JP4487438B2 - 情報提供システム及び情報提供方法、該システム又は方法に用いる情報提供装置、該情報提供装置を制御するためのプログラム、並びに、該プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

情報提供システム及び情報提供方法、該システム又は方法に用いる情報提供装置、該情報提供装置を制御するためのプログラム、並びに、該プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報センターからユーザ端末に交通情報を提供する情報提供システム及び情報提供方法、該システム又は方法に用いる情報提供装置、該情報提供装置を制御するためのプログラム、並びに、該プログラムを記憶した記憶媒体に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平10−134293号公報に示されているように、車両のナビゲーション装置が、公共交通機関や運送会社等の予め決められたスケジュールに応じて移動する車両の運行管理データを情報センターから通信により得て、これに基づいて将来の渋滞状況を予測するようにすることは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、将来の渋滞状況等の交通情報を予測する場合は、過去の統計データや、上記従来例のような運行スケジュール等に基づいて行えばよいが、このような交通情報の予測は情報センターで行って、その予測した交通情報を、情報センターとネットワークを介して接続された車両ナビゲーション装置等のユーザ端末に提供するようにすることが考えられる。
【0004】
しかし、将来の交通情報は時間帯によって異なるため、これら異なる全ての交通情報をユーザ端末に提供したのでは、通信量が膨大になると共に、交通情報の提供を受けたユーザ端末においてもその情報処理が煩雑となり、ユーザは希望する時間帯の交通情報を即座に見ることができなくなる。
【0005】
一方、ユーザが希望する時間帯の交通情報のみをユーザ端末に提供するようにすれば、交通情報を即座に提供することが可能にはなるものの、時間帯の指定が必要となり、このときに時間帯をプルダウンメニューや数値入力等により指定していては、使い勝手が非常に悪くなる。
【0006】
また、指定された時間帯が現在時刻を含むときには、予測された交通情報ではなくて現在の実際の交通情報をユーザ端末に提供することが望ましいが、ユーザが、現在時刻を含む時間帯から該時間帯近傍の時間帯に指定変更した場合には、交通情報(特に渋滞距離)が急変することがあり、このときにはユーザに違和感を与えてしまう。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、現在及び将来の交通情報を情報センターからユーザ端末に提供する場合に、ユーザが希望する時間帯の交通情報を即座に提供できるようにしつつ、その時間帯の指定を容易にして、ユーザの利便性を向上させると共に、現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との間で指定変更した場合であっても、交通情報の急変を抑制して、ユーザに違和感を与えないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、情報センターが、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信すると共に、上記指定画面で指定された時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供し、加えて、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうちいずれか一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、情報センターと、該情報センターとネットワークを介して接続されたユーザ端末とを備え、上記情報センターが、上記ユーザ端末からの要求に応じて交通情報を該ユーザ端末に提供するように構成された情報提供システムを対象とする。
【0010】
そして、上記情報センターは、上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信し、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するように構成されているものとする。
【0011】
上記の構成により、指定画面が情報センターからユーザ端末に送信され、このユーザ端末において指定画面で時間帯が指定され、この指定された時間帯を情報センターが受信すると、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報がユーザ端末に提供される一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報がユーザ端末に提供される。そして、現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方が、ユーザ端末に提供される際に、他方に近付く方向に補正される。この結果、ユーザが希望する時間帯の交通情報を即座に提供することができると共に、その時間帯の指定に際して、ユーザは、指定画面上の指定ポインタ等を移動させる操作(例えばジョイスティックやトラックボール等の操作)を行うだけで、時間帯を容易に入力することができる。また、現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯(隣接する時間帯等)との間で指定変更した場合であっても、一方の交通情報が他方に近付く方向に補正されるので、交通情報の急変を抑制することができ、ユーザに違和感を与えるのを防止することができる。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、情報センターは、現在時刻を含む時間帯近傍の交通情報を補正するように構成されているものとする。こうすることで、現在の実際の交通情報に対しては補正しなくても済み、正確な情報をユーザ端末に提供することができる。
【0013】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、ユーザ端末による時間帯の指定は、指定画面上の指定ポインタを時間帯軸方向に移動させて行うように構成されており、情報センターは、上記指定ポインタが現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との間で移動したときに、該移動後の時間帯の交通情報を補正するように構成されているものとする。このことで、ユーザが必ずしも指定変更するとは限らないので、補正の頻度を出来る限り少なくすることができる。
【0014】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、情報センターは、指定画面で指定された時間帯を細分化した細分化時間帯指定画面をユーザ端末に提供すると共に、該細分化時間帯指定画面において現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、他方に近付く方向に補正するように構成されているものとする。
【0015】
すなわち、指定画面において時間帯を細分化しておくと、この指定画面がかなり大きなものになり、時間帯の指定が不便となる。しかし、この発明では、指定画面を小型化しつつ、細分化した時間帯毎の詳細な交通情報が得られる。また、細分化指定画面において時間帯の指定変更を行ったときに交通情報が急変すると、ユーザに与える違和感がより一層大きくなるが、この発明では、細分化指定画面における時間帯の交通情報を補正するので、ユーザの違和感を有効に抑制することができる。
【0016】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、指定画面は、ユーザ端末により日付及び時間帯を指定するための、日付と時間帯とを軸とするマトリクス指定画面であり、上記ユーザ端末による時間帯の指定は、上記マトリクス指定画面上の指定ポインタを日付軸方向と時間帯軸方向とにそれぞれ移動させて行うように構成されており、情報センターは、上記指定ポインタが現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯の日付軸方向近傍の日付及び時間帯との間で移動したときには、該移動後の日付及び時間帯における交通情報を、該移動前の日付及び時間帯における交通情報に近付く方向に補正すると共に、上記指定ポインタが現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯の時間帯軸方向近傍の日付及び時間帯との間で移動したときには、該移動後の日付及び時間帯における交通情報を、該移動前の日付及び時間帯における交通情報に近付く方向でかつ上記補正量よりも大きく補正するように構成されているものとする。
【0017】
このことにより、日付が異なる場合の交通情報をも容易に得られ、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。また、交通情報の急変の違和感は、時間帯軸方向に指定変更するときの方が日付軸方向よりも大きくなるが、その分補正量を大きくするので、時間帯軸方向に指定変更するときの違和感を確実に抑制することができる。
【0018】
請求項6の発明は、情報センターと、該情報センターとネットワークを介して接続されたユーザ端末との間で通信を行うことによって、該ユーザ端末からの要求に応じて情報センターから交通情報をユーザ端末に提供する情報提供方法の発明であり、この発明では、上記情報センターから上記ユーザ端末へ、該ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面を送信するステップと、上記ユーザ端末から上記情報センターへ、該ユーザ端末により上記指定画面で指定された時間帯を送信するステップと、上記情報センターから上記ユーザ端末へ、上記指定された時間帯における交通情報を提供するステップとを含み、上記交通情報を提供するステップにおいて、上記指定された時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するようにする。このことにより、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0019】
請求項7の発明は、ユーザ端末とネットワークを介して接続されていて、該ユーザ端末からの要求に応じて交通情報をユーザ端末に提供するように構成された情報提供装置の発明であり、この情報提供装置は、上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信し、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するように構成されているものとする。このことで、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0020】
請求項8の発明は、ユーザ端末とネットワークを介して接続されていて、該ユーザ端末からの要求に応じて交通情報をユーザ端末に提供するように構成された情報提供装置を、制御するためのプログラムの発明であり、このプログラムは、上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信させ、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供させる一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供させると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供させる際に、他方に近付く方向に補正させるものであるとする。こうすることで、請求項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0021】
請求項9の発明は、ユーザ端末とネットワークを介して接続されていて、該ユーザ端末からの要求に応じて交通情報をユーザ端末に提供するように構成された情報提供装置を、制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体の発明であり、この発明では、上記プログラムは、上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信させ、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供させる一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供させると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供させる際に、他方に近付く方向に補正させるものであるとする。この発明により、請求項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る情報提供システムの全体構成を概略的に示し、このシステムは、情報センター1と、該情報センター1とインターネット10(ネットワーク)を介して接続されたユーザ端末2とを備えており、この情報センター1が、ユーザ端末2からの要求に応じて交通情報を該ユーザ端末2に提供するようになっている。つまり、情報センター1は情報提供装置を構成しており、ユーザ端末2は情報被提供装置を構成している。尚、図1中、11はプロバイダのサーバ等であり、12は電話局の交換機である。
【0023】
上記ユーザ端末2は、ユーザが運転する車両3に搭載されたナビゲーション装置4、ユーザが携帯する携帯電話5や携帯情報端末6(PDA)、家庭用パーソナルコンピュータ7等であって、上記ナビゲーション装置4、携帯電話5及び携帯情報端末6は、情報センター1とインターネット10を介して接続された電話アンテナ9と無線通信により信号の授受を行うようになっている。尚、以下、ユーザ端末2は車両3のナビゲーション装置4であるとして説明する。
【0024】
上記情報センター1は、図2に示すように、各種信号の制御処理を行うCPU21を備えており、このCPU21には、上記ユーザ端末2と通信を行うための通信インターフェース22と、後述するマトリクス指定画面41、細分化時間帯指定画面42、制御プログラム、地図等を記憶したROM23(記憶媒体)と、各種情報等を一時的に記憶するRAM24と、交通情報を蓄積した交通情報データベース25とが信号の授受可能に接続されている。
【0025】
一方、上記ユーザ端末2は、図3に示すように、各種信号の制御処理を行うCPU31を備えており、このCPU31には、GPS人工衛星から送信されるGPS信号を受信して車両3の現在地を検出する現在地測位センサ32と、各種情報を表示画面に表示するディスプレイ33と、ジョイスティックやトラックボールスイッチ等からなりかつマトリクス指定画面41や細分化時間帯指定画面42上の指定ポインタ41a,42aを移動(スクロール)させるための指定スイッチ等を含む操作スイッチ34と、上記情報センター1の通信インターフェース22との間で信号の送受信を行う通信装置35と、制御プログラムや地図(地図は情報センター1から配信するようにしてもよい)等を記憶したROM36(記憶媒体)と、各種情報等を一時的に記憶するRAM37とが信号の授受可能に接続されている。
【0026】
上記情報センター1は、上記ユーザ端末2により日付(ここでは曜日)及び時間帯を指定するための、日付と時間帯とを軸とするマトリクス指定画面41をユーザ端末2に送信するようになっている。このマトリクス指定画面41は、図4に示すように、縦軸に日付をとりかつ横軸に1時間毎の時間帯をとったものである。
【0027】
上記ユーザ端末2は、上記情報センター1からマトリクス指定画面41を受信したときには、図5に示すように、該マトリクス指定画面41を、該ユーザ端末2のディスプレイ33の表示画面における2分割した左側部分に表示するようになっている。
【0028】
上記マトリクス指定画面41上には指定ポインタ41aが表示されており、この指定ポインタ41aを上記指定スイッチにより日付軸方向と時間帯軸方向とにそれぞれ移動させることで日付及び時間帯を指定することが可能なようになっている。この指定ポインタ41aの上記両軸に対する斜め方向への移動は禁止されており、日付と時間帯とを同時に変更することはできないようになっている。そして、ユーザ端末2は、上記マトリクス指定画面41で指定された日付及び時間帯(指定ポインタ41aの表示位置に対応する日付及び時間帯)を情報センター1に送信するようになっている。
【0029】
上記情報センター1は、上記ユーザ端末2から送信された日付及び時間帯を受信したときに、該日付及び時間帯(後述の如く、時間帯については細分化された時間帯)における指定領域の交通情報をユーザ端末2に提供するようになっている。この指定領域は、予めユーザ端末2により指定されたものであって、現在表示中の地図範囲、現在地周辺範囲、目的地周辺範囲、現在地及び目的地を含む範囲及び任意範囲の中からユーザが選択して指定することができるようになっている。尚、以下、この指定領域に対応する地図範囲を対象地図範囲という。
【0030】
上記情報センター1からユーザ端末2に提供される交通情報は、ユーザ端末2のマトリクス指定画面41で指定された日付及び時間帯が現在の日付及び時刻を含むときには、現在の実際の交通情報である一方、指定された日付及び時間帯が現在の日付及び時刻を含まないときには、該日付及び時間帯における予測された交通情報である。すなわち、情報センター1の交通情報データベース25には、曜日毎に各時間帯について渋滞地点及びその渋滞距離を、過去のデータ等に基づいて予測したデータ(天気を考慮することもできる)が蓄積されており(最新のデータを考慮して適宜更新される)、指定された日付及び時間帯が現在の日付及び時刻を含むときには、予測された交通情報ではなくて、現在の実際の交通情報(現在渋滞が生じている地点及びその渋滞距離)がユーザ端末2に提供されるようになっている。
【0031】
上記情報センター1から対象地図範囲(指定領域)の交通情報の提供を受けたユーザ端末2は、図5に示すように、そのディスプレイ33の表示画面における2分割した右側部分にその交通情報を地図と共に表示するようになっている(車両3の現在地も併せて表示される(図5では三角形状のマーク))。すなわち、渋滞している箇所が目立つ色や太線等でグラフィック表示され(図5では太線で示す)、このことで、渋滞している地点及び渋滞距離(太線の長さ)が一目で分かるようになっている。
【0032】
また、上記情報センター1は、上記マトリクス指定画面41を、対象地図範囲においては交通情報が存在しない(渋滞が全く生じていない)日付及び時間帯が識別可能な状態でユーザ端末2に送信するように構成されており(図4では斜線を引いた日付及び時間帯において交通情報が存在しない)、このマトリクス指定画面41において交通情報が存在しない日付及び時間帯は、ユーザ端末2により指定不能になっている。そして、上記交通情報が存在しない日付及び時間帯において、当該対象地図範囲の周辺近傍の領域に交通情報が存在するときには、その旨の情報をユーザ端末2に提供するようになっている(図4では、矢印が表示されている日付及び時間帯において、その矢印方向の近傍領域に交通情報が存在することを示す)。
【0033】
さらに、上記情報センター1は、マトリクス指定画面41で指定された日付及び時間帯の当該時間帯を5分毎に細分化した細分化時間帯指定画面42(図4参照)を、マトリクス指定画面41と共にユーザ端末2に送信するようになっており、ユーザ端末2は、この細分化時間帯指定画面42を受信して、ディスプレイ33の表示画面の左側部分における上記マトリクス指定画面41の下側位置に表示するようになっている。このとき、マトリクス指定画面41においてどの時間帯を細分化しているかが容易に分かるように、当該時間帯の両側縦線の下端から細分化時間帯指定画面42の時間帯軸方向両端部へそれぞれ延びる2本の線42b,42bが表示される。
【0034】
上記細分化時間帯指定画面42上にも、マトリクス指定画面41と同様に、指定ポインタ42aが表示され、この指定ポインタ42aを指定スイッチ(上記マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aを移動させる指定スイッチとは異なるもの)により時間帯軸方向に移動させることで時間帯(細分化された時間帯)を指定するようになっている。尚、上記細分化時間帯指定画面42においても、上記マトリクス指定画面41と同様に、対象地図範囲では交通情報が存在しない時間帯が識別可能になっており、この時間帯において、当該対象地図範囲の周辺近傍の領域に交通情報が存在するときには、その旨の情報がユーザ端末2に提供される。
【0035】
上記情報センター1は、実際には、上記マトリクス指定画面41で指定された日付及び上記細分化時間帯指定画面42で指定された時間帯における交通情報をユーザ端末2に提供するように構成されている。つまり、例えば、図4に示すように、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aが木曜日及び13:00にあり、細分化時間帯指定画面42上の指定ポインタ42aが13:25にあるときには、木曜日の13時25分の時間帯における交通情報をユーザ端末2に提供する。
【0036】
上記細分化時間帯指定画面42上の指定ポインタ42aは、上記マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aを日付軸方向や時間軸方向に移動させても移動しないようになっている。つまり、例えば、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aを上記図4の位置から木曜日及び14:00に移動させると、細分化時間帯指定画面42上の指定ポインタ42aは、14:25に位置する。尚、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41が移動したときには、細分化時間帯指定画面42上の指定ポインタ42aを、予め設定した初期位置(例えば00分の時間帯)に移動させるようにしてよい。
【0037】
上記情報センター1は、上述の如く、マトリクス指定画面41(細分化時間帯指定画面42)で指定された日付及び時間帯(細分化された時間帯)が現在の日付及び時刻を含むときには、現在の実際の交通情報をユーザ端末2に提供するが、マトリクス指定画面41において現在の実際の交通情報と、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯における交通情報との差(渋滞距離差)が所定値以上あるときには、上記両交通情報のうち少なくとも一方を、他方に近付く方向に(渋滞距離の差が小さくなるように)補正するようになっている。
【0038】
上記補正方法については、後述の如く第1例〜第3例があり、第1例では、現在の実際の交通情報と、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯の時間帯軸方向近傍(現在の日付及び時刻から所定時間以内)の日付及び時間帯における予測された交通情報との間で差が所定値以上あるときに、該両交通情報を補正する(予測された交通情報の補正量の方が現在の実際の交通情報の補正量よりも大きい)。
【0039】
また、第2例では、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aが、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯との間で移動したときに、該移動後の日付及び時間帯の交通情報を補正する。このとき、予測された交通情報の補正量の方が現在の実際の交通情報の補正量よりも大きく、時間帯軸方向に変更する場合の補正量の方が、日付軸方向に変更する場合の補正量よりも大きい。
【0040】
さらに、第3例では、細分化時間帯指定画面42において現在時刻を含む時間帯の交通情報と、現在時刻を含む時間帯近傍(現在時刻から所定時間以内)の時間帯の予測された交通情報との間で差が所定値以上あるときに、該両交通情報を補正する(予測された交通情報の補正量の方が現在の実際の交通情報の補正量よりも大きい)。
【0041】
上記のように交通情報の提供を受けようとする場合には、ユーザ端末2のディスプレイ33の表示画面に、図7に示すような画面を表示させて、その画面中の「指定地点の交通状況」を選択する。すると、図8に示すような画面に切り換わり、この画面で「条件」を選択すると、図9に示すような画面に切り換わる。この画面で、「地図の表示縮尺」及び「天気」(「参照」を選択すると天気予報が表示される)を入力することができ、図9の画面で「OK」を選択した後に「戻る」を選択すると、条件が設定されて再び図8の画面となり、この画面で、対象地図範囲として「現在表示中の地図範囲」、「現在地周辺範囲(縮尺)」、「目的地周辺範囲(縮尺)」、「現在地及び目的地を含む範囲」及び「任意範囲」の中から1つを選択することができる。
【0042】
そして、図8の画面で「OK」を選択すると、第1要求信号と共に、上記選択された対象地図範囲や各種条件等がユーザ端末2から情報センター1に送信され、上記のように、情報センター1からユーザ端末2へマトリクス指定画面41や交通情報が送信され、ユーザ端末2のディスプレイ33の表示画面には、上記図5の画面が表示されることになる。
【0043】
また、上記情報センター1は、上記のような交通情報だけでなく、ユーザ端末2から少なくとも移動体(ここでは、ユーザが運転している車両3)の走行開始時刻(出発時刻)と出発地と目的地又は走行経路とを含む移動体走行情報を受信して、該移動体走行情報に応じた交通情報及び該交通情報を加味した情報をユーザ端末2に提供するように構成されており、移動体の走行に関係する交通情報や、該交通情報に基づいて予測される、移動体の所定時間毎の走行地点又は所定距離毎の走行時刻等をユーザ端末2に提供し、移動体の走行シミュレーションを行なえるようになっている。
【0044】
具体的には、情報センター1は、移動体の出発地から目的地までの間で、ユーザ端末2から受信した移動体走行情報の走行経路、又は出発地及び目的地から設定した1つ又は複数の走行経路に沿って、交通情報に基づいて移動体の走行速度を予測して該走行速度より移動体の走行地点及び該地点の走行時刻を順次求める共に、該各走行経路について走行地点及び走行時刻を、交通情報を加味した情報としてユーザ端末2に提供するようになっている。
【0045】
上記交通情報及び該交通情報を加味した情報の提供を受けたユーザ端末2は、図6に示すように、上記情報センター1から提供された移動体の走行地点が含まれる地図をディスプレイ33の表示画面に表示しかつこの地図上に該移動体の走行地点を表示するようになっている。具体的には、上記ディスプレイ33の表示画面における上記地図の下側には時間帯指定画面43(情報センター1のROMに記憶されていて該情報センター1から送信される)が表示され、この時間帯指定画面43上の指定ポインタ43aにより指定された時間帯に移動体が位置すると予測される走行地点(図6では三角形状のマークで示す)が、上記地図上に表示されることになる(その時間帯における走行地点ないしその近傍の予測された交通情報(移動体走行情報に応じた交通情報)も表示される)。そして、ユーザは、上記時間帯指定画面43の指定ポインタ43aを移動させることにより、移動体の走行開始時刻から目的地の到着予測時刻までの任意の時間帯を指定することができる。
【0046】
上記移動体の走行地点が表示される地図の表示範囲は、移動体の走行地点に応じて変更される。つまり、上記地図は、出発地と目的地とが表示されるような縮尺の地図ではなくて、その一部が表示されるような縮尺の地図である。
【0047】
図6において、45は自動再生スイッチであり、46は停止スイッチである。この自動再生スイッチ45の操作があると、自動再生を行って、時間帯指定画面43により時間帯を指定しなくても、移動体の所定時間毎の走行地点を自動的に順次表示して(時間帯指定画面43上の指定ポインタ43aが自動的に移動する)、移動体が走行しているように見せる。そして、この自動再生中に上記停止スイッチ46の操作があると、この停止スイッチ46が操作された時点の走行地点で移動体が停止したままとなる。
【0048】
また、上記時間帯指定画面43上の指定ポインタ43aを時間が遡る方向に移動させることにより、上記移動体の走行に関する時間を戻すことが可能であり(このとき時間遡り信号がユーザ端末2から情報センター1へ送信される)、不図示の経路変更スイッチの操作(このとき経路変更信号がユーザ端末2から情報センター1へ送信される)により、この戻した時点に対応する位置(経路変更スイッチが操作されたときの走行地点)から移動体の走行経路を変更してシミュレーションを行うことも可能である。尚、後述の如く自動経路変更が可能な状態に設定しておけば、交通情報に応じて自動的に移動体の走行経路が変更される(渋滞地点を迂回した走行経路に変更する)。
【0049】
上記のように移動体の走行シミュレーションを行おうとする場合には、上記図7の画面で「交通情報シミュレーション」を選択する。すると、図10に示すような画面に切り換わり、この画面で「条件」を選択すると、図11に示すような画面に切り換わる。この画面で「出発時刻」(入力しなければ現在時刻になる)、「表示縮尺」、「自動経路変更の可否」、「経路順変更の可否」及び「天気」(「参照」を選択すると天気予報が表示される)を入力することができ、図11の画面で「OK」を選択した後に「戻る」を選択すると、条件が設定されて再び図10の画面となり、この画面で、移動体の走行経路として、「現在の経路誘導路」(現在、ナビゲーション装置4で設定されているもの)、「現在の目的地/経由地」(現在、ナビゲーション装置4で設定されているもの)、「任意の経路誘導路」及び「任意の目的地/経由地」の中から1を選択することができる(「任意の経路誘導路」又は「任意の目的地/経由地」を選択した場合には、経路誘導路や目的地/経由地をユーザが設定する)。尚、「現在の目的地/経由地」又は「任意の目的地/経由地」を選択した場合には、この目的地/経由地に基づいて情報センターが走行経路を設定する。
【0050】
そして、図10の画面で「OK」を選択すると、第2要求信号と共に、移動体の走行開始時刻(ここでは、現在時刻とする)と出発地(ここでは、現在地測位センサにより検出された現在地とする:別途入力できるようにしてもよい)と目的地又は走行経路を含む移動体走行情報がユーザ端末2から情報センター1へ送信され、上記のように、情報センター1からユーザ端末2へ移動体走行情報に応じた交通情報及び該交通情報を加味した情報が送信され、ユーザ端末2のディスプレイ33の表示画面には、上記図6の画面が表示されることになる。
【0051】
上記情報センター1のCPU21は、ROM23に記憶された制御プログラムによって以下の処理動作を行う。すなわち、図12に示すように、最初のステップSA1で、ユーザ端末2から接続操作があったか(又は接続中か)否かを判定する。このステップSA1の判定がYESであるときには、ステップSA2に進んで、後述する交通情報演算/送信ルーチンを実行し、しかる後にステップSA3に進む一方、ステップSA1の判定がNOであるときには、そのままステップSA3に進む。このステップSA3では、通常の情報センター制御ルーチンを実行してリターンする。
【0052】
一方、上記ユーザ端末2のCPU31は、ROM36に記憶された制御プログラムによって以下の処理動作を行う。すなわち、図13に示すように、最初のステップSB1で、情報センター1への接続操作があったか(又は接続中か)否かを判定する。このステップSB1の判定がYESであるときには、ステップSB2に進んで、後述する情報提供要求条件設定ルーチンを実行し、しかる後にステップSB3に進む。このステップSB3では、情報センター1から交通情報を受信したか(又は受信中か)否かを判定し、このステップSB3の判定がYESであるときには、ステップSB4に進んで、後述する表示/条件再設定ルーチンを実行し、しかる後にステップSB5に進む。一方、上記ステップSB1の判定がNOであるとき、又は、上記ステップSB3の判定がNOであるときには、そのままステップSB5に進む。このステップSB5では、通常のユーザ端末制御ルーチンを実行してリターンする。
【0053】
尚、上記ユーザ端末2のCPU31の処理動作において、ステップSB1の判定がNOであるときにはステップSB5に進んだが、情報センター1への接続操作を行った後にその接続を断った状態にしていても交通情報を受信するようになっている場合には、ステップSB1の判定がNOであるときに上記ステップSB3に進むようにしてもよい。
【0054】
次に、上記情報センター1のCPU21の処理動作におけるステップSA2の交通情報演算/送信ルーチンについて、具体的に図14及び図15により説明する。
【0055】
すなわち、最初のステップSC1で、各種メニュー選択操作に応じて各種メニュー(図7〜図11の画面等)を送信し、次のステップSC2で、上記図8の画面で「OK」を選択したときにユーザ端末2から送信される第1要求信号を受信したか否かを判定する。このステップSC2の判定がYESであるときには、ステップSC3に進む一方、判定がNOであるときには、ステップSC16に進む。
【0056】
上記ステップSC3では、マトリクス指定画面41及び細分化時間帯指定画面42を読み出し(地図をユーザ端末2に配信する場合には地図も読み出す)、次のステップSC4では、そのマトリクス指定画面41(細分化時間帯指定画面42)上において、対象地図範囲内に交通情報が存在しない日付及び時間帯(細分化した時間帯)を識別可能にする。このとき、交通情報が存在しない日付及び時間帯において、当該対象地図範囲の周辺近傍の領域に交通情報が存在するときには、その方向を識別可能にする。
【0057】
次のステップSC5では、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aの初期位置を、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯とし(細分化時間帯指定画面42における指定ポインタ42aの初期位置を、現在時刻を含む時間帯とし)、次のステップSC6では、対象地図範囲に対応する範囲の現在の交通情報を読み出し、次のステップSC7では、上記地図上に、上記読み出した交通情報を重ね合わせる(又はユーザ端末2のディスプレイ33の表示画面に表示される地図上に重ね合わせ可能に設定する)。
【0058】
次のステップSC8では、各種情報(上記交通情報、地図、マトリクス指定画面41等)を第1表示信号としてユーザ端末2に送信し、次のステップSC9で、各指定画面41,42上の指定ポインタ41a,42aの移動により変更信号を受信したか否かを判定する。
【0059】
上記ステップSC9の判定がYESであるときには、ステップSC10に進んで、マトリクス指定画面41において指定ポインタ41aの日付軸方向及び時間帯軸方向に対する斜め方向への移動を禁止させ、次のステップSC11で、マトリクス指定画面41(細分化時間帯指定画面42)において指定ポインタ41a(42a)が、交通情報が存在する日付及び時間帯(細分化した時間帯)から交通情報が存在しない日付及び時間帯(細分化した時間帯)へ移動するのを禁止させ、しかる後にステップSC12に進む。尚、上記ステップSC10及びSC11を設ける代わりに、プログラムのダウンロードによって同様のことを実行させるようにしてもよい。
【0060】
上記ステップSC12では、対象地図範囲に対応する範囲において、変更された日付及び時間帯の交通情報(予測されたもの)を読み出し(又は演算し)、次のステップSC13で、上記のように交通情報の補正を行う交通情報補正処理ルーチン(詳細は後述)を実行し、次のステップSC14で、上記地図上に、上記補正処理後の交通情報を重ねわせ(又はユーザ端末2のディスプレイ33の表示画面に表示される地図上に重ね合わせ可能に設定し)、しかる後にステップSC15に進む。
【0061】
上記ステップSC9の判定がNOであるときには、そのままステップSC15に進み、このステップSC15で、各種情報(上記補正処理後の交通情報等)を第1表示信号としてユーザ端末2に送信して終了する。
【0062】
上記ステップSC2の判定がNOであるときに進むステップSC16では、上記図10の画面で「OK」を選択したときにユーザ端末2から送信される第2要求信号を受信したか否かを判定する。このステップSC16の判定がNOであるときには、そのまま終了する一方、判定がYESであるときには、ステップSC17に進んで、時間帯指定画面43を読み出し(地図をユーザ端末2に配信する場合には地図も読み出す)、次のステップSC18で、第2要求信号と共に受信した移動体走行情報には、目的地及び走行経路のうち目的地が含まれているか否かを判定する。
【0063】
上記ステップSC18の判定がYESであるときには、ステップSC19に進んで、第2要求信号と共に受信した移動体走行情報に含まれている出発地及び目的地から1つ又は複数の走行経路を選択し、しかる後にステップSC20に進む一方、ステップSC18の判定がNOであるときには、そのままステップSC20に進む。
【0064】
上記ステップSC20では、移動体走行情報に応じた交通情報を考慮しつつ、出発地から走行経路に沿って走行シミュレーションを実行する。すなわち、各走行経路に沿って、その交通情報に基づいて移動体の走行速度を予測して該走行速度より移動体の走行地点及び該地点の走行時刻を順次求める。
【0065】
次のステップSC21では、上記図11の画面で「自動経路変更の可否」が「可」に設定されたか否かを判定する。このステップSC21の判定がYESであるときには、ステップSC22に進んで、渋滞地点に突入したときには、時間を遡ってその渋滞地点に突入しない走行経路に変更して走行シミュレーションを実行し、しかる後にステップSC23に進む一方、ステップSC21の判定がNOであるときには、そのままステップSC23に進む。
【0066】
上記ステップSC23では、上記図11の画面で「経路順変更の可否」が「可」に設定されたか否かを判定する。このステップSC23の判定がYESであるときには、ステップSC24に進んで、複数の経路順(設定された経由地を通って目的地に行く場合、目的地を通って経由地に行く場合等)について走行シミュレーションを実行し、しかる後にステップSC25に進む一方、ステップSC23の判定がNOであるときには、そのままステップSC25に進む。
【0067】
上記ステップSC25では、ユーザ端末2から送信される時間遡り信号を受信したか否かを判定する。このステップSC25の判定がYESであるときには、ステップSC26に進んで、指定された時間帯まで遡って走行シミュレーションを継続し(停止信号を受信したときには停止する)、しかる後にステップSC27に進む一方、ステップSC25の判定がNOであるときには、そのままステップSC27に進む。
【0068】
上記ステップSC27では、ユーザ端末2から送信される経路変更信号を受信したか否かを判定する。このステップSC27の判定がYESであるときには、ステップSC28に進んで、走行経路を変更してシミュレーションを継続し、しかる後にステップSC29に進む一方、ステップSC27の判定がNOであるときには、そのままステップSC29に進む。尚、上記変更した新たな走行経路は、情報センター1又はユーザ端末2において自動的に設定してもよく、ユーザが設定するようにしてもよい。
【0069】
上記ステップSC29では、シミュレーションされた各種情報(移動体走行情報に応じた交通情報、該交通情報を加味した情報(移動体の走行地点及び走行時刻)、時間帯指定画面43、地図等)を第2表示信号としてユーザ端末2に送信して終了する。
【0070】
ここで、上記ステップSC13の交通情報補正処理ルーチンの第1例〜第3例を図16〜図18によりそれぞれ説明する。
【0071】
(第1例)
図16に示すように、最初のステップSC41で、変更された日付及び時間帯が、現在の日付及び時刻を含むものか、現在の日付及び時刻から所定時間(例えば2時間)以内にあるもの(マトリクス指定画面41においては、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯の時間帯軸方向近傍(例えば1つないし2つ隣)の日付及び時間帯であり、細分化時間帯指定画面42においては、現在時刻を含む時間帯を有する細分化時間帯指定画面42内の全時間帯である)か、又はそれ以外のものかを判定する。
【0072】
上記ステップSC41で、現在の日付及び時刻を含むものと判定されたときには、ステップSC42に進んで、現在の実際の交通情報が、マトリクス指定画面41において現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯(隣接する日付及び時間帯等)における予測された交通情報と所定値以上相違するか(同じ地点の渋滞距離差が所定値以上あるか)否か、又は、細分化時間帯指定画面42において現在時刻を含む時間帯近傍の時間帯(隣接する時間帯等)における予測された交通情報と所定値以上相違するか否かを判定する。
【0073】
上記ステップSC42の判定がYESであるときには、ステップSC43に進んで、その現在の実際の交通情報を、その予測された交通情報に近付く方向に若干補正して終了する一方、ステップSC42の判定がNOであるときには、ステップSC46に進む。
【0074】
上記ステップSC41で、現在の日付及び時刻から所定時間以内にあるものと判定されたときには、ステップSC44に進んで、変更された日付及び時間帯における予測された交通情報が、現在の実際の交通情報と所定値以上相違するか否かを判定する。
【0075】
上記ステップSC44の判定がYESであるときには、ステップSC45に進んで、その予測された交通情報を、その現在の実際の交通情報に近付く方向にある程度(上記ステップSC43の補正量よりも大きい)補正して終了する一方、判定がNOであるときには、ステップSC46に進む。
【0076】
上記ステップSC41で、それ以外のものと判定されたときには、ステップSC46に進み、このステップSC46では、実際の又は予測された交通情報をそのままにして補正を行わないで終了する。
【0077】
尚、上記ステップSC41で、現在の日付及び時刻を含むものと判定されたときには、現在の実際の交通情報と予測された交通情報との差異に関係なく、常にステップSC46に進むようにしてもよい(現在の実際の交通情報は補正しないで、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯における予測された交通情報のみを補正する)。
【0078】
(第2例)
図17に示すように、最初のステップSC51で、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aによる日付及び時間帯の変更形態が、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯から現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯への変更であるか、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯から該日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯への変更であるか、又はそれ以外の変更であるかを判定する。
【0079】
上記ステップSC51で、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯から現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯への変更であると判定されたときには、ステップSC52に進んで、現在の実際の交通情報が、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯における予測された交通情報と所定値以上相違するか否かを判定する。
【0080】
上記ステップSC52の判定がYESであるときには、ステップSC53に進んで、その現在の実際の交通情報を、その予測された交通情報に近付く方向に若干補正して終了する一方、ステップSC52の判定がNOであるときには、ステップSC56に進む。
【0081】
上記ステップSC51で、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯から該日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯への変更であると判定されたときには、ステップSC54に進んで、変更された日付及び時間帯における予測された交通情報が、現在の実際の交通情報と所定値以上相違するか否かを判定する。
【0082】
上記ステップSC54の判定がYESであるときには、ステップSC55に進んで、その予測された交通情報を、その現在の実際の交通情報に近付く方向にある程度(上記ステップSC53の補正量よりも大きい)補正して終了する一方、判定がNOであるときには、ステップSC56に進む。
【0083】
上記ステップSC51で、それ以外の変更であると判定されたときには、ステップSC56に進み、このステップSC56では、実際の又は予測された交通情報をそのままにして補正を行わないで終了する。
【0084】
尚、上記ステップSC53及びSC55における補正については共に、時間帯軸方向に変更する場合の補正量を、日付軸方向に変更する場合の補正量よりも大きくする。
【0085】
また、上記ステップSC51で、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯以外から現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯への変更であると判定されたときには、上記第1例と同様に、現在の実際の交通情報と予測された交通情報との差異に関係なく、常にステップSC56に進むようにしてもよい。
【0086】
(第3例)
図18に示すように、最初のステップSC61で、細分化時間帯指定画面42において変更された時間帯が、現在時刻を含むものか、現在時刻から所定時間(例えば10分)以内にあるものか、それ以外のものかを判定する。
【0087】
上記ステップSC61で、現在時刻を含むものと判定されたときには、ステップSC62に進んで、現在の実際の交通情報が、細分化時間帯指定画面42において現在時刻を含む時間帯近傍の時間帯(隣接する時間帯等)における予測された交通情報と所定値以上相違するか否かを判定する。
【0088】
上記ステップSC62の判定がYESであるときには、ステップSC63に進んで、その現在の実際の交通情報を、その予測された交通情報に近付く方向に若干補正して終了する一方、ステップSC62の判定がNOであるときには、ステップSC65に進む。
【0089】
上記ステップSC61で、現在時刻から所定時間以内にあるものと判定されたときには、ステップSC64に進んで、変更された時間帯における予測された交通情報が、現在の実際の交通情報と所定値以上相違するか否かを判定する。
【0090】
上記ステップSC64の判定がYESであるときには、ステップSC65に進んで、その予測された交通情報を、その現在の実際の交通情報に近付く方向にある程度(上記ステップSC63の補正量よりも大きい)補正して終了する一方、判定がNOであるときには、ステップSC66に進む。
【0091】
上記ステップSC61で、それ以外のものと判定されたときには、ステップSC66に進み、このステップSC66では、実際の又は予測された交通情報をそのままにして補正を行わないで終了する。
【0092】
尚、上記ステップSC61で、変更された時間帯が現在時刻を含むものと判定されたときには、上記第1例及び第2例と同様に、現在の実際の交通情報と予測された交通情報との差異に関係なく、常にステップSC66に進むようにしてもよい。
【0093】
次いで、上記ユーザ端末2のCPU31の処理動作におけるステップSB2の情報提供要求条件設定ルーチンについて、具体的に図19により説明する。
【0094】
すなわち、最初のステップSD1で、情報センター1から送信されたメニューをディスプレイ33の表示画面に表示すると共に、メニュー選択操作内容を情報センター1へ送信し、次のステップSD2で、図8又は図10の画面で「OK」が選択されたか否かを判定する。
【0095】
上記ステップSD2の判定がNOであるときには、そのまま終了する一方、判定がYESであるときには、ステップSD3に進む。
【0096】
上記ステップSD3では、「OK」が選択されたのは、指定地点メニュー(図8の画面)かシミュレーションメニュー(図10の画面)かを判定する。このステップSD3で、指定地点メニューであると判定されたときには、ステップSD4に進んで、第1要求信号と共に、対象地図範囲や各種条件等を情報センター1に送信して終了する一方、シミュレーションメニューであると判定されたときには、ステップSD5に進んで、第2要求信号と共に、移動体の走行開始時刻(現在時刻)と出発地(現在地)と走行経路又は目的地(図10の画面で設定された経路誘導路又は目的地)とを含む移動体走行情報、縮尺、各種条件等を情報センター1に送信して終了する。
【0097】
次に、上記ユーザ端末2のCPU31の処理動作におけるステップSB4の表示/条件再設定ルーチンについて、具体的に図20により説明する。
【0098】
すなわち、最初のステップSE1で、情報センター1から送信された第1表示信号を受信中か否かを判定し、このステップSE1の判定がYESであるときには、ステップSE2に進む一方、ステップSE1の判定がNOであるときには、ステップSE9に進む。
【0099】
上記ステップSE2では、第1表示信号の内容をディスプレイ33の表示画面に表示し、次のステップSE3で、マトリクス指定画面41又は細分化時間帯指定画面42において指定ポインタ41a,42aが移動したか否かを判定する。
【0100】
上記ステップSE3の判定がNOであるときには、ステップSE4に進んで、マトリクス指定画面41において指定ポインタ41aの日付軸方向及び時間帯軸方向に対する斜め方向への移動を禁止させ、次のステップSE5で、マトリクス指定画面41(細分化時間帯指定画面42)において指定ポインタ41a(42a)が、交通情報が存在する日付及び時間帯(細分化した時間帯)から交通情報が存在しない日付及び時間帯(細分化した時間帯)へ移動するのを禁止させ、しかる後にステップSE6に進む。尚、上記ステップSE4及びSE5を設ける代わりに、プログラムのダウンロードによって同様のことを実行させるようにしてもよく、上述の如く、情報センター1においても同様の処理を行っている(ステップSC10及びSC11参照)ので、ユーザ端末2では、これらの処理を省略してもよい(勿論、情報センター1における処理を省略してもよい)。
【0101】
上記ステップSE6では、指定された日付及び時間帯(細分化した時間帯)を示す変更信号を情報センター1に送信し、その後にステップSE7に進む。
【0102】
上記ステップSE3の判定がNOであるときには、そのままステップSE7に進み、このステップSE7では、対象地図範囲等の条件変更操作が有ったか否かを判定する。
【0103】
上記ステップSE7の判定がYESであるときには、ステップSE8に進んで、第1要求信号と共に、対象地図範囲や各種条件等を情報センター1に再送信して終了する一方、ステップSE7の判定がNOであるときには、そのまま終了する。
【0104】
上記ステップSE1の判定がNOであるときに進むステップSE9では、第2表示信号を受信中か否かを判定し、このステップSE9の判定がYESであるときには、ステップSE10に進む一方、判定がNOであるときには、そのまま終了する。
【0105】
上記ステップSE10では、第2表示信号の内容をディスプレイ33の表示画面に表示し、次のステップSE11で、時間帯指定画面43で時間を戻す操作が有ったか否かを判定する。
【0106】
上記ステップSE11の判定がYESであるときには、ステップSE12に進んで、時間遡り信号と、その時間を戻す操作により指定された時間帯を示す時間帯信号とを情報センター1に送信し(停止スイッチ46の操作があると停止信号も送信する)、しかる後にステップSE13に進む。一方、ステップSE11の判定がNOであるときには、そのままステップSE13に進む。
【0107】
上記ステップSE13では、経路変更スイッチによる経路変更操作が有ったか否かを判定し、このステップSE13の判定がYESであるときには、ステップSE14に進んで、経路変更信号を送信(新たな走行経路をユーザが設定する場合には、新たな経由地や走行経路等も送信)して終了する。一方、上記ステップSE13の判定がNOであるときには、そのまま終了する。
【0108】
次に、上記情報センター1及びユーザ端末2の各CPU21,31による処理動作の作用を説明する。最初に、ユーザが図7の画面で「指定地点の交通状況」を選択した場合について説明すると、図8及び図9の画面で対象地図範囲や条件を設定して図8の画面の「OK」を選択すると、ユーザ端末2から情報センター1へ第1要求信号と共に上記対象地図範囲や各種条件等が送信される。
【0109】
続いて、情報センター1は、上記第1要求信号を受信すると、マトリクス指定画面41及び細分化時間帯指定画面42を、上記対象地図範囲内に交通情報が存在しない日付及び時間帯(細分化した時間帯)を識別可能な状態でユーザ端末2に送信する。このとき、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aの初期位置を、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯とし、細分化時間帯指定画面42上の指定ポインタ42aの初期位置を、現在時刻を含む時間帯とする。そして、上記対象地図範囲に対応する範囲の現在の実際の交通情報と上記マトリクス指定画面41と(地図を配信する場合には地図も含む)を、第1表示信号としてユーザ端末2に送信する。
【0110】
次いで、上記ユーザ端末2は、上記第1表示信号を受信中に、その表示画面の左側に、マトリクス指定画面41及び細分化時間帯指定画面42を、右側に地図及び交通情報をそれぞれ表示する(図5参照)。
【0111】
その後、マトリクス指定画面41又は細分化時間帯指定画面42上の各指定ポインタ41a,42aの移動操作が有ると、ユーザ端末2の表示画面に表示される交通情報は、その移動後の位置に対応する日付及び時間帯(細分化した時間帯)のものに変更される。このとき、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aの日付軸方向及び時間帯軸方向に対する斜め方向への移動は禁止されており、日付と時間帯とを同時に変更することはできない。
【0112】
そして、交通情報補正処理ルーチンの第1例により、現在の実際の交通情報と、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯の日付軸方向近傍の日付及び時間帯における予測された交通情報との間で差が所定値以上あるときには、該両交通情報が補正される。このとき、予測された交通情報の補正量の方が現在の実際の交通情報の補正量よりも大きい。尚、上記両交通情報を補正しなくても、いずれか一方のみ(予測された交通情報の方がよい)を補正するようにしてもよい。
【0113】
また、第2例では、マトリクス指定画面41上の指定ポインタ41aが、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯との間で移動したときに、該移動後の日付及び時間帯の交通情報が補正される。このとき、予測された交通情報の補正量の方が現在の実際の交通情報の補正量よりも大きい。また、時間帯軸方向に変更する場合の補正量の方が、日付軸方向に変更する場合の補正量よりも大きい。
【0114】
さらに、第3例では、細分化時間帯指定画面42において現在時刻を含む時間帯の交通情報と、現在時刻を含む時間帯近傍の時間帯における予測された交通情報との間で差が所定値以上あるときには、該両交通情報が補正される。このとき、予測された交通情報の補正量の方が現在の実際の交通情報の補正量よりも大きい。尚、上記第1例と同様に、上記両交通情報を補正しなくても、いずれか一方のみ(予測された交通情報の方がよい)を補正するようにしてもよい。
【0115】
したがって、ユーザが希望する日付及び時間帯の交通情報を即座に提供することができると共に、その日付及び時間帯の指定に際して、ユーザは、ジョイスティックやトラックボール等の指定スイッチによりマトリクス指定画面41(細分化時間帯指定画面42)上の指定ポインタ41a(42a)を移動させる操作を行うだけで、日付及び時間帯(細分化された時間帯)を容易に入力することができて、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0116】
また、上記交通情報の補正により、現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯近傍の日付及び時間帯との間で指定変更した場合の交通情報の急変を抑制することができ、現在の実際の交通情報を提供しつつ、ユーザに違和感を与えるのを防止することができる。
【0117】
次いで、ユーザが図7の画面で「交通情報シミュレーション」を選択した場合について説明すると、図11及び図12の画面で移動体走行情報や条件を設定して図11の画面の「OK」を選択すると、ユーザ端末2から情報センター1へ第2要求信号と共に上記移動体走行情報や各種条件等が送信される。
【0118】
続いて、情報センター1は、上記第2要求信号を受信すると、上記移動体走行情報に応じた交通情報を考慮しつつ、出発地から走行経路(目的地及び走行経路のうち目的地を受信した場合には情報センター1が設定したものであり、走行経路を受信した場合にはユーザ端末2から送信されたもの)に沿って走行シミュレーションを実行する。
【0119】
上記走行シミュレーションでは、上記交通情報に基づいて移動体の走行速度を予測して該走行速度より移動体の走行地点及び該地点の走行時刻を順次求める。そして、図11の画面で「自動経路変更の可否」が「可」に設定されている場合には、渋滞地点に突入すると、時間を遡ってその渋滞地点に突入しない走行経路に変更して走行シミュレーションを実行する。また、図11の画面で「経路順変更の可否」が「可」に設定されている場合には、複数の経路順について走行シミュレーションを実行する。
【0120】
次いで、情報センター1は、上記走行シミュレーションされた各種情報(移動体走行情報に応じた交通情報、該交通情報を加味した情報(移動体の走行地点及び走行時刻)、時間帯指定画面43等)を第2表示信号としてユーザ端末2に送信する。
【0121】
上記ユーザ端末2は、上記第2表示信号を受信中において、その表示画面に地図、交通情報及び移動体の走行地点を表示し(地図の表示範囲は、移動体の走行地点に応じて変更される)、その下側に時間帯指定画面43を表示して該時間帯指定画面43上に上記走行地点に対応する走行時刻を指定ポインタ43aにより示す。
【0122】
そして、ユーザが自動再生スイッチを操作すれば、移動体の所定時間毎の走行地点を自動的に順次表示し、この自動再生中に停止スイッチを操作すると、この停止スイッチが操作された時点の走行地点で移動体が停止したままとなる。また、ユーザが上記時間帯指定画面43上の指定ポインタ43aを、時間を戻す方向に移動させると、その指定された時間帯まで遡って走行シミュレーションを継続し、経路変更スイッチを操作すると、この戻した時点(時間を戻す前に経路変更スイッチを操作したときには、その操作時点)に対応する位置から移動体の走行経路を変更してシミュレーションを行う。
【0123】
したがって、ユーザは、移動体(ユーザが運転している車両3)の走行に関する時間を考慮した適切な交通情報が得られ、いつ目的地に到着するか等を容易に判断することができる。また、移動体の走行に関する時間を戻して走行経路を自由に変更することができるので、ユーザにとって最適な走行経路の推敲が容易となる。よって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0124】
(実施形態2)
図21〜図25は本発明の実施形態2を示し、移動体の走行シミュレーションを行なえることは上記実施形態1と同様であるが、ユーザ端末2が、情報センター1に移動体走行情報(この実施形態2では、少なくとも移動体の走行地点と該地点の走行時刻とを含む)を順次送信すると共に、該送信毎に情報センター1から上記移動体走行情報に応じた交通情報を受信して、この交通情報及び該交通情報を加味した情報をディスプレイ33の表示画面の地図上に表示する(地図の表示範囲は移動体の走行地点に応じて変更される)ようにしたものである。
【0125】
すなわち、この実施形態2では、ユーザ端末2が、情報センター1から受信した交通情報に基づいて移動体の走行速度を予測して該走行速度より、予め設定しておいた1つ又は複数の走行経路に沿って移動体の新たな走行地点及び該地点の走行時刻を求めると共に、該各走行経路について新たな走行地点及び走行時刻を、移動体走行情報として情報センター1へ送信しかつ交通情報を加味した情報としてディスプレイ33の表示画面に表示するように構成されている。また、ユーザ端末2は、情報センター1から受信した交通情報及びユーザ操作(経路変更スイッチの操作)に応じて走行経路を変更する(交通情報に応じて自動的に変更するのは、「自動経路変更の可否」が「可」に設定されている場合)と共に、ユーザ操作(時間帯指定画面43上の指定ポインタ43aを移動させる操作)により移動体の走行に関する時間を戻して該移動体の走行経路を変更することが可能なように構成されている。
【0126】
尚、この実施形態2では、以下に説明する交通情報演算/送信ルーチン、情報提供要求条件設定ルーチン及び表示/条件再設定ルーチン以外は、上記実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0127】
上記情報センター1のCPU21の処理動作におけるステップSA2の交通情報演算/送信ルーチンについて、具体的に図21及び図22により説明する。
【0128】
すなわち、ステップSF1〜SF16で、上記実施形態1における交通情報演算/送信ルーチンのステップSC1〜SC16とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSF16の判定がNOであるとき(第2要求信号を受信したとき)に進むステップSF17で、移動体走行情報に応じた交通情報を読み出し、次のステップSF18で、各種情報(上記交通情報、地図(ユーザ端末2に配信する場合)等)を第2表示信号としてユーザ端末2に送信し、しかる後に終了する。
【0129】
次いで、上記ユーザ端末2のCPU31の処理動作におけるステップSB2の情報提供要求条件設定ルーチンについて、図23により説明する。
【0130】
すなわち、ステップSG1〜SG4で、上記実施形態1における情報提供要求条件設定ルーチンのステップSD1〜SD4とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSG3で、シミュレーションメニューであると判定されたときに進むステップSG5では、第2要求信号と共に、移動体の走行地点(現在地)、走行時刻(現在時刻)とを含む移動体走行情報、縮尺、各種条件等を情報センター1に送信し(このとき、走行経路が設定されていなければそれを1つ又は複数設定する)、しかる後に終了する。
【0131】
次に、上記ユーザ端末2のCPU31の処理動作におけるステップSB4の表示/条件再設定ルーチンについて、図24及び図25により説明する。
【0132】
すなわち、ステップSH1〜SH9で、上記実施形態1における表示/条件再設定ルーチンとそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSH9の判定がYESであるとき(第2表示信号を受信中であるとき)に進むステップSG10では、時間帯指定画面43(上記実施形態1とは異なり、ユーザ端末2のROMに記憶されている)を読み出す(情報センター1から地図が配信されない場合には、出発地付近の指定された縮尺での地図も読み出す)。
【0133】
次のステップSH11では、第1表示信号の内容と、上記読み出された各種情報とをディスプレイ33の表示画面に表示し、次のステップSH12では、図11の画面で「自動経路変更の可否」が「可」に設定されたか否かを判定する。
【0134】
上記ステップSH12の判定がYESであるときには、ステップSH13に進んで、渋滞地点に突入したときには、時間を遡ってその渋滞地点に突入しない走行経路に変更(現状の走行地点及び走行時刻をその変更前の走行地点及び走行時刻に置換)してステップSH14に進む一方、ステップSH12の判定がNOであるときには、そのままステップSH14に進む。
【0135】
上記ステップSH14では、時間帯指定画面43で時間を戻す操作が有ったか否かを判定する。このステップSH14の判定がYESであるときには、ステップSH15に進んで、走行時刻と共に走行地点も遡らせ(停止スイッチの操作があるとその時点で遡らせるのを停止)、しかる後にステップSH16に進む一方、ステップSH14の判定がNOであるときには、そのままステップSH16に進む。
【0136】
上記ステップSH16では、経路変更スイッチによる経路変更操作が有ったか否かを判定する。このステップSH16の判定がYESであるときには、ステップSH17に進んで、走行経路を変更(現状の走行地点及び走行時刻をその経路変更手前の走行地点及び走行時刻に置換)して、しかる後にステップSH19に進む。一方、上記ステップSH16の判定がNOであるときには、ステップSH18に進んで、走行地点の交通情報(走行方向を考慮)及び走行経路に応じて所定時間又は所定距離走行後の走行地点及び走行時刻を演算してこの演算結果を上記表示画面の地図上に表示し、しかる後にステップSH19に進む。
【0137】
上記ステップSH19では、第2要求信号と共に新たな走行地点及び走行時刻を情報センター1に送信して終了する。
【0138】
次に、上記情報センター1及びユーザ端末2の各CPU21,31による処理動作の作用を説明する。尚、ユーザが図7の画面で「指定地点の交通状況」を選択した場合については、上記実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
【0139】
ユーザが図7の画面で「交通情報シミュレーション」を選択した場合、図11及び図12の画面で移動体走行情報や条件を設定して図11の画面の「OK」を選択すると、ユーザ端末2から情報センター1へ第2要求信号と共に移動体走行情報や各種条件等が送信される。
【0140】
続いて、情報センター1は、上記第2要求信号を受信すると、上記移動体走行情報に応じた交通情報を第2表示信号としてユーザ端末2に送信する。
【0141】
次いで、上記ユーザ端末2は、上記第2表示信号を受信中において、そのディスプレイ33の表示画面に地図、交通情報及び移動体の走行地点を表示し、その下側に時間帯指定画面43を表示して該時間帯指定画面43上に上記走行地点に対応する走行時刻を指定ポインタ43aにより示す。
【0142】
そして、ユーザ端末2は、上記実施形態1における情報センター1と同様の走行シミュレーションを行って移動体の新たな走行地点及び該地点の走行時刻を求めると共に、この新たな走行地点及び走行時刻を、移動体走行情報として情報センター1へ送信しかつ上記ディスプレイ33の表示画面に表示する。また、ユーザ端末2は、上記実施形態1における情報センター1と同様に、情報センター1から受信した交通情報及びユーザ操作に応じて走行経路を変更すると共に、ユーザ操作により移動体の走行に関する時間を戻して該移動体の走行経路を変更する。
【0143】
したがって、上記実施形態2では、情報センター1の代わりにユーザ端末2が移動体の走行シミュレーションを行う点以外は基本的に上記実施形態1と同様であり、ユーザにとっては上記実施形態1と同様の情報が得られる。よって、上記実施形態2においても、上記実施形態1と同様に、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0144】
尚、上記実施形態1,2では、ユーザ端末2が車両3のナビゲーション装置4であるものとして説明したが、携帯電話5、携帯情報端末6、家庭用パーソナルコンピュータ7等であってもよい。この場合、移動体の走行開始時刻及び出発地は、それぞれ現在時刻及び現在地とする必要はなくて、ユーザが任意に設定すればよく、こうすれば、車両3外において予め走行シミュレーションを行っておくことができる。
【0145】
また、上記実施形態1,2では、マトリクス指定画面41の縦軸は、曜日としたが、日にちであってもよい。
【0146】
さらに、必ずしも、マトリクス指定画面41を用いる必要はなく、時間帯軸のみを有する指定画面であってもよい。この場合、情報センター1が、ユーザ端末2より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末2に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末2に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、ユーザ端末2に提供する際に、他方に近付く方向に補正するようにすればよい。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、情報センターが、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信し、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するようにしたことにより、時間帯の指定を容易にして、ユーザの利便性を向上させることができると共に、現在時刻を含む時間帯が指定されたときには現在の実際の交通情報をユーザ端末に提供することができ、しかも、現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との間で指定変更した場合であっても、ユーザに違和感を与えるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る情報提供システムの全体構成を示す概略図である。
【図2】情報センターの構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【図4】マトリクス指定画面及び細分化時間帯指定画面を示す図である。
【図5】交通情報の提供を受けたユーザ端末のディスプレイの表示画面を示す図である。
【図6】交通情報及び該交通情報を加味した情報の提供を受けたユーザ端末のディスプレイの表示画面を示す図である。
【図7】「指定地点の交通状況」又は「交通情報シミュレーション」を選択するための画面を示す図である。
【図8】対象地図範囲を設定するための画面を示す図である。
【図9】天気等の条件設定するための画面を示す図である。
【図10】移動体の走行経路を設定するための画面を示す図である。
【図11】走行シミュレーションの条件設定するための画面を示す図である。
【図12】情報センターのCPUで行われるメインルーチンの処理動作を示すフローチャートである。
【図13】ユーザ端末のCPUで行われるメインルーチンの処理動作を示すフローチャートである。
【図14】交通情報演算/送信ルーチン(サブルーチン)の処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図15】交通情報演算/送信ルーチンの処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図16】交通情報補正ルーチン(サブルーチン)の処理動作の第1例を示すフローチャートである。
【図17】交通情報補正ルーチンの処理動作の第2例を示すフローチャートである。
【図18】交通情報補正ルーチンの処理動作の第3例を示すフローチャートである。
【図19】情報提供要求条件設定ルーチン(サブルーチン)の処理動作を示すフローチャートである。
【図20】表示/条件再設定ルーチン(サブルーチン)の処理動作を示すフローチャートである。
【図21】実施形態2に係る交通情報演算/送信ルーチンの処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図22】実施形態2に係る交通情報演算/送信ルーチンの処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図23】実施形態2に係る情報提供要求条件設定ルーチンの処理動作を示すフローチャートである。
【図24】実施形態2に係る表示/条件再設定ルーチンの処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図25】実施形態2に係る表示/条件再設定ルーチンの処理動作の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報センター(情報提供装置)
2 ユーザ端末
10 インターネット(ネットワーク)
23,36 ROM(記憶媒体)
41 マトリクス指定画面
41a 指定ポインタ
42 細分化時間帯指定画面

Claims (9)

  1. 情報センターと、該情報センターとネットワークを介して接続されたユーザ端末とを備え、上記情報センターが、上記ユーザ端末からの要求に応じて交通情報を該ユーザ端末に提供するように構成された情報提供システムであって、
    上記情報センターは、上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信し、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するように構成されていることを特徴とする情報提供システム。
  2. 請求項1記載の情報提供システムにおいて、
    情報センターは、現在時刻を含む時間帯近傍の交通情報を補正するように構成されていることを特徴とする情報提供システム。
  3. 請求項1記載の情報提供システムにおいて、
    ユーザ端末による時間帯の指定は、指定画面上の指定ポインタを時間帯軸方向に移動させて行うように構成されており、
    情報センターは、上記指定ポインタが現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との間で移動したときに、該移動後の時間帯の交通情報を補正するように構成されていることを特徴とする情報提供システム。
  4. 請求項1記載の情報提供システムにおいて、
    情報センターは、指定画面で指定された時間帯を細分化した細分化時間帯指定画面をユーザ端末に提供すると共に、該細分化時間帯指定画面において現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、他方に近付く方向に補正するように構成されていることを特徴とする情報提供システム。
  5. 請求項1記載の情報提供システムにおいて、
    指定画面は、ユーザ端末により日付及び時間帯を指定するための、日付と時間帯とを軸とするマトリクス指定画面であり、
    上記ユーザ端末による時間帯の指定は、上記マトリクス指定画面上の指定ポインタを日付軸方向と時間帯軸方向とにそれぞれ移動させて行うように構成されており、
    情報センターは、上記指定ポインタが現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯の日付軸方向近傍の日付及び時間帯との間で移動したときには、該移動後の日付及び時間帯における交通情報を、該移動前の日付及び時間帯における交通情報に近付く方向に補正すると共に、上記指定ポインタが現在の日付及び時刻を含む日付及び時間帯と該日付及び時間帯の時間帯軸方向近傍の日付及び時間帯との間で移動したときには、該移動後の日付及び時間帯における交通情報を、該移動前の日付及び時間帯における交通情報に近付く方向でかつ上記補正量よりも大きく補正するように構成されていることを特徴とする情報提供システム。
  6. 情報センターと、該情報センターとネットワークを介して接続されたユーザ端末との間で通信を行うことによって、該ユーザ端末からの要求に応じて情報センターから交通情報をユーザ端末に提供する情報提供方法であって、
    上記情報センターから上記ユーザ端末へ、該ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面を送信するステップと、
    上記ユーザ端末から上記情報センターへ、該ユーザ端末により上記指定画面で指定された時間帯を送信するステップと、
    上記情報センターから上記ユーザ端末へ、上記指定された時間帯における交通情報を提供するステップとを含み、
    上記交通情報を提供するステップにおいて、上記指定された時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正することを特徴とする情報提供方法。
  7. ユーザ端末とネットワークを介して接続されていて、該ユーザ端末からの要求に応じて交通情報をユーザ端末に提供するように構成された情報提供装置であって、
    上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信し、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供する一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供すると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供する際に、他方に近付く方向に補正するように構成されていることを特徴とする情報提供装置。
  8. ユーザ端末とネットワークを介して接続されていて、該ユーザ端末からの要求に応じて交通情報をユーザ端末に提供するように構成された情報提供装置を、制御するためのプログラムであって、
    上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信させ、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供させる一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供させると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供させる際に、他方に近付く方向に補正させることを特徴とするプログラム。
  9. ユーザ端末とネットワークを介して接続されていて、該ユーザ端末からの要求に応じて交通情報をユーザ端末に提供するように構成された情報提供装置を、制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    上記プログラムは、上記ユーザ端末により時間帯を指定するための、時間帯を軸とする指定画面をユーザ端末に送信させ、かつ、該ユーザ端末より、上記指定画面で指定された時間帯を受信したときに、該時間帯が現在時刻を含むときには、現在の実際の交通情報を上記ユーザ端末に提供させる一方、上記時間帯が現在時刻を含まないときには、該時間帯における予測された交通情報を上記ユーザ端末に提供させると共に、上記現在時刻を含む時間帯と該時間帯近傍の時間帯との両交通情報のうち少なくとも一方を、上記ユーザ端末に提供させる際に、他方に近付く方向に補正させるものであることを特徴とする記憶媒体。
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