JP4503729B2 - 結束帯接着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙葉類を少なくとも二重巻きにして結束した結束帯の内側帯と外側帯とをその切断予定部位で接着する結束帯接着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を複数個集積して結束帯(以下、大帯と称する)で結束した束を処理する装置として、束の大帯を切断除去した後、各把の小帯を切断除去し、集積した状態のバラ紙葉類を取出す束処理装置が知られている。
【0003】
この種の束処理装置は、大帯切断前の前処理として、少なくとも二重巻きにされた大帯の切断予定部位で内側帯と外側帯とを予め接着する結束帯接着装置を備えている。この結束帯接着装置は、少なくとも二重巻きにされた大帯の切断予定部位にヒータを押し当てて、紙葉類とヒータとにより内側帯と外側帯を挟持して、内側帯と外側帯とを溶融して接着する。これにより、切断により発生する大帯の切れ端等が装置内に脱落して残留することを防止し、大帯を確実に除去するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ヒータによる大帯の溶融温度が高すぎると、二重巻きにされた内側の大帯が中の紙葉類に貼り付いてしまう場合がある。この場合、切断した大帯を抜き取る際に、貼り付いた紙葉類が大帯とともに引出されてしまったり、紙葉類が千切れてしまうといった問題を生じていた。
【0005】
また、大帯の溶融温度が低すぎると、二重巻きにした大帯同士が十分に接着されず、大帯の抜き取り作業時に接着部分が剥がれて大帯の切れ端等が脱落し、装置内に残留するといった問題を生じていた。
【0006】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、二重巻きにされた結束帯の切断予定部位で結束帯同士を確実に接着でき、切断後の結束帯を確実に除去できる結束帯接着装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の結束帯接着装置は、所定枚数の紙葉類を施封帯により施封した把を所定個数集積して熱溶融性を有する結束帯により少なくとも二重巻きにして結束した束から上記結束帯を除去するため、上記把と、上記結束帯が上記紙葉類の端部に対向した切断予定部位と、の間に隙間を形成すべく、上記所定個数の把のうち少なくとも1つの把を上記結束帯の切断予定部位から離れる方向にずらす隙間形成手段と、この隙間形成手段により形成された隙間に板状部材を挿入する挿入手段と、この挿入手段により挿入された板状部材との間で上記結束帯の切断予定部位を挟んで、二重巻きにされた結束帯同士を加熱溶融して接着するヒータと、を備えている。
【0008】
上記発明の結束帯接着装置によると、二重巻きにされた結束帯の切断予定部位と紙葉類との間に板状部材を挿入し、この板状部材とヒータで結束帯を挟んで加熱溶融して結束帯同士を接着する。このため、溶融された結束帯が紙葉類に接触することを防止でき、結束帯が紙葉類に不所望に付着することを防止できる。これにより、結束帯を切断予定部位で切断して除去する際に、結束帯とともに紙葉類を引き抜いたり、紙葉類を破損したりすることを防止できる。
【0014】
また、この発明の結束帯接着装置によると、上記隙間形成手段は、上記結束帯の切断予定部位と反対側で上記束を押える押え部材と、上記押え部材との間で上記束を挟持する変形部材と、を有し、上記変形部材は上記結束帯の切断予定部位に対向した少なくとも1つの把を上記押え部材方向にずらすための凸部を有し、上記押え部材は上記凸部に対向した位置に上記少なくとも1つの把の反対側の端部を受入れる凹部を有することを特徴とする。
【0015】
また、この発明の結束帯接着装置は、所定枚数の紙葉類を施封帯により施封した把を所定個数集積して熱溶融性を有する結束帯により少なくとも二重巻きにして結束した束を、上記把の集積方向が略水平方向に延び且つ上記結束帯が巻かれた上記束の各端面が略鉛直方向に延びるように載置するステージと、このステージ上に載置された束を上記集積方向に沿って移動させる移動手段と、上記集積方向に延びて巻かれた結束帯の切断予定部位と紙葉類との間に隙間を形成するため、上記所定個数の把のうち上記切断予定部位に対向した少なくとも1つの把を、上記集積方向と直行し且つ上記結束帯の切断予定部位から離れる方向にずらす隙間形成手段と、この隙間形成手段により形成された隙間に板状部材を挿入する挿入手段と、この挿入手段により挿入された板状部材との間で上記結束帯の切断予定部位を挟んで、二重巻きにされた結束帯同士を加熱溶融して接着するヒータと、このヒータにより上記切断予定部位が接着された後、上記隙間形成手段によりずらされた上記少なくとも1つの把を元に戻す戻し手段と、を備えている。
【0016】
また、この発明の結束帯接着装置によると、上記隙間形成手段は、上記結束帯の切断予定部位と反対側で上記束を押える押え部材と、上記押え部材との間で上記束を挟持する変形部材と、を有し、上記変形部材は上記結束帯の切断予定部位に対向した少なくとも1つの把を上記押え部材方向にずらすための凸部およびこの凸部に対して上記集積方向に隣接して上記集積方向に延設された第1の平面部を有し、上記押え部材は上記凸部に対向した位置に上記少なくとも1つの把の反対側の端部を受入れる凹部を有し且つ上記第1の平面部に対向した第2の平面部を有し、上記戻し手段は、上記ヒータにより上記結束帯の切断予定部位が接着された後、上記隙間形成手段によりずらされた把の端部が上記第1および第2の平面部に対向するように上記移動手段により上記束を移動し、上記第1および第2の平面部によりずらされた把の端部を挟み、上記隙間形成手段によりずらされた把を元に戻すことを特徴とする。
【0017】
更に、この発明の結束帯接着装置によると、上記板状部材は、上記挿入手段による挿入方向に延びた複数のスリットを有する櫛状に形成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1には、この発明の結束帯接着装置を組込んだ束供給装置1の概略構成を示してある。この束供給装置1は、オペレータにより投入される紙葉類の束Tに対して所定の前処理を施して、束Tを所定の姿勢に変換してから図示しない束処理装置に供給する。
【0020】
束供給装置1に投入される束Tは、例えば、100枚の紙葉類Pを小帯kにより施封して把tを形成し、この把tを10把集積して大帯Kにより十文字結束して形成されている。大帯Kは、縦帯および横帯を有し、各帯はそれぞれ少なくとも二重巻きに巻かれている。特に、大帯Kがオペレータの手作業により巻かれている場合には、大帯Kの端部が把tの間に挟み込まれている。
【0021】
図示しない束処理装置では、束供給装置1を介して供給される束Tの大帯Kを所定の切断部位で切断し、切断した大帯Kを束Tから抜き取って除去するとともに、各把tの小帯kを切断除去し、バラの紙葉類Pを集積した状態で取出すようになっている。束処理装置にて切断除去される大帯Kは、少なくとも二重巻きに巻き回されているため、このままの状態で大帯Kを切断してしまうと、切断した大帯Kを束Tから除去する際に、大帯Kの切断部位によっては大帯Kの端部の切れ端等が脱落して装置内に残留する場合がある。
【0022】
このため、束処理装置に束を供給する束供給装置1では、束Tに対する前処理として、二重巻きにされた大帯Kの切断予定部位で、大帯同士、すなわち内側帯と外側帯とを予め接着するようにしている。このように、切断前の大帯Kをその切断予定部位で接着することにより、切断後の大帯Kの切れ端等が脱落することを防止できる。
【0023】
ここで、束供給装置1の概略構成について説明する。
【0024】
図1に示すように、束供給装置1は、オペレータによる束Tの投入を受付ける複数の束投入棚2、束投入棚2の図中左端部に近接して上下方向に移動可能に設けられたリフター3、各束投入棚2に投入された束Tを図中左側端部にある束Tから順にリフター3に落とし込む束切出し装置4、束切出し装置4により切出されてリフター3によりその最下端位置まで移動された束Tを束投入棚2より後に押込むプッシャー5、プッシャー5により押込まれた束Tを受取って束Tの姿勢を約90°回転するホッパー6、ホッパー6により回転された束Tの姿勢を変換しつつ後述する結束帯接着装置の処理ステージに送り込む送り込み装置(図示せず)、および結束帯接着装置による処理がなされた束Tを後段の束処理装置(図示せず)へ搬送するコンベア7を有している。
【0025】
しかして、オペレータの手作業により束投入棚2に投入された束Tは、各棚2に設けられた束切出し装置4によって1束づつ切出されてリフター3に落とし込まれる。束Tを受け取ったリフター3は、その最下端位置まで下降され、リフター3内の束Tがプッシャー5によりホッパー6へ押込まれる。ホッパー6に押込まれた束Tは、ホッパー6の回転により90°回転され、図示しない送り込み装置により所定姿勢に変換されて結束帯接着装置の処理ステージへ送り込まれる。そして、結束帯接着装置により大帯の切断予定部位が接着された束Tは、コンベア7を介して後段の束処理装置へ搬送される。
【0026】
次に、図2乃至図5を参照して、上述した結束帯接着装置10(以下、単に接着装置10と称する)について詳細に説明する。図2には接着装置10の外観斜視図を示し、図3には接着装置10を図中矢印III方向から見た正面図を示し、図4には接着装置10を図中矢印IV方向から見た平面図を示し、図5には接着装置10を図中矢印V方向から見た側面図を示してある。
【0027】
接着装置10は、束Tを所定の姿勢で載置する処理ステージ11、処理ステージ11上に載置された束Tを把tの集積方向に沿って移動させる一対のプッシャー機構20、少なくとも1つの把tをずらして束Tを変形させるとともに変形した束Tを元の形に戻す変形・戻し機構30、束Tの変形により形成される大帯Kと紙葉類Pとの間の隙間にプレート41を挿入する挿入機構40、およびプレート41との間で大帯Kを挟んで内側帯と外側帯とを溶融して接着する接着機構50を有している。
【0028】
処理ステージ11は、束供給装置1の図示しない送り込み装置によりホッパー6から送り込まれた束Tを図示の姿勢で載置する。言い換えると、送り込み装置は、把tの集積方向が処理ステージ11と略平行をなし、且つ接着処理予定の大帯Kが処理ステージ11と直行する束Tの端面に巻かれるような図示の姿勢にして束Tを処理ステージ11上に送り込む。
【0029】
一対のプッシャー機構20は、処理ステージ11上に載置された束Tを把tの集積方向に沿って移動させる。ここでは、接着装置10の全体構造を分かり易く図示するため、図中手前側のプッシャー機構については図示を省略してあるが、実際には束Tの集積方向両端側にプッシャー機構20がそれぞれ配設されている。このため、処理ステージ11上に載置された束Tは、その集積方向に沿って両方向に任意の距離だけ移動できる。
【0030】
プッシャー機構20は、把tの集積方向に沿って延設されたスライドレール21、このスライドレール21に対してスライド自在に取付けられ、且つ束Tの集積方向最端部にある紙葉類に面接触するプッシャープレート22、プッシャープレート22をスライドレール21に沿ってスライドさせるための駆動力を発生するモータ23、およびモータ23の回転軸に取付けられたプーリ23aと集積方向に離間したプーリ24に巻回されて張設され、プッシャープレート22を固設した無端状の駆動力伝達ベルト25を有している。モータ23が回転されると、駆動力伝達ベルト25が走行され、ベルト25に固設されたプッシャープレート22がスライドレール21に沿ってスライドされる。これにより、プッシャープレート22が束Tの集積方向に移動され、プッシャープレート22によって束Tが集積方向に押込まれる。
【0031】
図示を省略した図中手前側のプッシャー機構は、上記プッシャー機構20と逆向きに配設され、束Tを集積方向に沿ってコンベア7方向へ押込むようになっている。つまり、束Tの集積方向両端にプッシャー機構20を配設することにより、束Tを集積方向に沿って両方向に移動することができる。
【0032】
変形・戻し機構30は、処理ステージ11上に載置された束Tに巻き回された大帯Kの接着予定部位、即ち後段の束処理装置における大帯Kの切断予定部位と反対側で束Tの短辺側の端部を押えるストッパー装置31、およびこのストッパー装置31と協動して切断予定部位側で束Tを押圧して挟持し、束Tの切断予定部位に対向した特定の少なくとも1つの把tをずらして変形させるプッシャー装置32を有している。
【0033】
ストッパー装置31は、大帯Kの切断予定部位と反対側で束Tの端部に当接されるストッパーブロック33を有している。ストッパーブロック33は、束Tの端部に向けて突出した上端部33aおよび下端部33bを有し、上端部33aおよび下端部33bにはそれぞれ変形される把tの端部を受入れるめの凹所330が形成されている。これら凹所330は、束Tの集積方向最端部に位置している把t以外の少なくとも1つの把t、ここでは手前から2番目の把tおよび3板目の把tを受入れる位置に形成されている。
【0034】
また、ストッパー装置31は、ストッパーブロック33を束Tに対して離接させるための駆動力を発生するモータ34、モータ34の回転軸に取付けられたアーム34a、およびアーム34aの回動の先端に長溝35aを介して接続されたリンクアーム35を有している。そして、リンクアーム35の長溝35a内に、ストッパーブロック33の下端部33bから下方に突設された図示しないロッドが嵌入されている。モータ34が回転されると、アーム34aが回転されてリンクアーム35が回転され、長溝35aに嵌入されたロッドを介してストッパーブロック33が束Tに対して離接する方向に移動される。
【0035】
プッシャー装置32は、ストッパーブロック33との間で束Tを押圧して挟むプッシャーブロック36を有している。プッシャーブロック36は、後述するヒータヘッド51と入れ子構造をなす略コ字形状に形成され、束Tを挟んでストッパーブロック33の凹所330に対向する位置に、束Tに向って突出した2つの凸部36a、36bを有している。すなわち、2つの凸部36a、36bは、2番目の把tおよび3番目の把tの上端近くおよび下端近くを選択的に押込む位置に形成されている。
【0036】
尚、上述したストッパーブロック33の凹所330およびプッシャーブロック36の凸部36a、36bの位置は、互いに対向する位置関係にあれば良く、束Tの集積端部に位置している把t以外の任意の把tをずらす位置に設定される。この場合、ずらす把tの数も任意に設定される。
【0037】
また、ストッパーブロック33は、その上端部33aおよび下端部33bに形成された凹所330に対して集積方向に連続して延びた平面部331を有し、プッシャーブロック36は、ストッパーブロック33の平面部331に対向した位置に、平面部360を有している。これら平面部331、360は、束Tの変形を元に戻す際に、束Tを集積方向に移動した後、束Tの変形された把tの端部を挟持するために設けられている。このように、変形された把tの端部を平面部331、360で挟むことにより、他の把tに揃えて変形が戻される。
【0038】
プッシャー装置32は、プッシャーブロック36を束Tに対して離接させるための駆動力を発生するモータ37、モータの回転軸に連続されたボールネジ37a、ボールネジ37aに螺合された移動部材38、およびプッシャーブロック36を移動部材38に固設する連結板39を有している。モータ37が回転されると、ボールネジ37aが回転されて移動部材38がボールネジ37aに沿って移動され、連結板39を介して移動部材38に接続されたプッシャーブロック36が束Tに対して離接する方向に移動される。
【0039】
プッシャーブロック36が束Tに向って移動されると、2つの凸部36a、36bにより2番目の把tおよび3番目の把tが押込まれ、これらの把tの反対側の端部がストッパーブロック33の上端部33aおよび下端部33bに形成された凹所330内に退避される。このとき、移動される2番目および3番目の把以外の把がストッパーブロック33の平面部331に当接されているため、2番目および3番目の把tのみがずらされて束Tが変形される。このように束Tが変形されると、ずらされた2番目および3番目の把tのプッシャーブロック36側の端部と大帯Kとの間に隙間Aが形成される。
【0040】
束Tの変形を戻す場合には、上述したプッシャー機構20により、ずらされた把tの両端部がストッパーブロック33の平面部331およびプッシャーブロック36の平面部360にそれぞれ対向する位置まで、束Tをコンベア7方向に僅かに移動させる。この状態で、束Tをストッパー装置31およびプッシャー装置32により挟持する。これにより、変形された束Tが元の状態に戻される。
【0041】
挿入機構40は、上述した変形・戻し機構30により大帯Kの切断予定部位に形成される大帯Kと紙葉類Pとの間の隙間Aにプレート41を挿入する。挿入機構40は、プレート41を処理ステージ11の上方から下降させる駆動力を発生するモータ42、モータ42の回転軸に取付けられたアーム43、アーム43の回動の先端近くに取付けられたロッド44、およびロッド44を受入れる長溝45aを有するリンクアーム45を有している。モータ42が回転されると、アーム43が回転されてリンクアーム45が揺動され、ロッド46を介して長溝45aに取付けられたプレート41が隙間Aに向けて下降される。
【0042】
接着機構50は、上述した挿入機構40により大帯Kと紙葉類Pとの間の隙間Aに挿入されたプレート41との間で大帯K(内側帯および外側帯)を押圧して、大帯同士を加熱溶融して接着する。
【0043】
接着装置50は、プレート41との間で大帯Kを挟持して溶融接着するヒータヘッド51、このヒータヘッド51が初期位置に退避された状態でヒータヘッド51に面接触され、ヒータヘッド51を加熱するヒータブロック52、これらヒータヘッド51およびヒータブロック52を固設した支持部材53、支持部材53を処理ステージ11上の束Tに向けて移動させるための駆動力を発生するモータ54、モータ54の回転軸に取付けられたプーリ55、およびこのプーリ55に巻回されて張設された駆動力伝達ベルト56を有している。ヒータヘッド51は、束Tから最も離間して退避した初期位置でヒータブロック52に面接触され、高温状態に保たれる。
【0044】
モータ54が回転されると、駆動力伝達ベルト56が走行されて、ベルト56に固設された支持部材53が移動され、ヒータヘッド51がヒータブロック52から離れて束Tに向けて移動されて大帯Kを挟んでプレート41に押圧される。このようにして、十分に加熱されたヒータヘッド51とプレート41により大帯Kが押圧され、内側帯と外側帯とが加熱されて溶融され、大帯Kの切断予定部位を含む所定領域で大帯同士が接着される。
【0045】
次に、上述した束供給装置1の制御系について、図6のブロック図を参照して説明する。
【0046】
束供給装置1の制御系は、各部の動作を制御する制御部60を有している。制御部60には、束投入棚2に投入された束Tを切出す束切出し装置4の切出しプレートを駆動する駆動モータ4a〜4d(図1参照)、リフター3の図示しない駆動モータ、プッシャー5の図示しない駆動モータ、ホッパー6の図示しない駆動モータ、ホッパー6により回転された束Tを接着装置10の処理ステージ11へ送り込む送り込み装置8の図示しない駆動モータ、接着装置10のプッシャー機構20を駆動するモータ23、変形・戻し機構30を駆動するモータ34、37、挿入機構40を駆動するモータ42、接着機構50を駆動するモータ54、および大帯Kを切断予定部位で接着した後の束Tを後段の束処理装置へ搬送するコンベア7が接続されている。
【0047】
次に、上述した接着装置10による大帯の接着動作について、図7のフローチャートとともに図8乃至図11の動作説明図を参照して説明する。
【0048】
束供給装置1の送り込み装置8により、束Tが接着装置10の処理ステージ11上に送り込まれると、プッシャー機構20により束Tが集積方向に移動されて所定の処理位置に位置決めされる(図8a)(ステップ1)。
【0049】
束Tが処理ステージ11上に位置決めされると、変形・戻し機構30のストッパーブロック33により束Tの一端が整位されて、束Tの姿勢が整えられる(図8b)(ステップ2)。
【0050】
ストッパーブロック33により束Tが整位されると、プッシャーブロック36が束Tに向けて移動され、2番目および3番目の把tがずらされて束Tが変形されて、把tの端部と大帯Kとの間に隙間Aが形成される(図9a)(ステップ3)。このとき、2番目および3番目の把tの反対側の端部は、ストッパーブロック33の凹所に受入れられる。そして、束Tが変形されると、プッシャーブロック36が元の位置に退避される(図9b)(ステップ4)。
【0051】
続いて、ステップ3の処理により大帯Kと紙葉類Pとの間に形成された隙間Aに挿入機構40のプレート41が挿入される(図10a)(ステップ5)。
【0052】
さらに、プレート41に向けて接着機構50のヒータヘッド51が移動されて、大帯K(内側帯および外側帯)がプレート41とヒータヘッド51により挟持され、内側帯と外側帯とが溶融されて接着される(図10b)(ステップ6)。
【0053】
このようにして大帯同士が接着されると、ヒータヘッド51が退避される(図11a)(ステップ7)とともに、プレート41が退避され(図11b)(ステップ8)、ストッパーブロック33が退避される(図11b)(ステップ9)。
【0054】
次に、束Tの変形を戻すため、プッシャー機構20によって束Tを図中後側、すなわちコンベア7方向に僅かに移動させ(ステップ10)、ストッパーブロック33とプッシャーブロック36との間で束Tを再度挟持する(ステップ11)。これにより、変形された把tの端部がストッパーブロック33の平面部331とプッシャーブロック36の平面部360との間で押圧され、束Tの変形が元の状態に戻される。
【0055】
束Tが元の状態に戻されると、ストッパーブロック33およびプッシャーブロック36が退避され(ステップ12)、プッシャー機構20により束Tがコンベア7上に送り出される(ステップ13)。このようにして送出された束Tは、コンベア7により後段の束処理装置へ搬送される。
【0056】
以上のように本実施の形態によると、接着装置10の変形・戻し機構30によって大帯Kと紙葉類Pとの間に隙間Aを形成し、この隙間Aにプレート41を挿入し、プレート41とヒータヘッド51との間で大帯Kを押圧して接着するため、中の紙葉類Pに溶融された大帯Kが接触して不所望に接着することを防止でき、大帯同士だけを確実に接着できる。これにより、後段の束処理装置において切断した後の大帯Kを束Tから引き抜く際に、大帯Kとともに紙葉類Pを引き抜いたり、紙葉類を破損したりすることを防止できる。
【0057】
尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。
【0058】
上述した実施の形態では、大帯Kと紙葉類Pとの間の隙間Aに挿入するプレート41を略矩形板状に形成した例を説明したが、プレート41の形状はいかなるものであっても良く、大帯Kと紙葉類Pとの間に空間を設けるためのスペーサとしての機能を果すものであれば良い。例えば、プレート41の形状を、図12に示すような形状とすることもできる。プレート41’をこのように櫛状に形成することにより、大帯Kがオペレータによる手作業で巻かれた束Tに対し、把tの間に挿入された大帯Kの端部の位置でもプレート41’を挿入することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の結束帯接着装置は、上記のような構成および作用を有しているので、二重巻きにされた結束帯の切断予定部位で結束帯同士を確実に接着でき、切断後の結束帯を確実に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る結束帯接着装置を含む束供給装置の概略構成を示す斜視図。
【図2】 図1の束供給装置に組込まれた接着装置の概略構成を示す斜視図。
【図3】 図2の接着装置を示す正面図。
【図4】 図2の接着装置を示す平面図。
【図5】 図2の接着装置を示す側面図。
【図6】 図1の束供給装置の制御系を示すブロック図。
【図7】 図2の接着装置による大帯の接着動作を説明するためのフローチャート。
【図8】 大帯の接着動作を説明するための動作説明図。
【図9】 大帯の接着動作を説明するための動作説明図。
【図10】 大帯の接着動作を説明するための動作説明図。
【図11】 大帯の接着動作を説明するための動作説明図。
【図12】 大帯と紙葉類との間の隙間に挿入される櫛状のプレートを示す斜視図。
【符号の説明】
1…束供給装置、
2…束投入棚、
3…リフター、
4…束切出し装置、
5…プッシャー、
6…ホッパー、
7…コンベア、
8…送り込み装置、
10…結束帯接着装置、
11…処理ステージ、
20…プッシャー機構、
22…プッシャープレート、
30…変形・戻し機構、
31…ストッパー装置、
32…プッシャー装置、
33…ストッパーブロック、
36…プッシャーブロック、
36a、36b…凸部、
40…挿入機構、
41…プレート、
50…接着機構、
51…ヒータヘッド、
60…制御部、
330…凹所、
331、360…平面部、
A…隙間、
k…小帯、
K…大帯、
P…紙葉類、
t…把、
T…束。

Claims (5)

  1. 所定枚数の紙葉類を施封帯により施封した把を所定個数集積して熱溶融性を有する結束帯により少なくとも二重巻きにして結束した束から上記結束帯を除去するため、上記把と、上記結束帯が上記紙葉類の端部に対向した切断予定部位と、の間に隙間を形成すべく、上記所定個数の把のうち少なくとも1つの把を上記結束帯の切断予定部位から離れる方向にずらす隙間形成手段と、
    この隙間形成手段により形成された隙間に板状部材を挿入する挿入手段と、
    この挿入手段により挿入された板状部材との間で上記結束帯の切断予定部位を挟んで、二重巻きにされた結束帯同士を加熱溶融して接着するヒータと、
    を有することを特徴とする結束帯接着装置。
  2. 上記隙間形成手段は、上記結束帯の切断予定部位と反対側で上記束を押える押え部材と、上記押え部材との間で上記束を挟持する変形部材と、を有し、上記変形部材は上記結束帯の切断予定部位に対向した少なくとも1つの把を上記押え部材方向にずらすための凸部を有し、上記押え部材は上記凸部に対向した位置に上記少なくとも1つの把の反対側の端部を受入れる凹部を有することを特徴とする請求項記載の結束帯接着装置。
  3. 所定枚数の紙葉類を施封帯により施封した把を所定個数集積して熱溶融性を有する結束帯により少なくとも二重巻きにして結束した束を、上記把の集積方向が略水平方向に延び且つ上記結束帯が巻かれた上記束の各端面が略鉛直方向に延びるように載置するステージと、
    このステージ上に載置された束を上記集積方向に沿って移動させる移動手段と、
    上記集積方向に延びて巻かれた結束帯の切断予定部位と紙葉類との間に隙間を形成するため、上記所定個数の把のうち上記切断予定部位に対向した少なくとも1つの把を、上記集積方向と直行し且つ上記結束帯の切断予定部位から離れる方向にずらす隙間形成手段と、
    この隙間形成手段により形成された隙間に板状部材を挿入する挿入手段と、
    この挿入手段により挿入された板状部材との間で上記結束帯の切断予定部位を挟んで、二重巻きにされた結束帯同士を加熱溶融して接着するヒータと、
    このヒータにより上記切断予定部位が接着された後、上記隙間形成手段によりずらされた上記少なくとも1つの把を元に戻す戻し手段と、
    を有することを特徴とする結束帯接着装置。
  4. 上記隙間形成手段は、上記結束帯の切断予定部位と反対側で上記束を押える押え部材と、上記押え部材との間で上記束を挟持する変形部材と、を有し、上記変形部材は上記結束帯の切断予定部位に対向した少なくとも1つの把を上記押え部材方向にずらすための凸部およびこの凸部に対して上記集積方向に隣接して上記集積方向に延設された第1の平面部を有し、上記押え部材は上記凸部に対向した位置に上記少なくとも1つの把の反対側の端部を受入れる凹部を有し且つ上記第1の平面部に対向した第2の平面部を有し、
    上記戻し手段は、上記ヒータにより上記結束帯の切断予定部位が接着された後、上記隙間形成手段によりずらされた把の端部が上記第1および第2の平面部に対向するように上記移動手段により上記束を移動し、上記第1および第2の平面部によりずらされた把の端部を挟み、上記隙間形成手段によりずらされた把を元に戻すことを特徴とする請求項記載の結束帯接着装置。
  5. 上記板状部材は、上記挿入手段による挿入方向に延びた複数のスリットを有する櫛状に形成されていることを特徴とする請求項記載の結束帯接着装置。
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