JP4504086B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信や計測などに使用する半導体装置の製造方法に関し、特に、インダクタやアンテナ素子などの微細な構造体からなる素子やMEMS素子などがモノリシックに搭載された半導体装置の製造方法に関する。
「K.E.Peterson, "Silicon as a Mechanical Material", Proceedings of the IEEE, Vol.70, No.5, May, pp420-457,1982」により、シリコン基板を用いたマイクロマシンが提案されて以来、マイクロマシンについての多くの研究開発がなされている。従来よりあるマイクロマシンに関する技術における開発傾向の1つに、マイクロマシンであるMEMS素子(Micro Electro Mechanical System)の構造と製造方法とがある。また、実装を考慮し、MEMS素子の構造と製造方法に貼り合わせ技術を加え、封止してマイクロマシンを実現する技術の開発も、多くなされている。
MEMS素子には、スイッチ素子,可変キャパシタ,可変インダクタ,キャパシタとインダクタとを組み合わせたフィルタなどがある。例えば、ロックウエル・インターナショナル社の微細電気機械スイッチなどのような、片持ちアーム型のスイッチ素子が提案されている。また、片持ちアーム型のスイッチ素子の製造に関して、様々な提案がされている(特許文献1,2参照)。
このスイッチ素子は、図8に示すように、半導体基板801の上にアンカー構造802を備え、アンカー構造802に端部が支持された片持ちアーム803が、アンカー構造802を支点として上下動作を可能とされているものである。片持ちアーム803の他端部の基板側には接点804が設けられ、接点804に対向する半導体基板801の上に信号線805が配設されている。
また、片持ちアーム803の上部には上部電極806が設けられ、半導体基板801側に設けられた下部電極807との間に所定の電圧を印加することで、片持ちアーム803の動作を制御する。例えば、上部電極806と下部電極807との間に電圧を印加することで、片持ちアーム803を半導体基板801の側に引き寄せると、接点804と信号配線805とが接触するスイッチ動作が制御できる。
また、可変キャパシタとしては、基板に空間を設け、薄い金属膜を対向電極とし、電極が動くことにより容量が可変する可変容量コンデンサが提案されている(特許文献3参照)。また、上記対向電極を可動する薄膜体に分割し、駆動陽電極と信号電極とを設けた可変容量コンデンサが提案されている(特許文献4参照)。
また、制御などの電極が形成された基板と、可動部が形成された基板とを個別に作製し、これらを貼り合わせた後でエッチングにより可動部を形成した静電マイクロリレーが提案されている(非特許文献1参照)。
上述した従来より提案されているMEMS素子では、可動部は、最終的に形成されることになる。
MEMS素子の可動部の作製方法としては、基板の上に設けられた犠牲膜の上に可動部となる構造体を形成した後で犠牲膜を除去し、可動部と基板との間に空間が形成された状態とする方法がある。また、可動部の作製方法としては、可動部とこれに対向させる部分とを個別に作製し、これらを貼り合わせて作成する方法がある。
いずれの場合においても、MEMS素子を作成した後、実装のための素子を切り出す段階や、切り出した素子のハンドリングにおいて、可動部に加わる振動により可動部が破損する危険性がある。言い換えると、MEMS素子では、微細な可動部を破損することなく実装することが非常に困難である。破損しやすい微細な可動部を備えたMEMS素子の実装における問題は、前述した従来技術では考慮されていない。従って、従来では、部品の寸法が大きく、薄く小型化を目的とするモジュールにとっては、障害となっていた。
また、貼り合わせによる作製は、1つの基板に複数個の素子をモノリシックに作成することが困難であり、素子を個別に製造することになり、大量生産への適用が困難であり、コストの上昇を招く。
ところで、マイクロマシンの可動部をレジストなどの保護膜で保護し、実装処理や貼り付け処理をした後、保護膜を除去し、可動部の破損を抑制する方法もある。しかしながら、保護膜を用いることで実装時などにおける破損は抑制できるようになるが、実使用において可動部が保護されているわけではない。実際に使用される段階では、可動部を含めた素子の部分が封止されている必要がある。
このような要請に対し、例えば、ガラス基板に空間を形成し、形成した空間内にSAW素子を内蔵させ、これに新たなガラス基板を貼り合わせてSAWチップとする技術が提案されている(非特許文献2参照)。
また、MEMS構造体を作製した後、封止するための別の基板(封止チップ)を用意し、MEMS素子の周囲を囲むように、封止チップの上にBCB膜を枠パターンとして形成し、MEMS素子にフリップフロップで貼り付け、封止する技術も提案されている(非特許文献3参照)。同様の技術として、マイクロパッケージと呼ばれているカバーをMEMS素子の上に貼り付ける方法も提案されている(非特許文献4参照)。
しかしながら、これらの方法は、MEMS素子の寸法とモノリシックに配置可能な個数が制限されるようになり、複数のMEMS素子を集積する場合には適用しにくい技術である。また、上述した方法では、異なるMEMS素子をモノリシックに搭載することは不可能である。
一方、複数のマイクロマシンを同一基板の上に搭載する概念が、提案されている。例えば、無線技術における送受信機の低コスト化,小型化,高性能化を目的としたトランシーバの1チップ化に関する提案がされている(非特許文献5参照)。また、低消費電力化のために、MEMSを用いたシングルチップ化の提案もある(非特許文献6参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2000−188049号公報 特開2000−188050号公報 特開平5−074655号公報 特開平9−082569号公報 M.Sakata, et.al., "Micromachined relay which utilizes single crystal silicon electrostatic actuator", 12th IEEE International Conference on Microelectromechanical Systems, 1999, pp.21-24. D.Ando, "Glass direct bonding technology for hermetic seal package", 10th IEEE International Conference on Microelectromechanical Systems, 1997, pp.186-190. A. Jourdain, "Investigation of the hermeticity of BCB-sealed cavities for housing RF MEMS device", 15th IEEE International Conference on Microelectromechanical Systems, 2002, pp.677-680. L.Lin, "MEMS post-packaging by localized heating and bonding",IEEE Trans. Advanced Packaging, Vol. 23, pp.608-616,2000. Clark T.-C. Nguyen, "Micromachined Devices for Wireless Communications", IEEE Proceeding, vol.86, No.8, pp.1756-1768, Aug. 1998. K. Najafi, "Low Power Micromachined Microsystem", ISLPED 2003, pp.1-8.
しかしながら、上述したいずれの技術においても、各MEMS素子に対応した独自の製造工程があり、異なる形態のMEMS素子や、インダクタやアンテナ素子などの微細な構造体からなる複数の素子をモノリシックに搭載して1チップとすることについては、何ら提案されていない。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、MEMS素子などの微細な構造体から構成された異なる形態の素子をモノリシックに搭載した半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上にシード層が形成された状態とする第1工程と、シード層の上に複数の第1金属パターンとこの第1金属パターンより高い複数の第2金属パターンとが形成された状態とする第2工程と、第1金属パターンと第2金属パターンをマスクとしてシード層を選択的にエッチング除去する第3工程と、第2金属パターンの上面が露出した状態に下部犠牲膜が形成された状態とする第4工程と、一部の第2金属パターンの上に配置された複数の第3金属パターンと、他の第2金属パターンの上にわたって配置されて第3金属パターンと同じ高さの第4金属パターンとが、下部犠牲膜の上に形成された状態とする第5工程と、第3金属パターンの上に配置された第5金属パターンが形成された状態とする第6工程と、第5金属パターンの上面が露出した状態に、下部犠牲膜の上に上部犠牲膜が形成された状態とする第7工程と、上部犠牲膜の上に複数の開口部を備えた金属層が形成された状態とする第8工程と、金属層の開口部を介して上部犠牲膜及び下部犠牲膜を除去する第9工程と、例えば貼り合わせることによって金属層の上に天井壁が形成された状態とする第10工程と、天井壁の上面に第1素子が形成された状態とする第11工程とを備え、一部の第5金属パターンとこの下の第3金属パターン及び第2金属パターンにより、天井壁を半導体基板の上に支持する側壁が形成され、側壁と天井壁とにより半導体基板の上に容器が形成され、容器の内部に封止された状態で、第1金属パターンと第4金属パターンとこれに接続する第2金属パターンとにより複数の第2素子が形成された状態とするようにしたものである。
以上説明したように、本発明によれば、半導体基板の上に設けた容器内に、MEMS素子などの第2素子を配置し、容器の上面にインダクタなどの第1素子を配置するようにしたので、微細な構造体から構成された異なる形態の素子をモノリシックに搭載した半導体装置が容易に得られるようになるという優れた効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における半導体装置の構成例を示す模式的な斜視図(a),断面図(b)である。なお、図1(a)と図1(b)とは、完全には対応していない。
図1に示す半導体装置は、集積回路160を備えた半導体基板101と、半導体基板101の上に配置された共振子(第2素子)112,インダクタ素子(第1素子)113,可変容量素子(第2素子)114,スイッチ素子(第2素子)115と、これらを覆うように半導体基板101の上に配置された容器120とから構成されている。共振子112,可変容量素子114,スイッチ素子115は、支持部の上に支持された可動する可動ビームを備えるマイクロマシン(受動素子)である。
容器120は、半導体基板101の上面に対向している天井壁121と、容器120の四方を囲う側壁122とから構成されている。また、容器120の内部は、隔壁123により各部屋に分離され、隔壁123に分離された各部屋の中に、共振子112,可変容量素子114,スイッチ素子115が配置されている。
各素子は、半導体基板101の上に層間絶縁層102を介して配置され、また、集積回路160に配線により接続している。集積回路160は、各素子を駆動する駆動回路や信号処理回路などを含んでいる。従って、図1の半導体装置は、MEMSチップである。
例えば、側壁122及び隔壁123は、金属から構成されている。この場合、マイクロマシンである上述した各素子は、金属の壁で囲われている状態となり、電気的なノイズに対してシールドされている状態となり、誤作動しにくい状態となる。なお、図1では、容器120は直方体としたが、これに限るものではなく、円柱状に形成されるなど、側壁が曲面から構成されていてもよいことは、いうまでもない。また、天井壁121が、側壁122の内側において、支持柱などにより半導体基板101の上に支持されているようにしてもよい。図1に示す構成の場合、隔壁123が上記支持柱の機能を果たしている。
図1に示す半導体装置は、半導体基板101の一部に、通常の半導体集積回路装置と同様に、パッド端子106を備え、パッド端子106と外部のシステムとを接続することにより、所定の機能が発現する。各MEMS素子(第2素子)は、集積回路160を構成している駆動回路などの能動回路により制御され、各MEMS素子を所望の状態に同時に制御することが可能である。また、図1に示す半導体装置は、インダクタ素子113をモノリシックに搭載しているので、各種のフィルタを形成できる。
次に、各素子について説明する。まず、共振子112は、図2に示すように、駆動電極(支持部)201,可動ビーム202,入力電極203,出力電極204を備えている。可動ビーム202は、両端が駆動電極201により支持され、駆動回路161から出力される駆動信号により駆動されて可動する。また、入力電極203と出力電極204とは、信号処理回路162に接続されている。
インダクタ素子113は、図3に示すように、天井壁121の上面に形成され、容器の外側に配置されている。インダクタ素子113は、端子301,302において配線部311,312に接続し、配線部311,312を介して信号処理回路163に接続している。インダクタ素子113の下部には、容器による空間が存在しているため、誘電損失が少なく所望の電気特が得られるようになる。
可変容量素子114は、図4に示すように、可動ビーム401,支持電極(支持部)402,駆動電極403,対向電極404を備える。可動ビーム401は、中央部の対向電極404の上部に容量電極部401aを備え、また、対向電極404を挾んで2つ設けられた駆動電極403の上部に可動電極部401bを備えている。駆動電極403は、駆動回路164に接続している。また、信号処理回路165が、支持電極402を介して可動ビーム401に接続し、また、対向電極404に接続している。可動ビーム401が駆動電極403の方向に変位(可動)することで、容量電極部401aと対向電極404との間の間隔が変位し、容量が変化する。
スイッチ素子115は、図5に示すように、可動ビーム501,入力電極(支持部)502,駆動電極503,接続電極504を備える。可動ビーム501は、中央部が入力電極502に支持されている。また、可動ビーム501は、駆動電極503の上部に当たる部分に、可動電極部501aを備える。また、可動ビーム501は、両端に出力電極部501bを備える。接続電極504の上面には、接点514が形成されている。
駆動回路166より駆動信号が駆動電極503に印加されると、可動電極部501aが駆動電極503の方向に引き寄せられる(可動する)。これに連動して出力電極部501bも接続電極504の方向に変位し、出力電極部501bの下面が接点514に接触する。接続電極504と入力電極502とは、信号処理回路167に接続し、入力電極502は、可動ビーム501と電気的に接続されている。
次に、上述した半導体装置の製造方法例について、図6,7を用いて説明する。
まず、例えばシリコンからなる半導体基板101の上に、例えば、複数のMOSトランジスタや抵抗及び配線などから構成された集積回路160を形成した後、図6(a)に示すように、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁層102を形成し、層間絶縁層102の所定箇所にコンタクトホールを形成し、この上に、シード層601が形成された状態とする。
シード層601は、スパッタ法や蒸着法などにより、まずチタンを堆積してこの上に金を堆積することで形成すればよい。シード層601は、コンタクトホールの内部を含めて形成された状態とする。なお、チタンの膜厚は0.1μm、金の膜厚は0.1μm程度とすればよい。
次に、シード層601の上に、所望の箇所に開口部を備えたレジストパターンを形成し、レジストパターンの開口部に露出するシード層601の上にメッキ法により金のパターンを形成し、この後レジストパターンを除去することで、図6(b)に示すように、金属パターン(第1金属パターン)602,金属パターン(第2金属パターン)603が形成された状態とする。上記レジストパターンの形成、メッキ、レジストパターン除去の工程を2回行うことで、高さの異なる金属パターン602と金属パターン603とが形成された状態とする。
例えば、1回目のレジストパターンの膜厚は1μm程度とし、メッキを膜厚0.3μm程度に形成することで、高さ0.3μmの金属パターン602が形成された状態とする。同様に、2回目のレジストパターンの膜厚は1μm程度とし、メッキを膜厚0.4μm程度に形成することで、高さ0.4μmの金属パターン603が形成された状態とする。
次に、金属パターン602,603をマスクとしてシード層601をエッチング除去し、図6(c)に示すように、金属パターン602,603が、層間絶縁層102の上で各々分離した状態とする。例えば、シード層601を構成している上層の金は、ヨウ素,ヨウ化アンモニウム,水,エタノールからなるエッチング液を用いたウエットエッチングにより除去できる。例えば、エッチング速度は毎分0.05μm程度である。また、下層のチタンは、HFからなるエッチング液でエッチングできる。
次に、図6(d)に示すように、所望とする一部の金属パターン602の上部に開口部を備えたレジストパターン604を形成し、無電解メッキ法により開口部に露出している金属パターン602の上面に、Ruの膜を0.3μm形成することで、接点514が形成された状態とする。接点514が形成された金属パターン602が、図5に示した接続電極504となる。なお、接点の材料としては、白金などを用いるようにしてもよい。
次に、レジストパターン604を除去した後、図6(e)に示すように、金属パターン603の上面が露出した状態に、下部犠牲膜605が形成された状態とする。金属パターン602は、下部犠牲膜605により覆われる。例えば、ポリベンザオキサゾールにより構成された感光性を有する有機樹脂を塗布し、塗布した有機樹脂膜を公知のフォトリソグラフィ技術によりパターニングすることで、下部犠牲膜605が形成できる。パターニング処理では、前処理として120℃のプリベークを4分程度行う。また、パターニングした後に、310℃程度の加熱処理を行う。上記有機樹脂としては、住友ベークライト社製の「CRC8300」を用いることができる。
次に、下部犠牲膜605の上に、シード層(図示せず)を形成する。シード層は、図6(a)に示したシード層601と同様である。ついで、シード層の上に、所定の金属パターン603の上部が開口したレジストパターンを形成し、レジストパターンの開口部に露出するシード層の上にメッキ法により金のパターンを形成し、この後レジストパターンを除去することで、図6(f)に示すように、金属パターン(第3金属パターン)606,金属パターン(第4金属パターン)607,金属パターン(第4金属パターン)608,金属パターン(第4金属パターン)609が形成された状態とする。
例えば、レジストパターンの膜厚は1μm程度とし、メッキを膜厚0.3μm程度に形成することで、高さ0.3μmの金属パターン606,607,608,609が形成された状態とする。これら金属パターンの形成は、図6(a)〜図6(b)における金属パターンの形成と同様である。
金属パターン607が、図2に示した可動ビーム202となり、金属パターン608が、図4に示した可動ビーム401となり、金属パターン609が、図5に示した可動ビーム501となる。
ついで、金属パターン606の上部が開口したレジストパターンを形成し、レジストパターンの開口部に露出する金属パターン606の上にメッキ法により金のパターンを形成し、この後レジストパターンを除去することで、図6(g)に示すように、金属パターン606の上に金属パターン(第5金属パターン)610が形成された状態とする。例えば、レジストパターンの膜厚は1μm程度とし、メッキを膜厚0.4μm程度に形成することで、高さ0.4μmの金属パターン610が形成された状態とする。この後、金属パターン606,610,及び金属パターン607,608,609をマスクとし、図示しないシード層をエッチング除去する。シード層の除去は、前述したシード層601のエッチング除去と同様である。
次に、図7(h)に示すように、金属パターン610の上面が露出した状態に、上部犠牲膜611が形成された状態とする。金属パターン607,608,609は、上部犠牲膜611により覆われる。例えば、ポリベンザオキサゾールより構成された感光性を有する有機樹脂を塗布し、塗布した有機樹脂膜を公知のフォトリソグラフィ技術によりパターニングすることで、上部犠牲膜611が形成できる。パターニング処理では、前処理として120℃のプリベークを4分程度行う。また、パターニングした後に、310℃程度の加熱処理を行う。上記有機樹脂としては、住友ベークライト社製の「CRC8300」を用いることができる。
次に、上部犠牲膜611の上面に、例えば金からなる膜厚0.1μm程度のシード層をスパッタ法などにより形成し、この上に格子状の開口部を有するレジストパターンを形成し、レジストパターンの開口部にメッキ法により金パターンを形成し、レジストパターンを除去することで、図7(i)に示すように、メッシュ状(格子状)の金属層612が形成された状態とする。例えば、金属層612は膜厚1μm程度であればよい。
次に、例えば、オゾンアッシャー装置を用い、オゾンを金属層612の開口部から下部犠牲膜605,上部犠牲膜611に作用させ、下部犠牲膜605,上部犠牲膜611を除去することで、図7(j)に示すように、金属層612の下部に空間が形成された状態とする。図7(j)において、金属パターン610,606,603の一部により、図1に示した側壁122、隔壁123が形成され、金属パターン610,606,603の他の一部により、図3に示す配線部311,312が構成される。
また、金属層612の下部には、共振子112,可変容量素子114,スイッチ素子115が、形成された状態となる。これら素子の可動ビームとこの下の電極との間隔(接点間距離)は、約0.1μm程度に形成されている。上記間隔は、図6(b)に示した、金属パターン602と金属パターン603との高さの差により調整できる。
次に、STP法("A Sealing Technique for Stacking MEMS on LSI Using Spin-Coating Film Transfer and Hot Pressing", Jpn. J. Appl. Phys. bol.42, pp.2462-2467, 2003)により、金属層612の上面に絶縁膜を貼り付け、貼り付けた絶縁膜の一部にスルーホールを形成することで、図7(k)に示すように、天井壁121が形成された状態とする。貼り付ける絶縁膜は、例えば、膜厚1.0μm程度の有機材料からなる膜を用いればよい。なお、天井壁121は、導電性材料から構成してもよい。また、なお、STP法に限らず、他の手法により、天井壁121となる膜を形成してもよい。
なお、天井壁121は、金属層612の上に樹脂を塗布することで形成することもでき、化学的気相成長法により絶縁膜を堆積することで形成するようにしてもよい。また、天井壁121は、金属から構成してもよい。
最後に、天井壁121に形成したスルーホールに端子301,302を形成し、端子301,302に接続する配線パターンを形成することで、図7(l)に示すように、天井壁121の上面の所定箇所にインダクタ素子113が形成された状態とする。
以上に説明した製造法により、共振子112,可変容量素子114,スイッチ素子115が、天井壁121と金属パターン610,606,603の一部により構成された側壁とからなる容器内に封止された状態が得られる。また、上述した製造方法によれば、各素子が、金属パターン610,606,603の一部により構成された隔壁により、各部屋に分離された状態が得られる。
なお、上述では、天井壁121の上にインダクタ素子113を設けるようにしたが、これに限るものではない。天井壁121の上に、アンテナ素子を形成することもできる。
また、上述では、半導体基板の上に形成した容器の内部に、MEMS素子を設けるようにしたが、これに限るものではない。容器の内部に、可動部を備えない微細な構造体から構成された受動素子が、封止されているようにしてもよい。容器の内部に配置することで、電磁波などの様々な影響から素子をシールドできるようになる。
本発明の実施の形態における半導体装置の構成例を示す模式的な斜視図(a),断面図(b)である。 共振子112の構成例を模式的に示す平面図(a),断面図(b)である。 インダクタ素子113の構成例を模式的に示す平面図(a),断面図(b)である。 可変容量素子114の構成例を模式的に示す平面図(a),断面図(b)である。 スイッチ素子115の構成例を模式的に示す平面図(a),断面図(b)である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法例について説明する工程図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法例について説明する工程図である。 従来よりあるマイクロマシンの一例であるスイッチ素子の構成例を示す模式的な断面図である。
符号の説明
101…半導体基板、102…層間絶縁層、106…パッド端子、112…共振子、113…インダクタ素子、114…可変容量素子、115…スイッチ素子、120…容器、121…天井壁、122…側壁、123…隔壁、160…集積回路。

Claims (2)

  1. 半導体基板の上にシード層が形成された状態とする第1工程と、
    前記シード層の上に複数の第1金属パターンとこの第1金属パターンより高い複数の第2金属パターンとが形成された状態とする第2工程と、
    前記第1金属パターンと第2金属パターンをマスクとして前記シード層を選択的にエッチング除去する第3工程と、
    前記第2金属パターンの上面が露出した状態に下部犠牲膜が形成された状態とする第4工程と、
    一部の前記第2金属パターンの上に配置された複数の第3金属パターンと、他の第2金属パターンの上にわたって配置されて前記第3金属パターンと同じ高さの第4金属パターンとが、前記下部犠牲膜の上に形成された状態とする第5工程と、
    前記第3金属パターンの上に配置された第5金属パターンが形成された状態とする第6工程と、
    前記第5金属パターンの上面が露出した状態に、前記下部犠牲膜の上に上部犠牲膜が形成された状態とする第7工程と、
    前記上部犠牲膜の上に複数の開口部を備えた金属層が形成された状態とする第8工程と、
    前記金属層の前記開口部を介して前記上部犠牲膜及び前記下部犠牲膜を除去する第9工程と、
    前記金属層の上に天井壁が形成された状態とする第10工程と、
    前記天井壁の上面に第1素子が形成された状態とする第11工程と
    を備え、
    一部の前記第5金属パターンとこの下の前記第3金属パターン及び第2金属パターンにより、前記天井壁を前記半導体基板の上に支持する側壁が形成され、
    前記側壁と前記天井壁とにより前記半導体基板の上に容器が形成され、
    前記容器の内部に封止された状態で、第1金属パターンと前記第4金属パターンとこれに接続する前記第2金属パターンとにより複数の第2素子が形成され
    た状態とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項記載の半導体装置の製造方法において、
    前記天井壁は、前記金属層に貼り合わせることで形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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