JP4477833B2 - 遊技場用有価情報管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ、パチンコスロットなどの遊技を行う遊技場で使用される有価情報を管理するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコなどの遊技場では、有価価値情報を記憶したカードを利用者に発行し、玉貸装置がカードの有価価値情報を読み取って、カードに記憶されている有価価値情報の範囲内で玉貸し処理を行うシステムがある。
このようなシステムでは、カードの有価価値情報が改竄されて不正に使用されないために、店内で使用されているカードのカードIDなどの識別情報及び残額などの有価価値情報を管理する店舗内コンピュータを設けている。そして、玉貸装置が玉貸処理を行う際に、カードIDなどの識別情報及び有価価値情報を店舗内コンピュータに対して照会し、認証してから玉貸処理を行っていた。
【0003】
また、このような従来のシステムでは、何らかの障害により店舗内コンピュータと玉貸装置との間の通信ができなくなった場合には、店舗内コンピュータに対してカードの照会を行えないという問題があった。
このような問題を解決するため、遊技店内のターミナルコントローラ(店舗内コンピュータ)と、このターミナルコントローラに接続された複数の島コントローラとを有し、障害によりターミナルコントローラにアクセスできなくなった時に、配送情報データベース及び発行カードデータベースの内容を複数の島コントローラで記憶することにより、他の島コントローラが共働してターミナルコントローラの代行を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−5428号公報(第2−8ページ、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシステムでは、カード自体が有価価値情報を記憶しておき、上位装置等に障害があったときに、このカードに記憶されている有価価値情報に基づいて玉貸処理を行っていた。そのため、上位装置に障害が発生した場合に、不正に改竄されたカードが使用されてもこれをチェックすることができずセキュリティ上の問題があった。
【0006】
一方、上位装置である店舗内コンピュータの障害、通信の障害などによりカードが使用できなくなってしまうとカードによる玉貸処理を行えず、遊技を行っていた利用者が遊技を中止しなくてはならないなどの問題があった。そのため、このような場合であっても、利用者が遊技を継続できるようなシステムを提供する必要があった。
【0007】
本発明は、上記課題及び問題点を解決するためになされたものであって、遊技用有価価値情報を処理するシステムのセキュリティ性を向上させること、またシステムのセキュリティ性を保ちつつ利用者が遊技を中断することがないようにすることで利用者の利便性を向上できる仕組みを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明の一の観点にかかる遊技場用有価情報管理システムは、情報記憶可能な記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶された情報を読み取って遊技媒体の貸出処理を行う遊技媒体貸出装置と、前記複数の遊技媒体貸出装置からなる遊技媒体貸出装置群ごとに設けられ、相互に通信可能に構成された複数の管理装置とを有するシステムであって、上記記憶媒体は、記憶媒体を識別するための識別情報を記憶し、上記遊技媒体貸出装置は、上記記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段と、読み取った識別情報を上記管理装置に送信して当該識別情報に関連付けられている有価価値情報の照会要求を行う手段と、照会要求に応じて上記管理装置から通知された有価価値情報に基づいて遊技媒体の貸出を指示する手段とを有し、上記管理装置は、上記記憶媒体の識別情報と関連付けて有価価値情報を記憶する記憶手段と、上記遊技媒体貸出装置からの照会要求に基づいて、上記記憶手段を参照して識別情報に関連付けられて記憶されている有価価値情報を上記遊技媒体貸出装置に対して通知する手段と、上記照会要求された記憶媒体の識別情報及び有価価値情報が上記記憶手段に存在しない場合に他の管理装置に対して照会要求を行い、当該記憶媒体の識別情報及び有価価値情報を他の管理装置から取得する手段とを有することを特徴とする。
【0009】
これにより、記憶媒体自体は識別情報を有しているのみであるため、記憶媒体の偽造・変造などの不正が行われても、その有価価値情報は各遊技媒体貸出装置群ごとに設けられた管理装置により分散して管理されていることから改変されることがなく、セキュリティ性を向上させることができる。
【0010】
また、上記管理装置は、他の管理装置からの記憶媒体の識別情報の照会要求に基づいて、上記記憶手段に当該照会された記憶媒体の識別情報及び有価価値情報が記憶されている時に、当該識別情報及び有価価値情報を他の管理装置に送信するとともに、当該記憶媒体識別情報及び有価価値情報を上記記憶手段から消去する手段を更に有してもよい。
これにより、現在記憶媒体が使用されている遊技媒体貸出装置が属している管理装置に有価価値情報の管理が移ることとなり、有価価値情報が使用されるごとに他の管理装置に問い合わせる場合に比べて通信負荷を軽減できる。
【0011】
また、所定のタイミングで上記記憶媒体の識別情報及び有価価値情報を記憶するバックアップ手段を更に有してもよい。これにより、データのバックアップをすることができる。
【0012】
また、上記管理装置と通信可能に構成された上位管理コンピュータを更に有し、上記上位管理コンピュータは、所定のタイミングで各管理装置が記憶している記憶媒体の識別情報及び有価価値情報を収集するようにしてもよい。
【0013】
また、上記遊技媒体貸出装置は、利用者から挿入された貨幣の金額を判別する金銭判別手段と、上記挿入された金額が、予め設定された設定金額よりも低いか否か判別する設定金額判別手段とを更に有し、上記遊技媒体貸出処理手段は、利用者が投入した金額が設定金額以下と判別された場合、上記投入された金額を上記管理装置が記憶している有価価値情報に加算せずに、上記投入された金額に相当する玉貸処理を行うようにしてもよい。
【0014】
これにより、設定金額以下の入金に対しては、わざわざ有価価値情報に加算するまでもなく、遊技媒体の貸出が行われるため管理装置に加算要求を行うなどの処理を行う必要が無く、システムの負荷を軽減できる。また、これにより、管理装置に有価価値情報の照会要求が行えない場合であっても、設定金額以下の入金に対しては遊技媒体の貸出を行うことができ利用者の遊技を中断することはなく遊技を継続できる。
【0015】
また、上記遊技媒体貸出装置は、上記設定金額判別手段により、利用者が投入した金額が所定金額を超えていると判別された場合に、上記投入金額に応じた有価価値情報を上記記憶手段に記憶されている有価価値情報に加算する手段を更に有してもよい。
これにより、設定金額以上の入金の場合には、管理装置側でチェックを行ったうえで入金、加算処理をすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる遊技用有価価値情報処理システムの一実施形態について説明する。
図1に本実施形態にかかるシステムの全体構成の一例を示す。図1において、本実施形態にかかるシステムは、カード会社等が管理する管理センタ1と、この管理センタ1と公衆回線網、専用回線などの所定の通信回線などを介して接続可能に構成されたホール(店)内の店内管理コンピュータ2と、この店内管理コンピュータ2と有線又は無線のLAN(Local Area Network)などを介して相互に接続可能に構成された島端コンピュータ3と、この島端コンピュータ3と有線又は無線のLAN(Local Area Network)などを介して接続可能に構成された玉貸装置4と、玉貸装置4からの指示により玉貸を行い遊技を実行する遊技台5と、利用者が保持するカード6を有している。
また、本実施形態にかかるシステムは、この他に店内管理コンピュータ2と有線又は無線のLAN(Local Area Network)などを介して接続可能に構成された、遊技台5の出玉状況などを管理するホールコンピュータ7、ホールの会員利用者向けの情報を提供するための会員サーバ8、景品等の処理を行うためのPOS(Point Of Sale)サーバ9、カード6の精算処理を行うための精算機10及び出玉の計数を行う計数機11などを有している。
【0017】
管理センタ1は、カード6を発行する会社が保有するコンピュータである。この管理センタ1では、各ホールに使用されるカード6のカード情報を生成し管理する装置である。また、管理センタ1は、第三者発行型のシステムでは、店内管理コンピュータ2が集計した各ホールでのカードの使用金額情報を収集して決済を行うことができる。
【0018】
店内管理コンピュータ2は、店内のカード利用金額の集計処理を行う。この処理としては、店内管理コンピュータ2が各島端コンピュータ3が保持しているカード6の有価価値情報を1日1回などの所定のタイミングで収集する。そして、店内管理コンピュータ2は、収集したカード利用金額を所定のフォーマット等に編集したり、それを所定のディスプレイや帳票として出力したり、また電子データとして出力することができる。また、島端コンピュータ2から収集したカード6や島端コンピュータ2などのエラー情報を受信してログとして管理したり、また不正なカード6に関する情報を各島端コンピュータ3に配信するようにしてもよい。
【0019】
島端コンピュータ3は、複数の遊技台及び玉貸装置群から形成される島ごとに配置され、各島に配置されている玉貸装置4で使用されたカード6の有価価値情報の管理を行う装置である。この島端コンピュータ3は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムや他のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により図2に示した機能ブロックを構成することができる。
図2に示した機能ブロックは、カード情報記憶部301、アドレス情報記憶部302、通信処理部303、許可情報処理部304、照会処理部305、照会要求受付処理部306、島端コンピュータ3自身がエラーを起こしていないかを判別する自己ヘルスチェック処理を行うヘルスチェック処理部307から構成されている。
【0020】
カード情報記憶部301は、島端コンピュータ3が管理しているカード情報を記憶する記憶部である。このカード情報記憶部301には、図3に示すようにカード6に付与されている識別情報としてのカードID、カード6が保持している有価価値情報としての残高、発行日などのカード情報を記憶することができる。
なお、残高は、利用金額であってもよいし、利用可能な玉数などであってもよく、有価価値情報として記録されていればよい。
また、この他カード情報記憶部301には、カード6を発行した玉貸装置4を特定するIDなどの情報、有効期限などの情報を適宜保持するようにしてもよく任意である。
【0021】
アドレス情報記憶部302は、店内管理コンピュータ2、他の島端コンピュータ3及び管理している島に属している玉貸装置4に対して通信を行うためのアドレス情報が各装置の識別情報に関連付けて記憶されている。
【0022】
通信処理部303は、LANを介して他の島端コンピュータ3と通信を行ったり、また店内管理コンピュータ2と通信を行う際に、所定のプロトコルに基づいて通信処理を行う。
【0023】
許可情報処理部304は、玉貸装置4に挿入され読み取られたカード情報の認証処理を行い、その結果を玉貸装置4に通知する処理を行う。
この認証処理は、許可通知処理304が、玉貸装置4からの要求により玉貸装置4に挿入されたカード6のカードIDが、カード情報記憶部301に記憶されているか否かを判別することにより行うことができる。また、認証の結果、カード情報記憶部301にカードIDが存在する場合には、許可情報処理部304は、カード情報記憶部301に記憶されている残高の範囲内で、当該カードの使用を許可する旨を玉貸装置4に対して通知する。
【0024】
照会処理部305は、玉貸装置4からカード情報記憶部301に記憶されていないカード情報の照会要求があった場合に、他の島端コンピュータ3に対して当該カード情報の照会要求を行い、カード情報を取得する。
【0025】
照会要求受付処理部306は、他の島端コンピュータ3からのカード情報の照会要求に基づいて、照会要求されたカード情報がカード情報記憶部301に記憶されているか否か判別し、記憶されているときには当該カードID及び残高、発行日などのカード情報を他の島端コンピュータ3に送信する。
また、照会要求受付処理部306は、他の島端コンピュータ3からのカードデータ消去要求に応じて、当該他の島端コンピュータ3に送信したカードID、残高及び発行日などのカード情報をカード情報記憶部301から削除して更新する処理を行う。
【0026】
玉貸装置4は、遊技媒体としてのパチンコ玉を利用者に貸し出す処理及び、残高に対して入金を行うための処理を行う装置である。この玉貸装置4は、遊技台5の台間にそれぞれ配置されており遊技台5と連動して玉貸処理を行うことができる。
この玉貸装置4は、その正面に図4に示すように紙幣挿入部41、硬貨挿入部42、硬貨返却部43、エラー表示部44、メッセージ表示部45、カード挿入・返却部46を有している。また、玉貸装置4は、またその内部に、図5に示すように、LANインタフェース401、遊技台インタフェース402、貨幣識別装置403、表示装置404、及び各機器を制御するための制御部405、カードリーダ406、RAM407、ROM408、バックアップ部409及び図示しない電源装置を有している。
【0027】
LANインタフェース401は、店舗内のLANを介して島端コンピュータ3と通信を行う際のインタフェースを制御する。また、遊技台インタフェース402は、遊技台5との間でデータを送受信する際のインタフェースを制御する。
【0028】
貨幣識別装置403は、利用者により紙幣挿入部41又は硬貨挿入部42から投入された紙幣や硬貨の金種及びその真贋を判別する処理を行う。この貨幣識別装置403は、利用者から投入された紙幣、硬貨を取り込んだり又返却するための搬送機構、紙幣、貨幣の金種及び真贋を判別するための所定のセンサなどを有している。この貨幣識別装置403は既存の貨幣識別装置を用いることができる。
【0029】
表示装置404は、制御部405により出力された情報を表示するための装置であり、エラー表示部44、メッセージ表示部45へ出力される情報を制御する。ここで、エラー表示部44をLEDなどの表示ランプ、メッセージ表示部45を液晶などを用いたディスプレイにより構成し、表示装置404によりこれらを制御するように構成してもよい。
【0030】
カードリーダ406は、利用者がカード挿入・排出部46から挿入したカードの情報を読み取る装置である。カードリーダ406が読み取る情報としては、例えば、カード6に記憶されているカードIDやチェックデータが含まれる。また、これに加えて、カードリーダ406が、カード6の外形の大きさなどの物理情報を読み取るようにしてもよく、これら物理的な情報まで読み取るためにカードリーダ406は所定のセンサなどを有していてもよい。また、このカードリーダ406はカードの種類に応じて磁気カード用のリーダ、ICカード用リーダ、光カード用リーダなどにより構成することができる。
【0031】
RAM407及びROM408は、制御部が実行するためのコンピュータプログラムやその他のデータを保持するための内部メモリである。
また、バックアップ部409は、カードID、残額などのカード情報のバックアップデータを記憶する記憶部である。このバックアップ部409は、例えば、EEPROM、CD−ROM、MO(magneto-optic)などの不揮発性のメモリで構成することができる。このバックアップ部409により玉貸装置4により処理されたカード情報を記憶したり、またバックアップ部409に記憶されたカード情報などのデータを他の機器に装着するなどして読み出すことができるように構成されている。
【0032】
制御部405は、貨幣識別装置403、表示装置404、バックアップ部409などを制御する処理を行う。制御部405はCPUなどにより構成することができ、ROM408などに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、図5に示したカード情報処理部4051、照会情報処理部4052、玉貸処理部4053、設定金額判別部4054などの機能ブロックを構成することができる。
【0033】
カード情報処理部4051は、カードリーダ406を制御して、カード6に記憶されている識別情報を読み取る処理を行う。また、カード情報処理部4051は、読み取ったカード情報からチェックコードの認証やカードの物理チェックなどの処理を行ってもよい。
また、カード情報処理部4051は、所定のタイミングでバックアップ部409にカード6のカードID及び残高の情報を記憶する処理を行うことができる。なお、書き込みのタイミングは、読み取ったカードID等を一旦RAM407にバッファしておき一定時間分まとめて書き込みしてもよいし、またカード6が使用された都度書き込みを行ってもよく任意である。
【0034】
照会情報処理部4052は、読み取ったカードIDを島端コンピュータ3に送信して、当該カードIDに関連付けて記憶されてる利用可能な残額の照会要求を行う。
【0035】
玉貸処理部4053は、照会要求に応じて島端コンピュータ3から玉貸許可通知を受けた場合、当該カードの利用可能な残額の範囲内で利用者が指定した金額に応じた玉貸しを行うよう遊技台5に指示する処理を行う。
また、玉貸処理部4053は、入金処理部4054により設定されている金額よりも少ない金額の貨幣が投入された場合には、島端コンピュータ3が記憶している残高に加算せずに、遊技台5に玉貸指示する処理を行う。
【0036】
金銭判別処理4054は、貨幣識別装置403から利用者が投入した金額の情報を受け取り、その金額が予め設定された設定金額よりも低いか否か判別する処理を行う。この設定金額は、デフォルト値としてプログラムに組み込んでおいてもよいし、またRAM407に記憶しておき、後で変更できるようにしてもよい。
また、入金処理部4054は、利用者が投入した金額が設定金額を超えていると判別した場合に、利用者により投入された金額に応じた有価価値を、カード6の残高へ加算する処理を行う。
【0037】
遊技台5は、利用者がパチンコ遊技を行うための装置である。この遊技台5は、図4に示すように、遊技盤面51、放出される玉の量を調整する調整ダイヤル52、玉の貸出残高度数を表示する残高表示部53、出玉を保持する受け皿54を有している。また、遊技台5は、図示しない内部制御装置により、玉貸装置4からの玉貸指示に応じて遊技媒体としての玉を排出し、これにより利用者が遊技を行うことができる。
【0038】
カード6は記憶媒体として利用者が保持するカードである。このカード6は、例えば、磁気カード、ICカード、光カード或いはこれらを組み合わせたハイブリッドカードなどを用いることができる。このカード6には、カード6の識別情報としてのカードIDと、当該カード6が使用される店舗の店舗コードその他の管理データが記憶されているのみであり、残額などのいわゆる価値情報が記憶されていない、いわゆるノーバリューカードである。
【0039】
次に、本実施形態にかかるシステムの処理について図6以下を参照して説明する。まず、利用者がカード6を挿入した際のシステムの処理の流れを図6に示す。
図6において、まず、玉貸装置4に利用者が保持しているカード6をカード挿入・排出部46から挿入すると、カードリーダ406が挿入されたカードを受け付け、カード6に記憶されているカードID、管理データなどのデータを読み取る(S101)。
カード情報処理部4051は、カードリーダ406が読み取ったカードIDや管理データなどが適正なフォーマットのデータであるか否か判別する(S102)。
具体的には、カード情報処理部4051が、読み取ったデータの桁数やチェックコードなどが適正か否かを判別する。
【0040】
判別の結果、適正ではない場合には、カード情報処理部4051はカードリーダ406に対してカード6の排出を指示することにより、カード挿入・排出部46から挿入されたカード6を排出して処理を終了する(S103)。
また、判別の結果適正なデータである場合には、照会情報処理部4052が読み出したカードIDを当該玉貸装置4が属している島端コンピュータ3に送信して残高照会要求を行う(S104)。
【0041】
残高照会要求がされると、島端コンピュータ3の許可情報処理部304は、カード情報記憶部301を参照して、通知されたカードIDが存在するか否か判別する(S105)。
判別の結果カードIDがカード情報記憶部301に存在しない場合には後述する問合せ処理に移行する。
【0042】
また、S105の判別処理の結果、カードIDが存在している場合には、許可情報処理部304は、カード情報記憶部301に記憶されている残高をカード情報記憶部301から所定時間内に取得できたか否か判別する(S106)。
判別の結果、残高を取得できた場合には、取得した残高を玉貸装置4に通知する(S107)。これにより玉貸装置4の照会情報処理部4052は、表示装置404を制御して取得した残高を表示して(S108)、後述する消費処理に移る。
【0043】
また、S106の判別処理の結果、所定時間内にカード残高を取得できない場合には、許可情報処理部304は玉貸装置4に対して残高が確認できない旨の残高不確認通知を行う(S109)。
【0044】
玉貸装置4が残高不確認通知を受け取ると、照会情報処理部4052が、表示装置404を制御して残高が確認できない旨の残高不確認表示を行う(S110)。具体的には、表示装置404を制御してメッセージ表示部45にその旨のメッセージを表示するなどする。
そして、照会情報処理部4052はカードリーダ406に対してカード排出指示を行い、カード挿入・排出部46からカード6を排出して(S111)、処理を終了する。
【0045】
次に、上述のS105の処理で他の島端コンピュータ3へ問合せを行う際の処理について図7を参照して説明する。なお、図7において利用者からカード6の挿入を受付けた玉貸装置4が属する島端コンピュータ3を島端コンピュータA、カード6のカード情報を保持している島端コンピュータ3を島端コンピュータBとして説明する。
図7において、まず島端コンピュータAの照会処理部305が、通信処理部303を介して他の島端コンピュータ3へカードIDなどを通知して照会要求を行う(S201)。
この照会要求は、例えば、照会処理部305が、アドレス情報記憶部302に記憶されている島端コンピュータ3のアドレス情報を基に、他の島端コンピュータ3に対して一斉に問合せを行ってもよいし、また所定の順番で順次他の島端コンピュータ3に対して問合せを行ってもよい。また、カード情報に発行元の島端コンピュータ3のIDなど、カード情報を保持している島端コンピュータ3を特定する情報を含んでいる場合には、その情報を基にカード情報を保持している島端コンピュータ3を特定して問合せを行ってもよい。
【0046】
問合せを受けた島端コンピュータBの照会要求受付処理部306は、カード情報記憶部301を参照して照会を受けたカードIDが存在するか否か判別する(S202)。
判別の結果、紹介要求されたカードIDが存在しない場合には、島端コンピュータAに対してカードID不存在通知を行う(S203)。
また、判別の結果、カードIDが存在する場合には、照会要求受付処理部306は、カード情報記憶部301に記憶されているカードID、残高などのカード情報を、通信処理部303を介して島端コンピュータAに対して通知する(S204)。
【0047】
島端コンピュータAは、カード情報が通知されると、照会処理部305が通信処理部303を介して受信したカードID、残高などのカード情報をカード情報記憶部301に記憶する(S205)。
カード情報の記憶が完了すると、照会処理部305は、島端コンピュータBに対して当該受信したカード情報の消去を要求する(S206)。
【0048】
島端コンピュータAからの消去要求に応じて、島端コンピュータBの照会要求受付処理部306は、島端コンピュータAに通知したカード情報をカード情報記憶部301から消去し(S207)、消去が完了した旨を島端コンピュータAに対して通知する(S208)。
【0049】
島端コンピュータAの照会処理部305は、消去要求を行った後に島端コンピュータBから消去完了通知を受信したか否か判別する(S210)。
判別の結果、島端コンピュータBから消去完了通知を受信した場合には、先に受信したカード情報記憶部301に記憶しておいたカード6の残高情報を玉貸装置4に通知する(S211)。
これにより玉貸装置4の照会情報処理部4052は、表示装置404を制御して残高を表示して(S212)、後述する消費処理に移行する。
【0050】
また、上述のS203の処理で島管理コンピュータBからカードID不存在通知を受けた場合及び、S210の処理で所定の時間内に島管理コンピュータBから消去完了通知を受信していないと判別した場合には、島端コンピュータAの照会処理部305は、玉貸装置4に対して残高が確認できなかった旨の通知を行う(S213)。
同時に、照会処理部305は、カード情報記憶部301に島端コンピュータBから一旦受信したカードIDとカード残高が記憶されている場合には、当該データを消去して(S214)、処理を終了する。
【0051】
また、残高が確認できない旨の通知を受けた玉貸装置4の照会情報処理部4052は、表示装置404を制御して残高が確認できない旨をメッセージ表示部45に表示する(S215)。同時に、照会情報処理部4052はカードリーダ406を制御して挿入されているカード6をカード挿入・排出部46から排出して(S216)、処理を終了する。
【0052】
次に、入金処理について図8を参照して説明する。
図8において、まず利用者が紙幣挿入部41又は硬貨挿入部42に、紙幣又は硬貨を挿入すると、貨幣識別装置403が挿入された紙幣・硬貨の受付を行う(S301)。
貨幣識別装置403は、所定のセンサなどを用いて受付けた紙幣や硬貨の真贋を判別する(S302)。
判別の結果、投入された紙幣又は硬貨が真正でない場合には、貨幣識別装置403はこれを紙幣挿入部41又は硬貨返却部43から排出して(S303)、処理を終了する。
【0053】
また、判別の結果投入された紙幣又は貨幣が真正なものであると判別された場合には、入金処理部4054は投入された金額が予め定められている設定金額以上であるか否か判別する(S304)。即ち、設定金額が1000円であれば挿入金額が1000円以上か否かを判別する。
【0054】
判別の結果、設定金額以上ではない場合には、玉貸処理部4053は、挿入された金額に応じて遊技台5に対して玉貸し指示を行う(S305)。例えば、設定金額が1000円の場合、挿入金額が500円であれば500円分の玉貸指示が行われる。
これにより、遊技台5は指示された金額に応じた玉数分だけ玉を排出して玉貸処理を行い(S306)、処理を終了する。
【0055】
また、判別の結果、利用者により挿入された金額が設定金額以上であると判別された場合には、入金処理部4054は、カードリーダ406を制御してユーザによりカード6が挿入されているか否か判別する(S307)。
判別の結果、カード6が挿入されていない場合には、入金処理部4054は貨幣識別装置403を制御して挿入された紙幣又は硬貨を返却して(S308)、処理を終了する。
【0056】
一方、判別の結果、カード6が既に挿入されている場合には、入金処理部4054は、カードID及び入金金額などのカード情報を当該玉貸装置4が属する島端コンピュータ3に対して通知する(S309)。
【0057】
島端コンピュータ3の照会要求受付処理部306は、通知されたカード情報記憶部301を参照して、通知されたカードIDに基づいて検索し、当該カードIDに対応付けられている残高に入金額を加えて残高に更新する(S310)。
照会要求受付処理部306はこの更新処理が所定の時間内に終了したか否かを判別する(S311)。
判別の結果、所定時間内に終了した場合には、玉貸装置4に対して最新更新残高を通知して(S312)、処理を終了する。
【0058】
また、S311の判別の結果、所定時間に更新処理が終了しない場合には、ヘルスチェック処理部307は、自己ヘルスチェックを実行する(S313)。この結果、エラーが発生している場合には、ヘルスチェック処理部307は玉貸装置4に対して島端コンピュータ3のエラーにより入金ができない旨を通知するとともに(S314)、店内管理コンピュータ2に対してもエラーを通知して(S315)、装置の停止処理を行い(S316)、処理を終了する。
【0059】
一方、玉貸装置4の入金処理部4054は、S309の処理で島端コンピュータ3に対してカードID等を通知してから所定時間内に島端コンピュータ3から応答があったか否か判別する処理を行う(S317)。
この状態で、S310の処理により残高が通知されると、入金処理部4054が表示装置404を制御して通知された残高をメッセージ表示部45に表示して(S318)、後述する消費処理に移行する
【0060】
また、上述のS312の処理で島端コンピュータ3から入金不可通知を受けた場合又はS315の処理で島端コンピュータ3から所定時間内に応答がないと判別された場合には、入金処理部4054が表示装置404を制御して入金不可又は残高一時使用停止の表示を行う(S319)。
これと同時に、入金処理部4054は、カードリーダ406を制御して挿入されているカード6を排出するとともに(S320)、紙幣又は硬貨が挿入されている場合には貨幣識別装置403を制御して挿入されている紙幣及び硬貨を返却して(S321)、処理を終了する。
【0061】
次に、消費処理について図9を参照して説明する。
図9において、利用者が玉貸装置4又は遊技台5に設けられた図示しない消費ボタンを押すなどして玉貸の消費指示入力を行うと、玉貸装置4の玉貸処理部4053は利用者から入力された消費指示を受付ける(S401)。
消費指示を受付けると玉貸処理部4053は、カードリーダ406を制御してカード6が挿入されているか否か判別する(S402)。
判別の結果、カード6が挿入されていない場合には、玉貸処理部4053は表示装置404を制御してカード挿入を促すメッセージをメッセージ表示部45に表示するなどしてカードが挿入されるまでカード挿入の検出処理を繰り返す。
【0062】
カード挿入が検知されると、玉貸処理部4053はカードリーダ406を制御してカードのIDを読み取り、当該カードIDと消費要求された金額などを玉貸装置4が属している島端コンピュータ3に通知して消費照会を行う(S403)。
【0063】
消費照会を受けた島端コンピュータ3の許可情報処理部304は、カード情報記憶部301を参照して照会を受けたカードIDが存在するか及びその消費要求された金額が残高の範囲内か否かを判別する(S404)。
判別の結果、カードIDが存在しない場合又は消費要求された金額が残高を超えている場合には、許可情報処理部304は玉貸装置4に対してエラー通知を行い(S405)、処理を終了する。
【0064】
また、判別の結果、消費要求された金額が残高の範囲内である場合には、照会要求受付処理部306がカード情報記憶部301のカード残高を消費後の残高に更新する(S406)。具体的には、照会要求受付処理部306が従前の残高から今回の消費金額を引いた額を最新残高とする。
残高の更新が完了すると、許可情報処理部304が、玉貸装置4に対して更新後の最新残高を通知する(S407)。
【0065】
玉貸装置4の玉貸処理部4053は、島端コンピュータ3からエラー通知がされないか否か判別する(S408)。
上述のS406の処理により、島端コンピュータ3からエラー通知がされたと判別した場合には、表示装置404を制御してエラー表示を行い(S409)、処理を終了する。
【0066】
また、エラー通知がない場合、即ち上述のS407の処理により島端コンピュータ3から残高が通知された場合には、玉貸処理部4053はバックアップ部409に保持しておいた当該カードIDに対応する旧残高を取得し、この旧残高から今回通知された最新残高を引いた額が、利用者から消費要求された消費予定額と一致するか否か判別する(S410)。
判別の結果、一致しない場合には、S409の処理と同様エラー処理を行い、処理を終了する。
また、判別の結果、一致する場合には、玉貸処理部4053は、遊技台5に対して利用者が要求した金額分の玉貸しを指示する(S411)
また、玉貸処理部4053は、同時にバックアップ部409に当該カードIDに対応付けて最新の残高を記憶する(S412)。
【0067】
そして、玉貸装置4から玉貸し指示を受けた遊技台5は、玉貸装置4から指示された消費金額に応じた数の玉を排出して玉貸し処理を行い(S413)、玉貸処理を終了する。
【0068】
また、利用者が遊技を終了する場合、利用者により図示しないカード取り出しボタンが指示されると、カード情報処理部4051が島端コンピュータ3に対してカード排出通知を行う(S414)。
【0069】
島端コンピュータ3の照会要求受付処理部306は、玉貸装置4からカード排出通知がされたか否かを判別する(S415)。この状態で、照会要求受付処理部306は、カード排出通知がない場合には待機状態に移行する。
また、玉貸装置4からカード排出通知を受信すると、照会要求受付処理部306は仮更新していた残高に対して、実更新がされた旨のフラグを記憶するなどにより残高を確定する実更新を行い(S416)、処理を終了する。
【0070】
このように本実施形態によれば、カード6自体には残高などの有価価値情報が記憶されていないことから、カード6が偽造、変造されてもその残高を改変することができず、セキュリティ性が向上する。
また、カード6には残高が記憶されていないことから、例えば、島端コンピュータ3がダウンした場合或いは島端コンピュータ3と玉貸装置4との間の通信が不通の場合には、カード6の使用を禁止することができ、この間に不正にカード6が使用されたり、そのカード6のデータが改変されることを防止できる。
また、複数の島端コンピュータ3によりカード情報を分散管理していることから、例えいずれかの島端コンピュータ3がダウンしたとしても、ホール全体としては他の島端コンピュータ3が管理している島ではカード6による遊技が可能となり、ホールの営業への影響を最小限にとどめることができる。
【0071】
また、島端コンピュータ3が、カード情報を保持していない時には、他の島端コンピュータ3に対してカード情報の照会を行った後に、当該他の島端コンピュータに対してカード情報の消去を要求するようにしたことから、当該カード6が現在使用されている玉貸装置4が属している島端コンピュータ3がカード情報を管理することとなり、残額が使用されるごとに他の島端コンピュータ3に問い合わせを行う必要がなく、システムの負荷を軽減することができる。
【0072】
また、バックアップ部409により、カードIDと残高とを記憶しておくようにしたことから、より上位の店内管理コンピュータ2にカード情報を記憶しておかなくとも、このバックアップ部409に記憶されている残高に基づいて処理を行うことも可能となり、店内管理コンピュータ2の通信負荷を軽減することができる。
【0073】
また、店内管理コンピュータ2により、所定のタイミングで各島端コンピュータ3が管理しているカードID及び残高を収集するようにすれば、店内のカード使用金額などを把握することができる。
【0074】
また、玉貸装置4が、予め設定された設定金額よりも低い金額が利用者により挿入された場合には、当該入金額を島端コンピュータ3が記憶しているカード6の残高に加算することなく、玉貸処理を行うようにしたことから、設定金額以下の入金に対しては、わざわざ残額に加算するまでもなく、玉貸しを行うことができる。これにより、島端コンピュータ3に対して残額の加算要求を行う処理を行う必要が無く、システムの負荷を軽減できるし、また、島端コンピュータ3に対して残高照会要求が行えない場合であっても、設定金額以下の入金に対しては遊技媒体の貸出を行うことができ利用者の遊技を中断することなく遊技を継続できる。さらに、設定金額以下であれば、利用者はわざわざ玉貸ボタンを押すなどの面倒なことを行わなくとも、現金玉貸装置と同様に利用することができる。
【0075】
また、利用者が投入した金額が所定金額を超えている場合に、投入金額を残高に加算できるようにしたことから、利用者は玉貸装置4により簡単にチャージをすることができる。特に、玉貸装置4が台間に配置されている場合には、利用者は席を立たなくとも設定金額以上の金額のチャージが可能となる。
【0076】
上述の実施形態では、記憶媒体としてカードを用いる例について説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、情報記憶できるものであればICタグ、携帯端末などを利用してもよい。また、無線で通信可能な記憶媒体を利用してもよい。
また、上述の実施形態では、設定金額以上の場合には、カード6の残高に加算する例について説明したが、チャージだけでなく玉貸装置4が入金金額に応じた新たなカード6を発行するようにしてもよい。
【0077】
上述の実施形態は、本発明の一例を示したものであって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技用有価価値情報を処理するシステムのセキュリティ性を向上させることができる。
またシステムのセキュリティ性を保ちつつ利用者が遊技を中断することがないようにすることで利用者の利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる遊技場用有価情報管理システムを適用したシステムの一実施形態を示した全体構成図。
【図2】 本実施形態にかかる島端コンピュータの機能ブロック図。
【図3】 本実施形態にかかるカード情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図。
【図4】 本実施形態にかかる玉貸装置及び遊技台の外観構成を示した図。
【図5】 本実施形態にかかる玉貸装置の機能ブロック図。
【図6】 本実施形態にかかるカード挿入時のシステムの処理を示した処理フロー。
【図7】 本実施形態にかかる島端コンピュータが他の島端コンピュータに対して問合せを行う際の処理を示した処理フロー。
【図8】 本実施形態にかかるシステムにより入金処理を行う場合の処理を示した処理フロー。
【図9】 本実施形態にかかるカード残高を消費する際の処理を示した処理フロー。
【符号の説明】
1 管理センタ
2 店内管理コンピュータ
3 島端コンピュータ
4 玉貸装置
5 遊技台
6 カード
301 カード情報記憶部
304 許可情報処理部
305 照会処理部
306 照会要求受付処理部
403 貨幣識別装置
405 制御部
409 バックアップ部
4051 カード情報処理部
4052 照会情報処理部
4053 玉貸処理部
4054 設定金額判別部
Claims (6)
- 情報記憶可能な記憶媒体と、当該記憶媒体に記憶された情報を読み取って遊技媒体の貸出処理を行う遊技媒体貸出装置と、当該複数の遊技媒体貸出装置からなる遊技媒体貸出装置群ごとに設けられ、相互に通信可能に構成された複数の管理装置とを有するシステムであって、
上記記憶媒体は、記憶媒体を識別するための識別情報を記憶し、
上記遊技媒体貸出装置は、
上記記憶媒体に記憶された識別情報を読み取る読取手段と、
上記読み取った識別情報を上記管理装置に送信して当該識別情報に関連付けられている有価価値情報の照会要求を行う有価価値情報照会手段と、
上記有価価値情報照会要求に応答して上記管理装置から通知された有価価値情報に基づいて遊技媒体の貸出可能状態に制御する遊技媒体貸出制御手段と、を有し、
上記管理装置は、
上記記憶媒体の識別情報と、有価価値情報とを関連付けた記憶媒体情報を記憶する記憶手段と、
上記有価価値情報照会要求に基づいて、上記記憶手段を参照し上記識別情報の有無を判別する判別手段と、
上記判別の結果、上記識別情報が記憶されている場合に、上記識別情報に関連付けて記憶されている有価価値情報を、上記遊技媒体貸出装置に対して通知する第一の通知手段と、
上記判別の結果、上記識別情報が記憶されていない場合に、当該識別情報を他の管理装置に送信して識別情報の照会要求を行う識別情報照会手段と、
上記識別情報照会要求に応答して上記管理装置から通知された上記記憶媒体情報を受信し上記記憶手段に記憶するとともに、当該管理装置に対して当該記憶媒体情報の消去要求を行う取得消去要求手段と、
上記取得消去要求手段により上記記憶手段に記憶した有価価値情報を、上記遊技媒体貸出装置に対して通知する第二の通知手段と、
他の管理装置からの上記識別情報照会要求に基づいて、上記記憶手段を参照し上記識別情報の有無を判別し、当該判別により当該識別情報が記憶されていると判別した場合に、当該識別情報を含む上記記憶媒体情報を照会元の管理装置に対して通知し、当該照会元の管理装置からの上記消去要求に基づいて当該記憶媒体情報を当該記憶手段から消去する識別情報応答手段と、
を有することを特徴とする遊技場用有価情報管理システム。 - 上記第二の通知手段は、上記消去完了通知を受信した場合に、上記取得消去要求手段により上記記憶手段に記憶した有価価値情報を、当該遊技媒体貸出装置に対して通知する、 上記識別情報応答手段は、さらに、上記記憶媒体情報の消去が完了した旨の通知を上記照会元の管理装置に対して通知する、
ことを特徴とする上記請求項1記載の遊技場用有価情報管理システム。 - 上記管理装置は、
所定の時間内に上記消去完了通知を受信したか否かを判別する完了判別手段、をさらに有し、
上記取得消去要求手段は、さらに、上記完了判別により消去完了通知を受信できない場合、上記取得消去要求手段により上記記憶手段に記憶した上記記憶媒体情報を当該記憶手段から消去する、
上記第二の通知手段は、上記完了判別により消去完了通知を受信できた場合、上記取得消去要求手段により上記記憶手段に記憶した上記有価価値情報を、当該遊技媒体貸出装置に対して通知する、
ことを特徴とする上記請求項2記載の遊技場有価情報管理システム。 - 上記管理装置と通信可能に構成された上位管理コンピュータを更に有し、
上記上位管理コンピュータは、所定のタイミングで各管理装置が記憶している記憶媒体の識別情報及び有価価値情報を収集する、
ことを特徴とする上記請求項1〜3のいずれかの項に記載の遊技場用有価情報管理システム。 - 上記遊技媒体貸出装置は、
利用者から挿入された貨幣の金額を判別する金銭判別手段と、
上記挿入された金額が、予め設定された設定金額よりも低いか否か判別する設定金額判別手段と、を更に有し、
上記遊技媒体貸出制御手段は、さらに、上記設定金額判別により上記利用者が投入した金額が設定金額以下と判別された場合、上記投入された金額を上記管理装置が記憶している有価価値情報に加算せずに、上記投入された金額に相当する遊技媒体の貸出を指示する、
ことを特徴とする上記請求項1〜4のいずれかの項に記載の遊技場用情報管理システム。 - 上記遊技媒体貸出装置は、
上記設定金額判別により上記利用者が投入した金額が所定金額を超えていると判別された場合に、上記投入金額に相当する有価価値情報及び記録媒体の識別情報を上記管理装置へ送信する入金更新要求手段と、
上記管理装置は、
上記遊技媒体貸出装置から上記投入金額分の有価価値情報及び記録媒体の識別情報を受信すると、上記記憶手段を参照し、当該識別情報に関連付けて記憶されている有価価値情報に当該受信した投入金額分の有価価値情報を加算する入金加算手段と、を更に有する、
ことを特徴とする上記請求項5記載の遊技場用情報管理システム。
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