JP4500196B2 - 人体検知装置 - Google Patents
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Description
通常この種の人体検知装置では、透光材料で形成したセンサ窓を有するカバーの内側に人体検知センサを収容し、且つこれをセンサ窓に臨む位置に配置しておく。
本発明者等は、この人体検知装置を非接触スイッチに似た使い方をすべく、センサ窓に近接した位置を検知エリアの近限とするように検知エリアを設定したところ、以下のような問題の生ずることが判明した。
尚206は人体検知センサ200における発光部で、208は受光部である。
この問題は人体検知センサとして半導体位置検出素子を用い、受光部208への反射光の入射角度に基づいて検知対象(人体)までの距離を測定する測距式センサを用いたときに特に生じ易い。
またこの問題は、カバー202を設置現場において組み付けなければならない場合に特に問題となる。
尚、下記特許文献1には被測定物の故障診断等に用いられるセンサ保持具についての発明が示され、それにおいてAEセンサの検出部を、被検出部(測定対象)に対しスプリングにて押し付けるようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献1に開示のものは、センサを直接測定対象に接触させて始めて故障診断等が可能なものであり、またセンサの検出部を測定対象自体に当てて測定を行うものである点で本発明とは異なったものである。
弾性部材としてこのような金属ばねを用いれば、経年変化が少なく長期の間に人体検知センサとセンサ窓との間に隙間が生じてしまう問題も生じず、また弾性部材が容易に壊れず尚且つ安価である利点が得られる。
図1〜図4において、10は本実施形態のフラッシュバルブ装置で、下部のバルブユニット12,上部のコントローラユニット14(図4参照)、及びこれらを外側から覆うカバー16を有している。
バルブユニット12は、図4中左側面に接続口18が設けられており、そこに給水用配管の一部を成す継手管20が接続され、かかる継手管20が図1,図2に示しているようにバルブユニット12の左側面から左方に突出している。
尚この継手管20には止水栓22が一体に構成されている。
この手動操作部24は、停電時等の非常時においてこれを図中左向きに押込操作することで、バルブユニット12の弁部を開いて便器洗浄水を流出させるためのものである。
他方バルブユニット12の底面には排水用配管の接続口が設けられており、図4に示しているようにそこに排水用配管の一部を成す継手管25が図中下向きに突出する状態で接続されている。
ここで図4中前側の2つの固定ねじ28と、後側の2つの固定ねじ28とは、それぞれ左右の間隔が同じ間隔とされており、また図中左側の2つの固定ねじ28と、右側の2つの固定ねじ28とは何れも左右方向の同じ位置に設けられている。
そしてこれら4箇所の固定ねじ28によって、上部のコントローラユニット14が固定部26、即ちバルブユニット12に取付プレート30を介して取付固定されるようになっている。
これら締結部34には、固定ねじ28を挿通するためのU字状の切欠36が設けられており、取付プレート30は固定ねじ28の軸部をこれらU字状の切欠36に挿通させ、その状態で固定ねじ28を図4及び図6中下向きに締め込むことによって、バルブユニット12の固定部26に固定される。
尚U字状の切欠36は何れも同方向、即ち図4及び図5中右向きに開口するように形成されている。
このコントローラ38は透明なケースを有しており、その内部に正面の人体を検知するための人体検知センサ42と制御基盤とが内蔵されている。
この人体検知センサ42は正面の人体(使用者)を検知し、その検知時間の長短に応じて大便か小便かを判断し、これに応じて便器洗浄水の流出量を決定するためのものである。
ここで取付プレート48は、その基端が固定ねじ50にてコントローラ38に固定されている。
このカバー16の前面には、上記人体検知センサ42に対応したセンサ窓58が設けられており、またその頂面には手かざし用の人体検知センサ46に対応したセンサ窓60が設けられている。
ここでカバー16の頂面は、図3に示しているように前方に向って斜め下向きに傾斜した面とされており、センサ窓60もまた同様の傾斜面をなしている。
ここで各切欠64R,64Lはカバー16の下端に連続して設けられている。
これら切欠64R,64Lは給水用配管、ここでは継手管20をカバー16内からカバー16外に挿通可能な形状で形成されている。
この底プレート66は、図8に詳しく示しているようにカバー16の底面の開口をカバー16の内側で閉鎖する本体部68と、その両端の起立部70,72とを備えている。
一方の起立部70は、カバー16の切欠64R,64Lよりも僅かに大きく形成されており、カバー16の切欠64R,64Lを内側から閉鎖可能な形状とされている。
他方の起立部72は給水用配管、即ちここでは継手管20の挿通空間を形成する状態に、切欠64R,64Lをカバー16の内側から閉鎖する形状となしてあり、その上端に継手管20の外周に沿った半円形状の切欠74を有している。
尚この底プレート66はカバー16と同配色とされている。
これにより便器洗浄水が便器に向けて給水され、便器洗浄が自動的に行われる。
尚この実施形態のフラッシュバルブ装置10では、使用者がセンサ窓60の上方に手をかざし忘れた場合であっても、即ち使用者が洗浄操作をし忘れた場合であっても、使用者が便器から立ち去ることによって人体検知センサ42による人体検知、具体的には人体が立ち去ったことを検知して、コントローラ38から弁開信号が発せられ、これを受けてバルブユニット12が弁部を開いて自動的に便器洗浄水を便器に向けて給水する。
この人体検知センサ46は、カバー16の透光材料にて形成されたセンサ窓60に臨んで配置されており、発光部80から光を発光して検知対象(ここでは人の指)にて反射させ、その反射光を受光部82で受光して、その受光部82への反射光の入射角度に基づいて検知対象までの距離を検出する。
尚センサユニット44のケーシングの人体検知センサ46の上面もまた透光材料で形成されている。
また図9に示しているように遮蔽板84は、センサユニット44のケーシングに形成された挿入部86に先端を挿入させている。
ねじ51は、図9に示しているようにセンサユニット44に設けられたボス部54の挿通孔88を挿通して図中上向きに突き出しており、その突き出した端部に大径の頭部52を有している。
即ちセンサユニット44が、このコイルスプリング56によって下側から上向きに弾性支持されている。
その結果として、センサユニット44は人体検知センサ46、詳しくはケーシングの上面をカバー16に設けたセンサ窓60に弾性接触状態に当接させている。
図1〜図4はフラッシュバルブ装置10を左給水に対応させた場合を表しているが、バルブユニット12の取付けの向きを左右及び前後に逆転させることで、容易に右給水に対しても対応することができる。
図10及び図11は、その右給水に対応させた場合を表している。
この場合バルブユニット12から図中右向きに突出した給水用配管、具体的には継手管20がカバー16の右側面の切欠64Rを挿通して図中右向きに突出した状態となる。
左給水の場合には、カバー16の右側面の切欠64Rを内側から閉鎖していたU字状の底プレート66の起立部70が、今度は図中左側に位置した状態となって、カバー16の左側面の切欠64Lを内側から閉鎖した状態となる。
また他方の起立部72は、図1〜図4の左給水の場合にはカバー16の左側面の切欠64Lを、継手管20の挿通空間を形成する状態で内側から閉鎖した状態となるが、図10及び図11の右給水の場合には、この起立部72が図中右側に位置して、カバー16の右側面の切欠64Rを継手管20の挿通空間を形成する状態で、かかる切欠64Rをカバー16の内側から閉鎖した状態となる。
44 センサユニット(人体検知装置)
46 人体検知センサ
56 コイルスプリング(弾性部材)
60 センサ窓
80 発光部
82 受光部
84 遮蔽板
Claims (1)
- 透光材料で形成したセンサ窓を有するカバーの内側に、発光部と受光部とを有する人体検知センサを該センサ窓に臨む位置に収容して成る人体検知装置において、
前記人体検知センサを内蔵したセンサユニットを弾性部材にて前記センサ窓に向け付勢した状態に弾性支持し、該弾性部材にて該人体検知センサを該センサユニットの状態で該センサ窓に当接状態としてあり、
該センサユニットは、前記弾性部材を嵌装させた軸により、該弾性部材による付勢方向と直交方向に移動規制される状態に固定されていることを特徴とする人体検知装置。
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