JP4498150B2 - レーザー光利用接近検知システム - Google Patents
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Description
[レーザー光利用の検討]
図2は、レーザー利用の測定機器20の走査範囲を説明する図である。図中、符号2は送電線であり、レーザーセンサ20からのレーザー光21は線状に走査され、その反射光(図示せず。)が捕捉される。このレーザー光利用接近検知システムに利用されるレーザーセンサ20は、センサという点源から送電線という直線状対象物を検出することを目的としている。この観点から、レーザーが一点のみ照射するもの(スポット状走査)では検知確率が劣り、また3次元空間を全方位で走査するものでは効率が下がり且つ価格が高くなる。結局、送電線2に対してほぼ垂直方向に空間内の平面を走査するもの(線状走査)が適している。
[レーザー光利用接近検知システム]
図7乃至図10を用いて、本実施形態に係るレーザー光利用接近検知システム24について説明する。図7は、本実施形態に係るレーザー光利用接近検知システム24のシステム構成の全体的な概要を説明する図である。図7に示す状況は、送電線2(電磁界発生体)2が鉄塔3の間に架けられている。この送電線2の付近で、クレーン等の重機4を用いた作業が行われる状況である。勿論、本システムに対して、図1に関連して説明した従来の無線通信の双方向通話を利用した視覚的な(親機9と携帯子機10による)安全対策システムを追加して併用してもよい。
図8は、図7のシステムのCCDカメラ20とレーザー距離計22との組み合わせによる距離測定方法を説明する図である。好ましくは、送電線2には目安ロープ28がぶら下げられ、該目安ロープの先端(下端)に例えば球状のマーク29が取り付けられている。CCDカメラ20の画像情報により、CCDカメラ設置盤30の傾きが自動制御され、CCDカメラ20がこのマーク29を自動追従するようになっている。
[本実施形態の利点及び代替手段]
(利点)
本実施形態に係るレーザー光利用接近検知システムでは、次のような特徴がある。
上述した実施形態は、本発明に係る接近警報装置の一例であり、これに限定されない。当業者のなし得る種々の変更、改変、改良は、いずれも本発明に係る接近警報装置に含まれる。
Claims (30)
- 重機に取り付けられ、送電線を自動追従するカメラと、
前記カメラの動きに連動して向きを変えるレーザー距離計とを備え、該レーザー距離計によって前記送電線までの距離が測定される、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記レーザー距離計は、レーザー光を線状走査している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記レーザー距離計は、レーザー光を前記送電線に対してほぼ垂直方向に線状走査している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記レーザー距離計は、赤色可視光線を発するレーザーダイオードを光源としている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記カメラは、移動する前記重機の先端に撮影方向を変更可能な状態で設置され、画像認識技術を利用して前記送電線を自動追従している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記レーザー距離計は、前記送電線に向かってレーザー光を照射し、その反射光を捕捉して、該送電線までの距離を算出している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項1に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記レーザー距離計による距離測定は、少なくとも前記重機が移動するときに実行される、レーザー光利用接近検知システム。 - クレーンの移動するブームの先端部に配置され、送電線の相対的な動きに追従するCCDカメラと、
前記CCDカメラに連動して照射方向を変更するレーザー距離計と、
前記レーザー距離計に適当なインターフェイスによって接続されたコンピュータとを備え、
前記レーザー距離計は、前記送電線までの距離を測定している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記CCDカメラは、画像処理技術を利用して前記送電線の相対的な動きに自動追従している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記CCDカメラは、少なくともクレーン移動時には前記送電線を自動追従している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
レーザー距離計は、前記送電線に向けてレーザー光を線状走査する、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記レーザー距離計は、前記送電線に対して垂直方向にレーザー光を線状走査する、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記コンピュータは、クレーンオペレータの近傍に設置されている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記コンピュータは、前記レーザー距離計と適当なインターフェイスによって接続され、該レーザー距離計から距離データを受信している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記コンピュータは、距離情報を音声出力するためのスピーカ、表示出力するためのモニタ及び振動出力するためのバイブレータのいずれか1個以上を有している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記送電線には目安ロープがぶら下げられ、該目安ロープの下端にマークが取り付けられ、
前記CCDカメラは、前記マークを自動追従するようになっている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記CCDカメラは、傾斜自在な設置盤に取り付けられて、前記送電線の相対的な動きに自動追従し、
前記レーザー距離計は、同じ設置盤の上に設置されて、前記CCDカメラが前記送電線を自動追従するのに連動して該レーザー距離計も該送電線を自動追従している、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記送電線には、前記レーザー距離計からのレーザー光を反射する反射板が取り付けられている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記送電線には目安ロープがぶら下げられ、該目安ロープの下端にレーザー光反射板が取り付けられている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記CCDカメラと前記レーザー距離計とは、同じ設置盤に取り付けられ、
前記設置盤は、
垂直軸及び該垂直軸に連結する第1のモータと、水平軸及び該水平軸に直結する第2のモータとを有し、
前記第1及び第2のモータが駆動して前記設置盤の傾斜が制御される、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項20に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、カメラ関係では、
前記CCDカメラと、
前記CCDカメラから現在の画像を取り込むフレームメモリと、
前記CCDカメラから基準の画像を取り込む基準フレームメモリと、
前記フレームメモリに記録された画像データと、前記基準フレームメモリに記録された画像データとを比較して、変位量を検出して変位量データとして出力する動き検出回路と、
前記変位量データに基づき、x方向データ及びy方向データを第1及び第2のモータ駆動回路40に夫々送出する動き補償回路と、
前記x方向データに基づき前記第1のモータに駆動電流を供給する第1のモータ駆動回路と、
前記y方向データに基づき前記第2のモータに駆動電流を供給する第2のモータ駆動回路とを備えている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項20に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記基準フレームメモリに取り込まれる基準の画像は、撮像面の中央部分にマークを位置させた状態で撮像されている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項21に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記動き検出回路は、前記フレームメモリに格納された現在の画像データと前記基準フレームメモリに記録されている基準の画像データとを比較してその変位量を検出し、変位量データとして出力し、
前記変位量は、CCDカメラの撮像面をxy平面とし、該撮像面の法線の方向をz方向としたとき、x方向とy方向の各変位量を示す、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項21に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記フレームメモリにマークの画像データが存在せず、変位量が検出されなかった場合には、前記動き検出回路は、エラー信号を出力する、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項24に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記動き検出回路からエラー信号が出力された時、前記動き補償回路は、
(i)警報機からアラームの出力、
(ii)クレーンの動きを停止するための停止信号の出力、
(iii)予め設定されたCCDカメラのスキャニング動作、及び
(iv)オペレータの操作によるマーク映像の追従、
の群から成る動作の少なくとも一つを実行する、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項21に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記動き補償回路は、前記動き検出回路からの変位量データであるx方向データ及びy方向データを第1及び第2のモータ駆動回路40に夫々送出し、これによって、CCDカメラにて撮像されるマークの位置が撮像面の中央位置になるように、該CCDカメラが自動追従される、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、レーザー距離計関係では、
少なくとも、前記送電線に対してレーザ−光を走査するレーザー走査回路、前記送電線で反射されたレーザー光を受信する反射光受信回路及びレーザー光の発信から受信までの期間に対応して該送電線までの距離を算出する距離算出回路を有するレーザー距離計と、
前記レーザー距離計にインターフェイスを介して接続されたコンピュータと、
前記コンピュータに接続された表示装置とを備えている、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
前記コンピュータにより、距離データは整理され、モニタに表示される、レーザー光利用接近検知システム。 - 請求項8に記載のレーザー光利用接近検知システムにおいて、
水平軸とその駆動モータ及び垂直軸とその駆動モータを備えた設置盤を2個用意し、前記CCDカメラと前記レーザー距離計を別々に設置し、該CCDカメラの動き検出回路からの水平方向及び垂直方向モータの変位量データを該レーザー距離計の水平方向及び垂直方向モータ駆動回路に夫々入力することで、該レーザー距離計が該CCDカメラの動きに追従するようにしている、レーザー光利用接近検知システム。 - クレーン先端部に取り付けられ、送電線を自動追従するカメラ及び該送電線までの距離を測定するレーザー距離計と、
前記カメラの動きに連動して前記レーザー距離計の向きを変える連動手段とを備え、
前記レーザー距離計は、前記送電線までの距離を連続的に測定している、レーザー光利用接近検知システム。
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