JP4486031B2 - セマンティックスイッチ通信網、セマンティックスイッチ、およびセマンティック通信方法 - Google Patents

セマンティックスイッチ通信網、セマンティックスイッチ、およびセマンティック通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、小型化・低消費電力化が要求され計算能力・記憶能力に関する制限が厳しいセンサなどの端末から構成されるセマンティックスイッチ通信網に関する。
従来、ルータなどのスイッチを用いたパケット交換網では、送信端末がパケットヘッダに受信端末のアドレスを明記してパケットを送信する。これに対し、最近、アクティブネットワークなどの技術が出てきた(例えば、非特許文献1、2参照)。この技術では、スイッチにパケットに対する任意の処理を設定でき、パケットヘッダにおいて宛先アドレスを陽に指定しなくても、パケットが運ぶ情報の内容によりスイッチが受信端末を切り替える事が可能となる。
具体的には、スイッチにパケットの内容により受信端末を切り替えるプログラムを保持させておき、送信端末は送信するパケットに対応するプログラムを指定するプログラムidを該パケットにいれ、スイッチ(プログラマブルスイッチ)に向け送信する。スイッチでは、プログラムidに対応したプログラムを保持しており、プログラムidとプログラムとの対応関係は固定的である。
Wetherall, D. J. Guttag, and D. L. Tennenhouse, "ANTS: A Toolkit for Building and Dynamically Deploying Network Protocols," in Proc. of IEEE OPENARCH’98, April 1998 D. L. Tennenhouse, J. M. Smith, W. D. Sincoskie, D. J. Wetherall, and G. J. Minden, "A survey of active network research," IEEE Communications Magazine, vol. 35, pp. 80-86, January 1997.
多くのセンサやアクチュエータの端末が接続されているユビキタスネットワークでは、送信側のセンサ端末において測定したセンサデータの内容により送信先を変更したい場合がある。また、送信されたデータの内容などの送信側の周囲状況を表す情報に応じて送信先を切り替えるのではなく、受信側の端末や利用者の状態に応じて送信先を変更したい場合も考えられる。さらには、受信側の周囲状況に応じて送信側センサ端末のデータの持つ意味が変化する時に、送信データ内容に応じて受信端末を切り替えるルールを、受信側の周囲状況に応じて変化させたい場合も考えられる。
上記の要求に応える方法として、送信端末にデータ内容や受信側の周囲状況に応じて送信先を切り替える論理を設定しておき、パケット送信時に動作させる方法がある。しかしながら、センサなどの端末は、端末能力に制約があり上記の処理ができない場合が多い。また送信先を切り替える論理を決定する段階で受信側の周囲状況を把握することが困難な場合もあるという問題がある。第二の方法は、送信端末が送信先として指定する受信端末にデータ内容や周囲状況に応じて送信先を決定する論理を設定・動作させて、該受信端末から適切な送信先へ転送することであるが、受信端末にサーバ機能を持たせないと転送に即応できないなどの問題がある。
第三の方法は、通信網内のスイッチに送信先を切り替える論理を設定・動作させることである。既存のアクティブネットワークでは、プログラマブルスイッチにパケットに対する任意の処理を設定する。
しかしながら、上記の従来技術内の第三の方法においては、パケットのヘッダ内容に含まれるプログラムidを送信端末で設定するため、受信側の周囲状況に応じて送信先を切り替えるには、送信端末で受信側の周囲状況を把握した上で指定するプログラムidを変更するか、プログラマブルスイッチが受信側の周囲状況を常に監視しながら送信先を切り替えるか、或いはプログラムidに対応するプログラムを受信側の周囲状況に応じて外部から動的に更新する必要があり、実現が非常に困難かつ非効率的であるという問題があった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、計算・記憶能力に関する制限が厳しいセンサなどの端末から構成される通信網において、送受信端末の負担が少なく、送信データの内容及び受信側の周囲状況に応じて情報の送信先を変更する処理を通信網内のスイッチにて効率的に行うことができるセマンティックスイッチ通信網を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、端末とセマンティックスイッチとを備えるセマンティックスイッチ通信網であって、前記端末は、前記セマンティックスイッチへパケットを送信し、前記セマンティックスイッチは、前記パケットを送受信する送受信手段と、前記送受信手段が受信した前記パケット内のデータの識別子に基づいて、該パケットに関する処理を決定するルールを選択するルール選択手段と、前記識別子に対応した前記ルールの登録・変更・削除を行う対応関係設定手段と、前記ルール選択手段が選択した前記ルールに基づいて条件を判定する条件判定手段と、前記条件判定手段の判定結果に基づいて、前記パケットの転送もしくは破棄、及び転送する場合は転送先アドレスを決定し、宛先を転送先アドレスとした該パケットを送信することを前記送受信手段に指示する処理論理実行手段と、を具備し、前記パケットを受信する受信側端末は、受信側端末の状態の変化、通信網の状態の変化、または受信側端末利用者の状態の変化を検出した時に、前記セマンティックスイッチへ設定要求を送信し、前記セマンティックスイッチの前記対応関係設定手段は、前記設定要求に基づき、前記ルールを変更することを特徴とするセマンティックスイッチ通信網である。
また、請求項に記載の発明は、セマンティックスイッチ通信網に接続され、端末と通信を行うセマンティックスイッチにおいて、前記端末との間でパケットを送受信する送受信手段と、前記送受信手段が受信した前記パケット内のデータの識別子に基づいて、該パケットに関する処理を決定するルールを選択するルール選択手段と、前記識別子に対応した前記ルールの登録・変更・削除を行う対応関係設定手段と、前記ルール選択手段が選択した前記ルールに基づいて条件を判定する条件判定手段と、前記条件判定手段の判定結果に基づいて、前記パケットの転送もしくは破棄、及び転送する場合は転送先アドレスを決定し、宛先を転送先アドレスとした該パケットを送信することを前記送受信手段に指示する処理論理実行手段と、を具備し、前記パケットを受信する受信側端末の状態の変化、通信網の状態の変化、または受信側端末利用者の状態の変化の前記受信側端末による検出に基づき、前記受信側端末より送信される設定要求を受信した際に、前記セマンティックスイッチの前記対応関係設定手段は、前記設定要求に基づき、前記ルールを変更することを特徴とするセマンティックスイッチである。
また、請求項に記載の発明は、端とセマンティックスイッチとを備えるセマンティックスイッチ通信網において、前記セマンティックスイッチが受信したパケットに関する処理を決定するルールの登録・変更・削除を行う第1ステップと、前記セマンティックスイッチが前記端末から前記パケットを受信した時に、該パケット内のデータの識別子に基づいて、該パケットに関する処理を決定する前記ルールを選択する第2ステップと、前記第2ステップで選択された前記ルールに基づいて条件を判定する第3ステップと、前記第3ステップでの判定結果に基づいて、前記パケットの転送もしくは破棄、及び転送する場合は転送先アドレスを決定し、宛先を転送先アドレスとした該パケットを送信する第4ステップとを含み、前記パケットを受信する受信側端末の状態の変化、通信網の状態の変化、または受信側端末利用者の状態の変化の前記受信側端末による検出に基づき、前記受信側端末より送信される設定要求を受信した際に、関セマンティックスイッチでは、前記設定要求に基づき、前記第1のステップにおいてルールの変更を行うことを特徴とするセマンティック通信方法である。
この発明によれば、受信側の周囲状況の把握や送信先の切り替えに伴うセマンティックスイッチの通信量及び計算処理量を最小限に抑えることができ、一台のセマンティックスイッチで多数の端末間の通信の処理を行うことができる。
また、本願の発明によれば、送信側端末の処理を変えることなく、送信データの内容及び受信側の周囲状況に応じて送信先決定のルールを動的に変更することができる。さらに、上記のパケット内のデータの識別子は、同じ識別子を複数の送信端末を跨って使用する事が可能であり、スイッチおよび受信端末の処理を変えることなく、送信端末の更改や増減を行う事が可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本実施形態によるセマンティックスイッチ通信網の全体構成を示すブロック図である。図1のセマンティックスイッチ通信網は、セマンティックスイッチ101と、端末301〜308と、ルータ501〜503とから構成され、端末301〜308はルータ501〜503を介して相互に接続され、セマンティックスイッチ101はルータ501に接続されている。
ここで端末301は、小型化・低消費電力化などが必要で、CPU(中央処理装置)やメモリに関する制限が厳しいセンサやアクチュエータなどの端末を想定している。この端末能力の制限のため、送信する情報の内容や周囲状況によって送信先の端末を変化させたくとも、例えば、送信先を複数個保持できない、または送信先を切り替える論理を保持できないといったことが端末にて生ずる事が考えられる。
ルータ501〜503はIP(インターネットプロトコル)パケットをルーティングする通常のルータである。また、端末301は固定的な送信先としてセマンティックスイッチ101のIPアドレスを宛先アドレスとしたIPパケットを送信する。なお、本実施形態はIP以外の通信プロトコルを用いる通信網においても適用可能である。
図2は、セマンティックスイッチ101の内部構成を示すブロック図である。セマンティックスイッチ101は、CPU200とメモリ210とを有している。CPU200は、パケットの送受信を行う送受信手段201と、受信側の周囲状況に応じて送信切り替えルールを選択するルール選択手段202と、条件判定手段203と、処理論理実行手段204との機能を有し、パケットの受信、該パケットに適用する処理論理の決定、及び該パケットの転送もしくは破棄を行う。またCPU200は、対応関係設定手段205の機能を有し、パケットのヘッダ内容と適用される処理の対応関係を動的に設定する。
また、メモリ210には、ルール211〜213と、対応表241とが記憶され、ルール211〜213では、「どのような条件の下で(判定条件223)、どの端末に転送するか又はどのように処理するか(処理論理233)」が指定されている。対応表241には、「どのパケットに対してどのルールが適用されるか」の処理の対応関係が設定されている。この処理の対応関係をCPU200が動的に変更する具体的な利用シーンを以下に示す。
(1) 受信端末の状態変化による設定変更
図1の端末301の発IPアドレスAを持つパケットが届いたら、通常は、当該パケットは端末302のIPアドレスBを着アドレスとしたIPパケットにして転送する。ただし、端末302はバッテリ内蔵の端末であって電池残量が極端に少なくなった場合には、端末304のIPアドレスDを着アドレスとしたIPパケットにして転送させるようにする。この場合の端末の状態変化は電池残量のかわりに、CPU使用率、記憶容量、セッション数やパケットエラー率などの通信状況、プログラム実行環境などの変化が考えられる。
(2) 通信網の状態変化による設定変更
端末301の発IPアドレスAを持つパケットが届いたら、通常は、当該パケットは端末305のIPアドレスEを着アドレスとしたIPパケットにして転送する。ただし、ルータ502がダウンするなど端末305への送信経路に問題がある場合には、端末308のIPアドレスHを着アドレスとしたIPパケットにして転送する。この場合の通信網の状態変化はルータダウンなどの設備障害の他に、通信設備の使用率の変化、特に輻輳が考えられる。
(3) 受信側端末の利用者の利用状態変化による設定変更
端末301の発IPアドレスAを持つパケットが届いたら、通常は、当該パケットは端末302へ送信する。ただし、端末302は利用者が携行する端末であり、利用者が運転中の場合は固定端末である端末304へ転送する。または、運転中で端末301が送信したパケットが運ぶデータが異常な値を示すなどの緊急の場合のみ端末302へ転送する。この場合の受信に適さない利用者の状態としては運転中の他に、就寝中、食事中、休憩中、離席中、外出中、電話中、会議中、実験中、勉強中、来客中、移動中、プライベートなどが考えられる。
なお、端末301が送信するデータとしては、温度、湿度、加速度、角加速度、圧力、光、指紋、磁気、ガスなどを観測するセンサが出力する生データや、正常/異常などの状態情報、状態の変化を表すイベント情報などが考えられる。
セマンティックスイッチ101は、上記の送信データのデータ源を識別する識別子に基づいて、到着したパケットに適応するルールを選択する。このデータ源の識別子をセマンティックidと呼ぶ。セマンティックidは、ルールを選択する上で最低限必要となる情報であり、送信端末や送信端末が持つセンサなどのデバイスを個々に識別するものではなく、送信データのセマンティックス(温度や湿度などのデータ種別、状態情報やイベント情報)を表す識別子である。セマンティックスにはデータの種別だけでなく、データの単位(摂氏/華氏など)や精度に関する情報も含めることができる。
同一のセマンティックidを複数の送信端末/デバイスに適用する事が可能である。また、セマンティックidを個々の送信端末/デバイスに一対一で対応させることも可能である。一般的には、統一された運用規則で管理されている送信端末のグループにおいては同じセマンティックidが共用される。
次に図面を用いて本実施形態のパケット転送時の処理動作について説明する。図3、4はセマンティックスイッチ101にパケットが到達して転送先を判定する時に、判定条件223の判定結果により処理論理233が2つに条件分岐する場合のパケット転送の処理フローである。なお、ここでは判定条件は2つとしたが、各ルールにおいて処理論理を3つ以上に場合分けすることも可能である。また、上記の利用シーン(1)、(2)に示したように、処理論理に場合分けがなく判定条件が不要となるルール、即ち転送先が送信データに関係なく決定されるルールの記述も可能である。
ステップS1では、図1の端末301がIPパケット内のヘッダの宛先アドレスにセマンティックスイッチ101のIPアドレスを設定し、センサの観測値などのデータと当該データの識別子であるセマンティックidをペイロードに格納し、当該IPパケットを送信する。ここで、セマンティックidは送信されたデータをセマンティックスイッチ101が一意に識別される情報である。また、ここではデータとセマンティックidとを単一パケットで運ぶことを前提とした記述とするが、複数のパケットから構成されるメッセージによってデータとセマンティックidとを運ぶことも可能である。また、端末301が送信するデータが一種類に限定される場合は、データとセマンティックidとで識別するかわりに発IPアドレスなどの端末の識別子を用いて識別することも可能である。
ステップS2では、端末301が送信したIPパケットはルータ501を介し、セマンティックスイッチ101に至り、セマンティックスイッチ101が同IPパケットを受信する。
ステップS3では、図2の送受信手段201で同IPパケットを受信したセマンティックスイッチ101はセマンティックidを取り出す。
ステップS4では、ルール選択手段202で対応表241を参照して、当該セマンティックidに対応するルールの識別子(以下、ルールidと記述する)を選択する。
ステップS5では、当該セマンティックidに対応するルールidが無いかどうかを判断する。無い場合は、ステップS6へ進む。ある場合は、ステップS7へ進む。
ステップS6では、受信したIPパケットがエラーパケットであると判断し、パケット廃棄などの予め定められた処理を行い、処理を終了する。
ステップS7では、ルールidに基づいてメモリ210内のルールに書かれた判定条件を参照する。ここでは、ルール213を示すルールidが選択されたとする。
ステップS8では、受信したパケットの中身(例えば温度センサの観測値)が判定条件223(例えば摂氏30度を超えているか)に合致するかを判定する。合致している場合は、図4のステップS21へ進む。合致していない場合は、ステップS9へ進む。なお、本実施形態では判定条件として過去の送信データを考慮しないものを想定しているが、過去の送信データを考慮するようにしても良い。その場合、過去に受信したパケットの中身をスイッチ内の動的内部データとして保持する。
ステップS9では、処理論理233を参照し、処理論理1の実行を開始する。処理論理の内容は、パケットの転送以外に例えば送信データをスイッチ内の動的内部データとして保持しておくなどの処理についてである。
ステップS10では、処理論理1にパケットを転送する指示があるかどうかを判断する。ある場合は、ステップS12へ進む。ない場合は、ステップS11へ進む。
ステップS11では、パケット廃棄やその他の処理を行い、処理を終了する。
ステップS12では、処理論理1に定義されている論理によって定まる転送先のアドレスをIPパケットの宛先アドレスに設定し、同IPパケットを送信する。ここでは転送先のアドレスとして、端末304のIPアドレスを指定する。なお、IPパケットの転送先は複数指定するようにしても良い。
ステップS13では、端末304において転送されたIPパケットが受信され、処理を終了する。
また、ステップS8の判断が「YES」の場合はステップS21(図4)へと進む。
ステップS21では、処理論理233を参照し、処理論理2の実行を開始する。
ステップS22では、処理論理2にパケットを転送する指示があるかどうかを判断する。ある場合は、ステップS24へ進む。ない場合は、ステップS23へ進む。
ステップS23では、パケット廃棄やその他の処理を行い、処理を終了する。
ステップS24では、処理論理2に定義されている論理によって定まる転送先のアドレスをIPパケットの宛先アドレスに設定し、同IPパケットを送信する。ここでは転送先のアドレスとして、端末304のIPアドレスを指定する。
ステップS25では、端末304が転送されたIPパケットを受信し、処理を終了する。
次に図面を用いて受信側の周囲状況が変化した時の対応関係設定動作を説明する。図5は対応表241における対応関係設定時の処理フローである。
ステップS31では、例えば端末302が受信側の周囲状況の変化したときにセマンティックスイッチ101へ設定要求のメッセージを送信する。ここで、設定要求には対応表設定とルール設定の2種類があり、これらを識別する命令コードと命令の具体的内容とがメッセージに含まれる。
ステップS32では、セマンティックスイッチ101が上記メッセージを受信する。
ステップS33では、セマンティックスイッチ101の対応関係設定手段205が受信したメッセージから命令コードと命令内容とを取り出す。
ステップS34では、取り出した命令コードを識別して命令が対応表設定であるかどうかを判断する。対応表設定である場合は、ステップS35へ進み。対応表設定でない場合は、ステップS36へ進む。
ステップS35では、対応表設定として対応表241の更新を行う。対応表設定では、セマンティックidとルールidとの対応関係が対応表241に設定され、ステップS37へと進む。
ステップS36では、ルールの登録/更新/削除を行う。
ステップS37では、セマンティックスイッチ101が端末302へACK信号を送信する。
ステップS38では、端末302が同ACK信号を受信する。
対応表設定で指定されたセマンティックidが既存の対応表241に存在しない時、該セマンティックidを新たに対応表241に追加する。一方、ルールidが存在しない時は、エラーとなる。即ち、対応表設定で指定するルールは事前にルール設定を用いてセマンティックスイッチ101のメモリ210内に保持させておく。
上記のように、セマンティックスイッチ101に、セマンティックid毎に想定される受信側の周囲状況に応じて必要な数だけパケットの転送先を決定するなどの処理が割り当てられたルールidに基づくプログラムを保持させておき、受信側の周囲状況を把握する外部の手段からの指示により、セマンティックidとプログラムの対応関係を動的に変更することができる。
このようにプログラムが転送先端末を決定する際に扱う情報を送信データに限定することにより、受信側の周囲状況の把握や転送先の切り替えに伴うスイッチの通信量及び計算処理量が最小限に抑えられ、一台のスイッチで多数の端末間の通信の処理を行なう事ができる。
また、送信側端末の処理を変えることなく、送信データの内容及び受信側の周囲状況に応じた転送先決定のルールを動的に変更する事ができる。さらに、上記のセマンティックidは同一idを複数の送信端末で共用する事が可能であり、スイッチ及び受信側端末の処理を変えることなく、送信端末の更改や増減を行う事が可能である。
なお、設定要求を送信する端末は、現在の受信端末である必要はなく、任意の端末で良い。例えば利用シーン(1)の場合、端末302の電池残量が少なくなった時点で、端末302が自動的に、もしくは端末302の利用者が他の端末(例えば端末304)を用いて手動で設定要求をセマンティックスイッチ101へ送信する事が考え得る。
利用シーン(2)の場合は、ルータ502のダウンをtracerouteなどの経路診断ツールによって検出した端末308が自動的に、あるいは通信網の管理者が網管理システムによってルータ502のダウンを把握して手動で他の端末(例えば端末307)を用いて設定要求をセマンティックスイッチ101へ送信する事が考え得る。
利用シーン(3)の場合は、端末302が車載端末(車の状態を把握している端末)との通信により利用者が運転中である事を把握して自動的に、あるいは端末302の利用者が運転を開始する際に手動で設定要求をセマンティックスイッチ101へ送信する事が考え得る。
また、利用者が意図しない設定がなされないように、各種ルール及び対応表241の各データ源に対応するレコードは、ルール及びデータ源の利用者からの設定要求によってのみ変更される事とし、図5の処理フローに先立ち、利用者の認証を行うようにしてもよい。
スイッチ内の動的内部データを用いるルールに関する対応関係設定では、現在の動的内部データを変更後のルールに引き継ぐための処理も併せて行う。
また、上記の対応関係設定のフローでは、受信側の周囲状況に適したルールの特定を受信端末で行っているが、この特定をセマンティックスイッチ101が行うという構成も取り得る。その場合の受信端末は、対応表設定の命令においてルールidを指定する代わりに自身の周囲状況を表す識別子(以下、コンテキストid)を指定する。
セマンティックスイッチ101には、コンテキストidとルールidとの対応関係を管理する対応表を予め保持しておく。セマンティックid対コンテキストidの対応表と、コンテキストid対ルールidの対応表とを使い分けるため、対応表設定の命令において何れの対応表を対象にするのか明記する必要がある。この構成では、複数の受信端末がある周囲状況に対応するルールを別のものに置き換える場合も、各受信端末に変更を加える必要はなく、セマンティックスイッチ101が保持するコンテキストidとルールidとの対応表のみを更新すればよい。
本発明は、小型化・低消費電力化が要求され計算能力・記憶能力に関する制限が厳しいセンサなどの端末から構成されるセマンティックスイッチ通信網に用いて好適である。
本発明の実施形態にかかるセマンティックスイッチ通信網の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかるセマンティックスイッチ101の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態にかかるセマンティックスイッチ101のパケット転送時の処理フローである。 図3の処理フローで判定条件223に合致した時の処理フローである。 本発明の実施形態にかかるセマンティックスイッチ101の対応表241の設定時の処理フローである。
符号の説明
301〜308 … 端末
501〜503 … ルータ
101 … セマンティックスイッチ
200 … CPU
201 … 送受信手段
202 … ルール選択手段
203 … 条件判定手段
204 … 処理論理実行手段
205 … 対応関係設定手段
210 … メモリ
211〜213 … ルール
241 … 対応表

Claims (3)

  1. 端末とセマンティックスイッチとを備えるセマンティックスイッチ通信網であって、
    前記端末は、前記セマンティックスイッチへパケットを送信し、
    前記セマンティックスイッチは、
    前記パケットを送受信する送受信手段と、
    前記送受信手段が受信した前記パケット内のデータの識別子に基づいて、該パケットに関する処理を決定するルールを選択するルール選択手段と、
    前記識別子に対応した前記ルールの登録・変更・削除を行う対応関係設定手段と、
    前記ルール選択手段が選択した前記ルールに基づいて条件を判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段の判定結果に基づいて、前記パケットの転送もしくは破棄、及び転送する場合は転送先アドレスを決定し、宛先を転送先アドレスとした該パケットを送信することを前記送受信手段に指示する処理論理実行手段と、
    を具備し、
    前記パケットを受信する受信側端末は、受信側端末の状態の変化、通信網の状態の変化、または受信側端末利用者の状態の変化を検出した時に、前記セマンティックスイッチへ設定要求を送信し、
    前記セマンティックスイッチの前記対応関係設定手段は、前記設定要求に基づき、前記ルールを変更する
    ことを特徴とするセマンティックスイッチ通信網。
  2. セマンティックスイッチ通信網に接続され、端末と通信を行うセマンティックスイッチにおいて、
    前記端末との間でパケットを送受信する送受信手段と、
    前記送受信手段が受信した前記パケット内のデータの識別子に基づいて、該パケットに関する処理を決定するルールを選択するルール選択手段と、
    前記識別子に対応した前記ルールの登録・変更・削除を行う対応関係設定手段と、
    前記ルール選択手段が選択した前記ルールに基づいて条件を判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段の判定結果に基づいて、前記パケットの転送もしくは破棄、及び転送する場合は転送先アドレスを決定し、宛先を転送先アドレスとした該パケットを送信することを前記送受信手段に指示する処理論理実行手段と、
    を具備し、
    前記パケットを受信する受信側端末の状態の変化、通信網の状態の変化、または受信側端末利用者の状態の変化の前記受信側端末による検出に基づき、前記受信側端末より送信される設定要求を受信した際に、
    前記セマンティックスイッチの前記対応関係設定手段は、前記設定要求に基づき、前記ルールを変更すること
    を特徴とするセマンティックスイッチ。
  3. とセマンティックスイッチとを備えるセマンティックスイッチ通信網において、
    前記セマンティックスイッチが受信したパケットに関する処理を決定するルールの登録・変更・削除を行う第1ステップと、
    前記セマンティックスイッチが前記端末から前記パケットを受信した時に、該パケット内のデータの識別子に基づいて、該パケットに関する処理を決定する前記ルールを選択する第2ステップと、
    前記第2ステップで選択された前記ルールに基づいて条件を判定する第3ステップと、
    前記第3ステップでの判定結果に基づいて、前記パケットの転送もしくは破棄、及び転送する場合は転送先アドレスを決定し、宛先を転送先アドレスとした該パケットを送信する第4ステップとを含み、
    前記パケットを受信する受信側端末の状態の変化、通信網の状態の変化、または受信側端末利用者の状態の変化の前記受信側端末による検出に基づき、前記受信側端末より送信される設定要求を受信した際に、
    前記セマンティックスイッチでは、前記設定要求に基づき、前記第1のステップにおいてルールの変更を行う
    ことを特徴とするセマンティック通信方法。
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