JP4502657B2 - 基準電圧発生回路 - Google Patents

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Description

本発明は、定電圧回路等に使用する基準電圧発生回路に関する。
従来より、携帯電話やディジタルカメラ等の電池(バッテリ)を利用する機器には、蓄電量の減少に伴い出力の低下する電池の出力を、内部回路の動作に適した定電圧に変換して供給する基準電圧発生回路が内蔵されている。
例えば、以下に示す非特許文献1には、バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路が開示されている。
David.A.Johns による著書、「ANALOG INTEGRATED CIRCUIT DESIGN」、360頁、John Wiley & Sons Inc.による出版
図6は、周知のバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路500の回路構成を示す図である。バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路500は、演算増幅器501と、電池より供給される電圧Vccを、当該演算増幅器501より出力される駆動信号D0のレベルに応じて出力する出力回路として用いるPチャンネル型MOSFET502と、当該FET502より出力される基準電圧Vrefの値に対し、各々所定の割合で上記演算増幅器501に帰還する信号S51及び信号S52を生成する2つの回路C50及び回路C51とで構成される。
回路C50は、抵抗503にダイオード504を直列に接続した回路であり、出力トランジスタとして機能するFET502のドレインに接続される。回路C51は、抵抗505,506にダイオード507を直列に接続した回路であり、FET502のドレインに接続される。演算増幅器501の正相入力端子は、回路C40の点P51に接続され、負相入力端子は点P52に接続され、出力端子はFET502のゲートに接続されている。
信号S51の電位(点P51の電位)は、FET502の出力する電位Vrefから、抵抗503により降下する電位V1を減じた電位Vf1である。また、信号S52の電位(点P52の電位)は、FET502の出力電位Vrefから、抵抗505により降下する電位V2を減じた電位Vf2+V3である。信号S51と信号S52の電位差は、FET502の出力電位Vrefの値に応じて変化する。
演算増幅器501は、正相入力端子及び負相入力端子に帰還入力される信号S51と信号S52の電位差が一定になるように、駆動信号D0のレベルを増減してFET502の出力する電位が基準電圧Vrefを保つように作用する。演算増幅器501の当該作用により、電池より供給される電圧Vccが蓄電量の低下に伴い減少した場合であっても、常に一定の基準電圧Vrefを出力することができる。
なお、バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路500は、バイアス電流が一定の場合のダイオード504,507のpn接合電圧が、負の温度係数(CTAC:Complementary To Absolute Temperature)を持ち、異なる電流値でバイアスされたダイオード504,507のpn接合電圧の差は正の温度係数(PTAT:Proportional To Absolute Temperature)を持ち、更には、pn接合の絶対温度0度における電位が、バンドギャップ電圧に等しくなるという周知の関係を用いて、温度依存性の無い基準電圧Vrefを発生させるものであるが、当該バンドギャップ・リファレンス式の基準電圧発生回路の構成及び動作は周知であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
通常、給電先の機器が待機状態でも、基準電圧発生回路は内部回路に一定の基準電圧Vrefを供給することが求められるが、機器が作動状態にある場合に比べ、要求される性能、即ち、出力する基準電圧Vrefの安定度、回路としての応答速度、出力に重畳されるノイズの量やリプル百分率の排除率等は低くなる。
しかし、図6に示す基準電圧発生回路500では、給電先の機器の動作状態よらず、特に内部で消費する電力を調節することなく、常に安定した基準電圧Vrefの供給を行っていた。このため、給電先の機器が待機状態であっても、機器が動作している時と同量の電力を消費していた。このことが、携帯電話やディジタルカメラ等の電池(バッテリ)を利用する機器の電池による駆動時間を延ばす妨げになっていた。
しかし、単に基準電圧発生回路の内部に流れる電流量を低減して消費電力の低減を図るだけでは、要求されている電位の基準電圧Vrefの出力が得られなくなる。
本発明は、給電先の機器が待機状態にあるときに、要求されている電位の基準電圧Vrefの出力を行いつつも、消費電力を低減する基準電圧発生回路を提供することを目的とする。
請求項1記載の基準電圧発生回路は、流れ込む電流の値に応じた電圧降下を生じる2つの帰還回路の、前記電圧降下量の差が一定になるように出力電圧を増減し、一定の基準電圧Vrefを出力するバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路であって、通常モード用の第1回路(c4)と、節電モード用の第2回路(c5)と、切換回路(C6)と、を備えており、上記第1回路が、演算増幅器(201)と、Pチャンネル型の出力トランジスタ(202)と、第1、第2帰還回路(c4)と、を備えており、上記出力トランジスタのソース電極が電圧Vccを供給する電池に接続されており、ゲート電極が演算増幅機器の出力に接続されており、ドレイン電極が基準電圧Vrefの出力端子と第1、第2帰還回路とに接続されており、上記第1、第2帰還回路が、出力トランジスタのドレイン電位をそれぞれ異なる値だけ降下させ、降下後の2つの電位(S4、S5)を、上記演算増幅器に帰還するものであって、(i)第1帰還回路が、第1抵抗(204)と、PN接合面を有しており、接地されている第1素子(205)と、を直列に接続した回路であって、前記第1抵抗と第1素子との接続点(P4)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、(ii)第2帰還回路が、第2、第3抵抗(206、207)と、PN接合面を有しており、接地されている第2素子(208)と、を直列に接続した抵抗分割回路であり、前記第2、第3抵抗の接続点(P5)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、上記演算増幅器が、第1、第2帰還回路から入力される電位の差に基づいて定まる電圧を出力するものであり、上記第2回路が、上記演算増幅器(201)と、上記出力トランジスタ(202)と、第3、第4帰還回路(c5)と、で構成されており、上記出力トランジスタのドレイン電極が、第3、第4帰還回路にも接続されており、上記第3、第4帰還回路が、出力トランジスタのドレイン電位をそれぞれ異なる値だけ降下させ、降下後の2つの電位(S6、S7)を、上記演算増幅器に帰還するものであって、(iii)第3帰還回路が、第1抵抗のα倍の抵抗値の第4抵抗(211)と、第1素子の1/αの面積のPN接合面を有しており、接地されている第3素子(212)と、を直列に接続した回路であって、前記第1抵抗と第1素子との接続点(P6)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、(iv)第4帰還回路が、第2、第3抵抗のα倍の抵抗値の第5、第6抵抗(213、214)と、第2素子の1/α倍の面積のPN接合面を有しており、接地されている第4素子(215)と、を直列に接続した抵抗分割回路であり、前記第5、第6抵抗の接続点(P7)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、上記切換回路が、通常モードの設定時に第1、第2帰還回路からの電位を演算増幅器に帰還させ、節電モードの設定時に第3、第4帰還回路からの電位を演算増幅器に帰還させる、ことを特徴とする。
請求項2記載の基準電圧発生回路は、請求項1記載の基準電圧発生回路であって、上記第2回路が、上記演算増幅器(201)と上記出力トランジスタ(202)とを、第1回路と共有する代わりに、これらのものと同一規格の第2演算増幅器(311)と、第2出力トランジスタ(312)と、を備えており、上記第2出力トランジスタのソース電極が、電圧Vccを供給する電池に接続されており、ゲート電極が、第2演算増幅機器の出力に接続されており、ドレイン電極が、基準電圧Vrefの出力端子と第3、第4帰還回路とに接続されており、上記第3、第4帰還回路が、第2出力トランジスタのドレイン電位をそれぞれ異なる値だけ降下させ、降下後の2つの電位を、第2演算増幅器に帰還させるものである、ことを特徴とする。
請求項1又は2記載の基準電圧発生回路は、節電モード設定時には、出力する基準電圧Vrefを所望値に維持しつつ、2つの帰還回路に流れ込む電流量を低減して、例えば、電池の電力消費量を低減し、結果として、電池の寿命を長くすることができる。また、該回路は、節電モード設定時でも実効温度特性が変化しないという利点を有する。
(1)実施の形態1
図1は、実施の形態1にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路100の構成を示す図である。バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路100は、出力する基準電圧Vrefの値を所望値にするために演算増幅器を用いるタイプの回路であり、従来技術の欄で説明したバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路500と基本的な構成は同じであるが、給電先の機器が動作状態の場合にアクティブに切り換る通常モード用の回路の他に、給電先の機器が休止状態の場合にアクティブに切り換り、上記通常モード用の回路の一部と置き換わる節電モード用の回路を備えることを特徴とする。
より具体的には、通常モードの設定時に使用する回路として、入力される駆動信号のレベルに応じた電圧を出力する出力回路を含み、2個以上の回路構成要素(後述する第1回路C1と、節電モード時に当該回路の一部と置き換わって動作する第2回路C2がこれに相当する)において生じる電圧降下量の差に応じて上記駆動信号のレベルを増減する演算回路(演算増幅器101とFET102が相当する)と、上記出力回路より出力される出力電圧に基づいて、上記演算回路へ帰還する2個以上の信号を生成する帰還回路(第1回路C1が相当する)とを備え、更に、節電モードの設定時に上記帰還回路の一部と置き換わり使用する回路として、給電先の機器が待機状態にある時に、アクティブに切換えられて上記帰還回路の一部と置き換わり、基準電圧として必要な電源電圧の出力を行いつつも、回路内に流れる電流量を低減して消費電力を削減する消費電力低減回路(第2回路C2が相当する)を備えることを特徴とする。
図示するように、基準電圧発生回路100は、演算増幅器101、入力される駆動信号のレベルに応じた電圧を出力する出力回路として用いるPチャンネル型MOSFET102、上記FET102のドレインに接続される第1回路C1及び第2回路C2、並びに、演算増幅器101の逆相入力端子への帰還回路の線路を切り換える切換回路C3で構成される。なお、演算増幅器101とFET102は、帰還信号S1及びS2、又は、帰還信号S1’及びS3の電位差に基づいて、所望値の基準電圧Vrefを出力する演算回路として機能する。
制御信号は、図示していない中央演算処理装置等の機器の制御装置で生成され、基準電圧Vrefの供給先の機器が動作状態の場合、基準電圧発生回路100の動作モードを通常モードに設定するためHighレベルに設定され、機器が休止状態の場合、基準電圧発生回路100の動作モードを節電モードに設定するためLowレベルに設定される。
切換回路C3は、スイッチ115及びインバータ116で構成される。スイッチ115は、通常モードの設定時、即ち、制御信号の値がHighレベルの場合に、演算増幅器101の逆相入力端子115aと通常モード用の端子115bとの接続を行い、節電モードの設定時、即ち、制御信号の値がLowレベルの場合に、上記逆相入力端子115aと節電モード用の端子115cとの接続を行う。
詳細な説明は省くが、切換回路C3の各スイッチ115には、好ましくは、スイッチ切換を行う際に、端子115aが、端子115b及び115cの両方に接続された状態を経てから、端子115b又は端子115cだけに接続する周知の構成のものを採用する。これにより、基準電圧Vrefを、スイッチ切換時に瞬断させることなく継続的に出力することができる。以下に説明する他の実施形態の基準電圧発生回路(200,300,400)で用いるスイッチ(216,217,255,263,309,413,414,415,416)についても同じである。
制御信号がHighレベルの場合、第1回路C1が備えるトランジスタスイッチ103,108がオンに切り換り、第1回路C1がアクティブに切り換る。他方、制御信号がLowレベルの場合、第2回路C2が備えるトランジスタスイッチ106,112がオンに切り換り、第2回路C2がアクティブに切り換る。
第1回路C1は、演算増幅器101と出力回路として機能するFET102とで、上記従来技術の欄で説明した基準電圧Vrefを発生するバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路を構成し、その働きは、図6に示した従来の基準電圧発生回路500のものと同じである。第1回路C1は、FET102のソースに接続される、直列に接続されたトランジスタスイッチ103、抵抗104、及び、ダイオード105、並びに、直列に接続されたトランジスタ108、抵抗109,110、及び、ダイオード111で構成される。上記切換回路C3により、第1回路C1がアクティブに切換えられると、演算増幅器101の正相入力端子は点P1に接続されて信号S1が入力され、逆相入力端子は点P2に接続されて信号S2が入力される。
第2回路C2は、演算増幅器101とFET102とで、基準電圧Vrefを出力するバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路を構成するが、第1回路C1を用いる場合に比べて消費電力を大幅に低減する回路である。第2回路C2は、出力トランジスタとして使用するFET102のソースに接続され、互いに基準電圧Vrefの電位レベルに対し所定の割合の信号S1’,S3を演算増幅器101に帰還する2つの回路、具体的には、直列に接続されたトランジスタスイッチ106及び抵抗107で構成される回路と、直列に接続されたトランジスタスイッチ112及び抵抗113,114で構成される回路とで構成される。抵抗107の他端は、第1回路C1を構成するダイオード105に接続されている。抵抗114の他端は、第1回路C1を構成するダイオード111に接続されている。
通常モードの設定時、出力回路として用いるPチャンネルMOSFET102からは、以下の「数1」により特定される基準電圧Vrefが出力される。なお、以下に示す数式において、抵抗104の抵抗値をRn1、抵抗107の抵抗値をRe1、抵抗109の抵抗値をRn2、抵抗110の抵抗値をRn3、抵抗113の抵抗値をRe2、抵抗114の抵抗値をRe3と表す。その他の係数の定義については各数式と共に示す。
Figure 0004502657
温度依存性の無い基準電圧Vrefを出力するための条件は、以下の「数2」の式を満たすことである。
Figure 0004502657
他方、節電モードの設定時、切換回路C3により、第2回路C2がアクティブに切り換えられると、演算増幅器101の正相入力端子は、点P1に接続されて信号S1’が入力され、逆相入力端子は、点P3に接続されて信号S3が入力される。第2回路C2の抵抗107,113,114は、第1回路C1の抵抗104,109,111に比べて、抵抗値の高いものを用いる。これにより、回路を流れる電流を例えば、1/α倍に低減する。電流量を1/α倍に低減するだけでは、信号S1’と信号S3の電位差も減少して基準電圧Vrefが低下してしまう。そこで、各ダイオード105,111に流れ込む電流量が1/α倍になるように、抵抗104,113,114の設定を行う。より詳しくは、第2回路C2がアクティブな時に演算増幅器101に帰還する信号S1’と信号S3の電位差が、第1回路C1がアクティブな時であって、所望値の基準電圧Vref出力時に、演算増幅器101に帰還する信号S1と信号S2の電位差と、同じになるように、抵抗104,113,114を設定する。これにより基準電圧Vrefの値を一定に維持する。
節電モードの設定時、温度依存性の無い基準電圧Vrefを出力するための条件は、以下の「数3」の式を満たすことである。
Figure 0004502657
通常モード設定時のダイオード105のバイアス電流In1を節電モード時のα倍とすると、以下の「数4」の関係を満たせばよい。
Figure 0004502657
ここで、ダイオード105と同じpn接合面積のダイオード111を使用して、抵抗の値のみを切換えた場合に、温度依存性の無い基準電圧Vrefを得るには、「数3」に「数4」の関係式を代入して次の「数5」に示す関係を満たせばよい。
Figure 0004502657
上記「数5」の右辺2項の増加分は、Ke=Re2/Re3・In(Re2・IS2/Re1・Is1)の右辺に含まれる抵抗値Re1,Re2,Re3の比を調節することにより満たす。但し、Kn、Keとも通常は17〜24の値の範囲内に収まるように調節する。これにより、基準電圧として出力するVrefの値を一定に保ちつつも、各ダイオード105,111に流れ込む電流量を1/α倍に設定して、消費電力の低減を図ることができる。
基準電圧発生回路100では、pn接合を有する素子としてダイオードを用いたが、内部にpn接合を持つpnpバイポーラトランジスタを用いることもできる。以下に説明する他の実施形態の基準電圧発生回路(200,300,400)で用いるダイオード(205,208,212,215,305,308,317,314,406,407,408)についても同じである。
また、上記構成の基準電圧発生回路100を、使用に伴い出力の低下する電池を用いる形態やノート型コンピュータ等の機器(図示せず)の基準電圧発生回路として使用し、上記機器が休止状態にあるときに、当該機器の制御部よりLowレベルの制御信号を出力して、消費電力低減回路である第2回路C2をアクティブにすることで、電池の電力消費量を低減し、結果として、電池の寿命を長くすることができる。以下に説明する別の実施形態にかかる基準電圧発生回路(200,300,400)についても同じである。
(2)実施の形態2
図2は、実施の形態2にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路200の構成を示す図である。バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路200は、出力する基準電圧Vrefの値を所望値にするために演算増幅器を用いるタイプの回路であって、通常モードの設定時に、演算増幅器に出力電圧に基づく信号を返す帰還回路(第3回路C4が相当する)の他に、節電モードの設定時に、回路内に流れる電流量を低減して消費電力を削減する第2の帰還回路(第4回路C5が相当する)を備えたことを特徴とする。
第4回路C5は、第3回路C4とは別に、演算増幅器201への帰還信号生成用のダイオードを用意したものである。当該構成を採用することにより、実施の形態1の基準電圧発生回路100で用いた第2回路C2よりも、より柔軟な回路設計を可能にし、必要な値の基準電圧Vrefの出力を行いつつも、温度特性を変動することなく、低消費電力化を実現する。
基準電圧発生回路200は、演算増幅器201、入力される駆動信号のレベルに応じた電圧を出力する出力回路Pチャンネル型MOSFET202、FET202のドレインに接続される第3回路C4及び第4回路C5、及び、演算増幅器201の逆相入力端子に帰還する線路を切り換える切換回路C6で構成される。
演算増幅器201は、通常モードの設定時、即ち、制御信号がHighレベルの場合に使用するオン抵抗の低いトランジスタスイッチの他に、節電モードの設定時、即ち、制御信号がLowレベルの場合にアクティブに切換えられ、回路内の電流量を低減するオン抵抗の高いトランジスタスイッチを用いる回路を用意する。
図3は、演算増幅器201の具体的な回路構成を示す図である。演算増幅器201は、ドレインに電源電圧Vccが印加され、定電流を生成する1対のPチャンネル型MOSFET251,252、正相入力端子201a及び逆相入力端子201bに印加される各電位の差を増幅して出力するNチャンネル型MOSFET253,254と、MOSFET253のソースにスイッチ255を介して接続されたNチャンネル型MOSFET256、MOSFET254のドレインに接続されたNチャンネル型MOSFET257、定電流源258の出力する電流Iが印加されるNチャンネル型MOSFET259,260,261、及び、FET254のソース電位に応じてゲートを開き、ドレインが出力端子201cに接続されているPチャンネル型MOSFET262で構成される。FET256,257,259,260,261は、バイアス電圧発生回路270として用いる。
FET262のドレインは、上記出力端子201cに接続される他、スイッチ263を介してNチャンネル型MOSFET259のドレインに接続されると共に、Nチャンネル型MOSFET260のソースに接続される。
FET257とFET260のオン抵抗は、FET256とFET259のオン抵抗に比べて非常に高いものを採用する。制御信号がHighレベルの場合、スイッチ255及びスイッチ263は、オンに切り換る。これにより、FET253,254のソースには、オン抵抗の高いFET257の他にオン抵抗の少ないFET256が接続されることになる。また、FET262のドレインには、オン抵抗の高いFET260の他にオン抵抗の少ないFET259が接続されることになる。これにより、演算増幅器201の内部を電流が流れやすくなる。
他方、制御信号がLowレベルの場合、スイッチ255及びスイッチ263は、オフに切り換る。これにより、FET253及びFET254のソースには、オン抵抗の高いFET257のみが接続されることになる。また、FET262のドレインには、オン抵抗の高いFET260だけが接続されることになる。これにより、演算増幅器201の内部を流れる電流量が大幅に減少され、消費電力が低減されることになる。
再び、図2を参照する。切換回路C6は、スイッチ216,217及びインバータ209で構成されている。スイッチ216は、制御信号の値がHighレベルの場合に、演算増幅器201の逆相入力端子216aと、通常モード用の端子216bとを接続し、制御信号の値がLowレベルの場合に、逆相入力端子216aと、節電モード用の端子216cとを接続する。スイッチ217は、制御信号の値がHighレベルの場合に、演算増幅器201の正相入力端子217aと通常モード用の端子217bとを接続し、制御信号の値がLowレベルの場合に、正相入力端子217aと節電モード用の端子217cとを接続する。
第3回路C4は、通常の安定した基準電圧を発生するのに用いる帰還回路であり、その働きは、図6に示した従来の基準電圧発生回路500のものと同じである。第3回路C4は、トランジスタスイッチ203と、抵抗204,206,207、及び、ダイオード205,208で構成される。切換回路C6により、第3回路C4がアクティブに切換えられると、演算増幅器201の正相入力端子201aは、点P4に接続されて信号S4が入力され、逆相入力端子201bは、点P5に接続されて信号S5が入力される。
第4回路C5は、給電先の機器が休止状態にある場合に、継続的に基準電圧Vrefを出力するが、消費電力の低い帰還回路であり、トランジスタスイッチ210、抵抗211,213,214、及び、ダイオード212,215で構成される。切換回路C6により、第4回路C5がアクティブに切換えられると、演算増幅器201の正相入力端子201aは、点P6に接続されて信号S6が入力され、逆相入力端子201bは、P7に接続されて信号S7が入力される。第4回路C5の抵抗211,213,214は、第3回路C4の抵抗204,206,207に比べて、抵抗値がα倍のものを用いる。また、ダイオード212及び215には、ダイオード205及び208と比べてpn接合の面積が1/α倍の小さいものを採用する。上記条件を満たすことにより、各抵抗の値を高めて回路を流れる電流量を減少させることにより消費電力を低減すると共に、ダイオード212,215における順方向電圧を大きくすることで、基準電圧Vrefの出力時に、演算増幅器201の各入力端子に帰還する電位を第3回路C4の場合と同じ値に保つことができる。
上述したように、基準電圧発生回路200では、第3回路C4のダイオード205,208とは別に、第4回路C5専用にダイオード212,215を用意したことにより、抵抗211,213,214、及び、ダイオード212,215のpn接合の面積の選定の自由度を高めることができ、実施の形態1の基準電圧発生回路100で用いた第2回路C2よりも、基準電圧として必要な電源電圧Vrefの出力を行いつつも、一層の低消費電力化を実現することができる。
通常、同じサイズのpn接合面積のダイオードに対して、バイアスする電流を減じた場合、pn接合部の逆方向電流の影響や、温度特性がフラットなバンドギャップ電圧を出力するために必要なK値が増加するため、温度変化に対する出力電圧Vrefの安定度が劣化する。これに対し、実施の形態2にかかる基準電圧発生回路200の場合、第4回路C5において、内部の抵抗値を高めてバイアス電流を減らすとともに、ダイオード212,215のpn接合面積も減らす。これにより、各ダイオード212,215の逆方向電流もpn接合面積に比例して同時に減り、バイアス電流に対する逆方向電流の影響の割合が変化しないだけでなく、上記K値も変化しないため、実効温度特性が変化しないという利点を有する。
(3)実施の形態3
図4は、実施の形態3にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路300の構成を示す図である。バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路300は、出力する基準電圧Vrefの値を所望値にするために演算増幅器を用いるタイプの回路において、給電先の機器が通常の動作状態の場合に用いる通常モード用基準電源301に、給電先の機器が休止状態の場合に用いる節電モード用基準電源310を独立して設けたことを特徴とする。上記2つの電源は、切換回路320により選択的にアクティブに切換えられる。
節電モード用基準電源310の基本的な構成は、通常動作モード用基準電源301と同じであるが、後に詳しく説明するように、回路内で使用する抵抗の値を高くして内部に流れる電流量を低減する一方で、上述した実施の形態2の基準電圧発生回路200と同様に、ダイオードのpn接合の面積を小さくすることにより、演算増幅器311に帰還する信号の電位差を、通常動作モード用基準電源301が備える演算増幅器302に帰還する電位差と同じ値に調節する。更には、演算増幅器311の内部において用いるバイアス電圧発生用のトランジスタにオン抵抗の高いものを使用する。これにより、演算増幅器311内での消費電力を低減し、回路全体の消費電力の一層の低減を行う。
基準電圧発生回路300は、通常動作モード用基準電源301、節電モード用基準電源310、及び、制御信号に基づいて上記2つの電源の内の一方をアクティブに切換える切換回路320で構成される。
切換回路320は、スイッチ309及びインバータ315で構成されている。通常モード設定時、即ち、制御信号がHighレベルの場合、切換回路320は、通常動作モード用基準電源301の演算増幅器302をアクティブに切換え、節電モード用基準電源310の演算増幅器311をノンアクティブに切換えると共に、スイッチ309を、FET303のドレインより伸びる端子309bを、基準電圧Vrefの出力端子309aに接続するように切換える。
他方、節電モード設定時、即ち、制御信号がLowレベルの場合、切換回路320は、節電モード用基準電源310の演算増幅器311をアクティブに切換え、通常動作モード用基準電源301の演算増幅器302をノンアクティブに切換えると共に、スイッチ309を、FET312のドレインより伸びる端子309cが基準電圧Vrefの出力端子309aに接続されるように切換える。
通常動作モード用基準電源301は、演算増幅器302、Pチャンネル型MOSFET303、抵抗304,306,307、及び、ダイオード305,308により構成される。通常動作モード用基準電源301の配線は、図6に示した従来の基準電圧発生回路500と同じである。
演算増幅器302は、Highレベルの制御信号の入力に応じてアクティブに切り換り、Lowレベルの制御信号の入力に応じて正相入力端子302a及び逆相入力端子302bに帰還する電位によらず、Highレベルの信号を出力して上記Pチャンネル型MOSFET303を完全にオフに切換える。
演算増幅器302の正相入力端子302aは、点P8に接続されて信号S8が入力され、負相入力端子302bは、点P9に接続されて信号S9が入力され、更に、出力端子302cは、FET303のゲートに接続されている。FET303のドレインには、直列に接続されている抵抗304及びダイオード305、並びに、直列に接続されている抵抗306,307及びダイオード308が接続されている。
通常動作モード用基準電源301の動作は、図6を用いて説明した従来の基準電源発生回路500と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
節電モード用基準電源310は、演算増幅器311、Pチャンネル型MOSFET312、抵抗313,315,316、及び、ダイオード314,317で構成されている。演算増幅器311には、上述した演算増幅器302と同じ回路を用いる。演算増幅器311の正相入力端子311aは、点P10に接続されて信号S10が入力され、負相入力端子311bは、点P11に接続されて信号S11が入力され、出力端子311cは、FET312のゲートに接続されている。FET312のドレインには、直列に接続されている抵抗313及びダイオード314、並びに、直列に接続されている抵抗315,316及びダイオード317が接続されている。
節電モード用基準電源310は、給電先の機器が休止状態にある場合に、継続的に基準電圧Vrefを出力するにもかかわらず、消費電力を少なくした回路である。節電モード用基準電源310の抵抗313,315,316は、通常モード用基準電源301の抵抗304,306,307に比べて、抵抗値がα倍の抵抗を用いる。また、ダイオード314及び317には、ダイオード305及び308と比べてpn接合面積が1/α倍の小さいものを採用する。更に、演算増幅器311を構成するトランジスタスイッチにオン抵抗の高いものを使用することにより、演算増幅器311に流れる電流量を減少させて消費電力を大幅に低減する一方で、ダイオード314,317における順方向電圧を大きくする。これにより、基準電圧Vrefの出力時に演算増幅器311の各入力端子に帰還してくる信号S10及び信号S11の電位差を、通常動作モード用基準電源301がアクティブな時、基準電圧Vrefが出力されている時に演算増幅器302に帰還する信号S8及びS9の電位差と同じ値に保つ。
上述したように、節電モード用基準電源310を備える基準電圧発生回路300では、通常動作モード用基準電源301とは別に、省電力用基準電源310を用意したことにより、上述した実施の形態2にかかる基準電源発生回路200の場合に比べて、より自由に、回路を構成する抵抗313,315,316の値、ダイオード314,317のpn接合部分の面積を設定することができ、更には、演算増幅器311における消費電力も低減することにより、基準電圧Vrefとして必要な値の電圧の出力を行いつつも、一層の低消費電力化を図ることができる。
演算増幅器302及び311には、図3を用いて説明した演算増幅器201と同じ構成である。上記構成の演算増幅器311において、内部のトランジスタにオン抵抗の高いものを使用する。これにより、演算増幅器311内に流れる電流量を大幅に減少し、消費電力を効果的に低減することができる。
以上に説明したように、実施の形態3にかかる基準電圧発生回路300では、節電モード用基準電源を別に用意したことにより、給電先の機器が休止状態の場合に、供給電圧Vrefは維持したままで、消費電力を大幅に低減することができる。
(4)実施の形態4
図5は、実施の形態4にかかる基準電圧発生回路400の回路構成を示す図である。基準電圧発生回路400は、出力する基準電圧Vrefを所望の値に設定するのに、定電流を生成するカレントミラー回路を利用するものである。具体的には、基準電圧発生回路400は、Pチャンネル型MOSFET401とで第1及び第2カレントミラー回路を構成する,それぞれ同じサイズのPチャンネル型のMOSFET402及びMOSFET403、互いのゲート電極が一方のドレイン電極に接続されており、定電圧発生回路として機能する、それぞれ同じサイズのNチャンネル型MOSFET404,405、それぞれ同じpn接合面積の個のダイオード406と408、ダイオード406,408と一定の比のpn接合面積を持つダイオード407、4個のスイッチ413,414,415,416、及び、4個の抵抗409,410,411,412で構成される。
ダイオード406は、Nチャンネル型MOSFET404のソースに順方向接続されている。ダイオード407は、抵抗切換回路C40を介して、Nチャンネル型MOSFET405のソースに順方向接続されている。抵抗切換回路C40は、それぞれ直列に接続されているスイッチ413と低抵抗値の抵抗409、及び、スイッチ414と高抵抗値の抵抗411を、並列に接続したものである。抵抗切換回路C40の内部において、通常モードの設定時には、スイッチ413がオンに切換えられ、スイッチ414がオフに切換えられ、節電モードの設定時には、スイッチ413がオンに切換えられ、スイッチ414がオンに切換えられる。
ダイオード408は、抵抗切換回路C41を介して、Pチャンネル型MOSFET403のドレインに順方向接続されている。抵抗切換回路C41は、それぞれ直列に接続されているスイッチ415と低い抵抗値の抵抗410、及び、スイッチ416と高い抵抗値の抵抗412を、並列に接続したものである。抵抗切換回路C41において、通常モードの設定時には、スイッチ415がオンに切換えられ、スイッチ416がオフに切換えられ、節電モードの設定時には、スイッチ415がオフに切換えられ、スイッチ416がオンに切換えられる。
FET401とFET402とで構成される第1カレントミラー回路、及び、FET401とFET403とで構成される第2カレントミラー回路の働きにより、3個のトランジスタFET401,402,403には、同じ値の電流Inが流れる。FET0404とFET405とは、ゲート同士が接続されており、第1カレントミラー回路の作用により、それぞれのソース・ドレイン間電流が等しい値に制御され、FET404とFET405とのソース電位は、同電位に制御される。これにより、ダイオード406,407のpn接合面積の比と、これらのダイオードに流れ込む電流の比(この回路では、同じ電流であるので、比は1である)により特定される順方向電位差V1がFET405のソースとダイオード407のアノード間に発生する。電位差V1と、FET405のソースと、ダイオード407のアノードとの間に接続されている抵抗409の抵抗値で電流Inの値が特定される。
ダイオード406,407,408の各々に順方向に流れ込む電流の値が等しいため、ダイオード407,408のpn接合面積が同じ場合、基準電圧Vrefの値は、電流Inが流れているときのダイオード408の順方向電圧V3bに、抵抗切換回路C41における電位差V2を加算した値になる。上記電位差V2は、抵抗切換回路C41における電圧降下量V1の値を、抵抗409の抵抗値と抵抗410の抵抗値との比に応じて大きくすることにより求められる。抵抗409と抵抗410の比を、以下の「数6」を満足する値に設定することにより、基準電圧Vrefにバンドギャップ電圧が出力される。なお、以下の数式では、抵抗409の値をR1、抵抗410の値をR2、抵抗411の値をR3、抵抗R412の値をR4、ダイオード406及び408と、ダイオード407のpn接合面積の比をAと表す。
Figure 0004502657
次に、節電モードの設定時の回路動作について説明する。節電モードの設定時、スイッチ414,416がオンに切換えられ、スイッチ413,415がオフに切換えられる。
上記のスイッチ切換に伴い、FET404及びFET405で構成される定電圧回路からの出力が減少し、点P40の電位が高くなる。これに伴いFET403の出力する電流量がIe(但し、Ie<In)に減少し、第2カレントミラー回路を構成する残りのFET401,402に流れる電流もIeに減少する。FET403より出力される電流は減少するが、その分スイッチ416がオンに切り換ることにより接続される高い抵抗値の抵抗412により出力される基準電圧Vrefの値は一定に維持される。
節電モード設定時に使用する抵抗411,412の抵抗値は、以下の手順に従い特定される。まず、R1>R2>R3>R4と設定し、R3とR4の比を基準電圧Vrefが温度変化に対して安定した値(バンドギャップ電圧)をとるように設定する。抵抗410と抵抗411の抵抗値の比(R3:R4)は、上記「数6」から求められる次の「数7」の関係を満たすように設定する。これにより、抵抗412に流れる電流値が、抵抗410に流れる電流値の1/α倍に設定される。
Figure 0004502657
上述する「数7」の関係を満たすように抵抗411と抵抗412の抵抗値を設定することにより、通常モードの設定時、及び、節電モードの設定時のいずれの場合にも、温度変化に対して安定した値の基準電圧Vrefを得ることができる。
更に、上記基準電圧発生回路400を利用して、抵抗411,412にpn接合面積の異なるダイオードを接続すれば、更に精度良く基準電圧(バンドギャップ電圧)Vrefを得ることができる。
実施の形態1にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路の回路図である。 実施の形態2にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路の回路図である。 実施の形態2にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路で用いる演算増幅器の回路図である。 実施の形態3にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路の回路図である。 実施の形態4にかかるバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路の回路図である。 従来のバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路の回路図である。
符号の説明
100,200,300,400 バンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路、101,201,302,311 演算増幅器、102,202,303,312 Pチャンネル型MOSFET、105,111,205,208,212,215,305,308,314,317 ダイオード、C3,C6,320 切換回路、C1,C4,301 通常動作モード基準電圧発生回路、C2,C5,310 節電モード基準電圧発生回路。

Claims (2)

  1. 流れ込む電流の値に応じた電圧降下を生じる2つの帰還回路の、前記電圧降下量の差が一定になるように出力電圧を増減し、一定の基準電圧Vrefを出力するバンドギャップ・リファレンス式基準電圧発生回路であって、通常モード用の第1回路(c4)と、節電モード用の第2回路(c5)と、切換回路(C6)と、を備えており、
    上記第1回路が、演算増幅器(201)と、Pチャンネル型の出力トランジスタ(202)と、第1、第2帰還回路(c4)と、を備えており、
    上記出力トランジスタのソース電極が電圧Vccを供給する電池に接続されており、ゲート電極が演算増幅機器の出力に接続されており、ドレイン電極が基準電圧Vrefの出力端子と第1、第2帰還回路とに接続されており、
    上記第1、第2帰還回路が、出力トランジスタのドレイン電位をそれぞれ異なる値だけ降下させ、降下後の2つの電位(S4、S5)を、上記演算増幅器に帰還するものであって、
    (i)第1帰還回路が、第1抵抗(204)と、PN接合面を有しており、接地されている第1素子(205)と、を直列に接続した回路であって、前記第1抵抗と第1素子との接続点(P4)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、
    (ii)第2帰還回路が、第2、第3抵抗(206、207)と、PN接合面を有しており、接地されている第2素子(208)と、を直列に接続した抵抗分割回路であり、前記第2、第3抵抗の接続点(P5)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、
    上記演算増幅器が、第1、第2帰還回路から入力される電位の差に基づいて定まる電圧を出力するものであり、
    上記第2回路が、上記演算増幅器(201)と、上記出力トランジスタ(202)と、第3、第4帰還回路(c5)と、で構成されており、
    上記出力トランジスタのドレイン電極が、第3、第4帰還回路にも接続されており、
    上記第3、第4帰還回路が、出力トランジスタのドレイン電位をそれぞれ異なる値だけ降下させ、降下後の2つの電位(S6、S7)を、上記演算増幅器に帰還するものであって、
    (iii)第3帰還回路が、第1抵抗のα倍の抵抗値の第4抵抗(211)と、第1素子の1/αの面積のPN接合面を有しており、接地されている第3素子(212)と、を直列に接続した回路であって、前記第1抵抗と第1素子との接続点(P6)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、
    (iv)第4帰還回路が、第2、第3抵抗のα倍の抵抗値の第5、第6抵抗(213、214)と、第2素子の1/α倍の面積のPN接合面を有しており、接地されている第4素子(215)と、を直列に接続した抵抗分割回路であり、前記第5、第6抵抗の接続点(P7)の電位を上記演算増幅器に帰還するものであり、
    上記切換回路が、通常モードの設定時に第1、第2帰還回路からの電位を演算増幅器に帰還させ、節電モードの設定時に第3、第4帰還回路からの電位を演算増幅器に帰還させる、
    ことを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 上記第2回路が、上記演算増幅器(201)と上記出力トランジスタ(202)とを、第1回路と共有する代わりに、これらのものと同一規格の第2演算増幅器(311)と、第2出力トランジスタ(312)と、を備えており、
    上記第2出力トランジスタのソース電極が、電圧Vccを供給する電池に接続されており、ゲート電極が、第2演算増幅機器の出力に接続されており、ドレイン電極が、基準電圧Vrefの出力端子と第3、第4帰還回路とに接続されており、
    上記第3、第4帰還回路が、第2出力トランジスタのドレイン電位をそれぞれ異なる値だけ降下させ、降下後の2つの電位を、第2演算増幅器に帰還させるものである、
    請求項1記載の基準電圧発生回路。
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