JP4478261B2 - 建設機械のスライドドア機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械において使用されるスライドドア機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、殊に中、小型の建設機械において、その作業時に、旋回台上でキャブ(運転室)のドアを開いても旋回台からドアがはみ出ないように、例えば実開平6−12556号公報に開示される如きスライドドア機構を採用することが多くなっている。これはキャブの前縁内側上、下や外側中間に敷設したスライドレール等にローラを介してドアを支持し、ドアをキャブの外側に沿って摺動(スライド)させてドア開口部の開閉を行うものである。
【0003】
前記スライド機構のスライドレールとしては、通常図11、図12に示す構造のものが使用されていた。即ち、図11はキャブ前縁上部に使用されるもので、キャブの結構部材である上部クロスメンバ1に、取付部材2を介して下向きのコ字形ガイドレール3を固着したもので、該レール3内に、スライドドア(図示せず)からのびるアーム4先端に装着した水平ガイドローラ5を配設している。また、図12はキャブ前縁下部に使用されるもので、同じくキャブの結構部材である下部クロスメンバ6に取付けた取付部材7の天井部に、下向きのコ字形ガイドレール8を固着したもので、該レール8内に、スライドドア(図示せず)からのびるアーム9先端に装着した水平ガイドローラ10を配設している。なお、Sはシールであり、またスライドドアは、例えば前記下のガイドレール8と併設したガイドレール及びセンタレール(いずれも図示せず)により垂直ローラを介してドアの重量を支えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスライドレールは、前記の如く上、下部のクロスメンバ1、6に取付部材2、7を介してガイドレール3、8を固着する必要があり、従って部品点数が多く、部品単価及び組付けコストが高くなり勝ちである。また、従来の取付部材2及び7は、上下方向の厚さが大で、このため視界を狭くするとともに、下部の支持部材7はつまずきやすかった。
【0005】
よって、本発明の解決しようとする課題は、部品点数を減らして部品単価及び組付けコストを下げるとともに、上下の視界と安全の向上を図ることのできる、建設機械のスライドドア機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明建設機械のスライドドア機構は、キヤブの前縁上下を含む複数箇所へ設置したスライドレールに、ローラを介してドアを支持し、キャブ側面に沿って摺動せしめる建設機械のスライドドア機構において、前記スライドレールを、薄型の結構部材であるクロスメンバまたは取付部材の長手方向に水平に連続して形成したスリットとして構成するとともに、中央部が小径のコマ形ローラを、前記中央部により前記スリットに遊合せしめたことを特徴とする第1の発明と、キヤブの前縁上下を含む複数箇所へ設置したスライドレールに、ローラを介してドアを支持し、キャブ側面に沿って摺動せしめる建設機械のスライドドア機構において、前記スライドレールを、キャブの結構部材である薄型のクロスメンバまたは該クロスメンバに固着した薄型の取付部材に連続して形成した断面山形の条として構成し、該条に中央部が小径のコマ形ローラを遊合したことを特徴とする第2の発明とからなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明建設機械のスライドドアの好ましい実施の形態を、図1乃至図10により詳細に説明する。
図1は上のスライドドア機構を示すもの、図2は下のスライドドア機構を示すものであり、図1において、11はキャブの結構部材である上部クロスメンバ、12は同取付部材で、この部材12は図11に示す従来の取付部材2より薄形に形成するとともに、従来のコ字形レールを固着する位置に連続したスリット13を長手方向に水平に形成してこれをスライドレールとしたものである。
【0008】
14はスライドドア(図示せず)から延びるアーム15に装着したコマ形ローラで、該ローラ14は中央部14aが小径となっており、前記中央部により前記スリット13に遊合せしめ、スライドドアの上部を支持し、且つ誘導せしめるのである。
【0009】
図2において、16はキャブの結構部材である下部クロスメンバ、17は同取付部材で、これも図12に示す従来の取付部材7よりかなり薄形に形成するとともに、これも上のスライドレール13と同様に、従来のコ字形レールを固着する位置に長手方向に連続したスリット18を水平に形成してこれをスライドレールとしたものである。該スリット18には前記と同様に、スライドドア(図示せず)から延びるアーム15に装着した中央部14aを小径としたコマ形ローラ14を、その中央部14aによりスリット18に遊合せしめ、これによりスライドドアの下部を支持し、且つ誘導するものである。
【0010】
この場合、例えば図2に示す取付部材17と下部クロスメンバ16とで構成する結構に強度不足が考えられるときは、図3の斜線で示すような閉断面クロスメンバ20としてもよい。即ち、これは前記取付部材17のスリット19間を、上に開いたコ字レール21で連結したものである。そして、このコ字レール21に従来と同様の水平ローラ又は垂直ローラを遊合させればよい。
【0011】
更に、図4に示すように、取付部材17の下の前記下部クロスメンバ16側にスリット22を形成すれば、ローラ14等にゴミ、泥等が直接かからず、これによる故障を生じない。
以上、殊に図1、図2及び図4のような構成によって、部品点数が減少するとともに、上方及び下方の視界が従来のイ線からロ線に拡大され、また、図1乃至図4のものでは頭を打ったり、つまづきも少なくなる。
【0012】
図5に示すものは、殊に軽量スライドドアに適した構造で、前記ローラ14より中央部23aを更に小径としたコマ形ローラ23を使用し、これを取付部材24等の狭いスリット25(スリットの下縁25aは前記ローラ23の中央部23aの形状に合わせるのがよい)に遊合させて、前記と同様にスライドドアに連結すれば、該ドアは垂直ローラなしに取付部材24等に支持され、且つ誘導される。
【0013】
図6に示すものは、下部のクロスメンバ26を構造部材として従来より薄形に成形するとともに、その上面に連続した山形の条27を形成したもので、これにコマ形のローラ28が遊合するが、該ローラ28は、図7に示すように、スライドドア29に取付けられたブラケット30のピン31に抜止め部材32で抜け止めされて支持される。
【0014】
図8に示すものも、下部のクロスメンバ26を構造部材として従来より薄形に成形し、且つその上面に連続した山形の条27を形成したものであるが、コマ形ローラ33の小径中央部34を前記条27の断面形状に合致するようにしたもので、これにより図6又は図9のように、条27、27’とローラ28、35の間に隙間のあるものより異物等が入り込むのを防げ従来より薄形に成形し、且つその上面に連続した山形の条37を形成したものであるが、条36の左右を斜面36aとするとともに、コマ形ローラ38の転動面38aを前記斜面36aに合わせて斜めに落としたものである。これによって、異物を前記斜面36aによって左右に落とすことができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明建設機械のスライドドア機構は、キヤブの前縁上下を含む複数箇所へ設置したスライドレールに、ローラを介してドアを支持し、キャブ側面に沿って摺動せしめる建設機械のスライドドア機構において、前記スライドレールを、薄型の結構部材であるクロスメンバまたは取付部材の長手方向に水平に連続して形成したスリットとして構成するとともに、中央部が小径のコマ形ローラを、前記中央部により前記スリットに遊合せしめたことを特徴とする第1の発明と、キヤブの前縁上下を含む複数箇所へ設置したスライドレールに、ローラを介してドアを支持し、キャブ側面に沿って摺動せしめる建設機械のスライドドア機構において、前記スライドレールを、キャブの結構部材である薄型のクロスメンバまたは該クロスメンバに固着した薄型の取付部材に連続して形成した断面山形の条として構成し、該条に中央部が小径のコマ形ローラを遊合したことを特徴とする第2の発明とからなるので、部品点数を減らして部品単価及び組付けコストを下げるとともに、上下の視界と安全の向上を図ることのできる、建設機械のスライドドア機構を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明建設機械のスライドドア機構の第1例における、上部構造を示す一部断面略示図
【図2】本発明建設機械のスライドドア機構の第1例における、下部構造を示す一部断面略示図
【図3】前記第1例における、図2に示すものの変形例その1を示す断面略示図
【図4】前記第1例における、図2に示すものの変形例その2を示す断面略示図
【図5】本発明建設機械のスライドドア機構における、取付部材等とコマ形ローラの組み合わせの変形例を示す一部断面略示図
【図6】本発明建設機械のスライドドア機構の第2例における、下部構造その1を示す一部断面略示図
【図7】図7におけるブラケット等の斜視図
【図8】本発明建設機械のスライドドア機構の第2例における、下部構造その2を示す一部断面略示図
【図9】図8の構造を採用しないときの問題点を示す部分図
【図10】本発明建設機械のスライドドア機構の第2例における、下部構造その3を示す一部断面略示図
【図11】従来の建設機械のスライドドア機構の上部構造例を示す一部断面略示図
【図12】従来の建設機械のスライドドア機構の下部構造例を示す一部断面略示図。
【符号の説明】
1、11 上部クロスメンバ
2、7、12、17、24 取付部材
3、8 コ字形ガイドレール
4、9、15 アーム
5、10 水平ガイドローラ
6、16、26、36 下部クロスメンバ
13、18、19、22、25 スリット
14、23、28、33、38 コマ形ローラ
20 閉断面クロスメンバ
21 コ字レール
27、27’、37 条
29 スライドドア
30 ブラケット
31 ピン
32 抜止め部材
S シール。
Claims (2)
- キヤブの前縁上下を含む複数箇所へ設置したスライドレールに、ローラを介してドアを支持し、キャブ側面に沿って摺動せしめる建設機械のスライドドア機構において、前記スライドレールを、薄型の結構部材であるクロスメンバまたは取付部材の長手方向に水平に連続して形成したスリットとして構成するとともに、中央部が小径のコマ形ローラを、前記中央部により前記スリットに遊合せしめたことを特徴とする建設機械のスライドドア機構。
- キヤブの前縁上下を含む複数箇所へ設置したスライドレールに、ローラを介してドアを支持し、キャブ側面に沿って摺動せしめる建設機械のスライドドア機構において、前記スライドレールを、キャブの結構部材である薄型のクロスメンバまたは該クロスメンバに固着した薄型の取付部材に連続して形成した断面山形の条として構成し、該条に中央部が小径のコマ形ローラを遊合したことを特徴とする建設機械のスライドドア機構。
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JP28433799A Expired - Fee Related JP4478261B2 (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | 建設機械のスライドドア機構 |
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