JP4484110B2 - プラズマ処理方法、およびプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法、およびプラズマ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ処理方法に関し、詳細には、例えば、エッチング工程後の被処理体の表面に残存するフォトレジスト膜などの有機系材料膜を、プラズマを用いて除去するプラズマ処理方法、およびそれに用いるプラズマ処理装置に関する。
各種半導体装置においては、近年の高集積化に伴い配線構造の微細化と多層化が進んでいる。配線構造の微細化は、配線間容量の増大を招くおそれがあるため、層間絶縁膜に低誘電率材料(Low−k材料)が使用されつつある。例えば、ダマシンプロセスとして知られる技術においては、層間絶縁膜をエッチングして配線溝を形成した後、低抵抗なCuを埋込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)によって平坦化して配線形成が行なわれるが、この層間絶縁膜にSiOCH系などのLow−k材料が使用されている。
ところで、周知のように半導体装置の製造過程では、デバイス構造を形成する目的でフォトリソグラフィー技術を利用したエッチング処理が行なわれる。例えば、上記のダマシンプロセスにおいて、層間絶縁膜上に形成したフォトレジストをパターニングし、このフォトレジストをマスクとして層間絶縁膜のエッチング処理を行い、配線溝を形成した後、残存しているフォトレジストを除去するための処理(アッシング処理)が行なわれる。このアッシング処理は、例えば酸素ガスプラズマなどを用いるプラズマ処理によって行なうことができる。ところが、Low−k材料は、アッシングの際にプラズマの作用を受けやすく、Low−k材料が酸化されて変質する、所謂プラズマダメージを伴うことが知られている。例えば、層間絶縁膜にプラズマダメージが入ると、その後の希フッ酸(HF)による洗浄工程で、変質した部分が脱落してエッチング形状に変化が生じたり、膜質が低下して誘電率を上昇させ、配線容量を増大させたり、信号遅延を招くなどの問題がおこる。
このようなことから、例えば特許文献1では、アッシングによって有機層間絶縁膜の変質や形状変化が生じないようにするため、エッチングによりホールを形成した後に、まず逆スパッタリングによって下地物質をホールの側壁に付着させ、その後、プラズマアッシング処理を行なう方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、SiOCH系膜などのLow−k膜に関するものではないが、アッシング時のイオンの作用によるダメージを防止するため、100Torrの圧力で酸素と希ガスとの混合ガスを用いてアッシング処理を行なう方法も提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2000−183040号公報(特許請求の範囲など) 特開平7−211492号公報(段落0034など)
上記特許文献1の方法は、プラズマダメージを低減するため逆スパッタリング工程を新たに追加しなければならず、工程数の増加という点でデメリットがあり、また、アッシング処理の条件自体についての検討はなされていない。
また、上記特許文献2の方法は、イオンによるダメージを抑制するため、常圧に近い比較的高い圧力での処理を行なうものであり、真空に近い状態で実施される通常のプラズマアッシング処理(例えば、特許文献1におけるアッシング)にそのまま適用することはできない。
このように、従来技術は、アッシング処理条件を制御することによってSiOCH系膜などのLow−k膜へのプラズマダメージの低減を図るという観点において満足できるものではなかった。
従って、本発明の目的は、プラズマ処理条件の制御により、SiOCH系膜へのプラズマダメージを回避しつつ効率よく有機系材料膜の除去処理を行なうことが可能なプラズマ処理方法を提供することである。
上記課題を解決するため鋭意研究を行なった結果、プラズマ中でO イオンが支配的になるような条件でプラズマ処理を行なうことにより、Low−k膜へのプラズマダメージを低減できることを見出し、本発明を完成した。
本発明の第1の観点によれば、パターン形成されたSiOCH系膜より上層の有機系材料膜を、Oガスを含む処理ガスのプラズマにより除去するプラズマ処理方法であって、
前記プラズマとして、O イオン密度が1×1011cm−3以上であり、酸素ラジカル密度が1×1014cm−3以下であり、かつO イオン密度の酸素ラジカル密度に対する比が0.01〜0.2となるようなプラズマを用いることを特徴とする、プラズマ処理方法が提供される。
第1の観点において、前記O イオンのエネルギー範囲は0.5〜7eVであることが好ましい。
また、処理圧力は、75〜125Paであることが好ましい。
また、前記処理ガス中に不活性ガスを含むことが好ましい。この場合、前記不活性ガスは、Ar、KrまたはXeから選ばれるガスであることが好ましい。さらに、前記O イオンは、前記プラズマ中で、前記不活性ガスのイオンからのチャージトランスファーにより生成するものであることが好ましい。
また、前記プラズマは、表面波型プラズマ発生手段により生成されるダウンフロープラズマであることが好ましい。この場合、前記表面波型プラズマ発生手段に印加されるマイクロ波の周波数は500MHz〜10GHzであることが好ましい。また、単位面積あたりの前記マイクロ波の電力は、2.0〜5.0W/cmであることが好ましい。
本発明の第の観点によれば、コンピュータ上で動作し、実行時に、前記第1の観点のプラズマ処理方法が行なわれるようにプラズマ処理装置を制御するものであることを特徴とする、制御プログラムが提供される。
本発明の第の観点によれば、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、
前記制御プログラムは、実行時に、前記第1の観点のプラズマ処理方法が行なわれるように、プラズマ処理装置を制御するものであることを特徴とする、コンピュータ記憶媒体が提供される。
本発明の第の観点によれば、スロットアンテナにて真空排気可能な処理室内にマイクロ波を導入して表面波を伝播させてプラズマを発生させるプラズマ処理装置であって、
前記処理室内で、前記第1の観点のプラズマ処理方法が行なわれるように制御する制御部を備えたことを特徴とする、プラズマ処理装置が提供される。
本発明によれば、プラズマ中のO イオン密度が1×1011cm−3以上であり、酸素ラジカル密度が1×1014cm−3以下であり、かつO イオン密度の酸素ラジカル密度に対する比が0.01〜0.2となるようなプラズマを用いてプラズマ処理を行なうことによって、SiOCH系膜に対するプラズマダメージを抑制しながら高いレートでレジストなどの有機系材料膜を除去(アッシングやエッチング)することができる。
本発明では、プラズマ中の特定のイオン種に着目し、その作用を積極的に利用することによりプラズマダメージの低減を図っており、前述の特許文献2とは正反対の機構に基づいている。そして、本発明によれば、SiOCH系の層間絶縁膜や下地膜へのダメージフリーなプラズマ処理が可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい形態について説明する。
図1は、本発明のプラズマ処理方法の実施に適したプラズマ処理装置の一例を模式的に示す断面図である。このプラズマ処理装置は、スロットアンテナ(Slot Antenna)にて処理室内にマイクロ波を導入して表面波プラズマを発生させる表面波プラズマ処理装置として構成されている。このプラズマ処理装置100においては、石英などで構成されるマイクロ波導入窓28の近傍で表面波によって処理ガスがプラズマ化され、ダウンフロープラズマを効率よく生成することができる。従って、例えば、低誘電率層間絶縁膜をエッチングした後のアッシング処理などに好適に利用できるものである。
このプラズマ処理装置100は、気密に構成され、接地された略円筒状のチャンバー1を有している。チャンバー1内には被処理基板であるウエハWを水平に支持するためのAlN等のセラミックスからなるサセプタ2が設けられている。このサセプタ2は、チャンバー1の底部中央から上方に延びる円筒状のAlN等のセラミックスからなる支持部材3により支持されている。また、サセプタ2には抵抗加熱型のヒータ(図示せず)が埋め込まれており、このヒータに給電することによりサセプタ2を加熱して、その熱で被処理体であるウエハWを所定温度まで加熱する。
チャンバー1の上部は開口しており、この開口部に誘電体、例えば石英やAlN、Al等のセラミックスからなり、マイクロ波を透過するマイクロ波導入窓28が気密に配備されている。したがって、チャンバー1内は気密に保持される。
マイクロ波導入窓28の中央には、導波管37が接続されている。この導波管37は、図1の紙面と直交する方向に延在しており、その端部近傍(すなわち、マイクロ波導入窓28の上方)に複数のスロット32を有するスロットアンテナ31が配備されている。このスロットアンテナ31には多数のスロット32が貫通して形成されている。
この導波管37は、任意の部位で折曲しつつ延設されており、その反対側の端には、マッチング回路38を介してマイクロ波発生装置39が接続されている。これにより、マイクロ波発生装置39で発生した例えば周波数2.45GHzのマイクロ波が導波管37を介して上記スロットアンテナ31へ伝搬されるようになっている。
チャンバー1の上部にはガス導入部材15が設けられており、このガス導入部材15にはガス供給系16が接続されている。このガス供給系16は、例えばOガス供給源17、Arガス供給源18を有しており、これらのガスが、それぞれガスライン20を介してガス導入部材15に至り、ガス導入部材15からチャンバー1内に導入される。ガスライン20の各々には、マスフローコントローラ21およびその前後の開閉バルブ22が設けられている。なお、処理ガスとしては、Arガスに代えて他の不活性ガス、例えばKr、Xeなどの希ガスを用いてもよい。
チャンバー1の側面には排気口23が設けられており、この排気口23には高速真空ポンプを含む排気装置24が接続されている。そしてこの排気装置24を作動させることによりチャンバー1内のガスが、排気口23を介して排気される。これによりチャンバー1内を所定の真空度、例えば0.133Paまで高速に減圧することが可能となっている。
プラズマ処理装置100は、プラズマパラメータ測定手段としての測定部40を備えている。この測定部40は、例えば、真空紫外吸収分光法(Vacuum Ultra Violet Absorption Spectroscopy)を利用して、プラズマパラメータの一つである酸素ラジカル(酸素原子;O)の密度を光学的に計測することができる。この方法では、測定対象の原子光をプラズマに照射し、プラズマ中を透過させたときの原子光強度と、吸収がないときの原子光強度を測定し、その比から酸素ラジカル密度を直接決定することができる。この方法は、光を用いた非接触の測定法であるため、測定対象であるプラズマに影響を与えることなく、インライン測定できる。
測定部40の構成としては、直流電源41に接続されたホロカソードランプなどの光源42と、この光源42に対し、受光部としてチャンバー1のプラズマ空間を間に挟むように対向してチャンバー1の反対側に外部配備されたVUVモノクロメーター43を備えている。なお、VUVモノクロメーター43の手前には、光源42からの光を集光するためのMgFレンズ44と、ポンプ45を配備してある。VUVモノクロメーター43は、コンピュータを備えたプロセスコントローラ50(後述)に接続されており、そこで計測データの処理やプロセス条件の制御が行なわれる。測定部40によって表面波プラズマを測定する場合の測定位置、つまり光源42からVUVモノクロメーター43へ向かう原子光が通過する光路Rは、マイクロ波透過窓28の下面を基準にして、例えば3cm下方に設定することができる。
プラズマ処理装置100の各構成部は、CPUを備えたプロセスコントローラ50に接続されて制御される構成となっている。プロセスコントローラ50には、工程管理者がプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース51が接続されている。
また、プロセスコントローラ50には、プラズマ処理装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ50の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が記録されたレシピが格納された記憶部52が接続されている。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース51からの指示等にて任意のレシピを記憶部52から呼び出してプロセスコントローラ50に実行させることで、プロセスコントローラ50の制御下で、プラズマ処理装置100での所望の処理が行われる。また、前記制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えばCD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリなどに格納された状態のものを利用したり、あるいは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
このように形成されたプラズマ処理装置100において、マイクロ波発生装置39から発振された例えば周波数2.45GHzのマイクロ波は、マッチング回路38を経て導波管37の内部を進行する。マイクロ波は、スロットアンテナ31のスロット32を通過してマイクロ波導入窓28に入射し、表面波となってマイクロ波導入窓28の下面に沿って拡がり、マイクロ波導入窓28の面積にほぼ等しい伝播領域を形成する。この表面波は、そのエネルギーによりチャンバー1内に導入される処理ガスを励起して表面波励起プラズマを生成させるので、この表面波励起プラズマを利用して、ウエハWに対するアッシング処理を行なうことができる。
図2は、本発明のプラズマ処理方法の一適用例であるプラズマアッシング方法を説明するため、半導体ウエハ(以下、ウエハと記す)Wの要部断面を模式的に示している。図2(a)は、エッチング後の状態であり、ウエハW上には、例えば誘電率が3.0以下のLow−k材料による層間絶縁膜101と、その上に、中間層として、例えばSiO、SiC、SiCNなどのハードマスク102が形成され、さらにその上に、反射防止膜103が形成されている。ここで、Low−k材料による層間絶縁膜101としては、Si、O、C、Hを主要な構成元素として含むSiOCH系膜として、例えば、MSQ(メチルシルセスキオキサン)や、多孔質構造のポーラスMSQのほか、CORAL[商品名;ノーベラス・システムズ(Novellus Systems)社製]やBlack Diamond[商品名;アプライド・マテリアルズ(Applied Materials)社製]、Aurora(商品名;ASM社製)などを挙げることができる。
反射防止膜103の上には、フォトリソグラフィー技術によりパターニングされ、エッチングの際のマスクとして使用された有機系材料膜であるレジスト104が残存している。なお、符号110は、エッチングにより形成されたエッチング溝である。
図2(b)では、レジスト104を除去するためのプラズマアッシングを実施している状態を示している。プラズマアッシングは、図1と同様の構成のプラズマ処理装置100において、処理ガスとしてOとArやKrなどの希ガスを用いて行なわれる。
すなわち、処理ガスをチャンバー1内に導入した状態で、マイクロ波発生装置39から発振させたマイクロ波を、導波管37、スロットアンテナ31を介してマイクロ波導入窓28へ導く。導入したマイクロ波によって、チャンバー1内で表面波を形成せしめ、この表面波によって励起されたプラズマを利用してレジスト104のアッシングを行なう。
この際、プラズマ中のO イオン密度が1×1011cm−3以上、好ましくは1×1011cm−3以上5×1012cm−3以下であり、酸素ラジカル密度が1×1014cm−3以下、好ましくは1×1013cm−3以上1×1014cm−3以下となる条件でプラズマ処理を行なう。この場合、O イオン密度と酸素ラジカル密度との比(O イオン密度/酸素ラジカル密度)が0.01〜0.2の範囲で処理を行なうことが好ましい。
プラズマ中のO イオン密度と酸素ラジカル密度は、好適には、後述のように処理ガスの流量比率によって調整できる。
また、例えばプラズマ源とウエハWとの距離(ギャップ)を変更することによっても、O イオン密度と酸素ラジカル密度を独立して制御することができる。O イオンの寿命は酸素ラジカルと比較して短いため、例えば基板へのイオン入射量を増加させるためには、プラズマ源とウエハW間のギャップを小さくすればよい。ただし、ギャップには適切な距離が存在する。最適なギャップは、実験的に定めることができるが、例えば30〜200mm程度とすることが好ましい。
また、O イオン密度と酸素ラジカル密度を独立して制御する別の方法として、圧力を調節することが挙げられる。酸素分子からの酸素ラジカル生成の電子エネルギーのしきい値(約8eV)と、イオン生成のしきい値(Kr、O2+;10eV以上)は異なる。このため、圧力を変化させると、プラズマの電子温度が変化し、それらの生成量の比率も変化する。例えば、圧力を高くすると電子温度が低くなり、イオンの生成量の減少よりラジカルの生成量の減少量の方が大きくなる。従って、圧力を変化させることによっても、O イオン密度と酸素ラジカル密度の比率を変えることができる。
上記のように、プラズマの電子温度も、プラズマ中のO イオンと酸素ラジカルの生成に寄与するパラメータである。電子温度と、プラズマ中のArイオンおよび酸素ラジカルの生成レートとの関係について表1に示す。ここで、Arイオンおよび酸素ラジカルとの比較を挙げるのは、O イオンの生成が希ガスイオンと酸素分子とのチャージトランスファーによるものと考えられるためである。
Figure 0004484110
表1より、電子温度が高くなると、酸素ラジカルの生成レートが増加することが読み取れる。この結果から、酸素ラジカルの生成を抑制し、O イオンの生成を増加させるためには、電子温度が低い方が好ましいことが理解される。表面波プラズマ方式である図1のプラズマ処理装置100では、他の方式(例えば、平行平板方式)のプラズマ処理装置に比べて、低電子温度のプラズマを生成できるという特長を有する。これは、表面波プラズマ方式が、高い圧力でダブル分布の電子エネルギー密度分布を持ち、酸素ラジカル生成に寄与する電子温度の電子が少なく、酸素イオンの生成に寄与する電子温度の電子が多い電子エネルギー分布のため、酸素ラジカルの生成を低く抑え、効率よくO イオンを増加させることができるものと考えられる。
また、レジストの被覆率によって、酸素ラジカルの挙動が変化する。したがって、例えば、レジストの分解物であるCH、CO、CO、C(ここで、x、y、zは化学量論的にとり得る任意の数を意味する)、Hなどを処理ガス中に添加することで、酸素ラジカルが酸素イオンより多く消費されるようになる。これによって、酸素ラジカルと酸素イオンの量を制御することも可能である。
また、充分なアッシングレートを維持するため、プラズマ処理におけるO イオンのエネルギー範囲は、0.5〜7eVとすることが好ましく、炭素と炭素の結合(C−C結合)の結合エネルギーである3.6eV以上、つまり3.6〜7eVとすることがより好ましい。
上記特性を持つプラズマを生成させるための具体的な条件としては、処理ガス中のOガスの流量比率を3%以下、好ましくは1%以下にすることが挙げられる。したがって、処理ガス中のOガスの流量比率は、例えば、0.1〜3%の範囲(好ましくは0.1〜1%の範囲)に設定することができる。
また、チャンバー1内の処理圧力は、75〜125Paが好ましく、85〜95Paがより好ましい。処理圧力が75Paより小さいと、希ガスイオン+O→希ガス+O のチャージトランスファーが起こりにくく、125Paより大きいとプラズマが不均一となる場合がある。
さらに、マイクロ波の周波数は500MHz〜10GHzが好ましく、900MHz〜2.45GHzがより好ましい。マイクロ波の周波数がこの範囲内であれば、低電子温度で、かつ均一な高密度プラズマの効果が得られることから有利である。
また、単位面積当りのマイクロ波電力は、2.0〜5.0W/cmが好ましく、2.3〜3W/cmがより好ましい。なお、本発明において「単位面積当りのマイクロ波電力」とは、マイクロ波の電力をマイクロ波導入窓28(直径220mm)の面積で除した値を意味する。マイクロ波電力がこの範囲内であれば、電子密度が高くなるため、不活性ガスイオンのチャージトランスファーによるイオン化の効果が充分に得られることから有利である。
また、測定部40を用いてプラズマ中の酸素ラジカルの挙動をモニターしながらアッシングを行なうことにより、最適な条件でプラズマ処理を行なうことが可能になり、プラズマダメージを抑制しつつアッシング処理を行なうことができる。
すなわち、プラズマ中の酸素ラジカルは、後述する試験結果に示すように、高希ガス・低酸素流量の条件で減少するため、予めプラズマ中の酸素ラジカル密度の計測値とO イオン密度の量を対応付けておき、アッシング処理中に酸素ラジカル密度をモニターすることにより、間接的にO イオンの挙動を知ることができる。従って、酸素ラジカル密度の計測値に基づき、必要に応じて処理条件を補正し、あるいは、場合によりアッシングを停止することにより、最適な状態でアッシングを実施できる。この場合の処理条件としては、例えば処理ガス中のOガスの流量比率、処理圧力、マイクロ波の電力、ガスの総流量等から選択することができる。これらの条件は2つ以上を組み合わせることも可能である。
なお、酸素ラジカル密度以外のプラズマパラメータとして、例えばO イオン密度を直接計測してモニターしてもよく、あるいは、電子密度を計測してモニターしてもよい。
以上のようなプラズマアッシング処理により、図2(c)に示すように、レジスト104と反射防止膜103が除去される。本発明では、図1のプラズマ処理装置100を用い、上記条件でアッシングを行なうことによって、層間絶縁膜101に対する変質などのプラズマダメージの少ない処理が可能になる。アッシング後は、希フッ酸(HF)などの薬液を用いて洗浄を実施するが、この洗浄の前後で図2(c)に示すようにエッチング溝110のCD(Critical Dimension)を計測することにより、プラズマダメージの存在を知ることができる。プラズマダメージが入らなければ、CDは殆ど変化せず、図2(a)のエッチング形状がほぼ維持される。ところが、プラズマダメージが存在する場合は、層間絶縁膜101の側壁部分の表面などにおいて、変質部分がHFによりエッチングされて脱落や欠損が生じ、CDが変化する。このようなCDの変化は、半導体デバイスの特性低下につながる。
次に、本発明の基礎となった実施データについて、図3〜図5を参照しながら説明を行なう。図3は、図1のプラズマ処理装置100を用い、図2と同様の構造のエッチング形状のウエハW表面に対し、図2と同様の手順でプラズマ処理を実施し、レジスト104をアッシングした際のアッシングレートを測定した結果をグラフ化したものである。この試験では、プラズマアッシング処理の条件として、処理ガスであるArとOを総流量が100mL/min(sccm)となるようにチャンバー1内に導入するとともに、Arガスの流量比率[処理ガス全体の流量に対するArガス流量の百分率を意味する;以下、同様である]を0%、80%および97%に設定して実施した。マイクロ波(連続波)のパワーは1000W、処理圧力は90Pa、処理温度(ウエハW温度)20℃、マイクロ波導入窓28の下端からまでウエハWの距離(ギャップ)は50mmとした。
この図3に示されるように、処理ガス中のArの流量比率が0%(つまり、Oの流量比率が100%)および80%(Oの流量比率が20%)では、アッシングレートは約20nm/min程度と非常に低かったが、Arの流量比率が97%(Oの流量比率が3%)では、アッシングレートが約400nm/minに迫るまで顕著に向上していた。この結果から、高いアッシングレートを得るためには、希ガスによる希釈率を高め、処理ガス中のOの流量比率を低く設定した方がよいことが理解される。
次に、図4は、処理ガスとしてKrとOの混合ガスを用い、図1のプラズマ処理装置100において、試験的にプラズマを生成し、プラズマ中の電子温度と電子密度をシングルブローブ法により測定した結果をグラフ化したものである。この試験では、プラズマ生成条件として、処理ガスであるKrとOを総流量が100mL/min(sccm)となるようにチャンバー1内に導入するとともに、Krの流量比率[処理ガス全体の流量に対するKrガス流量の百分率を意味する;以下同様である]が0%、30%、60%、80%、90%、97%および99%となるように変化させて実施した。なお、マイクロ波(連続波)のパワーは1000W、処理圧力は90Pa、処理温度(ウエハW温度)20℃、マイクロ波導入窓28の下端からウエハWまでの距離(ギャップ)は50mmとした。
図4中、丸いプロットは電子温度を示し、四角いプロットは電子密度を示している。図4から、プラズマの電子温度は、ガス流量比率にかかわらず略一定に推移しているが、電子密度は、Krの流量比率が90%を超えたあたりから急激に上昇している。周知のとおり、プラズマの電子密度は、イオン密度に略匹敵する値として現れるため、Krが90%超となるガス流量比率(つまり、Oの流量比率が10%未満)では、急激なイオンの増加が生じているものと推定された。
一方、図5は、図4の試験と同様に、処理ガスとしてKrとOの混合ガスを用い、図1のプラズマ処理装置100においてプラズマを生成し、プラズマ中のO イオンの強度と酸素ラジカルの密度を測定した結果をグラフ化したものである。なお、プラズマ中の酸素ラジカルは、測定部40のVUVモノクロメーター43でインライン計測し、O イオンの強度は、四重極質量分析計(QMS)により測定した。この試験では、Krの流量比率が0%、30%、60%、80%、90%、95%、97%および99%となるように変化させた。なお、他の条件は、図4の試験と同様に実施した。
図5中、丸いプロットは酸素ラジカル密度を示し、四角いプロットはO イオンの強度(規格値)を示している。なお、図5のO イオンの強度は直接O イオン密度を示すものではないが、図4の電子密度のデータを参酌することによりO イオン密度を類推することができる。
この図5から、Krの流量比率が90%を超えるとO イオンの強度が急激に増加し、これに反比例するように酸素ラジカル密度が減少していることがわかる。そして、特にKrの流量比率が97%以上(つまり、Oの流量比率が3%以下)では、高いO イオン強度が得られている。このKrの流量比率が97%以上の領域におけるO イオン強度の値は、図4を参酌すると、例えばO イオン密度として1×1011cm−3以上(類推値)に相当する。その一方で、プラズマダメージの原因となる酸素ラジカルは、プラズマダメージ抑制の観点から問題のないレベル、例えば1×1014cm−3以下まで減少している。
また、他のイオン種については、QMS測定においてOは検出限界以下であり、Krも検出されなかった。従って、プラズマ中のイオン種としてはO が支配的であることが判明した。
また、図6に、図5の試験におけるO イオンのエネルギー分布を測定した結果を示した。図中の縦軸は、イオンエネルギーの強度(規格値)を示す。各曲線のパーセント表示は、Krの流量比率を示している。
この図6から、O のイオンエネルギーは概ね0.5〜7eVの範囲内にピークを持ち、Krの流量比率が高いほど(つまり、O流量比率が低いほど)イオンエネルギーのピークも高くなっており、大きなイオンの入射速度が得られることがわかる。このように、0.5〜7eVのイオンエネルギーを持つO イオンが支配的なプラズマを用いることにより、充分なアッシングレートを維持できる。
以上の図3〜図6の結果を総合的に検証すると、アッシングレートに寄与しているプラズマ中の活性種は、主にO イオンであると考えられ、このO イオンは、O流量比率が10%を下回ると急激に増加し、3%以下になると充分なアッシングレートが得られるような量でプラズマ中に存在するようになるものと考えられる。このO イオンは、プラズマ中の希ガスイオン(ArやKrなど)が分子状酸素に作用してチャージトランスファーが生じることにより、形成されるものと推測される。
そして、O イオンは異方性が高いため、これがプラズマ中で支配的になると、等方性が強い酸素ラジカルに比べてレジスト104に対するアッシングレートが高められる反面、エッチング溝110の側面への改質作用を抑制できることから、プラズマダメージを低減したアッシングが可能になるものと考えられる。
また、図5におけるO イオンと酸素ラジカルとの挙動から、O イオンの存在は、VUVモノクロメーター43を備えた測定部40によって、インラインで酸素ラジカルを計測することにより、間接的に把握することが可能であることも確認された。従って、プラズマ処理の間、酸素ラジカルを計測し、その計測値に基づき、アッシングの処理条件を補正したり、場合によりアッシングを中止したりする制御が可能であり、最適な条件で、プラズマダメージを抑制しつつアッシングを実施できる。
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれによって制約されるものではない。
<実施例>
図1のプラズマ処理装置100を用い、図2と同様の構造のエッチング後の形状を有するウエハW(直径200mm)に対し、図2と同等の手順でプラズマ処理を実施し、レジスト104をアッシングした。この試験では、プラズマアッシング処理の条件として、ArとOを総流量が100mL/min(sccm)となるようにチャンバー1内に導入するとともに、Arの流量比率を97%に設定して実施した。マイクロ波(連続波)のパワーは1000W(単位面積当り2.63W/cm)、処理圧力は90Pa、処理温度(ウエハW温度)20℃、マイクロ波導入窓28の下端からウエハWまでの距離(ギャップ)は50mmとした。また、処理時間は、1分とした。なお、上記単位面積当たりのマイクロ波のパワー密度は、マイクロ波のパワーをマイクロ波導入窓28の面積で除した値である。
アッシング後に、エッチング溝110の幅(CD)を、頂部、中部、下部の3カ所において、透過型電子顕微鏡の撮像を元に測定した。その後、0.5%希フッ酸(HF)を用いて洗浄処理を行い、再びCDを測定し、洗浄前のCDと比較した。その結果、頂部/中部/下部のCDの変化量(ΔCD)は0/3/0nmであった。
<比較例>
比較のため、平行平板方式のプラズマ処理装置を用い、図2と同様の構造のエッチング形状のウエハWに対し、図2と同等の手順でプラズマ処理を実施し、レジスト104をアッシングした。この試験では、ArとOを総流量が1000mL/min(sccm)となるようにチャンバー1内に導入するとともに、Arの流量比率を97%(つまり、Oの流量比率は3%)に設定して実施した。RFパワーは上部電極1000W、下部電極0Wとし、処理圧力は93Pa(700mTorr)、処理温度は、上部電極/チャンバー壁/下部電極=60/50/40℃、上下の電極間距離(ギャップ)は50mmとした。また、処理時間は、ベタウエハ上の325nmの膜厚のレジストをアッシングできる時間に設定した。
アッシング後に、エッチング溝110の頂部の幅(CD)を測定した。その後、0.5%希フッ酸(HF)を用いて洗浄処理を行い、再びCDを測定し、洗浄前のCDと比較した。その結果、頂部のCDの変化量(ΔCD)は20nmとなり、プラズマダメージが大きいことが確認された。また、アッシングレートを測定したところ、100nm/min以下のレートしか得られず、図1の表面波方式のプラズマ処理装置100を用いて同様のガス流量比率でアッシングした場合のレート(図3参照)に比べると明らかに低く、しかもウエハWの面内(中心部とエッジ部)でのレートのばらつきも大きかった。平行平板方式のプラズマ処理装置の場合、図1の表面波方式のプラズマ処理装置100に比較して、プラズマの電子温度が高いため、O イオン密度の高いプラズマが生成されなかったためであると考えられる。
上記実施例と比較例から、図1の表面波方式のプラズマ処理装置100を用い、Oガスの流量比率を3%以下に調整してアッシング処理することによって、プラズマダメージを抑制しつつ高いレートでのアッシングが可能になり、平行平板方式のプラズマ処理装置を用いて同様の処理を行なった場合では得られない優れたアッシング特性が奏されることが示された。
以上、本発明の実施形態を述べたが、本発明は上記実施形態に制約されることはなく、種々の変形が可能である。
例えば、図1では、酸素ラジカルを測定するために、放電光源であるマイクロホロカソードランプを用いる真空紫外吸収分光法(VUVAS法)により酸素ラジカルの計測を行なうようにしたが、これに限るものではなく、例えば波長可変の真空紫外レーザ光を用いる真空紫外レーザによる吸収分光法を利用することもできる。また、上記吸収分光法の場合と同じ波長の光で酸素ラジカルを励起し、その蛍光(同波長)を計測し、酸素ラジカルの密度を算出するレーザ誘起蛍光法を用いることもできる。
また、上記実施形態では、図2に示す構造におけるレジスト104のアッシング処理を例に挙げたが、本発明のプラズマ処理の対象はこれに限るものではなく、SiOCH系の低誘電率絶縁膜より上層に形成されたレジストや有機Low−k膜などの有機系材料膜の除去に広く適用することができる。その一例として、図7に示すような構造における有機Low−k膜のエッチング除去にも適用することができる。
図7(a)、(b)は、デュアルダマシンプロセスにおける一工程として、有機Low−k膜108のエッチング工程を示すものであり、符号105は下層配線層としての絶縁膜であり、その上に、SiC膜106、SiOCH系膜であるMSQ膜107、有機Low−k膜108、SiO膜109が順に積層されている。絶縁膜105には、Cuなどの金属材料からなる下層配線112が形成され、ビアホール111に露出している。そして、図7(a)に示すように、SiO膜109をマスクとして、Ar等の希ガスと酸素を含むプラズマにより前記条件で処理することにより、同図(b)に示すように、有機Low−k膜108の一部がエッチングされ、上層配線用の溝113が形成される。エッチング対象となるLow−k膜108としては、例えば、ポリアリレン系のSiLk[商品名;ダウ・ケミカル(Dow Chemical)社製]、FLARE[商品名;ハネウエル(Honeywell)社製]などを挙げることができる。
プラズマ処理装置の断面構造を示す図面。 ウエハの要部断面を示す模式図であり、(a)はエッチング後の状態、(b)はアッシング処理時の状態、(c)はアッシング後の状態を示す図面。 アッシングガスの流量比率とアッシングレートとの関係を示すグラフ図面。 アッシングガスの流量比率と、電子温度および電子密度との関係を示すグラフ図面。 アッシングガスの流量比率と、O イオン強度および酸素ラジカル密度との関係を示すグラフ図面。 イオンエネルギー分布の測定結果を示す図面。 プラズマ処理方法のエッチングへの適用例を説明するためのウエハの要部断面の模式図。
符号の説明
1;チャンバー
2;サセプタ
3;支持部材
15;ガス導入部材
16;ガス供給系
17;Oガス供給源
18;Arガス供給源
28;マイクロ波導入窓
31;スロットアンテナ
32;スロット
37;導波管
38;マッチング回路
39;マイクロ波発生装置
40;測定部
41;直流電源
42;光源
43;VUVモノクロメーター
50;プロセスコントローラ

Claims (12)

  1. パターン形成されたSiOCH系膜より上層の有機系材料膜を、Oガスを含む処理ガスのプラズマにより除去するプラズマ処理方法であって、
    前記プラズマとして、O イオン密度が1×1011cm−3以上であり、酸素ラジカル密度が1×1014cm−3以下であり、かつO イオン密度の酸素ラジカル密度に対する比が0.01〜0.2となるようなプラズマを用いることを特徴とする、プラズマ処理方法。
  2. 前記O イオンのエネルギー範囲が0.5〜7eVであることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 処理圧力が、75〜125Paであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 前記処理ガス中に不活性ガスを含むことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラズマ処理方法。
  5. 前記不活性ガスは、Ar、KrまたはXeから選ばれるガスであることを特徴とする、請求項4に記載のプラズマ処理方法。
  6. 前記O イオンは、前記プラズマ中で、前記不活性ガスのイオンからのチャージトランスファーにより生成するものである、請求項4または請求項5に記載のプラズマ処理方法。
  7. 前記プラズマは、表面波型プラズマ発生手段により生成されるダウンフロープラズマであることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプラズマ処理方法。
  8. 前記表面波型プラズマ発生手段に印加されるマイクロ波の周波数は500MHz〜10GHzであることを特徴とする、請求項7に記載のプラズマ処理方法。
  9. 単位面積あたりの前記マイクロ波の電力は、2.0〜5.0W/cmであることを特徴とする、請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  10. コンピュータ上で動作し、実行時に、請求項1から請求項のいずれか1項に記載されたプラズマ処理方法が行なわれるようにプラズマ処理装置を制御するものであることを特徴とする、制御プログラム。
  11. コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、
    前記制御プログラムは、実行時に、請求項1から請求項のいずれか1項に記載されたプラズマ処理方法が行なわれるように、プラズマ処理装置を制御するものであることを特徴とする、コンピュータ記憶媒体。
  12. スロットアンテナにて真空排気可能な処理室内にマイクロ波を導入して表面波を伝播させてプラズマを発生させるプラズマ処理装置であって、
    前記処理室内で、請求項1から請求項のいずれか1項に記載されたプラズマ処理方法が行なわれるように制御する制御部を備えたことを特徴とする、プラズマ処理装置。
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