JP4486534B2 - アクティブ消音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(エンジン)により発生する騒音を低減するアクティブ消音装置に関する。詳しくは、エンジン発電機から発生する低周波騒音を、発電電圧から騒音信号を生成してアクティブ消音装置により低減するための技術に関する。
従来から、内燃機関から発生する騒音を低減するために、排気ダクトにパッシブ型消音装置やアクティブ型消音装置を配置する技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照)。パッシブ消音装置は、主に高周波を消音するために用いられる。これは、高周波は波長が短いためパッシブ消音装置も短く構成することができコンパクトに構成できるからである。一方、低周波をパッシブ消音装置で消音しようとすると、低周波の波長は長いため、パッシブ消音装置も大きくなり、重量も大きくなって、パッシブ消音装置が占めるスペースも大きくなって、エンジン発電機を収納する部屋に収納できなくなることがある。そこで、低周波はアクティブ消音装置により消音するようにしていた。
特許文献1に示される従来技術におけるアクティブ消音装置は、エンジン発電機のエンジンの排気ダクトの中途部に音波干渉部を設け、該音波干渉部の騒音源側にパッシブ消音装置を連通し、該パッシブ消音装置の騒音源側に騒音を検知するための手段としてセンサマイクを配置し、また、音波干渉部の下流側(排出側)に消音後の騒音信号を検知する手段としてエラーマイクを配置し、音波干渉部には分岐管を連通して該分岐管にスピーカを配置していた。
そして、該スピーカとセンサマイクとエラーマイクとを、制御手段となるコントローラに接続し、コントローラはセンサマイクで検知した被消去騒音に対して逆位相で振幅が等しい干渉音を生成してスピーカから放射することで、音波干渉部でこの二つの音波が干渉し合って打ち消し合い消音するようにしていた。そして更に、この消音の結果をエラーマイクで検知して、消音されていない音波をフィードバックし、コントローラで補正して、その補正した干渉音をスピーカから発するようにすることで、消音効果を更に高めるようにしていた。
特開2001−221026号公報
ところで、エンジン発電機は供給電力が少ない場合(需要が小さい場合)は一つのエンジン発電機を駆動するだけで電力を賄うことができるが、病院や複合ビル等の大型の施設で発電を行う場合には、複数のエンジン発電機を並列に設置して、電力需要(負荷)に合わせて稼働台数も増減できるように制御して、エネルギーを有効に利用し、大電力供給も可能に構成している。
そして、複数のエンジン発電機のうち、特定のエンジン発電機が常時稼働するように制御すると、その特定のエンジン発電機が最も寿命が短く、その他の負荷が大きいときのみ使用するエンジン発電機は寿命が長くなり、エンジンや発電機自体の耐久性にバラツキが生じるとともに、部品交換やメンテナンス等の時期もバラバラになってしまうのである。そこで、複数のエンジン発電機の稼働時間がそれぞれ略同じ時間となるように、各エンジン発電機の始動と停止を電力需要に合わせて選択されて、長く使用したエンジン発電機は負荷が小さい時に早く停止させ、トータル使用時間の短いエンジン発電機は長く作動するように制御されている。
従って、このような制御を行うと、複数のエンジン発電機は作動しているものと停止しているものが混在し、需要電力が増減したときに、それらエンジン発電機のうち、どのエンジン発電機が作動を開始し、どの発電機が次に停止させるかは特定することが難しい状態で運転されている。よって、エンジンの排気部にアクティブ消音装置を配設して消音を図る場合、それぞれのエンジンの排気ダクトにセンサマイクを取り付ける必要があった。また、それぞれのセンサマイクを接続する配線も必要なることから、コストアップとなり、複雑な回路と制御が必要となっていた。そこで本発明は、アクティブ消音装置におけるセンサマイクを廃止して、低周波騒音が発電機の発電周波数に比例したものであることを利用して、発電電圧信号から消音信号を生成して、低周波騒音を消音しようとするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、複数台のエンジン発電機(1・・)を並列運転可能に配設し、該複数台のエンジン発電機(1・・)のエンジン(11・・)の排気部に連結した、複数の排気マニホールドダクト(5a・・)を、1つの消音用排気ダクト(7)の基部に連通して集中させ、該消音用排気ダクト(7)に音波干渉部(7a)を設け、該音波干渉部(7a)よりも下流側に、消音後の騒音信号を検出するエラーマイク(17)を設け、該音波干渉部(7a)の基端側に該音波干渉部(7a)に連通する分岐ダクト(8)を連通し、該分岐ダクト(8)に騒音と逆位相の消音信号を出力するスピーカ(9)を配設し、該スピーカ(9)を制御するコントローラ(16)を備えるアクティブ消音装置において、前記複数台のエンジン発電機(1・・)を、変圧器(26)と周波数変換器(25)を介してコントローラ(16)と接続し、該エンジン発電機(1・・)の発電電圧の発電周波数を、騒音信号に変換して、逆位相の消音信号を発生して消音するものである。
請求項2においては、請求項1記載のアクティブ消音装置において、前記消音用排気ダクト(7)は鉛直方向に配置し、前記分岐ダクト(8)は消音用排気ダクト(7)の下端に連通して配置されるものである。
請求項3においては、複数台のエンジン発電機(1・・)を並列運転可能に配設し、該複数台のエンジン発電機(1・・)のエンジン(11・・)の排気部に連結した、複数の排気マニホールドダクト(5a・・)を、1つの消音用排気ダクト(7)の基部に連通して集中させ、該消音用排気ダクト(7)に音波干渉部(7a)を設け、該音波干渉部(7a)よりも下流側に、消音後の騒音信号を検出するエラーマイク(17)を設け、該音波干渉部(7a)の基端側に該音波干渉部(7a)に連通する分岐ダクト(8)を連通し、該分岐ダクト(8)に騒音と逆位相の消音信号を出力するスピーカ(9)を配設し、該スピーカ(9)を制御するコントローラ(16)を備えるアクティブ消音装置において、前記複数台のエンジン発電機(1・・)または消音用排気ダクト(7)の近傍に振動センサ(27)を配置し、該振動センサ(27)を前記コントローラ(16)と接続し、該振動センサ(27)からの信号を騒音信号として、逆位相の消音信号を発生して消音するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、複数台のエンジン発電機(1・・)を並列運転可能に配設し、該複数台のエンジン発電機(1・・)のエンジン(11・・)の排気部に連結した、複数の排気マニホールドダクト(5a・・)を、1つの消音用排気ダクト(7)の基部に連通して集中させ、該消音用排気ダクト(7)に音波干渉部(7a)を設け、該音波干渉部(7a)よりも下流側に、消音後の騒音信号を検出するエラーマイク(17)を設け、該音波干渉部(7a)の基端側に該音波干渉部(7a)に連通する分岐ダクト(8)を連通し、該分岐ダクト(8)に騒音と逆位相の消音信号を出力するスピーカ(9)を配設し、該スピーカ(9)を制御するコントローラ(16)を備えるアクティブ消音装置において、前記複数台のエンジン発電機(1・・)を、変圧器(26)と周波数変換器(25)を介してコントローラ(16)と接続し、該エンジン発電機(1・・)の発電電圧の発電周波数を、騒音信号に変換して、逆位相の消音信号を発生して消音するので、騒音検知手段となるセンサマイクを省くことができ、コスト低減化を図ることができる。そして、エンジン発電機の発電電圧から騒音信号が生成できるため、その他発生する音波と確実に区別でき、消音しようとする目的の周波数を確実に検出して消音して騒音を低減できる。また、特に消音する低周波騒音を、パッシブ型の消音装置により低減するよりも、小型で安価に構成することが可能となったのである。
また、複数のエンジン発電機において、二台目、三台目と別々に起動されても、発電電圧から騒音信号を生成するので、各エンジンに騒音検出手段となるセンサマイクを必要とせず、コスト低減化が図れる。
請求項2においては、請求項1記載のアクティブ消音装置において、前記消音用排気ダクト(7)は鉛直方向に配置し、前記分岐ダクト(8)は消音用排気ダクト(7)の下端に連通して配置されるので、消音用排気ダクトと分岐ダクトの連通部分の上部に音波干渉部を配置することができ、エンジンと音波干渉部の間を連通するダクトをできるだけ低い位置に配置することができて、ダクト配管が容易にできるようになる。高温の排ガスが下方の分岐ダクトを介して消音信号を発する手段側へ流れ難くなる。
請求項3においては、複数台のエンジン発電機(1・・)を並列運転可能に配設し、該複数台のエンジン発電機(1・・)のエンジン(11・・)の排気部に連結した、複数の排気マニホールドダクト(5a・・)を、1つの消音用排気ダクト(7)の基部に連通して集中させ、該消音用排気ダクト(7)に音波干渉部(7a)を設け、該音波干渉部(7a)よりも下流側に、消音後の騒音信号を検出するエラーマイク(17)を設け、該音波干渉部(7a)の基端側に該音波干渉部(7a)に連通する分岐ダクト(8)を連通し、該分岐ダクト(8)に騒音と逆位相の消音信号を出力するスピーカ(9)を配設し、該スピーカ(9)を制御するコントローラ(16)を備えるアクティブ消音装置において、前記複数台のエンジン発電機(1・・)を、変圧器(26)と周波数変換器(25)を介してコントローラ(16)と接続し、該エンジン発電機(1・・)の発電電圧の発電周波数を、騒音信号に変換して、逆位相の消音信号を発生して消音するので、騒音検知手段となるセンサマイクを省くことができ、コスト低減化を図ることができる。そして、エンジン自体の振動を検知して騒音信号が生成できるため、その他発生する音波と確実に区別でき、消音しようとする目的の周波数を確実に検出して消音して騒音を低減できる。また、小型で安価に構成することが可能となったのである。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1はエンジン発電機とパッシブ型消音器部分の平面図、図2はパッシブ型消音器と排気ダクト部分の正面図である。
図3は排気ダクトと分岐ダクト部分の側面図、図4は本発明のアクティブ消音装置の制御ブロック図、図5はアクティブ消音装置の他の実施例を示す制御ブロック図である。
まず、エンジン発電機の概略構成について説明する。なお、本実施例ではエンジン発電機1・2・3・4を4台並列配置して、負荷に応じて各エンジン発電機1・2・3・4を作動・停止させる実施例について説明するが、この並列運転するエンジン発電機の台数は限定するものではなく、1台若しくは2台以上であってもよい。
図1、図2に示すように、エンジン発電機1・2・3・4は各エンジン11・12・13・14の出力軸に発電機21・22・23・24の回転子の軸が連結されて、エンジンの駆動力により発電機を作動させて発電する構成としている。各エンジン発電機1・2・3・4は後述するように、商用電源の周波数に合致するように同期運転して発電される。エンジン11・12・13・14の各排気管(排気マニホールド)にダクト5a・5b・5c・5dが連通され、該ダクト5a・5b・5c・5dの他端に、パッシブ型の消音器31・32・33・34が連通され、高周波領域の騒音を消音している。該パッシブ型の消音器31・32・33・34の下流側に、更にダクト6a・6b・6c・6dが連通され、該ダクト6a・6b・6c・6dに、煙道となる消音用排気ダクト7と連通される。該ダクト6a・6b・6c・6dと消音用排気ダクト7との連通部は、消音用排気ダクト7の基端側途中部に設けられた音波干渉部7aに連通される。
前記消音用排気ダクト7は鉛直方向に配設され、該消音用排気ダクト7の下流側端、つまり、上端は開放され、基端側、つまり、下端には、図3に示すように、分岐ダクト8が連通される。音波干渉部7aは消音用排気ダクト7の上下中途部に配置され、放射状にダクト6a・6b・6c・6dが連通されて、上下高さが高くならないようにしている。前記消音用排気ダクト7及び分岐ダクト8は角管で構成されているので、周囲4面にダクト6a・6b・6c・6dを連通することができる。前記分岐ダクト8は、本実施例では消音用排気ダクト7に対して直角方向に連通され、側面視L字状に構成され、消音用排気ダクト7下端から水平方向に延設される。こうして、ダクト6a・6b・6c・6dから消音用排気ダクト7に入った排ガス等は高温であるため上昇し、下方へ流れ難い構成としている。
該分岐ダクト8の反排気ダクト側端部周囲には騒音と逆位相の干渉音を発するスピーカ9・9・9・9が配置され、該分岐ダクト8の端部には、冷却ファン10が配置されている。言い換えると、分岐ダクト8の一端は消音用排気ダクト7の基端側に連通され、該分岐ダクト8の他端には冷却ファン10が配置され、該冷却ファン10の下流側の分岐ダクト8にスピーカ9が配置されている。該スピーカ9の数は限定するものではなく、騒音の大きさに合わせて数は決定される。本実施例では4つスピーカ9・9・9・9を配置して、角管の周囲の各面に放射状に配設されている。こうして、冷却ファン10を作動させることにより、ダクト6から逆流して熱風がスピーカ9側へ至ることがなく、スピーカ9を破損しないようにしている。
次に、図4の制御ブロック図を用いて、本発明のアクティブ消音装置を説明する。前記スピーカ9はアンプ(増幅器)15を介して制御手段となるコントローラ16と制御盤18とに接続され、アンプ15はコントローラ16からの消音信号を増幅し、その電力は制御盤18から供給されている。該制御盤18は商用電源と接続されて、電力を前記コントローラ16や冷却ファン10や警報装置29やアンプ等に供給可能とする。更に該制御盤18には、エンジン11・12・13・14の始動や設定回転、設定位相で運転を維持するように回転させる制御ユニット41・42・43・44と接続される。こうして、エンジンが起動されて騒音が発生するとアクティブ消音装置が作動するように、制御盤18から各機器に電力を供給するようにしている。
更に、前記分岐ダクト8に配置したスピーカ9よりも下流側には温度センサ19が配置され、該温度センサ19は制御盤18と接続されて、分岐ダクト8内の温度を検知し、設定温度以上となると、冷却ファン10を作動させて分岐ダクト8内を冷却し、更に高いスピーカに悪影響を及ぼす設定温度となると警報装置29より警報を発するようにして、所定の措置、例えばエンジンを停止させるような制御を行う。
また、前記消音用排気ダクト7の音波干渉部7aよりも下流側に消音後の騒音を検知する手段としてエラーマイク17が配置され、該エラーマイク17がコントローラ16と接続されて、該エラーマイク17により消音後の騒音を検知してフィードバックするようにしている。
また、前記コントローラ16には周波数変換器25と変圧器26を介して制御盤18と接続されて、出力電圧を変圧器26に入力するようにしている。変圧器26は発電機21・22・23・24により発電された交流電圧を所定の電圧に変圧するものであり、コントローラ16に入力可能な電圧まで低下させるために変圧するものである。周波数変換器25は発電周波数を騒音の周波数に合致させるために周波数を変換するためのものである。
このような構成において、エンジン発電機1またはエンジン発電機2またはエンジン発電機3またはエンジン発電機4のいずれか一つ、または、負荷に応じて、いずれか二つ、または何れか三つ、または全てを起動させて発電して、施設に必要電力を供給する。このとき、エンジン発電機1(または2・3・4)は制御ユニット41(または42・43・44)及び制御盤18によって、商用電源周波数に位相及び振幅が一致するように運転される。
一方、エンジン発電機1(または2・3・4)から発する排気騒音のうち、高周波成分はパッシブ型の消音器31(または32・33・34)によって消音されるが、低周波成分は前記ダクト等によっては消音できない。しかし、この低周波成分は商用電源周波数に合わせて運転するエンジン11(または12・13・14)の回転数に比例(同期)するものとなっている。即ち、電源周波数を所定の倍数とした低周波は低周波騒音の周波数と一致させることができる。
具体的には、エンジン発電機による発電周波数をF、極数をP、機関(エンジン)回転数をNとすると、F=(P×N)/120の関係となることは周知である。関西以西の地方においては商用電源の周波数は60Hzであり、極数は発電機に固有のもので、本実施例の発電機では極数が10となっていることから、これらを代入して計算すると、エンジン11(または12・13・14)の回転数(同期速度)は720rpmとなる。つまり、エンジン11(または12・13・14)の定格回転数は720rpmで運転される。なお、中部以東の地方では商用電源の周波数は50Hzであるから、定格回転数は600rpmとなる。
一方、エンジン11(または12・13・14)を720rpm(720/60rps)で運転した場合の基本排気音周波数は、定格回転数×気筒数/2となり、(720/60)×6/2=36Hzとなる。つまり、本実施例のエンジンは6気筒エンジンが使用され、エンジン11(または12・13・14)から発生する低周波騒音は36Hzの騒音となっていることから、この36Hzの騒音の逆位相で同一振幅の消音波をスピーカ9から発生させれば、消音できることになる。なお、発電周波数50Hzの場合は30Hzとなる。そして、エンジン11(または12・13・14)の回転と発電周波数と商用電源の周波数は同期しているので、このエンジン発電機1(または2・3・4)で発電した電圧を周波数変換することで容易にリファレンス信号(騒音に相当する信号)を得ることができ、従来のようなセンサマイクを必要とせず、発電電圧から低周波騒音と同一周波数が得られ、このリファレンス信号から逆位相の消音信号をコントローラ16で生成して、アンプ15により振幅を増幅してスピーカ9から発することで容易消音することができるのである。なお、複数の周波数の排気音を消音する場合は、複数の周波数変換器25を並列に設置し、出力信号を加算してコントローラ16に入力することにより消音可能となり、周波数変換器25の出力信号(通常は方形波)の高調波成分も消音可能である。
以上のことから図4に基づいて、消音作用を説明する。エンジン発電機1(または2・3・4)が起動されると、制御盤18にエンジン11(または12・13・14)の回転状態を入力する。そして、エンジン11(または12・13・14)の制御ユニット41(42・43・44図示せず)は商用電源の周波数と同位相となるようにエンジンの回転を制御し、発電機21(22・23・24)から商用電源と同位相で同一振幅の電圧が得られるように発電する。
この発電電圧は変圧器26に入力されて周波数変換器25で処理できる所定の電圧に変圧し(例えば100Vから12Vに変圧する)、その電圧を周波数変換器25に入力して、エンジン11(または12・13・14)から発生する低周波騒音と同じ周波数にとなるように所定の倍数となるように変換する。つまり、本実施例では60Hzから36Hzに変換する。この変換して得られた信号がリファレンス信号(参照信号)となり、コントローラ16に入力される。
該コントローラ16は前記リファレンス信号と、エラーマイク17から得られる騒音信号から、騒音と逆位相の消音信号を演算して、アンプ15に入力し、該アンプ15により騒音と同じ振幅となるように前記消音信号を増幅してスピーカ9から消音用音波が出力される。消音用音波は分岐ダクト8から消音用排気ダクト7に伝播され、音波干渉部7aにおいてエンジン11(または12・13・14)から発生して音波干渉部7aに伝播した騒音と干渉して打ち消し合って消音される。この消音されたかどうかはエラーマイク17で検知され、コントローラ16にフィードバックされ、偏差が演算されて、更に消音できるように演算して消音信号がアンプ15に出力されて、スピーカ9から消音波が発せられる。
上述のように、何れかのエンジン11・12・13・14が起動されていても、発電電圧の位相は商用電源に合わせるように制御されるため、何れかのエンジンが作動すると発電されて電圧が発生し、この発電電圧からリファレンス信号を生成して消音信号を生成することが可能となる。よって、従来のように各エンジンの排気管にそれぞれセンサマイクを設ける必要がなく、騒音と同一の周波数を得ることが可能となり、アクティブ消音装置を安価に構成することが可能となったのである。
但し、リファレンス信号を得る他の手段として振動センサを用いることも可能である。即ち、エンジン11・12・13・14は並置して配設され、各エンジン11・12・13・14の排気管も一つの消音用排気ダクト7に連通されるものであるから、振動センサ27をエンジン11・12・13・14の基台、または、その近傍、または、消音用排気ダクト7に配設し、図5に示すように、該振動センサ27をコントローラ16に接続する。但し、振動センサ27とコントローラ16との間に増幅回路を介装することもできる。
このように構成することによって、エンジン11(または12・13・14)から発生した騒音と同じ周波数の振動が振動センサ27により検知することが可能となり、この検知した騒音信号をコントローラ16で消音信号に演算して、アンプ15に出力して、前記同様にスピーカ9より消音用音波を発して消音することができるのである。こうして、図4に示す、周波数変換器25や変圧器26を省略して、従来のセンサマイクを設ける構造に比べてコスト低減化を図ることもできるのである。
エンジン発電機とパッシブ型消音器部分の平面図。 パッシブ型消音器と排気ダクト部分の正面図。 排気ダクトと分岐ダクト部分の側面図。 本発明のアクティブ消音装置の制御ブロック図。 アクティブ消音装置の他の実施例を示す制御ブロック図。
1・2・3・4 エンジン発電機
7 消音用排気ダクト
7a 音波干渉部
8 分岐ダクト
9 スピーカ
11・12・13・14 エンジン
16 コントローラ
17 エラーマイク
21・22・23・24発電機
25 周波数変換器
26 変圧器
27 振動センサ

Claims (3)

  1. 複数台のエンジン発電機(1・・)を並列運転可能に配設し、該複数台のエンジン発電機(1・・)のエンジン(11・・)の排気部に連結した、複数の排気マニホールドダクト(5a・・)を、1つの消音用排気ダクト(7)の基部に連通して集中させ、該消音用排気ダクト(7)に音波干渉部(7a)を設け、該音波干渉部(7a)よりも下流側に、消音後の騒音信号を検出するエラーマイク(17)を設け、該音波干渉部(7a)の基端側に該音波干渉部(7a)に連通する分岐ダクト(8)を連通し、該分岐ダクト(8)に騒音と逆位相の消音信号を出力するスピーカ(9)を配設し、該スピーカ(9)を制御するコントローラ(16)を備えるアクティブ消音装置において、前記複数台のエンジン発電機(1・・)を、変圧器(26)と周波数変換器(25)を介してコントローラ(16)と接続し、該エンジン発電機(1・・)の発電電圧の発電周波数を、騒音信号に変換して、逆位相の消音信号を発生して消音することを特徴とするアクティブ消音装置。
  2. 請求項1記載のアクティブ消音装置において、前記消音用排気ダクト(7)は鉛直方向に配置し、前記分岐ダクト(8)は消音用排気ダクト(7)の下端に連通して配置されることを特徴とするアクティブ消音装置。
  3. 複数台のエンジン発電機(1・・)を並列運転可能に配設し、該複数台のエンジン発電機(1・・)のエンジン(11・・)の排気部に連結した、複数の排気マニホールドダクト(5a・・)を、1つの消音用排気ダクト(7)の基部に連通して集中させ、該消音用排気ダクト(7)に音波干渉部(7a)を設け、該音波干渉部(7a)よりも下流側に、消音後の騒音信号を検出するエラーマイク(17)を設け、該音波干渉部(7a)の基端側に該音波干渉部(7a)に連通する分岐ダクト(8)を連通し、該分岐ダクト(8)に騒音と逆位相の消音信号を出力するスピーカ(9)を配設し、該スピーカ(9)を制御するコントローラ(16)を備えるアクティブ消音装置において、前記複数台のエンジン発電機(1・・)または消音用排気ダクト(7)の近傍に振動センサ(27)を配置し、該振動センサ(27)を前記コントローラ(16)と接続し、該振動センサ(27)からの信号を騒音信号として、逆位相の消音信号を発生して消音することを特徴とするアクティブ消音装置。
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