JP4500555B2 - 通信型ナビゲーション装置 - Google Patents

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本発明は、携帯電話やPDAなど画面表示の小さい携帯情報端末において、視認性良く情報を表示する携帯情報端末に関する。
携帯電話において、電話機能だけでなく、電話帳やスケジュール表など各種機能が搭載されるようになり、自作アプリケーションを搭載することも可能になっている。さらに、端末においてGPS(Global Positioning System)により現在位置を計測し、経路情報,地図情報,誘導情報を端末から情報センタへ要求し、情報センタにて経路情報,地図情報,誘導情報を作成し、端末へ送信し、これらの前記情報を用いて端末で経路案内を行う、通信型ナビゲーションシステムが開発されている。基本的には、車内に設置された高解像度ディスプレイを使用し、地図・交差点拡大図・誘導方向の矢印を同時に表示している。さらに、通信型ナビゲーションシステムの端末として携帯電話を用いることにより、携帯電話によりナビゲーションを行うシステムが特開平11−018159号公報で提案されている。
特開平11−018159号公報(段落0007〜0017,図5)
解決しようとする問題点は、携帯電話など携帯情報端末にて経路案内を行う際、携帯情報端末は基本的に画面が小さいため、従来の表示方法を適用すると視認性に問題が生じる点であり、また、無線通信の速度が遅い場合、情報を取得するのに時間がかかってしまう点である。
本発明は、携帯情報端末において、経路誘導に必要な画面として表示情報量が異なる複数の画面を携帯情報端末の移動に伴って切り替えて表示することを特徴とする。誘導情報を提示する表示を切り替えるタイミングとしては、経路誘導の基準となる誘導地点と現在位置との距離に応じて切り替える方法と、或いは誘導経路と現在位置との距離に基づき経路逸脱を検出して切り替える方法と、次の誘導地点の特徴に応じて切り替える方法と、ユーザ入力に応じて切り替える方法がある。経路逸脱を検出した際に画面表示を切り替える方法においては、誘導経路からの逸脱を検出した場合に、目的地方向ないし経路に戻る方向を戻り地点までの距離とともに表示する画面に切り替える。また、次の誘導地点の特徴に応じて切り替える方法においては、交差点がレーン情報を持っている場合にはレーン情報表示画面へ切り替え、レーン情報を持たない交差点の場合には当該交差点周辺の地図を、あるいは当該交差点における進行方向を案内画面として表示する。さらに、画面表示の変化に対して利用者の注意を促すために、切り替えた画面を音声案内により通知する。
また本発明は、誘導情報に関する表示レベルの設定を受け付け、該表示レベルの設定に関する情報を情報センタへ送信して、情報センタから受信する経路情報ないし地図情報ないし経路誘導情報を該表示レベルに応じて選択することを特徴とする。
本発明の通信型ナビゲーションシステムは、複数種類の誘導情報を状況に応じて切り替え表示できるので、小さい画面を持つ携帯情報端末においても、ある状況に必要な情報をユーザに対して提供できるため、提示された情報をユーザが容易に把握できるという利点がある。また、距離に応じて画面を切り替えることにより、表示される情報を変化を見ることで距離感をつかみやすいため、運転手に安心感を与えることが出来る。
また、操作入力により誘導情報の表示が切り替わるため、距離に応じてユーザの好みに合わせた誘導情報を表示することが可能である。
さらに、誘導情報の表示レベルを設定できる機能を有し、表示レベルに合わせて情報を必要なだけ情報センタから送信することにより、無線情報通信の遅い環境においても通信時間を待たずに使用することが出来る。
本発明の実施例を、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例における、システムの全体構成である。本実施例では自動車1内で動作するナビゲーションシステムを想定しているが、携帯端末や携帯電話などで動作するナビゲーションシステムに本発明を適用することも可能である。本ナビゲーションシステムは携帯情報端末1,情報センタ2,
GPS用衛星群3,通信キャリア6,インターネット7,プロバイダ8から構成されている。
携帯情報端末1にはGPS用アンテナ11ないし携帯情報端末側無線送受信装置用アンテナ12が装備されている。GPS用アンテナ11はGPS用衛星群3からGPS発信電波を受信する。携帯情報端末側無線送受信装置用アンテナ12は、通信キャリア6に対して無線送受信用通信媒体5を送受信する。情報センタ2は携帯情報端末1の要求に従って、経路案内に必要な情報を提供する。また、情報センタ2にはサーバシステム20ないしゲートウェイ21が設置されている。サーバシステム20は経路案内に必要な情報を作成し提供する。ゲートウェイ21は、サーバシステム20とインターネット7の間の情報を制御する。GPS用衛星群3は、携帯情報端末1の位置を計測するのに必要なGPS発信電波4を発信する。無線送受信用通信媒体5は、経路案内に関する携帯情報端末1の要求、または、情報センタ2からの経路案内に必要な情報を含んでいる。通信キャリア6は、携帯情報端末1に対して、無線送受信用通信媒体5を送受信する。また、通信キャリア6には通信キャリア側無線送受信装置用アンテナ61が設置されている。通信キャリア側無線送受信装置用アンテナ61は、無線送受信用通信媒体5を送受信する。インターネット7は、情報センタ2ないし通信キャリア6間において情報を伝達する。プロバイダ8は、通信キャリア6とインターネット7の間の情報を制御する。なお、インターネット7はローカルネットに、プロバイダ8はRAS(Remote Access Service) サーバに、置き換えても構わない。
携帯情報端末1は、CPU100,情報記録装置101,情報記憶装置102,I/F103,各種センサ104,操作入力装置105,ディスプレイ106,GPS処理装置107,無線送受信装置108,音声出力装置109から成り立っている。
CPU100は、携帯情報端末1内において情報の制御および情報を用いた演算を行う。情報記録装置101は、携帯情報端末1内において中長期的に必要なデータおよびプログラムを記録する。情報記録装置101の例としては、ハードディスク,メモリカード,フラッシュメモリなどがある。情報記憶装置102は、携帯情報端末1内において短期的に必要なデータおよびプログラムを記憶する。情報記憶装置102の例としては、メモリ,メモリカードなどがある。I/F103は、携帯情報端末1内のCPU100ないし情報記憶装置102および各種センサ104ないし音声出力装置109を電気信号的に接続する機能を持つ。
各種センサ104は、携帯情報端末1に関する情報、たとえば方位角や移動速度などを計測し、携帯情報端末1へ送信する。各種センサ104の例としては、加速度計,ジャイロ,地磁気センサなどがある。また、携帯情報端末1のユーザが自動車に乗っている際には、各種センサ104として自動車内の車速パルスカウンタやジャイロなどを使っても良い。操作入力装置105は、携帯情報端末1のユーザからの操作入力を受け付け、携帯情報端末1のCPU100へ送信する。操作入力装置の例としては、リモコン,キーボード,マウス,タッチパネル,マイクなどがある。ディスプレイ106は、携帯情報端末1のCPU100からの要求に従って、CPU100から送信される情報を表示する。CPU100から送信される情報の例としては、地図画面,経路誘導画面などがある。GPS処理装置107は、GPS用アンテナ11からの信号を変換して現在位置を計算し、携帯情報端末1に送信する。無線送受信装置108は、携帯情報端末側無線送受信装置用アンテナ12からの信号を変換し、携帯情報端末1に送信する。また、無線送受信装置108は、携帯情報端末1からの情報を信号に変換し、携帯情報端末側無線送受信装置用アンテナ12へ送信する。音声出力装置109は、携帯情報端末1のCPU100からの要求に従って、CPU100から送信される音声情報を出力する。CPU100から送信される音声情報の例としては、誘導音声,警報などがある。
図2は携帯情報端末1内の情報記録装置101の構成を示したものである。車載端末本体情報記録装置101はプログラム領域1010およびデータ領域1011から成り立っている。プログラム領域1010にはナビプログラム10100およびその他のプログラム10101が記憶されている。ナビプログラム10100は、情報センタ2からの情報を元に経路案内を行うプログラムである。ナビプログラム10100は、全体制御101000,ロケータ101001,目的地設定101002,地図描画101003,経路誘導
101004,マップマッチング101005,操作入力受付101006の各モジュールを備えている。
全体制御101000モジュールには、ナビプログラム10100において各モジュール間の情報の制御を行う命令が記述されている。ロケータ101001モジュールには、GPS処理装置107にて計算した現在位置を取得する命令が記述されている。目的地設定101002モジュールには、携帯情報端末1のユーザからの目的地に関する入力情報を操作入力装置105から受け取り、情報センタ2に対して目的地検索を要求し、情報センタ2から目的地検索結果を受け取り、ディスプレイ106に結果を表示する命令が記述されている。地図描画101003モジュールには、情報センタ2から送られてきた表示用地図情報10114をディスプレイ106に表示する命令が記述されている。経路誘導101004モジュールには、情報センタ2から送られてきた経路誘導情報10111を、ディスプレイ106に表示させ、音声出力装置109に出力させる命令が記述されている。マップマッチング101005モジュールには、ロケータ101001モジュールにて取得した現在位置を、情報センタ2から送られてきた経路探索用地図情報10110に基づいて経路に合わせる命令が記述されている。その他のプログラム10101としては、携帯電話として他の電話と通話を行うプログラムや、スケジューラ・時計プログラムなどがある。
データ領域1011には、経路情報10110,経路誘導情報10111,画像情報
10112,誘導音声情報10113,表示用地図情報10114,目的地情報10115,表示設定情報10116,個人情報10117,プログラム設定情報10118、その他10119の各データを格納している。経路情報10110は、経路の緯度・経度ないしリンク列の集合体に関する情報である。経路情報10110は、経路誘導101004のモジュールが経路誘導を行う際に各種距離を計算するときにも使用され、地図描画
101003のモジュールが地図上に経路を表示する際にも使用される。経路誘導情報
10111は、経路誘導101004のモジュールが経路誘導を行うのに必要な、誘導ポイントに関する情報である。画像情報10112は、バナーや数字など、プログラム上で表示する画像に関する情報である。表示用地図情報10114は、地図描画101003のモジュールで地図描画を行うのに必要な、地図を電子化した情報である。目的地情報
10115は、目的地設定101002のモジュールで使用する、目的地に関する情報である。目的地情報10115は、携帯情報端末1のユーザが操作入力した目的地に関する入力情報ないし情報センタ2からの目的地検索結果の双方を含む。表示設定情報10116 は、誘導情報の詳細度に関してユーザが設定した情報である。個人情報10117は、移動携帯端末1の移動速度,方位角、さらにはユーザの会員番号などの情報である。プログラム設定情報10118は、ナビプログラム10100の設定情報である。その他10119 のデータとしては、携帯電話の電話帳データや、通話時におけるバッファリング用音声データなどがある。以上のデータやプログラムは、情報記憶装置102へ転送され、CPU
100にて処理される。
図3は、本発明の実施例における経路誘導情報10111のデータ構造を表したものである。経路誘導情報10111は、経路の区間数101110,経路の全区間距離101112、および区間数101110分の区間誘導情報101111から成り立っている。経路の区間とは、誘導地点毎に経路を分けたものを指す。誘導地点とは、交差点やICなど、運転手に誘導が必要な地点のことを指す。
区間誘導情報101111は、誘導方向1011110,誘導地点緯度・経度1011111,区間全体距離1011112,誘導地点名称1011113,交差点拡大図描画用情報1011114,レーン情報描画用情報1011115,周辺施設アイコン情報1011116、その他描画情報1011117から成り立っている。誘導方向1011110とは、誘導地点においてユーザがどの方向に移動すれば良いかを指し示す情報であり、例えば右,左,斜め右,斜め左,大きく右,大きく左,Uターンにそれぞれ数値をラベリングした値のうちいずれかが入る。歩行者用に使用する場合、階段上,階段下などの情報も含める。交差点拡大図描画用情報1011114とは、誘導地点が交差点だったとき、誘導ポイント付近の道路地図および周辺のランドマークを描くために必要な情報であり、リンク列でも画像そのものでも構わないものとする。レーン情報描画用情報1011115は、誘導地点の交差点またはジャンクション(JCT)が複数車線だったとき、どの車線に入ればよいかを指し示す図を描くために必要な情報である。レーン情報描画用情報1011115は、レーン数や進入可能方向などの数値データでも、画面に描画する画像そのものでも構わないものとする。周辺施設アイコン情報1011116は、交差点拡大図描画用情報
1011114にて交差点拡大図を描画する際に、交差点の特徴を表すのに目印となる周辺施設のアイコンに関する画像情報である。その他描画情報1011117は、誘導に必要なその他の情報を指し示す。例としては、JCTが複数車線だったときにどの車線に入るとどの地域へ行くかを示す描画用情報や、インターチェンジ(IC)に入るときにどこが出口かを指し示す描画用情報などがある。
図4ないし図6は、本実施例におけるナビプログラム10100の処理フローである。まず、携帯情報端末1は、ユーザがメニューなどから選んだナビプログラム10100を実行し、目的地設定等の希望する処理項目に関する入力を受け付け、入力された処理項目を判別する(F01)。ここで携帯情報端末1のユーザが、各種設定を入力した場合は目的地設定以外の設定処理を行う各種設定処理F02に移る。また、目的地設定を入力した場合、目的地設定入力受付処理F03に移る。目的地設定入力受付処理F03では、携帯情報端末1は経路探索に用いる目的地を設定するため、目的地の施設名称や住所名称の一部,電話番号,施設や住所の選択肢、また目的地設定方法などの目的地関連入力情報S01の入力を受け付ける。携帯情報端末1は、ここで受け付けた目的地関連入力情報S01を情報センタ2のサーバシステム20へ送信する。
本発明の実施例においては、各種設定処理F02において表示設定情報10116に表示レベルを設定する。表示レベルとは、経路誘導の際に出力される誘導案内の詳細度/情報量に応じた区分であり、レベル1(Lv1)からレベル4(Lv4)までの表示レベルに分けられている。なお、レベル1からレベル4へと表示レベルが上がるにつれて、誘導案内で表示される情報が、現在位置における目的地の方向と直線距離を表示するコンパス表示(Lv1),誘導経路の概略を表示する簡易表示(Lv2),誘導経路に加え誘導交差点における進行方向を表示する詳細表示(Lv3),誘導経路に加え誘導経路周辺の地図を表示するフル表示(Lv4)へと、より情報量が増えてくる。
またこの各種設定処理F02では、各種設定用の画面を表示して、目的地として登録しておいた地点を編集する登録地点編集,高速道許可/不可などの探索条件を設定する探索条件,地図の表示方向を端末方向にするか一定方向にするかなどを設定する地図表示方法,誘導音声の音量を変更する案内音量,誘導案内の表示設定情報における表示レベルを変更する誘導案内方法の設定を行う。
目的地関連入力情報S01を受信した情報センタ2のサーバシステム20は、目的地検索用サーバを用いて目的地関連情報の検索処理F04を行う。検索処理F04では、目的地関連入力情報S01を検索キーに、目的地関連情報S02を検索し、携帯情報端末1へ返信する。ここで、目的地関連情報S02とは、目的地関連入力情報S01によって絞り込まれた目的地の候補に関する選択肢の情報を指す。
携帯情報端末1が目的地関連情報S02を受信すると、目的地設定が完了したかどうかについて、携帯情報端末1で目的地関連入力情報S01の内容を判定するか、または携帯情報端末1のユーザに確認を求めることにより判断する(F05)。もし目的地設定入力処理がキャンセルされるなどして目的地の設定が終わってなければ、画面遷移判定処理
F01に処理が戻る。そうでなければ携帯情報端末1は確定した目的地情報S03を情報センタ2のサーバシステム20へ送信する。
目的地情報S03を受信した情報センタ2のサーバシステム20は、目的地情報の検索処理F06を行う。目的地情報の検索処理F06では、目的地検索用サーバにより、目的地情報S03を検索キーとして、目的地位置S04と目的地の詳細情報を検索する。検索された目的地位置S04は、サーバシステム20から携帯情報端末1へ返信される。
携帯情報端末1は、情報センタ2のサーバシステム20から返信された目的地位置S04を受信すると、端末状態計測処理F07を行う。端末状態計測処理F07では、ロケータ101001のモジュールにより、GPS処理装置107を用いて、現在位置や方位角,移動速度など端末の状態を計測する。端末状態計測処理F07で端末の状態を得た後、表示設定情報に基づいて表示レベルを判定する(F08)。もし表示レベルがLv1であれば、誘導経路を求める必要がないため図5の端末状態計測処理F071へ処理が移る。表示レベルがLv1以外であれば、誘導経路を探索するために、目的地位置S04と端末状態計測処理F07で求めた現在位置と表示設定情報10116とを含むデータ(S05)を情報センタ2のサーバシステム20へ送信する。サーバシステム20は目的地位置・現在位置・表示設定情報を含むデータS05を受信すると、まず経路探索処理F09を行う。経路探索処理F09では、経路探索用サーバを用いて、受信したデータS05に格納されていた目的地位置・現在位置から地図情報データベース内の地図データに基づいて、現在位置から目的地位置までの経路を探索する。その後、表示設定情報10116により表示レベルがLv2であるかどうかを判定する(F10)。もし表示レベルがLv2であれば、送信情報統合処理F14に動作が移る。表示レベルがLv2でなければ、誘導情報作成処理F11を行う。誘導情報作成処理F11では、誘導情報用サーバによって、経路情報から経路誘導情報が作成される。その後、表示レベルがLv3かLv4かを判定する
(F12)。もし表示レベルがLv3であれば、送信情報統合処理F14へ動作が移る。表示レベルがLv4であれば、経路付近地図抽出処理F13を行い、送信情報統合処理
F14へ動作が移る。経路付近地図抽出処理F13では、地図抽出用サーバを用いて、経路情報に基づいてこの誘導経路に沿った地図情報を抽出する。送信情報統合処理F14では、受信したデータ(S05)に格納されていた表示設定情報の表示レベルに合わせて、経路探索処理F09で求めた経路情報および誘導情報作成処理F11で求めた経路誘導情報および経路付近地図抽出処理F13で求めた地図情報を送信情報(S06)としてまとめ携帯情報端末1へ返信する。携帯情報端末1は、サーバシステム20から経路情報,地図情報,誘導情報のいずれかを含む送信情報S06を受信すると、送信情報解析処理F15を行う。送信情報解析処理F15では、受信した情報の中から経路情報,地図情報,誘導情報を取り出して、それぞれを経路情報10110および経路誘導情報10111および表示用地図情報10114に格納して、ナビプログラムがデータとして認識できるようにする。
携帯情報端末1は、表示レベルがLv1であると判定された後、または、通信情報解析処理F11が終了した後、経路誘導を開始する。経路誘導の処理では、まず端末状態計測処理F071を実行し、端末状態計測処理F07と同様にして端末の状態を取得する。次に、表示設定情報10116に基づいて表示レベルを判断し(F16)、表示レベルが
Lv1であれば、コンパス表示処理F17を実行し、携帯情報端末1のディスプレイ106にコンパス表示画面を表示した後、目的地到達判定処理F98へ移る。表示レベルがLv1以外の場合には、マップマッチング処理F18を行う。マップマッチング処理F18とは、現在位置,方位角,移動速度,経路情報10110を用いて、現在位置に一番近い経路上の点を求め、その点を現在位置として更新する処理である。同時に、更新前後における現在位置間の距離を計算しておく。その後、携帯情報端末1は、経路逸脱判定処理F19を行う。経路逸脱判定処理F19では、現在位置が経路上に載っているかどうかを、マップマッチング処理による更新前後における現在位置間の距離から閾値判定する処理である。現在位置が経路から逸脱している、つまり、更新前後における現在位置間の距離が閾値よりも大きければ、経路逸脱時の表示レベル判定処理F23へ移り、そうでなければ誘導地点−現在位置間距離計算処理F20へ移る。
まず経路逸脱時の処理について述べる。経路逸脱時の表示レベル判定処理F23では、表示設定情報10116の表示レベルにより、処理を切り替える。もし表示レベルがLv2であれば、経路表示処理F24を行い、携帯情報端末1のディスプレイ106に経路画面を表示する。表示レベルがLv3であれば、コンパス表示処理F17と同様にコンパス表示処理F171を行う。表示レベルがLv4であれば、表示用地図情報10114に基づいて地図表示処理F25を行い、携帯情報端末1のディスプレイ106に地図画面を表示する。その後、その区間において経路逸脱時音声(例えば「ルートから外れました。」といった内容の音声)を携帯情報端末1の音声出力装置109に出力したかどうかを判定する(F26)。もし経路逸脱時音声をまだ出力していなければ、経路逸脱時の誘導音声出力処理F27を実行し、経路逸脱時の誘導音声を携帯情報端末1の音声出力装置109にて出力し、目的地到達判定処理F98へ移る。もしすでに出力していれば直接、目的地到達判定処理F98へ移る。
経路上を走行している際の処理について以下に示す。まず、誘導地点−現在位置間距離計算処理F20にて、誘導地点から現在位置までの距離を計算する。ここで、現在位置とはマップマッチング処理F18にて更新した現在位置のことを指す。誘導地点とは、経路誘導情報10111に含まれる誘導経路上で次に到達する地点(主に交差点)を意味し、この誘導地点に接近する誘導情報が出力される。もし誘導地点から現在位置までの距離が1000m以上であれば、距離400m以上時の表示レベル判定処理F30へ進み、そうでなければ誘導地点−現在位置間距離400m以上判定処理F22へ進む(F21)。誘導地点−現在位置間距離400m以上判定処理F22では、誘導地点−現在位置間距離が
400m以上かどうかを判定し、もし400m以上であればレーン情報有無判定処理F28へ進み、そうでなければ距離400m未満時の表示レベル判定処理F34へ進む。
以下、距離400m以上の際の処理について述べる。レーン情報有無判定処理F28では、経路誘導情報10111にレーン情報描画用情報1011115が含まれているかどうかを判定する。もし含まれていれば、レーン情報表示処理F29を行い、携帯情報端末1のディスプレイ106にレーン情報表示画面を表示する。そうでなければ、距離400m以上時の表示レベル判定処理F30へ移る。距離400m以上の表示レベル判定処理
F30では、表示設定情報10116において表示レベルLv2であれば、経路表示処理F24と同様に経路表示処理F241を実行し、表示レベルLv3であれば、矢印表示処理F32を実行し、表示レベルLv4であれば、地図表示処理F25と同様に地図表示処理F251を実行し、いずれの場合においても誘導地点−現在位置間距離600m以上判定処理F33を行う。矢印表示処理F32では、携帯情報端末1のディスプレイ106に誘導交差点における進行方向を示す矢印画面を表示する。
誘導地点−現在位置間距離600m以上判定処理F33では、誘導地点−現在位置間距離が600m以上かどうかを判定する。もし600m以上であれば、目的地到達判定処理F98へ移り、そうでなければ、500m到達時音声(例えば「およそ500m先×××方向です。」といった内容の音声)を、既に出力したかどうかを判定する(F35)。そしてもしまだ音声を出力していなければ、500m到達時音声出力処理F36を実行し、携帯情報端末1の音声出力装置109にて500m到達時音声を出力、目的地到達判定処理F98へ移る。そうでなければ直接、目的地到達判定処理F98へ移る。
以下、誘導地点−現在位置間距離が400m未満の際の処理について述べる。距離400m未満時の表示レベル判定処理F34では、表示設定情報10116の表示レベルがLv2かそうでないかを判定する。もしLv2であれば、経路表示処理F24と同様に経路表示処理F242を実行し、そうでなければ交差点拡大図表示処理F37を実行し、携帯情報端末1のディスプレイ106に経路誘導情報の交差点拡大図描画用情報を用いて交差点拡大図表示画面を表示する。その後、誘導地点−現在位置間距離が200m以上かどうかを判定する(F38)。もし200m以上であれば、現在位置は誘導地点から400m未満200m以上の位置にあるため300m到達時音声既出力判定処理F39へ移り、そうでなければ直前到達時音声既出力判定処理F41へ移る。300m到達時音声既出力判定処理F39では、300m到達時音声(例えば「およそ300m先×××方向です。」といった内容の音声)を、既に出力したかどうかを判定する。もしまだこの音声を出力していなければ、300m到達時音声出力処理F40を実行し、携帯情報端末1の音声出力装置109にて300m到達時音声を出力、目的地到達判定処理F98へ移る。そうでなければ直接、目的地到達判定処理F98へ移る。一方、直前到達時音声既出力判定処理F41では、直前到達時音声(たとえば「まもなく×××方向です。」といった内容の音声)を、既に出力したかどうかを判定する。もしまだ音声を出力していなければ、直前到達時音声出力処理F42を実行し、携帯情報端末1の音声出力装置109にて直前到達時音声を出力、目的地到達判定処理F98へ移る。そうでなければ直接、目的地到達判定処理F98へ移る。
目的地到達判定処理F98では、目的地に到着したかどうかを、目的地の緯度経度と現在位置の距離を閾値判定することにより判定する。もし目的地に到着、つまり目的地と現在位置の距離が閾値以下であれば、目的地到達時音声出力処理F99を実行し、携帯情報端末1の音声出力装置109に、「まもなく目的地付近です、ルートガイドを終了します」といった内容の音声を出力する。そうでなければ、車両の移動に伴う現在位置の変化を計測するため、端末状態計測処理F07に戻り、表示レベルLv1判定処理F16以下の動作を繰り返し実行する。
以上が本発明の実施例における動作フローであるが、1000m,400mなど距離の絶対値に関しては、端末の移動速度や走行経路によって変化させることが望ましく、特に限定しないものとする。
図7(a)は本発明の実施例におけるコンパス表示画面である。コンパス表示画面はコンパス表示処理F17,F171により表示される画面である。コンパス表示処理F17において表示されるコンパス表示画面は、目的地までの距離表示G11,目的地方向表示G12,端末の進行方向G13を指し示す矢印を表示するから成り立っている。目的地までの距離表示G11は、携帯情報端末1から目的地までの距離を表示したものである。表示設定情報10116による表示レベルがLv3の場合に経路を逸脱した際、コンパス表示処理F171では、目的地までの距離表示G11の代わりに現在位置から逸脱してしまった経路までの距離を、また目的地方向表示G12の代わりに逸脱してしまった経路に復帰するための方向を表示してもよい。目的地または経路復帰地点への方位表示G12は、携帯情報端末1または一定方向(北方向など)を基準として目的地または経路がどの方向にあるかを矢印で示したものである。
図7(b)は本発明の実施例における経路表示画面である。経路表示画面は経路表示処理F24,F241,F242により表示される画面である。経路表示画面は、経路情報10110のデータに基づき、情報センタ2のサーバシステム20における経路探索処理F09で探索された経路の概略形状を表す経路G21,端末状態計測処理F071で計測された端末の現在位置と進行方向を表す端末位置マークG22から成り立っている。
図7(c)は本発明の実施例における矢印表示画面である。矢印表示画面は、矢印表示処理F32にて表示する画面である。矢印表示画面は、誘導方向矢印G31,誘導地点までの残距離表示G32から成り立っている。誘導方向矢印G31は、経路誘導情報10111において端末状態計測処理F071で計測された現在位置を含む経路上の区間に該当する区間誘導情報の誘導方向1011110が指し示す方向を描いた矢印である。誘導地点までの残距離表示G32は、現在位置から誘導地点までの距離を表示した情報である。
図7(d)は本発明の実施例における地図表示画面である。地図表示画面は、地図表示処理F25,F251にて表示される画面である。地図表示画面は、表示する地図の縮尺および方位表示G41,端末位置マークG42,誘導経路G43、および周辺の道路,ランドマーク及び緑地や水圏などの背景表示から成り立っている。縮尺および方位表示G41は、画面に表示された地図の上辺がどの方位なのかを示す矢印を、地図の縮尺とともに表示したものである。端末位置マークG42は、携帯情報端末1が地図上のどの位置にあるかを示すマークであり、携帯情報端末1が表示されている地図の範囲から外れていれば表示しない。経路43は、地図上における誘導経路の位置を指し示している。
図7(e)は本発明の実施例における交差点拡大図表示画面である。交差点拡大図表示画面は、交差点拡大図表示処理F37にて表示する画面である。交差点拡大図表示画面は、誘導交差点周辺の道路G51,誘導経路G52,端末位置マークG53,残距離表示
G54,誘導経路周辺の施設を示すアイコンG55,G56が表示された、誘導地点である交差点周辺の詳細情報を描画した画面である。残距離表示G54は、誘導地点から現在位置までの距離を表示したものである。周辺施設アイコンG55,G56は、対象となる交差点に該当する区間誘導情報の周辺施設アイコン情報1011116を元にして作成された、交差点の目印となるアイコンである。なお、交差点拡大図には、交差点名称などを含めてもよい。
図7(f)は本発明の実施例におけるレーン情報表示画面である。レーン情報表示画面は、レーン情報表示処理F29にて表示する画面である。レーン情報表示画面は、誘導地点に該当する区間誘導情報のレーン情報描画用情報1011115に基づき、複数の車線G61,各車線における進路G62、そして誘導経路における進路G63が表示される。各車線における進路G62は、各車線で進行できる方向を示す矢印である。経路における進路G63は、経路において進行すべき車線上に進行すべき方向を示す矢印を表したものである。
以上、図7の(a)から(f)までの画面においては、それぞれ画面切替ボタン表示
G01,プログラム終了ボタン表示G02が表示されている。画面切替ボタン表示G01が指し示すボタンを選択すると、表示レベルの制約上の中で画面が他の画面に切り替わる。プログラム終了ボタン表示G02が指し示すボタンを選択すると、ナビプログラム自体を終了する。
図8ないし図9は、本発明の実施例における状態遷移図である。ここでは、切替ボタン表示G01の指し示すボタンが押されることをトリガと表しており、そのトリガに対して画面が切り替わっていく状態遷移を示す。また、先のナビプログラム10100の処理フローにより、携帯情報端末1で表示されるデフォルトの画面表示状態は太い枠で囲まれた状態である。
まず、表示設定情報による表示レベルがLv2の場合を説明する。表示レベルがLv2の場合、先のナビプログラム10100の処理フローで説明したように、デフォルトとして表示される画面は、経路表示処理F24,F241,F242により表示される経路表示画面となる(C02)。この経路表示画面が表示された状態でトリガがかかると、コンパス表示処理F17,F171と同様の表示処理が起動されてコンパス表示画面が表示された状態となり(C01)、コンパス表示画面の状態C01でトリガがかかると経路表示画面G02が表示された状態となる(C02)。
次に、表示設定情報による表示レベルがLv3の場合を説明する。表示レベルがLv3の場合、まず、経路逸脱時の際には、先のナビプログラム10100の処理フローに従い、コンパス表示処理F171によりデフォルトとしてコンパス表示画面が表示された状態となる(C03)。この状態でトリガがかかると、経路表示画面が表示された状態となり(C04)、さらにトリガがかかるとコンパス表示画面が表示された状態となる(C03)。
また経路走行時において距離が1km以上の場合は、矢印表示処理F32により、デフォルトとして矢印画面G03が表示される状態となる(C05)。ここでトリガがかかると、現在位置に対応する区間の区間誘導情報にレーン情報描画用情報1011115が有る場合は、レーン情報表示処理F29と同様の表示処理によりレーン情報表示画面が表示された状態となり(C06)、そうでなければ経路表示画面が表示された状態となる(C07)。またレーン情報表示画面が表示されている状態(C06)でトリガがかかると、経路表示画面が表示された状態(C07)となる。経路表示画面が表示された状態(C07)でトリガがかかると、コンパス表示画面が表示された状態(C08)となり、コンパス表示画面が表示された状態(C08)でトリガがかかると矢印表示画面が表示された状態となる(C05)。
表示レベルがLv3でかつ経路走行時で距離が400m以上1km未満の場合は、レーン情報描画用情報1011115があればレーン情報表示処理F29によってデフォルトとしてレーン情報表示画面が表示された状態となり(C09)、そうでなければ矢印表示処理F32によって、デフォルトとして矢印表示画面G03が表示された状態となる(C10)。レーン情報が表示された状態(C09)でトリガがかかると、矢印表示画面が表示された状態(C10)となる。更にトリガがかかると、順に経路表示(C11),コンパス表示(C12)と画面表示が切り替わっていき、さらにトリガがかかるとレーン表示(C09)または矢印表示(C10)が表示される状態となる。
表示レベルがLv3でかつ経路走行時で距離が400m未満の場合、交差点拡大図表示処理F37によって、デフォルトとして交差点拡大図表示画面が表示された状態(C13)となる。そして更にトリガがかかると、順に矢印表示(C14),経路表示(C15),コンパス表示(C16)と画面表示状態が切り替わっていき、さらにトリガがかかると交差点拡大図表示画面が表示される(C13)。
最後に表示設定情報による表示レベルがLv4の場合を説明する。表示レベルがLv4であり、経路逸脱時の場合、デフォルトでは地図表示処理F25によって地図表示画面が表示された状態となる(G17)。そして更にトリガがかかると、順に経路表示(C18),コンパス表示(C19)と画面表示状態が切り替わっていき、さらにトリガがかかると地図表示画面が表示される(C17)。
また経路走行時において距離が1km以上の場合も、地図表示処理F251ではデフォルトで地図表示画面が表示された状態となる(G20)。そしてトリガがかかると矢印表示の状態(C21)となる。ここでトリガがかかると、レーン情報が有る際にはレーン表示(C22)、無い場合には経路表示(C23)になる。レーン表示(C22)の状態でトリガがかかると経路表示(C23)となり、更にトリガがかかると、コンパス表示(C24),地図表示(C20)と画面表示状態が切り替わる。
経路走行時で距離が400m以上1km未満の際には、デフォルトでは、レーン情報が有る場合はレーン情報表示処理F29によるレーン表示(C25)、レーン情報がない場合には地図表示処理F251による地図表示(G26)が表示された状態となる。レーン表示(C25)の状態でトリガがかかると地図表示(G26)の状態となる。地図表示
(G26)の状態で更にトリガがかかると、順に矢印表示(C27),経路表示(C28),コンパス表示(C29)と画面表示状態が切り替わっていき、さらにトリガがかかるとレーン表示(C25)または地図表示(G26)の状態となる。
そして経路走行時で距離が400m未満の場合、デフォルトでは交差点拡大図表示処理F37による交差点拡大図表示画面が表示された状態となり(C05)、この状態でトリガがかかると地図表示画面が表示された状態(C31)となる。その後、更にトリガがかかると矢印表示(C32),経路表示(C33),コンパス表示(C34),交差点拡大表示(C30)の順に画面が切り替わる。
なお、表示レベルがLv1の場合、情報センタ2から誘導経路の情報を取り寄せないため、コンパス表示画面G1しか表示できず切替ボタンを押しても表示が変わらないため、ここでは説明を省略する。
次に、本発明の実施例におけるナビプログラム10100の処理フローに基づく、表示レベルがLv3の場合におけるデフォルトの誘導画面とその表示タイミングを説明する。携帯情報端末1を搭載した移動体が、誘導経路から所定距離以上離れると、経路逸脱時と判断され、経路誘導に誘導情報が適用できないために、画面表示をコンパス表示画面に切り替える(F171)。移動体が誘導経路上に戻ると、または誘導経路上を走行し続けていて誘導地点まで距離があると判断される場合(本実施例では1km以上離れている場合)、経路走行時と判断され、誘導地点に接近するしばらくの間余計な情報をユーザに与えて混乱させないために、矢印のみの矢印画面に画面表示を切り替える(F32)。移動体が誘導地点に接近して(本実施例では400m以上,1km以内の範囲に接近した場合)、かつ次の誘導地点の誘導情報の中にレーン情報描画用情報があるとき、そろそろ車線変更の要否を判断させる必要があると判断して、レーン情報表示画面に画面表示を切り替える
(F29)。移動体が更に誘導地点に接近したとき(本実施例では400m以内に接近した場合)、誘導地点接近時と判断し、曲がるべき交差点の詳細情報をユーザに伝えるため、交差点付近のランドマークや近隣道路の表示された交差点拡大図表示画面に画面表示を切り替える(F37)。以上のように誘導地点からの距離に基づいて画面表示を遷移させることにより、表示画面の段階的な切り替えにより運転者に対して必要なタイミングで限られた表示画面の中に必要な情報を提供することが可能となり、多くの情報を常に表示してコンパス,矢印,交差点拡大図などの表示を小さくすることなく、視認性の高い経路誘導を行う事が出来る。また、距離に応じて画面を切り替えることにより、距離感をつかみやすいので運転手に安心感を与えることが出来る。
携帯情報端末1が、歩行者のように比較的遅く移動する移動体と共に移動している場合は、表示切り替えにおける移動体位置を狭めてもよい。図10は、本発明の実施例における、歩行者への誘導を考慮した通信型ナビゲーションシステムの処理フローである。ここでは、図5及び図6との違いについて説明する。歩行者への誘導を考慮した通信型ナビゲーションシステムにおいても、前述のナビシステムと同様に処理を行い、経路逸脱判定処理F19の結果、経路上を移動していると判断した場合についてのみ述べることにする。前述のナビシステムと同様に誘導地点との距離を計算した後(F20)、移動体が歩行中か車で移動中かを判定するために、移動体の速度が所定の閾値以上かどうか、また、移動体が車内か車外かを判定する(F201)。移動体が車内か車外かを判定する手段としては、携帯情報端末1と車を接続するためのもの、例えばクレードルなどに接続されているかどうかを電気的に検出する、などが挙げられる。移動体の速度が閾値以上、または移動体が車内にあれば、移動体が車内にあると判断し、誘導地点−現在位置間距離1000m以上判定処理F21へ進む。そうでない場合は、移動体が歩行中であると判断し、誘導地点−現在位置間距離40m以上判定処理F211へ進む。もし誘導地点から現在位置までの距離が40m以上の場合は、距離40m以上時の表示レベル判定処理F301へ進む。ここで、通常歩行者はレーン情報を利用しないため、前述のナビシステムの処理と異なり、レーン情報表示および表示に必要な判定処理は行わない。判定された表示レベルがLv2の場合、経路表示処理F25を行い、表示レベルがLv3の場合、矢印表示処理F32を行い、表示レベルがLv4の場合、地図表示処理F34を行う。その後、誘導地点までの距離を判別し(F331)、誘導地点から現在位置までの距離が60m未満の場合には、既に50m時音声を鳴らしたか判定し(F351)、50m時音声を鳴らしていない場合には、50m到達時音声出力処理F361を行う。誘導地点までの距離が60m以上または50m時音声を鳴らしていた場合は、目的地到達判定処理F98へ進む。
一方、誘導地点−現在位置間距離40m以上判定処理F211で、誘導地点から現在位置までの距離が40m未満の場合は、距離40m未満時の表示レベル判定処理F341へ進む。この距離40m未満時の表示レベル判定処理F341にて、表示レベルがLv2と判定された場合は、前述のナビシステムの処理と同様に経路表示処理F24を行う。しかし、表示レベルが詳細情報の表示を行うLv3やLv4の場合、歩行者は道路だけでなく階段も通行する可能性を考慮して、誘導地点の種類が階段かどうかを判定する(F370)。もし誘導地点が階段であれば、階段情報表示処理F371を行い、そうでなければ前述のナビシステムの処理と同様に交差点拡大図表示処理F37を行う。
その後、誘導地点との距離を判定し(F381)、もし誘導地点から現在位置までの距離が20m以上であった場合には、30m到達時の音声を出力したか判定し(F391)、まだ30m到達時の音声を出力していなければ、30m到達時音声出力処理F401を行う。しかし既に30m到達時の音声を出力していた場合には、目的地到達判定処理F98へ進む。一方、誘導地点から現在位置までの距離が20m未満であった場合には、直前時音声を出力したか判定し(F411)、直前時の音声をまだ出力していなければ、直前時音声出力処理F42を行う。それ以外の場合、目的地到達判定処理F98へ進む。
以上のように、移動体が歩行者か車内かにより、誘導のタイミングである距離を変更することにより、移動体の状況に応じて必要な情報をユーザが得ることができる。
図11は本発明の実施例における階段情報表示画面である。階段情報表示画面は、階段情報表示処理F371により表示する画面である。階段情報表示画面は、階段拡大図G91および階段勾配情報G92から成り立っている。階段拡大図G91は、階段の形状および進行方向を示す図であり、階段の概略図上に階段の進行方向(登り/降り)を示す矢印
G910が描かれており、現在のビル名称および階数G911、誘導地点までの到達距離G912を含むものとする。階段勾配情報G92とは、階段の勾配を示す図であり、階段の勾配値G920および階段の勾配図G921から成り立っている。
以上の本発明の実施例では、画面の表示を切り替える処理について説明してきたが、画面切り替え時に音声出力を併用する処理も運転者に表示情報の変更を通知する上で有効である。この場合、画面切り替えを行った際に音声を鳴らすため、図5や図6における誘導音声出力関連処理(F27,F36,F40,F42)の後、目的地到達判定処理F98の直前に、画面変更判定処理および画面変更時音声出力処理を行う。画面変更判定処理
F43では、端末状態計測処理(F071)から目的地到達判定処理F98までの処理ループの間に画面変更が行われたか否かを判定し、表示画面が変更されていた場合には画面変更時音声出力処理によって、画面変更時の音声、例えば「コンパス画面に切り替えます」「交差点拡大図画面に切り替えます」などの音声を出力する。
本発明の別の実施例として、移動速度に応じて誘導画面とその表示タイミングを切り替える処理も可能である。例えば、低速走行中の自動車に対しては、レーン情報がある場合は、画面の詳細度が中程度のレーン情報表示画面を表示する。しかし、赤信号などにより停止した場合には、ユーザである運転手が落ち着いて画面を見ることができるため、画面の詳細度の高い交差点拡大図表示画面を表示する。逆に高速走行中の場合は、ユーザが画面から多くの情報を得ることが難しいため、画面の詳細度は低いが視認性の高い矢印画面を表示する。また更に、経路逸脱時かつ停止時には地図画面を表示するなどの処理を加えてもよい。この実施例では車速を元に画面を切り替えることにより、ユーザに対して柔軟に経路の情報を与えることが可能である。
小さい画面を持つ携帯情報端末においても、必要な情報をユーザに対して提供できるので、ナビゲーション端末用ソフトが搭載された携帯電話やPDA(Personal Digital
Assistance)などにより経路誘導を行う場合に特に有効である。
本発明の実施例におけるシステムの構成図である。 本発明の実施例における携帯情報端末の情報記録装置の構成図である。 本発明の実施例における経路誘導情報のデータ構造を表す図である。 本発明の実施例におけるナビシステムフローチャートである。 本発明の実施例におけるナビシステムフローチャートである。 本発明の実施例におけるナビシステムフローチャートである。 本発明の実施例における画面表示例である。 本発明の実施例における状態遷移図である。 本発明の実施例における状態遷移図である。 本発明の実施例における、歩行者への誘導を考慮したシステムの処理フローである。 本発明の実施例における階段情報画面である。
符号の説明
1…携帯情報端末、2…情報センタ、3…GPS用衛星群、6…通信キャリア、7…インターネット、8…プロバイダ、11…GPS用アンテナ、12…携帯情報端末側無線送受信装置用アンテナ、20…サーバシステム、21…ゲートウェイ、61…通信キャリア側無線送受信装置用アンテナ、100…CPU、101…情報記録装置、102…情報記憶装置、103…I/F、104…センサ、105…操作入力装置、106…ディスプレイ、107…GPS処理装置、108…無線送受信装置、109…音声出力装置。

Claims (2)

  1. 誘導経路探索手段を備えたサーバ装置に対して目的地に関する情報と現在位置とを送信し、前記サーバ装置から送られてくる経路探索結果を受信する通信手段と、前記現在位置を計測するための位置計測手段と、当該経路探索結果を誘導経路情報として記憶する記憶手段と、経路誘導のための画面表示を行う手段と、経路誘導のための音声出力を行う手段とを備え、前記経路誘導情報は経路の座標情報と共に経路を案内するための誘導情報を備え、前記記憶手段に格納された誘導経路情報に基づき該誘導経路を走行するための誘導画面を作成して経路誘導を行う通信型ナビゲーション装置において、
    前記位置計測手段により求めた現在位置と、前記誘導経路情報に含まれ、当該誘導経路上で次に到達する誘導地点との距離、または当該通信型ナビゲーション装置の移動速度に基づき、前記誘導地点と現在位置との距離が短くなるに従い、あるいは前記移動速度が遅くなるに従い、前記誘導情報に基づき作成される誘導画面の表示情報が詳細度を増すように前記生成された表示態様の異なる複数種類の誘導画面を切り替えて表示する誘導画面切り替え手段を有し、
    前記切り替える誘導画面は、少なくとも、前記誘導地点における進行方向を示す矢印表示画面と、前記誘導地点が複数のレーンを持っている場合に進むべきレーンを示すレーン表示画面と、前記誘導地点周辺の拡大図を含み、
    前記誘導画面切り替え手段は、前記誘導地点と現在位置との距離が短くなるに従い、あるいは前記移動速度が遅くなるに従い、矢印画面表示,レーン表示,拡大図表示の順番に表示画面を切り替えること
    を特徴とする通信型ナビゲーション装置。
  2. 請求項1に記載の通信型ナビゲーション装置において、
    更に音声出力手段を備え、
    前記誘導画面切り替え手段により前記誘導画面が切り替えられた際に、切り替えられた誘導画面の種類を前記音声出力手段により音声通知すること
    を特徴とする通信型ナビゲーション装置。
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