JP4487407B2 - 非接触給電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道に沿って走行する走行体に対して、その使用電力を非接触で給電する非接触給電装置に関し、特に、任意に給電を停止することのできる非接触給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、倉庫内や工場内等において、案内レール等の軌道に沿って搬送車を走行させ、この搬送車によって被搬送物(積荷)を搬送する搬送システムが広く利用されている。この搬送車には、リニアモータなどの走行モータが搭載されていて、この走行モータの駆動によって搬送車は走行される。そして、走行モータヘの給電方法として、搬送車側に設けた集電子を給電線に接触させて、電力を給電する方法に替えて、搬送車の側にピックアップコィルと称される2次巻線を給電線の近傍に配置して、いわゆるトランスの電磁誘導作用によって、前記ピックアップコイルに誘導起電力を発生させて、非接触で給電する方法が実施されている。
【0003】
また、非接触給電方法は、搬送物を一時的に保管するためのストッカにも適用されている。このストッカは、後述する図11(a)に示すように、搬送物Cを収納するための棚Aと、この棚Aに搬送物Cを入出庫するためのスタッカBを備える。スタッカBは、棚Aの正面側に敷設された軌道D上を移動するための走行用モータ(図示なし)と、搬送物Cを載置するためのテーブルを駆動する駆動用モータ(図示なし)を搭載しており、これらモータを作動させるための電源の供給を非接触給電方式により行っている。
【0004】
次に、図1ないし図4を参照して、従来の非接触給電装置の給電原理について詳細に説明する。図1は、曲線部と直線部とを有する軌道Rを搬送車Bが走行する概念図であり、図2は、1次側給電線10と、搬送車Bに搭載された電源装置20との関係を示す概略回路図であり、図3は、ピックアップコイル(2次側コイル)23が巻回された給電トランス(変成器)21及び軌道側壁Waの部分を示す横断面図であり、図4は、軌道Rの直線部における軌道側壁Waと給電トランス21との配置を示す平面摸式図である。図2及び図3において、軌道Rを構成する軌道側壁Waの側方には、往復線路からなる給電線10が設けられ、この給電線10の往路および復路をなす給電線10aと同10bとが上下に所定間隔をおき、しかも軌道側壁Waとの間に一定の間隔をおいてこれと平行に配置されている。また、図3に示されるように、各給電線10a,10bは軌道側壁Waの側面にステー1を介して支持されている。尚、以下の説明では、非接触給電トランスを単に給電トランスという場合がある。
【0005】
また、図2に示されるように、軌道に沿って走行する搬送車は、電源装置20を搭載しており、この電源装置20を構成する給電トランス21は、図3に示されるように、断面E字形をしたコア22の中央凸部22aに2次側コイルであるピックアップコイル23が巻回され、コア22の中央凸部22aと上方凸部22bとの間に、往復線路(給電線10)をなす一方の給電線10aが配置されていると共に、中央凸部22aと下方凸部22cとの間に、他方の給電線10bが配置されている。
【0006】
そして、1次側の給電線10に、高周波(例えば10kHz)の電流が供給されると、2つに折り曲げられた各給電線10a,10bの周囲には、これらに流れる電流の向きが逆であるために、図3で矢印で示されるように、互いに逆方向の磁束が発生し、該磁束の変化により、2次側コイルであるピックアップコイル23には、誘導起電力が発生して(つまり電圧が誘起されて)、1次側の給電線10から2次側コイル(ピックアップコイル23)に非接触で電力が供給される。
【0007】
また、図2に示されるように、搬送車の電源装置20は、共振コンデンサ24、整流回路25、定電圧回路26、ドライバ27を備えており、ピックアップコイル23に発生した誘導起電力は、整流回路25で直流に変換された後に、定電圧回路26で一定電圧に制御されて走行モータ28に供給され、この走行モータ28の回転によって、図1に示すように搬送車Bは軌道Rに沿って走行する。
【0008】
また、搬送車の電源装置20において、ピックアップコイル23と、これに並列に接続された共振コンデンサ24とで共振回路が構成され、この共振回路によって、非接触給電時における無効電力を少なくして、電力伝送効率を高めている。この共振回路の共振周波数(fo)は、ピックアップコイル23のインダクタンスを(L)とし、共振コンデンサ24の静電容量を(C)とした場合には、〔fo≒(1/2π)×(L×C)-(1/2)〕で表わされ、1次側の給電線10に流れる電流の周波数と等しい場合(つまり、共振周波数の場合)に、1次側から2次側への電力伝送効率が最大となることが知られている。
【0009】
すなわち、走行モータ28を利用した搬送システムにおいては、搬送用軌道に沿って電力供給用のケーブル(給電線10)を設置して高周波電流を流し、給電トランス21の電磁結合により、2次側コイル(ピックアップコイル23)から動力電源を得て、搬送車Bの走行モータ28へ駆動電力を供給する非接触給電方式が実用化されている。このとき、給電線10に流す動力用の電流は、給電線10からの放射ノイズを軽減する意味からも、高調波成分を極力含まない正弦波電流が適用される。このような正弦波電流は給電線10のインダクタンスと、ピックアップコイル23の端子間に別途用意した共振コンデンサ24との共振回路によって生成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図1においては、軌道Rを1台の搬送車Bが走行する場合について説明したが、通常は軌道Rを複数の搬送車が走行している。そのような場合、搬送車毎に搭載されている給電トランスが、同一の給電線から非接触で電力を給電してそれぞれの搬送車を走行させている。図5は、同一の給電線に複数の給電トランスが非接触で接続されている回路のシステム概念図である。同図の例では、3台の搬送車が、それぞれ個別に、給電トランスと電源装置を搭載して走行モータに電力を供給している場合の回路の概念を示している。
【0011】
すなわち、1台の電源31より1本の給電線32へ電力が通電され、3台の給電トランス33a、33b、33cが、それぞれ個別に、給電線32からの電力を非接触で給電されている。そして、各給電トランス33a、33b、33cからそれぞれの電源装置34a、34b、34cへ電力が伝送され、前述の図2で示したように電源装置20から各走行モータへ電力が供給される。このようにして、各搬送車はそれそれ個別に走行することができる。
【0012】
ところが、図5のように、1台の電源31で通電されている1本の給電線32より、複数台の給電トランス33a、33b、33cへ給電が行われているとき、何れかの搬送車の電源装置をメンテナンスしたいとき、電源31をOFFにして給電線32への電力の通電を停止してから行わなければならない。このため、メンテナンスを行わない他の搬送車の電源装置も停止してしまう。例えば、電源装置34aの保守点検を行う場合には、電源31をOFFにして給電線32の電力を止めなければならないので、電源装置34b及び電源装置34cへの電力供給も停止してしまう。このため、電源装置34b、34cを搭載した各搬送車の稼動も停止してしまう。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1台の電源から複数の搬送車(すなわち、電源装置)へ電力を供給する搬送システムにおいて、所望の電源装置のみへの電力の供給を遮断することのできる非接触給電装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の非接触給電装置は、走行体に、軌道側壁と対向して給電トランスが搭載され、軌道側壁に沿って配線された1次側給電線と、給電トランスに巻回された2次巻線との間で、磁気結合により非接触で給電を行い、2次巻線に給電された電力に基づいて走行体を走行させる非接触給電装置において、給電トランスが、前記1次側給電線から引き離すことにより、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放し、1次側給電線からの給電を遮断するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
すなわち、本発明の非接触給電装置によれば、任意に、給電トランスの1次側給電線と2次巻線とを磁気結合させることもできるし、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放することもできる。したがって、走行体の走行モータへ電力供給する電源装置をメンテナンスしたいときは、1次側給電線の通電をいちいち止めなくても、入力側の給電トランスの磁気結合を解放すれば、2次巻線の起電力は発生しなくなるので、1次側給電線からの給電を停止することができる。
【0016】
ここで、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放するためには、1次側給電線を給電トランスの磁性体コアから離せばよい。これによって、1次側給電線の発生磁束は磁性体コアを通らないので2次巻線に起電力は発生しなくなり、1次側給電線からの給電はなくなる。
【0017】
また、本発明の非接触給電装置は、前記発明において、給電トランスは、押圧機構によって1次側給電線と2次巻線とが磁気結合できる位置へ押圧され、押圧機構の押圧力を取除くことによって、1次側給電線から引き離されるように構成されていることを特徴とする。すなわち、給電トランスを1次側給電線側へ装着したり引き離したりする手段の一例は、押圧機構によって給電トランスを1次給電線側へ押圧したり引き離したりするようにすればよい。
【0020】
また、本発明の非接触給電装置は、前記の各発明において、軌道側壁に沿って、複数の走行体が、1本の1次側給電線から非接触で給電されるように配置され、複数の走行体のうち、任意の走行体に搭載された給電トランスが、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放し、1次側給電線からの給電を遮断することを特徴とする。すなわち、本発明の非接触給電装置によれば、1台の電源から1本の給電線に通電されていて、複数台の走行体が走行しているとき、その内の1台或いは任意の台数の走行体の電源装置をメンテナンスしたいとき、給電線を通電させたまま、メンテナンスしたい電源装置の入力段の給電トランスの磁気結合を開放すればよい。例えば、メンテナンスしたい給電トランスのみを給電線から引き離せばよい。これによって、他の走行体は走行を継続したまま、所望の走行体の電源装置のみをメンテナンスすることができる。
また、前記走行体は、収納部が2次元状に配列された棚に搬送物を入出庫するためのスタッカであることを特徴とする。これにより、複数のスタッカが同一の給電線により給電されている場合であっても、他のスタッカに対する給電を継続しながら、特定のスタッカに対する給電を遮断することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明における非接触給電装置の実施の形態について詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態を説明するための非接触給電装置の基本的概念図である。即ち、図6は、前述の図3における給電トランスを本発明に適用するために示した概念図であり、図5に示す複数の給電トランスのうちの1台について示した構造図である。図6に示すように、給電トランス41は、稼動状態に装着されていると、1次側の給電線44と2次巻線43とが、磁性体コア42と軌道側壁45によって形成される磁路によって磁気結合される。これによって、給電線44の電力は2次巻線43に非接触で給電され、2次巻線43より電源装置を経由して走行モータへ電力が供給されるのは前述の通りである。
【0022】
ここで、給電トランス41の2次巻線43から電源装置側への電力供給を遮断したいときは、図6の破線で示すように、給電トランス41を軌道側壁45から引き離す。これによって、磁性体コア42と軌道側壁45の磁路は解放され、給電線44と2次巻線43との磁気結合はなくなり、給電線44に電力が通電されていても2次巻線43には誘起電圧は発生しない。したがって、図5において、給電線32に電力が通電されている状態で、例えば、給電トランス33aを軌道側壁から引き離せば、この給電トランス33aのみの電力供給が遮断されて、電源装置34aをメンテナンスすることができる。しかも、給電トランス33b、33cからは、それぞれ、電源装置34b、34cへの電力の供給が継続されているので、これらの搬送車は稼動を続けることができる。
【0023】
次に、給電トランスと給電線とを装着離脱する具体的は実施例について説明する。図7は、本発明の実施の形態における非接触給電装置を装着離脱する第1の実施例の概念図であり、(a)は装着状態を示し、(b)は離脱状態を示している。図7において、給電トランス51の背面には、固定支柱57と、この固定支柱57を貫通するボルト58と、ボルト58と螺合するナット59と、ナット59の螺合位置によって押圧/弛緩するバネ60とが構成されている。尚、ボルト58の一端は給電トランス51の背面に固着されている。また、固定支柱57やボルト58、ナット59は、磁性体コア52に磁気的影響を与えないように強固な樹脂材料または非磁性体金属で構成されている。
【0024】
先ず、図7(a)のように、給電トランス51を給電線54側に装着する場合は、ナット59を図の左方に螺合して行く。これによって、バネ60が縮んでバネ力によりボルト58が給電トランス51を押圧する。したがって、給電トランス51は、給電線54を所定の位置まで挿入して軌道側壁55と磁性体コア52の磁路を形成し、給電線54と2次巻線53を磁気結合状態にする。これによって、給電線54の電力は非接触で2次巻線53へ給電される。
【0025】
次に、図7(b)のように、給電トランス51を給電線54から引き離す場合は、ナット59を図の右方に螺合して行く。これによって、バネ60が弛緩して給電トランス51の背面の押圧力が解除され、給電トランス51は固定支柱57の端面まで後退して給電線54から離脱する。したがって、磁性体コア52は軌道側壁55から離れ、軌道側壁55と磁性体コア52の磁路は解放される。よって、給電線54に電力が通電されていても給電線54と2次巻線53との磁気結合はなくなり、2次巻線53には誘起電圧は発生しないので、電源装置に電力が供給されることはなくなる。
なお、給電トランス51を給電線54から引き離す機構として、例えばリニアアクチュエータやスラストソレノイド方式を用いてもよい。
【0026】
図8は、本発明の実施の形態における非接触給電装置を装着離脱する第2の実施例の概念図である。すなわち、この実施例の場合は、給電トランス61の背面に固定された固定支柱67には、ボルト68が螺合するネジが設けられている。そして、ボルト68に固定されたハンドル69を回転させることによって、ボルト68が固定支柱67の位置を進退する。これにより、ハンドル69を回すことによって、自在に給電トランス61と給電線64とを装着離脱することができる。
【0027】
次に、給電線と給電トランスとの磁気結合の解放を回路的に行う参考例について説明する。すなわち、給電線の電力を2次巻線へ給電させない方法は、給電トランスを給電線から離脱させる方法以外に、2次巻線のインピーダンスをゼロにしたり無限大にすることによっても実現することができる。図9は、参考例における非接触給電装置の供給電力を回路的に遮断する回路の一例である。すなわち、図9(a)に示すように、給電トランス70の2次巻線71の出力端子間にスイッチ72を設ける。図9(b)に給電トランス70の等価回路を示す。図9において、L1は給電線74のインダクタンスであり、L2は、2次巻線81のインダクタンスであり、Mは、給電線74と2次巻線71との間の相互インダクタンスである。
【0028】
給電線74から給電トランス70の2次巻線71への電力供給を断ちたいときは、スイッチ72をONにする。すると、図9(b)に示す等価回路において、給電トランス70の2次側のインピーダンスがゼロになり、電流のほとんどがスイッチ72(インピーダンスがほぼゼロ)を流れ、相互インダクタンスMにはほとんど流れない。この結果、給電トランス70はあたかも変流器(CT)のように作用し、磁性体コアと軌道側壁が磁路を形成していても、2次側に電圧は発生しない。よって、電源装置75へは電力は供給されないので、自在に、この電源装置75をメンテナンスすることができる。
【0029】
図10は、参考例における非接触給電装置の供給電力を回路的に遮断する回路の他の例である。すなわち、図10(a)に示すように、2次巻線81に直列にスイッチ82を設けても、給電線84の電力を電源装置85へ供給されないようにすることができる。この参考例の場合は、スイッチ82をOFFにすると、同図(b)に示す等価回路において、給電トランス80の2次側のインピーダンスが無限大(オープン状態)になる。このとき、1次側と2次側の磁気結合が密な場合、給電線84よる発生磁束によって2次巻線81に高電圧が発生する虞がある。したがって、2次巻線81の端子間に抵抗などを挿入し、発生電圧を抑制しておくことが望ましい。例えば、スイッチ82のOFFと同時に低い抵抗値の抵抗が2次巻線81の端子間に挿入されるような回路を構成してもよいし、2次巻線81の端子間に常時高い抵抗値の抵抗が挿入されているような回路構成にしてもよい。
【0030】
以上、本発明を搬送システムに適用した例について説明したが、これに限定されることなく、例えば、搬送物を一時的に保管するためのストッカにも適用することができる。図11(a)に示すように、この種のストッカは、収納部が2次元状に配置された棚Aと、この棚Aに搬送物Cを入出庫するためのスタッカBを備えて構成される。スタッカBは、前述の図2に示すように、ピックアップコイルを含む回路系や走行モータを搭載する。この場合、走行モータは、棚Aの正面横方向に敷設された軌道D上を移動するために使用される。この走行モータに加えて、スタッカBには、搬送物Cを載置するためのテーブルを棚Aの正面に対して前後・上下の2軸方向に駆動するための駆動用モータ(図示なし)を搭載する。
【0031】
図11(b)は、1台の電源装置100から給電線101を介して複数のストッカS1〜S3に非接触給電を行う例を示す。給電線101には、複数のスタッカBに搭載された2次巻線(ピックアップコイル)が磁気的に結合されている。この2次巻線を含む給電トランスは、図6に示す例のように取り外し可能となっており、これにより給電線101と2次巻線との磁気結合が解消され、この給電トランスが取り外されたスタッカのみの電力供給が遮断される。このとき、他のスタッカは、通常通り給電を受け、稼働を続けることができる。
【0032】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の各実施例の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。要するに、給電トランスが、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放し、1次給電線からの給電を遮断できるように構成されれば、上記の各実施例に限定されることなく、どのような構成であっても本発明が適用されることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の非接触給電装置によれば、任意に、給電トランスの1次側給電線と2次巻線とを磁気結合させることもできるし、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放することもできる。したがって、走行体の走行モータへ電力供給する電源装置をメンテナンスしたいときなどには、1次側給電線の通電をいちいち止めなくても、入力側の給電トランスの磁気結合を解放すれば、2次巻線の起電力は発生しなくなるので、1次側給電線からの給電を停止することができる。尚、1次側給電線と2次巻線との磁気結合を解放する最も一般的な方法は、1次側給電線を給電トランスの磁性体コアから離せばよい。或いは、2次巻線をスイッチで短絡してインピーダンスをゼロにすることによっても実現することができる。
【0034】
特に、本発明の非接触給電装置によって効果を生じるのは、1台の電源から1本の給電線に通電されていて、複数台の走行体が走行しているとき、その内の1台或いは任意の台数の走行体の電源装置をメンテナンスしたいとき、給電線を通電させたまま、メンテナンスしたい電源装置の入力段の給電トランスの磁気結合を開放できることである。例えば、メンテナンスしたい給電トランスのみを給電線から引き離せばよい。これによって、他の走行体は走行を継続したまま、所望の走行体の電源装置のみの給電を遮断してメンテナンスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 曲線部と直線部とを有する軌道Rを搬送車Bが走行する概念図である。
【図2】 1次側給電線10と、搬送車Bに搭載された電源装置20との関係を示す概略回路図である。
【図3】 ピックアップコイル(2次側コイル)23が巻回された給電トランス(変成器)21及び軌道側壁Waの部分を示す横断面図である。
【図4】 軌道Rの直線部における軌道側壁Waと給電トランス21との配置を示す平面摸式図である。
【図5】 同一の給電線に複数の給電トランスが非接触で接続されている回路のシステム概念図である。
【図6】 本発明の実施の形態を説明するための非接触給電装置の基本的概念図である。
【図7】 本発明の実施の形態における非接触給電装置を装着離脱する第1の実施例の概念図であり、(a)は装着状態を示し、(b)は離脱状態を示す。
【図8】 本発明の実施の形態における非接触給電装置を装着離脱する第2の実施例の概念図である。
【図9】 参考例における非接触給電装置の供給電力を回路的に遮断する回路の一例を示す図である。
【図10】 参考例における非接触給電装置の供給電力を回路的に遮断する回路の他の例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態における非接触給電装置が適用されたストッカを説明するための図である。
【符号の説明】
10(10a、10b)、32、44、54、64、74、84 給電線21、33a、33b、33c、41、51、61、70、80給電トランス22、42、52、 磁性体コア23、43、53、71、81 2次巻線(ピックアップコイル)Wa、45、55、65 軌道側壁31 電源34a、34b、34c、75、85 電源装置1、46、56 ステー57、67 固定支柱58、68 ボルト59 ナット60 バネ69 ハンドル72、82 スイッチ73、83 共振コンデンサ

Claims (4)

  1. 走行体に、軌道側壁と対向して給電トランスが搭載され、前記軌道側壁に沿って配線された1次側給電線と、前記給電トランスに巻回された2次巻線との間で、磁気結合により非接触で給電を行い、前記2次巻線に給電された電力に基づいて前記走行体を走行させる非接触給電装置において、
    前記給電トランスが、前記1次側給電線から引き離すことにより、前記1次側給電線と前記2次巻線との磁気結合を解放し、該1次側給電線からの給電を遮断するように構成されていることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記給電トランスは、押圧機構によって前記1次側給電線と前記2次巻線とが磁気結合できる位置へ押圧され、前記押圧機構の押圧力を取除くことによって、前記1次側給電線から引き離されるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の非接触給電装置。
  3. 前記軌道側壁に沿って、複数の走行体が、1本の1次側給電線から非接触で給電されるように配置され、前記複数の走行体のうち、任意の走行体に搭載された給電トランスが、前記1次側給電線と前記2次巻線との磁気結合を解放し、該1次側給電線からの給電を遮断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記走行体は、収納部が2次元状に配列された棚に搬送物を入出庫するためのスタッカであることを特徴とする請求項1ないしの何れかに記載の非接触給電装置。
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