JP4502647B2 - 導電性樹脂組成物および成形体 - Google Patents

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Description

本発明は導電性樹脂組成物およびその成形体に関する。詳細には、少ない導電性カーボン量で、成形性、とりわけ流動性と熱安定性を損なわずに、高い導電性を発現させることのできる導電性樹脂組成物およびその成形体に関する。
近年、自動車外装部品や外板の樹脂化に伴い該成形品を金属と同時もしくは同じ塗料で塗装するため、樹脂に高い耐熱性と静電塗装性が要求されており、ポリアミド−ポリフェニレンエーテルを相溶化したアロイ樹脂が好適とされている。
このような要求に対し、これら用途において導電性を付与するためにカーボンブラック等の導電性カーボンを樹脂に配合した樹脂組成物が提案されている。
しかしながら、これら導電性カーボンの添加は成形時の流動性、熱安定性を著しく低下させ、かつとりわけ薄肉、大型の成形体の成形を困難にする。また導電性カーボンは極めて高価なため、使用量が増加すると高コスト化を招くという問題があった。
このため目的に応じた導電性を確保しつつ導電性カーボンの添加量の低減が求められている。
導電性カーボン添加量の低減方法としては、ポリアミド樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂とを相溶化させたアロイ材において、主にポリアミド樹脂に導電性カーボンを均一に分散、含有する方法が提案され、該方法により高い導電性が得られる旨の記載がある(特許文献2参照)。
しかしながら、該方法により得られた樹脂組成物は高い熱時剛性や塗膜密着性、静電塗装可能な導電性は有するものの、流動性が低く薄肉大型の成形品を成形しようとする場合、樹脂温度を高めねばならず、またその熱安定性の低さから、シルバー等の外観不良や物性低下を生じやすく、量産において満足できるものではなかった。さらに該不良を解消するために導電性カーボン量を低減しようとすると、静電塗装に必要な導電性が得られないという問題がある。
特開平2−201811号公報
本発明は、少ない導電性カーボン量で、高い導電性を発現させることができ、成形性、とりわけ流動性、熱安定性を犠牲にせずに、塗膜密着性、熱時剛性を有する導電性樹脂組成物を低コストで提供すること、およびそれにより成形された成形体を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため検討を重ねた結果、ポリアミド樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂を相溶化した樹脂組成物において、ポリアミド樹脂に特定のポリアミドを組み合わせて用いることにより、成形時の流動性、熱安定性、成形体としての塗膜密着性、熱時剛性を損なうことなく、より少ない導電性カーボン量で少なくとも静電塗装可能な導電性を有する樹脂組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、
[1]ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂および導電性カーボンを少なくとも有する、体積固有抵抗値が107Ω・cm以下である樹脂組成物であって、該ポリアミド樹脂が、[A]ポリアミド66と、[B]ポリアミド612からなることを特徴とする導電性樹脂組成物、
[2] [A]ポリアミド66、[B]ポリアミド612、[D]ポリフェニレンエーテル樹脂、[C]導電性カーボンが、[A]+[B]+[D]を100重量部としたとき、下記条件を満足することを特徴とする[1]に記載の導電性樹脂組成物、
[A]+[B] 30〜95重量部
[A]/([A]+[B]) 0.3〜0.95
[C] 0.3〜5重量部
[C]/([A]+[C]) 0.01〜0.1
[D] 5〜70重量部
[3] さらに、ゴム状重合体[E]を含有することを特徴とする[1]又は[2]に記載の導電性樹脂組成物、
[4] [E]ゴム状重合体を、[A]+[B]+[D]100重量部に対して0.5〜30重量部含有することを特徴とする[3]に記載の導電性樹脂組成物
[5] [1]〜[]のいずれか1項に記載の導電性樹脂組成物を成形してなる成形体、
である。
本発明の組成物は、所望の導電レベルを維持したまま、さらなるカーボン量の低減を可能にし、かつ工業的に樹脂組成物の製造が容易、かつ成形性に優れ、低コストの樹脂組成物およびそれにより得られる成形体が得られるという効果を有する。
本発明の導電性樹脂組成物について、以下具体的に説明する。
本発明の導電性樹脂組成物は、少なくともポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂および導電性カーボンを有する樹脂組成物であり、その体積固有抵抗値が10Ω・cm以下、好ましくは体積固有抵抗値が10Ω・cm以下、より好ましくは10Ω・cm以下である。下限に特に制限はないが、通常、10もしくは10Ω・cm以上である。
本発明の導電性樹脂組成物を構成するポリアミド樹脂は、繰り返し単位中に存在する式(1)で示されるメチレン基の繰返し数nの全てが6以下である[A]ポリアミド樹脂と、繰り返し単位中に存在する式(1)で示されるメチレン基の繰返し数nの少なくとも1つが7以上である[B]ポリアミド樹脂からなる。
本発明に用いる[A]ポリアミド樹脂は、ポリマー主鎖に−C(=O)−NH−で示されるアミド結合を有し、繰り返し単位中に存在する式(1)で示されるメチレン基の繰返し数nがすべて6以下であるポリアミド樹脂であり、例えば、ポリアミド6、66、66/6、46、66/6I、66/6T、6/6T、66/6/6T、66/6/6I、6T/6I、66/6T/6I、6T/M5T等を挙げることができる。これらのポリアミドはそのまま単独で用いることも、2種以上混合しても用いることもできるが、単独で用いることが好ましい。これらのポリアミドの中、好ましくはポリアミド6、66であり、より好ましくはポリアミド66である。
本発明に用いる[B]ポリアミド樹脂は、ポリマー主鎖に−C(=O)−NH−で示されるアミド結合を有し、繰り返し単位中に存在する式(1)で示されるメチレン基の繰返し数nの少なくとも1つが7以上、12以下のポリアミド樹脂であり、例えば、ポリアミド7、9、11、12、69、610、612等が挙げられる。これらのポリアミドはそのまま単独で用いることも、2種以上の混合物としても用いることができるが、単独で用いることが好ましい。これらのポリアミド中、好ましくはポリアミド610、612であり、さらに好ましくはポリアミド612である。該[A]ポリアミド樹脂、[B]ポリアミド樹脂からなる混和物はDSC(示差走査熱量測定)において各々異なる結晶化ピークを示す。
また該[A]ポリアミド樹脂、[B]ポリアミド樹脂の相対粘度は2〜6のものが用いることができるが、好ましくは2.2〜4のものである。ここでいう相対粘度とはJIS−K6810に基づいて測定した相対粘度をいう。
本発明に用いられる導電性カーボン[C]としては、導電性カーボンブラック、微細な繊維状カーボンが挙げられる。
導電性カーボンブラックとしてはアセチレンブラック、ファーネスブラック等が挙げられる。具体的にはライオン社製「ケッチエンブラックEC」「ケッチエンブラックEC600JD」、キャボット社製「バルカンXC−72」「バルカンSC」等があり、通常、微球状の基本粒子(数十ナノメーター)が数個から数十個で、数十〜数百ナノメーターサイズの一次凝集体(ストラクチャー)を形成し導電性を発現するものである。
また、微細な繊維状カーボンとしては一般的にカーボンナノチューブと言われる中空炭素フィブリル等が挙げられ、平均直径約2〜50nm、平均長さ1〜10μmである。具体的にはハイペリオン・カタリシス社製「ハイペリオン」等がある。いずれも市販のものが使用できる。
本発明におけるポリフェニレンエーテル樹脂[D]は、下記一般式
Figure 0004502647
(R、R、R、R、R、Rは同一または異なるtert−ブチル基を除く炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲン、水素等の一価の残基であり、R、Rは同時に水素ではない。)
を繰り返し単位とし構成単位が(1)からなる単独重合体または(1)および(2)からなる共重合体などである。
ポリフェニレンエーテルの単独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−nプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−nブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレン)エーテル等のホモポリマーが挙げられる。
ポリフェニレンエーテル共重合体は、2,6−ジメチルフェノールとオルトクレゾールまたは下記一般式
Figure 0004502647
(R、R、R、Rはtert−ブチル基を除く炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲン、水素等の一価の残基であり、R、Rは同時に水素ではない。)で表される2,3,6−トリメチルフェノール等のアルキル置換フェノールと共重合して得られるポリフェニレンエーテル構造を主体としてなるポリフェニレンエーテル共重合体が挙げられる。
また該[D]ポリフェニレンエーテル樹脂はクロロホルム中で測定した25℃の固有粘度が0.2〜0.8dl/gのものが用いることができるが、好ましくは0.2〜0.7dl/gであり、さらに好ましくは0.2〜0.6dl/gである。
本発明の導電性樹脂組成物は、少なくとも[A]ポリアミド樹脂、[B]ポリアミド樹脂、[D]ポリフェニレンエーテル樹脂および[C]導電性カーボンからなり、[A]+[B]+[D]を100重量部としたとき、下記条件を満足することが好ましい。
[A]+[B] 30〜95重量部
[A]/([A]+[B]) 0.3〜0.95
[C] 0.3〜5重量部
[C]/([A]+[C]) 0.01〜0.1
[D] 5〜70重量部
さらに好ましくは、
[A]+[B] 30〜90重量部
[A]/([A]+[B]) 0.4〜0.9
[C] 0.3〜4重量部
[C]/([A]+[C]) 0.01〜0.05
[D] 10〜70重量部
である。
本発明において、[A]+[B]+[D]を100重量部としたとき、[A]+[B]30〜95重量部、[D]5〜70重量部が好ましく、より好ましくは[A]+[B]30〜90重量部、[D]10〜70重量部である。[D]成分の増加は、塗装時に要求される熱時剛性、特に高荷重のHDTを向上させる。用いる塗料の硬化温度によって添加量は決定される。硬化温度の高い塗料を用いる場合は[D]成分を増加させることが好ましい。また、[A]ポリアミド樹脂と[B]ポリアミド樹脂との配合割合は、[A]/([A]+[B])0.3〜0.95が好ましく、[A]/([A]+[B])0.4〜0.9がより好ましい。[A]成分の増加は塗膜密着性を向上する傾向が見られ、かつ[B]成分の増加は導電性を向上させる。両者のバランスを考慮し該構成比は決定される。[C]導電性カーボンは[A]+[B]+[D]100重量部に対して0.3〜5重量部で、かつ[C]/([A]+[C])0.01〜0.1を満足するように配合することが好ましく、より好ましくは0.3〜4重量部で、かつ[C]/([A]+[C])0.01〜0.05を満足するように配合することである。[C]成分の減少は、成形性、熱安定性を改善しつつ、静電塗装に必要な導電性を維持できる。両者のバランスを考慮し該構成比は決定される。
本発明の導電性樹脂組成物は、さらに耐衝撃性の改良のため[E]ゴム状重合体を0.5〜30重量部添加することが好ましく、より好ましくは1〜30重量部、さらに好ましくは3〜30重量部添加することである。[E]ゴム状重合体としては、例えば、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合体、エチレン−プロピレンエラストマー、スチレングラフトエチレン−プロピレンエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、エチレン系アイオノマー樹脂等が挙げられ、中でも、特にスチレン−ブタジエンブロック共重合体およびブタジエン部分の一部または全てが水素添加された、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体が好ましい。
本発明の導電性樹脂組成物は一般的に次の方法で製造可能である。
すなわち、構成成分である[A]成分、[B]成分、[C]成分、[D]成分および[E]成分を一括混練しても良いし、あらかじめ2成分以上を予備混練したブレンド物に残りの成分を混練しても良い。好ましくは[A]成分に[C]成分を高濃度で分散させたマスターバッチ、例えば[C]/([A]+[C])が0.1のマスターバッチを作製し、該マスターバッチが本発明の樹脂組成物中の[C]成分の必要濃度になるようにその他の成分を添加する。また[D]成分と[E]成分の混練後に[A]成分、[B]成分および[A]成分に[C]成分を高濃度で分散させたマスターバッチを添加する等がある。
また[A]成分と[D]成分および/または[E]成分との溶融混練の際、ポリフェニレンエーテルの分散粒子径調節およびポリアミドとの相溶化の為に、α、β−不飽和カルボン酸およびその誘導体、ビニルシラン化合物、飽和脂肪族ポリカルボン酸およびその誘導体を上記5成分の合計量に対し0.05〜2重量%添加することができる。該化合物の代表例としては、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸イミド、ビニルメトキシシラン、γ−アミノプロピルメトキシシラン、クエン酸、リンゴ酸等がある。またこれら化合物に代えて該化合物を付加した変性ポリフェニレンエーテルを配合することもでき、[D]成分のポリフェニレンエーテルの一部または全てを変性ポリフェニレンエーテルとすることもできる。
これらの構成成分の溶融混練に際しては、押出機、ニーダ、ロール等を用いることができるが、特に好適なのは押出機である。
本発明の樹脂組成物には所望に応じ他のポリマー、相溶化剤、可塑剤、難燃剤、染料、顔料等の着色剤、酸化防止剤、離型剤、あるいはガラス繊維、カーボン繊維、チタン酸カリウム繊維、マイカ、シリカ、タルク、ワラストナイト、クレー等を単独でも2種類以上ブレンドしても、本発明の目的を損なわない範囲であれば添加することができる。
特に剛性補強が必要な場合に用いるガラス繊維は、通常のガラス繊維強化樹脂に使用されるものであり、ガラス繊維の形状には特に制限はない。またガラス繊維の配合割合は用途によって任意に選べる。
本発明の成形体としては、例えば自動車用途では静電塗装を要求される外装部品、具体的には外板やミラーシェル、また導電性を要求される燃料系部品、具体的には燃料口の蓋やデリバリーパイプ、ガソリンタンク等が挙げられる。また家電・電気機器、OA機器用途ではハウジング、ケーシング、カバー、トレイ等が挙げられる。これらの部品を製造する際は、従来から知られている熱可塑性樹脂の成形法を用いることができる。成形法としては例えば、押出成形法、シート成形、ブロー成形、射出成形、発泡成形等が挙げられるが、樹脂ペレットを用いる成形法であれば特に制限はない。
本発明の特徴は、ポリアミド樹脂として[A]ポリアミド樹脂と[B]ポリアミド樹脂を併用することで、[C]導電性カーボンの添加量が同じであっても高い導電性を示すことにある。すなわち、導電性を維持しつつ[C]導電性カーボンの添加量を減らすことが可能となった。
本発明を実施例に基づいて説明する。
<体積固有抵抗値の測定>
樹脂組成物ペレットを、東芝IS−80EPN成形機(シリンダー温度を280℃、金型温度を80℃に設定)を用いて、ダンベルバーとしてISO294の記載の如く成形した。この試験片の両端を折り取って均一な断面積10×4mm、長さ約70mmで両端に破断面をもつ部分を得た。ただし、試験片の折り取り方については、−75〜−70℃のドライアイス/メタノールの中に、予めカッターナイフでキズをつけた試験片を1時間浸漬後、折り取る方法で行った。この両端の破断面に銀塗料を塗布し、デジタル絶縁抵抗計[DG525:三和電気計器(株)製]を用いて、250Vの印加電圧で両方の破断面間の体積抵抗率を測定した。測定は5個の異なる試験片に対して実施し、その加算平均をもって、体積抵抗率とした。
[実施例1〜3]
実施例1,2,3において、あらかじめ[A]ポリアミド66樹脂(旭化成(株)製 相対粘度ηr=2.5)に[C]導電性カーボンを10重量%になるように2軸押出機を用いマスターバッチを作製した。導電性カーボンとしては導電性カーボンブラック(ライオン(株)製 ケッチエンブラックEC600JD)を用いた。次に[D]ポリフェニレンエーテル樹脂(旭化成(株)製 還元粘度が0.52dl/g(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)) ポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)、[E]ゴム状重合体(SEBS)(シェル社製 クレイトンG1650)とマレイン酸0.35重量部を2軸押出機により混練し、つづいて[A]ポリアミド66樹脂、[B]ポリアミド612樹脂(旭化成(株)製 相対粘度ηr=2.68)および上記導電性カーボンを含有したマスターバッチを表1に示す所定の比率になるように添加し樹脂ペレットを作製した。
[実施例4]
実施例1〜3と同様な方法で作製したペレットに市販のガラス繊維(日本電気硝子製 、平均短繊維直径13μm、3mm長チョップドストランドタイプ)を25重量部添加、表1に示す所定の比率の樹脂ペレットを作製した。
[比較例1、2]
[B]ポリアミド612樹脂を用いない他、実施例1〜3と同様の方法で、表1に示す所定の比率の樹脂ペレットを作製した。
Figure 0004502647
比較例および実施例を比較すると、[B]ポリアミド612樹脂を併用することで、[A]ポリアミド66樹脂のみを用いる場合にくらべ、[C]導電性カーボンの添加量が半分以下でも高い導電性を発現することがわかる。さらに[A]ポリアミド66樹脂中の[C]導電性カーボンの比率を比較しても、少ない比率で高い導電性が発現していることがわかる。
本発明の樹脂組成物及び成形体は、例えば自動車用途では静電塗装を要求される外装部品、具体的には外板やミラーシェル、また導電性を要求される燃料系部品、具体的には燃料口の蓋やデリバリーパイプ、ガソリンタンク等に用いられる。また家電・電気機器、OA機器用途ではハウジング、ケーシング、カバー、トレイ等の分野で好適に利用できる。

Claims (5)

  1. ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂および導電性カーボンを少なくとも有する、体積固有抵抗値が107Ω・cm以下である樹脂組成物であって、該ポリアミド樹脂が、[A]ポリアミド66と、[B]ポリアミド612からなることを特徴とする導電性樹脂組成物。
  2. [A]ポリアミド66、[B]ポリアミド612、[D]ポリフェニレンエーテル樹脂、[C]導電性カーボンが、[A]+[B]+[D]を100重量部としたとき、下記条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の導電性樹脂組成物。
    [A]+[B] 30〜95重量部
    [A]/([A]+[B]) 0.3〜0.95
    [C] 0.3〜5重量部
    [C]/([A]+[C]) 0.01〜0.1
    [D] 5〜70重量部
  3. [E]ゴム状重合体を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の導電性樹脂組成物。
  4. ゴム状重合体[E]を、[A]+[B]+[D]100重量部に対して0.5〜30重量部含有することを特徴とする請求項3記載の導電性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の導電性樹脂組成物を成形してなる成形体。
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