JPH09312584A - 基準発振器 - Google Patents

基準発振器

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JPH09312584A
JPH09312584A JP9041206A JP4120697A JPH09312584A JP H09312584 A JPH09312584 A JP H09312584A JP 9041206 A JP9041206 A JP 9041206A JP 4120697 A JP4120697 A JP 4120697A JP H09312584 A JPH09312584 A JP H09312584A
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JP
Japan
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frequency
wave
signal
communication
oscillation
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Withdrawn
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JP9041206A
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English (en)
Inventor
Yasushige Ueoka
康茂 植岡
Rikuo Takano
陸男 高野
Takao Yokoshima
高雄 横島
Kazuyoshi Tasato
和義 田里
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動無線通信における基地局のサービスエリ
アの制限を受けることなく、周囲温度変化あるいは経年
変化の何れがあっても極めて安定した周波数の発信出力
が得られる基準発振器を提供する。 【解決手段】 受信回路部10は、通信波とは周波数が
異なる公共の放送波を受信し、周波数補正値発生回路部
20は放送波の周波数と発振回路部40が出力する発振
信号Soの周波数とを比較して周波数の補正量を算出し、
保持回路部30は放送波が受信できないときに周波数補
正量を保持し、発振回路部40は周波数補正量に基づい
て補正された周波数で発振する。また、受信した通信波
を局部発振波に基づいて周波数一定の中間周波信号に変
換し、あるいは周波数可変の搬送波を生成する移動体通
信装置において、基準発振器は、周波数が局部発振波お
よび搬送波の整数分の一の発振信号Soを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動無線通信装
置等に内蔵され、搬送波や局部発振波として用いられる
基準信号を発振する基準発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等を初めとして電波を利
用した機器が広く一般に普及しつつある。これにともな
って通信が狭帯域化されるとともに、電波の周波数の割
り当てが緻密化されてきている。このため、電波利用機
器には高い周波数精度ならびに安定度が要求されるよう
になった。
【0003】さて、例えば一般的な移動体通信装置を例
に挙げると、従来では周波数の安定した基準発振を得る
手段の一例として、ATカット(R1とも呼ばれる)によ
り得られる振動モードを用いた水晶振動子が使われてい
た。
【0004】ただし、この形状の水晶振動子の周波数特
性は、周囲温度に対して3次曲線に近似した温度特性を
示す。即ち、周囲温度の変化に対して安定した周波数の
発振を得るには、例えば電圧制御で周波数が変化する水
晶発振器に、温度特性を打ち消すための温度補償電圧を
与える必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】TCXO(Temperatu
re Compensated X'tal Oscillator:温度補償水晶発
振器)では、指数関数的な温度特性を示すサーミスタと
称される感熱素子を3個組み合わせることにより、3次
曲線に近似した温度補償曲線を得ている。
【0006】この他、高い対温度周波数特性を有する発
振器として、水晶振動子を恒温槽内に封入したOCXO
等がある。上述のTCXOでは、対温度周波数変化率は
数ppm(parts per million:百万分率)程度であ
るが、OCXOの対温度周波数変化率は0.01ppm
オーダーと、極めて低い。
【0007】しかしながら、OCXOでは恒温槽が大掛
かりとなることから高価であり、収納容積も大きい。こ
のため移動通信装置には適さず、専ら基地局用として用
いられている。
【0008】さらにTCXOやOCXCにあっても、水
晶振動子には経年変化が存在し、これを補正することは
難しい。
【0009】この経年変化に対しては、例えば基地局が
送信する信号波を受信して計数し、これを基に発振周波
数を較正する方法(電子情報通信学会論文誌B Vol.J
71−B No.1 pp.66-73 1988年1月参照)が開発さ
れている。この方法によれば、経年変化に対する安定度
は0.1ppmオーダーと良好な値であるが、対応する基
地局のサービスエリア(電波の到達する範囲)を離れる
と周波数の較正ができなくなる等の欠点があった。
【0010】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、移動無線通信における基地局のサービスエリ
アの制限を受けることなく周囲温度変化あるいは経年変
化の何れにあっても極めて安定した周波数の発信出力が
得られる基準発振器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、所定の周波
数帯域内の1つ以上の周波数の通信波を用いて基地局と
移動局との間または移動局相互間で通信を行う移動体通
信装置において前記通信波の周波数の基準となる基準発
振波を発振する基準発振器であって、前記通信波の何れ
とも周波数が異なる公共の標準周波数電波を受信する受
信手段と、前記受信した標準周波数電波の周波数と比較
対象の信号波の周波数とを比較して周波数の補正量を算
出する周波数補正値算出手段と、前記標準周波数電波が
受信できないときに前記周波数補正量を保持する保持手
段と、前記周波数補正値算出手段が出力する周波数補正
量あるいは保持された周波数補正量に基づいて補正され
た周波数で発振する発振手段とを具備し、前記発振手段
が発振する信号を前記基準発振波として出力するととも
に比較対象の信号波として前記周波数補正値算出手段に
供給することを特徴とする。この請求項1に記載の発明
によれば、受信手段は1つ以上の通信波の何れとも周波
数が異なる公共の標準周波数電波を受信し、周波数補正
値算出手段は標準周波数電波の周波数と発振手段が発振
する信号の周波数とを比較して周波数の補正量を算出
し、保持手段は標準周波数電波が受信できないときに周
波数補正量を保持し、発振手段は周波数補正量に基づい
て補正された周波数で発振する。
【0012】また、請求項2に記載の発明にあっては、
所定の周波数帯域内の1つ以上の周波数の通信波を用い
て基地局と移動局との間または移動局相互間で通信を行
う移動体通信装置において前記通信波の周波数の基準と
なる基準発振波を発振する基準発振器であって、前記通
信波の何れとも周波数が異なり人工衛星が送信する衛星
波を受信する受信手段と、前記受信した衛星波が有する
コードのチップレートを取り出す復調手段と、前記チッ
プレートと比較対象の信号波の周波数とを比較して周波
数の補正量を算出する周波数補正値算出手段と、前記衛
星波が受信できないときに前記周波数補正量を保持する
保持手段と、前記周波数補正値算出手段が出力する周波
数補正量あるいは保持された周波数補正量に基づいて補
正された周波数で発振する発振手段とを具備し、前記発
振手段が発振する信号を、前記基準発振波として出力す
るとともに比較対象の信号波として前記周波数補正値算
出手段に供給することを特徴とする。この請求項2に記
載の発明によれば、受信手段は1つ以上の通信波の何れ
とも周波数が異なり人工衛星が送信する衛星波を受信
し、復調手段は受信した衛星波が有するコードのチップ
レートを取り出し、周波数補正値算出手段はチップレー
トと発振手段が発振する信号の周波数とを比較して周波
数の補正量を算出し、保持手段は衛星波が受信できない
ときに周波数補正量を保持し、発振手段は周波数補正量
に基づいて補正された周波数で発振する。
【0013】また、請求項3に記載の発明にあっては、
所定の周波数帯域内の1つ以上の周波数の通信波を用い
て基地局と移動局との間または移動局相互間で通信を行
う移動体通信装置において前記通信波の周波数の基準と
なる基準発振波を発振する基準発振器であって、前記通
信波の何れとも周波数が異なり人工衛星が送信する衛星
波を受信する受信手段と、前記受信した衛星波が有する
情報信号を読み取るとともに情報信号の時間間隔を計数
する読み取り手段と、前記時間間隔と比較対象の信号波
の周波数とを比較して周波数の補正量を算出する周波数
補正値算出手段と、前記衛星波が受信できないときに前
記周波数補正量を保持する保持手段と、前記周波数補正
値算出手段が出力する周波数補正量あるいは保持された
周波数補正量に基づいて補正された周波数で発振する発
振手段とを具備し、前記発振手段が発振する信号を、前
記基準発振波として出力するとともに比較対象の信号波
として前記周波数補正値算出手段に供給することを特徴
とする。この請求項3に記載の発明によれば、受信手段
は1つ以上の通信波の何れとも周波数が異なり人工衛星
が送信する衛星波を受信し、読み取り手段は受信した衛
星波が有する情報信号を読み取るとともに情報信号の時
間間隔を計数し、周波数補正値算出手段は情報信号の時
間間隔と発振手段が発振する信号の周波数とを比較して
周波数の補正量を算出し、保持手段は衛星波が受信でき
ないときに周波数補正量を保持し、発振手段は周波数補
正量に基づいて補正された周波数で発振する。
【0014】また、請求項4に記載の発明にあっては、
請求項1ないし請求項3の何れかに記載の基準発振器で
は、前記基地局または他の前記移動局が送信する前記通
信波を受信する通信波受信手段と、受信した前記通信波
を局部発振波に基づいて周波数一定の中間周波信号に変
換する変換手段と、前記局部発振波を生成する周波数可
変局部発振手段とを具備する移動体通信装置において周
波数が前記局部発振波の整数分の一の前記基準発振波を
出力することを特徴とする。この請求項4に記載の発明
によれば、受信した通信波を局部発振波に基づいて周波
数一定の中間周波信号に変換する移動体通信装置におい
て、基準発振器は、周波数が局部発振波の整数分の一の
基準発振波を出力する。
【0015】また、請求項5に記載の発明にあっては、
請求項1ないし請求項3の何れかに記載の基準発振器で
は、前記基地局または他の前記移動局に対して前記通信
波を送信する通信波送信手段と、前記通信波の基本とな
る搬送波を生成する周波数可変搬送波発振手段とを具備
する移動体通信装置において周波数が前記搬送波の整数
分の一の基準発振波を出力することを特徴とする。この
請求項5に記載の発明によれば、周波数可変の搬送波を
生成する移動体通信装置において、基準発振器は、周波
数が搬送波の整数分の一の基準発振波を出力する。
【0016】また、請求項6に記載の発明にあっては、
請求項1ないし請求項3の何れかに記載の基準発振器で
は、前記基地局または他の前記移動局が送信する前記通
信波を受信する通信波受信手段と、受信した前記通信波
を局部発振波に基づいて周波数一定の中間周波信号に変
換する変換手段と、前記局部発振波を生成する周波数可
変局部発振手段と、前記基地局または他の移動体に対し
て前記通信波を送信する通信波送信手段と、前記通信波
の基本となる搬送波を生成する周波数可変搬送波発振手
段とを具備する移動体通信装置において周波数が前記局
部発振波および前記搬送波の整数分の一の基準発振波を
出力することを特徴とする。この請求項6に記載の発明
によれば、受信した通信波を局部発振波に基づいて周波
数一定の中間周波信号に変換し、また周波数可変の搬送
波を生成する移動体通信装置において、基準発振器は、
周波数が局部発振波および搬送波の整数分の一の基準発
振波を出力する。
【0017】
【発明の実施の形態】
A.第1の実施の形態 以下に図面を参照して本発明の一実施の形態について説
明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかる基準
発振器の構成を示すブロック図である。
【0018】なお本実施の形態は、移動無線通信装置等
(本実施の形態では携帯電話や自動車電話等の移動電
話)に内蔵され、中波帯や短波帯の電波を用いて放送さ
れる標準周波数局(識別符号JJY、またこれ以降はJ
JY局と称する)の電波を受信して周波数を補正する基
準発振器を例に挙げて説明する。また、このJJY局に
ついては後述する。
【0019】図1において、1は標準電波受信アンテナ
である。この標準電波受信アンテナは、本実施の形態が
適用される携帯電話の送受信アンテナ(71:後述す
る)とは異なるエレメントとして構成されるが、一般に
は一体的に形成される。
【0020】標準電波受信アンテナ1によって受信され
た高周波信号は、受信回路部10に供給される。この受
信回路部10は、BPF(Band Pass Filter:帯域通
過濾波器)11とアンプ12、ならびにリミッタ13と
を有している。
【0021】BPF11は、LC(インダクタ、コンデ
ンサ)による共振回路等によって所定の周波数の高周波
信号のみを選り分ける。なおJJY局は、搬送波周波数
2.5MHz、5MHz、8MHz、10MHzならび
に15MHzの電波を送信している。
【0022】そこでBPF11の共振周波数は、これら
の周波数の内の何れかを予め選択して設定される。こう
してBPF11を通過した高周波信号はアンプ12に入
力されて増幅される。
【0023】リミッタ13は、増幅回路と振幅制限回路
等から構成され、アンプ12から供給される受信信号S
rの振幅を一定にすることにより、標準電波の周波数のパ
ルス信号PSを出力する。こうして、受信回路部10が
出力するパルス信号PSは、周波数補正値発生回路部20
に供給される。
【0024】周波数補正値発生回路部20に入力された
パルス信号PSは、まずカウンタ等から構成される1/M
分周回路21によって1/Mに分周される。この分周比
Mは、上述したJJY局の搬送波周波数(2.5MH
z、5MHz、8MHz、10MHzあるいは15MH
zの何れか)に対応して決定される。
【0025】1/M分周回路21が出力するパルス信号
S1は、後述する1/N分周回路22が出力するパルス
信号PS2とともに位相比較回路23に入力される。
【0026】位相比較回路23は、パルス信号PS1とパ
ルス信号PS2との位相差に応じたパルス幅のパルス信号
Dを出力する。
【0027】位相比較回路23が出力するパルス信号P
Dは、RC(抵抗、コンデンサ)等から構成される積分回
路24によって平均化される。こうして、周波数補正値
発生回路部20からは、パルス信号PS1とパルス信号P
S2との位相差に応じた電圧の制御信号VC0が出力され
る。
【0028】周波数補正値発生回路部20が出力する制
御信号VC0は、保持回路部30に入力される。この保持
回路部30は、保持回路31と保持指令回路32とから
構成されている。
【0029】保持回路31は、トランジスタスイッチや
コンデンサ、高入力インピーダンスアンプ等から構成さ
れており、ゲート信号に基づいて制御信号VC0をサンプ
リングし、且つホールドする。このゲート信号は保持指
令回路32から供給されるが、この保持指令回路32に
ついて以下に説明する。
【0030】上述したように本実施の形態は、JJY局
の電波を受信して周波数を補正する構成である。図2
は、JJY局の正常時の電波発射スケジュールを示す1
時間サイクルのタイムテーブルである。
【0031】図2に示すようにJJY局は、毎時0分か
ら10分毎に同一の組み合わせの信号波を送信してい
る。図中のa部(5分間)は、所定周波数の搬送波が1,
000Hzの低周波信号とパルス幅の狭い1秒毎のパル
ス波とによって振幅変調されて送信されている。
【0032】また符号b部(5分間)は、上述の搬送波
がパルス幅の狭い1秒毎のパルス波で振幅変調されてい
る他は無変調で送信されている。さらに符号c部(1分
間)は、上述の搬送波が音声信号あるいは音声周波数の
モールス符号による識別符号や警報信号によって振幅変
調されて送信されている。
【0033】ただし、符号d部(毎時35分から39分
までの間)はJJY局の停波時間に当たり、電波の送信
(搬送波の送信)が一切停止される。即ち、毎時35分
から39分までの間にかけては、受信回路部10からパ
ルス信号PSが出力されない。
【0034】また、短波帯の電波はフェージング(干渉
等の影響で受信電界強度が周期的に変化する現象)等に
よって受信信号の強度が絶えず変化する。さらに移動体
通信においては、例えばトンネル内に差し掛かると、短
波帯の電波であっても受信は難しくなるため、絶えずパ
ルス信号PSが途切れる可能性がある。
【0035】そこで保持指令回路32は、受信電波が途
切れるとゲート信号を出力する。このゲート信号は保持
回路31に供給され、これによって保持回路31は、受
信電波が途切れる直前の制御信号VC0を保持する。なお
保持回路31は、ゲート信号が供給されない場合には、
入力された制御信号VC0を直接出力する。
【0036】こうして、必要に応じて保持された制御信
号VC0は、発振回路部40に供給される。この発振回路
部40は、補正回路41と発振回路42とから構成され
ている。この補正回路41は、予め決められた一定電圧
を、制御信号VC0に基づいて補正し、出力する。
【0037】発振回路42はVCO(Voltage Control
ed Oscillator:電圧制御発振器)から構成され、補正
回路41の出力電圧に対応する周波数の発振信号So
出力する。この発振信号Soは、基準発振波として、後述
する送受信回路部に供給される。また、発振回路42が
出力する発振信号Soの一部(信号So')は、前述の周
波数補正値発生回路部20が有する1/N分周回路22
に供給される。
【0038】1/N分周回路22は前述の1/M分周回
路21と同様の構成となっており、発振回路42が出力
する信号So'を1/N分周して、パルス信号PS2を出力
する。前述の通りこのパルス信号PS2は位相比較回路2
3に供給される。
【0039】ところで、60は制御回路部である。制御
回路部60は、CPU(Central Processing Unit:中
央処理装置)等を有する制御回路61と、水晶発振回路
やカウンタ回路等から構成され制御回路61に時刻情報
を与える計時回路62等から構成されている。この制御
回路部60は、前述の保持回路部30に制御信号の保持
指令を出したり、後述する送受信回路部等に供給される
電源をオン/オフするものである。
【0040】70は送受信回路部であり、本実施の形態
にかかる移動無線通信装置(携帯電話)の音声信号や制
御信号等を有する通信波を送受信するための回路であ
る。この送受信回路部70において、71は送受信アン
テナであり、上述の標準電波受信アンテナ1とは異なる
周波数の通信波を送受信する。なお、この通信波にあっ
ては、送信と受信とで同一の周波数であってもよく、ま
た、一般に上り周波数、下り周波数と称されるように、
送信と受信とで異なる周波数であってもよい。
【0041】72はアンテナ共用器である。このアンテ
ナ共用器72には、高周波スイッチから構成されたもの
や複数のフィルタから構成されたもの等があり、送受信
アンテナ71を送信と受信の何れかに切り替えたり、同
時に送信と受信をさせるものである。
【0042】73は高周波増幅回路であり、送受信アン
テナ71によって受信され、アンテナ共用器72を介し
て入力される受信波を増幅して高周波信号を出力する。
74は混合回路であり、高周波増幅回路73が出力する
高周波信号と、後述する位相比較回路75が出力する制
御信号に対応した周波数で発振するVCO76の出力信
号(局部発振信号)とを混合して、高周波信号を中間周
波信号に変換する。
【0043】また77は復調回路であり、中間周波数の
フィルタや検波回路等から構成されている。この復調回
路77は、混合回路74が出力する中間周波信号を復調
して、音声信号または音声信号を含むディジタル信号等
の復調信号を取り出す。
【0044】上述したVCO76が出力する局部発振信
号は、混合回路74の他、分周回路78に入力される。
この分周回路78は、図示しない制御部から入力される
周波数制御信号に基づいた分周比で局部発振信号を分周
する。
【0045】分周回路78の出力信号と、上述した発振
回路42が出力する発振信号Soとは位相比較回路75
に入力され、位相比較回路75は両者の位相差に応じた
電圧の制御信号を出力する。この制御信号はVCO76
に入力され、VCO76は制御信号の電圧に対応した周
波数で発振する。
【0046】発振回路42が出力する発振信号Soは、位
相比較回路81にも供給され、VCO82は位相比較回
路81が出力する制御信号の電圧に対応した周波数で発
振する。ここで、VCO82には音声信号または音声信
号を含むディジタル信号等の変調信号も入力され、VC
O82が出力する発振信号には、周波数変調がかかる。
【0047】VCO82が出力する発振信号は電力増幅
回路83によって増幅され、アンテナ共用器72を介し
て、送信波として送受信アンテナ71から送信される。
VCO82が出力する発振信号は、電力増幅回路83の
他に、分周回路84にも供給される。この分周回路84
は、上述した分周回路78と同様に、図示しない制御部
から入力される周波数制御信号に基づいた分周比でVC
O82が出力する発振信号を分周する。
【0048】分周回路84の出力信号と、発振回路42
が出力する発振信号Soとは位相比較回路81に入力さ
れ、位相比較回路81は両者の位相差に応じた電圧の制
御信号を出力する。この制御信号はVCO82に入力さ
れ、VCO82は制御信号の電圧に対応した周波数で発
振する。
【0049】上述した構成によれば、受信信号Srと信
号So'とは、位相比較回路23によって位相が比較され、
両者の位相がずれると制御信号VC0によって発振信号S
oの周波数が補正される。
【0050】このため、受信信号Srの周波数と信号
o'(即ち発振信号So)の周波数とは常に比例する。
なお、本実施の形態で述べたJJY局が送信する電波の
周波数は、原子時計により0.01ppb(parts per
billion:十億分率)の精度で較正されており、本実施
の形態にあっても同一の精度で安定した発振をする。
【0051】これにより本実施の形態における送受信回
路70は、常に正確且つ安定した周波数の受信波を受信
し、また常に正確且つ安定した周波数の送信波を送信す
ることができる。従って、狭帯域通信のように周波数利
用効率の高い通信が可能になる。
【0052】また、本実施の形態にかかる基準発振器が
適用された無線通信装置の使用開始時に、JJY局が停
波時間(図2参照)であった場合には、発振信号Soが補
正されないため、正確な発振周波数を得ることができな
い。
【0053】そこで制御回路61は、計時回路62から
与えられる時刻情報に基づいて、毎時35分に至る直前
に保持回路部30に対して制御信号VC0を保持する指令
を与えることができる。
【0054】こうすることにより、JJY局の停波時間
の影響を受けることはなくなり、安定した発振周波数を
得ることができる。また制御回路61が、JJY局の送
信電波に基づいて計時回路62の時刻情報を補正する構
成とすれば、JJY局の停波時間に正確に合わせること
が可能となる。
【0055】なお本実施の形態においては、JJY局が
送信する標準電波を受信して発振周波数を補正する構成
を示して説明したが、何れの周波数帯の放送波等であっ
ても、正確な周波数で電波を送信するものであれば、こ
れを受信して基準発振周波数を補正することができる。
【0056】B.第2の実施の形態 図3は本発明の第2の実施の形態にかかる基準発振器の
構成を示すブロック図である。なお図3において、図1
に示す各部と対応する部分には同一の符号を付し、その
説明は省略する。
【0057】本実施の形態も、携帯電話等の移動無線通
信装置に内蔵される基準発振器であるが、本実施の形態
ではGPS(Global Positioning System:全地球的
位置測定システム)衛星が送信する電波を受信して周波
数を補正するものを例に挙げて説明する。
【0058】上述のGPS衛星は、地上約20,000
kmの極軌道(地球の南北両極点上をを通る円軌道)を
周回する合計24個の人工衛星で、航法衛星とも呼ばれ
ている。GPSとは、これらGPS衛星の内の最低3個
の衛星からの電波を受信し、これらの受信波に含まれる
正確な時刻情報の時差に基づいて、地球上における緯
度、ならびに経度が算出できる測位(航法)システムで
ある。
【0059】図4は、GPS衛星が送信する電波に含ま
れているデータの構成を示すタイミングチャートであ
る。図4に示すようにGPS衛星が送信するデータは、
30秒が1フレームとして構成されている。
【0060】この1フレームのデータは、さらに6秒毎
のサブフレームから構成されており、各サブフレームは
300ビットのデータ列であり、例えば時刻情報もこの
サブフレームの1つに含まれている。
【0061】さらにこれらの情報は、Pコードと呼ばれ
る10.23Mbps(bit per second:ビット毎
秒)のコードと、C/Aコードと呼ばれる1.023M
bpsのコードとに含まれて送信されている。
【0062】即ち本実施の形態では、受信したGPS電
波を復調することにより、正確なチップレートのPコー
ドあるいはC/Aコードが得られ、これらのチップレー
トに基づいて発振周波数を較正する。
【0063】図3において、10aは受信回路部であ
り、BPF11-1、BPF11-2とアンプ12とから構
成されている。BPF11-1、BPF11-2は、各々1.
525GHzの周波数の信号を通過させ、これによりG
PS衛星が送信する電波のみを抽出する。
【0064】こうして、受信回路部10が出力する受信
信号Srは、周波数補正値発生回路部20aに供給され
る。
【0065】周波数補正値発生回路部20aに入力され
た受信信号Srは、まず周波数変換回路25に入力され
る。この周波数変換回路25には、局部発振回路26が
出力する局部発振信号SLも入力され、周波数が10M
Hzの中間周波信号Siに変換される。
【0066】中間周波信号Siは加算器27に入力され、
後述するPRNコード発生回路28が出力するPRNコ
ード(疑似雑音符号)との相関が演算される。これによ
り、情報信号として中間周波信号Siに分散されて保有
している分散スペクトラム(Spread Spectrum)が復元
される。
【0067】加算器27の出力信号は、さらに復調回路
29に供給されて、C/Aコードが取り出され、さらに
取り出されたC/Aコードは、ループフィルタ51に入
力される。このループフィルタ51は、所定周期で繰り
返し送られてくるC/Aコードの位相差を算出すること
により、受信電波が受けているドップラ効果の影響を定
量化する。
【0068】52はVCOであり、ループフィルタ51
の出力信号を制御電圧として、C/Aコードのチップレ
ートに比例した周波数の信号S1を出力する。
【0069】この信号S1は、PRNコード発生回路28
に供給される。これによってPRNコード発生回路28
は、受信電波のドップラシフト量に応じたレートのPR
Nコードを発生する。従って、上述の分散スペクトラム
を正確に復元することができる。
【0070】また信号S1は、1/M分周回路21が出
力する信号S2(後述)とともに位相比較回路23に入
力される。
【0071】ところで、前述のループフィルタ51が出
力するドップラシフト量は、ドップラ補正算出回路54
にも供給される。ドップラ補正算出回路54は、ループ
フィルタ51が出力するドップラシフト量と、局部発振
信号SLとを比較して得られる微小時間差からドップラ
シフトの遅延量を算出し、位相比較回路23における位
相比較タイミングを補正する。
【0072】位相比較回路23が出力する、信号S1
信号S2との位相差に基づいた幅のパルス信号は、積分
回路24によって平均化され周波数補正値に比例した電
圧の制御信号VC0として出力される。
【0073】この制御信号VC0は、保持回路部30によ
って必要に応じて保持される。さて本実施の形態におい
て受信するGPS電波を送信しているGPS衛星は、極
軌道を周回しているために、GPS電波は常に良好に受
信できるとは限らない。
【0074】即ち、全てのGPS衛星が受信点から見た
仰角の小さい位置に存在する場合は、周囲の建造物等に
よって電波が遮られ、またトンネル内等ではGPS電波
を受信することはできない。
【0075】そこで本実施の形態にあっても、電波が受
信できなくなった場合には、保持回路部30によって電
波が良好に受信されていた時の制御信号VC0を保持する
ことで、安定した周波数の基準波を出力する。
【0076】この発振回路部40は、制御信号VC0に基
づいた周波数の発振信号Soを基準発振波として出力す
るとともに、この発振信号Soの一部(信号So')を周波
数補正値発生回路部20aが有する1/M分周回路21
に供給して1/M分周し、発振信号Soに比例した周波
数の信号S2を生成して位相比較回路23に供給する。
【0077】上述した構成によれば、受信したC/Aコ
ードのチップレートに比例した周波数の信号S1と発振
信号Soに比例した周波数の信号S2とは、位相比較回路
23によって位相が比較され、両者の位相がずれると制
御信号VC0によって発振信号Soの周波数が補正され
る。このため、C/Aコードのチップレートと発振信号
oの周波数とは常に比例する。
【0078】なお上述の実施の形態では、C/Aコード
のチップレートに基づいて発振信号Soの周波数を補正
する例を示したが、GPS電波にはPコードも含まれて
おり、このPコードのチップレートに基づいて、発振信
号Soの周波数を補正する構成であってもよい。図5
は、図3に示す基準発振器の変形例の構成を示すブロッ
ク図である。
【0079】図5において、周波数補正値発生回路部2
0bが有する55は、解読回路である。図5に示す構成
によれば、復調回路29が加算器27の出力信号からC
/AコードとPコードとを取り出す。
【0080】解読回路55はスクランブルがかけられて
いる(暗号化されている)C/Aコードを解読し、出力
として得られる信号S1を、1/M分周回路21が出力す
る信号S2とともに周期比較回路56に供給する。
【0081】即ち、例えばC/Aコードに含まれる時刻
情報を検出し、その情報送出間隔(図4参照)から30
秒の周期を抽出している。なお、これ以外の構成ならび
に動作については、本実施の形態において図3に示した
構成ならびに動作と同一であるので説明は省略する。
【0082】なお本実施の形態においては、GPS衛星
が送信する電波を受信して発振周波数を補正する構成を
示して説明したが、この他の人工衛星から送信される正
確なビットレートのデータ列であれば、これを受信して
基準発振周波数を補正することができる。
【0083】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、周波数補正値発生回路部が有する位相比較回路
(周期比較回路)と発振回路部が有する発振回路によっ
てPLL(Phase Locked Loop)を構成している。
【0084】しかしながら、このPLL部分にDDS
(Direct Digital Sysnthesizer:半導体メモリに記
憶されたPCM信号データを所定のアドレス毎に飛ばし
て読み出してアナログ変換する周波数シンセサイザ)を
適用し、プログラムカウンタのプリセット値をラッチ
(メモリ)に記憶することで周波数補正値を保持する構
成であってもよい。
【0085】さらに本発明は、上述の各実施の形態に示
したような携帯電話の他、タクシー無線等の移動体無線
通信や無線選択呼出受信機(ポケットベルやページャと
称されるもの)、あるいは無線遠隔操作用の送信機等に
も適用可能である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1によれば、受信手段は1つ以上の通信波の何れとも周
波数が異なる公共の標準周波数電波を受信し、周波数補
正値算出手段は標準周波数電波の周波数と発振手段が発
振する信号の周波数とを比較して周波数の補正量を算出
し、保持手段は標準周波数電波が受信できないときに周
波数補正量を保持し、発振手段は周波数補正量に基づい
て補正された周波数で発振する。
【0087】また請求項2によれば、受信手段は1つ以
上の通信波の何れとも周波数が異なり人工衛星が送信す
る衛星波を受信し、復調手段は受信した衛星波が有する
コードのチップレートを取り出し、周波数補正値算出手
段はチップレートと発振手段が発振する信号の周波数と
を比較して周波数の補正量を算出し、保持手段は衛星波
が受信できないときに周波数補正量を保持し、発振手段
は周波数補正量に基づいて補正された周波数で発振す
る。
【0088】また請求項3によれば、受信手段は1つ以
上の通信波の何れとも周波数が異なり人工衛星が送信す
る衛星波を受信し、読み取り手段は受信した衛星波が有
する情報信号を読み取るとともに情報信号の時間間隔を
計数し、周波数補正値算出手段は情報信号の時間間隔と
発振手段が発振する信号の周波数とを比較して周波数の
補正量を算出し、保持手段は衛星波が受信できないとき
に周波数補正量を保持し、発振手段は周波数補正量に基
づいて補正された周波数で発振する。
【0089】また請求項4によれば、受信した通信波を
局部発振波に基づいて周波数一定の中間周波信号に変換
する移動体通信装置において、基準発振器は、周波数が
局部発振波の整数分の一の基準発振波を出力する。
【0090】また請求項5によれば、周波数可変の搬送
波を生成する移動体通信装置において、基準発振器は、
周波数が搬送波の整数分の一の基準発振波を出力する。
【0091】また請求項6によれば、受信した通信波を
局部発振波に基づいて周波数一定の中間周波信号に変換
し、また周波数可変の搬送波を生成する移動体通信装置
において、基準発振器は、周波数が局部発振波および搬
送波の整数分の一の基準発振波を出力する。
【0092】従って、移動無線通信における基地局のサ
ービスエリアの制限を受けることなく、周囲温度変化の
影響あるいは経年変化の何れがあっても極めて安定した
周波数の発信出力が得られる基準発振器が実現可能であ
るという効果が得られる。
【0093】即ち、例えば基地局と移動局との間で通信
を行う場合、基地局が常に正確な周波数で通信波を送信
していれば、移動局は基地局が送信する通信波に基づい
て基準発振波(発振信号So)の周波数を補正し、狭帯域
通信を有効的に行うことができる。
【0094】ところが移動局相互間の通信では、移動局
は、基地局が送信する周波数が正確な通信波を受信しな
がら通信を行うことはない。従って、有効的に狭帯域通
信を行うことはできない。また、基地局と移動局との間
の通信が遮断され、通信が再開した直後や、他の基地局
と通信を開始した場合にも同様のことが言える。
【0095】これに対して本発明では、基地局と移動局
との間、あるいは移動局相互間の通信に際して、通信波
以外の周波数によって送信されている電波の周波数や符
号のタイミングに基づいて、基準発振波の周波数を補正
する。
【0096】従って、移動局は特定の基地局のサービス
エリアに縛られることなくもなくなり、例えば移動局相
互間の通信にあっても、正確な周波数の送受信が可能に
なり、狭帯域通信を有効的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる基準発振器
の構成を示すブロック図である。
【図2】JJY局の正常時の電波発射スケジュールを示
す1時間サイクルのタイムテーブルである。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる基準発振器
の構成を示すブロック図である。
【図4】GPS衛星が送信する電波に含まれているデー
タの構成を示すタイミングチャートである。
【図5】図3に示す基準発振器の変形例の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10、10a 受信回路部(受信手段) 20、20a 周波数補正値発生回路部(周波数補正値
算出手段) 29 復調回路(復調手段) 30 保持回路部(保持手段) 40 発振回路部(発振手段) 55 解読回路(読み取り手段) PS1、PS2 パルス信号 S0 発振信号 VC0 制御信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数帯域内の1つ以上の周波数
    の通信波を用いて基地局と移動局との間または移動局相
    互間で通信を行う移動体通信装置において前記通信波の
    周波数の基準となる基準発振波(So)を発振する基準発
    振器であって、 前記通信波の何れとも周波数が異なる公共の標準周波数
    電波を受信する受信手段(10)と、 前記受信した標準周波数電波の周波数(PS1)と比較対
    象の信号波の周波数(PS2)とを比較して周波数の補正
    量(VC0)を算出する周波数補正値算出手段(20)
    と、 前記標準周波数電波が受信できないときに前記周波数補
    正量を保持する保持手段(30)と、 前記周波数補正値算出手段が出力する周波数補正量ある
    いは保持された周波数補正量に基づいて補正された周波
    数で発振する発振手段(40)とを具備し、 前記発振手段が発振する信号を前記基準発振波として出
    力するとともに比較対象の信号波として前記周波数補正
    値算出手段に供給することを特徴とする基準発振器。
  2. 【請求項2】 所定の周波数帯域内の1つ以上の周波数
    の通信波を用いて基地局と移動局との間または移動局相
    互間で通信を行う移動体通信装置において前記通信波の
    周波数の基準となる基準発振波を発振する基準発振器で
    あって、 前記通信波の何れとも周波数が異なり人工衛星が送信す
    る衛星波を受信する受信手段(10a)と、 前記受信した衛星波が有するコードのチップレートを取
    り出す復調手段(29)と、 前記チップレートと比較対象の信号波の周波数とを比較
    して周波数の補正量を算出する周波数補正値算出手段
    (20a)と、 前記衛星波が受信できないときに前記周波数補正量を保
    持する保持手段と、 前記周波数補正値算出手段が出力する周波数補正量ある
    いは保持された周波数補正量に基づいて補正された周波
    数で発振する発振手段とを具備し、 前記発振手段が発振する信号を、前記基準発振波として
    出力するとともに比較対象の信号波として前記周波数補
    正値算出手段に供給することを特徴とする基準発振器。
  3. 【請求項3】 所定の周波数帯域内の1つ以上の周波数
    の通信波を用いて基地局と移動局との間または移動局相
    互間で通信を行う移動体通信装置において前記通信波の
    周波数の基準となる基準発振波を発振する基準発振器で
    あって、 前記通信波の何れとも周波数が異なり人工衛星が送信す
    る衛星波を受信する受信手段と、 前記受信した衛星波が有する情報信号を読み取るととも
    に情報信号の時間間隔を計数する読み取り手段(55)
    と、 前記時間間隔と比較対象の信号波の周波数とを比較して
    周波数の補正量を算出する周波数補正値算出手段と、 前記衛星波が受信できないときに前記周波数補正量を保
    持する保持手段と、 前記周波数補正値算出手段が出力する周波数補正量ある
    いは保持された周波数補正量に基づいて補正された周波
    数で発振する発振手段とを具備し、 前記発振手段が発振する信号を、前記基準発振波として
    出力するとともに比較対象の信号波として前記周波数補
    正値算出手段に供給することを特徴とする基準発振器。
  4. 【請求項4】 前記基地局または他の前記移動局が送信
    する前記通信波を受信する通信波受信手段(73)と、 受信した前記通信波を局部発振波に基づいて周波数一定
    の中間周波信号に変換する変換手段(74)と、 前記局部発振波を生成する周波数可変局部発振手段(7
    6)とを具備する移動体通信装置において周波数が前記
    局部発振波の整数分の一の前記基準発振波を出力するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    の基準発振器。
  5. 【請求項5】 前記基地局または他の前記移動局に対し
    て前記通信波を送信する通信波送信手段(83)と、 前記通信波の基本となる搬送波を生成する周波数可変搬
    送波発振手段(82)とを具備する移動体通信装置にお
    いて周波数が前記搬送波の整数分の一の基準発振波を出
    力することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れ
    かに記載の基準発振器。
  6. 【請求項6】 前記基地局または他の前記移動局が送信
    する前記通信波を受信する通信波受信手段と、 受信した前記通信波を局部発振波に基づいて周波数一定
    の中間周波信号に変換する変換手段と、 前記局部発振波を生成する周波数可変局部発振手段と、 前記基地局または他の移動体に対して前記通信波を送信
    する通信波送信手段と、 前記通信波の基本となる搬送波を生成する周波数可変搬
    送波発振手段とを具備する移動体通信装置において周波
    数が前記局部発振波および前記搬送波の整数分の一の基
    準発振波を出力することを特徴とする請求項1ないし請
    求項3の何れかに記載の基準発振器。
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