JP4494838B2 - 加工システムおよび加工方法 - Google Patents

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本発明は、ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具により加工する加工シ
ステムおよび加工方法に関する。たとえば、ワークに対して、旋削、穴あけ、断続加工、
研削加工などの加工を行う加工システムおよび加工方法に関する。
従来、ワークを工具により加工する加工機械の場合、ワークをテーブルなどに固定し、工具を移動自在に構成した工具移動型加工機械と、工具の移動軸の一部についてワークが移動できるように構成したワーク・工具移動型加工機械とに大別できる。
前者の工具移動型加工機械は、たとえば、ワークを載置するテーブルに対して、工具を保持した主軸側が三次元方向、つまり、テーブルに対して横方向(X軸方向)、前後方向(Y軸方向)および上下方向(Z軸方向)へ移動可能に構成されている。
後者のワーク・工具移動型加工機械は、たとえば、ワークを載置するテーブルが前後方向(Y軸方向)へ移動可能に構成され、工具を保持した主軸側がテーブルに対して横方向(X軸方向)および上下方向(Z軸方向)へ移動可能に構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−70428号公報
従来の加工機械では、前述した工具移動型加工機械あるいはワーク・工具移動型加工機械のいずれでも、テーブル側にワークを、主軸側に工具を保持(固定)するものであるため、ワークの大きさや加工内容によっては、不利な場合がある。
たとえば、ワークが大重量で大きい場合、ワークを載置したテーブルが固定で、工具を保持した主軸がテーブルに対して移動する方が、両者の相対移動速度を早くでき、かつ、停止時の慣性力も小さく抑えることができるため、加工効率や加工精度の点で有利である。しかし、ワークが微細・軽量な場合、微細・軽量なワークに対して工具を保持した主軸側が重くなるため、これとは逆の場合に比べて、相対移動速度や慣性力などの点から不利な場合が生じる。
本発明の目的は、ワークの大きさや重量が変わっても、最も効率的な加工を実現できる
加工システムおよび加工方法を提供することにある。
本発明の加工システムおよび加工方法は、ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具によって加工する際、ワークと工具とのいずれかを他に対して移動させるかを選択できるようにした点に特徴がある。
本発明の加工システムは、ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具によって加工する加工システムであって、テーブル手段と、このテーブル手段に対して可動部材を移動させる移動手段とを備え、前記移動手段の可動部材には、ワークおよび工具を選択的にかつ交換可能に取り付けるための第1のホルダ手段が設けられ、前記テーブル手段には、前記第1のホルダ手段に取り付けられたワークおよび工具のいずれかに対応する工具およびワークを選択的かつ交換可能に取り付けるための第2のホルダ手段が設けられ、 前記第1のホルダ手段は、前記可動部材に取り付けられた保持機構と、この保持機構に保持され前記ワークおよび工具のいずれかを回転可能に支持した主軸ユニットとを含んで構成され、前記第2のホルダ手段は、前記工具およびワークのいずれかを保持する保持機構と、この保持機構を回転駆動させる回転駆動手段とを含んで構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1のホルダ手段にワークおよび工具のいずれかを選択して取り付けるとともに、この第1のホルダ手段に取り付けられたワークおよび工具のいずれかに対応する工具またはワークを選択して第2のホルダ手段に取り付ける。たとえば、第1のホルダ手段に工具を取り付けるとともに、第2のホルダ手段にワークを取り付ける。この状態において、移動手段を動作させ、第1のホルダ手段に取り付けられた工具を、第のホルダ手段に取り付けられたワークに対して移動させながら、ワークを工具によって加工する。
本発明では、第1および第2のホルダ手段には、ワークおよび工具が選択的に取り付けできるようになっているから、ワークの大きさや重量が変わっても、最も効率的な加工を実現できる。つまり、ワークが大重量などの場合では、ワークを第2のホルダ手段(テーブル手段)側に取り付けるとともに、工具を第1のホルダ手段(移動手段)側に取り付け、この状態において、工具を移動手段によって移動させながら加工を行う。一方、ワークが微細、軽量などの場合では、ワークを第1のホルダ手段(移動手段)側に取り付けるとともに、工具を第2のホルダ手段(テーブル手段)側に取り付け、この状態において、ワークを移動手段によって移動させながら加工を行う。従って、ワークの大きさや重量が変わっても、相対移動速度や慣性力の点から、最も効率的かつ高精度な加工を実現できる。
また、第1のホルダ手段は、移動機構の可動部材に取り付けられた一方の結合・分離要素と、ワークおよび工具のいずれかを保持した他方の結合・分離要素とを含んで構成され、これらが互いに結合可能かつ分離可能であるから、両者の結合・分離機能により、移動機構の可動部材に対して、ワークおよび工具のいずれかを装着、取外しできる。従って、第1のホルダ手段に対するワークおよび工具の交換作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
本発明の加工システムは、さらに、前記第1および第2のホルダ手段に取り付けられるワークおよび工具の少なくとも一方をストックしておくためのストッカ手段と、このストッカ手段にストックされたワーク、工具を取り出して前記第1のホルダ手段および前記第2のホルダ手段に取り付けるために、これらを搬送する搬送手段と、前記移動手段および前記搬送手段を制御する制御手段とを備えていることが好ましい。
この構成によれば、さらに、ストッカ手段、搬送手段および制御手段を備えているから、制御手段によって搬送手段を制御しながら、ストッカ手段にストックされたワークおよび工具の中からいずれかを選択して搬送し、第1および第2のホルダ手段に保持させることができる。従って、第1および第2のホルダ手段に対する工具およびワークの交換作業を自動的にかつ能率的に行うことができる。また、制御手段によって移動手段の移動を制御しながら、加工を行うことができるから、予め移動手段の移動経路をプログラムしておけば、予め設定した経路に従って自動的に運転することができる。
本発明の加工システムにおいて、前記ストッカ手段は、加工前または加工後の前記ワークを測定する測定機器を含んで前記ワークおよび工具を格納しているとともに、前記制御手段は、さらに、前記測定機器により測定された測定結果を表示する表示手段および前記測定結果と予め設定記憶された設定値とを比較しながら次の加工時に修正動作を実行する修正動作演算手段を有することが好ましい。
この構成によれば、ストッカ手段の中から測定機器を選択し、この測定機器を工具が取り付けられていた側のホルダ手段に装着すれば、測定機器を使って加工されたワークの形状や寸法などを測定することができる。しかも、その測定結果は表示手段に表示されるとともに、その測定結果と予め設定記憶された設定値とが比較されながら次の加工時に修正動作が実行されるから、同じワークを連続的に加工する場合でも、一定の精度を確保しながら加工することができる。
本発明の加工システムにおいて、前記主軸ユニットは、ユニット本体と、このユニット本体に回転可能に支持された主軸と、この主軸に前記工具およびワークのいずれかを保持するチャック機構と、前記主軸を回転させるエアータービンとを備えて構成され、前記一対の結合・分離要素間には、他方の結合・分離要素が一方の結合・分離要素に結合された際、エアーが、一方の結合・分離要素から他方の結合・分離要素を通じて前記エアータービンに供給されるエアー流路が形成されていることが好ましい。(請求項7)
この構成によれば、他方の結合・分離要素を一方の結合・分離要素に結合すると、エアーが、一方の結合・分離要素から他方の結合・分離要素を通じて、主軸ユニットのエアータービンに供給されるエアー流路が形成される。この状態において、エアーを供給すれば、エアータービンの回転によって主軸を回転させることができる。従って、他方の結合・分離要素を一方の結合・分離要素に結合するだけで、主軸ユニットの主軸(工具またはワーク)を回転させることができるから、工具およびワークの交換も容易に行うことができる。
本発明の加工システムにおいて、前記一対の結合・分離要素のうち、片方の結合・分離要素には前記エアー流路を形成するエアー配管が突出形成され、他の片方の結合・分離要素には前記エアー配管が挿入される係合孔が形成され、このエアー配管と係合孔とによって前記一対の結合・分離要素が結合可能かつ分離可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、エアー流路を構成するエアー配管が片方の結合・分離要素に突出形成され、このエアー配管が挿入される係合孔が他の片方の結合・分離要素に形成されているから、一対の結合・分離要素が結合されると、エアー流路が形成されるとともに、エアー配管と係合孔との嵌合によって、一対の結合・分離要素を結合可能かつ分離可能にできる。
本発明の加工システムにおいて、前記第2のホルダ手段は、互いに結合可能かつ分離可能な一対の結合・分離要素を含んで構成され、前記一対の結合・分離要素のうちの一方の結合・分離要素が前記テーブル手段に取り付けられ、他方の結合・分離要素には、前記保持機構および回転駆動手段が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、テーブル手段に取り付けられた一方の結合・分離要素と、ワークお
よび工具のいずれかを保持した他方の結合・分離要素とが、互いに結合可能かつ分離可能
であるから、両者の結合・分離機能により、テーブル手段に対して、ワークおよび工具の
いずれかを装着、取外しできる。従って、第2のホルダ手段に対するワークおよび工具の
交換作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
本発明の加工システムにおいて、前記移動手段は、前記可動部材を、互いに直交する三軸方向へ移動させる3つの軸駆動機構を備え、各軸駆動機構はリニアモータで駆動されることが好ましい。
この構成によれば、移動機構が3つの軸駆動機構によって互いに直交する三軸方向へ移動できるとともに、各軸駆動機構はリニアモータで駆動されるから、高速かつ高精度な加工が実現できる。
本発明の加工方法は、ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具によって加工する加工方法であって、テーブル手段と、このテーブル手段に対して可動部材を移動させる移動手段と、前記移動手段の可動部材に設けられ前記ワークおよび工具を選択的にかつ交換可能に取り付けるための第1のホルダ手段と、前記テーブル手段に設けられ前記移動手段に取り付けられたワークおよび工具のいずれかに対応する工具またはワークを選択的かつ交換可能に保持する第2のホルダ手段とを用意するとともに、前記第1のホルダ手段は、前記可動部材に取り付けられた保持機構と、この保持機構に保持され前記ワークおよび工具のいずれかを回転可能に支持した主軸ユニットとを含んで構成し、前記第2のホルダ手段は、前記工具およびワークのいずれかを保持する保持機構と、この保持機構を回転駆動させる回転駆動手段とを含んで構成するよう準備する準備工程と、前記第1のホルダ手段にワークおよび工具のいずれかを選択して保持するとともに、この第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具と対応する工具またはワークを前記第2のホルダ手段に保持するワークおよび工具の装着工程と、 前記移動手段を移動させながら、前記第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具のいずれかと、これに対応して第2のホルダ手段に保持された工具またはワークとでワークを加工する加工工程とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、準備工程において、テーブル手段、移動手段、第1のホルダ手段、および、第2のホルダ手段を用意したのち、装着工程において、第1のホルダ手段にワークおよび工具のいずれかを選択して保持させるとともに、この第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具と対応する工具またはワークを第2のホルダ手段に保持させる。こののち、加工工程において、移動手段を移動させながら、第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具のいずれかと、これに対応して第2のホルダ手段に保持された工具またはワークとでワークを加工する。
本発明では、第1および第2のホルダ手段には、ワークおよび工具が選択的に取り付けできるようになっているから、ワークの大きさや重量が変わっても、前述と同様な作用によって、最も効率的な加工を実現できる。
本発明の加工方法において、前記準備工程は、さらに、前記第1および第2のホルダ手段に取り付けられるワークおよび工具の少なくとも一方をストックしておくためのストッカ手段と、このストッカ手段にストックされたワーク、工具を取り出して前記第1のホルダ手段および前記第2のホルダ手段に取り付けるために、これらを搬送する搬送手段とを用意する工程を含み、前記装着工程は、前記ストッカ手段にストックされたワークおよび工具を前記搬送手段によって搬送し、前記第1のホルダ手段にワークおよび工具のいずれかを選択して保持させるとともに、この第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具と対応する工具またはワークを前記第2のホルダ手段に保持させることが好ましい。
この構成によれば、さらに、ストッカ手段および搬送手段を備えているから、搬送手段によって、ストッカ手段にストックされたワークおよび工具の中からいずれかを選択して搬送し、第1および第2のホルダ手段に保持させることができる。従って、第1および第2のホルダ手段に対する工具およびワークの交換作業を自動的にかつ能率的に行うことができる。
本発明の加工方法は、さらに、加工されたワークを測定する測定工程を備えることが好ましい。
この構成によれば、加工前または加工後のワークを測定する測定工程を備えているから、加工されたワークの形状や寸法などを測定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には本実施形態の加工システムが示されている。本実施形態の加工システムは、ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具によって加工するシステムであって、移動手段としての三次元移動機構10と、テーブル手段60と、ストッカ手段80と、搬送手段90と、制御手段100とを備える。
三次元移動機構10は、図2に示すように、テーブル手段60に対して、可動部材であるZ軸スライダ11を互いに直交する三軸方向(X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向)へ移動させる3つの軸駆動機構を備えて構成されている。つまり、X軸駆動機構12X、Y軸駆動機構12YおよびZ軸駆動機構12Zを備えて構成されている。
Y軸駆動機構12Yは、前後方向に沿って配置された左右一対のガイドレール13と、このガイドレール13間に掛け渡されたY軸ビーム14と、このY軸ビーム14をガイドレール13に沿って前後方向(Y軸方向)へ移動させるリニアモータ15とから構成されている。一方のガイドレール13とY軸ビーム14の一端側との間には、Y軸ビーム14のY軸方向の位置(移動変位量)を検出する変位検出器16が設けられている。変位検出器16は、一方のガイドレール13に沿って配設されたスケール17と、Y軸ビーム14の一端側にスケール17に対して僅かなギャップを介して対向配置された検出ヘッド18とから構成されている。
X軸駆動機構12Xは、Y軸ビーム14上に移動可能に設けられたX軸スライダ19と、このX軸スライダ19をY軸ビーム14に沿って左右方向(X軸方向)へ移動させるリニアモータ20とから構成されている。X軸スライダ19とY軸ビーム14との間には、X軸スライダ19のX軸方向の位置(移動変位量)を検出する変位検出器(図示省略)が設けられている。この変位検出器は、変位検出器16と同じ構成であるため、説明を省略する。
Z軸駆動機構12Zは、X軸スライダ19に取り付けられ上下方向に沿って伸びるZ軸ガイドプレート21と、このZ軸ガイドプレート21に沿って移動可能に設けられたZ軸スライダ(可動部材)11と、このZ軸スライダ11をZ軸ガイドプレート21に沿って上下方向へ移動させるリニアモータ22とから構成されている。Z軸スライダ11とZ軸ガイドプレート21との間には、Z軸スライダ11のZ軸方向の位置(移動変位量)を検出する変位検出器(図示省略)が設けられている。この変位検出器も、変位検出器16と同じ構成であるため、説明を省略する。
Z軸スライダ11(三次元移動機構10の可動部材)には、ワークおよび工具を選択的にかつ交換可能に取り付けるための第1のホルダ手段30が設けられている。第1のホルダ手段30は、互いに結合可能かつ分離可能な一対の結合・分離要素31,41を含んで構成されている。
一対の結合・分離要素31,41のうちの一方の結合・分離要素31は、図3に示すように、Z軸スライダ11に取付プレート32を介して取り付けられた連結プレート33と、この連結プレート33の正面中央に配置された位置決めブロック34と、この位置決めブロック34を挟んで連結プレート33の正面両側に配置されたエアー供給ブロック35とから構成されている。
位置決めブロック34には、中央に係合孔34Aが形成されているとともに、この係合孔34Aを中心とする左右上下位置に正方形状の突起部34Bが形成されている。エアー供給ブロック35には、正面中央に係合孔35Aが形成されているとともに、上面に係合孔35Aに連通するエアー配管35Bが突設されている。
一対の結合・分離要素31,41のうちの他方の結合・分離要素41は、図4に示すように、一方の結合・分離要素31と結合可能かつ分離可能な連結プレート43と、この連結プレート43の正面中央に設けられワークおよび工具のいずれかを保持した保持機構44と、この保持機構44を挟んで連結プレート43の正面両側に配置されたエアー供給ブロック45とから構成されている。
連結プレート43の裏面には、図5に示すように、一方の結合・分離要素31の位置決めブロック34に形成された係合孔34Aおよび突起部34Bに着脱可能に係合される係合軸部43Aおよび係止部43Bが形成されているとともに、エアー供給ブロック35の係合孔35Aに着脱可能に挿入されるエアー配管43Cが突設されている。
保持機構44は、図6に示すように、工具およびワークのいずれかを回転可能に支持した主軸ユニット51を交換可能に保持している。主軸ユニット51は、ユニット本体52と、このユニット本体52に空気軸受を介して回転可能に支持された主軸53と、この主軸53に設けられを工具およびワークのいずれか保持するチャック機構54と、前記主軸53を回転させるエアータービン(図示省略)とを備えて構成されている。ユニット本体52の上面には、主軸53を回転可能に支持する空気軸受とエアータービンとにエアーを供給するためのエアー配管55が取り付けられている。
エアー供給ブロック45には、底面にエアー配管55に連通するエアー配管(図示省略)が設けられている。このエアー配管とユニット本体52に形成されたエアー配管55がエアーチューブ56を介して接続されている。
これにより、他方の結合・分離要素41が一方の結合・分離要素31に結合されると、エアーが、一方の結合・分離要素31から他方の結合・分離要素41を通じてエアータービンに供給されるエアー流路が形成されているとともに、エアー配管43Cと係合孔35Aとによって一対の結合・分離要素31,41が結合可能かつ分離可能に構成されている。
テーブル手段60は、図7に示すように、ワークおよび工具を選択的に取り付けるためのもので、定盤などのテーブル61を備えている。テーブル61は、三次元移動機構10を載置できる大きさを有するものでもよく、あるいは、三次元移動機構10を載置した台とは別のテーブルでもよい。テーブル61には、第1のホルダ手段30に取り付けられたワークおよび工具のいずれかに対応する工具またはワークを選択的かつ交換可能に保持する第2のホルダ手段62が設けられている。
第2のホルダ手段62は、テーブル手段60のテーブル61に固定されたベースプレート63と、このベースプレート63に取り付けられワークおよび工具のいずれかを保持する保持機構64と、この保持機構64をベースプレート63に対して回転駆動させる回転駆動手段68とを含んで構成されている。保持機構64は、チャック本体65と、このチャック本体65の上面に120度間隔で配置され中心へ向かって同時に進退可能に構成された3つのチャック片66と、これら3つのチャック片66を同時に進退させる開閉用駆動源67とから構成されている。
ストッカ手段80は、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に保持される工具を格納した工具ストッカ81と、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に保持されるワークを格納したワークストッカ82とを備えている。なお、これらの工具ストッカ81およびワークストッカ82は、三次元移動機構10の横に配列されている。
工具ストッカ81は、図8に示すように、複数種の工具を格納しておくためのストッカ台83を備えている。ストッカ台83上に格納される工具は、工具のみの状態、あるいは、他方の結合・分離要素41にチャック機構54を介して取り付けられた状態で格納されている。また、ストッカ台83上には、主軸53の先端にチャック機構54を有する他方の結合・分離要素41のみ、あるいは、加工前または加工後のワークを測定する測定機器なども格納されている。
工具としては、ドリル、エンドミルなどの回転切削工具、砥石などの回転研削工具、バイトなどの刃具のほか、超音波振動工具なども格納されている。測定機器としては、ワークに接触した際にタッチ信号を発するタッチ信号プローブ84などが格納されている。
ワークストッカ82は、図示省略するが、工具ストッカと同様に、複数のワークをストックしておくためのストッカ台を備えている。
搬送手段90は、ストッカ手段80に格納されたワーク、工具を取り出して第1のホルダ手段30(三次元移動機構10側のホルダ手段)および第2のホルダ手段62(テーブル手段側のホルダ手段)に取り付けるために、これらを搬送するもので、図9に示すロボット搬送機構91を備えている。ロボット搬送機構91は、三次元移動機構10およびストッカ手段80の並設方向(X軸方向)に沿って配置されたガイドレール92と、このガイドレール92に沿って移動可能に設けられたX軸スライダ93と、このX軸スライダ93に立設されたコラム94と、このコラム94に沿って上下方向(Z軸方向)に昇降可能に設けられたZ軸スライダ95と、このZ軸スライダ95にY軸方向へスライド可能に設けられたY軸アーム96と、このY軸アーム96の先端にX軸と平行な軸を支点として旋回可能に設けられた旋回アーム97と、この旋回アーム97の先端に設けられた把持機構98とから構成されている。
制御手段100は、三次元移動機構10、テーブル手段60およびロボット搬送機構91を制御するもので、測定機器により測定された測定結果を表示する表示手段101や測定結果と予め設定記憶された設定値とを比較しながら次の加工時に修正動作を実行する修正動作演算手段102などを有する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
三次元移動機構10の第1のホルダ手段30にワークおよび工具のいずれかを選択して取り付けるとともに、この第1のホルダ手段30に取り付けられたワークおよび工具のいずれかに対応する工具またはワークを選択して第2のホルダ手段62に取り付ける。
たとえば、第1のホルダ手段30に工具を取り付けるとともに、第2のホルダ手段62にワークを取り付ける。具体的には、ロボット搬送機構91の動作により、工具ストッカ81の中から加工に必要な工具を選択し、三次元移動機構10の位置まで搬送したのち、第1のホルダ手段30に取り付ける。また、ワークストッカ82の中から加工しようとするワークを選択し、テーブル手段60の位置まで搬送したのち、テーブル手段60の保持機構64に保持させる。
この際、第1のホルダ手段30に工具を取り付けるにあたっては、第1のホルダ手段30を構成する他方の結合・分離要素41を一方に結合・分離要素31から外したのち、工具ストッカ81の中から工具が装着されている他方の結合・分離要素41を選択し、これを三次元移動機構10の位置まで搬送したのち、一方の結合・分離要素31に対して結合させる。すると、他方の結合・分離要素41のエアー配管43Cが一方の結合・分離要素31の係合孔35Aに挿入され、両者が位置決め結合されるとともに、エアーが、一方の結合・分離要素31から他方の結合・分離要素41を通じて、主軸ユニット51のエアータービンに供給されるエアー流路が形成される。この状態において、エアーを供給すれば、エアータービンの回転によって主軸53を回転される。
逆に、第1のホルダ手段30にワークを取り付けるとともに、第2のホルダ手段62に工具を取り付けるには、ロボット搬送機構91の動作により、ワークストッカ82の中から加工しようとするワークを選択し、三次元移動機構10の位置まで搬送したのち、第1のホルダ手段30に取り付ける。また、工具ストッカ81の中から加工に必要な工具を選択し、テーブル手段60の位置まで搬送したのち、テーブル手段60の保持機構64に保持させる。
このようにして、第1のホルダ手段30に工具およびワークを選択して取り付けるとともに、これに対応するワークおよび工具のいずれかを第2のホルダ手段62に取り付けたのち、加工を行う。
加工は、三次元移動機構10を三次元方向(X軸、Y軸、Z軸方向)へ移動させながら、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に保持された工具およびワークを相対移動させながら、ワークを工具によって加工する。
この際、たとえば、第1のホルダ手段30に工具を、第2のホルダ手段62にワークを取り付けた場合、ワークを静止状態とし、工具を回転させながら、ワークを工具によって加工する。また、第1のホルダ手段30にワークを、第2のホルダ手段62に工具を取り付けた場合、ワークを静止状態とし、工具を回転させながら、ワークを工具によって加工する。
加工終了後、必要に応じて、測定を行う。たとえば、第1のホルダ手段30に工具を、第2のホルダ手段62にワークを取り付けた状態で加工を行った場合、測定では、第1のホルダ手段30を構成する他方の結合・分離要素41を一方に結合・分離要素31から外したのち、工具ストッカ81の中から測定機器が装着されている他方の結合・分離要素41を選択し、これを三次元移動機構10の位置まで搬送したのち、一方の結合・分離要素31に対して結合させる。
この状態において、三次元移動機構10を三次元方向(X軸、Y軸、Z軸方向)へ移動させながら、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に保持された測定機器およびワークを相対移動させながら、ワークを測定機器によって測定する。
たとえば、測定機器として、ワークに接触した際にタッチ信号を発するタッチ信号プローブを取り付けて測定を行うと、タッチ信号プローブがワークに接触する毎に、タッチ信号が発せられる。すると、制御手段100の演算手段102において、タッチ信号プローブからタッチ信号が発せられる毎に、X,Y,Z軸における変位検出器の値を読み取り、これらのデータを基にタッチ信号プローブが接触したワークの座標位置を演算し、これを表示手段101に表示する。また、その測定結果と予め設定記憶された設定値とを比較しながら次の加工時に修正動作を実行する。つまり、測定結果が予め設定記憶された設定値に一致するように、三次元移動機構10の移動動作を制御する。従って、同じワークを連続的に加工する場合でも、一定の精度を確保しながら加工することができる。
本実施形態によれば、次の作用効果が期待できる。
(1)第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62には、ワークおよび工具が選択的に取り付けできるようになっているから、ワークの大きさや重量が変わっても、最も効率的かつ高精度な加工を実現できる。
(2)ストッカ手段80、搬送手段90および制御手段100を備えているから、制御手段100によって搬送手段90を制御しながら、ストッカ手段80にストックされたワークおよび工具の中からいずれかを選択して搬送し、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に保持させることができる。従って、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に対する工具およびワークの交換作業を自動的にかつ能率的に行うことができる。また、制御手段100によって三次元移動機構10の移動を制御しながら、加工を行うことができるから、予め三次元移動機構10の移動経路をプログラムしておけば、予め設定した経路に従って自動運転を行うことができる。
(3)ストッカ手段80の中から測定機器を選択し、この測定機器を工具が取り付けられていた側のホルダ手段に装着すれば、測定機器を使って加工されたワークの形状や寸法などを測定することができる。
(4)三次元移動機構10のZ軸スライダ11(可動部材)に取り付けられた一方の結合・分離要素31と、ワークおよび工具のいずれかを保持した他方の結合・分離要素41とが、互いに結合可能かつ分離可能であるから、両者の結合・分離機能により、三次元移動機構10のZ軸スライダ11(可動部材)に対して、ワークおよび工具のいずれかを装着、取外しできる。従って、第1のホルダ手段30に対するワークおよび工具の交換作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
(5)他方の結合・分離要素41が、一方の結合・分離要素31と結合可能かつ分離可能な連結プレート43と、ワークおよび工具のいずれかを保持した保持機構44とを含んで構成されているから、保持機構44について、ワークや工具毎にこれらを保持する最適な形状に形成しておけば、連結プレート43については共通使用できる。
(6)保持機構44には工具およびワークのいずれかを回転可能に支持する主軸ユニット51が保持されているから、工具としてドリル、エンドミル、フライスなどの回転工具を用いて、ワークを加工することができる。
(7)他方の結合・分離要素41を一方の結合・分離要素31に結合すると、エアーが、一方の結合・分離要素31から他方の結合・分離要素41を通じて、主軸ユニット51のエアータービンに供給されるエアー流路が形成される。従って、他方の結合・分離要素41を一方の結合・分離要素31に結合するだけで、主軸ユニット51の主軸53(工具またはワーク)を回転させることができるとともに、工具およびワークの交換も容易に行うことができる。
(8)エアー流路を構成するエアー配管43Cが他方の結合・分離要素41に突出形成され、このエアー配管43Cが挿入される係合孔34Aが一方の結合・分離要素31に形成されているから、一対の結合・分離要素31,41が結合されると、エアー流路が形成されるとともに、エアー配管43Cと係合孔34Aとの嵌合によって、一対の結合・分離要素31,41を結合可能かつ分離可能にできる。
(9)第2のホルダ手段62が、テーブル手段60に固定されたベースプレート63と、ワークおよび工具のいずれかを保持した保持機構64とを含んで構成されているから、保持機構64について、ワークや工具毎にこれらを保持する最適な形状に形成しておけば、ベースプレート63については共通使用できる。
(10)第2のホルダ手段62は、保持機構64を回転駆動させる回転駆動手段68を備えているから、ワークを回転させながら、あるいは、工具としてドリル、エンドミル、フライスなどの回転工具を用いながら、ワークを加工することができる。
(11)三次元移動機構10が3つの軸駆動機構12X,12Y,12Zによって互いに直交する三軸方向へ移動できるとともに、各軸駆動機構12X,12Y,12Zはリニアモータ15で駆動されるから、高速かつ高精度な加工が実現できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、三次元移動機構10側に主軸ユニット51を有する第1のホルダ手段30を設けるとともに、テーブル手段60側に保持機構64を有する第2のホルダ手段62を設けたが、図10に示すように、第2のホルダ手段62を第1のホルダ手段30と全く同一の構成としてもよい。
この場合、第2のホルダ手段62は、ベースプレート63に固定された一方の結合・分離要素31と、この一方の結合・分離要素31に対して結合可能かつ分離可能で主軸ユニット51を有する他方の結合・分離要素41とから構成されている。従って、第2のホルダ手段62についても、第1のホルダ手段30と同様に、交換可能である。また、第2のホルダ手段62の他方の結合・分離要素41を第1のホルダ手段30の一方の結合・分離要素31に対して着脱可能に構成できるとともに、第1のホルダ手段30の他方の結合・分離要素41を第2のホルダ手段62の一方の結合・分離要素31に対して着脱可能に構成できる。つまり、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62相互に交換可能に構成できる。
また、図11に示すように、第2のホルダ手段62の一方の結合・分離要素31と、ベースプレート63との間に、二次元移動機構111(X軸駆動機構およびY軸駆動機構)を設ければ、より加工の自由度が高まる。
更に、図12に示すように、テーブル手段60側に設けられた第2のホルダ手段62には、主軸ユニット51に限らず、3つのチャック片66が中心に向かって同時に進退する保持機構64を設けてもよく、あるいは、他の機構でもよい。
前記実施形態では、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62の両方が、工具またはワークを回転させる機能を備えていたが、第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62の両方が工具またはワークを回転させる機能を備えてなくてもよく、少なくとも片方が回転させる機能を備えていれば充分である。
前記実施形態では、ストッカ手段80および搬送手段90(ロボット搬送機構91)を備え、これらによって工具およびワークの交換が自動的に行えるように構成されていたが、これらを省略して、工具およびワークを手動で、つまり、作業者が第1のホルダ手段30および第2のホルダ手段62に装着したり、取り外したりするようにしてもよい。
前記実施形態では、制御手段100を備え、この制御装置100によって、三次元移動機構10、テーブル手段60およびロボット搬送機構91の全ての機構や手段を制御するようにしたが、少なくとも、三次元移動機構10の動作のみを制御するようにして、他の動作制御は作業者が自ら行うようにしてもよい。
前記実施形態では、第1のホルダ手段30を結合分離可能な一対の結合・分離要素31,41を含んで構成したが、可動部材であるZ軸スライダ11にチャック手段(第1のホルダ手段の相当)を設け、このチャック手段に工具およびワークを選択して取り付けるようにしてもよい。この際、Z軸スライダ11に主軸を回転可能に設け、この主軸にチャック手段(第1のホルダ手段の相当)を設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、第2のホルダ手段62を、テーブル61に固定されたベースプレート63と、ワークおよび工具のいずれかを保持する保持機構64と、この保持機構64をベースプレート63に対して回転駆動させる回転駆動手段68とを含んで構成したが、これに限られない。
例えば、第1のホルダ手段30と同様に、互いに結合可能かつ分離可能な一対の結合・分離要素を含んで構成してもよい。この際、一対の結合・分離要素のうちの一方の結合・分離要素をテーブル手段60のテーブル61に取り付けるとともに、他方の結合・分離要素には、ワークおよび工具のいずれかを保持する保持機構を設ける。更に、他方の結合・分離要素には、保持機構を回転駆動する回転駆動手段を設ければ、第1のホルダ手段30と同様な作用効果が期待できる。
あるいは、テーブル手段60のテーブル61にチャック手段(第2のホルダ手段の相当)を設け、このチャック手段に工具およびワークを選択して取り付けるようにしてもよい。この際、テーブル61に主軸を回転可能に設け、この主軸にチャック手段(第1のホルダ手段の相当)を設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、移動手段として三次元駆動機構10を用い、この三次元駆動手段10によって第1のホルダ手段30を三次元方向へ移動させるようにしたが、移動手段としては、三次元駆動機構10に限られない。たとえば、一次元あるいは二次元移動機構などでもよい。
前記実施形態では、搬送手段としてロボット搬送機構91を用いたが、これに限らず、ストッカ手段80に格納された工具およびワークを第1および第2のホルダ手段30,62に搬送できる機構であれば、他の構成でもよい。
前記実施形態では、ストッカ手段80を、工具ストッカ81とワークストッカ82とを備えて構成し、工具およびワークをこれらに分けて格納するようにしたたが、これら(工具およびワーク)を一緒に格納する1つのストッカであってもよい。
前記実施形態において、加工工程(測定工程)よりも前に、誤差記憶工程を実行し、この誤差記憶工程で記憶された誤差を加工工程または測定工程の動作から修正するようにすれば、三次元移動機構10の移動誤差を加工工程や測定工程の動作から補正できるから、より高精度な加工や測定が期待できる。
具体的には、誤差記憶工程では、まず、テーブル手段60に第2のホルダ手段62を装着する前に、テーブル手段60に二次元位置検出スケールを配置するとともに、第1のホルダ手段30に二次元位置検出スケールに対して光を照射しその二次元位置検出スケールからの反射光を受光して二次元位置検出スケール上の座標位置を検出するセンサを取り付ける。この状態において、テーブル手段60に対して三次元移動機構10を移動させ、その際の移動位置指令値とセンサによって検出された二次元位置検出スケール上の座標位置との誤差を記憶する。これによって記憶された誤差を加工工程または測定工程の動作から修正する。
なお、二次元位置検出スケールは、交差格子スケールとも呼ばれるもので、スケール上に光を当てその反射光の干渉を検出することで、平面上の位置を検出することができる。
前記実施形態では、ワークを工具によって加工する例について説明したが、本発明の加工システムは、基板に部品を組み付ける場合にも適用できる。
たとえば、図13に示すように、テーブル手段60側に設けられる第2のホルダ手段62は、ベースプレート63に固定された一方の結合・分離要素31と、この一方の結合・分離要素31に対して結合可能かつ分離可能な他方の結合・分離要素41とから構成されている。他方の結合・分離要素41は、一方の結合・分離要素31に対して結合可能かつ分離可能な連結プレート43のみによって構成されている。連結プレート43には、基板112を保持する保持手段として真空チャックが設けられている。なお、第1のホルダ手段30には、部品をつかむための把持機構(開閉可能な複数の把持爪)が設けられているが、これに限られない。
組み付けにあたっては、第2のホルダ手段62に基板112を保持するとともに、三次元移動機構10を動作させて第1のホルダ手段30に部品を保持させる。この場合、第1のホルダ手段30の移動範囲内に予め部品がストックされている。こののち、三次元移動機構10を動作させて第1のホルダ手段30に保持した部品を第2のホルダ手段62に保持された基板112に組み付ける。なお、第1のホルダ手段30のチャック機構54に代えて、真空チャックであってもよい。
本発明は、超小型部品、半導体装置部品、コネクタ部品などの微細ワークの加工に利用できる他、一般的な大きさ、重量のワークの加工にも利用することができる。
本発明の一実施形態に係る加工システムを示す平面図。 同上実施形態の三次元移動機構およびテーブル手段を示す斜視図。 同上実施形態の第1のホルダ手段(一方の結合・分離要素)を示す斜視図。 同上実施形態の第1のホルダ手段(他方の結合・分離要素)を示す斜視図。 同上実施形態の第1のホルダ手段(他方の結合・分離要素)の背面を示す図。 同上第1のホルダ手段(他方の結合・分離要素)の保持機構および主軸ユニットを示す分解斜視図。 同上実施形態の第2のホルダ手段を示す斜視図。 同上実施形態の工具ストッカを示す斜視図。 同上実施形態のロボット搬送機構を示す斜視図。 本発明の他の実施形態の三次元移動機構およびテーブル手段を示す斜視図。 上記他の実施形態の変形例を示す斜視図。 上記他の実施形態の更に異なる変形例を示す斜視図。 本発明の更に他の実施形態の三次元移動機構およびテーブル手段を示す斜視図。
符号の説明
10…三次元移動機構、
11…X軸スライダ(可動部材)、
12X,12Y,12Z…X,Y,Z軸駆動機構、
30…第1のホルダ手段、
31…結合・分離要素、
35A…係合孔、
41…結合・分離要素、
43…連結プレート、
44…保持機構、
51…主軸ユニット、
52…ユニット本体、
53…主軸、
54…チャック機構、
55…エアー配管、
60…テーブル手段、
62…第2のホルダ手段、
63…ベースプレート、
64…保持機構、
68…回転駆動手段、
80…ストッカ手段、
81…工具ストッカ、
82…ワークストッカ、
90…搬送手段、
91…ロボット搬送機構、
100…制御手段、
101…表示手段、
102…演算手段。

Claims (11)

  1. ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具によって加工する加工システムで
    あって、
    テーブル手段と、このテーブル手段に対して可動部材を移動させる移動手段とを備え、
    前記移動手段の可動部材には、ワークおよび工具を選択的にかつ交換可能に取り付ける
    ための第1のホルダ手段が設けられ、
    前記テーブル手段には、前記第1のホルダ手段に取り付けられたワークおよび工具のい
    ずれかに対応する工具およびワークを選択的かつ交換可能に取り付けるための第2のホル
    ダ手段が設けられ、
    前記第1のホルダ手段は、前記可動部材に取り付けられた保持機構と、この保持機構に保持され前記ワークおよび工具のいずれかを回転可能に支持した主軸ユニットとを含んで構成され、
    前記第2のホルダ手段は、前記工具およびワークのいずれかを保持する保持機構と、この保持機構を回転駆動させる回転駆動手段とを含んで構成されていることを特徴とする加工システム。
  2. 請求項1に記載の加工システムは、さらに、
    前記第1および第2のホルダ手段に取り付けられるワークおよび工具の少なくとも一方
    をストックしておくためのストッカ手段と、
    このストッカ手段にストックされたワーク、工具を取り出して前記第1のホルダ手段お
    よび前記第2のホルダ手段に取り付けるために、これらを搬送する搬送手段と、
    前記移動手段および前記搬送手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする
    加工システム。
  3. 請求項2に記載の加工システムにおいて、
    前記ストッカ手段は、加工前または加工後の前記ワークを測定する測定機器を含んで前
    記ワークおよび工具を格納しているとともに、
    前記制御手段は、さらに、前記測定機器により測定された測定結果を表示する表示手段
    および前記測定結果と予め設定記憶された設定値とを比較しながら次の加工時に修正動作
    を実行する修正動作演算手段を有することを特徴とする加工システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の加工システムにおいて、
    前記第1のホルダ手段は、互いに結合可能かつ分離可能な一対の結合・分離要素を含ん
    で構成され、
    前記一対の結合・分離要素のうちの一方の結合・分離要素が前記可動部材に取り付けら
    れ、他方の結合・分離要素には、前記保持機構および前記主軸ユニットが設けられていることを特徴とする加工システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加工システムにおいて、
    前記主軸ユニットは、ユニット本体と、このユニット本体に回転可能に支持された主軸
    と、この主軸に前記工具およびワークのいずれかを保持するチャック機構と、前記主軸を
    回転させるエアータービンとを備えて構成され、
    前記一対の結合・分離要素間には、他方の結合・分離要素が一方の結合・分離要素に結
    合された際、エアーが、一方の結合・分離要素から他方の結合・分離要素を通じて前記エ
    アータービンに供給されるエアー流路が形成されていることを特徴とする加工システム。
  6. 請求項に記載の加工システムにおいて、
    前記一対の結合・分離要素のうち、片方の結合・分離要素には前記エアー流路を形成す
    るエアー配管が突出形成され、他の片方の結合・分離要素には前記エアー配管が挿入され
    る係合孔が形成され、このエアー配管と係合孔とによって前記一対の結合・分離要素が結
    合可能かつ分離可能に構成されていることを特徴とする加工システム。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の加工システムにおいて、
    前記第2のホルダ手段は、互いに結合可能かつ分離可能な一対の結合・分離要素を含ん
    で構成され、
    前記一対の結合・分離要素のうちの一方の結合・分離要素が前記テーブル手段に取り付
    けられ、他方の結合・分離要素には、前記保持機構および前記回転駆動手段が設けられていることを特徴とする加工システム。
  8. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の加工システムにおいて、
    前記移動手段は、前記可動部材を、互いに直交する三軸方向へ移動させる3つの軸駆動
    機構を備え、各軸駆動機構はリニアモータで駆動されることを特徴とする加工システム。
  9. ワークと工具とを相対移動させながら、ワークを工具によって加工する加工方法であっ
    て、
    テーブル手段と、このテーブル手段に対して可動部材を移動させる移動手段と、前記移
    動手段の可動部材に設けられ前記ワークおよび工具を選択的にかつ交換可能に取り付ける
    ための第1のホルダ手段と、前記テーブル手段に設けられ前記移動手段に取り付けられた
    ワークおよび工具のいずれかに対応する工具またはワークを選択的かつ交換可能に保持す
    る第2のホルダ手段とを用意するとともに、前記第1のホルダ手段は、前記可動部材に取り付けられた保持機構と、この保持機構に保持され前記ワークおよび工具のいずれかを回転可能に支持した主軸ユニットとを含んで構成し、前記第2のホルダ手段は、前記工具およびワークのいずれかを保持する保持機構と、この保持機構を回転駆動させる回転駆動手段とを含んで構成するよう準備する準備工程と、
    前記第1のホルダ手段にワークおよび工具のいずれかを選択して保持するとともに、こ
    の第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具と対応する工具またはワークを前記第
    2のホルダ手段に保持するワークおよび工具の装着工程と、
    前記移動手段を移動させながら、前記第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具
    のいずれかと、これに対応して第2のホルダ手段に保持された工具またはワークとでワー
    クを加工する加工工程とを備えることを特徴とする加工方法。
  10. 請求項に記載の加工方法において、
    前記準備工程は、さらに、前記第1および第2のホルダ手段に取り付けられるワークお
    よび工具の少なくとも一方をストックしておくためのストッカ手段と、このストッカ手段
    にストックされたワーク、工具を取り出して前記第1のホルダ手段および前記第2のホル
    ダ手段に取り付けるために、これらを搬送する搬送手段とを用意する工程を含み、
    前記装着工程は、前記ストッカ手段にストックされたワークおよび工具を前記搬送手段
    によって搬送し、前記第1のホルダ手段にワークおよび工具のいずれかを選択して保持さ
    せるとともに、この第1のホルダ手段に保持されたワークおよび工具と対応する工具また
    はワークを前記第2のホルダ手段に保持させることを特徴とする加工方法。
  11. 請求項または請求項10に記載の加工方法は、さらに、
    加工前または加工後のワークを測定する測定工程を備えることを特徴とする加工方法。
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