JP4482346B2 - ガス・油圧力変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブ等の操作のためのアクチュエータとして使用されるガス・油圧式駆動装置に用いられるガス・油圧力変換器に関する。
従来、ガス・油圧式駆動装置は、作動のための動力源として、パイプラインのボールバルブの作動のためにパイプラインの高圧ガスを使用して油圧に変換するための変換器が使用され、この変換器は、ピストンが用いられない場合、垂直に設けられた縦型のものが使用されている。その場合、変換器内部では、ガスと油を離隔するために多くはゴム膜が使用されている。
また、従来の問題点を考慮して蓄圧部であるガスタンク内の窒素ガスの圧力を動力源として、油圧に変換するためのガス・油圧力変換器にピストンが用いられたものとして、特許文献1に記載されているような、シリンダー内のブースターに摺動するよう設けられたピストンによってガス圧を油圧に変換するものが使用されている。
特開平8−54083号公報
上記のようなピストンを用いないガス・油圧力変換器は、駆動装置に用いた場合、縦型設置をせざるをえないことになり、駆動装置のコンパクト化が不可能であった。また、ガスと油を仕切るために、ゴム膜を使用すると、ガスと油が同圧となり、長期間使用しているとガスがゴム膜を浸透して油に混入して、駆動装置の作動不良を引き起こす恐れがあった。
また、ガス、油圧力変換器にピストンを使用した増圧式の場合、ピストンロッドの先端に小ロッドが設けられており、この小ロッドがピストンのストロークと同じストロークの長さだけ外側へ突出するために、シリンダーの外に突出したインジケータまたは保護カバーが必要となり、このため全長が長くなるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、蓄圧部の設計を自由にしかつ駆動部のコンパクト化を容易にしたガス・油圧力変換器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるガス・油圧力変換器は、ガス圧力を油圧に変換して、パイプラインに設けられた弁を作動する操作機に油圧を供給するためのガス・油圧力変換器であって、
両端部をカバーによって閉じられた中空のシリンダー、カバーにシリンダーの中心軸と同心上に支持されたロッド、シリンダーの内部においてロッドに摺動可能に支持されたピストンにして、シリンダーの一方側においてガスを受容、排出しかつ他方側に圧油を受容、供給するように設けられたピストン、およびカバーから外に貫通するよう延長して設けられたロッドによって作動する油ポンプを起動するためのリミットスイッチ、を含むガス・油圧力変換器において、
ロッドは、カバーに対して軸線方向に移動可能に支持されていて、このロッドがピストンのガス側のガス圧により、油側のカバーへの移動とともに所定の長さだけ移動するように構成されていることを特徴とする。
上記ガス・油圧力変換器は、ロッドがガス側のカバーに摺動可能に支持されかつピストンとの摺動部よりも大きな断面を有するガス側の大径ロッド部を有して、この大径ロッド部の端部中心までガス圧力を受けるようにガス側のカバーに支持され、さらに油側のカバーに摺動可能に支持されかつピストンの摺動部よりも大径の油側の大径ロッド部を有し、この油側の大径ロッド部における油側のカバーに対する摺動部をシールし、かつ油側の大径ロッド部の油側とは反対側に大気圧または油側より低圧の圧力を受けるようにしたことを特徴とする。
上記ガス・油圧力変換器において、ピストンの移動とともに、ロッドも移動するが、ロッドは所定の長さだけしか移動しないので、ガス側の大径ロッド部の一部がロッドの移動分だけガス側カバーより内方向に突出するように構成したことを特徴とする。
上記ガス・油圧力変換器において、ピストンの移動とともに所定の長さだけ移動したロッドは、ピストンが油側からの圧油によりガス側カバーへ移動して、所定の長さだけ移動して、ロッドのガス側大径ロッド部に到達したときより、ピストンとロッドが一緒に移動するように構成したことを特徴とする。
上記ガス・油圧力変換器において、油側大径ロッド部の圧油側とは反対側に大気圧または圧油よりも低圧になる大気室を設け、ピストンのガス側のカバーへの到達およびその後の待機中に、ピストンにかかる油圧がガス側のピストンおよびロッド端部の両方にかかるガス圧と、油側の大径ロッド部にかかる油圧および大気室の圧力の両方の圧力との圧力差より高くなるように構成したことを特徴とする。
上記ガス・油圧力変換器において、油側大径ロッド部は、リミットスイッチの作動中は、油側カバーに対してピントンが接触しないように、必要な長さだけ、上記所定の長さに加えて油側カバーから内方向に突出するように構成したことを特徴とする。
また、上記ガス・油圧力変換器において、シリンダーにガス側カバーの内面に近接して油溜りとこの油溜りに連通する溜まった油を排出するためのドレン孔を設け、ガス側カバーのピストン側面にはシリンダー内面に近接してピストン接触時に機能するシールリングが設けられていることを特徴とする。
さらに、上記ガス・油圧力変換器において、ガス側カバーに、ガス圧により右側に摺動可能に設けられた大径ロッド部に、この大径ロッド部からガス側カバーを貫通して外側に延長するロッドを設け、この延長ロッドによって油ポンプ等を起動するためのリミットスィッチを作動することを特徴とする。
本発明によるガス・油圧力力変換器においては、両端部をカバーによって閉じられた中空のシリンダー、両端部のカバーにシリンダーの中心軸と同心上に支持されたロッド、シリンダーの内部においてロッドに摺動可能に支持されたピストンにして、シリンダーの一方側においてガスを受容、排出しかつ他方側に圧油を受容、供給するように設けられたピストン、およびカバーから外に貫通するよう延長して設けられたロッドによって作動する油ポンプを起動するためのリミットスイッチ、を含むガス・油圧力変換器において、ロッドは、カバーに対して軸線方向に移動可能に支持されていて、このロッドの移動がピストンのガス圧により油側カバーへの移動とともに所定の長さだけ行われるようにしたので、ガス・油圧力変換器から蓄圧部を分離して設けることができ、蓄圧部の長さ、直径および設置方向などの設計が自由となり、駆動装置をコンパクトにすることができる。そして、ガス・油圧力変換器として、必要な油量のストロークに対して、油ポンプの起動、停止の信号をロッドの最小限の移動によってリミットスイッチを作動させることができる。即ち、ピストンが油側へ移動した後すぐに、油ポンプを起動することができるようにしたので、ロッドの移動を最小限にして油ポンプを作動させることができ、ガス・油圧力変換器をコンパクトにすることかできるという効果を奏する。
上記ガス・油圧力変換器は、ロッドがカバーのガス側に摺動可能に支持され、かつピストンの摺動部よりも大きな断面を有するガス側の大径ロッド部を有して、この大径ロッド部の端部中心までガス圧力を受けるように支持され、さらに油側のカバーに摺動可能に支持されかつピストンの摺動部よりも大径の油側の大径ロッド部を有し、この油側の大径ロッド部における油側のカバーに対する摺動部をシールし、かつ油側の大径ロッド部の圧油側とは反対側に大気圧または油圧より低圧の圧力を受けるようにしたので、大径ロッド部によってロッドの支持をカバーに対して安定して行うことができるとともに、ピストンに対してガス圧を十分に作用させることができるとともに、ガス圧を油圧へと効率よく変換することができる。
また、圧油側の大径ロッド部は、リミットスィッチの作動中に圧油側のカバーに対して前記ピストンを接触させないように必要な長さだけ圧油側カバーから内方向に突出しているので、操作機の操作後油がピストンに戻され始めると、カバーに近接していたピストンの端面に直ちに油が供給されてピストンをガス圧と同圧になるよう作動させることができる。
また、シリンダーにガス側カバーの内面に近接して油溜りとこの油溜りに連通する溜まった油を排出するためのドレン孔を設け、ガス側カバーのピストン側面にはシリンダー内面に近接してピストン接触時に機能するシールリングが設けられているので、長期間の作動により、万一ピストンの部分から油が漏れた場合、ピストンがガス側カバーに密着した状態時に、漏れた油が油溜めに溜められるので、Oリングによってガスの漏れを防ぎながら、ドレン孔から取り出すことができ、蓄圧部からのガスの流出を防ぐことができる。
また、ガス側カバーに、ガス圧により右側に摺動可能に設けられた大径ロッド部に、この大径ロッド部からガス側カバーを貫通して外側に延長するロッドを設け、この延長ロッドによって油ポンプ等を起動するためのリミットスィッチを作動することができるので、操作機への油の供給のための油ポンプの起動だけでなく、その他の用途の油ポンプを起動させることができ、また、その他の操作機器のためのリミットスイッチを作動することができる。
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態によるガス・油圧力変換器10は、図4および図5に示すように、パイプライン90に設けられるボールバルブ80の開閉作動を行うためのガス・油圧式駆動装置に使用されている。このガス・油圧式駆動装置は、ボールバルブ80を作動するスコッチヨーク機構を操作するためのシリンダー、ピストン、ピストンロッド等からなる操作機20へ、後で詳述する蓄圧器50内の窒素ガスのようなガスによって油圧を生じさせるためのガス・油圧力変換器10からの圧油が油圧回路を切換える切換弁ユニット30に設けた二つの三方切換弁32、34をコントロールボックス40からの信号により切り替えることにより供給される。さらに、電動油ポンプ60および手動ポンプ70が設けられ、逆止弁72、切換弁ユニット30を介してガス・油圧力変換器10の油圧回路に接続され、操作機20に付設された油タンク26から油を供給する。操作機20には、各作動の終了を検知するリミットスイッチ22、24が設けられ、コントロールボックス40への信号を送り、三方切換弁32、34の切換操作を行うことができるようになっている。
このガス・油圧式駆動装置は、図5に示すように、操作機20に、ガス・油圧力変換器10、蓄圧器50、電動油ポンプ60、手動油ポンプ70、リミットスイッチ22、24、三方切換弁32、34が一体にされるとともに、最適の配置にして設けられている。なお、この図5には油圧回路用のパイプは省略されている。
上記のガス・油圧式駆動装置に設けられたガス・油圧力変換器10は、図1から図3に示すように、適宜の内径Dを有する中空のシリンダ12、このシリンダ12の両端部を閉じるガス側カバー181、油側カバー185、これらのカバー181,185に対してほぼシリンダ12の内周面と同心にロッド16を支持し、このロッド16上を両側のガス圧と油圧との差圧で摺動するようにピストン14が設けられ、シリンダ12のロッド16との摺動部とシリンダ内周面の摺動部にはそれぞれ複数箇所に外周部シール144、内周部シール145が取り付けられて、ピストン14によって分けられるシリンダ12の両側室に存在するガスと油が混合しないようにされている。また、シリンダ12に対するガス側カバー181と油側カバー185との取付け箇所にはそれぞれ複数箇所にシール146,147が取り付けられてガスまたは油の漏れを防止している。さらに、ガス側カバー181には、蓄圧器50とシリンダ12のガス室との間でガスを供給、流出させるためのガス流通孔184が周面に開放して設けられ、また、油側カバー185には、電動ポンプ60あるいは手動油ポンプ70および操作機20への油の流出入させるための油流通孔187が同様に周面に開放して設けられている。ガス・油圧力変換器10には、圧力計101、給排気弁102等を備えるとともに、蓄圧器50には開閉弁103を介して接続されている。
上記のロッド12は、ピストン14の摺動部の直径d、油側カバー185に支持された大径ロッド部162の直径d1、この大径ロッド部161から延長して油側カバー185を貫通して外部に突出するリミットスイッチ作動用ロッド部163の直径d3、ガス側カバー181に支持された大径ロッド部161の直径d2がd3<d<d1≦d2の関係を有するように形成されている。そして、ガス側の大径ロッド部161は、ガス側カバー181の支持孔183に摺動可能に嵌合されていて、ガス圧がその端部中心部まで作用するようにシール等を設けずに支持されている。一方、油側の大径ロッド部162は、油側カバー185にガス側の大径ロッド部161と同様に摺動可能に支持孔189に支持されているが、支持孔189の内方に大気室186が形成されるように、カバー185の外周面に開放する連通孔188によって油タンク26に接続されるとともに、大径ロッド部162の外周は油側カバー185に対して2箇所にシールが設けられ、大気室186への油の流入を阻止している。
また、ロッド16自体は、図1に示されるように、ピストン14がガス側カバー181の端面からストロークLだけ移動するが、この移動開始直後、油側カバー185の端面から長さ+hだけ突出している油側大径ロッド部162は、ロッドの両側のガス側の大径ロッド部摺動室183と油側の大気室186の圧力差により、長さHだけ大気室186側へ移動し、即ち、ロッド16が移動しているので、ピストン14は最大L+Hの長さだけ移動する。それにより、図2に示すように、リミットスイッチ作動用ロッド部163が外側方向に移動して、電動油ポンプ60を作動するためにリミットスイッチ19に設けられたローラ191に当接してリミットスイッチ19を操作することができるようにされている。
また、図2に示すように、ピストン14が油側の大径ロッド部162に油側カバー185から長さhだけ突出した状態にあるので、油が電動油ポンプ60によってあるいは操作機20から戻された場合、ピストン14に油圧が十分に作用することができる。そして、ガス側の大径ロッド部161は、図2に示すように、ロッド16がピストン14によって押され状態では、ガス側カバー181の内面から長さHだけ突き出した状態にあるので、ピストン14が油圧により電動ポンプ60の作動によりガス側に押されて、ガス圧と同圧になるまで油圧が上り、ピストン14がガス側カバー181に向かって移動されて大径ロッド部161に接触すると、油圧がさらに上昇し、引き続きピストン14をガス側カバー181に向かって移動させるので、ロッド16全体が図1の状態まで移動される。それによって、リミットスイッチ19は、作動用ロッド部163がローラ191から離脱してリミットスイッチ19を解除して、電動油ポンプ60の作動を停止させることができる。
また、図3に示すように、リミットスィッチ19’をガス側に設けた場合には、ロッド16の延長部を大径ロッド部161にさらに連結、摺動可能にリミットスィツチ作動用延長ロッド部164として設けられてもよい。この延長ロッド部164は、端部に大径ロッド部161に形成した嵌合孔166に勘合する小径嵌合部とそれと一体の大径ロッド部161の外径と同径の大径部を有して、ガス側カバー181の支持孔183内を摺動することができるようになっている。そし延長ロッド部164に対してのみ、ガスの流出を防止するためのシール167が設けられている。延長ロッド部164の摺動ストロークは長さHであり、リミットスイッチ19’をオンにするようローラ191’を移動させる。さらに、延長ロッド部164側の大径ロッド部161、小径嵌合部を含む大径部165にはガス圧が両者の中心部まで作用するように、シール等を設けることなく、嵌合されている。
上記のような構成を有するガス・油圧力変換器10は、以下のように作用する。
パイプライン10に設けられたボールバルブ80を開閉するために操作機20を作動させる必要がある場合、まず、開閉弁103を開いて窒素ガス等のガスを蓄圧器50からガス流通路184を通して、図1に示す状態にあるピストン14に対して供給されると、ピストン14はロッド16に沿って移動され、ピストン14の反対側の油がシリンダ12室からガス圧力により押し出される。このように、ガス圧力によって生じられる圧油は、油側カバー185の油流通路187を通して操作機20に向けて供給される。操作機20への油圧回路の途中に設けられた切換弁ユニット30内の2つの三方切換弁32,34がコントロールボックス40の操作により、図4に示された状態から一方の三方切換弁32を切換操作すると、この一方の三方切換弁32を介して操作機20のピストンの操作側に圧油を供給し、ピストンの反対側に蓄積した油を他方の三方切換弁34を介して油タンク26に排出させる。そして、蓄圧器50からのガスの継続した供給により油が操作機20の操作を終えるまで供給されるが、ガス・油圧力変換器10では、ピストン14がロッド16の油側カバー185の内面から最大長さH+hだけ突出した大径ロッド部162に当接するまで移動して圧油の供給を行う。
ピストン14が移動するとともに、ロッド16も移動するが、ピストン14は、最大L+Hの長さだけ移動可能であるが、ロッド16は長さHのみである。このロッド16の移動は、油側カバー185に大気室186があるために、ガス側カバー181に設けた大径ロッド部摺動室183の作用しているガス圧によるものである。このロッド16が図2に示す位置に達することで、リミットスィッチ作動用ロッド部163がリミットスィッチ19のローラ196に接触してリミットスィッチ19を作動させて、電動油ポンプ60を起動させる。この状態で、操作機20では、リミットスィッチ24,25によってその操作の終了を検出すると、作動している一方の三方切換弁32を解除して、操作機20への圧油の供給が停止され、操作機20はその状態を維持してフリーになる。さらに、この状態では、電動油ポンプ60が作動しているので、油タンク26あるいは操作機20からの油を油圧回路の187フィルタ62を通してガス・油圧力変換器10の油流通路187に戻すように供給される。
このように電動ポンプ60による油供給が行われると、図2に示すように、ピストン14は油側カバー185に対して長さhだけ間隔を置くように大径ロッド部162に接した状態になっている場合でも、油の圧力が上がるにつれて、ピストン14をガス側へと移動させ、ピストン14の反対側にあるガスがガス側カバー181のガス流通路184を通して蓄圧器50へとガス圧を上げながら戻すようにピストン14が作動する。しかし、ロッド16に関して、ガス側大径ロッド部161には、常にガス圧が作用しているが、油側大径ロッド部162には、油側とは反対側の大気室186を設けているので、ロッド16は常に図中右側へ移動しようとしている。ピストン14のある位置では、ピストン14の両側のガス圧と油圧は同圧であり、ガス側大径ロッド部161に達するまでは、ピストン14の両側のガス圧と油圧が同圧であり、この大径ロッド部161が、図2に示すように、ガス側カバー181の内面から長さHだけ突出した状態にあるので、この大径ロッド部161にピストン14が達すると油圧が上昇して、ロッド16全体をガス側に移動させるように油圧が上昇する。そして、図1に示される状態にピストン14が達すると、リミットスイッチ作動用ロッド部163がリミットスイッチ19のローラ191から離脱して、リミットスイッチ19を切って、電動油ポンプ60を非作動にして、蓄圧器50へガスが戻された状態で開閉弁103を閉じて、次ぎの使用に備える。
また、種種の原因で電動油ポンプ60が作動できないときには、手動油ポンプ70を使用することにより、操作機20への油の供給を行うことができる。その際、コントロールボックス40からの三方切換弁32,34の電気的な操作ができなければ、手動により行うこともできるようにしてもよい。
以上のように、本発明によるガス・油圧力変換器10は、シリンダ12の両端部をカバー181,185で塞ぎ、その外側にはリミットスィッチ19を作動するためのリミットスィッチ作動用ロッド部163が突出するものの、その移動ストロークは最小限度ですますことができるので全体サイズを抑えることができ、図5に示すように、操作機20に併設しても、嵩張ることがなく、ガス・油圧式駆動装置をコンパクトにすることができる。
また、このガス・油圧力変換器10には、図3に示すように、ガス側カバー181において、さらにリミットスイッチ19’を作動することができるように、リミットスイッチ19’の操作用ローラ191’に当接する延長ロッド部164がロッド16と同軸心を有するように、設けられてもよい。その際、延長ロッド部164は、ガス側カバー181の支持孔182内を移動する大径ロッド部161と同外径を有する大径部165を有すると共に、大径部と一体の小径部を設け、この小径部が大径ロッド部161の端部中心部に設けた摺動孔166に移動可+能に設けられていて、延長ロッド部164の部分のみにガス側カバー181にシール167が設けられて、ガスの漏れを防止している。したがって、大径ロッド部161の内部の摺動孔166の内面にもガス圧が作用して、大径ロッド部161の中心部までガス圧が作用することができる。図2の状態のロッド16の全体を移動させる際には、図3の状態で延長ロッド部164を外方向に移動させて、リミットスイッチ19’を作動させることができる。このリミットスイッチ19’は、他の用途に使用されてもよいが、リミットスイッチ19とは逆の作用をさせることにより、リミットスイッチ19の代わりをさせるようにしてもよい。なお、延長ロッド部164は、ガス圧によって大径ロッド部161を右側に移動させることができれば、この直径を小さくして、大径ロッド部161と一体に形成してもよい。
さらに、ガス側カバー181の内面におけるシリンダ12の内周面に近接してシールのためのOリング143を設ければ、ガス圧が最も高くなるピストン14のガス側カバー181にピストン14が近接した状態では、油溜め141に溜まった油ドレン孔142から取り出すことがきる。その際、ピストン14が油圧によってガス側カバー181に押し付けられていて、ガスの漏れをOリング143によって防止することができる。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の精神と添付のクレームの範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
本発明の一実施の形態によるガス・油圧力変換器の断面図である。 図1のガス・油圧力変換器のガス圧力による作動状態を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態によるガス・油圧力変換器の部分断面図である。 本発明の一実施の形態によるガス・油圧力変換器を使用したガス・油圧式駆動装置の概略説明図である。 同4のガス・油圧式駆動装置の外観を示す平面図である。
符号の説明
10 ガス・油圧力変換器
12 シリンダー
14 ピストン
16 ロッド
19 リミットスイッチ
19’ リミットスイッチ
20 操作機
22 リミットスイッチ
24 リミットスイッチ
26 油タンク
30 切換弁ユニット
32 三方切換弁
34 三方切換弁
40 コントロールボックス
50 蓄圧器
60 電動油ポンプ
61 エアー抜き
62 フィルタ
70 手動ポンプ
72 逆止弁
74 安全弁
141 油溜り
142 ドレンプラグ
143 Oリング
161 ガス側大径ロッド部
162 油側大径ロッド部
163 リミットチィッチ作動用ロッド部
164 延長ロッド部
165 延長ロッド基部
166 摺動部
181 ガス側カバー
183 大径ロッド部摺動室
184 ガス連通路
185 油側カバー
186 大気室
187 圧油路
188 油逃路
191 ローラ
191’ ローラ

Claims (8)

  1. ガス圧力を油圧に変換して、パイプラインに設けられた弁を作動する操作機に前記油圧を供給するためのガス・油圧力変換器であって、
    両端部をカバーによって閉じられた中空のシリンダー、前記カバーに前記シリンダーの中心軸と同心上に支持されたロッド、前記シリンダーの内部において前記ロッドに摺動可能に支持されたピストンにして、前記シリンダーの一方側においてガスを受容、排出し、かつ他方側に圧油を受容、供給するように設けられたピストン、および前記カバーから外に貫通するよう延長して設けられたロッドによって作動する油ポンプを起動するためのリミットスイッチ、を含むガス・油圧力変換器において、
    前記ロッドは、前記カバーに対して軸線方向に移動可能に支持されていて、該ロッドが前記ピストンのガス側のガス圧により、前記ピストンの油側のカバーへの移動とともに所定の長さだけ移動するように構成されていることを特徴とするガス・油圧力変換器。
  2. 前記ロッドがガス側のカバーに摺動可能に支持され、かつ前記ピストンとの摺動部よりも大きな断面を有するガス側の大径ロッド部を有して、該ガス側の大径ロッド部の端部中心までガス圧力を受けるように前記ガス側のカバーに支持され、さらに前記油側のカバーに摺動可能に支持され、かつ前記ピストンの摺動部よりも大径の油側の大径ロッド部を有し、該油側の大径ロッド部における前記油側のカバーに対する摺動部をシールし、かつ前記油側の大径ロッド部の圧油側とは反対側に大気圧または油側より低圧の圧力を受けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載されたガス・油圧力変換器。
  3. 前記ピストンの移動とともに、前記ロッドが所定の長さだけ移動したときに、前記ガス側の大径ロッド部の一部が所定の長さだけ前記ガス側のカバーより内方向に突出するように構成したことを特徴とする請求項に記載されたガス・油圧力変換器。
  4. 前記ピストンの移動とともに所定の長さだけ移動した前記ロッドは、前記ピストンが油側からの圧油により前記ガス側のカバーに向かって移動して、前記所定の長さだけ移動したままの前記ロッドにおける前記ガス側の大径ロッド部に到達した後、前記ピストンと前記ロッドが一緒に移動するように構成したことを特徴とする請求項から3までのいずれか1項に記載されたガス・油圧力変換器。
  5. 前記油側のカバーにおける前記油側の大径ロッド部の圧油側とは反対側に大気圧または圧油よりも低圧になる大気室を設け、前記ピストンの前記ガス側のカバーへの到達およびその後の待機中に、前記ピストンにかかる油圧が、前記ピストンおよび前記ロッドの端部の両方のガス側にかかるガス圧と、前記油側の大径ロッド部にかかる油圧および前記大気室の圧力の両方の圧力との圧力差より高くされ、前記ロッドを前記ピストンによりガス側に移動させて前記リミットスイッチを解除するように構成したことを特徴とする請求項から4までのいずれか1項に記載されたガス・油圧力変換器。
  6. 前記油側の大径ロッド部は、前記リミットスイッチの作動中に、前記油側カバーに対して前記ピストンが接触しないように、必要な長さだけ、前記所定の長さに加えて前記油側のカバーから内方向に突出するように構成したことを特徴とする請求項から5までのいずれか1項に記載されたガス・油圧力変換器。
  7. 前記シリンダーにガス側のカバーの内面に近接して油溜りと該油溜りに連通する溜まった油を排出するためのドレン孔を設け、前記ガス側カバーのピストン側面には前記シリンダー内面に近接して前記ピストン接触時に機能するシールリングが設けられていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載されたガス・油圧力変換器。
  8. ガス側のカバーには、ガス圧によ摺動可能に設けられたガス側の大径ロッド部に、該ガス側の大径ロッド部から前記ガス側のカバーを貫通して外側に延長するロッドを設け、該延長ロッドが油ポンプ等を起動するためのリミットスイッチを作動することができることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載されたガス・油圧力変換器。
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