JP4493638B2 - 真空処理方法 - Google Patents

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本発明は真空処理方法に関し、半導体基板などの基板を静電チャックプレートなどで静電吸着する際に、静電チャックプレートと基板との間に生じるダストの量を低減させる技術に関する。
図2の符号100は従来のスパッタ成膜装置であり、処理室101を有している。該処理室101の底面には、静電チャックプレート102が設けられており、天井側には、ターゲット106が配置されている。
静電チャックプレート102は、板状に成形された絶縁物104と、絶縁物104内に配置された電極105a、105bを有しており、不図示の電源により電極105a、105b間に電圧を印加できるように構成されている。
このようなスパッタ成膜装置100を用いて半導体ウエハ等の基板103に成膜を行う際には、処理室101内を高真空雰囲気にし、静電チャックプレート102内に設けられた不図示のヒーターに通電し、静電チャックプレート102を昇温させた状態で、静電チャックプレート102の表面に基板103を乗せる。 次いで、電極105a、105bに電圧を印加し、基板103と静電チャックプレート102との間に静電吸着力を発生させ、基板103を静電チャックプレート102表面に静電吸着させると、基板103は静電チャックプレート102表面に密着され、熱伝導によって基板103が加熱される。
その後、ガス導入手段107から処理室101内にスパッタガスを導入し、ターゲット106に直流電圧を印加すると、ターゲット106がスパッタされ、基板103の表面に薄膜が形成される。
このとき、基板103は静電チャックプレート102に密着されており、静電チャックプレート102で均一に加熱されているので、基板103の温度分布は均一になっており、その結果、基板103面内の膜厚分布や特性分布が均一な薄膜を形成できるようになっている。
しかしながら、基板103が湾曲していた場合、静電チャックプレート102表面に吸着される際に、基板103裏面と静電チャックプレート102表面との間が摺動し、摩擦によってダストが発生してしまう。
また、基板103が湾曲していない場合でも、静電チャックプレート102からの熱伝導によって温度上昇する際に、基板103が熱膨張し、基板103裏面と静電チャックプレート102表面との間が摺動し、摩擦によってダストが発生してしまう。
このようなダストが基板103の裏面に付着し、基板搬送の過程で処理室101の内部に散乱して、ダスト汚染を招いてしまう。また、ダストが基板103の表面に付着した場合には、薄膜欠陥の原因となり、デバイスの歩留まりが低下してしまう。
このようなダスト発生に対しては、従来いくつかの対処法が考えられていた。
第1の対処法としては、基板103を搬送して静電チャックプレート102上に配置した後、基板103を静電吸着せずに、昇温させ、基板を温度上昇させた後、静電吸着するという方法がある。
この場合、基板103が熱膨張する間は、基板103裏面は静電チャックプレート102表面に接触しているだけで、摩擦力は働いていないので、摺動によるダストの発生は少なくなると考えられる。
しかしながら、この第1の対処法では、静電チャックプレート102と基板103との間の熱伝達が悪い状態で、基板103が加熱されるため、加熱時間を十分とっても、基板103の温度は静電チャックプレート102よりも数十℃低くなってしまう。
実際に本発明の発明者等が、基板103を静電チャックプレート102上に載置し、静電吸着しない状態で充分に加熱してみたところ、静電チャックプレート102の温度が300℃のときに、基板103の温度は250℃以下にしかならなかった。
そして基板103と静電チャックプレート102の間に温度差があった場合、静電吸着後は基板103は温度差分だけ熱膨張するため、その熱膨張の際にはダストが発生すると考えられる。
以上説明した第1の対処法では、基板103を室温でチャックした場合に100000個発生していたダストの発生量が、80000個に減るという程度の効果しかないので、デバイス製造での歩留まりを向上させるには到らない。また、アニールに要する時間が長くなるため、スループットが低下するという問題も生じてしまう。
そこで、ダスト発生に対処する第2の対処法として、静電チャックプレート102の静電吸着力を小さくするという方法が考えられる。
符号fcで静電吸着力を表すものとすると、その静電吸着力fcは、よく知られているように、下記(1)式で与えられる。
c=(1/2)・ε・(V/d)2 …(1)
ここで、εは電極105a、105bと基板103との間の絶縁物104の誘電率、dは基板103と電極105a、105bとの間の絶縁物104の厚み、Vは静電チャックの電極105a、105b間の電圧である。(1)式において、電圧Vは容易に変更できるので、静電吸着力fcを小さくするためには電圧Vを小さくすればよい。
この第2の対処法によれば、静電吸着力fcを小さくすることで、基板103裏面と静電チャックプレート102表面との間の摩擦力が減少し、ダストの発生量を低下させることができる。
しかし、この第2の対処法では、静電吸着力fcが小さくなる結果、基板103と静電チャックプレート102との間の密着力が悪化し、熱伝達が悪くなってしまう。その場合、基板103から静電チャックプレート102への放熱や、基板103の加熱等の温度制御性が悪くなるという問題がある。
特開平7−86247号公報 特開平7−86250号公報 特開平9−97830号公報 特開平9−134951号公報 特開平9−186112号公報 特開平9−293769号公報
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、静電チャックプレートを用いた従来技術では有効に減少させえなかったダストの発生量を低減させ、デバイス製造上の歩留まりを向上させることにある。
図3において80は静電チャックプレートを示す。静電チャックプレート80上に基板81を載置し、静電チャックプレート80内にある不図示のヒータで基板81を加熱する。すると熱膨張に起因する引張り力ftが基板81と静電チャックプレート80の接触面に沿って発生し、これと反対方向に摩擦力fが生じる。この摩擦力fは
f=μN=μ(Mg+fc) …(2)
と表すことができる。
μは摩擦係数であって、Nは基板81が静電チャックプレート80から受ける垂直抗力である。また、Mは基板81の質量、gは重力加速度であって、Mgは基板81の受ける重力(以下基板81の自重と称する)を示している。さらに、fcは静電吸着力を示している。
基板81の自重Mgは静電吸着力fcよりもはるかに小さいため無視できる。例えば直径8インチのSi基板の場合は、その重さは60g以下でしかないが、静電吸着力を100g/cm2 とすると、Si基板全体で受ける静電吸着力は約31kg重となり、自重による抗力よりもはるかに大きい。従って、(2)式は、
f≒μfc …(3)
と近似できる。静電チャックプレートの種類にもよるが、静電吸着力は3000g/cm2 を超えるものもあるので、この近似は妥当といえる。
基板81と静電チャックプレート80の間に生じるダストは、(3)式で示された摩擦力fが原因なので、ダスト発生量を少なくするためには、静電吸着力fc、摩擦係数μの何れか一方を減少させることで、摩擦力fを小さくすればよい。
このうち静電吸着力fcを小さくすると、上述のように基板81の温度制御性が悪くなるため、摩擦係数μを小さくすることが望ましい。
一般に、摩擦力fを小さくするためにはグリス状の潤滑剤が用いられており、摩擦が生じる摺動面へ塗布することで、摩擦係数μが小さくされている。
しかしながら静電チャックプレートが用いられる真空装置(CVD装置、スパッタ装置等)では高い清浄度が要求されるため、グリス等のように、装置内の汚染が生じやすい潤滑剤を用いることはできない。
そこで、本発明の発明者等は、気体分子を用いることを考えた。
実際に、セラミック製ヒーター付き静電チャックプレートを用い、真空雰囲気(1.3×10-4Pa)中で静電チャックプレートを250℃に昇温させ、静電チャックプレート中の電極に±300Vの電圧を印加し、基板を吸着させた。
その基板を真空雰囲気中から取り出し、基板裏面に付着したダストの個数を観察した結果、34000個のダストが計測された。
他方、真空雰囲気中でなく大気圧中(1.0×105 Pa)とした他は条件を変えずに静電吸着させた結果、基板裏面には、4118個のダストが計測された。
このように、大気圧中で静電吸着した場合は、高真空雰囲気中で静電吸着した場合に比して、全体のダスト数がおよそ1/8に減少している。
この結果を考察すると、大気圧中で静電吸着した場合には、基板裏面と静電チャックプレート表面との間には気体分子が存在し、基板裏面及び静電チャックプレート表面に吸着した気体分子が潤滑剤として作用し、摩擦力が小さくなる結果、ダストの発生量が減少すると考えられる。
そして、気体分子を潤滑剤としたときには、基板と静電チャックプレートとの間の熱伝達が良くなり、250℃の静電チャックプレートに、室温の基板を静電吸着させた場合、基板温度は5秒以下で250℃まで到達する。従って静電吸着力fcを小さくするのとは異なり、ダスト発生量を減少させても基板の昇温速度が遅くなることはない。
上記例では大気圧(1.0×105 Pa)での事例を述べたが、大気圧よりも低圧中で静電吸着した場合でも、潤滑ガスとなる気体分子が、基板と静電チャックプレートとの間に存在していればすれば有効に作用する。本発明の発明者等は1.3×104Pa以下の圧力でもダスト発生量を減少させられることも確認している。
本発明は、かかる知見に基づいて得られたものであり、請求項1記載の発明は、処理室内に設けられた静電チャックプレート上に基板を静電吸着させて前記基板を真空処理する真空処理方法であって、昇温された前記静電チャックプレート上に処理対象の基板を配置し、100Paよりも圧力が低い予備真空状態の前記処理室内に、前記処理室に接続されたガスボンベから潤滑ガスを導入し、前記処理室内を昇圧させ、100Pa以上の第1の圧力下で、前記静電チャックプレートによって前記基板を静電吸着し、前記静電チャックプレートからの熱伝導によって前記基板を加熱した後、前記処理室の内部を真空排気して圧力を低下させ、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力にした状態で前記基板を真空処理する真空処理方法である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の真空処理方法であって、前記基板を静電吸着して加熱する際、前記処理室内を大気圧の前記潤滑ガス雰囲気にすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の真空処理方法であって、前記基板が所定温度に昇温した後、前記処理室内を真空排気して前記第2の圧力に低下させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の真空処理方法であって、前記潤滑ガスは希ガス又は窒素ガスであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の真空処理方法であって、前記真空処理は、前記第2の圧力にされた後、静電吸着された前記基板表面にスパッタリング法によって薄膜を形成する処理であり、前記潤滑ガスには、希ガスであるスパッタリングガスを用いることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の真空処理方法であって、前記基板は、前記処理室内を真空排気した後、真空雰囲気を維持しながら前記処理室内に搬入することを特徴とする。
このように、潤滑ガスを処理室内に導入し、第1の圧力の下で基板を静電チャックプレート上に静電吸着することにより、静電チャックプレートの表面と基板との間に潤滑ガスのガス分子を吸着させることができる。このため、潤滑ガスのガス分子が、基板裏面と静電チャックプレート表面との間の潤滑剤となり、摩擦力を小さくでき、ダスト発生量を減少させることが可能となる。
また、基板裏面と静電チャックプレートの間に潤滑ガスが存在するため、熱伝達が良くなり、基板の温度制御性が向上する。
さらに、潤滑ガスに吸着性の低いガスを用いれば、潤滑ガスを真空排気するのも容易であり、処理室内が汚染されることもない。
基板の温度制御性を悪化させることなく、ダスト発生量を減少させることができる。
以下で、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1の符号70は本発明の一実施形態の真空処理方法に用いられるスパッタ成膜装置である。
このスパッタ成膜装置70は、処理室1、ガス導入系20、排気系30、電源系40、真空ゲージ50及びコンピュータ60を有している。
処理室1内の底面側には載置台8が配置されており、該載置台8上には、静電チャックプレート2が配置されている。
静電チャックプレート2は、板状の絶縁物4と、該絶縁物4内で、一定間隔で離間して配置された一対の電極5a、5bとで構成されている。また、絶縁物4の内部には、図示しないヒータが内蔵されており、そのヒータは、図示しない加熱用電源に接続され、該加熱電源によってヒータに通電すると、静電チャックプレート2全体を加熱できるように構成されている。
電源系40は、直流電源41とチャック電源42とを有しており、直流電源41はターゲット7に接続され、処理室1との間に直流電圧を印加できるように構成されている。また、チャック電源42は、処理室1の外部底面に設けられた導入端子6a、6bを介して、電極5a,5bにそれぞれ接続されており、チャック電源42を起動すると、これらの電極5a、5bの間に直流電圧を印加できるように構成されている。
ガス導入系20は、マスフローコントローラ21、24、バルブ22、25、第1、第2のガスボンベ23、26を有しており、第1、第2のガスボンベ23、26内には、スパッタリングガスと潤滑ガスとがそれぞれ充填されている。
第1、第2のガスボンベ23、26は、それぞれバルブ23、26、マスフローコントローラ21、24を介して処理室1に接続されており、バルブ22、25を開けると、処理室1内に、スパッタリングガスと潤滑ガスをマスフローコントローラ21、24でそれぞれ流量制御した状態で導入できるように構成されている。
排気系30は、真空ポンプ31とゲートバルブ32とを有しており、真空ポンプ31はゲートバルブ32を介して処理室1に接続されている。そして、真空ポンプ31を動作させた状態でゲートバルブ32を開けると、処理室1内を高真空状態まで真空排気できるようになっており、処理室1外部に設けられた真空ゲージ50によって、処理室1内の圧力を測定できるように構成されている。
マスフローコントローラ21、24、バルブ22、25、真空ポンプ31、ゲートバルブ32、直流電源41、チャック電源42及び真空ゲージ50は、コンピュータ60に接続されており、コンピュータ60から入力される信号によって動作するように構成されている。
従って、下記に説明するスパッタリングガスや潤滑ガスの導入、処理室1の真空排気量の制御、ターゲット7及び電極5a、5bへの電圧印加等の制御はコンピューター60によって行われるものとする。
以上のようなスパッタ成膜装置70を用いてスパッタリングを行う場合には、成膜する際には、予め真空ポンプ31を動作させ、処理室1に接続されたゲートバルブ32を開けて処理室1内を1×10-4 Pa以下の高真空状態まで真空排気しておく(予備真空状態)。
次に不図示のヒータに通電し、静電チャックプレート2の温度を300℃まで昇温させた後、上記の高真空状態を維持しながら、処理室1内に成膜対象である基板3を搬入し、静電チャックプレート2上に載置する。
次いでゲートバルブ32を閉じ、処理室1内の真空排気を停止した状態でバルブ25を開け、第2のガスボンベ26内の潤滑ガスを、処理室1に流量制御しながら導入する。
真空ゲージ50が100Pa(第1の圧力)を示したところで、バルブ25を閉じ、チャック電源8を起動し、電極5a,5bにチャック電圧を印加すると、静電チャックプレート2と基板3との間に静電吸着力が生じ、基板3が静電チャックプレート2表面に静電吸着される。
このとき、基板3は、その裏面と静電チャックプレート2表面との間に潤滑ガスが存在した状態で密着される。
基板3が静電吸着された状態では、静電チャックプレート2からの熱伝導によって基板3が熱膨張し、基板3裏面と静電チャックプレート2表面とが摺動するが、基板3裏面と静電チャックプレート2表面の間に存する潤滑ガスが潤滑剤となり、その間の摩擦力が小さくなっているため、摺動してもダストが発生しにくくなっている。
また、基板3裏面と静電チャックプレート2表面の間に存する潤滑ガスにより、基板3へは、静電チャックプレート2からの直接的な熱伝導の他、潤滑ガスを介した熱伝導が生じるため、熱的な接触面積が大きくなっている。従って、従来に比べて基板3の昇温速度が速くなっており、基板3は5秒間程度で静電チャックプレート2と同温度の300℃に達する。
基板3が所定温度に達した後、ゲートバルブ32を開け、処理室1内の真空排気を再開し、真空ゲージ50が1×10-4 Pa(第2の圧力)を示したところでバルブ22を開け、流量制御した状態で処理室1内にスパッタリングガスを導入する。
処理室1内の圧力が安定したところで、直流電源41を起動し、ターゲット7に直流電圧を印加すると、ターゲット7のスパッタが開始され、基板3表面に薄膜が成長する。
基板3表面の薄膜が所定の膜厚に形成されたら、スパッタリングガスの導入及びターゲット7への直流電圧の印加を停止し、スパッタリングを終了させる。
薄膜が形成された基板3を処理室1から取り出し、その裏面を観察したところ、従来では数万個程度のダストが計測されたが、本実施形態では3000個から4000個程度のダストしか計測されず、摩擦力の低下によるダスト発生防止の効果が確認できた。
なお、本実施形態では、潤滑ガスを導入し、処理室1内の圧力が100Paになった状態で静電チャックプレート2上に基板3を載置したが、本発明はそれに限定されるものではなく、静電チャックプレート2上に基板3を載置した後、潤滑ガスを導入し、処理室1内の圧力を100Paにし、静電吸着してもよい。
また、上記実施形態では、スパッタ成膜装置70を用いたが、本発明の真空処理方法はCVD装置や、他の真空処理装置についても適用することが可能である。
なお、本実施形態では、静電チャックプレート2上に基板3を載置した後、潤滑ガスを導入し、処理室1内の圧力を100Paにし、静電吸着したが、本発明はそれに限定されるものではなく、潤滑ガスを導入し、処理室1内の圧力が100Paになった状態で静電チャックプレート2上に基板3を載置してもよい。
上記実施形態では、ガス導入系20内に、潤滑ガスを導入する経路とスパッタガスを導入する経路とを別々に設けたため、スパッタガスにアルゴンガスを用いる場合、潤滑ガスに、ヘリウムガス、窒素ガス等のアルゴンガスとは異なるガスを用いることが可能になっているが、潤滑ガスとスパッタガスに同じガス(アルゴンガス等の希ガス)を用いれば、潤滑ガスを導入する経路とスパッタガスを導入する経路とを一緒にすることができる。
また、潤滑ガスの導入孔を処理室1に設けず、潤滑ガスが静電チャックプレート2の表面から吹き出すように構成してもよい。このような構成すると、潤滑ガスの消費量を少なくすることができる。
また、本実施形態では、一対の電極5a,5bを有する双極型の静電チャックプレート2を用いているが、本発明はこれに限らず、単一の電極を用いる単極型の静電チャックプレートを用いてもよい。
なお、潤滑ガスとしては、周期律表0族の他、反応性の低いガスを用いることができる。
また、上記実施形態では、第1の圧力を100Paとしたが、本発明はその圧力に限定されるものではなく、真空処理を行う第2の圧力よりも高い圧力であればよい。但し、ダストの低減効果上、100Pa以上の圧力が望ましい。
本発明の真空処理方法を実施するスパッタ成膜装置の構成図 従来のスパッタ成膜装置の構成を説明する図面 静電チャックプレート上に載置された基板に働く力を説明する図
符号の説明
1…処理室 2…静電チャックプレート 3…基板

Claims (6)

  1. 処理室内に設けられた静電チャックプレート上に基板を静電吸着させて前記基板を真空処理する真空処理方法であって、
    昇温された前記静電チャックプレート上に処理対象の基板を配置し、
    100Paよりも圧力が低い予備真空状態の前記処理室内に、前記処理室に接続されたガスボンベから潤滑ガスを導入し、前記処理室内を昇圧させ、100Pa以上の第1の圧力下で、前記静電チャックプレートによって前記基板を静電吸着し、前記静電チャックプレートからの熱伝導によって前記基板を加熱した後、前記処理室の内部を真空排気して圧力を低下させ、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力にした状態で前記基板を真空処理する真空処理方法。
  2. 前記基板を静電吸着して加熱する際、前記処理室内を大気圧の前記潤滑ガス雰囲気にする請求項1記載の真空処理方法。
  3. 前記基板が所定温度に昇温した後、前記処理室内を真空排気して前記第2の圧力に低下させる請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の真空処理方法。
  4. 前記潤滑ガスは希ガス又は窒素ガスである請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の真空処理方法。
  5. 前記真空処理は、前記第2の圧力にされた後、静電吸着された前記基板表面にスパッタリング法によって薄膜を形成する処理であり、前記潤滑ガスには、希ガスであるスパッタリングガスを用いる請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の真空処理方法。
  6. 前記基板は、前記処理室内を真空排気した後、真空雰囲気を維持しながら前記処理室内に搬入する請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の真空処理方法。
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