JP4494705B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,複数の光ビームを用いて光走査する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,画像形成装置のプリントヘッドには,複数のレーザビームを射出することができるレーザアレイ装置を備え,複数のラインへの書き込みを1回の走査で行うようにしているものがある。また,レーザアレイ装置を,副走査方向の解像度に対応する角度に回転させることにより,副走査方向の解像度を調整する技術が知られている(特開平9−251137号公報)。このような画像形成装置では,ドットの感光体上での主走査方向の位置ずれを防止するために,レーザビームごとに描画開始タイミングや遅延素子の微調整等が行われている。
【0003】
このレーザビームの描画開始タイミングの調整は,図9に示すような回路により行われる。なお,図9の回路は,4つの発光素子を有するレーザアレイ装置のためのものである。まず,各発光素子から発せられたレーザビームL1,L2,L3,L4が,感光体上に照射される前に走査開始タイミング検出センサ(以下,「SOSセンサ」とする)10により検知される。そして,それぞれのレーザビームに対応した走査開始信号(以下,「SOS信号」とする)40−L1,40−L2,40−L3,40−L4がそれぞれに対応した同期部41−L1,41−L2,41−L3,41−L4に送られる。次に,各同期部により,各発光素子の描画のための点滅の基準となるクロック信号42−L1,42−L2,42−L3,42−L4がそれぞれに対応したカウンタ部43−L1,43−L2,43−L3,43−L4に送られる。各カウンタ部ではクロック信号がカウントされ,所定値となった時点で画像領域信号44−L1,44−L2,44−L3,44−L4が出力される。すなわち,レーザビームごとのSOS信号に基づいて,各画像領域信号をそれぞれ異なるタイミングで出力することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した従来の画像形成装置では以下のような問題があった。すなわち,レーザビームの描画開始タイミングの調整を行うためには,レーザアレイ装置から射出されるすべてのレーザビームを検知する必要がある。さらには,同期部およびカウンタ部をレーザビームごとに設ける必要がある。このため,レーザビームの描画開始タイミングの調整を行うための回路構成が複雑になるとともに画像形成装置自体が高価になってしまう。
【0005】
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,レーザビームの描画開始タイミングの調整を,少数の部品でかつ高精度に行うことができる画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,複数の光ビームを主走査方向に走査させて画像を形成する画像形成装置であって,複数の発光素子を有する発光アレイと,発光アレイの発光素子から射出された光ビームを描画開始前に受光する受光手段と,受光手段が受光したタイミングを基に,各発光素子の描画開始タイミングを調整する調整手段と,各発光素子の描画のための点滅の基準となる共通クロック信号を発生する同期手段とを有し,所定の解像度である第1解像度と,第1解像度とは異なる解像度である第2解像度との選択が可能であり,発光アレイを回転制御して第1解像度と第2解像度とを切り換え,光学系の主走査方向の倍率αおよび光学系の副走査方向の倍率βは,主走査方向の解像度がD(ドット・パー・インチ)で,副走査方向の解像度がF(同)で,前記発光アレイの発光素子の間隔(mm)がPであるとき,第1解像度と第2解像度とがともに,
A=(α×√(P 2 −((25.4/F)/β) 2 ))/(25.4/D) (I)
なる式(I)により計算される数値Aが自然数に対して±0.1以内の範囲内となるように設定され,調整手段は,各発光素子による描画を,数値Aに相当するクロック数ずつずらして開始させることを特徴としている。
【0007】
この画像形成装置では,複数の発光素子を有する発光アレイにより,複数のラインへの書き込みが1回の走査で行われる。また,各発光素子から射出された光ビームのうち1つの光ビームが,受光手段により描画開始前に検知される。そして,検知された光ビームの受光タイミングを基に,調整手段により各発光素子の描画開始タイミングが調整される。すなわち,1つの光ビームを基に,他の光ビームの描画開始タイミングが調整されるのである。このため,光ビームごとに描画開始タイミングを調整するための回路を設ける必要がない。よって,画像形成装置を少数の部品で安価に提供することができる。
【0008】
また,この画像形成装置において,各発光素子の描画のための点滅の基準となる共通クロック信号を発生する同期手段を有し,主走査方向の解像度がD(ドット・パー・インチ,以下,「dpi」とする)で副走査方向の解像度がF(同)であるとき,
A=(α×√(P2−((25.4/F)/β)2))/(25.4/D)
なる式により計算される数値Aが,自然数に対して±0.1以内の範囲内にあり,調整手段は,各発光素子による描画を,数値Aに相当するクロック数ずつずらして開始させる。なお,αは光学系の主走査方向の倍率,βは光学系の副走査方向の倍率,Pは発光アレイにおける発光素子の間隔(mm)をそれぞれ表している。また,式中の25.4という値は,1インチをミリメートル単位に換算した数値である。
【0009】
この画像形成装置では,同期手段により,各発光素子の共通クロック信号を発生させる。また,主走査方向および副走査方向の解像度と,主走査方向および副走査方向の光学系の倍率と,発光素子間の距離とを前記の式のように関連付ける。そして,前記の式により計算された数値を基に,各発光素子の描画開始タイミングが調整される。これにより,各発光素子の描画開始タイミングを正確に認知することができ,高精度なレーザビームの描画開始タイミングの調整を行うことができる。また,各発光素子の描画タイミングは共通のクロック信号を基に調整しているため,クロック信号は1つで足りる。
【0010】
また,この画像形成装置において,数値Aが自然数に対して±0.1以内の範囲内となるDおよびFのセットが2通り以上ある。これにより,複数の解像度をサポートする画像形成装置において本発明を適用できる。
【0011】
また,この画像形成装置において,調整手段は受光手段による最先の光ビームの受光タイミングを調整の基とするとよりよい。これにより,描画開始タイミングの調整をいち早く行うことができ,受光手段を描画開始位置のすぐ近くに配置することができる。よって,画像形成装置の小型化を図ることができる。
【0012】
また,画像形成装置では,解像度が異なった場合であっても,各発光素子の描画開始タイミングを共通の1つのクロック信号によって調整することができる。このため,画像形成装置を少数の部品で安価に提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下,本発明に係る画像形成装置を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。本形態は,レーザプリンタに本発明を適用したものである。
【0014】
本形態のレーザプリンタは,図1に示すように,レーザアレイ装置1と,コリメータレンズ2と,ポリゴンミラー3と,fθレンズ4と,感光体5と,SOSセンサ6と,反射ミラー7とを備えている。
【0015】
また,レーザアレイ装置1は,図2に示すように4つの発光素子E1,E2,E3,E4を有している。また,各発光素子は,等間隔Pに1列に配置されている。各発光素子は,それぞれに対応した発光信号により発光する。さらに,レーザアレイ装置1は,ステッピングモータ13により,左右に回転することが可能である。
【0016】
次に,本形態のレーザプリンタの動作について説明する。まず,レーザアレイ装置1の発光素子E1,E2,E3,E4から発せられる4つの発散光は,コリメータレンズ2により平行な4つのレーザビームL1,L2,L3,L4になる。各レーザビームは,ポリゴンミラー3に照射され,当該ポリゴンミラー3により偏向される。偏向された各レーザビームは,fθレンズ4を介して感光体5上に照射される。
【0017】
また,感光体5は,各レーザビームの走査に同期して回転駆動される。そして,4ライン分の書き込みが1回の走査で行われる。これにより,画像データに対応した露光が行われ,静電潜像が感光体5に形成される。そして,この静電潜像上にトナーが付着され,当該トナー像が記録紙に転写される。
【0018】
また,ポリゴンミラー3により偏向された各レーザビームは,感光体5上に照射される前に,反射ミラー7上に照射されたときにSOSセンサ6に導かれる。これにより,各レーザビームの受光タイミングが検出される。なお,本形態のレーザプリンタでは,レーザビームL1の受光タイミングのみが使用される。
【0019】
次に,各レーザビームを射出するタイミングの調整について説明する。本形態のレーザプリンタの同期回路は,図3に示すように同期部31と,カウンタ部33と,遅延値記憶部22と,メモリ部35−L1,35−L2,35−L3,35−L4と,レーザドライブ部37−L1,37−L2,37−L3,37−L4とを有している。なお,メモリ部35−L1,35−L2,35−L3,35−L4およびレーザドライブ部37−L1,37−L2,37−L3,37−L4は,それぞれレーザビームL1,L2,L3,L4に対応している。
【0020】
同期部31は,主走査方向の解像度に対応したクロック信号32を出力するものである。カウンタ部33は,クロック信号32をカウントし,画像領域信号34−L1,34−L2,34−L3,34−L4を出力するものである。各メモリ部は,それぞれに対応した画像データ36−L1,36−L2,36−L3,36−L4を出力するものである。各レーザドライブ部は,画像データに従いそれぞれに対応した発光素子を制御するものである。なお,画像領域信号34−L1,34−L2,34−L3,34−L4および画像データ36−L1,36−L2,36−L3,36−L4は,それぞれレーザビームL1,L2,L3,L4に対応している。
【0021】
次に,図3の同期回路の動作について説明する。まず,SOSセンサ6によりレーザビームL1が検知され,レーザビームL1の受光タイミングを基にSOS信号30−L1が同期部31に送られる。次に,同期部31では,SOS信号30−L1の入力に同期して,クロック信号32がカウンタ部33に送られる。次に,カウンタ部33では,入力されたクロック信号32がカウントされ,当該カウント値が所定値となった時点で画像領域信号34−L1がメモリ部35−L1に送られる。また,遅延値記憶部22から遅延値Aが読み出される。なお,遅延値Aについては後述する。
【0022】
次に,画像領域信号34−L1が送られてからのクロック信号32がカウントされる。そして,当該カウント値が遅延値Aになった時点で,画像領域信号34−L2がメモリ部35−L2に送られる。さらに,画像領域信号34−L2が送られてからのクロック信号32がカウントされ,当該カウント値が遅延値Aになった時点で,画像領域信号34−L3がメモリ部35−L3に送られる。さらに,画像領域信号34−L3が送られてからのクロック信号32がカウントされ,遅延値Aになった時点で,画像領域信号34−L4がメモリ部34−L4に送られる。
【0023】
また,各メモリ部では,画像領域信号の入力に同期して,それぞれに対応した画像データが各レーザドライブ部に送られる。そして,各レーザドライブ部では,入力された画像データに従いそれぞれに対応した発光素子の制御が行われる。これにより,レーザビームL1の受光タイミングを基に,その他のレーザビームの描画開始タイミングを制御することができる。
【0024】
次に,遅延値Aについて詳説する。遅延値Aは,次の式(1)で求められる。
A=(α×√(P2−((25.4/F)/β)2))/(25.4/D) (1)
式(1)中のPは隣接する発光素子間の間隔(単位:mm)である。αは光学系の主走査方向の倍率(以下,「主走査倍率」とする)である。βは光学系の副走査方向の倍率(以下,「副走査倍率」とする)である。Dは主走査方向の解像度(単位:dpi,以下,「主走査解像度」とする)である。Fは副走査方向の解像度(以下,「副走査解像度」とする)である。なお,式(1)により計算される遅延値Aは,自然数に対して±0.1の範囲内にある。また,式(1)中の25.4という値は,1インチをミリメートル単位に換算した数値である。
【0025】
次に,式(1)の根拠について,図4を用いて説明する。図4では,横方向が主走査方向であり,縦方向が副走査方向である。また,図4中の上図はレーザアレイ装置1の発光素子の位置関係を示している。一方,下図は感光体5上のレーザビームの位置関係を示している。なお,図4では,説明の便宜のため2つの発光素子E1,E2のみを記載している。まず,感光体5上(下図)のレーザビームL1,L2間の間隔の副走査方向成分Y’は,副走査方向のドット間隔に相当する(25.4/F)mmである。そして,レーザアレイ装置1(上図)の発光素子E1,E2間の間隔の副走査方向成分Yは,光学系の副走査倍率がβであることから((25.4/F)/β)mmである。一方,感光体5上(下図)のレーザビームL1,L2間の間隔の主走査方向成分X’を,主走査方向のドット間隔のA倍に相当する(A×(25.4/D))mmとする。この場合に,レーザアレイ装置1(上図)の発光素子E1,E2間の間隔の主走査方向成分Xは,光学系の主走査倍率がαであることから(A×(25.4/D)/α)mmとなる。このX,Y,および発光素子の間隔Pの関係は,次の式(2)で表される。
P2=X2+Y2 (2)
【0026】
この式(2)に対してこれまで求めた値を代入すると,次の式(3)が導かれる。
P2=(A×(25.4/D)/α)2+((25.4/F)/β)2 (3)
この式(3)をAについて解くと式(1)となるのである。この数値Aは,レーザビームL1,L2間の間隔の主走査方向成分が,主走査方向の何ドット分に相当するかを表している。そして,当該数値Aは,光学系の倍率(α,β)と,発光素子の間隔(P)と,解像度(D,F)とによって決定される。
【0027】
次に,レーザビームを射出するタイミングについて,図5を用いて具体的に説明する。図5も図4と同様に,上図がレーザアレイ装置1を表しており,下図が感光体5を表している。ここで,主走査解像度Dを600dpi,副走査解像度Fを600dpi,発光素子の間隔Pを14μm,主走査倍率αを16.000倍,副走査倍率βを4.619倍とする。この場合には,式(1)により遅延値Aは4である。また,ドット間隔が42.3μm(25.4mm/600ドット)となるため,各レーザビーム間の間隔の副走査方向成分Y’は42.3μm,主走査方向成分X’は169.33μm(遅延値4×42.3μm)となる。そして,各発光素子間の間隔の副走査方向成分Yは9.159μm(42.3μm/4.169倍),主走査方向成分Xは10.575μm(169.33μm/16.000倍)となる。
【0028】
この場合の画像領域信号34−L2は,図6に示すように,画像領域信号34−L1に対してクロック信号32を4カウントする時間分遅延して出力される。さらに,発光素子E1−E2間と発光素子E2−E3間とは等間隔Pであるため,画像領域信号34−L3も画像領域信号34−L2に対してクロック信号32を4カウントする時間分遅延して出力される。さらに,発光素子E1−E2間と発光素子E3−E4間とも等間隔Pであるため,画像領域信号34−L4も画像領域信号34−L3に対してクロック信号32を4カウントする時間分遅延して出力される。すなわち,基準ビームであるレーザビームL1の受光タイミングと遅延値Aとにより,その他のレーザビームに対応する画像領域信号の出力タイミングを制御することができる。
【0029】
次に,前述の例の解像度を600dpiから1200dpiに切り換えた場合について,図7を用いて説明する。この場合には,ドット間隔が42.3μm(25.4mm/600ドット)から21.17μm(25.4mm/1200ドット)に変化するため,レーザアレイ装置1を当該解像度に適合するように回転させる。すなわち,副走査方向のレーザビーム間隔Yが狭くなる方向に回転させ,図7中の上図に示す状態で停止させる。そして,主走査解像度Dを1200dpi,副走査解像度Fを1200dpiとした場合には,式(1)により遅延値Aは10である。また,各レーザビーム間の間隔の副走査方向成分Y’は21.17μm,主走査方向成分X’は211.67μm(遅延値10×21.17μm)となる。そして,各発光素子間の間隔の副走査方向成分Yは4.581μm(21.17μm/4.169倍),主走査方向成分Xは13.229μm(211.67μm/16.000倍)となる。
【0030】
この場合の画像領域信号34−L2は,図8に示すように画像領域信号34−L1に対してクロック信号32を10カウントする時間分遅延して出力される。さらに,画像領域信号34−L3は,画像領域信号34−L2に対してクロック信号32を10カウントする時間分遅延して出力される。さらに,画像領域信号34−L4は,画像領域信号34−L3に対してクロック信号32を10カウントする時間分遅延して出力される。すなわち,複数の解像度をサポートするレーザプリンタであっても,遅延値AおよびレーザビームL1の受光タイミングの使用だけで画像領域信号の出力タイミングを制御することができる。
【0031】
以上詳細に説明したように本形態のレーザプリンタは,複数の発光素子を有するレーザアレイ装置1により,複数のラインへの書き込みを1回の走査で行うこととしている。また,レーザビームを射出するタイミングの調整として,レーザビームL1のみの受光タイミングを使用している。そして,同期部31およびカウンタ部33では,レーザビームL1のSOS信号30−L1を基に,画像領域信号34−L1,34−L2,34−L3,34−L4を出力することとしている。さらには,光学系の倍率(α,β)と,発光素子の間隔(P)と,解像度(D,F)とによって決定される遅延値Aを基に,各画像領域信号の出力タイミングを調整することとしている。すなわち,1つのレーザビームの受光タイミングと遅延値Aとにより,他のレーザビームの描画開始タイミングを調整することとしている。このため,同期部およびカウンタ部は1つで足りる。また,1つのクロック信号32を基にすべてのレーザビームの描画開始タイミングを調整しているため,クロック信号を共用することができる。よって,レーザビームの描画開始タイミングの調整を,少数の部品でかつ高精度に行うことができる画像形成装置が実現されている。
【0032】
また,解像度が600dpiの場合と1200dpiの場合とを切り換えるときは,遅延値を変えることにより実現している。すなわち,解像度を変えた場合であっても,遅延値Aが自然数に対して±0.1以内の範囲内となるように光学系の倍率(α,β)と,発光素子の間隔(P)と,解像度(D,F)とが設定されているならば,一つのレーザビームの受光タイミングにより他のレーザビームの描画開始タイミングを調整することができる。これにより,複数の解像度をサポートする画像形成装置であっても,レーザビームの描画開始タイミングの調整を,少数の部品でかつ高精度に行うことができる。
【0033】
また,受光タイミングが使用されるレーザビームは,最先に描画が開始されるレーザビームL1としている。すなわち,基準となるレーザビームの受光後すぐに当該レーザビームの描画を開始することができ,受光タイミングから描画開始タイミングまでのインターバルが短い。このため,感光体5と反射板7との距離が短く,画像形成装置の小型化が実現されている。
【0034】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,実施の形態のレーザアレイ装置1は,4つの発光素子を備えているがこれに限定するものではない。すなわち,2つ以上の発光素子を有し,複数のラインを1回の走査で行うことができるものであれば適用できる。
【0035】
また,レーザプリンタに限定するものではない。すなわち,複数の光ビームを同時に走査する光走査装置を有しているものであれば適用可能である。例えば,複写機,FAX等にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば,レーザビームの描画開始タイミングの調整を,少数の部品でかつ高精度に行うことができる画像形成装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における画像形成装置のプリントヘッドに関する機器構成を示す図である。
【図2】 実施の形態における画像形成装置のレーザアレイ装置を示す図である。
【図3】 実施の形態における同期回路の構成図である。
【図4】 実施の形態におけるレーザアレイと感光体上のレーザビームとの位置関係を示す図である。
【図5】 実施の形態におけるレーザアレイと感光体上のレーザビームとの位置関係を示す図(600dpi時)である。
【図6】 実施の形態における主走査タイミングを示す図(600dpi時)である。
【図7】 実施の形態におけるレーザアレイと感光体上のレーザビームとの位置関係を示す図(1200dpi時)である。
【図8】 実施の形態における主走査タイミングを示す図(1200dpi時)である。
【図9】 従来の形態における同期回路の構成図である。
【符号の説明】
1 レーザアレイ装置
3 ポリゴンミラー
5 感光体
6 SOSセンサ
31 同期部
33 カウンタ部
E1,E2,E3,E4 発光素子
L1,L2,L3,L4 レーザビーム
Claims (2)
- 複数の光ビームを主走査方向に走査させて画像を形成する画像形成装置において,
複数の発光素子を有する発光アレイと,
前記発光アレイの発光素子から射出された光ビームを描画開始前に受光する受光手段と,
前記受光手段が受光したタイミングを基に,各発光素子の描画開始タイミングを調整する調整手段と,
前記各発光素子の描画のための点滅の基準となる共通クロック信号を発生する同期手段とを有し,
所定の解像度である第1解像度と,前記第1解像度とは異なる解像度である第2解像度との選択が可能であり,
前記発光アレイを回転制御して前記第1解像度と前記第2解像度とを切り換え,
光学系の主走査方向の倍率αおよび光学系の副走査方向の倍率βは,主走査方向の解像度がD(ドット・パー・インチ)で,副走査方向の解像度がF(同)で,前記発光アレイの発光素子の間隔(mm)がPであるとき,前記第1解像度と前記第2解像度とがともに,
A=(α×√(P2−((25.4/F)/β)2))/(25.4/D) (I)
なる式(I)により計算される数値Aが自然数に対して±0.1以内の範囲内となるように設定され,
前記調整手段は,各発光素子による描画を,数値Aに相当するクロック数ずつずらして開始させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載する画像形成装置において,
前記調整手段は,前記受光手段による最先の光ビームの受光タイミングを調整の基とすることを特徴とする画像形成装置。
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