JP2010088720A - 内視鏡装置および内視鏡状態表示用icタグ並びに内視鏡装置の状態表示方法 - Google Patents

内視鏡装置および内視鏡状態表示用icタグ並びに内視鏡装置の状態表示方法 Download PDF

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憲志 澤田
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Abstract

【課題】内視鏡装置を病院外部の場所で使用する等の、いわゆるオフラインでの使用においても、内視鏡の使用可否を容易に確認できる内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡装置100において、内視鏡本体1と、この内視鏡本体1の使用状態に基づく使用可能表示と使用不可表示のいずれかの表示内容を含んで書き換え自在に表示する表示手段51と、内視鏡本体1の使用状態が、予め定めた使用不可とする条件に一致したときに、表示手段51の表示内容を使用可能表示から使用不可表示に変更する表示制御手段とを備えた。また、内視鏡装置100は、内視鏡本体1の洗浄時からの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、表示制御手段が、経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合に、リアルタイムで表示手段51の表示を使用不可表示に変更するものであることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡の状態を適切に表示させる内視鏡装置および内視鏡状態表示用ICタグ並びに内視鏡装置の状態表示方法に関する。
医療用の内視鏡は、感染等を防止するために、使用する毎に、その外表面および内部管路を洗浄する必要がある。この内視鏡が洗浄済みであることを認識できるようにしたものに、内視鏡に洗浄済みラベルを貼付する内視鏡画像ファイリングシステム(例えば、特許文献1)が知られている。図17に示すように、このシステムは、院内に構築された院内LAN500を含んで構成される。院内LAN500には、サーバ501、データベース503、洗浄機505、端末装置507、モニタ509、内視鏡511が接続される。
サーバ501は、洗浄機505からの滅菌・洗浄に関する情報を常に更新した状態でデータベース503に記録する。端末装置507から検査予約時に予約情報を入力すると、院内LAN500を介してサーバ501によりデータベース503を検索する。この結果、使用予定の内視鏡511の最新の洗浄状態を認知する。また検査時においても、院内LAN500を介してサーバ501によりデータベース503を検索することで、最新の内視鏡511の洗浄状態を認知可能としている。
この他、電子ペーパーを表示手段に備えたIDタグを内視鏡に取り付け、電子ペーパーで検査終了時間、および洗浄終了時間を書き換え可能に表示する内視鏡洗浄消毒管理システム(例えば、特許文献2)が知られている。
しかしながら、洗浄済みラベルを貼付する内視鏡画像ファイリングシステムは、内視鏡を使用・洗浄する度に、ラベルを貼付しなければならず、作業が繁雑であり貼付忘れの発生する虞があるとともに、オフラインでは使用可否の確認を行うことができない。また、電子ペーパーで検査終了時間等を表示する内視鏡洗浄消毒管理システムは、電子ペーパーの表示内容から一義的に使用可能か否かが分からない(すなわち、「使用可能」又は「使用不可能」を表示できない)不便があるとともに、洗浄終了から時間経過した場合の内視鏡の安全状態を的確に表示することができない。このため、オンラインにて検査終了時間等を表示させるのみで、オフラインの状況下では、「使用不可」を表示させることができない。
特許第3791894号公報 特開2007−325724号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、内視鏡装置を病院外部の場所で使用する等の、いわゆるオフラインでの使用においても、内視鏡の使用可否を容易に確認でき、感染等の確実な防止を図ることのできる内視鏡装置および内視鏡状態表示用ICタグ並びに内視鏡装置の状態表示方法を提供することを目的とする。
本発明は、下記構成からなる。
(1) 内視鏡本体と、
使用可能表示と使用不可表示のいずれかの表示を書き換え自在に表示する表示手段と、
前記内視鏡本体の使用状態を、予め定めた使用不可とする条件と比較して、前記内視鏡本体の使用可否を判定する使用可否判定手段と、
前記使用可否判定手段が使用不可と判定したときに、前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する表示制御手段と、
を備えた内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、使用可否判定手段による判定結果に応じて表示制御手段が表示手段の表示内容を自律的に変更し、内視鏡装置を病院外部の場所で使用する等の、いわゆるオフラインでの使用においても、内視鏡の使用可否が容易に確認可能となる。
(2) (1)の内視鏡装置であって、
前記内視鏡本体の洗浄時点からの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、
前記使用可否判定手段が使用不可と判定する条件は、前記経過時間計測手段から取得した経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合である内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、洗浄終了後の表示手段の表示内容が使用可能表示であっても、洗浄の終了時点から計測開始された経過時間が、所定の時間を超えれば、表示制御手段により表示手段の表示内容が使用不可表示に書き換えられる。
(3) (2)の内視鏡装置であって、
前記内視鏡本体を洗浄する洗浄機と通信する通信手段を備え、
該通信手段が前記洗浄機からの出力信号を受信したときに、前記経過時間計測手段が計測する経過時間をリセットして、該リセット時からの経過時間の計測を開始する内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、洗浄機から内視鏡装置の洗浄終了の出力信号が送出され、その出力信号が内視鏡装置で受信されると、経過時間計測手段が計測する経過時間がリセットされ、このリセット時からの経過時間が再び計測開始される。
(4) (3)の内視鏡装置であって、
前記洗浄機からの出力信号が、前記洗浄機による洗浄終了を表す信号である内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、洗浄機から出力信号が出力されたタイミングが、洗浄機の洗浄終了時点とみなされる。この出力信号は、例えば、洗浄機へ内視鏡本体をセットしたとき、洗浄開始時、又は洗浄終了時などのタイミングで出力させることができる。
(5) (3)〜(4)のいずれか1つの内視鏡装置であって、
前記内視鏡本体を接続して内視鏡検査を行う検査装置からの出力信号を前記通信手段が受信したときに、前記経過時間計測手段が前記経過時間の計測を停止する内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、例えば、検査装置に接続、検査の実施、検査の完了などの任意のタイミングで出力される検査装置からの出力信号を通信手段が受けたタイミングで経過時間の計数を停止することにより、無用なカウントをなくすことができる。
(6) (3)〜(5)のいずれか1つの内視鏡装置であって、
前記洗浄機による洗浄終了後に前記通信手段が前記出力信号を受信しなかった場合に、前記表示制御手段が洗浄ミスの発生を前記表示手段に表示させる内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、内視鏡装置が洗浄機に投入されたが、洗浄機が正常終了しなかった場合において、洗浄ミスの発生したことが表示手段に表示される。つまり、洗浄機の異常が内視鏡装置においても把握可能となる。
(7) (1)〜(6)のいずれか1つの内視鏡装置であって、
前記内視鏡装置の内視鏡検査の使用回数をカウントするカウント手段を備え、
前記表示制御手段は、前記カウント手段がカウントする内視鏡検査の使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合に、前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、洗浄の有無や保管期限の他に、検査使用回数の限度超過が把握可能となり、消耗品交換などのメンテナンスが円滑に実施可能となる。
(8) (7)の内視鏡装置であって、
前記内視鏡本体が接続され内視鏡検査を行う検査装置と通信する通信手段を備え、
前記検査装置からの出力信号を受信したときに、前記カウント手段が前記使用回数をインクリメントする内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、1回の内視鏡検査に用いられると、検査使用回数が1だけインクリメントされ、現在までの内視鏡検査の使用回数が把握可能となる。
(9) (1)〜(8)のいずれか1つの内視鏡装置であって、
前記洗浄機による洗浄終了から所定時間内に前記通信手段が前記洗浄機からの出力信号を受信し、かつ、前記内視鏡本体が内視鏡検査の使用前であるときにのみ、前記表示制御手段が前記表示手段を使用可能表示にする内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、洗浄が正常に行われて清浄となり、かつ、未使用の汚染のないときのみ、使用可能である旨の表示がなされ、内視鏡装置の使用可否の識別が容易となり、信頼性が向上する。
(10) (1)〜(9)のいずれか1つの内視鏡装置であって、
前記内視鏡本体がICタグを有し、
該ICタグが、前記表示手段と、前記使用可否判定手段と、前記表示制御手段とを含んで構成される内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、内視鏡本体にICタグを取り付けるだけで、内視鏡装置の使用の可否が簡単に表示可能となる。
(11) (1)〜(9)のいずれか1つの内視鏡装置であって、
前記内視鏡本体が、前記表示手段と、前記使用可否判定手段と、前記表示制御手段とを含んで構成される内視鏡装置。
この内視鏡装置によれば、例えば内視鏡本体の操作部やコネクタ部に表示手段等が組み込まれ、別体のものを付設する場合に比べ、検査や洗浄の支障となる機会が少ない。
(12) (10)の内視鏡装置に用いられる内視鏡状態表示用ICタグ。
この内視鏡状態表示用ICタグによれば、洗浄機や検査装置との信号の送受信が非接触で可能となるとともに、内視鏡状態表示用ICタグ自体において検査回数や経過時間等の記憶保持、表示が可能となる。
(13) (12)の内視鏡状態表示用ICタグであって、
前記表示手段と前記表示制御手段を駆動するための電源が内蔵された内視鏡状態表示用ICタグ。
この内視鏡状態表示用ICタグによれば、電源を内蔵することで自律した動作が可能となり、オフライン状態でも表示内容の変更が随時可能となる。
(14) 内視鏡本体の使用状態に関する情報を取得し、該情報と予め使用不可とする条件とを比較して前記内視鏡本体の使用可否を判定し、この判定結果に基づき内視鏡装置が自律して表示手段に書き換え自在に表示する内視鏡装置の状態表示方法であって、
前記内視鏡本体の洗浄時点からの経過時間を計測し、該経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合に前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置の状態表示方法。
この内視鏡装置の状態表示方法によれば、洗浄時点からの経過時間を、オンライン接続によらずに個々の内視鏡装置で計測でき、その値が所定の時間を超えた場合に表示手段の表示を自律的に使用不可表示にすることが可能となる。
(15) 内視鏡本体の使用状態に関する情報を取得し、該情報と予め使用不可とする条件とを比較して前記内視鏡本体の使用可否を判定し、この判定結果に基づき内視鏡装置が自律して表示手段に書き換え自在に表示する内視鏡装置の状態表示方法であって、
前記内視鏡装置の内視鏡検査の使用回数を検査使用毎にカウントし、該カウントされた使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合に、前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置の状態表示方法。
この内視鏡装置の状態表示方法によれば、内視鏡検査の使用回数を、オンライン接続によらずに個々の内視鏡装置でカウントすることで、カウント値が所定の限度回数に達した場合に表示手段の表示を自律的に使用不可表示にすることが可能となる。
(16) 内視鏡本体の使用状態に関する情報を取得し、該情報と予め使用不可とする条件とを比較して前記内視鏡本体の使用可否を判定し、この判定結果に基づき内視鏡装置が自律して表示手段に書き換え自在に表示する内視鏡装置の状態表示方法であって、
前記内視鏡本体の洗浄時点からの経過時間を計測し、該経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合と、
前記内視鏡装置の内視鏡検査の使用回数を検査使用毎にカウントし、該カウントされた使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合と、
のいずれかの場合に前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置の状態表示方法。
この内視鏡装置の状態表示方法によれば、洗浄時点からの経過時間を、オンライン接続によらずに個々の内視鏡装置で計測し、また、内視鏡検査の使用回数を、オンライン接続によらずに個々の内視鏡装置でカウントすることで、これらの値が所定値に達した場合に表示手段の表示を自律的に使用不可表示にすることが可能となる。
(17) (14)または(16)の内視鏡装置の状態表示方法であって、
前記内視鏡本体の洗浄後の保管環境に応じて、前記所定の時間を異ならせて定める内視鏡装置の状態表示方法。
この内視鏡装置の状態表示方法によれば、保管状況の優劣に応じた設定期限で使用可否が判断可能となる。例えば、清浄な保管環境では所定の時間を延長し、それより劣る環境では延長せず、又は短縮する。これにより、使用可能である旨の条件精度が高められ、信頼性が向上する。
本発明に係る内視鏡装置によれば、内視鏡装置を病院外部の場所で使用する等の、いわゆるオフラインでの使用においても、表示内容が自律的に随時更新され、内視鏡の使用可否をリアルタイムで容易に確認でき、使用不適切な内視鏡装置を誤って使用する虞をより確実になくすことができ、感染等の問題を一層確実に防止できる。
本発明に係る内視鏡状態表示用ICタグによれば、洗浄機や検査装置との信号の送受信が非接触で可能となるとともに、内視鏡状態表示用ICタグ自体が検査回数や経過時間等を自律的に計測し、その結果を記憶保持でき、オフラインであっても内視鏡装置の状態をリアルタイムで確認できる。
本発明に係る内視鏡装置の状態表示方法によれば、洗浄後の経過時間を個々の内視鏡装置毎でカウントでき、オフラインであっても保管期限が超過した内視鏡装置であるか否かをリアルタイムで把握できる。
以下、内視鏡装置および内視鏡状態表示用ICタグ並びに内視鏡装置の状態表示方法の一例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態を説明するための内視鏡装置および内視鏡状態表示用ICタグ並びに外部装置を表した斜視図である。
内視鏡装置100は、内視鏡本体1と内視鏡状態表示用ICタグ(以下、単に「ICタグ」と称す)3とを有する。内視鏡本体1は、操作部5と、この操作部5に連設され、体腔内に挿入される挿入部7とを備える。操作部5には、ユニバーサルケーブル9が接続され、このユニバーサルケーブル9の先端にLGコネクタ11が設けられる。LGコネクタ11は光源装置13に着脱自在に連結され、これによって挿入部7の先端に設けられた先端硬質部7aの照明光学系に不図示のライトガイドケーブルを介して照明光が送られる。
また、LGコネクタ11には、電気コネクタ15が接続され、この電気コネクタ15がプロセッサ17に着脱自在に連結される。先端硬質部7aに設けられた不図示の撮像光学系で取り込まれた観察像は、電気信号に変換され、その電気信号が電気コネクタ15を介してプロセッサ17に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ17に接続されたモニタ19に観察画像が表示される。なお、図中、21はプロセッサ17に接続されたキー入力装置(または図示しないマウス)等の入力部を示す。
内視鏡本体1の操作部5には、送気・送水ボタン23、吸引ボタン25、シャッターボタン27、及び機能切替ボタン29が並設されるとともに、一対の操作手段であるアングルつまみ31a,31bが設けられる。アングルつまみ31a,31bの表面にはロックつまみ33が設けられ、ロックつまみ35は湾曲部37の湾曲状態を切替可能とする。操作部5の下部には挿入部7を連設する連設部39が形成され、連設部39は鉗子挿入部41を有する。鉗子挿入部41は、鉗子等の処置具を挿入することによって、この処置具を先端硬質部7aの不図示の鉗子口から導出する。
図2はプロセッサの概略構成を表したブロック図である。
プロセッサ17には制御部43が設けられ、制御部43は入力部21、電気コネクタ15、モニタ19、映像信号処理部45などと接続される。また、制御部43には通信部47が接続され、通信部47はICタグ3と無線による信号の送受信を可能としている。
図3はICタグの概略構成を表したブロック図である。
内視鏡本体1には、内視鏡本体1の使用可否状態を表示する表示手段51を備えた上記のICタグ3が設けられる。この場合のICタグ3は紐等により内視鏡本体1に着脱自在に取り付けられている。ICタグ3にはCPUからなる制御部53が設けられ、制御部53は通信部55と接続される。通信部55は、プロセッサ17(図2参照)に設けられた通信部47と無線による信号の送受信を可能としている。
ICタグ3には、RFID(Radio Frequency IDentification)の電源内蔵タイプのものを好適に用いることができる。ICタグ3は、通信部55からの磁気的なエネルギーを受けて制御部53が起動されると、メモリ57に記憶した情報を送信する。プロセッサ17の通信部47は、ICタグ3からの送信信号を受信するようになっている。すなわち、プロセッサ17の通信部47は、ICタグ3を電磁誘導により励磁するとともに、励磁されたICタグ3から送信される所望のタグ情報を受信して、タグ情報を制御部43にて復調しデータ化する。また、通信部55は、図示しないタグコイルを備える。つまり、ICタグ3は、一般的な無線タグに利用される電磁誘導による起電力を電源としたり、自身の有する電源61を電源として利用可能に構成されている。勿論、電源61のみを電源として利用する構成であってもよい。
通信部47は、図示しない励磁コイル、励磁回路部、受信コイル及び読取回路部等を備えて構成される。通信部47の励磁回路部は、例えば交流電源等により構成され、励磁コイルを励磁させるための電気信号を供給することを通じて励磁コイルを制御する。受信コイルはICタグ3にて発生したタグ情報を含む磁束を電気信号として受信するもので、受信コイルにて受信されたタグ情報は読取回路部にて増幅、復調されデータ化される。
ICタグ3のメモリ57は、後述する種々のタグ情報(図7に示す状態情報)を格納する。タグコイルは、励磁コイルからの励磁信号によりICタグ3を起動するためのエネルギーを電磁誘導により得るとともに、メモリ57にて記憶されている状態情報を送信する働きを有する。このICタグ3は、これらの構成に加え、表示手段51、タイマー59,電源61を備える。電源61は、制御部53、表示手段51、メモリ57、タイマー59に給電を行う。なお、上記のように、通信部55は、制御部53を起動するためのエネルギーを電磁誘導により得るが、電源61から給電されてもよい。表示手段51としては、表示内容の書き換え時に電源が不要な、公知の電子ペーパーが省電力の点で好適となる。その他、液晶表示装置等の他の表示媒体であってもよい。
内視鏡本体1は、使用可能表示と使用不可表示のいずれかの表示を書き換え自在に表示する表示手段と、内視鏡本体1の使用状態を、予め定めた使用不可とする条件と比較して、内視鏡本体1の使用可否を判定する使用可否判定手段と、使用可否判定手段が使用不可と判定したときに、表示手段51の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する表示制御手段と、を備える。この例では、制御部53、メモリ57、タイマー59等が使用可否判定手段として機能する。これにより、内視鏡装置100を病院外部の場所で使用する等の、いわゆるオフラインでの使用においても、使用可否が容易に確認可能となっている。ここで、内視鏡本体1の使用状態とは、内視鏡本体1の洗浄を終了しているか、洗浄終了後の経過時間はどれ程か、また、内視鏡本体1が内視鏡検査使用前か等の清浄状態を表す。
ICタグ3は、内視鏡本体1の洗浄時からの経過時間を計測する経過時間計測手段(タイマー59)を備える。表示制御手段である制御部53は、タイマー59により計測された経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合に表示手段51の表示を使用不可表示に自律的に変更する。つまり、洗浄終了後に、表示手段51の表示が使用可能表示に変わっても、洗浄終了後にタイマーカウントされた経過時間が、所定の時間を超えたタイミングで、制御部53により、表示手段51の表示内容が使用不可表示に自動的に書き換えられることとなる。この表示手段51の書き換えは、ネットワーク等を介してICタグ3以外の他の機器からの信号をトリガとして書き換えるのではなく、ICタグ3自体が自律的に書き換える。
このように、内視鏡装置100では、表示手段51と制御部53が、内視鏡本体1に取り付けたICタグ3に設けられ、内視鏡装置100の状態(使用の可否)が簡単に表示可能となっている。そして、ICタグ3は、後述する洗浄機や、検査装置であるプロセッサ17との信号の送受信が非接触で可能となるとともに、ICタグ3自体で検査回数や経過時間等の記憶保持および表示が可能となっている。さらに、ICタグ3は、表示手段51と制御部53を駆動するための電源61を内蔵することで、自律した動作が可能となり、オフライン状態でも表示内容の変更が随時可能となる。したがって、リアルタイムで表示内容を更新することができる。
図4は洗浄機の外観斜視図である。
洗浄機63は、内部に洗浄槽65を有し、洗浄槽65内に内視鏡本体1が所定位置で配置される。洗浄機63は、内視鏡本体1の送気送水管路をブラッシングした後、洗浄槽65に洗浄液、消毒液等を送り込み、洗浄および消毒処理を行う。その後、濯ぎ、乾燥処理を行う。
図5はICタグと洗浄機の情報送受を概念的に表した模式図である。
内視鏡本体1を洗浄する洗浄機63は、ICタグ3と通信する通信手段(通信部)67を備えている。通信部67は、ICタグ3を電磁誘導により励磁するとともに、励磁されたICタグ3から送信される所望のタグ情報を受信して、タグ情報を洗浄機制御部69にて復調しデータ化する。通信部67は、図示しない励磁コイル、励磁回路部、受信コイル及び読取回路部等を備えて構成される。洗浄機制御部69には、洗浄機63を洗浄処理動作させる洗浄機駆動部71が接続されている。
洗浄機63は、通信部67の通信圏内にある内視鏡本体1のICタグ3に対してデータの書き込みを可能としている。内視鏡本体1が洗浄機63で洗浄された後、洗浄機63から出力される洗浄済み情報をICタグ3の通信部55(図3参照)で受け取り、制御部53により、メモリ57に書き込む。メモリ57に書き込まれた洗浄済み情報は、制御部53により内視鏡使用可否判定の際に参照され、その結果が表示手段51に表示される。
ICタグ3は、通信部55が洗浄機63からの出力信号を受信したときに、表示制御手段である制御部53が洗浄時点を表す基準時をリセットし、この基準時からの経過時間をタイマー59にてカウント開始する。すなわち、洗浄終了等の出力信号が送出されると、洗浄タイミングを表す基準時がリセットされ、基準時からの経過時間がカウント開始される。
ここで、基準時とは、タイマー59による経過時間カウントの起点であり、最新の洗浄終了タイミングを意味する。つまり、洗浄機63からの出力信号は、洗浄終了タイミングを意味する。ここで、洗浄終了タイミングは、洗浄機63に内視鏡本体1をセットしたタイミング、洗浄機63が洗浄を開始したタイミング、洗浄機63が洗浄を終了したタイミング、洗浄機63から内視鏡本体1を取り出すタイミングのいずれであってもよい。正常終了したか否かを判別するためには、洗浄が終了したタイミングとすることが好ましい。
洗浄終了タイミングを使用することで洗浄機63においての洗浄ミスも、ICタグ3に表示することができる。洗浄終了後、洗浄終了の信号がICタグ3内に記録される。ここで、ICタグ3は、洗浄機63からの洗浄終了信号を受けることではじめてメモリ57に洗浄終了信号を格納する。洗浄が異常終了した場合には、洗浄終了信号がICタグ3に送信されないので、洗浄機63から取り出した内視鏡本体1のICタグ3には洗浄終了信号が書き込まれていないことになる。
その結果、ICタグ3では、洗浄機63による洗浄終了後に、通信部55が洗浄機63からの洗浄終了信号(出力信号)を受信しなかった場合、制御部53が洗浄ミスの発生を表示手段51に表示させるようになされている。例えば、洗浄機63に内視鏡本体1を投入したタイミングで洗浄機63が洗浄機投入済み信号を出力し、ICタグ3がこれを受信し、この洗浄機投入済み信号の受信後、所定時間経過しても洗浄終了信号を受信しなかった場合に洗浄ミスが発生したと判断する。このようにして、内視鏡装置100が洗浄機63に投入された後に、洗浄機63が正常終了しなかった場合には、洗浄ミスの発生したことが表示される。つまり、洗浄機63の異常が内視鏡装置100においても把握可能となっている。
また、ICタグ3は、通信部55が、内視鏡検査を行う検査装置であるプロセッサ17からの出力信号を受信したときに、制御部53はタイマー59による経過時間のカウントを停止させる。このように、検査装置に接続、検査の実施、検査の完了などの任意のタイミングで出力されるプロセッサ17からの出力信号を受けたタイミングで、経過時間のカウントを停止することにより、無用なカウントをなくすことができるようにされている。
上記の通り、内視鏡装置の使用形態は一般的に次のように表せる。図6に内視鏡装置の洗浄から保管までの使用の流れを表したフローチャートを示した。
内視鏡装置100は、使用に際し、検査機器であるプロセッサ17や光源装置13等に接続される(S1)。術者による被検体の検査がなされた後(S3)、内視鏡本体1はプロセッサ17や光源装置13から取り外される(S3)。取り外された内視鏡本体1は、洗浄機63の洗浄槽65にセットされる(S4)。洗浄機63による所定の洗浄、消毒、乾燥等の処理(S5)がなされた内視鏡本体1は、洗浄機63から取り出され(S6)、所定の保管場所に保管される(S7)。そして、必要に応じて取り出され、プロセッサ17や光源13等に接続して使用される。
上記のように使用される内視鏡装置100は、その要所にて相手側装置と信号の送受信を行う。図7にICタグ内に格納される情報を表した説明図を示した。この送受信される信号の情報(データ)の項目には、図7に示すものが含まれる。洗浄機投入済フラグは、未投入または投入済みの値のいずれかを示す。洗浄状態フラグは、未洗浄または洗浄済みの値を示す。正常洗浄終了フラグは、正常または異常の値を示す。検査使用状態フラグは、未使用または使用済みの値を示す。各フラグは、所定のタイミングで書き換えられるものである。
タイマー59のカウント開始タイミングを表す基準時は、年月日/時刻の値で示される。タイマーカウント値(経過時間)は、例えば42時間等の洗浄後の積算時間の値で示される。検査回数カウント値は、例えば5回等の過去の検査回数の値、保管限度時間は、m時間等の保管時間限度長の値、検査限度回数はn回等の値である。なお、検査回数カウント値、検査限度回数は、後述する他の構成例にて用いられるものである。
次に、洗浄機63の動作手順を説明する。
図8は洗浄機の動作手順を表したフローチャートである。
洗浄機63は、内視鏡本体1が投入されると(S11)、通信部67を介して投入済み信号を送出し、ICタグ3の洗浄機投入済フラグを投入済みとする(S12)。洗浄機63による洗浄処理がなされ(S13)、洗浄処理が終了すると、洗浄が正常終了したか否かが洗浄機制御部69(図5参照)によって判定される(S14)。洗浄が正常終了したなら、洗浄機制御部69は通信部67を介して正常洗浄終了フラグを正常とする信号を送出する(S15)。これと同時に、ICタグ3のタイマー59(図3参照)のカウント値をリセットする信号を送出し(S16)、洗浄機63側の処理を終了する。
洗浄機63が正常に洗浄を終了しないと判定されたときには(S14)、洗浄機制御部69は通信部67を介して正常洗浄終了フラグを異常とする信号を送出する(S17)。この場合、洗浄機63の不図示の表示手段等には洗浄異常が表示され、洗浄装置の点検がなされる(S18)。点検後、洗浄機63は、洗浄の続行、又は洗浄の中止信号の受付け待ちとなる。洗浄の続行が入力されれば、再び洗浄処理(S13)に処理が戻され、洗浄が中止されれば、洗浄機63は洗浄処理を終了する。
一方、上記のような洗浄処理が行われる過程、および洗浄終了後の保管の過程で、ICタグ3では以下の処理がなされる。図9はICタグの動作手順を表したフローチャート、図10は表示手段の表示例を(a),(b)で表した説明図、図11は保管限度超過を同時表示した表示手段の説明図、図12は洗浄ミス内容を同時表示した表示手段の説明図である。なお、ICタグ3のメモリ57に格納される保管限度時間、検査限度回数は、洗浄機63又はプロセッサ17にて書き換え可能となっている(S21、S22)。そしてICタグ3は、内視鏡本体1の洗浄後の保管状況に応じて、所定の時間を任意に変えることができる。
例えば、内視鏡本体1を包装して保管する場合と、未包装保管とで保管限度時間を異ならせたり、クリーンルームに保管と他の場所での保管とで異ならせる等、適宜に変更する。つまり、保管環境の優劣に応じた設定期限とすることで使用可否が正確に判断可能となる。清浄な保管環境では所定の時間を延長し、それより劣る環境では延長せず、又は短縮する。これにより菌の増殖等の状況を考慮した管理が可能となり、使用可能である旨の条件精度が高められるとともに、実効的な警告表示がなされ、信頼性を向上させることができる。
内視鏡本体1が洗浄機63から取り出されると(S23)、ICタグ3では、先ず、洗浄機63から出力信号の有無が判定される。出力信号が有る場合には、洗浄状態フラグを洗浄済みとし(S25)、検査使用状態フラグを未使用とする(S26)。なお、後述するように、内視鏡本体1がプロセッサ17(図2参照)等に接続された際、プロセッサ17の制御部43により通信部47を介して接続検出信号が送信される。ICタグ3の制御部53(図3参照)は、この接続検出信号を有りと判定すると、検査使用状態フラグを「使用済み」とし、表示手段51に「使用不可」を表示する。
次いで、洗浄機63から正常洗浄終了がなされた否か制御部53にて判定され、正常洗浄終了がなされていれば、タイマーカウント値と前述の基準時がリセットされてし、新たな基準時が設定される(S28)。制御部53は、この基準時の設定と同時に、タイマー59による経過時間のカウントを再び開始し、リアルタイムでタイマーカウント値を書き換えて行く(S29)。また、これと同時に、制御部53は、図10(a)に示す「使用可能」を表示手段51に表示する。
ICタグ3は、この状態のまま所定の場所にて保管されることとなる。この間、制御部53は、タイマー59を電源61により駆動させてタイマーカウント値を更新する。制御部53は、タイマーカウント値が上記の保管限度時間と一致しているか否かを判定し続け(S31)、タイマーカウント値が保管限度時間と一致したなら、図10(b)に示す「使用不可」を表示手段51にリアルタイムで表示する(S33)。この際、表示手段51には、使用不可となった理由、すなわち、図11に示す保管限度時間超過を併記してもよい(S32)。
保管限度時間を超過して使用不可となった内視鏡本体1は、洗浄機63に投入されることで、再び、基準時が設定され(S28)、経過時間のカウントが開始され(S29)、表示手段51の表示が「使用可能」に書き換えられる(S30)こととなる。
一方、洗浄機63からの出力信号を無しと判定した場合(S24)、正常洗浄終了フラグを洗浄異常とし(S34)、表示手段51に「使用不可」を表示する(S35)。この際、使用不可となった理由、すなわち、図12に示す洗浄ミス発生を併記してもよい。
このように、ICタグ3の制御部53は、内視鏡本体1の洗浄が正常終了し、かつ、内視鏡検査の使用前であるときにのみ表示手段51を使用可能表示にする。洗浄が正常に行われて清浄となり、かつ、未使用の汚染のないときのみ、使用可能である旨の表示がなされ、内視鏡装置の使用可否の識別が容易となり、信頼性を向上することができる。
また、内視鏡本体1の洗浄時からの経過時間を計測し、この経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合に、表示手段51の表示を使用不可表示に変更するので、洗浄後の経過時間が、オンライン接続によらず、個々の内視鏡装置毎でカウント、表示可能となっている。
したがって、この内視鏡装置100によれば、使用可能表示と使用不可表示のいずれかの表示内容を含んで書き換え自在に表示する表示手段51と、予め定めた条件に一致したときに、表示内容を使用不可表示に変更する制御部53とを備えたので、内視鏡装置100を病院外部の場所で使用する等の、いわゆるオフラインでの使用においても、内視鏡装置100の使用可否を容易に確認でき、内視鏡装置100を誤って使用する虞がなく、感染等を確実に防止することができる。
また、ICタグ3によれば、表示手段51と制御部53が設けられるので、洗浄機63やプロセッサ17との信号の送受信が非接触で可能となるとともに、ICタグ3自体が経過時間等を記憶保持でき、オフラインであっても内視鏡装置100の更新され続ける状態(例えば保管限度時間超過による使用可否)をリアルタイムで確認できる。
さらに、内視鏡装置100の状態表示方法によれば、内視鏡本体1の洗浄時からの経過時間を計測し、経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合に表示手段51の表示を使用不可表示に変更するので、洗浄後の経過時間を個々の内視鏡装置100毎でカウントでき、オフラインであっても保管期限が超過した内視鏡装置100であるか否かをリアルタイムで把握できる。この結果、感染等を確実に防止できる。
次に、内視鏡装置の他の構成例を説明する。
図13は使用回数の計測カウンタを備えたICタグのブロック図である。なお、図3に示した部位と同等の部位には同一の符号を付し重複する説明は省略するものとする。
この内視鏡装置のICタグ3Aは、内視鏡装置100の検査回数カウント値をカウントするカウント手段(カウンタ)75を備えている。ICタグ3Aは、内視鏡検査時に外部機器であるプロセッサ17から出力される内視鏡検査実施済み情報を通信部55にて受け取り、制御部53により、メモリ57に書き込む。
内視鏡検査実施済み情報は、プロセッサ17に内視鏡本体1を接続したタイミングや、検査終了後に内視鏡本体1をプロセッサ17から外したタイミング、又は検査中にプロセッサ17から画像管理ソフトにデータを送信したタイミング等とすることができる。メモリ57に書き込まれた検査済み情報は、制御部53により内視鏡使用可否判断の際に参照される。ICタグ3Aの制御部53は、カウンタ75によりカウントされた検査使用回数が、予め定めた所定の検査限度回数に達したか否かを判定可能としている。
ICタグ3Aの通信部55は、内視鏡本体1が接続されるプロセッサ17からの出力信号を受信し、カウンタ75が検査使用回数をインクリメントする。これにより、1回の内視鏡検査に用いられると、検査使用回数が1だけインクリメントされ、現在までの検査使用回数が把握可能となる。
次に、内視鏡装置の動作の手順を説明する。
図14は使用回数超過による使用不可表示の手順を表したフローチャート、図15は検査限度回数超過を同時表示した表示手段の説明図である。
このICタグ3Aによれば、内視鏡本体1がプロセッサ17に接続されると(S41)、制御部53が内視鏡検査実施済み信号の有無を判定し続ける(S42)。検査実施済み信号が有ると、制御部53がカウンタ75を駆動し、カウンタ75により検査使用回数を1だけインクリメントした回数にメモリ57を書き換える(S43)。
制御部53は、書き込まれた内視鏡検査回数情報が検査限度回数に一致するかを判定し(S44)、一致しない場合には表示部51に「使用可能」を表示する(S45)。一方、制御部53は、書き込まれた内視鏡検査回数情報が検査限度回数に一致すると、表示手段51に図15に示す「使用不可」又は内視鏡使用回数が検査限度回数に達したことを示す警告(「検査限度回数超過」等)を表示し(S46)、検査回数カウント値をリセットする(S47)。このときに、内視鏡検査実施回数を表示部51に同時表示してもよい。
このように、ICタグ3Aでは、制御部53が、検査使用回数を検査使用毎にカウントし、カウントされた検査使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合に、表示部51の表示を使用不可表示に変更するので、検査使用回数が、オンライン接続によらず、個々の内視鏡装置毎にカウントし、自律的に表示可能となる。
なお、制御部53は、内視鏡本体1の洗浄時からの経過時間を計測し、経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合、内視鏡本体1の検査使用回数を検査使用毎にカウントし、このカウントされた検査使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合のいずれかに、表示部51の表示を使用不可表示に変更するものとしてもよい。
この状態表示方法によれば、保管期限、又は検査使用回数のいずれが超過しても、使用不可表示がなされる。つまり、両者が超過していない場合のみに使用可能表示がなされ、使用可能である旨の条件精度が高められ、信頼性が向上する。
したがって、上記ICタグ3Aによれば、表示部51の表示機能が有効利用され、洗浄の有無や保管期限の他に、検査使用回数の限度超過が把握可能となる。これにより、消耗品交換などのメンテナンスが円滑に実施可能となる。
上記例では、ICタグ3、3Aが紐により内視鏡本体1に取り付けられる例を説明したが、他の部位に表示機能を持たせてもよい。
図16はICタグの内視鏡本体内への配置例を(a),(b)で表した外観図である。本内視鏡装置は、図16(a)に示すように、表示手段51、制御部53、通信部55、タイマー59、電源61、カウンタ75を、内視鏡本体1の連設部39に設けたり、図16(b)に示すように、LGコネクタ11に設けてもよい。このような構成とすれば、別体のものを付設する場合に比べ、検査や洗浄の支障となる機会が少なくて済む。
本発明の一実施形態を説明するための内視鏡装置および内視鏡状態表示用ICタグ並びに外部装置を表した斜視図である。 プロセッサの概略構成を表したブロック図である。 ICタグの概略構成を表したブロック図である。 洗浄機の外観斜視図である。 ICタグと洗浄機の情報送受を概念的に表した模式図である。 内視鏡装置の洗浄から保管までの使用の流れを表したフローチャートである。 ICタグ内に格納される情報を表した説明図である。 洗浄機の動作手順を表したフローチャートである。 ICタグの動作手順を表したフローチャートである。 表示手段の表示例を(a),(b)で表した説明図である。 洗浄ミス内容を同時表示した表示手段の説明図である。 保管限度超過を同時表示した表示手段の説明図である。 使用回数の計測カウンタを備えたICタグのブロック図である。 使用回数超過による使用不可表示の手順を表したフローチャートである。 検査限度回数超過を同時表示した表示手段の説明図である。 ICタグの内視鏡本体内への配置例を(a),(b)で表した外観図である。 従来システムの概略の構成を表すブロック図である。
符号の説明
1 内視鏡本体
3 内視鏡状態表示用ICタグ
17 プロセッサ(検査装置)
51 表示手段
53 制御部(表示制御手段)
55 通信部(通信手段)
59 タイマー(経過時間計測手段)
61 電源
63 洗浄機
75 カウンタ(カウント手段)
100 内視鏡装置

Claims (17)

  1. 内視鏡本体と、
    使用可能表示と使用不可表示のいずれかの表示を書き換え自在に表示する表示手段と、
    前記内視鏡本体の使用状態を、予め定めた使用不可とする条件と比較して、前記内視鏡本体の使用可否を判定する使用可否判定手段と、
    前記使用可否判定手段が使用不可と判定したときに、前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する表示制御手段と、
    を備えた内視鏡装置。
  2. 請求項1記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡本体の洗浄時点からの経過時間を計測する経過時間計測手段を備え、
    前記使用可否判定手段が使用不可と判定する条件は、前記経過時間計測手段から取得した経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合である内視鏡装置。
  3. 請求項2記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡本体を洗浄する洗浄機と通信する通信手段を備え、
    該通信手段が前記洗浄機からの出力信号を受信したときに、前記経過時間計測手段が計測する経過時間をリセットして、該リセット時からの経過時間の計測を開始する内視鏡装置。
  4. 請求項3記載の内視鏡装置であって、
    前記洗浄機からの出力信号が、前記洗浄機による洗浄終了を表す信号である内視鏡装置。
  5. 請求項3または請求項4記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡本体を接続して内視鏡検査を行う検査装置からの出力信号を前記通信手段が受信したときに、前記経過時間計測手段が前記経過時間の計測を停止する内視鏡装置。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1項記載の内視鏡装置であって、
    前記洗浄機による洗浄終了から所定時間内に前記通信手段が前記出力信号を受信しなかった場合に、前記表示制御手段が洗浄ミスの発生を前記表示手段に表示させる内視鏡装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡装置の内視鏡検査の使用回数をカウントするカウント手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記カウント手段がカウントする内視鏡検査の使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合に、前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置。
  8. 請求項7記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡本体が接続され内視鏡検査を行う検査装置と通信する通信手段を備え、
    前記検査装置からの出力信号を受信したときに、前記カウント手段が前記使用回数をインクリメントする内視鏡装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の内視鏡装置であって、
    前記洗浄機による洗浄終了から所定時間内に前記通信手段が前記洗浄機からの出力信号を受信し、かつ、前記内視鏡本体が内視鏡検査の使用前であるときにのみ、前記表示制御手段が前記表示手段を使用可能表示にする内視鏡装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡本体がICタグを有し、
    該ICタグが、前記表示手段と、前記使用可否判定手段と、前記表示制御手段とを含んで構成される内視鏡装置。
  11. 請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の内視鏡装置であって、
    前記内視鏡本体が、前記表示手段と、前記使用可否判定手段と、前記表示制御手段とを含んで構成される内視鏡装置。
  12. 請求項10記載の内視鏡装置に用いられる内視鏡状態表示用ICタグ。
  13. 請求項12記載の内視鏡状態表示用ICタグであって、
    前記表示手段、前記使用可否判定手段、および前記表示制御手段を駆動するための電源が、前記ICタグに内蔵された内視鏡状態表示用ICタグ。
  14. 内視鏡本体の使用状態に関する情報を取得し、該情報と予め使用不可とする条件とを比較して前記内視鏡本体の使用可否を判定し、この判定結果に基づき内視鏡装置が自律して表示手段に書き換え自在に表示する内視鏡装置の状態表示方法であって、
    前記内視鏡本体の洗浄時点からの経過時間を計測し、該経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合に前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置の状態表示方法。
  15. 内視鏡本体の使用状態に関する情報を取得し、該情報と予め使用不可とする条件とを比較して前記内視鏡本体の使用可否を判定し、この判定結果に基づき内視鏡装置が自律して表示手段に書き換え自在に表示する内視鏡装置の状態表示方法であって、
    前記内視鏡装置の内視鏡検査の使用回数を検査使用毎にカウントし、該カウントされた使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合に、前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置の状態表示方法。
  16. 内視鏡本体の使用状態に関する情報を取得し、該情報と予め使用不可とする条件とを比較して前記内視鏡本体の使用可否を判定し、この判定結果に基づき内視鏡装置が自律して表示手段に書き換え自在に表示する内視鏡装置の状態表示方法であって、
    前記内視鏡本体の洗浄時点からの経過時間を計測し、該経過時間が予め定めた所定の時間を超えた場合と、
    前記内視鏡装置の内視鏡検査の使用回数を検査使用毎にカウントし、該カウントされた使用回数が予め定めた所定の限度回数に達した場合と、
    のいずれかの場合に前記表示手段の表示を使用可能表示から使用不可表示に変更する内視鏡装置の状態表示方法。
  17. 請求項14または請求項16記載の内視鏡装置の状態表示方法であって、
    前記内視鏡本体の洗浄後の保管環境に応じて、前記所定の時間を異ならせて定める内視鏡装置の状態表示方法。
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