JP6958826B2 - プリペイド価値の管理システム - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技台やパチスロ遊技台を含む遊技場施設、及び、商業施設を含む非遊技場施設において共用可能なプリペイド価値の管理システムに関する。「プリペイド価値」とは、予め支払った現金又は遊技者が獲得した景品と等価の財的価値を有する電子データ(電子マネー)をいう。
パチンコ遊技台やパチスロ遊技台を複数設置した遊技場では、メモリカードや携帯端末などの記録媒体に記録されたプリペイド価値を遊技媒体の貸し出し料として使用できるのが一般的になっている。このようなプリペイド価値は、遊技場施設で発行され、遊技機で消費されることが前提となるものであるが、必ずしも当日に全額消費されるとは限らない。そのため、プリペイド価値の残額については、当日入金分に限り、現金による精算により遊技者に現金で返却する運用がなされている。この点に関し、特許文献1には、遊技媒体の貸出処理を行う際に用いられる遊技価値情報を発行、精算する際に、その遊技価値情報を現金又は電子マネーの何れでも取引することができる仕組みが開示されている。
特開2006−340867号公報
遊技者は、遊技により遊技媒体を獲得するとそれを景品と交換することができる。景品の中には、いわゆる特殊景品と呼ばれるものがある。特殊景品は、遊技場外において、それと等価の財的価値に対応する金額で買い取られる場合がある。
このような特殊景品の財的価値についても、それを遊技場施設及び非遊技場施設での使用が可能なプリペイド価値又は電子マネーに替えることができれば、遊技に関わる現金の流通場面や流通量を低減することができる期待がある。
ただし、特殊景品の財的価値をプリペイド価値に替える場合、プリペイド価値の真性(法的に記録や消費が認められること)を確保しつつ、その記録時あるいは消費時の不正を防止する仕組みが不可欠となる。
本発明の目的は、特殊景品の財的価値を含むプリペイド価値又は電子マネーの真性を確保しつつ適正に記録・更新することができる新たな仕組みを提供することにある。
本発明の一態様は、パチンコ遊技台やパチスロ遊技台を含む遊技場施設及び商業施設を含む非遊技場施設において消費が可能なプリペイド価値の残価値と、前記残価値のうち現金精算が可能な価値を表す精算可能枠とが記録されている記録媒体との間で情報の受け渡しを行うリーダライタと、前記遊技場施設で遊技したユーザが獲得した特殊景品を収容する収容手段と、収容された前記特殊景品の財的価値を当該特殊景品に付されている価値情報の認識処理により判別する判別手段と、判別された前記財的価値を所定基準に基づいて前記現金精算が可能な価値に含まれない新たなプリペイド価値に変換するとともに、変換された前記新たなプリペイド価値を前記記録媒体に記録されている前記残価値に合算させる制御手段と、を有することを特徴とするプリペイド価値管理システムである。
本発明によれば、特殊景品の財的価値を含むプリペイド価値又は電子マネーの真性を確保しつつ適正に記録媒体に記録・更新することができる。
遊技管理システム及び関連システムの全体構成図。 (a)は会員カードの非接触ICチップにおいて実現される機能の構成図、(b)はメモリ領域の構成図。 ホール内のCRユニットの構成図。 ホール内の精算機の構成図。 ホール内における入金処理の手順説明図。 ホール内における消費処理の手順説明図。 精算処理の手順説明図。 ホール外における入金処理の手順説明図。 ホール外における精算処理の手順説明図。 非遊技場施設に設置される景品交換機の構成図。 (a)は第1実施例における会員カードの状態説明図、(b)は状態に応じた共通領域とプライベート領域の記録内容の説明図。 (a)は第2実施例における会員カードの状態説明図、(b)は状態に応じた共通領域とプライベート領域の記録内容の説明図。 (a)は第3実施例における会員カードの状態説明図、(b)は状態に応じた共通領域とプライベート領域の記録内容の説明図。 (a)は第4実施例における会員カードの状態説明図、(b)は状態に応じた共通領域とプライベート領域の記録内容の説明図。 (a)は第5実施例における会員カードの状態説明図、(b)は状態に応じた共通領域とプライベート領域の記録内容の説明図。 (a)は第6実施例における処理説明図、(b)は状態に応じた共通領域とプライベート領域の記録内容の説明図。
以下、本発明の実施の形態例を説明する。
<全体構成>
図1は、パチンコ遊技台を含む多数の遊技場施設が設置される遊技場(以下、「ホール」と称する)に設けられる遊技管理システム及び関連システムの全体構成図である。
この遊技管理システム1は、ホール会員となるユーザ(遊技者)の登録を受け付けるとともに、登録したホール会員に対して会員カード10を発行するホール会員登録機20を有する。会員カード10及びその記録情報については、後で詳しく説明する。ホール会員登録機20は、ホール会員サーバ30に接続されている。
ホール会員サーバ30は、登録されたホール会員の情報を所定のデータベースに更新自在に記録するとともに、ルータR1を介して、図示しないパチンコ遊技台やCRユニット50などの制御を行う。各CRユニット50は、プリペイド価値の入金及び消費が可能な遊技場施設の一例となる装置であって、貸玉機と連動する遊技台毎に、1対1に対応して設けられる。CRユニット50の構成等については後述するが、会員カード10から、ホール会員の情報(ホール会員情報)を読み出し、それが登録されたホール会員のものであることを前提として、その会員カード10と協働で、プリペイド価値の入金処理及び消費処理、決済情報作成処理等を実施する。
入金処理は、ホール会員がCRユニット50に投入した現金を受け入れ、その現金に対応するプリペイド価値を会員カード10に累積的に記録する処理である。消費処理は、会員カード10に記録されているプリペイド価値の範囲で会員への遊技用貸玉の貸し出しを許容する処理である。各CRユニット50には、それぞれホール内で共通のホール入金端末ID(IDはIdentificationの略、以下同じ)が割り当てられており、会員カード10が挿入された場合、入金処理がなされた場合、あるいは消費処理がなされた場合、そのホール入金端末IDが、日時情報と共に会員カード10に記録されるようになっている。ホール入金端末IDの記録は、CRユニット50が行っても良く会員カード10が行っても良い。
各CRユニット50は、中継装置40に接続されている。中継装置40には精算機60も接続されている。精算機60は、会員カード10に記録されているプリペイド価値を精算する装置である。その詳細については後述する。中継装置40は、いわゆる遊技の売上管理を行うためのターミナルボックスであって、各CRユニット50や精算機60から伝送されてくるプリペイド価値の取引に関する情報をVPN(Virtual Private Network)L3を介してGW(ゲートウェイサーバないしシステム)82及びカード決済システム84へ伝達する機能を有する装置である。
GW82は情報の中継サーバであって、ホール会員情報やホール毎のプリペイド価値の取引内容の明細情報を保持するとともに、保持されている明細情報をVPNL4を介して電子マネーシステム83へ伝達する。電子マネーシステム83は、プリペイド価値のチャージ機能又は消費機能を有する非遊技場施設90、たとえばコンビニエンスストアやドラッグストアなどのPOSレジ連動端末、飲食料の自販機、駐車場精算機、食券券売機、貸ロッカー管理端末等とも接続されており、プリペイド価値を電子マネーとして提供する機関との間で決済処理を行うと共に、取引毎の決済情報を保持する。
非遊技場施設90には、ホール会員が遊技により獲得した特殊景品の交換所も含まれる。本実施形態の交換所は、特殊景品の財的価値を適切にプリペイド価値に替え、これを会員カード10に記録する景品交換機が配置される。景品交換機については、後で詳しく説明する。カード決済システム84は、会員カード10以外の一般カード(ホール会員の登録を行っていないカード)に記録されたプリペイド価値の発行元又は管理元との間で決済を行うとともに、決済情報を保持するシステムである。
ホール会員サーバ30に記録されたホール会員情報は、VPNL1を介して会員管理システム81へ伝達される。会員管理システム81は、同じグループ(たとえば経営者が同一のグループ)に属する複数のホールにおいて登録されたホール会員の情報を統括的に管理する。
<会員カード>
ここで、会員カード10について詳しく説明する。会員カード10は、たとえばPET(Polyethylene Terephthalate)系素材を基材にしたカード内に非接触IC(Integrated Circuit)チップを埋め込んで構成される。非接触ICチップは、不揮発性メモリとプロセッサとを有するパッケージ型のチップであって、不揮発性メモリに所定機能を実現するためのプログラムがインストールされたIC部と、外部装置との間でデータ送受信を行うためのインタフェースとを含んで構成される。非接触ICチップには、日付、曜日、時刻等の日時情報を出力するRTC(real-time clock)も搭載されている。
非接触ICチップにおいて実現される機能の構成図を図2(a)に示す。図2(a)を参照すると、非接触ICチップには、上記インタフェースの一つとなるアナログ部11のほか、デジタル処理部12、及び、不揮発性のメモリ領域13が形成される。アナログ部11は、外部装置のリーダライタ(以下、「R/W」と略称する)との間で電磁波による非接触データの送受信を行うアンテナ111と、受信信号からのクロック検出などを行う検出部112と、送信信号を変調するとともに受信信号を復調する変復調部113が形成される。検出部112、変復調部113及びデジタル処理部12は、データ送受信時に誘起電力で動作するので、乾電池等の電源は不要である。
デジタル処理部12は、アナログ部11からのアナログデータをデジタルデータに変換するとともにアナログ部11に向けたデジタルデータをアナログデータに変換するデータ変換する処理を行うほか、非接触ICチップの動作を統括的に制御する処理を行う制御手段として機能する。たとえば、デジタル処理部12は、予め定められた所定の条件に基づいてメモリ領域13へのデータ記録及びメモリ領域13からのデータ読み出しを制御するメモリ制御部121と、メモリ領域13へのアクセス(記録又は読み出し、以下同じ)の正当性(アクセス元又はアクセス先の認識を含む)を認証する認証部122として動作する。
本実施形態では、消費されずに残った残価値の精算(現金の払い出し)に関する法律(資金決済法:平成21年法律第59号)上の制約(現金の払い出しは原則として禁止)を考慮しつつ、遊技場施設及び非遊技場施設での使用が可能なプリペイド価値を一枚の会員カード10に入金して消費できるようにするが、残価値の精算処理については一定の制限を加えるようにした。
これらのプリペイド価値は、本実施形態では同一発行元の汎用電子マネーであり、入金元が遊技場施設か非遊技場施設かに関わらず、共通の識別情報が付されているものとする。以後の説明では、CRユニット50などの遊技場施設で入金されるプリペイド価値と上記の非遊技場施設90で入金されるプリペイド価値とを区別する必要がある場合、前者を「第1のプリペイド価値」、後者を「第2のプリペイド価値」と称する。
第1プリペイド価値は、資金決済法にいう「自家型前払式支払手段」に相当し、第2プリペイド価値は、資金決済法にいう「第三者型前払支払手段」に相当する。現在、第1プリペイド価値及び第2プリペイド価値を遊技場施設及び非遊技場施設での使用を可能にするとともに、その一方を他方に変換する運用はなされていない。
メモリ制御部121が、メモリ領域13へのデータ記録及びメモリ領域13からのデータ読み出しを制御することで実行される入金処理、消費処理、精算処理の条件は、たとえば、以下の内容のものである。
(1)入金処理の条件
・第1のプリペイド価値と第2のプリペイド価値とをそれぞれ他方と区別して記録する。
・第1のプリペイド価値についてのみ、入金した日時情報を記録する。
・第2のプリペイド価値の残価値は、第1プリペイド価値の残価値と合算する。
(2)消費処理の条件
・当日に入金された第1のプリペイド価値よりも当日に消費される第1のプリペイド価値が小さい場合、消費された第1のプリペイド価値を累積的に加算する。
・精算日に第1のプリペイド価値の残高が有価値(0以外であること)で有価値の残高の入金日が精算日と同日の場合、当該有価値の残高を残価値とする。
・同じホールにおける当日入金分の第1のプリペイド価値は後消費、過去に入金された第1のプリペイド価値は先消費とする。
(3)精算処理の条件
・最後に入金したホールと異なるホールにおけるプリペイド価値の精算処理を制限する。
・第2のプリペイド価値及び当日以前に入金した第1のプリペイド価値の精算処理を制限する。
・過去に入金した第1のプリペイド価値に追加入金したときの過去に入金した第1のプリペイド価値の精算処理を制限する。ただし、当日に他ホールで入金した第1のプリペイド価値に、精算予定のホールで過去に入金した第1のプリペイド価値のホール間の跨がる精算処理は許容する。
上記条件に従う入金処理、消費処理、精算処理の実行を、より容易にするため、本実施形態では、図2(b)に示すように、メモリ領域13に共通領域131とプライベート領域132とを形成した。共通領域131は、遊技場施設であるCRユニット50や精算機60等のほか、非遊技場施設90も共通にアクセス可能な領域である。これに対してプライベート領域132は、非遊技場施設90のアクセスが制限され、CRユニット50等の遊技場施設だけのアクセスが許容される領域である。共通領域131及びプライベート領域132へのアクセスの可否は、デジタル化された受信データと上記条件とに基づいて認証部122が判定する。
本実施形態では、共通領域131に、会員カード10で消費可能なプリペイド価値の残高の情報を記録するための残高データ131aと、ホールの精算機60で精算可能な残価値を記録するための精算可能枠データ131bとを形成した。
また、プライベート領域132には、更新日付データ132a、当日入金額(累積)データ132b、当日消費額(累積)データ132c、ホール入金端末ID(最新)データ132dを形成した。
なお、「累積」及び「最新」は、更新されたデータが記録されることを意味する。以後、残高データを「残高」、精算可能枠データを「精算可能枠」、更新日付データを「更新日付」又は最終日時情報、当日入金額(累積)データを「当日入金額」又は「当日入金額(累積)」、当日消費額(累積)データを「当日消費額(累積)」又は「当日消費額」、ホール入金端末ID(最新)レコードを「ホール入金端末ID(最新)」又は「最終入金端末」という場合があるが、それぞれ同義である。
<CRユニット>
次に、図3を参照して、ホール内のCRユニット50の構成例を説明する。CRユニット50は、制御ユニット51、HUB(マルチポートリピータ)52、ペアとなる遊技台53への貸玉機の接続インタフェース、内部カードR/W54、外部カードR/W55、紙幣識別ユニット56、表示制御基板57を有する。HUB52は、ホール会員サーバ30や中継装置40との接続インタフェースである。
内部カードR/W54は、会員カード10や図示しない一般カードをユニット内に離脱自在に収容した状態でデータの読み書きをするためのインタフェースである。外部カードR/W55は、会員カード10のようにCRユニット50内に収容するのではなく、図示しない非接触ICカードや携帯端末をタッチするだけでデータの読み書きを可能にするインタフェースである。紙幣識別ユニット56は、紙幣投入孔を有し、その紙幣投入孔に紙幣が投入されたときにその金種を判別するユニットである。
表示制御基板57は、タッチパネル571、各種SW(スイッチ)572、発光ダイオード(LED)573の表示制御を行うとともに操作内容を識別する部品を有する基板である。制御ユニット51は、CPU(Central Processing Unit)511、ROM(Read Only Memory)512、RAM(Random Access Memory)513を含むコンピュータの一種であり、上述した会員カード10の制御手段と協働で、第1のプリペイド価値の入金処理及び消費処理等を行う。
<精算機>
次に、図4を参照して、ホールに設置される精算機60について説明する。精算機60は、制御ユニット601、通信部602、記憶部603、動作表示部604、カードインジケータ605、コインインジケータ606、紙幣インジケータ607、カードR/W608、表示ドライバ609、操作ドライバ610、硬貨払出ユニット611、紙幣払出ユニット612を有する。
制御ユニット601はプログラムされたコンピュータユニットであり、会員カード10の制御手段と協働で、上記精算処理の条件を満たすプリペイド価値、たとえば同じホールで入金された第1のプリペイド価値の精算処理を行う。通信部602は、中継装置40やホール会員サーバ30等との通信を行う。記憶部603は、制御用コンピュータプログラムや精算処理等に必要となるデータを記憶する。動作表示部604は、精算機60が正常に動作しているときと異常が発生しているときとで異なる表示を行う。カードインジケータ605は、受付可能なカードとそうでないカードとで異なる表示を行う。コインインジケータ606は、取り忘れ防止等のために、精算される現金に硬貨(コイン)が含まれることを知らせる表示を行う。紙幣インジケータ607は、取り忘れ防止のために、精算される現金に金種に応じた紙幣が含まれることを知らせる表示を行う。カードR/W608は、会員カード10を収容してデータの送受信を行う。表示ドライバ609は、精算金額を表示するための金額表示部6091を駆動する。操作ドライバ610は、精算ボタン6101と中止ボタン6102をイネーブルに、これらの操作データの入力を選択的に受け付ける。硬貨払出ユニット611は、精算により払い出す硬貨を収容する。紙幣払出ユニット612は、精算により払い出す紙幣を収容する。
[使用形態例]
次に、会員カード10の使用形態例を説明する。図5は、会員カード10(IC部のデジタル処理部12)がCRユニット50(制御ユニット51)と協働で実行する、ホールにおける入金処理の手順説明図である。本例では、会員カード10を装着したCRユニット50がホール入金端末として動作する。会員がホールに来店して会員カード10をホールのCRユニット50に装着すると、会員カード10は、CRユニット50との間で相互認証を行う。
会員カード10は、会員登録したホールのCRユニット50であることを認識すると(S101)、メモリ領域13のプライベート領域132に記録された「更新日付」を読み出す(S102)。そして、RTCから出力される当該時点の日時情報と「更新日付」とを比較することにより、当日かどうかを判定する(S103)。「更新日付」が当日でない場合(S103:N)、会員カード10は、プライベート領域132の「当日入金額」と「当日消費額」をリセットする(S104)。その後、プライベート領域132の「更新日付」を当日に更新する(S105)。
S103において、当日であった場合(S103:Y)、CRユニット50への現金(本例では、便宜上、紙幣のみとする)の入金を待つ。入金は、紙幣識別ユニット56に紙幣が投入されることで検知される。紙幣が入金された場合(S106:Y)、会員カード10は、入金額を第1のプリペイド価値としてプライベート領域132の「当日入金額」132bに加算する(S107)。その後、CRユニット50から入金端末IDを読み出し、プライベート領域132の「ホール入金端末ID(最新)」132dへ上書きする(S108)。また、紙幣の投入によって増加した入金額を共通領域131の「精算可能枠」131bに加算する(S109)。
S106において入金がない場合(S106:N)、会員カード10の返却操作の検知を待つ(S110)。返却操作の検知前に再度入金された場合(S110:N、S106:Y)、S107〜S109の処理を繰り返す。返却操作を検知した場合(S110:Y)、入金処理を終了する。
次に、会員カード10を装着したCRユニット50が、貸玉機の制御手段としても動作するときのプリペイド価値の消費処理について説明する。図6は、会員カード10(IC部のデジタル処理部12)がCRユニット50(制御ユニット51)と協働で実行する消費処理の手順説明図である。第1のプリペイド価値が入金された後に消費される過程については様々なバリエーションがあるが、ここでは、便宜上、図5に示した手順で、入金処理がなされ、会員カード10のプライベート領域132の「当日入金額(累積)」に第1のプリペイド価値が記録されるものとする。
会員カード10は、会員登録したホールのCRユニット50を認識すると(S201)、共通領域131の「残高」とプライベート領域132の「当日入金額(累積)」を読み出し(S202)、CRユニット50に対する会員の貸玉操作を待つ(S203)。
貸玉操作を検知した場合(S203:Y)、会員カード10は、貸玉料相当額の「残高」があるかどうかを判定する(S204)。「残高」がある場合(S204:Y)、CRユニット50は、貸玉機に対して貸玉操作分の貸玉許可を通知し(S205)、貸玉機からの貸玉完了を検知するまで待つ(S206:N)。貸玉完了を検知した場合(S206:Y)、CRユニット50はその旨を会員カード10に通知する。会員カード10は、共通領域131の「残高」から貸玉料相当額を減算する(S207)。減算した額が当日入金の第1のプリペイド価値である場合(S208:Y)、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」から貸玉料相当額を減算する(S209)。
減算した額が当日入金の第1のプリペイド価値でない場合は(S208:N)、S209の処理をバイパスする。S203〜S209の処理を、会員カード10の返却操作を検知するまで繰り返す(S210:N)。返却操作を検知した場合は(S210:Y)、消費処理を終了する。
次に精算処理について説明する。図7は、会員カード10(IC部のデジタル処理部12)が精算機60(制御ユニット601)と協働で実行する精算処理の手順説明図である。会員が会員カード10を精算機60に装着すると、会員カード10は、精算機60との間で相互認証を行う。会員カード10は、装着した装置が精算機であることを認識し(S301)、かつ所定の精算機、すなわち会員登録したホールの精算機60であることを認識すると(S302:Y)、会員から精算機60への精算額の入力操作を待つ(S303)。
精算額の入力を検知した場合(S303:Y)、会員カード10は、共通領域131の「精算可能枠」を読み出し(S304)、精算額が「精算可能枠」以下かどうかを判別する(S305)。「精算可能枠」以下であった場合(S305:Y)、会員カード10は、精算機60へ精算許可を通知して(S306)、会員からの精算実行操作を待つ(S307:N)。精算実行操作を検知した場合(S307:Y)、共通領域131の「残高」及び「精算可能枠」から精算額を減算するとともに、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」に精算額を加算して(S308)、会員カード10の返却操作を待つ(S309:N)。返却操作を検知した場合(S309)、精算処理を終了する。
なお、S302において所定の精算機でなかった場合(S302:N)、あるいはS305において、精算額が「精算可能枠」を超える場合、エラー出力を行い(S310)、S309の処理に移る。
会員カード10へは、非遊技場施設においても入金が可能である。図8は会員カード10(IC部のデジタル処理部12)がホール外入金端末と協働で実行するホール外における入金処理の手順説明図である。ホール外入金端末は、たとえばコンビニエンスストア等に設置されるPOSレジ連携端末であるが、交通系プリペイド価値のチャージ機であっても良い。
会員カード10がホール外入金端末に装着されると、会員カード10は、そのホール外入金端末を認識する(S501)。ホール外入金端末に現金が入金されたことを検知すると(S502:Y)、入金額を第2のプリペイド価値として共通領域131aの「残高」に加算する(S503)。入金されなかった場合(S502:N)、すなわち一定時間経過しても入金が無い場合、あるいは入金操作が取り消された場合、会員カード10の返却操作を待つ(S504:N)。返却操作を検知した場合(S504:Y)、入金処理を終える。
会員カード10に記録された第1及び第2のプリペイド価値は、ホール外でも使用(消費)が可能である。図9は会員カード10(IC部のデジタル処理部12)がホール外消費端末の一例となるPOSレジ連携端末と協働で実行する消費処理の手順説明図である。
会員カード10は、POSレジ連携端末を認識すると(S601)、消費予定額の入力を待つ(S602:N)。消費予定額が入力された場合(S602:Y)、会員カード10は、共通領域131の「残高」を読み出し(S603)、残高額が消費予定額以上かどうかを判定する(S604)。消費予定額以上であった場合(S604:Y)、消費予定額を確定して「残高」から減算し(S605)、会員カード10の返却操作を待つ(S606:N)。その間、消費予定額が再び入力された場合はS602〜S605の処理を繰り返す。S604において、残高額が消費予定額を超える場合(S604:N)はS605の処理をバイパスする。会員カード10の返却操作を検知した場合(S606:Y)、消費処理を終了する。
会員カード10へは、ホール会員が遊技場施設で遊技したことにより獲得した特殊景品の財的価値に対応するプリペイド価値を入金することも可能である。
すなわち、本実施形態では、特殊景品の財的価値に対応するプリペイド価値(第2のプリペイド価値)を適正に会員カード10に記録・更新できるようにするため、まず、特殊景品に、電子的に認識可能な価値情報を付すこととした。この価値情報は、たとえば数字や外観形状などの視覚的特徴、バーコードや二次元コードなどの情報表現画像、RFID(radio frequency identifier)その他の電子タグへの記録情報、あるいは、これらの組み合わせである。
本実施形態では、また、特殊景品の真性かつ適正のプリペイド価値への変換を可能にする景品交換機について説明する。このような景品交換機は、遊技場施設外である景品交換所に設置されるものとする。
図10は、この景品交換機の構成例を示す機能構成図である。この景品交換機は、制御ユニット91、カードR/W92、収容部93、判別部94、通信部95を備える。
制御ユニット91は、コンピュータプログラムによって種々の機能を実現するコンピュータユニットであり、会員カード10の制御手段と協働で、特殊景品の財的価値に対応したプリペイド価値の会員カード10への記録(入金)処理及び更新(累積あるいは減算)処理を行う。カードR/W92は、会員カード10をユニット内に離脱自在に収容した状態でデータの読み書きをするためのインタフェースである。
収容部93は、特殊景品を所定部位に収容可能にする。特殊景品は、たとえばホール会員の手により収容部93に収容される。判別部94は、収容部93に特殊景品が収容されたことを検知すると、収容された特殊景品に付された価値情報を電子的に認識する。この認識は、検知と同時に自動で行われる。判別部94は、特殊景品の数量をカウントすることで価値情報を認識する。判別部94は、また、画像認識により個々の特殊景品の形状や二次元コード画像を読み取り、その結果から価値情報を認識する。あるいは、判別部94は、特殊景品に設けられる電子タグを読み取り、その結果から価値情報を認識する。判別部94は、認識した価値情報から該特殊景品の財的価値を判別する。
制御ユニット91は、判別部94で判別された財的価値を所定基準に基づいて新たなプリペイド価値に変換する。所定基準はあらかじめ定められた更新自在の換金テーブルに記録されている。制御ユニット91は変換した新たなプリペイド価値を、カードR/W92を通じて会員カード10に記録(入金)させる。誤検出ないし誤操作時には減算させる。
上述のとおり、会員カード10には遊技場施設のみがアクセス可能なプライベート領域132と遊技場施設及び非遊技場施設のいずれもがアクセス可能な共通領域131とが設けられており、制御ユニット91は、新たなプリペイド価値を共通領域131に記録させる。これにより残高データ131aが更新(累積)される。
制御ユニット91は通信部95を介して金融機関と通信可能である。この金融機関には会員カード10のホール会員が口座を開設しており、会員カード10には、該口座情報にアクセスするための権限情報が記録されているものとする。
制御ユニット91は、会員カード10及びそれを保持するホール会員による入力データに基づいて金融機関の該口座の口座情報へアクセスする。制御ユニット91は、通信部95を制御して金融機関の口座情報にアクセスするとともに、第1のプリペイドの残高が有価値であれば、権限情報を用いて該口座情報に残高に応じた金額の振り込み処理を行う。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
[第1実施例]
第1実施例は、会員が2018年11月30にAホールに来店して会員カード10に現金を投入し、遊技後、同日中に精算する場合の例を示す。AホールのCRユニット50のホール入金端末IDは「A11」であるものとする。そのため、以後の説明では、AホールCRユニットA11と表現する。
図11(a)は第1実施例における会員カード10の状態説明図、同(b)は状態に応じた会員カード10の共通領域131とプライベート領域132の記録内容の説明図である。記録内容に変化がある領域に網掛け表示されている。
会員カード10が、AホールCRユニットA11に挿入されると(ST11)、プライベート領域132の「更新日付」に、会員の来店日である2018年11月30日が記録される。共通領域131の「残高」、「精算可能枠」はともに0である。
その後、AホールCRユニットA11に10000円の現金が投入されると(ST12)、会員カード10には、プライベート領域132の「当日入金額(累積)」に10000円が記録され、「最終入金端末」に「A11」が記録される。共通領域131の「残高」、「精算可能枠」はともに10000円が記録される。
AホールCRユニットA11で5000円分の遊技用貸玉が貸し出され、第1のプリペイド価値が消費されると(ST13)、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」に5000円が記録される。また、共通領域131の「残高」及び「精算可能枠」からそれぞれ5000円が減額されて「5000円」に更新される。
会員カード10が返却された後(ST14)、その会員カード10がAホールの精算機60に挿入され、全額の精算実行がなされると(ST15)、共通領域131の「精算可能枠」は5000円が精算されて0となる。プライベート領域132は「当日消費額(累積)」に5000円が加算されて10000円となる。「当日入金額(累積)」が10000円で「当日消費額(累積)」も10000円となるので、共通領域131の「残高」は0になる。
[第2実施例]
第2実施例は、前日にAホールで使用した結果、5000円の「残高」がある会員カード10を所持した会員が、翌日の2018年12月1にAホールに再来店して会員カード10に新たに現金を投入し、遊技後、同日中に精算する場合の例を示す。図12(a)は第2実施例における会員カード10の状態説明図、同(b)は状態に応じた会員カード10の共通領域131とプライベート領域132の記録内容の説明図である。記録内容に変化がある領域に網掛け表示されている。
AホールCRユニットA11に会員カード10が挿入されると(ST21)、会員カード10のプライベート領域132に記録されている「更新日付」が当日ではないので、当日である2018年12月1日に更新され、「当日入金額(累積)」と「当日消費額(累積)」が0にリセットされる。共通領域131は、「残高」は5000円のままで、「精算可能枠」が0にリセットされる。
会員がAホールCRユニットA11に10000円の現金を投入すると(ST22)、プライベート領域132の「当日入金額(累積)」に10000円が加算される。共通領域131の「残高」は10000円が加算されて15000円となるが、共通領域131の「精算可能枠」には、当日入金された10000円だけが記録される。
AホールCRユニットA11で5000円分の遊技用貸玉が貸し出されると、当日以前の第1のプリペイド価値が消費される(ST23)。そのため、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」は0のままで、共通領域131の「残高」が5000円減額されて10000円となる。「精算可能枠」も10000円のままとなる。
会員カード10が返却された後(ST24)、その会員カード10がAホールの精算機60に挿入され、全額の精算実行がなされると(ST25)、共通領域131の「精算可能枠」は10000円が精算されて0となる。プライベート領域132は「当日消費額(累積)」に10000円が加算される。「当日入金額(累積)」が10000円で「当日消費額(累積)」も10000円となるので、共通領域131の「残高」は0になる。
[第3実施例]
第3実施例は、2018年11月30日にAホールで10000円の現金を投入して5000円分のプリペイド価値だけ消費した後、精算することなくそのまま同じ日にBホールに来店し、Bホールで新たに10000円の現金を投入して5000円分の第1のプリペイド価値を消費し、その日のうちにBホールの精算機60で精算する場合の例を示す。BホールのCRユニット50のホール入金端末IDは「B11」であるものとする。そのため、以後の説明では、各CRユニット50をAホールCRユニットA11、BホールCRユニットB11と表現する。
図13(a)は第3実施例における会員カード10の状態説明図、同(b)は状態に応じた会員カード10の共通領域131とプライベート領域132の記録内容の説明図である。記録内容に変化がある領域に網掛け表示されている。
AホールCRユニットA11を使用して入金処理及び精算処理を行った会員カード10を持参した会員が、BホールCRユニットB11に会員カード10を挿入した場合(ST31)、その会員カード10は、共通領域131、プライベート領域132共にAホールの情報のままとなる。つまり、プライベート領域132の「更新日付」は2018年11月30日、「当日入金額(累積)」は10000円、「当日消費額(累積)」は5000円であり、共通領域131の「残高」及び「精算可能枠」は、いずれも5000円のままとなる。
会員がBホールCRユニットB11に10000円の現金を投入すると(ST32)、最終入金端末IDが「B11」に書き換えられる。また、プライベート領域132の「当日入金額(累積)」に10000円が加算されて20000円となる。共通領域131の「残高」及び「精算可能枠」は共に10000円が加算されて15000円となる。
BホールCRユニットB11で5000円分の遊技用貸玉が貸し出されると(ST33)、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」が5000円加算されて10000円となり、共通領域131の「残高」及び「精算可能枠」がそれぞれ5000円減額されて10000円となる。
会員カード10が返却された後(ST34)、その会員カード10がBホールの精算機60に挿入され、全額の精算実行がなされると(ST35)、共通領域131の「精算可能枠」は10000円が精算されて0となる。プライベート領域132は「当日消費額(累積)」に10000円が加算されて20000円となる。「当日入金額(累積)」が20000円で「当日消費額(累積)」も20000円となるので、共通領域131の「残高」は0になる。
[第4実施例]
第4実施例では、Aホールで使用した会員カード10で、当日、ホール外の商業施設(非遊技場施設)で買い物をしたり、別の商業施設でチャージした後、Aホールの精算機60で精算する場合の例を示す。なお、「チャージ」は商業施設側のチャージ機を使用するためにそのような表現になっているが、現金の投入による入金と同義である。
図14(a)は第4実施例における会員カード10の状態説明図、同(b)は状態に応じた会員カード10の共通領域131とプライベート領域132の記録内容の説明図である。記録内容に変化がある領域に網掛け表示されている。
会員カード10は、2018年11月30日にAホールで10000円の現金を投入し、5000円分の第1のプリペイド価値を消費した後、精算しない状態であるものとする。「最終入金端末ID」は、AホールCRユニットA11のID(「A11」)が記録されている。この会員カード10にドラッグストアのチャージ機で5000円をチャージすると(ST41)、共通領域131の「残高」に5000円が加算されて10000円になる。商業施設はプライベート領域132にアクセスできないので、最終入金端末IDは「A11」のままとなる。
そのドラッグストアで6000円の買い物をし、会員カード10で支払った場合(ST42)、共通領域131の「残高」から6000円が減額されて4000円となる。
その後、会員がAホールに戻り、会員カード10がAホールの精算機60に挿入され、全額の精算実行がなされたとする(ST43)。共通領域131の「精算可能枠」は5000円であるが、「残高」が4000円なので、実際に現金が返却されるのは4000円となる。その結果、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」に4000円が加算されて9000円となり、共通領域131の「残高」は0、「精算可能枠」は1000円に書き換えられる。
この会員カード10に、近くのコンビニエンスストアのチャージ機で5000円をチャージした場合(ST44)、会員カード10は、共通領域131の「残高」が5000円となるが、「精算可能枠」は1000円のままである。
会員が再びAホールに戻り、会員カード10をAホールの精算機60に挿入し、精算を実行した場合(ST45)、「精算可能枠」の1000円だけが現金で返却される。このとき、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」に1000円が加算されて10000円となる。
[第5実施例]
第5実施例では、前日にAホールで使用し、「精算可能枠」は0であるが、商業施設でチャージされたことで残高のある会員カード10を持参した会員が翌日に再度Aホールで第1のプリペイド価値を入金し、消費する場合の例を示す。図15(a)は第5実施例における会員カード10の状態説明図、同(b)は状態に応じた会員カード10の共通領域131とプライベート領域132の記録内容の説明図である。記録内容に変化がある領域に網掛け表示されている。ここでは、図15(b)の最上段に示されている通り、会員カード10の「精算可能枠」は0であるが、「残高」が4000円で、最終入金端末IDは「A11」であるものとする。
会員がAホールに来店し(ST51)、AホールCRユニットA11に会員カード10が挿入されると(ST52)、会員カード10のプライベート領域132に記録されている「更新日付」が当日ではないので、当日である2018年12月1日に更新され、「当日入金額(累積)」と「当日消費額(累積)」が0にリセットされる。共通領域131は、「残高」は4000円のままで、「精算可能枠」も0のままである。
会員がAホールCRユニットA11に現金10000円を投入すると(ST53)、プライベート領域132の「当日入金額(累積)」に10000円が加算される。共通領域131の「残高」は10000円が加算されて14000円となるが、共通領域131の「精算可能枠」には、当日入金された10000円だけが記録される。
AホールCRユニットA11で5000円分の遊技用貸玉が貸し出されると、上述したアクセス条件に従い、当日以前のプリペイド価値から4000円が優先的に消費される(ST54)。そのため、プライベート領域132の「当日消費額(累積)」は1000円で、共通領域131の「残高」が1000円だけ減額されて9000円となる。「精算可能枠」は9000円となる。
会員カード10が返却された後、その会員カード10がAホールの精算機60に挿入され、全額の精算実行がなされると(ST55)、共通領域131の「精算可能枠」は9000円が精算されて0となる。プライベート領域132は「当日消費額(累積)」に9000円が加算されて10000円となる。「当日入金額(累積)」が10000円で「当日消費額(累積)」も10000円となるので、共通領域131の「残高」は0になる。
[第6実施例]
第6実施例では、Aホールでホール会員が遊技により獲得した特殊景品を、当日に非遊技場施設の景品交換機でプリペイド価値に変換して会員カード10に記録する場合の例を示す。図16(a)は第6実施例における処理説明図、同(b)は状態に応じた会員カード10の共通領域131とプライベート領域132の記録内容の説明図である。記録内容に変化がある領域に網掛け表示されている。
ホール会員は、2018年11月30日にAホールCRユニットA11を使用して遊技を行い、遊技結果として10000円の財的価値を有する特殊景品を獲得している。会員カード10は、AホールCRユニットA11で10000円の現金を投入し、5000円分の第1のプリペイド価値を消費した後、精算しない状態であるものとする。つまりホール会員は、遊技時に、10000円分の現金を投入し、5000円分を遊技に使用して消費している。そのために図16(b)の最上段に示されている通り、会員カード10の「残高」及び「精算可能枠」は5000円である。「最終入金端末ID」は、AホールCRユニットA11のID(「A11」)が記録されている。ここでは特殊景品の財的価値を10000円として説明する。
ホール会員は景品交換機が設置されている非遊技場施設に、遊技の結果獲得した特殊景品を持参する(ST61)。特殊景品は、ホール会員により収容部93に収容される(ST62)。収容部93に収容された特殊景品の財的価値は、判別部94により価値情報が認識されて判別される。ここでは判別部94により10000円の財的価値が判別される(ST63)。制御ユニット91は、判別部94より判別された10000円の財的価値に応じたプリペイド価値(第2のプリペイド価値)を、カードR/W92より会員カード10の共通領域131に記録することで入金する。そのため、共通領域131の「残高」は15000円になる。入金されたプリペイド価値は、遊技場施設及び非遊技場施設において使用可能となる。景品交換機による入金であるたために、プライベート領域132の内容は更新されない。
[本実施形態及び各実施例による効果]
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、第1のプリペイド価値と第2のプリペイド価値を1枚の会員カード10に記録して使用することができる。会員カード10は、遊技場施設及び非遊技場施設との間で情報の受け渡しが可能なICチップを搭載したカード状媒体であり、物理的資源としては、非接触型の汎用ICカードを使用することができる。ICチップは不揮発性メモリ(メモリ領域13)と制御手段(コンピュータプログラムがインストールされたデジタル処理部12)を備える。
ホール会員は、遊技により獲得した遊技価値を特殊景品に交換して非遊技場施設に持参し、非遊技場施設に設けられる景品交換機の収容部93に特殊景品を収容する。景品交換機は、特殊景品の財的価値を認識ないし判別し、該財的価値を所定基準に基づいて新たなプリペイド価値(第2のプリペイド価値)に変換して、会員カード10のメモリ領域13の共通領域131に第1のプリペイド価値と区別して記録する。そのため、特殊景品の財的価値は、プリペイド価値に置き換えられる。
また、景品交換機が収容部93に収容された特殊景品の財的価値を自動的にプリペイド価値に変換するために、特殊景品の交換時の不正を防止することができる。会員カード10は、共通領域131が遊技場施設、非遊技場施設又はネットワーク等を通じてアクセス可能な電子マネーの発行元がアクセス可能な領域なので、既存の非遊技場施設において情報処理システムの大幅な変更を要しない(買い換える必要がない)。そのために、本発明を実施する上での制約がきわめて少ない。
また、複数の遊技場施設で入金された第1のプリペイド価値を、それぞれの遊技場施設のIDと関連付けてプライベート領域132に記録し、異なる遊技場施設で入金された第1のプリペイド価値であっても、上記条件を満たす限り、その残高を残価値として決定する運用形態も可能であり、しかも、合算値のうち第2のプリペイド価値を優先的に消費可能にする運用も可能なので、会員にとってきわめて使い勝手の良い会員カード10となることが期待される。
[変形例]
本実施形態では、プリペイド価値記録媒体をホールで会員登録することで発行される会員カード10に適用する例について説明したが、プリペイド価値記録媒体は、たとえば電子決済が可能なスマートフォンなどの携帯端末にも適用が可能である。
すなわち、携帯端末に所定のアプリケーションプログラムをインストールすることで、その携帯端末、あるいは、その携帯端末がアクセス可能な記録媒体を、プリペイド価値記録媒体として実施することが可能である。また、遊技場施設は、ホールに限らず、競馬、競輪、競艇、カジノなどの施設であっても良い。

Claims (8)

  1. パチンコ遊技台やパチスロ遊技台を含む遊技場施設及び商業施設を含む非遊技場施設において消費が可能なプリペイド価値の残価値と、前記残価値のうち現金精算が可能な価値を表す精算可能枠とが記録されている記録媒体との間で情報の受け渡しを行うリーダライタと、
    前記遊技場施設で遊技したユーザが獲得した特殊景品を収容する収容手段と、
    収容された前記特殊景品の財的価値を当該特殊景品に付されている価値情報の認識処理により判別する判別手段と、
    判別された前記財的価値を所定基準に基づいて前記現金精算が可能な価値に含まれない新たなプリペイド価値に変換するとともに、変換された前記新たなプリペイド価値を前記記録媒体に記録されている前記残価値に合算させる制御手段と、
    を有することを特徴とする、プリペイド価値管理システム。
  2. 前記価値は、前記遊技場施設で入金され消費されずに残った第1のプリペイド価値と前記非遊技施設で入金され消費されずに残った第2のプリペイド価値との合算値であることを特徴とする、
    請求項1に記載のプリペイド価値管理システム。
  3. 前記記録媒体は、前記第1のプリペイド価値の入金及び消費の状況を記録するための第1メモリ領域と、前記残価値及び前記精算可能枠を記録するための第2メモリ領域とを有し、
    記制御手段は、前記現金精算が可能な価値を前記第1メモリ領域の記録情報に基づいて算出し、算出された価値に基づいて前記第2メモリ領域の前記精算可能枠を更新することを特徴とする、
    請求項2に記載のプリペイド価値管理システム。
  4. 前記第1メモリ領域は、前記遊技場施設のみがアクセス可能な領域であり、
    前記第2メモリ領域は、前記遊技場施設及び前記非遊技場施設がアクセス可能な領域である、請求項3に記載のプリペイド価値管理システム。
  5. 前記ユーザの金融機関の口座情報へのアクセスを可能にする通信手段を備えており、
    前記記録媒体には、前記口座情報にアクセスするための権限情報が記録されており、
    前記制御手段は、前記通信手段を制御して前記口座情報へアクセスするとともに、前記消費されずに残った第1のプリペイド価値を前記権限情報を用いて前記口座情報へ振り込む処理を行うことを特徴とする、
    請求項2に記載のプリペイド価値管理システム。
  6. 記判別手段は、前記特殊景品の視覚的特徴又は情報表現画像に基づいて当該特殊景品の価値を判別することを特徴とする、
    請求項から5のいずれか一項に記載のプリペイド価値管理システム。
  7. 前記第1のプリペイド価値及び前記第2のプリペイド価値が、同一発行元の電子マネーであり、それぞれ共通の識別情報が付されていることを特徴とする、
    請求項2から6のいずれか一項に記載のプリペイド価値管理システム。
  8. 前記記録媒体は、遊技場施設及び非遊技場施設との間で情報の受け渡しが可能なICチップを搭載したカード状媒体又は携帯情報端末であることを特徴とする、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のプリペイド価値管理システム。
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