JP4484083B2 - 折り畳み可能な荷役用パレット - Google Patents

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Description

本発明は、平面形状が長方形の荷支持台とこの荷支持台の上に重ねるように折り畳み可能な周囲パネルを備えた折り畳み可能な荷役用パレットに関するものである。
この種の折り畳み可能な荷役用パレットでは、特許文献1に記載されるように、前記荷支持台が、フレーム構造体とその上に敷設されたメッシュ構造体とから構成され、前記荷支持台のフレーム構造体は、当該荷支持台の短辺に沿って位置する2本の短辺方向枠材と、両短辺方向枠材の長さ方向の両端部どうしを連結する長辺方向枠材とを備え、前記両短辺方向枠材の長さ方向の両端部の下側に脚体が取り付けられる。従って、この種のパレットをトラック輸送するようなときには、周囲パネルを荷支持台の上に重ねるように折り畳んだパレットを、各段のパレットの荷支持台の長辺方向が交互に直交するように向きを90度変えながら、井桁状に段積みすることができる。
即ち、この種の折り畳み可能な荷役用パレットでは、上段折り畳みパレットの荷支持台の短辺側にある脚体を下段折り畳みパレットの荷支持台の長辺側の外側に張り出させて、上段折り畳みパレットの脚体間で下段折り畳みパレットを挟むように井桁積みすることにより、トラック荷台に対する積載効率を高めることができるのであるが、パレットの周囲パネルは線材を格子状に組んで構成されるものであるから、上記の井桁積み状態では、上段折り畳みパレットの荷支持台のフレーム構造体における長辺方向枠材が、下段折り畳みパレットの周囲パネルの線材の内、前記長辺方向枠材と平行な向きの線材の一部の上に乗る場合がある。このような状況になったとき、単に前記荷支持台のフレーム構造体における長辺方向枠材が角パイプ材で構成されているときは、平坦な角パイプ材の底面を介して上段折り畳みパレットが下段折り畳みパレットのパネルの線材で支持されることになるので、輸送時の振動や揺れによって、下段折り畳みパレットに対し上段折り畳みパレットが、当該上段折り畳みパレットの荷支持台の短辺方向に簡単に横滑りし、単に荷崩れの原因になって安全な輸送ができなくなるだけでなく、前記角パイプ材の底面に目立つ擦り傷が生じ易く、無視できないほど商品価値が低下する恐れもある。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る折り畳み可能な荷役用パレットを提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の折り畳み可能な荷役用パレットは、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、平面形状が長方形の荷支持台1とこの荷支持台1の上に重ねるように折り畳み可能な周囲パネル2を備え、前記荷支持台1は、フレーム構造体12とその上に敷設されたメッシュ構造体13とから構成され、前記フレーム構造体12は、荷支持台1の短辺に沿って位置する2本の短辺方向枠材14a,14bと、両短辺方向枠材14a,14bの長さ方向の両端部どうしを連結する長辺方向枠材15a,15bを備え、前記両短辺方向枠材14a,14bの長さ方向の両端部の下側に脚体17が取り付けられた荷役用パレットにおいて、前記長辺方向枠材15a,15bには角パイプ材が使用され、この角パイプ材の底板部22には、その幅方向の中央側ほど深く入り込む断面形状の凹溝部23が枠材長さ方向に沿って形成された構成となっている。
上記の本発明における長辺方向枠材15a,15b、即ち、角パイプ材で構成される長辺方向枠材15a,15bとは、短辺方向枠材14a,14bの両端部どうしを連結する位置にある長辺方向枠材を指すのであって、この長辺方向枠材15a,15bの他に、例えば短辺方向枠材14a,14bの長さ方向の中央部どうしを連結する中央長辺方向枠材16を設けることもできるが、本発明は、その場合の中央長辺方向枠材16の構造を限定するものではない。又、本発明における長辺方向枠材15a,15bは、短辺方向枠材14a,14bの両端部に各1本ずつ設けることもできるし、特許文献1に記載されるように、短辺方向枠材14a,14bの両端部に2本ずつ設けることもできる。
而して上記の本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、前記長辺方向枠材15a,15bを構成する角パイプ材には、幅が高さより大きい長方形断面の角パイプ材を使用することができる。この場合、請求項3に記載のように、前記脚体17は、前記長辺方向枠材15a,15bを構成する長方形断面の角パイプ材の幅とほぼ等しい幅の柱状体18の下側に接地板19を取り付けて構成し、この脚体17を前記短辺方向枠材14a,14bと長辺方向枠材15a,15bとのT形結合部の下側に、その柱状体18の両側辺と前記長辺方向枠材15a,15bの両側辺とがほぼ一致する状態で固着することができる。更にこの場合、請求項4に記載のように、前記長辺方向枠材15a,15bを構成する長方形断面の角パイプ材の底板部22に対する凹溝部23の加工は、長辺方向枠材15a,15bの両端部の脚体17の取付け領域を除く中間全域に連続して施すことができる。
又、請求項5に記載のように、前記フレーム構造体12を構成する枠材14a〜16の内、前記長辺方向枠材15a,15bを除く全ての枠材には、高さが前記長辺方向枠材15a,15bを構成する長方形断面の角パイプ材の高さと等しい正方形断面の角パイプ材を使用することができる。
上記請求項1に記載の本発明に係る折り畳み可能な荷役用パレットによれば、荷支持台の上に周囲パネルを重ねるように折り畳んだパレットを先に説明したように井桁積みしたとき、仮に上段折り畳みパレットの荷支持台のフレーム構造体における長辺方向枠材が、下段折り畳みパレットのパネルの線材の内、前記長辺方向枠材と平行な向きの線材の一部の上に乗るような状況になったとしても、当該下段折り畳みパレット側の線材の一部は上段折り畳みパレット側の長辺方向枠材である角パイプ材の底板部の凹溝部内に嵌合することになるので、下段折り畳みパレットに対して上段折り畳みパレットが、当該上段折り畳みパレットにおける荷支持台の短辺方向に関して位置決めされ、輸送時の振動や揺れによって、下段折り畳みパレットに対して上段折り畳みパレットが、当該上段折り畳みパレットの荷支持台の短辺方向に簡単に横滑りすることがなくなり、荷崩れを防止して安全に輸送することができると共に、当該横滑りに伴い上段折り畳みパレットの前記長辺方向枠材の底面に目立つ擦り傷が付くことも防止できる。
尚、請求項2に記載の構成によれば、荷支持台を構成するメッシュ構造体に作用する荷重を、脚体を備えた短辺方向枠材に伝達するのに重要な前記長辺方向枠材の剛性を、当該長辺方向枠材の本数を増やさずに大きくし、以て、軽量化と耐荷重性能の向上を図ることができる。この場合、当該長辺方向枠材を構成する角パイプ材の底面が幅広になって、井桁積みを行ったときの上段折り畳みパレットの横滑りの危険性が大きくなるが、本発明の構成によって、その横滑りの危険性の増大を抑えることができるのである。
請求項2に記載の構成を採用する場合、請求項3に記載の構成によれば、幅広の前記長辺方向枠材を利用して脚体の取付けを容易にすると共に当該脚体の取付け強度も高めることができる。又、フレーム構造体に作用する荷重を長辺方向枠材から脚体へ効率よく伝えることができ、耐荷重性能を高めることができる。更に、請求項4に記載の構成によれば、脚体の柱状体と長辺方向枠材との間の溶接長さが、長辺方向枠材(角パイプ材)の底面に対する凹溝加工によって短くなるのを防止し、脚体の取付け強度の低下を防止できる。
更に、請求項5に記載の構成によれば、荷支持台の底面を同一レベルにしてフォークリフトによるパレットの運搬を容易にすることができると共に、2種類の角パイプ材で荷支持台のフレーム構造体を構成することができ、軽量でしかも頑丈なフレーム構造体を安価に構成することができる。
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1及び図2において、1は平面形状が長方形の荷支持台、2は荷支持台1の周辺から起立する周囲パネルである。周囲パネル2は、荷支持台1の長辺の一方(後側辺)に沿って起立するバックパネル3、荷支持台1の左右両短辺に沿って起立する一対のサイドパネル4,5、及び荷支持台1の長辺の他方(前側辺)に沿って起立するゲートパネル6から構成されている。バックパネル3は、荷支持台1の長辺の一方(後側辺)にコイルヒンジ7によって連結され、サイドパネル4,5は、バックパネル3の垂直な左右両側辺にコイルヒンジ8によって連結され、ゲートパネル6は、下側パネル部6aと、この下側パネル部6aの上辺にヒンジ9によって連結された上側パネル部6bとから成り、下側パネル部6aの下辺から内側に直角に折曲連設された折曲底辺部6cの先端辺が、荷支持台1上にヒンジ10により連結されている。又、ゲートパネル6の下側パネル部6aの左右両側辺と上側パネル部6bの左右両側辺とをサイドパネル4,5の垂直な前側辺に係止する4つのゲート係止手段11が設けられている。
荷支持台1は、図3〜図6に示すように、フレーム構造体12とその上に敷設されたメッシュ構造体13とで構成されている。フレーム構造体12は、荷支持台1の左右両短辺に沿って配置された左右一対の短辺方向枠材14a,14b、この左右両短辺方向枠材14a,14bの両端部(両端より少し内側に入った箇所)どうしを連結する前後一対の長辺方向枠材15a,15b、及び左右両短辺方向枠材14a,14bの長さ方向の中央部どうしを連結する1本の中央長辺方向枠材16から構成されている。このフレーム構造体12を構成する全ての枠材14a〜16は、高さが等しい角パイプ材から構成されているが、長辺方向枠材15a,15bを除く全ての枠材14a,14b,16には、正方形断面の角パイプ材が使用され、前後一対の長辺方向枠材15a,15bには、幅が高さの2倍程度の長方形断面の角パイプ材が使用され、これら各角パイプ材が、その上側面及び下側面が面一になるように溶接により結合されてフレーム構造体12を構成している。
このフレーム構造体12の下側には、左右両短辺方向枠材14a,14bの両端部において脚体17が取り付けられている。各脚体17は、前後一対の長辺方向枠材15a,15bの幅と一辺がほぼ同一の正方形断面の柱状体(角パイプ材)18の下端に接地板19が付設されたもので、柱状体18の上端を、フレーム構造体12の短辺方向枠材14a,14bと長辺方向枠材15a,15bとのT形結合部の下側に、柱状体18の前後両側面が長辺方向枠材15a,15bの前後両側面とほぼ面一で且つ柱状体18の左右外側面が短辺方向枠材14a,14bの外側面とほぼ面一になるように溶接により固着している。
メッシュ構造体13は、荷支持台1の長辺方向適当間隔おきに配列された太径の短辺方向線材20,20aと荷支持台1の短辺方向適当間隔おきに配列された細径の長辺方向線材21,21a,21bとを、溶接により一体化して構成されたもので、左右両端の短辺方向線材20aを除く全ての短辺方向線材20は、フレーム構造体12の長辺方向枠材15a,15b及び中央長辺方向枠材16上に載置して溶接により固着し、左右両端の短辺方向線材20aは、フレーム構造体12の短辺方向枠材14a,14bの上面で内側辺に沿った位置に載置して溶接により固着している。又、前端の長辺方向線材21aを除く全ての長辺方向線材21,21bは、短辺方向線材20,20aの上に配列固着され、前端の長辺方向線材21aのみ、短辺方向線材20,20aの下側に固着されている。而して、前後両端の長辺方向線材21a,21bは、フレーム構造体12の短辺方向枠材14a,14bの前後両端より若干外側に突出する位置にある。又、長辺方向線材21,21a,21bの荷支持台1の短辺方向の間隔は同一ではなく、フレーム構造体12の長辺方向枠材15a,15b及び中央長辺方向枠材16上に重なる領域を避けて配列されている。
上記構成の荷支持台1において、フレーム構造体12の長辺方向枠材15a,15bを構成する長方形断面の角パイプ材には、図4に示すように、その底板部22が幅方向の中央側ほど深く入り込む断面形状、例えば図示の山形状(円弧形でも良い)にプレス加工されて長さ方向に沿って凹溝部23が形成されている。この凹溝部23は、長辺方向枠材15a,15bの両端間の全域にわたって連続するように形成しても良いが、この実施形態では、長辺方向枠材15a,15bの両端部の脚体17を取り付ける領域を除く中間全域に連続して凹溝部23を形成している。尚、フレーム構造体12の左右両短辺方向枠材14a,14bには、その両端近傍(脚体17より少し内側の位置)の外側面に、当該短辺方向枠材14a,14bの上面に対し上向きに突出するサイドパネル位置決め片24が付設されている。この実施形態における各サイドパネル位置決め片24は、線材を倒立U字形に曲げ加工したものであって、その両脚部を短辺方向枠材14a,14bの外側面に形成した凹部25内に嵌合させて固着することにより、短辺方向枠材14a,14bの外側面から各サイドパネル位置決め片24が横向きに突出しないか又はその突出量が少なくなるように構成している。
バックパネル3は、図7及び図8に示すように、左右横方向適当間隔おきに配列された垂直線材26,26aと上下方向適当間隔おきに配列された水平線材27,27aとから成るメッシュ構造のものであって、その最下端の水平線材27aが、荷支持台1のメッシュ構造体13における後端の長辺方向線材21bにコイルヒンジ7によって連結され、当該長辺方向線材21bを中心に揺動自在に構成されている。尚、メッシュ構造体13における後端の長辺方向線材21bには、バックパネル3の最下端の水平線材27aがメッシュ構造体13の後ろ側へ外れ落ちるのを阻止するための棒状部材28が、長辺方向線材21bの長さ方向複数箇所で当該長辺方向線材21bの上側に長辺方向線材21bと平行に固着されている。
左右両サイドパネル4,5も、図7及び図9に示すように、前後方向適当間隔おきに配列された垂直線材29,29aと上下方向適当間隔おきに配列された水平線材30とから成るメッシュ構造のものであって、その後端の垂直線材29aが、バックパネル3の左右両側辺に位置する垂直線材26aにコイルヒンジ8によって連結され、当該垂直線材26aを中心に揺動自在に構成されている。而して、荷支持台1の左右両側辺に沿った位置にある左右両サイドパネル4,5は、その下端辺が、荷支持台1におけるフレーム構造体12の左右両短辺方向枠材14a,14bの上面でサイドパネル位置決め片24とメッシュ構造体13の左右両端の短辺方向線材20aとの間のサイドパネル支持面(角パイプ材の天板部)31によって支持される。
ゲートパネル6の上下各パネル部6a,6bも、図7及び図8に示すように、左右横方向適当間隔おきに配列された垂直線材32と上下方向適当間隔おきに配列された水平線材33とから成るメッシュ構造のものであって、その下側パネル部6aの各垂直線材32の下端部を内側へ直角に折曲し、この折曲線材部32aの先端部上と中間部上とに左右水平方向の線材34a,34bを固着して、折曲底辺部6cが構成されている。而して、この折曲底辺部6cにおける各折曲線材部32aは、荷支持台1におけるメッシュ構造体13の隣り合う短辺方向線材20,20aの中間位置に平行に嵌まり込み、折曲底辺部6cにおける左右水平方向の線材34a,34bは、メッシュ構造体13の短辺方向線材20の上に乗ることになり、折曲底辺部6cの先端辺に位置する左右水平方向の線材34aが、荷支持台1におけるフレーム構造体12の前側の長辺方向枠材15aの上面(長方形断面の角パイプ材の天板部)にヒンジ10によって連結される。このヒンジ10は、板材を倒立U字形に曲げ加工すると共に両脚板部の下辺中央位置にメッシュ構造体13の短辺方向線材20に嵌合する切り欠きを設けたものであって、前記折曲底辺部6cの先端辺に位置する左右水平方向の線材34aの両端近傍位置と中間1箇所の合計3箇所に配置され、当該左右水平方向の線材34aに上から嵌合した状態で、両脚板部の下辺をフレーム構造体12の前側の長辺方向枠材15aの上面に溶接している。
両サイドパネル4,5の上に無理なく被さることができる。
而して、ゲートパネル6の下側パネル部6aは、荷支持台1の前側辺に沿って起立する姿勢から前方に倒れることは、その折曲底辺部6cが荷支持台1のメッシュ構造体13に支持されていることにより阻止され、後方には、当該折曲底辺部6cの先端辺に位置する左右水平方向の線材34aを中心に回動することができるが、当該ゲートパネル6の左右両側辺の内側には、荷支持台1の左右両側辺に沿って起立する左右両サイドパネル4,5の前側辺が位置しており、この左右両サイドパネル4,5の前側辺にゲートパネル6の左右両側辺が隣接する状態で、前記ゲート係止手段11により左右両サイドパネル4,5とゲートパネル6とが係止され、荷支持台1の周囲パネル2が組み立てられている。各ゲート係止手段11は従来周知のものであるから、説明は省略する。
上記構成の荷役用パレットにおいて、周囲パネル2で囲まれた荷支持台1上の荷収納空間に対する荷の出し入れは、ゲートパネル6の上側左右一対のゲート係止手段11を解除操作して上側パネル部6bのみをヒンジ9の周りで手前に開動させ、ゲートパネル6の上半分を開いた状態で行うことができる。この周囲パネル2を組み立てた状態のパレットは、従来周知のように上段パレットの左右両側辺に位置する前後一対の脚体17を、その接地板19に形成された段積み用凹部19aを利用して、下段パレットの左右両サイドパネル4,5の上側辺に嵌合させて、段積みすることができる。
使用しないパレットは、周囲パネル2を荷支持台1の上に重ねるように折り畳んで高さを低くすることができる。即ち、ゲートパネル6の左右両側辺の全てのゲート係止手段11に対して解除操作を行い、上側パネル部6bは前記のように手前下方に開く。次に左右両サイドパネル4,5を外側へ開動させるのであるが、この左右両サイドパネル4,5の下側辺は、図9の右半分に示すように、荷支持台1におけるフレーム構造体12の左右両短辺方向枠材14a,14bの上面でサイドパネル位置決め片24とメッシュ構造体13の左右両端の短辺方向線材20aとの間のサイドパネル支持面(角パイプ材の天板部)31によって支持されているので、バックパネル3をコイルヒンジ7の周りで後方に少し倒して左右両サイドパネル4,5を、図9の左半分に示すように、サイドパネル位置決め片24と干渉しないレベルまで持ち上げる。この状態で左右両サイドパネル4,5を、コイルヒンジ8の周りで外側後方に回動させてバックパネル3の背面側に交互に重ねる。そして、このバックパネル3とこの背面側に重ねられた左右両サイドパネル4,5とを一体にして、コイルヒンジ7の周りで前方に回倒させ、荷支持台1上に重ねる。最後にゲートパネル6の下側パネル部6aをヒンジ10の周りで荷支持台1側に回倒させると共に、上側パネル部6bも下側パネル部6aに対してヒンジ9の周りで展開させ、ゲートパネル6の全体を荷支持台1上に被せるように折り畳む。このとき、ゲートパネル6の下側パネル部6aの折曲底辺部6cが荷支持台1に対して起立状態になり、この折曲底辺部6cの存在により、ゲートパネル6は、先に荷支持台1上に重ねられているバックパネル3及び左右両サイドパネル4,5の上に無理なく被さることができる。
上記のように折り畳んだパレットは、荷支持台1の上に重ねるように折り畳まれた周囲パネル2(バックパネル3、左右両サイドパネル4,5、及びゲートパネル6)が荷支持台1から張り出さない状態にあって、その荷支持台1は、図3に示すように平面形状が長方形であり、その長辺方向両側の脚体17間の長さが短辺方向の長さより大きく構成されているので、折り畳みパレットを積み重ねるとき、荷支持台1の長辺方向の向きを90度交互に変えながら、そして上段折り畳みパレットの長辺方向両側の脚体17が直下の下段折り畳みパレットの荷支持台1の短辺方向の両外側に位置するように。井桁状に積み重ねることができる。この井桁積みを行ったとき、図10に示すように、最下段の折り畳みパレットより上側の各段折り畳みパレットの脚体17は、直下の折り畳みパレットによって支持されず、各段折り畳みパレットの荷支持台1の下側面、即ち、フレーム構造体12を構成する各枠材(角パイプ材)の底面が、直下の折り畳みパレットの荷支持台1上に折り畳まれた周囲パネル2、具体的には最も上に重ねられているゲートパネル6によって支持されることになる。
更に詳述すれば、上記のように折り畳みパレットを井桁積みしたとき、上段折り畳みパレットの荷支持台1のフレーム構造体12を構成する短辺方向枠材14a,14bは、脚体17と共に、下段折り畳みパレットの荷支持台1の短辺方向の外側に張り出しており、上段折り畳みパレットの荷支持台1のフレーム構造体12を構成する長辺方向枠材15a,15b及び中央長辺方向枠材16のみが、下段折り畳みパレットの荷支持台1上に折り畳まれているゲートパネル6によって支持されることになるが、前記ゲートパネル6(下側パネル部6a及び上側パネル部6b)は、ゲート係止手段11の構造との関係もあって、図8に示すように水平線材33の外側に垂直線材32が配置されており、当該ゲートパネル6の荷支持台1上への折り畳みによってほぼ水平向きに倒伏した垂直線材32と上段折り畳みパレットの荷支持台1のフレーム構造体12を構成する長辺方向枠材15a,15b及び中央長辺方向枠材16とが互いに平行な向きとなるので、上段折り畳みパレットの荷支持台1側の長辺方向枠材15a,15b及び中央長辺方向枠材16の全部又は一部が下段折り畳みパレットのゲートパネル6のほぼ水平向きに倒伏した垂直線材32によって支持される状態になる。
仮にゲートパネル6(下側パネル部6a及び上側パネル部6b)が、垂直線材32の外側に水平線材33が配置されて構成されていたとしても、荷支持台1上に折り畳んだときのゲートパネル6は、その下側パネル部6aの折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部が最も高くなるように、折曲底辺部6cの幅(折り畳んだときの高さ)に余裕をもたせて構成するのが普通であるから、少なくとも下側パネル部6aの折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部によって、上段折り畳みパレットの荷支持台1側の長辺方向枠材15a,15b及び中央長辺方向枠材16の全部又は一部が支持される可能性は大きい。又、上段折り畳みパレットの荷支持台1の長辺方向枠材15a,15bは、中央長辺方向枠材16と比較してその幅が2倍も広いので、当該長辺方向枠材15a,15bがゲートパネル6の下側パネル部6aの折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部によって支持される可能性は極めて大きいことになる。而して、このような状況になったとき、前記長辺方向枠材15a,15bの底面には凹溝部23が形成されているので、この長辺方向枠材15a,15bを支持することになる下段折り畳みパレットのゲートパネル6のほぼ水平向きに倒伏した垂直線材32又は折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部が前記凹溝部23内に嵌合することになる。
勿論、上段折り畳みパレットの荷支持台1の中央長辺方向枠材16も、下段折り畳みパレットのゲートパネル6のほぼ水平向きに倒伏した垂直線材32又は折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部で支持される可能性はあるが、このような状況になっても、中央長辺方向枠材16は荷支持台1の中央位置にあるから、上段折り畳みパレットの荷支持台1は、中央長辺方向枠材16と下段折り畳みパレットのゲートパネル6側の線材との当接部を支点にシーソー運動して、長辺方向枠材15a,15bの何れか一方が、下段折り畳みパレットのゲートパネル6側の線材で支持されることになるので、結果的には、長辺方向枠材15a,15bの内の少なくとも一方の底面の凹溝部23に対し、下段折り畳みパレットのゲートパネル6のほぼ水平向きに倒伏した垂直線材32又は折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部が嵌合することになる。
従って、折り畳みパレットを上記のように井桁積みしたとき、下段折り畳みパレットに対して上段折り畳みパレットが、当該上段折り畳みパレットの荷支持台1の短辺方向(下段折り畳みパレットの荷支持台1の長辺方向)に横滑りすることは、上段折り畳みパレット側の前記凹溝部23と下段折り畳みパレット側の前記垂直線材32又は折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部との嵌合により阻止される。勿論、上段折り畳みパレット側の前記凹溝部23の最深部に下段折り畳みパレット側の前記垂直線材32又は折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部が嵌合していない場合、井桁積み状態での輸送時の振動や揺れと荷重とによって、下段折り畳みパレットに対して上段折り畳みパレットが少し横滑りして、下段折り畳みパレット側の前記垂直線材32又は折曲底辺部6cを構成する各垂直線材32の折曲角部が前記凹溝部23の最深部に自動的に位置調整される可能性がある。
何れにしても、荷支持台1のフレーム構造体12を構成する長辺方向枠材15a,15bの底面に凹溝部23を当該枠材の長さ方向に沿って形成したので、当該枠材の底面が平坦なままである場合と比較して、井桁積み状態で折り畳みパレットを輸送するとき、振動や揺れで下段折り畳みパレットに対して上段折り畳みパレットが繰り返し横滑りして荷崩れを起こしたり、前記長辺方向枠材15a,15bの底面に目立つ擦り傷が付くような不都合が解消するのである。
尚、上記実施形態では、荷支持台1のフレーム構造体12を構成する枠材として、短辺方向枠材14a,14bの両端部どうしを連結する長辺方向枠材15a,15bの他に、中央長辺方向枠材16が設けられているので、この中央長辺方向枠材16の底面にも凹溝部23を形成しても良い。又、短辺方向枠材14a,14bの両端部どうしを連結する長辺方向枠材として、脚体17の柱状体18を挟むような間隔で2本ずつ長辺方向枠材を設ける場合は、これら各2本の長辺方向枠材の底面に凹溝部23を形成すれば良い。
又、上記実施形態では、ゲートパネル6(下側パネル部6a)側に折曲底辺部6cを設け、左右両サイドパネル4,5をバックパネル3の背面側に折り畳むと共にゲートパネル6が最も上になるように折り畳む、外畳み形式の周囲パネル2を設けたパレットを示したが、バックパネル3側に折曲底辺部を設け、左右両サイドパネル4,5をバックパネル3の内側に折り畳むと共にバックパネル3が最も上になるように折り畳む、内畳み形式の周囲パネル2を設けたパレットとしても実施することができる。この内畳み形式の周囲パネル2を採用するときは、荷支持台1の短辺方向枠材14a,14bの外側面に取り付けたサイドパネル位置決め片24に代えて、脚体17を利用して折り畳みパレットを段積みするための上段折り畳みパレットの脚体17を支持する空パレット段積み用支持具を取り付けることができる。
折り畳み自在な荷役用パレットの全体を示す斜視図である。 同上パレットの概略縦断側面図である。 荷支持台の一部切り欠き平面図である。 A図は荷支持台の正面図、B図は荷支持台の中間領域省略の底面図、C図は荷支持台を構成する長辺方向枠材の拡大縦断面図である。 荷支持台の側面図である。 荷支持台の要部の拡大縦断正面図である。 パレット要部の横断平面図である。 パレット要部の縦断側面図である。 ゲートパネルを省いた状態でのパレット要部の正面図である。 折り畳みパレットを井桁積みした状態を示す概略正面図である。
符号の説明
1 荷支持台
2 周囲パネル
3 バックパネル
4,5 サイドパネル
6 ゲートパネル
6a 下側パネル部
6b 上側パネル部
6c 下側パネル部の折曲底辺部
7〜10 ヒンジ
11 ゲート係止手段
12 荷支持台のフレーム構造体
13 荷支持台のメッシュ構造体
14a,14b フレーム構造体の短辺方向枠材
15a,15b フレーム構造体の長辺方向枠材
16 フレーム構造体の中央長辺方向枠材
17 脚体
20,20a,21,21a,21b,26,26a,27,27a,29,29a,30,32,33,34a,34b 線材
22 角パイプ材の底板部
23 凹溝部
24 サイドパネル位置決め片
31 サイドパネル支持面(角パイプ材の天板部)
32a 折曲線材部

Claims (5)

  1. 平面形状が長方形の荷支持台とこの荷支持台の上に重ねるように折り畳み可能な周囲パネルを備え、前記荷支持台は、フレーム構造体とその上に敷設されたメッシュ構造体とから構成され、前記フレーム構造体は、当該荷支持台の短辺に沿って位置する2本の短辺方向枠材と、両短辺方向枠材の長さ方向の両端部どうしを連結する長辺方向枠材とを備え、前記両短辺方向枠材の長さ方向の両端部の下側に脚体が取り付けられた荷役用パレットにおいて、前記長辺方向枠材には角パイプ材が使用され、この角パイプ材の底板部には、その幅方向の中央側ほど深く入り込む断面形状の凹溝部が枠材長さ方向に沿って形成されている、折り畳み可能な荷役用パレット。
  2. 前記長辺方向枠材を構成する角パイプ材には、幅が高さより大きい長方形断面の角パイプ材が使用されている、請求項1に記載の折り畳み可能な荷役用パレット。
  3. 前記脚体は、前記長辺方向枠材を構成する長方形断面の角パイプ材の幅とほぼ等しい幅の柱状体の下側に接地板を取り付けて構成され、この脚体が前記短辺方向枠材と長辺方向枠材とのT形結合部の下側に、その柱状体の両側辺と前記長辺方向枠材の両側辺とがほぼ一致する状態で固着されている、請求項2に記載の折り畳み可能な荷役用パレット。
  4. 前記長辺方向枠材を構成する長方形断面の角パイプ材の底板部に対する凹溝部の加工は、その両端部の脚体の取付け領域を除く中間全域に連続して施されている、請求項3に記載の折り畳み可能な荷役用パレット。
  5. 前記フレーム構造体を構成する枠材の内、前記長辺方向枠材を除く全ての枠材には、高さが前記長辺方向枠材を構成する長方形断面の角パイプ材の高さと等しい正方形断面の角パイプ材が使用されている、請求項〜4の何れか1項に記載の折り畳み可能な荷役用パレット。
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