JP4480925B2 - 外装用コーナー部材の製造方法及び治具 - Google Patents

外装用コーナー部材の製造方法及び治具 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,建物のコーナー部に用いる外装用コーナー部材の製造方法及びそれに用いる治具に関する。
【0002】
【従来技術】
外装用コーナー部材を製造するための治具としては,例えば実開平6−15943号公報に示されたものがある。
後述する図6に示すごとく,上記外装用コーナー部材2は,一対の板片21,22の当接部210,220に斜切縁211,221を設け,該斜切縁211,221を接着剤を介して接着し,上記一対の板片21,22を略直角に組立形成したもので,断面V字状を有している。
そして,上記外装用コーナー部材2は,その外側面が多様な模様を有する意匠面215,225を形成している。また,上記外装用コーナー部材2は,柱や壁等のコーナー部分と接し,通常平面状を呈する内側面216,226を有している。
【0003】
図10に示すごとく,従来の外装用コーナー部材製造用の治具9は,一対の板片21,22を載置するための断面V字状のガイド板91よりなると共に,両ガイド板91の下縁部910を連設固定してなる断面V字状の治具主体と,該治具主体の上縁部に曲折形成した外側折曲部92とからなるものがある。
【0004】
上記外装用コーナー部材2を製造するにあたっては,図10に示すごとく外装用の一対の板片21,22の当接部210,220にそれぞれ斜切縁211,221を向け,該斜切縁211,221を接着剤を介して当接させると共に両者を接着する。このとき,上記一対の板片21,22を直角状に接着するために,接着が完了するまでの間,一対の板片21,22をV字状の治具9内に保持する。
また,上記治具9は,接着の際に,斜切縁211,221に付与した接着剤が若干垂れ落ちるため,治具の下部にその接着剤を排出するための長穴93が設けてある。
【0005】
また,上記のようにして外装用コーナー部材2を製造する際には,上記一対の板片21,22の当接部210,220にズレが生じる場合がある。このようなズレを有したまま上記斜切縁211,221が接着されると,製造される外装用コーナー部材2は不良品となる。そのため,上記一対の板片21,22を治具9内に入れるときには,両者を治具9の上面911に沿って斜方向から上下に動かして,当接部210,220間の位置決めをする必要がある。
【0006】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の治具9の上面911は,外装用コーナー部材の意匠面215,225側と接している。そのため,上述したように当接部210,220に生じたズレを解消するために上記一対の板片21,22を動かしたり,一対の板片21,22をV字状に組み立て,仮固定した状態で治具9内に載置しようとすると,外装用コーナー部材の意匠面215,225と治具9の上面911とが摩擦して,上記意匠面215,225に傷が発生するおそれがあった。特に,上記治具9は金属製であり,一方一対の板片21,22は,例えば窯業系建築板の場合1枚の重さが1.0〜3.0kgと比較的重い。そのため,上記摩擦力は大きくなり,外装用コーナー部材2にとって重要な意匠面が傷つきやすい。そして,このような意匠面に傷を有する外装用コーナー部材は不良品となり,破棄されていた。
【0007】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,意匠面への傷の発生を防止することができると共に,当接部の位置合わせ及び接着を素早くかつ確実に行うことができる外装用コーナー部材製造用の治具及び外装用コーナー部材の製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
第1の発明は,一対の板片の当接部にそれぞれ斜切縁を設け,該斜切縁を接着剤を介して当接させると共に,両者を接着することによりV字状の外装用コーナー部材を製造するための治具において,
該治具は,上記一対の板片の内側面を載置するための逆V字状の一対の斜板と,該斜板の下部に設けられ上記一対の板片の先端部をそれぞれ支持するための支持片とを有することを特徴とする外装用コーナー部材製造用の治具にある(請求項1)。
【0009】
次に本発明の作用効果につき述べる。
本発明において,上記治具は,外装用コーナー部材を作製するための一対の板片の内側面を載置するためのもので,逆V字状の一対の斜板を有している。
そして,上記一対の板片を接着する際には,この板片の内側面をそれぞれ上記治具の上面と接するように載置する。そのため,上記一対の板片の意匠面は,治具の斜板とは接触しない。それ故,上記一対の板片をズレなく接着させるために当接部の位置合わせをしようとして板片を動かす場合には,板片の意匠面の側から確認しながら位置合わせを行うことができると共に,板片の内側面つまり外装用コーナー部材の内側面は治具と摩擦するが,上記板片の意匠面は治具と接触せず,傷が発生することはない。
【0010】
また,上記治具は一対の板片の先端部を支持するための支持片を有している。そして,上記支持片は,上記一対の板片を治具に載置した時に,一対の板片の斜切縁が正しく当接するような位置に設けられている。
そのため,上記一対の板片を治具に載置した時には,当接部にはほとんどズレが発生することはない。そして,当接部にズレが発生したとしても,上記ズレは小さいものであるので,一対の板片を少し動かすことによって容易にズレを解消することができる。それ故,上記一対の板片における当接部の位置合わせを素早く行うことができる。
【0011】
また,上記支持片は上記接着の間,上記一対の板片の斜切縁を正しい位置に当接させた状態を逆V字状にて維持する。
そのため,上記斜切縁の間の接着剤が固化し,当接部が完全に固着するまでの間,上記一対の板片を逆V字状に安定して保持することができる。
また,上記治具は,当接部を固着させる間,一対の板片の当接部を保持すると共に,安定な逆V字の状態にて設置される。
そのため,上記治具は,外部から振動を受けても横転することなく安定して上記一対の板片を保持することができる。
【0012】
このように本発明によれば,意匠面への傷の発生を防止することができると共に,当接部の位置合わせ及び接着を素早くかつ確実に行うことができる外装用コーナー部材製造用の治具を提供することができる。
【0013】
第2の発明は,一対の板片の当接部にそれぞれ斜切縁を設け,該斜切縁を接着剤を介して当接させた状態でこれらを逆V字状の治具上に載置し,上記治具と一対の板片とは交互に複数段に段積みした状態で保持し,上記斜切縁を接着することによりV字状の外装用コーナー部材を複数個同時に製造する方法において,
上記治具は,上記一対の板片の内側面を載置するための,逆V字状の一対の斜板と該斜板の下部に設けられた上記一対の板片の先端部をそれぞれ支持するための支持片とを有することを特徴とする外装用コーナー部材の製造方法にある(請求項6)。
【0014】
本発明において,上記治具は,一対の板片の内側面を載置するための逆V字状の一対の斜板を有している。
そのため,上記一対の板片を治具の斜板上に載置する際には,上記一対の板片は意匠面側を治具に対して外側を向けて載置される。
上記治具と板片とを交互に段積みする際には,下から順に治具と板片とを交互に積み重ねていく。このとき,上記板片は常に意匠面側を治具に対して外側に向けて載置される。
【0015】
そのため,上記一対の板片をズレなく接着させるために当接部の位置合わせをしようとして板片を動かしても,外装用コーナー部材の内側面は治具と摩擦するが,少なくとも上記板片の意匠面全体は治具と接触せず,意匠面に傷が発生することはない。
また,段積みする場合には,治具の上に一対の板片を載せ,さらにその上に治具を載せていく。このとき,板片の意匠面の上に治具が載置されることになるが,治具は意匠面上に静かに載せればよい。またこのとき,上記治具は,逆V字状にて段積みされる。逆V字の状態は安定性に優れており,段積み時に治具の内側頂部と一対の板片の外側頂部の中心を合わせることが容易である。そのため,治具を意匠面上において何度も動かすことはない。それ故,意匠面に損傷を生じることはない。
【0016】
また,上記治具は外装用コーナー部材の先端部を支持するための支持片を有している。そのため,上記支持片は接着の間,上記一対の板片の斜切縁を正しい位置に当接させた状態を維持する。そして上記の段積み状態においても,上記支持片は該支持片が支持する一対の板片をそれぞれ支持している。
そのため,上記一対の板片をズレなく確実に接着させることが容易になると共に,当接部の接着剤が固化し当接部が完全に固着するまでの間,上記一対の板片を逆V字状に安定して保持することができる。
【0017】
このように本発明によれば,意匠面への傷の発生を防止することができると共に,当接部の位置合わせ及び接着を素早くかつ確実に行うことができる外装用コーナー部材の製造方法を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)においては,外装用コーナー部材の「V字状」は,通常は直角状であるが,外装用コーナー部材の用途によっては,例えば60度〜135度の角度のものもある。それ故,逆V字状の一対の斜板は,作製しようとする外装用コーナー部材の用途に応じた角度を有するようにしておくことができる。
【0019】
また,上記治具の頂部は,該治具の上に上記一対の板片を載置したとき,上記一対の板片が形成する内側角部との間に空隙部を形成するための非角部を有することが好ましい(請求項2)。
【0020】
この場合には,上記空隙部が上記一対の板片における上記当接部付近の通気性を高める。そのため,一対の板片の斜切縁に塗布した接着剤が空気とよく接触し,その接着固化速度が大きくなる。それ故,当接部の固着に要する固着時間を短縮することができる。
さらに,この場合には,上記一対の板片が形成する内側角部と治具の頂部とは接触しない。そのため,当接部に塗布された接着剤が固化する前に自重により治具の頂部に垂れてきた場合にも,外装用コーナー部材と治具とが接着されてしまうことはない。
なお,上記内側角部は,後述する図4に示すごとく,内側面の角部分を示す。
また,上記非角部としては,図1に示すごとき,平山状の他,平坦状等がある。
【0021】
また,上記斜板は,上記一対の板片の内側面に接触する複数の凸部を有することが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記一対の板片と治具との接触面積を減らすことができるため,一対の板片と治具とがこすれて外装用コーナー部材の内側に傷が発生するおそれがない。
さらにこの場合には,上記治具のいわゆる断面係数を向上させることができ,治具の強度を高めることができる。
なお,上記凸部の高さは支持片の高さよりも低くなるように設けられる。
【0022】
また,上記複数の凸部は,治具の長手方向に沿って形成された突条片であることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記のごとく,長手方向に設けた突条片によって,一対の板片と治具との接触面積を減らすことができると共に,治具の断面係数を向上させることができる。
【0023】
また,上記治具の内側頂部には,該治具と上記一対の板片とを複数段に段積みしたときに,上記一対の板片が形成する外側頂部との間に空間部を形成するための,内側凹部を有することが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記空間部が上記一対の板片における上記当接部付近の意匠面側の通気性を高める。そのため,一対の板片の斜切縁に塗布した接着剤が空気とよく接触し,その接着固化速度が大きくなる。
なお,上記外側頂部は,後述する図5に示すごとく,得ようとする外装用コーナー部材の外側面の角部分である。
【0024】
次に,上記第2の発明(請求項6)において,上記治具の内側頂部には,該治具と上記一対の板片とを複数段に段積みしたときに,一対の板片が形成する外側頂部との間に空間部を形成するための,内側凹部を有することが好ましい(請求項7)。
この場合には,上記請求項5と同様の効果を得ることができる。
【0025】
【実施例】
次に,図面を用いて本発明の実施例にかかる外装用コーナー部材の製造方法及び治具につき説明する。
(実施例1)
本例は,図1〜図6に示すごとく,図1に示す外装用コーナー部材製造用の治具1を用いて,図6に示す外装用コーナー部材2を作製した例を示す。
本例における外装用コーナー部材製造用の治具は,図1〜図4に示すごとく,一対の板片21,22の当接部210,220にそれぞれ斜切縁211,221を設け,該斜切縁211,221を接着剤を介して当接させると共に,両者を接着することによりV字状の外装用コーナー部材2を製造するための治具1である。
【0026】
上記治具1は,一対の板片21,22の内側面216,226を載置するための,逆V字状の一対の斜板11と該斜板の下部に設けられた上記一対の板片の先端部217,227をそれぞれ支持するための支持片12とを有している。
また,上記斜板11は,治具1の長手方向に沿って形成される複数の凸部としての突条片13を有している。さらに,上記治具1は,その頂部10に平山状の非角部101を有し,その内側頂部100に内側凹部102を有している。
【0027】
上記治具1は,アルミニウム合金製であり,図1及び図2に示すごとく,斜板の長さa=47cm,斜板の幅b=6.5cm,支持片の高さc=2.3cm,凸部の高さd=1.3cm,斜板によって形成される内角R=90度である。
なお,本例においては,治具の寸法を上記のように規定しているが,本発明はこれらの数値に限定されるものではない。
【0028】
また,図6に示すごとく,本例で製造しようとする外装用コーナー部材2は,一対の板片21,22をその斜切縁211,221において接着剤により接着してなるものである。また,板片21と22とは,直角状に接着されており,板片21と板片22とを当接させている部分が当接部210,220である。また,上記外装用コーナー部材は,意匠面215,225と内側面216,226を有している。また,上記外装用コーナー部材は木材チップとセメントを主材として製造された窯業系建築板から,後述のように作製したものである。
【0029】
また,上記外装用コーナー部材2は,板片の働き長さe=45.5cm,板片の幅f=8.6cm,板片の厚さg=1.6cm,板片21,22によって形成される内角r=90度である。
なお,本例においては,外装用コーナー部材の寸法を上記のように規定しているが,本発明はこれらの数値に限定されるものではない。上記外装用コーナー部材としては上記の他に,例えば板片の働き長さe=30〜90cm,板片の幅f=6.5cm〜11.5cm,板片の厚さg=1.2cm〜2.5cm,板片21,22によって形成される内角r=60度〜135度の範囲のものがある。
また,上記板片の働き長さとは,実を有する窯業系建築板から板片を裁断した場合に,実の寸法を除いた働き幅のことをいう。
【0030】
次に,上記治具1を用いて上記外装用コーナー部材2を製造する方法につき説明する。
図3に示すごとく,まず長尺状の窯業系建築板20を準備する。この窯業系建築板20を,その内側面216,226の中央部分で,角度90度に切り取って,それぞれ45度の斜面の斜切縁211,221を有する,一対の板片21,22とする。
【0031】
次に,上記一対の板片21,22の斜切縁211,221に接着剤を付与し,一方の板片を他方へ直角状に折り曲げ,両斜切縁211,221を当接する。なお,上記窯業系建築板の意匠面215,225側には,両板片21,22を上記切り取り前の状態のままで位置合わせしておくために,接着テープ28が仮貼着してある。
【0032】
次に,図4に示すごとく,一対の板片21,22の両斜切縁211,221を接着剤を介して当接した状態で,これらを逆V字状に配置した上記治具1の上に載置する。このとき,上記一対の板片21,22の先端部217,227は,上記支持片12にそれぞれ当接して,これによって支持されている。
【0033】
また,上記一対の板片21,22は,その内側面216,226側を治具の斜板に向けて,該斜板11に設けられた突条片13によって支承されている。
また,治具1の頂部10と板片21,22の内側角部23との間には空隙部18が形成されている。
【0034】
次に図5に示すごとく,本例においては上記治具1と一対の板片21,22とを1ユニットとして,交互に段積みする。治具1と板片21,22とを段積みにする際には,治具1と板片21,22を下から順次積み重ねていく。このとき板片21,22の内側面216,226側を治具の斜板11側に向けて順次積み重ねていく。そして,治具1と一対の板片21,22のユニットの上に別の治具を段積みする際には,治具の内側頂部100と一対の板片21,22が形成する外側頂部24の中心を合わせるように段積みしていく。
【0035】
また,治具1は,内側頂部100に内側凹部を有しているので,この段積み状態では,治具1の内側頂部100と板片21,22の外側頂部24の間に空間部19が形成される。また,上述したごとく,治具の頂部10と板片21,22の内側角部23との間には空隙部18が形成されている。したがって,図5に示すように,上記一対の板片21,22の当接部210,220付近は空隙部と空間部に挟まれることになる。
【0036】
また,図5に示すごとく上記最下段の治具1は,基台3の上に載置される。そして,この基台3は嵌合凹部35を有している。上記最下段の治具1の下端部15は,この嵌合凹部35と嵌合することにより,安定して基台3の上に載置されている。そのため,図5に示すごとく,上記のように複数段に段積みした状態でも,この段積み状態は安定に保持される。
【0037】
上記治具1と一対の板片21,22とをこの段積み状態のまましばらく放置することにより,一対の板片21,22の斜切縁211,221に塗布した接着剤を完全に固化させる。そして,図6に示す外装用コーナー部材を製造する。
【0038】
次に,本例の作用効果につき説明する。
本例においては,図4に示すごとく,上記治具1は,一対の板片21,22の内側面216,226を載置するための,逆V字状の一対の斜板11と該斜板の下部に設けられた上記一対の板片の先端部217,227をそれぞれ支持するための支持片12とを有している。
【0039】
そのため,上記支持片12は,一対の板片21,22の当接部210,220にほとんどズレを発生させることなく,一対の板片21,22をその先端部217,227にて支持することになる。
【0040】
また,上記一対の板片は,内側面216,226側を治具1の斜板11に向けて載置される。即ち,上記一対の板片21,22の意匠面215,225側は斜板11の上面と接触することはない。そのため,上記一対の板片21,22を治具1に載置する際に,当接部210,220の位置合わせをしようとして板片21,22を動かしても,板片21,22の上面と意匠面215,225とがこすれることはない。それ故,板片21,22の意匠面215,225側に傷が生じることはない。
【0041】
また,本例の治具1は,一対の板片21,22を保持すると共に,安定な逆V字の状態にて設置される。
そのため,上記治具1は,外部から振動を受けても横転することなく安定して上記一対の板片21,22を保持することができる。
【0042】
また,本例の治具1は,斜板11の上面に,斜板の長手方向に沿って形成された突条片13を有している。そのため,上記一対の板片21,22の内側面216,226は,突条片13とのみ接触することになるので,一対の斜板21,22と治具1との接触面積は減少する。それゆえ,上記のように板片21,22を動かして内側面216,226と治具1とがこすれても,内側面216,226側にもほとんど傷が生じることはない。
【0043】
また,本例の治具1は非角部101を有している。そのため,治具1の頂部10と板片21,22の内側角部23との間には空隙部18が形成される。この空隙部18は当接部210,220の直下に形成され,付近の通気性を高める効果を有する。そのため,上記両斜切縁211,221の接着を速やかに行うことができる。
【0044】
また,本例においては,上記治具と一対の板片21,22とを複数段に段積みした。このとき,上記治具は逆V字状にて段積みされる。この逆V字の状態は,図10,図11に示す従来例の治具におけるV字の状態よりも安定性において優れている。そのため,治具と一対の板片がぐらつくこともなく,段積み時に治具の内側頂部100と一対の板片21,22が形成する外側頂部24の中心を容易に合わせることができる。
【0045】
また,この段積み状態では,上述したように,一対の板片21,22の当接部210,220付近は空隙部18と空間部19とに挟まれる。そのため,上記段積み状態時には,当接部付近の通気性は一層向上している。したがって,上記両斜切縁211,221の接着をさらに短時間で完了させることができる。
【0046】
このように本例では,意匠面への傷の発生を防止することができると共に,当接部の位置合わせ及び接着を素早くかつ確実に行うことができる外装用コーナー部材製造用の治具及び外装用コーナー部材の製造方法を提供することができる。
【0047】
(実施例2)
本例では,図7に示すごとく,斜板11の上面に凸部のない治具4を用いて,外装用コーナー部材を作製した例を示す。
本例の治具4は,図7に示すごとく,斜板11と一片の支持片12を有している。そして,斜板11の上面は平板状であり,実施例1のような凸部は有していない。
【0048】
上記治具4を用いて,実施例1と同様にして図6に示す外装用コーナー部材2を作製する。
本例においても実施例1と同様の効果を得ることができる。即ち,意匠面への傷の発生を防止することができると共に,当接部の位置合わせ及び接着を素早くかつ確実に行うことができる外装用コーナー部材製造用の治具及び外装用コーナー部材の製造方法を提供することができる。
【0049】
(実施例3)
本例では,図8に示すごとく,斜板の上面に円柱凸部135を有する治具5を用いて,外装用コーナー部材を作製した例を示す。
本例の治具5は,図8に示すごとく,斜板11と一片の支持片12を有している。また,上記斜板11の上面には多数の円柱凸部135が設けられている。
【0050】
そのため,図9に示すごとく,上記一対の板片21,22の内側面216,226を治具5の斜板11に載置する場合には,上記板片21,22は,斜板11の上面に設けられた複数の円柱凸部135によって支承される。それゆえ,上記内側面216,226と斜板11との接触面積を大幅に少なくすることができる。したがって,この場合には,意匠面215,225のみならず,内側面216,226への傷の発生をも抑制することができる。
【0051】
上記治具5を用いて,実施例1と同様にして図6に示す外装用コーナー部材2を作製する。
本例においても,実施例1と同様の効果を得ることができる。即ち,意匠面への傷の発生を防止することができると共に,当接部の位置合わせ及び接着を素早くかつ確実に行うことができる外装用コーナー部材製造用の治具及び外装用コーナー部材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる外装用コーナー部材製造用の治具を示す側面図。
【図2】実施例1にかかる外装用コーナー部材製造用の治具の一部を示す斜視図。
【図3】実施例1にかかる一対の板片の説明図。
【図4】実施例1にかかる治具の上に一対の板片を載置した状態を示す説明図。
【図5】実施例1にかかる一対の板片と治具との段積み状態を示す説明図。
【図6】実施例1にかかる外装用コーナー部材を示す斜視図。
【図7】実施例2にかかる,(a)外装用コーナー部材製造用の治具を示す側面図,及び(b)斜視図。
【図8】実施例3にかかる,(a)外装用コーナー部材製造用の治具を示す側面図,及び(b)斜視図。
【図9】実施例3にかかる外装用コーナー部材の製造方法に関する説明図。
【図10】従来例にかかる外装用コーナー部材の製造用の治具に関する説明図。
【図11】従来例にかかる外装用コーナー部材の製造方法に関する説明図。
【符号の説明】
1,4,5...治具,
11...斜板,
12...支持片,
13...突条部,
135...円柱凸部,
10...頂部,
100...内側頂部,
101...非角部,
102...内側凹部,
18...空隙部,
19...空間部,
2...外装用コーナー部材,
21,22...板片,
211,221...斜切縁,
215,225...意匠面,
216,226...内側面,
217,227...先端部,
210,220...当接部,
3...基台,

Claims (5)

  1. 一対の板片の当接部にそれぞれ斜切縁を設け,該斜切縁を接着剤を介して当接させると共に,両者を接着することによりV字状の外装用コーナー部材を製造するための治具において,該治具は,上記一対の板片の内側面を載置するための逆V字状の一対の斜板と,該斜板の下部に設けられ上記一対の板片の先端部をそれぞれ支持するための支持片とを有していて,上記治具の内側頂部には,該治具と上記一対の板片とを複数段に段積みしたときに,一対の板片が形成する外側頂部との間に空間部を形成するための,内側凹部を有することを特徴とする外装用コーナー部材製造用の治具。
  2. 請求項1において,上記治具の頂部は,該治具の上に上記一対の板片を載置したとき,上記一対の板片が形成する内側角部との間に空隙部を形成するための非角部を有することを特徴とする外装用コーナー部材製造用の治具。
  3. 請求項1または2において,上記斜板は,上記一対の板片の内側面に接触する複数の凸部を有することを特徴とする外装用コーナー部材製造用の治具。
  4. 請求項3において,上記複数の凸部は,治具の長手方向に沿って形成された突条片であることを特徴とする外装用コーナー部材製造用の治具。
  5. 一対の板片の当接部にそれぞれ斜切縁を設け,該斜切縁を接着剤を介して当接させた状態でこれらを逆V字状の治具上に載置し,上記治具と一対の板片とは交互に複数段に段積みした状態で保持し,上記斜切縁を接着することによりV字状の外装用コーナー部材を複数個同時に製造する方法において,上記治具は,上記一対の板片の内側面を載置するための,逆V字状の一対の斜板と該斜板の下部に設けられた上記一対の板片の先
    端部をそれぞれ支持するための支持片とを有していて,上記治具の内側頂部には,該治具と上記一対の板片とを複数段に段積みしたときに,一対の板片が形成する外側頂部との間に空間部を形成するための,内側凹部を有することを特徴とする外装用コーナー部材の製造方法。
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