JP4499875B2 - 内視鏡システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡検査を行う内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用分野においては内視鏡を用いて内視鏡検査を行う内視鏡システムが広く採用される。
特願平11−178870号には、操作者が内視鏡手術に使用する画像記録装置の設定を無意識に視認できるように、装置の電源投入後の起動処理が終了すると、選択されている入力映像信号、記録画像の圧縮率、現在の日付などの装置の設定が自動的に表示される画像記録装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特願平11−178880号の構成は、装置の電源を投入して起動処理が終了した際に操作者が装置の近くにいることを想定しており、その場合には確かに目的は達せられる。
【0004】
しかし、実際の手術室では看護婦が装置の準備を行っている間に術者は手洗い、術衣への着替えなどをしており、装置の起動処理終了時には装置の近傍にいない場合には術者は自動的に装置の設定を確認することができない。
【0005】
(発明の目的)
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、術者が無意識にしかも確実に装置の設定を知ることのできる内視鏡システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡システムは、内視鏡により得られた内視鏡画像に対して信号処理を施して出力する第1の内視鏡周辺装置と、前記第1の内視鏡周辺装置から出力される内視鏡画像を記録媒体に記録させるための処理、及び、前記第1の内視鏡周辺装置から出力される内視鏡画像に応じた観察画面を表示させるための処理を少なくとも行う第2の内視鏡周辺装置と、前記第1の内視鏡周辺装置においてホワイトバランス処理を行わせるための操作信号を出力するホワイトバランススイッチと、を有し、前記第2の内視鏡周辺装置は、前記ホワイトバランススイッチから出力される操作信号に基づき、前記第1の内視鏡周辺装置において前記ホワイトバランス処理が行われている期間中に、前記記録媒体に記録された記録画像を読み込むとともに、前記記録画像と前記記録画像の設定内容に関する情報とを前記観察画面に重畳した情報提供画面を生成して表示させることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の内視鏡システムの外観を示し、図2は信号処理装置及び画像記録装置の内部構成を示し、図3は画像記録装置の動作のフローチャートを示し、図4はモニタヘの画像記録装置の設定の表示例を示す。
本実施の形態は術者が特別な操作の必要がなく、確実に装置の設定を知ることができる(内視鏡システム或いはこれを構成する)画像記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の内視鏡システム1は患者の体内に挿入などして被検体の光学的な内視鏡画像を得る内視鏡2と、この内視鏡2に着脱自在に接続され、内視鏡2による光学的な内視鏡像を撮像し、電気信号に変換する撮像素子を内蔵するTVカメラ3と、このTVカメラ3により発生される電気信号に対する信号処理を行い、内視鏡画像の映像信号を生成する第1の内視鏡周辺装置としての信号処理装置4と、ライトガイドケーブル5を介して内視鏡2のライトガイドに照明光を供給する光源装置6と、信号処理装置4で生成された内視鏡画像を記録する第2の内視鏡周辺装置としての画像記録装置7と、この画像記録装置7からの映像信号が入力され、対応する内視鏡画像を表示するモニタ8とを有し、信号処理装置4、光源装置6、画像記録装置7及びモニタ8はカート9に搭載されている。
【0009】
内視鏡2は被検体に挿入するための挿入部11と、この挿入部11の後端に設けられた把持部12と、この把持部12の後端に設けられた接眼部13を有し、接眼部13にはTVカメラ3を着脱自在で装着することができる。
【0010】
また、内視鏡2の把持部12にはライトガイド口金が設けてあり、このライトガイド口金にライトガイドケーブル5の一端を着脱自在に接続し、ライトガイドケーブル5の他端のライトガイドコネクタ14を光源装置6に着脱自在で接続することにより、光源装置6からの照明光をライトガイドケーブル5を介して内視鏡2のライトガイドに供給し、挿入部11の先端側の照明窓に取り付けられたライトガイド先端面から供給された照明光を出射し、体内の患部等の被写体を照明する。
【0011】
照明された被写体は照明窓に隣接する観察窓に取り付けられた図示しない対物レンズにより結像され、リレーレンズ系などの像伝送手段で接眼部13側に伝送される。
【0012】
そして、接眼部13にTVカメラ3を装着することにより、TVカメラ3の内部の例えば電荷結合素子(CCD)などの固体撮像素子に結像され、光電変換される。この固体撮像素子はTVカメラ3から延出されたカメラケーブル15内の信号線と接続され、カメラケーブル15の端部のコネクタ16を信号処理装置4に着脱自在で接続することにより、固体撮像素子は信号処理装置4と電気的に接続される。
【0013】
図2に示すように、信号処理装置4には、固体撮像素子を駆動する固体撮像素子駆動回路21と、この駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される被写体を撮像した撮像信号に対する信号処理を行い、映像信号を生成する信号処理回路22と、内視鏡2、TVカメラ3、光源装置6による色のばらつきを補正させる初期設定を行う設定ボタンとなるホワイトバランススイッチ23と、信号処理回路22に接続され映像信号を出力するための出力コネクタ24と、ホワイトバランススイッチ23に接続されたホワイトバランス信号出力端子25が設けてある。
【0014】
ホワイトバランススイッチ23による操作信号は信号処理回路22に入力されており、内視鏡2やTVカメラ3の組み合わせによる色のばらつきを低減するため、ホワイトバランススイッチ23が押されたときに撮像されている画像が白色となるよう信号処理回路22が補正を行う。
【0015】
この信号処理装置4の出力コネクタ24からの出力信号、及びホワイトバランス信号端子25からのホワイトバランススイッチ23が操作されたことを示す信号は、画像記録装置7に入力され、前記特定の機能、つまり色のばらつきを低減する機能以外の処理を行うのに利用されるようになっている。
【0016】
画像記録装置7には、入力された映像信号に対し処理を施す映像信号入力部31と、映像入力部31の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器32と、A/D変換器32から出力される画像データを一時格納するフレームメモリ33と、フレームメモリ33内に書き込む文字を発生させるキャラクタージェネレータ34と、フレームメモリ33の動作をコントロールするフレームメモリコントローラ35と、フレームメモリ33の画像データをアナログ映像信号に変換するD/A変換器36と、このアナログ映像信号に処理を施す映像信号出力部37とを有し、この映像信号出力部37から出力される映像信号は映像出力端子から信号ケーブル38を経てモニタ8に出力されるようになっている。
【0017】
さらに、画像記録装置7は、画像記録など装置の動作を規定するソフトウエアプログラムを格納したROM41と、作業領域などに使用されるRAM42と、ROM41に格納されているソフトウエアにより画像記録装置7の制御を行うCPU43と、画像データを記録するための光磁気ディスク装置(MOドライブと略記)44と、このMOドライブをコントロールするSCSIコントローラ45と、例えば画像記録装置7のフロントパネルに設けられ、フレームメモリ33内のデータの記録を指示する記録スイッチ46a、記録画像の再生を指示する再生スイッチ46b、画像記録装置7の各設定を行う設定画面を起動するメニュースイッチ46cと、各スイッチやホワイトバランス信号出力端子25からのホワイトバランス操作信号が入力される入力端子に接続されたスイッチI/F47とを備える。
【0018】
上記ROM41、RAM42、CPU43、フレームメモリ33、フレームメモリコントローラ35、SCSIコントローラ45、スイッチI/F47はバスライン48によって互いに接続されている。
また、上記MOドライブ44には画像を記録する記録媒体としての光磁気ディスク(MOと略記)49が着脱自在で装着される。
【0019】
本実施の形態では電源を投入して、起動処理を行った後には、特定の機能の初期設定を行う待機状態となり、設定ボタンを操作するとその操作信号を受けて第1の内視鏡周辺装置としての信号処理装置4等は対応する処理を行い、かつその間に第2の内視鏡周辺装置としての画像処理装置7はその機能以外の例えば入力信号の形態、画像を記録する場合の圧縮率等を表示する処理を行うことにより、術者は内視鏡システム1を構成する周辺装置の設定状態などを確認できるようにしている。
【0020】
次に、本実施の形態における画像記録装置7の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
装置を手術室に設置し終えると看護婦が電源を投入する。画像記録装置7の電源が投入されると、CPU43はROM41からソフトウエアを読み出し、図3のステップS1の起動処理を行う。起動処理が終了すると、画像記録装置7は画像の記録、記録された画像の再生或いは装置の設定変更などを行うことが可能な状態になる。
【0021】
また、この状態ではTVカメラ3の撮像素子で撮像された撮像信号が信号処理装置4で信号処理され、この信号処理装置4で映像信号にされて画像記録装置7に入力され、内部のフレームメモリ33にフレーム周期で映像信号データ(画像データ)が書き込み/読み出しされ、モニタ8にはフレーム周期で動画が表示される。また、この状態になると、CPU43は各スイッチが操作されるのを待つ待機状態に移行する。
【0022】
つまり、ステップS2aの信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23の操作がありか(否か)、この操作が無い場合にはステップS2bの記録スイッチ46aの操作がありか(否か)、この操作が無い場合にはステップS2bの再生スイッチ46bの操作がありか(否か)、この操作が無い場合にはステップS2cのメニュースイッチ46cの操作がありか(否か)の判断を行い、これらのいずれの操作も行われない場合にはステップS2aに戻り、いずれかの操作が行われるのを待つ待機状態となる。
【0023】
術者の手術前の準備が整い手術を開始可能となると、術者は内視鏡2にガーゼなどの白い被写体を写した状態で、信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23を押す。ホワイトバランススイッチ23が操作されると、信号処理装置4の信号処理回路22にホワイトバランススイッチ操作信号が送られ、信号処理回路22は以後この時の色を基準に色補正して映像信号を出力するようになる。一方、画像記録装置7もホワイトバランススイッチ操作信号を受けると、ステップS3aの設定表示へと移行する。
【0024】
この状態では、映像信号入力部31、A/D変換器32で処理された白い内視鏡画像に、キャラクタジェネレータ34で作成された画像記録装置7の様々な設定を示す文字がフレームメモリーコントローラ35によって重畳され、フレームメモリ33に書き込まれる。その画像データがD/A変換器36、映像信号出力部37を通って、モニタ8に出力される。
【0025】
図4にステップS3aの設定表示における表示例を示す。表示される設定としては、選択されている入力信号の形態、画像を記録する場合の圧縮率、現在の日付、時刻などである。画像記録装置7にキーボードを接続可能とし、電源投入直後に看護婦により入力される患者名、症例、手技などの情報を表示するようにしても良い。
【0026】
しばらく時間が経過し、信号処理装置4のホワイトバランス処理が終了したころになると、フレームメモリコントローラ35は画像記録装置7の設定を重畳するのをやめ、内視鏡画像のみを表示するように制御され、画像記録装置7は待機状態に復帰する。
【0027】
待機状態において記録スイッチ46aが操作されると、画像を記録するステップS3bに移行し、終了すると待機状態に復帰する。再生スイッチ46bが操作されると、MO49に記録された画像を再生するステップS3cに移行し、終了すると待機状態に復帰する。また、メニュースイッチ46cが押されると、装置の設定が可能になるステップS3dに移行し、設定終了後に待機状態に復帰する。
【0028】
本実施の形態は以下の効果を有する。
ホワイトバランススイッチ23の操作は、手術に使用する滅菌された内視鏡2とTVカメラ3を組み合せた状態で行う必要があるため、必ず術者の準備が終了し手術を開始する直前に実行される。そのため、術者は必ずその場に居合わせる。
【0029】
また、信号処理装置4がホワイトバランス処理を行っている間は、何もすることが無く只待っているだけである。本実施の形態の構成では、術者がこの待ち時間の間に余分な操作をせず(無作為)に、内視鏡システム1を構成する画像記録装置7の設定を確認できるため、症例毎に確実に自分の所望の設定で画像を記録することが可能である。
【0030】
本実施の形態では、内視鏡システム1を構成する画像記録装置7で説明したが、画像記録装置7に限定するものではなく、ビデオプリンタなど信号処理装置4と組み合せて使用するあらゆる映像処理装置に応用できる。また、信号処理装置4自体をホワイトバランススイッチが押されたら、設定を表示するよう構成しても良い。
【0031】
記録装置に使用される記録媒体もMO49に限定されるものではなく、DVD(Digital Versatile Disc)、フロッピディスク、ハードディスクなどでも良い。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を図5ないし図7を参照して説明する。図5は本実施の形態の動作を示すフローチャートであり、図6はホワイトバランススイッチが操作された時以外の出力画像を示し、図7は信号処理装置のホワイトバランススイッチが操作されたときの画像記録装置の出力画像を示す。
本実施の形態は特別な操作を必要とせず、画像記録装置にセットされた記録媒体の内容を知ることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0033】
本実施の形態の構成は図1及び図2に示す第1の実施の形態と同じであるため、その説明を省略する。本実施の形態は、第1の実施の形態において特定の機能を持つ設定ボタンが操作されると、その機能の初期設定を行うと共に、その他にその特定の機能以外の機能に関する処理状態を変更、具体的には表示方法を変更して、特別な操作を行うことなく、記録画像の確認ができるようにしている。
【0034】
次に図5〜図7を参照して本実施の形態の作用を説明する。なお、第1の実施の形態と同様な部分は説明を省略する。
図5に示すように画像記録装置7は、起動処理であるステップS1が終わると、図6に示すように内視鏡画像を表示し、スイッチの操作を待つ待機状態に移行する。
【0035】
信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されると、内視鏡画像をの映像処理方法を変更、具体的には縮小及びシフト(移動)するステップS13が実行される。そして、モニタ8には図7に示すように縮小及びシフトした位置で内視鏡画像を表示する。ホワイトバランススイッチ23を操作した際は、ガーゼなど白い被写体が映っているだけであるため、内視鏡像が全画面に映し出す必要はない。
【0036】
次に、MO49内の最新の画像を読み出すステップS14が実行され、次に例えば図7に示すように内視鏡像が写っている以外の部分にA、B、C、Dで示す再生画像と、再生した画像が記録されたときの圧縮率、日付などのデータを読み出してその文字を出力画像に重畳するステップS15を実行する。
【0037】
そして、モニタ8には図7に示すように圧縮率等が表示される。信号処理装置4のホワイトバランス処理が終わるころになると、画像記録装置7は再生画像を重畳するのをやめ、図7のように内視鏡像のみを出力し、各スイッチが操作されるのを待つ待機状態へと復帰する。
その他の作用は図3のフローチャートと同様である。
【0038】
本実施の形態は以下の効果を有する。
ホワイトバランススイッチ23は手術直前に実行されるため、術者が意識することなく(特別な操作を行う必要がなく)MO49内の画像の中身を確認することが可能である。
【0039】
本実施の形態においては、MO49内の最近の記録画像を再生する例を示したが、それに限定するものではなく、画像記録装置7を記録の際、自動的に日付の名前のついたディレクトリに画像を記録するように構成しておき、MO49内にある日付ディレクトリを一覧表示するように構成するなど、MO49内のデータを自動的に表示するものであれば、同様な効果が得られるのは明白である。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を図8ないし図11を参照して説明する。図8は本発明の第3の実施の形態の内視鏡システムの外観を示し、図9は本実施の形態における集中制御装置の動作のフローチャートを示し、図10はホワイトバランススイッチ23が操作されたときの集中表示パネル57の表示を示しており、図11はホワイトバランススイッチ23が操作されたとき以外の集中表示パネル57の表示を示す。本実施の形態は内視鏡下手術に使用される各装置の設定を確認しやすくすることを目的とする。
【0041】
図8に示す本実施の形態の内視鏡システム51は図1の内視鏡システム1におけるトロリ9の他に、このトロリ9に搭載できない機器を搭載するための補助トロリ52が設けてあり、この補助トロリ52には患者に処置を施すための高周波を発生する電気メス53、患者の体内を気腹するために炭酸ガスを供給する気腹器54が搭載されている。
【0042】
また、トロリ9には信号処理装置4、光源装置6、画像記録装置7、モニタ8、電気メス53、気腹器54などを集中的に制御するための集中制御装置55が搭載されており、集中制御装置55と各装置は、制御信号を伝送する通信ケーブル56a、56b、…によってそれぞれ接続されている。
【0043】
通信ケーブル56i(i=a,b,…)は機器の設定や出力状況などのデータも送信可能であり、集中制御装置55には通信ケーブル56iで接続された全ての機器の設定や出力状況それらのパラメータを表示可能な集中表示パネル57が図示しないケーブルにより接続されている。この集中表示パネル57はトロリ9に固定されている。
【0044】
また、集中制御装置55には、通信ケーブル56iで集中制御装置55に接続された全ての機器の全ての機能を集中的に操作できる集中コントローラ58が接続されている。すなわち、集中コントローラ58には、信号処理装置4にホワイトバランス命令を出すホワイトバランススイッチ(図示せず)、電気メス53に対して出力のUP,DOWN命令を出す電気メス出力設定スイッチ(図示せず)、集中表示パネル57に全ての機器の全パラメータを表示させる設定表示スイッチ図示せず)などを備えている。
その他は第1の実施の形態と同様な構成であるため、同様の構成部分は同じ番号を付け、その説明は省略する。
【0045】
次に図9から図11を参照して本実施の形態の作用を説明する。
【0046】
各装置の電源が投入されると、集中制御装置55は図9に示すステップS21の起動処理を行った後、各装置と通信開始するステップS22を行う。通信を開始すると、手術中常に確認する必要がある情報、例えば図11に示すように電気メス53の出力の設定や気腹器54の設定圧、腹腔圧などのみを、集中表示パネル57に表示させるステップS23を実行し、集中コントローラ58のスイッチが操作されるのを待つ待機状態に移行する。
【0047】
術者の準備が整うと、集中操作コントローラ58を操作して信号処理装置4にホワイトバランス動作を行わせる。ホワイトバランス動作を行わせると同時に、集中制御装置55は図10に示すように、TVカメラ3の画質の設定、光源装置6の明るさの設定、電気メス53の出力の設定、気腹器54の設定、画像記録装置7の記録時の設定など、接続された全ての機器の設定を集中表示パネル57により表示するステップS25aを実行する。
【0048】
集中制御装置55からの命令を受けた信号処理装置4がホワイトバランス動作を終了したことを、通信ケーブルによって集中制御装置55に知らせてくると、集中制御装置55は再び図11のように常に必要な設定のみを集中表示パネル57に表示させ、集中コントローラ58の各スイッチが操作されるのを待つ待機状態に戻る。
【0049】
また、待機状態においては、ホワイトバランススイッチ以外のスイッチが操作されたかをステップS24bで判断し、ホワイトバランススイッチ以外のスイッチが操作されると、ステップS25bに示すようにそのスイッチに応じて各装置の制御を行い、その後待機状態に戻る。
【0050】
本実施の形態は以下の効果を有する。
術前に必ず行われるホワイトバランス動作が行われると、全ての機器の設定が表示されるため、余分な動作することなく各装置の設定を知ることができ、またホワイトバランス動作が終了すると、常に監視が必要な設定のみが表示されるため、装置の設定の確認が容易である。
【0051】
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態を図12及び図13を参照して説明する。図12は本発明の第4の実施の形態における信号処理装置及び画像記録装置の構造を示し、図13は本実施の形態の動作を示すフローチャートである。本実施の形態は手術後との画像を分類して記録することにより、画像の識別を容易にすることを目的とする。なお、第1実施の形態と同じ構成要素には同じ番号を付け、その説明を省略する。
【0052】
図12に示すように本実施の形態における信号処理装置4は第1の実施の形態と同様の構成であり、また画像記録装置7′は図2の画像記録装置7において、さらに手術開始スイッチ46dと手術終了スイッチ46eが設けられており、手術開始スイッチ46dと手術終了スイッチ46eはスイッチI/F47に接続されており、手術開始スイッチ46dが操作された信号は信号処理装置4のホワイトバランススイッチ信号出力端子25に入力され、信号処理回路22に伝達されるよう構成されている。その他は図2の画像記録装置7と同様の構成である。
【0053】
次に本実施の形態の作用を説明する。
図13に示すように電源が投入されると、画像記録装置7′は最初のステップS31の起動処理を実行する。その後にステップS32の手術開始スイッチ46dの操作待ちの状態となる。術者は準備が整い手術を開始する前に、内視鏡2の先端にガーゼなどの白い被写体を置いた状態で、画像記録装置7′の手術開始スイッチ46dを操作する。すると、画像記録装置7′は信号処理装置4へホワイトバランス命令を送信する(ステップS33)。
【0054】
信号処理装置4は信号を受け取るとホワイトバランス動作を行う。その間に、画像記録装置7′はMO49内にディレクトリを作成するステップS34を行い、その後各スイッチが操作されるのを待つ待機状態へと移行する。
【0055】
この待機状態で、記録スイッチ46aが操作されると、作成したディレクトリ内に画像の記録を実行するステップS36bを実行して待機状態に戻る。また、待機状態で再生スイッチ46bが操作されたかの判断(ステップS35c)で、再生スイッチ46bが操作されると、ステップS36cの再生動作を実行して待機状態に戻る。
【0056】
また、待機状態でメニュースイッチ46cが操作されたかの判断(ステップS35d)で、メニュースイッチ46cが操作されると、ステップS36dの設定動作を実行して待機状態に戻る。
【0057】
また、待機状態で手術終了スイッチ46eが操作されたかの判断(ステップS35a)で、手術終了スイッチ46eが操作されるとステップS32に戻る。
【0058】
本実施の形態は以下の効果を有する。
ホワイトバランスを行うために症例毎に操作される手術開始スイッチ46dが操作されると、自動的にMO49内にディレクトリを作成し、以後の画像を記録するため、パーソナルコンピュータでMO49内の画像を見る際に、手術毎に画像が分類されていて画像の検索が容易である。
【0059】
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態を図14を参照して説明する。図14は本実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態は無駄な電力を消費しない内視鏡装置を提供することを目的とする。
本実施の形態は第1の実施の形態と同じ構成のため、その説明を省略する。
【0060】
次に図14を参照して本実施の形態における画像記録装置7の動作を説明する。
【0061】
電源が投入されると、起動処理を行うステップS41を実行する。その後、CPU43がMOドライブ44を省電カモードにするよう制御するステップS42を実行する。
【0062】
具体的には、通常MOドライブ44にMO49が挿入されている間はMO49のディスクは連続回転しているが、省電カモードでは一定期間ディスクヘのアクセスがないと回転が停止される。
【0063】
この間、MOドライブ44のディスク回転用モータが停止するため、画像記録装置7の消費電力は低く押さえられる。次にステップS43の信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されるのを持ち、ホワイトバランススイッチ23が操作されると、MOドライブ44を省電力モードを解除して通常モードヘ移行させるステップS44を実行する。
【0064】
次に、各スイッチが操作されるのを待つ待機状態となる。この待機状態で記録スイッチ46aが操作されたかの判断(ステップS45a)に対し、記録スイッチ46bが操作されると、ステップS46aの記録動作が実行され、この場合MOドライブ44は常に回転しているため即座に画像が記録される。(省電力モードの場合にはディスクの回転が停止している状態で記録スイッチ46bが押されたら、ディスクが回転し回転が安定するまで記録動作に移行できず記録に時間がかかってしまう)。この記録動作を行った後、待機状態に戻る。
【0065】
また、待機状態で再生スイッチ46bが操作されたかの判断(ステップS45b)に対し、再生スイッチ46bが操作されると、ステップS46bの再生動作が実行され、その後、待機状態に戻る。
【0066】
また、待機状態でメニュースイッチ46cが操作されたかの判断(ステップS45c)に対し、メニュースイッチ46cが操作されると、ステップS46cの設定動作が実行され、その後、待機状態に戻る。
【0067】
本実施の形態は以下の効果を有する。
既に説明した通り装置の電源投入後すぐに手術が開始される訳ではない。本実施の形態の画像記録装置7は電源が入されてから実際に手術が開始されるまでは、省電力モードで動作するため消費電力を低く押さえることが可能である。
【0068】
画像記録装置7を例示したが、画像記録装置7に限定するものではなく、例えば印加する電圧によりランプの明るさを制御する光源装置において同様の構成を採用し、電源投入後信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されるまでは印加電圧を自動的に低く設定するようにすれば、同様の効果が得られるばかりか、ランプの寿命が延びるという効果も得られる。画像記録装置7、光源装置6以外にも、内視鏡手術に使用する装置ならば、同様の構成を採用することにより、電源投入から手術開始までの時間の消費電力を押さえることが可能である。
【0069】
(第6の実施の形態)
次に本発明の第6の実施の形態を図15ないし図18を参照して説明する。図15は本実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャートを示し、図16(A),(B)は細い挿入部径の内視鏡を使用した場合の出力画像例を示し、図17はメモリに格納される内視鏡画像とマスク形状を示し、図18は長方形状のマスクを用いて内視鏡画像とマスク形状を格納する様子を示す。本実施の形態は内視鏡のマスク部分のノイズが目立たず内視鏡画像が見易く、画像を記録する場合に記録速度の速い画像記録装置を提供することを目的とする。
【0070】
本実施の形態は第1の実施の形態と同じ構成のため、その説明を省略するが、本実施の形態の画像記録装置7では画像を記録する際にJPEG圧縮して画像を記録するモードの他、非圧縮で画像を記録するモードが設けられている。
【0071】
次に図15を参照して本実施の形態の作用を説明する。
図15は本実施の形態における画像記録装置7の動作を示す。起動処理を行うステップS51が終了すると、各スイッチが操作されるのを待つ待機状態に移行する(ステップS52a、52b、52c、52d)。
【0072】
TVカメラ3に接続される内視鏡2の挿入部11の径が小さい場合には、リレーレンズ系などで構成された像伝送手段の径が小さく、接眼部13に設けられたマスクが撮像されてしまうため、内視鏡2は挿入部11の径によって、モニタ8に内視鏡画像を写したときに実際には画像が出ない部分(マスク部)の大きさが異なる。
【0073】
図16(A)、図16(B)は細い挿入部径の内視鏡2を使用した場合の出力画像を示す。中央の内視鏡画像部分の周囲はマスク部で覆われる。マスク部は通常反射を防ぐため黒色である。
術者が内視鏡2の先端に白い被写体を置き、信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されると、ステップS53aのマウスク部の認識処理を行う。
【0074】
つまり、ホワイトバランススイッチ23が操作されると、画像記録装置7はフレームメモリ33内のデータをある決めた輝度データと比較し、その輝度より低い部分をマスクと判定する処理を実行する。その後、マスク部と判定された部分と同じ形状を一定の黒レベルにしたマスクデータを作成して、RAM42に格納するステップS54aを実行する。
【0075】
次に、フレームメモリ33内のデータにマスクデータを書き込み、図17に示すように内視鏡画像とマスク形状を合成しフレームメモリ33に格納するようフレームメモリコントローラ35を制御するステップS55aが実行される。
【0076】
以後、マスク部はRAM42に作成されたマスクデータに置き換えられて出力されるようになる。その後、待機状態に戻る。
【0077】
待機状態から記録スイッチ46aが操作されると、まずステップS53bに示すように圧縮/非圧縮のモードに関わらずマスク部をJPEG圧縮し、さらに続くステップS54bで、そのマスクデータを記録する。次に、ステップS55bに示すように内視鏡画像の部分を圧縮モードの場合には圧縮して、非圧縮モードの場合に圧縮せずに記録する。その後、待機状態に戻る。
【0078】
待機状態から再生スイッチ46bが操作された場合には、マスクデータ、内視鏡データをそれぞれ伸長するステップS53cを実行した後、内視鏡像とマスクを合成(ステップS54c)して再生を行う。その後、待機状態に戻る。
【0079】
また、待機状態からメニュースイッチ46cが操作された場合には、ステップS53dの設定動作を行った後、待機状態に戻る。
【0080】
本実施の形態は以下の効果を有する。
TVカメラ3で撮像されたマスク部の信号も、画像記録装置7内の映像信号入力部31に入力された後、A/D変換32でデジタルデータに変換されるが、変換の際デジタルデータの最下位1ビットの値はちょっとした信号振れにより変動してしまう。
【0081】
マスク部は通常黒色のため、この最下位1ビットの変動により、画像記録装置7の出力画像ではマスク部にノイズがのったような画像になってしまう場合がある。本実施の形態では、マスク部を自動的に判別して同一の値に置き換えるため、そのような変動の影響を受けずノイズのように見えることがない。そのため、マスク部の映像が奇麗で、内視鏡画像の観察に集中することができる。
【0082】
また、信号処理装置4のホワイトバランスが行われている際には、被写体は白であり、内視鏡画像が映し出させれる部分は白のデータであるため、確実にマスク部を判定できる。
【0083】
加えて、内視鏡画像を高画質で記録するために非圧縮モードが選択されている場合でも、画質が圧縮率に無関係なマスク部は圧縮されて記録されるため、画像データを小さくすることができ、MO49への記録容量を削減できると同時に、記録速度も早くすることができる。
【0084】
本実施の形態では、マスク部をJPEG圧縮して記録する構成を示したが、圧縮方法はLHAなど他の方法でもよく、また、マスクデータとして図18に示すとおり、長方形の黒データを記録しておき、合成の際に内視鏡画像をマスクデータに上書きするように構成しても良い。このように構成すれば、マスクデータは内視鏡に関わらず一定のため、特に毎回保存する必要もなく、さらに記録時間の短縮に繋がる。
【0085】
(第7の実施の形態)
次に本発明の第7の実施の形態を図19及び図20を参照して説明する。図19は本実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャートであり、図20は内視鏡画像を表示面一杯に拡大表示する様子を示す。本実施の形態は異なる挿入部径の内視鏡像を記録しても、パーソナルコンピュータで画像を編集、利用する際に、常に同じ大さの内視鏡像を得ることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【0086】
本実施の形態は第1の実施の形態と同じ構成のため、その説明を省略するが、本実施の形態の画像記録装置7では画像を記録する際に常に実内視画像の大きさが一定になるように記録するモードが設けられている。
【0087】
次に本実施の形態の作用を説明する。
図19のフローチャートは本実施の形態の画像記録装置7の動作を示す。電源を投入すると起動処理を行うステップS61を実行し、各スイッチが操作されるのを待つ待機状態に移行する(ステップS62a、62b、62c、62d)。
この状態で信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されると、ステップS63aのマスク部の認識処理を行う。
【0088】
つまり、ホワイトバランススイッチ23が操作されると画像記録装置7はフレームメモリ33内のデータをある決めた輝度データと比較し、その輝度より低い部分をマスクと判定し低い部分をマスク部と認識する処理を実行する。
【0089】
次に、図20に示すようにその右側の内視鏡画像を矢印で示すようにその内視鏡画像がモニタ8に一杯に写る倍率の計算を実行し、待機状態に戻る。
待機状態で記録スイッチ46aが操作されると、図20に示すように計算の結果求めた倍率に画像を拡大する処理(ステップS63b)を行った後、その画像をMO49へ記録する(ステップS63b)。その後、待機状態に戻る。
【0090】
また、待機状態で再生スイッチ46bが操作されると、再生する動作(ステップS63c)を行った後、待機状態に戻る。
また、待機状態でメニュースイッチ46cが操作された場合には、ステップS63dの設定動作を行った後、待機状態に戻る。
【0091】
本実施の形態は以下の効果を有する。
実内視鏡画像の大きさが常に一定になるよう画像を記録するモードがあるため、パーソナルコンピュータで決めれたフォーマットの文書ファイルなどに画像を貼り付ける際に、画像毎に実内視鏡画像を切り出して拡大縮小して貼り付ける必要がなく、常に一定の倍率で貼り付ければ良いので簡単である。
【0092】
実内視鏡画像をモニタ8に一杯になるよう拡大して記録する例を示したが、何段階かに画像の大きさを設定できるようにしておき、ホワイトバランススイッチ23が操作されたらマスクの大きさを認識し、設定した大きさに自動的に拡大、縮小して記録するように構成しても、同様な効果が得られる。
【0093】
(第8の実施の形態)
次に本発明の第8の実施の形態を図21を参照して説明する。図21は本実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態は異なる挿入部径の内視鏡画像を記録しても、記録画像のデータの大きさを一定にすることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
本実施の形態は第1実施の形態と同じ構成のため、その説明を省略する。
【0094】
次に本実施の形態の作用を説明する。
図21のフローチャートは本実施の形態の画像記録装置7の動作を示す。電源を投入すると起動処理を行うステップS71を実行し、各スイッチが操作されるのを待つ待機状態に移行する(ステップS72a、72b、72c、72d)。
この状態で信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されると、ステップS73aのマスク部の認識処理を行う。
【0095】
つまり、画像記録装置7はフレームメモリ33内のデータをある決めた輝度データと比較し、その輝度より低い部分をマスクと判定する処理を実行する。
次に、マスク部の大きさによって画像データの大きさが一定となるよう画像を記録する際の圧縮率を決定するステップS74aを実行する。その後、待機状態に戻る。
【0096】
待機状態で記録スイッチ46aが操作されると、計算の結果求めた圧縮率で画像を圧縮(ステップS74b)した後、MO49への記録を行う(ステップS75b)。その後、待機状態に戻る。
【0097】
また、待機状態で再生スイッチ46bが操作されると、再生する動作(ステップS73c)を行った後、待機状態に戻る。
また、待機状態でメニュースイッチ46cが操作された場合には、ステップS73dの設定動作を行った後、待機状態に戻る。
【0098】
本実施の形態は以下の効果を有する。
効率良く圧縮される黒一色のマスク部を認識して、自動的に画像データが一定の大きさとなるよう圧縮率を決定して画像を記録するため術者がパーソナルコンピュータで画像を取り扱う際に常に同じ感覚で(データ量、処理速度など)行うことができる。
【0099】
記録する画像は、静止画でも、動画像でもよく、信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作により画像のデータがほぼ一定になるよう制御するよう構成すれば、同様の効果が得られる。
【0100】
(第9の実施の形態)
次に本発明の第9の実施の形態を図22を参照して説明する。図22は本実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態は異なる挿入部径の内視鏡画像を記録しても、記録画像の画質を一様にできる画像記録装置を提供することを目的とする。
本実施の形態は第1実施の形態と同じ構成のため、その説明を省略する。
【0101】
次に本実施の形態の作用を説明する。
図24のフローチャートは本実施の形態の画像記録装置7の動作を示す。電源を投入すると起動処理を行うステップS81を実行し、各スイッチが操作されるのを待つ待機状態に移行する(ステップS82a、82b、82c、82d)。
この状態で信号処理装置4のホワイトバランススイッチ23が操作されると、ステップS83aのマスク部の認識処理を行う。
【0102】
つまり、画像記録装置7はフレームメモリ33内のデータをある決めた輝度データと比較し、その輝度より低い部分をマスクと判定する処理を実行する。
次に、マスク部の大きさによって使用されている内視鏡を判定し、例えば細い内視鏡の場合には輝度のパラメータを上げて記録する等、記録画質の調整設定するステップS84aを実行する。その後、待機状態に戻る。
【0103】
待機状態で記録スイッチ46aが操作されると、計算の結果求めた画質に調整(ステップS83b)し、その調整された画質の画像を圧縮した後、MO49への記録を行う(ステップS84b)。その後、待機状態に戻る。
【0104】
また、待機状態で再生スイッチ46bが操作されると、再生する動作(ステップS83c)を行った後、待機状態に戻る。
また、待機状態でメニュースイッチ46cが操作された場合には、ステップS83dの設定動作を行った後、待機状態に戻る。
【0105】
本実施の形態は以下の効果を有する。
画像が暗くなりがちな挿入部径の細い内視鏡の画像を記録した場合、自動的に明るく補正して記録を行うため、術者がパーソナルコンピュータで画像を利用する際、画質の補正が不要である。
【0106】
[付記]
1.内視鏡画像等を表示する表示手段を備えた内視鏡システムにおいて、
ある特定機能の初期設定を行う設定ボタンと、
前記設定ボタンの操作信号を受信する手段を備え、
操作信号により前記特定機能の初期設定を実行する内視鏡周辺装置と、
操作信号により前記特定機能以外の機能に関する処理状態を変更する前記内視鏡周辺装置もしくは第2の内視鏡周辺装置と、
を備えることを特徴とする内視鏡システム。
【0107】
2.操作信号により前記特定機能以外の機能に関する処理状態を一時的に変更する内視鏡周辺装置を備えることを特徴とする付記1に記載の内視鏡システム。3.操作信号により前記第2の内視鏡周辺装置が処理状態を通常手術で使用される状態に変更することを特徴とする付記1に記載の内視鏡システム。
4.内部に内視鏡の映像信号の処理回路を備え、操作信号により内視鏡画像の映像処理方法を変更する内視鏡装置を備えることを特徴とする付記1〜3に記載の内視鏡システム。
【0108】
5.前記内視鏡の映像信号の処理回路を備える内視鏡周辺装置が、操作信号により映像信号のうち内視鏡の実画像部分の大きさを変更して出力することを特徴とする付記4に記載の内視鏡システム。
6.前記内視鏡の映像信号の処理回路を備える内視鏡周辺装置が、操作信号により内視鏡の映像信号に内視鏡手術に使用するいずれかの装置の設定を示す情報を重畳して出力することを特徴とする付記4、5に記載の内視鏡システム。
【0109】
(付記5〜6に対する従来技術)
特開平10−155737には、内視鏡が変更されても内視鏡像に文字情報が重なって観察を妨げないように、電子内視鏡の内部に設けられたCCDの種別を示す種別情報を読み込み、重畳する文字情報を内視鏡画像にかからないように出力信号を制御する電子内視鏡装置が開示されている。
【0110】
(付記5〜6に対する先行技術の欠点)
特開平10−155737の構成は、電子内視鏡がCCDの識別情報を有しており、その電子内視鏡が接続され、かつその情報を読み取ることが可能な装置では確かに有効である。しかし、内視鏡下外科手術に使用される内視鏡、TVカメラにおいては、多くの場合内視鏡とTVカメラは着脱自在となっており、手術の目的により様々な挿入部径の内視鏡がTVカメラに取り付けられて使用される。つまり、TVカメラ(CCD)は同一であっても、取り付けられ内視鏡によって、内視鏡画像の大きさが異なる。この場合には、特開平10−155737の構成では当初の目的が達せられない。
【0111】
7.前記設定ボタンが信号処理装置のホワイトバランスを行うスイッチであることを特徴とする付記1〜6に記載のの内視鏡システム。
8.前記内視鏡の映像信号の処理回路を備える内視鏡周辺装置が、画像記録装置であることを特徴とする付記4〜7に記載の内視鏡システム。
9.前記画像記録装置が、操作信号により画像記録装置内の記録媒体の情報を内視鏡の映像信号に重畳して出力するとを特徴とする付記8に記載の内視鏡システム。
【0112】
10.前記記録媒体の情報が、記録媒体の使用率、画像、ディレクトリ名、ファイル名、記録日時、記録者のいずれかの情報を含むことを特徴とする付記9に記載の内視鏡システム。
【0113】
11.前記操作信号により、第2の内視鏡周辺装置が消費電力を変更することを特徴とする付記3〜10記載の内視鏡装置。
12.前記内視鏡の映像信号の処理回路を備える内視鏡周辺装置が、操作信号における映像信号の輝度レベルを基準となる輝度レベルと比較処理を行い、結果を装置内のメモリに記録することを特徴とする付記1〜11に記載の内視鏡システム。
【0114】
13.前記内視鏡周辺装置が操作信号により映像信号の一部の輝度レベルを変更して出力することを特徴とする付記1〜12に記載の内視鏡システム。
14.前記内視鏡周辺装置が画像記録装置であり、操作信号により記録する画像の大きさを変更することを特徴とする付記1〜13に記載の内視鏡システム。
【0115】
(付記12〜14に対する従来技術)
特開昭60−203232には、有効な内視鏡画像データ部分のみを切り出して記録することにより無駄に記録容量が使われないように、特殊なライトガイドにより有効な内視鏡画像データを判別可能とした内視鏡装置が開示されている。
(付記12〜14に対する先行技術の欠点)
特開昭60−203232の構成は、高価な特殊なライトガイドを用意する必要がある。一方、簡単に切り出しを行うには、画像うちマスクの部分である黒部分のみを切り出せば良いが、このような構成では実画像の黒の部分も削除されてしまう可能性がある。
【0116】
(付記12〜14の目的)
付記12〜14は、簡単な構成で有効に画像を記録することができる内視鏡システムを提供することである。
(付記12〜14の作用)
内視鏡画像の有効部分を簡単な構成で確実に判別して、自動的に画像に処理を加えるという作用を持つ。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、術者がホワイトバランススイッチを操作することで、内視鏡システムを構成する内視鏡周辺装置の情報を特別の操作を行うことなく確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡システムの外観図。
【図2】信号処理装置及び画像記録装置の内部構成を示すブロック図。
【図3】画像記録装置の動作のフローチャート図。
【図4】モニタヘの画像記録装置の設定の表示例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャート図。
【図6】ホワイトバランススイッチが操作された時以外の出力画像を示す図。
【図7】信号処理装置のホワイトバランススイッチが操作されたときの画像記録装置の出力画像を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の内視鏡システムの外観図。
【図9】本実施の形態における集中制御装置の動作のフローチャート図。
【図10】ホワイトバランススイッチが操作された時の集中表示パネルの表示を示す図。
【図11】ホワイトバランススイッチが操作されたとき以外の集中表示パネルの表示を示す図。
【図12】本発明の第4の実施の形態における信号処理装置及び画像記録装置の構造を示すブロック図。
【図13】本実施の形態の動作を示すフローチャート図。
【図14】本発明の第5の実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャート図。
【図15】本発明の第65の実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャート図。
【図16】細い挿入部径の内視鏡を使用した場合の出力画像例を示す図。
【図17】メモリに格納される内視鏡画像とマスク形状を示す図。
【図18】長方形状のマスクを用いて内視鏡画像とマスク形状を格納する様子を示す図。
【図19】本発明の第7の実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャート図。
【図20】内視鏡画像を表示面一杯に拡大表示する様子を示す図。
【図21】本発明の第8の実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャート図。
【図22】本発明の第9の実施の形態における画像記録装置の動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム
2…内視鏡
3…TVカメラ
4…信号処理装置
6…光源装置
7…画像記録装置
8…モニタ
11…挿入部
21…個体撮像素子駆動回路
22…信号処理回路
23…ホワイトバランススイッチ
24…出力コネクタ
25…ホワイトバランス信号出力端子
31…映像入力部
32…A/D変換器
33…フレームメモリ
41…ROM
42…RAM
43…CPU
44…MOドライブ
47…スイッチI/F
46a…記録スイッチ
46b…再生スイッチ
46c…メニュースイッチ
49…MO
Claims (2)
- 内視鏡により得られた内視鏡画像に対して信号処理を施して出力する第1の内視鏡周辺装置と、
前記第1の内視鏡周辺装置から出力される内視鏡画像を記録媒体に記録させるための処理、及び、前記第1の内視鏡周辺装置から出力される内視鏡画像に応じた観察画面を表示させるための処理を少なくとも行う第2の内視鏡周辺装置と、
前記第1の内視鏡周辺装置においてホワイトバランス処理を行わせるための操作信号を出力するホワイトバランススイッチと、
を有し、
前記第2の内視鏡周辺装置は、前記ホワイトバランススイッチから出力される操作信号に基づき、前記第1の内視鏡周辺装置において前記ホワイトバランス処理が行われている期間中に、前記記録媒体に記録された記録画像を読み込むとともに、前記記録画像と前記記録画像の設定内容に関する情報とを前記観察画面に重畳した情報提供画面を生成して表示させることを特徴とする内視鏡システム。 - 前記第2の内視鏡周辺装置は、前記ホワイトバランス処理の終了後において、前記観察画像を前記情報提供画面の代わりに表示させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
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