JP4491177B2 - 光学情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置に関し、特に、良好に情報ビットを記録可能な光学情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報ビットを3次元的に記録する従来の光学情報記録再生装置が、特開平6−28672号公報に開示されている。従来の光学情報記録再生装置を図8に示す。この装置の情報記録方法では、光源101から出射された光102が、対物レンズ114により、光の波長より厚いフォトポリマー等の記録部材からなる情報記録媒体111に照射され(収束光107)、集光点が情報ビット105として記録される。この情報ビットは屈折率変化等が生じたものであり、x、y、z軸方向のサイズはどの方向とも一般に光の波長より大きくなる。
【0003】
また、この情報ビット105に、低パワーで同様に集光し、収束光107を対物レンズ114、ビームスプリッタ113を介して光検出器110で検出することにより、信号再生を行うことが出来る。情報容量を増大するために、情報記録媒体111には、同図に示すように、情報ビット105が、対物レンズ114の光軸方向(z軸方向)に3次元的に記録されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置においては、情報を記録するとき、対物レンズの収束光107が既に記録された情報ビット116を通過した際、その情報ビット116の影響を受けて収束光107に収差を生じ、良好に焦点に集光しにくく、これから記録しようとする情報ビット105がぼけてしまうという問題点があることを本発明者らは発見した。収差が生じるのは、情報ビット116が光の波長より厚いため光がその領域で主に屈折を受けるためであると考えられる。
【0005】
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置に関し、特に、良好に記録可能な光学情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る光学情報記録再生装置は以下の構成を有する。
【0007】
本発明に係る第1の光学情報記録再生装置は、情報ビットが記録される記録部材を含む情報記録媒体において上記記録部材の屈折率の変化を利用して情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置である。光学情報記録再生装置は、光源と、光源から出射された光を情報記録媒体に集光する対物レンズと、情報記録媒体からの光を検出する光検出器とを備える。記録部材の厚さは光源からの光の波長より大きい。光学情報記録再生装置は、対物レンズからの収束光が既に記録された情報ビットを通過しないように、記録部材中に、対物レンズから最も離れた位置より、情報ビットを順次3次元的に記録する。
【0009】
また、対物レンズは、開口数が0.7以上のレンズであり、対物レンズと光検出器を含む光路中にピンホールを配置し、情報記録媒体からの光を上記ピンホールを透過させた後に光検出器で検出するようにしてもよい。
【0010】
また、光学情報記録再生装置は、対物レンズと光検出器を含む光路上に、分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤差信号検出素子と、複数のピンホールを有するピンホールアレイとを配置してもよい。このとき、情報記録媒体からの光を上記フォーカス/トラック誤差信号検出素子で複数の光に分岐させて、ピンホールアレイの複数の光に対応したそれぞれのピンホールを透過させた後に光検出器で検出するようにするようにしてもよい。
【0011】
また、光学情報記録再生装置は、対物レンズと光検出器を含む光路上に分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤差信号検出素子をさらに具備してもよい。このとき、情報記録媒体からの光をフォーカス/トラック誤差信号検出素子で複数の光に分岐させて、それぞれの分岐光より小さい面積の光検出器で、分岐光をそれぞれ検出するようにしてもよい。
【0012】
また、光学情報記録再生装置は、対物レンズと光検出器を含む光路上に、分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤差信号検出素子と、複数のピンホールを有数するピンホールアレイとを配置してもよい。このとき、情報記録媒体からの光を上記フォーカス/トラック誤差信号検出素子で複数の光に分岐させて、トラック誤差信号に対応する分岐光はピンホールアレイのピンホールを透過させた後に光検出器で検出するようにしてもよい。
【0013】
光源から出射された光の波長λは0.35μm≦λ≦0.45μmを実質的に満たし、対物レンズを含む光学系は色消し構成であってもよい。
【0014】
また、光学情報記録再生装置は、光源と対物レンズを含む光路中に、さらに球面収差補正素子を具備してもよい。記録部材中に記録する情報ビットの記録深さに応じて、球面収差補正素子は球面収差量を制御するようにしもよい。
【0015】
屈折率の変化量は0.005以上であるのが好ましい。
【0016】
情報記録媒体は、単一の記録部材のみから構成されてもよい。また、情報記録媒体は、記録部材と基板から構成されてもよい。または、情報記録媒体は、記録部材が基板と保護媒体に挟まれて構成されてもよい。
【0017】
光検出器はアバランシェフォトダイオード(APD)であってもよい。
【0018】
光学情報記録再生装置は、情報記録媒体を挟んで対物レンズと反対側にさらに集光レンズを具備してもよい。このとき、情報記録媒体からの光を集光レンズで光検出器に集光して検出する。
光情報記録再生装置は,情報記録媒体の記録部材の界面を基準にして、対物レンズのフォーカス位置を制御するようにしても良い。
【0019】
本発明に係る第2の光学情報記録再生装置は、情報ビットが記録される記録部材を含む情報記録媒体において上記記録部材の屈折率の変化を利用して情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置である。光学情報記録再生装置は、光源と、光源から出射された光を情報記録媒体に集光する対物レンズと、情報記録媒体からの光を検出する光検出器とを備える。記録部材の厚さは光源からの光の波長より大きく、屈折率の変化量は0.02以下である。光学情報記録再生装置は、対物レンズからの収束光が通過する記録済みの情報ビットの列数が光軸方向に4列以下となるように、記録部材中に、順次、情報ビットを3次元的に記録する。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1の光学情報記録再生装置について、図1から図5までを用い、座標軸を図のようにとって詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の実施の形態1における光学情報記録再生装置の光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図、図2は同実施の形態の光学情報記録再生装置の情報記録媒体に信号を記録する様子を示す説明図、図3と図4は同実施の形態の光学情報記録再生装置の情報記録媒体に記録する情報ビットの屈折率の大きさを変化させたときの光線追跡図、図5は同実施の形態の光学情報記録再生装置の別の構成の情報記録媒体に信号を記録する様子を示す説明図である。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態の光学情報記録再生装置の光学ヘッドにおいては、光源1から情報記録媒体11までの光路中に、ビームスプリッタ13、コリメータレンズ3、フォーカス/トラック誤差信号検出素子8、立ち上げミラー12、球面収差補正素子9、対物レンズ4(組レンズ4a、4b)が配置されている。光源1は、例えば波長0.405μmの半導体レーザ光源であり、光源1からy軸方向に出射されたレーザ光2は、コリメータレンズ3により、略平行光6となり、回折型のフォーカス/トラック誤差信号検出素子8を透過(0次回折光利用)して、立ち上げミラー12によって光路をz軸方向に折り曲げられる。そして、z軸方向に折り曲げられたレーザ光6は、球面収差補正素子9を通過して、対物レンズ4によって情報記録媒体11上に集光(収束光7)される。
【0023】
情報記録媒体11によって反射されたレーザ光7は、逆方向に折り返し、対物レンズ4、球面収差補正素子9、立ち上げミラー12を順に通過し、回折型フォーカス/トラック誤差信号検出素子8によって、複数の光に分岐する(1次回折光利用、ただし図1においては簡略化のため、回折型フォーカス/トラック誤差信号検出素子8からビームスプリッタ13までの光路においては分岐光は図示せず)。分岐光は、コリメータレンズ3により収束光となり、さらにビームスプリッタ13により−z軸方向に偏向される。複数の分岐光17a〜17cは、複数のピンホールが設けられたピンホールアレイ14のそれぞれのピンホール14a〜14cを透過してアレイ状の光検出器10a、10b、10cで信号が検出される。これらの検出信号から、再生信号、及びサーボ信号であるフォーカス誤差信号とトラック誤差信号が読み出される。再生信号からは、光情報記録媒体11に記録された信号が読み出される。
分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤算信号検出素子8により分岐された複数の光が光検出器10a、10b、10cにより検出されることによって、再生信号以外にフォーカス誤差信号とトラック誤差信号が発生する。発生した誤差信号のそれぞれからは、対物レンズ4の光情報記録媒体11に対する、フォーカス位置(z方向位置)、トラック位置(xまたはy方向位置)が最適かどうかが判断される。最適な位置からずれている場合、対物レンズ4に取り付けられているアクチュエータ(図示せず)で、最適な位置に対物レンズ4が駆動される。
このとき、フォーカスを制御する位置の基準として、情報記録媒体11の記録部材11bの界面を用いることにより、対物レンズ4のフォーカス位置を正確に制御することができる。記録部材11bの界面とは、基板11aと記録部材11bの境界面でも良いし、あるいは対物レンズ4aに対向する記録部材11bの表面でも良い。
【0024】
ピンホールアレイ14は、分岐光17のほぼ焦点の位置に設置したが、これは別々のピンホールを分岐光17の焦点の対応する位置に置いても良い。ピンホールの大きさをそれぞれの収束光17よりも小さくする(図示せず)ことによって、収束光17の中心部の光のみを検出する。このようにすることにより、収束光17の周辺付近に分布する不要な高次収差光を除去し、再生信号だけでなくサーボの誤差信号のS/Nまでも向上させることができる。このときに分岐光17の周辺光を削除するために、光量は低下するため、APD(アバランシェフォトダイオード)を使用することにより信号強度を強めることができる。3次元的に情報ビットを記録する記録再生装置においては、材料の制限により検出光量が大きくとれないため、このようなAPDを用いることは有効である。
【0025】
また、ピンホールアレイ14の代わりに、それぞれの分岐光17より小さい面積の光検出器10で、上記分岐光17をそれぞれ検出するようにしても同様の効果が得られる。さらに、トラック誤差信号に対応する分岐光17bと17cのみをピンホールアレイ14のピンホール14b、14cを透過させて光検出器10b、10cで検出し、フォーカス誤差信号に対応する分岐光17aは、ピンホールを通さないで、例えば4分割の光検出器10aで直接検出するようにしても良い。このような配置では、フォーカス検出法として例えば非点収差法を用いることができる。また、このときの光検出器10aの面積は、検出位置での分岐光17aの断面積より小さくすると高次収差成分を減らすことができる。
【0026】
本実施の形態においては、対物レンズ4として、レンズ4a、4bの2枚組にし、開口数NAを0.7以上(例えば、0.85)と高くした。開口数を高くすることにより、面(xy面)内の記録密度を高くし、また、z方向のビット5の間隔を狭くして高密度化ができるという効果がある。また、情報記録媒体11としては、例えば600μmの厚さの基板11aに、波長より厚い、例えば数10〜数100μm程度の記録部材11bを組み合わせて用いており、基板は、例えば、ポリカーボネートを用いたが、PMMA等の樹脂、ガラス等も有用である。さらに、記録部材11bとしては、光強度に応じて、屈折率などの光学定数が変化するものであれば良く、例えば、フォトポリマー、有機色素、LiNbO3等のフォトリフラクティブ結晶、重クロムゼラチン、ジアリルエテン等の多光子吸収材料等が有用であり、本実施の形態では、例えば、フォトポリマーを用い、光照射により屈折率が高くなるのを利用した。
【0027】
また、図2に示すように、基板11a上に形成した記録部材11bの表面は保護層無しのむき出し構造であるが、記録部材11bは波長より十分厚く、表面を保護層として用いることができ、このような単純な構成により低コスト化が可能である。さらに、図5に示すように、記録部材11bに、さらに、厚さが数10〜数100μmの樹脂フィルムのような別の保護媒体を組み合わせて、サンドイッチ構造にすることにより、情報記録媒体11の耐環境性や面精度はさらに向上する。
【0028】
図2に示すように、情報記録媒体11の記録部材11bに、収束光7を照射することにより、集光点の屈折率が高くなり、情報ビット5を記録する(図2では、記録済みの情報ビットのみをグレーにして記載している)が、本実施の形態では、対物レンズ4の収束光7が既に記録された情報ビットを通過しないように、記録部材11b中に、順次、情報ビットを3次元的に記録するようにした。
【0029】
具体的には、記録部材11b中の、対物レンズ4から最も離れた位置より、情報ビットを順次記録することにより、上記の記録が実現できる。図2の構成では順に15aの列、15bの列、15cの列というように、−z軸方向に3次元的に記録するようにすればよい。このとき、収束光が通過する記録部材11bの厚さが記録深さにより異なるので、光源1から対物レンズ4までの光路中に設けた球面収差補正素子9により、記録部材11b中に記録する情報ビット5の記録深さに応じて球面収差量を制御しながら記録するようにすれば、良好な情報ビット5を形成できる。球面収差補正素子9は、屈折率分布が可変である液晶素子や、アクチュエータで光軸方向の長さが可変のビームエキスパンダーで構成が可能である。
【0030】
なお、図2に示す情報ビットの未記録部分に記録する場合、収差の発生量を押さえられるための記録方向は、収束光7が既に記録された情報ビットを通過しないのであれば、必ずしも−z軸方向でなくとも良い。
【0031】
次に、情報記録媒体11の記録部材11bに記録する情報ビットの屈折率の大きさと収束光7の収差の発生度合いとの関係について述べる。図3に示すように、記録するまたは読み出す情報ビット列15aの手前側(−z方向)に、z軸方向に、例えば15b〜15eの4列の情報ビット5が既に記録されている場合を考える。図3(a)は情報ビット5となる屈折球の屈折率変化量Δnが0の場合(未記録に相当)で、収束光7は良好に集光している。しかし、図3(b)、(c)、図4(a)〜(d)に示すように屈折球の屈折率変化量Δnの大きさが大きくなるにつれて、焦点での光線の広がりが大きくなる。焦点での広がりが大きくなるということは、いわゆる焦点ぼけになり、記録時においては記録パワーが必要でしかも記録情報ビットの大きさが大きくなり、書き込み特性が劣化する。また再生時においては、読みだし信号のS/Nが低下し品質が低下するということになるが、上記に述べたように、光検出器の手前に設置したピンホールで高次収差成分をとるような構成で、再生信号の低下を防ぐことが可能である。
【0032】
これまでに説明したように、本発明者は、対物レンズ4の収束光7が既に記録された情報ビットを通過しない順序で、記録部材11b中に、順次、情報ビットを3次元的に記録するようにすれば、焦点ぼけの現象が発生しないで良好にできることを発見した。さらに、本発明者は、情報ビットである屈折球5の屈折率の変化量Δnが0.02以下であり、かつ、対物レンズ4からの収束光7が通過する記録済みの情報ビットの列数が光軸方向(z軸方向)に4列以下となるように、記録部材11b中に、順次、情報ビットを3次元的に記録する場合は、書き込み時における焦点ぼけの現象が許容範囲内であることを発見した。このことは図4(a)のΔn=0.02において、焦点での光線が隣の屈折球にかかっていないことからもその理由が説明できる。
【0033】
また、Δnの大きさが小さくなると収差発生が押さえられる反面、検出光量が低下する。本発明者らは、Δnが0.005以上あれば、ほぼS/Nが問題ない範囲に収まることを見つけた。またこの場合も光検出器はAPDであることが望ましい。
【0034】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2の光学情報記録再生装置について、図6を用いて、上記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。図6は本発明実施の形態2における光学情報記録再生装置の情報記録媒体に信号を記録する様子を示す説明図である。
【0035】
本実施の形態の光学情報記録再生装置は、光源から出射された光の波長λは0.35μm≦λ≦0.45μmを実質的に満たし、対物レンズ4を含む光学系は色消し構成となっている。特に、波長がこの領域では、光学系の材料分散が大きいため、色消し構成により良好な光学特性が得られる。本実施の形態では、対物レンズ4が4a〜4cの凸凹凸の3枚組で色消しの構成としたが、これはコリメータレンズを凸凹の2枚組か凸凹凸の3枚組にして色消しにしても良く、また他の光学系で色消しにすることも可能である。また、情報記録媒体11は記録部材11bのみからなり、構造が単純のため、コスト的に有利である。
【0036】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3の光学情報記録再生装置について、図7を用いて、上記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。図7は本発明の実施の形態3における光学情報記録再生装置の基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図である。本実施の形態においては、図7に示すように、透過型の情報記録媒体11を用いた構成である。
【0037】
対物レンズ4からの収束光7は、透過型の情報記録媒体11に集光し、信号を書き込みまたは読み出して、情報記録媒体11を挟んで対物レンズ4と反対側に設けられた集光レンズ16で光を集光して、フォーカス/トラック誤差信号検出素子8、ピンホールアレイ14を介して光検出器10で検出される。
【0038】
透過型の構成にすることにより、収束光7が記録部材11bを通過する回数は1回(実施の形態1の反射型の光学情報記録再生装置では2回)であるため、既に記録された情報ビットからの収差発生が反射検出の場合の約半分であり、信号の読みだしの品質は実施の形態1の反射型の光学情報記録再生装置よりも向上する。
【0039】
以上、実施の形態1〜実施の形態3の光学情報記録再生装置について説明してきたが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、それぞれの実施の形態の光学情報記録再生装置の構成を組み合わせた光学情報記録再生装置も本発明に含まれ、同様の効果を奏することができる。また、上記の光学情報記録再生装置は追記型以外に書き換え型も含まれる。なお、上記実施の形態で用いた対物レンズとコリメータレンズは便宜上名付けたものであり、一般にいうレンズと同じである。
【0040】
また、上記実施の形態においては、光ディスクを例に挙げて説明したが、同様の情報記録再生装置で厚みや記録密度など複数の仕様の異なる媒体を再生することができるように設計されたカード状やドラム状、テープ状の製品に応用することも本発明の範囲に含まれる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置に関し、対物レンズの収束光が既に記録された情報ビットを照射しないため、それによる光学収差の発生がなく、良好に記録可能な光学情報記録再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における光学情報記録再生装置の光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図2】 本発明の実施の形態1の光学情報記録再生装置の情報記録媒体に信号を記録する様子を示す説明図
【図3】 本発明の実施の形態1の光学情報記録再生装置の情報記録媒体に記録する情報ビットの屈折率の大きさを変化させたときの光線追跡図
【図4】 本発明の実施の形態1の光学情報記録再生装置の情報記録媒体に記録する情報ビットの屈折率の大きさを変化させたときの光線追跡図
【図5】 本発明の実施の形態1の光学情報記録再生装置の別の構成の情報記録媒体に信号を記録する様子を示す説明図
【図6】 本発明の実施の形態2の光学情報記録再生装置の情報記録媒体に信号を記録する様子を示す説明図
【図7】 本発明の実施の形態3における光学情報記録再生装置の光学ヘッドの基本構成と光の伝搬の様子を示す側面図
【図8】 従来例の光学情報記録再生装置を示す図
【符号の説明】
1 光源
2 出射光
3 コリメータレンズ
4 対物レンズ
5 情報ビット
6 平行光
7 収束光
8 フォーカス/トラック誤差信号検出素子
9 球面収差補正素子
10 光検出器
11 情報記録媒体(11a:基板、11b:記録部材、11c:保護媒体)
12 立ち上げミラー
13 ビームスプリッタ
14 ピンホールアレイ(14a〜14c:ピンホール)
15 記録した情報ビット列
16 集光レンズ
17 分岐光

Claims (13)

  1. 情報ビットが記録される記録部材を含む情報記録媒体において上記記録部材の屈折率の変化を利用して情報ビットを3次元的に記録する光学情報記録再生装置であって、
    光源と、
    該光源から出射された光を情報記録媒体に集光する対物レンズと、
    上記情報記録媒体からの光を検出する光検出器とを備え、
    上記記録部材の厚さは上記光源からの光の波長より大きく、
    上記対物レンズからの収束光が既に記録された情報ビットを通過しないように、上記記録部材中に、対物レンズから最も離れた位置より、順次、上記情報ビットを3次元的に記録する、光学情報記録再生装置。
  2. さらに、情報記録媒体を挟んで対物レンズと反対側に集光レンズを配置し、上記情報記録媒体からの光を上記集光レンズで光検出器に集光して検出する、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  3. 情報記録媒体の記録部材の界面を基準にして上記対物レンズのフォーカス位置を制御する、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  4. 上記対物レンズは開口数が0.7以上のレンズであり、上記対物レンズと上記光検出器を含む光路中にピンホールを配置し、情報記録媒体からの光を上記ピンホールを透過させた後に上記光検出器で検出する、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  5. 上記対物レンズと上記光検出器を含む光路中において、分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤差信号検出素子と、複数のピンホールを有するピンホールアレイとを配置し、
    情報記録媒体からの光を上記フォーカス/トラック誤差信号検出素子で複数の光に分岐させ、該分岐光を、上記ピンホールアレイにおける該分岐光に対応したそれぞれのピンホールを透過させた後に上記光検出器で検出する請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  6. 上記対物レンズと上記光検出器を含む光路上に分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤差信号検出素子をさらに配置し、
    情報記録媒体からの光を上記フォーカス/トラック誤差信号検出素子で複数の光に分岐させて、該分岐光の各々を、各分岐光より小さい面積の光検出器でそれぞれ検出する、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  7. 対物レンズと光検出器を含む光路中において、分岐光学素子であるフォーカス/トラック誤差信号検出素子と、複数のピンホールを有するピンホールアレイとを配置し、
    情報記録媒体からの光を上記フォーカス/トラック誤差信号検出素子で複数の光に分岐させて、該分岐光のうちのトラック誤差信号に対応する分岐光を、上記ピンホールアレイのピンホールを透過させた後に上記光検出器で検出する、請求項1に記載の光学情報記録装置。
  8. 光源から出射された光の波長λは0.35μm≦λ≦0.45μmを実質的に満たし、対物レンズを含む光学系は色消し構成である、請求項1に記載の光学情報記録装置。
  9. 上記光源と上記対物レンズを含む光路中に、球面収差補正素子をさらに配置し、該球面収差補正素子は、上記記録部材中に記録する情報ビットの記録深さに応じて球面収差量を制御する、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  10. 情報記録媒体は、単一の記録部材のみから構成される、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  11. 情報記録媒体は、記録部材と基板から構成される、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  12. 情報記録媒体は、記録部材が基板と保護媒体に挟まれて構成される、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
  13. 上記光検出器は、アバランシェフォトダイオードからなる、請求項1に記載の光学情報記録再生装置。
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