JP4496892B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車用自動変速装置として利用するトロイダル型無段変速機の改良に関する。具体的には、パワーローラを回転自在に支持したトラニオンと、変速の為のアクチュエータのロッドとの結合を後から行なえる構造で、上記トラニオンを支持する為の支持板と固定の部分との支持部分の支持強度を過剰に大きくする事なく、組立順序の自由度の向上を図ると共に、トラクション部を構成する各面の損傷防止を図るべく発明したものである。
自動車用自動変速装置として、図4〜6に示す様なハーフトロイダル型のトロイダル型無段変速機を使用する事が研究され、一部で実施されている。このトロイダル型無段変速機は、互いに対向する軸方向側面をトロイド曲面とした入力側ディスク1、1と出力側ディスク2、2との間に複数個のパワーローラ3、3を挟持して成る。運転時には、上記入力側ディスク1、1の回転が、これら各パワーローラ3、3を介して上記出力側ディスク2、2に伝達される。これら各パワーローラ3、3は、それぞれトラニオン4、4に回転自在に支持されており、これら各トラニオン4、4は、それぞれ上記両ディスク1、2の中心軸に対し捩れの位置にある枢軸5、5を中心とする揺動変位を自在に支持されている。上記両ディスク1、2同士の間の変速比を変える場合は、油圧式のアクチュエータ6により上記各トラニオン4、4を上記枢軸5、5の軸方向に変位させる。この様なアクチュエータ6への圧油の給排は、制御弁7により制御すると共に、上記トラニオン4の動きを上記アクチュエータ6を構成するロッド8並びにプリセスカム9、リンク腕10を介して、上記制御弁7にフィードバックする様に構成している。
上記アクチュエータ6、6への圧油の給排に基づき上記各トラニオン4、4を上記枢軸5、5の軸方向に変位させると、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との転がり接触部(トラクション部)に作用する、接線方向の力の向きが変化(転がり接触部にサイドスリップが発生)する。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニオン4、4が上記枢軸5、5を中心に揺動(傾斜)し、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との接触位置が変化する。上記各パワーローラ3、3の周面を、上記入力側ディスク1、1の内側面の径方向外寄り部分と、上記出力側ディスク2、2の内側面の径方向内寄り部分とに転がり接触させれば、上記両ディスク1、2同士の間の変速比が増速側になる。これに対して、上記各パワーローラ3、3の周面を、上記入力側ディスク1、1の内側面の径方向内寄り部分と、上記出力側ディスク2、2の内側面の径方向外寄り部分とに転がり接触させれば、上記両ディスク1、2同士の間の変速比が減速側になる。
上述の様なトロイダル型無段変速機で、上記各アクチュエータ6、6の動きを上記各トラニオン4、4に伝達する部分の構造に就いては、特許文献1等、多くの刊行物に記載され、或は実施されて、広く知られている。図7は、従来から実施されている構造を示している。この従来構造の場合には、トラニオン4の一端部(下端部)に設けた枢軸5の中心部に形成した支持孔11に、ロッド8の先半部(上半部)を圧入し、ピン12により抜け止めを図っている。又、このロッド8の基半部(下半部)に、上記アクチュエータ6、6を構成するピストン13の中心部に設けた円筒部14をがたつきなく外嵌し、このロッド8の先端部(下端部)に螺着したナット15により、上記円筒部14をこのロッド8及び上記トラニオン4に対し固定している。尚、上記ロッド8の先端部には、必要に応じてプリセスカム9(図6参照)を外嵌固定する。
上述の様な図7に示した構造の場合、上記各トラニオン4と各ロッド8との連結作業は、上記ピン12の圧入作業を行なう必要上、固定の部分であるケーシング17に支持された1対の支持板16、16(図4、6参照)に上記各トラニオン4を支持する以前に行なう必要がある。これに対して、トロイダル型無段変速機を搭載する車両側の構造(ボディー形状)等、このトロイダル型無段変速機自体の構造以外の理由で、各トラニオン4と各アクチュエータ6との組み合わせ作業を、これら各トラニオン4を上記支持板16、16に支持した後に行なう必要が生じる場合がある。この様な場合には、例えば特許文献2、3に記載された構造の様に、各アクチュエータに付属のロッドの先端部に雄ねじを、各トラニオンの端部に設けた枢軸の中心部にねじ孔を、それぞれ形成しておけば、これら各トラニオンを支持板に支持した後に、これら各トラニオンと各アクチュエータとの組み合わせ作業を行なえる。
ところで、上述の様なロッドの先端部並びに枢軸の中心部にそれぞれ雄ねじとねじ孔とを設けた構造の場合、これら雄ねじとねじ孔とが緩まない様に確実に螺合し更に締め付ける必要がある。この理由は、これら雄ねじとねじ孔との螺合部には、パワーローラ並びにトラニオンを介して所謂2Ftに基づく力{最大で7.84kN(800Kgf )以上の力}が加わり、この力に基づき上記雄ねじとねじ孔とが緩み易くなる為である。そして、これら雄ねじとねじ孔とが緩んだ場合には、上記ロッドとトラニオンとが相対回転する(同期して揺動しなくなる)と共に、このトラニオンとアクチュエータとが軸方向に相対変位して(同期して軸方向に変位しなくなり)、変速動作が不安定になる可能性がある。前述の図7に示した様な、ロッド8の先端部でシリンダボディー31(図4、6参照)から突出した部分にナット15を締め付ける構造の場合には、このロッド8を回転不能に支持した状態でこのナット15を螺合し更に締め付けられる為、これらナット15とロッド8とを緩みにくく締め付けられる。
これに対して、上述の様なロッドの先端部並びに枢軸の中心部にそれぞれ雄ねじとねじ孔とを設けた構造の場合、これら雄ねじとねじ孔とを緩みにくく締め付ける為には、上記トラニオンを回転不能に支持した状態で、このトラニオンと上記ロッドとを螺合し更に締め付ける必要がある。この様にトラニオンを回転不能に支持した状態で螺合及び締め付けを行なう為には、このトラニオンを支持する支持板に設けた、このトラニオンがそれ以上揺動するのを阻止する為のストッパにこのトラニオンを係合させた状態で、このトラニオンと上記ロッドとの螺合及び締め付けを行なう事が考えられる。但し、この様にして螺合及び締め付けを行なう場合、上記トラニオン並びに上記ストッパを介して上記支持板に、上記雄ねじとねじ孔とを螺合し更に締め付ける為の大きな力(雄ねじとねじ孔とに2Ftに基づく力が加わっても緩まない様にする為の大きな力)に基づく力が加わる。
そして、この様な力は、上記支持板と固定の部分であるケーシングとの支持部分を支点に、この支持板を回転させる大きなモーメントとして加わる。この為、これら支持板とケーシングとの支持部分の構造を、この様なモーメントに十分耐え得る支持強度を有するものとする必要がある。一方、運転時には、上述の様な雄ねじとねじ孔とを螺合し更に締め付ける際に加わる程の大きなモーメントが上記支持板とケーシングとの支持部分に加わるはない。この為、上述の様に支持板とケーシングとの支持強度を確保する事は、運転時に必要でない強度を確保する事となり(組立時にのみ必要な強度を確保する事となり)、コスト並びに重量低減を図る上から、好ましくない。
一方、この様にケーシングと支持板との支持強度を確保する事なく、上記雄ねじとねじ孔との螺合及び締め付けを確実に行なう為に、ローディングカム式の押圧装置19が作動しない状態で、各パワーローラ3、3の周面と入力側、出力側各ディスク1、2の内側面との転がり接触部の面圧を確保する為の、予圧ばね18(図4〜5参照)の弾性力を大きくする事が考えられる。即ち、この予圧ばね18の弾性力を大きくした場合には、入力軸20にローディングナット21(図4〜5参照)を締め付けた状態で、上記各パワーローラ3、3を上記入力側、出力側各ディスク1、2により強く挟持する事ができる。そして、この様に各パワーローラ3、3を強く挟持した状態で、これら各パワーローラ3、3を支持する各トラニオン4、4とロッド8、8とを螺合し更に締め付ければ、上記ケーシング17と支持板16、16との支持強度を確保する事なく、雄ねじとねじ孔とを緩みにくく締め付ける事ができる。但し、この場合には、上記ローディングナット21の締め付けを行なった後でないと、上記トラニオン4、4とロッド8、8との螺合及び締め付けを行なえなくなり、組立順序が制限される事が避けられない。又、静止状態では、上記各パワーローラ3、3の周面と上記各ディスク1、2の内側面との当接部に十分な油膜が形成されていない(金属同士が接触している)。この状態で上記各トラニオン4、4とロッド8、8とを螺合し更に締め付けると、接触面に傷が付いて、トロイダル型無段変速機の耐久性が損なわれる可能性がある。従って、組立順序の点を考慮しなくても、上述の様な組立方法は好ましくない。
特開2000−18355号公報 特許第3022111号公報 特開2003−148578号公報
本発明のトロイダル型無段変速機は、上述の様な事情に鑑みて、アクチュエータに付属のロッドとトラニオンとをねじ止めにより結合する構造で、このトラニオンを支持する為の支持板と固定の部分との支持部分の支持強度を過剰に大きくしなくても、組立順序の自由度を確保し、且つ、パワーローラの周面や各ディスクの内側面を傷付けずに組み立てられる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は、前述した従来から知られているトロイダル型無段変速機と同様に、入力側ディスク及び出力側ディスクと、複数のパワーローラと、複数のトラニオンと、支持板と、複数のアクチュエータと、複数本のロッドとを備える。
このうちの入力側ディスク及び出力側ディスクは、相対回転を自在として互いに同心に支持されている。
又、上記各パワーローラは、上記両ディスク同士の間に挟持されている。
又、上記各トラニオンは、上記各パワーローラを回転自在に支持した状態で、それぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされている。
又、上記支持板は、上記各トラニオンを固定の部分に、上記枢軸の軸方向の変位を可能に支持する為のものである。
又、上記各アクチュエータは、上記各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる為のものである。
又、上記各ロッドは、上記各アクチュエータの動きを上記各トラニオンに伝達する為のものである。
又、互いに同期した回転を自在に設けられた1対の外側ディスクと、これら両外側ディスク同士の間にこれら両外側ディスクと同心に且つこれら両外側ディスクとは独立した回転を自在として設けられた内側ディスクとを、それぞれ上記入力側ディスク及び上記出力側ディスクとしている。
更に、上記両外側ディスクとこの内側ディスクとの間にそれぞれ2個ずつ、合計4個のパワーローラを挟持し、1対の支持板により、4組のトラニオン及びロッドを支持している。
そして、上記各ロッドの先端部分と上記各トラニオンの一端部で上記枢軸の中心部とにそれぞれ設けた雄、雌各ねじ部を螺合する事により、これら各トラニオンと上記各ロッドとを結合している。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、上記両支持板に幅方向及び長さ方向に振り分けて支持される上記4組のトラニオン及びロッドの、同一の支持板に関する前記雄、雌両ねじ部の螺合方向を、当該支持板の幅方向並びに長さ方向にそれぞれ隣り合う、上記トラニオン及びロッド同士の間で、互いに逆にしている。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、支持板と固定の部分(例えばケーシング)との支持部分の支持強度を過剰に大きくする事なく、組立順序の自由度の向上を図れる。又、トラクション部を構成する各面の損傷防止を図れる。
即ち、各支持板の幅方向並びに長さ方向にそれぞれ隣り合う、上記トラニオン及びロッド同士で螺合方向が互いに逆である為、これら隣り合う組のトラニオン及びロッドの雄、雌両ねじ部を同時に螺合し更に締め付ければ、上記支持板に加わる締め付け力に基づく力を互いに相殺させる事ができる。この為、この支持板と固定の部分との支持部分に、この支持板を回転させる大きなモーメントが加わる事がなくなり、この支持部分の支持強度を過剰に大きくする必要がなくなる。しかも、前述した様な、ローディングナットを締め付けた後に上記雄、雌両ねじ部の螺合及び締め付けを行なわなくてはならない等の、組立順序が制限される事もない。更に、パワーローラの周面と各ディスクの内側面とを強く当接させたまま、このパワーローラを支持したトラニオンに、揺動方向の力を加える必要がない。この為、上記両ねじ部の螺合及び締め付けに伴って、トラクション部を構成する上記各面を傷付ける事がなくなり、組み立てられたトロイダル型無段変速機の耐久性低下を防止できる。
図1〜3は、本発明の実施例を示している。尚、本発明の特徴は、トラニオン4を支持する為の1対の支持板16、16と固定の部分であるケーシング17(図4、6参照)との支持部分の支持強度を過剰に大きくする事なく、組立順序の自由度の向上を図ると共に、トラクション部を構成する各面の損傷防止を図るべく、上記トラニオン4の一端部(図1〜2の下端部)に設けた枢軸5と、アクチュエータ6に付属のロッド8との結合部の構造を工夫する点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図4〜6に示した構造を含め、従来から広く知られているトロイダル型無段変速機と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略し、以下、本発明の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
内側面(図1の右側面)にパワーローラ3を回転自在に支持したトラニオン4の両端部に互いに同心に設けた枢軸5、5を、1対の支持板16、16に設けた支持孔22、22内に、ラジアルニードル軸受23、23により支持している。従って上記トラニオン4は、上記各枢軸5、5の軸方向(図1〜2の上下方向)移動及びこれら各枢軸5、5を中心とする揺動変位自在である。そして、油圧式のアクチュエータ6により上記トラニオン4を、ロッド8を介して、上記各枢軸5、5の軸方向に駆動自在としている。
この為に、このロッド8の先端部中間寄り部分に設けた雄ねじ部24を、上記トラニオン4の一端部(図1〜2の下端部)で上記枢軸5の中心部に設けた雌ねじ部25に螺合する事により、上記トラニオン4と上記ロッド8とを結合している。この為に、上記枢軸5の中心部に有底の円孔26を、上記トラニオン4の一端部を軸方向に貫通しない状態で設けている。即ち、このトラニオン4は、上記パワーローラ3を支持する為の支持板部27の両端部に、それぞれがこの支持板部27の内側面側(図1の右側)に向け突出した、1対の枢支壁部28、28を形成している。上記各枢軸5、5は、これら両枢支壁部28、28の外側面(互いに反対側の側面)に、互いに同心に設けている。上記円孔26は、上記一端部側の枢軸5の先端面(図1〜2の下端面)にのみ開口し、上記枢支壁部28の内側面側に開口しない状態で形成している。
そして、上記円孔26の内周面の開口寄り部分に、上記雌ねじ部25を形成している。これに対して、この円孔26の一部でこの雌ねじ部25よりも奥側部分に、内径側円筒面部29を形成している。この内径側円筒面部29は、この雌ねじ部25の山径よりも小さな内径で、この雌ねじ部25と同心に形成されている。一方、上記ロッド8の先端部で上記雄ねじ部24よりも突出した部分に、外径側円筒面部30を形成している。この外径側円筒面部30は、上記雄ねじ部24と同心で、上記内径側円筒面部29にがたつきなく内嵌自在である。この為に、上記外径側円筒面部30の自由状態での外径を、上記内径側円筒面部29の自由状態での内径と同じか、この内径よりも僅かに大きくしている。又、上記雌ねじ部25の軸方向長さL25よりも、上記外径側円筒面部30の軸方向長さL30を長く(L25<L30)している。この為、上記ロッド8とトラニオン4とを結合する場合、図2に示す様に、上記雌ねじ部25に上記雄ねじ部24が螺合し始めるよりも先に、上記外径側円筒面部30が上記内径側円筒面部29に嵌合し始める。
一方、前記アクチュエータ6は、ケーシング17内に固定したシリンダボディー31(図4、6参照)に設けたシリンダ32(図6参照)内にピストン13を、軸方向(図1〜2の上下方向)の移動を自在に、油密に嵌装する事で構成している。上記アクチュエータ6は、上記シリンダ32内で上記ピストン13により仕切られた1対の油圧室33a、33b(図6参照)内への油圧の給排によりこのピストン13を軸方向に変位させ、上記ロッド8を押し引きする様に構成している。このピストン13の動きをこのロッド8に伝達する為に、このピストン13の中心部に円筒部34を設け、この円筒部34にこのロッド8を挿通している。そして、上記雄ねじ部24と上記雌ねじ部25とを螺合し更に締め付けた状態で上記円筒部34を、上記ロッド8の基端部に設けられた外向フランジ状の鍔部35と、前記一端側の枢軸5の端面との間で、軸方向両側から挟持している。本実施例の場合には、この枢軸5の端面と上記円筒部34の端面との間に、ワッシャ36を挟持している。又、前記トラニオン4の内部と上記ロッド8の中心部とに潤滑油通路37を設けて、前記パワーローラ3の回転支持部に、潤滑油を供給自在としている。
更に、本実施例の場合には、図3に模式的に示す様に、前記1対の支持板16、16に支持される4組のトラニオン4、4及びロッド8、8のうちで2組のトラニオン4、4及びロッド8、8の雄、雌両ねじ部24、25の螺合方向を、他の2組のトラニオン4、4及びロッド8、8の雄、雌両ねじ部24、25の螺合方向と逆にしている。即ち、図3に、上記各支持板16、16に支持された、それぞれのトラニオン4、4及びロッド8、8の雄、雌両ねじ部24、25の螺合方向を矢印で示す様に、矩形状の上記支持板16の幅方向(図3の上下方向)並びに長さ方向(図3の左右方向)にそれぞれ隣り合う雄、雌両ねじ部24、25の螺合方向を互いに逆にしている。又、上記各トラニオン4、4と各ロッド8、8と螺合及び締め付けは、上記各支持板16、16に設けた、上記各トラニオン4、4がそれ以上揺動するのを阻止する為のストッパ(図示省略)に、これら各トラニオン4、4を係合させた(突き当てた)状態で行なう。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、上記支持板16、16とケーシング17との支持部分の支持強度を過剰に大きくする事なく、組立順序の自由度の向上を図れる。又、各ディスク1、2の内側面と各パワーローラ3、3の周面とを(図5参照)強く当接させたまま、上記雄、雌両ねじ部24、25を締め付ける必要がないので、トラクション部を構成する上記各面に、擦傷等の損傷が生じる事を防止できる。
即ち、螺合方向を逆(例えば、左ねじ、逆ねじ)にした組のトラニオン4、4及びロッド8、8の雄、雌両ねじ部24、25と、逆にしていない(例えば、右ねじ、順ねじの)組のトラニオン4、4及びロッド8、8の雄、雌両ねじ部24、25とを同時に螺合し更に締め付ければ、上記支持板16、16に加わる締め付け力に基づく力を互いに相殺させる事ができる。この為、上記支持板16、16とケーシング17との支持部分に、この支持板16、16を回転させる大きなモーメントが加わる事がなくなり、この支持部分の支持強度を過剰に大きくする必要がなくなる。しかも、前述した様なローディングナット21(図4、5参照)を締め付けた後に上記雄、雌両ねじ部24、25の螺合及び締め付けを行なわなくてはならない等の、組立順序が制限される事もない。又、上記各面を損傷する事もなくなる。
尚、本実施例の場合は、ロッド8の先端部中間寄り部分に雄ねじ部24を設けると共に、トラニオン4の枢軸5の中心部に雌ねじ部25を設けているが、ロッドの先端部に雌ねじ部を設けると共に、トラニオンの枢軸の中心部に雄ねじ部を設けても良い。
本発明の実施例を示す、図6の左部に相当する断面図。 ロッドとトラニオンとの結合工程を示す、図1のA部に相当する図。 ロッド及びトラニオンの螺合方向の配置を示す、図6の下から見た模式図。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の1例を示す断面図。 図4のB−B断面図。 同C−C断面図。 図6の左側のトラニオン及びこのトラニオンに付属の部品を取り出して示す断面図。
1 入力側ディスク
2 出力側ディスク
3 パワーローラ
4 トラニオン
5 枢軸
6 アクチュエータ
7 制御弁
8 ロッド
9 プリセスカム
10 リンク腕
11 支持孔
12 ピン
13 ピストン
14 円筒部
15 ナット
16 支持板
17 ケーシング
18 予圧ばね
19 押圧装置
20 入力軸
21 ローディングナット
22 支持孔
23 ラジアルニードル軸受
24 雄ねじ部
25 雌ねじ部
26 円孔
27 支持板部
28 枢支壁部
29 内径側円筒面部
30 外径側円筒面部
31 シリンダボディー
32 シリンダ
33a、33b 油圧室
34 円筒部
35 鍔部
36 ワッシャ
37 潤滑油通路

Claims (1)

  1. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力側ディスク及び出力側ディスクと、これら両ディスク同士の間に挟持された複数のパワーローラと、これら各パワーローラを回転自在に支持した状態でそれぞれの両端部に互いに同心に設けた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数のトラニオンと、これら各トラニオンを固定の部分に、上記枢軸の軸方向の変位を可能に支持する為の支持板と、上記各トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる為の複数のアクチュエータと、これら各アクチュエータの動きを上記各トラニオンに伝達する為の複数本のロッドとを備え、互いに同期した回転を自在に設けられた1対の外側ディスクと、これら両外側ディスク同士の間にこれら両外側ディスクと同心に且つこれら両外側ディスクとは独立した回転を自在として設けられた内側ディスクとを、それぞれ上記入力側ディスク及び上記出力側ディスクとし、上記両外側ディスクと上記内側ディスクとの間にそれぞれ2個ずつ、合計4個のパワーローラを挟持し、1対の支持板により4組のトラニオン及びロッドを支持すると共に、上記各ロッドの先端部分と上記各トラニオンの一端部で上記枢軸の中心部とにそれぞれ設けた雄、雌両ねじ部を螺合する事により、これら各トラニオンと上記各ロッドとを結合したトロイダル型無段変速機に於いて、上記両支持板に幅方向及び長さ方向に振り分けて支持される上記4組の上記トラニオン及びロッドの、同一の支持板に関する前記雄、雌両ねじ部の螺合方向を、当該支持板の幅方向並びに長さ方向にそれぞれ隣り合う、上記トラニオン及びロッド同士の間で、互いに逆にした事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
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