JP4495304B2 - モジュラジャック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として情報通信に利用されるモジュラジャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信ケーブルを相互あるいは他の装置に接続するためのコネクタとしてモジュラプラグとモジュラジャックとの組み合わせが用いられている。
【0003】
通信ケーブルには4対8芯のツイストペア線をシースに収納したツイストペアケーブルが広く用いられている。このツイストペアケーブルは平衡伝送の伝送線対を互いに撚り合せることで外部からのノイズの影響や対間の漏話を少なくするようにしている。
【0004】
しかしながら、モジュラジャックにおいては、モジュラプラグの複数本の接触子がそれぞれ接触する複数本のコンタクトが一平面内で互いに平行に配置される部分が存在し、このような平行部分では対間の容量成分が不平衡になるから対間に漏話電流が流れることになる。
【0005】
そこで、この種のモジュラジャックにおいては、モジュラプラグとモジュラジャックとを互いに結合した状態での漏話を軽減する目的で、図6に示すように、隣接するコンタクト12,12の先端部で互いに逆方向に電流が流れるようにしたものが提案されている(例えば、米国特許5,791,942号、米国特許5,687,478号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示したモジュラジャックでは、先端部で互いに逆向きの電流が流れるコンタクト12,12を同じ向き(図6における上向き)に立ち上げてあるので、これら2つのコンタクト12,12が離隔されたり、逆方向に電流が流れるのはコンタクト12,12の一部に過ぎず、漏話を十分に小さくすることができないという不具合があった。また、伝送対のコンタクト12,12において電流の向きを逆向きにするとかえってノイズに弱くなってしまうという不具合があった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、対間の漏話の小さいモジュラジャックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、モジュラプラグを挿入するプラグ挿入口が前面に開口するハウジングと、プラグ挿入口の中に配列されモジュラプラグの接触子に接触可能な8本のコンタクトと、ハウジングに設けた端子台に配設され各コンタクトにそれぞれ電気的に接続されるとともに4対8芯のツイストペアケーブルの各電線が接続される8枚の端子板と、各コンタクトと各端子板とを接続する接続基板とを備え、前記8本のコンタクトは、前記接続基板の一面側に突設されプラグ挿入口側に向かって前方に曲成され前記接続基板を迂回しさらに後方に向かって前記接続基板の他面からの距離が大きくなるように傾斜した第1のコンタクトと、前記接続基板の他面側に突設されプラグ挿入口側に向かって前方に曲成され前記接続基板との距離が小さくなるように傾斜した第2のコンタクトとからなり、第1のコンタクトと第2のコンタクトとはプラグ挿入口の開口面に対する傾斜角度が異なり、第2のコンタクトにおいて前記曲成された部位は外方に膨らんだ形状に形成されてなり、コンタクトの配列方向に沿って規定したコンタクトの3−6対を第1若しくは第2のコンタクトとし、1−2対、4−5対、7−8対のコンタクトを3−6対のコンタクトと異なる第2若しくは第1のコンタクトとしてなることを特徴とするものであり、第1のコンタクトと第2のコンタクトはそれぞれ接続基板から逆向きに突設されるので、第1のコンタクトと第2のコンタクトとを接続基板側で離隔することができるから、コンタクトの3−6対と他対とを、接続基板側において離隔することでき、3−6対と他対との間の漏話を小さくすることができる。
【0009】
また、請求項1の発明では、第1のコンタクトと第2のコンタクトとはプラグ挿入口の開口面に対する傾斜角度が異なるので、モジュラプラグが結合された状態で第1のコンタクトと第2のコンタクトとが一平面内で平行にならないから、第1のコンタクトと第2のコンタクトとの間での漏話を小さくできる。
【0010】
また、請求項1の発明では、第2のコンタクトにおいて前記曲成された部位は外方に膨らんだ形状に形成されているので、モジュラプラグが結合された状態で前記曲成された部位に発生する応力を小さくでき、第2のコンタクトの耐久性が向上する。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングは、プラグ挿入口側において前記コンタクトの配列方向で隣り合うコンタクト間を離隔する離隔手段が設けられているので、隣接するコンタクトの接触を防ぐことができるとともに、モジュラプラグとの結合をスムーズに行うことができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記ハウジングは、第2のコンタクトの先端部の前記接続基板からの浮き上がり距離を規制する規制手段が設けられているので、第2のコンタクトが浮き上がるのを防ぐことができて、モジュラプラグとの結合をスムーズに行うことができ、また、製造時に第2のコンタクトの曲げ角度の公差を大きくとることができ、第2のコンタクトの製造が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態のモジュラジャックは、図1および図2に示すように、直方体状の接続台20を備え、接続台20の一面にはモジュラプラグを挿入するプラグ挿入口21が開口する。以下では、接続台20においてプラグ挿入口21が開口する面を前面とし、図1における上下方向を用いて上下方向を規定する。接続台20の後面下部にはプラグ挿入口21に連通する組立孔22が開口し、組立孔22には図3および図4に示す端子台10の前端部(図3および図4にそれぞれにおける各左端部)が挿入される。すなわち、端子台10は接続台20の後面から突出する形で接続台20に結合され、端子台10と接続台20とによりハウジングが形成される。接続台20において組立孔22の上部には後述するコンタクト12を離隔して導入するための離隔部材22bが組立孔22の上面から下方に向かって連続一体に突設されている。ここに、離隔部材22bには、離隔部材22bの下端縁に臨んで開放された複数個(本実施形態では8個)の導入スリット22cが左右方向に並んで形成されており、各コンタクト12は離隔部材22bにおける隣り合う導入スリット22c間の部位により離隔される。接続台20の後面上部には左右一対の枢支穴24が形成される。枢支穴24の下面は開口面から内側に向かって上り傾斜した傾斜面24aであり、枢支穴24の上面は開口面に直交するストップ面24bになっている。
【0014】
端子台10は、複数枚(本実施形態では8枚)の端子板11(図4参照)が接続される接続基板13と、接続基板13の下面側に積層されたベース14と、接続基板13の上面側に積層され全ての端子板11を保持する保持基台15との3部材により構成されている。
【0015】
接続基板13はプリント配線基板であって接続台20の内部まで延長されており、接続基板13において接続台20の内部に挿入される部位には、プラグ挿入口21に挿入されるモジュラプラグの接触子に接触する線材よりなる複数本(本実施形態では8本)のコンタクト12が植設されている。なお、コンタクト12の形状については後述する。
【0016】
各端子板11と各コンタクト12とは、接続基板13に設けた導電パターンにより電気的に接続される。8枚の端子板11は接続基板13の左右両側部において4個ずつ2列に配列される。図4に示すように、端子板11の各列の配列方向は端子板11の厚み方向に直交しており、各端子板11の厚み方向には左右各列の端子板11が配置される。各端子板11は上縁に開放された圧接スリット11aを有し、下部には接続基板13に接続される接続片(図示せず)が延設されている。
【0017】
保持基台15は端子板11を整列させた状態で保持する部材であって、保持基台15の下面には端子板11の上記接続片が突出する。つまり、端子板11は保持基台15によって互いに位置決めされた状態で接続基板13に接続される。保持基台15の前面には接続台20の後面に形成された一対の位置決め穴25にそれぞれ挿入される位置決め突起15aが突設される。なお、保持基台15では前後2箇所において位置合わせピン15bが下面に突設されており、各位置合わせピン15bは接続基板13とベース14とにそれぞれ貫設した位置合わせ孔13d、14dに挿入される。また、ベース14の前端が接続基板13の前端よりも前方に突出し、ベース14において接続基板13よりも前方に突出する部位には接続基板13の前端縁が当接する位置決め台14gが形成される。つまり、位置決め台14gと位置合わせピン15bとによって、接続基板13がベース14と保持基板15とに対して位置固定されることになる。
【0018】
ところで、保持基板15の上面には、各端子板11の厚み方向の両面にそれぞれ対向して端子台10の上面から突出寸法が端子板11よいも大きい案内壁16が突設されている。つまり、端子板11の各列の両側にそれぞれ案内壁16が形成されている。各案内壁16において端子板11の圧接スリット11aに対応する部位には、案内壁16の上端縁に臨んで開放された保持スリット16aが形成される。要するに、案内壁16は保持スリット16aにより複数に分離されている。保持スリット16aの上端部は上部ほど幅寸法が広くなっており、電線を保持スリット16aに導入しやすくなっている。したがって、4対8芯のツイストペアケーブルの各電線を中央の2つの案内壁16の間に通し、ツイストペアケーブルの各電線をそれぞれ保持スリット16aに導入して整列させた状態で圧入すると、各電線は端子板11の圧接スリット11aに圧入され、電線と端子板11とが電気的に接続される。ここにおいて、保持スリット16aにより分離された案内壁16の各部位の上縁は上に凸となる弧状であり、かつ上方に突出する突片16cを上縁の中央部に備える形状に形成される。ただし、案内壁16の前端と後端とにおいては突片16cは設けておらず、突片16cは隣接する各一対の保持スリット16aの間に形成されることになる。ところで、電線はツイストペアケーブルを構成する各電線であって対になる2本ずつの電線が撚り合わされた状態でシースに収納されているから、端子板11に接続する際には、対になっている電線の撚りを解く必要がある。そこで、対になっている電線の撚り合わせ部分を突片16cに押し当てることで、撚られた電線の先端部を互いに引き離すことができ、電線を保持スリット16aに導入する作業が容易になるのである。
【0019】
ここにおいて、電線は撓みやすく手で圧入するのは困難であるから、端子板11の圧接スリット11aへの電線の圧入作業を容易にするために、本実施形態ではレバー30を設けている。レバー30は、保持基台15の上面を覆う程度の寸法に形成された操作板31を有し、操作板31により保持基台15を覆ったときに保持基台15と対向する面には、端子板11の各列の両側に設けた各一対の案内壁16の間に挿入される圧入部32が突設される。圧入部32には端子板11の上端部が挿入される挿入溝(図示せず)が形成される。また、圧入部32の前端には操作板31の前端よりも前方に突出する支点突起33が突設される。
【0020】
支点突起33は接続台20に設けた枢支穴24に挿入され、操作板31により保持基台15を覆ったときに支点突起33の上面および下面が枢支穴24の上面および下面にほぼ一致するように形成されている。つまり、操作板31が保持基台15を覆う状態において支点突起33の下面となる面は前方に向かって上り傾斜した傾斜面33aになり、上面となる面は接続台20の後面に直交するストップ面33bになっている。さらに、操作板31の前面は後方に向かって上り傾斜する案内面31aを形成している。
【0021】
しかして、電線を保持スリット16aに導入した状態でレバー30の支点突起33におけるストップ面33bを接続台20の後面に当接させた状態(つまり、レバー30を起こした状態)から案内面31aを接続台20の後面に沿わせるようにして支点突起33を枢支穴24に導入していくと(つまり、レバー30を倒していくと)、接続台20に最も近い端子板11に接続される電線は支点突起33の傾斜面33aによって下方に押圧される。支点突起33を枢支穴24にさらに深く挿入するようにレバー30を倒していくと、傾斜面33aに連続する圧入部32によって電線が押圧され端子板11の圧接スリット11aに電線が圧入される。レバー30をさらに倒していくと、接続台20に最も近い端子板11への電線の接続が完了する頃には、圧入部32によって2番目に近い端子板11の圧接スリット11aに電線が圧入され始め、3番目、4番目の端子板11の圧接スリット11aにも圧入部32によって順次電線が圧入され、全ての端子板11に電線を圧入することができる。つまり、レバー30は左右2個の端子板11の圧接スリット11aに電線を同時に圧入することになり、同時に多数の端子板11に電線を圧入する場合に比較すると小さい力で電線を圧入することができる。
【0022】
上述のように、レバー30を倒すことによって各端子板11の圧接スリット11aに電線を圧入する際には、圧入部32に形成された上記挿入溝に各端子板11が挿入されるから、端子板11の厚み方向の両側で電線が圧入部32に押圧されることになり、端子板11の厚み方向の両側で電線を撓ませることなく圧接スリット11aに押し込むことができるのである。
【0023】
操作板31の後端部には両圧入部32の間で一対の係止突起34が突設される係止突起34の先端部には互いに離れる向きに突出する係合部としての爪34aが形成されている。また、案内壁16のうち内側の2つの案内壁16の後端部には、レバー30を倒したときに、上記爪34に係合する爪16bが突設されており、爪16b,34aが係合することによって、レバー30が保持基台15に固定されるようになっている。つまり、電線を端子板11に接続した後にはレバー30は端子台10に保持されることになる。
【0024】
ところで、本実施形態では、モジュラプラグの接触子に接触するコンタクト12として、接続基板13の下面に植設されるコンタクト12aと、上面に植設されるコンタクト12bとを設けてある。つまり、接続基板13の下面に植設されたコンタクト12aは、接続台20の前面側(つまり、プラグ挿入口21側)に向かって曲成されベース14における位置決め台14gの下面から前面側を通った後(つまり、接続基板13を迂回した後)に接続基板13の上面側で後端部ほど接続基板13の上面との距離を大きくするように傾斜する。また、コンタクト12bは、コンタクト12aの後端付近で接続基板13の上面に植設され、その上方で接続台20の前面側(プラグ挿入口21側)に向かって前方に曲成され接続基板13との距離を小さくするように傾斜する。ここにおいて、コンタクト12bにおいて上記曲成された部位には外方に膨らんだ形状の湾曲部12cが設けてあるので、コンタクト12bの弾性変形量を大きくすることができ、モジュラプラグが結合された状態で前記曲成された部位に発生する応力を小さくでき、コンタクト12bの耐久性が向上する。位置決め台14gにはコンタクト12の配列方向において隣り合うコンタクト12を離隔する離隔壁14hが設けられており、隣り合うコンタクト12の接触を防止することができる。要するに、各コンタクト12は、位置決め台14gと離隔部材22bとの2箇所でそれぞれ離隔されている。なお、本実施形態では、位置決め台14gが離隔手段を構成している。
【0025】
また、位置決め台14gの前端部の上部には、コンタクト12bの曲成された先端部の接続基板13の上面を含む面からの浮き上がり距離を規制する規制部14fが設けられているので、コンタクト12bが図3における上方へ浮き上がるのを防ぐことができ(つまり、コンタクト12bを押さえこむことができ)、モジュラプラグとの結合をスムーズに行うことができ、また、製造時にコンタクト12bの曲げ角度の公差を大きくとることができ、コンタクト12bの製造が容易になる。しかも、接続台20と端子台10との結合も容易になる。なお、本実施形態では規制部14fが規制手段を構成している。また、規制部14fは、接続基台20に設けるようにしてもよい。
【0026】
このように、本実施形態では、モジュラプラグの接触子との接触部位において向き(基部から先端に向かう向き)が互いに逆であるコンタクト12a,12bを設けてある。ここに、プラグ挿入口21の開口面に対する両コンタクト12a,12bの傾斜角度は異ならせてあり、非平行である。つまり、一平面上で平行にならない。本実施形態では、コンタクト12aが第1のコンタクトを構成し、コンタクト12bが第2のコンタクトを構成している。本実施形態では、8本のコンタクト12の配列方向に沿って規定した3番目(図4において下から3番目)および6番目(図4において下から6番目)のコンタクト12を第1のコンタクト(コンタクト12a)とし、残りの6本のコンタクト12(下から1番目、2番目、4番目、5番目、7番目、8番目のコンタクト12)を第2のコンタクト(コンタクト12b)としてあるが、第1のコンタクトと第2のコンタクトとを逆にしてもよい。
【0027】
要するに、本実施形態では、1−2対、4−5対、7−8対に第1のコンタクト(コンタクト12a)を用い、3−6対に第2のコンタクト(コンタクト12b)を用いており、コンタクト12a、コンタクト12bはハウジングの前方から見て左右対称になっている。
【0028】
しかして、本実施形態では、コンタクト12aとコンタクト12bとはそれぞれ接続基板13から逆向きに突設されるので、コンタクト12aとコンタクト12bとを接続基板13側で離隔することができ、漏話を小さくすることができるから、対間の漏話を小さくすることができる。しかも、コンタクト12aとコンタクト12bとはプラグ挿入口21の開口面に対する傾斜角度が異なるので、モジュラプラグが結合された状態でコンタクト12aとコンタクト12bとが一平面内で平行にならないから、コンタクト12aとコンタクト12bとの間での漏話を小さくできる。
【0029】
要するに、本実施形態では、コンタクト12の3−6対と他対とを、接続基板13側において離隔しているから、3−6対と他対との間の漏話を小さくすることができる。
【0030】
なお、本実施形態では、モジュラプラグをプラグ挿入口21に挿入してモジュラプラグの接触子50が図5に示すようにコンタクト12に接触した状態では、コンタクト12aとコンタクト12bとがハウジングの前面に対して異なる傾斜角度を有し且つコンタクト12aとコンタクト12bとが交差する。ここに、図5中の二点鎖線で示したコンタクト12a,12bはモジュラプラグを挿入する前のコンタクト12a,12bを示している。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、モジュラプラグを挿入するプラグ挿入口が前面に開口するハウジングと、プラグ挿入口の中に配列されモジュラプラグの接触子に接触可能な8本のコンタクトと、ハウジングに設けた端子台に配設され各コンタクトにそれぞれ電気的に接続されるとともに4対8芯のツイストペアケーブルの各電線が接続される8枚の端子板と、各コンタクトと各端子板とを接続する接続基板とを備え、前記8本のコンタクトは、前記接続基板の一面側に突設されプラグ挿入口側に向かって前方に曲成され前記接続基板を迂回しさらに後方に向かって前記接続基板の他面からの距離が大きくなるように傾斜した第1のコンタクトと、前記接続基板の他面側に突設されプラグ挿入口側に向かって前方に曲成され前記接続基板との距離が小さくなるように傾斜した第2のコンタクトとからなり、第1のコンタクトと第2のコンタクトとはプラグ挿入口の開口面に対する傾斜角度が異なり、第2のコンタクトにおいて前記曲成された部位は外方に膨らんだ形状に形成されてなり、コンタクトの配列方向に沿って規定したコンタクトの3−6対を第1若しくは第2のコンタクトとし、1−2対、4−5対、7−8対のコンタクトを3−6対のコンタクトと異なる第2若しくは第1のコンタクトとしてなるものであり、第1のコンタクトと第2のコンタクトはそれぞれ接続基板から逆向きに突設されるので、第1のコンタクトと第2のコンタクトとを接続基板側で離隔することができるから、コンタクトの3−6対と他対とを、接続基板側において離隔することでき、3−6対と他対との間の漏話を小さくすることができるという効果がある。
【0032】
また、請求項1の発明では、第1のコンタクトと第2のコンタクトとはプラグ挿入口の開口面に対する傾斜角度が異なるので、モジュラプラグが結合された状態で第1のコンタクトと第2のコンタクトとが一平面内で平行にならないから、第1のコンタクトと第2のコンタクトとの間での漏話を小さくできる。
【0033】
また、請求項1の発明では、第2のコンタクトにおいて前記曲成された部位は外方に膨らんだ形状に形成されているので、モジュラプラグが結合された状態で前記曲成された部位に発生する応力を小さくでき、第2のコンタクトの耐久性が向上する。
【0034】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングは、プラグ挿入口側において前記コンタクトの配列方向で隣り合うコンタクト間を離隔する離隔手段が設けられているので、隣接するコンタクトの接触を防ぐことができるとともに、モジュラプラグとの結合をスムーズに行うことができる。
【0035】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記ハウジングは、第2のコンタクトの先端部の前記接続基板からの浮き上がり距離を規制する規制手段が設けられているので、第2のコンタクトが浮き上がるのを防ぐことができ、モジュラプラグとの結合をスムーズに行うことができ、また、製造時に第2のコンタクトの曲げ角度の公差を大きくとることができ、第2のコンタクトの製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態を示す断面図である。
【図2】 同上の正面図である。
【図3】 同上の要部断面図である。
【図4】 同上の要部平面図である。
【図5】 同上の要部説明図である。
【図6】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 端子台
12(12a) コンタクト
12(12b) コンタクト
13 接続基板
20 接続台
Claims (3)
- モジュラプラグを挿入するプラグ挿入口が前面に開口するハウジングと、プラグ挿入口の中に配列されモジュラプラグの接触子に接触可能な8本のコンタクトと、ハウジングに設けた端子台に配設され各コンタクトにそれぞれ電気的に接続されるとともに4対8芯のツイストペアケーブルの各電線が接続される8枚の端子板と、各コンタクトと各端子板とを接続する接続基板とを備え、前記8本のコンタクトは、前記接続基板の一面側に突設されプラグ挿入口側に向かって前方に曲成され前記接続基板を迂回しさらに後方に向かって前記接続基板の他面からの距離が大きくなるように傾斜した第1のコンタクトと、前記接続基板の他面側に突設されプラグ挿入口側に向かって前方に曲成され前記接続基板との距離が小さくなるように傾斜した第2のコンタクトとからなり、第1のコンタクトと第2のコンタクトとはプラグ挿入口の開口面に対する傾斜角度が異なり、第2のコンタクトにおいて前記曲成された部位は外方に膨らんだ形状に形成されてなり、コンタクトの配列方向に沿って規定したコンタクトの3−6対を第2のコンタクトとし、1−2対、4−5対、7−8対のコンタクトを第1のコンタクトとしてなることを特徴とするモジュラジャック。
- 前記ハウジングは、プラグ挿入口側において前記コンタクトの配列方向で隣り合うコンタクト間を離隔する離隔手段が設けられてなることを特徴とする請求項1記載のモジュラジャック。
- 前記ハウジングは、第2のコンタクトの先端部の前記接続基板からの浮き上がり距離を規制する規制手段が設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載のモジュラジャック。
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