JP4493184B2 - 角度復調装置、角度復調方法及び記録媒体 - Google Patents

角度復調装置、角度復調方法及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、角度復調装置、角度復調方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
交流信号の周波数が所望の値になるよう制御する手法として、PLL(Phase Lock Loop)の手法が用いられている。
PLLは、例えば、ロックする対象である信号を入力し、一方で交流信号を発生して、入力した信号と発生した交流信号との位相差に基づいて交流信号の周波数の変化量を決定し、決定した変化量に相当する分交流信号の周波数を変化させることにより、交流信号の周波数を入力した信号の周波数へと収束させる(交流信号を入力した信号にロックさせる)という手法である。
【0003】
PLLは、例えば、図2に示すような構成を有するFM(Frequency Modulation)受信機において、局部発振信号を生成するために用いられる。
図2に示すFM受信機において、アンテナ1により受信されRF(Radio Frequency:ラジオ周波数)増幅器2により増幅されたFM変調信号は分波器3により第1のミキサ4I及び4Qへと供給される。FM変調信号は、局部発振器11及び移相器9が作る互いに90度位相の異なる一対の第1の局部発振信号と各々混合され、一対のベースバンド信号へと変換される。
【0004】
ベースバンド信号はLPF(Low Pass Filter)5I及び5Qにより高調波成分をカットされ、AF(Audio Frequency:オーディオ周波数)増幅器6I及び6Qにより増幅され、直流除去部7I及び7Qにより直流成分を除去された後、第2のミキサ8I及び8Qによって、局部発振器11及び移相器10が作る互いに90度位相の異なる一対の第2の局部発振信号と各々混合される。混合により得られた信号同士は加算器12により互いに加算され、これにより、単一の中間周波信号(IF信号)が得られる。
中間周波信号は、BPF(Band Pass Filter)13及びIF(Intermediate Frequency:中間周波数)増幅器14を介してFM検波器15に供給され、FM検波器15が中間周波信号を復調し、復調により得られたオーディオ信号を出力する。
【0005】
なお、第1及び第2の局部発振信号は局部発振器11により生成される。局部発振器11は、図3に示す構成を有している。
【0006】
VCO(Voltage Controlled Oscillator)101、分周器102、位相比較器103及びループフィルタ104は第1のPLLを形成しており、VCO101が発生して分周器102が分周した基準発振信号を、中間周波信号の搬送波成分にロックしている。第2の局部発振信号は、基準発振信号が分周器105及び106により順次分周されることにより得られる。第2の局部発振信号は基準発振信号に同期し、第2の局部発振信号の周波数は、所定の中間周波数と所定のオフセット周波数との差に相当する周波数に収束するものとする。なお、VCO101は、自己に供給される制御信号が示す変化分だけ基準発振信号の周波数を変化させる。位相比較器103は、分周器102が分周した基準発振信号と中間周波信号の搬送波成分との位相差を表す誤差信号を生成する。ループフィルタ104は、位相比較器103が生成する誤差信号を制御信号に変換してVCO101に供給する。
【0007】
VCO(Voltage Controlled Oscillator)111、分周器112、位相比較器108、LPF(Low Pass Filter)109及びループフィルタ110は第2のPLLを形成しており、VCO111が発生して分周器112が分周した第1の局部発振信号を、分周器107が分周した基準発振信号にロックしている。第1の局部発振信号も基準発振信号に同期し、第1の局部発振信号の周波数は、受信する対象のFM変調信号の搬送波周波数と上述のオフセット周波数との和に相当する周波数に収束するものとする。なお、VCO111は、自己に供給される制御信号が示す変化分だけ基準発振信号の周波数を変化させる。位相比較器108は、分周器107が分周した基準発振信号と分周器112が分周した第1の局部発振信号との位相差を表す誤差信号を生成する。ループフィルタ110は、位相比較器108が生成する誤差信号を制御信号に変換してVCO111に供給する。
【0008】
図2のFM受信機は、受信する対象の信号を、変換後の搬送波成分の周波数が300ヘルツ程度以内である低周波信号に変換するダイレクトコンバージョンの手法を用いたFM復調を行う。ダイレクトコンバージョンの手法によれば、FM変調信号を復調する装置の構成を簡単にできる上、スーパーヘテロダインと異なり影像周波数近傍の信号による妨害のおそれがない、という利点が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図3に示す局部発振器にあっては、位相比較器103が分周された基準発振信号と中間周波信号の位相差を表す誤差信号を生成するので、分周器102が分周した基準発振信号が、中間周波信号の側波帯成分に誤ってロックするという問題が生じる。
この問題は、制御信号のうち周波数が高い成分(高域成分)を低減することにより解決され得る。例えば、位相比較器103が生成する誤差信号が、位相差を矩形波のデューティー比として表すものであって、ループフィルタ104が所定の時定数を有する積分回路等から構成されている場合、この問題は、ループフィルタ104の時定数を増大させることにより解決され得る。
しかし、ループフィルタの時定数を増大させる等して制御信号の高域成分を低減した場合、局部発振器11の第1のPLLが基準発振信号の周波数を一定値に収束させる速さが低下し、局部発振信号や中間周波信号の周波数が不安定になる、という問題が生じる。
【0010】
この発明は上記実状に鑑みてなされたもので、局部発振信号の周波数が確実に所望の値に収束する角度復調装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、局部発振信号の周波数が高速に所望の値に収束する角度復調装置を提供することも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点にかかる角度復調装置は、
第1の局部発振信号、及び前記第1の局部発振信号と90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1発振部と、
外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振部より前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第2ベースバンド信号を生成する第1混合部と、
第2の局部発振信号、及び前記第2の局部発振信号と90度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振部と、
前記第1混合部より前記第1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振部より前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合部と、
前記第2混合部より前記中間周波信号を入力して復調することにより角度復調信号を生成する復調部と、を備え、
前記第2発振部は、
基準発振信号を発生し、前記基準発振信号の周波数を、自己に供給される第1の制御信号によって示される周波数に変化させる基準発振器と、
前記基準発振信号を所定の第1の分周比で分周して、前記第2の局部発振信号として出力する第1の分周手段と、
前記基準発振信号を所定の第2の分周比で分周する第2の分周手段と、
前記中間周波信号を入力して、前記中間周波信号と前記第2の分周手段より出力される信号とに基づき、前記基準発振信号の周波数が前記中間周波信号の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束するような前記第1の制御信号を生成して前記基準発振器に与える第1の周波数制御手段と、
を備え、
前記第1発振部は、
前記第1の局部発振信号を発生し、前記第1の局部発振信号の周波数を、自己に供給される第2の制御信号によって示される周波数に変化させる可変周波数発振器と、
前記基準発振信号を入力し、入力した基準発振信号を所定の第3の分周比で分周する第3の分周手段と、
前記第1の局部発振信号を所定の第4の分周比で分周する第4の分周手段と、
前記第3の分周手段から出力される信号と前記第4の分周手段から出力される信号との位相差に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記基準発振信号の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束するような前記第2の制御信号を生成して前記可変周波数発振器に与える第2の周波数制御手段と、
を備える、角度復調装置であって、
前記第1の周波数制御手段は、
入力された前記中間周波信号を所定の第5の分周比で分周して第1の信号として出力する第5の分周手段と、
前記第2の分周手段より出力される信号を所定の第6の分周比で分周して第2の信号として出力する第6の分周手段と
前記第1の信号及び第2の信号の位相差を検出して、該位相差に応じて前記基準発振信号の周波数を制御する前記第1の制御信号を生成する位相比較手段と、
を備え、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の各分周比は、
前記第1の局部発振信号の周波数が前記角度変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第2の局部発振信号の周波数が所定の中間周波数と前記所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第6の分周手段より前記位相比較手段に入力する前記第2の信号の周波数が前記中間周波数を前記第5の分周比で除した周波数に収束するように設定されている、
ことを特徴する。
【0015】
このような角度復調装置によれば、位相比較手段へと供給される第1の信号の最大周波数偏移は、第5の分周手段に分周される以前の中間周波数信号の最大周波数偏移より減少する。このため、第1の周波数制御手段は、第6の分周手段に分周される基準発振信号を、中間周波信号の側波帯成分の影響を受けず搬送波成分に安定してロックする。
また、このような角度復調装置の第1の周波数制御手段は、第1の制御信号の高域成分を低減する量を減らしても安定してロックを行う。従って、このような角度復調装置によれば、第1及び第2の局部発振信号の周波数が高速に所望の値に収束する。
【0016】
前記第2発振部は、入力した中間周波信号の瞬時値を二値化する波形整形器を更に備え、前記第5の分周手段は、前記波形整形器により二値化された中間周波信号を分周するものとすれば、位相ロックループが、第の分手段に分周される基準発振信号を、中間周波信号の側波帯成分にロックする誤動作を起こす危険が減少する。
尚、前記第1の分周比をR、前記第2の分周比をp、前記第3の分周比をs、前記第4の分周比をt、前記第5の分周比をu、前記第6の分周比をvとし、前記角度変調信号の搬送波周波数をf、第1の局部発振信号の周波数が収束する値をf、前記第2の局部発振信号の周波数が収束する値をf、前記中間周波数をfIF、前記オフセット周波数をΔfとする場合、各分周比R、p、s、t、u、vは、次の(式1)〜(式3)を満たす値に設定されていてもよい。
=f+Δf ・・・(式1)
(f/t)=f・(R/s) ・・・(式2)
・{(R・u)/(p・v)}=(f+Δf)=fIF ・・・(式3)
また、前記オフセット周波数のΔfは、次の(式4)を満たしてもよい。
Δf≦300[Hz] ・・・(式4)
また、前記第5の分周比のu及び前記第6の分周比のvは、u=vであってもよい。
【0017】
また、この発明の第2の観点にかかる角度復調方法は、
第1の局部発振信号、及び前記第1の局部発振信号と90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1発振処理と、
外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振処理で得られる前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第2ベースバンド信号を生成する第1混合処理と、
第2の局部発振信号、及び前記第2の局部発振信号と90度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振処理と、
前記第1混合処理で得られる前記第1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振処理で得られる前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合処理と、
前記第2混合処理で得られる前記中間周波信号を入力して復調することにより角度復調信号を生成する復調処理と、を継続して行い、
前記第2発振処理では、
基準発振器に基準発振信号を発生させるとともに、前記基準発振信号の周波数を、供給される第1の制御信号によって示される周波数に変化させる基準発振処理と、
前記基準発振信号を所定の第1の分周比で分周して、前記第2の局部発振信号として出力する第1の分周処理と、
前記基準発振信号を所定の第2の分周比で分周する第2の分周処理と、
前記中間周波信号を入力して、前記中間周波信号と前記第2の分周処理で得られる信号とに基づき、前記基準発振信号の周波数が前記中間周波信号の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束するような前記第1の制御信号を生成して前記基準発振処理へ供給する第1の周波数制御処理と、
を継続して行い、
前記第1発振処理は、
前記第1の局部発振信号を発生し、前記第1の局部発振信号の周波数を、供給される第2の制御信号によって示される周波数に変化させる可変周波数発振処理と、
前記基準発振信号を入力し、入力した基準発振信号を所定の第3の分周比で分周する第3の分周処理と、
前記第1の局部発振信号を所定の第4の分周比で分周する第4の分周処理と、
前記第3の分周処理で得られる信号と前記第4の分周処理で得られる信号との位相差に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記基準発振信号の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束するような前記第2の制御信号を生成して前記可変周波数発振処理へ供給する第2の周波数制御処理と、
を継続して行う、角度復調方法であって、
前記第1の周波数制御処理は、
入力された前記中間周波信号を所定の第5の分周比で分周して第1の信号として出力する第5の分周処理と、
前記第2の分周処理で得られる信号を所定の第6の分周比で分周して第2の信号として出力する第6の分周処理と
前記第1の信号及び前記第2の信号の位相差を検出して、該位相差に応じて前記基準発振信号の周波数を制御する前記第1の制御信号を生成する位相比較処理と、
を継続して行い、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の各分周比は、
前記第1の局部発振信号の周波数が前記角度変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第2の局部発振信号の周波数が所定の中間周波数と前記所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第6の分周処理より前記位相比較処理に入力する前記第2の信号の周波数が前記中間周波数を前記第5の分周比で除した周波数に収束するように設定されている、
ことを特徴とする。
【0019】
また、この発明の第3の観点にかかるコンピュータに読取り可能な記録媒体は、
コンピュータに、
第1の局部発振信号、及び前記第1の局部発振信号と90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1発振処理と、
外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振処理で得られる前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第2ベースバンド信号を生成する第1混合処理と、
第2の局部発振信号、及び前記第2の局部発振信号と90度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振処理と、
前記第1混合処理で得られる前記第1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振処理で得られる前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合処理と、
前記第2混合処理で得られる前記中間周波信号を入力して復調することにより角度復調信号を生成する復調処理と、を継続して行わせ、
前記第2発振処理では、
基準発振器に基準発振信号を発生させるとともに、前記基準発振信号の周波数を、供給される第1の制御信号によって示される周波数に変化させる基準発振処理と、
前記基準発振信号を所定の第1の分周比で分周して、前記第2の局部発振信号として出力する第1の分周処理と、
前記基準発振信号を所定の第2の分周比で分周する第2の分周処理と、
前記中間周波信号を入力して、前記中間周波信号と前記第2の分周処理で得られる信号とに基づき、前記基準発振信号の周波数が前記中間周波信号の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束するような前記第1の制御信号を生成して前記基準発振処理へ供給する第1の周波数制御処理と、
を継続して行わせ、
前記第1発振処理は、
前記第1の局部発振信号を発生し、前記第1の局部発振信号の周波数を、供給される第2の制御信号によって示される周波数に変化させる可変周波数発振処理と、
前記基準発振信号を入力し、入力した基準発振信号を所定の第3の分周比で分周する第3の分周処理と、
前記第1の局部発振信号を所定の第4の分周比で分周する第4の分周処理と、
前記第3の分周処理で得られる信号と前記第4の分周処理で得られる信号との位相差に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記基準発振信号の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束するような前記第2の制御信号を生成して前記可変周波数発振処理に供給する第2の周波数制御処理と、
を継続して行わせる、プログラムであって、
前記第1の周波数制御処理は、
入力された前記中間周波信号を所定の第5の分周比で分周して第1の信号として出力する第5の分周処理と、
前記第2の分周処理で得られる信号を所定の第6の分周比で分周して第2の信号として出力する第6の分周処理と
前記第1の信号及び第2の信号の位相差を検出して、該位相差に応じて前記基準発振信号の周波数を制御する前記第1の制御信号を出力する位相比較処理とを、
継続して行わせ、
前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の各分周比は、
前記第1の局部発振信号の周波数が前記角度変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第2の局部発振信号の周波数が所定の中間周波数と前記所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第6の分周処理より前記位相比較処理に入力する前記第2の信号の周波数が前記中間周波数を前記第5の分周比で除した周波数に収束するように設定されている、
プログラムを記録したことを特徴とする。
【0020】
このような記録媒体に記録されたプログラムを実行するコンピュータは、位相比較器へと供給される角度変調波の最大周波数偏移を、第1の分周器に分周される以前の最大周波数偏移より減少させる。このため、PLLは、第2の分周器に分周される交流信号を、角度変調波の側波帯成分の影響を受けず搬送波成分に安定してロックするように改善される。
そして、改善後のPLLは、改善前のPLLに比べ、制御信号の高域成分を低減する量を減らしてもロックの安定性を同程度以上に維持するようになる。従って、このような記録媒体に記録されたプログラムを実行するコンピュータによれば、PLLが高速にロックするようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態にかかる位相ロック特性改善装置、角度復調装置及び位相ロック特性改善方法を、FM(Frequency Modulation)受信機を例として説明する。
【0022】
この発明の実施の形態にかかるFM受信機の構成は、局部発振器11の構成が図1に示す構成を有している点を除き、図2に示す構成と実質的に同一である。
すなわち、図2に示すように、このFM受信機は、アンテナ1と、RF(Radio Frequency:ラジオ周波数)増幅器2と、分波器3と、ミキサ4I、4Q、8I及び8Qと、LPF(Low Pass Filter)5I及び5Qと、AF(Audio Frequency:オーディオ周波数)増幅器6I及び6Qと、直流除去部7I及び7Qと、移相器9及び10と、局部発振器11と、加算器12と、BPF(Band Pass Filter)13と、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)増幅器14と、FM検波器15とより構成されている。
【0023】
RF増幅器2は、電磁波によりアンテナ1に励起された信号(RF信号)をアンテナ1から供給されると、アンテナ1から供給された信号を増幅して分波器3に供給する。
分波器3は、RF増幅器2から供給されたRF信号を、ミキサ4I及び4Qに供給する。
【0024】
ミキサ4I及び4Qは、互いに実質的に同一の構成を有している。ミキサ4Iは、分波器3から供給されるRF信号及び局部発振器11から供給される後述の第1の局部発振信号との積を表す信号(Iチャンネルベースバンド信号)を生成して、LPF5Iに供給する。ミキサ4Qは、分波器3から供給されるRF信号と移相器9から供給される後述の第1移相信号との積を表す信号(Qチャンネルベースバンド信号)を生成して、LPF5Qに供給する。
【0025】
LPF5I及び5Qは、互いに実質的に同一の構成を有している。LPF5I及び5Qは、ミキサ4I又は4Qから供給されたIチャンネルベースバンド信号又はQチャンネルベースバンド信号をフィルタリングする。具体的には、LPF5Iは、Iチャンネルベースバンド信号のうち、再生されるべき後述のAF信号の帯域の上限を超える周波数成分を除去し、残りの周波数成分をAF増幅器6Iに供給する。LPF5Qは、Qチャンネルベースバンド信号のうち、再生されるべきAF信号の帯域の上限を超える周波数成分を除去し、残りの周波数成分をAF増幅器6Qに供給する。
【0026】
AF増幅器6I及び6Qは互いに実質的に同一の構成を有している。AF増幅器6Iは、LPF5Iから供給された信号を増幅して直流除去部7Iに供給し、AF増幅器6Qは、LPF5Qから供給された信号を増幅して直流除去部7Qに供給する。
【0027】
直流除去部7I及び7Qは互いに実質的に同一の構成を有しており、例えば、いずれもコンデンサより構成されている。直流除去部7Iは、AF増幅器6Iから供給された信号のうち直流成分を除去し、その他の成分をミキサ8Iに供給する。直流除去部7Qは、AF増幅器6Qから供給された信号のうち直流成分を除去し、その他の成分をミキサ8Qに供給する。
【0028】
ミキサ8I及び8Qは、互いに実質的に同一の構成を有している。ミキサ8Iは、直流除去部7Iから供給される信号と局部発振器11から供給される後述の第2の局部発振信号との積を表す信号のうち、周波数がこれら2つの信号の周波数の和(又は差)に実質的に等しい成分を表す信号を生成して、加算器12に供給する。ミキサ8Qは、直流除去部7Qから供給される信号と移相器10から供給される後述の第2移相信号との積を表す信号のうち、周波数がこれら2つの信号の周波数の和(又は差)に実質的に等しい成分を表す信号を生成して、加算器12に供給する。
【0029】
移相器9は、局部発振器11より第1の局部発振信号を供給されると、第1の局部発振信号の位相を実質的に90度遅らせた信号である第1移相信号を生成し、ミキサ4Qに供給する。
移相器10は、局部発振器11より第2の局部発振信号を供給されると、第2の局部発振信号の位相を実質的に90度遅らせた信号である第2移相信号を生成し、ミキサ8Qに供給する。
【0030】
加算器12は、ミキサ8I及び8Qから供給される信号の和を表す信号を生成して、BPF13に供給する。
BPF13は、加算器12から供給された信号をフィルタリングする。具体的には、BPF13は、加算器12から供給された信号のうち、所定の中間周波数近傍の帯域の成分をIF増幅器14に供給し、その他の成分を実質的に遮断する。
IF増幅器14は、BPF13から供給された成分(IF信号)を増幅して、FM検波器15及び局部発振器11に供給する。
【0031】
FM検波器15は、比検波器、クワドラチャ復調回路その他任意のFM検波回路や、AF増幅器及びスピーカなどから構成されており、IF増幅器14から供給された信号の周波数変移を振幅へと変換することによりIF信号のFM復調を行い、復調により得られたAF信号を、このFM受信機の出力信号として出力し、再生する。
【0032】
局部発振器11は、図1に示すように、VCO(Voltage Controlled Oscillator)101及び111と、分周器102、105、106、107、112、114及び115と、位相比較器103及び108と、ループフィルタ104及び110と、LPF109と、波形整形器113とより構成されている。
すなわち、このFM受信機の局部発振器11は、図3に示す局部発振器11の構成に加え、波形整形器113、分周器114及び115を更に備えている。
【0033】
VCO101及び111は交流信号を生成し、各自が生成する交流信号の周波数を、各自に供給された制御信号が指定する変化分だけ変化させる。なお、VCO101及び111は、いずれも、制御信号が未だ自己に供給されていない状態では、例えば、自己に固有のフリーランニング周波数の交流信号を生成するものとする。
VCO101は、自己が生成した交流信号(基準発振信号)を分周器102、105及び107へと供給する。VCO111は、自己が生成した交流信号を分周器112へと供給し、また、この交流信号を第1の局部発振信号としてミキサ4I及び移相器9へと供給する。
【0034】
分周器102、105、106、107、112、114及び115は、いずれも、例えばフリップフロップ回路、カウンタ回路等より構成されている。
【0035】
分周器102は、VCO101より供給された交流信号を分周比p(ただし、pは自然数)で分周する(すなわち、分周器102は、基準発振信号に同期していて基準発振信号の周波数のp分の1に実質的に等しい周波数を有する交流信号を生成する)。そして、分周器102は、自己が分周を行って得られた信号を分周器115に供給する。
【0036】
分周器105は、VCO101より供給された基準発振信号を分周比q(ただし、qは自然数)で分周し、自己が分周を行って得られた信号を分周器106に供給する。
分周器106は、分周器105より供給された交流信号を分周比r(ただし、rは自然数)で分周し、自己が分周を行って得られた信号を、第2の局部発振信号としてミキサ8I及び移相器10へと供給する。
【0037】
分周器107は、VCO101より供給された基準発振信号を分周比s(ただし、sは自然数)で分周し、自己が分周を行って得られた信号を位相比較器108に供給する。
分周器112は、VCO111より供給された交流信号を分周比t(ただし、tは自然数)で分周し、自己が分周を行って得られた信号を位相比較器108へと供給する。
【0038】
分周器114は、波形整形器113より供給された矩形波を分周比u(ただし、uは自然数)で分周し、自己が分周を行って得られた信号を位相比較器103に供給する。
分周器115は、分周器102より供給された交流信号を分周比v(ただし、vは自然数)で分周し、自己が分周を行って得られた信号を位相比較器103に供給する。
【0039】
波形整形器113は、シュミットトリガ回路等より構成されており、IF増幅器14より供給されたIF信号の瞬時値を二値化して得られる矩形波を生成して、分周器114へと供給する。
【0040】
位相比較器103は、乗算回路等より構成されており、分周器114及び115から供給される2つの交流信号の位相差を矩形波のデューティー比として表す誤差信号を生成し、生成した誤差信号をループフィルタ104へと供給する。
ループフィルタ104は、所定の時定数を有する積分回路等より構成されており、位相比較器103より供給される誤差信号のデューティー比を表すレベルを有する制御信号を生成し、生成した制御信号をVCO101に供給する。
【0041】
位相比較器103が出力する誤差信号は、分周器114及び115から供給される2つの信号の位相差が実質的に0であるとき、ループフィルタ104から、基準発振信号の周波数の変化分を実質的に0と指定する制御信号が出力されるようなものとなる。すなわち、ループフィルタ104が出力する制御信号は、VCO101が現に生成している交流信号の周波数をそのまま保つよう指定するものとなる。
【0042】
一方、分周器114から供給される信号の搬送波成分の位相が、分周器115から供給される信号の位相より進んでいるときに位相比較器103が出力する誤差信号は、ループフィルタ104が出力する制御信号が示す変化分が正の値となるようなものとなる。すなわち、基準発振信号の周波数を上昇させるよう指定するものとなる。
一方、分周器114から供給される信号の搬送波成分の位相が、分周器115から供給される信号の位相より遅れているときに位相比較器103が出力する誤差信号は、ループフィルタ104が出力する制御信号が示す変化分が負の値となるようなものとなる。すなわち、基準発振信号の周波数を下降させるよう指定するものとなる。
ただし、誤差信号は、変化分の値が正負いずれである場合も、分周器114から供給される信号の搬送波成分と分周器115から供給される信号との位相差が大きいほど、制御信号が指定する変化分の絶対値が大きな値になるようなものである。
従って、VCO101、分周器102及び115、位相比較器103及びループフィルタ104は、基準発振信号を分周器114から供給される信号の搬送波成分にロックする、第1のPLL(Phase Lock Loop)として機能する。
【0043】
位相比較器108は、乗算回路等より構成されており、分周器107及び112から供給される2つの交流信号の位相差を矩形波のデューティー比として表す誤差信号を生成し、生成した制御信号をLPF109へと供給する。
LPF109は、位相比較器108より供給される誤差信号に含まれる高調波成分を除去し、高調波成分が実質的に除去された誤差信号をループフィルタ110に供給する。
ループフィルタ110は、所定の時定数を有する積分回路等より構成されており、LPF109より供給される誤差信号のデューティー比を表すレベルを有する制御信号を生成し、生成した制御信号をVCO111に供給する。
【0044】
位相比較器108が出力する誤差信号は、分周器107及び112から供給される2つの信号の位相差が実質的に0であるとき、ループフィルタ110から、VCO111が生成する交流信号の周波数の変化分を実質的に0と指定する制御信号が出力されるようなものとなる。
【0045】
一方、分周器112から供給される信号の搬送波成分の位相が、分周器107から供給される信号の位相より進んでいるときに位相比較器108が出力する誤差信号は、ループフィルタ110が出力する制御信号が示す変化分が負の値となるようなものとなる。また、分周器112から供給される信号の搬送波成分の位相が、分周器107から供給される信号の位相より遅れているときに位相比較器108が出力する誤差信号は、ループフィルタ110が出力する制御信号が示す変化分が正の値となるようなものとなる。ただし、変化分の値が正負いずれである場合も、誤差信号は、分周器107及び112から供給される2つの信号の位相差が大きいほどループフィルタ110が出力する制御信号が指定する変化分の絶対値が大きな値になるようなものとする。
従って、VCO111、分周器107、位相比較器108、LPF109及びループフィルタ110は、第1の局部発振信号を分周器107に分周された基準発振信号にロックする、第2のPLLとして機能する。
【0046】
なお、上述の分周比p、q、r、s、t、u及びvの値は、
(1) 第1の局部発振信号の周波数が、後述する動作により、このFM受信機が受信する対象のFM変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和(又は差)に収束し、
(2) 第2の局部発振信号の周波数が、後述する動作により、BPF13の通過帯域内の所定の中間周波数とオフセット周波数との差(又は和)へと収束し、
(3) 分周器115が位相比較器103に供給する交流信号の周波数が、後述する動作により、上述の中間周波数のu分の1の値に収束する、
ような値に設定されている。
【0047】
そして更に、
(4) 上述のオフセット周波数の大きさは300ヘルツ以内である、
ことが望ましい。再生されるべきAF信号が音声を表す場合、その音声のうち300ヘルツ程度以下の成分は、再生されなくても再生される音声の正確さは損なわれない。従ってこの場合、Iチャンネルベースバンド信号やQチャンネルベースバンド信号から直流成分を除去する直流除去部7Iや7Qは、正確に直流成分のみを除去しなくても、実質的にオフセット周波数未満の成分のみを除去するものであれば、復調の正確さを損なうことなく、またIチャンネルベースバンド信号やQチャンネルベースバンド信号の搬送波成分を誤って除去することもなく、ミキサ4Iや4Qで発生する2次歪みの直流成分を除去できる。
【0048】
換言すれば、分周比p、q、r、s、t、u及びvの値は、このFM受信機が受信する対象のFM変調信号の搬送波周波数をf、第1の局部発振信号の周波数が収束する値をf、第2の局部発振信号の周波数が収束する値をf、中間周波数をfIF、オフセット周波数をΔfとする場合、数式1〜数式3に示す関係を実質的に満たすような値とする。そして更に、数式4に満たす関係を満たすことが望ましい。
【0049】
【数1】
=f+Δf
【数2】
(f/t)=f・{(q・r)/s}
【数3】
・{(q・r・u)/(p・v)}=(f+Δf)=fIF
【数4】
Δf≦300[Hz]
【0050】
具体的には、例えば、このFM受信機が受信する対象のFM変調信号の搬送波周波数が470メガヘルツで、オフセット周波数が72ヘルツで、中間周波数が約36.072149キロヘルツである場合、分周比p、q、r、s、t、u及びvの値は、順に、499、250、2、360、9400、20及び20であれば、数式1〜数式4に示す関係は実質的に満たされる。
このとき、第1の局部発振信号の周波数は約470.000072メガヘルツに収束し、第2の局部発振信号の周波数は約36.0000055キロヘルツに収束し、分周器115が位相比較器103に供給する交流信号の周波数は、約1.80360745キロヘルツに収束する。
【0051】
なお、分周器114及び115が、正常に動作する図3の局部発振器11に追加されるものである場合は、更に、u=vである必要がある。
【0052】
(動作)
次に、このFM受信機の動作を説明する。
このFM受信機が受信する対象のFM変調信号がアンテナ1にRF信号を誘起すると、RF増幅器2がこのRF信号を増幅して分波器3に供給し、分波器3は、RF増幅器2から供給されたRF信号を、ミキサ4I及び4Qに供給する。
一方、ミキサ4Iには局部発振器11のVCO111が生成する第1の局部発振信号が供給され、ミキサ4Qには第1の局部発振信号の位相が実質的に90度遅れたものに相当する信号である第1移相信号が移相器9より供給される。
【0053】
VCO111が出力する交流信号の周波数は、分周器107が出力する信号の周波数(つまり、基準発振信号の周波数のs分の1)が、分周器112が出力する信号の周波数(つまり、VCO111自身が現に生成している交流信号の周波数のt分の1)より高いときは上昇し、低いときは下降する。従って、第1の局部発振信号の周波数は、VCO101が出力する交流信号(つまり、基準発振信号)の周波数のs分のtの値に収束する。
【0054】
ミキサ4Iは、Iチャンネルベースバンド信号を生成する。ミキサ4Iが生成したIチャンネルベースバンド信号はLPF5Iによりフィルタリングされ、AF増幅器6Iにより増幅され、更に直流除去部7Iにより直流成分の除去を受けた後、ミキサ8Iに供給される。
ミキサ4Qは、Qチャンネルベースバンド信号を生成する。ミキサ4Qが生成したQチャンネルベースバンド信号はLPF5Qによりフィルタリングされ、AF増幅器6Qにより増幅され、更に直流除去部7Qにより直流成分の除去を受けた後、ミキサ8Qに供給される。
Iチャンネルベースバンド信号及びQチャンネルベースバンド信号に含まれる、FM変調信号の搬送波成分の周波数は、オフセット周波数に実質的に等しい値へと収束する。
【0055】
一方、ミキサ8Iには局部発振器11の分周器106が出力する第2の局部発振信号が供給され、ミキサ8Qには第2の局部発振信号の位相が実質的に90度遅れたものに相当する信号である第2移相信号が移相器10より供給される。
【0056】
ミキサ8Iは、直流除去部7Iが供給する信号と第2の局部発振信号との積を表す信号のうち、周波数がこれら2つの信号の周波数の和(又は差)に実質的に等しい成分を表す信号を生成し、加算器12に供給する。第2の局部発振信号は、基準発振信号が分周器105により分周比qで分周され、更に分周器106により分周比rで分周されたものである。
ミキサ8Qは、直流除去部7Qが供給する信号と第2移相信号との積を表す信号のうち、周波数がこれら2つの信号の周波数の和(又は差)に実質的に等しい成分を表す信号を生成し、加算器12に供給する。
【0057】
加算器12は、ミキサ8I及び8Qから供給される信号の和を表す信号を生成する。この信号はBPF13によりフィルタリングされてIF信号となり、IF信号はIF増幅器14により増幅される。
IF増幅器14により増幅されたIF信号はFM検波器15によりFM復調され、復調により得られたAF信号が、このFM受信機の出力信号として出力され、再生される。
【0058】
一方、IF増幅器14に増幅されたIF信号は、局部発振器11の波形整形器113にも供給される。このIF信号は波形整形器113により二値化され、分周器114により分周比uで分周された後、位相比較器103に供給される。位相比較器103は、分周器114から供給される信号の搬送波成分と分周器115から供給される交流信号との位相差を表す誤差信号を生成してループフィルタ104に供給する。ループフィルタ104は、この誤差信号に基づき制御信号を生成する。
ループフィルタ104が出力する制御信号は、分周器115が出力する信号の周波数(つまり、基準発振信号の周波数の(p・v)分の1)が中間周波数のu分の1より高いときは、基準発振信号の周波数を下降させるものとなる。また、中間周波数のu分の1より低いときは、基準発振信号の周波数を上昇させるものとなる。従って、基準発振信号の周波数は、中間周波数の{(p・v)/u}倍の値に収束する(特にu=vであれば、中間周波数のp倍の値に収束する)。そして、第2の局部発振信号の周波数は、基準発振信号の周波数の(q・r)分の1の値となる。
そして、IF信号に含まれる、FM変調信号の搬送波成分の周波数は、第2の局部発振信号の周波数とオフセット周波数との和(又は差)に実質的に等しい値へと収束する。
【0059】
以上説明した動作の結果、このFM受信機に受信されたFM変調信号が復調され、AF信号が表す音声が再生される。
このFM受信機はダイレクトコンバージョンの手法によりFM変調信号の復調を行う。そして、第1及び第2の局部発振信号は、いずれも単一の基準発振信号に基づいて生成される。従って構成が簡単である。また、基準発振信号の周波数は、中間周波数の{(p・v)/u}倍の値へと収束する。従って調整も容易である。
【0060】
また、図1の局部発振器11の分周器114から位相比較器103へと供給される交流信号の最大周波数偏移は、IF信号の最大周波数偏移のu分の1の値となる。
このため、図1の局部発振器11の位相ロック特性は、図3の局部発振器11に比べて改善される。すなわち、図1の局部発振器11の動作と、図3の局部発振器11の動作とを比較した場合、例えば、所定の時刻(以下、時刻0とする)に双方に同一のIF信号が供給され始めたという条件下では、図3の局部発振器11の第1のPLLより、図1の局部発振器11の第1のPLLの方が、IF信号の側波帯成分の影響を受けず搬送波成分に安定してロックする。すなわち、図1の構成において基準発振信号の周波数が誤ってIF信号の側波帯成分の周波数の{(p・v)/u}倍に収束してしまう可能性は、図3の構成において基準発振信号の周波数が誤ってIF信号の側波帯成分の周波数のp倍に収束してしまう可能性より少なくなる。
【0061】
そして、図1の局部発振器11の第1のPLLは、ループフィルタ104の時定数が図3のループフィルタ104の時定数より小さい値であっても、図3の局部発振器11の第1のPLLと同程度に(又は、より安定して)、IF信号の搬送波成分にロックし得る。
図1又は図3の構成において、第1のPLLは、ループフィルタ104の時定数が小さいほど、基準発振信号の周波数を高速に収束させる。従って、図1のループフィルタ104の時定数を適切に選択することにより、図1の局部発振器11の第1のPLLは、分周器102及び115に分周された基準発振信号を、図3の局部発振器11の第1のPLLと同程度に(又は、より安定して)IF信号の搬送波成分にロックし、しかも、図3の局部発振器11の第1のPLLより高速にIF信号の搬送波成分にロックするようになる。
【0062】
なお、このFM受信機の構成は、上述のものに限られない。
例えば、分波器3は、A/D(Analog-to-Digital)変換器と、DSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)とから構成されていてもよい。また、FM検波器15は、DSPやCPUとD/A(Digital-to-Analog)変換器とより構成されていてもよい。そして、このFM受信機の他の構成要素の機能の一部又は全部が、DSPやCPUにより行われていてもよい。
【0063】
また、このFM受信機は、FM変調信号をアンテナ1から取得する必要はなく、例えば、FM変調信号を有線回線より取得してもよい。また、RF増幅器2は省略可能である。
また、このFM受信機は、PM(Phase Modulation)変調信号を復調してもよい。この場合、FM検波器15は、例えば、IF信号をFM復調して得られたAF信号を積分するための積分回路等を備えるものとすればよい。
【0064】
また、分周比p、q、r、s、t、u及びvの値は、上述した関係を満たす限り任意である。従って、分周器102、105、106、107、112、114及び115のうち少なくともいずれかが、その分周比を変えられるようなものであってもよい。そして、例えば、分周器112の分周比を可変とすれば、このFM受信機は、受信する対象のFM変調信号の搬送波周波数を可変とすることができる。
【0065】
以上、この発明にかかる位相ロック特性改善装置、角度復調装置及び位相ロック特性改善方法を説明したが、この発明の位相ロック特性改善装置及び角度復調装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、A/D変換器、D/A変換器を備えるパーソナルコンピュータに、上述の動作を実行するためのプログラムを格納した媒体(フロッピーディスク、CD−ROM等)から該プログラムをインストールすることにより、上記処理を実行するFM受信機を構成することができる。
【0066】
また、例えば、通信ネットワークの掲示板(BBS)に該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して配信してもよい。ネットワークを介した配信は、該プログラムにより搬送波を変調して得られる変調信号を伝送することにより行ってもよい。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下に、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【0067】
なお、OSが処理の一部を分担する場合、あるいは、OSが本願発明の1つの構成要素の一部を構成するような場合には、記録媒体には、その部分を除いたプログラムを格納してもよい。この場合も、この発明では、その記録媒体には、コンピュータが実行する各機能又はステップを実行するためのプログラムが格納されているものとする。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、PLLが角度変調波の搬送波成分に確実にロックするようにするための位相ロック特性改善装置及び位相ロック特性改善方法や、局部発振信号の周波数が確実に所望の値に収束する角度復調装置が実現される。
また、この発明によれば、PLLによる交流信号のロックが高速に行われるようにするための位相ロック特性改善装置及び位相ロック特性改善方法や、局部発振信号の周波数が高速に所望の値に収束する角度復調装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるFM受信機の局部発振器の基本構成を示すブロック図である。
【図2】FM受信機の基本構成を示すブロック図である。
【図3】局部発振器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 RF増幅器
3 分波器
4I、4Q、8I、8Q ミキサ
5I、5Q、109 LPF
6I、6Q AF増幅器
7I、7Q 直流除去部
9、10 移相器
11 局部発振器
101、111 VCO
102、105、106、107、112、114、115 分周器
103、108 位相比較器
104、110 ループフィルタ
113 波形整形器
12 加算器
13 BPF
14 IF増幅器
15 FM検波器

Claims (7)

  1. 第1の局部発振信号、及び前記第1の局部発振信号と90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1発振部と、
    外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振部より前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第2ベースバンド信号を生成する第1混合部と、
    第2の局部発振信号、及び前記第2の局部発振信号と90度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振部と、
    前記第1混合部より前記第1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振部より前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合部と、
    前記第2混合部より前記中間周波信号を入力して復調することにより角度復調信号を生成する復調部と、を備え、
    前記第2発振部は、
    基準発振信号を発生し、前記基準発振信号の周波数を、自己に供給される第1の制御信号によって示される周波数に変化させる基準発振器と、
    前記基準発振信号を所定の第1の分周比で分周して、前記第2の局部発振信号として出力する第1の分周手段と、
    前記基準発振信号を所定の第2の分周比で分周する第2の分周手段と、
    前記中間周波信号を入力して、前記中間周波信号と前記第2の分周手段より出力される信号とに基づき、前記基準発振信号の周波数が前記中間周波信号の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束するような前記第1の制御信号を生成して前記基準発振器に与える第1の周波数制御手段と、
    を備え、
    前記第1発振部は、
    前記第1の局部発振信号を発生し、前記第1の局部発振信号の周波数を、自己に供給される第2の制御信号によって示される周波数に変化させる可変周波数発振器と、
    前記基準発振信号を入力し、入力した基準発振信号を所定の第3の分周比で分周する第3の分周手段と、
    前記第1の局部発振信号を所定の第4の分周比で分周する第4の分周手段と、
    前記第3の分周手段から出力される信号と前記第4の分周手段から出力される信号との位相差に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記基準発振信号の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束するような前記第2の制御信号を生成して前記可変周波数発振器に与える第2の周波数制御手段と、
    を備える、角度復調装置であって、
    前記第1の周波数制御手段は、
    入力された前記中間周波信号を所定の第5の分周比で分周して第1の信号として出力する第5の分周手段と、
    前記第2の分周手段より出力される信号を所定の第6の分周比で分周して第2の信号として出力する第6の分周手段と
    前記第1の信号及び第2の信号の位相差を検出して、該位相差に応じて前記基準発振信号の周波数を制御する前記第1の制御信号を生成する位相比較手段と、
    を備え、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の各分周比は、
    前記第1の局部発振信号の周波数が前記角度変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第2の局部発振信号の周波数が所定の中間周波数と前記所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第6の分周手段より前記位相比較手段に入力する前記第2の信号の周波数が前記中間周波数を前記第5の分周比で除した周波数に収束するように設定されている、
    ことを特徴する角度復調装置。
  2. 前記第2発振部は、入力した前記中間周波信号の瞬時値を二値化する波形整形器を更に備え、
    前記第5の分周手段は、前記波形整形器により二値化された中間周波信号を分周する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の角度復調装置。
  3. 前記第1の分周比をR、前記第2の分周比をp、前記第3の分周比をs、前記第4の分周比をt、前記第5の分周比をu、前記第6の分周比をvとし、前記角度変調信号の搬送波周波数をf、第1の局部発振信号の周波数が収束する値をf、前記第2の局部発振信号の周波数が収束する値をf、前記中間周波数をfIF、前記オフセット周波数をΔfとする場合、各分周比R、p、s、t、u、vは、次の(式1)〜(式3)を満たす値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の角度復調装置。
    =f+Δf ・・・(式1)
    (f/t)=f・(R/s) ・・・(式2)
    ・{(R・u)/(p・v)}=(f+Δf)=fIF ・・・(式3)
  4. 前記オフセット周波数のΔfは、次の(式4)を満たすことを特徴とする請求項3に記載の角度復調装置。
    Δf≦300[Hz] ・・・(式4)
  5. 前記第5の分周比のu及び前記第6の分周比のvは、u=vであることを特徴とする請求項3又は4に記載の角度復調装置。
  6. 第1の局部発振信号、及び前記第1の局部発振信号と90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1発振処理と、
    外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振処理で得られる前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第2ベースバンド信号を生成する第1混合処理と、
    第2の局部発振信号、及び前記第2の局部発振信号と90度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振処理と、
    前記第1混合処理で得られる前記第1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振処理で得られる前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合処理と、
    前記第2混合処理で得られる前記中間周波信号を入力して復調することにより角度復調信号を生成する復調処理と、を継続して行い、
    前記第2発振処理では、
    基準発振器に基準発振信号を発生させるとともに、前記基準発振信号の周波数を、供給される第1の制御信号によって示される周波数に変化させる基準発振処理と、
    前記基準発振信号を所定の第1の分周比で分周して、前記第2の局部発振信号として出力する第1の分周処理と、
    前記基準発振信号を所定の第2の分周比で分周する第2の分周処理と、
    前記中間周波信号を入力して、前記中間周波信号と前記第2の分周処理で得られる信号とに基づき、前記基準発振信号の周波数が前記中間周波信号の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束するような前記第1の制御信号を生成して前記基準発振処理へ供給する第1の周波数制御処理と、
    を継続して行い、
    前記第1発振処理は、
    前記第1の局部発振信号を発生し、前記第1の局部発振信号の周波数を、供給される第2の制御信号によって示される周波数に変化させる可変周波数発振処理と、
    前記基準発振信号を入力し、入力した基準発振信号を所定の第3の分周比で分周する第3の分周処理と、
    前記第1の局部発振信号を所定の第4の分周比で分周する第4の分周処理と、
    前記第3の分周処理で得られる信号と前記第4の分周処理で得られる信号との位相差に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記基準発振信号の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束するような前記第2の制御信号を生成して前記可変周波数発振処理へ供給する第2の周波数制御処理と、
    を継続して行う、角度復調方法であって、
    前記第1の周波数制御処理は、
    入力された前記中間周波信号を所定の第5の分周比で分周して第1の信号として出力する第5の分周処理と、
    前記第2の分周処理で得られる信号を所定の第6の分周比で分周して第2の信号として出力する第6の分周処理と
    前記第1の信号及び前記第2の信号の位相差を検出して、該位相差に応じて前記基準発振信号の周波数を制御する前記第1の制御信号を生成する位相比較処理と、
    を継続して行い、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の各分周比は、
    前記第1の局部発振信号の周波数が前記角度変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第2の局部発振信号の周波数が所定の中間周波数と前記所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第6の分周処理より前記位相比較処理に入力する前記第2の信号の周波数が前記中間周波数を前記第5の分周比で除した周波数に収束するように設定されている、
    ことを特徴する角度復調方法。
  7. コンピュータに、
    第1の局部発振信号、及び前記第1の局部発振信号と90度位相が異なる第1移相信号を生成する第1発振処理と、
    外部より角度変調信号を入力し、前記第1発振処理で得られる前記第1の局部発振信号及び前記第1移相信号を入力して、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1の局部発振信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第1ベースバンド信号を生成し、前記角度変調信号の瞬時値と前記第1移相信号の瞬時値との積のうち周波数が0である成分を除いた成分からなる第2ベースバンド信号を生成する第1混合処理と、
    第2の局部発振信号、及び前記第2の局部発振信号と90度位相が異なる第2移相信号を生成する第2発振処理と、
    前記第1混合処理で得られる前記第1及び第2ベースバンド信号を入力し、前記第2発振処理で得られる前記第2の局部発振信号及び前記第2移相信号を入力して、前記第1ベースバンド信号の瞬時値と前記第2の局部発振信号の瞬時値との積及び前記第2ベースバンド信号の瞬時値と前記第2移相信号の瞬時値との積の和又は差を表す中間周波信号を生成する第2混合処理と、
    前記第2混合処理で得られる前記中間周波信号を入力して復調することにより角度復調信号を生成する復調処理と、を継続して行わせ、
    前記第2発振処理では、
    基準発振器に基準発振信号を発生させるとともに、前記基準発振信号の周波数を、供給される第1の制御信号によって示される周波数に変化させる基準発振処理と、
    前記基準発振信号を所定の第1の分周比で分周して、前記第2の局部発振信号として出力する第1の分周処理と、
    前記基準発振信号を所定の第2の分周比で分周する第2の分周処理と、
    前記中間周波信号を入力して、前記中間周波信号と前記第2の分周処理で得られる信号とに基づき、前記基準発振信号の周波数が前記中間周波信号の周波数に対し一定の比率を有する値へと収束するような前記第1の制御信号を生成して前記基準発振処理へ供給する第1の周波数制御処理と、
    を継続して行わせ、
    前記第1発振処理は、
    前記第1の局部発振信号を発生し、前記第1の局部発振信号の周波数を、供給される第2の制御信号によって示される周波数に変化させる可変周波数発振処理と、
    前記基準発振信号を入力し、入力した基準発振信号を所定の第3の分周比で分周する第3の分周処理と、
    前記第1の局部発振信号を所定の第4の分周比で分周する第4の分周処理と、
    前記第3の分周処理で得られる信号と前記第4の分周処理で得られる信号との位相差に基づき、前記第1の局部発振信号の周波数が前記基準発振信号の周波数に対し一定の比率を有する周波数に収束するような前記第2の制御信号を生成して前記可変周波数発振処理に供給する第2の周波数制御処理と、
    を継続して行わせる、プログラムであって、
    前記第1の周波数制御処理は、
    入力された前記中間周波信号を所定の第5の分周比で分周して第1の信号として出力する第5の分周処理と、
    前記第2の分周処理で得られる信号を所定の第6の分周比で分周して第2の信号として出力する第6の分周処理と
    前記第1の信号及び第2の信号の位相差を検出して、該位相差に応じて前記基準発振信号の周波数を制御する前記第1の制御信号を出力する位相比較処理とを、
    継続して行わせ、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6の各分周比は、
    前記第1の局部発振信号の周波数が前記角度変調信号の搬送波周波数と所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第2の局部発振信号の周波数が所定の中間周波数と前記所定のオフセット周波数との和又は差に収束し、前記第6の分周処理より前記位相比較処理に入力する前記第2の信号の周波数が前記中間周波数を前記第5の分周比で除した周波数に収束するように設定されている、
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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