JP4496299B1 - レンズ体、光源ユニット及び照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズを共用してコストを低減することができるレンズ体、光源ユニット及び照明装置を提供する。
【解決手段】レンズ200を挟んで両側には、略円柱状の支持部210、220を形成してある。支持部210、220は、レンズ体2を基板に固定する場合、基板の表面とレンズ200との離隔寸法を、基板に実装された発光ダイオードの基板面からの高さ寸法に応じて調整するためのものである。支持部210の先端面の一部には、支持部210と同心円状に円柱状の凸部202を形成してあり、凸部202の先端面の一部には、同心円状に円柱状の位置決め部201を形成してある。位置決め部201は、基板とレンズ体2とを相互に固定する場合の位置決め用の部材として機能する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源の光を集光するレンズを備えるレンズ体、該レンズ体を備える光源ユニット及び該光源ユニットを備える照明装置に関する。
近年、省電力かつ長寿命という特徴を有する発光ダイオードが照明用の光源として注目され、発光ダイオードを用いた照明装置が様々な分野で広く使用されるようになり、用途に応じた照明装置が開発されている。
例えば、基板に実装された発光ダイオードからの光を集光し、所定の方向へ照射するためのレンズを備えた照明装置がある(特許文献1参照)。
特開2007−150255号公報
一般に、発光ダイオードを用いた照明装置では、照明装置の用途、仕様あるいは定格電力などに応じて、発光出力の異なる発光ダイオードを用いている。そして、発光出力が異なる発光ダイオードは、形状又は大きさなども異なるため、発光ダイオードの光を所定の方向へ照射させるためには、発光ダイオードの形状又は大きさ等に応じて集光レンズを使い分ける必要があった。一方、集光レンズは高価であり、特に、多数の発光ダイオードを基板に実装した照明装置では、発光ダイオードの数に応じたレンズを必要とするため、装置全体のコスト上昇の要因となり、コストを低減することが望まれていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、レンズを共用してコストを低減することができるレンズ体、該レンズ体を備える光源ユニット及び該光源ユニットを備える照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズ体は、光源の光を集光するレンズを有し、該レンズを前記光源が設置された所定面に対向させて取り付けるレンズ体において、前記光源の形状又は大きさに関わらず、前記光源と前記レンズとの離隔寸法を略一定にすべく、前記所定面と前記レンズとの取り付け間隔を調整するための調整部を備え、該調整部は、前記所定面に当接してレンズ体を支持するための支持部を備え、該支持部に段差のある複数の当接が可能な面を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、レンズを所定面(例えば、光源が設置された設置面)に対向させて取り付けた場合、調整部は、光源の形状又は大きさに関わらず、光源とレンズとの離隔寸法を略一定にすべく、所定面とレンズとの取り付け間隔を調整する。そして、調整部は、所定面に当接してレンズ体を支持するための支持部を備え、支持部に段差のある複数の当接が可能な面を備える。これにより、例えば、光源の設置面からの高さが異なる場合であっても、レンズと設置面との間隔を調整することにより、レンズと光源との離隔寸法を略等しくすることができ、常に所定の方向へ光源の光を照射させることができる。このため、光源の形状又は大きさに応じて異なるレンズ体を使用する必要がなく、光源の形状又は大きさに関わらず共通のレンズ体を使用することができ、コストを低減することができる。また、レンズを所定面(例えば、光源が設置された設置面)に対向させて取り付けた場合、光源の種類に応じてレンズと光源の間隔を等しくできるように、所定面とレンズとの取り付け間隔を調整する。これにより、例えば、光源の種類に応じて光源の設置面からの高さが異なる場合であっても、レンズと設置面との間隔を調整することにより、レンズと光源の間隔を等しくすることができ、常に所定の方向へ光源の光を照射させることができる。このため、光源の形状又は大きさに応じて異なるレンズ体を使用する必要がなく、光源の形状又は大きさに関わらず共通のレンズ体を使用することができ、コストを低減することができる。さらに、支持部を所定面(例えば、光源が設置された設置面)に当接してレンズを支持する場合、段差のある複数の当接面を使い分けることにより、所定面とレンズとの取り付け間隔を調整することができる。例えば、高い方の段差の当接面を設置面に当接した場合、設置面とレンズとの取り付け間隔を大きくすることができ、低い方の段差の当接面を設置面に当接した場合、設置面とレンズとの取り付け間隔を小さくすることができる。
本発明に係るレンズ体は、前記調整部は、第1の当接面の一部に形成された凸部を備え、該凸部の先端面に第2の当接面を形成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、第1の当接面の一部に形成された凸部を備え、該凸部の先端面に第2の当接面を形成してある。すなわち、第1の当接面は段差の低い方の当接面であり、第2の当接面は段差の高い方の当接面である。これにより、例えば、設置面からの高さが低い光源の場合には、第1の当接面を設置面に当接させ、設置面からの高さが高い光源の場合には、第2の当接面を設置面に当接させてレンズと設置面との間隔を調整することにより、レンズと光源との離隔寸法を略等しくすることができる。
本発明に係るレンズ体は、前記調整部は、前記第2の当接面の一部にレンズの配置を決定するための位置決め部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、第2の当接面の一部にレンズの配置を決定するための位置決め部を備える。これにより、光源とレンズとの位置を精度良く決定することができる。
本発明に係るレンズ体は、前記レンズ、調整部は、レンズ体として一体成形してあることを特徴とする。
本発明にあっては、レンズを備えるレンズ体を一体成形してある。これにより、レンズ体を組み立てる必要がなく、組み立て工程を省略してコストを低減することができる。
本発明に係る光源ユニットは、前述の発明のいずれか1つに係るレンズ体と、光源が実装された基板とを備え、前記調整部は、前記光源の形状又は大きさに関わらず、前記光源と前記レンズとの離隔寸法を略一定にすべく、前記所定面としての基板面とレンズとの取り付け間隔を調整するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、発光素子(例えば、発光ダイオードなど)が実装された基板とレンズとの取り付け間隔を調整する。これにより、発光素子の発光出力に応じて、形状又は大きさが異なる発光素子が実装された基板を用いる場合でも、基板とレンズとの取り付け間隔を調整することができるため、共通のレンズ体を用いることができ、コストを低減することができる。
本発明に係る光源ユニットは、前記光源は発光ダイオードであることを特徴とする。
本発明にあっては、形状又は大きさが異なる発光ダイオードが実装された基板を用いる場合でも、基板とレンズとの取り付け間隔を調整することができるため、共通のレンズ体を用いることができ、コストを低減することができる。
本発明に係る照明装置は、前述の発明に係る光源ユニットを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、発光素子(光源)の形状又は大きさに関わらず共通のレンズ体を使用することができ、コストを低減することができるとともに、常に所望の方向へ光を照射させることができる照明装置を提供することができる。
本発明によれば、発光素子(光源)の形状又は大きさに関わらず、共通のレンズ体を使用することができコストを低減することができる。
本発明に係る照明装置の分解斜視図である。 レンズ体の正面図である。 レンズ体の上面図である。 レンズ体の底面図である。 レンズ体を基板に固定した場合の状態を示す説明図である。 レンズ体を基板に固定した場合の状態を示す説明図である。 凸部の形状を円形にした場合の状態を示す説明図である。 凸部の形状を矩形状にした場合の状態を示す説明図である。 凸部の形状を矩形状にした場合の状態を示す説明図である。 側板の外観斜視図である。 カバーの取り付け状態を示す模式図である。 実施の形態2のレンズ体の要部外観図である。 レンズ体を基板に固定した場合の状態を示す説明図である。 レンズ体を基板に固定した場合の状態を示す説明図である。 実施の形態3のレンズ体を基板に固定した場合の状態を示す説明図である。 実施の形態3のレンズ体を基板に固定した場合の状態を示す説明図である。 離隔寸法を多段調整する一例を示す模式図である。 離隔寸法を多段調整する他の例を示す模式図である。 実施の形態5のレンズ周辺の要部外観図である。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る照明装置の分解斜視図である。図1において、1は発光ダイオード(不図示)が適長離隔して実装された基板である。図1の例では、矩形状の基板1を長手方向に3枚、短手方向(幅方向)に2枚、合計6枚備えているが、基板1の枚数は、これに限定されるものではない。また、各基板1は絶縁シート(不図示)を介してアルミニウム製の放熱フレーム3に固定されてあるが、絶縁シートはなくてもよい。各基板1は、ハーネス13により電気的に接続されている。
各基板1の表面(発光ダイオードが実装されている面)に対向して、基板1と略同寸法のレンズ体2を固定してある。レンズ体2は、例えば、透明のアクリル樹脂製であって、各発光ダイオードの実装位置に対応して略球面凸状のレンズを備えている。各レンズは、発光ダイオードから発せられる光を集光するとともに、集光した光を所定の方向へ照射する。なお、レンズ体2の詳細は後述する。
レンズ体2の表面側(基板1と反対側)には、放熱フレーム3の各端部に固定された側板5、5に挟み込まれるようにして透明のカバー4を固定してあり、さらにカバー4の両端にサイドカバー6、6をはめ込むことにより、光源ユニットを構成している。すなわち、光源ユニットは、少なくとも発光ダイオードが実装された基板1、レンズ体2を備えている。
放熱フレーム3の裏側(基板1と反対側)には、電源ユニット8を収容した箱状の照明装置筐体7を固定してあり、照明装置筐体7に取り付けられた端子台9には、商用電源からの電源線14を接続してある。端子台9と電源ユニット8の間には、ハーネス10を接続してあり、例えば、AC100V又はAC200Vの電圧を電源ユニット8へ印加するようになっている。電源ユニット8で変換された電圧(例えば、直流電圧)をハーネス11、12により各基板1へ供給している。
図2はレンズ体2の正面図であり、図3はレンズ体2の上面図であり、図4はレンズ体2の底面図である。図2では、レンズ体2の一部断面を示している。図2に示すように、レンズ体2は、基板1に実装された発光ダイオードの実装間隔に合わせて適長離隔した略球面凸状のレンズ200を形成してある。なお、レンズ体2は一体成形してあるが、これに限定されるものではなく、後述する各部を別個の部品として成形し、接着剤などで固定してレンズ体2とする構成でもよい。
レンズ200は、凸レンズ部200a、反射部200b、凹部200cなどを備えている。凸レンズ部200aは、レンズ200の中央底部に形成してあり、発光ダイオードから発せられる光のうち、比較的出射角が小さい光を集光する。凹部200cは、凸レンズ部200aを挟んで周設してあり、発光ダイオードから発せられる光のうち、比較的出射角が大きい光を集光する。また、反射部200bは、レンズ200の略球面の内側に形成され、凹部200cからレンズ200へ入射した光をレンズ200の上面へ反射する。レンズ200の上面には、光を均一に照射するための拡散部206を形成してある。なお、拡散部206は、例えば、微小な凹凸模様とすることができるが、拡散部206を形成しなくてもよい。
レンズ200を挟んで両側には、調整部としてのそれぞれ略円柱状の支持部210、220を形成してある。支持部210、220は、レンズ体2を基板1に固定する場合、基板1の表面とレンズ200との離隔寸法を、基板1に実装された発光ダイオードの形状又は大きさ(特に、発光ダイオードの基板面からの高さ寸法)に応じて調整するためのものである。
支持部210の端面(上面)の一部には、支持部210と同心円状に円柱状の凸部202を形成してあり、凸部202の先端面の一部には、同心円状に円柱状の位置決め部201を形成してある。位置決め部201は、基板1とレンズ体2とを相互に固定する場合の位置決め用の部材として機能する。また、支持部220、240の先端面の一部には、略矩形状の凸部221、241を形成してある。
支持部210、220、240の先端面は、基板1の表面に当接する第1の当接面として機能し、凸部202、略矩形状の凸部221、241の先端面は、基板1の表面に当接する第2の当接面として機能し、両者は段差のある複数の当接面を構成している。なお、図の例では、2つの当接面を有する構成であるが、さらに段差を設けて3つ以上の当接面を備える構成とすることもできる。
また、図3に示すように、レンズ体2は、中央付近及び両端部付近にレンズ体2を基板1及び放熱フレーム3に固定するためのねじ孔205を形成してある。
図5及び図6はレンズ体2を基板1に固定した場合の状態を示す説明図である。図5及び図6はいずれも図2のA印で示す部分を拡大したものである。また、図5(a)は発光ダイオード150の高さ寸法が比較的高い場合の例を示し、図6(a)は発光ダイオード160の高さ寸法が図5の場合よりも低い場合の例を示す。また、図5(b)及び図6(b)は基板1を上面(発光ダイオード150、160の実装面)から見た例を示す。
図5に示すように、支持部210の当接面(第1の当接面)210aの一部に形成された凸部202の当接面(第2の当接面)202a、及び支持部220の当接面(第1の当接面)220aの一部に形成された凸部221の当接面(第2の当接面)221aそれぞれが、基板1の表面に当接している。すなわち、支持部210及び凸部202の高さ寸法、支持部220及び凸部221の高さ寸法により、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔を所要の長さに調整することができる。
また、位置決め部201は、基板1に設けられた孔101に挿入されることにより、位置決め部201と孔101とは嵌合し、レンズ200の先端部が発光ダイオード150の表面に対向するように基板1とレンズ体2との位置決めが行われる。なお、孔101の形状は、円形に限定されるものではなく、位置決め部201と嵌合するものであれば、矩形状、三角形、楕円状など種々の形状を取り得る。
基板1とレンズ体2とが取り付けられた状態で、レンズ200の先端部と発光ダイオード150の表面との離隔寸法dを設定することができる。これにより、レンズ200で発光ダイオード150から発せられる光を所望の状態で集光することができる。
図6に示すように、図5の場合に比べて、高さの低い発光ダイオード160を実装した基板1にレンズ体2を取り付ける場合には、支持部210の当接面(第1の当接面)210a、及び支持部220の当接面(第1の当接面)220aそれぞれが、基板1の表面に当接している。すなわち、支持部210の高さ寸法、支持部220の高さ寸法により、発光ダイオード160の高さが発光ダイオード150の高さよりも低い分だけ、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔が短くなるように調整することができる。
また、凸部202、221は、それぞれ基板1に設けられた孔102、103に挿入されることにより、凸部202と孔102とは嵌合し、凸部221と孔103とは嵌合し、レンズ200の先端部が発光ダイオード160の表面に対向するように基板1とレンズ体2との位置決めが行われる。なお、孔102、103の形状は、それぞれ凸部202、221と嵌合するものであれば、どのような形状であってもよい。
支持部240の先端面に形成した矩形状の凸部241は、支持部220の先端面に形成された矩形状の凸部221と同様に機能する。また、支持部240は、ねじ孔205にねじを挿通してレンズ体2及び基板1を放熱フレーム3に取り付けるための機能も有する。凸部241の形状は、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔を調整するためには、適宜の形状とすることができるが、レンズ体2及び基板1を放熱フレーム3に取り付けるためには、矩形状としている。以下、凸部241の形状が矩形状である理由について円形の場合と比較して説明する。
図7は凸部241の形状を円形にした場合の状態を示す説明図である。図7(a)に示すように、支持部240には、ねじ孔205を形成してあり、ねじ孔205に、ねじ15を挿通し、レンズ体2を基板1に固定するとともに、レンズ体2及び基板1を放熱フレーム3に固定した状態を示す。ねじ15は頭部15aとねじ部15bとを有する。ねじ15は、例えば、M3のナベ小ねじであり、この場合、頭部15aの径は5.6mm、ねじ部15bの径は3mmである。また、凸部241には、ねじ部15bを挿通させるための孔(例えば、径が3.6mm)を形成してある。また、凸部241の径は、ねじ部15bを挿通するに足るだけの寸法を要するため、例えば、7.6mmとする。
上述の一般的な条件の場合、ねじ15を放熱フレーム3に締め付けたとき、凸部241の先端面と放熱フレーム3との間に隙間がないとレンズ体2で基板1を締め付けることができず、基板1と放熱フレーム3との間に隙間が生じ、十分な放熱効果を得ることができない。このため、ねじ15を締め付けた場合には、凸部241の先端面と放熱フレーム3との間には適宜の隙間を設けるようにしてある。しかし、隙間を設けた部分、すなわち、凸部241の径が、ねじ15の頭部15aの径よりも大きいため、ねじ15を締め付けた場合、図7(a)のBで示す部分に締め付けによる応力が集中し、レンズ体2が破損するおそれがある。
また、締め付けによる破損を防止するために、図7(b)に示すように、凸部241の径を頭部15aの径(例えば、5.6mm)よりも小さくして、応力の集中を抑制することができたとしても、ねじ15を挿通するための孔の径が、例えば、3.6mmあるので、凸部241の肉厚は、1mm未満となり、凸部241の強度が不十分となる。
凸部241の形状を矩形状とすることにより、上述の問題を解決することができる。
図8及び図9は凸部241の形状を矩形状にした場合の状態を示す説明図である。図8は発光ダイオード150の高さ寸法が比較的高い場合の例に対応し、図9は発光ダイオード160の高さ寸法が低い場合の例に対応する。
発光ダイオード150の高さ寸法が比較的高い場合、図8(a)に示すように、凸部241の先端面が基板1の表面に当接している。図8(b)は、図8(a)の状態において、基板1、放熱フレーム3を省略して、凸部241の先端面側から見た例である。凸部241を矩形状にすることにより、図8(b)に示すように、破線で示す領域Cの部分でねじ15の締め付け力を受け付けることができ、レンズ体2に発生する応力集中を抑制することができる。
また、発光ダイオード160の高さ寸法が比較的低い場合、図9(a)に示すように、支持部240の先端面が基板1の表面に当接している。図9(b)は、図9(a)の状態において、基板1、放熱フレーム3を省略して、凸部241の先端面側から見た例である。なお、図9(b)において、凸部241、ねじ部15bを囲む長方形は、凸部241に嵌合すべく基板1に形成された嵌合孔を模式的に示すものである。凸部241を矩形状にすることにより、図9(b)に示すように、破線で示す領域Dの部分でねじ15の締め付け力を受け付けることができ、レンズ体2に発生する応力集中を抑制することができる。また、凸部241の厚みも2mm以上とすることができ十分な強度を確保することができ、強度不足を改善することができる。
基板1とレンズ体2とが取り付けられた状態で、レンズ200の先端部と発光ダイオード160の表面との離隔寸法dを設定することができる。これにより、図5の場合でも、図6の場合でも、レンズ200の先端部と発光ダイオード150、160の表面との離隔寸法を略等しくすることができ、レンズ200で発光ダイオード160から発せられる光を所望の状態で集光することができる。
なお、図5及び図6の例では、レンズ体2を基板1に嵌合する場合に、基板1に形成された嵌合用の孔101、102、103などを用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、基板を固定したシャーシ又は筐体などに嵌合用の孔を設けておき、レンズ体2と前記シャーシ又は筐体の表面との取り付け寸法を調整するように構成することもできる。
図10は側板5の外観斜視図であり、図11はカバー4の取り付け状態を示す模式図である。側板5は金属製であって、放熱フレーム3に固定するための矩形状の固定部51、固定部51から略コの字状に屈曲した立上がり部52、立上がり部52の縁部中央を折り曲げて形成され、カバー4の端部を載置する載置部53を備える。また、図11に示すように、放熱フレーム3に側板5、5を固定した状態で、立上がり部52は、内側に傾斜するように形成してあり(図10の例で角度αが90度以上)、各立上がり部52でカバー4の端部を押圧することで、カバー4の取り付け誤差の影響を防止し、がたつきが無く確実に取り付けることができる。
実施の形態2
上述の実施の形態1では、基板1とレンズ体2との取り付け寸法を調整するために2種類の支持部210、220を備える構成であったが、これに限定されるものではなく、1種類の支持部でもよい。
図12は実施の形態2のレンズ体2の要部外観図である。図12(a)はレンズ体2の要部正面を示し、図12(b)はレンズ体2の要部底面を示す。図12に示すように、調整部としての円柱状の支持部230の当接面(第1の当接面)230aの一部に同心円状に円柱状の凸部232を形成してある。また、凸部232の当接面(第2の当接面)232aの一部に位置決め部231を形成してある。凸部232は平面形状が略矩形状である。なお、凸部232、位置決め部231の平面形状は、これに限定されるものではない。なお、図12では、レンズ200の一方に支持部230を形成してあるが、レンズ200を挟んで両側に形成してもよい。支持部230の数、離隔寸法は、基板1の形状、大きさに応じて適宜設定することができる。
図13及び図14はレンズ体2を基板1に固定した場合の状態を示す説明図である。図13(a)は発光ダイオード150の高さ寸法が比較的高い場合の例を示し、図14(a)は発光ダイオード160の高さ寸法が図5の場合よりも低い場合の例を示す。また、図13(b)及び図14(b)は基板1を上面(発光ダイオード150、160の実装面)から見た例を示す。
図13に示すように、支持部230の当接面(第1の当接面)230aの一部に形成された凸部232の当接面(第2の当接面)232aが、基板1の表面に当接している。すなわち、支持部230及び凸部232の高さ寸法により、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔を所要の長さに調整することができる。
また、位置決め部231は、基板1に設けられた孔104に挿入されることにより、位置決め部231と孔104とは嵌合し、レンズ200の先端部が発光ダイオード150の表面に対向するように基板1とレンズ体2との位置決めが行われる。なお、孔104の形状は、矩形状に限定されるものではなく、位置決め部231と嵌合するものであれば、矩他の形状であってもよい。
基板1とレンズ体2とが取り付けられた状態で、レンズ200の先端部と発光ダイオード150の表面との離隔寸法dを設定することができる。これにより、レンズ200で発光ダイオード150から発せられる光を所望の状態で集光することができる。
図14に示すように、図13の場合に比べて、高さの低い発光ダイオード160を実装した基板1にレンズ体2を取り付ける場合には、支持部230の当接面(第1の当接面)230aが、基板1の表面に当接している。すなわち、支持部230の高さ寸法により、発光ダイオード160の高さが発光ダイオード150の高さよりも低い分だけ、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔が短くなるように調整することができる。
また、凸部232は、基板1に設けられた孔105に挿入されることにより、凸部232と孔105とは嵌合し、レンズ200の先端部が発光ダイオード160の表面に対向するように基板1とレンズ体2との位置決めが行われる。なお、孔105の形状は、凸部232と嵌合するものであれば、どのような形状であってもよい。
基板1とレンズ体2とが取り付けられた状態で、レンズ200の先端部と発光ダイオード160の表面との離隔寸法dを設定することができる。これにより、図13の場合でも、図14の場合でも、レンズ200の先端部と発光ダイオード150、160の表面との離隔寸法を略等しくすることができ、レンズ200で発光ダイオード160から発せられる光を所望の状態で集光することができる。
実施の形態3
上述の実施の形態1では、基板1とレンズ体2との取り付け寸法を調整するために2種類の支持部210、220を備える構成であったが、これに限定されるものではなく、3種類の支持部を備える構成でもよい。
図15及び図16は実施の形態3のレンズ体2を基板1に固定した場合の状態を示す説明図である。図15(a)は発光ダイオード150の高さ寸法が比較的高い場合の例を示し、図16(a)は発光ダイオード160の高さ寸法が図15の場合よりも低い場合の例を示す。また、図15(b)及び図16(b)は基板1を上面(発光ダイオード150、160の実装面)から見た例を示す。
調整部としての支持部240の端面(上面)の一部には、支持部240の直径と略同寸法の平面視が矩形状の凸部241を形成してある。なお、支持部210、220は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図15に示すように、支持部210の当接面(第1の当接面)210aの一部に形成された凸部202の当接面(第2の当接面)202a、支持部220の当接面(第1の当接面)220aの一部に形成された凸部221の当接面(第2の当接面)221a及び支持部240の当接面(第1の当接面)240aの一部に形成された凸部241の当接面(第2の当接面)241aそれぞれが、基板1の表面に当接している。すなわち、支持部210及び凸部202の高さ寸法、支持部220及び凸部221の高さ寸法及び支持部240及び凸部241の高さ寸法により、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔を所要の長さに調整することができる。
また、位置決め部201は、基板1に設けられた孔101に挿入されることにより、位置決め部201と孔101とは嵌合し、レンズ200の先端部が発光ダイオード150の表面に対向するように基板1とレンズ体2との位置決めが行われる。なお、孔101の形状は、円形に限定されるものではなく、位置決め部201と嵌合するものであれば、矩形状、三角形、楕円状など種々の形状を取り得る。なお、基板1に位置決め用の孔106、107を形成してもよい。この場合、凸部241、221の端面にそれぞれ位置決め用の突起部を設けることができる。
基板1とレンズ体2とが取り付けられた状態で、レンズ200の先端部と発光ダイオード150の表面との離隔寸法d(図15の例では、略0)を設定することができる。これにより、レンズ200で発光ダイオード150から発せられる光を所望の状態で集光することができる。
図16に示すように、図15の場合に比べて、高さの低い発光ダイオード160を実装した基板1にレンズ体2を取り付ける場合には、支持部210の当接面(第1の当接面)210a、支持部220の当接面(第1の当接面)220a及び支持部240の当接面(第1の当接面)240aそれぞれが、基板1の表面に当接している。すなわち、支持部210、220、240の高さ寸法により、発光ダイオード160の高さが発光ダイオード150の高さよりも低い分だけ、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔が短くなるように調整することができる。
また、凸部202、221、241は、それぞれ基板1に設けられた孔102、103、108に挿入されることにより、凸部202と孔102とは嵌合し、凸部221と孔103とは嵌合し、凸部241と孔108とは嵌合し、レンズ200の先端部が発光ダイオード160の表面に対向するように基板1とレンズ体2との位置決めが行われる。なお、孔102、103、108の形状は、それぞれ凸部202、221、241と嵌合するものであれば、どのような形状であってもよい。
基板1とレンズ体2とが取り付けられた状態で、レンズ200の先端部と発光ダイオード160の表面との離隔寸法d(図16の例では略0)を設定することができる。これにより、図15の場合でも、図16の場合でも、レンズ200の先端部と発光ダイオード150、160の表面との離隔寸法を略等しくすることができ、レンズ200で発光ダイオード160から発せられる光を所望の状態で集光することができる。
実施の形態4
上述の実施の形態では、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を2段階調整する構成であったが、これに限定されるものではなく、3段階以上の多段調整を行うこともできる。以下、多段調整の例として離隔寸法を3段階に調整する場合について説明するが、4段階以上も同様に構成することができる。
図17は離隔寸法を多段調整する一例を示す模式図である。図17(a)及び図17(b)はレンズ体2に形成した支持部260の正面図及び底面図を示すとともに、図17(c)乃至(e)は発光ダイオードの寸法(高さ)に応じた3種類の基板の要部平面図を示す。
調整部としての支持部260の端面(上面)の一部には、支持部260の直径と略同寸法の平面視が矩形状の凸部261を形成してある。また、支持部260の端面の一部には、凸部261と直交する形態で支持部260の直径と略同寸法の平面視が矩形状の凸部262を形成してある。凸部262の厚み(高さ寸法)は凸部261の厚みより薄い。なお、凸部261の端面の中央部に位置決め用の突起(例えば、円柱状)を設けてもよい。
発光ダイオードの寸法(例えば、高さ)が大きい場合、位置決め用の孔163を形成した基板1を用いる。この場合、凸部261の当接面261aが基板1の表面と当接することで、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を最も大きくする。
発光ダイオードの寸法(例えば、高さ)が中程度である場合、矩形状の孔161を形成した基板1を用いる。この場合、凸部261の一部は、孔161と嵌合し、凸部262の当接面262aが基板1の表面と当接することで、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を中程度にする。
発光ダイオードの寸法(例えば、高さ)が小さい場合、略十字状の孔162を形成した基板1を用いる。この場合、凸部261、262は、孔162と嵌合し、支持部260の当接面260aが基板1の表面と当接することで、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を最も小さくする。
図18は離隔寸法を多段調整する他の例を示す模式図である。図18(a)及び図18(b)はレンズ体2に形成した支持部270の正面図及び底面図を示すとともに、図18(c)乃至(e)は発光ダイオードの寸法(高さ)に応じた3種類の基板の要部平面図を示す。
調整部としての支持部270の端面(上面)には、適長離隔して円柱状の凸部271、271、272、272を形成してある。凸部272の高さは凸部271より低い。なお、支持部270の端面の中央部に位置決め用の突起(例えば、円柱状)を設けてもよい。
発光ダイオードの寸法(例えば、高さ)が大きい場合、位置決め用の孔170を形成した基板1を用いる。この場合、凸部271の当接面271aが基板1の表面と当接することで、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を最も大きくする。
発光ダイオードの寸法(例えば、高さ)が中程度である場合、孔170、171を形成した基板1を用いる。この場合、凸部271は、孔171と嵌合し、凸部272の当接面272aが基板1の表面と当接することで、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を中程度にする。
発光ダイオードの寸法(例えば、高さ)が小さい場合、孔170、171、172を形成した基板1を用いる。この場合、凸部271、272は、それぞれ孔171、172と嵌合し、支持部270の当接面270aが基板1の表面と当接することで、レンズ200の先端部と発光ダイオードの表面との離隔寸法を最も小さくする。
実施の形態5
上述の実施の形態では、基板1とレンズ体2との取り付け寸法を調整するためにレンズ体2に支持部を備える構成であったが、これに限定されるものではなく、基板1側に支持部を設ける構成でもよい。
図19は実施の形態5のレンズ200周辺の要部外観図である。図19(a)は発光ダイオード150の高さ寸法が比較的高い場合の例を示し、図19(b)は発光ダイオード160の高さ寸法が図19(a)の場合よりも低い場合の例を示す。図19(a)に示すように、基板1の実装面には、レンズ200の先端部と発光ダイオード150の表面との離隔寸法を適長に設定できるように、調節部材としての支持部110を設けてある。また、支持部110の先端面には、凸部111を設けてあり、凸部111はレンズ体2に形成された孔207に嵌合するようにしてある。
図19(b)に示すように、高さ寸法の低い発光ダイオード160が実装された基板1にレンズ体2を固定する場合、基板1の実装面には、レンズ200の先端部と発光ダイオード160の表面との離隔寸法を適長に設定できるように、支持部110よりも長さの短い調節部材としての支持部120を設けてある。また、支持部120の先端面には、凸部121を設けてあり、凸部121はレンズ体2に形成された孔207に嵌合するようにしてある。凸部111、121の形状を同一にすることにより、共通のレンズ体2を用いることができる。
支持部110、120は、レンズ体2と基板1の表面との取り付け間隔を所要の長さに調整するための専用の部材でもよく、あるいは、基板1の表面に実装される部品(例えば、抵抗素子、コネクタなど)でもよい。また、支持部110、120を基板1と別個の部材として、基板1とレンズ体2を固定する際に取り付けるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明にあっては、発光ダイオードなどの光源の設置面からの高さが異なる場合であっても、レンズと設置面との間隔を調整することにより、光源の設置面からの高さに関わらず、レンズと光源との離隔寸法を略等しくすることができ、常に所定の方向へ光源の光を照射させることができる。このため、光源の形状又は大きさに応じて異なるレンズ体を使用する必要がなく、光源の形状又は大きさに関わらず共通のレンズ体を使用することができ、コストを低減することができる。
上述の実施の形態では、レンズ体の支持体側に凸部を形成して複数の当接面を設け、基板等の所定面側に凸部を嵌合する孔を設けることにより、所定面とレンズとの取り付け間隔を調整しているが、これと逆でも良い。つまり、基板等の所定面側に凸部を設けて複数の当接面を形成し、レンズ体の支持体側に所定面の凸部を嵌合する孔を設けて、所定面とレンズとの取り付け間隔を調整できるようにしていてもよい。すなわち、凸部及び凸部が嵌合される孔からなる調整部が、それぞれ対応するようにレンズ体と基板等の所定面に設けられていれば、どちらに形成されていてもよい。
上述の実施の形態では、光源として発光ダイオードを用いた例について説明したが、光源は発光ダイオードに限定されるものではなく、電球、蛍光管など他の光源であってもよい。
1 基板
2 レンズ体
3 放熱フレーム
4 カバー
5 側板
101、102、103、104、105、108 孔
161、162、171、172 孔
110、120 支持部
111、121 凸部
150、160 発光ダイオード
200 レンズ
207 孔
210、220、230、240、260、270 支持部
210a、220a、230a 当接面(第1の当接面)
240a、260a、270a 当接面
202、221、232、241、261、262、271、272 凸部
202a、221a、232a 当接面(第2の当接面)
241a、261a、262a、271a、272a 当接面
201、231 位置決め部

Claims (7)

  1. 光源の光を集光するレンズを有し、該レンズを前記光源が設置された所定面に対向させて取り付けるレンズ体において、
    前記光源の形状又は大きさに関わらず、前記光源と前記レンズとの離隔寸法を略一定にすべく、前記所定面と前記レンズとの取り付け間隔を調整するための調整部を備え、
    該調整部は、
    前記所定面に当接してレンズ体を支持するための支持部を備え、
    該支持部に段差のある複数の当接が可能な面を備えることを特徴とするレンズ体。
  2. 前記調整部は、
    第1の当接面の一部に形成された凸部を備え、
    該凸部の先端面に第2の当接面を形成してあることを特徴とする請求項1に記載のレンズ体。
  3. 前記調整部は、
    前記第2の当接面の一部にレンズの配置を決定するための位置決め部を備えることを特徴とする請求項2に記載のレンズ体。
  4. 前記レンズ、調整部は、レンズ体として一体成形してあることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のレンズ体。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のレンズ体と、
    光源が実装された基板と
    を備え、
    前記調整部は、
    前記光源の形状又は大きさに関わらず、前記光源と前記レンズとの離隔寸法を略一定にすべく、
    前記所定面としての基板面とレンズとの取り付け間隔を調整するように構成してあることを特徴とする光源ユニット。
  6. 前記光源は発光ダイオードであることを特徴とする請求項5に記載の光源ユニット。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の光源ユニットを備えることを特徴とする照明装置。
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