JP4481126B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
そして、このような画像処理装置において、パスワード等を用いて、装置を使用するユーザを識別できるようにすることも行われている。
このような画像処理装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に記載のようなものが挙げられる。
そして、このような要求に応えるための技術としては、認証情報をプリント要求に係る画像データ等に組み込むことにより、画像処理装置側でその認証情報を用いて認証処理を行うことができるようにする技術が知られており、この認証処理によってユーザを特定し、ユーザに応じて利用できる機能を制限するようにすることも考えられる。そして、このような機能を有する画像処理装置が開発され、使用されるようになってきている。
この発明は、このような問題を解決し、認証情報を組み込む領域が用意されていないような画像データを取り扱う場合であってもユーザ毎に利用できる機能を制限できるようにすることを目的とする。
このような画像処理装置において、上記通信を行うために受信した認証情報を、ログイン時に使用するユーザID及びパスワードとするとよい。
さらに、上記画像データの処理を、画像データのプリント、蓄積又は他の機器への転送とするとよい。
また、この発明の記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のデバイスとして機能させてその特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
〔実施形態:図1乃至図10〕
まず、この発明の画像処理装置の実施形態であるプリンタの構成について説明する。図1は、そのプリンタの構成を、そのプリンタにアクセス可能なPC(パーソナルコンピュータ)と共に示したブロック図である。
図1に示したプリンタ10は、CPU11,ROM12,RAM13,不揮発性メモリ(NVRAM)14,ネットワークI/F15,エンジン部16を備え、これらがシステムバス17で接続されている。
ROM12は、不揮発性の記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM12を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
不揮発性メモリ14は、フラッシュメモリやHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。後述する認証情報や権限情報も、この不揮発性メモリ14に記憶させるようにしている。
この図に示すとおり、プリンタ10は、この実施形態の特徴に関連する機能を実現するためのソフトウェアとして、プロトコルデーモン110及びプリンタアプリ120を有する。また、符号130で示すのは、ユーザを識別するためのIDやパスワードといった認証情報と、そのユーザに使用を許可する機能の情報を示す権限情報とを対応させて記憶する記憶手段である権限情報記憶部である。
なお、プリンタアプリ120が提供する機能には、権限判定部121の機能と、プリント機能提供部124の機能とがあるが、上記のプリントに関する機能は、後者の機能によるものである。
ここで、権限判定部121における認証に使用する認証情報としては、外部装置がプリンタ10と通信を開始するためのログインの際に送信してきた認証情報を使用するようにしている。
また、権限判定部121が行う認証処理に使用する認証情報や、権限の判定を行うために使用する権限情報は、権限情報記憶部130に記憶させている。この権限情報記憶部130は、ハードウェアとしては不揮発性メモリ14に設けるとよい。
権限情報記憶部130においては、まず、図3(a)に示すように、認証情報としてユーザID及びパスワードを記憶させ、ログイン判定部111から取得した認証情報と比較してユーザを特定できるようにしている。なお、ここでいうユーザとは、必ずしも人間に限られず、自動的にプリンタ10にプリントを要求する機能を有する装置を示す場合もある。
そして、図3(b)に示すように、各グループについて、そのグループのユーザに使用を許可する機能の情報を記憶させるようにしている。
従って、権限判定部121は、ユーザレベル判定部122によりまず認証情報によりユーザを認証してそのユーザの属するグループを特定し、その後、機能判定部123によりそのグループの情報に基づいてそのユーザに許可できる機能を特定することができる。
PC20のCPUは、ユーザがプリンタ及びプリントすべき画像データを指定してプリントの実行を指示すると、図4のフローチャートに示す処理を開始する。
まず1つめは、ログイン判定部111におけるログイン時の認証が失敗する場合である。そして、この場合には、ステップS11で図6のような画面を表示して再度のユーザIDとパスワードの入力を要求し、ログインが失敗したことも同時に通知する。
また、2つめは、権限判定部121においてプリンタ機能の使用が許可されなかった場合であり、この場合には、図6に代えて図7に示したような画面を表示し、プリンタ機能の使用が許可されなかったことを通知する。
いずれにせよ、ユーザがユーザIDとパスワードを再度入力した場合には、ステップS12以降に進んで処理を繰り返す。
そして、ステップS16で使用する機能の指定を受け付けるが、ステップS17で、ステップS16で受け付けた指定が使用可能な機能に係るものでないと判断した場合には、ステップS16に戻って再度指定を受け付ける。
なお、ステップS18の後、プリンタ10からプリントの結果に関する通知を受信してから処理を終了するようにしてもよいし、続けて他にプリントする画像データの指定を受け付けるようにすることも考えられる。
CPU11は、PC20からプリント要求及び画像データを受信すると、図9のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ステップS22で取得したユーザIDとパスワードを権限情報記憶部130に記憶しているものと比較し、送信元のユーザを識別する。その後さらに、ステップS23で、識別したユーザに許可できる機能の情報を権限情報記憶部130から取得する。
次のステップS24では、以上により許可できる機能の情報を取得できたか否か判断し、取得できていれば、ステップS25で、プリント要求の送信元に、使用を許可できる機能を通知する。
一方、ステップS24で許可できる機能の情報を取得できていなければ、ステップS30に進んでプリント要求の送信元に使用を許可できる機能がない旨を伝え、再ログインを要求して処理を終了する。このとき、プロトコルデーモン110に送信元との間の通信を切断させるようにするとよい。
そして、プリンタアプリ120は、これらの要求やデータを受け取ると、プロトコルデーモン110から受け取ったID及びパスワードを用いてユーザを識別し、そのユーザに使用を許可してよい機能を検索する(S106)。そして、その機能を使用要求の送信元に応答として返す(S107)。この返信は、プロトコルデーモン110が仲介して行う。
そして、プリンタアプリ120が機能指定情報を受け取ると、指定は使用を許可できる機能に係るものであるはずであるから、指定された機能に基づき、画像データを処理してプリント可能なデータに加工した後、エンジン部16によりその画像データに基づいた画像を用紙に形成する(S110)。
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、PC20からプリンタ10にアクセスする際に、一般的なクライアント21を用いる例について説明した。しかし、プリンタ10の制御に特化したプリンタドライバを用いるようにしてもよい。また、一旦入力したユーザID及びパスワードをレジストリに保存し、次回からは改めて入力しなくてもそのユーザID及びパスワードを用いてプリンタ10にアクセスできるようにしてもよい。
まず図11に、PC20がプリンタドライバによりユーザからプリンタ10に対するプリントの指示を受け付ける際に表示されるGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)の例を示す。
PC20は、ユーザから特定の画像データ又はファイルについてプリンタ10によるプリントを指示されると、図11に示すようなGUI40をディスプレイに表示してプリント内容の指示を受け付ける。このGUI40においては、図からわかるように、印刷方法、カラー/白黒、原稿サイズ、部数、原稿方向等、プリンタ10にプリントを実行させる際に利用する機能を設定可能である。さらに、GUI上部のタブをクリックすることにより、編集、仕上げ等の設定を行うための画面を表示させ、これらの設定を行うこともできる。
そして、ユーザがOKキー42を押下すると、GUI40においてなされた設定に従ったプリント要求を生成し、レジストリに保存してあるユーザID及びパスワードや、プリントする画像データと共にプリンタ10に送信してプリントを実行させる。またこのとき、ユーザIDとパスワードがレジストリに保存されていなければ、認証情報入力ボタン41が押下された場合と同様にこれらの入力を受け付ける。また、キャンセルキー43を押下すると、プリント要求は送信せずにGUI40を閉じる。
PC20のCPUは、ユーザがGUI40のOKキー42を押下(クリック等)すると、図12のフローチャートに示す処理を開始する。
その後、ステップS46でプリントを許可できない旨の応答があったか否か判断し、このような応答があればステップS47でその旨及びプリントが許可されなかった原因をユーザに通知して処理を終了する。また、特に許可できない旨の応答がなければ、そのまま処理を終了する。
プリンタ10のCPU11は、PC20からプリント要求及び画像データを受信すると、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
なお、ステップS24の判断がNOの場合の処理は図9の場合と同様であるが、ステップS27′の判断がNOの場合には、ステップS29でエラーを通知した後、そのまま処理を終了するようにしている。これは、この例ではPC20側のプリンタドライバに機能指定だけを単独で行う機能を設けていないためである。
この図に示すように、PC20は、ユーザが図11に示したGUI40のOKキー42を押下してプリントを指示すると(S121)、レジストリに記憶されているユーザID及びパスワードと共に、プリント要求とプリントすべき画像データとをプリンタ10に送信する(S122)。このID及びパスワードは、まずはプリンタ10にログインするために使用される。
そして、プリンタアプリ120は、受け取ったプリント要求に応じ、プロトコルデーモン110から受け取ったID及びパスワードを用いてユーザを識別し、そのユーザに使用を許可してよい機能を検索する(S125)。そして、受け取ったプリント要求に係る機能の使用を許可できると判断した場合には(S126)、その要求に従ってプリントを実行する(S127)。
この場合において、PC20側では、ユーザIDとパスワードをレジストリに記憶させておくことができるので、同じユーザが何度もプリントを行う場合に、初めの一度だけユーザIDとパスワードを入力するだけでよい。また、プリント要求を一度行うだけでプリンタ10にプリントを行わせることができる。従って、PC20における操作性も向上させることができる。
図14に、MFPにおいて上述の実施形態の場合と同様に、ログイン時に使用した認証情報によりユーザの認証及び機能制限を行うことができるようにする場合の機能構成例を示す。
ログインが成功すると、PC20からの要求や画像データは権限判定モジュール220に渡され、この権限判定モジュール220が、要求に係る動作を許可してよいかどうかを判定する。そして、この判定の際には、プロトコルデーモン210から、ログイン時の認証処理に使用したユーザIDやパスワード等の認証情報を取得し、権限情報記憶部230に記憶している認証情報や権限情報を参照して、要求の送信元に使用を許可してよい機能の情報を取得し、この情報を基に判定を行うようにしている。
そして、権限判定モジュール220が、受信した要求に係る機能の使用を、要求の送信元に許可してよいと判断すると、その要求及び付随するデータ(画像データ等)を必要な機能部に渡し、要求に係る動作(画像データの印刷やFAX通信による他の装置への送信、文書蓄積等)を実行させる。
例えば、プリンタにおいてはプリント要求や画像データの転送に使用するプロトコルとしてFTPやIPPが広く用いられているため、このようなプロトコルを使用すると汎用性の点で効果的であるが、これらのプロトコルに限られることはない。また、認証情報として、暗号化したパスワードやデジタル証明書等を使用することも考えられる。
また、以上の実施形態や各変形例で説明した内容は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて用いることもできる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
従って、この発明を利用することにより、ユーザに応じて利用を許可する機能を制限できるような画像処理装置を容易に提供することができる。
15:ネットワークI/F、16:エンジン部、20:PC、21:クライアント、
22:MFPドライバ、30:ネットワーク、110,210:プロトコルデーモン
111,211:ログイン判定部、120:プリンタアプリ、
121:権限判定部、122,221:ユーザレベル判定部、
123,222:機能判定部,124:プリント機能提供部、
130,230:権限情報記憶部、220:権限判定モジュール、240:機能提供部
Claims (7)
- ネットワークを介した通信が可能な画像処理装置であって、
データの送信元を識別するための認証情報と、その送信元に使用を許可する機能の情報を示す権限情報とを対応させて記憶する記憶手段と、
通信相手から画像データ処理要求を受信した場合に、前記権限情報を参照し、該画像データ処理要求の送信元に対し、該送信元に使用を許可できる機能を通知する通知手段と、
該通知手段による通知に応じて該通知により通知した機能のうち何れかの機能を指定する情報を受信した場合に、該機能に係る画像データの処理を行う処理手段とを設け、
前記通知手段が、FTP又はIPPの通信を行うために受信した認証情報を、前記画像データ処理要求の送信元を識別するために使用するようにしたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記通信を行うために受信した認証情報は、ログイン時に使用するユーザID及びパスワードであることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1又は2記載の画像処理装置であって、
前記画像データの処理は、画像データのプリント、蓄積又は他の機器への転送であることを特徴とする画像処理装置。 - ネットワークを介した通信が可能な画像処理装置と、その通信相手となる通信装置とを備えた画像処理システムであって、
前記画像処理装置において、
データの送信元を識別するための認証情報と、その送信元に使用を許可する機能の情報を示す権限情報とを対応させて記憶する記憶手段と、
通信相手から画像データ処理要求を受信した場合に、前記権限情報を参照し、該画像データ処理要求の送信元に対し、該送信元に使用を許可できる機能を通知する通知手段と、
該通知手段による通知に応じて、該通知により通知した機能のうち何れかの機能を指定する情報を受信した場合に、該機能に係る画像データの処理を行う処理手段とを設け、
前記通知手段が、FTP又はIPPの通信を行うために受信した認証情報を、前記画像データ処理要求の送信元を識別するために使用するようにし、
前記通信装置に、
前記画像処理装置にFTP又はIPPを用いて認証情報を送信して認証を要求する手段と、
前記画像処理装置に画像データ処理要求を送信して画像データの処理を要求すると共に、前記画像処理装置の前記通知手段による通知に応じて、該通知により通知された何れかの機能を指定する情報を前記画像処理装置に送信する手段とを設けたことを特徴とする画像処理システム。 - ネットワークを介した通信が可能な画像処理装置の制御方法であって、
前記画像処理装置に、
データの送信元を識別するための認証情報と、その送信元に使用を許可する機能の情報を示す権限情報とを対応させて記憶させ、
通信相手から画像データ処理要求を受信した場合に、前記権限情報を参照させて、該画像データ処理要求の送信元に対し、該送信元に使用を許可できる機能を通知させ、
該通知に応じて、通知した機能のうち何れかの機能を指定する情報を受信した場合に、該機能に係る画像データの処理を行わせ、
前記通知の際に、FTP又はIPPの通信を行うために受信した認証情報を、前記画像データ処理要求の送信元を識別するために使用させるようにしたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - コンピュータに、ネットワークを介した通信が可能な画像処理装置を制御させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
データの送信元を識別するための認証情報と、その送信元に使用を許可する機能の情報を示す権限情報とを対応させて記憶する機能と、
通信相手から画像データ処理要求を受信した場合に、前記権限情報を参照し、該画像データ処理要求の送信元に対し、該送信元に使用を許可できる機能を通知する機能と、
該通知する機能による通知に応じて、該通知により通知した機能のうち何れかの機能を指定する情報を受信した場合に該機能に係る画像データの処理を前記画像処理装置の処理手段に行わせる機能と、
FTP又はIPPの通信を行うために受信した認証情報を前記画像データ処理要求の送信元を識別するために使用する機能とを実現させるためのプログラムを含むことを特徴とするプログラム。 - 請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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