JP4499078B2 - スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば本体部と重合部とを重合面方向にスライド移動自在に重合連結し、互いに重合した閉塞状態から重合部をスライドさせて開放状態とするスライド装置並びにこのスライド装置を用いた携帯電話,モバイルなどの電子機器に関するものである。
例えば従来の折り畳み式の携帯電話は、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を下側となる本体部の上面側に設け、この操作部のキー操作などにより所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を上側となる重合部の伏面側(重合側)に設け、この本体部と重合部とをヒンジ装置を介して連結して、本体部と重合部とを二つ折り重合して操作部を重合部により隠蔽した折り畳み閉塞状態から、ヒンジ装置により重合部を起伏回動して反転し、操作部とディスプレイ部とが露出した開放状態に切り替えできるように構成している。
そのため、従来このような起伏回動する重合部で本体部の操作部を覆う電子機器においては、折り畳み重合してコンパクト化できるものの操作部を隠蔽した重合状態ではディスプレイ部も隠蔽してしまう構造となり、コンパクト化した状態での使用が制限されざるを得なく不便である場合も多い。
また、操作部を操作する場合には、ディスプレイ部を設けた重い重合部を立ち起こし反転回動させなければならず、この開閉動作(特に開放動作)をさせずらい欠点もある。
そこで、起伏回動により開閉動作するのではなく、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動して開閉動作するように構成すれば、重合部の上側面にディスプレイ部を設けることもできるし、また、本体部にディスプレイ部と操作部とを設け、この双方あるいは操作部のみをスライド開閉フリップとなる重合部で覆うことができ、例えば不使用時あるいはキー操作不要時に誤作動防止のために重合部で操作部を覆うことができ、またこの重合閉塞状態においても、言い換えるとたとえ重合部を本体部に重合して操作部を隠蔽したコンパクト化状態においても、ディスプレイ部が上側に露出配設され、ディスプレイ部を視認したり、機能させたりすることが可能となり、また重合した状態から操作部及びディスプレイ部を露出した状態に切り替える場合は、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動することで行なえるため、この開放動作(操作部の露出動作)も非常に容易に行なえ、機器装置として使用用途が広がり、しかも前記開閉動作も容易となる携帯電話,モバイルなどの電子機器となる。
また、このようにスライド開閉方式に構成する場合には、本体部と重合部とをスライド移動自在に連結するスライド装置を用いることになるが、本体部の操作部を重合部で隠蔽した重合閉塞位置と、重合部を位置ズレするように前後方向へスライド移動させて操作部を露出させたスライド開放位置とで位置決め保持(閉じ付勢や開き付勢あるいはクリック係合)するように構成することが望ましい。
しかし、携帯電話やモバイルなどの携帯形で片手で開閉スライドさせる電子機器の場合は特に、持った手の親指で重合部を前後方向に押動してスライド移動させるため、開閉スライド操作がしづらいし、この操作を単にスムーズにして軽い力で行うことができるようにしたのでは、スライド装置を用いてクリック係合させたり閉じ付勢や開き付勢が所定のスライド位置で生じるように構成したり、またロックを外すと一挙に自動的にスライド移動するのではなく手を離した位置で止まりふらつくことなく適度なスライド抵抗によってフリーストップが実現できるように構成することはできない。
特開2004−186854号公報
本発明は、このような問題を解決すべく試行錯誤を繰り返し、単にスライド開放位置まで単純に直線的にスライド移動させるのは開閉スライド操作しにくいとの前記問題点を見出し、発想の転換を図ってこれを解決し、しかもこれまで通りクリック係合やスライド付勢を生じさせたり、フリーストップなども実現可能な構成であって、且つ容易に手に持った指でスムーズに指に大きな負担をかけることなく開閉スライド移動させることが可能な画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
例えば、一の部材と他の部材とを重合面方向にスライド移動させるスライド装置において、仮に重合閉塞位置(スライド開始前の初期位置)やスライド開放位置(最大スライドのスライド終了位置)などにロック機構を設けずとも、簡単な構成によって例えばスライド閉じ付勢がなされ、しかも所定長開放スライドさせると逆に自動的に開放方向に開き付勢が生じ、スライド移動端部で夫々付勢されて保持させることができるクリック機構を設けたり、あるいはスライド途中で所望のスライド抵抗が生じるように構成することもでき、また所定のスライド途中位置で係合クリックさせるように構成することもでき、また設計によっては手を放しても自動的にスライド開放するように閉じ付勢と開き付勢の双方を各範囲で夫々生じさせるように構成することができる画期的なスライド装置であって、しかも、手に持った指で直線的でなく迂回スライド移動させて開閉スライド移動することにより、軽い指の力で効率良くスムーズにスライド移動でき、その操作する指に指の屈伸や指のつけ根を支点とした回動以外の不自然な慣れない方向への屈伸や押動による負担がかかりにくく、簡易な構成で製作可能なため量産性に秀れるなど極めて画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と第二部材2とを重合面方向にスライド移動自在に重合連結するスライド装置であって、前記第一部材1若しくは前記第一部材に設ける第一連結部1Aに重合面と平行に回動する回動板3を回動自在に設け、この回動板3の回動軸部4と離れた位置に設けた回動作動連結部5を前記第二部材2若しくは前記第二部材2に設ける第二連結部に連結して、前記第一部材1に対して相対的に前記第二部材2が、重合面方向の一方向に直線的にスライド移動せずに前記回動板3の回動に対応して回動スライド移動して前記一方向のスライド移動位置に迂回スライドするように構成したスライド装置であって、前記第一部材1若しくは前記第一部材に設ける前記回動板3と、この回動板3の前記回動軸部4と離れた位置に設けられ前記第二部材2若しくは前記第二部材2に設ける前記第二連結部に設ける前記回動作動連結部5とから成る迂回スライド機構6を、前記迂回スライドさせるスライド方向に複数並設するか、若しくは前記迂回スライド機構6と、この迂回スライドをガイドする弧状のガイド溝7Aとこのガイド溝7Aに係合するガイドピン7Bとから成る迂回スライドガイド機構7とを前記迂回スライドさせるスライド方向に並設して、前記第一部材1と前記第二部材2とが互いに重合閉塞した前記重合閉塞位置から、前記第一部材1に対して前記第二部材2が重合方向にスレ違いスライド移動して重合面が露出するスライド開放位置となる前記スライド開放位置まで、前後方向に直線的にスライド移動せず前記回動板3と回動作動連結部5とから成る前記迂回スライド機構6によって側方にスレ違いながら所定角度スライド回動して弧を描くように迂回スライドして直線的にスライド移動させたと同じ位置に回動スライド移動するように構成したことを特徴とするスライド装置に係るものである。
また、前記回動板3は前記第一部材1の外形寸法内に納まる大きさに設定し、この回動板3と前記第二部材2若しくは前記第二部材2に設ける第二連結部とを連結する前記回動作動連結部5を、前記回動板3に対して回動自在若しくは前記第二部材2若しくは前記第二連結部に対して回動自在に設けたことを特徴とする請求項1記載のスライド装置に係るものである。
また、前記回動板3の過回動を阻止するストッパー部8Aを前記第一部材1若しくは前記第一部材1の第一連結部1Aに設けて、前記回動板3の回動範囲を規制する回動範囲規制機構8を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記回動板3に前記回動板3に伴って回動する係止部9を設け、この係止部9が係止する係合部10を前記第一部材1若しくは前記第一部材1に設ける第一連結部1Aに設け、前記係止部9を前記係合部10に係止付勢する係止付勢部11を設けて、前記回動板3の回動に伴って回動する係止部9が係合部10に係止することで回動板3の回動位置が係止保持する若しくは係止部9が係合部10に係止する途中にあることで係止位置へ回動しようとする回動付勢が生じる回動クリック機構12を前記迂回スライドガイド機構7に設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、操作部13を設けた本体部とディスプレイ部14を設けた重合部とを重合配設し、この本体部に対して重合部を相対的に重合面に対してスライドして本体部の一部若しくは全部を露出させることができるように本体部と重合部とをスライド装置によって連結し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材1若しくは前記第二部材2とし、前記重合部を前記第二部材2若しくは前記第一部材1とした前記請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、直線的でなく迂回スライド移動させてスライド移動することができるため、例えば軽い指の力で効率良くスムーズにスライド移動でき、また、例えば片手で持ったその指でスムーズにスライド移動でき、しかもその操作する指に負担がかかりにくく、簡易な構成で製作可能なため量産性に秀れるなど極めて画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。
しかも本発明においては、ふらつくことなく所定の迂回スライドが確実に果たされるスライド装置となる。
また、請求項2〜記載の発明においては、一層本発明を容易に実現できる実用性に秀れたスライド装置となる
特に請求項3記載の発明においては、過回動も阻止され、請求項4記載の発明においては、クリック係合によるスライド位置の保持や係合途中から係合しようとするカム力とこれを助長する係止付勢によってスライド付勢を生じさせたり、閉じ付勢や開き付勢を生じさせることも実現できる一層秀れた画期的なスライド装置となる。
また、請求項記載の発明においては、このような作用効果を発揮する電子機器を提供でき、特に前述のように片手で持ってその指でスライド移動操作する携帯電話やモバイルやデジカメなどにおいては、前述のようにこの指操作がスムーズに行え指への負担もかからず非常に使い易い極めて秀れたスライド装置を用いた電子機器となる。
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
第一部材1と第二部材2とを左右に並設重合し、互いにすれ違いスライド移動させる構成としても良いが、例えば図示した後述する実施例に示すように第一部材1と第二部材2とを上下に重合した状態で前後方向にすれ違いスライド移動させて一方の部材の上面(重合面)の一部を露出させる構成を例に説明する。
例えばこのように第二部材2に対して上側に重合した第一部材1を所定長スライドさせる場合、本発明は単に直線的に前後方向にスライド移動するのではなく、本発明は回動板3の回動に応じて弧を描くように側方へ迂回して前方所定位置へ戻るように回動スライドする。
即ち、例えば重合閉塞位置からスライド開放位置までスライド移動させる場合、スライド移動距離の最も短い直線移動によってスライド移動させるのではなく、この間を回動板3の回動に伴って弧を描いて迂回するように回動移動させる。
従って、片手で持ってその親指で押しやってスライド移動させる場合、従来のように単に前後方向に直線的にスライド移動する場合は、手に持った第二部材2上の第一部材1を、曲げた親指をスライド方向に向けて延ばすようにして第一部材1を押しやってスライド移動させることになるが、曲げた指を延ばす方向とスライドさせる前後方向が異なるため、押動操作しずらく指に不自然な捩れが生じたり指を不自然な方向へ押動することになりがちで指に負担がかかり操作しずらい。
これに対して本発明は側方へ一旦迂回しつつブーメランのように戻るいわば弧を描く迂回スライドのため、側方へ迂回する方向を指の延びる方向に設定すれば、この曲げた指を延ばす方向と第二部材2の側方への迂回方向が略同方向となり、その後は延ばしたあるいは延ばしかけた指を戻り方向に指を回すようにして回動するように動かせば良いから、不自然な捩れや慣れない方向への動きを要しないからスムーズに動かせ指に負担無く所望のスライド開放位置へスムーズに一連の動きで効率良くスライド移動できる。
つまり曲げた親指の延ばし方向へ迂回させつつその指を回して戻すように押して迂回スライドさせるため、クリック機構などによるスライド抵抗があったり、移動させる部材に重量があっても軽い力で効率良くスムーズに指により押動操作でき、この指に掛かる負担も少なく、それでいて単に回動板と回動作動連結部とによって迂回スライド機構を構成できるため、量産性に秀れると共に、前述のように回動クリック機構やフリーストップなども従来通り容易に実現することも設計可能な画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図面に示すように片手で持てる携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した板状の第二部材2(本体部2)の上面に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部13を設け、この操作部13の操作により表示されるディスプレイ部14を、この本体部2の操作部13を覆うようにスライド自在に重合する開閉フリップとしての同形の第一部材1(重合部1)に設け、この下側の本体部2に対して上側の重合部1を略水平前後方向にスライド自在にスライド装置により連結した構成としている。
即ち、第二部材2としての本体部2と第一部材1としての重合部1とを重合して操作部13を隠蔽してコンパクト化した重合閉塞位置から、手に持った親指で本体部2に対して重合部1をスライド移動して本体部2の一部の上面に設けた前記操作部13を露出したスライド開放位置へスライド移動する構成としている。
この本実施例のスライド装置は、具体的には前記重合部1となる第一部材1の重合面にベース板となる第一連結部1Aを埋め込み状態に設け、この第一連結部1Aに重合面と平行に回動する回動板3を同じく外形寸法に納まるように回動自在に設け、この回動板3の回動軸部4と離れた偏心位置に回動自在に設けた回動作動連結部5を突設し、この回動作動連結部5を前記本体部2となる第二部材2(図示していないが前記第二部材2に設ける第二連結部でも良い)に固定連結して、下にする第二部材2に対して上の第一部材1を回動作動連結部5を支点に回動板3を回動しつつ水平に回動スライド自在に連結している。
本実施例では、この第一部材1が重合面方向に直線的にスライド移動せずに前記回動板3の回動に対応して回動スライド移動してスライド開放位置へ迂回スライドするように構成している。
即ち、前記第一部材1と前記第二部材2とを同形状として互いに合致させて重合閉塞した位置から下となる第二部材2に対して上となる第一部材1が重合方向にスレ違いスライド移動して重合面が露出するスライド開放位置となるように構成し、前記重合閉塞位置から前記スライド開放位置まで、前後方向に直線的にスライド移動せず前記回動板3と回動作動連結部5とによる前記迂回スライド機構6によって側方にスレ違いながら所定角度スライド回動し円弧を描くように迂回スライドしてスライド開放位置までスライド移動するように構成している。
本実施例では、回動板3を設けた指操作する上側の第一部材1を迂回スライドさせるため、図1に示すように回動作動連結部5を基準にして回動軸部4が周回するように回動板3が回動して、第二部材2上の第一部材1が一旦側方にスレ違い突出してブーメランのように再び円弧を描いて戻り、前後方向に直線的にスライド移動させたと同じ位置に回動スライド移動し、下の第二部材2の一部が露出する(操作部13が露出する)ように構成している。この露出度合い、即ち、直線的なスライド距離や側方への迂回量などは図2に示すように回動軸部4と回動作動連結部5との偏心度合いなどによって変化するものである。
本実施例では、前記回動板3と前記回動作動連結部5とから成る迂回スライド機構6を、前記迂回スライドさせるスライド方向に並設している。即ち、第一部材1の裏面に設けたベース板となる第一連結部1Aの前後方向に夫々回動板3を回動自在に設け、この回動板3の夫々に枢着した回動作動連結部5を夫々第二部材2に差し込み固定して、迂回スライドする際、夫々の回動板3が同調して回動して一方が迂回スライドのガイドとしての役目を果たし、ぶらつくことなく規制されて迂回スライドするように構成している。このように回動板3を二体設けなくても、動き規制すれば良いため、前記迂回スライドをガイドする迂回スライドガイド機構7を前記迂回スライド機構6とは別に設けても良い。即ち、例えば図17,図18に示すように弧状のガイド溝7Aとこれに係合するガイドピン7Bとによって迂回スライド機構6の迂回スライドの動きをガイドする迂回スライドガイド機構7を構成し、この迂回スライド機構6と迂回スライドガイド機構7とで第一部材1と第二部材2とをスライド自在に連結する構成としても良い。
また、本実施例では、前記回動板3の過回動を阻止するストッパー部8Aを、前記第一部材1の第一連結部1Aに設ける後述するカム形成板18に、回動板3が重合閉塞位置とスライド開放位置で突き当たる段差部を形成して設けて、前記回動板3の回動範囲を規制する回動範囲規制機構8を設けている。
また、本実施例では、前記回動板3に前記回動板3に伴って回動する係止部9を設け、この係止部9が係止する係合部10を、前記第一部材1に設ける第一連結部1Aに重合固定したカム形成板18の係止部9が当接するカム部17の所定位置に設け、前記係止部9を前記係合部10に係止付勢する係止付勢部11を回動板3に設けて、前記回動板3の回動に伴って係止部9が係合部10に付勢係止することで回動板3の回動位置が係止保持し、また係止部9が係合部10に係止する途中にあることで係止位置へ回動しようとする回動付勢が生じる回動クリック機構12を前記迂回スライドガイド機構7に設けている。
具体的には、第一連結部1A(ベース板)に対して回動軸部4を軸に回動板3を回動自在に設け、この回動板3に板状の係止部9を回動板3の直径方向にスライド自在に重合し、この回動板3を囲むようにこの第一連結部1Aにカム形成板18を重合固定し、回動板3と共に回動する係止部9の先端部が当接する前記カム形成板18に設けたカム部17の所定位置に係合部10を設けている。即ち、回動板3と板状の係止部9とを長窓15とこれにスライド自在に係合するガイド突部16とを係合して一方向にスライド自在に重合し、この係止部9を外方へ突出付勢する係止付勢部11をこの回動板3に設け、この係止付勢部11により突出付勢された係止部9の外端部が、回動板3の回動に伴って第一連結部1Aに設けたカム部17に弾圧当接しつつ回動し、このカム部17に設けた係合部10に位置することで係止部9の外端部が係止付勢により落ち込み係合するように構成している。
更に説明すると、重合閉塞位置とスライド開放位置に係合部10が設けられて係止部9が落ち込み係合あるいは落ち込み係合途中にあることで回動付勢力が生じるように構成し、特に重合閉塞位置でストッパー部8Aに回動板3が突き当たったときに係止部9が係合部10に落ち込み途中となり、カム力と係止付勢部11の係止付勢によって閉じ付勢が強く働くように(重合閉塞位置を保持しようとする回動付勢状態でストッパー部8Aに回動板3が弾圧当接した状態となるように)構成している。
また、本実施例では、スライド途中位置にも係合部10を設け、この係合部10に係止部9が係合することでカメラモードスイッチ等のスイッチが使用状態となることを検知してONするように構成しても良い。
また、図中符号19は、ベース板(第一連結部1A)に重合状態に回動自在に設けた回動板3に、これと一体的に重合する目隠し板であるが、この回動板3に付属される目隠し板19によって回動板3に設けた回動作動連結部5(連結ピン)や回動板3の枢着部などが見えないようにしている。
また、例えば更に図19に示すようにこの目隠し板19を回動板3の外径より大きくすることで前述した実施例のように回動板3の径方向突出部位置に回動作動連結部5を設けた場合、この回動作動連結部5を隠すだけでなく、この回動作動連結部5が移動するための回動ルートに設けた凹部やこれが突き当たるストッパーなども径大なこの目隠し板19に隠すことができるようにしても良い。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の簡略作動説明図1である。 本実施例の別例を示す簡略作動説明図2である。 本実施例の指操作を示す重合閉塞位置での作動説明図1である。 本実施例の指操作を示す迂回スライド途中の作動説明図2である。 本実施例の指操作を示すスライド開放位置での作動説明図3である。 本実施例のスライド開放位置での説明斜視図である。 本実施例の第一部材とスライド装置と第二部材とを示す説明分解斜視図である。 本実施例の説明側断面図である。 本実施例の第一連結部に二体の迂回スライド機構を並設したことを示す説明分解斜視図である。 本実施例の回動板に設ける回動クリック機構の係止部,係止付勢部と第一連結部に設けるカム部と係合部とを示す説明分解斜視図である。 本実施例の回動板の構成を示す説明分解斜視図である。 本実施例の下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見たストッパー機構を示す説明底面図である。 本実施例の下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見た回動クリック機構を示す重合閉塞位置での説明底面図である。 本実施例の下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見たスライド途中の説明底面図である。 本実施例の下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見たスライド途中でクリック係合した状態の説明底面図である。 本実施例の下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見たスライド開放位置での説明底面図である。 本実施例の迂回スライド機構に迂回スライドガイド機構を並設した別例の第一部材とスライド装置と第二部材とを示す説明分解斜視図である。 本実施例の迂回スライド機構に迂回スライドガイド機構を並設した別例の下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見た説明底面図である。 目隠し板を径大にした場合の別実施例での下側の第二部材を透視して上側の第一部材を下から見たストッパー機構を示す説明底面図である。
1 第一部材(重合部)
1A 第一連結部
2 第二部材(本体部)
3 回動板
4 回動軸部
5 回動作動連結部
6 迂回スライド機構
7 迂回スライドガイド機構
7A ガイド溝
7B ガイドピン
8 回動範囲規制機構
8A ストッパー部
9 係止部
10 係合部
11 係止付勢部
12 回動クリック機構
13 操作部
14 ディスプレイ部

Claims (5)

  1. 第一部材と第二部材とを重合面方向にスライド移動自在に重合連結するスライド装置であって、前記第一部材若しくは前記第一部材に設ける第一連結部に重合面と平行に回動する回動板を回動自在に設け、この回動板の回動軸部と離れた位置に設けた回動作動連結部を前記第二部材若しくは前記第二部材に設ける第二連結部に連結して、前記第一部材に対して相対的に前記第二部材が、重合面方向の一方向に直線的にスライド移動せずに前記回動板の回動に対応して回動スライド移動して前記一方向のスライド移動位置に迂回スライドするように構成したスライド装置であって、前記第一部材若しくは前記第一部材に設ける前記回動板と、この回動板の前記回動軸部と離れた位置に設けられ前記第二部材若しくは前記第二部材に設ける前記第二連結部に設ける前記回動作動連結部とから成る迂回スライド機構を、前記迂回スライドさせるスライド方向に複数並設するか、若しくは前記迂回スライド機構と、この迂回スライドをガイドする弧状のガイド溝とこのガイド溝に係合するガイドピンとから成る迂回スライドガイド機構とを前記迂回スライドさせるスライド方向に並設して、前記第一部材と前記第二部材とが互いに重合閉塞した前記重合閉塞位置から、前記第一部材に対して前記第二部材が重合方向にスレ違いスライド移動して重合面が露出するスライド開放位置となる前記スライド開放位置まで、前後方向に直線的にスライド移動せず前記回動板と回動作動連結部とから成る前記迂回スライド機構によって側方にスレ違いながら所定角度スライド回動して弧を描くように迂回スライドして直線的にスライド移動させたと同じ位置に回動スライド移動するように構成したことを特徴とするスライド装置。
  2. 前記回動板は前記第一部材の外形寸法内に納まる大きさに設定し、この回動板と前記第二部材若しくは前記第二部材に設ける第二連結部とを連結する前記回動作動連結部を、前記回動板に対して回動自在若しくは前記第二部材若しくは前記第二連結部に対して回動自在に設けたことを特徴とする請求項1記載のスライド装置。
  3. 前記回動板の過回動を阻止するストッパー部を前記第一部材若しくは前記第一部材の第一連結部に設けて、前記回動板の回動範囲を規制する回動範囲規制機構を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のスライド装置。
  4. 前記回動板に前記回動板に伴って回動する係止部を設け、この係止部が係止する係合部を前記第一部材若しくは前記第一部材に設ける第一連結部に設け、前記係止部を前記係合部に係止付勢する係止付勢部を設けて、前記回動板の回動に伴って回動する係止部が係合部に係止することで回動板の回動位置が係止保持する若しくは係止部が係合部に係止する途中にあることで係止位置へ回動しようとする回動付勢が生じる回動クリック機構を前記迂回スライドガイド機構に設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置。
  5. 操作部を設けた本体部とディスプレイ部を設けた重合部とを重合配設し、この本体部に対して重合部を相対的に重合面に対してスライドして本体部の一部若しくは全部を露出させることができるように本体部と重合部とをスライド装置によって連結し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材若しくは前記第二部材とし、前記重合部を前記第二部材若しくは前記第一部材とした前記請求項1〜のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器。
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