JP4497171B2 - 飲料急速冷却器 - Google Patents

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Description

本発明は、ビール、ジュース、水道水等の飲料を急速に冷却できる飲料急速冷却器に関する。
従来から、ペルチェ効果を利用して熱電変換を行うペルチェ素子が冷却装置や加熱装置等に用いられている。このペルチェ素子は、平行して配置された一対の絶縁基板における相対向する内側の面の所定箇所に複数の電極を形成し、この相対向する電極にそれぞれ熱電素子の上下の端面をハンダ付けすることにより、一対の絶縁基板間に複数の熱電素子を固定して構成されている。そして、所定の電極に接続されたリード線を介して、ペルチェ素子に通電することにより、吸熱側の絶縁基板を冷却し、放熱側の絶縁基板を加熱することができる。このようなペルチェ素子の中に、ビール等の飲料を冷却することのできる飲料冷却装置に用いられるものがある(例えば、特許文献1参照)。
この飲料冷却装置では、外装体の内部に冷却容器が収容されており、冷却容器の周面にペルチェ素子が吸熱側の面を沿わせて取り付けられている。そして、ペルチェ素子の放熱側の面に放熱器が取り付けられている。また、冷却容器の内部はビールが充填された缶を収容するための収容部が形成されており、冷却容器の上部には、缶内のビールを注出するためのビール注出器具が取り付けられている。このため、ペルチェ素子に通電することにより、冷却容器を介して缶内のビールを冷却することができ、冷却したビールをビール注出器具から取り出して飲むことができる。
特開2002−160800号公報
しかしながら、前述した従来の飲料冷却装置では、缶内のビール量に対する冷却容器の表面におけるペルチェ素子との接触面積が小さいため、ビールを急速に冷却することはできない。このため、ビールを飲む前に予め時間をかけてビールを冷却しておかなければならない。また、缶内のビールを缶の上部から取り出すためビール注出器具に、缶内のビールを押し出すための加圧器具が必要になり飲料冷却装置の部品点数が多くなるとともに、構造が複雑になるという問題もある。また、このような飲料冷却装置でビール以外の飲料を冷却する場合にもその飲料は容器に入れたまま冷却するため、例えば、紙パックなどの容器に入った飲料を冷却する場合には不適である。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、飲料を急速に冷却でき、かつ構造を単純にできる飲料急速冷却器を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る飲料急速冷却器の構成上の特徴は、飲料の注入、取り出しが可能な冷却容器と、冷却容器の周面に吸熱面を接触させた状態で通電することにより冷却容器内の飲料を冷却できるペルチェ素子と、ペルチェ素子の放熱面に取り付けられた放熱部材とを備え、飲料を内部で冷却したのちに取り出すことのできる飲料急速冷却器であって、冷却容器を、前後方向、上下方向および左右方向にそれぞれ延びる所定の長さを備えた箱状に形成して、冷却容器の一面にペルチェ素子を接触可能にし、冷却容器における前後方向、上下方向および左右方向の長さのうちのペルチェ素子に沿って延びる2方向の長さよりもペルチェ素子に対して直交して延びる長さを短くし、冷却容器における少なくともペルチェ素子に冷却される面に直交する周面を可撓性を備えた伸縮壁面で構成するとともに、伸縮壁面を所定の長さにした状態で保持する保持手段を設けたことにある。
このように構成した本発明に係る飲料急速冷却器は、飲料の注入、取り出しが可能な冷却容器を備えている。そして、ペルチェ素子の吸熱面を冷却容器の周面に接触させた状態でペルチェ素子に通電することにより冷却容器内の飲料を冷却できるようにしている。すなわち、この飲料急速冷却器は、飲料を缶やビン等の容器に入れたままの状態で冷却するものではなく、飲料が容器に収容されたものであれば、その飲料を容器から出して冷却容器内に注入し、冷却容器内の飲料をペルチェ素子の冷却作用により冷却したのちに冷却容器から取り出すようにしている。
このため、缶やビン等の容器を冷却する必要が無くなり、飲む直前に飲料を冷却容器内で冷却し、冷却後にすぐに飲むことができる。また、この場合の冷却容器としては、1個の開口を備え、この開口から飲料を注入したり取り出したりできるものや、一方の端部に飲料注入口が形成され他方の端部に飲料取出口が形成されたものを用いることができる。1個の開口を備えた冷却容器を用いる場合には、開口を上方に向けた状態で冷却容器内に飲料を注入して冷却し、冷却された飲料を取り出す際には、冷却容器を回転して傾けることにより飲料を取り出す機構を用いることができる。また、本発明に係る飲料急速冷却器では、ペルチェ素子の放熱面に、放熱部材を取り付けている。これによると、ペルチェ素子の放熱面の放熱がより効果的に行われるため、飲料の冷却をさらに素早くすることができる。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、冷却容器を、前後方向、上下方向および左右方向にそれぞれ延びる所定の長さを備えた箱状に形成して、冷却容器の一面にペルチェ素子を接触可能にし、冷却容器における前後方向、上下方向および左右方向の長さのうちのペルチェ素子に沿って延びる2方向の長さよりもペルチェ素子に対して直交して延びる長さを短くしている
これによると、冷却容器におけるペルチェ素子で冷却される周面の面積を大きくできるため、冷却効果が大きくなりより急速な飲料の冷却が可能になる。なお、この場合の前後方向、上下方向および左右方向にそれぞれ延びる所定の長さを備えた箱状としては、特に矩形の箱状に限るものでなく、軸方向の長さが直径よりも短くなった円板形の箱状であってもよい。要は、飲料の容積に比較して冷却容器におけるペルチェ素子によって冷却される面の面積を大きくできるものであればよい。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、冷却容器における少なくともペルチェ素子に冷却される面に直交する周面を可撓性を備えた伸縮壁面で構成するとともに、伸縮壁面を所定の長さにした状態で保持する保持手段を設けている。これによると、冷却する飲料の量を変更しても冷却容器におけるペルチェ素子によって冷却される面の面積を同じ面積に維持できるようになる。このため、伸縮壁面の長さを調節して冷却容器内に注入する飲料の量をそのときの冷却容器の容量に合わせることにより冷却に要する時間を任意の時間にすることができる。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、冷却容器を、一方の端部に形成された飲料注入口から他方の端部に形成された飲料取出口に向う流路を備えた容器で構成し、冷却容器の一方の端部を上端部とするとともに冷却容器の他方の端部を下端部とし、ペルチェ素子を冷却容器の周面に取り付けることもできる。
この飲料急速冷却器では、冷却容器が、上端部に飲料注入口が形成され下端部に飲料取出口が形成された流路を備えた容器で構成されている。このため、容器から取り出した飲料を上端部の飲料注入口から冷却容器内に入れ、冷却容器内で冷却された飲料を、適宜下端部の飲料取出口から取り出すことができる。すなわち、この飲料急速冷却器では、飲料が冷却容器内を通過して飲料取出口から出る間にペルチェ素子の冷却作用により冷却するようにしている。また、飲料が水道水のように配管から供給されるものであれば、その配管を冷却容器の飲料注入口に接続して飲料を冷却容器内に入れ、冷却容器内で飲料を冷却することができる。この場合、飲料取出口にはコック等を設けて操作により開閉できるようにしておくことが好ましい。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、飲料を水道水で構成し、冷却容器の飲料注入口に水道管を接続するとともに、飲料取出口に水道蛇口を取り付けることもできる。これによると、冷却した水道水を連続して取り出すことができる。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、冷却容器内に形成される流路を、左右に往復しながら上方から下方に向って延びる流路で構成することもできる。これによると、飲料が通過する流路を長くすることができるため、飲料の冷却をより確実にできる。この流路を備えた飲料急速冷却器は、飲料を連続的に冷却容器内を通過させながら冷却する場合に、特に効果を発揮できる。
また、本発明に係る飲料急速冷却器の他の構成上の特徴は、飲料の注入、取り出しが可能な冷却容器と、冷却容器の周面に吸熱面を接触させた状態で通電することにより冷却容器内の飲料を冷却できるペルチェ素子と、ペルチェ素子の放熱面に取り付けられた放熱部材とを備え、飲料を内部で冷却したのちに取り出すことのできる飲料急速冷却器であって、冷却容器を、前後方向、上下方向および左右方向にそれぞれ延びる所定の長さを備えた箱状に形成して、冷却容器の一面にペルチェ素子を接触可能にし、冷却容器における前後方向、上下方向および左右方向の長さのうちのペルチェ素子に沿って延びる2方向の長さよりもペルチェ素子に対して直交して延びる長さを短くし、吸熱面を上方に向けた状態でペルチェ素子を水平面上に設置し、冷却容器を他方の端部側部分を中心として水平方向と垂直方向との間で回転可能にすることにより、冷却容器の周面をペルチェ素子の吸熱面に対して進退可能にしたことにある。
これによると、飲料を冷却容器内で冷却するときには、冷却容器の周面をペルチェ素子の吸熱面に接触させ、冷却された飲料を取り出すときには、冷却容器を回転させて直立させることができる。このため、単純な構造で飲料の冷却と取り出しが効率よく行えるようになる。また、飲料を冷却する際に、冷却容器内に入れる飲料の量を少なくした場合にも、ペルチェ素子によって冷却される冷却容器の冷却面全体にわたって飲料が広がるため、飲料の量を少なくすることによりさらに迅速な冷却が可能になる。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、冷却容器における少なくともペルチェ素子に接触する面を熱伝導部材で構成することができる。これによると、冷却容器の熱をより効果的にペルチェ素子の吸熱面に吸収させることができるため、飲料の冷却をさらに素早くすることができる。
また、本発明に係る飲料急速冷却器では、冷却容器とペルチェ素子との間に熱伝導率の高い熱伝導接合部材を取り付けることができる。これによっても、冷却容器の熱をより効果的にペルチェ素子の吸熱面に吸収させることができるようになるため、飲料をさらに素早く冷却することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係る飲料急速冷却器10を示している。この飲料急速冷却器10は、スタンド11と、冷却容器12と、複数のペルチェ素子13と、本発明の放熱部材としてのヒートシンク14とで構成されている。また、冷却容器12と複数のペルチェ素子13との間には、熱伝導率の高いシート状の熱伝導接合部材18が取り付けられている。スタンド11は、四角板状の底面部11aと、底面部11aの後端縁部から直立した四角板状の直立部11bとからなる側面がL形に形成された台で構成されている。
冷却容器12は、図2に示したように、左右方向の幅Wが上下方向の長さLよりも小さく、前後方向の厚みDが左右方向の幅Wよりもさらに小さくなった縦長の薄い箱状の容器で構成され、前面部12aの上部側部分が下部側から上部側に向って徐々に前方に突出する傾斜部に形成されている。このため、冷却容器12の上端開口12bは、冷却容器12の下部側部分の断面よりも大きくなって、冷却容器12の上部側部分は略漏斗状に形成されている。なお、上端開口12bで、本発明の飲料注入口が構成される。また、冷却容器12の前面部12aの下端部には、本発明の飲料取出口としての注ぎ口15が設けられている。
注ぎ口15にはコック15aが備わっており、このコック15aを回転操作することにより注ぎ口15を開閉できる。このため、上端開口12bから冷却容器12内に飲料を入れ、コック15aを開方向に回転操作することによりその飲料を注ぎ口15から取り出すことができる。また、冷却容器12の後面部12cはアルミニウムからなる熱伝導部で構成され、冷却容器12の後面部12c以外の部分は透明プラスチックからなる断熱部で構成されている。このため、冷却容器12内には、後面部12cを介して熱が伝わり易く、後面部12c以外の部分からは断熱される。すなわち、後面部12cが飲料を冷却する冷却面となる。
ペルチェ素子13は、平行して配置された一対の絶縁基板の対向する面における所定部分にそれぞれ複数の電極を形成し、この両側の電極の対向する部分にチップからなる熱電素子の端面をそれぞれハンダ付けにより固定して構成されている。複数のペルチェ素子13はリード線(図示せず)によって互いに電気的に接続されているとともに、リード線を介して外部の電源から通電可能になっている。また、このペルチェ素子13は、通電される電力に応じて、一方の絶縁基板が加熱され、他方の絶縁基板が冷却される。この通電により冷却される絶縁基板が本発明の吸熱面を構成し、通電により加熱される絶縁基板が本発明の放熱面を構成する。
そして、各ペルチェ素子13は、吸熱面を後面部12cに沿わせた状態で熱伝導接合部材18を介して冷却容器12に取り付けられている。この熱伝導接合部材18は、ヒートシート等で構成される。ヒートシンク14は、四角板状の基板14aと、基板14aの後面から基板14aに直交して後方に延びる複数のフィン14bとで構成されている。このフィン14bは互いに平行して一定間隔で配置されており、ヒートシンク14の表面積を大きくすることによってヒートシンク14の放熱性を向上させている。これによって、ペルチェ素子13の放熱面の放熱量が多くなる。
また、これによって、ペルチェ素子13の吸熱面と放熱面との温度差が大きくなり、ペルチェ素子13による冷却容器12の冷却効果がより大きくなる。また、ヒートシンク14の下端部はスタンド11に固定されており、スタンド11は、ヒートシンク14を介して、冷却容器12およびペルチェ素子13を支持している。また、この飲料急速冷却器10には、ペルチェ素子13への通電およびその通電を遮断して、飲料急速冷却器10をオン・オフするスイッチ(図示せず)が備わっている。
このように構成された飲料急速冷却器10を使用する際には、スイッチをオン操作して、上端開口12bから冷却容器12内に、飲料、例えばビールを入れる。この場合、ビールの量が100cm3程度であれば、ペルチェ素子13の吸熱量が100Wの場合に、1分程度でビールは適度な温度(10℃程度)に低下する。このため、コック15aを開操作することにより冷えたビールを注ぎ口15から取り出すことができる。この場合、注ぎ口15から吐出されるビールは、コップやジョッキで受ける。また、この場合、冷却容器12内に保持する時間を調整することによりビールの冷却温度を調整することができる。
このように、本実施形態に係る飲料急速冷却器10では、冷却容器12を、上端開口12b側部分が略漏斗状に形成され下端部に注ぎ口15が設けられた上下方向に長く厚みの薄い箱状の容器で構成し、冷却容器12の後面部12cを熱伝導率の高いアルミ二ウムで構成するとともに、冷却容器12の後面部12c以外の部分を断熱性の大きなプラスチックで構成している。そして、冷却容器12における熱伝導率の高い後面部12cにペルチェ素子13を取り付けている。このため、冷却容器12におけるペルチェ素子13で冷却される部分の面積を大きくすることができ、冷却される飲料の量に対するペルチェ素子13による冷却面積も大きくすることができる。
これによって、冷却容器12内の飲料を急速に冷却することができる。このため、上端開口12bから冷却容器12内にビール等の飲料を入れ、冷却容器12内で急冷されたその飲料を、注ぎ口15から順次取り出して飲むことができる。この場合、上端開口12bが大きく形成されているため、冷却容器12内に飲料を入れ易くなるとともに、注ぎ口15にはコック15aが設けられているため適宜必要量だけ取り出すことができる。また、ペルチェ素子13の放熱面に、ヒートシンク14が取り付けられているため、ペルチェ素子13の放熱面の放熱がより効果的に行われ、飲料の冷却をさらに素早くすることができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る飲料急速冷却器20を示している。この飲料急速冷却器20では、冷却容器22の上端部が閉塞され、その閉塞された上面部22aに、水道管26が接続されている。この飲料急速冷却器20のそれ以外の部分の構成は、図1および図2に示した飲料急速冷却器10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。この飲料急速冷却器20によると、冷却した水道水を連続して取り出すことができる。この飲料急速冷却器20のそれ以外の作用効果は、前述した飲料急速冷却器10の作用効果と同様である。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係る飲料急速冷却器が備える冷却容器32の内部を示している。この冷却容器32は、正面側から見ると左右方向の幅と上下方向の長さとが略同じに形成された厚みの薄い箱状に形成されており、その内部には、冷却容器32内の空間部を上下に仕切る仕切り部37が上下に一定間隔を保って複数設けられている。そして、上下に並んだ各仕切り部37の左右の端部側部分が交互に切り欠かかれて、その部分に上下の水路を連通させる連通穴37aが形成されている。
この複数の仕切り部37と各仕切り部37の左右に交互に形成された連通穴37aとによって、冷却容器32の内部には、左右に往復しながら上方から下方に向って延びる水路が形成されている。また、冷却容器32の閉塞された上面部32aに、水道管36が接続され、冷却容器32の前面(図示せず)における左右方向の中央の下端部には、注ぎ口に連通する穴部32bが形成されている。この冷却容器32を備えた飲料急速冷却器のそれ以外の部分の構成は、図3に示した飲料急速冷却器20と同一である。
また、この冷却容器32を備えた飲料急速冷却器を用いて水道水の冷却テストを行った。このテストで用いた冷却容器32では、内部の寸法を、左右の幅および上下の長さをともに20cmとし、前後の厚みを1cmとした。そして、水路幅(各仕切り部37間の長さ)を1.82cmとし、水路の全長を180cmとした。このように構成した飲料急速冷却器をオン状態にして、注ぎ口15のコック15aを開けて、5.5cm3/秒の水道を順次取り出した。また、この場合のペルチェ素子13の吸熱量は100Wであった。
この結果、飲料急速冷却器が通常の作動状態になったのちに、25℃の温度で冷却容器32内に入った水道水は、10℃の温度になって注ぎ口15から出てきた。このように、この冷却容器32を備えた飲料急速冷却器によると、水道水が通過する冷却水路を長くすることができるため、水道水の冷却をより確実にできる。この長い冷却水路を備えた飲料急速冷却器は、水道水を連続的に取り出す場合に、特に効果を発揮する。この飲料急速冷却器のそれ以外の作用効果は、前述した飲料急速冷却器20の作用効果と同様である。
(第4実施形態)
図5および図6は、本発明の第4実施形態に係る飲料急速冷却器40を示している。この飲料急速冷却器40は、スタンド41と、スタンド41に回転可能に取り付けられた冷却容器42と、スタンド41側に取り付けられた複数のペルチェ素子43と、スタンド41に取り付けられペルチェ素子43を支持するヒートシンク44とで構成されている。スタンド41は、中央に穴部が形成された四角枠状の上面部41aと、上面部41aの前端部と後端部とをそれぞれ支持する前壁部41bと後壁部41cとで構成されている。
前壁部41bと後壁部41cとはそれぞれ上面部41aに直交して上面部41aの下方に延びており、前壁部41bの上端部は上面部41aの上面よりも上方に突出している。そして、前壁部41bの両側面(一方しか図示せず)には、冷却容器42を支持する回転支軸46がそれぞれ設けられている。また、後壁部41cの上端部は上面部41aの上面と同一面上に位置している。そして、上面部41aの穴部に、ヒートシンク44が基板44aを上方に位置させフィン44bを下方に位置させた状態で固定されている。また、各ペルチェ素子43は、放熱面を基板44aに沿わせた状態でヒートシンク44に取り付けられている。そして、各ペルチェ素子43の吸熱面の上には、熱伝導性の高い熱伝導接合部材48が取り付けられている。
冷却容器42は、回転支軸46を介してスタンド41に回転自在に取り付けられており、左右方向の幅(図6の左側から見た状態での左右の幅)が上下方向の長さよりも小さくなり、さらに前後方向の厚みが上下方向の長さよりも小さくなった箱状の容器で構成されている。そして、冷却容器42の表面部42a(図5の状態では上面になり、図6の状態では前面になる。)における自由端に、漏斗状の飲料注入口42bが開口を、図5のように冷却容器42を水平状態にしたときの上方に向けて形成されている。また、冷却容器42の表面部42aの回転支軸46側の端部には、コック45aを備えた注ぎ口45が設けられている。
そして、冷却容器42の自由端側の端面には、冷却容器42を回転操作するための操作片47が形成されている。また、この冷却容器42は、裏面部42cがアルミニウムからなる熱伝導部で構成され、冷却容器42の裏面部42c以外の部分は透明プラスチックからなる断熱部で構成されている。また、ペルチェ素子43としては、前述したペルチェ素子13と同一のものが使用され、ヒートシンク44としては、前述したヒートシンク14と同一のものが使用される。
このように構成された飲料急速冷却器40を使用する際には、まず、図5に示したように冷却容器42を水平状態にして、裏面部42cをスタンド41の上面に位置する熱伝導接合部材48の上面に接触させる。そして、スイッチをオン操作して、飲料注入口42bから冷却容器42内に、ビールaを適量入れる。そして、ビールaが適度な温度に低下すると、操作片47を上方に持ち上げて図6の状態にする。これによって、ビールaは冷却容器42内の下部側(回転支軸46側)に移動する。
この状態で、コック45aを開操作することにより冷えたビールaを注ぎ口45から取り出すことができる。この場合も、注ぎ口45から吐出されるビールaは、コップやジョッキで受ける。また、この場合、図5に示したように、例えば、冷却容器42内の半分のスペースにビールaを入れた場合には、冷却容器42内全体にビールaを入れた場合と比較して、冷却に係る時間は単純に計算して半分程度になるため冷却時間を短くして素早くビールaを飲むことができる。
このように、飲料急速冷却器40では、ビールaを冷却容器42内で冷却するときには、冷却容器42を倒して熱伝導接合部材48を介してペルチェ素子43の吸熱面に接触させ、冷却されたビールaを取り出すときには、冷却容器42を回転して直立させた状態にすることができる。このため、ビールaを冷却するときには、冷却容器42内に入れるビールaの量に関係なく効率のよい冷却を行える。このため、飲料急速冷却器40を単純な構造にして、ビールaの冷却と取り出しが効率よく行えるようになる。また、スタンド41の高さを低くしたため飲料急速冷却器40の安定性が良くなる。この飲料急速冷却器40のそれ以外の作用効果は、前述した飲料急速冷却器10の作用効果と同様である。
また、この飲料急速冷却器40を用いてビールaの冷却テストを行った。このテストで用いた冷却容器42では、内部の寸法を、左右の幅および図6の状態での上下の長さをともに20cmとし、図6の状態での前後の厚みを3cmとした。そして、このように構成した飲料急速冷却器40をオンにした状態で、飲料注入口42bから冷却容器42内に100cm3のビールを入れて経過時間と温度とを比較した。また、この場合のペルチェ素子43の吸熱量は100Wであった。この結果を、図7に示している。図7に示したグラフのように、冷却容器32内に入れた25℃のビールは、略1分で飲み頃の10℃になった。また、1分40秒程度でビールは0℃まで冷却された。
また、本発明に係る飲料急速冷却器は前述した各実施形態に限定するものでなく適宜変更が可能である。例えば、前述した第1実施形態が備える冷却容器12や、第2実施形態が備える冷却容器22は、内部の容量を適宜変更できるようにすることができる。この場合、冷却容器22の側部を伸縮可能な蛇腹状に形成して、前面部12aを後面部12cに対して平行に進退可能な構造にするとともに、前面部12aと後面部12cとの間隔を任意の長さにした状態を保持するための保持手段を設けることができる。これにより、冷却容器12や冷却容器22の容量を変更することができる。
また、冷却容器12や冷却容器22の内部に所定のスペースを埋めるための板部材等を入れることにより容量を変更することができる。これにより、飲料の容量が変化しても常に広い面積の冷却面で飲料を冷却することができる。さらに、前述した、実施形態では、飲料をビールまたは水道水としているが、この飲料としては、この他、ジュース、炭酸飲料、日本酒等、冷却して飲む飲料であれば他のものを利用することができる。また、第2実施形態および第3実施形態において連続して取り出す場合の飲料を水道水としているが、この飲料急速冷却器20等を用いて水道水以外の飲料を冷却することもできる。
さらに、前述した各実施形態では、冷却容器12等の一方の開口から飲料を注入し他方の開口から飲料を取り出すようにしているが、冷却容器を開口が一つだけ備わった容器で構成し、一つの開口から飲料を出し入れすることもできる。この場合、例えば、図5および図6に示した飲料急速冷却器40から注ぎ口45を取り除いて冷却容器42におけるその部分を閉塞するとともに、飲料急速冷却器40全体の設置角度を90度変更して、冷却容器42がペルチェ素子43側に位置したときに、飲料注入口42bが上端に位置するようにすることもできる。また、飲料急速冷却器が備えるその他の部分の構成についても、本発明の技術的範囲内で適宜変更することができる。
本発明の第1実施形態に係る飲料急速冷却器を示した断面図である。 図1に示した飲料急速冷却器の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る飲料急速冷却器を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る飲料急速冷却器が備える冷却容器の内部を正面側から見た状態を示した断面図である。 本発明の第4実施形態に係る飲料急速冷却器がビールを冷却する状態を示した断面図である。 図5の飲料急速冷却器からビールを取り出す状態を示した断面図である。 第4実施形態に係るビールの温度と冷却時間との関係を示したグラフである。
符号の説明
10,20,40…飲料急速冷却器、12,22,32,42…冷却容器、12b…上端開口、13,43…ペルチェ素子、14,44…ヒートシンク、15,45…注ぎ口、26,36…水道管、37…仕切り部、37a…連通穴、42b…飲料注入口、46…回転支軸。

Claims (2)

  1. 料の注入、取り出しが可能な冷却容器と、前記冷却容器の周面に吸熱面を接触させた状態で通電することにより前記冷却容器内の飲料を冷却できるペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の放熱面に取り付けられた放熱部材とを備え、飲料を内部で冷却したのちに取り出すことのできる飲料急速冷却器であって、
    前記冷却容器を、前後方向、上下方向および左右方向にそれぞれ延びる所定の長さを備えた箱状に形成して、前記冷却容器の一面に前記ペルチェ素子を接触可能にし、前記冷却容器における前後方向、上下方向および左右方向の長さのうちの前記ペルチェ素子に沿って延びる2方向の長さよりも前記ペルチェ素子に対して直交して延びる長さを短くし、
    前記冷却容器における少なくとも前記ペルチェ素子に冷却される面に直交する周面を可撓性を備えた伸縮壁面で構成するとともに、前記伸縮壁面を所定の長さにした状態で保持する保持手段を設けたことを特徴とする飲料急速冷却器。
  2. 飲料の注入、取り出しが可能な冷却容器と、前記冷却容器の周面に吸熱面を接触させた状態で通電することにより前記冷却容器内の飲料を冷却できるペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の放熱面に取り付けられた放熱部材とを備え、飲料を内部で冷却したのちに取り出すことのできる飲料急速冷却器であって、
    前記冷却容器を、前後方向、上下方向および左右方向にそれぞれ延びる所定の長さを備えた箱状に形成して、前記冷却容器の一面に前記ペルチェ素子を接触可能にし、前記冷却容器における前後方向、上下方向および左右方向の長さのうちの前記ペルチェ素子に沿って延びる2方向の長さよりも前記ペルチェ素子に対して直交して延びる長さを短くし、
    前記吸熱面を上方に向けた状態で前記ペルチェ素子を水平面上に設置し、前記冷却容器を他方の端部側部分を中心として水平方向と垂直方向との間で回転可能にすることにより、前記冷却容器の周面を前記ペルチェ素子の吸熱面に対して進退可能にしたことを特徴とする飲料急速冷却器。
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