JP4491675B2 - エレクトロハイドロダイナミック噴霧手段 - Google Patents

エレクトロハイドロダイナミック噴霧手段 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレクトロハイドロダイナミック噴霧(以下、PEHDと呼ぶ)手段に関する。
【0002】
PEHDは、ミリメータ、ミクロンまたはサブミクロンの大きさの帯電した液滴を噴霧する手段である。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
PEHDの場合、本質的に、液体に電界を印加して、印加電圧と同一極性の電荷を上記液体の表面に誘導する。電荷は、電界によって加速されて、液滴を円錐形に変形する。上記円錐形の頂点には、ミリメータ、ミクロンまたはサブミクロンの大きさの液滴に細分化された霧状の液体ジェットが形成される。
【0004】
各種の液体細分化方式が、達成され、先行技術に記載されている(特に、Cloupeauら、1989,J.Electrostatics,p135−159参照)。特に、ミリメータサイズの液滴を形成する点滴形態および粒径の分布が双峰状になる安定なコーン・ジェット形態を挙げることができる。
【0005】
室温において0.055N/m以下の表面張力を有する液体(例えば、エタノール、アセトン、エチレングリコール)の場合、安定なコーン・ジェット形態(粒径の分布が双峰状になることを保証する方式)のPEHDを得ることが可能なよう、先行技術には、各種の手段が記載されている。しかしながら、表面張力の大きい液体(例えば、水、界面活性剤を添加した液体または基本的に界面活性作用を示す液体)の場合、コーン・ジェット形態のPEHDを安定して生じさせることは難しい。
【0006】
即ち、上記液体の高い表面張力のために、PEHDを実現させるには、液体に強い電位の印加を必要とし、このため、液体を囲むガス中に強い電界が形成され、従って、ガス内にイオン化現象が起きる。大気圧の空気中において、イオン化現象による放電は、概ね、パルスとして持続され、ジェット・グロー形態に有利なようにコーン・ジェット細分化形態の確立を阻止する。
【0007】
例えば、 EP 0,258,016は、非常に薄い表面コーティングを行うことに適用された電気噴霧システムが記載されている。このシステムは、大気圧下において、表面張力が0.065N/m以下の流体を噴霧する、好ましくは、0.050N/m以下の流体を噴霧する能力があるが、これはコロナ現象が避けられた場合についてである(流体の細分化のジェット形態)。放電がある場合には、 EP 0,258,016は、その装置は空気と異なるガス中に、あるいは、大気圧と異なる空気中におかなければならないことを示している。それで、 EP 0,258,016の記載は、当業者が噴霧の不確実さに関係のある放電現象を避けるようにすること導く。
先行技術において、液体を囲むガス内のパルス放電の形成を防止することによってこの種の液体のPEHDを安定化するための各種解決法が提案されている。2つのタイプの取り組みが確認されている。即ち、第1タイプの解決法の場合、ガス圧力の増加によっておよび/または空気とは異なるガス(例えば、CO2またはSF6)の使用によって液体を囲むガスの絶縁耐力を増加する。第2タイプの解決法の場合、液体コーンおよびジェットの近傍に設置した補足電極を利用して液体近傍のガス内の半径方向の電界を減少する。しかしながら、これら2つのタイプの解決法の何れも、工業的には満足できない。即ち、第1タイプは、雰囲気の制御手段を必要とし、第2のタイプは、補助的な高圧電源を必要とする。
【0008】
従って、本出願人の知見によれば、先行技術に記載の装置は、何れも、表面張力の大きい液体(例えば、水)について、大気圧下の空気中において補足電極の使用をせずかつパルス放電状態(pulsed discharge regime)を生ずることなくPEHDを実現できない。
【0009】
本出願は、上記問題を解決する新規の手段に関し、先行技術の手段の欠点を排除することを意図する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明者は、第1に、室温で測定して0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体について、パルス放電状態のないPEHDを大気圧下の空気中に直接に確立できるということを確認した。本発明者は、特に、ある種の機能パラメータに対応するPEHD装置によって、更に本質的には、帯電された液体の排出点におけるあらかじめ定めた外径の範囲において外径および内径の寸法が適切な関係を有する少なくとも1つの液体分配ダクトを含むPEHD装置によって、すべてのPEHDを達成できることを確認した(実施形態および図2の計算図表参照)。この関係は、所定の限界値以上の(外径寸法)/(内径寸法)比に対応する。
【0011】
即ち、本発明者は、ガス中の放電状態(連続放電状態−安定なグローまたはパルス放電状態)は、ガス中の電界の分散に直接に関連するということを確認した。更に、本発明者は、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体について、大気圧空気中に所望のPEHDを実現するには、ガス中の電界の分散(即ち、ガス中の電界の変化)を制御するため、下記:即ち、
−液体の形状、即ち、液体コーンおよびジェットの大きさ(ジオメトリ)、および、
−液体中の電位降下、即ち、液体表面の電位
を制御できるダクトの外径および内径を選択することが必要であることを確認した。
【0012】
即ち、本出願は、第1に、エレクトロハイドロダイナミック噴霧装置であって、帯電した液体を噴霧するための排出ダクトを含み、上記ダクトが、少なくともその出口において、上記装置によってパルス放電状態を生ずることなく0.055N/mよりも大きい表面張力を有する液体を大気圧下で空気中に噴霧できるような外径および内径を有することを特徴とする噴霧装置に関する。特に、本発明に係る装置は、室温で測定して0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体を、パルス放電状態を生ずることなく、大気圧下の空気中に噴霧できる。このようなパルス放電状態の存否を検知する手段は、高速オシロスコープによる一時的な電流変化の測定手段を含む。
【0013】
本発明の装置は、連続的な放電状態、例えばコロナタイプ放電状態(すなわちグロー状態あるいは、 Hermstein 状態)を生成することによって、表面張力が0.055N/m以上、特に、0.065N/m以上の流体を大気圧下の空気中に噴霧する能力がある。
本発明の装置は、連続的放電状態、例えばコロナ放電(またはグロー状態または Hermstein 状態)で、表面張力が0.055N/m以上、特に、0.065N/m以上の流体を大気圧下の空気中に噴霧するのに適した内径および外径を少なくとも出口部で有するダクト1よりなる手段を備えている。
当業者にとって、放電状態の連続的特性を制御するため各種の手段が公知である。特に、高速オシロスコープによる電流測定、形成された液体コーンの安定性の 目視による監視および/または液滴寸法の分布の双峰特性を検証できる粒径測定を挙げることができる。このような双峰分布は、特に、平均寸法のより大きい液滴の過半数(例えば、噴霧液体容積の90%)の第1母集団と、平均寸法のより小さい液滴の少数(例えば、噴霧液体容積の10%)の第2母集団とに対応する。
本出願において、エレクトロハイドロダイナミック噴霧装置とは、帯電した液体の分散体(ミストすなわち霧)を形成できる装置、即ち、帯電された液滴を細分化してあるいは粉砕して液体の分散体を形成できる装置を意味する。従って、この種の装置は、液体供給・分散手段と、上記液体の表面を電気的に帯電(bias)する手段とを含む。液体分散手段は、ダクトまたはキャピラリから構成され、帯電した液体は、ダクトまたはキャピラリの出口において、頂点からジェットを放出する円錐形メニスカスを形成し、次いで、帯電された液滴の分散体を形成する。
【0014】
本出願において、表面張力とは、大気温度および大気圧において空気中で測定した表面張力を意味する。
【0015】
0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体のPEHDを、パルス放電状態を生ずることなく、実現できるよう構成された本発明に係る装置は、上記装置を修正することなく、0.055N/m以下の表面張力を有する液体のPEHDを実現できるという利点を有する。
【0016】
本発明の好ましい実施例にもとづき、上記手段のダクトの外径および内径は、同一単位で表現して下記関係:即ち、約1.445より大きい、好ましくは、約1.5697よりも大きい、更に好ましくは、約1.6よりも大きい、なお更に好ましくは、約1.8よりも大きい(外径寸法/内径寸法)比に対応する寸法を有する。
【0017】
上記比(外径寸法/内径寸法)について適切な数値の上限は、各種の技術的制約によって決定される。特に、極めて小さい内径の加工に関する技術的制約またはより小さい内径に起因し且つより高圧の液圧系の補償を必要とする電荷ロスに関する技術的制約を挙げ得る。
【0018】
比(外径寸法/内径寸法)について適切な数値の下限は、実験的測定(外径および内径の数値範囲に依存する安定なPEHDの実現の観察)から得られる。このような測定の例を後に述べる実施形態に示した。下限値は、もちろん、適用された実験条件に依存する。適切な装置の例およびその使用例は、図1を参照する実施形態に記載されている。しかしながら、当業者にとって、多様な設計変更が可能であることは自明である。従って、当業者は、もちろん、上記ダクトまたはキャピラリの支持部材の材料および/または支持部材の配置が、形成された電界に影響を与え得る限り、上記材料および/または配置を考慮できる。即ち、特に、この種の導電材料製支持部材を設けるか否かの選択は、上記ダクトまたはキャピラリの軸線に対して垂直に上記支持部材を配置した場合、比(外径寸法/内径寸法)における実験的に測定した適切な数値の下限に実質的に影響を与えることは、当業者にとって自明である。
【0019】
かくして、1.5697の上記下限値は、このような支持部材の存在下で実施した実験的測定から得られ、他方、1.445の上記下限値は、同等であるがこのような支持部材のない条件において実施した実験的測定から得られた。
【0020】
実施した測定によって、得られた下限値は、更に、ダクトまたはキャピラリの上記出口の断面形状に依存するということが強調される。従って、1.445の上記下限値は、上記ダクトまたはキャピラリが、少なくとも上記出口において、軸線に対して垂直な断面(垂直面)を有する場合に得られる。上記ダクトまたはキャピラリの軸線に直角な断面は、上記出口のレベルにおいて、リング形状を有する。出口の断面が上記ダクトまたはキャピラリの軸線に直角でない場合は、得られる下限値は、実質的に異なることになる。ダクトまたはキャピラリの外面が、内面よりも長い場合(非垂直面、即ち、斜切タイプの形状)、下限値は、明らかに大きくない(上記条件において、ダクトまたはキャピラリの縁に垂直な出口断面によって得られた1.445の数値に比して、1.38の数値が得られた)。逆に、外面が、少なくとも上記出口において、内面よりも短い場合(斜切タイプの形状)は、下限値はより大きくなる(上記条件において、正確に環状形状の断面によって得られた1.445の数値に比して、1.8の数値が得られた)。従って、当業者は、ダクトまたはキャピラリの上記出口の断面に特殊な形状を加工することを選択できる。
【0021】
上記外径について適切な寸法は、特に、(液体の導電率の関数である)液体の電気的緩和定数τpに依存する。上記寸法が、上記液体が高粘度を有する場合は、下式(式中、Dmaxは、限界値(単位:m)を表し、τqは、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)を表す):即ち、
log10(Dmax)=0.37793×log10(τq)+0.34674
あるいは、上記液体が低粘度を有する場合は、下式(式中、Dmaxおよびτqは、上記意味を有する):即ち、
log10(Dmax)=0.37747×log10(τq)+0.43141
に対応する限界値Dmaxよりも小さければ有利である。
【0022】
語句低いおよび高い粘度は、当業者に周知の概念にもとづき解釈される。典型的には、低い粘度とは、約1mPaの粘度を意味し、他方、高い粘度とは、ほぼ2桁大きい粘度(即ち、おおよそ約100mPa)を意味する。上記外径の寸法が、上記限界値Dmaxの1/2よりも小さければ好ましい。上記外径および内径が、上記関係に対応する比の寸法(約1.445以上、好ましくは、約1.5697以上、更に好ましくは、約1.65以上、なお更に好ましくは、約1.8以上)を有する場合、上記外径の寸法が、上記限界値Dmaxの1/3よりも小さければ好ましい。
【0023】
本発明の実施形態の場合、上記装置は、少なくとも出口において本質的にキャピラリ(例えば、注射針)から構成された少なくとも1つのダクトを含む。上記装置が、複数のこの種のダクトまたはキャピラリを有していれば好ましい。
【0024】
他の好ましい本発明の装置は、安定な液体細分化形態で、特に、安定なコーン・ジェット・グロー細分化形態(即ち、連続的放電に重ね合わされたコーン・ジェット形態)で、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体を空気中に大気圧で噴霧できる。当業者は、公知の手段によって、コーン・ジェット・グロー形態、即ち、連続的放電状態およびコーン・ジェット噴霧形態が重ね合わされることを検証できる。特に、電流が直流であり(パルスなし)且つ理論的なコーン・ジェット電流よりも優れていることを検証できる高速オシロスコープによる電気的測定を挙げることができる。
【0025】
本出願において、安定とは、永続的現象(0.9以上、好ましくは、0.95以上、更に好ましくは、1に等しい時間的実現確率)を意味する。
【0026】
本発明の装置は、更に、上記ダクトの上流においてまたは上記ダクトの通過時に上記液体を帯電できる手段、特に、上記ダクトの上流においてまたは上記ダクトの通過時に上記液体に電圧を印加して上記液体を帯電できる手段を含む。
【0027】
安定なPEHDを達成できるすべての電圧が、適切である。その選択は、所望の帯電に依存する。上記電圧が、直流電圧であれば有利である。かくして、本発明に係る装置は、常に印加直流電圧と同符号の電荷を有する液滴の分散体を形成する。この電圧は、意図する用途にもとづき、正でも負でもよい。本発明の有利な実施形態の場合、上記電圧は、直流電圧、好ましくは、正の直流電圧(例えば、約+30kVよりも小さい正の直流電圧)である。当業者は、本発明に係る装置に使用する液体の固有の特性、特に、導電率、粘度、比重、表面張力などの特性に依存して且つ装置固有の特性、特に、ダクトの上記出口から最も近いアース点までの距離に依存して適切な電圧を選択できる。
【0028】
上記液体にこのような電圧を印加できる上記手段は、有利な態様で、本質的に、一方では、アースに接続でき、他方では、上記ダクトの上流でまたは上記ダクト内部の通過時に直接的にまたは上記ダクトの上流でまたは上記ダクト内部の通過時に上記液体と接触する導電性材料を介して間接的に上記液体に接続できる少なくとも1つの高電圧発生器から構成されている。実際、上記ダクトは、内面にまたは内部厚さにわたって導電性材料を含むことができおよび/または本質的にこの種の材料から構成できる。
【0029】
上記電圧の印加に起因する上記液体中の電流を制限するため、本発明に係る装置は、更に、安全のため、帯電、噴霧された液体中の電流を制限できる保護抵抗器、特に、極めて大きい電流の通過時に上記液体の放電電流を制限できる保護抵抗器を含むことができる。この種の抵抗器は、有利には、高電圧発生器と上記液体に対する接続点との間に設置できる。
【0030】
本発明のさらに他の装置は、更に、噴霧後に上記液体を除電できる手段、即ち、アース表面に対する接触により、生成した液滴を放電できる手段を含む。この特殊な実施形態の有利な構成にもとづき、噴霧後に上記液体を除電できる上記手段は、有利には、PEHDの実現前にアークを通過させ得る最小間隔よりも大きい距離D(以下、電極間距離と呼ぶ)に設置されている。しかしながら、この種の手段は、任意である。逆極性成分と相互作用する極性を有する液滴の分散体を形成するために上記装置を使用する場合、上記手段は適用されない。
【0031】
本発明の他の好ましい実施形態にもとづき、上記装置は、更に、上記液体の噴霧中に、帯電した上記液体を囲うガス中の放電電流を集電できる手段、例えば、特に、帯電した液体を通過させ得るとともに上記放電電流を集電できる形状および寸法の開口を有する導電性材料を有する手段含む。この種の手段は、逆極性成分と相互作用する極性を有する液滴の分散体を形成するために上記装置を使用する場合に、適切である。上記手段は、更に、形成ゾーンの液体表面の電界が、環状電荷+および−の密度とは無関係であることを確実にするために適切である(凝集現象、電荷修正および中和現象)。
【0032】
上記手段は、上記液滴の分散体と同一の極性を有し、液滴の分散体・成分間の所望の相互作用を妨害し、本発明に係る装置の有効性を減少することになるガスイオンを除去できる。従って、本発明に係る装置は、大きい作動範囲において、典型的には、おおよそ数mVの電圧範囲において放電状態を制御できる。
【0033】
放電電流を集電するこの種の手段は、特に、この種の放電電流によって形成されたガスイオンを捕集でき、しかも、形成された液滴を捕集することはない。特に適切なこの種の手段は、ダクトの上記出口から距離dのところに設置され、形成された液滴を通過させ得るとともに、放電によって形成されたガスイオンを捕集できる開口を有する対向電極またはアースされた導電性材料から構成されている。上記距離dは、特に、液滴が捕集されず且つ上記放電電流が有効に集電される状態が達成されるまで形成された液体分散体の軸線に沿って上記手段を変位することによって、試行錯誤をして想定できる。この種の手段は、特に、リング形状を有することができる。
【0034】
本発明に係る装置は、更に、上記ダクトに液体を供給できる手段を含む。上記ダクトには、特に、1つまたは複数のポンプによってまたは流量制御に適切な液高さを有するタンクによって液体を供給できる。
【0035】
本発明の他の好ましい実施形態にもとづき、上記装置は、更に、上限が下限の約10倍である範囲に含まれる数値の平均流量(単位:m3・s-1)の作動流体を上記ダクトの入口または内部に供給できる手段を含み、上記範囲は、好ましくは主として、下式(式中、Aは、0および1とは異なり、約0.1〜10の範囲の、好ましくは、約0.5に等しい定数であり、rは、所望の液滴の半径(単位:m)であり、τqは、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)を表す)
A[(4/3)πr3]/τq
に対応できる数値を含む。
【0036】
表面張力が0.055N/m以下である、即ち、放電問題のない液体について、[(4/3)πr3]/τq(式中、rは、所望の液滴の半径(単位:m)であり、τqは、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)を表す)に等しい平均流量を選択することによってコーン・ジェット形態を実現できることは、当業者にとって周知である。ここで付言するが、τq=[εoεr]/λ=[8,92・10-12εr]/λである。ここで、λは、液体の導電率(単位:s/m)であり、εoは、真空誘電率であり、εrは、材料の誘電率である(εr=材料の絶対誘電率と真空誘電率との比)。
【0037】
0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体について、本発明者は、上記の如く室温において0.055N/m以下の表面張力を有する液体について適切な平均流量は、液滴の分散体を不安定化するパルス放電状態を避けるため、0および1とは異なり、約01−10の範囲の、好ましくは、1/2に等しい係数Aで修正しなければならないということを確認した。
【0038】
上記ダクトの入口の作動流体の平均流量の数値(単位:m3・s-1)は、下式
A[(4/3)πr3]/τq
に対応する。ここで、Aは、0および1とは異なり、約0,1−10の範囲の、好ましくは、約0,5に等しい定数であり、rは、所望の液滴の半径(単位:m)であり、τqは、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)を表す。
【0039】
本発明による装置は、流体供給手段を備え、この流体供給手段は、上記ダクトの入口に下式に対応する平均流量の数値を有する作動流体(単位:m 3 ・s -1 )を供給する。
A[(4/3)πr 3 ]/τ q
ここで、Aは、0および1とは異なり、約0.1〜10の範囲の、好ましくは、約0.5に等しい定数であり、rは、所望の液滴の半径(単位:m)であり、τ q は、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)を表す。
本発明の他の装置は、更に、上記分極液体の噴霧によって形成された液滴の分散体の粒径分布を測定できる手段、特に、LDA(レーザ・ドップラー・風速計)システムおよび/または上記分極液体の噴霧によって形成された液滴の分散体によって伝送される電流を測定する手段、特に、オシロスコープを含む。この種の手段は、特に、上記液滴の噴霧中の形成液滴の粒径分布の変化および/または上記電流の変化を追跡できる。
【0040】
本発明における有利な上記液体は、本質的に、溶液(有機系または無機系の中性またはイオン性溶媒および溶質)または水、超純水、蒸留水、導電性塩を含む水、界面活性分子を添加した有機溶媒、界面活性分子を添加したエタノール、界面活性分子を添加したアセトン、界面活性分子を添加したエチレングリコールからなるグループから選択した溶液の混合物である。
【0041】
本発明に係る装置は、多数の有益な用途を有する。有益な用途には、一般にPEHD装置の公知の用途(例えば、表面コーティング)が含まれ、更に、本発明に係る装置によって、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体を、パルス放電状態を生ずることなく、空気中に大気圧で噴霧できるその能力にもとづき実現可能な新規の用途が加わる。特に、新規の用途として電気的粒子洗浄の分野および生物学的分野における用途を挙げることができる。
【0042】
本発明の好ましい実施形態にもとづき、上記装置は、粒子、特に、汚染エーロゾルの捕集(脱塵)に使用される。上記装置は、エーロゾル状態のすべての排出流体またはエーロゾルに転換されることがあるすべての排出流体に使用できる。この種の捕集は、本発明に係る装置によって、除去すべき粒子を形成した液滴上に電気的に凝結することによって行われる。従って、この種の凝結が効果的である場合、上記装置は、除去すべき上記粒子の(自然のまたは誘導された)極性とは逆の極性の液滴の形成に使用する。
【0043】
従って、本発明の好ましい実施形態の場合、本発明に係る装置は、脱塵すべき工業排水の流路に配置され、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体(例えば、水)からエーロゾルとは逆の極性の液滴の分散体を形成できる。特に有利な態様で、この種の排出流体流路に多数の本発明に係る装置を設けることができる。
【0044】
エーロゾル捕集のための先行技術の装置(例えば、特に、流動床および湿式ガス洗浄器)に比して、本発明に係る装置は、特に、極めて小さい寸法の帯電液滴を形成する利点を有し、汚染エーロゾルの捕集に使用する場合には、水の使用容積を制限するという利点を有する。本発明に係る装置は、更に、液体捕集器の単位容積当りの捕集面積を増加し(粒子間静電力の増加、極めて小さい液滴の捕集)、絶縁ダストの捕集電極上の堆積に関連する静電沈殿系の効率減少の問題を回避し、加圧系または機械的系を必要とせず、かくして、プロセス出口の濾過系の圧力低下の問題を回避するという利点を有する(本発明に係る装置によって慣性捕集が可能である)。
【0045】
本発明の装置は、更に、一般的に、設備費の節減、エネルギ費の節減、(本発明に係る装置における使用水量(m3/h)が少ないことによる)、使用水の処理費の減少という利点を有する。本装置は、更に、信頼性の点でも利点を有する。慣性捕集に使用された壁における捕集液滴のパーコレーションによって、先行技術の上記装置を使用した場合に観察されるような、電極上の捕集製品の堆積を回避できる。本発明に係る装置は、特に有利な態様で、連続的に運転できる。
【0046】
従って、本発明の特に好ましい実施形態にもとづき、上記装置は、初期粒径が1μ以下の粒子、特に、エーロゾル状態のすべての排出流体またはエーロゾルに転換されることがあるすべての排出流体中の汚染エーロゾルをより大きい液滴上に電気的に凝結する慣性捕集に使用される。
【0047】
この種の粒子は、その小さい粒径のために、これまで、捕集液滴への凝結後に慣性捕集によって有効に除去できなかった。本発明に係る装置は、形成された帯電液滴の寸法を制御できるので、除去すべき粒子の凝結後に、単なる慣性によって粒子の下降を誘起するのに最適な大きさの帯電液滴を形成できる。本発明に係る装置にもとづき、上記捕集のために、濾過システムを使用する必要はない。従って、この種の濾過システムの使用に起因する圧力低下は避けられる。本発明に係る装置は、更に、上記成長に必要な水の量を制御でき、従って、処理すべき使用する水の量を制御できる。
【0048】
本発明の装置によって形成された液滴の大きさを変更するための手段の場合、特に、液体流量を変更し、即ち、上記ダストの入口または内部における液体供給速度を変更することによって液体の機械的流量を変更しおよび/または流量に影響をあたえる液体固有の特性、特に、導電性を変更する(この場合、唯一つのベース液体の特性を改質するか、所定の特性の異なる液体を使用する)。
【0049】
上記排出流体またはエーロゾルは、焼却工場、化学産業、冶金産業、ガラス産業、ボイラー、火力発電所、トンネル、車両、特に、ディーゼル車から排出される。
【0050】
本発明の他の好ましい実施形態にもとづき、上記装置は、有機分子、特に、核酸の転位のための生物学的(植物性または動物性)膜の電気泳動に使用される。
【0051】
本出願は、更に、本発明に係る装置を使用することを特徴とするPEHD法に関する。本出願は、更に、汚染エーロゾルを除去する必要のあるエーロゾル排出流体またはエーロゾルに転換される排出流体の汚染除去法を意図し、この方法は、下記工程:即ち、
−汚染エーロゾルを帯電する工程と、
−本発明に係る少なくとも1つの装置によって逆極性の液滴の分散体を形成する工程と、
−上記液滴上に上記汚染エーロゾルを電気的に凝結させ得るよう上記液滴の分散体と帯電した上記汚染エーロゾルとを接触させる工程と、
−汚染された液滴を慣性的に捕集する工程と、
を備えていることを特徴とする。
【0052】
本発明の目的は、PEHDの過程にもあり、連続した放電状態を達成することにより、大気圧下の空気中にダクト1の出口において帯電した流体を噴霧することを特徴とする。帯電する流体の表面張力は、0.055N/mより大きく、特に0.065N/mより大きい。
有利なことに、ダクト1は、少なくともその出口において、同一単位で表現して下記関係を満たす外径および内径を有する。
即ち、(外径寸法/内径寸法)比が約1.445より大きい、好ましくは、約1.5697よりも大きい、更に好ましくは、約1.6よりも大きい、なお更に好ましくは、約1.8よりも大きい。
【0053】
【発明の実施の形態】
実施形態を示す図1〜6を参照して本発明の特徴および利点を説明する。
【0054】
実施形態1
図1に示したようにEPEHD装置を設けた。このPEHD装置は、特に、下記の構成を含む:即ち、
−導電性材料からなる液体分配ダクトまたはキャピラリ1、
−正の直流高電圧(DC 0〜30kV)発生器2、
−保護抵抗器3(R=106Ω)、
−液体を囲むガス中に配されている、アースされた導電性リング状放電電流集電手段4、
−噴霧された液滴の電荷を集電できる、アースされた対向電極5、
−液体供給ポンプ6。
【0055】
リング4は、放電によって液体を囲うガス中に形成されたガスイオンを捕集するとともに帯電した液滴の分散体を通過させるよう、キャピラリ1から2〜4cmの距離dをおいて設置してある。(任意の)対向電極5は、分散体の電荷液滴を集電するようキャピラリ1から距離Dをおいて設置してある。ガス中のサスペンジョン(suspension)としての帯電液滴(charged droplets)エーロゾルを形成する場合は、キャピラリ1およびリング4が不可欠である。
【0056】
PEHD装置は、更に、図1に示した如く、下記の分析手段および測定手段を含む:即ち、
−本発明に係る装置によって形成された帯電液滴の粒径分布をレーザ光束9を使用して測定できるレーザ・ドップラー・風速計(LDA)システム7、
−形成された液滴の分散体によって伝送(carried)される電流を測定できるオシロスコープ(Oscillo 200Mhz)8。
【0057】
導電性キャピラリ1を介して液体に印加される電圧は、例えば、電極間距離が約1〜10cmの場合、約+1kV〜+30kVの範囲にある正電圧を印加するのが好ましい。なぜならば、負の放電電界閾値は、正の放電電界閾値よりも小さく、従って、正のPEHDの場合、液体に印加できる電圧範囲が拡大されるからである。
【0058】
キャピラリ1は、注射針から構成されている。各種の外径(Dext)および内径(Dint)のキャピラリ1をテストした。
【0059】
図2に、適切な外径の最大値を読取ることができる計算図表を示した。即ち、当該液体の電気的緩和時間(s)(横軸)の関数として、低粘度の液体の場合は実線から、高粘度の液体の場合は破線から、キャピラリ外径の最大値(m)(縦軸)を読取る。語句低いおよび高い粘度は、当業者に周知の概念にもとづく。典型的には、低粘度とは、約1mPaの粘度を意味し、高粘度とは、約2桁大きい粘度(即ち、約100mPa)を意味する。図2において、破線(高粘度液体)は、下式に対応する:
log10(キャピラリ径(m))=0.37793×log10(電気的緩和時間(s))+0.34674
実線(低粘度液体)は、下式に対応する:
log10(キャピラリ径(m))=0.37747×log10(電気的緩和時間(s))+0.43141
(0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい)高い表面張力を有する液体の、大気圧下の空気中の安定な(パルス放電状態のない)PEHDに適切な外径値は、図2から読取った限界値よりも低く選択する。
【0060】
本実施形態の実験において、キャピラリ1の外径の数値は、0.324〜1.8mmの範囲にある。本実施形態の結果は、キャピラリ軸線に対して垂直である導電性支持部材に設置したキャピラリについて得られたものである。
【0061】
外径の各数値について、キャピラリ1の内径の各種数値をテストした。室温において0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する各種液体(即ち、超純水(導電率10μS/m;τq70μs)から導電性塩を含む水(導電率1000μS/m;τq7・10-7s)までの範囲の液体)について、各組合せ(外径−内径)をテストした。
【0062】
本発明に係る装置ユニットを大気圧下の空気中に置き、+1〜+30kVの範囲の正の直流電圧を印加し、上記装置に液体を供給した。LDAシステム7およびオシロスコープ8によって、(パルス放電状態のないまたはある)安定なまたは不安定なPEHDの達成を観察できる。かくして、被検液体グループにおいて、テストした各組合せDext/Dintについて安定なPEHDが得られる確率を計算した。
【0063】
以下の表1に、導電率100μS/mの液体について得られた結果を示した:
【表1】
Figure 0004491675
図3に、各種の数値組合せ(キャピラリ1の外径;キャピラリ1の内径)において、導電率100μS/mの液体について得られたPEHDのこの種の結果を示した:記号+は、(パルス放電状態のない)安定なPEHDが形成された、即ち、確率が1に等しい安定なコーン・ジェット・グロー形態が形成された場合を示す;記号−は、(パルス放電状態のある)不安定なPEHDの形成された、即ち、(コーン・ジェット・グローが永続的でない)不安定な、即ち、確率が1よりも低い形態が形成された場合を示す。
【0064】
以下の表2に、導電率1000μS/mの液体について得られた結果を示した
【表2】
Figure 0004491675
図4に、各種の数値組合せ(キャピラリ1の外径;キャピラリ1の内径)において、導電率1000μS/mの液体について得られたPEHDのこの種の結果を示した:記号+は、(パルス放電状態のない)安定なPEHDが形成された、即ち、確率が1に等しい安定なコーン・ジェット・グロー形態が形成された場合を示す;記号−は、(パルス放電状態のある)不安定なPEHDが形成された、即ち、(コーン・ジェット・グローが永続的でない)不安定な、即ち、確率が1よりも低い形態が形成された場合を示す。
【0065】
上記の表1、2および図3、4から明らかなように、DextおよびDintの数値が適切な関係に対応する場合、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体について、大気圧下の空気中で、1に等しい確率で、パルス放電状態のないPEHDを得ることができる。例えば、(Dext最大値)/3にほぼ等しい数値までのDextについて、図3(導電率100μS/mの液体)および図4(導電率1000μS/mの液体)から適切な関係(例えば、キャピラリ1のDext/Dint比が約1.5697よりも大きい)を計算し、読取ることができる。(Dext最大値までの)残りのDext範囲について同様に計算を実行する。
【0066】
以下の表3、4に、表1(導電率100μS/mの液体)および表2(導電率1000μS/mの液体)に示したキャピラリ1の各外径Dextについて、本発明にもとづき、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体について、大気圧下の空気中で、パルス放電状態のないPEHDを形成するために同様に使用できるキャピラリ1の内径Dintの最大値を示した(Dext最大値のほぼ1/3に等しいDextの数値についての関係:Dext=1.5697Dint
【表3】
Figure 0004491675
【表4】
Figure 0004491675
実施形態2
上記実施形態1の場合と同様の態様で実験を行った。但し、上記ダクトまたはキャピラリを支持する支持部材は設けてない。得られた結果を表5(導電率100μS/mの液体)および表6(導電率1000μS/mの液体)に示した
【表5】
Figure 0004491675
【表6】
Figure 0004491675
上記結果を、それぞれ、図5、6に示した。図5に、表5に記載の結果を示した(導電率100μS/mの液体;τq=7143136・10-6):記号+は、1に等しいコーン・ジェット・グロー形態の安定なPEHDの確率を示し,記号−は、コーン・ジェット・グローが経時的に不安定な1よりも低い確率を示し、得られた機能限界値の直線は、式Dext=1.445Dint(ここで,Dext最大値=4.22mm)に対応する。図6に、図5と同一の記号を使用して、表6に記載の結果を示した(導電率1000μS/mの液体;τq=7143136・10-7;低粘度液体):機能限界値の直線は、式Dext=1.445Dint(ここで,Dext最大値=1.77mm)に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るPEHD装置の図面である。
【図2】 (キャピラリ径(m)と電気的緩和時間(s)との関係を示す)計算図表である(この図表から、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する液体について、大気圧下の空気中で、パルス放電状態のないPEHDの実現のために適切なダクト外径を読取ることができる(破線:高粘度液体についてのダクト外径限界値,実線:低粘度液体についてのダクト外径限界値))。
【図3】 被検ダクトの内径(縦軸,mm)および外径(横軸,mm)の関数として、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する導電率100μS/mの液体のパルス放電状態のないPEHDに関する1に等しい確率(記号+)または1よりも低い確率(記号−)を示す図面である。さらに、本発明の構成(上記ダクトまたはキャピラリを支持する上記ダクトまたはキャピラリに垂直な金属製支持部材を設けた構成)にもとづくキャピラリ1の機能範囲を示す直線Dext=1.5697Dintをプロットした。また、1つの直線(垂直な直線Dmax)で適切な外径の上限を示した。
【図4】 図3と同様、被検ダクトの内径(縦軸,mm)および外径(横軸,mm)の関数として、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する導電率1000μS/mの液体のパルス放電状態のないPEHDに関する1に等しい確率(記号+)または1よりも低い確率(記号−)を示す図面である:さらに、本発明の構成(上記ダクトまたはキャピラリを支持する上記ダクトまたはキャピラリに垂直な金属製支持部材を設けた構成)にもとづくキャピラリ1の機能範囲を示す直線Dext=1.5697Dintをプロットした。また、1つの直線(垂直な直線Dmax)で適切な外径の上限を示した。
【図5】 図3と同様、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する導電率100μS/mの液体のパルス放電状態のないPEHDに関する1に等しい確率(記号+)または1よりも低い確率(記号−)の達成を示す図面である:さらに、本発明の他の構成(上記ダクトまたはキャピラリに垂直な金属製支持部材を設けてない構成)にもとづくキャピラリ1の機能範囲を示す直線Dext=1.445Dintをプロットした。また、1つの直線(垂直な直線Dmax)で適切な外径の上限を示した。
【図6】 図3と同様、0.055N/mよりも大きい、特に、0.065N/mよりも大きい表面張力を有する導電率1000μS/mの液体のパルス放電状態のないPEHDに関する1に等しい確率(記号+)または1よりも低い確率(記号−)の達成を示す図面である:さらに、本発明の他の構成(上記ダクトまたはキャピラリに垂直な金属製支持部材を設けてない構成)にもとづくキャピラリ1の機能範囲を示す直線Dext=1.445Dintをプロットした。また、1つの直線(垂直な直線Dmax)で適切な外径の上限を示した。

Claims (10)

  1. エレクトロハイドロダイナミック噴霧装置において、該装置が、液体を出口から噴霧するためのダクト(1)と、上記ダクトの上流でまたは上記ダクト内部の通過時に上記液体に電圧を印加して上記液体を帯電させうる手段(2)とを含み、ダクト(1)が、少なくともその出口において、(外径寸法/内径寸法)比が同一単位で表現して1.445、1.5697または1.65より大きくなる外径および内径を備えており、上記ダクト(1)の少なくともその出口における外径の寸法が、
    上記液体が粘度約100mPa.sを有する場合は、
    下式:即ち、
    log10(Dmax)=0.37793×log10(τq)+0.34674
    あるいは、
    上記液体が粘度約1mPa.sを有する場合は、
    下式:即ち、
    log10(Dmax)=0.37747×log10(τq)+0.43141
    (式中、Dmaxは、限界値(単位:m)を表し、τqは、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)を表す)
    に対応する限界値Dmaxよりも小さく、
    該装置は、空気中に、大気圧下で、0.055N/mより大きい表面張力をもつ液体を、グロー状態またはHermstein状態を含む連続的放電状態の間に、噴霧することを可能とする装置。
  2. ダクト(1)が、少なくともその出口において、(外径寸法/内径寸法)比が同一単位で表現して1.8よりも大きくなる外径および内径を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 上記電圧が、直流電圧または30kVよりも低い正の直流電圧であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 噴霧後の上記液体を除電(unbias)できる手段(5)が、アースされた導電性部材を含むことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の装置。
  5. 上記液体の噴霧中に、帯電した上記液体を囲うガス中の放電電流を集電できる手段(4)を含んでおり、これは、帯電した液体を通過させ得るとともに上記放電電流を集電できる形状および寸法の開口を有する導電性部材を含むことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の装置。
  6. 上限が下限の10倍である範囲に含まれる数値の平均流量(単位:m3・s-1)の作動流体を上記ダクトの入口または内部に送り得る液体供給手段(6)を含み、
    上記範囲が、下式に対応する数値、
    A[(4/3)πr3]/τq
    (式中、Aは、0および1とは異なり、0.1〜10の範囲の、好ましくは、0.5に等しい定数であり、rは、所望の液滴の半径(単位:m)であり、τqは、上記液体の電気的緩和定数(単位:s)である)
    であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の装置を使用するエレクトロハイドロダイナミック噴霧方法であって、ダクト(1)の出口で帯電され、その表面張力が0.055N/mおよび0.065N/mのいずれかよりも大きい液体が、空気中に、大気圧下で、連続的放電状態を設定して、噴霧される方法
  8. 0.055N/mよりも大きい表面張力を有する液体が、溶液(有機系または無機系の中性またはイオン性溶媒および溶質)または水、超純水、蒸留水、導電性塩を含む水、界面活性分子を添加した有機溶媒、界面活性分子を添加したエタノール、界面活性分子を添加したアセトン、界面活性分子を添加したエチレングリコールからなるグループから選択した溶液の混合物であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1つの装置の使用方法であって、エーロゾルに存在する汚染粒子の収集を目的として、連続的放電状態によって、0.055N/mより大きい表面張力をもつ液滴を生成し、初期粒径が1μ以下の汚染粒子、またはエーロゾルに存在する初期粒径が1μ以下の汚染粒子を、より大きい液滴に電気的に凝結させることに続いて、慣性捕集(inertial collection)を行う方法。
  10. 汚染粒子を除去することを意図して、エーロゾル排出流体またはエーロゾルに転化される排出流体の汚染制御方法であって、
    下記工程:即ち、
    −エーロゾルに存在する汚染粒子を帯電する工程と、
    請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の少なくとも1つの装置を使用して、連続的放電状態によって、0.055N/mより大きい表面張力をもつ、逆極性に帯電した液滴の分散体を形成する工程と,
    −上記液滴上に上記汚染粒子を電気的に凝結させ得るように上記液滴の分散体と帯電した上記汚染粒子とを接触させる工程と,
    −汚染された液滴を慣性捕集(inertial collection)する工程と、
    を含む方法。
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