JP4492497B2 - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの燃料噴射制御装置に関し、詳細には、燃料蒸気等の燃料含有ガスを吸気通路に導入し、これを筒内に還元して燃焼により処理する燃料処理装置を備えたエンジンにおいて、燃料含有ガス中の燃料を考慮して燃料噴射量を設定するための技術に関する。
燃料処理装置を備えたエンジンに関し、燃料含有ガス中の燃料を考慮して燃料噴射量を設定する技術として、次のものが知られている。すなわち、燃料タンク内で発生した燃料蒸気を一時的にキャニスタに蓄え、所定の運転状態下でパージバルブを開弁させることで、キャニスタから脱離した燃料含有ガス(以下、特に「パージガス」という。)を吸気通路に導入し、パージガス中の燃料を筒内で燃焼させて処理する。パージバルブの開弁後、パージガスが筒内に吸入されるまでには遅れが存在することから、パージガスに関する燃料噴射量の補正において、この遅れを考慮することとし、基本噴射量に乗算されるパージガス分の補正係数に遅れ処理を施すものである(特許文献1)。
特開2002−276436号公報(段落番号0099)
しかしながら、この公知の技術には、次のような問題がある。筒内に吸入される空気の量(すなわち、シリンダ吸入空気量)の制御を、スロットル弁によらず、実質的に吸気弁の操作によることとするエンジン等、吸気弁のバルブタイミングが急速に変更されるエンジンが知られている(特開2001−050091号公報、段落番号0019参照)。このようなエンジンでは、バルブタイミングの変更に伴う吸気ポート付近での流量変動が先に生じ、これによる圧力変化が上流に波及して、マニホールド流入ポートにおけるパージガスの流量に変化をもたらすことになる。このため、遅れ処理を採用する上記の補正方法では、バルブタイミングの変更によるパージガスの流量変動を燃料噴射量の設定に正確に反映させることができず、特にバルブタイミングの変更直後における空燃比に、目標空燃比に対する大きな乖離を来すことである。
本発明は、吸気マニホールドにおけるガスの出入りの収支計算を採用し、バルブタイミングの急速な変更等により吸気ポート付近での流量変動がマニホールド流入ポートにおけるよりも先に生じる場合に、燃料含有ガス中の燃料を燃料噴射量の設定に正確に反映させ、目標空燃比を高い精度で達成することのできるエンジンの燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンの燃料噴射制御装置を提供する。本発明に係る装置は、吸気マニホールド又はこれよりも上流で吸気通路に流入する燃料含有ガスの量である燃料含有ガス流入量を検出するとともに、検出した燃料含有ガス流入量、及び吸気マニホールドから筒内に流入した燃料含有ガスの量であるシリンダ吸入燃料含有ガス量の収支計算により、吸気マニホールド内の燃料含有ガスの量であるマニホールド内燃料含有ガス量を算出する。算出したマニホールド内燃料含有ガス量の、吸気マニホールド内のガスの総量に対する比をマニホールド内ガス量比として算出し、算出したマニホールド内ガス量比に、筒内に流入したガスの総量であるシリンダ吸入総ガス量を乗算して、シリンダ吸入燃料含有ガス量を算出する。算出したシリンダ吸入燃料含有ガス量に基づいて燃料噴射量を補正して、エンジンに対する最終的な燃料噴射量を設定するものである。
本発明によれば、収支計算によりマニホールド内燃料含有ガス量を算出し、これと吸気マニホールド内のガスの総量との比であるマニホールド内ガス量比により、筒内における燃料含有ガスと全ガスとのガス量比を近似して、シリンダ吸入燃料含有ガス量を算出し、燃料噴射量の設定に反映させることとした。このため、バルブタイミングの急速な変更等により吸気ポート付近で先ず生じる燃料含有ガスの流量変動を燃料噴射量の設定に正確に反映させることができ、燃料含有ガス中の燃料を考慮した的確な燃料噴射量を設定し、目標空燃比を高い精度で達成することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン1の構成を示している。エンジン1は、可変動弁型の火花点火エンジンであり、後述する動弁装置17によりクランクシャフトに対する吸気カムシャフトの位相角を変更することができる。
吸気通路11において、導入部にエアクリーナ12が取り付けられ、その下流に電子制御型のスロットル弁13が設置されている。スロットル弁13の下流には、サージタンク14が設置され、サージタンク14から各シリンダに吸気マニホールドの分岐管15が伸び、本体のシリンダヘッドに接続して、吸気ポートが形成されている。サージタンク14及び分岐管15を含んで吸気マニホールドが構成される。各吸気ポートには、吸気弁16が設置されている。吸気弁16に対し、弁特性を可変とする動弁装置17が設けられており、動弁装置17により吸気弁16のバルブタイミング(開時期及び閉時期)が変更される。動弁装置17には、一般的な油圧シリンダによるものを採用するほか、電磁アクチュエータによるものを採用することができる。本実施形態では、説明の便宜上、吸気カムシャフトのみの位相角を変更する場合について説明するが、吸気及び排気の双方のカムシャフトに同様な動弁装置を設置し、双方の位相角を可変としてもよい。
エンジン1の本体において、シリンダブロックには、ピストン18が挿入されており、シリンダヘッドとピストン18とにより挟まれる空間が燃焼室となる。シリンダヘッドには、燃料噴射弁19が筒内に臨ませて設置されており、燃料噴射弁19によりエンジン1の運転状態に応じた量の燃料が筒内に直接噴射される。点火プラグ20(シリンダヘッドにおいて、略気筒中心線上に設置される。)による点火後、燃焼により生じた排ガスは、排気弁21の開駆動に伴い排気通路22に掃出される。排気通路22には、排気浄化用の三元触媒23が設置されている。
本実施形態では、特に、燃料タンク31内で発生した燃料蒸気を処理するための燃料処理装置が設けられている。この燃焼処理装置は、燃料蒸気を一時的にキャニスタ32に蓄え、エンジン1の所定の運転状態のもと、キャニスタ32内と吸気通路11とを連通させて、蓄えられている燃料を脱離させて吸気通路11に導入し、筒内で燃焼により処理するものである。キャニスタ32と燃料タンク31とは、燃料蒸気導入管33により接続されており、この導入管33を介して燃料タンク31からキャニスタ32に燃料蒸気が導入される。キャニスタ32には、活性炭により構成される燃料吸着剤34が納められており、この吸着剤34に燃料蒸気が吸着され、蓄えられる。キャニスタ32には、大気開放口32aが形成されるとともに、スロットル弁13の下流の吸気通路11(ここでは、サージタンク14)に対し、パージガス導入管35により接続されている。パージガス導入管35には、ソレノイドをアクチュエータとするパージ制御弁36が介装されており、この制御弁36により、キャニスタ32から吸気通路11に導入されるパージガスの流量が調整される。
スロットル弁13の開度、燃料噴射弁19の燃料噴射量、吸気カムシャフトの位相角、点火プラグ20の点火時期、及びパージ制御弁36の開度(ここでは、デューティ比)等は、エンジンコントロールユニット(以下「ECU」という。)41により制御される。ECU41には、スロットル弁13の上流における空気の流量を検出するエアフローメータ51からの信号が入力されるほか、クランク角センサ52からの単位クランク角POS及び基準クランク角REF毎の信号、排気の空燃比AFを検出する排気センサ53からの信号、エンジン1の冷却水温度を検出する温度センサ54からの信号等が入力される。ECU41は、入力した各信号に基づいて所定の演算を行い、燃料噴射弁19等のエンジン制御デバイスに制御信号を出力する。なお、ECU41は、クランク角センサ52からの信号POS,REFに基づいてクランク角CA及びエンジン回転数NEを算出する。
本実施形態において、ECU41は、エアフローメータ51からの信号をもとに、吸気マニホールドにおけるガスの出入りの収支計算を行い、吸気マニホールド内のガスの総量(すなわち、マニホールド内総ガス量)MAMANI及びパージガスの量(「マニホールド内燃料含有ガス量」に相当し、以下「マニホールド内パージガス量」という。)MPMANIを算出する。算出したMAMANI,MPMANIの比であるマニホールド内ガス量比MPMRTIO(=MPMANI/MAMANI)を算出し、算出したMPMRTIOにより筒内におけるパージガスと全ガスとのガス量比を近似して、シリンダ吸入パージガス量(「シリンダ吸入燃料含有ガス量」に相当する。)MPCYLを算出する。ECU41は、算出したMPCYLを燃料噴射量Tiの設定に反映させる。以下、本実施形態に係る燃料噴射制御について説明する。
図2は、ECU41のうち、燃料噴射制御部の全体的な構成をブロックにより示している。
燃料噴射制御部は、シリンダ吸入パージガス量算出部411、シリンダ吸入総ガス量算出部413及び噴射量補正部415を含んで構成される。シリンダ吸入総ガス量算出部413は、マニホールド内総ガス量MAMANI及びシリンダ吸入総ガス量MACYLを算出し、算出したMAMANI,MACYLをシリンダ吸入パージガス量算出部411に出力する。シリンダ吸入パージガス量算出部411は、入力したMAMANI,MACYLをもとに、マニホールド内ガス量比MPMRTIO及びシリンダ吸入パージガス量MPCYLを算出する。噴射量補正部415は、シリンダ吸入パージガス量MPCYL及びシリンダ吸入総ガス量MACYLをもとに、燃料噴射量に対するパージガス分の補正係数FHOSを算出し、算出したFHOSにより燃料噴射量(ここでは、基本噴射量TP)を補正して、最終的な燃料噴射量Tiを設定する。設定されたTiが燃料噴射弁19に出力され、所定の量の燃料が噴射される。
図3は、シリンダ吸入パージガス量算出部411の構成をブロック毎に示している。
マニホールド内パージガス量算出部411aでは、吸気通路11に流入したパージガスの量(「燃料含有ガス流入量」に相当し、以下「パージガス量」という。)PURGEQ(=PURGEQD)、及び前回の演算時に得られたシリンダ吸入パージガス量QCYLpzをもとに、下式(1)による収支計算を行い、マニホールド内パージガス量MPMANIを算出する。パージガス量PURGEQDは、パージ制御弁36を通過したパージガスの量PURGEQAに、遅れ補償(遅れ補償部411f)を施すことにより得られるものである。この遅れ補償は、脱離の進行に伴いパージガスの燃料濃度が低下することから、パージ制御弁36の位置と吸気ポートの位置とでこの濃度が常に一定ではないことを考慮し、パージ制御弁36を通過したパージガスが筒内に流入するまでの遅れを補償するためのものである。(1)式において、前回の演算時に得られたマニホールド内パージガス量をMPMANIzと、この演算の実行周期をΔtとする。なお、パージガス量PURGEQ(=PURGEQA)は、図7に示すパージガス量算出部417により流量として算出されるものである。パージガス量算出部417は、パージ制御弁36の開度Duty、及びエアフローメータ51の出力Qthに基づいてPURGEQを推定する。Dutyは、エンジン1の運転状態に対応させたものとして予め設定され、ECU41に記憶される。
MPMANI=MPMANIz+(PURGEQD−QCYLpz)×Δt ・・・(1)
除算部411bでは、マニホールド内パージガス量MPMANIを、シリンダ吸入総ガス量算出部413から入力したマニホールド内総ガス量MAMANIにより除算して、マニホールド内ガス量比MPMRTIOを算出する。
MPMRTIO=MPMANI/MAMANI ・・・(2)
乗算部411cでは、マニホールド内ガス量比MPMRTIOにシリンダ吸入総ガス量MACYLを乗算し、シリンダ吸入パージガス量MPCYLを算出する。すなわち、吸気マニホールド内と筒内とで、パージガスと全ガスとのガス量比が一致するものとして扱うのである。なお、後述する噴射量補正部415への出力を考慮し、MPCYLをQCYLpとは異なり、1シリンダ、かつ1サイクル当たりの量として算出する。このため、QCYLpの出力に際し、乗算部411dにおいて、係数設定部411eにより設定された単位換算係数Kにより単位を変換する。(4)式において、エンジン回転数をNEと、エンジン1の気筒数をNREF(ここでは、4)とする。
MPCYL=MPMRTIO×MACYL ・・・(3)
K=NE×NREF×60/1000 ・・・(4)
QCYLp=MPCYL×K ・・・(5)
図4は、シリンダ吸入総ガス量算出部413の構成をブロック毎に示している。
マニホールド内総ガス量算出部413aでは、マニホールド流入総ガス量QTRM、及び前回の演算時に得られたシリンダ吸入総ガス量QCYLzをもとに、下式(6)による収支計算を行い、マニホールド内総ガス量MAMANIを算出する。マニホールド流入総ガス量QTRMは、吸気マニホールドに流入した空気の量(エアフローメータ51の出力として与えられ、以下「マニホールド流入空気量」という。)Qthに、遅れ補償前のパージガス量PURGEQAを加算したものである。(6)式において、前回の演算時に得られたマニホールド内総ガス量をMAMANIzと、この演算の実行周期をΔtとする。
MAMANI=MAMANIz+(QTRM−QCYLz)×Δt ・・・(6)
QTRM=Qth+PURGEQA ・・・(7)
除算部413bでは、マニホールド内総ガス量MAMANI及びマニホールド容積VMANIをもとに、下式(8)により吸気マニホールド内のガスの密度DMANIを算出する。
DMANI=MAMANI/VMAVI ・・・(8)
乗算部413cでは、密度DMANIに、吸気弁閉時期におけるシリンダの容積VCYLを乗算し、シリンダ吸入総ガス量MACYLを算出する。すなわち、吸気マニホールド内と筒内とでガスの密度に実質的な差が生じない(温度及び圧力がほぼ一致する。)ものとして扱うのである。なお、噴射量補正部415への出力を考慮し、MACYLを、シリンダ吸入パージガス量MPCYLと同様に1シリンダ、かつ1サイクル当たりの量として算出する。このため、QCYLの出力に際し、乗算部413dにおいて、係数設定部413fにより設定された単位換算係数Kにより単位を変換する。
MACYL=DMANI×VCYL ・・・(9)
K=NE×NREF×60/1000 ・・・(10)
QCYL=MACYL×K ・・・(11)
吸気マニホールドの容積VMANI及びシリンダの容積VCYLは、マニホールド容積算出部413eにより算出される。本実施形態では、吸気マニホールドの容積VMANIとして、エンジン1に固有のものとして幾何学的に算出される幾何容積VMANI#に、シリンダの容積VCYLを加算した実効容積が採用される。VCYLは、吸気弁閉時期IVC毎に対応させてECU41に記憶されており、IVCによる検索により読み出される。IVCは、吸気カムシャフトの位相角θintに基づいて算出することができる。また、VMANI#は、スロットル弁13の回転軸の位置(吸気マニホールドの入口を定める。)から吸気ポートまでの容積として算出され、ECU41に予め記憶される。
VMANI=VMANI#+VCYL ・・・(12)
図5,6は、噴射量補正部415の構成をブロック毎に示している。
噴射量補正部415の全体的な構成を示す図5において、乗算部415aでは、1サイクル当たりのシリンダ吸入総ガス量MACYLに係数mKconstを乗算して、基本噴射量TPを算出する。mKconstは、エンジン1の負荷に対応する燃料噴射量の基本値を与えるものであり、エンジン1の運転領域毎に設定され、ECU41に予め記憶される。
TP=mKconst×MACYL ・・・(13)
乗算部415bでは、基本噴射量TPに、1からパージガス分の補正係数FHOSを減算した差(減算部415c)を乗算し、最終的な燃料噴射量Tiを算出する。このFHOSによる補正以外に、始動後の時間及び加速等の特定の運転状態に関する補正、ならびに空燃比フィードバックによる補正等が行われるが、ここでは、これらの補正に関する説明を省略する。FHOSは、後述する補正係数算出部(図6)により算出される。
Ti=Tp×(1−FHOS) ・・・(14)
図6において、実パージ率算出部415dでは、シリンダ吸入総ガス量MACYL及びシリンダ吸入パージガス量MPCYLをもとに、下式(15)により実際のパージ率RPURGEを算出する。
RPURGE=MPCYL/(MACYL−MPCYL) ・・・(15)
乗算部415eでは、実パージ率RPURGEに、燃料濃度算出部415fにより算出されるパージガスの燃料濃度Dpgを乗算する。
FHOS=RPURGE×Dpg ・・・(16)
燃料濃度算出部415fでは、下式(17)により燃料濃度Dpgを算出する。(17)式において、キャニスタ32の吸着剤34に吸着されている燃料の量をYと、脱離係数をAと、脱離指数をn(T)と、吸着剤34の活性炭温度をTとする。(17)式は、吸着脱離現象を説明するフロイントリッヒ(Freundlich)の式をキャニスタにおける脱離現象に適用したものである。なお、Tの検出のため、キャニスタ32に温度センサが設置される。
Dpg=(Y/A)^n(T) ・・・(17)
吸着燃料量Yは、Yの前回値Yzから前回の演算時からの脱離量を減算することにより得られる。(18)式において、Dpgの前回値をDpgzと、この演算の実行周期をΔtとする。constは、定数である。また、パージガス量PURGEQには、パージガス量算出部417(図7)により算出されたPURGEQAが採用される。(18)式は、脱離量がパージガス量に略比例する特性によるものである。なお、Yの初期値(=Yr)は、次の校正処理により得られる。
Y=Yz−const×Dpgz×PURGEQ×Δt ・・・(18)
燃料濃度算出部415fは、校正処理により吸着燃料量Yの初期値(以下、この初期値を、特にYrとする。)を算出する。
校正処理は、排気センサ53の出力AFにより、通常の方法に従い算出される空燃比フィードバック補正係数αに基づいて行われる。燃料濃度算出部415fは、αの値の変動が実質的にパージガスの導入のみによるものとみなされる運転状態にある否かを判定し、そのような運転状態のもと、下式(19)により校正濃度Dpgcを算出する。(19)式において、全空燃比偏差をDLT(=α×FHOS−1)と、目標パージ率をtargRPと、重力加速度をgravとする。また、K1は、燃料の性質により定められる係数であり、K2は、空気の性質により定められる係数である。燃料濃度算出部415fは、校正処理を行う運転状態として、次の条件にあるか否かを判定する。すなわち、a)定常状態にあること(たとえば、排気還流量が一定であり、かつブローバイガスの還元がなく、負荷及び回転速度が一定の状態にあること。)、b)パージガス量が所定の量以上確保されること、及びc)パージガスの燃料濃度が所定の値以上の値として得られることである。この条件にあるときに、校正処理が実行される。また、最初の校正時では、FHOSに1を代入するとともに、パージ制御弁36をαによる空燃比フィードバック制御が追従し得る速度で動作させることで、空燃比のずれを最小限に抑制する。
Dpgc=K1×(1−DLT+K2×targRP)×Qth×grav ・・・(19)
燃料濃度算出部415fは、算出したDpgcをもとに、下式(20)により初期値Yrを算出する。なお、(20)式は、フロイントリッヒの式をキャニスタモデルに適用した先の(17)式を、吸着燃料量Y(=Yr)について解いたものである。(20)式において、脱離係数を、特にBとする。
Yr=B×Dpgc^(1/n(T)) ・・・(20)
なお、燃料濃度Dpgは、計算により推定するほか、濃度センサにより直接的に検出してもよい。
本実施形態に関し、パージガス量算出部417及び遅れ補償部411fが「燃料含有ガス流入量検出手段」を、マニホールド内パージガス量算出部411aが「マニホールド内燃料含有ガス量算出手段」を、除算部411bが「ガス量比算出手段」を、乗算部411cが「シリンダ吸入燃料含有ガス量算出手段」を、噴射量補正部415が「燃料噴射量設定手段」を、エアフローメータ51が「マニホールド流入空気量検出手段」を、マニホールド内総ガス量算出部413aが「マニホールド内総ガス量算出手段」を、除算部413b及び乗算部413cが「シリンダ吸入総ガス量算出手段」を構成する。また、噴射量補正部415のうち、燃料濃度算出部415fが「濃度検出手段」を、実パージ率算出部415d及び乗算部415eが「補正係数算出手段」を、乗算部415b及び減算部415cが「燃料噴射量補正手段」を構成する。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
図7は、本実施形態に係る燃料噴射制御による場合のシリンダ吸入総ガス量MACYL及びシリンダ吸入パージガス量MPCYL等の変化を示すタイムチャートであり、時刻t1に吸気カムシャフトの位相角θintを所定のクランク角だけ進角させた後のものを示している。θintの進角の前後で、エンジン回転数NEを一定とする。θintの進角に伴い、吸気弁16のバルブタイミングが変更され、吸気ポート付近でガスの流量に変動が生じる。この流量変動による圧力変化が上流に波及することで、サージタンク14内の圧力(=BOOST)、及び吸気マニホールドに流入する空気の量(=Qth)に変動が生じることになる。ここで、バルブタイミングを変更する場合は、吸気通路11における流量変動がスロットル弁13の位置よりも吸気ポートの位置で先に生じることから、パージガス量PURGE(=PURGEQA)の変化に対する遅れ補償を採用した補正方法(この方法により算出されるMPCYLを点線Bで示す。)では、シリンダ吸入パージガス量MPCYLの変化を正確に把握することができず、算出したMPCYLにおいて、実際の量に対する不足が生じる。図7において、この不足分を斜線で示す。
本実施形態では、マニホールド内パージガス量MPMANIの算出に(1)式の収支計算を採用するとともに、吸気マニホールド内と筒内とでパージガス及び全ガスのガス量比が一致するものとして扱うこととした。このため、制御構成の複雑化を抑えつつ、バルブタイミングの変更に対し、特に変更直後におけるシリンダ吸入パージガス量MPCYLの変化を正確に捉え、燃料噴射量Tiを的確に補正して、目標空燃比を高い精度で達成することができる。
また、マニホールド内総ガス量MAMANIの算出に(6)式の収支計算を採用したことで、シリンダ吸入空気量の制御を吸気弁16の操作により行う場合に、MAMANIを正確に算出し、延いてはシリンダ吸入総ガス量QCYLを正確に算出することができる。
更に、シリンダ吸入総ガス量QCYLの算出において、吸気マニホールドの容積VMANIとして吸気マニホールドの幾何容積VMANI#にシリンダの容積VCYLを加算した実効容積(=VMANI#+VCYL)を採用したことで、QCYLの算出精度を向上させることができる。
本発明に係る、収支計算の採用による燃料含有ガス量(たとえば、シリンダ吸入パージガス量)の評価方法は、シリンダ吸入空気量の検出に適用することもできる。本発明に係るエンジンのシリンダ吸入空気量検出装置は、次のようであり、その機能をエンジンコントロールユニットに組み込むことができる。
すなわち、吸気マニホールド又はこれよりも上流で吸気通路に流入する燃料含有ガス(たとえば、パージガス)の量である燃料含有ガス流入量を検出するとともに、吸気マニホールドに流入する空気の量であるマニホールド流入空気量を検出し、検出した燃料含有ガス流入量、及び吸気マニホールドから筒内に流入した燃料含有ガスの量であるシリンダ吸入燃料含有ガス量の収支計算により、吸気マニホールド内の燃料含有ガスの量であるマニホールド内燃料含有ガス量を算出する。検出したマニホールド流入空気量に燃料含有ガス流入量を加算して、マニホールド流入総ガス量を算出し、このマニホールド流入総ガス量、及び筒内に流入したガスの総量であるシリンダ吸入総ガス量の収支計算により、吸気マニホールド内のガスの総量であるマニホールド内総ガス量を算出する。算出したマニホールド内燃料含有ガス量のマニホールド内総ガス量に対する比をマニホールド内ガス量比Aとして算出し、マニホールド内総ガス量、吸気マニホールドの容積、及び吸気弁閉時期におけるシリンダの容積に基づいてシリンダ吸入総ガス量Bを算出する。算出したマニホールド内ガス量比A及びシリンダ吸入総ガス量Bをもとに、たとえば、下式(21)により筒内に流入した空気の量であるシリンダ吸入空気量Cを算出するものである。検出したシリンダ吸入空気量は、エンジン制御(たとえば、燃料噴射制御)の基礎パラメータとして採用することができる。
C=(1−A)×B ・・・(21)
以上では、「燃料含有ガス」として燃料タンク内で発生した燃料蒸気を採用した場合について説明したが、これに限らず、ピストンリングとシリンダとの隙間からクランクケース内に漏れ出た、いわゆるブローバイガスを採用することもできる。
また、本発明に係る燃料噴射制御装置及びシリンダ吸入空気量検出装置は、燃料噴射弁が吸気ポートに指向させて設置され、筒内吸入前の空気に対して燃料が添加されるエンジンに適用することもできる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの構成 同上実施形態に係る燃料噴射制御装置の構成 シリンダ吸入パージガス量算出部の構成 シリンダ吸入総ガス量算出部の構成 噴射量補正部の構成 補正係数算出部の構成 パージガス量算出部の構成 バルブタイミングの変更に伴う吸気通路内の状態変化
符号の説明
1…エンジン、11…吸気通路、13…スロットル弁、14…サージタンク、15…吸気マニホールドの分岐管、16…吸気弁、17…可変動弁装置、19…燃料噴射弁、20…点火プラグ、31…燃料タンク、32…キャニスタ、33…燃料蒸気導入管、34…燃料吸着剤、35…パージガス導入管、36…パージ制御弁、41…エンジンコントロールユニット、51…エアフローメータ、52…クランク角センサ、53…排気センサ、54…冷却水温度センサ。

Claims (7)

  1. 吸気マニホールド又はこれよりも上流で吸気通路に流入する燃料含有ガスの量である燃料含有ガス流入量を検出する燃料含有ガス流入量検出手段と、
    検出された燃料含有ガス流入量、及び吸気マニホールドから筒内に流入した燃料含有ガスの量であるシリンダ吸入燃料含有ガス量の収支計算により、吸気マニホールド内の燃料含有ガスの量であるマニホールド内燃料含有ガス量を算出するマニホールド内燃料含有ガス量算出手段と、
    算出されたマニホールド内燃料含有ガス量の、吸気マニホールド内のガスの総量に対する比をマニホールド内ガス量比として算出するガス量比算出手段と、
    算出されたマニホールド内ガス量比に、筒内に流入したガスの総量であるシリンダ吸入総ガス量を乗算して、シリンダ吸入燃料含有ガス量を算出するシリンダ吸入燃料含有ガス量算出手段と、
    算出されたシリンダ吸入燃料含有ガス量に基づいて燃料噴射量を補正して、エンジンに対する最終的な燃料噴射量を設定する燃料噴射量設定手段と、を含んで構成されるエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 吸気マニホールドに流入する空気の量であるマニホールド流入空気量を検出するマニホールド流入空気量検出手段と、
    検出されたマニホールド流入空気量に前記燃料含有ガス流入量を加算して、マニホールド流入総ガス量を算出するとともに、このマニホールド流入総ガス量、及びシリンダ吸入総ガス量の収支計算により、前記吸気マニホールド内のガスの総量であるマニホールド内総ガス量を算出するマニホールド内総ガス量算出手段と、
    算出されたマニホールド内総ガス量、吸気マニホールドの容積、及び吸気弁閉時期におけるシリンダの容積に基づいてシリンダ吸入総ガス量を算出するシリンダ吸入総ガス量算出手段と、を更に含んで構成される請求項1に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 前記吸気マニホールドの容積は、エンジンに固有のものとして幾何学的に算出される幾何容積に、吸気弁閉時期における前記シリンダの容積を加算した実効容積である請求項2に記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 前記燃料噴射量設定手段は、
    前記燃料含有ガスの濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記シリンダ吸入燃料含有ガス量、前記シリンダ吸入総ガス量、及び検出された濃度をもとに、燃料噴射量の補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    算出された補正係数により燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段と、を含んで構成される請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 前記燃料含有ガスは、筒内で燃焼により処理される燃料蒸気又はブローバイガスである請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  6. 少なくとも吸気弁閉時期が可変に構成されたエンジンに設けられる請求項1〜5のいずれかに記載のエンジンの燃料噴射制御装置。
  7. 吸気マニホールド又はこれよりも上流で吸気通路に流入する燃料含有ガスの量である燃料含有ガス流入量を検出する燃料含有ガス流入量検出手段と、
    吸気マニホールドに流入する空気の量であるマニホールド流入空気量を検出するマニホールド流入空気量検出手段と、
    検出された燃料含有ガス流入量、及び吸気マニホールドから筒内に流入した燃料含有ガスの量であるシリンダ吸入燃料含有ガス量の収支計算により、吸気マニホールド内の燃料含有ガスの量であるマニホールド内燃料含有ガス量を算出するマニホールド内燃料含有ガス量算出手段と、
    検出されたマニホールド流入空気量に前記燃料含有ガス流入量を加算して、マニホールド流入総ガス量を算出するとともに、このマニホールド流入総ガス量、及び筒内に流入したガスの総量であるシリンダ吸入総ガス量の収支計算により、吸気マニホールド内のガスの総量であるマニホールド内総ガス量を算出するマニホールド内総ガス量算出手段と、
    算出されたマニホールド内燃料含有ガス量の、算出されたマニホールド内総ガス量に対する比をマニホールド内ガス量比として算出するガス量比算出手段と、
    前記マニホールド内総ガス量、吸気マニホールドの容積、及び吸気弁閉時期におけるシリンダの容積に基づいてシリンダ吸入総ガス量を算出するシリンダ吸入総ガス量算出手段と、
    算出されたマニホールド内ガス量比及びシリンダ吸入総ガス量をもとに、筒内に流入した空気の量であるシリンダ吸入空気量を算出するシリンダ吸入空気量算出手段と、を含んで構成されるエンジンのシリンダ吸入空気量検出装置。
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