JP4486350B2 - 窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート及びその製造方法、並びに組成物及びその硬化物 - Google Patents

窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート及びその製造方法、並びに組成物及びその硬化物 Download PDF

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Description

本発明は、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート及びその製造方法並びに該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂組成物、その硬化物に関する。詳しくは、製造時及び貯蔵時の安定性に優れた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート及びその製造方法、並びに貯蔵安定性等の向上した前記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂組成物、その硬化物に関する。本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂組成物は、熱又は光により硬化して硬化物が得られるので、塗料、床材、電子・電気材料、複合材料、コーティング材、接着剤、繊維処理剤等として利用可能である。
エポキシ樹脂は高粘度でハンドリング性が悪く、低温での硬化性も劣る欠点を有している(例えば非特許文献1)。
一方、窒素含有エポキシ樹脂は従来のエポキシ樹脂と比較して優れた耐熱性及び耐化学薬品性、コンポジッド特性を有している。窒素含有エポキシ樹脂のもうひとつの特徴として炭素繊維に対する接着性に優れていることが挙げられる。この特徴を活かして炭素繊維強化プラスチックのマトリックスとして使われている(例えば特許文献1〜3)。しかしその反面1分子中にエポキシ基とアミノ基を持つために自己硬化性を示し、保存安定性が短い欠点を有している。合成や精製技術の向上により安定性が改良されたものの一般のエポキシ樹脂に比べて安定性は今一歩劣るのが現状である。
これらの欠点を改良したのがエポキシ(メタ)アクリレート樹脂でエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との付加反応により得られたエポキシ(メタ)アクリレートをラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤や有機溶剤に溶解したものである。このエポキシ(メタ)アクリレート樹脂は、原料となるエポキシ樹脂の良い特性を継承し、更にエポキシ樹脂と比較して硬化性が向上しており、しかも低粘度であって、低温での作業性に優れた特性を有し、エポキシ樹脂と同じ分野で広く使われている(例えば特許文献4又は非特許文献2)。
窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂においても前記エポキシ(メタ)アクリレート樹脂同様に優れた耐熱性、機械的特性を有している。特に炭素繊維との接着性に優れた特性を有している(例えば特許文献5)。
特開昭52−58799号公報 特開昭52−93466号公報 特開昭55−14226号公報 特公昭45−40069号公報 特開昭55−110115号公報 エポキシ樹脂ハンドブック新保正樹編、第99頁〜第101頁、 日刊工業新聞社 ポリエステル樹脂ハンドブック滝山栄一郎編、第19頁〜第20頁、日刊工業新聞社
しかしながら、上述のように窒素含有エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との付加反応によって窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを合成すると反応安定性が悪く、しばしば合成途中で重合が起こり、所望の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートが得られないという問題があった。更に上記反応は(メタ)アクリル酸共存下で反応を行うため、副反応としてマイケル付加物が生成されカルボキシ基とエポキシ基とのバランスが崩れてエポキシ基過剰となり、得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの粘度を上昇せしめ作業性を低下させるという問題があった。
また上記反応によって得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂を生成した場合、該樹脂の貯蔵安定性が悪く、貯蔵中に樹脂組成物の粘度が上昇し、或いはゲル化してしまうという問題があった。加えて、上記樹脂を光又は熱によって硬化させて硬化物を形成した場合、良好な性状の硬化物が得られ難いという問題があり、特に(メタ)アクリル酸過剰で反応させて得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂中には(メタ)アクリル酸が微量に存在するため、残存する(メタ)アクリル酸により硬化物の加水分解が起こるという問題があった。
上記反応において得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂に、重合禁止剤を通常の使用範囲よりも過剰に添加した場合には、ある程度貯蔵安定性が良くなるが、該樹脂を硬化させる際の作業時間が長くなり硬化不良の原因となるので実用的ではない。
良好に窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートが合成され、該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂組成物の貯蔵安定性が向上し、また該樹脂を硬化することにより良好な性状の硬化物を得ることができれば、電子・電気材料、複合材料、コーティング材料等への幅広い応用展開が可能であり、非常に望ましい。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、合成後の粘度が良好な範囲内であって作業性が良く、また樹脂として用いられた場合に貯蔵安定性が良好である窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを提供することを目的とし、また本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有し貯蔵安定性の優れた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物を提供することを目的とし、更には上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物を硬化して得られる良好な性状の硬化物を提供することを目的とするものである。
本発明の別の目的は、合成反応において重合が生じず、また副反応としてマイケル付加物が生成されカルボキシ基とエポキシ基とのバランスが崩れてエポキシ基過剰となり、得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの粘度を上昇せしめ作業性を低下させることのない窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから選ばれる窒素含有化合物と、(メタ)アクリル酸グリシジルとを特定比率で且つ該反応を特定の化合物の存在下で反応させることにより、反応時の安定性、貯蔵安定性に優れた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートが得られること、並びに該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する樹脂組成物を硬化させた硬化物であれば、上記課題を克服し得ることを見出し、本発明を完成させた。
即ち本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートは、キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物(A)(以下、「化合物(A)」という)と、(メタ)アクリル酸グリシジル(B)(以下、「化合物(B)」という)とを、前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して前記化合物(B)を1.70〜1.98当量の比率で、且つN−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物の存在下に、前記化合物(A)と前記化合物(B)とを反応させてなることを特徴とする。
上記本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートには、該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート100重量部に対し、N−オキシド化合物を0.001〜0.1重量部の範囲で添加することができる。
また本発明の樹脂組成物は、上記窒素含有のエポキシ(メタ)アクリレート、ラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤又は有機溶媒、及び重合開始剤を含有することを特徴とする。また上記樹脂組成物に更に強化剤を含ませることができ、該強化剤としては、ガラス繊維と炭素繊維とアラミド繊維と有機繊維とからなる群から1つ又は組み合わせて選ばれることが好ましい。
また本発明の硬化物は、上記樹脂組成物を、熱又は光により硬化させて得られることを特徴とする。
尚、本発明において「樹脂」とは、本発明に使用される後述する希釈剤や有機溶剤に溶解された状態の液状の樹脂を指す用語として用いられる。
また本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの製造方法は、キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから選ばれる少なくとも1種の化合物(A)と、(メタ)アクリル酸グリシジル(B)とを、前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して、前記化合物(B)を1.70〜1.98当量の比率で且つN−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物の存在下に、前記化合物(A)と前記化合物(B)とを反応させることを特徴とする。
本発明による窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートは、反応後の粘度が良好な範囲内であって作業性が良く、また希釈剤や有機溶剤に溶解した樹脂として用いる場合に該樹脂の貯蔵安定性を良好に維持することができる。従って上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する本発明の樹脂組成物は、貯蔵安定性が優れており貯蔵中に粘度が著しく上昇して作業性を悪くし、或いはゲル化して使用不可能な状態になることがない。また、上記樹脂組成物に更に強化材を含有してなる本発明の樹脂組成物は、該樹脂組成物を光又は熱により硬化して得られた成形品の強度、弾性率を向上させることができる。また本発明の樹脂組成物は、該樹脂組成物を光又は熱により硬化させて硬化物を生成する工程において、所望の形状の硬化物が生成される前に硬化反応が終了してしまったり、硬化に非常に時間がかかったりすることがなく、良好な作業時間が確保されるため作業効率が非常に良いという優れた点を有している。
上記本発明の樹脂組成物を光又は熱により硬化することにより得られる硬化物は、良好な性状を有しており、これによって電子・電気材料、複合材料、コーティング材料等への幅広い応用展開が可能である。
また本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの製造方法によれば、従来の窒素含有エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応させる方法におけるような、反応時において重合が生じてゲル化することがなく、また副反応としてマイケル付加物が生成してカルボキシル基とエポキシ基とのバランスが崩れてエポキシ基過剰となり、得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの粘度を上昇せしめ作業性を低下させるということがない。また本発明の上記製造方法は、従来の窒素含有エポキシ樹脂及び(メタ)アクリル酸を用いるのでなく、前記化合物(A)の窒素含有化合物と前記化合物(B)の(メタ)アクリル酸グリシジルを用いるため、生成した窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート中に過剰に配合された未反応の(メタ)アクリル酸が微量に残存し、硬化物を生成した際に加水分解を起こすということがない。従って、本発明の上記製造方法であれば、反応後の生成物の粘度が良好な範囲内であって作業性が良く、また希釈剤や有機溶剤に溶解し、重合開始剤を添加して樹脂組成物として用いる場合に該樹脂組成物の貯蔵安定性を良好に維持することができる等の良好な性質を有する窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを確実に製造することができる。
本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートは、従来の窒素含有エポキシ樹脂及び(メタ)アクリル酸を任意の比率で反応させて製造されるのではなく、キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから選ばれる少なくとも1種の化合物(A)と、(メタ)アクリル酸グリシジル(B)とを、前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して前記化合物(B)を1.70〜1.98当量の特定比率で、且つN−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物の存在下に、前記化合物(A)と前記化合物(B)とを反応させることにより製造されるものである。
本発明の上記構成において、前記化合物(A)の窒素含有化合物と前記化合物(B)の(メタ)アクリル酸グリシジルとを上記した特定比率で、且つN−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物の存在下に、前記化合物(A)と前記化合物(B)とを反応させるということが、本発明において特に重要である。
本発明におけるキシリレンジアミンとしては、メタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンが用いられる。
以下に本発明を実施するための最良の形態について、更に詳細に説明する。
本発明における化合物(A)と化合物(B)との反応は、N−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物を添加して攪拌混合し、空気及び窒素ガスの混合ガス或いは空気気流下で、40〜130℃で行われることが好ましい。
また上記反応において、化合物(A)と化合物(B)とは、予め全量加えて反応を行ってよく、或いは化合物(B)に化合物(A)を滴下する方法で反応を行ってよく、或いは化合物(A)に化合物(B)を滴下する方法で反応を行ってよいが、特に化合物(B)に化合物(A)を滴下することによって、反応時の発熱を抑えながら反応させることが出来るので好ましい。
本発明に用いられる前記化合物(A)と化合物(B)の配合比率は、製造時及び製造後の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの安定性を確保するために重要である。該配合比率は、前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して、前記化合物(B)が1.70〜1.98当量の比率、好ましくは1.80〜1.90当量の範囲である。上記比率の範囲内において前記化合物(A)の配合量を前記化合物(B)に対してやや過剰にして反応させることによって、等当量、即ちアミノ基1個に対してエポキシ基2個の割合で反応させる場合に比べて、反応中のゲル化等が防止されて反応時の安定性が確保され、又製造された窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの貯蔵安定性が向上する。
前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して化合物(B)が1.70当量未満の場合はアミノ基の活性水素が過剰にあるために得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの硬化性が悪くなり、耐熱性も低下するので好ましくない。また、1.98当量を超える範囲では反応途中で増粘や重合が起こり、或いはこれらの現象が起こらず生成物が得られた場合でも貯蔵安定性が著しく悪くなるので好ましくない。
本発明で用いられる化合物(B)は、(メタ)アクリル酸グリシジルである。
次に本発明において用いられるN−オキシド化合物及びハイドロキノン系化合物について説明する。これら化合物を、化合物(A)と化合物(B)との反応において添加することによって、上記反応時における反応物の重合を防止し、また該反応によって得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの貯蔵安定性を良くするという効果がある。
上記添加においては、N−オキシド化合物を単独で添加してもよいし、ハイドロキノン系化合物を単独で添加してもよいし、或いはN−オキシド化合物及びハイドロキノン系化合物を混合して添加してもよい。本発明におけるこれら化合物の好ましい添加量は、反応時における化合物(A)及び化合物(B)の合計100重量部に対して、N−オキシド化合物単独で添加する場合には0.001〜0.1重量部、ハイドロキノン系化合物を単独で添加する場合には0.01〜0.5重量部、或いはN−オキシド化合物とハイドロキノン系化合物を混合して添加する場合にはN−オキシド化合物/ハイドロキノン系化合物=0.001〜0.1重量部/0.0001〜0.01重量部である。
上述のとおりN−オキシド化合物単独の添加量が0.001重量部以上であれば、反応時における反応物の重合化が良好に防止され、また得られた反応物、即ち本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの貯蔵時の安定性が向上するため好ましい。またN−オキシド化合物単独の添加量を0.1重量部以内にすることにより、ラジカル重合により本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート含有組成物を硬化させる際に適度な硬化時間が確保され、好ましい成形サイクルを提供することができる。
また別の実施態様としてハイドロキノン系化合物単独の添加量を上述の好ましい範囲にすることによっても、上記好ましい添加量でN−オキシド化合物を添加した際に得られる効果と同等の効果が得られる。
またさらなる別の実施態様として、N−オキシド化合物とハイドロキノン系化合物を上記の好ましい範囲で用いることによって、得られる窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの貯蔵安定性が向上し、また窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート含有組成物を硬化させる際に適度な硬化時間が確保され、硬化性自体も向上するので好ましい。
本発明に用いられるN−オキシド化合物としては、例えば、4−ヒドロキシー2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル、ジ−t−ブチルニトロキシル、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−アセテート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−2−エチルヘキサノエート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−ステアレート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−t−ブチルベンゾエート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)コハク酸エステル、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジピン酸エステル、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)n―ブチルマロン酸エステル、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)フタレート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)イソフタレート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)テレフタレート、ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキサヒドロフタレート、N,N'−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジパミド、N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カプロラクタム、N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ドデシルサクシンイミド、2,4,6−トリス−N−ブチル−N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−s−トリアジン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらN−オキシド化合物は、1種類のみを用いてもよいし、適宜2種類以上を混合して用いてもよい。本発明においては、前記例示のN−オキシド化合物のなかで、特に、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルが好ましい。4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルを添加することにより、反応時の安定性を維持し、且つ良好な貯蔵安定性を示すことができる。
上記ハイドロキノン系化合物としてはメトキシハイドロキノン、ハイドロキノン、トルハイドロキノン、又はトリメチルハイドロキノンを使用することができるが、中でもトルハイドロキノンを添加することが好ましい。
また、化合物(A)と化合物(B)との反応時に公知のナフテン酸銅等の化合物を少量併用してもよい。これにより更に合成時の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの性状が安定し、又その樹脂組成物の貯蔵安定性が向上するという効果がある。上記ナフテン酸銅としては市販のものを用いることができ、その使用量は、前記化合物(A)と化合物(B)の合計100重量部に対して、用いるナフテン酸銅中の金属分が0.0001〜0.001重量部の範囲であることが好ましい。前記化合物(A)と化合物(B)の合計100重量部に対して、用いるナフテン酸銅中の金属分が0.0001重量部未満では上述の効果が現れ難く、0.001重量部を超える範囲では樹脂色や硬化性に影響するので好ましくない。
上述の反応により得られた本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート100重量部に対して、更にN−オキシド化合物0.001〜0.1重量部の範囲で添加することができる。このように製造後において更にN−オキシド化合物が添加された窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートでは、その後の貯蔵安定性が更に向上され好ましい。
化合物(A)と化合物(B)との反応は無触媒で行うことができるが、反応を促進するために公知の触媒を使用することができる。かかる触媒としてはトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド等の第3級アミン化合物及びその第4級アンモニウム塩化合物、トリブチルホスフィントリフェニルホスフィン等の第3級燐化合物、トリフェニルスチビン、或いはイミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体等を用いることができる。これら触媒は単独或いは混合して使用できる。該触媒は、化合物(A)と化合物(B)の合計100重量部に対して0.001〜10.0重量部の範囲で使用することができる。該触媒の使用量が0.001重量部未満ではその効果が現れ難く、10.0重量部を超える範囲では反応が急激に進むために制御が難しいので好ましくない。
次に、化合物(A)と化合物(B)との反応によって製造された窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを含有する本発明の樹脂組成物について説明する。
本発明の樹脂組成物は、上記本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートにラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤又は有機溶剤、及び重合開始剤を混合することにより調製される。上記の本発明の樹脂組成物は、貯蔵安定性に優れ、熱又は光により重合可能であり、また該重合により所望の成形品を製造するにあたり製造途中で硬化が終了することなく適切な作業時間を確保することができる点でも優れている。
本発明に用いられる上記ラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤又は有機溶剤は、本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを溶解させて樹脂を生成し、該樹脂を適切な作業粘度に調整する作用を有する。更にラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤は窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートと共重合する作用を有する。
本発明に用いられるラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤としては、例えばスチレン、ビニルトルエン、p−t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体や、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のアリルエステル系単量体や、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテル等のジ(メタ)アクリル酸付加物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸系単量体等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらは単独或いは2種以上を混合して使用することができる。
このようなラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤の使用量は、上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート100重量部に対して、5〜300重量部の範囲で使用することができ、特に10〜250重量部で使用することが好ましい。上記反応性希釈剤の使用量が5重量部未満の場合は、粘度が高くなり取扱い性が悪く好ましくない。一方、300重量部を越える場合は、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの特徴がなくなり希釈剤の特徴が強く出るために好ましくない。
本発明に用いられる有機溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート等のエステル類、エタノール、プロパノール、エチレングリコーリ、プロピレングリコール等のアルコール類、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素、石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤等の有機溶剤を挙げることができるが、これらに限定されものではない。これらは単独或いは2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記有機溶剤の使用量は、上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート100重量部に対して、10〜300重量部の範囲内で使用することができる。10重量部未満の場合は、粘度が高くなり取扱い性が悪く好ましくない。300重量部を越える場合は、溶剤除去に長時間が必要になること又硬化物中に希釈剤が残り硬化物の機械的特性や電気特性等に影響するのでいずれも好ましくない。
以下に、本発明の樹脂組成物における重合開始剤について詳細に説明する。
本発明に用いられる重合開始剤は、樹脂組成物を光(紫外線)又は熱により硬化させる際に紫外線照射或いは加熱により該樹脂組成物中にラジカルを発生させラジカル重合を開始せしめ、これにより該樹脂組成物を硬化させる作用を有する。このような重合開始剤としては公知のものを使用することができる。光によりラジカルが発生する光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン類及びベンゾインアルキルエーテル類、アセトフェノン、2,2―ジメトキシ―2―フェニルアセトフェノン、2,2―ジエトキシ―2―フェニルアセトフェノン、1,1―ジクロロアセトフェノン、1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル―1―[4―(メチルチオ)フェニル]―2―モルフォリン―プロパン―1―オン、2―ベンジル―2―ジメチルアミノ―1―(4―モルフォリノフェニル)―ブタノン―1、N,N―ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン類、2―メチルアントラキノン、2―エチルアトラキノン、2―アミノアントラキノン等のアントラキノン類、2,4―ジメチルチオキサントン等のチオキサントン類、アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類、ベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4,4´―ジクロロベンゾフェノン、4,4´―ビスジエチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、及びキサントン類等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これらは単独或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。更に、かかる光重合開始剤は、エチル―4―ジメチルアミノベンゾエート、2―(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート等の安息香酸エステル類、或いはトリエチルアミン、トリエタノールアミン等の三級アミン類のような公知の光増感剤を単独或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
また、加熱によりラジカルを発生させる開始剤としては有機過酸化物を挙げることができる。該有機化酸化物としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキシド、アセト酢酸エステルパーオキシド等のケトンパーオキシド系、クメンハイドロパーオキシド等のハイドロパーオキシド系、ビス−(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシカーボネート等のパーオキシカーボネート系、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ3,3,5トリメチルシクロヘキサノン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサノン等のパーオキシケタール系、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド類、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等のパーオキシエステル系を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、エポキシアクリレート樹脂専用硬化剤として市販されている有機過酸化物も使用することができる。このような市販されているエポキシアクリレート樹脂用硬化剤としては、日本油脂(株)製の商品名パーキュアK、パーキュアVL、パーキュアVS、化薬アクゾ(株)製の328E、328EM等を挙げることができる。特に好適には、ベンゾイルパーオキシド、エポキシアクリレート樹脂専用硬化剤が硬化剤混合時の発泡がない点から、本発明の樹脂を硬化させる際に有効である。
上記有機過酸化物の使用量は、本発明の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートと反応性希釈剤又は有機溶剤との合計100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で使用することが好ましい。0.1重量部未満では硬化が極端に遅くなり実用的でなく、10重量部を越える場合は硬化物の機械的特性、耐水性、耐熱性が低下するので好ましくない。また、上記有機過酸化物は、公知のジメチルアニリン、ジエチルアニリン等のジアルキルアニリン又は公知のナフテン酸コバルト、オクテン酸コバルト等の有機酸のコバルト塩と併用して使用することができる。
上記本発明樹脂組成物を強化に含浸させることにより、更に強化材を含む樹脂組成物を調製することができる。強化材を含む樹脂組成物を硬化させて成形品を製造することにより、強度、弾性率の高い成形品を得ることができる。上記強化としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維やアミド繊維、ポリエステル繊維等の種々の強化を挙げることができ、これらの強化材は単独或いは二種以上を混合して使用することができる。
このような強化の形状としては、一方向に繊維を揃えた形状のもの以外にチョップドストランド或いはそれをマット化したもの或いはロービング或いはロービングを編んだロービングクロス等を使用することできる。また、炭素繊維とガラス繊維、アラミド繊維又はポリエステル繊維を組み合わせたハイブリッドタイプの強化繊維も使用することができる。
これらの強化の単位当たりの重量は100〜1000g/mのものを使用することができる。これら強化は単独或いは二種以上を混合して使用することができる。100g/m未満では強度が低くなり、1000g/mを超える範囲では樹脂の含浸性が悪くなり、機械的強度も低下を招くので好ましくない。
また、かかる強化1mに対して、樹脂組成物200〜3000g、好ましくは300〜2400gの範囲で使用することができる。かかる範囲以外になると、樹脂組成物の含浸性が悪くなり、或いは強度低下を招き好ましくない。
本発明に使用する樹脂組成物は、必要に応じて公知の無機充填剤、離型剤、顔料、消泡剤等の当業者が通常用いる添加剤を添加することができる。
上述のとおり得られた本発明の樹脂組成物によれば、適切な作業時間で熱又は光により硬化し硬化物を形成することができ、該硬化物は、上記良好な性状を備えるため、例えば塗料、床材、電子・電気材料、複合材料、コーティング材料、接着剤、繊維処理剤等の広い分野において利用することができる。
以下、本発明にかかる実施例及び比較例について説明するが、本発明は該実施例により何ら制限されるものではない。尚、以下に記載の「部」は、「重量部」を意味するものとする。
実施例1
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応に行った。
メタクリル酸グリシジル603.34部、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.038部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン152.07部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220.00部に溶解させて窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−1)を得た。
実施例2
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.98:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル627.47部、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.039部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン152.21部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220部に溶解させて窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−2)を得た。
実施例3
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基と1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル617.44部、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.078部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン162.48部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220部に溶解させて窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−3)を得た。
実施例4
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応を行った。
実施例1の配合に更にトルハイドロキノンを0.028部添加した以外は全く同じ方法で行い、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−4)を得た。
実施例5
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応を行った。
実施例1の配合に更に5%ナフテン酸銅0.028部添加した以外は全く同じ方法で行い、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−5)を得た。
実施例6
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応を行った。
実施例1の配合で100℃の合成時間を更に2時間延長した以外は全く同じ方法で行い、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−6)を得た。
実施例7
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.98:1.00に調整して以下の反応を行った。
実施例2の配合で100℃の合成時間を更に2時間延長した以外は全く同じ方法で行い、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−7)を得た。
実施例8
実施例1で得た窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート100重量部に対して4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.005重量部を添加し、実施例1と同様にエチレングリコールモノメチルイソプロピルエーテルに溶解し、窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−8)を得た。
実施例9
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.75:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル612.39部、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.038部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン167.57部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220.00部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−9)を得た。
実施例10
メタクリル酸グリシジルのエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル603.34部、トルハイドロキノン0.076部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン152.07部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220.00部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(A−10)を得た。
比較例1
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を2.00:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル628.69部、トルハイドロキノン0.16部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン150.65部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−1)を得た。
比較例2
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を2.11:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル630.70部、トルハイドロキノン0.16部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン149.15部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で0.5時間反応させた時点で増粘し、ゲル化した。
比較例3
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を2.00/1.00に調整して以下の反応を行った。
比較例1のトルハイドロキノンの代わりに4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.04部を加えた以外は同じ配合条件で行い窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−2)を得た。
比較例4
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を2.00:1.00に調整して以下の反応を行った。
比較例1のトルハイドロキノンの配合量を0.78部に変えた以外は同じ配合条件で行い窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−3)を得た。
比較例5
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基と1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンにおけるアミノ基の当量比を2.00:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル623.94部、トルハイドロキノン0.16部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン155.97部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−4)を得た。
比較例6
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を2.00:1.00に調整して以下の反応を行った。
比較例1の配合で100℃の合成時間を更に2時間延長した以外は全く同じ方法で行った。100℃で1時間反応させたところで増粘し、ゲル化した。
比較例7
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにけるアミノ基の当量比を2.00:1.00に調整して以下の反応を行った。
比較例3の配合で100℃の合成時間を更に2時間延長した以外は全く同じ方法で行った。100℃で1時間反応させたところで増粘し、ゲル化した。
比較例8
メタクリル酸360.46重量部、トルハイドロキノン0.39重量部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を50℃に保ち、発熱に注意しながらメタキシリレンジアミンをエポキシ化したテトラグリシジル化合物三菱瓦斯化学(株)製の商品名テトラッド−X 419.15重量部を4時間かけて滴下した。滴下後100℃で4時間反応させ、酸価が10以下に到達した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−5)を得た。
比較例9
得られたエポキシ(メタ)アクリレート中の遊離酸を少なくするために以下の比率においてエポキシ樹脂過剰で以下の反応を行った。
メタクリル酸360.46重量部、トルハイドロキノン0.39重量部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を50℃に保ち、発熱に注意しながらメタキシリレンジアミンをエポキシ化したテトラグリシジル化合物三菱瓦斯化学(株)製の商品名テトラッド−X 423.34重量部を4時間かけて滴下した。滴下後100℃で3時間反応させたところで増粘し、ゲル化した。
比較例10
メタクリル酸360.46重量部、トルハイドロキノン0.19重量部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を50℃に保ち、発熱に注意しながらメタキシリレンジアミンをエポキシ化したテトラグリシジル化合物三菱瓦斯化学(株)製の商品名テトラッド−X 423.34重量部を4時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させたところで増粘し、ゲル化した。
比較例11
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.75:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル612.39部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン167.57部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220.00部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−6)を得た。
比較例12
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.75:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル612.39部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン167.57部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で2時間反応させ、ガスクロマトグラムによりメタクリル酸グリシジルが99%以上反応した時点で冷却し窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートを得た。続いて該窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートをエチレングリコールモノイソプロピルエーテル220.00部に溶解させ窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂とし、更に4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.038部を添加して窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂(B−7)を得た。
比較例13
メタクリル酸グリシジルにおけるエポキシ基とメタキシリレンジアミンにおけるアミノ基の当量比を1.90:1.00に調整して以下の反応を行った。
メタクリル酸グリシジル603.34部、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.038部を4つ口フラスコに仕込み、空気気流下、内温を70℃に保ち、メタキシリレンジアミン152.07部を3時間かけて滴下した。滴下後100℃で1時間反応させたところで、増粘が始まったので反応を途中で中断した。
評価
上記実施例1〜10及び比較例1〜13で得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の性状及び物性並びに上記樹脂を硬化して得られた硬化物の硬化性及び物性を、以下の方法にて測定し評価した。
評価1
上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の合成後の粘度を、JIS−K−6901に記載のブルックフィールド形粘度計法及び目視により、25℃において測定した。
評価2
上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の不揮発分(以下「NVM」という)を測定するため、直径50mmのアルミカップに試料を約0.1g精秤し、105℃の熱風乾燥機中で1時間有機溶媒を除去した。冷却後、試料の入ったアルミカップの重量を測定し、次式により不揮発分を算出した。
NVM(%)=(乾燥後の試料の重量/乾燥前の試料の重量)*100
評価3
窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の貯蔵安定性を評価するため、225ccのマヨネーズ瓶に上記樹脂180gを充填後、密栓して、60℃で保存し、7日後、14日後、30日後の状態を目視及び粘度測定により調べた。初期粘度と比較して増粘した割合をパーセントで示して評価した。
評価4
上記窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂を含有する樹脂組成物の硬化性を評価するため、それぞれの窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂100重量部に重合開始剤としてチバスペシャリティーケミカル(株)製のイルガキュアー651を3重量部混合溶解して樹脂組成物を生成し、200mm×200mm×5mmの硬質ガラス板にスクリーン印刷にて150mm角、膜厚600μmの塗膜を形成し、100℃の熱風乾燥機で2時間溶剤を除去した。次いで、試験片を紫外線照射機(メタルハライドランプを装着した)で10000mj/cmの紫外線を照射し、塗膜を硬化させた。
上述の硬化された塗膜の硬化性を、JIS−K−5400の指触乾燥試験法に従い評価した。上記評価は、乾燥した状態(表1又は2における○印に相当)、表面に指紋が付き半乾燥の状態(表1又は2における△印に相当)及び表面がべたついており未乾燥の状態(表1又は2における×印に相当)のいずれかで分類して行った。
評価5
窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の耐熱水性を評価するため、評価3における硬化性評価と同様の方法により得られた試験片を、98℃の熱水中に浸漬して塗膜中にクラックが入るまでの時間を測定した。測定は2000時間行った。クラックが入ったものは硬化物の一部が加水分解したことを示す。
上記評価1〜5により得られた評価結果を、実施例及び比較例における配合と併せて、実施例については表1に、比較例については表2に示す。
評価1の結果により、実施例1〜10により得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の粘度と、比較例1〜13により得られた窒素エポキシ(メタ)アクリレート樹脂の粘度とを比較すると、前者は安定に合成ができ、得られた樹脂の粘度特性も安定していることが分かる。一方、後者は反応時にゲル化が起こり、或いは合成後の樹脂の粘度が高く、反応時の安定性及び得られた合成物の粘度に問題があることが明らかである。
評価2の結果により、実施例及び比較例により得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂中の不揮発分であるエポキシ(メタ)アクリレートがほぼ一定であることが示され、評価1が同一条件で比較されていることを証明している。
評価3の結果により、貯蔵安定性について実施例1〜10により得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂と、比較例1〜13において得られた窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂とを比較すると、前者では、評価期間中いずれも増粘した割合が低く好適な粘度が維持されており貯蔵安定性が良好であることがわかる。一方、後者は、比較例8を除いて評価期間中にゲル化しており、比較例8についても著しく増粘しており、いずれも貯蔵安定性が悪いことが明らかである。
評価4の結果により、比較例に関しては硬化性にばらつきが見られるが、実施例に関してはいずれも良好な硬化性が示された。
評価5の結果により、実施例及び比較例と通じて、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応から得られる比較例8のエポキシメタクリレートに比べて、本発明に用いられる含窒素化合物とエポキシ含有(メタ)アクリレートとの反応から得られたエポキシ(メタ)アクリレートは耐熱水性に優れていることが明らかである。
Figure 0004486350
Figure 0004486350

Claims (6)

  1. キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物(A)と、(メタ)アクリル酸グリシジル(B)とを、前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して前記(メタ)アクリル酸グリシジル(B)を1.70〜1.98当量の比率で、且つN−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物の存在下に、前記化合物(A)と前記化合物(B)とを反応させてなることを特徴とする窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート。
  2. 請求項1記載の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート100重量部に対し、更にN−オキシド化合物を0.001〜0.1重量部の範囲で添加してなる窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート。
  3. 請求項1又は2に記載の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートラジカル重合性の二重結合を持った反応性希釈剤又は有機溶剤、及び重合開始剤を含有することを特徴とする窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物。
  4. 強化材として、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維及び有機繊維からなる群からなる強化材の少なくとも一種を含有する請求項3記載の樹脂組成物。
  5. 請求項3又は4に記載の窒素含有エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物を、光又は熱により硬化させてなる硬化物。
  6. キシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンから選ばれる少なくとも1種の窒素含有化合物(A)と、(メタ)アクリル酸グリシジル(B)とを、前記化合物(A)のアミノ基1当量に対して前記(メタ)アクリル酸グリシジル(B)を1.70〜1.98当量の比率で、且つN−オキシド化合物及び/又はハイドロキノン系化合物の存在下に、前記化合物(A)と前記化合物(B)とを反応させることを特徴とする窒素含有エポキシ(メタ)アクリレートの製造方法。
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