JP2009080785A - イベント管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハードウェアリソース及びソフトウェアコンポーネントを利用可能にするAPIを格納するAPIデータベースと、イベント実行プログラム及び当該イベント実行中に生じたログデータを格納するイベントデータベースと、所定の規格に適合するAPIをAPIデータベースに登録するAPI登録処理部と、APIデータベースに格納されたAPIをコンポーネントとして利用してイベント実行プログラムを生成するイベント生成処理部と、生成されたイベント実行プログラムのうち、所定の規格に適合するイベント実行プログラムをイベントデータベースに登録するイベント登録処理部と、イベント実行プログラムを実行するイベント実行処理部とを備えたイベント管理システム。
【選択図】図2A
Description
イベントの運営者である企業等は、インターネット上にイベント運営用サーバを設置し、ユーザが携帯端末やPC端末からサーバにアクセスすると、所定の行為を行ったり、所定の情報を得たりすることができるようにして、ユーザ参加型のイベントが進行する。
このシステムでは、イベントに携わる関係者に貸与される同一機能を有する複数の携帯端末と、携帯端末の識別コードと携帯端末に配信される個別情報とをホストコンピュータに登録し配信情報を管理するイベント事務局の配信情報管理端末と、携帯端末に対してホストコンピュータに登録された個別情報を配信するイベント事務局の情報配信サーバとを備え、配信情報管理端末により入力された携帯端末の識別コードと個別情報とを情報配信サーバから携帯端末に配信することによって、携帯端末は、受信した個別情報を表示部に表示し、または音声によって出力して利用することができるものとなっている。
このシステムでは、携帯電話端末やPDAに搭載されたGPS機能により、所定時間毎に位置情報が取り込まれ、当該位置情報から、その場所を代表するような場所情報や、止まっているか、歩いているか、乗り物に乗っているか等の行動情報が取得される。これらの情報を基に行動リストが作成され、個人の一日の行動が管理される。
また、ユーザ端末にも様々な付加機能(例えば、バーコードリーダー、動画撮像機能、赤外線送受信機能など)が存在するが、これらを利用可能とするためのシステム設計も煩雑で手間がかかるものとなっている。
本発明のイベント管理システムにおいて、前記イベント生成処理部は、前記APIデータベースに格納されたAPIをコンポーネントとして利用してイベント実行プログラムを生成する際に、当該各APIで利用する複数のリソースを1つのリソース情報に集約することを特徴とする。
また、イベント参加者の属性情報や行動情報をライフログとして蓄積し利用することができるので、参加者間でのインタラクティブなコミュニケーションが活発化され、参加者のモチベーションが高められる。また、広告配信APIを利用することにより、参加者に対して効果的な広告配信を行うことが可能となっている。
図1は、本発明のイベント管理システムの利用形態を概念的に説明する図である。
図1において、コンピュータシステムから構成されるイベント管理システムはインターネットに接続されており、参加者端末、イベント主催者端末、API提供者端末、リソース提供者端末、広告主端末、システム管理者端末などがインターネット経由でイベント管理システムを利用する。
図2Aに示すように、本発明のイベント管理システムは、Webサーバ、イベント実行部、イベント生成部、ユーザ登録管理部、API登録部、イベント登録部、ユーザ登録DB、API登録DB及びイベント登録DBを有している。これらの処理部及びDBは、それぞれ独立したコンピュータで構成してもよいし、コンピュータ上のソフトウェアとして構成してもよい。
本システムにおいて利用されるAPIは、大きく二つに分けられる。一つはイベント管理用のAPIでありイベント内の各シーン(イベント中のアクションの1単位)の実行、メッセージ配信およびレスポンス処理、GPSナビゲーションやゲームアトラクション実行用のサービスコンポーネント、ログデータ収集、広告配信などを行うための共通コンポーネントなどが該当する。管理APIは直接的な操作機器やシステムを持たず、リソースAPIもしくは参加者端末との交信制御手段を持つのみである。一方、イベント管理用APIによって操作される通信接続された施設端末、AV機器、POSシステム、カーナビ、スタッフ所持の端末、イベントで利用される食器、食品、商品、賞品、景品などの消耗品、所持品などで、通信機能あるいは記号、バーコード、ICチップ等の識別機能が添付されシステムによって管理可能なイベントで利用される物品、施設、機器等のシステム利用可能な物理的実体を指すリソースや、さらにそれらのリソースを所在情報によって統合したエリアなどリソースグループ情報を利用可能なリソース管理APIである。リソース管理APIは適用される管理用APIとの交信、動作を保障するためカテゴリごとに利用仕様やAPIとの交信インターフェイス仕様、位置、利用可能時間、所有権、使用履歴、開封情報などの管理が必要なリソース実体の物理的、社会的な状態遷移情報を含む補足情報の利用仕様等、カテゴリ仕様を満たしている必要がある。リソースAPIは個々のリソースの管理システムとの通信制御インターフェイスを持ち、実行時には通信制御が可能あるいはイベント実行中に参加者あるいはスタッフの利用する機器によってシステム的に識別可能となる機能を有している必要がある。
管理用APIは操作可能なリソースAPIのカテゴリ情報を持ち、リソースAPIは管理APIの操作仕様に対応したカテゴリ情報を持つ。
イベントの生成及び実行には、主催者以外にも行事プランナ、ディレクタ、オペレータ、スタッフといった主体がそれぞれの権限内で関与するようにしてもよい。
本図に示すように、本システムの諸機能をその共通利用性に基づき分類すると、アプリケーションレイヤ、アプリケーション支援レイヤ、共通コンポーネントレイヤ、共通基盤レイヤの4層構造となる。共通基盤レイヤ及び共通コンポーネントレイヤは、ユーザインターフェイスや外部システムに依存しない共通利用性の高い機能コンポーネントからなり、共通基盤レイヤについては、イベント管理システム以外のシステムにも適用可能な基本的な機能コンポーネントからなる。アプリケーション支援レイヤは、イベント管理システムで生成されるアプリケーション内で共通利用可能な機能コンポーネントからなり、アプリケーションレイヤは、各アプリケーション固有の機能コンポーネントからなる。
また、アプリケーションレイヤ及びアプリケーション支援レイヤの機能コンポーネントは、ユーザインターフェイス層、アプリケーションコントロール層、ドメイン層、データアクセス層の4層に機能分散される。
このような階層構造に従って、各機能コンポーネントはその下位の機能コンポーネントを利用して自己の機能を実現することができるので、各機能は独立性及び共通利用性が高くなり、本発明のイベント管理システムの特徴である外部提供APIの登録及び利用が容易に実現できることとなる。
また本システムではイベント実行時、カテゴリ情報によってリソースと適合させる管理APIの挙動を保障するためにリソースグループ情報をイベント実行プログラムに組み込む事が出来る。リソースグループ情報は利用可能なAPI情報とそのリソースグループに統合可能なリソースカテゴリ、その他のリソース相互の位置範囲や相互のデータ状態許容範囲、グループの可能なリソース総数情報などグループのリソース間の検証可能な条件情報を含む。利用可能なAPI情報は含まれる可能性のあるリソースのカテゴリ全てと適合可能でなくてはならない。またリソースグループに統合されるリソース情報からの抽出可能な情報を集計することによって得られるリソースグループ固有の情報を利用してリソースグループ相互の検証可能な条件情報を含め、リソースグループをメンバとして統合できるようにしても良い。
リソースグループは検証する関係性情報をリソース情報から処理する関係性処理ルーチンをもつ。検証される関係性については登録位置情報もしくはGPS情報によって得られる緯度経度情報からリソース相互の位置関係を検証するエリア条件検証ルーチン、稼働時間情報から同時稼動する時間が規定以上あり且つ適切な時間帯に稼動可能であるか検証する同時稼動条件検証ルーチン、リソースの所有権情報から同一所有者、あるいは指定した所有者群の所有するリソースであるか検証する所有条件検証ルーチン等を含んでも良い。
プログラム上の管理用APIはリソースカテゴリではなく、利用可能なAPIに含まれるならリソースグループを適合対象、あるいは条件として利用しても良い。
リソースグループは具体的なリソースを適合時に統合する。この時、条件情報がチェックされる。
リソースグループ情報はイベント実行プログラムの定義部分に記述される。また適合する実行プログラムの適合リソース情報には条件情報として統合先のリソースグループ情報が付記される。
場面管理ノード間の遷移はノード内のシーケンス操作による行動の結果、イベント実行プログラムに定められた条件を満たすと発生し、呼び出されたノードのシーケンス操作が該当する端末に対して実行される。この時呼び出し元のノードの実行は停止される場合も有れば、並行、あるいは背景処理として実行が継続される場合もある。ノード毎に異なる入力可能なレスポンスメニューを持つインターフェイスを設定しても良く、この場合どのノードのインターフェイスを利用するか、つまりどのノードの行事に参加するかは参加者の選択あるいは(3)取得コンテキスト情報によるインターフェイス管理機能を利用して選択される。
上記の階層化、ノード化により複数の登録されたイベント実行プログラムのノードを互いに組み合わせ階層化し、実行時にリソースと適合する事が可能となるが、この階層化時、参加者情報やイベント管理APIを利用するための属性等の管理情報は通常のプログラムの変数管理と同様に統合される階層関係を辿ってノードの階層毎にグローバル情報ローカル情報に定義され統合時にはマッピングされる。すなわち上位シーンAに下位シーンB,Cが統合され、さらにDシーンがシーンBに統合されるときDで定義された属性はDのみで利用される場合はDのローカル定義、B以上で定義される場合はグローバル定義とされ、シーンBで再定義されBで利用される同じ定義型で共通の属性値を持つ必要のある管理情報とBの定義域でマッピングされる。その情報がAあるいはCにおいて利用されるならさらに定義レベルを上昇させるためBのローカル定義ではなくAのローカル定義あるいはグローバル定義として利用される。実行時のリソース適合時にすでに決まった参加者の固有の属性情報(小売チェーンの会員情報など)があり属性型を共有するなら最上位シーンでグローバル定義しても良く、この時適合される。リソース付属の属性情報やカテゴリのみ決まっていたシステム情報なども同様である。
しかしながらこの方法では物理的実体を伴うリソース情報を統合するには不都合がある。リソース情報は時間経過に従って、場所、状態が変化する可能性がある。各場面管理ノードで必要なリソースと状態情報を単に階層関係に従って統合すると場所、状態の異なる同じ物理的な実体を持つリソースを複数適合させなくてはならないことになる。これは無駄であるし、同一のリソースの状態変化を利用するイベントは管理できないことになる。
この問題をクリアするために各ノードの遷移情報毎にそのノードでリソースを利用する場合には利用するリソースのリソースカテゴリ情報、状態情報、数量情報を遷移情報の遷移先側にノード処理に必要なリソース情報として付し、そのノードでさらにリソースの状態変化がある場合には処理が正常に終了し該当する遷移ルートに移る場合には遷移後に残る事を保障されたリソースを変化後のリソース情報と状態情報を遷移情報の遷移元に付することにする。
以下では以上のノード記述で遷移ルートに関連付けられて付記されるリソース情報を必要なリソース情報については要求リソース、保障されたリソース情報を責務リソース情報と記述する。
またノード間の遷移条件情報を処理可能としても良い。この場合、ノード定義部分にルーチン呼び出しやループ回数情報、入力遷移、あるいはグローバル定義された属性情報による可能な出力遷移ルートの変更情報を記載する必要がある。
ここで言うリソースの利用とは管理APIによってカテゴリ適合するリソースの操作が行われるシーケンス処理で、通常の利用及び状態変化入力からリソースの状態情報の変更処理を含むものである。管理を行うリソースの状態遷移情報はリソースの消滅、イベント管理外への移行、位置関係情報、システム稼動等の利用可能情報、所有権の移動、使用、開封等のリソースの物理的社会的な状態変化情報、あるいは参加者や参加者グループとの実体的な関連付け情報のいずれかを含む。またリソースグループへの統合移行情報も含まれてよい。ノードの要求リソース情報を受けてノード内での可能な処理を施した結果の内、その遷移関係への遷移がノード内処理によって選択された時に確実に生成されているリソース状態を責務リソースとする。例えばカテゴリA、状態-いのリソースが12個要求リソースとして存在した場合、その遷移関係に至るノード内処理で1つ消費し、3つ以上6つまでの所有権や場所情報が移転して状態-ろになる場合、責務リソースは(A-い)5、(A-ろ)3となる。さらに同じノードで別の遷移関係に移行する処理では3つ消費し、状態-はは4つ移行する場合、そちらの遷移の責務リソースは(A-い)5、(A−は)4となる。
以上では要求リソース、責務リソースという名称を利用したが管理APIで利用される引数にリソースが利用される場合、その引数に利用されるリソース情報は要求リソースとして機能するし、管理APIにおいて戻り値として変更されたリソース情報が生成される場合は責務リソースとして機能する。いずれにせよイベント管理プログラム中のリソース処理APIで、API間の処理遷移関係が定義されているイベント管理プログラムには適用可能である。
以上の関係を持ったイベント管理プログラムのリソース適合するリソース情報の最も経済的な値はノード中でのリソースの登録が行われない場合、ノード間の遷移関係においてその遷移元方向に合致する責務リソース情報を持たない全ての要求リソース情報の集計となる。この関係を維持することによってイベント進行に支障が無く、経済的なリソースの適合数量を導ける。
また要求リソース情報と責務リソース情報を利用して登録時、あるいはプログラム作成時のデバッグ時に起動する場面管理ノードに付された要求リソース情報、責務リソース情報、もしくは条件情報からイベントプログラムの整合性のチェック、要求リソース集約実行を行うことも出来る。この時属性の階層関係も同時にチェックすることとしても良い。以上は場面管理ノード間の処理であるが、それ以下のリソース処理API間にもそれらの間の遷移関係が定義されているなら適用可能である。
図3は、本発明のイベント管理システムにおいて、API提供者端末によりAPI登録を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
図3において、API提供者はまず、イベント管理システムから操作可能なリソースカテゴリに対応したAPI定義仕様を取得する(ステップS31)。API提供者は、この定義仕様に従ってAPIを作成し(ステップS32)、イベント管理システムに送信する(ステップS33)。イベント管理システムのAPI登録部では、受信したAPIの妥当性をチェックし、テスト実行を行う(ステップS34)。このチェック及びテストに問題がない場合、このAPIをAPI登録DBに登録する(ステップS35)。登録されたAPIは、API登録部を通じて検索・参照可能となり、イベント生成・実行の際に利用することが可能となる。
尚、リソース提供者端末によりリソースを登録する場合は、カテゴリ毎のリソース定義仕様に従いリソースを構成し、リソース利用APIとして登録することができる。
図4において、イベント生成者(イベント主催者その他)はまず、イベント管理システムからイベント定義仕様を取得し(ステップS41)、さらに、再利用可能コンテンツを取得する(ステップS42)。本発明のイベント管理システムでは、イベント間で共通するコンポーネント部分は予め登録したAPIを用い、特定のリソースやイベント要素に依存しないシステム構成としているため、既に生成したイベントのうち一部のコンテンツを再利用することができる場合がある。
イベント生成者は外部エディタ等を用い、イベント管理システムのイベント生成部の機能を利用して、定義仕様に従ってイベント管理用APIと場面管理ノードを利用してイベントを生成し(ステップS43)、イベント管理システムに送信する(ステップS44)。イベント管理システムのイベント登録部では、受信したイベントの妥当性をチェックし、実行可能性の有無のテストを行う(ステップS45)。このチェック及びテストに問題がない場合、このイベントをイベント登録DBに登録する(ステップS46)。登録されたイベントは、イベント登録部を通じて検索・参照可能となり、イベント実行部により実行することが可能となる。またイベント実行時に接続可能なリソースをカテゴリ、位置、利用時間制限等の登録条件を勘案して選択する。実行時の不具合を想定して同カテゴリ近接コンテキストの代替可能なリソース群を対応する管理APIに対して選択しておくことが望ましい。
イベント実行部において場面管理ノードを遷移情報に従って実行してゆくことによってイベントの管理を行う。場面管理ノードが実行されると記述の読み込みがなされ、初期設定がセットされ、リソースとのリンクが確認され、初期の参加者が存在すればそのセットが行われる。重要な操作対象となるリソース、参加者管理には管理スレッドが生成され、ノードの記述(カット)に従ってAPIが呼び出され、各種の操作がなされる。ノードの記述は時系列情報および端末や関連システムからのコンテキスト情報をトリガとして実行されてゆく。操作は大別して基本ブロック実行とサービスコンポーネント呼び出し、参加者場面遷移および参加者インポートに分けられる。基本ブロックは配信ステップ、レスポンスステップ、行動評価ステップからなり参加に対するメッセージの配信とレスポンスの処理を行う。サービスコンポーネントはメッセージ処理では対処できないより高度な処理を行う機能の呼び出しを行うものでGPSナビゲーション、リソースPOSシステム呼び出しなどの機能を持つ。参加者場面遷移によってイベントの遷移記述にしたがって条件を満たした参加者が新たな場面管理シーンを獲得する。参加者は複数の場面管理ノードに管理される事が可能である。参加者端末には現在アクティブでメッセージ内容が表示されレスポンスを返す事が可能なアクティブノードとサムネイルとして表示され選択されるとアクティブノードとなるその他のノード情報が表示される。
(1)ライフログの蓄積及び利用
イベント開催中に参加者が携帯端末等により撮影した静止画・動画、録音した音声、掲示板、ブログ、チャット等に投稿したメッセージなどの情報素材や、イベント中で関与したセッション、シーン、カットなどの場面管理ノードに関する情報をライフログとして蓄積する。ライフログの情報素材は素材が取得された場面管理ノード情報によってタグ付けして分類・検索を容易にするのが好ましい。
例えば、参加者がイベントに関連してブログページを作成すると、タグ付けされた情報素材が自動的にページ上に配置されるようにすることができる。また、イベント参加者間で共通するタグ情報をキーとして互いの情報素材をリンクすることにより、参加者同士のコミュニケーションを促進することができる。
主催者やスポンサー企業は、広告配信APIを利用して、参加者に広告配信を行うことができる。例えば、スポンサー企業が、主催者が払うべき本システムの利用料の一部を肩代わりするといった利用形態も可能である。あるいは、イベント管理システム内に、物品販売リソースとしてマーケットサーバを構築しておき、主催者がこのリソースを利用することを条件に、リソース提供者が本システムの利用料の一部を肩代わりするようにしてもよい。
イベントの主催者はイベント実行プログラム作成時に広告配信を行おうとする広告主の作成した広告APIをデータベースから登録、プログラムに組み込むことが出来る。広告APIには掛け率情報が付随しており、イベント登録がなされると予定人数と主催者のイベント実行ログの動員率が集計され、予定人数に対する動員予測数が算出され、掛け率情報およびAPIの予定実行回数(組み込み数)が掛け合わされ広告料が算出される。この数値は広告API登録者、主催者端末に表示される。契約入力が双方の端末からなされると主催者、広告主間の課金処理が行われる。契約がなされないままイベントが実行された場合、APIの実行は行われない。なお、課金自体は実際の参加者に対する配信数によって決る事としても良い。この場合、表示されるデータは契約の目安となる。広告配信APIは実行されると参加者端末に広告メッセージを配信する機能を持つ。
イベント中に取得されるコンテキスト情報によって場面遷移、APIの実行が行われるがトリガとなるコンテキスト情報の範囲を拡大することによって予測機能をも持たせ、場面情報の表示の最適化、配信メッセージの事前配信を行う。トリガの拡大はタイミング情報の時間軸の拡大、位置情報の範囲の拡大によってトリガ時間が近づいたり、トリガ範囲に進入した場合に拡大コンテキストにおいてトリガが発動される。また場所情報を持つローカルインターフェイスの受発信機と参加者端末が交信することをトリガとする場合、該当トリガは位置情報に換算されて範囲の拡大が行われる。
拡大コンテキストに同時に複数該当した場合、時間距離と範囲情報からトリガの価値が計算され拡大コンテキストに価値付けがなされる。
また価値の高い拡大コンテキストのメッセージオブジェクト、場面管理ノードに対応したサービスコンポーネントの参加者端末での処理あるいはインターフェイスプログラムをトリガの発動前に予め参加者端末のストレージにキャッシュしておく。キャッシュされたオブジェクトを利用するトリガが発動されたならサーバからダウンロードする代わりに端末ストレージのキャッシュ情報を利用する。
イベント登録部においてリソースの適合時やイベント実行プログラムの作成中のデバッグ時に呼び出し可能な、登録されたプログラムの場面管理ノードの最上位ノードに含まれる下位階層のノード群について、最上位ノードの要求リソースとその下位階層に含まれるリソースのリソース情報との整合性のチェック、下位階層のノード群の要求リソース情報の最上位ノードへの要求リソース集約実行を行う。
以上の機能は次の過程によって実現されるが機能を実現するなら任意の過程を利用して実現しても良い。
このシステムには要求リソース情報および責務リソース情報、場面間の遷移情報、あるいは条件情報、場面管理ノード情報を含み、さらに最上位ノードへの外部からの入力遷移情報、外部への出力遷移情報を持つイベント実行プログラムの入力が必要である。整合性チェックにおいては最上位ノードの要求リソース情報が必要となる。リソース情報にはリソースカテゴリ情報、状態情報、数量情報が含まれる。ノード情報には入力遷移ルート情報と付随する要求リソース情報、出力遷移情報と付随する責務リソース情報のうちいずれかが含まれてもよい。また遷移ルートごとの条件情報が含まれても良い。これらの情報を入力されたプログラム情報より抽出し、リスト形式や隣接行列等の形式でシステムのデータストレージに保持する。この時、全てのリソース情報を検索し、利用されるカテゴリ数のデータ保持領域をノード毎に確保する。各保持領域には入力遷移ルートごと、出力遷移ルートごとに要求、責務リソース情報が存在すればそれを保持する。このリソース情報はカテゴリ・状態をステイタスとする集合情報として保持される。たとえばカテゴリAについて(い)状態が2、(ろ)状態が3であった場合{A-い,A-い,A-ろ,A-ろ,A-ろ,}の集合として取り扱われる。存在しないカテゴリのリソース情報は空集合として取り扱われる。
1:DAG生成を行う始点の入力を受け付ける。
2:始点の入力遷移情報より最初の処理ノードを指定する。
3:利用した入力遷移情報以外の入力遷移情報を除いた処理ノード情報をDAG領域にコピーする。
4:出力遷移情報を利用して次のコピーノードを指定する。
5:最上位ノードへの出力遷移情報以外の全ての出力遷移情報について処理が終了したなら次の処理ノードを遷移先のノードから指定する。3へ
6:遷移先のノードに条件情報によって遷移可能な出力ルート情報が1つも無い場合、遷移先のノードを削除する。削除処理が行われた場合、遷移元のノードも再参照し、可能な遷移先情報が一つも無くなれば同様に削除する。これは出力可能なルートが存在するノードに到達するまで繰り返される。この不能ルートは条件指定の方法によるものやノード内部の処理記述によって回避されるものとバグによるものが存在する。この削除履歴情報を警告情報として表示しても良い。この処理によって他の条件情報の処理を行うことも出来る。
7:ルーチンの回数情報を持つ遷移情報に到達した場合、その枝を辿って同じ遷移情報をコピーしたか参照する。コピーして居ない場合、その回数情報マイナス1をDAG領域上の遷移情報のルーチンの回数情報に入力する。もし、コピー情報が存在する場合、その最初に当る遷移情報の回数情報が0であった場合、その遷移ルートは不可能な遷移ルートとなり、6の処理が行われる。0で無い場合、その回数情報マイナス1をDAG領域上の遷移情報のルーチンの回数情報に入力する。
処理可能な出力情報が最上位ノードへの出力遷移情報のみとなった場合に処理は終了する。
整合性チェックは始点より開始される。最初の責務リソースは最上位ノードの要求リソースとする。チェックはDAG領域上の検証元ノードの責務リソース情報と遷移先ノードの要求リソース情報を比較することによって行われる。要求リソース情報が責務リソース情報の部分集合であるならそのルートは可能ルートとなり遷移先ノードの処理、あるいはまだ検証していない検証元ノードの出力ノードのチェックを行う。不可能であった場合、その遷移履歴は不可能ルート情報として記録され、その遷移ルートの処理は中止される。この時、可能ルートなら責務リソースと要求リソースの差集合と遷移先の責務リソースの和集合を新たな遷移先の責務リソースとして扱う。これを繰返し終点まで到達した遷移ルートが可能ルートとなる。
要求リソースの集約処理はDAG枝の終点毎に行われる。集約は集約元の要求リソース情報と遷移元の責務リソース情報を比較することによって行われる。責務リソース情報と要求リソース情報の積集合と要求リソース情報の差集合が存在した場合、遷移元の要求リソース情報と差集合の和集合を新たな遷移元の要求リソースとして扱う。これを始点まで繰返し、最初のノードの改定された要求リソース情報をそのDAG枝の集約された要求リソース情報とする。全ての枝について行った集約情報はリストあるいは全ての枝の要求リソースの和集合として表示、出力される。
上位の集約処理等で該当するノード群の集約情報を利用する場合は和集合情報を利用出力する。
リソース適合時リソースの選択が行われてリソースグループの検証システムが呼び出されると以下の処理が行われる。
選択されたリソースについて適合先の条件情報にあるリソースグループ情報メンバエリアに選択リソース情報を登録する。全ての選択されたリソースの参照が終了したなら、メンバリソースがリソースグループ条件を満たすか検証ルーチンを呼び出して検証する。またリソースグループの定義情報にさらにそれらを統合するリソースグループが存在した場合、統合先のメンバにリソースグループを登録する。抽出情報から検証を行うが、上位の検証は下位の検証処理が終了してから行われる。
全てのリソース及びリソースグループ処理について検証ルーチン処理において検証が成功したならシステムは適合可能のステイタスを返す。また不能なグループを検出した時点で該当するリソースグループ情報を返す。
本発明のイベント管理システムの一実施例として、大型展示場においてセキュリティ用品の商品展示会を開催するイベントへの適用例を説明する。200社ほどの出展者が、国別のブースに分かれて展示商談を行う。会場内の講演エリアでは時間帯ごとに出展者や招待講演者のセミナーが行われる。
出展企業は、例えば、リアクションフォームを利用してスライド処理とガイド音声による自社出展のガイドを参加者端末に送信するパフォーマンス(API)を含む会場内での誘導シーンを提出する。
出展各企業スタッフ又は主催団体スタッフが運営スタッフとなる。出展企業は、自社の製品情報ファイル、製品情報提供シーンを本システムに提供する。
会場施設管理サーバは会場のスクリーン/映写設備、ICチップ感知ゲート設備等を管理する。
主催者会場コントロール端末は本システム、会場設備管理サーバより情報を受け取り、会場の状況のモニタ、ディレクタ命令の発信を行う。
スタッフ端末は主催者側のスタッフの持つ端末でローカルインターフェイス受送信装置を備える。受付にも使用されICカードを会場受付参加者に配布する。
出展者サーバでは印刷情報等提出情報の作成管理、送信を行う。
出展者使用端末はローカルインターフェイス受送信装置を備えて、現地の顧客(参加者)情報の管理を行う。また、出展者使用端末は、パンフレット等に印刷されたQRコードを読み取る機能を備え、読み取ったQRコードに該当する提供者情報がコンテキストタグ付けされる。
参加者利用可能端末は主催者が参加者が展示会について追加の情報を利用できるように通路、休憩所に配置したものと各ブースに供出してもらったもの。ハード的には供出端末は出展者使用端末と重なる事もありうる。携帯端末のローカルインターフェイスが機器の受送信装置とコンタクト中は本人の端末として利用可能。
参加者携帯端末は本システム受信用アプリケーションを既にインストールしてあるか、参加決定時に当社管理サーバよりインストールする。
参加者個人端末は職場や自宅のPC等でインターネットを通じて主催者サーバと通信可能である。
ICカードは会場のRFID読み取り機器と反応して参加者情報をシステムに送る。
主催者webにアクセスした参加希望者がガイドとデータの自動整理を希望した場合、携帯端末アプリケーションがダウンロードされPCにクッキーが設定される。webページで出展情報のうち興味のあるものを選択すると個人領域に記録され当日のガイドに反映される。当日は注意喚起のリアクションフォームが送られ、会場まで誘導がなされる。途中、長い乗車時間や中継駅で待ち時間が発生する状況などがあれば興味のある情報に関連したメッセージが配信される(カーナビ連携なども実施可能)。
会場では参加者は携帯端末、利用可能端末を利用してメモ入力、録音を行うことが出来る。この情報は自動的にコンテキストタギング利用でタグ付けがなされて一旦サーバに保存される。利用可能端末ではコンテキスト情報の編集も可能。また、携帯端末、利用可能端末共に地図情報を呼び出して現在位置と現在向かっているエリアが表示される。また、利用可能端末では出展情報の選択をもう一度やり直してあらたなセッション(シークエンス)に登録することが出来る。
会場で利用することの出来るセッション(シークエンス)は三種類ある。一つは特定のブースへの誘導を行う誘導セッション、もう一つは興味のある分野のブースを適時案内し、情報を提供するクルーズセッション、最後にセミナーの管理を行うセミナー会場管理セッションである。これらのセッション情報は参加者端末において現在アクティブなもののメッセージが表示され、サムネイル化されたセッション情報はメッセージが到着した時点で点滅等の表示変更がなされる。
当日受付者は受付にてICカードを受け取る。情報の編集と案内を参加者利用端末を利用して行う事が出来る。
会場を出ると当日のコンテキスト適用情報が整理され参加者個人端末に送信される。この情報を元に簡単な追加編集を行うだけでwebページ形式のレポートを作成することが出来る。
GPSナビゲーションマップ生成:目的地と移動手段を入力するとそこまでの移動経路を出力。車両用は国道上のルート、公共交通機関はその推奨ルートが出てくるが、いずれも座標情報を伴う。その情報を元に誘導シーン用マップの生成を行う。
GPSナビゲーション呼び出し:マップで利用したナビゲーション情報を端末アプリケーションで呼び出す。また現在位置情報、(公共機関)乗り換え情報を受け取る。
興味分野情報受け取り:webシステム上の出展情報操作画面で選択された興味分野、訪問先情報を受け取る。この情報を元に関連シークエンスを呼び出す。
会場地図大呼出:利用可能端末画面で会場地図大を呼び出し、エリア情報を表示する。メンバシークエンスの切り替え操作と出展情報からの目的エリア選択を行うことが出来る。また興味分野情報を編集する事が出来る。結果は興味情報属性に反映される。
会場地図小呼出:携帯端末で地図表示アプリケーションを呼び出す。現在位置とアクティブシーンの目標エリアがピンポイントで表示される。
クルーズ経路作成エンジン:会場1レベルマップの経路情報から最適な経路を算出する。その順番情報を現在位置エリア情報から順序型属性として生成する。
会場施設管理サーバ:リレーショナルシステムドメイン。ゲートの入退出情報、スクリーンの上映開始、終了情報を受け取る。
マップ;会場は非座標付き代表点を持つ1レベルエリアで構成されたもの。スタッフ端末、出展者端末、参加者利用可能端末、ICチップ感知ゲートをエリアの確定要素として持つ。特にクルーズの精度向上のため室内会場間の通路にもゲートを配置した。GPS情報の利用は会場エリア全体をGPSブロックとして指定。退出入確認に使用する。その他のマップは予め作成はされないが、誘導時にはAPIによって自動生成される。
名刺ファイル;参加者の商談相手へ提供する個人情報ファイル。複数作成できる。セッションではマスカレードとして利用。
出展者提供情報ファイル;出展者の提出パンフ印刷用ファイル、リアクションシートファイル。これらのファイルは参照専用属性として保護される。
出展情報ファイル;出展者情報をエリア、興味分野ごとにタグ付けしたもの。
会場地図ファイル大;各エリアを強調表示可能。webスクリプトで作成。
会場地図ファイル小;エリア位置をポイント表示。携帯端末用アプリケーションとして構成。
Claims (13)
- ハードウェアリソース及びソフトウェアコンポーネントを利用可能にするAPIを格納するAPIデータベースと、
イベント実行プログラム及び当該イベント実行中に生じたログデータを格納するイベントデータベースと、
所定の規格に適合するAPIを前記APIデータベースに登録するAPI登録処理部と、
前記APIデータベースに格納されたAPIをコンポーネントとして利用してイベント実行プログラムを生成するイベント生成処理部と、
前記生成されたイベント実行プログラムのうち、所定の規格に適合するイベント実行プログラムを前記イベントデータベースに登録するイベント登録処理部と、
前記イベント実行プログラムを実行するイベント実行処理部と、
ネットワークを通じてイベント参加者端末との間で情報の送受信を行う通信処理部とを備えたイベント管理システム。 - 前記API登録処理部は、操作可能なリソースカテゴリ情報を持つイベント管理APIと、イベント管理APIに対応するカテゴリ情報を持つリソースAPIとを区別して登録することを特徴とする請求項1に記載のイベント管理システム。
- 前記イベント実行プログラムは、イベント管理APIを順次実行する手順情報と、イベント実行前に対応するカテゴリのリソースAPIを適用させるための情報とを有していることを特徴とする請求項2に記載のイベント管理システム。
- 前記APIデータベースに広告配信機能を提供するAPIを格納しており、
イベント実行プログラムの実行時に、イベント参加者端末に広告配信を行うことが可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のイベント管理システム。 - 前記広告配信を行う際に、当該イベントの主催者が過去に行ったイベントの実績情報に基づいて、当該イベントの動員人数を推計し、当該推計された動員人数に応じて広告料を自動計算することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
- イベント実行中に参加者端末から、参加者端末において撮像した画像データ及び動画データ、録音した音声データ、掲示板、ブログ又はチャット等に投稿したメッセージデータのうち少なくとも1つを含む情報素材を受信し、当該イベントにおける当該参加者のログデータとして前記イベントデータベースに格納することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
- イベント実行中に参加者端末から、当該参加者が関与したイベント中の場面管理ノードに関する情報を受信し、当該情報と関連付けられた当該イベントにおける当該参加者のログデータとして前記イベントデータベースに格納することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
- 各参加者のログデータを参照し、関連性の高いログデータ同士にリンクを付与することを特徴とする請求項6又は7に記載のイベント管理システム。
- 前記イベント管理プログラムの処理データを解析して、APIが利用された時間及び位置に関する拡張コンテキスト情報を抽出する処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
- 前記拡張コンテキスト情報に基づいて、イベント参加者端末のインターフェイスの切り替えを制御する処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載のイベント管理システム。
- 前記拡張コンテキスト情報に基づいて、イベント参加者端末で利用するオブジェクトのトリガ発生前に、当該イベント参加者端末に対してコンテンツの配信を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載のイベント管理システム。
- 前記イベント生成処理部は、前記APIデータベースに格納されたAPIをコンポーネントとして利用してイベント実行プログラムを生成する際に、当該各APIで利用するリソース間の適合性をチェックすることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
- 前記イベント生成処理部は、前記APIデータベースに格納されたAPIをコンポーネントとして利用してイベント実行プログラムを生成する際に、当該各APIで利用する複数のリソースを1つのリソース情報に集約することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のイベント管理システム。
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