。太い血管が深い位置にあり、分光画像信号F3が反映され、所定の目標色としてのカラー画像としては青色系のパターンとして示される。中層付近にある血管網は分光画像信号F2が強く反映されるので、所定の目標色としてのカラー画像としては赤色系のパターンとして示される。血管網の内、粘膜表面付近に存在するものは所定の目標色としての黄色系のパターンとして表現される。
とくに、この粘膜表面付近のパターンの変化は、早期病変の発見鑑別診断にとって重要である。しかし、所定の目標色としての黄色系のパターンは、背景粘膜とのコントラストが弱く、視認性が低いという傾向がある。
そこで、この粘膜表面付近のパターンをより明瞭に再現するために、式(23)に示す変換が有効となる。
[数23]
Figure 0004504324
この式(23)による処理は、分光画像信号F1をある一定の比率で分光画像信号F2に混合し生成されたデータを所定の目標色として新たに分光Gチャンネル画像信号Gchとする変換例であり、血管網などの吸収散乱体が深さ位置で異なることをより明確化することが可能となる。
したがって、係数変更回路64を通じてマトリックス係数を調整することで、ユーザは表示効果を調整することが可能となる。動作としては、内視鏡101の操作部に設けられたモード切替スイッチ(図示せず)に連動して画像処理部内では、スルー動作から、マトリックス係数がデフォルト値に設定される。
ここでいうスルー動作とは、3×3マトリックス回路61には単位行列、LUT62a,62b,62c,63a,63b,63cは非変換テーブルを搭載した状態をいう。デフォルト値とは、マトリックス係数ωG、ωBに、例えばωG=0.2、ωB=0.8という設定値を与えるということである。
そして、ユーザは内視鏡101の操作部等を操作して、この係数をωG=0.4、ωB=0.6などというように調整を行なう。LUT62a,62b,62c,63a,63b,63cには、必要に応じて逆γ補正テープル、γ補正テーブルが適用される。
色変換処理回路440aは3×3マトリックス回路61からなるマトリックス演算器により色変換するとしたが、これに限らず、数値演算プロセッサ(CPU)やLUTで色変換処理回路を構成してもよい。
例えば、上記実施例では、3×3マトリックス回路61を中心とした構成により色変換処理回路30aを示したが、図23に示すように、色変換処理回路30aを各バンドに対応した3次元LUT71で置き換えても同様の効果を得ることができる。この場合、係数変更回路64は、内視鏡101の操作部等に設けられた処理変換スイッチ(図示せず)からの制御信号に基づいてテーブルの内容を変更する動作を行なう。
なお、擬似バンドパスフィルタF1乃至F3のフィルタ特性は可視光域に限定されず、擬似バンドパスフィルタF1乃至F3の第1の変形例として、フィルタ特性を例えば図24に示すようなの離散的な分光特性の狭帯域としても良い。この第1の変形例のフィルタ特性は、生体表面の凹凸と極深層付近の吸収体を観察するために、F3を近紫外域に設定し、F1を近赤外域に設定することで、通常観察では得られない画像情報を得るのに好適である。
また、擬似バンドパスフィルタF1乃至F3の第2の変形例として、図25に示すように擬似バンドパスフィルタF2の代わりに、フィルタ特性が短波長域で近接する2つの擬似バンドパスフィルタF3a、F3bとしても良い。これは、この付近の波長帯域が生体の極表層付近までしか深達しないことを利用して、吸収特性より散乱特性の微妙な差を映像化するのに好適である。医学上は、早期ガンなど粘膜表層付近の細胞配列の乱れを伴う疾患の識別診断に利用することが想定される。
さらに、擬似バンドパスフィルタF1乃至F3の第3の変形例として、図26に示すように所望の層組織情報が抽出可能な離散的な分光特性の2バンドの狭帯域のフィルタ特性の2つの擬似バンドパスフィルタF2、F3をマトリックス演算部436で生成するようにしてもよい。
図26の擬似バンドパスフィルタF2、F3の場合、色調整部440は、狭帯域の分光画像観察時での画像のカラー化において、分光チャンネル画像信号Rch←分光画像信号F2、分光チャンネル画像信号Gch←分光画像信号F3、分光チャンネル画像信号Bch←分光画像信号F3として、RGB3チャンネルのカラー画像を生成する。
すなわち、分光画像信号F2及び分光画像信号F3に対して、色調整部440は以下の式(24)によりRGB3チャンネルの分光カラーチャンネル画像信号(Rch、Gch、Bch)を生成する。
[数24]
Figure 0004504324
例えば、h11=1、h12=0、h21=0、h22=1.2、h31=0、h32=0.8とする。
例えば基本分光特性の分光画像F3は中心波長が主に415nmに相当する画像、基本分光特性の分光画像F2は中心波長が主に540nmに相当する画像である。
また、例えば、基本分光特性の分光画像F3は中心波長が主に415nmに相当する画像、基本分光特性の分光画像F2は中心波長が主に540nmに相当する画像、基本分光特性の分光画像F1は中心波長が主に600nmに相当する画像として演算されていても、色調整部440でF1画像を使用せずに、F2、F3画像でカラー画像を構成することもできる。この場合、式(24)の代りに以下の式(24’)のマトリックス演算を適用すればよい。
Rch=h11×F1+h12×F2+h13×F3
Gch=h21×F1+h22×F2+h23×F3
Bch=h31×F1+h32×F2+h33×F3 …(24’)
上記式(24’)のマトリックス演算で、h11、h13、h21、h22、h31、h32の係数を0として、他係数を所定の数値に設定すればよい。
上述した実施例、第1変形例、第2変形例、第3変形例のいずれの分光画像観察モードにも対応できるように、例えば制御部42のメモリ42aに、それぞれの分光画像観察モードに適した情報を格納するようにしても良い。
そして、分光画像観察モードに切り替えられた時には、例えば以前で最後に使用された分光画像観察モードに設定し、ユーザの選択により他の分光画像観察モードで選択使用(切替使用)できるようにしても良い。
図27は、このような場合にも対応した分光画像観察モードで生体観察する動作を示す。なお、以下の説明では、上記実施例における分光画像観察モード、第1〜第3変形例の分光画像観察モードを第1〜第4の分光画像観察モードとして説明する。
電源が投入され、電子内視鏡装置100が動作状態になると、ステップS1に示すように制御部42は、メモリ42aのプログラム情報を読み込み、この電子内視鏡装置100の制御動作を開始する。また、メモリ42aの各観察モード時の光源部41に対する制御情報を読み込む。
そして、ステップS2に示すように制御部42は、起動時の観察モードの選択を求める。例えば、メニュー画面を表示し、そのメニュー画面に起動時の観察モードの選択を求める表示を行う。そしてユーザは、起動時の観察モードの選択を行う。
そして、通常画像観察モードが選択された場合には、ステップS3に示すように制御部42は、メモリ42aから読み込んだ情報に基づいて、光源制御部30に制御信号を送り、キセノンランプ15のみを点灯させ、通常画像観察モードに設定する。そして、ユーザはこの通常画像観察モードにおいて、被検体として生体組織を観察する。
この通常画像観察モードになると、ステップS4に示すように制御部42は観察モードの切替指示待ちの状態になる。そして、内視鏡101等に設けられた観察モードの切替スイッチなどが操作されて観察モードの切替指示が行われると、ステップS5に示すように制御部42は、メモリ42aから読み込んだ情報に基づいて光源駆動制御部30に制御信号を送り、ハロゲンランプ25Aを点灯させる。
また、ステップS6に示すように制御部42は、どの分光画像観察モードで観察するかの選択を求める。ユーザは、観察しようと望み分光画像観察モードの選択を行う。そして、第k(k=1〜4)の分光画像観察モードを選択したとする。すると、ステップS7に示すように制御部42は、選択された第kの分光画像観察モードに対応した制御情報を参照して、キセノンランプ15とハロゲンランプ25Aとの光量比を設定すると共に、最大光量を設定する。
また、制御部42はこれに連動してマトッリクス演算部436の係数を、この第kの分光画像観察モードの選択に連動して選択設定し、この連動した係数の選択設定により、第kの分光画像観察モードの場合の分光画像信号を精度良く生成することができるようにしている。
そして、ユーザは、この第kの分光画像観察モードで観察することができる。この第kの分光画像観察モードに設定すると、ステップS8に示すように制御部42は他の分光画像観察モードへの切替を監視する状態となる。そして、第m(m≠k)の分光画像観察モードへの切替の操作が行われると、ステップS7に示すように選択された第mの分光画像観察モードに対応した情報を参照して、キセノンランプ15とハロゲンランプ25Aとの光量比を設定すると共に、最大光量を設定する。
また、ステップS8において他の分光画像観察モードへの切替操作が行われないと、ステップS9に示すように制御部42は、観察モードの切替指示が行われたかの判定を行う。
観察モードの切替指示が行わない場合には、ステップS8に戻り、観察モードの切替指示が行われると、ステップS10に示すようにハロゲンランプ25Aの消灯制御を行った後、ステップS3に戻る。
なお、上述の制御処理において、ハロゲンランプ25Aを消灯する代わりに絞り26bを閉じる制御を行うようにして、観察モードの切替時における応答性を向上するようにしても良い。
このように本実施例によれば、通常の電子内視鏡画像(通常画像)を生成するためのカラー画像信号を利用して、擬似的な狭帯域フィルタを生成することにより、分光画像用の光学的波長狭帯域バンドパスフィルタを用いずに、血管パターン等の所望の深部の組織情報を有する分光画像を得ることができる。また、本実施例によれば、色調整部440の色変換処理回路440aのパラメータを分光画像に応じて設定することで、狭帯域の分光画像観察時の深達度情報という特徴を生かした表現方法を実現することが可能となり、生体組織の組織表面近くの所望の深部の組織情報を効果的に分離して視認することできる。
また、本実施例によれば、分光画像を得るために発光特性の異なる複数の光源を利用しているので、1つの光源の場合よりもより精度の高い分光画像を得ることができる。
また、特に、色調整部440において、
(1)2バンドの分光画像の場合、例えば415nmに相当する画像をカラーチャンネルG(ch)、B(ch)に、例えば540nmに相当する画像をカラーチャンネルR(ch)に割り付けた場合、
あるいは、
(2)3バンドの分光画像の場合、例えば415nmに相当する画像をカラーチャンネルB(ch)に、例えば445nmに相当する画像をカラーチャンネルG(ch)に、例えば500nmに相当する画像をカラーチャンネルR(ch)に割り付けた場合、次の画像効果が得られる。
・生体組織の最表層の上皮、あるいは粘膜が低彩度の色で再現され、最表層の毛細血管が低輝度、つまり暗線として再現されることで、最表層の毛細血管の高い視認性が得られる。
・同時に、毛細血管より深い位置の血管が色相方向で青方向へ回転して再現されるため、最表層の毛細血管との識別がより容易になる。
また、前記チャンネルの割り当て方法によれば、大腸内視鏡検査において通常観察下では黄色調で観察される残渣及び胆汁が赤色調で観察される。
なお、本実施例におけるマトリックス演算部436の変形例として図28に示す変形例のマトリックス演算部436を採用しても良い。実施例1では、マトリックス演算を電子回路による、いわゆるハードウェア処理により行うこととしたが、本変形例では、この演算を数値データ処理(プログラムを用いたソフトウェアによる処理)により行う。
本変形例におけるマトリックス演算部436は、RGBそれぞれのカラー画像信号を記憶しておく画像メモリ50を有する。また、式(21)に示されたマトリックス「A’」のそれぞれの値が数値データとして記憶されている係数レジスタ151を有する。
係数レジスタ151と画像メモリ50は、乗算器53a乃至53iに接続され、さらに乗算器53a、53d、53gは、乗算器54aに接続され、乗算器54aの出力が、図4における積算部438aと接続される。また、乗算器53b、53e、53hは、乗算器54bに接続され、その出力は積算部438bと接続される。また、乗算器53c、53f、53iは、乗算器54cに接続され、その出力が積算部438cと接続される。
本実施例の動作としては、入力されたRGB画像データは、一度画像メモリ50に記憶される。次に、所定の記憶装置(図示しない)に保存されている演算プログラムにより、係数レジスタ51からマトリックス「A’」の各係数が画像メモリ50に記憶されたRGB画像データと、乗算器で乗算される。
なお、図28には、R信号と各マトリックス係数が乗算器53a乃至53cで乗算される例が示されている。また、同図のように、G信号と各マトリックス係数が乗算器53d乃至53fで乗算され、B信号と各マトリックス係数が乗算器53g乃至53iで乗算される。マトリックス係数とそれぞれ乗算されたデータは、乗算器53a、53d、53gの出力が、乗算器54aで、乗算器53b、53e、53hの出力が、乗算器54bで、また、乗算器53c、53f、53iの出力は、乗算器54cでそれぞれ乗算される。乗算器54aの出力は、積算部438aに送られる。また、乗算器54b、乗算器54cの出力は、それぞれ積算部438b、438cに送られる。
本変形例によると、実施例1と同様、血管パターンが鮮明に表示される分光画像を得ることができる。
また、本変形例では、実施例1のようにハードウェアによってマトリックス処理を行うのではなく、ソフトウェアを用いて行うため、例えば、各マトリックス係数の変更などに迅速に対応することができる。
また、マトリックス係数を結果の値のみ、即ち、マトリックス「A’」としてではなく、S(λ)、H(λ)、R(λ)、G(λ)、B(λ)別に記憶しておき、必要に応じて演算することによりマトリックス「A’」を求めて使用するとした場合には、この中の1つの要素のみを変更することができ、利便性が向上する。例えば、照明光の分光特性S(λ)のみの変更等が可能である。
また、実施例1の電子内視鏡装置100では、照明光を発生する光源部41と、信号処理を行う本体処理装置43とが一体の構成を示しているが、図29に示す電子内視鏡装置100Bのように光源部41と本体処理装置43とを別体の構成にしても良い。図29の構成例では制御部42を本体処理装置43内に設け、光源部41内の光源駆動制御部30と、通信ケーブルにより制御信号を送受できるようにしている。
本変形例は、図4に示す実施例1の場合とほぼ同様の作用効果を有する。
次に本発明の実施例2を図30から図33を参照して説明する。本実施例に係る電子内視鏡装置は、図4の光源部41を図30に示す光源部41Bに変更した構成である。
この光源部41Bは、図5に示す光源部41において、第2の光源として用いていたハロゲンランプ25の代わりに輝線スペクトルを有する超高圧水銀ランプ(以下、単に水銀ランプと略記)35を採用している。
また、本実施例ではキセノンランプ15とハーフミラー18Aとの間には、絞り26aを配置し、絞り駆動部27aにより絞り26aの開口量を可変駆動するようにしている。
そして、キセノンランプ15の光は、絞り26aで光量調整された後、ハーフミラー18Aに入射し、水銀ランプ35の光を絞り26bで光量調整してハーフミラー18Aに入射して、このハーフミラー18Aによりキセノンランプ15からの光と光混合する光混合部36が形成されている。
また、キセノンランプ15及び水銀ランプ35は、光源駆動制御部30により、その内部の点灯駆動回路を介して点灯及び消灯が制御され、絞り駆動部27a、27bも光源駆動制御部30によりその駆動動作が制御される。
図31は、キセノンランプ15の発光の分光特性を示し、可視領域にわたってブロードな強度分布を有する。また、図32は水銀ランプ35の発光特性を示し、可視領域にわたってブロードな強度分布を有すると共に、複数の輝線スペクトルを有する。
そして、本実施例においては、通常画像観察モードにおいては、キセノンランプ15のみを点灯して通常画像を表示モニタ106に表示する。
一方、分光画像観察モードにおいては、キセノンランプ15と水銀ランプ35とを点灯し、その際両ランプ15、35による光量比を設定し、かつ全光量を制限した照明光、例えば、図33に示すように光混合部36により光混合された照明光をライトガイド14に供給し、分光画像を表示モニタ106に表示する。
本実施例によれば、分光画像観察モード時には、複数の輝線スペクトルを有する照明光を採用することにより、各輝線スペクトル部分での信号強度を大きくでき、輝線スペクトルを有さない場合よりも分光画像信号を精度よく算出することができる。そして信頼性の高い分光画像を得ることができる。
次に本発明の実施例3を図34から図39を参照して説明する。図34に示す本実施例に係る電子内視鏡装置100は、図4の光源部41を図35に示す光源部41Cに変更した構成である。
図35に示すようにこの光源部41Cは、図30に示す光源部41Bにおいて、水銀ランプ35の代わりに半導体光源としての発光ダイオード部(LED部)37を採用している。このLED部37は、複数の発光スペクトルを有する複数、具体的には4個のLED38a〜39dから構成されている。
図36は、これらのLED38a〜39dの発光スペクトル(分光特性)を示す。この場合の発光スペクトルは、生成しようとする分光画像信号の波長付近で輝線スペクトルないしは輝線スペクトルを少しブロードにしたスペクトルを有するようになっている。なお、4個の場合で示しているが、この数に限定されるものでない。
また、本実施例では、光源駆動制御部30Cは、LED部37を構成する複数のLED38a〜38dを発光駆動するLEDドライバ39a〜39dと、キセノンランプ15の点灯を行うランプ点灯回路61と、これらLEDドライバ39a〜39d、ランプ点灯回路61、絞り駆動部27a、27bを制御する制御回路62とから構成されている。
この制御回路62は、制御部42からの制御信号に応じて、この光源部41Cの光混合部36からライトガイド14に供給する照明光を制御する。
本実施例においては、通常画像観察モードにおいては、キセノンランプ15のみを点灯して通常画像を表示モニタ106に表示する。
一方、分光画像観察モードにおいては、キセノンランプ15とLED38a〜38dとを点灯し、その際キセノンランプ15、LED38a〜39dによる光量比を設定し、かつ全光量を制限した照明光、例えば、図37に示すように光混合部36により光混合された照明光をライトガイド14に供給し、分光画像を表示モニタ106に表示する。
本実施例によれば、実施例2と類似した効果を有する。つまり、分光画像観察モード時には、複数の輝線スペクトルに近い強度分布を有する照明光を採用することにより、分光画像信号を生成する場合におけるその波長部分での信号強度を大きくでき、このような特性を有しない照明光の場合よりも分光画像信号を精度よく算出することができる。
また、算出しようとする分光画像信号の波長に応じて、LEDを選択使用することにより、その波長で輝線スペクトル状に発光させることができ、精度のよい分光画像信号を得ることができる。
図38は変形例における光源部41Dを示す。本変形例は、図35の光源部41CにおいてLED部37の代わりにレーザダイオード(LDと略記)部67を採用している。
つまり、図35におけるLED38a〜38dの代わりにLD68a〜68dを採用している。また、図35における制御回路30Cにおいて、LEDドライバ39a〜39dの代わりにLDドライバ69a〜69dを採用している。
LD68a〜68dは、例えばLED38a〜38dの発光スペクトルの幅をより狭くした光で発光する。そして、実施例3のように通常画像観察モード時にはキセノンランプ15のみが照明光として用いられ、分光画像観察モード時にはキセノンランプ15と共に、LD68a〜68dが点灯される。
図39(A)は、光混合部36からライトガイド14に供給される照明光の分光特性例を示し、図37における照明光において、LED38a〜38dによる発光スペクトルの幅をより狭くした輝線スペクトルを有する特性になっている。
本変形例によれば、実施例3と類似の効果を有する。つまり、所望とする波長での分光画像信号を得ようとした場合、その波長部分で輝度レベルが輝線状の大きくなった照明光を用いることにより、その波長での信号レベルを大きくでき、所望とする分光画像信号をより精度良く算出することができる。
また、図39(B)、図39(C)に示すように光混合部36からライトガイド14に供給される照明光の分光特性を図示しないスコープスイッチ等によりユーザが変更(選択)できるようにしても良い。
図39(B)、図39(C)では、点灯するLDの数を変更(選択)したものである。図39(B)は、図39(A)において、点灯するLDの数を単に変更した例を示しているが、図39(C)では、実質的にLDのみを点灯し、キセノンランプ15を消灯した場合に相当する。
図39(B)の場合には、2つの輝線スペクトル部分での分光画像信号を生成する場合に有効なる。また、図39(C)によれば、2つの輝線スペクトル部分の光のみとなるため、より精度の良い分光画像信号を生成することができる。図39(C)は、2つの波長での分光画像信号を得る場合に有効であり、他の波長の分光画像信号を得る場合には、その分光画像信号に対応する波長で基線スペクトルを有するLDを発光させると良い。なお、LDの場合で説明したLEDの場合にも同様に適用しても良い。
つまり、複数のLED38a〜38d、LD68a〜68d等(その数をより多くしても良い)を分光画像観察モードで点灯使用する場合、算出しようとする分光画像信号に応じて点灯するLED38a〜38d、LD68a〜68d等を選択するようにしても良い。このようにすると、より広範囲の波長に対して精度良く、所望とする分光画像を得ることができる。
なお、上述の実施例ではCCD21の色フィルタ22aとして図6に示したものを採用していたが、変形例として、図40に示す色フィルタを採用しても良い。この場合の電子内視鏡装置の構成に関して実施例1と殆ど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
実施例1では、図6で示したようにRGB原色型カラーフィルタが用いられるのに対し、本変形例では、補色型のカラーフィルタを用いる。
この補色型フィルタの配列は図40に示されているように、G、Mg、Ye、Cyの各要素から構成される。なお、原色型カラーフィルタの各要素と補色型カラーフィルタの各要素の関係は、Mg=R+B、Cy=G+B、Ye=R+Gとなる。
この場合、CCD21の全画素読み出しを行い、各色フィルタからの画像を信号処理又は画像処理することになる。また、原色型カラーフィルタについての(1)式〜(8)式及び(19)式〜(21)式について、補色型カラーフィルタの場合に変形すると、以下の(25)式より(31)式のようになる。但し、目標とする狭帯域のバンドパスフィルタの特性は同じとする。
[数25]
Figure 0004504324
[数26]
Figure 0004504324
[数27]
G=(∫S(λ)×H(λ)×G(λ)dλ)-1
Mg=(∫S(λ)×H(λ)×Mg(λ)dλ)-1
Cy=(∫S(λ)×H(λ)×Cy(λ)dλ)-1
Ye=(∫S(λ)×H(λ)×Ye(λ)dλ)-1 …(27)
[数28]
Figure 0004504324
[数29]
Figure 0004504324
[数30]
Figure 0004504324
[数31]
Figure 0004504324
また、図41は、補色型カラーフィルタを用いた場合の分光感度特性、目標とするバンドパスフィルタ及び上記(25)式乃至(31)式により求められ擬似バンドパスフィルタの特性を示す。
なお、補色型フィルタを用いる場合には、図4で示されるS/H回路は、それぞれR・G・Bではなく、G・Mg・Cy・Yeについて行われることは言うまでもない。
また、補色型カラーフィルタを使った場合でも式(9)〜(18)で示したマトリックス推定方法が適用できる。この場合、補色フィルタの数が4つである場合には、式(14)で仮定した生体分光反射率が3つの基本的な分光特性で近似できる、という部分が4つ、ないしは4つ以下となる。従って、これに合わせて、推定マトリックスを演算するための次元は3から4に変更される。
本実施例によると、実施例1と同様、血管パターンが鮮明に表示される分光画像を得ることができる。また、本実施例では、補色型カラーフィルタを用いた場合のメリットを享受することができる。
なお、以上述べた実施例では、照明部として内視鏡装置本体105内に配置した光源部41、41B等について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、照明部として例えば、内視鏡101の先端部にLED(発光ダイオード)を設けた構成であっても良い。
なお、上述した各実施例を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
広帯域の照明光を照射して、通常画像と共に狭帯域の分光画像を得られるようにして生体組織の表面付近やより深部側の血管走行パターン等を視認し易い状態で観察することができるようになる。
本発明の実施例1に係るカラー画像信号から分光画像信号を作成する際の信号の流れを示した概念図 本発明の実施例1に係る分光画像信号の積分演算を示す概念図 本発明の実施例1に係る電子内視鏡装置の外観を示す外観図 図3の電子内視鏡装置の構成を示すブロック図 図4の光源部の構成示すブロック図 図3のCCDの撮像面に配置される色フィルタの配列を示す図 図6の色フィルタの分光感度特性を示す図 図4のマトリックス演算部の構成を示す構成図 本発明の実施例1に係る光源のスペクトルを示すスペクトル図 本発明の実施例1に係る生体の反射スペクトルを示すスペクトル図、 図11は図4の電子内視鏡装置により観察する生体組織の層方向構造を示す図 図4の電子内視鏡装置からの照明光の生体組織の層方向への到達状態を説明する図 白色光の各バンドの分光特性を示す図 図13の白色光による各バンド画像を示す第1の図 図13の白色光による各バンド画像を示す第2の図 図13の白色光による各バンド画像を示す第3の図 図8のマトリックス演算部で生成された分光画像の分光特性を示す図 図17の各分光画像を示す第1の図 図17の各分光画像を示す第2の図 図17の各分光画像を示す第3の図 図21は図4の色調整部の構成を示すブロック図 図21の色調整部の作用を説明する図 図4の色調整部の変形例の成を示すブロック図 図17の分光画像の第1の変形例の分光特性を示す図 図17の分光画像の第2の変形例の分光特性を示す図 図17の分光画像の第3の変形例の分光特性を示す図 実施例1の動作を示すフローチャート 変形例のマトリックス演算部の構成を示すブロック図 変形例の電子内視鏡装置の構成を示すブロック図 本発明の実施例2における光源部の構成を示すブロック図 キセノンランプの発光の分光特性を示す特性図 水銀ランプの発光の分光特性を示す特性図 分光画像観察モード時の光混合部により出力される照明光の波長に対する強度分布特性例を示す図 本発明の実施例3に係る電子内視鏡装置の構成を示すブロック図。 図34における光源部の構成を示すブロック図 図35のLED部の複数のLEDによる発光の分光特性例を示す図 実施例3における分光画像観察モード時の照明光の発光特性例を示す図 変形例における光源部の構成を示すブロック図 変形例における分光画像観察モード時の照明光の発光特性例を示す図 他の変形例におけるCCDの撮像面に配置される色フィルタの配列を示す図 図40の色フィルタの分光感度特性を示す図
符号の説明
15…キセノンランプ
16…チョッパー
17…チョッパー駆動部
25A…ハロゲンランプ
26a、26b…絞り
27a、27b…絞り駆動部
30…光源駆動制御部
41…光源部
42…制御部
42a…メモリ
43…本体処理装置
100…電子内視鏡装置
101…スコープ
102…挿入部
103…先端部
104…アングル操作部
105…内視鏡装置本体
106…表示モニタ
436…マトリックス演算部
440…色調整部
440a…色変換処理回路

Claims (6)

  1. 被検体である生体へ照射する照明光に基づいて前記生体から反射される光を光電変換し、広帯域の撮像信号を生成する撮像部の動作を制御し、表示装置へ前記撮像信号を出力する生体観測装置において、
    前記撮像信号から通常画像観察を行う通常画像観察モード及び分光画像観察を行う分光画像観察モードを有し、
    第1の光源及び前記第1の光源と波長特性の異なる第2の光源を有する光源部と、
    前記分光画像観察モードにおいて前記撮像信号から複数の光学的波長狭帯域の画像に対応する分光信号を信号処理によって生成する分光信号生成部と、
    前記分光信号を前記表示装置へ出力する際に当該分光信号を形成する複数の帯域ごとに色調を調整する色調整部と、
    前記通常画像観察モードにおいて前記第1の光源からの照明光を出射させるとともに、前記分光画像観察モードにおいて前記第1の光源及び前記複数の光学的波長狭帯域のうち所定の波長帯域の発光強度が他の波長帯域に比べて強い前記第2の光源からの照明光を出射させる光源制御部と、
    を備えることを特徴とする生体観測装置。
  2. 前記分光画像観察モードにおいて、前記光源制御部は前記第1の光源と前記第2の光源との光量比を設定することを特徴とする請求項1記載の生体観測装置。
  3. 前記第2の光源は前記第1の光源より色温度が低いことを特徴とする請求項1記載の生体観測装置。
  4. 前記第1の光源がキセノンランプであるとともに前記第2の光源が半導体光源であることを特徴とする請求項1記載の生体観測装置。
  5. 前記第1の光源がキセノンランプであるとともに前記第2の光源が輝線スペクトルを有することを特徴とする請求項1記載の生体観測装置。
  6. 前記第2の光源が複数の半導体光源で構成され、前記光源制御部は前記複数の半導体光源を選択的に出射させることを特徴とする請求項1記載の生体観測装置。
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