JP4497449B2 - 内視鏡管理システム - Google Patents
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Description
図1は、内視鏡本体10の全体構成図である。図1に示す内視鏡本体10は、手元操作部1と、この手元操作部1に接続された挿入部2を有している。前記挿入部2は、軟性部11、湾曲部12、及び先端硬質部13から構成されており、前記湾曲部12は、手元操作部1に設けられた一対の湾曲操作用ノブ14、14を回動させることにより遠隔的に湾曲操作され、これによって、先端硬質部13が所望の方向に向けられる。
なお挿入部2の内部には、鉗子チューブ、CCDの信号ケーブル、ライトガイド、送気・送水チューブ等の複数の内容物が挿通され、先端硬質部13の先端面には対物レンズ、送気・送水ノズル、照明用レンズ、鉗子チャンネル等がそれぞれ所定の位置に設けられている(図示せず)。
図1及び図2に示す内視鏡では、鉗子挿入口15aから付属品20を挿入し、鉗子チューブ15bを通って、先端硬質部13の鉗子チャンネルから処置部21を貫通させて使用する。このような内視鏡では、患者や処置部位置に応じて適切な付属品20を選択し、診断・治療できるようになっている。
付属品20は、鉗子チューブ15b内に配設される柄部22と、鉗子チャンネルから外方へ出して使用される処置部21とから構成され、前記柄部22は、挿入部2の軟性部11や湾曲部12の動きに合わせて湾曲するように軟性をもつ部分(軟性部)と、処置具20が鉗子チューブ15b内を挿通しやすいようにある程度硬度をもつ部分(硬性部)とからなる。
そこで従来技術によれば、鉗子孔15の内径(鉗子孔口径)に合った付属品20を組み合わせるため、内視鏡本体10や付属品20を色分けして鉗子孔の内径を区別したり、内視鏡本体10に鉗子孔の内径を表示する表示部(文字情報の表示)を設けたりする方法が考えられている。(例えば、特許文献1を参照)
しかしながら、鉗子孔15の内径(鉗子孔口径)と付属品20の外径(鉗子径)とが適合しても、被検者の体内に挿入部2を挿入して使用する内視鏡では、挿入部2がフレキシブルに湾曲するように構成されているため、前記挿入部の硬性部(若しくは軟性部)と付属品20の柄部22の硬性部(若しくは軟性部)との長さが適合しないと、挿入部2のフレキシブル性を維持した状態で内視鏡を使用することができなかったり、鉗子孔15に付属品20を挿入することが困難だったりしていた。
また、内視鏡本体10と付属品20とを組み合わせるにあたって、例えば電気安全性の問題から使用不可な組み合わせもある。
さらに患者の状態(狭窄)等によって、使用する内視鏡の挿入部2の外径を選択できるようにするため、挿入部2の外径を確認できようにすることも望まれている。また、医療機器としての保守点検・寿命管理の必要性から製造年月日や製品寿命に関する情報が確認できるようにしたり、未洗浄による再使用禁止情報を確認できたり、アレルギーに対する考慮から内視鏡の材質等の情報を確認できるようにし、これらの多量の情報を取り違えることなくそれぞれ情報管理することが望まれているが、それらの情報全てを文字情報として内視鏡本体10などに表示することはスペース上不可能であり、色分けや文字情報の表示による管理方法では多量の情報を管理することが不可能であった。
しなしながら上記の情報管理システムでは、内視鏡プロセッサに電子内視鏡をセットすることによってモニタ等に内視鏡情報を表示するように構築されているため、前記内視鏡用プロセッサが配設されている診察室内でのみ、情報の管理が行われることとなる。つまり使用直前まで内視鏡情報を確認することができず、また情報の管理を行うためだけに消毒状態にある診察室内に器具等を持ち込むことは衛生管理的に問題があった。
手元操作部1には、鉗子等の処置具20が挿入される鉗子孔15が設けられるとともに、シャッターボタン16、吸引ボタン17、送気・送水ボタン18が並設されている。また、手元操作部1には、LG(ライトガイド)軟性部3を介してLG(ライトガイド)コネクタ4が連結されている。LGコネクタ4には連結チューブ5を介して電気コネクタ6が接続されている。
図2は、内視鏡本体10の鉗子孔15の構造を示す部分断面図である。
図1及び図2に示す内視鏡では、鉗子挿入口15aから付属品20を挿入し、鉗子チューブ15bを通って、先端硬質部13の鉗子チャンネルから付属品先端(処置部)21を貫通させて使用する。
付属品20は、鉗子チューブ15b内に配設される柄部22と、鉗子チャンネルから外方へ出される処置部21とから構成され、前記柄部22は、挿入部2の軟性部11や湾曲部12の動きに合わせて湾曲するように軟性をもつ部分(軟性部)と、処置具20が鉗子チューブ15b内を挿通しやすいようにある程度硬度をもつ部分(硬性部)とからなる。
内視鏡本体10や付属品20に付す識別コードは、バーコードなどの光学式識別コードを用いることが好ましい。
例えば、内視鏡本体10の一部にバーコードを印刷したり、バーコードを記したラベルを貼付したり、あるいはバーコードを記したタグを内視鏡本体10に装着したりすることによって、バーコードからなる識別コードAを内視鏡本体10に付す。またバーコードを記したタグを付属品20に装着することによって、バーコードからなる識別コードBを付属品20に付す。
なお、内視鏡本体10に識別コードA(例えばバーコード)を付すときは、挿入部2以外の場所に付す。またバーコードリーダなどのコード読取装置でコード情報を読取り易い場所に識別コードを付すことが好ましい。さらに、例えばケースの中に収納されている場合であっても、ケースから取り出さなくても(収納されている状態で)コード情報を読取れるような位置に識別コードを付すことが好ましい。
また図3に示す付属品20は、バーコードを記したタグを付着することによって、付属品20に識別コードBを付してある。
この実施例では、まず内視鏡本体10に識別コードAを付すとともに(ステップS1)、この識別コードAのコード情報を中央サーバに入力する(ステップS2)。そして前記コード情報の入力とともに、識別コードAが付された内視鏡本体10のスペック等の内視鏡情報を中央サーバに入力して内視鏡の登録を行い(ステップS3)、中央サーバで内視鏡情報を識別コード別に管理する(ステップS4)。
すなわち、内視鏡本体10に付した識別コードAのコード情報の入力と、その内視鏡の登録とによって、識別コード別に内視鏡情報を管理する。
なお内視鏡本体10に付す識別コードAとして、内視鏡本体の機種名、鉗子孔口径(鉗子孔15の内径)、有効長(鉗子チューブ15bの長さ)などの内視鏡本体のスペック情報や、組み合わせ可能な付属品の種類の情報など、内視鏡情報の一部をコード情報として含むものを用いることもできる。
識別コード別に内視鏡の登録を行うにあたって、識別コードAが付された内視鏡本体10のメーカー名、機種名、シリアルナンバー、鉗子孔口径(鉗子孔15の内径)、有効長(鉗子チューブ15bの長さ)、観察範囲、視野角、製造年月日、電気基板のロム情報、製品寿命、組み合わせ可能な付属品の種類に関する情報、適用可能な薬剤の種類や洗浄方法に関する情報などの内視鏡情報や、その登録年月日などの情報を、識別コード別に中央サーバに入力(格納)する。これによって、中央サーバで識別コード別に内視鏡情報を管理することができる。
また、内視鏡情報をコード情報として含まない識別コードAを用いた場合や、コード情報に含まれていない内視鏡情報を入力したい場合は、識別コードAのコード情報を中央サーバに入力した後、例えばオペレータによる情報入力操作によって、各識別コードA1〜A10別に内視鏡情報を中央サーバに入力し、内視鏡の登録を行う。
なお、中央サーバにおいて識別コード別に管理されている内視鏡情報は、例えばオペレータによる情報入力操作によって情報更新することもできる。
すなわち、付属品20に付した識別コードBのコード情報の入力と、その付属品の登録とによって、識別コード別に付属品情報を管理する。
なお付属品20に付す識別コードBとして、付属品の種類、鉗子径(付属品の内径)、有効長(柄部22の長さ)などの付属品のスペック情報や、組み合わせ可能な内視鏡本体の種類の情報など、付属品情報の一部をコード情報として含むものを用いることもできる。
識別コード別に付属品を登録するにあたって、識別コードBが付された付属品20のメーカー名、シリアルナンバー、処置具の種類、鉗子径(付属品の外径)、有効長(柄部22の長さ)、製品寿命、組み合わせ可能な内視鏡本体の種類に関する情報、適用可能な薬剤の種類や洗浄方法に関する情報などの付属品情報や、その登録年月日などの情報を、識別コード別に中央サーバに入力(格納)する。これによって、中央サーバで識別コード別に付属品情報を管理することができる。
また、付属品情報をコード情報として含まない識別コードBを用いた場合や、コード情報に含まれていない情報を入力したい場合は、識別コードBのコード情報と中央サーバに入力した後、例えばオペレータによる情報入力操作によって、各識別コードB1〜B10別に付属品情報を中央サーバに入力し、付属品の登録を行う。
なお、中央サーバにおいて識別コード別に管理されている付属品情報は、例えばオペレータによる情報入力操作によって情報更新することもできる。
この実施例では、内視鏡本体10や付属品20を洗浄する洗浄機器に識別コードCを付すとともに(ステップS9)、この識別コードCのコード情報を中央サーバに入力する(ステップS10)。そして前記コード情報の入力とともに、識別コードCが付された洗浄機器の機種等の機器情報を中央サーバに入力して機器の登録を行い(ステップS11)、識別コード別に機器情報を管理する(ステップS12)。
また洗浄に使用する薬液の容器に識別コードDを付すとともに(ステップS13)、この識別コードDのコード情報を中央サーバに入力する(ステップS14)。そして前記コード情報の入力とともに、識別コードDが付された容器内にある薬液の種類や使用有効期限などの薬液情報を中央サーバに入力して薬液の登録を行い(ステップS15)、識別コード別に薬液情報を管理する(ステップS16)。
そして、識別コードのコード情報の入力と、前記識別コードを付した製品の登録を行うことによって、中央サーバで各種情報を識別コード別に管理する(ステップS17)。
なお中央サーバで管理されている各種情報は、例えばオペレータによる情報入力操作によって情報更新することもできる。
中央サーバに接続されている端末(コンピュータなど)のモニタ等に内視鏡情報を表示して内視鏡情報を確認する場合、例えば、バーコードリーダなどの識別コード読取装置を用いて内視鏡本体10に付されている識別コードAのコード情報を読取り、このコード情報を中央サーバに接続されている端末に入力する(ステップL1)。そして前記端末で、入力したコード情報(識別コードA)に基づいて中央サーバ内の情報を照合し、識別コード別に管理されている各種情報の中から、照合した識別コードに該当する内視鏡情報を取得し(ステップL2)、この内視鏡情報を端末のモニタ等に表示する(ステップL3)。
なお内視鏡本体10に付す識別コードAとして、内視鏡本体の機種名、鉗子孔口径(鉗子孔15の内径)、有効長(鉗子チューブ15bの長さ)などの内視鏡本体のスペック情報や、組み合わせ可能な付属品の種類の情報など、内視鏡情報の一部をコード情報として含むものを用いた場合、バーコードリーダなどの識別コード読取装置を用いて内視鏡本体10に付されている識別コードAのコード情報を読取り、コンピュータなどの端末に入力することで、前記コード情報に含まれる内視鏡情報を取得し、端末のモニタ等に表示することもできる。
図7に示す内視鏡管理システムの実施例では、内視鏡情報や付属品情報などの各種情報を識別コード別に情報管理している中央サーバに、診察情報管理端末101や、機器検査情報管理端末102や、洗浄情報管理端末103や、適合判断端末104などの各種端末(例えばコンピュータ)を接続し、中央サーバで識別コード別に管理されている各種情報をもとに、内視鏡本体の診察情報や機器検査情報に関する情報の管理、内視鏡本体や付属品の洗浄情報に関する情報の管理、内視鏡本体と付属品との適合判断を行う。
なお図中の点線矢印は、情報(データ)の流れを表したものである。
つまり、機器検査情報管理端末102は内視鏡の検査結果を、内視鏡本体10に付された識別コードAに基づいて中央サーバに入力し、内視鏡本体の良・不良などの情報を識別コードに基づいて検索できるように、中央サーバで情報管理をする
つまり洗浄記録は、内視鏡本体10や付属品20に付された識別コードA,Bに基づいて中央サーバに入力され、中央サーバにおいて識別コード別に情報管理される。
そして前記内視鏡情報及び付属品情報に基づいて、内視鏡本体と付属品との組み合わせの適合判断を行い(ステップL43)、不適合と判断された場合は警告表示をして使用不可とし(ステップL44)、適合と判断された場合は使用可とする(ステップL45)。
図8は内視鏡本体の洗浄方法を説明するものであって、この実施例では中央サーバで識別コード別に管理されている各種情報に基づいて内視鏡本体を洗浄する。なお図中の点線矢印は情報(データ)の流れを表すものである。
また洗浄機器に付された識別コードCを読取り、このコード情報を洗浄情報管理端末に入力するとともに(ステップN3)、洗浄情報管理端末は入力されたコード情報に基づいて中央サーバ内の情報を照合し、中央サーバで管理している各種情報の中から、当該洗浄機器の機器情報を取得する(ステップN4)。つまり洗浄情報管理端末において、入力された識別コードをもとに内視鏡情報と機器情報とを取得する。
なお内視鏡本体10の洗浄に適切な洗浄機器が選択され、かつ機器検査端末で検査結果が良品であるとされた内視鏡本体10である場合は、適正と判定し(GOOD)、次のステップに進む。
なお薬液判定が適正であると判定された場合(GOOD)は、次のステップに進む。
手順の判定で不適であると判定された場合(NG)は、警告表示するとともに(ステップN16)、再度手順の選択を行う(ステップN10に戻る)。
手順の判定で適正であると判定された場合(GOOD)は、次のステップに進み、洗浄機器で内視鏡本体を洗浄する(ステップN12)
洗浄終了後、洗浄情報管理端末は、内視鏡本体に付された識別コードAのコード情報に基づいて、洗浄記録を中央サーバに登録(入力)する(ステップN15)。
図9は内視鏡本体と付属品との適合判断方法を説明するものであって、この実施例では中央サーバで識別コード別に管理されている各種情報に基づいて内視鏡本体と付属品との組み合わせの適合性を判断する。なお図中の点線矢印は情報(データ)の流れを表すものである。
中央サーバから取得した内視鏡情報に基づいて、内視鏡本体が良品であるか(故障はないか)や、洗浄済みであるかの判定を行い、内視鏡本体の使用適性を判断する。
そして中央サーバから取得した付属品情報に基づいて、付属品がディスポ製品であるかや、洗浄済みであるかの判定を行い、付属品の使用適性を判断する。
またディスポ製品で、かつ初回の使用であると判定された場合(YES)は、付属品の使用適性が良好であると判断し、続いて内視鏡との適合判定を行う(ステップM12に進む)。
そして不適合と判定された場合は、警告表示をし(ステップM13)、使用不可とする。また適合と判定された場合は、内視鏡本体の使用適性および付属品の使用適性が良好で、かつそれらの組み合わせも適合すると判断し、使用可であると判断する(ステップM14)。
また情報を取得するにあたって、内視鏡本体や付属品に付された識別コードのコード情報をもとに取得するため情報の取り違えがない。
2 挿入部
4 コネクタ
10 内視鏡本体
15 挿入孔
20 付属品
21 処置部
22 柄部
A 識別コードA
B 識別コードB
101 診察情報管理端末
102 機器検査情報管理端末
103 洗浄情報管理端末
104 適合判断端末
Claims (3)
- 内視鏡用識別コードと、少なくとも内視鏡鉗子孔の口径と有効長の情報を含む内視鏡情報が対応付けて中央サーバにあらかじめ登録され、
内視鏡処置具用識別コードと、少なくとも内視鏡処置具の鉗子径と有効長の情報を含む内視鏡処置具情報が対応付けて中央サーバにあらかじめ登録されている内視鏡と内視鏡処置具の適合判定方法において、
内視鏡に付された前記内視鏡用識別コードと、内視鏡処置具に付された前記内視鏡処置具用識別コードとが読み取られて入力されると、
内視鏡管理システムが、
前記内視鏡用識別コードから得られる前記内視鏡情報を中央サーバから読み出し、
前記内視鏡処置具用識別コードから得られる前記内視鏡処置具情報を中央サーバから読み出し、
前記内視鏡情報と前記内視鏡処置具情報を比較して内視鏡と内視鏡処置具が適合するかを前記内視鏡処置具を前記内視鏡に装着する前に判定することを特徴とする内視鏡と内視鏡処置具の適合判定方法。 - さらに、前記内視鏡情報には、
内視鏡が洗浄済みか否かの情報を含むことを特徴とする請求項1記載の内視鏡と内視鏡処置具の適合判定方法。 - さらに、前記内視鏡処置具情報には、
内視鏡処置具が使い捨てか否か、または洗浄済みか否かの情報を含むことを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡と内視鏡処置具の適合判定方法。
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