JP2516691B2 - 包装体結束バンドの切断除去装置および包装体結束バンドの切断除去方法 - Google Patents

包装体結束バンドの切断除去装置および包装体結束バンドの切断除去方法

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JP2516691B2 JP1263628A JP26362889A JP2516691B2 JP 2516691 B2 JP2516691 B2 JP 2516691B2 JP 1263628 A JP1263628 A JP 1263628A JP 26362889 A JP26362889 A JP 26362889A JP 2516691 B2 JP2516691 B2 JP 2516691B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は包装体結束バンドの切断除去装置等に係り、
特に、結束バンドによって結束された包装体から結束バ
ンドを切断除去する包装体結束バンドの切断除去装置お
よびそれを用いた切断除去方法に関する。
〔従来の技術〕
段ボール等の包装体は、一般に、そのものの保護機能
を完成させるためにバンド類、テープ類等によって結束
されている。このように結束された段ボール等の包装体
の解束、特に、第3図に示されるような段ボール7に一
本掛けされたプラスチックバンド等からなる結束バンド
70の解束にあたっては、従来、第4図(a)または
(b)に示されるような結束バンドの切断除去装置が知
られている。
すなわち、第4図(a)に示されるように従来の装置
は、回転ローラ300とヒートカッタ400を備え、矢印方向
に押圧された回転ローラ300と包装体7の一平面7aとに
よって結束バンド70を挟持するとともに、ヒートカッタ
400を結束バンド70に一時的に押圧することによって、
結束バンド70を溶融切断し、しかる後、回転ローラ300
を矢印方向に回転させることによって切断された結束バ
ンド70を除去するものである。
また、第4図(b)に示される装置は、紙製のトレイ
91,93にそれぞれ載置された複数の缶99を、例えば2段
に積載し、最上部に紙製のトレイ95を逆に被せ、その周
囲を結束バンド70によって結束したものをワーク対象に
したものであり、装置構成としては前記第4図(a)に
示される装置にバックプレート200,200を付加したもの
である。このようなバックプレート200,200は、対象と
する包装体が予めスペースSを有することからそのスペ
ースSの中に挿入されるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、前記第4図(a)に示される装置で
は、ヒートカッタ400によって結束バンド70を溶融切断
するにあたって、ヒートカッタ400を結束バンド70に押
圧する必要があり、このとき押圧力によりダンボール包
装体7が内方に変形する場合には結束バンド70の切断が
確実に行えない。同様な理由から、回転ローラ300を回
転させて結束バンド70を除去する場合にも、回転ローラ
300と結束バンド70との接触面のすべりという問題が生
じ、結束バンド70の確実の除去ができないという不都合
が生じる。
また、前記第4図(b)に示される装置では、バック
プレート200を用いているので、上記第4図(a)に示
されるような問題は生じないが、搬送時に缶99の移動に
ともないバックプレート200,200を挿入するスペースS
が塞がれた場合にはバックプレート200,200が挿入でき
ないという問題が生じる。また、この装置では包装体が
段ボールの場合には使用できない。
このような実情のもと、本発明は結束バンドによって
結束された包装体から結束バンドを確実に切断除去でき
る包装体結束バンドの切断除去装置および切断除去方法
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本願発明による包装体結
束バンドの切断除去装置は、スライド自在に設けられた
プッシャレールを有し、このプッシャレールを包装体に
向かってスライドさせて包装体の一平面を押圧すること
により包装体を結束している結束バンドと包装体の一平
面との間に隙間を形成するプッシュ機構と、このプッシ
ャ機構によって結束バンドとの間に隙間が形成された包
装体の一平面に対し平行方向および直角方向にスライド
自在に設けられたバックプレートを有し、前記隙間が形
成された後、この隙間にバックプレートを包装体の一平
面に対して平行にスライドさせて挿入するバックプレー
ト挿入機構と、前記プッシャ機構によって結束バンドと
の間に隙間が形成された包装体の一平面に対し直角方向
にスライド自在に設けられるとともに回転駆動される回
転ローラを有し、前記隙間にバックプレートが挿入され
た後、回転ローラを包装体側にスライドさせてバックプ
レートとの間で結束バンドを挟持する結束バンド除去機
構と、前記回転ローラとバックプレートとによって挟持
された結束バンドに対して接離するようにスライド自在
に設けられたカッタを有し、回転ローラとバックプレー
トとによって結束バンドが挟持された後、カッタをスラ
イドさせ結束バンドに接触させて結束バンドを切断する
カッタ機構とを備え、前記回転ローラとバックプレート
とによって挟持された結束バンドが前記カッタによって
切断された後、結束バンドを挟持したままバックプレー
トと回転ローラを包装体から離間する方向にスライドさ
せて切断された結束バンドを牽引し、その後回転ローラ
を回転させて結束バンドを包装体から引き離すことを特
徴としている。
さらに、上記目的を達成するために、本願発明による
包装体結束バンドの切断除去方法は、包装体の一平面を
押圧してこの包装体を結束する結束バンドと包装体の一
平面との間に隙間を形成し、この隙間にバックプレート
を挿入して回転ローラとの間で結束バンドを挟持し、こ
のバックプレートと回転ローラとによって挟持された結
束バンドをカッタによって切断した後、バックプレート
および回転ローラを切断された結束バンドを挟持したま
ま包装体から離間する方向にスライドさせ、この後、回
転ローラを回転させて結束バンドを包装体から引き離す
ことを特徴としている。
〔作用〕
本発明は前記手段により、包装体の一平面を押圧し、
結束バンドと包装体の一平面の間に強制的に隙間を設
け、該強制的に設けられた隙間にバックプレートを挿入
するとともに、回転ローラを結束バンドに当接し、この
回転ローラと前記隙間に挿入されたままのバックプレー
トとによって、結束バンドを挟持した後、カッタを結束
バンドに当接して結束バンドを切断し、切断された結束
バンドを回転ローラと前記バックプレートとによって挟
持したまま包装体から離し、しかる後、回転ローラを回
転させることによって、結束バンドを包装体から除去す
るように作用する。
従って、包装体に結束された結束バンドを確実に切断
でき、しかも切断された結束バンドを確実に除去でき
る。さらに、装置自体もコンパクトになる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る包装体結束バンドの切断除去装置
の実施例を第1図乃至第3図を参照して説明する。
第1図は、本発明の包装体結束バンドの切断除去装置
(以下、単に、切断除去装置1という)の概略斜視図で
ある。
本発明の切断除去装置1は、包装体の一平面7aと対向
し、この面7aを押圧するプッシャレール10,11,12を備え
るプッシャ機構と、該プッシャ機構によって強制的に設
られた隙間にバックプレート20を挿入するバックプレー
ト挿入機構と、通常、プラスチックバンド等からなる結
束バンド70と一時的に当接し、結束バンド70を切断する
カッタ40を備えた結束バンドカッタ機構と、結束バンド
70と一時的に当接する回転ローラ30を備えて切断された
結束バンド70を除去する結束バンド除去機構を備えてい
る。
前記プッシャ機構は、装置本体のベース板4と、この
ベース板4の前部に立設された枠体Fと、この枠体Fの
前部に固着された3本のプッシャレール10,11,12を有
し、前記ベース板4はその底部に設けられた案内シャフ
ト2に案内され、アクチュエータとしてのロッドレスシ
リンダ3によって、矢印(イ)または(ロ)方向の前後
に移動できるようになっている。矢印(イ)方向に前進
した場合に、3本のプッシャレール10,11,12が包装体7
の一平面7aと当接押圧し、包装体の一平面7aを変形せし
め、結束バンド70と包装体7の一平面7aの間に強制的に
隙間を設けることができる。
前記バックプレート挿入機構は、スライドベース21
と、このスライドベース21に連接して設けられたバック
プレート20とを有し、スライドベース21の上下端部はそ
れぞれ、前記2本のプッシャレール10,11の対向面に設
れられた溝10a,11aに挟入されており、図示しないエア
ーシリンダによって、矢印(ハ)または(ニ)方向の左
右に移動できるようになっている。なおスライドベース
21の上には、アクチュエータとしてのロッドレスシリン
ダ22が設けられている。
そして、スライドベース21が矢印(ハ)方向に前進し
た場合に、スライドベース21に連接して設けられたバッ
クプレート20が前記プッシャ機構によって強制的に開け
られた隙間(結束バンド70と包装体7の一平面7aの間)
に挿入される。このときバックプレート20の先端部は、
前記プッシャレール12に設けられた溝12aに嵌入され
る。
前記結束バンドカッタ機構は、カッタ40と、このカッ
タ40を矢印(ホ)または(ヘ)方向の前後に移動させる
アクチュエータとしてのエアーシリンダ41とを有してお
り、カッタ40が矢印(ホ)方向に前進した場合に、カッ
タ40が結束バンド70を押圧し、熱溶融することにより結
束バンド70が切断されるようになっている。カッタ40
は、通常、先端が尖った形状をなし、カッタ40の本体の
中にはヒータが埋設され、約300℃程度に昇温されてい
る。なお、アクチュエータとしてのエアーシリンダ41
は、後述する結束バンド除去機構の可動ベース板31に固
定されている。
前記結束バンド除去機構は、可動ベース板31と、この
可動ベース板31に立設されたロール支持板33,33と、こ
のロール支持板33,33の先端部に支持された回転ローラ3
0を有している。そして、可動ベース板31は、その底部
に設けられたアクチュエータとしてのロッドレスシリン
ダ32によって、矢印(ト)または(チ)方向の前後に可
動できるようになっている。矢印(ト)方向に前進した
場合に、回転ローラ30は、結束バンド70と当接する。こ
れにより、結束バンド70は回転ローラ30と前記バックプ
レート20とによって挟持される。そして、回転ローラ30
は図示しない駆動源によって回転され、切断された結束
バンド70は包装体7から除去されるようになっている。
次に、前述のように構成された本発明に係る切断除去
装置1の動作について第2図または第3図を参照して説
明する。
まず、第3図に示されるように一本掛けされた結束バ
ンド70により結束された包装体(段ボール)7は、コン
ベア上に載置されて搬送され、本発明の切断除去装置の
位置するステーションで停止される。しかる後、第2図
(a)〜(f)に示されるような切断除去作業が行われ
る。
すなわち、アクチュエータとしてのロッドレスシリン
ダ3によってベース板4が矢印(イ)方向に前進し、3
本のプッシャレール10,11,12が包装体7の一平面7aと当
接押圧し、包装体7の一平面7aを変形せしめ、結束バン
ド70と包装体7の一平面7aの間に強制的に隙間Eが設け
られる(第2図(a))。
次いで、スライドベース21が矢印(ハ)方向に前進、
スライドベース21に連接して設けられたバックプレート
20が前記プッシャ機構によって強制的に開けられた隙間
E(結束バンド70と包装体7の一平面7aの間)に挿入さ
れる(第2図(b))。
次いで、結束バンド除去機構の可動ベース板31が矢印
(ト)方向に前進し、回転ローラ30は、結束バンド70と
当接する。これにより、結束バンド70は回転ローラ30と
前記バックプレート20とによって挟持される(第2図
(c))。
次いで、結束バンドカッタ機構のカッタ40が、エアー
シリンダ41の前進ストロークにより矢印(ホ)方向に前
進し、結束バンド70を押圧しつつ、熱溶融させることに
より結束バンド70を切断する(第2図(d)。この時、
カッタ40の当接面は、約300℃程度に昇温されている。
なお、結束バンド70切断後、カッタ40は、直ちに後退す
る(矢印(ヘ)方向)。
次いで、アクチュエータとしてのロッドレスシリンダ
3によってベース板4を矢印(ロ)方向に後退させ、切
断された結束バンド70を回転ローラ30と前記バックプレ
ート20とによって挟持したまま包装体7から離し(第2
図(e))、しかる後、回転ローラ30を回転させること
によって、結束バンド70を包装体7から除去する第2図
(f))。特に、(第2図(e))に示されるように結
束バンドを挟持したまま、一旦、包装体7から引き離す
ことによって、結果により包装体7の角によって折り目
が付けられ、通常、除去が困難になっている結束バンド
の除去が極めて容易になる。
このような一連の切断除去作業が、通常、連続的に搬
送されてくる結束された包装体に対し行われる。なお、
本発明においては、一本掛けの結束バンドによって結束
された場合を例にとって説明したが、特にこれに限定さ
れるものでない。二本掛け以上等の場合にも応用できる
ことは言うまでもない。また、カッタと回転ローラの上
下位置を逆にして、切断された結束バンドを上方に向け
て除去するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は、上述のごとく構成したので包装体に結束さ
れた結束バンドを確実に切断でき、しかも切断された結
束バンドを確実に除去できるという効果を奏する。さら
に、装置自体も従来のものと比べてコンパクトになると
いう効果をも奏する。さらに、本発明は、包装体の一平
面を押圧することによって包装体を結束する結束バンド
に引っ張りを与えることなく結束バンドと包装体との間
に隙間を形成するので、包装体が缶等を積層したもので
ある場合であっても包装体に荷崩れを起こしたりする虞
がなく、さらに、結束バンドをカッタによって切断した
後、回転ローラを回転させて結束バンドを包装体から排
除する前に、この切断された結束バンドを挟持したまま
バックプレートと回転ローラを包装体から離間する方向
にスライドさせて切断された結果バンドを牽引するの
で、結束により結束バンドに包装体の角によって折目が
付いていても、牽引によってこの結束バンドの折目の部
分があらかじめ包装体の角部から外され、これによって
その後の回転ローラによる結束バンドの排除をスムース
に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の包装体結束バンドの切断除去装置の概
略斜視図、第2図(a)〜(f)はそれぞれ本発明装置
の動作を経時的に説明する概略図、第3図は本発明装置
のワーク対象の一例である結束された包装体の概略斜視
図、第4図(a),(b)はそれぞれ従来の包装体結束
バンドの切断除去装置を説明する図である。 1……包装体結束バンドの切断除去装置、7……包装
体、10,11,12……プッシャレール、 20……バックプレート、30……回転ロール、 40……カッタ、70……結束バンド。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結束バンドによって結束された包装体から
    結束バンドを切断除去する包装体結束バンドの切断除去
    装置において、 スライド自在に設けられたプッシャレールを有し、この
    プッシャレールを包装体に向かってスライドさせて包装
    体の一平面を押圧することにより包装体を結束している
    結束バンドと包装体の一平面との間に隙間を形成するプ
    ッシャ機構と、 このプッシャ機構によって結束バンドとの間に隙間が形
    成された包装体の一平面に対し平行方向および直角方向
    にスライド自在に設けられたバックプレートを有し、前
    記隙間が形成された後、この隙間にバックプレートを包
    装体の一平面に対して平行にスライドさせて挿入するバ
    ックプレート挿入機構と、 前記プッシャ機構によって結束バンドとの間に隙間が形
    成された包装体の一平面に対し直角方向にスライド自在
    に設けられるとともに回転駆動される回転ローラを有
    し、前記隙間にバックプレートが挿入された後、回転ロ
    ーラを包装体側にスライドさせてバックプレートとの間
    で結束バンドを挟持する結束バンド除去機構と、 前記回転ローラとバックプレートとによって挟持された
    結束バンドに対して接離するようにスライド自在に設け
    られたカッタを有し、回転ローラとバックプレートとに
    よって結束バンドが挟持された後、カッタをスライドさ
    せ結束バンドに接触させて結束バンドを切断するカッタ
    機構とを備え、 前記回転ローラとバックプレートとによって挟持された
    結束バンドが前記カッタによって切断された後、結束バ
    ンドを挟持したままバックプレートと回転ローラを包装
    体から離間する方向にスライドさせて切断された結束バ
    ンドを牽引し、その後回転ローラを回転させて結束バン
    ドを包装体から引き離すことを特徴とする包装体結束バ
    ンドの切断除去装置。
  2. 【請求項2】結束バンドによって結束された包装体から
    結束バンドを切断除去する包装体結束バンドの切断除去
    方法において、 包装体の一平面を押圧してこの包装体を結束する結束バ
    ンドと包装体の一平面との間に隙間を形成し、この隙間
    にバックプレートを挿入して回転ローラとの間で結束バ
    ンドを挟持し、このバックプレートと回転ローラとによ
    って挟持された結束バンドをカッタによって切断した
    後、バックプレートおよび回転ローラを切断された結束
    バンドを挟持したまま包装体から離間する方向にスライ
    ドさせ、この後、回転ローラを回転させて結束バンドを
    包装体から引き離すことを特徴とする包装体結束バンド
    の切断除去方法。
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