JP4483259B2 - 応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法 - Google Patents

応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4483259B2
JP4483259B2 JP2003357081A JP2003357081A JP4483259B2 JP 4483259 B2 JP4483259 B2 JP 4483259B2 JP 2003357081 A JP2003357081 A JP 2003357081A JP 2003357081 A JP2003357081 A JP 2003357081A JP 4483259 B2 JP4483259 B2 JP 4483259B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
application
detection
sensor
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003357081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005122491A (ja
Inventor
佳弘 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2003357081A priority Critical patent/JP4483259B2/ja
Priority to US10/937,709 priority patent/US8150952B2/en
Publication of JP2005122491A publication Critical patent/JP2005122491A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4483259B2 publication Critical patent/JP4483259B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • G06F9/546Message passing systems or structures, e.g. queues
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/54Interprogram communication
    • G06F9/542Event management; Broadcasting; Multicasting; Notifications
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/12Protocols specially adapted for proprietary or special-purpose networking environments, e.g. medical networks, sensor networks, networks in vehicles or remote metering networks

Description

本発明は、応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法に関する。
近年、コンピュータの小型化、無線ネットワーク技術の進展などに伴い、現実作業空間内における人間の行動をセンサが検出する技術が急速に発達している。このような中、利用者が欲しているサービスをコンピュータが先回りして提供しようとする考え方が生まれた。そこで、センシング技術を複数のコンテクスト・アウェア・アプリケーション間で共有して利用できる環境を構築する必要性が高まってきている。このような要求に対処しようとする技術としては、従来、以下に示すような方法が提案されている。
その一例として例えば以下に示す特許文献1及び2には、移動機器が置かれる状況(コンテクスト)を、「マスタワールド」と呼ぶ地理的な領域の階層関係や「セカンダリワールド」と呼ぶ企業内での組織階層など、複数の階層的なツリー構造として特徴付け、移動機器がこれら階層構造として表現される世界の中での位置を認識するための構成が開示されている。上記構成において、コンテクストの認識は、「コンテクストプロバイダ」と呼ばれるコンテクストの検出を機器に知らせる機構によって行われる。各種情報提供をおこなうアプリケーションプロバイダは、あるコンテクストに移動機器が置かれた場合、コンテクストプロバイダを利用してそのアプリケーションを起動する。
また、他の例として例えば以下に示す特許文献3には、現在位置に対応したプログラムをサーバから携帯型コンピュータ(クライアント)へロードし、これをクライアント側で実行するための構成が開示されている。
また、他の例として例えば以下に示す特許文献4には、移動端末を一意に識別するための識別子とサービス起動条件情報とを対応づけ、移動端末が特定エリアに進入した際に上記サービス起動条件情報に対応する機能を移動端末側で起動するための構成が開示されている。上記識別子とサービス起動条件との対応は予め中央のデータベースで管理されている。
また、他の例として例えば以下に示す特許文献5には、光ファイバによってシリアルに接続されたセンサプロセッサにおけるデータの検出を、中央処理装置において制御するための構成が開示されている。この技術よれば、上記アプリケーションプログラムに応じて使用するセンサの構成を動的に制御することが可能となる。
また、他の例として例えば以下に示す非特許文献1では、コンテクストに応じたアプリケーションを構築するためのツールキットが提案されている。この技術によれば、ユーザは提供されるツールキットを組み合わせることで所望するアプリケーションを構築することができる。
また、他の例として例えば以下に示す非特許文献2には、現実世界の中に配置された複数のセンサが相互に接続されてセンサネットワークを構成する環境において、複数のアプリケーションがセンシングネットワークを利用するための構成が開示されている。本技術においてアプリケーションは、取得したい検出情報の種類を属性名としてセンサネットワーク上に伝播させておき、最適な伝播経路をルーティングしておく。一方、センサはオブジェクトが検出された際に当該検出情報に興味を持っているアプリケーションを特定し、これに対して当該検出情報を送信する。送信された検出情報は予め導出されているルーティング情報に基づいてアプリケーションまで伝達される。
特開2002−334030号公報 米国特許第6327535号明細書 特開平11−250393号公報 特開2003−143634号公報 米国特許第6002996号明細書 Daniel Salber, Anind K. Dey and Gregory D. Abowd. The Context Toolkit: Aiding the Development of Context-Enabled Applications, In the Proceedings of the 1999 Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI'99), Pittsburgh, PA, May 15-20, 1999. pp. 434-441. Chalermek Intanagonwiwat, Ramesh Govindan and Deborah Estrin, Directed Diffusion: A Scalable and Robust Communication Pradigm for Sensor Networks, In the Proceesings of ACM MOBICOM 2000, 2000, pp.56-67
しかしながら、特許文献1及び2が開示する技術では、アプリケーションプログラム側で利用するコンテクストプロバイダを静的に規定しておく必要がある。このため、センシング環境とアプリケーションプログラムを完全に独立させることができず、指定した特定のセンサからしか検出情報を得ることができない。
また、特許文献3が開示する技術は、位置に応じてアプリケーションプログラムを、あくまでも利用者個人が携帯するコンピュータ内で実行させるための技術である。従って、複数の利用者や機器の位置関係として規定されるコンテクストに対してアプリケーションプログラムを起動させることができない。
また、特許文献4が開示する技術では、検出された位置情報に基づいて起動するサービスを特定する機構が、センサからの情報を集約する中央の移動通信交換器に集中した構成となっているため、大規模な構成をとることが難しい。
また、特許文献5が開示する技術では、センサが中央処理装置において集中的かつ静的に特定されて制御される。このため、センシング環境とアプリケーションプログラムを完全に独立して管理することができず、使用するセンサを特定することなくセンシング環境から検出情報を得ることができない。
また、非特許文献1が開示する技術では、センシング機構がアプリケーションプログラムと緊密に接続されるため、複数のアプリケーションが共通のセンシング機構を用いることができない。このため、アプリケーション毎に異なるセンシング機構を準備する必要が生じてしまう。
また、非特許文献2が開示する技術には、広域ネットワークを想定した場合、センサ側にアプリケーションの興味属性が伝播している保証がないという欠点が存在する。また、この技術は末端のセンサで検出された情報を複数のセンサをリレーしながらアプリケーションへ伝播する方式であるため、検出したセンサからアプリケーションまでの伝播速度が遅くなるという欠点も存在する。
以上のように、センサが検出した状況に応じてサービスを提供する従来のアプリケーション(状況適応型アプリケーション)は個々に専用のセンシング機構を備える必要があった。このため従来では、アプリケーションの増加に伴い、数多くのセンシング機構が現実空間に重複して存在してしまうという問題が発生する。
また、アプリケーション毎にセンシング機構を持つ構成では、実装コストの問題から、センシング範囲がある程度狭い範囲に限定されてしまうという問題も発生する。
更に、センサを現実世界に多数配置して、それらセンサからの情報を複数のアプリケーションプログラムで受け取るためには、現実世界に配置された多数のセンサと複数のアプリケーションとの対応関係を設定する必要がある。しかしながら、この作業は非常に煩雑であり、また、利用するセンサも予め利用するように設定されたセンサに限定されてしまうという問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、センシング環境とアプリケーション環境とをそれぞれ独立して管理することができ、且つ柔軟に構築及び変更が可能な応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、請求項1記載のように、複数の応用プログラムを備え、応用プログラムを実行する、各々異なる場所に配置された複数の実行手段と、オブジェクトの識別子と、該オブジェクトが検出された際に通知すべき状況情報および該状況情報を通知すべき通知先とを関係付けた関係情報を集中管理する管理手段と、各々異なる場所に配置され、オブジェクトの識別子を検出する複数の検出手段と、前記検出手段がオブジェクトの識別子を検出したことに応じて、該オブジェクトの識別子に対する前記関係情報を、前記管理手段から取得する取得手段と、前記検出手段が検出したオブジェクトの識別子に対する前記関係情報を前記取得手段が取得したことに応じて、該関係情報の前記状況情報に基づき、該関係情報の前記通知先に通知すべき検出情報を作成する作成手段と、前記作成手段が作成した検出情報を、前記取得手段が取得した前記関係情報の前記通知先に通知する通知手段と、を備え、前記実行手段は、通知された前記検出情報の前記状況情報に基づいて応用プログラムを選択し、選択した応用プログラムを実行するよう構成される。オブジェクトと応用プログラムとの対応関係を管理することで、応用プログラムと検出手段とを独立して管理することが可能となる。これにより、柔軟に構築及び変更が可能となると共に、応用プログラムの開発が容易となる。また、本発明では検出手段を共通化することができるため、これが重複することを回避でき、システム構成の簡素化とコストの低減とが実現できる。尚、制御手段へ通知する検出結果は、検出手段が検出した情報のうち一部であってもよい。
また、本発明は、請求項記載のように、オブジェクトの識別子とオブジェクトの状況を示す状況情報とを含むオブジェクトに関する情報を検出する検出手段と、前記検出手段がオブジェクトの識別子を検出したことに応じて、該オブジェクトの識別子に関係付けられ該オブジェクトが検出された際に通知すべき状況情報および該状況情報を通知すべき通知先を関係付けた関係情報を集中管理する管理手段から、前記検出手段が検出したオブジェクトの識別子に対する前記関係情報を取得する取得手段と、前記検出手段が検出したオブジェクトの識別子に対する前記関係情報を前記取得手段が取得したことに応じて、該関係情報の前記状況情報に基づき、該関係情報の前記通知先に通知すべき検出情報を作成する作成手段と、前記作成手段が作成した検出情報を、前記取得手段が取得した前記関係情報の前記通知先に通知する通知手段と、を備えるセンサである。センサがオブジェクトを検出対象とするプログラムに割り当てられたアドレスを取得し、このアドレスへオブジェクトに関して検出した情報を送信する構成としたことで、センシング環境とアプリケーション環境とを独立した構成とすることが可能となる。また、独立して構成されたセンシング環境やアプリケーション環境を追加、変更する場合でも、センシング環境自体を変更する必要が無いため、容易且つ柔軟に構築及び変更が可能となる。
本発明によれば、センシング環境とアプリケーション環境とをそれぞれ独立して管理することができ、且つ柔軟に構築及び変更が可能な応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面と共に詳細に説明する。本実施例は、利用者や利用者が携帯する物品等(以下、オブジェクトという)の状況(コンテクスト)に応じて、当該オブジェクトを検出対象とする状況適合適応型アプリケーション(応用プログラム)がサービスを提供するための構成である。
図1に実施例1による状況適応型アプリケーション実行システム1Aの一例を示す。図1に示すように、状況適応型アプリケーション実行システム1Aは、1つ以上のセンサ(図1では10Aα〜10Aγの3つ)と、1つ以上のオブジェクト管理サーバ(図1では20Aα,20Aβの2つ)と、1つ以上の状況適応型アプリケーション(図1では30Aα〜20Aγの3つ)と、1つ以上のオブジェクト(図1では40Aα〜40Aδの4つ)とを有する。
オブジェクト40Aα〜40Aδは、それぞれ現実世界の中で様々な場所を移動することが可能である。また、オブジェクト40Aα〜40Aδには個々にユニークな識別子(ID)が付与されており、それぞれを一意に識別することが可能となっている。このIDを以下の説明においてオブジェクトIDという。
センサ10Aα〜10Aγは自己が検知できるエリア内に存在するオブジェクトからオブジェクトIDを検出すると共に、オブジェクトに関する情報、例えばオブジェクトの状況に関する情報を検出する。すなわち、センサ10Aα〜10Aγは、オブジェクトに関する情報を検出する検出手段を有する。尚、オブジェクトに関する情報は後述において説明する。
オブジェクト40Aα〜40Aγには、それぞれ自己を検出対象とする状況適応型アプリケーション(30Aα〜30Aγの何れか)の情報(後述するアプリケーション情報)が1つ以上対応づけられている。この対応関係はオブジェクト管理サーバ20Aα及び/又は20Aβにおいて保持されている。アプリケーション情報には、状況適応型アプリケーションのアドレス(これを報告先アドレスという)が含まれている。すなわち、オブジェクト管理サーバ20Aα及び20Aβは、オブジェクトIDと状況適応型アプリケーションに割り当てられた報告先アドレスとの対応関係を保持する保持手段を有する。尚、報告先アドレスとは状況適応型アプリケーション30Aα〜30Aγのネットワーク2上でのアドレスである。
センサ10Aα〜10Aγは、検出したオブジェクトIDに基づいて、当該オブジェクトと対応関係にある状況適応型アプリケーションの情報をオブジェクト管理サーバ20Aα又は20Aβから取得する。すなわち、センサ10Aα〜10Aγは、検出したオブジェクトIDに基づいて当該オブジェクトIDに対応づけられた報告先アドレスを上記の保持手段から取得する取得手段を有する。その後、センサ10Aα〜10Aγは、得られた報告先アドレスへオブジェクトに関して検出結果を送信する。すなわち、センサ10Aα〜10Aγは、上記の取得手段で取得した報告先アドレスへ検出結果を通知する通知手段を有する。
このようにオブジェクトに関する情報を受信した状況適応型アプリケーション30Aα〜30Aγは、検出結果に基づいて該当する状況適応型アプリケーションプログラム(応用プログラム)を実行し、オブジェクトの状況に応じたサービスを提供する。すなわち、ネットワーク2上には、上記の検出手段による検出結果に基づいてプログラムの実行を制御する制御手段が状況適応型アプリケーション30Aα〜30Aγ毎に存在する。
また、図1に示したオブジェクト,センサ,オブジェクト管理サーバ及び状況適応型アプリケーションそれぞれが有する手段を図2を用いて説明する。図2では、状況適応型アプリケーション実行システム1Aがセンサ10とオブジェクト管理サーバ20と状況適応型アプリケーション30とオブジェクト40とを含んで構成されている。センサ10とオブジェクト管理サーバ20と状況適応型アプリケーション30とは、それぞれネットワーク2を介して接続されている。ネットワーク2はインターネットであることが好ましいが、これに限定されず、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)等、種々変形することができる。また、センサ10とオブジェクト40とは無線によりデータの送受信を行う。
オブジェクト40は個々に付与されたオブジェクトIDを保持するオブジェクトID保持手段(識別子保持手段)41を有する。但し、オブジェクトIDは人為的に付与した識別情報の他、例えば自然界に存在し、個々を一意に識別できる識別情報も適用することが可能である。例えば指紋や虹彩や声紋や顔のパターンや手のひらの静脈パターンや物品の形状等がこれに当たる。尚、このような自然界に存在する識別情報を適用した場合、オブジェクトID保持手段41はこの識別情報を有する自然物となる。以下の説明では、オブジェクトIDを人為的に付与した識別情報とする。
センサ10はオブジェクト検出手段(検出手段)11と検出結果報告先取得手段(取得手段)12と検出情報送信手段(通知手段)13とを有する。オブジェクト検出手段11はオブジェクト40に付与されているオブジェクトIDを検出すると共に、オブジェクト40に関する情報を検出する。ここでオブジェクト40に関する情報とは、例えばオブジェクトID自体や、オブジェクトIDから得られるオブジェクトタイプ又は通し番号や、オブジェクト40を検出したセンサ10を識別するための情報(後述するセンサIDに相当)や、所定のエリア内に幾つのオブジェクト40が存在するかや、オブジェクト40を検出したエリアの場所や、オブジェクト40がどのように移動しているかや、オブジェクト40の温度や、オブジェクト40の重さ等のような情報である。すなわち、オブジェクト40に関する情報には、オブジェクト40に固有の情報やオブジェクト40の状況に関する情報を含めることができる。但し、オブジェクト40の状況とは、当該オブジェクト40の状態やオブジェクト40が置かれた状況等を指す。このオブジェクトに関する情報を、以下の説明において属性情報という。また、センサ10には、どのような属性情報を取得するかが予め設定されている。更に、この属性情報を取得するためのセンシング手段や処理機能が予め設けられている。以下では、このセンシング手段や処理機能をオブジェクト検出手段11に含めて説明する。検出結果報告先取得手段12はオブジェクト40を検出対象とする状況適応型アプリケーション30を以下に示す検出情報利用先保持手段21に問い合わす。検出情報送信手段13は、検出した属性情報(以下、検出情報という)を検出情報利用先保持手段21から得られた報告先アドレスへ送信する。ここで報告先とは、1つ以上の状況適応型アプリケーション30である。また、検出情報の一例を例えば図11におけるオブジェクト検出情報30−2に示す。
オブジェクト管理サーバ20は上述した検出情報利用先保持手段(保持手段)21を有する。検出情報利用先保持手段21は、1つ以上のオブジェクトIDと各オブジェクトIDを検出対象とする状況適応型アプリケーション30の報告先アドレスとの対応関係を保持する。ここで、対応関係を持つオブジェクトIDは複数のオブジェクトIDが集合化されたグループであってもよい。このグループをオブジェクトグループといい、その一例を図8に示す。同様に、状況適応型アプリケーション30は複数の状況適応型アプリケーション30が集合化されたグループであってもよい。このグループをアプリケーショングループといい、その一例を図10に示す。また、対応関係の一例を例えば図6における対応関係201−2に示す
状況適応型アプリケーション30は検出情報受信判別手段(判別手段)31とプログラム実行制御手段(制御手段)32とを有する。検出情報受信判別手段31はセンサ10から上記検出情報を受信したか否かを判別する。プログラム実行制御手段32は検出情報受信判別手段31で上記検出情報の受信が判別された場合、状況に応じたサービスを提供するための状況適応型アプリケーションの応用プログラム(以下、単にプログラムという)を実行する。
以下、実施例1を用いて複数の作業空間に複数の利用者が分かれて遠隔会議を行う遠隔会議システムを構築した場合を例に挙げて説明する。図3は、本実施例による遠隔会議システム100の構成を示すシステム図である。
図3に示すように、遠隔会議システム100は会議室α,βと、オブジェクト管理サーバ20a,20bと、状況適応型アプリケーション30a,30bとを有する。会議室αには参加者A〜Cが入室している。また、会議室βには参加者D〜Fが入室している。
参加者A,Dは例えばRF−IDタグや非接触型ICカード等のような優れた携帯性を持つ情報携帯機器を身につけており、自らが検出対象のオブジェクト40となっている。本説明では情報携帯機器を非接触型ICカード(以下、単にICカードという)3a,3dとする。また、参加者B,Eは検出対象のオブジェクト40となるノート型やラップトップ型のパーソナルコンピュータ(以下、PCという)3b,3eを持ち運んでいる。PC3b,3eには例えばRF−IDタグやICカードのような優れた携帯性を持つ情報携帯機器が内蔵又は外付けで取り付けられているか、若しくはこれと同等の機能が実装されている。更に、参加者C,Fは検出対象のオブジェクト40となるPDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話機(PHS(Personal Handyphone System)を含む)等の情報携帯端末を持ち運んでいる。本説明ではこれをPDA3c,3fとする。このPDA3c,3fには例えばRF−IDタグやICカードのような優れた携帯性を持つ情報携帯機器が内蔵又は外付けで取り付けられているか、若しくはこれと同等の機能が実装されている。
ICカード3a,3dや、PC3b,3e及びPDA3c,3fには、それぞれユニークなID(オブジェクトID)が付与されている。オブジェクトIDは、外部から無線による読み出しが可能である。但し、PC3b,3e及びPDA3c,3fはこれに取り付けられた情報携帯機器にオブジェクトIDが付与されていてもよい。以下の説明では、上記のようにオブジェクトIDが付与された対象(例えばICカード3a,3dを身につけた参加者A,DやPC3b,3eやPDA3c,3f等)を単にオブジェクトという。
会議室α内には、この室内に存在するオブジェクト40を検出するためのセンサ10として、アンテナアレイ111a,112aとセンササーバ113aとを有する。アンテナアレイ111a,112aは例えば1つ以上のRF−IDアンテナが配列されて成る。センササーバ113aは例えばPCやワークステーション等の情報処理装置で構成される。アンテナアレイ111a,112aはセンササーバ113aによる制御の下、定期的又は適宜電波を発射し、会議室α内に存在するオブジェクト40からオブジェクトIDを取得する。取得されたオブジェクトIDはセンササーバ113aに入力される。すなわち、センササーバ113a及びアンテナアレイ111a,112aは現実世界の中で様々な場所を移動することが可能なオブジェクト40に付与されているオブジェクトIDを検出するオブジェクト検出手段11(図2参照)を実現する。同様に会議室β内には、この室内に存在するオブジェクト40を検出するためのセンサ10として、アンテナアレイ111b,112bとセンササーバ113bとを有する。アンテナアレイ111b,112bは例えば1つ以上のRF−IDアンテナが配列されて成る。センササーバ113bは例えばPCやワークステーション等の情報処理装置で構成される。アンテナアレイ111b,112bはセンササーバ113bによる制御の下、定期的又は適宜電波を発射し、会議室β内に存在するオブジェクト40からオブジェクトIDを取得する。取得されたオブジェクトIDはセンササーバ113bに入力される。すなわち、センササーバ113b及びアンテナアレイ111b,112bも現実世界の中で様々な場所を移動することが可能なオブジェクト40に付与されているオブジェクトIDを検出するオブジェクト検出手段11(図2参照)を実現する。
ここで、本実施例で使用するオブジェクトIDの一例を図4に示す。図4に示すように、オブジェクトIDは、当該オブジェクトIDと状況適応型アプリケーション30との対応関係を保持するオブジェクト管理サーバ20のアドレス(オブジェクト管理サーバアドレス)と、当該オブジェクトIDが付与されたオブジェクトのタイプ(オブジェクトタイプ)と、オブジェクト管理サーバアドレス及び/又はオブジェクトタイプ毎の通し番号とを含んで成る。オブジェクト管理サーバアドレスは例えば24ビットのデータで表現される。オブジェクトタイプは例えば8ビットのデータで表現される。また、通し番号は例えば32ビットのデータで表現される。但し、オブジェクト管理サーバアドレスは例えばURL(Uniform Resource Locator)やTCP/IPアドレスとすることができる。この場合、オブジェクト管理サーバアドレスを、これと一意に対応づけられた数値(これをアドレスIDという)に置き換えると良い。これにより、オブジェクトIDを簡略化することができる。尚、オブジェクト管理サーバアドレスとアドレスIDとの対応は、センササーバ113a,113bを含む全てのセンササーバ間で共有化されて管理される。
センササーバ113a,113bはオブジェクト管理サーバアドレスに基づいて該当するオブジェクト管理サーバ20に問い合わせを行う。これは、後述する報告先要求メッセージ(図13参照)を用いて行われる。本説明では問い合わせ先を、一方のオブジェクト管理サーバ20aとする。また、問い合わせ内容は、当該オブジェクトIDが付与されたオブジェクト40を検出対象とする状況適応型アプリケーション30に関する情報である。この情報は、例えば当該状況適応型アプリケーション30のアドレス(これを報告先アドレスという)やこれが必要とする属性情報等とすることができる。このように、センササーバ113a,113bは検出情報の報告先を取得する検出結果報告先取得手段12(図2参照)を実現する。以下の説明では、取得する情報をアプリケーション情報といい、その一例を図7を用いて後述する。
オブジェクト管理サーバ20aは、上述のように、オブジェクトID若しくはオブジェクトグループと、これを検出対象とする状況適応型アプリケーション30若しくはアプリケーショングループとの対応関係を保持している。すなわち、オブジェクト管理サーバ20は、オブジェクトIDとこれを検出対象とする状況適応型アプリケーション30との対応関係を保持すると共に、各状況適応型アプリケーション30のアドレス(これを報告先アドレスという)を保持する検出情報利用先保持手段21(図2参照)を実現する。オブジェクト管理サーバ20aは、問い合わせに関するオブジェクトID又はこのオブジェクトIDを含むオブジェクトグループに基づいて、これと対応関係にあるアプリケーション情報を特定する。オブジェクト管理サーバ20aはアプリケーション情報を特定すると、問い合わせを行ったセンササーバ113a,113bへこれを通知する。これは、後述する報告先応答メッセージ(図14参照)を用いて行われる。
尚、オブジェクトIDに対してアプリケーショングループが対応付けられていた場合、オブジェクト管理サーバ20aはこのアプリケーショングループに含まれる全ての状況適応型アプリケーション30のアプリケーション情報を特定する。また、オブジェクト管理サーバ20aは、自己においてこれらの対応関係を保持していない場合、これを他のオブジェクト管理サーバ(ここではオブジェクト管理サーバ20bとする)に問い合わせる。オブジェクト管理サーバ20a,20bを含む全てのオブジェクト管理サーバは、JXTA(登録商標)等に代表されるピア・ツー・ピアフレームワーク上のピアとしてネットワーク2上に実装される。すなわち、オブジェクト管理サーバは相互にピア・ツー・ピア型のネットワークを形成することが可能である。従って、複数のオブジェクト管理サーバはネットワーク2上に存在するひとつの仮想的なオブジェクト管理サーバを構成する。これにより、各オブジェクト管理サーバで管理されているデータ(ここでは対応関係)を全てのオブジェクト管理サーバで管理されている情報として取り扱うことができる。
以上のようにしてアプリケーション情報を取得したセンササーバ113a,113bは、取得した検出情報のうち該当する状況適応型アプリケーション30が必要とする属性情報を報告先アドレスへ送信する。すなわち、センササーバ113a,113bは検出情報を検出情報利用先保持手段21から得られた報告先へ送信する検出情報送信手段13(図2参照)も実現する。これは、後述するオブジェクト検出メッセージ(図15参照)を用いて行われる。また、状況適応型アプリケーション30が必要とする属性情報には属性名やこれの属性値等が含まれる。この属性名及び属性値に対する条件等を興味属性201−31といい、その一例を例えば図7を用いて後述する。
ここで検出情報について、より詳細に説明する。上述したように、センササーバ113a,113bはオブジェクトIDの他に、自己が有するセンシング手段や処理機能を用いて予め設定された属性情報を取得する。ここで、取得すべき属性情報としてセンササーバ113a,113bに予め設定されている属性情報の名称を検出属性名といい、その一例を図5の基本情報113−1内に示す。また、検出属性名に関して検出された値を属性値という。例えば遠隔会議システム100で使用するセンササーバ113a,113bには、遠隔会議の参加人数(numberOfParticipants)や遠隔会議が行われる場所(location)等の検出属性名を設定しておくことができる。センササーバ113a,113bは検出属性名毎に用意された所定の処理に基づいて属性値を取得する。但し、場所(location)等の固定された情報は、予めセンササーバ113a,113bに登録しておくことが可能である。尚、後述するように、検出情報には上記属性値が検出された日時及びこの検出情報の有効期限を含ませても良い。
状況適応型アプリケーション30aはアプリケーションサーバ131aと記憶装置132aとを有する。同様に、状況適応型アプリケーション30bはアプリケーションサーバ131bと記憶装置132bとを有する。アプリケーションサーバ131a,131bは例えばPCやワークステーション等の情報処理装置で構成される。記憶装置132a,132bは内蔵型又は外付け型のハードディスクドライブやLAN対応型のファイルサーバや各種データベース等で構成することができる。
センササーバ113a,113bから送信された検出情報は、アプリケーションサーバ131a,131bで受信される。すなわち、アプリケーションサーバ131a,131bは、センサ10から上記検出情報を受信したか否かを判別する検出情報受信判別手段31(図2参照)を実現する。アプリケーションサーバ131aは、検出情報を受信すると、記憶装置132aから該当するプログラム133aを特定し、これを実行する。同様にアプリケーションサーバ131bは、検出情報を受信すると、記憶装置132bから該当するプログラム133bを特定し、これを実行する。すなわち、アプリケーションサーバ131a,131bは検出情報受信判別手段31で上記検出情報の受信が判別された場合、状況に応じたサービスを提供するためのプログラム実行するプログラム実行制御手段32(図2参照)も実現する。
尚、本実施例による遠隔会議システム100では、各会議室αに遠隔会議サーバ101aと投影装置(プロジェクタ)102aとスクリーン103aとスピーカ104aとカメラ/マイク105aとが設置されている。同様に、会議室βには遠隔会議サーバ101bとプロジェクタ102bとスクリーン103bとスピーカ104bとカメラ/マイク105bとが設置されている。遠隔会議サーバ101a,101bは例えばPCやワークステーション等の情報処理装置で構成され、状況適応型アプリケーション30からダウンロードされたプログラムを実行する。例えばアプリケーションサーバ131aにおいてプログラム133aが実行されると、アプリケーションサーバ131aは遠隔会議を支援するためのプログラム(これを遠隔会議支援プログラムという)を遠隔会議サーバ101a,101bへプッシュ式でダウンロードし、これを実行させる。遠隔会議支援プログラムが実行された遠隔会議サーバ101aは、プロジェクタ102aとスピーカ104aとカメラ/マイク105aとを制御することで、遠隔会議ができる環境を実現する。同様に、遠隔会議支援プログラムが実行された遠隔会議サーバ101bは、プロジェクタ102bとスピーカ104bとカメラ/マイク105bとを制御することで、遠隔会議ができる環境を実現する。
これを具体的に説明する。遠隔会議サーバ101aは、カメラ/マイク105aで得られた映像及び音声をパケット化し、これを遠隔会議サーバ101bへ送信する。同様に、遠隔会議サーバ101bは、カメラ/マイク105bで得られた映像及び音声をパケット化し、これを遠隔会議サーバ101aへ送信する。このパケットを受信した遠隔会議サーバ101a,101bは、映像及び音声を再構築した後、映像をプロジェクタ102a,102bへ出力し、音声をスピーカ104a,104bへ出力する。映像が入力されたプロジェクタ102a,102bはこれをスクリーン103a,103bへ投影する。また、音声が入力されたスピーカ104a,104bはこれを出力する。これにより、2つの会議室α,βでの遠隔会議を実現することができる。
また、会議室αには参加者が個別に使用できるPC106a,107aが設置されている。各PC106a,107aは無線LAN等の無線基地局108aへアクセスすることができる。参加者B,Cが携帯するPC3b,PDA3cも無線基地局108aへアクセスすることができる。無線基地局108aはネットワーク2とのブリッジとしても機能する。従って、PC3b,106a,107a及びPDA3cはネットワーク2へ接続することができる。同様に会議室βには参加者が個別に使用できるPC106b,107bが設置されている。各PC106b,107bは無線LAN等の無線基地局108bへアクセスすることができる。参加者E,Fが携帯するPC3e,PDA3fも無線基地局108bへアクセスすることができる。無線基地局108bはネットワーク2とのブリッジとしても機能する。従って、PC3e,106b,107b及びPDA3fはネットワーク2へ接続することができる。プログラム133bをアプリケーションサーバ131bが実行することで実現された状況適応型アプリケーション30bは、これらPC3b,3e,106a,106b,107a,107b及びPDA3c,3fへ遠隔会議を支援する機能を提供する。例えばPC106aで展開した画像をプロジェクタ102a,102bからスクリーン103a,103bへ投影する機能等を提供する。また、状況適応型アプリケーション30bは、他の機能を実現するための所定のプログラムをPC3b,3e,106a,106b,107a,107b及びPDA3c,3fへプッシュ式でダウンロードし、これを実行させることもできる。
上記において、状況適応型アプリケーション30aが遠隔会議支援サーバ101a,101bに遠隔会議支援プログラムを実行させる処理、及び状況適応型アプリケーション30bが所定のプログラムをPC3b,3e,106a,106b,107a,107b及びPDA3c,3fに実行させる処理は、例えばRPC(Remote Procedure Call)等の機能を用いて実現することができる。
また、オブジェクト管理サーバ20a,20bは、どのオブジェクト40に関する検出情報をどの状況適応型アプリケーション30が利用したかを示す履歴情報を管理する。この履歴情報の一例を図6の履歴情報201−4に示す。センササーバ113a,113bは、対象となっているオブジェクト40のオブジェクトIDと、これの検出情報を利用した状況適応型アプリケーション30の報告先アドレスとをオブジェクト管理サーバ20a,20bへ通知する。すなわち、センササーバ113は検出情報を送信した状況適応型アプリケーション30をオブジェクト管理サーバ20へ報告する送信先報告手段を有する。一方、オブジェクト管理サーバ20はセンササーバ113から検出情報を送信した状況適応型アプリケーション30の報告を受ける送信先報告受信手段を有する。これは、後述する送信先報告メッセージ(図16参照)を用いて行われる。オブジェクト管理サーバ20a,20bは、送信先報告メッセージを受信すると、オブジェクトIDに対応づけて報告先アドレスを登録する。この際、センササーバ113a,113bが検出情報を送信した日時(メッセージ送信日時)等も対応づけて登録しておくと良い。
また、センササーバ113は、対象となっているオブジェクト40の所有者へ電子メールを送信する機能(これを電子メールクライアント機能という)を有する。この機能は、当該オブジェクト40の検出情報を利用した状況適応型アプリケーション30に関する情報を所有者へ通知するために用いられる。オブジェクト管理サーバ20a,20bは、予めオブジェクトIDと所有者の電子メールアドレスとの対応関係を保持している。これは、例えば図9に示すオブジェクト201−51のようなデータ構成で管理される。センササーバ113a,113bは、送信先報告メッセージの送信と平行して、対象のオブジェクトIDに対応づけられた所有者アドレスをオブジェクト管理サーバ20a,20bへ問い合わせる。これは、後述する所有者アドレス要求メッセージ(図17参照)を用いて行われる。その後、オブジェクト管理サーバ20a,20bから応答された電子メールアドレスへ、該当する状況適応型アプリケーション30に関する情報を送信する。尚、オブジェクト管理サーバ20は、上記問い合わせに対して後述する所有者アドレス応答メッセージ(図18参照)を用いて所有者アドレスを回答する。また、複数の状況適応型アプリケーション30で使用された場合、センササーバ113a,113bは、これら状況適応型アプリケーション30に関する情報をリスト化した電子メールを送信する。例えばセンササーバ113a,113bは報告先アドレスのリストを電子メールで送信する。この電子メールを報告用電子メールという。このように、センササーバ113a,113bは、対象のオブジェクトIDに対応づけられた所有者アドレスをオブジェクト管理サーバ20から取得する所有者アドレス取得手段及び、取得した所有者アドレスへ検出情報を利用した状況適応型アプリケーション30の情報を報告する利用先報告手段を実現する。一方、オブジェクト管理サーバ20はセンササーバ113a,113bからの問い合わせに対して当該オブジェクトIDと対応づけられた所有者アドレスを通知する所有者アドレス通知手段を実現する。
以上で説明したセンササーバ113a,113b、オブジェクト管理サーバ20a,20b、アプリケーションサーバ131a,131bの機能は、例えばJava(登録商標)サーブレット上で実現することができる。また、各サーバ間の通信は例えばXML(eXtensible Markup Language)形式のメッセージを交換することで実現することができる。尚、センササーバ113a,113b、オブジェクト管理サーバ20a,20b、アプリケーションサーバ131a,131bは各々独立しており、各サーバ間でメッセージを送受信することができる。
次に、上記した各サーバが処理するデータの構造を図面と共に詳細に説明する。尚、簡略化のため、以下の説明では、センササーバの符号を113とし、オブジェクト管理サーバの符号を20とする。
先ず、センササーバ113が処理するデータの構造について以下に説明する。図5は、センササーバ113で処理されるデータの構造を模式的に示す図である。センササーバ113には、ネットワーク2上の「アドレス」と、検出すべき属性情報を示す「検出属性名」とが基本情報113−1として予め設定されている。センササーバ113は、「検出属性名」で設定された属性名の属性値を検出する。また、後述する種々のメッセージを「アドレス」を用いて送受信する。
また、センササーバ113には、オブジェクト管理サーバ20から報告先応答メッセージを受信することで得られた情報が対応関係キャッシュ113−2としてキャッシュメモリ上に保持されている。各対応関係キャッシュ113−2には、各オブジェクトIDと対応関係にあるアプリケーション情報113−3が従属している。対応関係キャッシュ113−2は、報告先応答メッセージを受信した「受信日時」と、対象の「オブジェクトID」と、報告先応答メッセージに含まれる「暗号化キー」とを含む。尚、アプリケーション情報113−3は、後述するアプリケーション情報201−3と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、センササーバ113は、キャッシュメモリ上に保持されてから、所定期間経過した対応関係キャッシュ113−2を破棄する。これにより、情報の新鮮度を保つことができる。
次に、オブジェクト管理サーバ20が処理するデータの構造について以下に説明する。図6から図10は、オブジェクト管理サーバ20で処理されるデータの構造を模式的に示す図である。
先ず、図6に示すように、オブジェクト管理サーバ20には、「オブジェクト管理サーバアドレス」が基本情報201−1として予め設定されている。オブジェクト管理サーバ20は、後述する種々のメッセージを「オブジェクト管理サーバアドレス」を用いて送受信する。
また、オブジェクト管理サーバ20には、オブジェクトIDと状況適応型アプリケーション30との対応関係201−2が保持されている。各対応関係201−2には、各オブジェクトIDと対応関係にある1つ以上のアプリケーション情報201−3と、オブジェクトID毎の履歴情報201−4とが従属している。対応関係201−2は、対象のオブジェクトIDを含む「オブジェクトグループID」と、これと対応関係にある「アプリケーショングループID」と、検出情報を暗号化するための「暗号化キー」とを含む。但し、単独のオブジェクトIDである場合、「オブジェクトグループID」でなく「オブジェクトID」となる。また、アプリケーショングループ201−6でなく、単独の状況適応型アプリケーション30が対応づけられている場合、「アプリケーショングループID」の情報が省略される。アプリケーション情報201−3は図7において詳細に説明する。履歴情報201−4は、センササーバ113が状況適応型アプリケーション30へ検出情報を報告した日時を示す「メッセージ送信日時」と、報告先とした状況適応型アプリケーション30の「報告先アドレス」とを含む。すなわち、オブジェクト管理サーバ20は検出情報を送信した状況適応型アプリケーション30の情報を蓄積する履歴情報蓄積手段を有する。
この他、オブジェクト管理サーバ20には、オブジェクトグループ201−5とアプリケーショングループ201−6とが保持されている。尚、オブジェクトグループ201−5は図8及び図9において詳細に説明する。また、アプリケーショングループ201−6は図10において詳細に説明する。
ここで、上記のアプリケーション情報201−3を図7を用いて詳細に説明する。アプリケーション情報201−3は基本情報として、状況適応型アプリケーション30の「報告先アドレス」を含む。この基本情報には、興味属性201−31とオブジェクトID201−32とが従属している。興味属性201−31は、各状況適応型アプリケーション30が必要とする属性情報の名称である「属性名」と、これの属性値に対する「閾値条件」とを含む。また、オブジェクトID201−32は、各状況適応型アプリケーション30が検出対象とする「オブジェクトID」を含む。
また、上記のオブジェクトグループ201−5を図8を用いて詳細に説明する。オブジェクトグループ201−5は基本情報として、当該オブジェクトグループを一意に識別するための「オブジェクトグループID」と、これに付与された「オブジェクトグループ名」とを含む。この基本情報には、オブジェクトグループのメンバとして登録されたオブジェクト40に関する情報(オブジェクト201−51)が従属している。このオブジェクト201−51を図9を用いて詳細に説明する。オブジェクト201−51は、対象の「オブジェクトID」と、予めオブジェクト40の所有者等が設定した「パスワード」と、当該所有者の電子メールアドレスである「所有者アドレス」とを含む。
また、上記のアプリケーショングループ201−6を図10を用いて詳細に説明する。アプリケーショングループ201−6は基本情報として、当該アプリケーショングループを一意に識別するための「アプリケーショングループID」と、これに付与された「アプリケーショングループ名」とを含む。この基本情報には、上述したアプリケーション情報201−3と同様のデータ構造を持つアプリケーション情報201−61が従属している。
次に、アプリケーションサーバ131a,131bが処理するデータの構造について以下に説明する。尚、以下の説明では、状況適応型アプリケーション30毎の処理に着目して説明する。図11は、状況適応型アプリケーション30で処理されるデータの構造を模式的に示す図である。状況適応型アプリケーション30には、「報告先アドレス」が基本情報30−1として予め設定されている。状況適応型アプリケーション30は、後述する種々のメッセージを「報告先アドレス」を用いて送受信する。
また、状況適応型アプリケーション30には、オブジェクト検出情報30−2と、オブジェクト情報30−3とが保持されている。オブジェクト検出情報30−2は、センササーバ113からオブジェクト検出メッセージを受信することで得られた情報である。すなわち、状況適応型アプリケーション30は検出情報を蓄積するオブジェクト情報蓄積手段を有する。オブジェクト情報30−3は、自己が検出対象とするオブジェクト40に関する情報である。オブジェクト検出情報30−2は、対象の「オブジェクトID」と、自己が必要とする属性情報の名称である「属性名」と、当該属性名の属性値に対する「閾値条件」と、センササーバ113において当該オブジェクト40が検出された日時を示す「検出日時」と、当該オブジェクト検出情報30−2の「有効期限」とを含む。オブジェクト情報30−3は、自己が検出対象とするオブジェクト40の「オブジェクトID」と、当該オブジェクト40に関する検出情報を復号化するための「復号化キー」とを含む。すなわち、状況適応型アプリケーション30はセンササーバ113から受信した検出情報を復号化するための復号化キーを保持する復号化キー保持手段を有する。
次に、サーバ間で送受信されるメッセージについて、以下に図面と共に詳細に説明する。
図12に、センササーバ113とオブジェクト管理サーバ20と状況適応型アプリケーション30a,30bとの通信シーケンスを示す。センササーバ113はオブジェクトIDが検出されると、図5に示すように、検出したオブジェクトIDに対応づけられた状況適応型アプリケーション30を問い合わすための報告先要求メッセージを作成し、これをオブジェクト管理サーバ20へ送信する(A1→B1)。ここで、報告先要求メッセージの構成例を図13に示す。
図13に示すように、報告先要求メッセージは例えばXML形式で記述され、その内容として、当該メッセージを一意に識別するための「メッセージID(<msgid>タグ)」と、当該メッセージが報告先要求メッセージであることを示す「メッセージタイプ(<msgtype>タグ)」と、検出したオブジェクトIDを示す「オブジェクトID(<objectid>タグ)」と、当該メッセージを送信した日時を示す「メッセージ送信日時(<datetime>タグ)」と、返信先である当該センササーバ113のアドレスを示す「返信先アドレス(<reply-to>タグ)」と含む。
オブジェクト管理サーバ20は、上記のような報告先要求メッセージを受信すると、「メッセージタイプ」に基づいて自己で実行する処理を決定し、「オブジェクトID」に基づいて要求された情報(アプリケーション情報)を特定する。その後、図12に示すように、対象となっているオブジェクトIDに対応づけられたアプリケーション情報を回答するための報告先応答メッセージを作成し、これをセンササーバ113へ送信する(B2→A2)。ここで、報告先応答メッセージの構成例を図14に示す。
図14に示すように、報告先応答メッセージは例えばXML形式で記述され、その内容として、当該メッセージを一意に識別するための「メッセージID(<msgid>タグ)」と、当該メッセージが報告先メッセージであることを示す「メッセージタイプ(<msgtype>タグ)」と、返信対象とする報告先要求メッセージのメッセージIDを示す「返信対象メッセージID(<response_for>タグ)」と、対象となっているオブジェクトIDを示す「オブジェクトID(<objectid>タグ)」と、当該メッセージを送信した日時を示す「メッセージ送信日時(<datetime>タグ)」と、当該オブジェクトIDと対応関係を持つアプリケーション情報201−3(図6参照)のリストを示す「アプリケーションリスト(<applist>タグ)」とを含む。ここで「アプリケーションリスト」は、個々のアプリケーション情報201−3に含まれる「報告先アドレス(addressタグ)」と「暗号化キー(<cryptkey>タグ)」と「送信条件(<interests>タグ)」との集合で構成される。すなわち、「アプリケーションリスト」はアプリケーション情報201−3の集合である。「報告先アドレス」は状況適応型アプリケーション30a,30bの報告先アドレスである。「暗号化キー」は検出情報を暗号化するための暗号化キーである。「送信条件」は、当該状況適応型アプリケーション30a,30bの興味属性201−31(図7参照)に含まれる「属性名(<prop>タグ)」と、当該属性名毎に得られた属性値に対して当該状況適応型アプリケーション30a,30bが要求する条件を示す「閾値条件(<threshold>タグ)」とで構成される。例えば「属性名」を参加人数(<numberOfParticipants>)とした場合、「閾値条件」を参加人数の上限(例えばLT10=10名まで)とすることができる。但し、「閾値条件」は設定しなくとも良い。
センササーバ113は、上記のような報告先応答メッセージを受信すると、先ず「送信条件」の照合を行い、その後、図12に示すように、送信条件を満足する状況適応型アプリケーション30へ検出情報を報告するためのオブジェクト検出メッセージを作成し、これを該当する状況適応型アプリケーション30a,30bへ送信する(A3→C1,A4→D1)。ここで、オブジェクト検出メッセージの構成例を図15に示す。
図15に示すように、オブジェクト検出メッセージは例えばXML形式で記述され、その内容として、当該メッセージを一意に識別するための「メッセージID(<msgid>タグ)」と、当該メッセージがオブジェクト検出メッセージであることを示す「メッセージタイプ(<msgtype>タグ)」と、対象となっているオブジェクト40のオブジェクトIDを示す「オブジェクトID(<objectid>タグ)」と、当該メッセージを送信した日時を示す「メッセージ送信日時(<datetime>タグ)」と、当該オブジェクトIDを検出したセンサ10を一意に識別するための「センサID(<sensorid>タグ)」と、当該オブジェクト40に関して検出した検出情報であって状況適応型アプリケーション30a,30bが必要とする属性情報である「検出情報(<senseddata>タグ)」とを含む。尚、オブジェクト検出メッセージを作成するにあたりセンササーバ113は、検出情報を示すデータ(<senseddata>タグ及び</senseddata>タグで囲まれた部分)を上記暗号化キーで暗号化しておく。
また、センササーバ113は、オブジェクト検出メッセージを送信後、図12に示すように、検出情報を報告した状況適応型アプリケーション30a,30bを報告するための送信先報告メッセージを作成し、これをオブジェクト管理サーバ20へ送信する(A5→B3)。ここで、送信先報告メッセージの構成例を図16に示す。
図16に示すように、送信先報告メッセージは例えばXML形式で記述され、その内容として、当該メッセージを一意に識別するための「メッセージID(<msgid>タグ)」と、当該メッセージが送信先報告メッセージであることを示す「メッセージタイプ(<msgtype>タグ)」と、対象となっているオブジェクトIDを示す「オブジェクトID(<objectid>)タグ」と、当該メッセージを送信した日時を示す「メッセージ送信日時(<datetime>タグ)」と、検出情報を送信した状況適応型アプリケーション30a,30bのリストを示す「送信先アプリケーションリスト(<sendedapps>タグ)」とを含む。ここで「送信先アプリケーションリスト」は、オブジェクト検出メッセージを送信した日時を示す「報告日時(<sendeddatetime>タグ)」と、報告した状況適応型アプリケーション30a,30bの報告先アドレスを示す「報告先アドレス(<applications>タグ)」の集合とで構成される。
また、センササーバ113は、図12に示すように、送信先報告メッセージの作成及び送信と平行して、対象となっているオブジェクト40の所有者の電子メールアドレスを問い合わすための所有者アドレス要求メッセージを作成し、これをオブジェクト管理サーバ20へ送信する(A6→B4)。ここで、所有者アドレス要求メッセージの構成例を図17に示す。
図17に示すように、所有者アドレス要求メッセージは例えばXML形式で記述され、その内容として、当該メッセージを一意に識別するための「メッセージID(<msgid>タグ)」と、当該メッセージが所有者アドレス要求メッセージであることを示す「メッセージタイプ(<msgtype>タグ)」と、対象となっているオブジェクトIDを示す「オブジェクトID(<objectid>タグ)」と、当該メッセージを送信した日時を示す「メッセージ送信日時(<datetime>タグ)」と、返信先である当該センササーバ113のアドレスを示す「返信先アドレス(<reply-to>タグ)」とを含む。
オブジェクト管理サーバ20は、上記のような所有者アドレス要求メッセージを受信すると、図12に示すように、対象となっているオブジェクトIDに対応づけられた所有者アドレスを回答するための所有者アドレス応答メッセージを作成し、これをセンササーバ113へ送信する(A7→B5)。ここで、所有者アドレス応答メッセージの構成例を図18に示す。
図18に示すように、所有者アドレス応答メッセージは例えばXML形式で記述され、その内容として、当該メッセージを一意に識別するための「メッセージID(<msgid>タグ)」と、当該メッセージが所有者アドレス応答メッセージであることを示す「メッセージタイプ(<msgtype>タグ)」と、返信対象とする所有者アドレス要求メッセージのメッセージIDを示す「返信対象メッセージID(<response_for>タグ)」と、対象となっているオブジェクトIDを示す「オブジェクトID(<objectid>タグ)」と、当該メッセージを送信した日時を示す「メッセージ送信日時(<datetime>タグ)」と、当該オブジェクトIDに対応づけられた電子メールアドレスを示す「所有者アドレス(<address>タグ)」とを含む。
その後、センササーバ113は当該検出情報を利用した状況適応型アプリケーション30a,30bをリスト化した報告用電子メールを作成し、これを上記の所有者アドレス応答メッセージに含まれる所有者アドレスへ送信する。例えばセンササーバ113は、報告先アドレスのリストと報告した日時を含む電子メールを作成し、これを所有者アドレスへ送信する。
次に、各サーバの動作を以下に図面と共に詳細に説明する。先ず、センササーバ113の動作を以下に説明する。尚、センササーバ113はネットワーク2上に常駐する常駐サーバである。
図19は、所定のエリア内にオブジェクト40が存在することを検出した際のセンササーバ113の動作を示すフローチャートである。この動作は、センササーバ113に常駐するプロセス等によって実現される。
図19に示すように、センササーバ113は、定期的又は適宜、電波を発射して、オブジェクト40の存在を監視する(ステップS101)。オブジェクト40の存在が検出された場合(ステップS101のYes)、センササーバ113は当該オブジェクト40からオブジェクトIDを取得する(ステップS102)。次にセンササーバ113は、自己のキャッシュメモリを参照し、所定期間以内の過去に同一のオブジェクトIDに関する問い合わせを行ったか否かを判断する(ステップS103)。これは、同一のオブジェクトIDに関する対応関係キャッシュ113−2(図5参照)がキャッシュされているか否かを判断することで実行される。
ステップS103の判断の結果、問い合わせが行われていない場合(ステップS113のNo)、センササーバ113は取得したオブジェクトIDからオブジェクト管理サーバアドレスを抽出する(ステップS104)。次にセンササーバ113は対象のオブジェクトIDを用いて報告先要求メッセージ(図13参照)を作成し(ステップS105)、作成した報告先要求メッセージを抽出したオブジェクト管理サーバアドレスへ送信する(ステップS106)。その後、センササーバ113はステップS101へ帰還する。また、ステップS103の判断の結果、問い合わせが行われていた場合(ステップS103のYes)、センササーバ113はキャッシュされている対応関係キャッシュ113−2からアプリケーション情報113−3を取得した後(ステップS107)、ステップS101へ帰還する。
また、上記で送信した報告先要求メッセージ(図13参照)に対する報告先応答メッセージ(図14参照)を受信すると、センササーバ113は図20から図22に示す動作を実行する。この動作は、センササーバ113上に常駐するプロセス等によって実現される。
図20に示すように、センササーバ113は、オブジェクト管理サーバ20から報告先応答メッセージを受信したか否か(ステップS111)、及び対応関係キャッシュ113−2からアプリケーション情報113−3を取得したか否か(ステップS112)を監視する。報告先応答メッセージを受信した場合(ステップS111のYes)、若しくは対応関係キャッシュ113−2からアプリケーション情報113−3を取得した場合(ステップS112のYes)、センササーバ113は取得したアプリケーション情報のうち1つを選択する(ステップS113)。
次に、センササーバ113は、選択したアプリケーション情報における送信条件(属性名及び閾値条件等)を抽出し、これと検出情報とを比較することで、当該送信条件を満足しているか否かを判断する(ステップS114)。ここで、ステップS114の詳細を図21に示す。
図21に示すように、ステップS114において、センササーバ113はアプリケーション情報から属性名と閾値条件とを抽出する(ステップS114−1)。次に、センササーバ113は、自己が取得した検出情報に含まれる検出属性名に、ステップS114−1で抽出した属性名が含まれているか否かを判断する(ステップS114−2)。この判断の結果、属性名が含まれていない場合(ステップS114−2のNo)、センササーバ113は図20に示すステップS117へ移行する。一方、ステップS114−2の判断の結果、属性名が含まれている場合(ステップS114−2のYes)、センササーバ113はこの属性名に関する閾値条件が存在するか否かを判断する(ステップS114−3)。この判断の結果、閾値条件が存在しない場合(ステップS114−3のNo)、センササーバ113は図20に示すステップS115へ移行する。一方、ステップS114−3の判断の結果、閾値条件が存在する場合(ステップS114−3のYes)、センササーバ113は上記検出情報に含まれる属性値が当該閾値条件を満足しているか否かを判断する(ステップS114−4)。この判断の結果、閾値条件を満足している場合(ステップS114−4のYes)、センササーバ113は図20に示すステップS115へ移行する。一方、ステップS114−4の判断の結果、閾値条件を満足していない場合(ステップS114−4のNo)、センササーバ113は図20に示すステップS117へ移行する。
図20に戻って説明する。ステップS114の判断の結果、送信条件を満足していない場合(ステップS114のNo)、センササーバ113は当該アプリケーション情報を除外し(ステップS117)、ステップS118へ移行する。一方、ステップS114の判断の結果、送信条件を満足している場合(ステップS114のYes)、センササーバ113はアプリケーション情報及び検出情報に基づいてオブジェクト検出メッセージ(図15参照)を作成し(ステップS115)、これを報告先アドレスへ送信する(ステップS116)。ここで、ステップS115の詳細を図22に示す。
図22に示すように、ステップS115において、センササーバ113は先ず、作成するオブジェクト検出メッセージ(図15参照)に付与するためのメッセージIDを生成する(ステップS115−1)。次に、センササーバ113は自己内部の時計から現在の日時をメッセージ送信日時として取得する(ステップS115−2)。また、センササーバ113は予め自己に付与されたセンサIDを取得する(ステップS115−3)。次に、センササーバ113はアプリケーション情報から報告先アドレスと暗号化キーとを抽出する(ステップS115−4)。また、センササーバ113は検出情報からオブジェクト40の検出日時と、この検出日時から所定の期間後とする有効期限とを特定する(ステップS115−6)。次に、センササーバ113は検出情報に検出日時と有効期限とを含め、これを暗号化キーを用いて暗号化する(ステップS115−6)。但し、この際、使用する検出情報は、上述において抽出した属性名とこれに付随する属性値との必要最低限の情報である。その後、センササーバ113はメッセージIDとメッセージ送信日時とオブジェクトIDとセンサIDと暗号化された検出情報とに基づいてオブジェクト検出メッセージを作成する(ステップS115−7)。
図20に戻って説明する。ステップS115においてオブジェクト検出メッセージを作成すると、センササーバ113はこれを抽出した報告先アドレスへ送信する(ステップS116)。次にセンササーバ113は、全てのアプリケーション情報をステップS113において選択したか否かを判断する(ステップS118)。この判断の結果、全てのアプリケーション情報の選択が完了していない場合(ステップS118のNo)、センササーバ113はステップS113へ帰還して、未選択のアプリケーション情報を選択する。一方、ステップS118の判断の結果、全てのアプリケーション情報の選択が完了した場合(ステップS118のYes)、センササーバ113は次に送信先報告メッセージ(図16参照)を作成し(ステップS119)、これをオブジェクト管理サーバ20へ送信する(ステップS120)。また、センササーバ113は、所有者アドレス要求メッセージ(図17参照)を作成し(ステップS121)、これをオブジェクト管理サーバ20へ送信する(ステップS122)。その後、センササーバ113はステップS111へ帰還する。
また、上記で送信した所有者アドレス要求メッセージ(図17参照)に対する所有者アドレス応答メッセージ(図18参照)を受信すると、センササーバ113は図23に示す動作を実行する。この動作は、センササーバ113上に常駐するプロセス等によって実現される。
図23に示すように、センササーバ113は、所有者アドレス応答メッセージを受信したか否かを監視する(ステップS131)。所有者アドレス応答メッセージを受信した場合(ステップS131のYes)、センササーバ113は受信した所有者アドレス応答メッセージから所有者アドレスを抽出する(ステップS132)。次にセンササーバ113はオブジェクトID及び報告先アドレスに基づいて報告用電子メールを作成し(ステップS133)、これを抽出した所有者アドレスへ送信する(ステップS134)。その後、センササーバ113はステップS131へ帰還する。
次に、オブジェクト管理サーバ20の動作を以下に説明する。尚、オブジェクト管理サーバ20はネットワーク上に常駐するサーバである。
図24は、センササーバ113から報告先要求メッセージ(図13参照)を受信した際のオブジェクト管理サーバ20の動作を示すフローチャートである。この動作は、オブジェクト管理サーバ20に常駐するプロセス等によって実現される。
図24に示すように、オブジェクト管理サーバ20は、報告先要求メッセージを受信したか否かを監視する(ステップS201)。報告先要求メッセージを受信した場合(ステップS201のYes)、オブジェクト管理サーバ20は報告先要求メッセージからメッセージIDとオブジェクトIDと返信先アドレスとを抽出する(ステップS202)。
次にオブジェクト管理サーバ20は、抽出したオブジェクトIDが何れかのオブジェクトグループ201−5(図8参照)に属するか否かを判断する(ステップS203)。この判断の結果、オブジェクトIDが何れのオブジェクトグループ201−5にも属さない場合(ステップS203のNo)、オブジェクト管理サーバ20はオブジェクトIDに対応づけられたアプリケーション情報201−3(図7参照)を全て取得し(ステップS204)、ステップS207へ移行する。一方、ステップS203の判断の結果、オブジェクトIDが何れかのオブジェクトグループ201−5に属する場合(ステップS203のYes)、オブジェクト管理サーバ20は該当するオブジェクトグループ201−5を特定し(ステップS205)、このオブジェクトグループ201−5に対応づけられたアプリケーション情報201−3を全て取得し(ステップS206)、ステップS207へ移行する。
ステップS207において、オブジェクト管理サーバ20は特定した全てのアプリケーション情報を用いて報告先応答メッセージ(図14参照)を作成し(ステップS207)、これを抽出した返信先アドレスへ送信する(ステップS208)。その後、オブジェクト管理サーバ20はステップS201へ帰還する。
また、センササーバ113から送信先報告メッセージ(図16参照)を受信すると、オブジェクト管理サーバ20は図25に示す動作を実行する。この動作は、オブジェクト管理サーバ20に常駐するプロセス等によって実現される。
図25に示すように、オブジェクト管理サーバ20は、送信先報告メッセージを受信したか否かを監視する(ステップS211)。送信先報告メッセージを受信した場合(ステップS211のYes)、オブジェクト管理サーバ20は送信先報告メッセージからオブジェクトIDとメッセージ送信日時と報告先アドレスとを抽出する(ステップS212)。次に、オブジェクト管理サーバ20は、抽出したオブジェクトIDに対応する履歴情報201−4(図6参照)にメッセージ送信日時と報告先アドレスとを格納する(ステップS213)。その後、オブジェクト管理サーバ20はステップS211へ帰還する。
また、センササーバ113から所有者アドレス報告メッセージ(図17参照)を受信すると、オブジェクト管理サーバ20は図26に示す動作を実行する。この動作は、オブジェクト管理サーバ20に常駐するプロセス等によって実現される。
図26に示すように、オブジェクト管理サーバ20は、所有者アドレス要求メッセージを受信したか否かを監視する(ステップS221)。所有者アドレス要求メッセージを受信した場合(ステップS221のYes)、オブジェクト管理サーバ20は所有者アドレス要求メッセージからメッセージIDとオブジェクトIDと返信先アドレスとを抽出する(ステップS222)。次に、オブジェクト管理サーバ20は、オブジェクト201−51(図9参照)を参照することで、抽出したオブジェクトIDに対応づけられた所有者アドレスを取得する(ステップS223)。次に、オブジェクト管理サーバ20はメッセージIDとオブジェクトIDと所有者アドレスとに基づいて所有者アドレス応答メッセージ(図18参照)を作成し(ステップS224)、これを抽出した返信先アドレスへ送信する(ステップS225)。その後、オブジェクト管理サーバ20はステップS221へ帰還する。
次に、状況適応型アプリケーション30の動作を以下に説明する。尚、状況適応型アプリケーション30はネットワーク上に常駐するアプリケーションサーバ131a,131bを含む。
図27は、センササーバ113からオブジェクト検出メッセージ(図15参照)を受信した際の状況適応型アプリケーション30の動作を示すフローチャートである。この動作は、アプリケーションサーバ131a,131bに常駐するプロセス等によって実現される。
図27に示すように、状況適応型アプリケーション30は、オブジェクト検出メッセージを受信したか否かを監視する(ステップS301)。オブジェクト検出メッセージを受信した場合(ステップS301のYes)、状況適応型アプリケーション30はオブジェクト検出メッセージからオブジェクトIDと検出情報とを抽出する(ステップS302)。
次に状況適応型アプリケーション30は、抽出したオブジェクトIDに基づいてオブジェクト情報30−3(図11参照)を参照し、対応する復号化キーを取得する(ステップS303)。また、状況適応型アプリケーション30は取得した復号化キーを用いて検出情報を復号化する(ステップS304)。
次に状況適応型アプリケーション30は、当該オブジェクトIDと検出情報とを新たなエントリとしてオブジェクト検出情報30−2(図11参照)に蓄積した後(ステップS305)、Java(登録商標)プラットホーム上でオブジェクト検出イベントを発生させる(ステップS306)。その後、状況適応型アプリケーション30はステップS301へ帰還する。
また、上記のように発生されたオブジェクト検出イベントは、アプリケーションサーバ131a,131b上に常駐するイベントリスナ(EventListener)によって検出される。イベントリスナは、オブジェクト検出イベントを検出すると、オブジェクト検出情報30−2(図11)に新たにエントリされた検出情報と発生したイベントに関する情報とをプログラム133a,133bに入力する。この際の動作を図28を用いて以下に説明する。
図28に示すように、状況適応型アプリケーション30は、オブジェクト検出イベントの発生を監視する(ステップS311)。このステップはイベントリスナが行う。オブジェクト検出イベントが発生した場合(ステップS311のYes)、状況適応型アプリケーション30は当該オブジェクト検出イベントに関するオブジェクト検出情報30−2(図11参照)を参照し、オブジェクト検出情報30−2が予め設定された起動条件を満足しているか否かを判断する(ステップS312)。尚、起動条件とは例えば上述の送信条件で示した内容とすることができる。
ステップS312の判断の結果、起動条件を満足している場合(ステップS312のYes)、状況適応型アプリケーション30は該当するプログラムを起動する(ステップS313)。これにより、オブジェクト40の状況に適応した機能が起動し、オブジェクト40に適切なサービスが提供される。また、ステップS313後、状況適応型アプリケーション30はステップS311へ帰還する。
図28に示す動作を、図3に示す遠隔会議システム100に当てはめて説明する。参加者A〜Fが会議室α,βに分かれている環境下で会議を開始する場合、例えば会議室α内に存在する参加者(これを参加者Aとする)が会議に参加する予定になっている他の参加者B〜Fを指定した上で遠隔会議システム100を起動する。すると、状況適応型アプリケーション30a,30bは、センササーバ113a,113bから送られてきた検出情報に基づいてプログラム133a,133bを起動する。次に状況適応型アプリケーション30a,30bは、会議室α,βに設置されている遠隔会議サーバ101a,101bに対して遠隔会議支援プログラムをプッシュ式でダウンロードし、これをRPC等の機能を用いて起動し、実行する。これにより、会議室α,βにおいて遠隔会議を行うための環境が実現される。尚、この環境の具体例については上述で示した通りであるため、ここでは説明を省略する。
また、図29は有効期限が切れたオブジェクト検出情報30−2(図11参照)を検出した際の状況適応型アプリケーション30の動作を示すフローチャートである。尚、この動作はアプリケーションサーバ131a,131bに常駐するプロセス等によって実現される。
図29に示すように、状況適応型アプリケーション30は、定期的又は適宜、オブジェクト検出情報30−2の有効期限を参照し(ステップS321)、有効期限が切れたオブジェクト検出情報30−2が存在するか否かを判断する(ステップS322)。この判断の結果、有効期限が切れたオブジェクト検出情報30−2が存在する場合(ステップS322のYes)、状況適応型アプリケーション30は該当するオブジェクト検出情報30−2を破棄する(ステップS323)。その後、状況適応型アプリケーション30はステップS321へ帰還する。
また、上記した対応関係201−2(図6及び図7参照),オブジェクトグループ201−5(図8及び図9参照)及びアプリケーショングループ201−6(図10参照)は、以下に示す各画面を用いてオブジェクト管理サーバ20に登録される。尚、以下に示す各画面は、オブジェクト管理サーバ20のモニタ又はオブジェクト管理サーバ20に遠隔からログインしたPC等のモニタ上に表示される。対応関係201−2,オブジェクトグループ201−5又はアプリケーショングループ201−6を登録、編集又は削除する者(これを登録者という)は、オブジェクト管理サーバ20に設けられた入力手段又はこれに遠隔からログインしたPC等に設けられた入力手段を用いて、各画面に所定の事項を入力する。
図30は対応関係201−2を編集するための対応関係編集画面20−1を示す図である。図30に示すように、対応関係編集画面20−1は、オブジェクトID又はオブジェクトグループ名を入力するためのオブジェクトID/オブジェクトグループ名入力欄と、報告先アドレス又はアプリケーショングループ名を入力するための報告先アドレス/アプリケーショングループ名入力欄とを有する。登録者はこれらの入力欄にオブジェクトID(ID番号)又はオブジェクトグループ名と報告先アドレス又はアプリケーショングループ名とを入力する。また、オブジェクトID又はオブジェクトグループに対してパスワードが設定されている場合、登録者はパスワード入力欄にパスワードを入力する。その後、登録者は『OK』ボタンをクリックする。これにより、オブジェクト管理サーバ20に新たな対応関係201−2が登録される。尚、本実施例では、1つのオブジェクトグループに全てのオブジェクトIDを割り当てることができるように構成する。例えばアスタリスク『*』等をワイルドカードとし、これがオブジェクトID入力欄に入力された場合、オブジェクト管理サーバ20は自動的に全てのオブジェクトIDを対象のオブジェクトグループに割り当てる。
また、登録済みのオブジェクトグループ201−5に対して新たに報告先アドレス又はアプリケーショングループ201−6を対応づける場合、登録者は『グループ名選択』ボタン20−11をクリックすることが可能である。『グループ名選択』ボタン20−11がクリックされると、モニタには図31(a)に示すオブジェクトグループ名選択画面21−1がポップアップメニューとして表示される。
図31(a)に示すように、オブジェクトグループ名選択画面21−1では、オブジェクトグループ名一覧がラジオボタン形式で表示される。登録者は表示された一覧の中から何れかを選択し、『OK』ボタンをクリックする。これにより、所望したオブジェクトグループ名が図30に示す対応関係編集画面20−1の所定の欄に表示される。
また、オブジェクトID又はオブジェクトグループ201−5に対して、登録済みのアプリケーショングループ201−6を新たに対応づける場合、登録者は『グループ名選択』ボタン20−12をクリックすることが可能である。『グループ名選択』ボタン20−12がクリックされると、モニタには図31(b)に示すアプリケーショングループ名選択画面21−2がポップアップメニューとして表示される。
図31(b)に示すように、アプリケーショングループ名選択画面21−2では、アプリケーショングループ名一覧がラジオボタン形式で表示される。登録者は表示された一覧の中から何れかを選択し、『OK』ボタンをクリックする。これにより、所望したアプリケーショングループ名が図30に示す対応関係編集画面20−1の所定の欄に表示される。
また、以上で選択した報告先アドレス又はアプリケーショングループ201−6に関する興味属性201−31(図7参照)を設定する場合、登録者は図30における『詳細』ボタン20−13をクリックする。これにより、モニタには図31(c)に示す興味属性設定画面21−3がポップアップメニューとして表示される。
図31(c)に示すように、興味属性設定画面21−3では、属性名一覧と閾値条件入力欄とが表示される。尚、属性名一覧はラジオボタン形式で表示される。登録者は表示された一覧の中から属性名を選択し、また、必要であれば閾値条件を入力し、『OK』ボタンをクリックする。これにより、選択した報告先アドレス又はアプリケーショングループ201−6に対応する状況適応型アプリケーション30の興味属性201−31が設定される。尚、図7におけるオブジェクトID201−32には、図30に示す対応関係編集画面20−1に入力されたオブジェクトID又はオブジェクトグループ名に対応するオブジェクトIDが設定される。また、図7におけるアプリケーション情報(基本情報)201−3には、図30に示す対応関係編集画面20−1に入力された報告先アドレス又はアプリケーショングループ名に対応する報告先アドレスが設定される。以上により、アプリケーション情報201−3,興味属性201−31及びオブジェクトID201−32が設定される(図7参照)。
また、登録済みの対応関係を削除する場合、登録者はオブジェクトID/オブジェクトグループ名入力欄及び報告先アドレス/アプリケーショングループ名入力欄に対象のオブジェクトID/オブジェクトグループ名及び報告先アドレス/アプリケーショングループ名を入力後、『削除』ボタンをクリックする。これにより、オブジェクト管理サーバ20は対象の対応関係を対応関係201−2から削除する。
また、図32(a)はオブジェクトグループ201−5(図8参照)を編集するためのオブジェクトグループ編集画面20−2を示す図である。図32(a)に示すように、オブジェクトグループ編集画面20−2は、オブジェクトグループ名を選択するためのオブジェクトグループ名一覧と、オブジェクトIDを入力するためのオブジェクトID入力欄と、オブジェクトID又はオブジェクトグループ名にパスワードを設定するためのパスワード入力欄と、所有者アドレスを入力するための所有者アドレス入力欄とを有する。尚、オブジェクトグループ名一覧はラジオボタン形式で表示される。登録者はオブジェクトIDを登録済みのオブジェクトグループ201−5に含める場合、オブジェクトグループ名一覧における何れかを選択しておく。但し、新たにオブジェクトグループ201−5を登録する場合、登録者は『オブジェクトグループ新規登録』ボタン20−21をクリックする。これにより、モニタには図32(b)に示すオブジェクトグループ新規登録画面22−1がポップアップメニューとして表示される。
図32(b)に示すように、オブジェクトグループ新規登録画面22−1は、新たに登録するオブジェクトグループ名を入力するためのオブジェクトグループ名入力欄を有する。登録者はこの入力欄に新たに登録するオブジェクトグループ名を入力後、『OK』ボタンをクリックする。これにより、新たなオブジェクトグループ201−5が登録される。また、このときオブジェクト管理サーバ20は、新たに登録されたオブジェクトグループ201−5を一意に識別するためのオブジェクトグループIDを生成し、これをオブジェクトグループ名に対応づけて登録する。
以上のようにして、新たに登録されたオブジェクトグループ名は、図32(a)におけるオブジェクトグループ名一覧に追加される。登録者はこの一覧の中から所望するオブジェクトグループ名を選択し、所定の入力欄にオブジェクトID,パスワード及び所有者アドレスを入力後、『OK』ボタンをクリックする。これにより、オブジェクトグループ201−5及びオブジェクト201−51が設定される(図8及び図9参照)。
また、図33(a)はアプリケーショングループ201−6(図10参照)を編集するためのアプリケーショングループ編集画面20−3を示す図である。図33(a)に示すように、アプリケーショングループ編集画面20−3は、アプリケーショングループ名を選択するためのアプリケーショングループ名一覧と、報告先アドレスを入力するための報告先アドレス入力欄とを有する。尚、アプリケーショングループ名一覧はラジオボタン形式で表示される。登録者は報告先アドレスを登録済みのアプリケーショングループ201−6に含める場合、アプリケーショングループ名一覧における何れかを選択しておく。但し、新たにアプリケーショングループ201−6を登録する場合、登録者は『アプリケーショングループ新規登録』ボタン20−31をクリックする。これにより、モニタには図33(b)に示すアプリケーショングループ新規登録画面23−1がポップアップメニューとして表示される。
図33(b)に示すように、アプリケーショングループ新規登録画面23−1は、新たに登録するアプリケーショングループ名を入力するためのアプリケーショングループ名入力欄を有する。登録者はこの入力欄に新たに登録するアプリケーショングループ名を入力後、『OK』ボタンをクリックする。これにより、新たなアプリケーショングループ201−6が登録される。また、このときオブジェクト管理サーバ20は、新たに登録されたアプリケーショングループ201−6を一意に識別するためのアプリケーショングループIDを生成し、これをアプリケーショングループ名に対応づけて登録する。
以上のようにして、新たに登録されたアプリケーショングループ名は、図33(a)におけるアプリケーショングループ名一覧に追加される。登録者はこの一覧の中から所望するアプリケーション名を選択し、所定の入力欄に報告先アドレスを入力後、『OK』ボタンをクリックする。これにより、アプリケーショングループ201−6が設定される(図10参照)。尚、この際、オブジェクト管理サーバ20は、新たに設定されたアプリケーショングループ201−6の報告先アドレスに基づいて、これにアプリケーション情報201−61を従属させる。
以上のように、対応関係編集画面20−1、オブジェクトグループ編集画面20−2、アプリケーショングループ編集画面20−3は対応関係やオブジェクトグループ201−5やアプリケーショングループ201−6を追加・編集・削除するための対応関係得編集機能を登録者へ提供する手段である。
次に、上記各画面を用いて対応関係201−2(図6及び図7参照),オブジェクトグループ201−5(図8及び図9参照)又はアプリケーショングループ201−6(図10参照)が登録・編集・削除された際のオブジェクト管理サーバ20の動作を図34と共に説明する。尚、この動作はオブジェクト管理サーバ20に常駐するプロセス等によって実現される。
図34に示すように、オブジェクト管理サーバ20は、対応関係201−2,オブジェクトグループ201−5及びアプリケーショングループ201−6の何れかが追加,編集又は削除されたか否かを監視する(ステップS241)。対応関係201−2,オブジェクトグループ201−5及びアプリケーショングループ201−6の何れかが追加,編集又は削除された場合(ステップS241のYes)、オブジェクト管理サーバ20は、追加,編集又は削除された情報を特定し(ステップS242)、この情報を関連する他のオブジェクト管理サーバへ報告する(ステップS243)。
また、オブジェクト管理サーバ20は、追加,編集又は削除された情報に関わるオブジェクトIDを取得し(ステップS244)、このオブジェクトIDに対応する所有者アドレスを図9に示すオブジェクト201−51から取得する(ステップS245)。次に、オブジェクト管理サーバ20は追加,編集又は削除された内容を示す電子メールを作成し(ステップS246)、これを取得した所有者アドレスへ送信する(ステップS247)。このように、オブジェクト管理サーバ20は、対応関係201−2(図6及び図7参照),オブジェクトグループ201−5(図8及び図9参照)又はアプリケーショングループ201−6(図10参照)が登録・編集・削除されたことをオブジェクトの所有者へ通知する対応関係変更通知手段を実現する。また、上記の後、オブジェクト管理サーバ20はステップS241へ帰還する。
また、オブジェクト管理サーバ20で保持されている履歴情報201−4(図6参照)は、オブジェクト管理サーバ20から直接、又はネットワーク2を介して接続されたパーソナルコンピュータ等から閲覧することができる。すなわち、オブジェクト管理サーバ20は履歴情報201−4をネットワーク2を介して接続された端末を用いて閲覧させる履歴情報閲覧手段を有する。この際に使用する履歴情報閲覧画面20−4を図35に示す。尚、以下では閲覧する者を閲覧者という。
図35に示すように、履歴情報閲覧画面20−4は、オブジェクトIDを入力するためのオブジェクトID入力欄と、これに設定されたパスワードを入力するためのパスワード入力欄と、入力されたオブジェクトIDに対応づけられた履歴情報201−4を表示するための履歴情報表示欄とを有する。登録者はこれらの入力欄にオブジェクトIDとパスワードとを入力し、『履歴一覧参照』ボタン20−41をクリックする。これにより、該当する履歴情報201−4が特定され、これの一覧がラジオボタン形式で履歴情報表示欄に表示される。閲覧者は表示された一覧の中から所望する履歴情報201−4を選択し、『OK』ボタンをクリックする。これにより、モニタ上には該当する履歴情報201−4が表示される。
尚、以上で説明した各画面を用いることで、対応関係201−2(図6及び図7参照)と同様に、オブジェクトグループ201−5(図8及び図9参照)又はアプリケーショングループ201−6(図10参照)を削除することもできる。この手順は以上の説明から容易に相当し得るので、ここでは説明を省略する。
次に、本発明の実施例2について図面を用いて詳細に説明する。尚、本実施例は実施例1に示す状況適応型アプリケーション実行システム1Aの他の例である。また、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。更に、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
図36に実施例2による状況適応型アプリケーション実行システム1Bの一例を示す。図36に示すように、状況適応型アプリケーション実行システム1Bは、1つ以上のセンサ(図36では10Bα〜10Bγの3つ)と、1つ以上の状況適応型アプリケーション(図36では30Bα〜30Bγの3つ)と、1つ以上のオブジェクト(図36では40Bα〜40Bδの4つ)とを有する。
オブジェクト40Bα〜40Bδは、それぞれ現実世界の中で様々な場所を移動することが可能である。また、オブジェクト40Bα〜40Bδには個々にユニークなオブジェクトIDが付与されており、それぞれを一意に識別することが可能となっている。
センサ10Bα〜10Bγは自己が検知できるエリア内に存在するオブジェクトからオブジェクトIDを検出すると共に、オブジェクトに関する情報を検出する。すなわち、センサ10Bα〜10Bγは、オブジェクトに関する情報を検出する検出手段を有する。尚、オブジェクトに関する情報は実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
オブジェクト40Bα〜40Bδには、それぞれ自己を検出対象とする状況適応型アプリケーション(30Bα〜30Bγの何れか)のアプリケーション情報が1つ以上対応づけられている。この対応関係は、個々のオブジェクト40Bα〜40Bδにおいて保持されている。すなわち、オブジェクト40Bα〜40Bδは、自己に付与されたオブジェクトIDと報告先アドレスとの対応関係を保持する保持手段を有する。
センサ10Bα〜10Bγは、オブジェクトIDを検出すると共に、この対応関係もオブジェクトから取得する。すなわち、センサ10Bα〜10Bγは、オブジェクトIDを検出する検出手段と、当該オブジェクトIDに対応づけられた報告先アドレスを取得する取得手段とを有する。その後、センサ10Bα〜10Bγは、得られた報告先アドレスへ検出結果を送信する。すなわち、センサ10Bα〜10Bγは、上記の取得手段で取得した報告先アドレスへ検出結果を通知する通知手段を有する。
このようにオブジェクトに関する情報を受信した状況適応型アプリケーション30Bα〜30Bγは、検出結果に基づいて該当する状況適応型アプリケーションプログラム(応用プログラム)を実行し、オブジェクトの状況に応じたサービスを提供する。すなわち、ネットワーク2上には、上記の検出手段による検出結果に基づいてプログラムの実行を制御する制御手段が状況適応型アプリケーション30Bα〜30Bγ毎に存在する。
また、図36に示したオブジェクト,センサ及び状況適応型アプリケーションそれぞれが有する手段を図37を用いて説明する。図37では、状況適応型アプリケーション実行システム1Bがセンサ10bと状況適応型アプリケーション30とオブジェクト40bとを含んで構成されている。センサ10bと状況適応型アプリケーション30とは、ネットワーク2を介して接続されている。また、センサ10bとオブジェクト40bとは無線によりデータの送受信を行う。実施例1による状況適応型アプリケーション実行システム1Aと比較して、状況適応型アプリケーション実行システム1Bは、オブジェクト管理サーバ20が有する検出情報利用先保持手段21が、オブジェクト40bに設けられた点で異なる。
オブジェクト40bは、オブジェクトID保持手段(識別子保持手段)41と検出情報利用先保持手段(保持手段)42bとを有する。オブジェクトID保持手段41は、実施例1(特に図2参照)と同様に、当該オブジェクトを一意に識別するためのオブジェクトIDを保持する。検出情報利用先保持手段42bは、実施例1における検出情報利用先保持手段21(図2参照)に相当する構成であり、当該オブジェクトIDとこれを検出対象とする状況適応型アプリケーション30との対応関係を保持すると共に、当該状況適応型アプリケーション30の報告先アドレスを保持する。すなわち、本実施例では、各オブジェクト40bが自己を検出対象とする状況適応型アプリケーション30に関するアプリケーション情報を保持する。これにより、実施例1によるオブジェクト管理サーバ20の構成を省略できる。
センサ10bはオブジェクト検出手段(検出手段)11と検出結果報告先取得手段(取得手段)12bと検出情報送信手段(通知手段)13とを有する。オブジェクト検出手段11は、実施例1(特に図2参照)と同様に、オブジェクト40bに付与されているオブジェクトIDを検出する。ここで、本実施例によるオブジェクトIDを図38に示す。図38に示すように、本実施例によるオブジェクトIDは、実施例1によるオブジェクトID(図4参照)と比較して、オブジェクト管理サーバアドレスが削除されている。検出結果報告先取得手段12bはオブジェクト40bを検出対象とする状況適応型アプリケーション30を、オブジェクト40に備えられた検出情報利用先保持手段42bに問い合わす。検出情報送信手段13は、実施例1(特に図2参照)と同様に、オブジェクト検出手段11が検出した属性情報(検出情報)を検出情報利用先保持手段42から得られたアプリケーション情報に含まれる報告先アドレスへ送信する。
状況適応型アプリケーション30は、実施例1(特に図2参照)と同様に、検出情報受信判別手段(判別手段)31とプログラム実行制御手段(制御手段)32とを有する。検出情報受信判別手段31はセンサ10bから上記検出情報を受信したか否かを判別する。プログラム実行制御手段32は検出情報受信判別手段31で上記検出情報の受信が判別された場合、状況に応じたサービスを提供するためのプログラムを実行する。
以上で説明したように、各オブジェクト40bが、自己を検出対象とする状況適応型アプリケーション30に関するアプリケーション情報を保持するように構成することでも、実施例1と同様の効果を得ることができる。尚、他の構成及び動作は、実施例1から容易に想像することができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、上記の構成において、オブジェクト40bの検出情報利用先保持手段42bがアプリケーション情報全体でなく報告先アドレスのみをオブジェクトIDと対応づけて保持するように構成しても良い。この場合、センサ10bはオブジェクト40bからオブジェクトIDと報告先アドレスと属性情報とを検出し、オブジェクトIDと属性情報とを状況適応型アプリケーション30へ送信する。すなわち、センサ10bにおける送信条件の判断(例えば図20におけるステップ114参照)を省略することができる。これに対して状況適応型アプリケーション30は、受信した属性情報が起動条件を満足しているか否かを判断し、この結果に基づいて該当するプログラムを実行する。この動作は、実施例1における図28に示す動作と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、この他の構成として、オブジェクトIDが報告先アドレスを含む構成としても良い。すなわち、図3に示すオブジェクトIDにおけるオブジェクト管理サーバアドレスを報告先アドレスに置き換えても、同様の構成を得ることができる。
次に、本発明の実施例3について図面を用いて詳細に説明する。尚、本実施例は実施例1に示す状況適応型アプリケーション実行システム1Aの他の例である。また、以下の説明において、実施例1又は実施例2と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。更に、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
図39に実施例3による状況適応型アプリケーション実行システム1Cの一例を示す。図39に示すように、状況適応型アプリケーション実行システム1Cは、1つ以上のセンサ(図39では30Cα〜30Cγの3つ)と、1つ以上の状況適応型アプリケーション(図39では30Cα〜30Cγの3つ)と、1つ以上のオブジェクト(図39では40Cα〜40Cδの4つ)とを有する。
オブジェクト40Cα〜40Cδは、それぞれ現実世界の中で様々な場所を移動することが可能である。また、オブジェクト40Cα〜40Cδには個々にユニークなオブジェクトIDが付与されており、それぞれを一意に識別することがでける。
センサ10Cα〜10Cγは自己が検出できるエリア内に存在するオブジェクトからオブジェクトIDを検出すると共に、オブジェクトに関する情報を検出する。すなわち、センサ10Cα〜10Cγは、オブジェクトに関する情報を検出する検出手段を有する。尚、オブジェクトに関する情報は実施例1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
オブジェクト40Cα〜40Cδには、それぞれ自己を検出対象とする状況適応型アプリケーション(30Cα〜30Cγの何れか)のアプリケーション情報が1つ以上対応づけられている。この対応関係は、センサ10Cα〜10Cγにおいて保持されている。すなわち、センサ10Cα〜10Cγは、オブジェクトと状況適応型アプリケーションに割り当てられた報告先アドレスとの対応関係を保持する保持手段を有する。尚、センサCα〜10Cγは自己が保持する対応関係を他のセンサと共有化することで、全ての対応関係を管理する。
センサCα〜10Cγは、オブジェクトからオブジェクトIDを検出すると、このオブジェクトIDに対応づけられた報告先アドレスを取得する。すなわち、センサ10Cα〜10Cγは、検出したオブジェクトIDに基づいて当該オブジェクトIDに対応づけられた報告先アドレスを上記の保持手段から取得する取得手段を有する。その後、センサCα〜10Cγは、得られた報告先アドレスへ検出結果を送信する。すなわち、センサ10Cα〜10Cγは、上記の取得手段で取得した報告先アドレスへ検出結果を通知する通知手段を有する。
このようにオブジェクトに関する情報を受信した状況適応型アプリケーション30Cα〜30Cγは、検出結果に基づいて該当する状況適応型アプリケーションプログラム(応用プログラム)を実行し、オブジェクトの状況に応じたサービスを提供する。すなわち、ネットワーク2上には、上記の検出手段による検出結果に基づいてプログラムの実行を制御する制御手段が状況適応型アプリケーション30Cα〜30Cγ毎に存在する。
また、図39に示したオブジェクト,センサ及び状況適応型アプリケーションそれぞれが有する手段を図40を用いて説明する。図40では、状況適応型アプリケーション実行システム1Cがセンサ10cと状況適応型アプリケーション30とオブジェクト40とを含んで構成されている。センサ10cと状況適応型アプリケーション30とは、ネットワーク2を介して接続されている。また、センサ10cとオブジェクト40とは無線によりデータの送受信を行う。実施例1による状況適応型アプリケーション実行システム1Aと比較して、状況適応型アプリケーション実行システム1Cは、オブジェクト管理サーバ20が有する検出情報利用先保持手段21が、センサ10cに設けられた点で異なる。
オブジェクト40はオブジェクトID保持手段(識別子保持手段)41を有する。オブジェクトID保持手段41は、実施例1(特に図2参照)と同様に、当該オブジェクトを一意に識別するためのオブジェクトIDを保持する。
センサ10cはオブジェクト検出手段(検出手段)11と検出結果報告先取得手段(取得手段)12と検出情報利用先保持手段(保持手段)14cと検出情報送信手段(通知手段)13とを有する。オブジェクト検出手段11は、実施例1(特に図2参照)と同様に、オブジェクト40に付与されているオブジェクトIDを検出する。ここで、本実施例によるオブジェクトIDは図38で示したオブジェクトIDと同様である。検出情報利用先保持手段14cは、実施例1における検出情報利用先保持手段21(図2参照)に相当する構成であり、全ての各オブジェクトIDを検出対象とする状況適応型アプリケーション30との対応関係を保持すると共に、各状況適応型アプリケーション30の報告先アドレスを保持する。すなわち、本実施例では、センサ10cに実施例1におけるオブジェクト管理サーバ20の機能が備えられている。検出結果報告先取得手段12はオブジェクト40を検出対象とする状況適応型アプリケーション30の検出情報利用先保持手段14cに問い合わす。検出情報送信手段13は、実施例1(特に図2参照)と同様に、オブジェクト検出手段11が検出した属性情報(検出情報)を検出情報利用先保持手段42から得られたアプリケーション情報に含まれる報告先アドレスへ送信する。
ここで、各センサ10を含む全てのセンサは、JXTA(登録商標)等に代表されるピア・ツー・ピアフレームワーク上のピアとしてネットワーク2上に実装される。すなわち、センサは相互にピア・ツー・ピア型のネットワークを形成することが可能である。従って、複数のセンサはネットワーク2上に存在するひとつの仮想的なセンサを構成する。これにより、各センサで管理されているデータ(ここでは対応関係)を全てのオブジェクト管理サーバで管理されている情報として取り扱うことができる。
状況適応型アプリケーション30は、実施例1(特に図2参照)と同様に、検出情報受信判別手段(判別手段)31とプログラム実行制御手段(制御手段)32とを有する。検出情報受信判別手段31はセンサ10bから上記検出情報を受信したか否かを判別する。プログラム実行制御手段32は検出情報受信判別手段31で上記検出情報の受信が判別された場合、状況に応じたサービスを提供するためのプログラムを実行する。
以上で説明したように、センサ10cに検出情報利用先保持手段14cを設け、センサ10cが各オブジェクトIDを検出対象とする状況適応型アプリケーション30に関するアプリケーション情報を保持するように構成することでも、実施例1と同様の効果を得ることができる。尚、他の構成及び動作は、実施例1から容易に相当することができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、本発明を高度利用活用した例を実施例4として以下に幾つか説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。更に、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では実施例1による状況適応型アプリケーション実行システム1Aを用いて具体的に構築したシステムの他の例を示す。但し、実施例2又は3に示す状況適応型アプリケーション実行システム1B、1Cを用いても同様に構成できる。
先ず、第1の例として、インタラクティブポスタシステムが挙げられる。これは、オブジェクト40を例えば映画や雑誌等のポスタとし、センサ10を携帯電話機やモバイルコンピュータ等としたシステムである。ポスタにオブジェクトIDを付与することで、携帯電話機から詳細情報が掲載されているウェブサイトを閲覧したり、ポスタに掲載されている商品を購入したり、予約したりすることが可能となる。以下、これを図41に示す。
図41に示すように、インタラクティブポスタシステム400は、ポスタ404とRF−IDタグ405と携帯電話機403とオブジェクト管理サーバ20と状況適応型アプリケーション30とを有する。ポスタ404はオブジェクト40に相当する。ポスタ404にはRF−IDタグ405が取り付けられている。RF−IDタグ405は無線により読み取り可能なオブジェクトIDを保持している。ユーザ402が所有する携帯電話機403はセンサ10に相当し、無線基地局401を介してネットワーク2に接続する。携帯電話機403はRF−IDタグ405からオブジェクトIDを読み取る。携帯電話機403は、センサ10の処理に基づいてオブジェクト管理サーバ20からアプリケーション情報201−3(図7参照)を取得する。その後、アプリケーション情報201−3に含まれる報告先アドレスへ検出情報を送信する。尚、ここでは検出情報をオブジェクトIDや携帯電話機の情報やユーザの情報等とすることができる。検出情報を受信した状況適応型アプリケーション30は、所定のプログラムを起動することで、例えば電子鑑賞券や書籍の販売若しくは予約、詳細な広告(動画を含む)のダウンロード、映画館の情報(スケジュール等)や販売店舗の情報(場所や価格等)の提供等、種々のサービスを携帯電話機403を介してユーザ402へ提供する。
また、第2の例として、廃棄物分別システムが挙げられる。これは、家電製品やビンや書物等、若しくは家電製品や自動車等の構成部品に製造段階からオブジェクトIDを付与し、廃棄物処理の際に分解することなく、構成部品の材料や原料を確認し、適した廃棄物処理を可能にするためのシステムである。これにより、資源のリサイクルや環境汚染等を防ぐことが可能となる。以下、これを図42に示す。
図42に示すように、廃棄物分別システム410は、センサ10とベルトコンベア413とベルトコンベア駆動装置412とオブジェクト管理サーバ20と状況適応型アプリケーション30とを有する。センサ10とベルトコンベア413とベルトコンベア駆動装置412とは廃棄物処理場411内に設置されている。ベルトコンベア413上にはテレビ410aやビン415bや廃プラ415c等の廃棄物が運搬されている。テレビ410aやビン415bや廃プラ415cはオブジェクト40に相当する。これらにはそれぞれRF−IDタグ416a,416b,416cが取り付けられている。ベルトコンベア413はベルトコンベア駆動装置412により駆動され、運搬する廃棄物を電化製品用貯蔵庫414aや資源ゴミ用貯蔵庫414bや不燃ゴミ用貯蔵庫414c等の貯蔵庫にそれぞれ分別する。センサ10はベルトコンベア413上を流れる廃棄物からオブジェクトIDを読み取り、これに基づいてオブジェクト管理サーバ20からアプリケーション情報201−3(図7参照)を取得する。その後、アプリケーション情報201−3に含まれる報告先アドレスへ検出情報を送信する。尚、ここでは検出情報をオブジェクトID等とすることができる。検出情報を受信した状況適応型アプリケーション30は、所定のプログラムを起動することで、ベルトコンベア駆動装置412を遠隔制御する。これにより、ベルトコンベア413上を流れる廃棄物が種別に応じた貯蔵庫へ蓄積される。
この他、本発明を高度利用活用することで、バリアフリーシステム,共同図書館システム,統合金融決済システム,コミュニティICカードシステム,食品トレースシステム,全自動無人化倉庫システム,統合旅行サポートシステム,サプライチェーン統合システム,生涯学習サポートシステム,センサ付き洗濯機,ショッピングカートシステム,高度ITS(Intelligent Transport Systems),遠隔投薬指示システム,ユビキタスオフィスシステム等を実現することができる。
バリアフリーシステムとは、経路上に埋め込んでおいたオブジェクトIDを例えば杖等の歩行補助手段で読み取ることで、例えば視覚障害等を有する歩行者を目的地まで誘導するためのシステムである。このシステムは、PDAやモバイルコンピュータと組み合わせることで、より高度なナビゲーションが可能となる。
また、共同図書館システムとは、図書等にオブジェクトIDを付与し、これを複数の図書館で共有に管理するシステムである。これにより、利用者は図書館ポータルなどのウェブサイトから目的の書物を容易に特定することが可能となる。
また、統合金融決済システムとは、紙幣や手形を含むあらゆる有価証券にオブジェクトIDを付与し、これを金融取引決済等に利用するためのシステムである。有価証券にオブジェクトIDを付与することで、ネットワーク上でのバーチャル取引が可能になる。また、金融取引決済のタイムラグ解消や有価証券の偽造防止等にも役立てることが可能である。
コミュニティICカードシステムとは、自治体や国が個人へ発行するICカードを用いて、図書館やスポーツジムの会員カード、商店街等が発行するポイントカード等を共通化するためのシステムである。これにより、コミュニティの様々なシーンで活用できるカードを一枚で実現することができる。
また、食品トレースシステムとは、食品にオブジェクトIDを付与し、これの流れを物流拠点に設けた複数のセンサ10を用いてトレースすることで、生産地から販売までの流通過程、加工過程などの履歴を管理するためのシステムである。これにより、問題が生じた際の原因個所や時期等を容易に特定することが可能となり、食の安全性を確保することが可能となる。
統合旅行サポートシステムとは、航空チケット、手荷物、パスポート等、旅行で必要なもの全てに対してオブジェクトIDを付与し、これを統合的に管理するためのシステムである。例えばパスポートにオブジェクトIDを付与することで、偽造防止による不法出入国を防止すると共に、迅速な入出国手続が可能となる。また、航空旅行手荷物等は、近所のコンビニエンスストア等に預けることで、トランジットがあったとしても到着先で受け取ることが可能となり、手ぶら旅行が実現できる。また、チケット、手荷物、パスポート等を統合的に管理することで、セキュリティの強化と旅行サービスの向上を図ることが可能となる。
サプライチェーン統合システムとは、商品にオブジェクトIDを付与し、これから得られる情報に基づいて、調達から製造、物流、販売までの統合的な管理を行うためのシステムである。これにより、売れ行きや流通在庫、製造状況、原材料、部品の供給状況までを製造元や販売店を超えて統合的に管理したり、状況の共有化を行うことが可能となり、在庫を極小化すると共に、欠品による販売機会の損失を最小限に抑えることが可能となる。
生涯学習サポートシステムとは、教材等にオブジェクトIDを付与し、また個人に対してもオブジェクトIDを付与し、これらに基づいてeラーニング等の遠隔学習から、留学、趣味の教室、教習所にまで渡る学習履歴、習熟とを継続的に管理するためのシステムである。これにより、学習途中の転校や中断・再開等が発生しても、的確に利用者の学習をサポートすることが可能となる。
また、センサ付き洗濯機とは、衣類等にオブジェクトIDを付与し、また、洗濯機内部にオブジェクトIDを読み取るセンサ10と洗濯水の汚れ度を読み取るセンサとを設け、オブジェクトIDから得られる情報及び洗濯水の汚れ具合から洗濯時の設定を自動的に決定する洗濯機である。
また、ショッピングカートシステムとは、ショッピングカートにセンサ10を取り付け、これにオブジェクトIDが付与された商品を入れると自動的に合計金額を計算するシステムである。また、ショッピングカートにはディスプレイ等の表示装置が取り付けられており、これを通じて消費者へ過去の購買履歴や嗜好、その日の天候等に応じて最適な商品を推奨する。また、センサ対象に自宅の冷蔵庫内部を加えることで、消費者が容易に必要なものを特定できる環境も実現できる。
また、高度ITSとは、車両や道路にオブジェクトIDを付与することで、車両に適した交通誘導をはじめ、各種の情報提供を行うためのシステムである。また、道路に付与したオブジェクトIDや車間その他の情報とを連動させることで自動運転が可能となったり、凍結情報等の道路情報を車両が受け取ることで事故回避等の制御も可能となる。
また、遠隔投薬指示システムとは、患者にオブジェクトIDを付与すると共に、身体の状態を検出する生体センサを取り付けることで、この生体センサからのリアルタイム情報と電子カルテによる病歴や投薬履歴等とを併用するためのシステムである。これにより、遠隔地から患者を診断することが可能となり、同時に投薬指示を行うことも可能となる。また、医薬品にもオブジェクトIDを付与することで、飲み合わせや使用期限等の情報も管理することが可能となる。
また、ユビキタスオフィスシステムとは、あらゆる人物や乗り物や建物等にオブジェクトIDを付与することで、現実社会とバーチャル社会とをリンクさせるためのシステムである。これにより、より快適なユビキタス社会が実現できる。
上記実施例1から実施例4は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
本発明の実施例1による状況適応型アプリケーション実行しシステム1Aの構成を示すシステム図である。 図1に示す状況適応型アプリケーション実行システム1Aの手段構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1による遠隔会議システム100の構成を示すシステム図である。 本発明の実施例1で使用するオブジェクトIDの一例を示す図である。 本発明の実施例1によるセンササーバ113で処理されるデータの構造を模式的に示す図である。 本発明の実施例1によるオブジェクト管理サーバ20で処理されるデータの構造を模式的に示す図である。 図6に示すアプリケーション情報201−3のデータ構造を模式的に示す図である。 図6に示すオブジェクトグループ201−5のデータ構造を模式的に示す図である。 図8に示すオブジェクト201−51のデータ構造を模式的に示す図である。 図6に示すアプリケーショングループ201−6のデータ構造を模式的に示す図である。 本発明の実施例1による状況適応型アプリケーション30で処理されるデータの構造を模式的に示す図である。 本発明の実施例1によるセンササーバ113とオブジェクト管理サーバ20と状況適応型アプリケーション30a,30bとの通信シーケンスを示す図である。 本発明の実施例1による報告先要求メッセージの構成例を示す図である。 本発明の実施例1による報告先応答メッセージの構成例を示す図である。 本発明の実施例1によるオブジェクト検出メッセージの構成例を示す図である。 本発明の実施例1によるオブジェクト検出メッセージの構成例を示す図である。 本発明の実施例1による所有者アドレス要求メッセージの構成例を示す図である。 本発明の実施例1による所有者アドレス応答メッセージの構成例を示す図である。 本発明の実施例1において所定のエリア内にオブジェクト40が存在することを検出した際のセンササーバ113の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1において報告先要求メッセージに対する報告先応答メッセージを受信した際のセンササーバ113の動作を示すフローチャートである。 図20におけるステップS114の詳細を示すフローチャートである。 図20におけるステップS115の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例1において所有者アドレス要求メッセージに対する所有者アドレス応答メッセージを受信した際のセンササーバ113の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1においてセンササーバ113から報告先要求メッセージを受信した際のオブジェクト管理サーバ20の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1においてセンササーバ113から送信先報告メッセージを受信した際のオブジェクト管理サーバ20の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1においてセンササーバ113から所有者アドレス報告メッセージを受信した際のオブジェクト管理サーバ20の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1においてセンササーバ113からオブジェクト検出メッセージを受信した際の状況適応型アプリケーション30の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1においてオブジェクト検出イベントが発生した際のアプリケーションサーバ131a,131bの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1において有効期限が切れたオブジェクト検出情報30−2を検出した際の状況適応型アプリケーション30の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1による対応関係201−2を編集するための対応関係編集画面20−1を示す図である。 (a)は本発明の実施例1によるオブジェクトグループ名選択画面21−1を示す図であり、(b)は本発明の実施例1によるアプリケーショングループ名選択画面21−2を示す図であり、(c)は本発明の実施例1による興味属性設定画面21−3を示す図である。 (a)は本発明の実施例1によるオブジェクトグループ201−5を編集するためのオブジェクトグループ編集画面20−2を示す図であり、(b)は本発明の実施例1によるオブジェクトグループ新規登録画面22−1を示す図である。 (a)は本発明の実施例1によるアプリケーショングループ201−6を編集するためのアプリケーショングループ編集画面20−3を示す図であり、(b)は本発明の実施例1によるアプリケーショングループ新規登録画面23−1を示す図である。 本発明の実施例1において対応関係201−2,オブジェクトグループ201−5又はアプリケーショングループ201−6が登録・編集・削除された際のオブジェクト管理サーバ20の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1による履歴情報201−4を閲覧する際に使用する履歴情報閲覧画面20−4を示す図である。 本発明の実施例2による状況適応型アプリケーション実行しシステム1Bの構成を示すシステム図である。 図36に示す状況適応型アプリケーション実行システム1Bの手段構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2で使用するオブジェクトIDの一例を示す図である。 本発明の実施例3による状況適応型アプリケーション実行しシステム1Aの構成を示すシステム図である。 図39に示す状況適応型アプリケーション実行システム1Cの手段構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4によるインタラクティブポスタシステム400の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4による廃棄物分別システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1A、1B、1C 状況適応型アプリケーション実行システム
2 ネットワーク 3a,3d ICカード
3b、3e、106a、106b,107a,10b PC
3c、3f PDA
10、10b、10c、10Aα〜10Aγ、10Bα〜10Bγ、10Cα〜10Cγ センサ
20,20a,20b、20Aα、20Aβ オブジェクト管理サーバ
30,30a,30b、30Aα〜30Aγ、30Bα〜30Bγ、30Cα〜30Cγ 状況適応型アプリケーション
40,40b オブジェクト 11 オブジェクト検出手段
12、12b 検出結果報告先取得手段
13 検出情報送信手段
14c、42、42b 検出情報利用先保持手段
21 検出情報利用先保持手段 31 検出情報受信判別手段
32 プログラム実行制御手段 41 オブジェクトID保持手段
20−1 対応関係編集画面 20−13 『詳細』ボタン
20−11,20−12 『グループ名選択』ボタン
20−2 オブジェクトグループ編集画面
20−21 『オブジェクトグループ新規登録』ボタン
20−3 アプリケーショングループ編集画面
20−31 『アプリケーショングループ新規登録』ボタン
20−4 履歴情報閲覧画面 20−41 『履歴一覧参照』ボタン
21−1 オブジェクトグループ名選択画面
21−2 アプリケーショングループ名選択画面
21−3 興味属性設定画面
22−1 オブジェクトグループ新規登録画面
23−1 アプリケーショングループ新規登録画面
30−1 状況適応型アプリケーション(基本情報)
30−2 オブジェクト検出情報 30−3 オブジェクト情報
113−1、201−1 基本情報 113−2 対応関係キャッシュ
113−3、201−3、201−61 アプリケーション情報
201−2 対応関係 201−31 興味属性
201−32 オブジェクトID 201−4 履歴情報
201−5 オブジェクトグループ 201−51 オブジェクト
201−6 アプリケーショングループ
100 遠隔会議システム 101a、100b 遠隔会議サーバ
102a,102b プロジェクタ 103a,103b スクリーン
104a,104b スピーカ 105a、105b カメラ/マイク
108a,108b,401 無線基地局
111a、111b、112a,112b アンテナアレイ
113、113a,113b センササーバ
131a,131b アプリケーションサーバ
132a、132b 記憶装置 133a、133b プログラム
400 インタラクティブポスタシステム
402 ユーザ 403 携帯電話機
404 ポスタ 410 廃棄物分別システム
405、416a,416b,416c RF−IDタグ
410a テレビ 411 廃棄物処理場
412 ベルトコンベア駆動装置 413 ベルトコンベア
414a 電化製品用貯蔵庫 414b 資源ゴミ用貯蔵庫
414c 不燃ゴミ用貯蔵庫 415b ビン
415c 廃プラ
A、B、C、D、E、F 参加者 α、β 会議室

Claims (2)

  1. 複数の応用プログラムを備え、応用プログラムを実行する、各々異なる場所に配置された複数の実行手段と、
    オブジェクトの識別子と、該オブジェクトが検出された際に通知すべき状況情報および該状況情報を通知すべき通知先とを関係付けた関係情報を集中管理する管理手段と、
    各々異なる場所に配置され、オブジェクトの識別子を検出する複数の検出手段と、
    前記検出手段がオブジェクトの識別子を検出したことに応じて、該オブジェクトの識別子に対する前記関係情報を、前記管理手段から取得する取得手段と、
    前記検出手段が検出したオブジェクトの識別子に対する前記関係情報を前記取得手段が取得したことに応じて、該関係情報の前記状況情報に基づき、該関係情報の前記通知先に通知すべき検出情報を作成する作成手段と、
    前記作成手段が作成した検出情報を、前記取得手段が取得した前記関係情報の前記通知先に通知する通知手段と、を備え、
    前記実行手段は、通知された前記検出情報の前記状況情報に基づいて応用プログラムを選択し、選択した応用プログラムを実行することを特徴とする応用プログラム実行システム。
  2. オブジェクトの識別子とオブジェクトの状況を示す状況情報とを含むオブジェクトに関する情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段がオブジェクトの識別子を検出したことに応じて、該オブジェクトの識別子に関係付けられ該オブジェクトが検出された際に通知すべき状況情報および該状況情報を通知すべき通知先を関係付けた関係情報を集中管理する管理手段から、前記検出手段が検出したオブジェクトの識別子に対する前記関係情報を取得する取得手段と、
    前記検出手段が検出したオブジェクトの識別子に対する前記関係情報を前記取得手段が取得したことに応じて、該関係情報の前記状況情報に基づき、該関係情報の前記通知先に通知すべき検出情報を作成する作成手段と、
    前記作成手段が作成した検出情報を、前記取得手段が取得した前記関係情報の前記通知先に通知する通知手段と、を備えることを特徴とするセンサ。
JP2003357081A 2003-10-16 2003-10-16 応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法 Expired - Fee Related JP4483259B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003357081A JP4483259B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法
US10/937,709 US8150952B2 (en) 2003-10-16 2004-09-10 Application program execution system, sensor, first server, second server, and object thereof and application program execution method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003357081A JP4483259B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005122491A JP2005122491A (ja) 2005-05-12
JP4483259B2 true JP4483259B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=34509817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003357081A Expired - Fee Related JP4483259B2 (ja) 2003-10-16 2003-10-16 応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8150952B2 (ja)
JP (1) JP4483259B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100621091B1 (ko) * 2004-09-24 2006-09-19 삼성전자주식회사 의존성 관리 장치 및 방법
CN1783117A (zh) * 2004-11-29 2006-06-07 国际商业机器公司 一种协作系统和方法
ES2402648T3 (es) * 2005-05-12 2013-05-07 Ntt Docomo, Inc. Sistema de búsqueda de un dispositivo de comunicaciones
US7280045B2 (en) * 2005-06-14 2007-10-09 Nokia Corporation Machine-readable tag, selectable extension antennas for use therewith, and display structure having such tag
JP2009526723A (ja) * 2006-02-14 2009-07-23 オーチス エレベータ カンパニー エレベータブレーキ状態試験
US7982603B2 (en) 2006-03-28 2011-07-19 Hitachi, Ltd. Sensor net system, sensor net system data managing method, and sensor net system data managing program
EP2054804B1 (en) * 2006-04-07 2017-05-17 Qualcomm Incorporated Sensor interface, and methods and apparatus pertaining to same
US7490077B2 (en) * 2006-09-28 2009-02-10 International Business Machines Corporation Extensible dependency management framework and method
US8548334B2 (en) * 2006-12-06 2013-10-01 Mohammad Mazed Dynamic intelligent bidirectional optical access communication system with object/intelligent appliance-to-object/intelligent appliance interaction
US20090083768A1 (en) * 2007-09-20 2009-03-26 Hatalkar Atul N Context platform framework for aggregation, analysis and use of contextual information
US8587402B2 (en) * 2008-03-07 2013-11-19 Palm, Inc. Context aware data processing in mobile computing device
US20100060713A1 (en) * 2008-09-10 2010-03-11 Eastman Kodak Company System and Method for Enhancing Noverbal Aspects of Communication
JP5135454B2 (ja) * 2011-06-16 2013-02-06 アジア航測株式会社 プログラム実行方法
WO2014021054A1 (ja) * 2012-07-31 2014-02-06 フェリカネットワークス株式会社 情報処理装置、サーバ装置および情報処理システム
WO2014041826A1 (ja) * 2012-09-12 2014-03-20 オムロン株式会社 データフロー制御指令発生装置およびセンサ管理装置
KR102087395B1 (ko) * 2013-01-16 2020-03-10 삼성전자주식회사 전자 장치에서 응용프로그램을 실행하기 위한 장치 및 방법
WO2015033711A1 (ja) * 2013-09-03 2015-03-12 フェリカネットワークス株式会社 情報処理端末、及び情報処理方法
JP6662561B2 (ja) 2014-03-31 2020-03-11 フェリカネットワークス株式会社 情報処理方法、情報処理装置、認証サーバ装置及び確認サーバ装置
CN104182232B (zh) * 2014-08-22 2017-12-15 华为技术有限公司 一种创建上下文感知应用的方法及用户终端
JP2017199083A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
KR102304309B1 (ko) * 2017-02-02 2021-09-23 삼성전자주식회사 전자 장치에게 센싱 데이터를 제공하는 시스템 및 방법

Family Cites Families (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6947571B1 (en) * 1999-05-19 2005-09-20 Digimarc Corporation Cell phones with optical capabilities, and related applications
US6571279B1 (en) * 1997-12-05 2003-05-27 Pinpoint Incorporated Location enhanced information delivery system
US6002996A (en) 1997-11-26 1999-12-14 The Johns Hopkins University Networked sensor system
JPH11250393A (ja) 1998-03-05 1999-09-17 Ntt Data Corp 位置依存情報提供方式
US6708208B1 (en) * 1998-09-11 2004-03-16 L.V. Partners, L.P. Unique bar code for indicating a link between a product and a remote location on a web network
US6400272B1 (en) * 1999-04-01 2002-06-04 Presto Technologies, Inc. Wireless transceiver for communicating with tags
US7206820B1 (en) * 2000-03-18 2007-04-17 Digimarc Corporation System for linking from object to remote resource
US6917288B2 (en) * 1999-09-01 2005-07-12 Nettalon Security Systems, Inc. Method and apparatus for remotely monitoring a site
JP3635319B2 (ja) 1999-09-16 2005-04-06 日本電信電話株式会社 コンテクスト把握システムと方法およびその処理プログラムを記録した記録媒体
US7483964B1 (en) * 2000-02-25 2009-01-27 Nortel Networks, Limited System, device, and method for providing personalized services in a communication system
US6327535B1 (en) 2000-04-05 2001-12-04 Microsoft Corporation Location beaconing methods and systems
US6300872B1 (en) * 2000-06-20 2001-10-09 Philips Electronics North America Corp. Object proximity/security adaptive event detection
US7487112B2 (en) * 2000-06-29 2009-02-03 Barnes Jr Melvin L System, method, and computer program product for providing location based services and mobile e-commerce
US6704776B1 (en) * 2000-06-30 2004-03-09 Webtv Networks, Inc. Selecting attribute based content for server applications
US6847892B2 (en) * 2001-10-29 2005-01-25 Digital Angel Corporation System for localizing and sensing objects and providing alerts
WO2002009458A2 (en) * 2000-07-24 2002-01-31 Bluesocket, Inc. Method and system for enabling seamless roaming in a wireless network
AU8651601A (en) * 2000-08-22 2002-03-04 Eye On Solutions Llc Remote detection, monitoring and information management system
ES2414650T3 (es) * 2000-08-23 2013-07-22 Gracenote, Inc. Procedimiento y sistema para la obtención de información
US6748195B1 (en) * 2000-09-29 2004-06-08 Motorola, Inc. Wireless device having context-based operational behavior
US7099921B1 (en) * 2000-10-16 2006-08-29 Hall Aluminum Llc Method and apparatus for people to simply communicate their location and activity information
US6614351B2 (en) * 2000-12-07 2003-09-02 Sap Aktiengesellschaft Computerized system for automatically monitoring processing of objects
US7076536B2 (en) * 2000-12-21 2006-07-11 Microsoft Corporation Method and system to access software pertinent to an electronic peripheral device at an address based on a peripheral device identifier
US6944679B2 (en) 2000-12-22 2005-09-13 Microsoft Corp. Context-aware systems and methods, location-aware systems and methods, context-aware vehicles and methods of operating the same, and location-aware vehicles and methods of operating the same
US7533333B2 (en) * 2001-02-14 2009-05-12 Ricoh Co., Ltd. Object-oriented method and system of remote diagnostic, control and information collection using multiple formats and multiple protocols
US7539747B2 (en) * 2001-03-14 2009-05-26 Microsoft Corporation Schema-based context service
US6957393B2 (en) * 2001-03-19 2005-10-18 Accenture Llp Mobile valet
EP1244008A1 (en) * 2001-03-20 2002-09-25 Sap Ag Method, computer program, and computer for automatically selecting application services for communicating data from a server to a client depending on the type of the client device
US20030182394A1 (en) * 2001-06-07 2003-09-25 Oren Ryngler Method and system for providing context awareness
JP2002373109A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Nec Corp データ先読みシステムおよび先読み方法
US7177869B2 (en) * 2001-09-19 2007-02-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Service retrieving apparatus and service retrieving method
US20030078980A1 (en) * 2001-10-18 2003-04-24 Jay Carstens Electronic billboard for peripheral devices
JP2003143634A (ja) 2001-11-01 2003-05-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 特定エリアへの移動をトリガとするサービス起動方法及び移動通信交換機
US8972589B2 (en) * 2002-03-01 2015-03-03 Enterasys Networks, Inc. Location-based access control in a data network
US7013149B2 (en) * 2002-04-11 2006-03-14 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Environment aware services for mobile devices
US20040006593A1 (en) * 2002-06-14 2004-01-08 Vogler Hartmut K. Multidimensional approach to context-awareness
US8219608B2 (en) * 2002-06-20 2012-07-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Scalable architecture for web services
AU2003275297A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-23 Hill-Rom Services, Inc. Universal communications, monitoring, tracking, and control system for a healthcare facility
US7072672B1 (en) * 2002-11-01 2006-07-04 Nokia Corporation Disposable mini-applications
US20040153373A1 (en) * 2003-01-31 2004-08-05 Docomo Communications Laboratories Usa, Inc. Method and system for pushing services to mobile devices in smart environments using a context-aware recommender
JP4389450B2 (ja) * 2003-02-24 2009-12-24 富士ゼロックス株式会社 作業空間形成装置
US7536695B2 (en) * 2003-03-28 2009-05-19 Microsoft Corporation Architecture and system for location awareness
US20040225654A1 (en) * 2003-05-09 2004-11-11 International Business Machines Corporation Techniques for invoking services based on patterns in context determined using context mining
EP1526457B1 (en) * 2003-10-22 2013-03-13 Sony Deutschland GmbH Context-aware automatic service discovery and execution engine in mobile ad-hoc networks
US20050257197A1 (en) * 2004-05-11 2005-11-17 Klaus Herter Role-based object models

Also Published As

Publication number Publication date
US8150952B2 (en) 2012-04-03
US20050086264A1 (en) 2005-04-21
JP2005122491A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4483259B2 (ja) 応用プログラム実行システム、そのセンサ、その第1のサーバ、その第2のサーバ、そのオブジェクト及び応用プログラム実行方法
CN104396284B (zh) 呈现针对当前位置或时间的信息
US20190231097A1 (en) System and method for location based exchanges of data facilitiating distributed locational applications
Beresford Location privacy in ubiquitous computing
Walker From big data to big profits: Success with data and analytics
US8943420B2 (en) Augmenting a field of view
US8494215B2 (en) Augmenting a field of view in connection with vision-tracking
Karim et al. Big data management in participatory sensing: Issues, trends and future directions
CN107851231A (zh) 基于活动模型的活动检测
CN108141449A (zh) 控制设备云
CN105683847A (zh) 通过物联网集成平台的物理环境配置
CN106164869A (zh) 用于并行处理的混合客户端/服务器架构
Krüger et al. Adaptive mobile guides
WO2004019225A1 (ja) 状況付情報を処理する装置および方法
Guo et al. Crowd-ai camera sensing in the real world
Taylor et al. Big data and urban governance
Chowdhury et al. The co-evolution of cloud and IoT applications: Recent and future trends
JP2009080785A (ja) イベント管理システム
López-de-Ipiña et al. A context-aware mobile mash-up platform for ubiquitous web
Mahalle et al. Context-aware pervasive systems and applications
Liao et al. A framework for context information management
Abowd et al. The Location Service: A framework for handling multiple location sensing technologies
Taha Osman et al. The Internet of Things in information institutions: Concept, use and challenges
Kim et al. An indoor location tracking based on mobile RFID for smart exhibition service
Bose et al. A framework for context sensitive services: A knowledge discovery based approach

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4483259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees