JP4496611B2 - 蓄熱暖房具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大きな過冷却性を有する蓄熱材を応用した蓄熱暖房具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、蓄熱材とこれを加熱するヒータを内蔵した蓄熱暖房具が提案されているが、これには次のような問題点があった。
【0003】
まず、蓄熱材がヒータからの熱を蓄熱した後自然に放熱を行うために、断熱材で被覆していても使用時間が加熱直後あるいは加熱してからしばらくの間という制限があり、長時間使用することができなかった。
【0004】
また、蓄熱材の放熱温度が一種類であるために、使用者によっては温度が高すぎるという不満や低すぎるという不満が生じることがあった。
【0005】
また、蓄熱材とヒータを被覆する被覆材(断熱材)の材質や厚さによっては外部への熱の伝わりが悪くなり、蓄熱暖房具としての立ち上がり時間が多くかかったり温度ムラが生じたりしやすい傾向があった。
【0006】
さらに、放熱温度の異なる二種類の蓄熱材を使用していても、それぞれの蓄熱材の配置によっては温度ムラが生じやすいという傾向もあった。
【0007】
また、蓄熱材とヒータと被覆材とを具備する蓄熱暖房具は通常のヒータ加熱による暖房具に比べて、重量が大きくなり持ち運びに不便であった。
【0008】
また、従来の蓄熱暖房具は運転モード(運転方式)として、蓄熱材をヒータで加熱し、その熱で暖をとるという単一機能しか持ち合わせていないために、コンセント等からのヒータへの給電が常に必要であり、コードレスでの屋外への持ち出しができないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、長時間の使用が可能であり、複数の放熱温度を選択することができ、立ち上がりが早く、放熱時の温度ムラが生じにくく、ヒータによる一回の加熱で複数回使用することができ、持ち運びに便利で、数種類の運転モードを選択することができる蓄熱暖房具を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る蓄熱暖房具は、大きな過冷却性を有する蓄熱材1及びその過冷却を解放する解放手段2を具備する蓄熱体3と、蓄熱体3を加熱するヒータ4と、断熱性及びクッション性を有する被覆材5とを備え、蓄熱体3が複数の部屋6に分けられており、各部屋6に異なる放熱温度を有する蓄熱材1a、1b…を封入し、前記各部屋6に封入された前記蓄熱材1a、1b…が混合しないような連通路7で前記部屋6同士を連通し、最も高い放熱温度を有する前記蓄熱材1aが封入された部屋6に前記解放手段2を配設し、前記各部屋6に封入された前記蓄熱材1a、1b…をゲル化剤によりゲル化し、前記連通路7に隣接する前記部屋6に封入された前記蓄熱材1a、1b…と同等あるいは類似した結晶形を有し、且つ前記連通路7に隣接する前記部屋6に封入された前記蓄熱材1a、1b…と同等の過冷却度を有するゲル化していない物質で封止材8を形成し、前記連通路7に隣接する前記部屋6に封入された前記蓄熱材1a、1b…と接触するように前記封止材8を前記連通路7に充填して成ることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項2に係る蓄熱暖房具は、請求項1の構成に加えて、高い放熱温度を有する蓄熱材1aを低い放熱温度を有する蓄熱材1bよりも外側に配置して成ることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1または2の構成に加えて、ゲル化された蓄熱材1a、1b…あるいは各部屋6に封入された蓄熱材1a、1b…が連通路7で流動するのを抑制する材料で形成された封入材8を連通路7に充填して成ることを特徴とするものである。
【0013】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1〜3のいずれか1項の構成に加えて、解放手段2により蓄熱材1の過冷却を解放した際に蓄熱材1が偏り無くほぼ均一に放熱するように、蓄熱材1の複数の部分から解放手段2までの距離をほぼ同等に形成して成ることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1〜3のいずれか1項の構成に加えて、蓄熱体3を複数の部屋6に完全に分断し、各部屋6に蓄熱材1を封入すると共に解放手段2を各部屋6毎に設け、いずれかの部屋6に封入された蓄熱材1の過冷却を解放することによって蓄熱体3全体がほぼ均一に放熱するように部屋6を配置して成ることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1〜5のいずれか1項の構成に加えて、ヒータ4で加熱された蓄熱体3を着脱自在に形成して成ることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1〜6のいずれか1項の構成に加えて、空気が出し入れ自在に形成されたエアクッション33で被覆材5を形成して成ることを特徴とするものである。
【0017】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1〜7のいずれか1項の構成に加えて、蓄熱材1の過冷却度が10deg以上であることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の請求項に係る蓄熱暖房具は、請求項1〜8のいずれか1項の構成に加えて、ヒータ4の温度をコントロールすることにより、蓄熱材1の顕熱温度領域aでのヒータ運転と、蓄熱材1の潜熱温度領域bまで蓄熱材1の温度を上げるが完全融解させない潜熱運転と、蓄熱材1の潜熱温度領域bを超えた温度領域cまで蓄熱材1の温度を上げて蓄熱材1を完全融解させ過冷却可能にする過冷却運転との三種類の運転モードを選択可能に形成して成ることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
蓄熱材(潜熱蓄熱材)1としては大きな過冷却性を有するものを使用する。このような大きな過冷却性を有する蓄熱材1としては過冷却度が10deg以上であることが好ましく、これにより蓄熱材1の過冷却の制御が容易に可能になるものである。蓄熱材1の過冷却度が10deg未満であると、蓄熱材1自身の温度低下により自然に過冷却の状態を開放してしまう可能性が大きくなり、好ましくない。尚、蓄熱材1の過冷却度の上限は特に設定されないが、90deg以下にすることができる。
【0021】
具体的には、蓄熱材1としてはその種類を問わず、有機・無機のどちらであってもよい。但し、大きな過冷却性を有するという点からいえば、水和物(特に包晶系)や高温(100℃以上)の融点を有するペンタエリスリトールなどを好適に用いることができる。このように過冷却性を有する蓄熱材1を用いるので、本発明の蓄熱暖房具は図2に示すように、ヒータ4の加熱による蓄熱時に蓄熱材1の結晶を完全に融解させ、加熱直後は顕熱による暖房を行うことができ、さらに蓄熱材1が冷えてからでも解放手段2による潜熱の任意の解放が可能となるものであり、これにより、時間をおいてからでも暖房することができて長時間の使用が可能となり、しかもヒータ4に給電しなくても暖房することができてコードレスでの使用が可能となるものである。
【0022】
そして、本発明では蓄熱材1として、放熱手段2による過冷却の解放により放熱した際に、放熱温度が異なる複数種の蓄熱材1a、1b…を用いるものである。異なる放熱温度を有する蓄熱材1a、1b…はそれらの組成を異ならせるなどすることによって形成することができる。
【0023】
蓄熱材1の過冷却を解放する解放手段2としては、電気、超音波など種類は問わないが、蓄熱材1と放熱手段2を繰り返し安定して使用することができるように、図3(a)に示すようなトリガー10を用いるのが好ましい。このトリガー10は、底板11の上面にトリガーリング12を設けると共にトリガー可動片13をトリガーリング12の内側に配設し、トリガーリング12の内周面に凹設した凹部41にトリガー可動片13の端部を挿入することにより、トリガー可動片13を凹部41内で移動自在に形成し、トリガー可動片13の上下面にワッシャ15を配設すると共にトリガー可動片13及びワッシャ15にネジ14を貫通させた後ネジ14にナット16を螺合することによって、ネジ14の先端をトリガー可動片13の上側に突出させてトリガー可動片13にネジ14を固定し、ネジ14の先端に押さえ板17を螺着することによって形成されている。
【0024】
このトリガーは、図3(b)のように蓄熱材1内に配設されるものであって、外部からの圧力Pで蓄熱材1の核を生成するものである。すなわち、押さえ板17にかけられた外部圧力により、トリガー可動片13と重ねられたワッシャ15の間に析出した蓄熱材1のエンブリオを凝集させて核を形成する方式のものであり、容器18に蓄熱材1とトリガー10を密閉して形成される蓄熱体3の外部からでも操作することができて蓄熱材1の過冷却を解放することができるものである。
【0025】
そして、図4に示すように、袋状の容器18を仕切部20で仕切って複数の部屋6を形成し、一つの部屋6に一種類の蓄熱材1aを、他の一つの部屋6に他の一種類の蓄熱材1bを、さらに他の一つの部屋6にさらに他の一種類の蓄熱材1cをそれぞれ封入し、一つの部屋6あるいは全部の部屋6にトリガーを配設することによって、本発明の蓄熱体3を形成することができる。尚、図4のものでは一つの容器18に三つの部屋6を形成し、三種類の放熱温度が異なる蓄熱材1a、1b、1cを用いて蓄熱体3を形成したが、部屋6の個数や蓄熱材1の種類の個数は任意である。
【0026】
容器18はラミネートにより形成された袋状のものを用いることができ、例えば、軟質の合成樹脂(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなど)により形成することができ、これにより、上記のようなトリガー10を解放手段2として使用した場合に、蓄熱体3の外部からトリガー10に力を与えやすく、また、シール(溶着)のやり方一つで複数個の仕切部20を容易に形成することができ、簡単に複数個の部屋6に分けることができる。さらに、複数個の蓄熱体3を一つの蓄熱暖房具に設置する場合などでは蓄熱体3を収めるスペースが狭くなることがあるが、上記のように軟質の合成樹脂で容器18を形成することによって蓄熱体3の形が柔軟であるために、限られたスペースにも収りやすいものである。但し、本発明の蓄熱暖房具を座布団として扱う場合は、繰り返し蓄熱体3に荷重がかかったり、また、子供などの飛び降りにより大きな衝撃荷重が蓄熱体3にかかったりする可能性があるので、図17(b)に示すように、柔軟なラミネート製の袋である容器18とそれに接するヒータ4とを硬質の合成樹脂などの硬質材料で形成される保護容器21に収納して周囲を保護容器21で囲んでガードすることによって、上記の問題が起こらないようにすることができ、しかも、万が一、容器18が破れたとしても蓄熱材1が外部に漏れ出さないようにすることができ、保護容器21で蓄熱材1の漏洩防止を行うことができる。
【0027】
ヒータ4としては家庭用電源などから給電されて発熱する複数本の発熱線22を備えてシート状に形成されるものを用いることができる。また、断熱性(断熱材性)及びクッション性を有する被覆材5としては発泡ウレタンなどの樹脂発泡体を板状などの任意の形状に形成したものを用いることができる。
【0028】
そして、図1に示すように、被覆材5の略中央部に蓄熱体3を内蔵させると共に蓄熱体3の両側の表面にヒータ4を接触させるようにしてヒータ4を被覆材5に内蔵させることによって、本発明の蓄熱暖房具を形成することができる。この蓄熱暖房具は、ヒータ4による加熱で蓄熱材1に蓄熱を行い、解放手段2による蓄熱材1の過冷却の解放により発熱させてその熱を利用するものである。
【0029】
本発明において、蓄熱体3とヒータ4の配置パターンは、図1や図5(a)に示すように一つの蓄熱体3を二つのヒータ4で両側から挟んでサンドイッチしても良いし、あるいは図5(b)に示すように蓄熱体3の片面(下面)のみにヒータ4を接触させて配設しても良いし、あるいは図5(c)に示すように一つのヒータ4を二つの蓄熱体3で両側から挟んでサンドイッチしても良い。但し、図5(b)(c)の場合、蓄熱体3をヒータ4で加熱しながら同時にヒータ4の無い面を通じて蓄熱体3から放熱が起こるために、これを防ぐような断熱性能を有する被覆材5を用いるのが好ましい。
【0030】
図6に他の実施の形態を示す。この蓄熱暖房具は異なる放熱温度を有する二種類の蓄熱材1a、1bを用いたものであるが、高い方の放熱温度を有する蓄熱材1aを低い方の放熱温度を有する蓄熱材1bの外側に設けたものである。すなわち、融点の高い蓄熱材1aを融点の低い蓄熱材1bよりも外側に配置すると共に融点の低い蓄熱材1bの両側に融点の高い蓄熱材1aを配置して上下方向(厚み方向)にサンドイッチするようにして蓄熱体3が形成されている。その他の構成は上記の実施の形態と同様である。尚、高い方の放熱温度を有する蓄熱材1aとしては、被暖房部(暖房される部分)の温度より高い放熱温度(例えば、58℃)を有するものを用いることが好ましく、また、低い方の放熱温度を有する蓄熱材1bとしては、被暖房部を暖房するのに適した放熱温度(例えば、48℃)を有するものを用いることが好ましい。
【0031】
図7に図6の蓄熱暖房具の立ち上がり(蓄熱材1の放熱による暖房開始時)における蓄熱暖房具の表面温度の変化を示す。この蓄熱暖房具では、まず、外側(周囲)に配設された高い方の放熱温度を有する蓄熱材1aが過冷却状態から解放されることにより放熱し、この放熱で被覆材5が最初に一気に加熱される(図7に実線で示す)。この後、急激に蓄熱材1aの放熱温度が低下していくが、これとほぼ同時に、内側(コア)に配設された低い方の放熱温度を有する蓄熱材1bが過冷却状態から解放されることにより放熱し、この放熱で被覆材5が暖房に適した適温に加熱される(図7に点線で示す)。従って、図7に一点鎖線で示すように、蓄熱暖房具はその表面温度が被暖房部を暖房するのに適した放熱温度になるまでの時間が短くなり、立ち上がり性を向上させることができるものである。尚、図7には、被暖房部を暖房するのに適した放熱温度を有する蓄熱材1bのみを用いた場合の蓄熱暖房具の表面温度の変化を二点鎖線で示す。この場合、本発明の蓄熱暖房具に比べて、被暖房部を暖房するのに適した表面温度になるまでの時間が長くかかっている。
【0032】
図8(a)乃至(c)に蓄熱体3の他例を示す。この蓄熱体3は異なる容量の部屋6a、6bを有して形成されるものであり、容量の大きい方の部屋6aと容量の小さい部屋6bには異なる放熱温度を有する蓄熱材1a、1bが封入されている。この場合、どちらの部屋6a、6bに高い方の放熱温度を有する蓄熱材1aを封入してもよいが、図8のものでは、容量の大きい方の部屋6aに高い方の放熱温度(被暖房部より高い放熱温度)を有する蓄熱材1aを封入し、容量の小さい方の部屋6bに低い方の放熱温度(被暖房部を暖房するのに適した放熱温度)を有する蓄熱材1bを封入するようにしている。また、部屋6a、6bは連結片23により連結されており、連結片23に形成される連通路7により部屋6a、6bは連通状態に形成されている。そして、この連通路7内において蓄熱材1aと蓄熱材1bが接触しているが、一方の部屋6a(6b)に封入された蓄熱材1aが他方の部屋6b(6a)に浸入しないように、連通路7は細径に形成するのが好ましく、これにより、蓄熱材1aと蓄熱材1bが混合しないようにすることができる。また、解放手段2(トリガー10)は高い方の蓄熱材1aが封入された部屋6a内に配設されている。尚、三種類以上の放熱温度が異なる蓄熱材1a、1b…を用いる場合は、最も高い放熱温度を有する蓄熱材が封入された部屋に解放手段2を配設するようにする。
【0033】
このように形成される蓄熱体3は上記と同様にして蓄熱暖房具に用いることができるが、蓄熱材1a、1bを過冷却状態にした後蓄熱暖房具から取り外して単体あるいは他の蓄熱暖房具に取り付けて使用することも可能である。この蓄熱体3において蓄熱材1a、1bを過冷却から解放して放熱させるにあたっては、まず、図8(b)に示すように、部屋6bの一面が部屋6aに重なるように連結片23を折り曲げると共にこの部屋6bの他の一面に部屋6aが重なるように部屋6aを折り曲げ、蓄熱材1aが封入された部屋6aで蓄熱材1bが封入された部屋6bを両側から挟んでサンドイッチする。このようにして蓄熱体3を折り畳んだ後、解放手段2を作動させて外側の蓄熱材1aを放熱させる。この後、蓄熱材1aの結晶化が連通路7を通して蓄熱材1bに伝搬して蓄熱材1bが放熱するものである。このようにこの蓄熱体3では解放手段2の操作一つで蓄熱材1aと蓄熱材1bを簡単に放熱させることができるものである。尚、蓄熱体3を上記のように折り畳まずに解放手段2を操作して放熱させても良い。また、部屋6には折り曲げにより破損しないように折り曲げ箇所に補強部24を設けるようにするのが好ましい。
【0034】
図9に蓄熱体3の他例を示す。この蓄熱体3は図8(a)に示すものにおいて、部屋6aと部屋6bがほぼ同じ大きさに形成されており、また、各部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bがゲル化剤によりゲル化されており、蓄熱材1a、1bの流動性を低下させたものである。ゲル化剤としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)やキサンタンガムなどを用いることができる。また、連通路7には封止材8が充填されている。封止材8は、隣接する部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bと同等あるいは類似した結晶形を有し且つ連通路7に隣接する部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bと同等の過冷却度を有するゲル化していない物質で形成されるものであり、このような物質としてはゲル化剤を含まない蓄熱材1aや蓄熱材1bと同様の材料で調製することができる。また、封止材8は隣接する部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bと接触するように連通路7に充填されている。
【0035】
このように形成される蓄熱体3は上記と同様にして蓄熱暖房具に用いることができ、また、図8(b)(c)と同様の手順で放熱させることができる。そしてこの蓄熱体3では、各部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bがゲル化剤によりゲル化されているので、蓄熱材1a、1bの流動性を低下させることができ、細径の連通路7を通って一方の部屋6a(6b)に封入された蓄熱材1aが他方の部屋6b(6a)に浸入しにくくすることができ、これにより、蓄熱材1aと蓄熱材1bが混合しないようにすることができるものである。しかも、封止材8によっても細径の連通路7を通って一方の部屋6a(6b)に封入された蓄熱材1aが他方の部屋6b(6a)に浸入しにくくすることができて蓄熱材1aと蓄熱材1bが混合しないようにすることができ、さらに、封止材8が蓄熱材1a、1bと同じかあるいは類似する結晶形を有するので、蓄熱材1aの結晶化のみが封止材8を通して蓄熱材1bに伝搬するものである。尚、蓄熱材1a、1bと類似する結晶形とは、蓄熱材1a、1bの結晶格子の平均サイズ(a×b×c)1/3に対して封止材8の結晶格子の平均サイズが0.5〜1.5倍の範囲内にあることを意味する。上記のa、b、cは格子定数である。
【0036】
図10に蓄熱体3の他例を示す。この蓄熱体3は図9に示すものと同様に形成されるが、連通路7に充填された封止材8としては、ゲル化された蓄熱材を用いたり、あるいは各部屋6に封入された蓄熱材1a、1bが連通路7で流動するのを抑制する材料で形成したりすることができる。封止材8を形成するためのゲル化された蓄熱材としては、図9のもので用いた上記のゲル化剤でゲル化された蓄熱材1a、1bと同等のものを使用することができる。また、蓄熱材1a、1bが連通路7で流動するのを抑制する材料で封止材8を形成する場合は、蓄熱材1a、1bが含浸して膨潤する材料を用いることができ、例えば、不織布や織布や連通(通気性のある)のスポンジなどを用いることができる。
【0037】
そしてこの蓄熱体3では、封止材8によって連通路7を通って一方の部屋6a(6b)に封入された蓄熱材1aが他方の部屋6b(6a)に浸入しにくくすることができて蓄熱材1aと蓄熱材1bが混合しないようにすることができ、さらに、封止材8がゲル化された蓄熱材あるいは各部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bを含んで膨潤する材料で形成されるので、蓄熱材1aの結晶化のみが封止材8を通して蓄熱材1bに伝搬するものである。尚、各部屋6a、6bに封入された蓄熱材1a、1bはゲル化されていても良いし、ゲル化されていなくても良い。また、このように形成される蓄熱体3は上記と同様にして蓄熱暖房具に用いることができる。
【0038】
図11(a)(b)(c)に蓄熱体3の他例であって、蓄熱体3に一つの部屋6が形成されている。これらの蓄熱体3においては部屋6に封入された蓄熱材1が偏り無く全体に亘ってほぼ均一に放熱するように、蓄熱材1の複数の部分と解放手段2までの距離(結晶化の伝搬距離)をほぼ同等に形成したものである。図11(d)に示すように、ほぼ四角形の蓄熱体3の角部に解放手段2を配設した場合、放熱手段2により過冷却を解放させると、放熱手段2の近い部分から蓄熱材1の結晶化が起こり、この結晶化が矢印で示すように徐々に拡がっていくことにより蓄熱体3が全体に亘って放熱するものである。従って、蓄熱材1の結晶化の伝搬速度に偏りができて、解放手段2を配設した蓄熱体3の角部が最も早く放熱し、解放手段2を配設した蓄熱体3の角部と正反対の角部では最も遅く放熱することになり、放熱開始直後では蓄熱体3を全体に亘ってほぼ均一に放熱させることができない。
【0039】
そこで、図11(a)の蓄熱体3は、部屋6をほぼ円形に形成すると共に部屋6(蓄熱体3)のほぼ中央部に解放手段2を配設し、部屋6に蓄熱材1を封入することによって形成されている。この蓄熱体3では解放手段2による蓄熱材1の過冷却の解放により、矢印で示すように、蓄熱材1の結晶化が蓄熱体3のほぼ中央部から放射状にほぼ均一に拡がって伝搬するものであり、この部屋6に封入された蓄熱材1を偏り無く、全体に亘ってほぼ均一に放熱させることができるものである。
【0040】
また、図11(b)の蓄熱体3は、蓄熱体3の角部に収納部26を形成すると共に収納部26よりも大きな容量の部屋(主放熱部)6を形成し、収納部26と部屋6を複数の伝搬路42により連通させると共に収納部26に解放手段2を配設し、収納部26と伝搬路42と部屋6に蓄熱材1を封入することによって形成されている。伝搬路42は収納部26と部屋6の複数の部分を連通させるように形成するものである。この蓄熱体3では解放手段2で収納部26内の蓄熱材1の過冷却を解放させると、矢印で示すように、解放により生じる結晶化が伝搬路42を通じて部屋6の複数の部分に伝搬されて大領域の部屋6で結晶化が起こり、部屋6に封入された蓄熱材1の過冷却を解放して放熱させるものである。そして、この蓄熱体3では、部屋6の解放手段2に近い部分に連通する伝搬路42の長さと部屋6の解放手段2から遠い部分に連通する伝搬路42の長さとをほぼ一致させるように、部屋6の解放手段2に近い部分に連通する伝搬路42を蛇行させて形成するものであり、これにより、解放手段2による収納部26の蓄熱材1の過冷却を解放させると、蓄熱材1の結晶化が収納部28から伝搬路42を通じて部屋6の複数の部分にほぼ同時に伝搬するものであり、この部屋6に封入された蓄熱材1の複数の部分に結晶を一度に噴出させることができ、蓄熱体3の大領域を占める部屋6に封入された蓄熱材1を偏り無く、全体に亘ってほぼ均一に放熱させることができるものである。
【0041】
また、図11(c)の蓄熱体3は、平面視で略円形の収納部26を形成すると共に収納部26よりも大きな容量の部屋(主放熱部)6を平面視で略円形に形成し、収納部26と部屋6を上下に配設し、収納部26と部屋6を同じ長さの複数の伝搬路42により連通させると共に収納部26に解放手段2を配設し、収納部26と伝搬路42と部屋6に蓄熱材1を封入することによって形成されている。この蓄熱体3も図11(b)のものと同様に、解放手段2による収納部26の蓄熱材1の過冷却を解放させると、蓄熱材1の結晶化が収納部28から伝搬路42を通じて部屋6の複数の部分にほぼ同時に伝搬するものであり、この部屋6に封入された蓄熱材1の複数の部分に結晶を一度に噴出させることができ、蓄熱体3の大領域を占める部屋6に封入された蓄熱材1を偏り無く、全体に亘ってほぼ均一に放熱させることができるものである。
【0042】
尚、上記11(a)(b)(c)のように形成される蓄熱体3は上記と同様にして蓄熱暖房具に用いることができる。
【0043】
図12に蓄熱体3の他例を示す。この蓄熱体3は二つの部屋6を有するものであって、高い方の放熱温度を有する蓄熱材1aが一方の部屋6に、低い方の放熱温度を有する蓄熱材1bが他方の部屋6にそれぞれ封入されている。また、各部屋6の端部には解放手段2がそれぞれ配設されている。さらに、部屋6は蛇行状態に形成される仕切部20により完全に分断されている。すなわち、一方の部屋6に設けた解放手段2でその部屋6に封入した蓄熱材1a(1b)の過冷却を解放して放熱させても、他方の部屋6に封入した蓄熱材1b(1a)が結晶化しないように、各部屋6に封入した蓄熱材1a、1bは完全に分断されている。また、各部屋6は平面視で略櫛状に形成されており、互いにかみ合うように形成されている。
【0044】
この蓄熱体3では各部屋6のそれぞれに蓄熱材1a、1bとこれの過冷却を解放する解放手段2を設けたので、蓄熱材1aと蓄熱材1bをそれぞれ個別に放熱させることができ、複数回の使用(暖房)が可能となるものである。また、融点が異なって放熱温度が異なる蓄熱材1a、1bを用いることによって、状況に応じて好みの温度領域の蓄熱材1を放熱させることができるものである。さらに、各部屋6を平面視で略櫛状に形成して互いにかみ合うように配置するので、一方の蓄熱材1a(1b)を放熱させるだけで、複数回使用しても毎回蓄熱体3のほぼ全体を均一な温度にすることができるものである。尚、部屋6の個数は任意である。また、全ての部屋6に一種類の蓄熱材1を封入するようにしても良く、蓄熱材1の種類の個数は任意である。また、このように形成される蓄熱体3は上記と同様にして蓄熱暖房具に用いることができる。
【0045】
図13(a)に蓄熱体3の他例を示す。この蓄熱体3は四つの長尺のチューブ体28を用いて形成されており、チューブ体28の内部が部屋6として形成されている。図13(b)に示すように、チューブ体28の部屋6には蓄熱材1が封入されている。また、各チューブ体28(部屋6)の一方の端部には解放手段2がそれぞれ配設されていると共にチューブ体28の両端は閉塞されている。従って、各蓄熱材1はチューブ体28の部屋6に密閉されているものであり、これにより、一つのチューブ体28に設けた解放手段2でその部屋6に封入した蓄熱材1の過冷却を解放して放熱させても、他方の部屋6に封入した蓄熱材1が結晶化しないように、各部屋6に封入した蓄熱材1は完全に分断されている。
【0046】
このように形成される複数のチューブ体28は互いに絡み合わせるようにして蓄熱体3内に混在させて配置されている。また、各解放手段2は蓄熱体3の四隅に位置させるようにするものである。この蓄熱体3においても図12に示す蓄熱体3と同様の効果を奏するものである。尚、チューブ体28(部屋6)の個数及び蓄熱材1の種類の個数は任意であり、各チューブ体28毎に異なる放熱温度を有する蓄熱材1a、1b…を封入するようにしても良い。また、このように形成される蓄熱体3は上記と同様にして蓄熱暖房具に用いることができる。
【0047】
図14に他の実施の形態を示す。この蓄熱暖房具は蓄熱体3の両側の表面にヒータ4を接触させて設けて図5(a)と同様に形成され、さらに被覆材5の側面と蓄熱体3の側面の間において被覆材5に出し入れ孔30を形成し、この出し入れ孔30を通じて蓄熱体3を被覆材5の外部へと取り出したり被覆材5の内部へ挿入したりして蓄熱体3を着脱自在に形成したものである。従って、ヒータ4で蓄熱体3を加熱した後に、図14(b)に示すように蓄熱体3を取り出し、これを単独で用いたり他の蓄熱暖房具に取り付けたりして使用することができるものである。
【0048】
そして、取り出した蓄熱体3は図15(a)(b)に示す腰巻き31や図15(c)に示す肩当て32など、体の血行促進などを目的とするウェアラブルマットなどの保温具として使用することができる。この場合、腰巻き31や肩当て32には蓄熱体3を折り曲げ可能で交換可能に挿入するものである。また、食べ物などを温める保温剤として取り出した蓄熱材3を用いることもできる。
【0049】
図16に他の実施の形態を示す。この蓄熱暖房具は被覆材5としてエアクッション33を用いたものであり、その他の構成は上記の実施の形態と同様に形成されている。エアクッション33は空気が出し入れ自在に形成された袋体で形成されるものであり、その角部には空気を出し入れするための注入口34が設けられている。この蓄熱暖房具は図16(a)に示すように、エアクッション33に空気を注入して膨らませることにより、断熱性及びクッション性を有する被覆材5を簡単に形成することができるものである。また、図16(b)に示すように、エアクッション33から空気を抜いて縮ませることにより、蓄熱暖房具の体積を1/4〜1/10にまで縮小することができ、持ち運びに非常に便利なものである。
【0050】
図17に他の実施の形態を示す。図17(a)に示すように、この蓄熱暖房具にはヒータ4の発熱温度をコントロールするためのコントローラ35が内蔵されている。このコントローラ35は、家庭用電源等に接続されるコード46とヒータ4との間に設けられるものであって、家庭用電源等からヒータ4への給電量を適宜変えてヒータ4の発熱温度をコントロールするものである。また、図17(d)に示すように、蓄熱体3は二つのヒータ4で両側から上下方向(厚み方向)に挟んでサンドイッチされている。また、蓄熱体3はその上下方向(厚み方向)において三つの部屋6に分けられており、真ん中の部屋6には低い方の放熱温度を有する蓄熱材1bが封入されていると共に上下両方の部屋6には高い方の放熱温度を有する蓄熱材1aが封入されている。そして、最も上側にある部屋6には解放手段2として図3に示すトリガー10が内蔵されている。さらに、被覆材5の外側には被覆材5の外面をほぼ全面に亘って覆う表皮材40が設けられている。
【0051】
さらに、図17(b)に示すように、蓄熱体3にヒータ4を重ね合わせたものは硬質材料で形成される保護容器21に収納されており、ヒータ4及び蓄熱体3の周囲はこの保護容器21で囲んでガードしているものである。この保護容器21には蓄熱体3に内蔵されたトリガー10に対応する位置にトリガー押さえ器具36が設けられており、このトリガー押さえ器具36を外面側から押圧することによって、トリガー押さえ器具36の突出部37がトリガー10の押さえ板17を押圧することになり、このように押さえ板17が押圧されることにより、上記と同様に蓄熱体3が放熱するものである。尚、図17(c)に示すように、蓄熱体3としては図8や図9や図21に示すものと同様に連通路7や封止材を設けるようにしても良い。
【0052】
このように形成される蓄熱暖房具は、ヒータ4の発熱温度をコントローラ35によりコントロールすることにより、図18(a)に示すように、蓄熱材1a、1bの温度が蓄熱材1a、1bの顕熱温度領域aとなるようにヒータ4を発熱させて加熱するヒータ運転と、蓄熱材1a、1bの潜熱温度領域bまで蓄熱材1a、1bの温度を上げるが完全融解させないようにヒータ4を発熱させて加熱する潜熱運転と、蓄熱材1a、1bの潜熱温度領域bを超えた温度領域cまで蓄熱材1a、1bの温度を上げて蓄熱材1a、1bを完全融解させ過冷却可能にするようにヒータ4を発熱させて加熱する過冷却運転との三種類の運転モードを選択することができるものである。
【0053】
そして上記のヒータ運転を行うと、ヒータ4の発熱のみで暖房を行うものであり、図18(b)に示すようにヒータ4による蓄熱体3(蓄熱材1a、1b)の加熱を停止すると、蓄熱体3の温度が直ぐに下がってしまい蓄熱暖房具の温度(表面温度)も直ぐに下がってしまう。また、潜熱運転を行うと、蓄熱体3(蓄熱材1a、1b)は放熱しながらでも蓄熱しているので、図18(c)に示すようにヒータ4による蓄熱体3(蓄熱材1a、1b)の加熱を停止しても、蓄熱体3(蓄熱材1a、1b)の温度は急激に下がらず、コードレスで屋外等で使用する場合でも蓄熱体3(蓄熱材1a、1b)への蓄熱分で暖房を行うことができるものである。さらに、過冷却運転を行うと、蓄熱材1a、1bを過冷却状態になるまで加熱して完全に融解させているので、図18(d)に示すようにヒータ4による加熱の後、冷却により過冷却状態となり、解放手段2により任意に蓄熱材1a、1bの潜熱を取り出すことができ、コードレスで屋外等での使用が可能となるものであり、しかも、予め過冷却運転のモードで蓄熱材1a、1bを温めておけば、半永久的に過冷却は保たれるので、いつでも任意の時に潜熱の解放による暖房が行うことができるものである。
【0054】
上記のような性質を有する蓄熱体3を利用した本発明の蓄熱暖房具は各種の形態を採用することによりいろいろな応用商品になるものである。例えば、パーソナル暖房として、座布団、座椅子、抱き枕、蓄熱毛布、アンカー、シート、ベッド、暖房便座、風呂椅子、半身浴用パッド、スリッパ、足温パネルヒーター、観戦用シュラフ、マット、観戦用座布団、U字型パッド、リサイクルカイロ、マフラー、靴用パッド、自動車用シート、自転車・バイク用のサドルやグリップカバー、血行促進などの健康商品としてのホットサポーター、疲れ目解消用ホットパック、肩こり用パッド、つぼ押し、スポーツ用ホットマット、灸、冷え性解消ベストなど、また、暖か歯ブラシ、暖かマウスピース、美容用温熱パッドとして、エステ用首パッド、汗かきパッド、剤浸透用ヘアケアキャップ、身体各部分用剤浸透パッドなどに応用することができ、暖房以外に温めという機能の点からも利用範囲は考えられる。
【0055】
【実施例】
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0056】
(実施例1〜5及び比較例1)
表1に示す形状や組成の蓄熱材などを有する蓄熱体3を用いて蓄熱暖房具を形成し、その暖房性能を測定した。尚、蓄熱体3及びヒータ4の周囲を覆うクッション性及び断熱性を有する被覆材5としては、上下及びサイドに厚み15mmの発泡ウレタンを用い、面積を300mm×300mmとした。また、測定環境は15℃の部屋のパイプ椅子の上に蓄熱暖房具を置いた。さらに、測定方法は蓄熱暖房具の上面の3kg法を採用した。結果を図19にグラフで示す。
【0057】
図19から明らかなように、実施例1〜5は比較例1に比べて、表面温度が長時間に亘って暖房に適する温度に保たれるものであり、長時間に亘って使用可能であった。
【0058】
(実施例6)
表1、図13(a)及び図20(c)に示すように、四つのチューブ体28を用いて混在させた蓄熱体3を形成し、この蓄熱体3を用いて上記実施例1〜5と同様の蓄熱暖房具を形成した。
【0059】
(比較例2)
表1及び図20(b)に示すように、四つの完全に分断された部屋6を形成し、それぞれの部屋6に蓄熱材1と解放手段2を配置して蓄熱体3を形成し、この蓄熱体3を用いて上記実施例1〜5と同様の蓄熱暖房具を形成した。
【0060】
そして、実施例6及び比較例2について、各部屋6の蓄熱材1の過冷却をそれぞれ別々に解放させて放熱させた時に、図20(a)に示すア、イ、ウの三ケ所で蓄熱暖房具の表面温度を測定した。比較例2の結果を図21(a)に、実施例6の結果を図21(b)にそれぞれグラフで示す。
【0061】
図21(a)(b)から明らかなように、実施例6ではどの部屋6に封入した蓄熱材1を放熱しても表面温度はほぼ一定に保たれたが、比較例2では表面温度にばらつきが生じた。
【0062】
(実施例7)
表1、図11(b)に示すように、解放手段2(トリガー10)から蓄熱材1の複数の部分の距離を同じにして蓄熱体3を形成し、この蓄熱体3を用いて上記実施例1〜5と同様の蓄熱暖房具を形成した。
【0063】
(比較例3)
表1、図11(d)に示すように、解放手段2(トリガー10)を一つの角部に位置させて蓄熱体3を形成し、この蓄熱体3を用いて上記実施例1〜5と同様の蓄熱暖房具を形成した。
【0064】
そして、実施例7及び比較例3について、蓄熱材1を過冷却を解放させて放熱させた時に、図20(a)に示すア、イ、ウの三ケ所で蓄熱暖房具の表面温度を測定した。比較例3の結果を図22(a)に、実施例7の結果を図22(b)にそれぞれグラフで示す。
【0065】
図22(a)(b)から明らかなように、実施例7では表面温度はほぼ一定に保たれたが、比較例3では表面温度にばらつきが生じた。
【0066】
【表1】
Figure 0004496611
【0067】
(実施例8)
実施例4と同様の蓄熱体3を用いて図16に示すようなエアクッション33を被覆材5として用いた蓄熱暖房具を形成した。この実施例8と上記発泡ウレタンを用いた実施例4について重量及び体積の比較を行なった。
【0068】
その結果、実施例8は実施例4よりも重量が約30%低減され、体積が10分の1まで縮小することができ、非常に持ち運びに便利になった。
【0069】
(実施例9)
実施例4の蓄熱暖房具に2時間通電後に蓄熱体3を取り出し、48時間放置後、図15(a)(b)のように腰巻(ベルト)31に挿入して保持させ、これを15℃の部屋で腰に巻いて蓄熱材1の過冷却を解放させて放熱させ、暖房感に関する官能テストを行なった。この結果、この腰巻31は約41℃を3時間保持し腰痛が低減された。尚、図23に蓄熱暖房具の表面温度の変化をグラフで示す。
【0070】
(実施例10)
実施例4の蓄熱暖房具にコントローラ35等を付与して請求項11に記載の3つの運転モードを選択可能に形成した。その結果、3つの運転モードとも、快適な温度を保ち、それぞれの使用状況に対応することができた。尚、図24に蓄熱暖房具の表面温度の変化をグラフで示す。
【0071】
(実施例11)
実施例4の蓄熱体3を筒状のクッション材(被覆材5)に挿入して図25(a)(b)に示す蓄熱暖房具を形成した。これを請求項11の潜熱運転した後、抱き枕として通電時に布団の中に設置し、就寝時に電源及びコード46を外して蓄熱体3の放熱運転を行なった。その結果、ほぼ就寝時中適温を保ち、抱き枕兼暖房具として使用することができた。
【0072】
【発明の効果】
上記のように1の発明は、大きな過冷却性を有する蓄熱材及びその過冷却を解放する解放手段を具備する蓄熱体と、蓄熱体を加熱するヒータ4と、断熱性及びクッション性を有する被覆材とを備え、蓄熱体が複数の部屋に分けられており、各部屋に異なる放熱温度を有する蓄熱材を封入するので、大きな過冷却性を有する蓄熱材を用いることによって自然に放熱しにくくすることができ、長時間の使用が可能であり、また、異なる放熱温度を有する蓄熱材を選択して放熱させることができ、複数の放熱温度を選択することができる
【0073】
且つ、各部屋に封入された蓄熱材が混合しないような連通路で部屋同士を連通し、最も高い放熱温度を有する蓄熱材が封入された部屋に解放手段を配設するので、最初に高い放熱温度を有する蓄熱材で表面の温度を急激に高くすることができ、立ち上がりを早くすることができる
【0074】
且つさらに、各部屋に封入された蓄熱材をゲル化剤によりゲル化し、連通路に隣接する部屋に封入された蓄熱材と同等あるいは類似した結晶形を有し且つ連通路に隣接する部屋に封入された蓄熱材と同等の過冷却度を有するゲル化していない物質で封止材を形成し、連通路に隣接する部屋に封入された蓄熱材と接触するように上記封止材を連通路に充填するので、蓄熱材をゲル化すると共に連通路に封止材を充填することによって、蓄熱材の流動性を低くすることができ、異なる種類の蓄熱材が混合されるのを防止することができるものであり、しかも、連通路に設けた封止材で結晶化のみを伝搬させることができる
【0075】
また2の発明は、特に第1の発明において、高い放熱温度を有する蓄熱材を低い放熱温度を有する蓄熱材よりも外側に配置するので、最初に外側の蓄熱材で表面の温度を急激に高くすることができ、立ち上がりを早くすることができる
【0076】
また第3の発明は、特に第1または第2の発明において、ゲル化された蓄熱材あるいは各部屋に封入された蓄熱材が連通路で流動するのを抑制する材料で形成された封入材を連通路に充填するので、連通路に封止材を充填することによって、蓄熱材の流動性を低くすることができ、異なる種類の蓄熱材が混合されるのを防止することができるものであり、しかも、連通路に設けた封止材で結晶化のみを伝搬させることができる
【0077】
また第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明において、解放手段により蓄熱材の過冷却を解放した際に蓄熱材が偏り無くほぼ均一に放熱するように、蓄熱材の複数の部分から解放手段までの距離をほぼ同等に形成するので、蓄熱材の複数の部分で放熱をほぼ同時に行うことができ、放熱時の温度ムラが生じにくくすることができる
【0078】
また第5の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明において、蓄熱体を複数の部屋に完全に分断し、各部屋に蓄熱材を封入すると共に解放手段を各部屋毎に設け、いずれかの部屋に封入された蓄熱材の過冷却を解放することによって蓄熱体全体がほぼ均一に放熱するように部屋を配置するので、異なる部屋に封入された蓄熱材を個別に放熱させることができ、ヒータによる一回の加熱で複数回使用することができものであり、しかも、放熱時の温度ムラが生じにくくすることができる
【0079】
また第6の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明において、ヒータで加熱された蓄熱体を着脱自在に形成するので、蓄熱体を取り出すことによって、他の暖房具や保温材として利用することができる
【0080】
また第7の発明は、特に第1〜第6のいずれか1つの発明において、空気が出し入れ自在に形成されたエアクッションで被覆材を形成するので、エアクッションの空気を抜くことによって、体積及び重量を軽減することができ、持ち運びに便利なものである。
【0081】
また第8の発明は、特に第1〜第7のいずれか1つの発明において、蓄熱材の過冷却度が10deg以上であるので、蓄熱材が自然に放熱するのを防止することができ、長時間の使用が可能になる
【0082】
また第9の発明は、特に第1〜第8のいずれか1つの発明において、ヒータの温度をコントロールすることにより、蓄熱材の顕熱温度領域でのヒータ運転と、蓄熱材の潜熱温度領域まで蓄熱材の温度を上げるが完全融解させない潜熱運転と、蓄熱材の潜熱温度領域を超えた温度領域まで蓄熱材の温度を上げて蓄熱材を完全融解させ過冷却可能にする過冷却運転との三種類の運転モードを選択可能に形成するので、数種類の運転モードを選択することができ、用途に合わせて最適な暖房を行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】 同上の大きな過冷却性を有する蓄熱材の蓄放熱特性を示すグラフである。
【図3】 (a)は同上の解放手段であるトリガーを示す断面図、(b)はトリガーを蓄熱体中に配置した状態を示す断面図である。
【図4】 同上の複数の部屋を有する蓄熱体を示す断面図である。
【図5】 (a)は同上のヒータで蓄熱体をサンドイッチした実施の形態を示す断面図、(b)は同上の蓄熱体の下部にヒータを配設した実施の形態を示す断面図、(c)は同上の蓄熱体でヒータをサンドイッチした実施の形態を示す断面図である。
【図6】 同上の他の実施の形態を示す断面図であって、低い放熱温度の蓄熱材を高い放熱温度の蓄熱材でサンドイッチした状態を示すものである。
【図7】 図6の蓄熱暖房具の蓄熱材を放熱させた時の蓄熱暖房具の表面の昇温特性を示すグラフである。
【図8】 同上の他の蓄熱体を示し、(a)は複数の部屋に分かれている蓄熱体において、各部屋の蓄熱材を連通路でつないだ状態を示す断面図、(b)(c)は折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図9】 同上の他の蓄熱体を示し、各部屋の蓄熱材を結ぶ連通路にゲル化された封止材が配置されており、各部屋の蓄熱材が混じり合わないようになっている状態を示す断面図である。
【図10】 同上の他の蓄熱材を示し、連通路に各部屋の蓄熱材の混合を防止する封止材(不織布)を設けた状態を示す一部の拡大した断面図である。
【図11】 他の蓄熱体を示し、(a)は円形の蓄熱体の中心にトリガーが設けられており、中心から放射状に結晶化が広がっていく状態を示す説明図、(b)はトリガーと蓄熱材の複数の部分を結ぶ伝搬路が同距離で形成されているものを示す断面図、(c)はトリガーと蓄熱材の複数の部分を結ぶ伝搬路が同距離で形成されているものを示す斜視図、(d)は一続きの蓄熱体の端部にトリガーが設置されており、結晶化の時に結晶化が端部から広がっていく状態を示す説明図である。
【図12】 同上の他の蓄熱体を示し、一つの蓄熱体において独立した二つの部屋に別々の蓄熱材とトリガーが設置されており、それぞれの蓄熱材の放熱時に放熱温度が蓄熱体の全体に亘って均一になるように蓄熱材が配置された状態を示す断面図である。
【図13】 同上の他の蓄熱体を示し、(a)は蓄熱材を封入したチューブ体を複数本混在させた状態を示す概略図、(b)は蓄熱材を封入したチューブ体の斜視図である。
【図14】 同上の他の蓄熱暖房具を示し、(a)は加熱時の断面図、(b)は蓄熱暖房具から取り出した蓄熱体を示す斜視図である。
【図15】 同上の他の蓄熱暖房具を示し、(a)は蓄熱体を入れた腰巻きを腰に巻いている状態を示す概略図、(b)は蓄熱体を入れた腰巻きを示す斜視図、(c)は蓄熱体を肩当てに入れて肩に当てている状態を示す概略図である。
【図16】 同上の他の蓄熱暖房具を示し、(a)は被覆材がエアクッションで構成されており、エアクッションに空気が入っている状態を示す断面図、(b)は空気が抜けている状態を示す断面図である。
【図17】 同上の他の蓄熱暖房具を示し、(a)は断面図、(b)は蓄熱体とヒータを硬質の保護容器(ケース)で囲んだ状態を示す断面図、(c)は(b)において蓄熱体に連通路を形成した状態を示す断面図、(d)は蓄熱体をヒータで挟んだ状態を示す断面図である。
【図18】 (a)は同上の請求項11に示すヒータ温度コントロール時のヒータの上限温度を示すグラフ、(b)は蓄熱材の顕熱温度領域でのヒータ運転時における蓄熱材の温度変化を示すグラフ、(c)は潜熱運転時の蓄熱材の温度変化を示すグラフ、(d)は過冷却可能運転時の蓄熱材の温度変化を示すグラフである。
【図19】 実施例1乃至5及び比較例1の蓄熱暖房具の表面温度の経時変化を示すグラフである。
【図20】 (a)は実施例6、7及び比較例2、3の蓄熱暖房具の表面温度を測定する際の計測点を示す平面図、(b)は比較例2の蓄熱体を示す断面図、(c)は実施例6の蓄熱体を示す断面図である。
【図21】 (a)は実施例6の蓄熱暖房具の表面温度を示すグラフ、(b)は比較例2の蓄熱暖房具の表面温度を示すグラフである。
【図22】 (a)は比較例3の蓄熱暖房具の表面温度を示すグラフ、(b)は実施例7の蓄熱暖房具の表面温度を示すグラフである。
【図23】 実施例9の蓄熱暖房具の表面温度の経時変化を示すグラフであって、過冷却を有する蓄熱材を設けた蓄熱暖房具において、2時間通電させた後、2日放置して室温で放熱させたときの表面温度の経時変化を示すグラフである。
【図24】 実施例10の蓄熱暖房具の表面温度の経時変化を示すグラフであって、放熱温度の異なる蓄熱材が設けられた蓄熱暖房具において、通電後放置した後、それぞれ放熱させたときの表面温度の経時変化を示すグラフである。
【図25】 (a)は実施例11の抱き枕を示す斜視図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 蓄熱材
1a 蓄熱材
1b 蓄熱材
2 解放手段
3 蓄熱体
4 ヒータ
5 被覆材
6 部屋
7 連通路
8 封止材
33 エアクッション
a 顕熱温度領域
b 潜熱温度領域
c 蓄熱材の潜熱温度領域を超えた温度領域

Claims (9)

  1. 大きな過冷却性を有する蓄熱材及びその過冷却を解放する解放手段を具備する蓄熱体と、
    前記蓄熱体を加熱するヒータと、
    断熱性及びクッション性を有する被覆材と
    を備え、
    前記蓄熱体を複数の部屋に分け、
    前記各部屋に異なる放熱温度を有する前記蓄熱材を封入し
    前記各部屋に封入された前記蓄熱材が混合しないような連通路で前記部屋同士を連通し、最も高い放熱温度を有する前記蓄熱材が封入された部屋に前記解放手段を配設し、
    前記各部屋に封入された前記蓄熱材をゲル化剤によりゲル化し、
    前記連通路に隣接する前記部屋に封入された前記蓄熱材と同等あるいは類似した結晶形を有し、
    且つ前記連通路に隣接する前記部屋に封入された前記蓄熱材と同等の過冷却度を有するゲル化していない物質で封止材を形成し、
    前記連通路に隣接する前記部屋に封入された前記蓄熱材と接触するように前記封止材を前記連通路に充填した蓄熱暖房具。
  2. 高い放熱温度を有する前記蓄熱材低い放熱温度を有する前記蓄熱材よりも外側に配置された請求項1に記載の蓄熱暖房具。
  3. ゲル化された前記蓄熱材あるいは前記各部屋に封入された前記蓄熱材が前記連通路で流動するのを抑制する材料で形成された封入材を前記連通路に充填して成る請求項1または2に記載の蓄熱暖房具。
  4. 前記解放手段により前記蓄熱材の過冷却を解放した際に前記蓄熱材が偏り無くほぼ均一に放熱するように、前記蓄熱材の複数の部分から前記解放手段までの距離をほぼ同等に形成して成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄熱暖房具。
  5. 前記蓄熱体を複数の部屋に完全に分断し、前記各部屋に前記蓄熱材を封入すると共に前記解放手段を各部屋毎に設け、いずれかの前記部屋に封入された前記蓄熱材の過冷却を解放することによって前記蓄熱体全体がほぼ均一に放熱するように前記部屋を配置して成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄熱暖房具。
  6. 前記ヒータで加熱された前記蓄熱体を着脱自在に形成して成る請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄熱暖房具。
  7. 前記被覆材は、空気が出し入れ自在に形成されたエアクッションで形成された請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄熱暖房具。
  8. 前記蓄熱材の過冷却度が10deg以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄熱暖房具。
  9. 前記ヒータの温度をコントロールすることにより、前記蓄熱材の顕熱温度領域でのヒータ運転と、
    前記蓄熱材の潜熱温度領域まで前記蓄熱材の温度を上げるが完全融解させない潜熱運転と、
    前記蓄熱材の潜熱温度領域を超えた温度領域まで前記蓄熱材の温度を上げて前記蓄熱材を完全融解させ過冷却可能にする過冷却運転と
    の三種類の運転モードを選択可能に形成された請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓄熱暖房具。
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