JP4484197B2 - 金属板への微細溝の形成方法 - Google Patents

金属板への微細溝の形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属板の一方面に、複数条の微細な幅と深さを有する微細溝を刻設する微細溝の形成方法に関する。
各種の機器、或いは機器に使用される部品等の小型化、軽量化が進んでいる。これに伴い、部品を加工するために微細加工が求められている。その中で、金属板の少なくとも一方面に、幅および深さが0.5mm以下の微細な溝を形成することが要求されている。
このような、金属板に微細な溝を形成する方法としては、エッチング加工、プレス加工、切削加工等の各種の工法が検討されている。エッチング加工は、上記寸法の微細な溝を形成することは可能であるが、多くの加工時間を必要とするために、大量生産には不向きであり、しかも、コストが高くなる問題がある。また、プレス加工は、金属板の一方面に微細な溝を形成したときに、金属板に加わる大きな応力のために変形させてしまい、この変形を矯正することが困難となる問題がある。
さらに、切削加工は、図9および図10に示すように、治具103に載置された金属板100の一方面の一端側からカッター101によって微細な溝102を刻設する方法である。この切削工法によれば、金属板に加わる応力が小さいことから比較的良好な微細溝を形成することが可能である。ところが、カッター101により金属板100を刻設して微細な溝を形成したときに、微細な切削片104が生じて各所に飛散する。通常の場合、切削による負荷を軽減するために切削油等が使用される。刻設によって生じた切削片104は、きわめて軽量のために、切削油等の表面張力により図示のようにカッター101、或いは、金属板100の表面に付着しやすくなる。このように付着した切削片104は、切削時や後の工程において除去しようとするが、軽量のために移動または再付着することから、除去作業が困難になる問題が生ずる。特に、図10に示すように、切削片104が刻設された102の内部に挟持された場合には、除去作業がさらに困難になり、後に、残留した切削片104が離脱して、組み込まれた機器の電子回路或いは機構に付着することにより、重大な事故を発生させる問題もある。
本発明が解決しようとする課題は、金属板を刻設して微細な溝を形成するときに生ずる微細な切削片の飛散を抑制し、切削片の除去作業を含めた工数を削減することが可能な金属板への微細溝の形成方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に載の発明は、金属板の一方面に、複数条の微細な微細溝を刻設する微細溝の形成方法であって、上記微細溝の幅とほぼ等しい切削幅を有するカッターの刃部を上記金属板の一端側から他端側に向けて所定位置まで移動させて上記微細溝を刻設すると共に、上記カッターを上記他端側の手前で停止することにより上記微細溝の刻設によって生ずる切削片の基端を上記金属板に連結させる溝形成工程と、上記カッターの停止位置よりも上記一端側の切断線から切断して上記切削片が連結されたスクラップ部を除去する切断工程とを少なくとも有することを要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、上記微細溝は、幅と深さが0.5mm以下であることを要旨とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、上記溝形成工程は、上記金属板の他方面からプレス等により押圧して凹部を形成することにより、上記凹部の肉を上記金属板の一方面に移行させて突出した上記微細溝の深さとほぼ等しい高さの凸部が形成され、上記溝形成工程は、上記凸部の一端側端面から他端側に向けて所定位置まで移動させて上記微細溝を刻設すると共に、上記カッターを上記凸部の他端側の手前で停止することにより上記微細溝の刻設によって生ずる切削片の基端を上記金属板に連結させることを要旨とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、上記切削片は、微細溝を刻設するときに1本に連続させたことを要旨とする。
また、請求項5に記載の発明は、上記カッターは、上記金属板と平行な面およびこの面に対して所定角度傾斜させた斜面を有し、先端の刃部によって微細溝を刻設したことにより生ずる切削片を上記斜面に移行させることを要旨とする。
また、請求項6に記載の発明は、上記カッターは、複数の刃部が形成され、これらの刃部を上記金属板の一端側から他端側に向けて所定位置まで移動させて上記微細溝を刻設することを要旨とする。
本発明によれば、金属板の一方面に微細な微細溝を刻設するときに、カッターを金属板の他端側の手前で停止させて切削片の基端を金属板に連結するので、切削片の各所への飛散が防止され、さらに、この切削片が連結された状態でスクラップ部を除去することにより微細な切削片が一つにまとめられるので、微細溝を形成した後に金属板等への付着を未然に防止することが可能となる。このように、切削片の飛散が防止されることから、切削片の除去作業を含めた工数を削減することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、幅と深さが0.5mm以下の微細溝を刻設したときに生ずる微細な切削片は軽量なことからカッターや金属板に付着し易くなるが、切削片の基端が金属板に連結されるので、切削片の飛散を防止することが可能となる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、金属板の一方面に突出した微細溝の深さとほぼ等しい高さの凸部を形成することにより、溝形成工程において、凸部の高さで微細溝を刻設することができ、微細溝の深さをほぼ一定にすることが可能となる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、微細溝を刻設するときに、1つの微細溝について1本の連続した切削片を形成することにより、この切削片の基端が金属板に連結さえるので、切削片の飛散を未然に防止することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、金属板と平行な面と、この面に対して所定角度傾斜させた斜面を有しているので、先端の刃部によって微細溝を刻設したことにより生ずる切削片を上記斜面に移行させることにより、切削片をカーリングさせることができ、刻設時の切削片の分断が防止され、1本の連続した切削片を形成することが可能となり、切削片の飛散を未然に防止することが可能となる。
また、請求項6に記載の発明によれば、カッターに複数の刃部を形成して、これら複数の刃部によって微細溝を刻設することにより、複数条の微細溝を同時に形成することができ、工数を大幅に短縮することが可能となる。また、隣接する刃部が、刻設時に生ずる金属板の肉の直行方向への移行を阻止するので、高精度の微細溝を形成することが可能となる。
金属板の一方面に、複数条の微細な微細溝を刻設する方法は、刻設される微細溝の幅とほぼ等しい切削幅を有するカッターの刃部を金属板の一端側から他端側に向けて所定位置まで移動させることにより微細溝を刻設して、カッターを金属板の他端側の手前で停止する。これにより、微細溝の刻設によって生じた複数本の切削片は、各々基端が金属板に連結された状態となる。その後、カッターの停止位置よりも金属板の一端側の切断線から切断してスクラップ部を除去する。このとき、スクラップ部には複数本の切削片が一体に連結されているので、切削片はスクラップ部と共に除去される。
以下、本発明による金属板への微細溝の形成方法を図面に基づいて詳細に説明する。図3および図4は、本発明による形成方法によって微細溝が形成された金属板の一例を示している。
金属板は、切削可能であり、しかも、後述する溝形成工程において、微細溝を形成するときに切削片が連続するように、粘性を有する金属板であって、しかも、微細溝を形成した金属板を使用する部品や製品として必要な特性を有する、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、等の金属素材、或いは、これらの金属を主成分とするの合金から選択される。
また、図3および図4は、完成品としての金属板11を示している。この金属板11においては、板厚が1.0mm以下と比較的肉薄であり、幅が10mm程度、長さが20mm程度としている。この金属板11の一方面11aには、長手方向に複数条の微細溝2が等間隔に形成されている。因みに、実施例においては、微細溝2の幅wと深さdを各々0.1mm、各微細溝2の間の間隔gを0.1mmとしている。従って、金属板11の一方面11aには、数十条乃至数百条の微細溝2が形成される。なお、金属板1の大きさ、微細溝2の幅と深さ、間隔は適宜に設定可能であるが、概ね、微細溝2の幅と深さを0.5mm以下のときは、後述するように、微細溝2によって生ずる切削片が軽量のためにカッターや金属板に付着し易くなり、0.5mm以上のときは、切削片の重量が大きくなるためにカッターや金属板から脱落することが多いことから、微細溝2の幅と深さは、0.5mm以下に設定することが望ましい。
次に、金属板への微細溝の形成方法について、図1および図2により説明する。素材となる金属板1は、図1図示しないプレス機のダイ3に載置され、他方面1b側から上記プレス機の可動側に設置されたパンチ4を押圧することによって、図1(A)に示すように、他方面1bに凹部1cを形成すると共に、この凹部1cの肉を金属板1の一方面1a側に移行させて凸部1dを突出形成する。
このとき、凸部1dの大きさは、少なくとも長手方向の寸法Lが、最終製品として必要な金属板1の寸法よりもやや大きく形成される。また、金属板1の一方面1a側に突出形成される凸部1dの高さhは、微細溝2の深さdに等しく設定することが望ましい。さらに、上述した凸部1dを突出形成するとき、凸部1dの長手方向の寸法Lよりも、他方面1bに形成される凹部1cの長手方向の寸法L1を大きく設定している。これは、金属板1をパンチ4によって押圧するときに、パンチ4とダイ3の両側を対向させて、切断されないようにするためである。
その後、図1(B)(C)に示す溝形成工程において、金属板1の一方面1a側に微細溝2が刻設される。金属板1は、図1(B)に示すように、表裏を反転させてベッド5に載置して位置決め固定する。ベッド5には、金属板1の凹部1bに嵌合させる突台5a、および、金属板1の周囲を位置決め固定する凹陥部5bが形成され、金属板1をベッド5に載置固定することにより移動不能に固定される。そして、この状態からカッター6によって微細溝2を刻設する。
カッター6は、金属板1と平行な面6a、この面6aに対して、例えば45度の所定角度傾斜させた斜面6b、および、先端に刃先6cが形成されている。そして、カッター6は、図示しない平行駆動機構に取り付けられ、矢示のように、金属板1の一端側から他端側に向けて平行移動される。また、カッター6の幅は、刻設される微細溝2の幅wと同じにするか、もしくはやや狭い幅に形成されている。
このように構成されたカッター6を用い、まず、カッター6の面6aを金属板1に一方面1aに接合すると共に、刃先6cを凸部1dの一端側に当接させた後に、図示右方の他端側に向けて平行移動することにより、金属板1の一方面1aには、カッター6によって微細溝2が刻設される。このとき、凸部1dの高さhが、微細溝2として必要な深さdに設定されているので、金属板1に一方面1aには、所定の深さdと幅wの微細溝2が形成されていく。
カッター6によって微細溝2を刻設するときに切削片7が生ずる。この切削片7は、カッター6の斜面3bによって向きが変えられて、図1(C)に示すように、次第にカーリングするが、1本の連続した状態となる。そして、カッター6は、凸部1dの他端に達する手前で停止させると、切削片7は図2に示すように、基端7aが金属板1に突出形成した凸部1dの他端に連結された状態となる。
上述したように、カッター6によって1条の微細溝2を刻設した後、カッター6を凸部1dの一端側に復帰すると共に、既に形成された微細溝2から所定の間隔gとなるように平行移動させ、カッター6の面6aを金属板1に一方面1aに接合すると共に、刃先6cを凸部1dの一端側に当接させると共に他端側に向けて平行移動することにより、金属板1の一方面1aに次の微細溝2を刻設すると共に、凸部1dの他端に切削片7を連結する。その後は、カッター6を凸部1dの一端側に復帰して間隔gだけ平行移動した後に、カッター6により次の微細溝2を刻設すると共に、凸部1dの他端に切削片7を連結する工程を順次繰り返すことによって、金属板1には、複数条の微細溝2が形成され、他端には複数本の切削片7が連結される。
その後、図1(D)に示す切断工程に移行される。この切断工程においては、前述したカッター6の停止位置よりも金属板1の一端側、および、一端側から所定寸法離間させた位置に予め設定された切断線CL1、CL2から切断される。すなわち、切断線CL1、CL2に対応する穴8aを形成したダイ8に位置決めして載置した後、パンチ9によって打ち抜くことによって、前述した図3および図4に示す完成品となる金属板11が穴8aから落下する。このとき、ダイ8の上面にはスクラップ部10が載置されている。このスクラップ部10には、複数個の切削片7が一体に連結されている。そして、スクラップ部10を除去することにより、同時に複数本の切削片7を除去することができ、カッター6や完成品となる金属板11、或いは、プレス機に設けたダイやパンチ等に付着することが未然に防止される。
上述した実施例においては、金属板1の一方面1a側に、予め凸部1dを突出形成し、この凸部1dに複数条の微細溝2を刻設するようにしたが、凸部1dを突出形成することなく、平坦な金属板の一方側の端面にカッター6を当接して、所定の幅と深さを有する微細溝2を刻設するようにしても良い。この例においても、金属板の他端に切削片を一体に連結させ、その後、切断工程において、カッター6の停止位置よりも金属板の一端側に予め設定された切断線から切断することによって、切削片が一体に連結されたスクラップ部を除去することは上述した実施例と同様である。なお、この実施例においては、金属板の一端側を必ずしも切断する必要はない。
図5は、本発明の第2の実施例を示し、カッターに複数の刃部を形成して、これらの刃部を金属板の一端側から他端側に向けて所定位置まで移動させて微細溝を刻設するようにした例である。すなわち、カッター20は、図5に示すように、複数の刃部20aが設けられている。個々の刃部20aは、前述したカッター6と同様に構成され、金属板1と平行な面20b、この面20bに対して、例えば45度の所定角度傾斜させた斜面20c、および、先端に刃先20dが形成されている。そして、カッター20は、図示しない平行駆動機構に取り付けられ、矢示のように、金属板1の一端側から他端側に向けて平行移動される。また、個々の刃部20aの幅は、刻設される微細溝2の幅wと同じにするか、もしくはやや狭い幅に形成され、刃部20aの間隔gは、各微細溝2の間の間隔に等しく設定されている。
このように複数の刃部を形成したカッター20を用い、まず、カッター20の面20aを金属板1に一方面1aに接合すると共に、刃先20dを凸部1dの一端側に当接させた後に、図示右方の他端側に向けて平行移動することにより、金属板1の一方面1aにはカッター20によって複数条の微細溝2が同時に刻設される。このとき、凸部1dの高さhが、微細溝2として必要な深さdに設定されているので、金属板1に一方面1aには、所定の深さdと幅wの微細溝2が形成されることが前述した実施例と同様である。そして、カッター20を凸部1dの他端に達する手前で停止させると、切削片7(図5では図示しない)の基端が金属板1に突出形成した凸部1dの他端に連結された状態となる。
以上のように複数条の微細溝2が刻設された金属板1は、その後、図1(D)に示す切断工程に移行され、切断線CL1、CL2から切断して、前述した図3および図4に示す完成品となる金属板11が形成される。このとき、残されたスクラップ部10には一体に複数本の切削片7が連結されていることから、スクラップ部10を除去することにより、同時に複数本の切削片7を除去することができる。
図6は、上記カッター6または20の刃部の変形例を示している。図6(A)は、例えばカッター6において、金属板1と平行な面6aに対して、所定角度傾斜させた斜面6bを平坦面としたものである。また、先端には刃先6cが形成されている。図6(B)は、2つの斜面6b−1、6b−2を形成すると共に、先端の刃先6c寄りに段部6dが形成されている。このように、段部6dを形成することにより、刃先6cによって起こされた切削片7が段部6dによって方向が変わることから、切削片7をさらにカーリングさせることが可能となる。図6(C)は、図6(B)に示したカッター6をさらに変形させた例を示し、先端の刃先6cに面取り部を形成している。微細溝2はカッター6の刃先6cによって刻設されることから、刃先6cを鋭角に形成した場合には寿命が短くなる。ところが、面取り部を形成することによって寿命を延ばすことが可能となる。
図7は、本発明の第3の実施例を示し、複数条の微細溝を金属板に形成された曲面に刻設した例である。金属板30は、一方面30aが半パイプ状の凹面に形成されている。この凹面に対して複数条の微細溝31を刻設する。ここで使用するカッター(図示しない)は、図1等で示した1条毎に微細溝を刻設するカッター、或いは、図5に示した複数条の微細溝を同時に刻設するカッターのいずれでも可能である。複数条を刻設するカッターは、各刃部が金属板30の凹面に合致する凹面に形成される。
そして、カッターを金属板30の凹面の一端側に当接させた後に、他端側に向けて平行移動することにより、金属板30の一方面30aには微細溝31が刻設される。そして、カッターを凹面の他端に達する手前で停止させると、切削片(図示しない)の基端が金属板30の他端に連結された状態となる。その後、複数条の微細溝2を刻設した後に、切断工程に移行され、所定の切断線から切断して、図7に示す完成品となる金属板32が形成される。この金属板32から切り離されたスクラップ部には、一体に複数本の切削片7連結されていることから、スクラップ部を除去することにより、同時に複数本の切削片を除去することができ、しかも、複数本の切削片がスクラップ部と一体に連結されているので、切削片の飛散等が防止できる。
前述した各実施例において、複数条の微細溝を略矩形状に形成したが、図8に示すように、種々の形状に形成しても良い。すなわち、図8(A)は、金属板1に一方面に形成する微細溝40を略三角形状としたものである。また、図8(B)は、金属板1に一方面に形成する微細溝41を略U字状としたものである。この他、用途に応じて各種の形状、或いは、これらの形状を組み合わせても良い。さらに、複数状の微細溝のうち、一部を例えば矩形状の微細溝とし、他の一部を三角形状の微細溝とするなど、複数の形状を組み合わせても良い。
以上説明した各実施例は、四角形の金属板として説明したが、その他の多角形や円形の金属板に微細溝を形成することができる。この場合、予め適宜の形状に形成された金属板に微細溝を形成しても、或いは、四角形の金属板やフープ状の金属板に微細溝を形成した後に、切断工程において適宜の形状に切断しても良い。なお、予め適宜の形状に形成された金属板の場合は、カッターを金属板の他端形状に合わせて他端に達する手前で停止して切削片を金属板の他端に連結させ、その後、切断工程において他端形状に合わせたスクラップ部を切断しても良い。このように、本発明はこれら実施例に限定されることなく本発明を逸脱しない範囲において種々変更できる。
本発明は、各種の機械、電気、電子等の機器、或いはこれら機器に使用される部品等に適用可能である。
(A)乃至(D)は、本発明にかかる第1の実施例による金属板への微細溝の形成工程を示す説明図である。 本発明にかかる方法によって形成される切削片を示す部分拡大斜視図である。 本発明にかかる金属板への微細溝の形成によって形成された金属板の一部を示す斜視図である。 本発明にかかる金属板への微細溝の形成によって形成された金属板を示す側面図である。 本発明にかかる第2の実施例による金属板への微細溝の形成方法を示す説明図である。 (A)乃至(C)は、本発明にかかる形成方法に使用するカッターの変形例を示す断面図である。 本発明にかかる第3の実施例による金属板への微細溝の形成方法によって形成された金属板を示す斜視図である。 (A)(B)は、本発明にかかる方法によって形成される微細溝の変形例を示す正面図である。 従来の溝の形成方法を示す説明図である。 従来の溝の形成方法を示す斜視図である。
符号の説明
1 金属板
1a 一方面
1b 他方面
1d 凸部
2 微細溝
6 カッター
6a 面
6b 斜面
6c 刃先
7 切削片
7a 基端
10 スクラップ部
20 カッター
20a 刃部
CL1 切断線

Claims (6)

  1. 金属板の一方面に、複数条の微細な微細溝を刻設する微細溝の形成方法であって、
    上記微細溝の幅とほぼ等しい切削幅を有するカッターの刃部を上記金属板の一端側から他端側に向けて所定位置まで移動させて上記微細溝を刻設すると共に、上記カッターを上記他端側の手前で停止することにより上記微細溝の刻設によって生ずる切削片の基端を上記金属板に連結させる溝形成工程と、
    上記カッターの停止位置よりも上記一端側の切断線から切断して上記切削片が連結されたスクラップ部を除去する切断工程とを少なくとも有する金属板への微細溝の形成方法。
  2. 上記微細溝は、幅と深さが0.5mm以下である請求項1に記載の金属板への微細溝の形成方法。
  3. 上記溝形成工程は、上記金属板の他方面からプレス等により押圧して凹部を形成することにより、上記凹部の肉を上記金属板の一方面に移行させて突出した上記微細溝の深さとほぼ等しい高さの凸部が形成され、上記溝形成工程は、上記凸部の一端側端面から他端側に向けて所定位置まで移動させて上記微細溝を刻設すると共に、上記カッターを上記凸部の他端側の手前で停止することにより上記微細溝の刻設によって生ずる切削片の基端を上記金属板に連結させる請求項1および2に記載の金属板への微細溝の形成方法。
  4. 上記切削片は、微細溝を刻設するときに1本に連続させた請求項1乃至3に記載の金属板への微細溝の形成方法。
  5. 上記カッターの刃部は、上記金属板と平行な面およびこの面に対して所定角度傾斜させた斜面を有し、先端の刃部によって微細溝を刻設したことにより生ずる切削片を上記斜面に移行させる請求項1乃至4に記載の金属板への微細溝の形成方法。
  6. 上記カッターは、複数の刃部が形成され、これらの刃部を上記金属板の一端側から他端側に向けて所定位置まで移動させて上記微細溝を刻設する請求項5に記載の金属板への微細溝の形成方法。

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