JP4487195B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
(1) 一つ目の管継手は、図7に示すように、工具対応部81における一端側にナット82を回動自在に備え且つ他端側にソケット83をカシメ止めして成る本体部80と、工具対応部85を有したニップル84とから構成されている。
(この管継手の欠点)
しかしながら、この管継手は、ソケット83、工具対応部81、ナット82及びニップル84が直線的に配列されることになるから全長がかなり長くなってしまう。これでは、狭い場所での配管接続は困難になってしまう。
(2) 二つ目の管継手は、図8に示すように、配管Tの一端部から突出する状態で配管Tの一端部内に圧入されて挿し込み部93を形成するインナリング9Bの配管Tからの突出部92に押輪9Cの螺進に伴い軸方向から当接させて一次シール部9Fを形成する突出内端面94よりも軸方向の外方へ向かって突出する円筒状シール部95を形成するとともに、継手本体9Aの受口9Dの奥部には、円筒状シール部95の圧入に伴って径方向の面圧を発生させて二次シール部9Eを形成する円筒状溝部90を形成している。そして、継手本体9A側の円筒状溝部90の径方向幅を、インナリング9Bにおける円筒状シール部95の肉厚の60〜99%に設定している(例えば、特許文献1参照)。
(この管継手の欠点)
しかしながら、この管継手では、インナリング9Bを塑性変形させてシールするものであるから、再度使用することができない。
NITTA MOORE COMPANY ホームページ、"製品情報 ケミフィット継手 CSシリーズ"、[online]、[2003/5/28 検索] 、インターネット<URL:http://www.nittamoore.co.jp./products/ci_item3.asp?i2code=48 >
この発明は、相互に螺合する本体部と外筒部とを有し、前記本体部を、外筒部と螺合される機器接続部と、配管を圧入接続するための配管挿入部を一端側に有した内筒部から構成し、
前記外筒部の内周域には大径孔部が設けられ、この大径孔部に、前記一端側に対して大径孔部よりも小径のスリーブが抜け止め状態に収容されており、配管はスリーブと内筒部との間で挟圧されて固定されるようにしてある形式の管継手であって、
内筒部は、機器接続部に挿入される挿入部を他端側に有すると共に、この挿入部と前記配管挿入部との間に、大径孔部よりも小径の張出鍔が形成されており、
内筒部の挿入部が、シールリングを装着された上で、機器接続部に対して同軸線上で挿脱自在に挿入され、その外周にて外筒部の一端側が機器接続部に螺入されるものであり、
機器接続部に外筒部をネジ込んだ状態において、前記張出鍔が機器接続部とスリーブとの間に位置して大径孔部内に嵌合すると共に、外筒部の大径孔部の一端側の端部とこれに対向するスリーブの端部との圧接状態が回避されることで、前記内筒部とスリーブと配管の一体物が機器接続部に対して軸芯方向に移動できるようにしてある。
(請求項2記載の発明)
この発明は、上記請求項1記載の発明に関し、機器接続部には流体経路と同軸上に、内筒部の挿入部が挿脱自在に挿入される円孔が形成され、この円孔に挿入部を挿入した状態では、挿入部に装着されたシールリングにより流体密性が確保される。
(請求項3記載の発明)
この発明の管継手は、請求項1又は2記載の発明に関し、スリーブは、外径を大径孔部よりも小径に設定し且つ機器接続部側の一部の内径のみを大きくして配管との間に隙間ができるようにしてある。
(請求項4記載の発明)
この発明の管継手は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に関し、内筒部の配管挿入部には、配管の内径よりも大きな径の膨出部が形成され、配管は、この膨出部を超えて配管の先端部が張出鍔に当接するまで内筒部を圧入接続される。
(請求項5記載の発明)
この発明の管継手は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、外筒部には、大径孔部の奥側の端部にテーパ部が形成され、スリーブには、前記外筒部のテーパ部と対向する側の端部に、前記外筒部のテーパ部と対応するテーパ部が形成されている。
(この管継手Jの基本的構成について)
この管継手Jは、図1〜図3に示すように、相互に螺合する本体部1と外筒部4とを有し、前記本体部1には機器接続部2と、配管Tを圧入接続するための内筒部3を備えてあり、前記外筒部4の内周域には前記配管挿入側に対してスリーブ5が抜け止め状態に収容されており、配管Tはスリーブ5と内筒部3との間で挟圧されて固定されるようにしてある。ここで、この管継手Tでは、図1〜図3に示すように、本体部1を、外筒部4と螺合され機器接続部2と、前記機器接続部2と別体に構成された内筒部3から構成すると共に、機器接続部2に対して内筒部3の一部が同軸線上で挿脱自在に挿入されている。
(本体部1の構成について)
本体部1は、上述した如く、機器接続部2と内筒部3とを別部材で構成し、二つの部品としてある。
(外筒部4の構成について)
外筒部4は図1〜3に示すように、外周面側に工具対応部40が形成されている大径孔部41と、配管Tが挿入できる程度の径を有する小径孔部42とから構成された筒状のものである。
(スリーブ5の構成について)
スリーブ5は、図1〜図3に示すように、外径が大径孔部41よりも僅かに小径に設定され且つ内径が配管Tとほぼ同径に設定されており、上記膨出部3と対向する側の内径のみを大きくして配管Tとの間に隙間50ができるようにしてあると共に、上記テーパ部44と対向する側の端部にテーパ部51を形成してある。
(この管継手Jの優れた機能について)
この管継手Jは上記のような構成であるから、現場での配管接続作業等において以下に示すような優れた機能を発揮する。
「配管接続作業について」
配管Tが接続される内筒部3と機器Kに螺着される機器接続部2とは相対回動自在であるから、配管Tを予め工場内において、内筒部3の膨出部34を越えて張出鍔32に配管先端部が当接するまで治具等で圧入しておくことができる。
「再使用について」
背景の技術に記載した二番目の管継手の如く、部品の一部を塑性変形させてシールするものでは無いから、再使用が可能である。
「全長が長くならないことについて」
この実施例の管継手Jは、図5に示したものと比較してもほとんど全長が大きくなっておらず、図8の如き欠点はないものである。
「まとめ」
この管継手によると、再使用できると共に全長が比較的短く、手動による現場での配管接続作業が容易になる。
「その他」
この管継手では、張出鍔32を大径孔部41内に密に嵌合する形態を採ることにより、機器接続部2の軸線と内筒部3の軸線との変位が抑制されており、シールリングS2によるシール性は良好なものとなる。このことは張出部32の有効幅が大きい程その効果は顕著である。
K 機器
1 本体部
2 機器接続部
3 内筒部
4 外筒部
5 スリーブ
Claims (5)
- 相互に螺合する本体部と外筒部とを有し、前記本体部を、外筒部と螺合される機器接続部と、配管を圧入接続するための配管挿入部を一端側に有した内筒部から構成し、
前記外筒部の内周域には大径孔部が設けられ、この大径孔部に、前記一端側に対して大径孔部よりも小径のスリーブが抜け止め状態に収容されており、配管はスリーブと内筒部との間で挟圧されて固定されるようにしてある形式の管継手であって、
内筒部は、機器接続部に挿入される挿入部を他端側に有すると共に、この挿入部と前記配管挿入部との間に、大径孔部よりも小径の張出鍔が形成されており、
内筒部の挿入部が、シールリングを装着された上で、機器接続部に対して同軸線上で挿脱自在に挿入され、その外周にて外筒部の一端側が機器接続部に螺入されるものであり、
機器接続部に外筒部をネジ込んだ状態において、前記張出鍔が機器接続部とスリーブとの間に位置して大径孔部内に嵌合すると共に、外筒部の大径孔部の一端側の端部とこれに対向するスリーブの端部との圧接状態が回避されることで、前記内筒部とスリーブと配管の一体物が機器接続部に対して軸芯方向に移動できるようにしてあることを特徴とする管継手。 - 機器接続部には流体経路と同軸上に、内筒部の挿入部が挿脱自在に挿入される円孔が形成され、この円孔に挿入部を挿入した状態では、挿入部に装着されたシールリングにより流体密性が確保される請求項1記載の管継手。
- スリーブは、外径を大径孔部よりも小径に設定し且つ機器接続部側の一部の内径のみを大きくして配管との間に隙間ができるようにしてある請求項1又は2記載の管継手。
- 内筒部の配管挿入部には、配管の内径よりも大きな径の膨出部が形成され、配管は、この膨出部を超えて配管の先端部が張出鍔に当接するまで内筒部を圧入接続される請求項1乃至3のいずれかに記載の管継手。
- 外筒部には、大径孔部の奥側の端部にテーパ部が形成され、スリーブには、前記外筒部のテーパ部と対向する側の端部に、前記外筒部のテーパ部と対応するテーパ部が形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の管継手。
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JP2005113621A Active JP4487195B2 (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | 管継手 |
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JP6110779B2 (ja) * | 2013-11-08 | 2017-04-05 | アラム株式会社 | 継手 |
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2005
- 2005-04-11 JP JP2005113621A patent/JP4487195B2/ja active Active
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JP2006292070A (ja) | 2006-10-26 |
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