JP4476738B2 - フロアマット - Google Patents

フロアマット Download PDF

Info

Publication number
JP4476738B2
JP4476738B2 JP2004231951A JP2004231951A JP4476738B2 JP 4476738 B2 JP4476738 B2 JP 4476738B2 JP 2004231951 A JP2004231951 A JP 2004231951A JP 2004231951 A JP2004231951 A JP 2004231951A JP 4476738 B2 JP4476738 B2 JP 4476738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor mat
floor
carpet
mat
resin sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004231951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006044600A (ja
Inventor
栄 中筋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP2004231951A priority Critical patent/JP4476738B2/ja
Publication of JP2006044600A publication Critical patent/JP2006044600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4476738B2 publication Critical patent/JP4476738B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車の室内床面において、フロアカーペットの上面でフロアマットを固定するに好適なフロアマットに関し、特に座席スライドレールが設けられた自動車の室内床面において、フロアカーペットの上面で、座席スライドレール周りで位置ずれすることなく、交換可能に固定するに好適なフロアマットに関する。
従来より、自動車室内の床面は自動車のフロアパネル(鋼板)をフロアカーペットで被覆することにより装飾されている。近年、バン、ワゴン形式の自動車では、セカンドシート(二列目座席)や、サードシート(三列目座席)を自動車内で大きく前後に動かせるようにして、自動車室内の有効利用を図ることが多くなっている。このためにセカンドシート、サードシートの下には大型のスライドレールが自動車の前後方向に平行に設けられており、フロアマットにおいても、このスライドレール周りを隙間なく、位置ずれなく配設する構造が求められている。
このような構造に適したフロアマットの固定構造と、その固定構造に用いるフロアマットとして、特開2003−182437号公報(特許文献1)に、図5に示されるように、床面の内装材(フロアカーペット60、60’)と、内装材より上に上表面(図6の20a)が出ている状態で所定の方向に延びる長尺部品(座席スライドレール20)とが設けられた乗物の室内床面(自動車の室内床面1)において、内装材上に部分的に載置したピースマット(10、10’)を固定するピースマット固定構造が開示されている。この公報には、ピースマットには長尺部品を入れる少なくとも1つのスリット(11、11’)がピースマットの端縁(突き合わせ面19)から切り込まれており、スリットに長尺部品を入れる形にピースマットが長尺部品の周りに配設され、且つピースマットにおけるスリットの切れ込み端部(図7、8の12)が長尺部品の端縁(26)に固定されてなるピースマット固定構造が開示されている。
また、前記ピースマットは、図6に示されるように基布(61)にパイル糸(62)を立毛形成してなる立毛調ピースマットであり、図7に示されるようにピースマットにおけるスリットの切れ込み端部(12)のパイル糸(16)は、エンドキャップ(40)を嵌めるため、切れ込み端部以外の部位のパイル糸(15)に比較して、低い高さに処理されていることが開示されている。さらに前記ピースマットは、図5及び図5のC−C断面図である図9に示されるように切れ込み端部などの少なくとも一端縁に沿ってある幅でパイル糸(17)が熱潰し処理されており、このパイル糸が熱潰し処理されてなるピースマットの端縁が、室内の床面(フロアパネル50)とこの床面から立ち上がる立壁(サイドトリム71)との境界部に形成した凹部(72)(以後、立壁凹部と呼ぶ場合がある)に差し込まれることが開示されている。
このように、このフロアマット(ピースマット)はスリットの切れ込み端部などで、エンドキャップを嵌めるため、あるいは立壁凹部に差し込まれるため、一端縁に沿ってある幅でパイル糸が熱潰し処理されており、フロアパネルまたはフロアカーペットに装着できる構造となっている。
しかし、このフロアマットにあっては、フロアマットの端縁でパイル糸が熱潰し処理されているので、潰した後の高さはパイル糸の高さに応じた一定の高さとならざるをえなかった。このため、例えば立壁凹部に差し込む場合、フロアマットごとに立壁凹部の寸法を変える必要があった。或いは、立壁凹部の寸法が決まっている場合は、パイルの高さを変えたり、パイル糸の種類を変えるなどパイルの立毛条件を変えて対応しなければならないという問題があった。
また、一旦フロアマットを形成した後にパイル糸の熱潰し処理を行うに際して、超音波や高周波による熱溶融処理を行おうとすると、打ち抜き用の型に入れて処理する必要があるが、この場合大型の型が必要となり実現が困難であった。また熱溶融やレーザ照射や振動溶着等の方法を用いて人手で部分的な処理を行おうとすると、パイルを潰す高さや加工幅が不揃いになったり非常に手間がかかるという問題があった。
また、縁部のパイルを熱で潰すのでワンパターンのフロアマットしか得られず、縁部の色調を変えたり縁部に他の機能を付加するなどの多用な要求に答えることができないという問題もあった。
特開2003−182437号公報
本発明は、立壁凹部などに装着が可能なフロアマットに関し、上記の問題を解決し、立壁凹部の様々な寸法にも容易に対応が可能であり、加工に手間がかからずコストを低く押さえることが可能であり、必要に応じてフロアマットの縁部に様々な機能を持たせることも可能なフロアマットを提供することを課題とする。
本発明のフロアマットは、表材層が、下地層としての樹脂シートに積層一体化されてなるフロアマットであって、前記フロアマットの周縁部のうち少なくとも一部においてフロアマット耳部がフロアマット本体部に隣接して形成されており、フロアマット本体部では表材層としてのカーペットが前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部では表材層としての縁布が前記カーペットと、下地層としての樹脂シートの同一面上で突き合わされるようにして前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少ないことを特徴とするフロアマットである。
本発明によって、立壁凹部などに装着が可能なフロアマットに関し、立壁凹部の様々な寸法にも容易に対応が可能であり、加工に手間がかからずコストを低く押さえることが可能であり、必要に応じて縁部に様々な機能を持たせることも可能なフロアマットを提供することが可能となった。
以下、本発明にかかるフロアマットの好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明のフロアマットは、図1及び図1のA−A断面を示す図2に例示するように、表材層(110)が、下地層(120)としての樹脂シート(121)に積層一体化されてなるフロアマット(100)であって、前記フロアマットのある幅をもつ周縁部(101)のうち少なくとも一部においてフロアマット耳部(103)がフロアマット本体部(104)に隣接して形成されており、フロアマット本体部では表材層としてのカーペット(111)が前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部では表材層としての縁布(112)が、縁布の端縁と前記カーペットの端縁とが突き合わされるようにして前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少ないフロアマット(100)である。
前記下地層としての樹脂シートは、熱成型処理によって表材層と積層一体化が可能である限り特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂シート(例えば、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンなど)、熱可塑性エラストマーシート(例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマーなど)、或いは天然又は合成ゴムシート(例えば、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ニトリル−ブタジエンゴムなど)などを適用することができる。なお、樹脂シートの硬度(ショアーA硬度)は50〜90程度であるのが好ましく、65〜75程度であるのがより好ましい。また、樹脂シートの面密度は、500〜3000g/m2が好ましく、1000〜2000g/m2がより好ましい。
前記表材層としてのカーペットは、前記フロアマット本体部を形成することができ、
また熱成型処理によって前記樹脂シートと積層一体化が可能である限り特に限定されず、例えば、タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット、緞通、フックカーペット、ウィルトンカーペット、アキスミンスターカーペットなどを適用することができる。またタフテッドカーペットとしては、例えばポリエステル繊維などの合成繊維からなるスパンボンド不織布を一次基布に用いたタフテッドカーペットであれば、下地層としての樹脂シートとの積層一体化の際、複雑な形状であってもカーペット端末のほつれが生じないため好ましい。
また、前記表材層としてのカーペットの面密度は、400〜3000g/m2が好ましく、500〜1500g/m2がより好ましい。また、厚さは4〜15mmであることが好ましく、6〜12mmであることがより好ましい。厚さが4mm未満であれば、立壁凹部に装着する際の不具合が減少し、本願発明による効果も減少する場合がある。また、厚さが15mmを超えると、フロアマット耳部の縁布の上に毛倒れによるかぶりが発生して立壁凹部に装着する際の不具合が生じ易くなる場合がある。なお、タフト又はパイルを有するカーペットの厚さは、タフト又はパイルの先端からカーペットの下端面までの垂線の長さをスケールで測定した値を用いるものとする。但しタフト又はパイルには荷重をかけずに立ち上がっている状態で測定するものとし、任意に選択した20個所以上の測定値の平均値で表すものとする。また、タフト又はパイルを有していないカーペットの厚さは、JIS L1085−1998(不織布しん地試験方法)に記載される、6.1.2A法に準じて測定した値(ただし、荷重は2.0kPaとする)を用いるものとする。
前記表材層としての縁布は、前記フロアマット耳部を形成することができる布帛であれば特に限定されず、例えば、不織布、織編物、あるいは表材層としてのカーペットと異なる他のカーペット、例えば表材層としてのカーペットよりも毛足の短いカーペットなどを挙げることができる。なかでも、不織布は表材層としてのカーペットと隣接させる際に、色合わせを容易に行うことが出来るので好ましい。また、ニードルパンチによって形成され、必要に応じて更に樹脂含浸を行って得られる不織布であれば、得られるフロアマット耳部がクッション性に富み表面の滑り性も優れるのでより好ましい。
前記縁布を構成する主たる繊維の種類は、特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリアクリロニトリルなどのアクリル系繊維、ビニロン繊維および合成パルプなどの合成繊維に限らず、レーヨンなどの半合成繊維、あるいは綿およびパルプ繊維などの天然繊維をあげることができる。
また、前記縁布の面密度は、150〜700g/m2が好ましく、300〜500g/m2がより好ましい。また、厚さは立壁凹部に挿入できる限り特に限定されるものではないが、前記表材層としてのカーペットの厚さよりも1〜10mm低い値であることが好ましく、3〜8mm低い値であることがより好ましい。なお、タフト又はパイルを有する縁布の厚さは、タフト又はパイルの先端から縁布の下端面までの垂線の長さをスケールで測定した値を用いるものとする。但しタフト又はパイルには荷重をかけずに立ち上がっている状態で測定するものとし、任意に選択した20個所以上の測定値の平均値で表すものとする。また、タフト又はパイルを有していない縁布の厚さは、JIS L1085−1998(不織布しん地試験方法)に記載される、6.1.2A法に準じて測定した値(ただし、荷重は2.0kPaとする)を用いるものとする。
本発明のフロアマットは、図1及び図1のA−A断面を示す図2に例示するように、前記表材層(110)が、前記下地層(120)としての樹脂シート(121)に積層一体化されている。
また本発明のフロアマットは、図1及び図1のA−A断面を示す図2に例示するように、フロアマットのある幅をもつ周縁部(101)のうち少なくとも一部においてフロアマット耳部(103)がフロアマット本体部分(104)に隣接して形成されている。このようなフロアマット耳部は、図1に例示するようなフロアマットの形状に限らず、例えば図4(a)(b)に例示するような、フロアマット(100、100’)の端縁からスリット(102、102’)が切り込まれた形状において、スリットが切り込まれた部分におけるフロアマットの周縁部(101、101’)にフロアマット耳部(112、112’)として形成されていることも可能である。なお図4(a)(b)は、シートを大きく前後に動かすことを可能とする大型のスライドレールが設置された自動車内のフロアパネル及びフロアカーペット上で、このスライドレール周りを隙間なく、位置ずれなく配設するに好適な形状をしたフロアマットの一例を示す図である。図4(a)はフロント側に敷設され、図4(b)はリヤ側に敷設され、スリット(102、102’)が座席スライドレールの大きさに適合する形状となっている。
前記フロアマット耳部の幅は、フロアマットを敷設する際の固定手段によって異なり、特に限定されるものではないが、フロアマット使用時の有効面積を出来る限り確保する上で、3〜30mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。また、フロアマット耳部の幅は、部分的に異なっていることも可能である。
本発明のフロアマットは、図2に例示するように、フロアマット本体部(104)では表材層(110)としてのカーペット(111)が樹脂シート(104)に積層一体化されており、フロアマット耳部(103)では表材層(110)としての縁布(112)が、縁布の端縁とカーペット(111)の端縁とが突き合わされるようにして樹脂シート(120)に積層一体化されており、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少なくなっている。
表層材と樹脂シートの積層一体化は、表層材と樹脂シートとが不離一体に貼り合わされている形態を意味し、例えば、表層材と樹脂シートとを重ねた後、樹脂シートを熱溶融させ表層材の組織の一部を樹脂シートの中に取り込むことで得ることが出来る。具体的には、例えば金型の上に、表層材を載置して、更にその上に樹脂シートを重ねて置き、プレス機で樹脂シートの上から加熱及び加圧を行うことで得ることが出来る。従って、フロアマット耳部を形成する場合は、例えば、プレス板の上に表材層としてのカーペットと表材層としての縁布とを各端面が突き合うようにして載置して、更にその上に樹脂シートを重ねて置き、プレス機で樹脂シートの上から加熱及び加圧を行うことで得ることが出来る。
本発明のフロアマットでは、フロアマット耳部の厚さは、フロアマット本体部分の厚さよりも少なくなっている限り、特に限定されないが、フロアマット耳部の厚さはフロアマット本体部分の厚さよりも好ましくは、1〜10mm低い値であることが好ましく、3〜8mm低い値であることがより好ましい。なお、タフト又はパイルを有するフロアマット耳部又はフロアマット本体部分の厚さは、タフト又はパイルの先端からフロアマット耳部の下端面又はフロアマット本体部分の下端面までの垂線の長さをスケールで測定した値を用いるものとする。但しタフト又はパイルには荷重をかけずに立ち上がっている状態で測定するものとし、任意に選択した20個所以上の測定値の平均値で表すものとする。また、タフト又はパイルを有していないフロアマット耳部又はフロアマット本体部分の厚さは、JIS L1085−1998(不織布しん地試験方法)に記載される、6.1.2A法に準じて測定した値(ただし、荷重は2.0kPaとする)を用いるものとする。
前記フロアマット耳部は、例えば図7に示されるような、フロアマット(ピースマット)におけるスリットの切れ込み端部(12)を固定する、エンドキャップ(40)を嵌めるために好適な構造となっている。また前記フロアマット耳部は、図5のC−C断面図である図9に示されるような、室内の床面(フロアパネル50)とこの床面から立ち上がる立壁(サイドトリム71)との境界部に形成した凹部(72)(立壁凹部)に差し込まれるために好適な構造となっている。あるいは、図3に例示するように、サイドトリム或いは座席スライドレールに敷設される立壁(140)の根元の立壁凹部(141)にフロアマット(100)のフロアマット耳部(103)が、フロアカーペット(130)と共に差し込まれた形態となっているように、前記フロアマット耳部はこのような立壁凹部に差し込むのに好適な構造となっている。
本発明のフロアマットは、前述のようにフロアマット耳部がフロアマット本体部に隣接して形成されており、フロアマット本体部では表材層としてのカーペットが前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部では表材層としての縁布が前記カーペットと突き合わされるようにして前記樹脂シートに積層一体化されており、しかもフロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少なくなっている。それゆえ、本発明のフロアマットは、立壁凹部の様々な寸法にも容易に対応が可能であり、また従来技術と比較して加工に手間がかからずコストを低く押さえることが可能であり、必要に応じて縁部に様々な機能を持たせることも可能であり、特にシートを大きく前後に動かすことを可能とする大型のスライドレールが設置された、バン、ワゴン形式の自動車内のフロアパネル及びフロアカーペット上に敷設するに好適なフロアマットである。
以下、本発明の実施例につき説明するが、これは発明の理解を容易とするための好適例に過ぎず、本発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
(実施例1)
表材層用のカーペットとして、面密度100g/mのポリエステルスパンボンド不織布を一次基布に用いて、2640デシテックスのポリプロピレン繊維を面密度700g/mになるようにタフトして、さらにスチレンブタジエン共重合体によるバッキング処理を面密度250g/mになるように施した、厚さが7.5mm、面密度が1050g/mのタフテッドカーペットを準備した。次いで、表材層用の縁布として、3.3デシテックスのポリエステル繊維50%と6.6デシテックスのポリエステル繊維50%とからなる面密度350g/mのウエブにニードルパンチを行い、さらに変性アクリル酸エステル共重合体による接着処理を面密度50g/mになるように施した、厚さが3.0mm、面密度400g/mのニードルパンチ不織布を準備した。また、下地層用の樹脂シートとして、面密度1500g/mのスチレン系熱可塑性エラストマーからなる樹脂シートを準備した。次いで、図4に示す形態となるように、プレス板の上に前記表材層用のカーペット(タフテッドカーペット)と前記表材層用の縁布(ニードルパンチ不織布)とを各端面が突き合うようにして載置して、更にその上に前記樹脂シートを重ねて置き、プレス機で樹脂シートの上から加熱及び加圧処理を行った。
この結果、図2に示すような本発明のフロアマットを得た。すなわち得られたフロアマット(100)は、表材層(110)が、下地層(120)としての樹脂シート(121)に積層一体化されており、前記フロアマットのある幅をもつ周縁部(101)のうち少なくとも一部においてフロアマット耳部(103)がフロアマット本体部(104)に隣接して形成されており、フロアマット本体部では表材層としてのカーペット(111)が前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部では表材層としての縁布(112)が縁布の端縁と前記カーペットの端縁とが突き合わされるようにして前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少ないフロアマット(100)であった。また、得られたフロアマット(100)は、フロアマット耳部(103)の厚さが4.5mmであり、フロアマット本体部(104)の厚さが9.0mmであり、樹脂シート(121)部分の厚さは1.5mmであった。また、フロアマット耳部(103)の幅は8mmであった。このように、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少ないので、図3に示すサイドトリム或いは座席スライドレールに敷設される立壁凹部(141)にフロアマット耳部(103)を容易にしかも位置ずれなく差し込むことができた。
(比較例1)
実施例1において、表材層用の縁布として、3.3デシテックスのポリエステル繊維50%と6.6デシテックスのポリエステル繊維50%とからなる面密度875g/mのウエブにニードルパンチを行い、さらに変性アクリル酸エステル共重合体による接着処理を面密度125g/mになるように施した、厚さが7.5mm、面密度1000g/mのニードルパンチ不織布を準備したこと、以外は実施例1と同様にして、フロアマットを得た。得られたフロアマット(100)は、フロアマット耳部(103)の厚さが9.0mmであり、フロアマット本体部(104)の厚さが9.0mmであり、樹脂シート(121)部分の厚さは1.5mmであった。また、フロアマット耳部(103)の幅は8mmであった。このように、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さと同じであったので、図3に示すサイドトリム或いは座席スライドレールに敷設される立壁凹部(141)にフロアマット耳部(103)を容易に差し込むことができなかった。
本発明のフロアマットの例を示す図である。 図1のA−A断面を示す図である。 本発明のフロアマットのフロアマット耳部を立壁凹部に差し込んだ状態を示す図である。 本発明のフロアマットの別の例として、座席スライドレールに適合するスリットが切り込まれたフロアマットを示す図であり、(a)はフロント側用、(b)はリヤ側用の図である。 従来のフロアマット(ピースマット)を示す図であり、フロアマットが自動車の室内床面に敷設されている状態を示す図である。 図5のA−A断面図である。 図5の座席スライドレール周りの構造を示す分解斜視図である。 図5のB−B断面図であり、座席スライドレールの端部でフロアマットをエンドキャップで固定している状態を示す図である。 図5のC−C断面図であり、自動車室内の床面とこの床面から立ち上がる立壁との境界部付近の立壁凹部を示す図である。
符号の説明
100、100’ フロアマット
101、101’ フロアマットの周縁部
102、102’ スリット
103 フロアマット耳部
104 フロアマット本体部
110 表材層
111 カーペット
112 縁布
120 下地層
121 樹脂シート
130 フロアカーペット
140 立壁
141 立壁凹部

Claims (3)

  1. 表材層が、下地層としての樹脂シートに積層一体化されてなるフロアマットであって、前記フロアマットの周縁部のうち少なくとも一部においてフロアマット耳部がフロアマット本体部に隣接して形成されており、フロアマット本体部では表材層としてのカーペットが前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部では表材層としての縁布が前記カーペットと、下地層としての樹脂シートの同一面上で突き合わされるようにして前記樹脂シートに積層一体化されており、フロアマット耳部の厚さがフロアマット本体部の厚さよりも少ないことを特徴とするフロアマット。
  2. 前記フロアマットの形状が、フロアマットの端縁から少なくとも1つのスリットが切り込まれた形状であり、前記スリットが切り込まれた部分におけるフロアマットの周縁部に前記フロアマット耳部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフロアマット。
  3. 前記カーペットがスパンボンド不織布を一次基布に用いたタフテッドカーペットであり、且つ前記縁布がニードルパンチによって形成された不織布であることを特徴とする請求項1または2に記載のフロアマット。
JP2004231951A 2004-08-09 2004-08-09 フロアマット Expired - Fee Related JP4476738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004231951A JP4476738B2 (ja) 2004-08-09 2004-08-09 フロアマット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004231951A JP4476738B2 (ja) 2004-08-09 2004-08-09 フロアマット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006044600A JP2006044600A (ja) 2006-02-16
JP4476738B2 true JP4476738B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=36023646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004231951A Expired - Fee Related JP4476738B2 (ja) 2004-08-09 2004-08-09 フロアマット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4476738B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006044600A (ja) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9321412B2 (en) Molded interior material for vehicle and manufacturing method thereof
EP2193050B1 (en) A molded and shaped acoustical insulating vehicle panel and method of making the same
CN112639960A (zh) 汽车用吸音材料
JP4712840B2 (ja) 車載用カーペット及びその製造方法
JP4071542B2 (ja) 自動車用フロアマット
KR20040077869A (ko) 플로어 부설재, 피스 매트, 및 이들의 배설구조
JPH08253067A (ja) 車両床敷用カーペット
JP5522519B2 (ja) 車両用内装品
JP4476738B2 (ja) フロアマット
EP1640207B1 (en) Formed mat
JP2011031649A (ja) 車両用フロアカーペット及びその製造方法
US10882273B2 (en) Extruded nib design for automotive floor mats
JP2000006705A (ja) 車両用フロアカーペット及びその製造方法
JP2007055306A (ja) 車両用内装材及びその製造方法
CN113631768A (zh) 具有结构针刺地毯表面的机动车地板覆盖物、行李舱覆盖物或装载地板覆盖物
CN114269978A (zh) 具有结构针刺地毯表面的机动车地板覆盖物、行李舱覆盖物或装载地板覆盖物
JP4681346B2 (ja) 自動車用フロアマット及びその製造方法
JP2008155865A (ja) 滑り防止性に優れた自動車用マット
JP3826025B2 (ja) ピースマット固定構造
JP6896499B2 (ja) フロアマット
CN107471615B (zh) 用于汽车应用的利用带状截面纤维的无纺布产品的制造和使用
JP5027456B2 (ja) 内装材用フェルト基材および内装材の製造法
JP4069210B2 (ja) 自動車用シートのバネ当て材
JP5879672B2 (ja) 車両用内装パネル
JP2006232191A (ja) 自動車用フロアーマット及びその製造方法と製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4476738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees