JP4487505B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉛蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境対策のためにハイブリッド自動車や燃料電池自動車などの普及推進が高まる中で、これらの動力源および電源装置といったパワーソースのより小形化および低コスト化の要望が高くなっている。その対策の一つとして、急激な負荷変動によるパワー不足を負荷とパワーソースとの間でそれを補助する役目を果たす高出力性能を有する安価な二次電池のニーズがますます高まってきている。鉛蓄電池は、安価な材料からなる二次電池としてこのニーズの有力な候補の一つであるが、他の二次電池、例えばリチウムイオン電池あるいはニッケル−水素電池に比べて出力特性の劣る問題があった。
【0003】
鉛蓄電池の出力特性を高める手段としては、極板をなるべく薄くして極板枚数を増やす、すなわち極板の見かけの表面積を大きくすることが効果的であることは既に周知であるが、薄い極板を製造するには、まず、鉛粉と硫酸および水とを練合して作製されたペースト状原料を、集電体に薄く均一に塗布(充填)する必要があり、また、極板に占める集電体の質量を極力小さくするために集電体を薄く、しかも軽くする必要がある。ところが、従来の原料は、練膏中に二次粒子が凝集して塊となりペースト状原料中に散在するために、上記の薄く湾曲しやすい集電体にペースト状原料を薄く均一に塗布(充填)することが困難であった。また、薄く湾曲しやすい集電体にペースト状原料を塗布(充填)した極板を乾燥後、持ち上げた時に湾曲して塗布(充填)された活物質が集電体から剥離し、脱落してしまうという問題をも抱えている。
【0004】
これに対して、スルホン基を有するリグニンを分散剤として活物質に添加して、前述の二次粒子の生成を抑制することで集電体への塗布を容易にしようとする試みがこれまでにも検討されている。また、組立時の極板のハンドリング性を改善するためには、例えば変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスあるいはエチレン/アクリル酸共重合体等の活物質結着剤をペースト状原料に添加して乾燥後の集電体と活物質との密着性を高めるといったことも検討されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したこれらの解決方法を鉛蓄電池の正極板に対して採用することは困難であった。何故ならば、鉛蓄電池においては希硫酸からなる電解液中で正極板が高いアノード電位に晒されるためにリグニンや活物質結合剤等の高分子量有機物が正極活物質中に含まれているとアノード酸化を受け、分解されて酢酸などの低分子量の有機酸が生成される。前記有機酸は従来の鉛あるいは鉛合金からなる正極集電体を溶かしてしまうので、正極集電体の腐食劣化が促進し、鉛蓄電池が短寿命になる問題を抱えていた。
【0006】
また、上記有機物は、最終的に炭酸ガスとなって分解されて消失してしまうが、発生時に集電体と正極活物質との密着性を低下させる傾向にある。特に薄い集電体では、従来の厚形の格子状集電体に比べて3次元的に活物質を包み込み、保持する機能が劣るために、活物質の充・放電による体積変化による応力などによって、集電体と活物質との結合が早期に維持できなくなって、両者の電気的接触が乏しくなり電気容量が取り出せなくなってしまう問題をも有している。
【0007】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、正極活物質にリグニンおよび活物質結着剤を含有させても上述した問題点、集電体の溶解および活物質と集電体との乖離といった問題が発生しない、超薄型極板を備えた鉛蓄電池を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段として、請求項1によれば、表面にSnOあるいはTa−TiO複合酸化物を有する正極集電体と、スルホン基を有するリグニンを0.1〜0.5質量%、活物質結着剤を0.5〜4質量%含有する正極活物質体とを備えた正極板を有することを特徴とするものである。
【0009】
なお、正極活物質体とは、正極活物質と、リグニンと、活物質結着剤と、必要によっては添加される短繊維等の添加剤との集合体を意味する。従って、スルホン基を有するリグニンが0.1〜0.5質量%とは、前記集合体に占めるリグニンの割合が0.1〜0.5質量%であることを意味し、活物質結着剤が0.5〜4質量%とは、前記集合体に占める活物質結着剤の割合が0.5〜4質量%であることを意味する。
【0010】
1mm以下の超薄型正極板を製造する場合に、正極集電体へのペースト状原料の塗布(充填)を容易にするために分散剤としてスルホン基を有するリグニンを原料に添加する、あるいは正極活物質の脱落を防止するための活物質結着剤を添加すると、正極のアノード酸化により高分子量有機物からなるこれら添加剤が分解し、低分子量の有機酸、例えば酢酸を生成し、正極集電体を構成している鉛あるいは鉛合金を溶解するため正極の腐食が進行し、早期に寿命に至ったが、正極集電体表面にSnOあるいはTa−TiO複合酸化物をコーティングすればこれらは酢酸等の有機酸に対しても安定で集電体の溶解を防止できる。
【0011】
なお、表面のコーティングは、できるだけ集電体の全表面に行うのが好ましいが、必ずしも全表面に行わなくても相応の効果がある。
【0012】
さらに、リグニンおよび活物質結着剤は最終的には分解して炭酸ガスを発生することがあるので正極集電体と正極活物質とを10×10〜30×10Paの圧迫力で押さえることによって集電体からの正極活物質の乖離が回避でき、寿命性能の安定化という点でより好ましい。
【0013】
以上により、1mm以下といった超薄型正極板の製造上の問題点が解決できると共に前記添加剤の存在による鉛蓄電池の二次的な性能劣化が回避でき、出力特性が優れ、しかも寿命性能の安定した鉛蓄電池が得られる。
【0014】
【実施例】
図1は、本発明に基づく実施例の蓄電池の構造を模式的に示す要部断面図で、1は正極集電体、2は該正極集電体にコーティングしたSnOからなる耐食性導電剤層、3は負極集電体、4は正極活物質、5は負極活物質、6は微細ガラス繊維からなるセパレータ、7は電槽、8は電解液が漏れないためのOリング、9は排気孔、10は制御弁をそれぞれ示す。
【0015】
図1において、正極集電体1は厚み200μmのPb−2質量%Sn合金箔からなり、該集電体表面にSnOをスパッタリング法によって厚み300nmのコーティングがなされている。負極集電体3には、鉛メッキをした厚み40μmの銅箔を用いた。正極活物質4および負極活物質5には、リグニンとしてリグニンスルフォン酸ソーダ、また、活物質結着剤として、変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスが添加されている。
【0016】
図2は、3セルが一体になったモノブロックタイプの本発明の鉛蓄電池の構造を模式的に示す要部断面図で、11は銅板からなる端子板、12は圧迫用プレート、13はボルト・ナットをそれぞれ示す。他の構成部材は図1と同じ番号を付記する。
【0017】
図2に示すように、平板状の集電体の片面に活物質を塗布した形状の極板をセパレータを介して積層して極板群を形成した場合、集電体の反対側が端子の働きをするので極板群を重ねるだけでいわゆるモノブロックタイプの鉛蓄電池が容易に構成することができる。
【0018】
次に、本発明の効果を具体的に示すために行った試験について説明する。
(試験1)
正極板および負極板には、図1に示す実施例の構成を採用し、正極板では集電体に厚み200μmの正極ペースト状原料を塗布した。その際、正極集電体へのSnOのコーティングありなし、正極活物質へのリグニンスルホンソーダおよび変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスの添加量を変えた正極板を作製した。その内容を表1に示す。
【0019】
負極板についても、集電体に通常の負極ペースト状原料を200μmの厚みに塗布(充填)した。その際、リグニンスルフォン酸ソーダの添加量は、0.3質量%、変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスの添加量は、0.5質量%に固定した。
【0020】
正・負極集電体へのペースト状原料の塗布(充填)は通常のペースティングマシンを用いて行った。
【0021】
【表1】
Figure 0004487505
【0022】
上記の正極板の充填性および組み立て性の調査を行った。その結果表2に示す。
【0023】
【表2】
Figure 0004487505
【0024】
(充填性)
充填性の評価は、集電体表面に均一に充填できたものを○、充填はできたが表面に原料の二次粒子が残り均一に充填できなかったものを△、二次粒子が多く充填ができなかったものを×とした。
【0025】
表2に示すように、正極活物質厚みを200μmに制限した場合、リグニンスルフォン酸ソーダを添加していないNo.1とNo.4は、ペースト状原料中に二次粒子の塊が発生して集電体に前記原料を200μmの厚みに均一に充填できなかった。また、リグニンスルフォン酸ソーダ量が0.05質量%添加したNo.5もその効果が十分でなく、一応、充填はできたが二次粒子が僅かに存在し均一性に欠けた。一方、リグニンスルフォン酸ソーダ量が0.8質量%のNo.15ではペースト状原料が軟らかくなり過ぎて、逆に集電体上で200μmの厚みを維持するのが困難であった。以上から、正極集電体に活物質を薄く塗布するためのリグニンスルフォン酸ソーダの添加量は0.1〜0.5質量%が適切であることが分かった。
(蓄電池の組み立て性)
充填性において、○および△であった極板を用いて図1に示す構造の公称電圧12V、定格容量1.0Ahの制御弁式鉛蓄電池の組み立てを試みた。
【0026】
組み立て性の評価は、組み立てができたものを○、極板の不良率は高かったが蓄電池の組み立てが一応できたものを△、ほとんど極板の活物質が脱落し組み立てが不可能であったものを×とした。
【0027】
表2に示すように、変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスの添加量が0質量%であったNo.3およびNo.7の正極板は組み立て時にほとんどの正極活物質が集電体から剥離し、組み立て不可能になった。また、前記添加量が0.2質量%のNo.8の正極板は活物質結着の効果が不十分で極板不良率が高かったが、一応、蓄電池の組み立てはできた。添加量が0.5質量%以上になると、活物質に対する結着効果が現れ、その量が多くなるほど正極活物質が強固になり極板の取り扱いが容易になった。
【0028】
組み立て時の正極板に対する圧迫力は20×10Paとしたが、リグニンスルフォン酸ソーダを0.3質量%、変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスを0.7質量%添加した正極板では、正極板に対する圧迫力を種々かえた蓄電池(No.16〜18)を作製した。その内容を表3に示す
【表3】
Figure 0004487505
【0029】
上記作製された蓄電池に所定の比重の希硫酸電解液を所定量注入し、電槽内で化成を行い蓄電池を完成させた。その際、変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスを6質量%添加した正極板を用いたNo.13の蓄電池は化成が十分にできず容量がでなかったので寿命試験は行わなかった。これは結着剤の添加量が多すぎて正極活物質の表面を覆ってしまい、化成反応が十分に行われなかったためと考えられる。
【0030】
良好に化成のできた蓄電池については、60℃の雰囲気中で、充電電圧、13.65Vの定電圧による加速トリクル(フロート)寿命試験を行い、1カ月毎に、1CAの電流(1.0A)で終止電圧1.7V/セルまで放電を行った。容量が初期の50%以下になった時点を寿命とした。その試験結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
Figure 0004487505
【0032】
表4に示すように、正極集電体にSnOのコーティングを施さなかった蓄電池No.2は、3カ月で寿命になった。この蓄電池を解体して調査したところ、アノード酸化により正極板に添加されているリグニンスルフォン酸ソーダおよび変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスが分解され低分子量の有機酸になったために、集電体のPb-2質量%Sn合金が溶解、すなわち、腐食が急速に進行して性能が劣化したことがわかった。
【0033】
一方、表面にSnOをコーティングした集電体を用いた蓄電池は、前記添加剤が分解されても集電体が腐食されることがなく安定した寿命性能を示した。しかし、正極活物質に添加されている有機物は分解され最終的には炭酸ガス(CO)の発生を伴い、正極活物質を集電体から脱落させる傾向にあるので、蓄電池No.16のように圧迫力が5×10Paでは、正極活物質の保持能力が低いために若干短寿命になった。一方、圧迫力が30×10Paと高いものは正極活物質の脱落を防止し長寿命であった。
【0034】
変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスの添加量では、組み立て時に活物質の結着性に有効に作用し、しかも化成時に悪影響を及ぼさなかった0.5〜4質量%の範囲では良好な寿命性能を示した。
【0035】
リグニンに関しては、充填が良好に行えた添加量の範囲のものは勿論、充填性に問題のあった添加量0.05質量%を含めて0.05〜0.5質量%の範囲で良好な寿命性能を示した。しかし、充填性をも含めた場合、0.1〜0.5質量%の範囲が好ましいことはいうまでもない。
【0036】
以上の試験の結果から、鉛蓄電池の出力特性を改善するために、超薄型極板を採用する場合の製造上の問題点を改善するためにリグニンスルフォン酸ソーダおよび変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスを正極活物質に添加する効果および前記添加剤が鉛蓄電池性能に悪影響を及ぼすことに対するSnOの効果が明らかになった。
【0037】
実施例では、耐食性導電材にSnOを用いたが、Ta−TiO複合酸化物を用いても同様の効果が得られることを本願発明者は、別の試験により確認している。
【0038】
本実施例では、正極の集電体には平板形状のPb−2質量%Sn合金箔を使用したが、特にこの形状にこだわるものでなく、平板に穿孔を設けてもよく、格子形状でも同様の効果が得られるのいうまでもない。
【0039】
また、正極集電体にはPb−2質量%Sn合金箔を用いたが、チタン(Ti)を用いることも可能で、そのことによって、前記鉛合金では集電体の厚みが200μm程度が限界であったのが、40μmのものも使用可能で、さらに薄型で軽量な極板が実現可能である。その場合、鉛合金と違い融点が高いので500℃の雰囲気で焼成法によって耐食性導電材をディップコーティングすることも可能である。
【0040】
また、本実施例では活物質結着剤として、変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスを用いたが、これに限定されるものでなく、非フッ素有機重合体の低密度もしくは高密度ポリエチレン、エチレン/アクリル酸共重合体等も同様の効果を有していることを本願発明者は確認している。
〔試験2〕
試験2では、本発明により可能になった超薄型極板の優れた出力性能を従来の制御弁式鉛蓄電池と比較して示す。
【0041】
従来品の鉛蓄電池では、鋳造方法により作製した鉛合金の集電体を用い、常法のペースト状原料を充填した正・負極板をガラス繊維からなるセパレータを介して積層した正極板5枚/負極板6枚構成の公称電圧12V、定格容量6Ah(5時間率)の制御弁式鉛蓄電池を作製した。一方、本発明品では、セルあたりの正・負極活物質量を上記の従来の蓄電池と同じにして、試験1と同じ形状の正・負極板を用いて極板群を形成した場合、正・負極板が従来品に比べて約1/4の厚さのものが可能であり、正極板20枚/負極板20枚構成の制御弁式鉛蓄電池を作製した。この場合、正極活物質へのリグニンスルフォン酸ソーダおよび変性スチレン・ブタジエン・共重合体ラテックスの添加量は、それぞれ0.3質量%、0.7質量%とした。また、正極板に対する圧迫力は20×10Paとした。
【0042】
これら蓄電池に所定比重の希硫酸を所定量注入して電槽内で化成を行い、蓄電池を完成させた。
【0043】
上記制御弁式鉛蓄電池を各電流で放電を行い、その時の5秒目電圧を測定し、各放電電流と5秒目電圧との関係を求め、両蓄電池を比較した。その結果を図3に示す。放電電流は、定格容量の倍数(CA)で表示した。ここでの、Cは、蓄電池の定格容量、Aは放電電流を示す。
【0044】
図3に示すように、従来の制御弁式鉛蓄電池も通常の制御弁式鉛蓄電池に比べて薄型極板を用い、高率放電特性の優れた蓄電池であるが、それに対して、本発明品は約4倍の極板表面積を有しており、大きい電流で放電した時の5秒目電圧の低下率が大幅に改善されていることがわかる。これは、本発明の蓄電池の構成により内部抵抗が非常に小さくなっていることに起因しているといえる。
【0045】
本発明による鉛蓄電池の正・負極板は、表面積が大きくしかも薄く軽量なため、出力密度は完全充電時において、およそ1000W/kgであり、ニッケルー水素電池のそれに匹敵する性能が得られた。しかし、この蓄電池のコストは、活物質に安価な鉛を用いているため1/3〜1/5程度である。
【0046】
また、このように薄くて軽量な集電体を用いると、従来の鉛蓄電池では、特に高温で使われた場合に正極集電体の腐食劣化が促進し、早期に寿命に至るのに対して、本発明品では正極集電体に耐食性の優れたSnOをコーティングしているのでその問題が解決され、エネルギー密度を高めながらも長寿命な蓄電池が実現可能になった。
【0047】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、鉛蓄電池の出力特性を改善するためには、超薄型の集電体を用いることは周知であるが、集電体へのペースト状原料の充填性および該極板のハンドリング性といった製造面に問題点がある。その対策としてペースト状原料に分散剤としてスルホン基を有するリグニンおよび活物質結着剤を正極活物質原料に添加することは有効であるが、これらの物質が鉛蓄電池の二次的な性能劣化の要因になるために実用化できなかった。それに対して、正極集電体表面に耐食性の優れたSnOあるいはTa−TiO複合酸化物をコーティングした集電体を用いることにより上記の問題が改善され、出力特性がニッケル−水素電池と同等レベルの蓄電池をはるかに安く提供することができその工業的効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセル構造を模式的に示した要部断面図。
【図2】本発明のモノブロックタイプの構造を模式的に示した要部断面図。
【図3】本発明品と従来品の出力特性の比較を示す図。
【符号の説明】
1 正極集電体
2 SnOのコーティング層
3 鉛をメッキした銅からなる負極集電体
4 正極活物質
5 負極活物質
6 微細ガラス繊維セパレータ
11 端子板
12 圧迫用プレート

Claims (1)

  1. 表面にSnOあるいはTa−TiO複合酸化物を有する正極集電体と、スルホン基を有するリグニンを0.1〜0.5質量%、および活物質結着剤を0.5〜4質量%含有する正極活物質体とを備えた正極板を有することを特徴とする鉛蓄電池。
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