JP2004329508A - 遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用確認を、各遊技場とカード会社とを個々に接続することなく実施できるようにすること。
【解決手段】遊技用記録媒体管理機関に設けられたクレジット情報入手手段12,180と、利用可否情報送信手段161と、登録遊技場に設けられた会員情報記憶管理手段100と、利用可否情報記憶手段100、会員用記録媒体処理手段3と、クレジット利用可否判定手段102と、価値加算処理手段3とを備え、前記遊技用記録媒体管理機関を介して会員用記録媒体処理手段3に受付けた会員用記録媒体から特定されるクレジットカードの利用確認を実施し、利用可能である場合において、価値加算処理手段3がクレジットを使用した価値加算処理を行う。
【選択図】 図9
【解決手段】遊技用記録媒体管理機関に設けられたクレジット情報入手手段12,180と、利用可否情報送信手段161と、登録遊技場に設けられた会員情報記憶管理手段100と、利用可否情報記憶手段100、会員用記録媒体処理手段3と、クレジット利用可否判定手段102と、価値加算処理手段3とを備え、前記遊技用記録媒体管理機関を介して会員用記録媒体処理手段3に受付けた会員用記録媒体から特定されるクレジットカードの利用確認を実施し、利用可能である場合において、価値加算処理手段3がクレジットを使用した価値加算処理を行う。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場においてクレジットカードを用いて遊技を実施することのできる遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遊技場にあっては、顧客が現金の引き出しにおける不便を解消するとともに、これら現金の引き出しにおいて遊技機が占拠された状態で離席が実施されることに伴なう稼働率の低下を防止する等のことを目的として、クレジットカードを用いて遊技媒体であるパチンコ球を貸し出すものがあった(特許文献1)。
【0003】
また、従来の遊技場において使用されているプリペイドカード等の遊技用記録媒体では、正規に発行されたものでも、拾ったものでも遊技に使用できてしまうことから、これらの不都合を解消するためにクレジットカードを用いて遊技媒体であるパチンコ球を貸し出すものがあった(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−5415号公報 (第8頁〜第11頁、第14図)
【特許文献2】
特開2001−310076号公報 (第7頁〜第8頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら遊技媒体貸出機構では、玉貸を受けるためにクレジットカードを利用する毎に当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社にアクセスして利用確認を行うために、各遊技場とクレジットカード会社を個々に接続しておく必要があり、システムの構築に際して多大な費用が必要であるという問題があった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、クレジットカードを使用する場合の利用確認を、各遊技場とカード会社とを個々に接続することなく実施できるようにすることで、システムの構築に際して従来のような多大な費用を必要としない遊技用システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、予め管理登録された登録遊技場において発行され、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の管理を行う遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社より入手するためのクレジット情報入手手段と、
該クレジット情報入手手段にて入手した利用可否情報を前記登録遊技場に送信するための利用可否情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、
該登録遊技場において発行される前記会員用記録媒体に記録される該会員用記録媒体を個々に特定可能な会員用記録媒体特定情報と、当該会員用記録媒体の所有者が所有するクレジットカードを個々に識別可能なクレジットカード識別情報とを対応付けて記憶、管理する会員情報記憶管理手段と、
前記利用可否情報送信手段から送信されるクレジットカード会社より入手された利用可否情報を、該利用可否情報が該当するクレジットカード識別情報に対応付けて記憶する利用可否情報記憶手段と、
前記会員用記録媒体を受付け、該受付けた会員用記録媒体から前記会員用記録媒体特定情報を読み取る会員用記録媒体処理手段と、
前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記会員用記録媒体特定情報と前記会員情報記憶管理手段の記憶情報とに基づいて、前記会員用記録媒体処理手段にて受付けた会員用記録媒体の所有者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報を特定するとともに、該特定したクレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの利用可否を、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている当該クレジットカードの利用可否情報に基づいて判定するクレジット利用可否判定手段と、
該クレジット利用可否判定手段による判定結果が利用可能であることに基づいて、所定金額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを、前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを前記会員用記録媒体処理手段に受付け中の会員用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とするための価値加算処理を実施する価値加算処理手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記登録遊技場に設けられた利用可否情報記憶手段に、既に各登録遊技場と接続されている遊技用記録媒体管理機関にてクレジットカード会社より入手された利用可否情報が記憶され、遊技用記録媒体の発行をクレジットカードにて実施する場合において、該クレジットカードの利用可否が、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている利用可否情報に基づいて、登録遊技場に設けられたクレジット利用可否判定手段にて判定され、該判定結果が利用可能である場合に価値加算処理が実施されるようになるため、これらクレジットカードを用いた価値加算処理を可能とするシステムの構築に際して従来のような多大な費用を必要とすることがない。
【0008】
本発明の遊技用システムは、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報を、当該登録遊技場の営業終了後に消去する利用可否情報消去手段を備え、前記利用可否情報記憶手段は、当該登録遊技場の営業開始前に前記利用可否情報送信手段より送信される利用可否情報を記憶することが好ましい。
このようにすれば、営業終了後から営業開始前の非営業期間中において、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報が消去されるため、該利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報の漏洩を極力防止でき、クレジットカードを所有する会員遊技者に安心感を与えることができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
クレジットカードの利用可能額をクレジットカード会社より入手する利用可能額入手手段と、
該利用可能額入手手段にて入手した利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記登録遊技場に送信するための第1利用可能額情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、
前記第1利用可能額情報送信手段から送信されてくる利用可能額情報に基づいて、前記クレジット利用可否判定手段における判定結果が利用可であるときに、該利用可と判定されたクレジットカードの利用可能額を特定する利用可能額特定手段と、
該利用可能額特定手段にて特定された利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信するための第2利用可能額情報送信手段と、
を備え、
前記価値加算処理手段は、前記第2利用可能額情報送信手段から送信されてきた利用可能額情報から特定される利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値を、前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに加算更新する前記価値加算処理を実施することが好ましい。
このようにすれば、各クレジットカードの利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値の価値加算しか実施されないため、クレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0010】
本発明の遊技用システムは、前記登録遊技場に設けられ、前記価値加算処理手段において前記価値加算処理に供された利用金額を各クレジットカード毎に集計するための利用金額集計手段と、該利用金額集計手段にて集計された所定期間における合計利用金額と該所定期間において会員遊技者が利用可能として設定された価値加算利用限度額とから、各時点における価値加算利用可能額を特定する価値加算利用可能額特定手段と、を備え、
前記第2利用可能額情報送信手段は、前記価値加算利用可能額特定手段にて特定した価値加算利用可能額が前記利用可能額特定手段にて特定された利用可能額以下であるときには該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信し、前記価値加算利用可能額特定手段にて特定した価値加算利用可能額が前記利用可能額特定手段にて特定された利用可能額を上回るときには該利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信することが好ましい。
このようにすれば、所定期間において会員遊技者が利用可能な価値加算利用限度額を設定しておくことで、該価値加算利用限度額と所定期間における合計利用金額とから特定される価値加算利用可能額が、前記クレジットカード会社より入手した利用可能額以下である場合には、該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報が遊技場に送信されて、該価値加算利用可能額の範囲内の所定額に相当する度数の価値加算しか実施されないため、遊技用記録媒体管理機関や登録遊技場は、クレジットカードの利用可能額とは個別にクレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0011】
本発明の遊技用システムは、前記価値加算処理手段は、前記第2利用可能額情報送信手段より送信されてくる利用可能額情報から特定される利用可能額を報知する利用可能額報知手段を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技者は、自分がクレジットを使用して価値加算処理に使用できる利用可能額を確認することができる。
【0012】
本発明の遊技用システムは、前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、前記価値加算処理手段において価値加算処理に供された利用金額と該価値加算処理に使用された会員用記録媒体の会員用記録媒体特定情報から特定されるクレジットカード識別情報とを含む利用情報を収集するための利用情報収集手段と、該利用情報収集手段にて収集された利用情報をクレジットカード会社に送信するための利用情報送信手段と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、クレジットカード会社に利用金額とクレジットカード識別情報とを含む利用情報が遊技用記録媒体管理機関を通じてクレジットカード会社に送信されるようになるため、これら決済のための利用情報の収集のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【0013】
本発明の遊技用システムは、前記登録遊技場に設けられ、
該登録遊技場にて発行済みの会員用記録媒体或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体に記録された前記会員用記録媒体特定情報と、前記発行済みの会員用記録媒体の所有者或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体の所有予定者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報とを入力するための登録情報入力手段と、
該登録情報入力手段から入力されたクレジットカード識別情報とクレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの利用登録の可否確認を要求する旨の情報とを少なくとも含む利用登録可否確認要求を前記遊技用記録媒体管理機関に送信するための利用登録可否確認要求送信手段と、
前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
前記利用登録可否確認要求送信手段からの利用登録可否確認要求の受信に基づいて、該受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカード識別情報と該クレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの認証を要求する旨の情報を含む認証要求を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社に対して送信する認証要求送信手段と、
該認証要求送信手段からの認証要求の送信に基づいてクレジットカード会社から返信されてくる認証結果に基づいて当該クレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報を、前記利用登録可否確認要求を送信してきた登録遊技場に対して返信する利用登録確認情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、前記利用登録確認情報送信手段からの利用登録確認情報の受信に基づいて、前記登録情報入力手段から入力された会員用記録媒体特定情報とクレジットカード識別情報とを対応付けて前記会員情報記憶管理手段に新たに登録させるための新規会員情報登録手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、新たなクレジットカードの利用を希望する会員の登録における認証確認も、遊技用記録媒体管理機関を通じて実施されるようになるため、これら新たな利用登録に伴う認証確認のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用された本実施例の遊技用システムの構成を示す図であり、この遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2に対して1対1に設置されるカードユニット3と、遊技場の所定箇所に設置され、該遊技場にて発行される遊技用記録媒体であるビジターカードと、遊技用記録媒体および会員用記録媒体である会員カードに関する情報を管理するためのシステムコントローラ100と、予め管理登録されたこれらの各遊技場において発行されるビジターカードや会員カードへの入金や会員カードに残存する遊技用価値である度数の管理を行う遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード管理会社に設置された管理サーバ12とから主に構成されており、システムコントローラ100、カードユニット3とはハブ(HUB)8’(図3参照)並びに通信ケーブル8を介してデータ通信可能に接続されているとともに、システムコントローラ100と管理サーバ12とは通信回線網11を介して双方向のデータ通信可能に接続されている。
【0015】
また、プリペイドカード管理会社に設置された管理サーバ12は、図1に示すように、予め管理登録された各登録遊技場の会員カードを所持する会員遊技者が所有するクレジットカードを発行している各クレジットカード会社A,B,C…或いは各クレジットカード会社からクレジットカードの管理を委託されているデータセンタ等の管理機関と双方向のデータ通信可能に接続されていて、これら各クレジットカード会社A,B,C…或いはデータセンタ等の管理機関から、会員遊技者が所有するクレジットカードの利用残額の情報を入手できるようになっている。
【0016】
尚、各クレジットカード会社A,B,C…或いはデータセンタ等の管理機関は、銀行等の金融機関に接続されていて、管理サーバ12から送信されてくる前記管理登録された登録遊技場において会員カードへの追加入金処理に使用されたクレジットの利用金額(入金金額)とクレジットカードのクレジットカードIDとの情報を含む利用情報の受信に基づいて、該利用情報に含まれる利用金額(入金金額)をクレジットカード所有者の銀行口座から引き落とす決済処理を金融機関との間において実施できるようになっている。
【0017】
初めに、本実施例にて用いた遊技用記録媒体および会員用記録媒体である会員カードについて説明すると、本実施例では、これら会員カード用の記録媒体として、カードユニット3内に設けられている後述のカードリーダライタ327やシステムコントローラ100に接続されているカードリーダ115と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードを使用しており、その内部メモリには、予め会員登録をした会員遊技者に対して、各会員遊技者を個別に特定可能とするために各会員遊技者に固有に付与された会員IDと、各会員カードを個々に特定可能とするために、各会員カードに固有に付与された会員用記録媒体特定情報である会員カードIDとが書き換え不可に記憶されている。
【0018】
また、本実施例の会員カードには、該会員カードに残存する度数データが書き換え可能に記録されているとともに、システムコントローラ100に登録されたカードマスターテーブルに会員カードIDと当該会員カードに残存する度数とが対応付けて記憶、管理されることで、これら会員カードIDにより該会員カードに残存する度数の大きさを特定できるようになっており、該会員カードIDが前記会員用記録媒体特定情報とともに遊技用価値特定情報として機能することで、これら会員カードがプリペイドカード機能を有しており、会員遊技者は、プリペイドカードであるビジターカードと同様に、自分が所有する会員カードに残存する度数を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0019】
また、カードユニット3にて発行されるビジターカードについて説明すると、このビジターカードにも会員カードと同様に非接触式ICカードが使用されており、その内部メモリには、各ビジターカードに残存する遊技用価値である度数の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報であり、且つ各ビジターカードを個別に識別可能とするためのビジターカードID等が書き換え不可に記録されているとともに、パチンコ玉の貸出に使用される遊技用価値である度数等の情報が書き換え可能に記録されている。
【0020】
次いで、本実施例に使用したカードユニット3について簡潔に説明すると、このカードユニット3は、前述のように遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に1対1に対応して設置されている。
【0021】
カードユニット3の前面には、図2に示すように、各種表示部や操作ボタン、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却口313、カード挿入口319、ビジターカード装着口318が設けられている。
【0022】
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。
【0023】
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、変更可能表示部305は、後述する貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)の変更が可能である場合に、その内部に設けられた変更可能LED305a(図3参照)が点灯する。貸出単位表示部307は、前述した貸出単位が内蔵された貸出単位表示器307a(図3参照)により表示される表示部であり、度数表示部309は、ビジターカードから読み出された度数やエラーコード等が内蔵された度数表示器309a(図3参照)により表示される表示部である。方向指示表示部311は、対応する遊技機の連結方向を示す表示部であり、遊技機と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED311a(図3参照)が点灯する。挿入中表示部312は、前記カード挿入口319に会員カードが挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED312a(図3参照)が点灯する。会員カード用表示部314は、受付中の会員カードから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数等の情報が、内設された会員カード用表示器314a(図3参照)により表示される表示部である。
【0024】
また、カードユニット3の前面に設けられたボタンのうち、硬貨返却ボタン304は、硬貨投入口303から投入された硬貨が詰まった場合等において、硬貨を返却させる際に押圧するボタンである。貸出単位変更ボタン306は、貸出単位を変更する際に押圧するボタンである。端数ボタン308は、度数表示部309の表示内容を変更表示させる際に押圧するボタンである。テンキー315は、暗証番号等の入力を行う際に操作するキーである。入金ボタン316は、クレジットを使用して追加入金を実施させる際に押圧するボタンである。再プレイボタン317は、貯蓄玉数の払戻を実施する際に押圧するボタンである。
【0025】
また、会員カード挿入口319とビジターカード装着口318とは、遊技者から見て左右に並設配置されている。会員カード挿入口319は、内蔵されるカードリーダライタ327(図3参照)の会員カードスロット(図示略)に連設されており、この会員カード挿入口319を介して会員カードを会員カードスロットに挿入可能とされている。また、ビジターカード装着口318は、カードリーダライタ327のビジターカード収容室(図示略)に連設されており、このビジターカード装着口318を介してビジターカードをビジターカード収容室に装着可能とされている。
【0026】
また、ビジターカード収容室にビジターカードが装着された際には、この装着されたビジターカードの先端がビジターカード装着口318から突出する態様にて装着されるようになる。また、このビジターカード装着口318の前面には、透明カバー部材318’が取付けられるようになっており、これによりカードリーダライタ327に装着されたビジターカードが、透明カバー部材318’を通して視認できるとともに、透明カバー部材318’により装着されたビジターカードの抜き取りができない状態とされる。
【0027】
図3は、カードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、会員用記録媒体処理手段を成すカードリーダライタ327と、制御ユニット328と、から主に構成されている。
【0028】
本実施例のカードリーダライタ327は、前述したカード挿入口319から挿入された会員カード並びにビジターカード装着口318に装着されたビジターカードの記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、HUB8’を介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、前記カード挿入口319から挿入された会員カードに記録された会員IDや会員カードIDや度数等の記録データが読み取られてシステムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100にて該会員カードに残存する度数の照合や貯蓄玉数の特定、並びに該会員遊技者が所有しているクレジットカードの利用可否判定が実施される。
【0029】
制御ユニット328には、前述した各種LEDや表示器、スイッチ等の各種電気部品や紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324、が接続されている。
【0030】
制御ユニット328に接続された各種スイッチのうち、貸出単位変更スイッチ306aは、貸出単位変更ボタン306の操作を検知するスイッチであり、端数スイッチ308aは、端数ボタン308の操作を検知するスイッチであり、テンキースイッチ315aは、テンキーの操作を検知するスイッチであり、入金スイッチ316aは、入金ボタン316の操作を検知するスイッチであり、再プレイスイッチ317aは、再プレイボタン317の操作を検知するスイッチである。
【0031】
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続されたパチンコ機2に設けられる貸出ボタン(パチンコ玉の貸出を行う際に操作されるボタン)や返却ボタン(受付け中の会員カードを返却させる際に操作されるボタン)の操作を検知する貸出スイッチや返却スイッチが接続されている。
【0032】
本実施例において制御ユニット328に接続された紙幣識別ユニット322は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0033】
制御ユニット328に接続された各種LEDや表示器は、制御ユニット328により制御される。また、制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324による識別信号の出力を受けて各種の制御を行う。
【0034】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2と接続されており、貸出処理に伴う各種の信号の授受が可能とされているとともに、前述したカードリーダライタ327とデータ通信可能に接続されて各種コマンドの送受が実施可能とされている。
【0035】
本実施例のカードユニット3は、会員カード挿入口319に挿入された会員カードの使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カードより読み出された度数を使用して、対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理と、カード挿入口319に会員カードが受付中でかつ残存する度数が0度の場合に、該会員カードに記録された会員カードIDからシステムコントローラ100において特定されるクレジットカードID並びに有効期限に基づいて、クレジットを使用して利用可能額の範囲内の金額に相当する度数を、受付けられている会員カードより読み出された度数に加算するクレジット追加入金処理と、会員カードが受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数を、受付けられている会員カードより読み出された度数に加算する貨幣追加入金処理と、会員カードが受付けられていない場合に低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数をビジターカード装着口318に装着されているビジターカードに記録した後、この記録した度数の全てを使用して対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる発行貸出処理、対応するパチンコ機2に対して以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数のうちの所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させる払戻処理と、を行うようになっている。
【0036】
ここで、本実施例に用いたシステムコントローラ100の構成について図4に基づいて説明すると、該システムコントローラ100は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する後述する各種処理を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、前記CPU102が実施する各種処理内容が記述されたプログラムや後述する各種テーブル(データベース)を記憶するための記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記カードユニット3(カードリーダライタ327)とのデータ通信を行う通信部109、新たに利用可能とする会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDや当該会員遊技者に対して発行済み或いは発行予定の会員カードの会員カードIDを読み取るためのカードリーダ115が接続可能とされ、該カードリーダ115にて読み取られた各データを入力するための入力インターフェイス(I/F)110と、前記プリペイドカード会社に設けられた管理サーバ12と電話回線を通じて双方向のデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
【0037】
また、前記CPU102は、前記記憶装置105に記憶されている処理プログラムに基づいて、当該遊技場において発行された遊技用記録媒体であるビジターカードや会員カードに残存する度数等のビジターカードや会員カードに関する情報の管理処理を実施する。
【0038】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、既に発行済み或いは新たに発行しようとする会員カードの会員カードIDに対応付けて、当該会員カードの所持者或いは所持予定者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDを後述する会員情報テーブルに記憶する新規会員情報登録処理を実施する。
【0039】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、前記新規会員情報登録に際して、新規に利用登録するクレジットカードのクレジットカードIDと利用期限とを含む利用登録可否確認要求を管理サーバ12に送信する利用登録可否確認要求送信処理を実施する。
【0040】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、前記カードユニット3から送信されてくる入金許諾要求を受信した際に、該入金許諾要求に含まれる会員カードIDから当該会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、該特定したクレジットカードIDのクレジットカードの利用可否を、後述するクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額に基づいて判定するクレジット利用可否判定処理を実施する。
【0041】
さらに前記CPU102は、前記カードユニット3から送信されてくる入金許諾要求を受信した際に、該入金許諾要求に含まれる会員カードIDから当該会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、該特定したクレジットカードIDのクレジットカードの利用可能金額を、後述するクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額に基づいて特定し、該特定した利用可能額或いは当月利用可能残額のいずれか少ない方の金額を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾を返信する入金許諾返信処理並びに利用可能額情報送信処理を実施する。
【0042】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、各クレジットカード毎の所定期間(1ヶ月)のクレジット利用による会員カードへの入金額である利用金額を集計してその月の合計利用金額である当月利用合計額を算出する利用金額集計処理を行う。
【0043】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、前記利用金額集計処理にて集計した当月利用合計額を予め定められた入金利用限度額とから差し引いて当月利用可能残額を算出し、該算出した当月利用可能残額と前記クレジットカード管理テーブルに記憶されている管理サーバ12から送信されてきた利用可能額とから、当該クレジットカードを所有する会員遊技者の利用可能額を特定する入金利用可能額特定処理を実施する。
【0044】
さらに前記CPU102は、営業時間の終了後における閉店処理において、後述するクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額のデータを全て消去する利用可否情報消去処理を実施する。
【0045】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、カードユニット3において追加入金処理に使用されたクレジット利用額の情報を含む利用情報を管理サーバ12に送信する利用情報送信処理等を実施する。
【0046】
また、前記記憶装置105には、これら各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、図5(a)、(b)に示す会員情報テーブルやクレジットカード管理テーブルを含む各種テーブル(データベース)が記憶されている。
【0047】
まず、本発明の会員情報記憶管理手段を成す図5(a)の会員情報テーブルには、各会員カードの会員ID毎に、各会員カードを個々に識別可能とするために各会員カードに固有に付与されて記録されている会員カードIDと、利用登録がある場合には各会員カードを所持する会員遊技者のクレジットカードのクレジットカードIDと、該クレジットカードの有効期限と、各会員遊技者が所有するその時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、来店ポイント、並びに当該会員カードを所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、郵便番号、住所、電話番号等の各会員遊技者並びに会員カードに関する情報が対応付けて登録されている。
【0048】
また、本発明の利用可否情報記憶手段を成す図5(b)のクレジットカード管理テーブルには、該登録遊技場において会員カードを所持或いは所持予定の会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDに対応付けて、1日に1回、営業開始前の起動処理において前記プリペイドカード管理会社に設置されている管理サーバ12から送信される各クレジットカードの利用可能額や、各クレジットカード毎の所定期間(1ヶ月)のクレジット利用による会員カードへの入金額である利用金額の集計金額である当月利用合計額や、該当月利用合計額を予め定められた入金利用限度額(本実施例では50000円)から差し引いた金額である当月利用可能残額とが対応付けて記憶されている。
【0049】
また、記憶装置105には、当該遊技場にて発行された会員カードに残存する度数や、前記カードユニット3にて発行されたビジターカードを管理するための図示しないカードマスターテーブルが記憶されており、該カードマスターテーブルには、会員カードやビジターカードの会員カードIDやカードID毎に、ビジターカードの場合には各ビジターカードが装着されたカードユニットを特定可能な情報である前記カードユニット3に固有に付与された装置IDと、追加入金処理(会員カード)または発行処理(ビジターカード)に供された処理額に相当する処理度数と、該処理度数から後述の貸出処理に使用された使用度数と、前記処理度数のうち未だ貸出処理に使用されていない残存度数等の各情報が対応付けて登録されていて、これらカードマスターテーブルに登録されている残存度数と会員カードやビジターカードに記録されている残存度数とが一致するように記憶、管理されている。
【0050】
次いで、本実施例に用いた管理サーバ12の構成について図6に基づいて説明すると、該管理サーバ12は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス160に、該管理サーバ12が実施する後述する各種処理を行うCPU162、ワークメモリ等として使用されるRAM163、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC164、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、前記CPU162が実施する各種処理内容が記述されたプログラムや後述する各種テーブルやデータベースを記憶するための記憶装置165、該管理サーバ12への入力や管理サーバ12の操作を実施する操作用端末167を接続するための端末用インターフェイス(I/F)166、各クレジットカード会社やクレジットカード会社から管理委託を受けているデータセンターとの双方向のデータ通信を行うための通信装置180を接続するための通信部169、予め管理登録された各登録遊技場に設置されている前記システムコントローラ100と電話回線を通じて双方向のデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)161が接続された比較的処理能力に優れたコンピュータである。
【0051】
また、前記CPU162は、前記記憶装置165に記憶されている処理プログラムに基づいて、予め管理登録された各登録遊技場において発行された会員カードへの入金状況やビジターカードの発行状況や、会員カードやビジターカードから遊技に使用された使用度数や各会員カードの残存度数等の会員カードやビジターカードに関する情報に基づいて会員カードやビジターカードの管理処理を実施する。
【0052】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、各登録遊技場における会員カードを所持或いは所持予定の会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報として、各クレジットカードの利用可能額を前記通信装置180を介して接続されている各クレジットカード会社(データセンタ)から入手するクレジット情報入手処理を実施する。
【0053】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、各クレジットカード会社から1日に1回、各登録遊技場の営業開始前の所定時間帯において予め入手した利用可能額を各クレジットカードのクレジットカードIDに対応付けて後述するクレジットカード管理データベース(DB)に記憶、管理する利用可否情報記憶管理処理を実施する。
【0054】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記クレジットカード管理データベース(DB)に記憶、管理している各登録遊技場に対応するクレジットカードID並びに利用可能額のデータを、各登録遊技場に設置されている前記システムコントローラ100が営業開始前の起動処理において送信してくる接続確認の受信に基づいて、該システムコントローラ100に送信する利用可否情報送信処理を実施する。
【0055】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、各登録遊技場に設けられたシステムコントローラ100から送信されてくる入金情報を受信して、該入金情報に基づく入金履歴を会員カード入金履歴テーブルに登録することで各登録遊技場における入金情報(利用情報)を収集する利用情報収集処理を実施する。
【0056】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記利用情報収集処理にて収集した入金情報(入金履歴)の内、クレジットを利用しての入金履歴に基づく利用情報を、前記通信装置180を介して接続されている各クレジットカード会社(データセンタ)に送信する利用情報送信処理を実施する。
【0057】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記システムコントローラ100からの利用登録可否確認要求の受信に基づいてクレジットカードの認証要求を前記通信装置180を介して接続されている各クレジットカード会社(データセンタ)に送信する認証要求送信処理を実施する。
【0058】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記認証要求送信処理における認証要求の送信に基づいて各クレジットカード会社(データセンタ)から返信されてくる認証結果に基づいてクレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報をシステムコントローラ100に返信する利用登録確認情報送信処理等を実施する。
【0059】
また、前記記憶装置165には、これらの各処理を実施するための処理プログラムに加えて、図7に示すクレジットカード管理データベースや、図8に示す会員カード入金履歴テーブルが記憶されている。
【0060】
まず、本実施例のクレジットカード管理データベースには、図7に示すように、各登録遊技場の遊技場IDに対応付けて、各登録遊技場において会員カードを所持或いは所持予定の会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDと当該クレジットカードの利用可能額とが記憶されていて、これら利用可能額は、1日に1回、前記システムコントローラ100に利用可能額を送信する以前の営業開始前の所定時間帯において、予め各クレジットカード会社(データセンタ)から入手して更新されることで、各登録遊技場のシステムコントローラ100には、最新の利用可能額が送信されるようになっている。
【0061】
また、本実施例の会員カード入金履歴テーブルには、図8に示すように、各登録遊技場に設置されているシステムコントローラ100から送信されてくる利用情報に基づいて、該利用情報に含まれる入金時刻、追加入金に使用された会員カードの会員カードID、利用種別(貨幣による入金には「現金」が登録され、クレジットの利用による入金には「クレジット」が登録される)、クレジットカードID(クレジット利用のみ)、入金金額、処理装置(カードユニットID)が登録されるとともに、該利用情報を送信してきたシステムコントローラ100が設置されている登録遊技場を個々に特定可能な遊技場IDが入金遊技場に登録されることで、クレジットを利用しての会員カードへの追加入金を含む各登録遊技場における会員カードへの追加入金履歴が全て収集、管理されるとともに、利用種別に「クレジット」が登録されているクレジットを利用しての追加入金の場合には、該入金履歴におけるクレジットカードIDと入金金額(利用金額)とを含む利用情報をクレジットカード会社に送信することにより、該入金履歴に対応する利用情報送信の項目に「済み」が記憶されるようになっている。
【0062】
尚、図8には本日分の会員カード入金履歴テーブルを示すが、前記記憶装置165には本日以前の所定期間(本実施例では1週間)の会員カード入金履歴テーブルが記憶、保持されている。
【0063】
以下、本実施例の遊技用システムの処理状況について説明する。まず、クレジットカードの利用登録における処理状況を図10、図11、図12に基づいて説明する。会員遊技者が自分のクレジットカードを会員カードへの追加入金に使用したい場合には、自分のクレジットカードと発行済みである場合には会員カードとを店員に渡す。尚、新規に会員登録して会員カードの発行時にクレジットカードの利用登録を行う場合にはクレジットカードのみを渡す。
【0064】
該クレジットカードと会員カード(発行済みの場合のみ)を受け取った店員は、まず、システムコントローラ100において図示しない新規クレジットカード利用登録メニューを選択し、表示装置107に図11に示す新規クレジットカード利用登録画面を表示させる。
【0065】
該新規クレジットカード利用登録画面の表示に基づいて、システムコントローラ100に接続されているカードリーダ115に発行済みの会員カード或いは発行予定の会員カードとクレジットカードとを挿入することで、該挿入された会員カードに記録されている会員IDと会員カードIDと、挿入されたクレジットカードに記録されているクレジットカードIDが読み取られて、新規クレジットカード利用登録画面に表示された会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDに自動的に入力されるとともに、該読み取り後に会員カードとクレジットカードがカードリーダ115から自動排出される。
【0066】
次いで、クレジットカードにエンボス加工により表記されている有効期限を新規クレジットカード利用登録画面のクレジットカード情報に設けられている有効期限に選択入力した後、該利用登録画面の下部位置に設けられている「登録」の選択入力部を選択入力する。
【0067】
この「登録」の選択入力に基づいて、システムコントローラ100のCPU102は、新規クレジットカード利用登録画面に入力されたクレジットカードIDと利用期限とを含む利用登録可否確認要求をプリペイドカード管理会社に設置されている管理サーバ12に送信する。
【0068】
該利用登録可否確認要求を受信に基づいて、管理サーバ12のCPU162は、受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカードIDと利用期限とを含む認証要求を、クレジットカードIDから特定される当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社(データセンタ)に対して送信する。
【0069】
この認証要求を受信したクレジットカード会社(データセンタ)では、該認証要求に含まれるクレジットカードIDと利用期限とから該クレジットカードの認証を実施し、該認証結果が認証可である場合に、当該クレジットカードの利用可能額を特定して、前記認証要求を送信してきた管理サーバ12に該認証結果(認証可/認証不可)と認証可である場合には利用可能額とを返信する。
【0070】
この認証結果(認証可である場合には利用可能額を含む)の受信に基づいて、管理サーバ12のCPU162は、受信した認証結果から認証の可否を特定し、認証可ならば前記利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカードIDと当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用可能額とを含む利用登録確認情報を送信し、認証不可ならば前記利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカードIDと当該クレジットカードの利用登録を不可とする「0」とされた利用可能額を含む利用登録確認情報を利用登録可否確認要求を送信してきたシステムコントローラ100に対して返信する。
【0071】
該管理サーバ12からの利用登録確認情報の受信に基づいて、システムコントローラ100のCPU102は、利用登録確認情報に含まれる利用可能額に基づいて利用登録が可能であるか否かを、利用可能額が「0」の場合には利用登録不可と判断し、利用可能額が「0」ではない(存在する)場合には利用登録可能と判定するとともに、該判断結果が利用登録可能である場合に、前記新規クレジットカード利用登録画面に表示されている会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDと利用期限とを、前記会員情報テーブルに会員IDと会員カードIDが既に登録されている場合には、会員IDと会員カードIDに対応付けてクレジットカードIDと利用期限を登録し、前記会員情報テーブルに会員IDと会員カードIDが登録されていない場合には、会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDと利用期限とを対応付けて記憶する。更に、該利用登録可能と判定されたクレジットカードIDと前記受信した利用登録確認情報に含まれる利用可能額とを、図5(b)に示す前記クレジットカード管理テーブルに登録するとともに、その当月利用合計額には「0」を、当月利用可能残額には入金利用限度額である50000円を登録する。
【0072】
これら会員情報テーブル並びにクレジットカード管理テーブルへの登録完了に基づいて、システムコントローラ100の表示装置107には、図12に示す新規登録完了が表示されることで、店員は会員カードとクレジットカードとを会員遊技者に返却し、会員遊技者は、カードユニット3に会員カードを挿入することで、クレジットを利用した当該会員カードへの入金を実施することができるようになる。
【0073】
尚、これら会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDと利用期限とが新規に登録された場合には、暗証番号や該会員遊技者に関する情報を、図示しない会員情報登録画面から別途入力することで、該入力された暗証番号や会員情報が会員情報テーブルに登録される。
【0074】
以下、本実施例の遊技用システムの処理動作について、図9に基づいて説明すると、まず前記ビジターカード管理会社に設置されている管理サーバ12は、一日に一回、各登録遊技場に設置されているシステムコントローラ100が営業開始前において起動する時刻よりも以前の所定時間に、クレジットカード会社或いはデータセンタから、前記クレジットカード管理データベースに記憶されている全てのクレジットカードIDの利用可能額を利用可能情報として入手して、前記クレジットカード管理データベースに記憶されている各クレジットカードIDの利用可能額を更新する。
【0075】
そして、各登録遊技場の営業時間前において、システムコントローラ100が起動されることにより、該システムコントローラ100のCPU102が実施する起動処理において、前記管理サーバ12に対して、該管理サーバ12と通信可能状態にあることを確認するための接続確認を実施するとともに、該接続確認の実施後において、当該システムコントローラ100が設置されている遊技場IDを含むデータ送信要求を送信することで、管理サーバ12は、受信したデータ送信要求に含まれる遊技場IDに対応して前記クレジットカード管理データベースに記憶されている全てのクレジットカードIDの利用可能額を含む利用可能額データを返信する。
【0076】
そして、この利用可能額データの返信を受けてシステムコントローラ100のCPU102は、該受信した利用可能額データに基づいて、前記クレジットカード管理テーブルの各クレジットカードIDの利用可能額に記憶することで、営業開始前に予めシステムコントローラ100にクレジットカード会社或いはデータセンタから入手された最新の利用可能額が記憶、管理される。
【0077】
次いで、会員遊技者が会員カードを使用して追加入金を実施する場合の処理について、図9、図13に基づいて説明する。
【0078】
会員遊技者がカードユニット3にてクレジットを利用した追加入金を実施したい場合には、前記カード挿入口319に会員カードを挿入して会員カードを挿入中とした後(既にカード挿入口319に会員カードを挿入中である場合には不要)、入金ボタン316を押圧操作する。
【0079】
該入金ボタン316の操作に基づいて前記会員カード用表示部314には暗証番号の入力を促す所定表示(図13参照)が表示されることで、前記テンキー315から暗証番号を入力すると、前記会員カード用表示部314には照合中を示す表示が表示される(図13参照)。
【0080】
尚、会員カードの挿入後に再プレイボタン317を押圧操作した場合には、暗証番号の受付けによる照会が実施された後、貯玉を使用しての払戻処理が実施される。
【0081】
前記暗証番号の受付けに基づいて、カードリーダライタ327により挿入された会員カードから読み取られた会員カードIDと前記テンキー315から入力された暗証番号とカードユニット3に個別に付与された装置IDとを含む入金許諾要求がシステムコントローラ100に対して送信される。
【0082】
この入金許諾要求を受信したシステムコントローラは、該受信した入金許諾要求に含まれる会員カードIDと暗証番号とが前記会員情報テーブルに記憶されている会員カードIDと暗証番号とに一致するかを照合し、一致する場合には、会員情報テーブルにおいて会員カードIDに対応付けて登録されているクレジットカードの利用期限とクレジットカードIDとを特定し、該特定した利用期限を過ぎていないかを判定するとともに、利用期限を過ぎていない場合において該特定したクレジットカードIDに対応してクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額が「0」でないか、つまり、「0」である場合には利用不可と判定し、「0」でない、具体的には本実施例では利用可能額の最少単位が1000円なので、少なくとも1000円以上の利用可能額が存在する場合には利用可能と判定することで、クレジットカードの利用可否を判定するクレジット利用可否判定処理を実施する。
【0083】
次いで、クレジットカード管理テーブルにおいてクレジットカードIDに対応付けて記憶されている利用可能額と当月利用可能残額とを比較し、当月利用可能残額が前記プリペイドカード管理会社の管理サーバ12を経由してクレジットカード会社より入手した当該クレジットカードの利用可能額以下であるときには該当月利用可能残額を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾を、前記入金許諾要求を送信してきたカードユニット3或に対して返信し、当月利用可能残額がクレジットカード会社より入手した利用可能額を上回るときには該クレジットカード会社より入手した利用可能額を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾を返信する。具体的に、図5(b)に示すクレジットカード管理テーブルの登録内容を例に説明すると、クレジットカードIDが「AAAA−BBBB−CCCC−DDDD」のクレジットカードの場合には、当月利用可能残額が20000円であって、クレジットカード会社より入手した利用可能額である22000円以下であることから、当月利用可能残額である20000円を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾がカードユニット3に対して送信され、クレジットカードIDが「NNNN−nnnn−GGGG−cccc」のクレジットカードの場合には、当月利用可能残額が47000円であって、クレジットカード会社より入手した利用可能額である30000円よりも上回ることから、このクレジットカード会社より入手した利用可能額である30000円を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾がカードユニット3に対して送信される。
【0084】
この入金許諾を受信したカードユニット3は、該入金許諾に含まれる利用可能額を特定し、該利用可能額と入金する入金額の入力を促すメッセージとを会員カード用表示部314に表示する(図13参照)。
【0085】
該表示に基づいて会員遊技者が前記テンキー315から入金額を入力すると、該入金額が利用可能額以下であるかを判定するとともに、入金後の金額(本実施例では、残度数が「0」で入金が可能であるため、入金額に同じ)が所定の上限額(本実施例では10000円)を越えていないかを判定し、利用可能額以下であって入金後の金額が所定の上限額を越えていない場合に、入力された入金額に相当する度数データを会員カードに記録するとともに、入金額と受付け中の会員カードIDと装置IDとを含む入金情報をシステムコントローラ100に送信する。
【0086】
この入金情報を受信したシステムコントローラ100は、該入金情報に含まれる会員カードIDと入金額と装置IDとに基づいて、カードマスターテーブル(図示略)の記憶情報を更新した後、入金情報を送信したカードユニット3に対して更新完了を返信することで、該更新完了を受信したカードユニット3の前記会員カード用表示部314に新たな残金額、例えば5000円を入金した場合には、図13に示すように、新たな残金額が5000円であることが表示されるとともに、この新残額に相当する度数である50度数が、度数表示部309に表示されて該度数を遊技に使用できるようになる。
【0087】
また、システムコントローラ100は、これら更新完了の返信とともに、前記にて受信した入金情報に含まれる会員カードIDと会員情報テーブルの記憶情報とに基づいて、該入金に使用された会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、入金情報に含まれる会員カードIDに代えて該特定したクレジットカードIDを含むとともに、遊技場IDと該入金の利用種別(クレジット)と入金情報を受信した時刻である入金時刻とが付加された利用情報を管理サーバ12に送信する利用情報送信処理等を実施する。
【0088】
更にシステムコントローラ100は、受信した入金情報に含まれる会員カードIDと入金額とに基づいて、該入金に使用された会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、前記クレジットカード管理テーブルにおいて該特定したクレジットカードIDに対応する当月利用合計額に入金額を加算更新するとともに、利用可能額並びに当月利用可能残額から該入金額を減算更新してクレジットカード管理テーブルを更新する。
【0089】
この利用情報の受信に基づいて管理サーバ12は、該利用情報に含まれる入金時刻と会員カードIDと利用種別とクレジットカードIDと入金額と装置IDと遊技場IDとを図8に示す会員カード入金履歴テーブル(本日分)に入金履歴として記憶することでクレジットの利用情報を収集する。
【0090】
そして、このようにして会員カード入金履歴テーブル(本日分)に収集した各入金履歴について、利用情報送信の項目に「済み」が登録されておらず利用種別に「クレジット」が登録されている入金履歴に関し、その入金履歴に含まれるクレジットカードIDと入金金額(利用金額)とを含む利用情報を、当該クレジットカードIDから特定されるクレジットカード会社(データセンタ)に送信する利用情報送信処理を実施した後、該利用情報として送信した入金履歴に対応する利用情報送信の項目の登録内容を「済み」に更新する。
【0091】
この利用情報を受信した各クレジットカード会社(データセンタ)では、該利用情報に含まれる入金金額(利用金額)の決済が、該利用情報に含まれるクレジットカードIDから特定されるクレジットカードの所有者が銀行口座を有する金融機関との間において実施される。
【0092】
また、システムコントローラ100は、営業終了後の閉店処理において、前記クレジットカード管理テーブルに記憶している利用可能額のデータを消去するようになっている。
【0093】
以上、本発明の実施例のようにすれば、前記登録遊技場に設けられた利用可否情報記憶手段であるシステムコントローラ100のクレジットカード管理テーブルに、既に各登録遊技場と接続されている遊技用記録媒体管理機関であるビジターカード管理会社に設置された管理サーバ12にてクレジットカード会社より入手された利用可否情報である利用可能額が記憶され、遊技用記録媒体である会員カードへの追加入金をクレジットカードにて実施する場合において、該クレジットカードの利用可否が、前記クレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額に基づいて、登録遊技場に設けられたシステムコントローラ100がクレジット利用可否判定手段として機能することで判定され、該判定結果が利用可能である場合にシステムコントローラ100から入金許諾が送信されることで会員カードへの入金が実施されるようになるため、これらクレジットカードを用いた会員カードへの入金を可能とするシステムの構築に際して従来のような多大な費用を必要とすることがないばかりか、クレジットカードを用いた会員カードへの入金を迅速に行うことができる。更に、システムの運用に要する通信コストも低く抑えることができるとともに、これらプリペイドカード会社と各登録遊技場との間のデータ通信環境は、比較的高いセキュリティレベルに保たれているため、これらクレジットカードの利用に伴うセキュリティの確保に要するコストも抑えることもできる。
【0094】
また、会員遊技者は、クレジットを使用した追加入金に際してクレジットカードを一々遊技場に持参する必要がなく、会員遊技者の利便性を向上できるとともに、会員カードを使用することで、暗証番号による本人確認が実施されるようになるため、仮に本人以外の遊技者が拾った会員カードを用いて追加入金を実施することも回避できるようになる。このように、暗証番号による本人確認の実施は、なりすましによる使用等を回避できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらクレジット使用による追加入金に際して暗証番号による本人確認を実施しないようにしても良い。
【0095】
また、本発明の実施例のようにすれば、営業終了後から営業開始前の非営業期間中において、前記利用可否情報記憶手段であるクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額が消去されるため、該クレジットカード管理テーブルに記憶されている記憶情報の漏洩を極力防止でき、クレジットカードを所有する会員遊技者に安心感を与えることができる。
【0096】
また、本発明の実施例のようにすれば、各クレジットカードの利用可能額が前記当月利用可能残額よりも低い場合において、該利用可能額がカードユニット3に送信され、該利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの度数の追加入金(価値加算)しか実施されないため、クレジットカードを使用した追加入金処理の過度の実施を抑止することができることから好ましい。
【0097】
また、本発明の実施例のようにすれば、所定期間である1ヶ月において会員遊技者が利用可能な価値加算利用限度額である入金利用限度額(50000円)を設定しておくことで、該入金利用限度額と所定期間である1ヶ月における合計利用金額である当月利用合計額が、クレジットカード会社より入手した利用可能額以下である場合には、該当月利用合計額を特定可能な利用可能額情報が遊技場に送信されて、該当月利用合計額の範囲内の所定額に相当する度数の価値加算である追加入金しか実施されないため、プリペイドカード会社や登録遊技場は、はクレジットカードの利用可能額とは個別にクレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができることから好ましい。
【0098】
また、本発明の実施例のようにすれば、遊技者は、自分がクレジットを使用して価値加算処理である追加入金処理に使用できる利用可能額を確認することができることから好ましい。
【0099】
また、本発明の実施例のようにすれば、クレジットカード会社に利用金額とクレジットカード識別情報であるクレジットカードIDとを含む利用情報が遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード会社を通じてクレジットカード会社に送信されるようになるため、これら決済のための利用情報の収集のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができることから好ましい。
【0100】
また、本発明の実施例のようにすれば、新たなクレジットカードの利用を希望する会員の登録における認証確認も、遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード会社を通じて実施されるようになるため、これら新たな利用登録に伴う認証確認のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができることから好ましい。
【0101】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0102】
例えば、前記実施例では、所定期間である1ヶ月における各クレジットカードの当月利用合計額や当月利用可能残額をクレジットカード管理テーブルにて把握可能とするために、営業終了後において、クレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額のみを消去するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記当月利用合計額や当月利用可能残額を個別のテーブルにて管理する場合においては、前記利用可能額に加えて各クレジットカードのクレジットカードIDも消去するようにしても良い。
【0103】
また、前記実施例においては、システムコントローラ100が会員用記録媒体である会員カードの管理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、システムコントローラ100に代えて、各会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDを含む会員遊技者並びに会員用記録媒体である会員カードに関する情報や前記クレジットカード管理テーブルを個別のコンピュータ(会員管理コンピュータ)にて実施し、システムコントローラ100が該コンピュータ(会員管理コンピュータ)に対して、カードユニット3からの入金許諾要求の受信時に、会員カードIDに対応するクレジットカードIDや利用期限、並びに利用可否や利用可能額を問い合わせて入手するようにしても良い。
【0104】
また、前記実施例では、会員用記録媒体である会員カードに、会員IDと会員用記録媒体特定情報としての会員カードIDとを記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのいずれか一方のみを会員並びに会員用記録媒体を特定可能な情報として記憶するようにしても良い。
【0105】
また、前記実施例のシステムコントローラ100では、クレジットカード会社(データセンタ)からクレジットカードの利用可否を特定可能な利用確認結果情報としてクレジットカードの利用可能額を入手し、該入手した利用可能額と前記当月利用可能残額(図5(b)参照)とから決定される利用可能額が、カードユニット3に送信されて、該利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの度数の価値加算である追加入金が実施されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、システムコントローラ100は、これらクレジットカードの利用可能額を、前記管理サーバ12を介してクレジットカード会社(データセンタ)から入手せずに、クレジットカードの利用可否の情報のみを管理サーバ12を介して取得、記憶しておき、カードユニット3の入金許諾要求に対する入金許諾(クレジットカードの利用許諾)の返信の実施・非実施を、該利用可否の情報に基づいて判断するようにしても良い。
【0106】
また、前記実施例では、図5(b)に示すクレジットカード管理テーブルにおいて、各クレジットカード毎に当月利用合計額を集計するとともに、該集計した当月利用合計額を入金利用限度額である50000円から差し引いた金額である当月利用可能残額を算出し、該当月利用可能残額とクレジットカード会社(データセンタ)から前記管理サーバ12を介して入手した利用可能額の内、いずれか小さい方の金額を特定可能な利用可能額データを、カードユニット3に送信するようにしており、このようにすることは、これら送信された利用可能額の範囲内の所定額に相当する度数の入金しか実施されないため、遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード管理会社或いは遊技場は、クレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額とは個別にクレジットカードによる会員カードへの過度の追加入金を抑止することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら当月利用合計額の集計や入金利用限度額の設定による当月利用可能残額の算出、並びに該当月利用可能残額とクレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額との比較に基づく利用可能額の特定、送信を実施せずに、クレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額をカードユニット3に送信することにより、これらクレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額に基づいて、ビジターカードの過度の追加入金を抑止するようにしても良い。
【0107】
また、前記実施例では、入金利用限度額を50000円としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これをシステムコントローラ100、或いは管理サーバ12の操作用端末167において、適宜に設定変更できるようにしても良いし、更には、前月の利用合計額の実績から、各クレジットカード毎に入金利用限度額を個々に設定できるようにしても良い。
【0108】
また、前記実施例では、カードユニット3の会員カード用表示部314に利用可能額を表示することで、会員遊技者が追加入金に使用可能な利用可能額を確認できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら利用可能額の報知を音声等により報知するようにしても良いし、更には、これら利用可能額の表示(報知)を行わない構成としても良い。
【0109】
また、前記実施例では、カードユニット3にて価値加算処理である追加入金処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技場内の所定位置に、価値加算処理である追加入金処理を実施するための追加入金装置を設けるようにしても良いし、カードユニット3と追加入金装置を並設するようにしても良い。
【0110】
また、前記実施例では、会員用記録媒体である会員カードや遊技用記録媒体であるビジターカードとして、いずれも非接触のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0111】
また、前記実施例に用いた会員カード、ビジターカードの形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイン形状、円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0112】
また、前記実施例のカードユニット3では、貨幣を用いても追加入金を実施可能とされており、このようにすることは、これら貨幣による追加入金機を個別に設ける必要がなく、限られた遊技場のスペースやパチンコ機周囲のスペースを有効に活用でき、貨幣による追加入金機をパチンコ機2に対応して設ける場合、遊技島への設置台数が低減することを回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貨幣による追加入金機能を有しない構成としても良い。
【0113】
また、前記実施例では、カードユニット3が、挿入された会員カードの貯玉を使用してパチンコ機2にパチンコ玉の払出(払戻)を実施させる貯玉の再プレイ機能を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯玉の再プレイ機能を有しないものであっても良い。
【0114】
また、前記実施例においては、遊技媒体としてパチンコ玉を用いる遊技機であるパチンコ機2を例に説明しているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0115】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0116】
また前記実施例では、カード挿入口319に会員カードのみを挿入できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカード挿入口319に遊技場内に設置されたビジターカードを発行するカード発行機にて発行されたビジターカードを挿入して、該ビジターカードに残存する度数を遊技に使用できるようにしても良い。
【0117】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0118】
本発明の請求項1は、予め管理登録された登録遊技場において発行され、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)が記録された遊技用記録媒体(会員カード)の管理を行う遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報(利用可能額)を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社より入手するためのクレジット情報入手手段(管理サーバ12、通信装置180)と、該クレジット情報入手手段(管理サーバ12、通信装置180)にて入手した利用可否情報(利用可能額)を前記登録遊技場に送信するための利用可否情報送信手段(DSU161)と、前記登録遊技場に設けられ、該登録遊技場において発行される会員用記録媒体(会員カード)に記録される該会員用記録媒体(会員カード)を個々に特定可能な会員用記録媒体特定情報(会員カードID)と、当該会員用記録媒体(会員カード)の所有者が所有するクレジットカードを個々に識別可能なクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを対応付けて記憶、管理する会員情報記憶管理手段(システムコントローラ100、会員情報テーブル)と、前記利用可否情報送信手段(DSU161)から送信されるクレジットカード会社より入手された利用可否情報(利用可能額)を、該利用可否情報(利用可能額)が該当するクレジットカード識別情報(クレジットカードID)に対応付けて記憶する利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)と、前記会員用記録媒体(会員カード)を受付け、該受付けた会員用記録媒体(会員カード)から前記会員用記録媒体特定情報(会員カードID)を読み取る会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)と、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて読み取った前記会員用記録媒体特定情報(会員カードID)と前記会員情報記憶管理手段(システムコントローラ100、会員情報テーブル)の記憶情報とに基づいて、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて受付けた会員用記録媒体(会員カード)の所有者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報を特定するとともに、該特定したクレジットカード識別情報(クレジットカードID)から特定されるクレジットカードの利用可否を、前記利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)に記憶されている当該クレジットカードの利用可否情報(利用可能額)に基づいて判定するクレジット利用可否判定手段(システムコントローラ100、CPU102)と、該クレジット利用可否判定手段(システムコントローラ100、CPU102)による判定結果が利用可能であることに基づいて、所定金額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて読み取った前記遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)から特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値(度数)の大きさを前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)に受付け中の会員用記録媒体(会員カード)に記録された遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)から特定可能とするための価値加算処理(追加入金処理)を実施する価値加算処理手段(カードユニット3)と、を備える。
【0119】
本発明の請求項2は、前記利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)に記憶されている記憶情報を、当該登録遊技場の営業終了後に消去する利用可否情報消去手段(システムコントローラ100、CPU102)を備え、前記利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)は、当該登録遊技場の営業開始前に前記利用可否情報送信手段(DSU161)より送信される利用可否情報(利用可能額)を記憶する。
【0120】
本発明の請求項3は、前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、クレジットカードの利用可能額をクレジットカード会社より入手する利用可能額入手手段(管理サーバ12、通信装置180)と、該利用可能額入手手段(管理サーバ12、通信装置180)にて入手した利用可能額を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記登録遊技場に送信するための第1利用可能額情報送信手段(DSU161)と、前記登録遊技場に設けられ、前記第1利用可能額情報送信手段(DSU161)から送信されてくる利用可能額情報(利用可能額)に基づいて、前記クレジット利用可否判定手段(システムコントローラ100、CPU102)における判定結果が利用可であるときに、該利用可と判定されたクレジットカードの利用可能額を特定する利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)と、該利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定された利用可能額を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記価値加算処理手段(カードユニット3)に送信するための第2利用可能額情報送信手段(通信部109)と、を備え、前記価値加算処理手段(カードユニット3)は、前記第2利用可能額情報送信手段(通信部109)から送信されてきた利用可能額情報(利用可能額)から特定される利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値を、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて読み取った前記遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)から特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算更新する前記価値加算処理(追加入金処理)を実施する。
【0121】
本発明の請求項4は、前記登録遊技場に設けられ、前記価値加算処理手段(カードユニット3)において遊技用記録媒体(ビジターカード)の発行に供された利用金額を各クレジットカード毎に集計するための利用金額集計手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)と、該利用金額集計手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)にて集計された所定期間(1ヶ月)における合計利用金額(当月利用合計額)と該所定期間において会員遊技者が利用可能として設定された価値加算利用限度額(50000円)とから、各時点における価値加算利用可能額(当月利用可能残額)を特定する価値加算利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)と、を備え、前記第2利用可能額情報送信手段(通信部109)は、前記価値加算利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定した価値加算利用可能額(当月利用可能残額)が前記利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定された利用可能額以下であるときには該価値加算利用可能額(当月利用可能残額)を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記価値加算処理手段(カードユニット3)に送信し、前記価値加算利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定した価値加算利用可能額(当月利用可能残額)が前記利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定された利用可能額を上回るときには該利用可能額を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記価値加算処理手段(カードユニット3)に送信する。
【0122】
本発明の請求項5は、前記価値加算処理手段(カードユニット3)は、前記第2利用可能額情報送信手段(通信部109)より送信されてくる利用可能額情報(利用可能額)から特定される利用可能額を報知する利用可能額報知手段(会員カード用表示部314)を含む。
【0123】
本発明の請求項6は、前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、前記価値加算処理手段(カードユニット3)において価値加算処理(追加入金処理)に供された利用金額と該価値加算処理(追加入金処理)に使用された会員用記録媒体(会員カード)の会員用記録媒体特定情報(会員カードID)から特定されるクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを含む利用情報を収集するための利用情報収集手段(システムコントローラ100、管理サーバ12;カード発行履歴テーブル)と、該利用情報収集手段(システムコントローラ100、管理サーバ12;カード発行履歴テーブル)にて収集された利用情報をクレジットカード会社に送信するための利用情報送信手段(管理サーバ12、通信装置180)と、を備える。
【0124】
本発明の請求項7は、前記登録遊技場に設けられ、該登録遊技場にて発行済みの会員用記録媒体(会員カード)或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体(会員カード)に記録された前記会員用記録媒体特定情報(会員カードID)と、前記発行済みの会員用記録媒体(会員カード)の所有者或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体(会員カード)の所有予定者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを入力するための登録情報入力手段(カードリーダ115)と、該登録情報入力手段(カードリーダ115)から入力されたクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とクレジットカード識別情報(クレジットカードID)から特定されるクレジットカードの利用登録の可否確認を要求する旨の情報とを少なくとも含む利用登録可否確認要求を前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に送信するための利用登録可否確認要求送信手段(システムコントローラ100;DSU111)と、前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、前記利用登録可否確認要求送信手段(システムコントローラ100;DSU111)からの利用登録可否確認要求の受信に基づいて、該受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカード識別情報(クレジットカードID)と該クレジットカード識別情報(クレジットカードID)から特定されるクレジットカードの認証を要求する旨の情報を含む認証要求を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社に対して送信する認証要求送信手段(管理サーバ12、通信装置180)と、該認証要求送信手段(管理サーバ12、通信装置180)からの認証要求の送信に基づいてクレジットカード会社から返信されてくる認証結果に基づいて当該クレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報を、前記利用登録可否確認要求を送信してきた登録遊技場に対して返信する利用登録確認情報送信手段(管理サーバ12;DSU161)と、前記登録遊技場に設けられ、前記利用登録確認情報送信手段(管理サーバ12;DSU161)からの利用登録確認情報の受信に基づいて、前記登録情報入力手段(カードリーダ115)から入力された会員用記録媒体特定情報(会員カードID)とクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを対応付けて前記会員情報記憶管理手段(システムコントローラ100、会員情報テーブル)に新たに登録させるための新規会員情報登録手段(システムコントローラ100、CPU102)と、を備える。
【0125】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0126】
(a)請求項1の発明によれば、前記登録遊技場に設けられた利用可否情報記憶手段に、既に各登録遊技場と接続されている遊技用記録媒体管理機関にてクレジットカード会社より入手された利用可否情報が記憶され、遊技用記録媒体の発行をクレジットカードにて実施する場合において、該クレジットカードの利用可否が、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている利用可否情報に基づいて、登録遊技場に設けられたクレジット利用可否判定手段にて判定され、該判定結果が利用可能である場合に価値加算処理が実施されるようになるため、これらクレジットカードを用いた価値加算処理を可能とするシステムの構築に際して従来のような多大な費用を必要とすることがない。
【0127】
(b)請求項2の発明によれば、営業終了後から営業開始前の非営業期間中において、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報が消去されるため、該利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報の漏洩を極力防止でき、クレジットカードを所有する会員遊技者に安心感を与えることができる。
【0128】
(c)請求項3の発明によれば、各クレジットカードの利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値の価値加算しか実施されないため、クレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0129】
(d)請求項4の発明によれば、所定期間において会員遊技者が利用可能な価値加算利用限度額を設定しておくことで、該価値加算利用限度額と所定期間における合計利用金額とから特定される価値加算利用可能額が、前記クレジットカード会社より入手した利用可能額以下である場合には、該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報が遊技場に送信されて、該価値加算利用可能額の範囲内の所定額に相当する度数の価値加算しか実施されないため、遊技用記録媒体管理機関や登録遊技場は、クレジットカードの利用可能額とは個別にクレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0130】
(e)請求項5の発明によれば、遊技者は、自分がクレジットを使用して価値加算処理に使用できる利用可能額を確認することができる。
【0131】
(f)請求項6の発明によれば、クレジットカード会社に利用金額とクレジットカード識別情報とを含む利用情報が遊技用記録媒体管理機関を通じてクレジットカード会社に送信されるようになるため、これら決済のための利用情報の収集のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【0132】
(g)請求項7の発明によれば、新たなクレジットカードの利用を希望する会員の登録における認証確認も、遊技用記録媒体管理機関を通じて実施されるようになるため、これら新たな利用登録に伴う認証確認のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例に用いたカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例に用いた各遊技場に設置されたシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】(a)、(b)は、本発明の実施例に用いた各遊技場に設置されたシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成する会員情報テーブルとクレジットカード管理テーブルの登録状況を示す図である。
【図6】本発明の実施例に用いたカード管理会社に設置された管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例に用いたカード管理会社に設置された管理サーバにおけるクレジットカード管理データベース(DB)の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例に用いたカード管理会社に設置された管理サーバにおける会員カード入金履歴テーブル(本日分)の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例を構成する各機器の追加入金における処理状況を示す図である。
【図10】本発明の実施例において新規にクレジットカード利用登録を行う際の処理状況を示す図である。
【図11】本発明の実施例において新規にクレジットカード利用登録を行う際にシステムコントローラの表示装置に表示される新規クレジットカード利用登録画面を示す図である。
【図12】本発明の実施例において新規にクレジットカード利用登録の完了時にシステムコントローラの表示装置に表示される新規登録完了画面を示す図である。
【図13】本発明の実施例に用いたカードユニットの会員カード用表示部の表示状況を示す図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
12 管理サーバ
100 システムコントローラ
102 CPU
109 通信部
115 カードリーダ
161 DSU
165 記憶装置
180 通信装置
314 会員カード用表示部
327 カードリーダライタ
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場においてクレジットカードを用いて遊技を実施することのできる遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遊技場にあっては、顧客が現金の引き出しにおける不便を解消するとともに、これら現金の引き出しにおいて遊技機が占拠された状態で離席が実施されることに伴なう稼働率の低下を防止する等のことを目的として、クレジットカードを用いて遊技媒体であるパチンコ球を貸し出すものがあった(特許文献1)。
【0003】
また、従来の遊技場において使用されているプリペイドカード等の遊技用記録媒体では、正規に発行されたものでも、拾ったものでも遊技に使用できてしまうことから、これらの不都合を解消するためにクレジットカードを用いて遊技媒体であるパチンコ球を貸し出すものがあった(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−5415号公報 (第8頁〜第11頁、第14図)
【特許文献2】
特開2001−310076号公報 (第7頁〜第8頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら遊技媒体貸出機構では、玉貸を受けるためにクレジットカードを利用する毎に当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社にアクセスして利用確認を行うために、各遊技場とクレジットカード会社を個々に接続しておく必要があり、システムの構築に際して多大な費用が必要であるという問題があった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、クレジットカードを使用する場合の利用確認を、各遊技場とカード会社とを個々に接続することなく実施できるようにすることで、システムの構築に際して従来のような多大な費用を必要としない遊技用システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、予め管理登録された登録遊技場において発行され、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の管理を行う遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社より入手するためのクレジット情報入手手段と、
該クレジット情報入手手段にて入手した利用可否情報を前記登録遊技場に送信するための利用可否情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、
該登録遊技場において発行される前記会員用記録媒体に記録される該会員用記録媒体を個々に特定可能な会員用記録媒体特定情報と、当該会員用記録媒体の所有者が所有するクレジットカードを個々に識別可能なクレジットカード識別情報とを対応付けて記憶、管理する会員情報記憶管理手段と、
前記利用可否情報送信手段から送信されるクレジットカード会社より入手された利用可否情報を、該利用可否情報が該当するクレジットカード識別情報に対応付けて記憶する利用可否情報記憶手段と、
前記会員用記録媒体を受付け、該受付けた会員用記録媒体から前記会員用記録媒体特定情報を読み取る会員用記録媒体処理手段と、
前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記会員用記録媒体特定情報と前記会員情報記憶管理手段の記憶情報とに基づいて、前記会員用記録媒体処理手段にて受付けた会員用記録媒体の所有者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報を特定するとともに、該特定したクレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの利用可否を、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている当該クレジットカードの利用可否情報に基づいて判定するクレジット利用可否判定手段と、
該クレジット利用可否判定手段による判定結果が利用可能であることに基づいて、所定金額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを、前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを前記会員用記録媒体処理手段に受付け中の会員用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とするための価値加算処理を実施する価値加算処理手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記登録遊技場に設けられた利用可否情報記憶手段に、既に各登録遊技場と接続されている遊技用記録媒体管理機関にてクレジットカード会社より入手された利用可否情報が記憶され、遊技用記録媒体の発行をクレジットカードにて実施する場合において、該クレジットカードの利用可否が、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている利用可否情報に基づいて、登録遊技場に設けられたクレジット利用可否判定手段にて判定され、該判定結果が利用可能である場合に価値加算処理が実施されるようになるため、これらクレジットカードを用いた価値加算処理を可能とするシステムの構築に際して従来のような多大な費用を必要とすることがない。
【0008】
本発明の遊技用システムは、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報を、当該登録遊技場の営業終了後に消去する利用可否情報消去手段を備え、前記利用可否情報記憶手段は、当該登録遊技場の営業開始前に前記利用可否情報送信手段より送信される利用可否情報を記憶することが好ましい。
このようにすれば、営業終了後から営業開始前の非営業期間中において、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報が消去されるため、該利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報の漏洩を極力防止でき、クレジットカードを所有する会員遊技者に安心感を与えることができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
クレジットカードの利用可能額をクレジットカード会社より入手する利用可能額入手手段と、
該利用可能額入手手段にて入手した利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記登録遊技場に送信するための第1利用可能額情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、
前記第1利用可能額情報送信手段から送信されてくる利用可能額情報に基づいて、前記クレジット利用可否判定手段における判定結果が利用可であるときに、該利用可と判定されたクレジットカードの利用可能額を特定する利用可能額特定手段と、
該利用可能額特定手段にて特定された利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信するための第2利用可能額情報送信手段と、
を備え、
前記価値加算処理手段は、前記第2利用可能額情報送信手段から送信されてきた利用可能額情報から特定される利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値を、前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに加算更新する前記価値加算処理を実施することが好ましい。
このようにすれば、各クレジットカードの利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値の価値加算しか実施されないため、クレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0010】
本発明の遊技用システムは、前記登録遊技場に設けられ、前記価値加算処理手段において前記価値加算処理に供された利用金額を各クレジットカード毎に集計するための利用金額集計手段と、該利用金額集計手段にて集計された所定期間における合計利用金額と該所定期間において会員遊技者が利用可能として設定された価値加算利用限度額とから、各時点における価値加算利用可能額を特定する価値加算利用可能額特定手段と、を備え、
前記第2利用可能額情報送信手段は、前記価値加算利用可能額特定手段にて特定した価値加算利用可能額が前記利用可能額特定手段にて特定された利用可能額以下であるときには該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信し、前記価値加算利用可能額特定手段にて特定した価値加算利用可能額が前記利用可能額特定手段にて特定された利用可能額を上回るときには該利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信することが好ましい。
このようにすれば、所定期間において会員遊技者が利用可能な価値加算利用限度額を設定しておくことで、該価値加算利用限度額と所定期間における合計利用金額とから特定される価値加算利用可能額が、前記クレジットカード会社より入手した利用可能額以下である場合には、該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報が遊技場に送信されて、該価値加算利用可能額の範囲内の所定額に相当する度数の価値加算しか実施されないため、遊技用記録媒体管理機関や登録遊技場は、クレジットカードの利用可能額とは個別にクレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0011】
本発明の遊技用システムは、前記価値加算処理手段は、前記第2利用可能額情報送信手段より送信されてくる利用可能額情報から特定される利用可能額を報知する利用可能額報知手段を含むことが好ましい。
このようにすれば、遊技者は、自分がクレジットを使用して価値加算処理に使用できる利用可能額を確認することができる。
【0012】
本発明の遊技用システムは、前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、前記価値加算処理手段において価値加算処理に供された利用金額と該価値加算処理に使用された会員用記録媒体の会員用記録媒体特定情報から特定されるクレジットカード識別情報とを含む利用情報を収集するための利用情報収集手段と、該利用情報収集手段にて収集された利用情報をクレジットカード会社に送信するための利用情報送信手段と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、クレジットカード会社に利用金額とクレジットカード識別情報とを含む利用情報が遊技用記録媒体管理機関を通じてクレジットカード会社に送信されるようになるため、これら決済のための利用情報の収集のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【0013】
本発明の遊技用システムは、前記登録遊技場に設けられ、
該登録遊技場にて発行済みの会員用記録媒体或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体に記録された前記会員用記録媒体特定情報と、前記発行済みの会員用記録媒体の所有者或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体の所有予定者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報とを入力するための登録情報入力手段と、
該登録情報入力手段から入力されたクレジットカード識別情報とクレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの利用登録の可否確認を要求する旨の情報とを少なくとも含む利用登録可否確認要求を前記遊技用記録媒体管理機関に送信するための利用登録可否確認要求送信手段と、
前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
前記利用登録可否確認要求送信手段からの利用登録可否確認要求の受信に基づいて、該受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカード識別情報と該クレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの認証を要求する旨の情報を含む認証要求を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社に対して送信する認証要求送信手段と、
該認証要求送信手段からの認証要求の送信に基づいてクレジットカード会社から返信されてくる認証結果に基づいて当該クレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報を、前記利用登録可否確認要求を送信してきた登録遊技場に対して返信する利用登録確認情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、前記利用登録確認情報送信手段からの利用登録確認情報の受信に基づいて、前記登録情報入力手段から入力された会員用記録媒体特定情報とクレジットカード識別情報とを対応付けて前記会員情報記憶管理手段に新たに登録させるための新規会員情報登録手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、新たなクレジットカードの利用を希望する会員の登録における認証確認も、遊技用記録媒体管理機関を通じて実施されるようになるため、これら新たな利用登録に伴う認証確認のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用された本実施例の遊技用システムの構成を示す図であり、この遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2に対して1対1に設置されるカードユニット3と、遊技場の所定箇所に設置され、該遊技場にて発行される遊技用記録媒体であるビジターカードと、遊技用記録媒体および会員用記録媒体である会員カードに関する情報を管理するためのシステムコントローラ100と、予め管理登録されたこれらの各遊技場において発行されるビジターカードや会員カードへの入金や会員カードに残存する遊技用価値である度数の管理を行う遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード管理会社に設置された管理サーバ12とから主に構成されており、システムコントローラ100、カードユニット3とはハブ(HUB)8’(図3参照)並びに通信ケーブル8を介してデータ通信可能に接続されているとともに、システムコントローラ100と管理サーバ12とは通信回線網11を介して双方向のデータ通信可能に接続されている。
【0015】
また、プリペイドカード管理会社に設置された管理サーバ12は、図1に示すように、予め管理登録された各登録遊技場の会員カードを所持する会員遊技者が所有するクレジットカードを発行している各クレジットカード会社A,B,C…或いは各クレジットカード会社からクレジットカードの管理を委託されているデータセンタ等の管理機関と双方向のデータ通信可能に接続されていて、これら各クレジットカード会社A,B,C…或いはデータセンタ等の管理機関から、会員遊技者が所有するクレジットカードの利用残額の情報を入手できるようになっている。
【0016】
尚、各クレジットカード会社A,B,C…或いはデータセンタ等の管理機関は、銀行等の金融機関に接続されていて、管理サーバ12から送信されてくる前記管理登録された登録遊技場において会員カードへの追加入金処理に使用されたクレジットの利用金額(入金金額)とクレジットカードのクレジットカードIDとの情報を含む利用情報の受信に基づいて、該利用情報に含まれる利用金額(入金金額)をクレジットカード所有者の銀行口座から引き落とす決済処理を金融機関との間において実施できるようになっている。
【0017】
初めに、本実施例にて用いた遊技用記録媒体および会員用記録媒体である会員カードについて説明すると、本実施例では、これら会員カード用の記録媒体として、カードユニット3内に設けられている後述のカードリーダライタ327やシステムコントローラ100に接続されているカードリーダ115と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードを使用しており、その内部メモリには、予め会員登録をした会員遊技者に対して、各会員遊技者を個別に特定可能とするために各会員遊技者に固有に付与された会員IDと、各会員カードを個々に特定可能とするために、各会員カードに固有に付与された会員用記録媒体特定情報である会員カードIDとが書き換え不可に記憶されている。
【0018】
また、本実施例の会員カードには、該会員カードに残存する度数データが書き換え可能に記録されているとともに、システムコントローラ100に登録されたカードマスターテーブルに会員カードIDと当該会員カードに残存する度数とが対応付けて記憶、管理されることで、これら会員カードIDにより該会員カードに残存する度数の大きさを特定できるようになっており、該会員カードIDが前記会員用記録媒体特定情報とともに遊技用価値特定情報として機能することで、これら会員カードがプリペイドカード機能を有しており、会員遊技者は、プリペイドカードであるビジターカードと同様に、自分が所有する会員カードに残存する度数を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0019】
また、カードユニット3にて発行されるビジターカードについて説明すると、このビジターカードにも会員カードと同様に非接触式ICカードが使用されており、その内部メモリには、各ビジターカードに残存する遊技用価値である度数の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報であり、且つ各ビジターカードを個別に識別可能とするためのビジターカードID等が書き換え不可に記録されているとともに、パチンコ玉の貸出に使用される遊技用価値である度数等の情報が書き換え可能に記録されている。
【0020】
次いで、本実施例に使用したカードユニット3について簡潔に説明すると、このカードユニット3は、前述のように遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に1対1に対応して設置されている。
【0021】
カードユニット3の前面には、図2に示すように、各種表示部や操作ボタン、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却口313、カード挿入口319、ビジターカード装着口318が設けられている。
【0022】
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。
【0023】
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、変更可能表示部305は、後述する貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)の変更が可能である場合に、その内部に設けられた変更可能LED305a(図3参照)が点灯する。貸出単位表示部307は、前述した貸出単位が内蔵された貸出単位表示器307a(図3参照)により表示される表示部であり、度数表示部309は、ビジターカードから読み出された度数やエラーコード等が内蔵された度数表示器309a(図3参照)により表示される表示部である。方向指示表示部311は、対応する遊技機の連結方向を示す表示部であり、遊技機と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED311a(図3参照)が点灯する。挿入中表示部312は、前記カード挿入口319に会員カードが挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED312a(図3参照)が点灯する。会員カード用表示部314は、受付中の会員カードから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数等の情報が、内設された会員カード用表示器314a(図3参照)により表示される表示部である。
【0024】
また、カードユニット3の前面に設けられたボタンのうち、硬貨返却ボタン304は、硬貨投入口303から投入された硬貨が詰まった場合等において、硬貨を返却させる際に押圧するボタンである。貸出単位変更ボタン306は、貸出単位を変更する際に押圧するボタンである。端数ボタン308は、度数表示部309の表示内容を変更表示させる際に押圧するボタンである。テンキー315は、暗証番号等の入力を行う際に操作するキーである。入金ボタン316は、クレジットを使用して追加入金を実施させる際に押圧するボタンである。再プレイボタン317は、貯蓄玉数の払戻を実施する際に押圧するボタンである。
【0025】
また、会員カード挿入口319とビジターカード装着口318とは、遊技者から見て左右に並設配置されている。会員カード挿入口319は、内蔵されるカードリーダライタ327(図3参照)の会員カードスロット(図示略)に連設されており、この会員カード挿入口319を介して会員カードを会員カードスロットに挿入可能とされている。また、ビジターカード装着口318は、カードリーダライタ327のビジターカード収容室(図示略)に連設されており、このビジターカード装着口318を介してビジターカードをビジターカード収容室に装着可能とされている。
【0026】
また、ビジターカード収容室にビジターカードが装着された際には、この装着されたビジターカードの先端がビジターカード装着口318から突出する態様にて装着されるようになる。また、このビジターカード装着口318の前面には、透明カバー部材318’が取付けられるようになっており、これによりカードリーダライタ327に装着されたビジターカードが、透明カバー部材318’を通して視認できるとともに、透明カバー部材318’により装着されたビジターカードの抜き取りができない状態とされる。
【0027】
図3は、カードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、会員用記録媒体処理手段を成すカードリーダライタ327と、制御ユニット328と、から主に構成されている。
【0028】
本実施例のカードリーダライタ327は、前述したカード挿入口319から挿入された会員カード並びにビジターカード装着口318に装着されたビジターカードの記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、HUB8’を介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、前記カード挿入口319から挿入された会員カードに記録された会員IDや会員カードIDや度数等の記録データが読み取られてシステムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100にて該会員カードに残存する度数の照合や貯蓄玉数の特定、並びに該会員遊技者が所有しているクレジットカードの利用可否判定が実施される。
【0029】
制御ユニット328には、前述した各種LEDや表示器、スイッチ等の各種電気部品や紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324、が接続されている。
【0030】
制御ユニット328に接続された各種スイッチのうち、貸出単位変更スイッチ306aは、貸出単位変更ボタン306の操作を検知するスイッチであり、端数スイッチ308aは、端数ボタン308の操作を検知するスイッチであり、テンキースイッチ315aは、テンキーの操作を検知するスイッチであり、入金スイッチ316aは、入金ボタン316の操作を検知するスイッチであり、再プレイスイッチ317aは、再プレイボタン317の操作を検知するスイッチである。
【0031】
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続されたパチンコ機2に設けられる貸出ボタン(パチンコ玉の貸出を行う際に操作されるボタン)や返却ボタン(受付け中の会員カードを返却させる際に操作されるボタン)の操作を検知する貸出スイッチや返却スイッチが接続されている。
【0032】
本実施例において制御ユニット328に接続された紙幣識別ユニット322は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0033】
制御ユニット328に接続された各種LEDや表示器は、制御ユニット328により制御される。また、制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324による識別信号の出力を受けて各種の制御を行う。
【0034】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2と接続されており、貸出処理に伴う各種の信号の授受が可能とされているとともに、前述したカードリーダライタ327とデータ通信可能に接続されて各種コマンドの送受が実施可能とされている。
【0035】
本実施例のカードユニット3は、会員カード挿入口319に挿入された会員カードの使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カードより読み出された度数を使用して、対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理と、カード挿入口319に会員カードが受付中でかつ残存する度数が0度の場合に、該会員カードに記録された会員カードIDからシステムコントローラ100において特定されるクレジットカードID並びに有効期限に基づいて、クレジットを使用して利用可能額の範囲内の金額に相当する度数を、受付けられている会員カードより読み出された度数に加算するクレジット追加入金処理と、会員カードが受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数を、受付けられている会員カードより読み出された度数に加算する貨幣追加入金処理と、会員カードが受付けられていない場合に低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数をビジターカード装着口318に装着されているビジターカードに記録した後、この記録した度数の全てを使用して対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる発行貸出処理、対応するパチンコ機2に対して以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数のうちの所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させる払戻処理と、を行うようになっている。
【0036】
ここで、本実施例に用いたシステムコントローラ100の構成について図4に基づいて説明すると、該システムコントローラ100は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する後述する各種処理を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、前記CPU102が実施する各種処理内容が記述されたプログラムや後述する各種テーブル(データベース)を記憶するための記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記カードユニット3(カードリーダライタ327)とのデータ通信を行う通信部109、新たに利用可能とする会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDや当該会員遊技者に対して発行済み或いは発行予定の会員カードの会員カードIDを読み取るためのカードリーダ115が接続可能とされ、該カードリーダ115にて読み取られた各データを入力するための入力インターフェイス(I/F)110と、前記プリペイドカード会社に設けられた管理サーバ12と電話回線を通じて双方向のデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
【0037】
また、前記CPU102は、前記記憶装置105に記憶されている処理プログラムに基づいて、当該遊技場において発行された遊技用記録媒体であるビジターカードや会員カードに残存する度数等のビジターカードや会員カードに関する情報の管理処理を実施する。
【0038】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、既に発行済み或いは新たに発行しようとする会員カードの会員カードIDに対応付けて、当該会員カードの所持者或いは所持予定者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDを後述する会員情報テーブルに記憶する新規会員情報登録処理を実施する。
【0039】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、前記新規会員情報登録に際して、新規に利用登録するクレジットカードのクレジットカードIDと利用期限とを含む利用登録可否確認要求を管理サーバ12に送信する利用登録可否確認要求送信処理を実施する。
【0040】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、前記カードユニット3から送信されてくる入金許諾要求を受信した際に、該入金許諾要求に含まれる会員カードIDから当該会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、該特定したクレジットカードIDのクレジットカードの利用可否を、後述するクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額に基づいて判定するクレジット利用可否判定処理を実施する。
【0041】
さらに前記CPU102は、前記カードユニット3から送信されてくる入金許諾要求を受信した際に、該入金許諾要求に含まれる会員カードIDから当該会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、該特定したクレジットカードIDのクレジットカードの利用可能金額を、後述するクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額に基づいて特定し、該特定した利用可能額或いは当月利用可能残額のいずれか少ない方の金額を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾を返信する入金許諾返信処理並びに利用可能額情報送信処理を実施する。
【0042】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、各クレジットカード毎の所定期間(1ヶ月)のクレジット利用による会員カードへの入金額である利用金額を集計してその月の合計利用金額である当月利用合計額を算出する利用金額集計処理を行う。
【0043】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、前記利用金額集計処理にて集計した当月利用合計額を予め定められた入金利用限度額とから差し引いて当月利用可能残額を算出し、該算出した当月利用可能残額と前記クレジットカード管理テーブルに記憶されている管理サーバ12から送信されてきた利用可能額とから、当該クレジットカードを所有する会員遊技者の利用可能額を特定する入金利用可能額特定処理を実施する。
【0044】
さらに前記CPU102は、営業時間の終了後における閉店処理において、後述するクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額のデータを全て消去する利用可否情報消去処理を実施する。
【0045】
さらに前記CPU102は、処理プログラムに基づいて、カードユニット3において追加入金処理に使用されたクレジット利用額の情報を含む利用情報を管理サーバ12に送信する利用情報送信処理等を実施する。
【0046】
また、前記記憶装置105には、これら各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、図5(a)、(b)に示す会員情報テーブルやクレジットカード管理テーブルを含む各種テーブル(データベース)が記憶されている。
【0047】
まず、本発明の会員情報記憶管理手段を成す図5(a)の会員情報テーブルには、各会員カードの会員ID毎に、各会員カードを個々に識別可能とするために各会員カードに固有に付与されて記録されている会員カードIDと、利用登録がある場合には各会員カードを所持する会員遊技者のクレジットカードのクレジットカードIDと、該クレジットカードの有効期限と、各会員遊技者が所有するその時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、来店ポイント、並びに当該会員カードを所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、郵便番号、住所、電話番号等の各会員遊技者並びに会員カードに関する情報が対応付けて登録されている。
【0048】
また、本発明の利用可否情報記憶手段を成す図5(b)のクレジットカード管理テーブルには、該登録遊技場において会員カードを所持或いは所持予定の会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDに対応付けて、1日に1回、営業開始前の起動処理において前記プリペイドカード管理会社に設置されている管理サーバ12から送信される各クレジットカードの利用可能額や、各クレジットカード毎の所定期間(1ヶ月)のクレジット利用による会員カードへの入金額である利用金額の集計金額である当月利用合計額や、該当月利用合計額を予め定められた入金利用限度額(本実施例では50000円)から差し引いた金額である当月利用可能残額とが対応付けて記憶されている。
【0049】
また、記憶装置105には、当該遊技場にて発行された会員カードに残存する度数や、前記カードユニット3にて発行されたビジターカードを管理するための図示しないカードマスターテーブルが記憶されており、該カードマスターテーブルには、会員カードやビジターカードの会員カードIDやカードID毎に、ビジターカードの場合には各ビジターカードが装着されたカードユニットを特定可能な情報である前記カードユニット3に固有に付与された装置IDと、追加入金処理(会員カード)または発行処理(ビジターカード)に供された処理額に相当する処理度数と、該処理度数から後述の貸出処理に使用された使用度数と、前記処理度数のうち未だ貸出処理に使用されていない残存度数等の各情報が対応付けて登録されていて、これらカードマスターテーブルに登録されている残存度数と会員カードやビジターカードに記録されている残存度数とが一致するように記憶、管理されている。
【0050】
次いで、本実施例に用いた管理サーバ12の構成について図6に基づいて説明すると、該管理サーバ12は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス160に、該管理サーバ12が実施する後述する各種処理を行うCPU162、ワークメモリ等として使用されるRAM163、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC164、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、前記CPU162が実施する各種処理内容が記述されたプログラムや後述する各種テーブルやデータベースを記憶するための記憶装置165、該管理サーバ12への入力や管理サーバ12の操作を実施する操作用端末167を接続するための端末用インターフェイス(I/F)166、各クレジットカード会社やクレジットカード会社から管理委託を受けているデータセンターとの双方向のデータ通信を行うための通信装置180を接続するための通信部169、予め管理登録された各登録遊技場に設置されている前記システムコントローラ100と電話回線を通じて双方向のデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)161が接続された比較的処理能力に優れたコンピュータである。
【0051】
また、前記CPU162は、前記記憶装置165に記憶されている処理プログラムに基づいて、予め管理登録された各登録遊技場において発行された会員カードへの入金状況やビジターカードの発行状況や、会員カードやビジターカードから遊技に使用された使用度数や各会員カードの残存度数等の会員カードやビジターカードに関する情報に基づいて会員カードやビジターカードの管理処理を実施する。
【0052】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、各登録遊技場における会員カードを所持或いは所持予定の会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報として、各クレジットカードの利用可能額を前記通信装置180を介して接続されている各クレジットカード会社(データセンタ)から入手するクレジット情報入手処理を実施する。
【0053】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、各クレジットカード会社から1日に1回、各登録遊技場の営業開始前の所定時間帯において予め入手した利用可能額を各クレジットカードのクレジットカードIDに対応付けて後述するクレジットカード管理データベース(DB)に記憶、管理する利用可否情報記憶管理処理を実施する。
【0054】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記クレジットカード管理データベース(DB)に記憶、管理している各登録遊技場に対応するクレジットカードID並びに利用可能額のデータを、各登録遊技場に設置されている前記システムコントローラ100が営業開始前の起動処理において送信してくる接続確認の受信に基づいて、該システムコントローラ100に送信する利用可否情報送信処理を実施する。
【0055】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、各登録遊技場に設けられたシステムコントローラ100から送信されてくる入金情報を受信して、該入金情報に基づく入金履歴を会員カード入金履歴テーブルに登録することで各登録遊技場における入金情報(利用情報)を収集する利用情報収集処理を実施する。
【0056】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記利用情報収集処理にて収集した入金情報(入金履歴)の内、クレジットを利用しての入金履歴に基づく利用情報を、前記通信装置180を介して接続されている各クレジットカード会社(データセンタ)に送信する利用情報送信処理を実施する。
【0057】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記システムコントローラ100からの利用登録可否確認要求の受信に基づいてクレジットカードの認証要求を前記通信装置180を介して接続されている各クレジットカード会社(データセンタ)に送信する認証要求送信処理を実施する。
【0058】
さらに前記CPU162は、処理プログラムに基づいて、前記認証要求送信処理における認証要求の送信に基づいて各クレジットカード会社(データセンタ)から返信されてくる認証結果に基づいてクレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報をシステムコントローラ100に返信する利用登録確認情報送信処理等を実施する。
【0059】
また、前記記憶装置165には、これらの各処理を実施するための処理プログラムに加えて、図7に示すクレジットカード管理データベースや、図8に示す会員カード入金履歴テーブルが記憶されている。
【0060】
まず、本実施例のクレジットカード管理データベースには、図7に示すように、各登録遊技場の遊技場IDに対応付けて、各登録遊技場において会員カードを所持或いは所持予定の会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDと当該クレジットカードの利用可能額とが記憶されていて、これら利用可能額は、1日に1回、前記システムコントローラ100に利用可能額を送信する以前の営業開始前の所定時間帯において、予め各クレジットカード会社(データセンタ)から入手して更新されることで、各登録遊技場のシステムコントローラ100には、最新の利用可能額が送信されるようになっている。
【0061】
また、本実施例の会員カード入金履歴テーブルには、図8に示すように、各登録遊技場に設置されているシステムコントローラ100から送信されてくる利用情報に基づいて、該利用情報に含まれる入金時刻、追加入金に使用された会員カードの会員カードID、利用種別(貨幣による入金には「現金」が登録され、クレジットの利用による入金には「クレジット」が登録される)、クレジットカードID(クレジット利用のみ)、入金金額、処理装置(カードユニットID)が登録されるとともに、該利用情報を送信してきたシステムコントローラ100が設置されている登録遊技場を個々に特定可能な遊技場IDが入金遊技場に登録されることで、クレジットを利用しての会員カードへの追加入金を含む各登録遊技場における会員カードへの追加入金履歴が全て収集、管理されるとともに、利用種別に「クレジット」が登録されているクレジットを利用しての追加入金の場合には、該入金履歴におけるクレジットカードIDと入金金額(利用金額)とを含む利用情報をクレジットカード会社に送信することにより、該入金履歴に対応する利用情報送信の項目に「済み」が記憶されるようになっている。
【0062】
尚、図8には本日分の会員カード入金履歴テーブルを示すが、前記記憶装置165には本日以前の所定期間(本実施例では1週間)の会員カード入金履歴テーブルが記憶、保持されている。
【0063】
以下、本実施例の遊技用システムの処理状況について説明する。まず、クレジットカードの利用登録における処理状況を図10、図11、図12に基づいて説明する。会員遊技者が自分のクレジットカードを会員カードへの追加入金に使用したい場合には、自分のクレジットカードと発行済みである場合には会員カードとを店員に渡す。尚、新規に会員登録して会員カードの発行時にクレジットカードの利用登録を行う場合にはクレジットカードのみを渡す。
【0064】
該クレジットカードと会員カード(発行済みの場合のみ)を受け取った店員は、まず、システムコントローラ100において図示しない新規クレジットカード利用登録メニューを選択し、表示装置107に図11に示す新規クレジットカード利用登録画面を表示させる。
【0065】
該新規クレジットカード利用登録画面の表示に基づいて、システムコントローラ100に接続されているカードリーダ115に発行済みの会員カード或いは発行予定の会員カードとクレジットカードとを挿入することで、該挿入された会員カードに記録されている会員IDと会員カードIDと、挿入されたクレジットカードに記録されているクレジットカードIDが読み取られて、新規クレジットカード利用登録画面に表示された会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDに自動的に入力されるとともに、該読み取り後に会員カードとクレジットカードがカードリーダ115から自動排出される。
【0066】
次いで、クレジットカードにエンボス加工により表記されている有効期限を新規クレジットカード利用登録画面のクレジットカード情報に設けられている有効期限に選択入力した後、該利用登録画面の下部位置に設けられている「登録」の選択入力部を選択入力する。
【0067】
この「登録」の選択入力に基づいて、システムコントローラ100のCPU102は、新規クレジットカード利用登録画面に入力されたクレジットカードIDと利用期限とを含む利用登録可否確認要求をプリペイドカード管理会社に設置されている管理サーバ12に送信する。
【0068】
該利用登録可否確認要求を受信に基づいて、管理サーバ12のCPU162は、受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカードIDと利用期限とを含む認証要求を、クレジットカードIDから特定される当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社(データセンタ)に対して送信する。
【0069】
この認証要求を受信したクレジットカード会社(データセンタ)では、該認証要求に含まれるクレジットカードIDと利用期限とから該クレジットカードの認証を実施し、該認証結果が認証可である場合に、当該クレジットカードの利用可能額を特定して、前記認証要求を送信してきた管理サーバ12に該認証結果(認証可/認証不可)と認証可である場合には利用可能額とを返信する。
【0070】
この認証結果(認証可である場合には利用可能額を含む)の受信に基づいて、管理サーバ12のCPU162は、受信した認証結果から認証の可否を特定し、認証可ならば前記利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカードIDと当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用可能額とを含む利用登録確認情報を送信し、認証不可ならば前記利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカードIDと当該クレジットカードの利用登録を不可とする「0」とされた利用可能額を含む利用登録確認情報を利用登録可否確認要求を送信してきたシステムコントローラ100に対して返信する。
【0071】
該管理サーバ12からの利用登録確認情報の受信に基づいて、システムコントローラ100のCPU102は、利用登録確認情報に含まれる利用可能額に基づいて利用登録が可能であるか否かを、利用可能額が「0」の場合には利用登録不可と判断し、利用可能額が「0」ではない(存在する)場合には利用登録可能と判定するとともに、該判断結果が利用登録可能である場合に、前記新規クレジットカード利用登録画面に表示されている会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDと利用期限とを、前記会員情報テーブルに会員IDと会員カードIDが既に登録されている場合には、会員IDと会員カードIDに対応付けてクレジットカードIDと利用期限を登録し、前記会員情報テーブルに会員IDと会員カードIDが登録されていない場合には、会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDと利用期限とを対応付けて記憶する。更に、該利用登録可能と判定されたクレジットカードIDと前記受信した利用登録確認情報に含まれる利用可能額とを、図5(b)に示す前記クレジットカード管理テーブルに登録するとともに、その当月利用合計額には「0」を、当月利用可能残額には入金利用限度額である50000円を登録する。
【0072】
これら会員情報テーブル並びにクレジットカード管理テーブルへの登録完了に基づいて、システムコントローラ100の表示装置107には、図12に示す新規登録完了が表示されることで、店員は会員カードとクレジットカードとを会員遊技者に返却し、会員遊技者は、カードユニット3に会員カードを挿入することで、クレジットを利用した当該会員カードへの入金を実施することができるようになる。
【0073】
尚、これら会員IDと会員カードID並びにクレジットカードIDと利用期限とが新規に登録された場合には、暗証番号や該会員遊技者に関する情報を、図示しない会員情報登録画面から別途入力することで、該入力された暗証番号や会員情報が会員情報テーブルに登録される。
【0074】
以下、本実施例の遊技用システムの処理動作について、図9に基づいて説明すると、まず前記ビジターカード管理会社に設置されている管理サーバ12は、一日に一回、各登録遊技場に設置されているシステムコントローラ100が営業開始前において起動する時刻よりも以前の所定時間に、クレジットカード会社或いはデータセンタから、前記クレジットカード管理データベースに記憶されている全てのクレジットカードIDの利用可能額を利用可能情報として入手して、前記クレジットカード管理データベースに記憶されている各クレジットカードIDの利用可能額を更新する。
【0075】
そして、各登録遊技場の営業時間前において、システムコントローラ100が起動されることにより、該システムコントローラ100のCPU102が実施する起動処理において、前記管理サーバ12に対して、該管理サーバ12と通信可能状態にあることを確認するための接続確認を実施するとともに、該接続確認の実施後において、当該システムコントローラ100が設置されている遊技場IDを含むデータ送信要求を送信することで、管理サーバ12は、受信したデータ送信要求に含まれる遊技場IDに対応して前記クレジットカード管理データベースに記憶されている全てのクレジットカードIDの利用可能額を含む利用可能額データを返信する。
【0076】
そして、この利用可能額データの返信を受けてシステムコントローラ100のCPU102は、該受信した利用可能額データに基づいて、前記クレジットカード管理テーブルの各クレジットカードIDの利用可能額に記憶することで、営業開始前に予めシステムコントローラ100にクレジットカード会社或いはデータセンタから入手された最新の利用可能額が記憶、管理される。
【0077】
次いで、会員遊技者が会員カードを使用して追加入金を実施する場合の処理について、図9、図13に基づいて説明する。
【0078】
会員遊技者がカードユニット3にてクレジットを利用した追加入金を実施したい場合には、前記カード挿入口319に会員カードを挿入して会員カードを挿入中とした後(既にカード挿入口319に会員カードを挿入中である場合には不要)、入金ボタン316を押圧操作する。
【0079】
該入金ボタン316の操作に基づいて前記会員カード用表示部314には暗証番号の入力を促す所定表示(図13参照)が表示されることで、前記テンキー315から暗証番号を入力すると、前記会員カード用表示部314には照合中を示す表示が表示される(図13参照)。
【0080】
尚、会員カードの挿入後に再プレイボタン317を押圧操作した場合には、暗証番号の受付けによる照会が実施された後、貯玉を使用しての払戻処理が実施される。
【0081】
前記暗証番号の受付けに基づいて、カードリーダライタ327により挿入された会員カードから読み取られた会員カードIDと前記テンキー315から入力された暗証番号とカードユニット3に個別に付与された装置IDとを含む入金許諾要求がシステムコントローラ100に対して送信される。
【0082】
この入金許諾要求を受信したシステムコントローラは、該受信した入金許諾要求に含まれる会員カードIDと暗証番号とが前記会員情報テーブルに記憶されている会員カードIDと暗証番号とに一致するかを照合し、一致する場合には、会員情報テーブルにおいて会員カードIDに対応付けて登録されているクレジットカードの利用期限とクレジットカードIDとを特定し、該特定した利用期限を過ぎていないかを判定するとともに、利用期限を過ぎていない場合において該特定したクレジットカードIDに対応してクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額が「0」でないか、つまり、「0」である場合には利用不可と判定し、「0」でない、具体的には本実施例では利用可能額の最少単位が1000円なので、少なくとも1000円以上の利用可能額が存在する場合には利用可能と判定することで、クレジットカードの利用可否を判定するクレジット利用可否判定処理を実施する。
【0083】
次いで、クレジットカード管理テーブルにおいてクレジットカードIDに対応付けて記憶されている利用可能額と当月利用可能残額とを比較し、当月利用可能残額が前記プリペイドカード管理会社の管理サーバ12を経由してクレジットカード会社より入手した当該クレジットカードの利用可能額以下であるときには該当月利用可能残額を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾を、前記入金許諾要求を送信してきたカードユニット3或に対して返信し、当月利用可能残額がクレジットカード会社より入手した利用可能額を上回るときには該クレジットカード会社より入手した利用可能額を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾を返信する。具体的に、図5(b)に示すクレジットカード管理テーブルの登録内容を例に説明すると、クレジットカードIDが「AAAA−BBBB−CCCC−DDDD」のクレジットカードの場合には、当月利用可能残額が20000円であって、クレジットカード会社より入手した利用可能額である22000円以下であることから、当月利用可能残額である20000円を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾がカードユニット3に対して送信され、クレジットカードIDが「NNNN−nnnn−GGGG−cccc」のクレジットカードの場合には、当月利用可能残額が47000円であって、クレジットカード会社より入手した利用可能額である30000円よりも上回ることから、このクレジットカード会社より入手した利用可能額である30000円を特定可能な利用可能額データを含む入金許諾がカードユニット3に対して送信される。
【0084】
この入金許諾を受信したカードユニット3は、該入金許諾に含まれる利用可能額を特定し、該利用可能額と入金する入金額の入力を促すメッセージとを会員カード用表示部314に表示する(図13参照)。
【0085】
該表示に基づいて会員遊技者が前記テンキー315から入金額を入力すると、該入金額が利用可能額以下であるかを判定するとともに、入金後の金額(本実施例では、残度数が「0」で入金が可能であるため、入金額に同じ)が所定の上限額(本実施例では10000円)を越えていないかを判定し、利用可能額以下であって入金後の金額が所定の上限額を越えていない場合に、入力された入金額に相当する度数データを会員カードに記録するとともに、入金額と受付け中の会員カードIDと装置IDとを含む入金情報をシステムコントローラ100に送信する。
【0086】
この入金情報を受信したシステムコントローラ100は、該入金情報に含まれる会員カードIDと入金額と装置IDとに基づいて、カードマスターテーブル(図示略)の記憶情報を更新した後、入金情報を送信したカードユニット3に対して更新完了を返信することで、該更新完了を受信したカードユニット3の前記会員カード用表示部314に新たな残金額、例えば5000円を入金した場合には、図13に示すように、新たな残金額が5000円であることが表示されるとともに、この新残額に相当する度数である50度数が、度数表示部309に表示されて該度数を遊技に使用できるようになる。
【0087】
また、システムコントローラ100は、これら更新完了の返信とともに、前記にて受信した入金情報に含まれる会員カードIDと会員情報テーブルの記憶情報とに基づいて、該入金に使用された会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、入金情報に含まれる会員カードIDに代えて該特定したクレジットカードIDを含むとともに、遊技場IDと該入金の利用種別(クレジット)と入金情報を受信した時刻である入金時刻とが付加された利用情報を管理サーバ12に送信する利用情報送信処理等を実施する。
【0088】
更にシステムコントローラ100は、受信した入金情報に含まれる会員カードIDと入金額とに基づいて、該入金に使用された会員カードを所持する会員遊技者の所有するクレジットカードのクレジットカードIDを特定し、前記クレジットカード管理テーブルにおいて該特定したクレジットカードIDに対応する当月利用合計額に入金額を加算更新するとともに、利用可能額並びに当月利用可能残額から該入金額を減算更新してクレジットカード管理テーブルを更新する。
【0089】
この利用情報の受信に基づいて管理サーバ12は、該利用情報に含まれる入金時刻と会員カードIDと利用種別とクレジットカードIDと入金額と装置IDと遊技場IDとを図8に示す会員カード入金履歴テーブル(本日分)に入金履歴として記憶することでクレジットの利用情報を収集する。
【0090】
そして、このようにして会員カード入金履歴テーブル(本日分)に収集した各入金履歴について、利用情報送信の項目に「済み」が登録されておらず利用種別に「クレジット」が登録されている入金履歴に関し、その入金履歴に含まれるクレジットカードIDと入金金額(利用金額)とを含む利用情報を、当該クレジットカードIDから特定されるクレジットカード会社(データセンタ)に送信する利用情報送信処理を実施した後、該利用情報として送信した入金履歴に対応する利用情報送信の項目の登録内容を「済み」に更新する。
【0091】
この利用情報を受信した各クレジットカード会社(データセンタ)では、該利用情報に含まれる入金金額(利用金額)の決済が、該利用情報に含まれるクレジットカードIDから特定されるクレジットカードの所有者が銀行口座を有する金融機関との間において実施される。
【0092】
また、システムコントローラ100は、営業終了後の閉店処理において、前記クレジットカード管理テーブルに記憶している利用可能額のデータを消去するようになっている。
【0093】
以上、本発明の実施例のようにすれば、前記登録遊技場に設けられた利用可否情報記憶手段であるシステムコントローラ100のクレジットカード管理テーブルに、既に各登録遊技場と接続されている遊技用記録媒体管理機関であるビジターカード管理会社に設置された管理サーバ12にてクレジットカード会社より入手された利用可否情報である利用可能額が記憶され、遊技用記録媒体である会員カードへの追加入金をクレジットカードにて実施する場合において、該クレジットカードの利用可否が、前記クレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額に基づいて、登録遊技場に設けられたシステムコントローラ100がクレジット利用可否判定手段として機能することで判定され、該判定結果が利用可能である場合にシステムコントローラ100から入金許諾が送信されることで会員カードへの入金が実施されるようになるため、これらクレジットカードを用いた会員カードへの入金を可能とするシステムの構築に際して従来のような多大な費用を必要とすることがないばかりか、クレジットカードを用いた会員カードへの入金を迅速に行うことができる。更に、システムの運用に要する通信コストも低く抑えることができるとともに、これらプリペイドカード会社と各登録遊技場との間のデータ通信環境は、比較的高いセキュリティレベルに保たれているため、これらクレジットカードの利用に伴うセキュリティの確保に要するコストも抑えることもできる。
【0094】
また、会員遊技者は、クレジットを使用した追加入金に際してクレジットカードを一々遊技場に持参する必要がなく、会員遊技者の利便性を向上できるとともに、会員カードを使用することで、暗証番号による本人確認が実施されるようになるため、仮に本人以外の遊技者が拾った会員カードを用いて追加入金を実施することも回避できるようになる。このように、暗証番号による本人確認の実施は、なりすましによる使用等を回避できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらクレジット使用による追加入金に際して暗証番号による本人確認を実施しないようにしても良い。
【0095】
また、本発明の実施例のようにすれば、営業終了後から営業開始前の非営業期間中において、前記利用可否情報記憶手段であるクレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額が消去されるため、該クレジットカード管理テーブルに記憶されている記憶情報の漏洩を極力防止でき、クレジットカードを所有する会員遊技者に安心感を与えることができる。
【0096】
また、本発明の実施例のようにすれば、各クレジットカードの利用可能額が前記当月利用可能残額よりも低い場合において、該利用可能額がカードユニット3に送信され、該利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの度数の追加入金(価値加算)しか実施されないため、クレジットカードを使用した追加入金処理の過度の実施を抑止することができることから好ましい。
【0097】
また、本発明の実施例のようにすれば、所定期間である1ヶ月において会員遊技者が利用可能な価値加算利用限度額である入金利用限度額(50000円)を設定しておくことで、該入金利用限度額と所定期間である1ヶ月における合計利用金額である当月利用合計額が、クレジットカード会社より入手した利用可能額以下である場合には、該当月利用合計額を特定可能な利用可能額情報が遊技場に送信されて、該当月利用合計額の範囲内の所定額に相当する度数の価値加算である追加入金しか実施されないため、プリペイドカード会社や登録遊技場は、はクレジットカードの利用可能額とは個別にクレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができることから好ましい。
【0098】
また、本発明の実施例のようにすれば、遊技者は、自分がクレジットを使用して価値加算処理である追加入金処理に使用できる利用可能額を確認することができることから好ましい。
【0099】
また、本発明の実施例のようにすれば、クレジットカード会社に利用金額とクレジットカード識別情報であるクレジットカードIDとを含む利用情報が遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード会社を通じてクレジットカード会社に送信されるようになるため、これら決済のための利用情報の収集のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができることから好ましい。
【0100】
また、本発明の実施例のようにすれば、新たなクレジットカードの利用を希望する会員の登録における認証確認も、遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード会社を通じて実施されるようになるため、これら新たな利用登録に伴う認証確認のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができることから好ましい。
【0101】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0102】
例えば、前記実施例では、所定期間である1ヶ月における各クレジットカードの当月利用合計額や当月利用可能残額をクレジットカード管理テーブルにて把握可能とするために、営業終了後において、クレジットカード管理テーブルに記憶されている利用可能額のみを消去するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記当月利用合計額や当月利用可能残額を個別のテーブルにて管理する場合においては、前記利用可能額に加えて各クレジットカードのクレジットカードIDも消去するようにしても良い。
【0103】
また、前記実施例においては、システムコントローラ100が会員用記録媒体である会員カードの管理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、システムコントローラ100に代えて、各会員遊技者が所有するクレジットカードのクレジットカードIDを含む会員遊技者並びに会員用記録媒体である会員カードに関する情報や前記クレジットカード管理テーブルを個別のコンピュータ(会員管理コンピュータ)にて実施し、システムコントローラ100が該コンピュータ(会員管理コンピュータ)に対して、カードユニット3からの入金許諾要求の受信時に、会員カードIDに対応するクレジットカードIDや利用期限、並びに利用可否や利用可能額を問い合わせて入手するようにしても良い。
【0104】
また、前記実施例では、会員用記録媒体である会員カードに、会員IDと会員用記録媒体特定情報としての会員カードIDとを記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのいずれか一方のみを会員並びに会員用記録媒体を特定可能な情報として記憶するようにしても良い。
【0105】
また、前記実施例のシステムコントローラ100では、クレジットカード会社(データセンタ)からクレジットカードの利用可否を特定可能な利用確認結果情報としてクレジットカードの利用可能額を入手し、該入手した利用可能額と前記当月利用可能残額(図5(b)参照)とから決定される利用可能額が、カードユニット3に送信されて、該利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの度数の価値加算である追加入金が実施されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、システムコントローラ100は、これらクレジットカードの利用可能額を、前記管理サーバ12を介してクレジットカード会社(データセンタ)から入手せずに、クレジットカードの利用可否の情報のみを管理サーバ12を介して取得、記憶しておき、カードユニット3の入金許諾要求に対する入金許諾(クレジットカードの利用許諾)の返信の実施・非実施を、該利用可否の情報に基づいて判断するようにしても良い。
【0106】
また、前記実施例では、図5(b)に示すクレジットカード管理テーブルにおいて、各クレジットカード毎に当月利用合計額を集計するとともに、該集計した当月利用合計額を入金利用限度額である50000円から差し引いた金額である当月利用可能残額を算出し、該当月利用可能残額とクレジットカード会社(データセンタ)から前記管理サーバ12を介して入手した利用可能額の内、いずれか小さい方の金額を特定可能な利用可能額データを、カードユニット3に送信するようにしており、このようにすることは、これら送信された利用可能額の範囲内の所定額に相当する度数の入金しか実施されないため、遊技用記録媒体管理機関であるプリペイドカード管理会社或いは遊技場は、クレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額とは個別にクレジットカードによる会員カードへの過度の追加入金を抑止することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら当月利用合計額の集計や入金利用限度額の設定による当月利用可能残額の算出、並びに該当月利用可能残額とクレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額との比較に基づく利用可能額の特定、送信を実施せずに、クレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額をカードユニット3に送信することにより、これらクレジットカード会社(データセンタ)から入手した利用可能額に基づいて、ビジターカードの過度の追加入金を抑止するようにしても良い。
【0107】
また、前記実施例では、入金利用限度額を50000円としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これをシステムコントローラ100、或いは管理サーバ12の操作用端末167において、適宜に設定変更できるようにしても良いし、更には、前月の利用合計額の実績から、各クレジットカード毎に入金利用限度額を個々に設定できるようにしても良い。
【0108】
また、前記実施例では、カードユニット3の会員カード用表示部314に利用可能額を表示することで、会員遊技者が追加入金に使用可能な利用可能額を確認できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら利用可能額の報知を音声等により報知するようにしても良いし、更には、これら利用可能額の表示(報知)を行わない構成としても良い。
【0109】
また、前記実施例では、カードユニット3にて価値加算処理である追加入金処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技場内の所定位置に、価値加算処理である追加入金処理を実施するための追加入金装置を設けるようにしても良いし、カードユニット3と追加入金装置を並設するようにしても良い。
【0110】
また、前記実施例では、会員用記録媒体である会員カードや遊技用記録媒体であるビジターカードとして、いずれも非接触のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0111】
また、前記実施例に用いた会員カード、ビジターカードの形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイン形状、円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0112】
また、前記実施例のカードユニット3では、貨幣を用いても追加入金を実施可能とされており、このようにすることは、これら貨幣による追加入金機を個別に設ける必要がなく、限られた遊技場のスペースやパチンコ機周囲のスペースを有効に活用でき、貨幣による追加入金機をパチンコ機2に対応して設ける場合、遊技島への設置台数が低減することを回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貨幣による追加入金機能を有しない構成としても良い。
【0113】
また、前記実施例では、カードユニット3が、挿入された会員カードの貯玉を使用してパチンコ機2にパチンコ玉の払出(払戻)を実施させる貯玉の再プレイ機能を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯玉の再プレイ機能を有しないものであっても良い。
【0114】
また、前記実施例においては、遊技媒体としてパチンコ玉を用いる遊技機であるパチンコ機2を例に説明しているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0115】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0116】
また前記実施例では、カード挿入口319に会員カードのみを挿入できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカード挿入口319に遊技場内に設置されたビジターカードを発行するカード発行機にて発行されたビジターカードを挿入して、該ビジターカードに残存する度数を遊技に使用できるようにしても良い。
【0117】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0118】
本発明の請求項1は、予め管理登録された登録遊技場において発行され、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)が記録された遊技用記録媒体(会員カード)の管理を行う遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報(利用可能額)を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社より入手するためのクレジット情報入手手段(管理サーバ12、通信装置180)と、該クレジット情報入手手段(管理サーバ12、通信装置180)にて入手した利用可否情報(利用可能額)を前記登録遊技場に送信するための利用可否情報送信手段(DSU161)と、前記登録遊技場に設けられ、該登録遊技場において発行される会員用記録媒体(会員カード)に記録される該会員用記録媒体(会員カード)を個々に特定可能な会員用記録媒体特定情報(会員カードID)と、当該会員用記録媒体(会員カード)の所有者が所有するクレジットカードを個々に識別可能なクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを対応付けて記憶、管理する会員情報記憶管理手段(システムコントローラ100、会員情報テーブル)と、前記利用可否情報送信手段(DSU161)から送信されるクレジットカード会社より入手された利用可否情報(利用可能額)を、該利用可否情報(利用可能額)が該当するクレジットカード識別情報(クレジットカードID)に対応付けて記憶する利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)と、前記会員用記録媒体(会員カード)を受付け、該受付けた会員用記録媒体(会員カード)から前記会員用記録媒体特定情報(会員カードID)を読み取る会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)と、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて読み取った前記会員用記録媒体特定情報(会員カードID)と前記会員情報記憶管理手段(システムコントローラ100、会員情報テーブル)の記憶情報とに基づいて、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて受付けた会員用記録媒体(会員カード)の所有者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報を特定するとともに、該特定したクレジットカード識別情報(クレジットカードID)から特定されるクレジットカードの利用可否を、前記利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)に記憶されている当該クレジットカードの利用可否情報(利用可能額)に基づいて判定するクレジット利用可否判定手段(システムコントローラ100、CPU102)と、該クレジット利用可否判定手段(システムコントローラ100、CPU102)による判定結果が利用可能であることに基づいて、所定金額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて読み取った前記遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)から特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値(度数)の大きさを前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)に受付け中の会員用記録媒体(会員カード)に記録された遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)から特定可能とするための価値加算処理(追加入金処理)を実施する価値加算処理手段(カードユニット3)と、を備える。
【0119】
本発明の請求項2は、前記利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)に記憶されている記憶情報を、当該登録遊技場の営業終了後に消去する利用可否情報消去手段(システムコントローラ100、CPU102)を備え、前記利用可否情報記憶手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)は、当該登録遊技場の営業開始前に前記利用可否情報送信手段(DSU161)より送信される利用可否情報(利用可能額)を記憶する。
【0120】
本発明の請求項3は、前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、クレジットカードの利用可能額をクレジットカード会社より入手する利用可能額入手手段(管理サーバ12、通信装置180)と、該利用可能額入手手段(管理サーバ12、通信装置180)にて入手した利用可能額を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記登録遊技場に送信するための第1利用可能額情報送信手段(DSU161)と、前記登録遊技場に設けられ、前記第1利用可能額情報送信手段(DSU161)から送信されてくる利用可能額情報(利用可能額)に基づいて、前記クレジット利用可否判定手段(システムコントローラ100、CPU102)における判定結果が利用可であるときに、該利用可と判定されたクレジットカードの利用可能額を特定する利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)と、該利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定された利用可能額を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記価値加算処理手段(カードユニット3)に送信するための第2利用可能額情報送信手段(通信部109)と、を備え、前記価値加算処理手段(カードユニット3)は、前記第2利用可能額情報送信手段(通信部109)から送信されてきた利用可能額情報(利用可能額)から特定される利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値を、前記会員用記録媒体処理手段(カードユニット3、カードリーダライタ327)にて読み取った前記遊技用価値特定情報(会員カードID、度数データ)から特定される遊技用価値(度数)の大きさに加算更新する前記価値加算処理(追加入金処理)を実施する。
【0121】
本発明の請求項4は、前記登録遊技場に設けられ、前記価値加算処理手段(カードユニット3)において遊技用記録媒体(ビジターカード)の発行に供された利用金額を各クレジットカード毎に集計するための利用金額集計手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)と、該利用金額集計手段(システムコントローラ100、クレジットカード管理テーブル)にて集計された所定期間(1ヶ月)における合計利用金額(当月利用合計額)と該所定期間において会員遊技者が利用可能として設定された価値加算利用限度額(50000円)とから、各時点における価値加算利用可能額(当月利用可能残額)を特定する価値加算利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)と、を備え、前記第2利用可能額情報送信手段(通信部109)は、前記価値加算利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定した価値加算利用可能額(当月利用可能残額)が前記利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定された利用可能額以下であるときには該価値加算利用可能額(当月利用可能残額)を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記価値加算処理手段(カードユニット3)に送信し、前記価値加算利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定した価値加算利用可能額(当月利用可能残額)が前記利用可能額特定手段(システムコントローラ100、CPU102)にて特定された利用可能額を上回るときには該利用可能額を特定可能な利用可能額情報(利用可能額)を前記価値加算処理手段(カードユニット3)に送信する。
【0122】
本発明の請求項5は、前記価値加算処理手段(カードユニット3)は、前記第2利用可能額情報送信手段(通信部109)より送信されてくる利用可能額情報(利用可能額)から特定される利用可能額を報知する利用可能額報知手段(会員カード用表示部314)を含む。
【0123】
本発明の請求項6は、前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、前記価値加算処理手段(カードユニット3)において価値加算処理(追加入金処理)に供された利用金額と該価値加算処理(追加入金処理)に使用された会員用記録媒体(会員カード)の会員用記録媒体特定情報(会員カードID)から特定されるクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを含む利用情報を収集するための利用情報収集手段(システムコントローラ100、管理サーバ12;カード発行履歴テーブル)と、該利用情報収集手段(システムコントローラ100、管理サーバ12;カード発行履歴テーブル)にて収集された利用情報をクレジットカード会社に送信するための利用情報送信手段(管理サーバ12、通信装置180)と、を備える。
【0124】
本発明の請求項7は、前記登録遊技場に設けられ、該登録遊技場にて発行済みの会員用記録媒体(会員カード)或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体(会員カード)に記録された前記会員用記録媒体特定情報(会員カードID)と、前記発行済みの会員用記録媒体(会員カード)の所有者或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体(会員カード)の所有予定者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを入力するための登録情報入力手段(カードリーダ115)と、該登録情報入力手段(カードリーダ115)から入力されたクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とクレジットカード識別情報(クレジットカードID)から特定されるクレジットカードの利用登録の可否確認を要求する旨の情報とを少なくとも含む利用登録可否確認要求を前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に送信するための利用登録可否確認要求送信手段(システムコントローラ100;DSU111)と、前記遊技用記録媒体管理機関(プリペイドカード管理会社)に設けられ、前記利用登録可否確認要求送信手段(システムコントローラ100;DSU111)からの利用登録可否確認要求の受信に基づいて、該受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカード識別情報(クレジットカードID)と該クレジットカード識別情報(クレジットカードID)から特定されるクレジットカードの認証を要求する旨の情報を含む認証要求を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社に対して送信する認証要求送信手段(管理サーバ12、通信装置180)と、該認証要求送信手段(管理サーバ12、通信装置180)からの認証要求の送信に基づいてクレジットカード会社から返信されてくる認証結果に基づいて当該クレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報を、前記利用登録可否確認要求を送信してきた登録遊技場に対して返信する利用登録確認情報送信手段(管理サーバ12;DSU161)と、前記登録遊技場に設けられ、前記利用登録確認情報送信手段(管理サーバ12;DSU161)からの利用登録確認情報の受信に基づいて、前記登録情報入力手段(カードリーダ115)から入力された会員用記録媒体特定情報(会員カードID)とクレジットカード識別情報(クレジットカードID)とを対応付けて前記会員情報記憶管理手段(システムコントローラ100、会員情報テーブル)に新たに登録させるための新規会員情報登録手段(システムコントローラ100、CPU102)と、を備える。
【0125】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0126】
(a)請求項1の発明によれば、前記登録遊技場に設けられた利用可否情報記憶手段に、既に各登録遊技場と接続されている遊技用記録媒体管理機関にてクレジットカード会社より入手された利用可否情報が記憶され、遊技用記録媒体の発行をクレジットカードにて実施する場合において、該クレジットカードの利用可否が、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている利用可否情報に基づいて、登録遊技場に設けられたクレジット利用可否判定手段にて判定され、該判定結果が利用可能である場合に価値加算処理が実施されるようになるため、これらクレジットカードを用いた価値加算処理を可能とするシステムの構築に際して従来のような多大な費用を必要とすることがない。
【0127】
(b)請求項2の発明によれば、営業終了後から営業開始前の非営業期間中において、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報が消去されるため、該利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報の漏洩を極力防止でき、クレジットカードを所有する会員遊技者に安心感を与えることができる。
【0128】
(c)請求項3の発明によれば、各クレジットカードの利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値の価値加算しか実施されないため、クレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0129】
(d)請求項4の発明によれば、所定期間において会員遊技者が利用可能な価値加算利用限度額を設定しておくことで、該価値加算利用限度額と所定期間における合計利用金額とから特定される価値加算利用可能額が、前記クレジットカード会社より入手した利用可能額以下である場合には、該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報が遊技場に送信されて、該価値加算利用可能額の範囲内の所定額に相当する度数の価値加算しか実施されないため、遊技用記録媒体管理機関や登録遊技場は、クレジットカードの利用可能額とは個別にクレジットカードによる価値加算処理の過度の実施を抑止することができる。
【0130】
(e)請求項5の発明によれば、遊技者は、自分がクレジットを使用して価値加算処理に使用できる利用可能額を確認することができる。
【0131】
(f)請求項6の発明によれば、クレジットカード会社に利用金額とクレジットカード識別情報とを含む利用情報が遊技用記録媒体管理機関を通じてクレジットカード会社に送信されるようになるため、これら決済のための利用情報の収集のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【0132】
(g)請求項7の発明によれば、新たなクレジットカードの利用を希望する会員の登録における認証確認も、遊技用記録媒体管理機関を通じて実施されるようになるため、これら新たな利用登録に伴う認証確認のために、各遊技場とクレジットカード会社とを個々に接続する必要がなく、システムの構築費用をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例に用いたカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例に用いた各遊技場に設置されたシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】(a)、(b)は、本発明の実施例に用いた各遊技場に設置されたシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成する会員情報テーブルとクレジットカード管理テーブルの登録状況を示す図である。
【図6】本発明の実施例に用いたカード管理会社に設置された管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例に用いたカード管理会社に設置された管理サーバにおけるクレジットカード管理データベース(DB)の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例に用いたカード管理会社に設置された管理サーバにおける会員カード入金履歴テーブル(本日分)の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例を構成する各機器の追加入金における処理状況を示す図である。
【図10】本発明の実施例において新規にクレジットカード利用登録を行う際の処理状況を示す図である。
【図11】本発明の実施例において新規にクレジットカード利用登録を行う際にシステムコントローラの表示装置に表示される新規クレジットカード利用登録画面を示す図である。
【図12】本発明の実施例において新規にクレジットカード利用登録の完了時にシステムコントローラの表示装置に表示される新規登録完了画面を示す図である。
【図13】本発明の実施例に用いたカードユニットの会員カード用表示部の表示状況を示す図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
12 管理サーバ
100 システムコントローラ
102 CPU
109 通信部
115 カードリーダ
161 DSU
165 記憶装置
180 通信装置
314 会員カード用表示部
327 カードリーダライタ
Claims (7)
- 予め管理登録された登録遊技場において発行され、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の管理を行う遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
会員遊技者が所有するクレジットカードの利用可否を判定可能な利用可否情報を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社より入手するためのクレジット情報入手手段と、
該クレジット情報入手手段にて入手した利用可否情報を前記登録遊技場に送信するための利用可否情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、
該登録遊技場において発行される前記会員用記録媒体に記録される該会員用記録媒体を個々に特定可能な会員用記録媒体特定情報と、当該会員用記録媒体の所有者が所有するクレジットカードを個々に識別可能なクレジットカード識別情報とを対応付けて記憶、管理する会員情報記憶管理手段と、
前記利用可否情報送信手段から送信されるクレジットカード会社より入手された利用可否情報を、該利用可否情報が該当するクレジットカード識別情報に対応付けて記憶する利用可否情報記憶手段と、
前記会員用記録媒体を受付け、該受付けた会員用記録媒体から前記会員用記録媒体特定情報を読み取る会員用記録媒体処理手段と、
前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記会員用記録媒体特定情報と前記会員情報記憶管理手段の記憶情報とに基づいて、前記会員用記録媒体処理手段にて受付けた会員用記録媒体の所有者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報を特定するとともに、該特定したクレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの利用可否を、前記利用可否情報記憶手段に記憶されている当該クレジットカードの利用可否情報に基づいて判定するクレジット利用可否判定手段と、
該クレジット利用可否判定手段による判定結果が利用可能であることに基づいて、所定金額に相当する遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを、前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを前記会員用記録媒体処理手段に受付け中の会員用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とするための価値加算処理を実施する価値加算処理手段と、
を備えることを特徴とする遊技用システム。 - 前記利用可否情報記憶手段に記憶されている記憶情報を、当該登録遊技場の営業終了後に消去する利用可否情報消去手段を備え、
前記利用可否情報記憶手段は、当該登録遊技場の営業開始前に前記利用可否情報送信手段より送信される利用可否情報を記憶する請求項1に記載の遊技用システム。 - 前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
クレジットカードの利用可能額をクレジットカード会社より入手する利用可能額入手手段と、
該利用可能額入手手段にて入手した利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記登録遊技場に送信するための第1利用可能額情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、
前記第1利用可能額情報送信手段から送信されてくる利用可能額情報に基づいて、前記クレジット利用可否判定手段における判定結果が利用可であるときに、該利用可と判定されたクレジットカードの利用可能額を特定する利用可能額特定手段と、
該利用可能額特定手段にて特定された利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信するための第2利用可能額情報送信手段と、
を備え、
前記価値加算処理手段は、前記第2利用可能額情報送信手段から送信されてきた利用可能額情報から特定される利用可能額の範囲内の所定額に相当する大きさの遊技用価値を、前記会員用記録媒体処理手段にて読み取った前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに加算更新する前記価値加算処理を実施する請求項1または2に記載の遊技用システム。 - 前記登録遊技場に設けられ、前記価値加算処理手段において前記価値加算処理に供された利用金額を各クレジットカード毎に集計するための利用金額集計手段と、該利用金額集計手段にて集計された所定期間における合計利用金額と該所定期間において会員遊技者が利用可能として設定された価値加算利用限度額とから、各時点における価値加算利用可能額を特定する価値加算利用可能額特定手段と、を備え、
前記第2利用可能額情報送信手段は、前記価値加算利用可能額特定手段にて特定した価値加算利用可能額が前記利用可能額特定手段にて特定された利用可能額以下であるときには該価値加算利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信し、前記価値加算利用可能額特定手段にて特定した価値加算利用可能額が前記利用可能額特定手段にて特定された利用可能額を上回るときには該利用可能額を特定可能な利用可能額情報を前記価値加算処理手段に送信する請求項3に記載の遊技用システム。 - 前記価値加算処理手段は、前記第2利用可能額情報送信手段より送信されてくる利用可能額情報から特定される利用可能額を報知する利用可能額報知手段を含む請求項3または4に記載の遊技用システム。
- 前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、前記価値加算処理手段において価値加算処理に供された利用金額と該価値加算処理に使用された会員用記録媒体の会員用記録媒体特定情報から特定されるクレジットカード識別情報とを含む利用情報を収集するための利用情報収集手段と、該利用情報収集手段にて収集された利用情報をクレジットカード会社に送信するための利用情報送信手段と、を備える請求項1〜5のいずれかに記載の遊技用システム。
- 前記登録遊技場に設けられ、
該登録遊技場にて発行済みの会員用記録媒体或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体に記録された前記会員用記録媒体特定情報と、前記発行済みの会員用記録媒体の所有者或いは新たに発行しようとする会員用記録媒体の所有予定者が所有するクレジットカードのクレジットカード識別情報とを入力するための登録情報入力手段と、
該登録情報入力手段から入力されたクレジットカード識別情報とクレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの利用登録の可否確認を要求する旨の情報とを少なくとも含む利用登録可否確認要求を前記遊技用記録媒体管理機関に送信するための利用登録可否確認要求送信手段と、
前記遊技用記録媒体管理機関に設けられ、
前記利用登録可否確認要求送信手段からの利用登録可否確認要求の受信に基づいて、該受信した利用登録可否確認要求に含まれるクレジットカード識別情報と該クレジットカード識別情報から特定されるクレジットカードの認証を要求する旨の情報を含む認証要求を、当該クレジットカードを発行したクレジットカード会社に対して送信する認証要求送信手段と、
該認証要求送信手段からの認証要求の送信に基づいてクレジットカード会社から返信されてくる認証結果に基づいて当該クレジットカードの認証可否を特定し、該特定した認証可否が認証可であるときに、当該クレジットカードの利用登録を可能とする旨を特定可能な利用登録確認情報を、前記利用登録可否確認要求を送信してきた登録遊技場に対して返信する利用登録確認情報送信手段と、
前記登録遊技場に設けられ、前記利用登録確認情報送信手段からの利用登録確認情報の受信に基づいて、前記登録情報入力手段から入力された会員用記録媒体特定情報とクレジットカード識別情報とを対応付けて前記会員情報記憶管理手段に新たに登録させるための新規会員情報登録手段と、
を備える請求項1〜6のいずれかに記載の遊技用システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003128375A JP2004329508A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 遊技用システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003128375A JP2004329508A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 遊技用システム |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011087736A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Konami Digital Entertainment Co Ltd | 管理システム |
JP2012034955A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Sankyo Co Ltd | 遊技用システムおよび遊技用装置 |
-
2003
- 2003-05-06 JP JP2003128375A patent/JP2004329508A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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